JP4013503B2 - 電気光学パネルの検査方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示装置や有機エレクトロルミネッセンス装置(以下、有機EL装置という。)等を含む電気光学パネル及びその検査方法並びに電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話機、携帯型コンピュータ、ビデオカメラ等といった電子機器の表示部として、液晶表示装置や有機EL装置等の電気光学パネルが広く用いられている。
【0003】
例えば、アクティブ・マトリクス方式の液晶パネルには、マトリクス状に配列された画素電極の各々にスイッチング素子が設けられ且つ各スイッチング素子の一端に接続される複数のデータ線を有する素子基板と、走査線やカラーフィルタなどが形成された対向基板と、これら両基板の間に充填された液晶とを備えたものがある。
【0004】
このような構成では、スイッチング素子として薄膜ダイオード(TFD:Thin Film Diode)等の2端子型非線形素子が用いられ、スイッチング素子の閾値電圧を上回る電圧をデータ線と走査線との間に給電すると、スイッチング素子がON状態となって液晶層に所定の電荷が蓄積される。そして、電荷蓄積後、閾値電圧を下回る電圧を印加してスイッチング素子をOFF状態としても、液晶層の抵抗が十分に高ければ、この液晶層における電荷の蓄積が維持される。したがって、各スイッチング素子を駆動して、蓄積させる電荷の量を制御すると、画素毎に液晶の配向状態が変化して、所定の情報を表示することが可能となる。この際、各画素毎の液晶層にON状態となる信号電圧を印加して電荷を蓄積させるのは、一部の期間で良いため、各走査線を時分割に選択することにより、走査線およびデータ線を複数の画素について共通化したマルチプレックス駆動が可能となっている。
【0005】
なお、このような液晶パネルにおいては、各走査線やデータ線に信号電圧を供給するために、複数の配線が設けられる。これらの配線は各走査線あるいはデータ線毎に設けられる。また、一般に、データ線および走査線の配線の端子は、基板の一辺に一括して配列される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような液晶パネルは、組立後に、ショートおよび点灯の検査(電気的特性検査)がなされる。この検査では、通常、走査線およびデータ線の各配線の端子に、検査用の信号を入力するプローブが接触される。この場合、走査線の配線端子のそれぞれに、対応する走査線用のプローブ端子を正確に位置合わせするとともに、データ線の配線端子のそれぞれに、対応するデータ線用のプローブ端子を正確に位置合わせしなければならない。
【0007】
しかしながら、最近のように液晶パネルの小型化および多機能化が進むと、小さな表示部に様々な情報を表示させることが必要となるため、画素数が非常に多くなるとともに、走査線やデータ線の本数も増加し、基板の一辺に一括して配列されるデータ線および走査線の配線端子のピッチも非常に小さくなってくる。そのため、走査線の配線端子とデータ線の配線端子とが近接し、これらの線にそれぞれ対応するプローブ端子を正確に位置合わせすることが困難になってくる。無論、この場合、プローブ端子と配線端子との位置が1ピッチでもずれれば、全回路の検査は不可能となる。
【0008】
したがって、走査線およびデータ線の配線端子とプローブ端子とを正確に位置合わせする場合、作業者は、例えば、CCDカメラで画像を取り込んでモニタに映し、モニタを見ながら位置合わせ作業を行なわなければならない。このような位置合わせ作業は、大掛かりで高価なアライメント装置を必要とし、また、位置合わせに時間がかかるとともに、検査作業者に多大な負担を課す。
【0009】
本発明は、前記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、プローブ端子と配線端子との正確且つ容易な位置合わせが可能で、安価に電気特性検査を行なうことができる電気光学パネル及びその検査方法並びに電子機器を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る電気光学パネルは、複数の走査線が形成された第1基板と、前記第1基板と一定の間隙を保って対向するとともに、前記走査線と交差して画素を形成する複数のデータ線が形成された第2基板と、前記第1基板と前記第2基板との間隙に設けられた電気光学物質とを具備し、前記データ線および前記走査線の配線端子はそれぞれ群を成して、前記基板の一辺に一括して配列され、前記データ線の配線端子の群と、前記走査線の配線端子の群は、複数の配線端子を配列し得る距離だけ、互いに離間して配置されていることを特徴とする。
この発明によれば、プローブのプローブ端子を用いて電気光学パネルの電気的特性検査を行なう場合、配線端子とプローブ端子との位置ズレを配線端子群間の間隙によって吸収できるため、電気光学パネルの小型化および多機能化に伴って配線端子間のピッチが狭くなっても、大掛かりなアライメント装置を用いることなく、簡単且つ正確にプローブ端子と配線端子とを位置合わせすることができる。
【0011】
ここで、上記構成の電気光学パネルにおいて、前記データ線の配線端子の群と前記走査線の配線端子の群との間は、配線端子が無い領域として形成されていることが望ましい。配線端子群間の間隙に配線端子を設けると、電気光学パネルの実質的な機能に寄与しないこれらの配線端子でショートが生じた際に、これを正規のショートであると誤判定して、正確なショート検査が損なわれる可能性がある。したがって、配線端子群間の間隙に配線端子を設けないことは有益である。
