JP4013182B2 - 自立山留壁工法及び自立山留壁 - Google Patents

自立山留壁工法及び自立山留壁 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自立山留壁工法及び自立山留、特に、傾斜山留壁の天端を引張材で拘束する自立山留壁工法及び自立山留に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の自立山留壁工法には、例えば、(1)〜(5)がある。
(1)自立山留壁工法、図16に示すように、鉛直な山留壁1の曲げ剛性及び根入れ部
1aの土の水平抵抗によって側圧を支える工法であり、最も一般的に用いられる自立山留
壁工法である。
(2)改良自立山留壁工法、図17に示すように、鉛直な山留壁1の天端の外周部を囲
むように、前記天端に剛接合して鉄筋コンクリート造の梁2を構築し、該梁2で山留壁1
に作用する側圧を負担し得るようにする工法(例えば、特開平6−57750号公報、特
開平7−259080号公報参照)である。
(3)傾斜自立山留壁工法は、図18に示すように、通常の山留壁を傾斜させて傾斜山留
壁3を構築する工法である。傾斜山留壁3が傾斜しているため、山留壁3の背面側の側圧
が減少し、傾斜山留壁3の曲げ剛性及び根入れ部3aの長さを抑えることができる。
(4)バックアンカー工法は、図19に示すように、鉛直な山留壁1の背面の地盤Gに斜
めにバックアンカー4を打設し、バックアンカー4の端を山留壁1に連結し山留壁の変形
を抑止する工法である。この工法は、掘削側に支保工が無いため、作業性が良く、平面規
模が大きい場合に適している。
(5)自立DCM工法は、図20に示すように、山留壁5をDCM改良体で造る工法であ
る。この工法は、掘削深度が浅く、平面規模が大きい場合に適している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
自立山留壁工法(1)は、地盤条件が悪い場合には、側圧が大きくなり根入れ部1aが極端に長くなり、また、変形も大きくなり、山留壁1の曲げ剛性を大きくする必要が生じて、不経済な工法となる欠点がある。
改良自立山留壁工法(2)は掘削幅が大きくなった場合には、天端の梁2のスパンが大きくなるため、発生するモーメントが大きくなり、大きな断面の梁2が必要になり、不経済な工法となる欠点がある。
傾斜自立山留壁工法(3)は、変形により生じた傾斜山留壁3とその背面の地盤Gとの間の隙間に雨水等が流入した場合には、傾斜山留壁3に作用する側圧が水圧になり、山留壁3を傾斜させることによる側圧の減少を考慮することができなくなる。傾斜山留壁3とその背面の地盤Gとを、雨水等が流入しないように、一体化しておくことが必要である。
バックアンカー工法(4)は、一般に施工費が高く、また、バックアンカー4の打設・腹起し設置・アンカーの緊張等の作業が多く、工程的に問題になる場合がある。また、条件によっては、敷地境界を超えてバックアンカー4を打設する場合があり、近隣との協議が必要であり、バックアンカーの施工が不可能な場合もある。
自立DCM工法(5)は、山留壁5を構成するDCM改良体の壁厚Bが掘削深度Dと同じくらいの厚さにするため、改良体の体積が大きくなり、山留壁5の施工費が一般的に高くなる欠点がある。
この発明の解決しようとする課題は、上記の(1)〜(5)の従来工法が有している欠点を有しない自立山留壁工法及び自立山留を提供すること、換言すると、掘削深度が比較的浅くかつ平面規模が大きくて、掘削側の支保工が不要で施工性がよい自立山留壁工法及び自立山留を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明の自立山留壁工法は、基礎等を構築する地盤部分の周囲の一部又は全部に山留壁を構築し、該山留壁の内側の地盤部分を所定深度まで掘削する自立山留壁工法において、前記山留壁の一部又は全部を傾斜山留壁で構成し、該傾斜山留壁を鉛直線に対して外側に傾斜させかつ間隔をおいて芯材を埋め込んで補強し、前記傾斜山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に定着体形成用の穴を堀り、引張り材の一端を前記傾斜山留壁の各芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、各引張り材の他端を前記穴中に押入して、前記穴中にコンクリートを打設してコンクリート造の定着体を形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにすることを特徴とするものである。