【0012】
また、上記構成の電気光学パネルにおいては、前記データ線の配線端子の群の両側にそれぞれ前記走査線の配線端子の群が配置され、前記走査線の配線端子の各群が、前記データ線の配線端子の群から同じ距離だけ離間していることが望ましい。この場合には、プローブ端子の位置合わせを効率的に行なうことができるようになる。
【0013】
また、本発明は、光透過性および導光性を有する基板上に、陽極と少なくとも1層の発光機能を有する有機層と陰極とからなる有機エレクトロルミネッセンス素子が形成された電気光学パネルにおいて、前記陽極および前記陰極の配線端子はそれぞれ群を成して、前記基板の一辺に一括して配列され、前記陽極の配線端子の群と、前記陰極の配線端子の群は、複数の配線端子を配列し得る距離だけ、互いに離間して配置されていることを特徴とする。
【0014】
この発明によれば、プローブのプローブ端子を用いて電気光学パネルの電気的特性検査を行なう場合、配線端子とプローブ端子との位置ズレを配線端子群間の間隙によって吸収できるため、電気光学パネルの小型化および多機能化に伴って配線端子間のピッチが狭くなっても、大掛かりなアライメント装置を用いることなく、簡単且つ正確にプローブ端子と配線端子とを位置合わせすることができる。
【0015】
ここで、上記構成の電気光学パネルにおいて、前記陽極の配線端子の群と前記陰極の配線端子の群との間は、配線端子が無い領域として形成されていることが望ましい。配線端子群間の間隙に配線端子を設けると、電気光学パネルの実質的な機能に寄与しないこれらの配線端子でショートが生じた際に、これを正規のショートであると誤判定して、正確なショート検査が損なわれる可能性がある。したがって、配線端子群間の間隙に配線端子を設けないことは有益である。
【0016】
また、上記構成の電気光学パネルにおいては、前記陽極の配線端子の群の両側にそれぞれ前記陰極の配線端子の群が配置され、前記陰極の配線端子の各群が、前記陽極の配線端子の群から同じ距離だけ離間していることが望ましい。この場合には、プローブ端子の位置合わせを効率的に行なうことができるようになる。
【0017】
なお、上記各構成の電気光学パネルは、各種電子機器の表示部として使用することができる。
【0018】
また、本発明は、第1および第2電極の交差に対応して設けられた画素を有し、且つ第1および第2電極の配線端子がそれぞれ群を成して基板の一辺に一括して配列されて成る電気光学パネルの電気的検査を行なう方法において、前記基板上に、配線端子を配置し得るダミー領域の分だけ、互いに離間して配置された前記第1電極の配線端子の群と、前記第2電極の配線端子の群とに対して、前記第1および第2電極の配線端子に対応する数の検査用のプローブ端子を有するとともに、前記ダミー領域に対応して配置されたダミープローブ端子を有するプローブを用い、前記第1電極の各配線端子のそれぞれに、対応する第1電極用の第1プローブ端子を位置合わせするとともに、第2電極の各配線端子のそれぞれに、対応する第2電極用の第2プローブ端子を位置合わせして所定の電気的検査を行ない、前記配線端子と対応する前記プローブ端子との位置が一方側にずれている場合には、各配線端子群の一方側で第1及び第2電極の配線端子群に割り当てられる前記ダミープローブ端子の個数分の幅内で、前記配線端子と前記プローブ端子とを相対的にずらすことにより、前記配線端子と対応する前記プローブ端子とを位置合わせすることを特徴とする。
また、走査線およびデータ線の交差に対応して設けられた画素を有し、且つ走査線及びデータ線の配線端子がそれぞれ群を成して基板の一辺に一括して配列されて成る電気光学パネルの電気的検査を行なう方法において、前記基板上に、配線端子を配置し得るダミー領域の分だけ、互いに離間して配置された前記走査線の配線端子の群と、前記データ線の配線端子の群とに対して、前記走査線およびデータ線の配線端子に対応する数の検査用のプローブ端子を有するとともに、前記ダミー領域に対応して配置されたダミープローブ端子を有するプローブを用い、前記走査線の各配線端子のそれぞれに対応する第1プローブ端子を位置合わせするとともに、前記データ線の各配線端子のそれぞれに対応する第2プローブ端子を位置合わせして所定の電気的検査を行ない、前記配線端子と対応する前記プローブ端子との位置が一方側にずれている場合には、各配線端子群の一方側で前記走査線及びデータ線の配線端子群に割り当てられる前記ダミープローブ端子の個数分の幅内で、前記配線端子と前記プローブ端子とを相対的にずらすことにより、前記配線端子と対応する前記プローブ端子とを位置合わせすることを特徴とする。
また、基板上に、陽極と少なくとも1層の発光機能を有する有機層と陰極とからなる有機エレクトロルミネッセンス素子が形成された電気光学パネルの電気的検査を行なう方法において、前記基板上に、配線端子を配置し得るダミー領域の分だけ、互いに離間して配置された前記陽極の配線端子の群と、前記陰極の配線端子の群とに対して、前記陽極および陰極の配線端子に対応する数の検査用のプローブ端子を有するとともに、前記ダミー領域に対応して配置されたダミープローブ端子を有するプローブを用い、前記陽極の各配線端子のそれぞれに対応する第1プローブ端子を位置合わせするとともに、前記陰極の各配線端子のそれぞれに対応する第2プローブ端子を位置合わせして所定の電気的検査を行ない、前記配線端子と対応する前記プローブ端子との位置が一方側にずれている場合には、各配線端子群の一方側で前記陽極及び陰極の配線端子群に割り当てられる前記ダミープローブ端子の個数分の幅内で、前記配線端子と前記プローブ端子とを相対的にずらすことにより、前記配線端子と対応する前記プローブ端子とを位置合わせすることを特徴とする。
【0019】
この発明によれば、プローブのプローブ端子を用いて電気光学パネルの電気的特性検査を行なう場合、配線端子とプローブ端子との位置ズレをダミー領域によって吸収できるため、電気光学パネルの小型化および多機能化に伴って配線端子間のピッチが狭くなっても、大掛かりなアライメント装置を用いることなく、簡単且つ正確にプローブ端子と配線端子とを位置合わせすることができる。
【0020】
ここで、上記方法においては、前記第1電極の配線端子群の両側に第1プローブ端子に対応する第1ダミープローブ端子が割り当てられ、第2電極の配線端子群の両側に第2プローブ端子に対応する第2ダミープローブ端子が割り当てられ、前記ダミー領域の中央で第1ダミープローブ端子と第2ダミープローブ端子とに分かれるように位置合わせできることが望ましい。また、前記第1電極の配線端子の群の両側にそれぞれ前記第2電極の配線端子の群が配置され、前記第2電極の配線端子の各群が、前記ダミー領域によって、前記第1電極の配線端子の群から同じ距離だけ離間していることが望ましい。これらの場合、プローブ端子の位置合わせを効率的に行なうことができるようになる。
【0021】
また、上記方法において、前記ダミー領域は、配線端子が無い領域として形成されていることが望ましい。ダミー領域に配線端子を設けると、電気光学パネルの実質的な機能に寄与しないこれらの配線端子でショートが生じた際に、これを正規のショートであると誤判定して、正確なショート検査が損なわれる可能性がある。したがって、ダミー領域に配線端子を設けないことは有益である。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
【0023】
図1は、本発明の一実施形態に係る電気光学パネルとしての表示装置の電気的構成を示すブロック図である。この図に示されるように、液晶パネル100には、複数のデータ線(セグメント電極)212が列(Y)方向に延在して形成される一方、複数の走査線(コモン電極)312が行(X)方向に延在して形成されるとともに、データ線212と走査線312との各交差に対応して画素116が形成されている。なお、以下、走査線312について、各走査線を区別して説明する場合には、第何番目のものであるかを示す添字を付することにする。例えば、走査線312-2は第2番目の走査線を意味する。
【0024】
また、各画素116は、液晶容量118と、スイッチング素子の一例であるTFD(Thi n Film Diode:薄膜ダイオード)220との直列接続からなる。このうち、液晶容量118は、後述するように、対向電極として機能する走査線312と画素電極との間に、電気光学材料の一例たる液晶を挟持した構成となっている。なお、本実施形態にあっては、説明の便宜上、走査線312の総数を160本とし、データ線212の総数を360本として、160行×360列のマトリクス型表示装置として説明するが、本発明をこれに限定する趣旨ではない。
【0025】
また、本実施形態の液晶パネル100は半透過型のパネルであり、外光の光量が大きいときには、外光を用いた反射型パネルとして機能し、外光の光量が小さい場合には透過型として機能するようになっている。図1に示すバックライトユニットBLは液晶パネル100を透過型パネルとして用いる場合に光源として機能するものである。
【0026】
Yドライバ350は、一般には走査線駆動回路と呼ばれており、走査信号Y1、Y2、…、Y200を、それぞれ対応する走査線312に供給するものである。具体的には、本実施形態に係るYドライバ350は、走査線312を1水平走査期間毎に1本ずつ順次選択して選択電圧を印加し、非選択期間(保持期間)において非選択電圧(保持電圧)を印加する。
【0027】
また、Xドライバ250は、一般には、データ線駆動回路と呼ばれており、Yドライバ350により選択された走査線312に位置する画素116に対し、データ信号X1、X2、…、X160を、表示内容に応じてそれぞれ対応するデータ線212を介して供給する。
【0028】
一方、制御回路400は、Xドライバ250およびYドライバ350に対して、各種制御信号やクロック信号などを供給して、両者を制御するものである。また、駆動電圧形成回路500は、データ信号と走査信号のうちの非選択電圧とで兼用される電圧±VD/2と、走査信号のうちの選択電圧として用いられる電圧±VSとをそれぞれ生成するものである。ここで、本実施形態では、データ信号と非選択電圧とを兼用する構成とするが、これらの電圧を異ならせても良い。また、電源回路600は、バックライトユニットBL、制御回路400および駆動電圧形成回路500に電力を供給するものである。
【0029】
なお、本実施形態において、走査線312やデータ線212に印加される電圧の極性は、データ線212に印加される電圧±VD/2の中間電圧を基準として高電位側を正極とし、低電位側を負極としている。
【0030】
次に、本実施形態に係る表示装置のうち、液晶パネル100の機械的な構成について説明する。
【0031】
図2は、液晶パネル100の全体構成を示す斜視図である。この図に示すように、液晶パネル100は、観察者側に素子基板200が配置され、その対向側に対向基板300が配置されて構成されている。そして、素子基板200には、前述したXドライバ250およびYドライバ350がそれぞれCOG(Chip On Glass)技術により実装されている。特に、本実施形態では、Xドライバ250とYドライバ350とが1チップの集積回路Wとして構成されている。
【0032】