この発明の好ましい形態においては、その山留壁の一部又は全部をソイルセメント造の傾斜柱列山留壁で構成し、該傾斜柱列山留壁を鉛直線に対して外側に傾斜させかつ柱列の間隔をおいた柱中に鋼製の芯材を埋め込んで補強し、前記傾斜柱列山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に前記傾斜柱列山留壁の上部に沿って定着体形成用の溝穴を堀り、鋼製の引張り材の一端を前記傾斜柱列山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、前記引張り材の他端を定着体形成用の溝穴中に挿入して、前記溝穴中にコンクリートを打設してコンクリート造の梁状の定着体を形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにする。
この発明の好ましい他の形態においては、その傾斜山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に傾斜山留壁の天端に沿って定着体形成用の溝穴を堀り、傾斜山留壁の上部と前記溝穴との間の地盤に仮設スラブ形成用の凹部を形成し、引張り材の一端を傾斜山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、前記引張り材の他端を前記溝穴中に押入し、前記引張り材の中間部分を前記凹部中に延在させて、前記溝穴及び凹部中にコンクリートを打設して、コンクリート造の定着体及び傾斜山留壁の上部と定着体との間の地盤を覆う仮設スラブを形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにする。
【0005】
この発明の自立山留壁は、建物が構築される箇所の地表面から所定の深度のところに基礎を構築し、前記基礎の上側に地表面より下方に位置する下部分と地表面より上方に位置する上部分を備えた建物を構築し、地表面より下方に位置する建物の下部分の周囲の一部又は全部に山留壁を形成した自立山留壁において、前記山留壁の一部又は全部がソイルセメント造の傾斜山留壁で構成され、該傾斜山留壁が鉛直線に対して建物の下部分の外側に向けて傾斜しかつ間隔をおいて埋め込まれた芯材で補強され、前記傾斜山留壁の外側の地盤の主働すべり領域の外側の地中に前記傾斜山留壁の天端に沿ってコンクリート造の定着体が設けられ、引張り材の一端が前記傾斜山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結され、前記引張り材の他端が前記定着体中に埋め込まれて定着体に連結され、前記傾斜山留壁の天端又はその近傍の部分と定着体との間の引張り材がコンクリート造の仮設スラブ中に埋め込まれ、張り材が地表に沿って地表の近くに延在していることを特徴とするものである。
定着体は、傾斜山留壁に作用する土圧が引張り材を介して引張力として定着体に伝達され、定着体の定着部分に作用する受働土圧が定着体に伝達される引張力よりも大きくなるように、例えば、コンクリート造にて構成する。
【0006】
芯材として、例えば、H形断面の鋼材(H形鋼)を用い、引張り材として、例えば、鉄筋を用いるが、これに限定するものではない。
この発明の自立山留壁及び自立山留壁工法は、掘削深度が比較的浅く(例えば、10m以下)平面規模が大きい(例えば、一辺が30m以上)場合に適している。
また、この発明を多層の建物躯体の下部を免震層にした建物の構築に適用する場合には、例えば、自立山留壁の内側の地盤部分を所定深度まで掘削して造った掘削底上に、コンクリート造の基盤、フーチング等の基礎を構築し、該基礎上に多数の免震装置を備えた免震層を設け、該免震層上に多層の建物躯体を構築するようにする。
【0007】
【発明の作用】
この発明に係る自立傾斜山留壁は、山留壁が傾斜山留壁で構成され、該傾斜山留壁が鉛直線に対して外側に傾斜し、前記傾斜山留壁の天端の外側の地盤の主働すべり領域の外側の地表に近い地中に定着体が設けられ、前記傾斜山留壁の天端又はその近傍の部分と前記定着体とが引張り材を介して連結されていて、傾斜山留壁に作用する土圧が引張り材を介して引張力として定着体に伝達されるから、定着体の定着部分に作用する受動土圧により、定着体に伝達された引張力を受けとめることができる。
【0008】
【実施例】
この発明の一実施例を、図1〜図12を使って詳細に説明する。
先ず、傾斜山留壁10の構築の仕方を説明する。