また、集積回路Wが実装される領域の外側近傍には、FPC(Flexible Printed Circuit)基板150が接合されており、これにより、制御回路400や駆動電圧形成回路500(共に図1参照)による各種信号や電圧信号を、Yドライバ350およびXドライバ250にそれぞれ供給できるようになっている。
【0033】
なお、Xドライバ250およびYドライバ350を、それぞれ素子基板200にCOG実装する替わりに、例えば、TAB(Tape Automated Bonding)技術を用いて、各ドライバが実装されたTCP(Tape Carrier Package)を、基板の所定位置に設けられる異方性導電膜により電気的および機械的に接続する構成としても良い。
【0034】
図3は、液晶パネル100およびバックライトユニットBLをX方向に沿って破断した場合の構成を示す部分断面図である。また、図4は、液晶パネル100の部分斜視図である。なお、図3および図4では、素子基板300を上側にし、対向基板300を下側にして示してある。
【0035】
これらの図に示されるように、液晶パネル100は、素子基板200と対向基板300とが、スペーサを兼ねる導電性粒子(導通材)114が混入されたシール材110によって一定の間隙を保って貼り合わせられるとともに、この間隙に例えばSTN(Super Twisted Nematic)型の液晶160が封入された構成となっている。なお、シール材110は、図2に示されるように、素子基板200の内周縁に沿っていずれか一方の基板に枠状に形成されるが、液晶160を封入するために、その一部が開口している。このため、液晶の封入後に、その開口部分が封止材112によって封止される。
【0036】
図3および図4に示すように、対向基板300の対向面には、開口部302を有する反射板301が形成されている。反射板301の材料としてはアルミニウムの他、APC(Ag・Pt・Cu)等が用いられる。APCは、銀を98%重量比、残りを白金および銅で占める合金であり、アルミニウムよりも反射率が優れるといった特性を有する。この反射板301によって、素子基板200外側(観測者側)から入射される外光が反射されることになる。
【0037】
また、反射板301の対向面側には、ストライプ状のカラーフィルタ303が形成されている。カラーフィルタ303は、画素間の混色防止や遮光のため、ブラックマトリクス304によって仕切られている。
【0038】
また、カラーフィルタ304の対向面側にはITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電体からなる走査線312が、行(X)方向に延在して形成されている。走査線312の対向面側には配向膜(図示略)が形成されて、ラビング処理が所定の方向に施されている。一方、対向基板300の外側(バックライト側)には、位相差板305と偏光板306とが積層されている。偏光板306の吸収軸は、配向膜へのラビング処理の方向に対応して設定されている。また、位相差板305は色補正のために用いられる。
【0039】
また、走査線312は、シール部110において、導電部材114によって配線240と導通が取られるようになっており、この配線240を介して、外部から走査信号が各走査線312に供給されるようになっている。また、配線240の材料としては、クロムやITOなどの導電部材を用いることができるが、抵抗値を下げる観点から、この例では金属が用いられている。
【0040】
また、素子基板200の対向面には、Y(列)方向に延在して形成されるデータ線212に隣接して、矩形状の画素電極234が形成される他、それらの上側には配向膜(図示略)が形成されて、ラビング処理が所定の方向に施されている。この画素電極234には、ITOなどの透明導電体が用いられる。
【0041】
一方、素子基板200の外側(観察側)には、位相差板205と偏光板206とが積層されている。偏光板206の吸収軸は、配向膜へのラビング処理の方向に対応して設定されている。この他に、対向基板300の外側には、均一に光を照射するバックライトユニットBLが設けられている。
【0042】
図5は、走査線をYドライバ350に接続するための配線構造を示す概念図である。なお、この図は、図2に示す液晶パネル100において素子基板200の左辺を中心軸として右辺を上側に持ち上げて180度回転させたものに対応している。
【0043】
この図に示すように、各走査線312は櫛歯状に引き回され、各走査線312のうち奇数番目のものは右側から、偶数番目のものは左側から各々引き回されるようになっている。
【0044】
具体的には、奇数番目の走査線312-1、312-3、…312-159は、シール部110の右辺(第1導通部)において第1配線群G1と接続される。第1配線群G1は素子基板200の右辺近傍を通り、集積回路Wの右側のYドライバ350に接続されている。一方、偶数番目の走査線312-2、312-4、…312-160は、シール部110の左辺(第2導通部)において第2配線群G2と接続される。第2配線群G2は素子基板の左辺近傍を通り、集積回路Wの左側のYドライバ350に接続されている。なお、集積回路Wの左右のYドライバ350,350間にはXドライバ250があり、このXドライバ250には、図2に示されるように、データ線212の端部250(以下、データ線212の配線250という。)が接続している。
【0045】
つまり、このように配列されたデータ線212および走査線312の各配線240,250の端子は、図2に示されるように、基板の一辺に一括して平行に配列されるようになる。
【0046】
データ線212および走査線312の各配線240,250の端子の配列状態が図6に拡大して示されている。図示のように、素子基板200の一辺には、奇数番目の80本の走査線312の配線240から成る第1の配線群G1の各端子Com1と、偶数番目の80本の走査線312の配線240から成る第2の配線群G2の各端子Com2との間に、360本のデータ線212の配線250からなる第3の配線群G3の各端子Segが平行に配列されている。この場合、各端子Com1(Com2)同士は、互いに例えば42μmのピッチ間隔で連続的に配列されている。また、各端子Seg同士も、互いに例えば42μmのピッチ間隔で連続的に配列されている。
【0047】
また、第1の配線群G1の端子Com1と第3の配線群G3の端子Segとの間、具体的には、第1の配線群G1を形成する走査線312の図中最も右側の端子Com1と、第3の配線群G3を形成するデータ線212の図中最も左側の端子Segとの間には、例えば42μmピッチの端子14個分に相当する間隔が開けられている。この間隔は、端子が存在しない空白領域(以下、ダミー領域という)Sによって形成されており、後述する電気的特性検査におけるプローブ端子と配線端子Com1,Com2,Segとの位置合わせを容易にする。
【0048】
同様に、第2の配線群G2の端子Com2と第3の配線群G3の端子Segとの間、具体的には、第2の配線群G2を形成する走査線312の図中最も左側の端子Com2と、第3の配線群G3を形成するデータ線212の図中最も右側の端子Segとの間にも、例えば42μmピッチの端子14個分に相当するダミー領域Sが形成されている。すなわち、本実施形態において、左右のダミー領域Sの長さは互いに等しく設定されている。なお、左右のダミー領域Sの長さは、互いに等しく設定されていることが望ましいが、等しく設定されていなくても構わない。
【0049】
次に、このように配線端子Com1,Com2,Segが配列されて組立てられた液晶パネル100のショートおよび点灯の検査(電気的特性検査)について、図7、図8および図9のフローチャートを参照しながら説明する。
【0050】
この電気的特性検査では、走査線312およびデータ線212の各配線240,250の端子Com1,Com2,Segに、検査用の信号を入力するプローブPが接触される。具体的には、図8に示されるように、走査線312の配線端子Com1,Com2のそれぞれに、対応する走査線用のプローブ端子P1を正確に位置合わせするとともに、データ線212の配線端子Segのそれぞれに、対応するデータ線用のプローブ端子P2を正確に位置合わせする。
【0051】
図8に示されるように、プローブPは、ダミー領域Sに位置合わせされるべき部位にも、他の部位と全く同様のプローブ端子(ダミープローブ)P1,P2を有している。具体的には、プローブPは、図8に示されるような理想的な状態で位置合わせされた際に、ダミー領域Sの中央でプローブ端子P1とプローブ端子P2とに分かれるように形成されている。すなわち、図8の理想的な位置合わせ状態においては、ダミー領域S内で、2種のプローブ端子P1,P2がそれぞれ左右に7個ずつ配置されるようになっている。本実施形態では、端子14個分に相当する間隔をもってダミー領域Sが形成されているため、ダミー領域Sの中央でプローブ端子P1とプローブ端子P2とに分けると、ダミー領域S内でプローブ端子P1,P2がそれぞれ左右に7個ずつ配置されるが、これらの個数は、これに限定されるものではなく、状況に応じて任意に設定できることは言うまでもない。また、プローブ端子P1とプローブ端子P2とがダミー領域Sの中央で分かれていることが望ましいが、中央で分かれている必要はない。なお、プローブPは、第1および第2の配線群G1,G2の端子Com1,Com2の外側(第1の配線群G1の図中左側および第2の配線群G2の図中右側)にも、例えば7個ずつプローブ端子(ダミープローブ)P1を有している。
【0052】
電気的特性検査の手順が図9のフローチャートに示されている。図示のように、電気的特性検査を行なう場合には、まず、図示しない案内板上に液晶パネル100を大まかに位置合わせして載せる(ステップS1)。この場合、外形基準で例えば±0.2mmのズレが生じる。
【0053】
このように案内板上に液晶パネル100を載せると、プローブPの各プローブ端子P1,P2が、液晶パネル100の走査線312およびデータ線212の各配線端子Com1,Com2,Segに略対応して位置される。この時、各プローブ端子P1,P2と、これらに対応する各配線端子Com1,Com2,Segとが正確に位置合わせされているか否かを確認する(ステップS2)。このような確認は、液晶パネルの表示を見るだけで容易に行なうことができる。すなわち、図8に示されるように、プローブ端子P1,P2が正確に対応する配線端子Com1,Com2,Segに位置合わせされていれば、液晶画面が鮮明に点灯表示する。また、図7に示されるように、プローブ端子P1,P2と対応する配線端子Com1,Com2,Segとがズレていれば、液晶画面は点灯表示しない(部分的に接触している場合には、鮮明に点灯表示しない)。
【0054】
図7に示されるように、プローブ端子P1,P2と対応する配線端子Com1,Com2,Segとがズレていることが点灯状態で確認できたら、プローブ端子P1,P2と配線端子Com1,Com2,Segとを左側もしくは右側に相対的にずらして、微調整する(ステップ3)。この時、ダミー領域Sが液晶パネル100側に設けられ且つダミー領域Sに対応して位置される複数のプローブ端子(ダミープローブ)P1,P2がプローブP側に設けられているため、プローブ端子P1,P2と配線端子Com1,Com2,Segとを左右どちらにずらしても、あるいは、そのずらし量がある程度過度であっても、ダミー領域Sと第1および第2の配線群G1,G2の左右端とに割り当てられたダミープローブの個数の範囲内(ダミープローブの個数分の幅内)のずらし量であれば、プローブ端子P1,P2と配線端子Com1,Com2,Segとを正確且つ容易に位置合わせすることができる。この場合も、位置合わせができたか否かは、液晶画面の点灯状態を見るだけで確認できる。無論、この場合、図8に示されるようにダミー領域Sの中央でプローブ端子P1とプローブ端子P2とが等しく分かれる理想的な位置合わせ状態でなくても、ダミープローブの個数分のズレ量であれば、正確な位置合わせを達成できる。また、プローブ側には、ショート(電気的な短絡)を検知する図示しない検知手段が設けられており、ショートが検知されると、例えば、異常を知らせるブザーが鳴るようになっている。