建物の基礎等を構築する地盤部分の周囲の一部又は全部を囲むように自立山留壁10を構築する。自立山留壁10は、例えば、図4、図7〜図9に示すように、地表面より下方につくる建物の基礎等の外側となる地盤中に、鉛直線に対して外側に角度θだけ傾斜させて多数のソイルセメント造の柱11A,11Bをそれらの一部分を互いに重ねて構築してなる柱列式の傾斜山留壁11と、定着体12及び引張り材13で構成する。
【0009】
傾斜山留壁11を構成するソイルセメント造の各柱11A,11Bは,例えば、図10に示すような装置を使って構築する。
移動式吊上機30で吊り上げた掘削泥練機20の円筒型ケーシング24を、移動式案内装置40の案内体45の所定角度に傾斜させた案内面に当てて、円筒型ケーシング24の中心軸線の鉛直線に対する傾斜角θを所定傾斜角に保持し、かつその円筒型ケーシング24内に設けた掘削泥練軸の中心軸線の延長線が傾斜山留壁10の地表の中心軸線と一致するようにしてから、モータを回転させて、掘削泥練軸を回転させながら、吊上機30の巻上機33を駆動して、巻上機33に巻き付けられたロープ33aを繰り出し、ロープ33aの吊鈎36で吊り下げた掘削泥練機20を降下させ、掘削泥練機20の円筒型ケーシング24を前記案内体45の案内面に沿って下方に移動させ、掘削泥練軸の先の掘削刃にて地盤を掘削する。所定深度まで掘削したら、ミキシングプラントで調製した注入剤を、移送ポンプ、移送管及び円筒型ケーシングに取付けた供給管体等を通して掘削孔内の土砂中に供給しなから、掘削泥練軸を正転及び逆転させつつ、巻上機33にてロープ33aを巻き取ったり繰り出したりして、掘削泥練軸を昇降させて、掘削泥練軸に取付けた撹拌翼等にて掘削孔内の土砂と注入剤とを十分に撹拌泥練してから、掘削泥練軸等を引き抜く。掘削泥練軸等が引き抜かれた後に柱列式傾斜連続壁の一部構成する1本(又は2本或いは3本)のソイルセメント造の柱11Aを造成する。
【0010】
傾斜山留壁11の一部を構成するソイルセメント造の柱11Bはソイルセメント造の柱11AにH形鋼の芯材11Baを埋め込んで形成される。すなわち、前記のソイルセメント造の柱11Aの造成直後に、移動式吊上機30の吊鈎36から掘削泥練機20の円筒型ケーシング24を外して、その吊鈎36にて所定の成と長さのH形鋼の芯材11Baを吊り上げ、この芯材11Baを、移動式案内装置40の案内体45の所定角度に傾斜させた案内面に当てて、芯材12Aの中心軸線の傾斜角θを所定傾斜角に保持し、かつ芯材11Baの中心軸線の延長線を傾斜山留壁11の地表の中心軸線と一致するようにしてから、移動式吊上機30の巻上機33を駆動して、巻上機33に巻き付けられたロープ33aを繰り出し、芯材11Baを未硬化のソイルセメント造の柱11A内に挿入して、ソイルセメント造の柱11Bを造成する。
傾斜山留壁10は、図4に示すように、芯材を埋め込まないソイルセメント造の柱11A又は芯材11Baを埋め込んだソイルセメント造の柱11Bをそれらの一部が互いに重なるように多数本隣接して造成して構築される。
図4に示す傾斜山留壁11は、芯材11Baを埋め込んだ1本のソイルセメント造の柱11Bと3本の芯材を埋め込まないソイルセメント造の柱11Aとを交互に造成して形成されているが、傾斜山留壁11は、芯材を埋め込んだ1本のソイルセメント造の柱11Bと1本又は2本の芯材を埋め込まないソイルセメント造の柱11Aとを交互に造成して構築してもよい。
【0011】
傾斜山留壁11を構成する多数のソイルセメント造の柱11A,11Bの注入剤が充分に硬化してから、図8に示すように、傾斜山留壁11の天端の外側の地盤Gの主働すべり領域Aea(図1に示す)の外側の地盤に傾斜山留壁11の天端の沿って定着体12形成用の溝穴12aを掘る。傾斜山留壁11の上部と溝穴12aとの間の地盤の上部を浅く掘って仮設スラブ14形成用の凹部14aを形成する。
図5及び図9に示すように、傾斜山留壁11に埋め込んだ芯材11Baの天端及びその近傍の部分と定着体12形成用の溝穴12aとの間に、鉄筋からなる引張り材13,13を、例えば、上下2段に配し、各引張り材13,13の一方の端をH形鋼の芯材11Baの天端又はその近傍の部分のフランジの端縁に溶接wし、引張り材13,13の他方の端よりの部分を直角に曲げて、この直角に曲げた部分13aを定着体12形成用の溝穴12a内に挿入する。
必要に応じて、仮設スラブ14の形成用の凹部14a内に鉄筋を縦横に配し、溝穴12a及び凹部14a内にコンクリートを打設して、コンクリート造の定着体12及び鉄筋コンクリート造の仮設スラブ14を構築する。定着体12及び仮設スラブ14の上面は作業床15の上面(地表面という)と面一にする。張り材13,13は、図1、図3及び図9に示されているように、地表面に沿って地表面の近くに延在している。
しかる後、傾斜山留壁11の内側の土砂を適宜の手段で所定深度まで掘削して(すなわち、前記土砂を所定深度まで取り出して)建物の基礎等を構築する掘削底16を造る。その結果、図1、図2及び図9に示すように、傾斜山留壁11の下部は掘削底16よりも深い地中に埋まり、傾斜山留壁11の地中に埋まった前記下部よりも上方の内側部は掘削底16より上の空間に露出して、掘削底16より上の空間に傾斜山留壁11の内側部を露出させた自立山留壁10が構築される。
【0012】
引張り材13の一方の端を芯材11BaのH形鋼のフランジの端縁に溶接する代わりに、図6に示すように、鉄筋からなる各引張り材13と一方の端部を、芯材11BaのH形鋼の内側のフランジに当てられた鋼製の細長い連結板13Aの両端の貫通孔に通し、各引張り材13の連結板13Aから突出したねじ部にナットをねじ込んで、各引張り材13を連結板13Aを介して芯材11Baの天端又は天端の近傍の部分に連結するようにしてもよい。
なお、引張り材13の一方の端を芯材11Baに連結する方法は、図5及び図6に示す方法以外のものでもよい。
【0013】
実施例の自立山留壁10においては、図1に示すように、主働すべり領域Aeaの土塊の重量を低減させることができ、その傾斜山留壁11に作用する主働土圧Paを低減させることができる。すなわち、傾斜山留壁11は、鉛直な山留壁に比して、主働すべり領域Aeaの土塊の重量分だけ主働側圧が低減される。
実施例の自立山留壁10においては、図2に示すように、傾斜山留壁11の天端部と主働すべり領域の外側に形成したコンクリート造の定着体12とが鉄筋からなる引張り材13で連結されているから、各引張り材13に作用する引張力Tを主働すべり領域の外側にある定着体12に伝達することができる。
なお、図2中、実線で示す変位量Dpがこの実施例の自立山留壁10の傾斜山留壁11の変位量であり、点線で示す変位量Dpが定着体12及び引張り材13を備えない従来の傾斜山留壁の変位量である。
【0014】
実施例の自立山留壁10においては、図3に示すように、コンクリート造の定着体12の定着部分の略鉛直な前面12bに作用する受働土圧Ppにより引張り材13により定着体12に伝達される引張力Tを受け止める(支持する)ことができる。
実施例の自立山留壁10においては、図1に示すように、主働すべり線Aelにおける地盤のせん断抵抗及び引張り力により、傾斜山留壁11・引張り材13定着体12は全体として安定したものになっている。
なお、実施例の自立山留壁10においては、想定外の外力に対しても、応力を負担する芯材11BaのH形鋼が傾斜山留壁11中に埋め込まれていることで、傾斜山留壁11の崩壊に対する安全性が確保されている。
この発明の効果をより具体的に示すため、実施例の傾斜山留壁10と比較例の自立山留壁50との構成及び効果の比較をした。
Figure 0004013182
実施例の傾斜山留壁10及び比較例の山留壁50は表1に示す条件の地盤に構築した。なお、表1中のγは土の単位体積重量(t/m)、Cは粘着力(t/m)、Φは内部摩擦角(゜)、Khは水平地盤反力係数(t/m)である。
【0015】
実施例の傾斜山留壁10は、図11及び図12に示す寸法になっている。そのソイルセメント造の柱11A,11Bの直径は600mmであり、その傾斜角θは25゜であり、それらの柱のソイルセメントの強度quは6.0kg/cmである。その芯材は、8.7mのH−300×150の鋼材であり、そのピッチは1350mmである。掘削幅は50mである。
定着体12はコンクリート造の無筋の梁であり、この梁の定着部分の横断面の矩形の寸法は縦が50cmで横が40cmであり、鉄筋の引張り材13が埋め込まれた仮設スラブが支保工になっている。
主働すべり線Ael、仮設スラブ14の下面及び定着体の定着面12bにより囲まれる部分の土塊の重量Wは、W=1/2γH=0.30t/mであり、す
Figure 0004013182
54t/m(1m当たりの主働土圧)よりも大きい。
鉄筋からなる引張り材13に作用する引張り力Tは、T=0.31t/本で、σt=T/A=0.31×1000/1.27=244kg/cmであり、この鉄筋の引張り応力σt(=244kg/cm)は、引張り材13の強度(=2000kg/cm)よりも小さくなっている。なお、前記Aは鉄筋の断面積である。