【0055】
以上説明したように、本実施形態の液晶パネル100では、走査線312の端子Com1,Com2群とデータ線212の端子Seg群との間に、配線端子Com1,Com2,Segとプローブ端子P1,P2との位置ズレを吸収できるダミー領域Sが形成されているため、液晶パネルの小型化および多機能化に伴って配線端子間のピッチが狭くなっても、大掛かりなアライメント装置を用いることなく、液晶の表示画面の点灯表示を見るだけで、つまり、目視だけで、正確にプローブ端子P1,P2と配線端子Com1,Com2,Segとを位置合わせすることができる。
【0056】
なお、本実施形態では、ダミー領域Sに配線端子が設けられていないが、これは、ダミー領域Sにダミーの配線端子を設けると、表示機能に寄与しないこれらの配線端子でショートが生じた際に、これを正規のショートであると誤判定して、正確なショート検査が損なわれる可能性があるためである。無論、このような可能性を排除する手段を設ける場合には、ダミー領域Sに配線端子が配列されていても構わない。
【0057】
また、本実施形態においては、ダミー領域Sを大きく確保して、ダミー領域Sに対応するプローブ端子(ダミープローブ)P1,P2の数を多くすれば、それだけ、端子同士の位置合わせが容易になるが、あまり過度にダミー領域Sを確保すると、チップの長さが長くなり、実用性に欠ける結果となる場合がある。したがって、理想的には、ダミー領域Sの長さ(X方向の長さ…領域幅)は、端子同士の位置合わせをある程度のズレ幅をもって容易に行なえ且つチップ長さを実用外まで大きくしない範囲、例えば、外形公差が±0.2mmである場合には、最小で0.4mm(0.2×2)、最大で1mm程度にすることが望ましい。
【0058】
また、前述した配線端子の配列形態は、図10および図11に示される有機EL装置(素子)にも適用できる。
【0059】
有機EL素子は、少なくとも1層の発光性有機層が陰極と陽極に挟まれている構造を特徴とする自発発光性素子であり、3V程度の直流電圧で駆動させることができ、また、多彩な発光色の素子が作成可能である。さらに、液晶表示素子と比べ応答速度が速く視野角が広いなど、表示素子としての利点を多く持ち合わせている。したがって、表示装置の画素としての利用や光源としての利用など、多種多様な実用化用途が検討されている。
【0060】
図10および図11に示される有機EL装置では、腕時計用のカバーガラスを透明基板101として用いている。透明基板1101の第1の面1102上に陽極1104を形成し、次いで、電極取り出し端子部1105を除いた領域全体に黄色に発光する有機層1106Yを形成し、最後に陰極1107を形成し、また、透明基板1101の第2の面1103上にも陽極1104を形成し、次いで、電極取り出し端子部1105を除いた領域全体に青色に発光する有機層1106Bを形成し、最後に陰極1107を形成したものである。
【0061】
この構成において、陽極1104の配線端子および陰極1107の配線端子の配列形態は、前述したデータ線212の配線端子Segおよび走査線312の配線端子Com1,Com2の配列形態と同じようになっている。この場合、電極取り出し端子部1105が前述した配線240に相当し、陽極1104の配線端子がデータ線212の配線端子Segに相当し、陰極1107の配線端子が走査線312の配線端子Com1,Com2に相当しており、また、陽極1104および陰極1107は、前述した走査線312およびデータ線212と同様、マトリクス構造を成している。
【0062】
また、この構成において、透明基板1101としては、腕時計用のカバーガラスに用いられるサファイアガラスを用いるが、これに限定されるものではない。また、陽極1104は、透明電極として一般的に用いられるITO(錫ドープ酸化インジウム)をスパッタリング法により形成するが、他にもIZO(亜鉛ドープ酸化インジウム)、Pt、Ir、NiもしくはPd等を用いることができ、例えば75nm以下の膜厚で形成することができる。また、膜形成方法もスパッタリング法に限らずエッチング法等を用いることもできる。陽極1104の厚さは、一般的に50〜500nmであるが、この例のように透明を有する素子に用いる場合、薄い方が望ましい。また、陰極1107は、透明性を有する導電性物質であれば良く、本例では、仕事関数が低い材料、例えばAl、Ag,Cu,Au等が用いられる。陰極1107の膜厚は、透明性が確保できる膜厚であれば特に限定されるものではない。また、前述の通り、透明性を有する材料として、Pt、Ir、NiもしくはPd等を用いることができ、例えば75nm以下の膜厚で形成することができる。
【0063】
本例の有機EL装置を腕時計のカバーガラスとして設置した場合、第1の面102に形成されている素子のみを駆動した場合は、黄色の発光が生じ、腕時計の文字盤108を前面から黄色に照射する前置式の照明装置として動作する。また、第2の面103に形成されている素子のみを駆動した場合は、青色の発光が生じ、腕時計の文字盤を前面から青色に照射する前置式の照明装置として動作する。更に、第1の面102に形成されている素子と第2の面103に形成されている素子とを同時に駆動した場合は、黄色の発光と青色の発光とが混色されて白色の発光となり、腕時計の文字盤を前面から白色に照射する前置式の照明装置として動作する。