傾斜山留壁11と定着体12との連結部分は引張り材13が埋め込まれた仮設スラブ14で構成されている。この仮設スラブ14は、その厚さが15cmであり、引張り材13としてはD13の鉄筋が使用されている。
【0016】
比較例の自立山留壁50は、図13〜図15に示すように、鉛直な山留壁51の上部の外側に鉄筋コンクリート造の梁52が設けられている。その寸法は図示のとおりである。上記山留壁51はソイルセメント造の柱列式山留壁で構成され、その柱列を構成するソイルセメント造の柱の直径が600mmであり、その鉛直線に対する傾斜角θは0゜(すなわち、鉛直)であり、その柱列の各柱のソイルセメントの強度quは6.0kg/cmである。その芯材は7.9mのH−300×150の鋼材であり、そのピッチは1350mmである。
自立山留壁50で囲まれた箇所の掘削幅は50mである。梁52の最大モーメントMは940tm(M=wl/8=3.01×50÷8=940tm)である。
横断面矩形の梁52の厚さBが2.0mで幅Dが4.0mであると仮定すると、必要な鉄筋量atは、at=M/(ft×j)である。この式でft(鉄筋の引張り応力)を2000kg/cmとし、j=7/8×d(dは圧縮縁から鉄筋までの距離)を250cmとすると、at=940×100000/2000/330=142cmとなり、鉄筋は22−D29(at=6.42cm/本)となる。
【0017】
山留壁の変形、応力及び山留壁の頭部に作用する軸力についての検討結果は表2のとおりである。
Figure 0004013182
表2から、実施例の自立山留壁10は比較例の自立山留壁50に比して山留壁の変位及び切梁の軸力を抑えることができる効果があることが確認できる。
実施例の自立山留壁10は、引張り材13として鉄筋を使用しても、コンクリート造の定着体12が無筋であるから、鉛直な山留壁53の上部の外側に大きな鉄筋コンクリート造の梁を設ける比較例の自立山留壁50に比して、使用する鉄筋量を軽減することができる。
【0018】
【発明の効果】
(イ)請求項1に係る発明の自立山留壁工法は、基礎等を構築する地盤部分の周囲の一部又は全部に山留壁を構築し、該山留壁の内側の地盤部分を所定深度まで掘削する自立山留壁工法において、前記山留壁の一部又は全部を傾斜山留壁で構成し、該傾斜山留壁を鉛直線に対して外側に傾斜させかつ間隔をおいて芯材を埋め込んで補強し、前記傾斜山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に定着体形成用の穴を堀り、引張り材の一端を前記傾斜山留壁の各芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、各引張り材の他端を前記穴中に挿入して、前記穴中にコンクリートを打設してコンクリート造の定着体を形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにするから、傾斜山留壁により山留壁に作用する土圧が低減し、かつ引張り材を介して定着体に伝達された傾斜山留壁に作用する土圧が、定着体の定着部分に作用する受動土圧により、受け止められることにより、山留壁の材料費等の削減が計れる。そのうえ、自立山留壁の内側に支保工が無いため、作業性がよく掘削効率の向上が計れ、切梁工法やバックアンカー工法に比べて支保工にかかる材料・施工費の削減が可能になる。
また、自立山留壁の形成が容易になり、引張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するように、引張り材を各芯材の天端又はその近傍の部分とコンクリート造の定着体とに連結することになるから、その作業も容易になり、自立山留壁構造を施工性よく構築することができる。
【0019】
)請求項に係る発明の自立山留壁工法は、その山留壁の一部又は全部をソイルセメント造の傾斜柱列山留壁で構成し、該傾斜柱列山留壁を鉛直線に対して外側に傾斜させかつ柱列の間隔をおいた柱中に鋼製の芯材を埋め込んで補強し、前記傾斜柱列山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に前記傾斜柱列山留壁の上部に沿って定着体形成用の溝穴を堀り、鋼製の引張り材の一端を前記傾斜柱列山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、前記引張り材の他端を定着体形成用の溝穴中に挿入して、前記溝穴中にコンクリートを打設してコンクリート造の梁状の定着体を形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにするから、上記(イ)の効果と同様の効果を奏し得るだけだなく、梁状の定着体の製作等が容易になり、自立山留壁を施工性よく構築することができる。
【0020】
)請求項に係る発明の自立山留壁工法は、その山留壁の一部又は全部を傾斜山留壁で構成し、該傾斜山留壁を鉛直線に対して外側に傾斜させかつ間隔をおいて芯材を埋め込んで補強し、前記傾斜山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に前記傾斜山留壁の上部に沿って定着体形成用の溝穴を堀り、前記傾斜山留壁の上部と前記溝穴との間の地盤に仮設スラブ形成用の凹部を形成し、引張り材の一端を傾斜山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、前記引張り材の他端を前記溝穴中に挿入し、前記引張り材の中間部分を前記凹部中に延在させて、前記溝穴及び凹部中にコンクリートを打設して、コンクリート造の定着体及び傾斜山留壁の上部と定着体との間の地盤を覆う仮設スラブを形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにするから、上記(ロ)の効果と同様の効果を奏し得るだけだなく、コンクリート造の梁状の定着体及び仮設スラブの製作が容易になり、そのうえ、山留壁と地山との境界に雨水等が進入しない自立山留壁を施工性よく構築することができる。
【0021】
)請求項に係る発明の自立山留壁は、引張り材の一端が傾斜山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結され、前記引張り材の他端が前記コンクリート造の定着体中に埋め込まれて定着体に連結され、前記傾斜山留壁の天端又はその近傍の部分と定着体との間の引張り材がコンクリート造の仮設スラブ中に埋め込まれ、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようになっているから、上記(イ)の効果と同じ効果を奏し得るだけでなく、傾斜山留壁と定着体との間にこれらと一体に設けられた仮設スラブの存在により、傾斜山留壁と地山との境界への雨水等の進入を防ぐことができ、降雨等による側圧の上昇を抑止することができる。
)請求項に係る発明の自立山留壁は、傾斜山留壁に作用する土圧が引張り材を介して引張力として定着体に伝達され、定着体の定着部分に作用する受働土圧が定着体に伝達される引張力よりも大きくなるように、定着体が構成されているから、定着体の定着部分に作用する受働土圧により、定着体に伝達された引張力を確実に受け止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の自立山留壁の概略的な縦断面図
【図2】実施例の自立山留壁の機能等を説明する概略的な縦断面図
【図3】実施例の自立山留壁の定着体の機能等を説明する概略的な拡大図
【図4】実施例の自立山留壁の概略的な平面図
【図5】実施例の引張り材と傾斜山留壁の芯材との接合部の平面図
【図6】実施例の引張り材と傾斜山留壁の芯材との他の接合部の平面図
【図7】実施例の自立山留壁の第1の造成工程の概略的な縦断面図
【図8】実施例の自立山留壁の第2の造成工程の概略的な縦断面図
【図9】実施例の自立山留壁の第3の造成工程の概略的な縦断面図
【図10】実施例の傾斜山留壁の造成に使う装置の正面図
【図11】実施例の寸法等を記入した傾斜山留壁の縦断面図
【図12】実施例の寸法等を記入した定着体の縦断面図
【図13】比較例の周囲に鉄筋コンクリート造の梁を有する鉛直な山留壁の平面図
【図14】比較例の寸法等を記入した鉛直な山留壁の縦断面図
【図15】比較例の鉛直な山留壁の上部の外側の鉄筋コンクリート造の梁の縦断面図
【図16】従来の鉛直な山留壁からなる一般的な自立山留壁の縦断面図
【図17】従来の鉛直な山留壁の天端に剛接合して構築した鉄筋コンクリート造の梁で山留壁に作用する側圧を負担するようにした改良自立山留壁の概略的な縦断面図
【図18】従来の山留壁を傾斜させてなる自立傾斜山留壁の縦断面図
【図19】従来のバックアンカーの端を山留壁に連結してその変形を抑止するようにした山留壁の概略的な縦断面図
【図20】従来の自立DCM工法によるDCM改良体で造った自立山留壁の概略的な縦断面図
【符号の説明】
10 自立山留壁
11 傾斜山留壁
11A,11B ソイルセメント造の柱
11Ba 芯材(H形鋼)
12 定着体
12a 溝穴
13 引張り材
13A 連結部材
14 仮設スラブ
14a スラブ形成用の凹部
15 作業床
16 掘削底