【0064】
次に、前述した実施形態に係る表示装置を電子機器に用いた例について説明する。
【0065】
まず、前述した表示装置を、モバイル型のパーソナルコンピュータの表示部に適用した例について説明する。図12は、このパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。図において、コンピュータ2100は、キーボード2102を備えた本体部2104と、表示部として用いられる液晶パネル100とを備えている。なお、この液晶パネル100の背面には、視認性を高めるためにバックライトユニットBLが設けられるが、外観には表れないので、図示を省略している。
続いて、前述した表示装置を、携帯電話の表示部に適用した例について説明する。図13は、この携帯電話の構成を示す斜視図である。図において、携帯電話2200は、複数の操作ボタン2202の他、受話口2204、送話口2206とともに、前述した液晶パネル100を備えるものである。なお、この液晶パネル100の背面にも、視認性を高めるためのバックライトユニットBLが設けられるが、外観には現れないので、図示を省略している。
【0066】
次に、前述した表示装置をファインダに用いたディジタルスチルカメラについて説明する。図14は、このディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図であるが、外部機器との接続についても簡易的に示すものである。
【0067】
通常の銀塩カメラは、被写体の光像によってフィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ2300は、被写体の光像をCCD(Charge Coupled
Device)などの撮像素子により光電変換して撮像信号を生成するものである。ここで、ディジタルスチルカメラ2300におけるケース2302の背面には、前述した液晶パネル100が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて、表示を行う構成となっている。このため、液晶パネル100は、被写体を表示するファインダとして機能する。また、ケース2302の前面側(図14においては裏面側)には、光学レンズやCCDなどを含んだ受光ユニット2304が設けられている。
【0068】
ここで、撮影者が液晶パネル100に表示された被写体像を確認して、シャッタボタン2306を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板2308のメモリに転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ2300にあっては、ケース2302の側面に、ビデオ信号出力端子2312と、データ通信用の入出力端子2314とが設けられている。そして、図に示されるように、前者のビデオ信号出力端子2312にはテレビモニタ2320が、また、後者のデータ通信用の入出力端子2314にはパーソナルコンピュータ2330が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作によって、回路基板2308のメモリに格納された撮像信号が、テレビモニタ2320や、パーソナルコンピュータ2330に出力される構成となっている。
【0069】
なお、電子機器としては、図12のパーソナルコンピュータや、図13の携帯電話、図14のディジタルスチルカメラの他にも、液晶テレビや、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した表示装置が適用可能なのは言うまでもない。
【0070】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、プローブのプローブ端子を用いて電気光学パネルの電気的特性検査を行なう場合、配線端子とプローブ端子との位置ズレを配線端子群間の間隙によって吸収できるため、電気光学パネルの小型化および多機能化に伴って配線端子間のピッチが狭くなっても、大掛かりなアライメント装置を用いることなく、簡単且つ正確にプローブ端子と配線端子とを位置合わせすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の一実施形態に係る電気光学パネルの電気的な構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電気光学パネルの構成を示す斜視図である。
【図3】液晶パネルおよびバックライトユニットをX方向に沿って破断した場合の構成を示す部分断面図である。
【図4】液晶パネルの要部構成を示す部分破断斜視図である。
【図5】液晶パネルにおける走査線をYドライバに接続するための配線構造を示す概念図である。
【図6】データ線および走査線の各配線の端子の配列状態を示す拡大図である。
【図7】各配線端子とプローブ端子とが位置ズレを起こした状態を示す拡大図である。
【図8】各配線端子にプローブ端子を正確に位置決めした状態を示す拡大図である。
【図9】電気検査の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明が適用される有機EL装置の概略構成断面図である。
【図11】(a)は図1のA方向矢視図、(b)は図1のB方向矢視図である。
【図12】実施形態に係る電気光学パネルを適用した電子機器の一例たるパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図13】実施形態に係る電気光学パネルを適用した電子機器の一例たる携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図14】実施形態に係る電気光学パネルを適用した電子機器の一例たるディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
100……液晶パネル
200……素子基板(第2基板)
212……データ線
240,250……配線端子
300……対向基板(第1基板)
312……走査線
G1……第1配線群
G2……第2配線群
G3……第3配線群
W……集積回路
S……ダミー領域
2100……パーソナルコンピュータ
2200……携帯電話
2300……ディジタルスチルカメラ
Claims (6)
- 第1および第2電極の交差に対応して設けられた画素を有し、且つ第1および第2電極の配線端子がそれぞれ群を成して基板の一辺に一括して配列されて成る電気光学パネルの電気的検査を行なう方法において、
前記基板上に、配線端子を配置し得るダミー領域の分だけ、互いに離間して配置された前記第1電極の配線端子の群と、前記第2電極の配線端子の群とに対して、
前記第1および第2電極の配線端子に対応する数の検査用のプローブ端子を有するとともに、前記ダミー領域に対応して配置されたダミープローブ端子を有するプローブを用い、
前記第1電極の各配線端子のそれぞれに、対応する第1電極用の第1プローブ端子を位置合わせするとともに、第2電極の各配線端子のそれぞれに、対応する第2電極用の第2プローブ端子を位置合わせして所定の電気的検査を行ない、
前記配線端子と対応する前記プローブ端子との位置が一方側にずれている場合には、各配線端子群の一方側で第1及び第2電極の配線端子群に割り当てられる前記ダミープローブ端子の個数分の幅内で、前記配線端子と前記プローブ端子とを相対的にずらすことにより、前記配線端子と対応する前記プローブ端子とを位置合わせすることを特徴とする電気光学パネルの検査方法。 - 前記第1電極の配線端子群の両側に第1プローブ端子に対応する第1ダミープローブ端子が割り当てられ、第2電極の配線端子群の両側に第2プローブ端子に対応する第2ダミープローブ端子が割り当てられ、前記ダミー領域の中央で第1ダミープローブ端子と第2ダミープローブ端子とに分かれるように位置合わせできることを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネルの検査方法。
- 前記ダミー領域は、配線端子が無い領域として形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気光学パネルの検査方法。
- 前記第1電極の配線端子の群の両側にそれぞれ前記第2電極の配線端子の群が配置され、
前記第2電極の配線端子の各群は、前記ダミー領域によって、前記第1電極の配線端子の群から同じ距離だけ離間していることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の電気光学パネルの検査方法。 - 走査線およびデータ線の交差に対応して設けられた画素を有し、且つ走査線及びデータ線の配線端子がそれぞれ群を成して基板の一辺に一括して配列されて成る電気光学パネルの電気的検査を行なう方法において、
前記基板上に、配線端子を配置し得るダミー領域の分だけ、互いに離間して配置された前記走査線の配線端子の群と、前記データ線の配線端子の群とに対して、
前記走査線およびデータ線の配線端子に対応する数の検査用のプローブ端子を有するとともに、前記ダミー領域に対応して配置されたダミープローブ端子を有するプローブを用い、
前記走査線の各配線端子のそれぞれに対応する第1プローブ端子を位置合わせするとともに、前記データ線の各配線端子のそれぞれに対応する第2プローブ端子を位置合わせして所定の電気的検査を行ない、
前記配線端子と対応する前記プローブ端子との位置が一方側にずれている場合には、各配線端子群の一方側で前記走査線及びデータ線の配線端子群に割り当てられる前記ダミープローブ端子の個数分の幅内で、前記配線端子と前記プローブ端子とを相対的にずらすことにより、前記配線端子と対応する前記プローブ端子とを位置合わせすることを特徴とする電気光学パネルの検査方法。 - 基板上に、陽極と少なくとも1層の発光機能を有する有機層と陰極とからなる有機エレクトロルミネッセンス素子が形成された電気光学パネルの電気的検査を行なう方法において、
前記基板上に、配線端子を配置し得るダミー領域の分だけ、互いに離間して配置された前記陽極の配線端子の群と、前記陰極の配線端子の群とに対して、
前記陽極および陰極の配線端子に対応する数の検査用のプローブ端子を有するとともに、前記ダミー領域に対応して配置されたダミープローブ端子を有するプローブを用い、
前記陽極の各配線端子のそれぞれに対応する第1プローブ端子を位置合わせするとともに、前記陰極の各配線端子のそれぞれに対応する第2プローブ端子を位置合わせして所定の電気的検査を行ない、
前記配線端子と対応する前記プローブ端子との位置が一方側にずれている場合には、各配線端子群の一方側で前記陽極及び陰極の配線端子群に割り当てられる前記ダミープローブ端子の個数分の幅内で、前記配線端子と前記プローブ端子とを相対的にずらすことにより、前記配線端子と対応する前記プローブ端子とを位置合わせすることを特徴とする電気光学パネルの検査方法。
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