Aea 主働すべり領域
G 地盤
Pa 主働土圧
受働土圧
θ 傾斜角

Claims (5)

  1. 基礎等を構築する地盤部分の周囲の一部又は全部に山留壁を構築し、該山留壁の内側の地盤部分を所定深度まで掘削する自立山留壁工法において、前記山留壁の一部又は全部を傾斜山留壁で構成し、該傾斜山留壁を鉛直線に対して外側に傾斜させかつ間隔をおいて芯材を埋め込んで補強し、前記傾斜山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に定着体形成用の穴を堀り、引張り材の一端を前記傾斜山留壁の各芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、各引張り材の他端を前記穴中に挿入して、前記穴中にコンクリートを打設してコンクリート造の定着体を形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにすることを特徴とする自立山留壁工法。
  2. 基礎等を構築する地盤部分の周囲の一部又は全部に山留壁を構築し、該山留壁の内側の地盤部分を所定深度まで掘削する自立山留壁工法において、前記山留壁の一部又は全部をソイルセメント造の傾斜柱列山留壁で構成し、該傾斜柱列山留壁を鉛直線に対して外側に傾斜させかつ柱列の間隔をおいた柱中に鋼製の芯材を埋め込んで補強し、前記傾斜柱列山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に前記傾斜柱列山留壁の上部に沿って定着体形成用の溝穴を堀り、鋼製の引張り材の一端を前記傾斜柱列山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、前記引張り材の他端を定着体形成用の溝穴中に挿入して、前記溝穴中にコンクリートを打設してコンクリート造の梁状の定着体を形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにすることを特徴とする自立山留壁工法。
  3. 基礎等を構築する地盤部分の周囲の一部又は全部に山留壁を構築し、該山留壁の内側の地盤部分を所定深度まで掘削する自立山留壁工法において、前記山留壁の一部又は全部を傾斜山留壁で構成し、該傾斜山留壁を鉛直線に対して外側に傾斜させかつ間隔をおいて芯材を埋め込んで補強し、前記傾斜山留壁の上部の外側の地盤の主働すべり領域の外側に前記傾斜山留壁の上部に沿って定着体形成用の溝穴を堀り、前記傾斜山留壁の上部と前記溝穴との間の地盤に仮設スラブ形成用の凹部を形成し、引張り材の一端を傾斜山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結し、前記引張り材の他端を前記溝穴中に挿入し、前記引張り材の中間部分を前記凹部中に延在させて、前記溝穴及び凹部中にコンクリートを打設して、コンクリート造の定着体及び傾斜山留壁の上部と定着体との間の地盤を覆う仮設スラブを形成し、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在するようにすることを特徴とする自立山留壁工法。
  4. 建物が構築される箇所の地表面から所定の深度のところに基礎を構築し、前記基礎の上側に地表面より下方に位置する下部分と地表面より上方に位置する上部分を備えた建物を構築し、地表面より下方に位置する建物の下部分の周囲の一部又は全部に山留壁を形成した自立山留壁において、前記山留壁の一部又は全部がソイルセメント造の傾斜山留壁で構成され、該傾斜山留壁が鉛直線に対して建物の下部分の外側に向けて傾斜しかつ間隔をおいて埋め込まれた芯材で補強され、前記傾斜山留壁の外側の地盤の主働すべり領域の外側の地中に前記傾斜山留壁の天端に沿ってコンクリート造の定着体が設けられ、引張り材の一端が前記傾斜山留壁の芯材の天端又はその近傍の部分に連結され、前記引張り材の他端が前記定着体中に埋め込まれて定着体に連結され、前記傾斜山留壁の天端又はその近傍の部分と定着体との間の引張り材がコンクリート造の仮設スラブ中に埋め込まれ、張り材が地表面に沿って地表面の近くに延在していることを特徴とする自立山留壁
  5. 傾斜山留壁に作用する土圧が引張り材を介して引張力として定着体に伝達され、定着体の定着部分に作用する受働土圧が定着体に伝達される引張力よりも大きくなるように、定着体が構成されていることを特徴とする請求項4記載の自立山留壁
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