JP4012755B2 - 車両用照明灯装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、放電灯を用いた車両用照明灯装置において、放電灯の短寿命化を防止するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
車両用の小型光源として、メタルハライドランプ等の放電灯を用いる場合の点灯回路には、直流−直流変換回路、直流−交流変換回路、起動回路を備えた構成が知られている。
【0003】
そして、走行用ビーム(所謂ハイビーム)とすれ違いビーム(所謂ロービーム)の光源にそれぞれ放電灯を用いる場合の回路構成としては、各ビーム用の放電灯毎に点灯回路を設ける形態と、2つの放電灯について回路の一部、例えば、直流−直流変換回路や直流−交流変換回路等を共用する形態が知られており、後者の場合、コストや設置スペースの面で有利である。
【0004】
いずれの形態においても、車両の運転者が走行ビーム照射用放電灯とすれ違いビーム照射用放電灯をほぼ同時に点灯させるように操作指示を出すことができるようになっている場合に、例えば、操作レバーを走行ビーム側に設定したままでランプ点灯スイッチを投入したり、あるいはレバーやスイッチ等の操作によって短時間での点消灯動作(所謂パッシング動作)を行える。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の装置では、走行ビーム照射用放電灯とすれ違いビーム照射用放電灯をほぼ同時に点灯させようとする場合に、どちらの放電灯を先に点灯させるかについて、明確な規定がされていないために生じる不都合が問題となる。
【0006】
例えば、走行ビーム照射用放電灯とすれ違いビーム照射用放電灯を用いる車両用照明灯装置において、両放電灯を点灯させる操作と、すれ違いビーム照射用放電灯だけを点灯させる操作が可能である場合には、放電灯の使用時間や回数に差異が生じてくる。つまり、走行ビーム照射用と、すれ違いビーム照射用にそれぞれ放電灯を用いる際に、両者が均等に使用されることは稀であって、一般的に、車両の運転者がより多く利用するのは、すれ違いビーム照射用の放電灯であり、この事は全体の点灯時間についても、また点灯回数についても言える事項である。従って、両者のうち、寿命の問題を考慮する必要があるのは、すれ違いビーム照射用放電灯の方である(換言すれば、走行ビーム照射用の放電灯についてはその使用頻度の観点からは充分な寿命を有している。)。
【0007】
放電灯の寿命劣化を決定する要因としては、放電灯への電力投入に係る条件を同じとした場合に、点灯時間及び点灯回数が挙げられ、例えば、点灯回数については、放電灯の始動時にその光束の立ち上がり特性を向上させるために定格電力よりも大きな電力が投入されるため、点灯時間が短くても点灯回数が多くなる程に、放電灯の寿命劣化による交換時期が早まってしまう。
【0008】
すれ違いビーム照射用放電灯の使用時間や使用頻度が一方的に多くなると、当該放電灯の寿命劣化が顕著となってしまい、特にパッシング等の点滅動作を多用する場合には短寿命化をもたらす原因となる。
【0009】
そこで、すれ違いビーム照射用放電灯が既に点灯している状態で走行ビーム照射用放電灯を点灯させる場合に、2つの放電灯を点灯させる必要はないものと規定して、走行ビーム照射用放電灯だけを点灯させ、すれ違いビーム照射用放電灯を消灯させるように構成することが考えられるが、この場合には、走行ビーム照射用放電灯を消灯させるときにすれ違いビーム照射用放電灯を点灯させる必要が生じるため、当該放電灯の点灯回数が増える結果、寿命劣化が進行してしまうという不具合が残る。
【0010】
本発明は、走行ビーム照射用と、すれ違いビーム照射用にそれぞれ放電灯を用いる点灯回路を備えた車両用照明灯装置において、放電灯の寿命を延ばすための対策を講じることを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、光源として走行ビーム照射用放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯を用いるとともに、直流電源からの入力電圧を所望の直流電圧に変換するための直流−直流変換回路と、当該回路の出力電圧を交流電圧に変換する直流−交流変換回路と、各放電灯に対して起動用パルスを供給する起動回路と、放電灯に係る電圧又は電流を検出して点灯制御を行う制御回路を備えた車両用照明灯装置において、走行ビーム照射用放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯を同時に点灯させる指示がなされた場合に、すれ違いビーム照射用放電灯が消灯している状態で走行ビーム照射用放電灯を点灯させときには、すれ違いビーム照射用放電灯を点灯させるための点灯指示用信号を所定の遅れ時間だけ遅れて生成させることによって、すれ違いビーム照射用放電灯を遅れて点灯させるものである。
【0012】
また、上記した車両用照明灯装置では、走行ビーム照射用放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯のうち、一方の放電灯が点灯しているときには、他方の放電灯を消灯させるようにしてもよい
【0013】
従って、本発明によれば、点灯時間や点灯回数の低減によって、放電灯の短寿命化を防ぐことができ、交換頻度を減らすことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る車両用照明灯装置1を構成する点灯回路について基本構成を示すものであり、直流電源2、直流−直流変換回路3、直流−交流変換回路4、起動回路(所謂スタータ)5h、5L、制御回路7を備えている。
【0015】
複数の放電灯の点灯制御を共通の点灯回路で行うことができるようにした構成が知られており、走行ビーム照射用放電灯6hと、すれ違いビーム照射用放電灯6Lを点灯させるために、回路の一部を両放電灯について兼用した構成形態として、本例では、直流−直流変換回路3及び直流−交流変換回路4、制御回路7等を共通化し、点灯動作や制御、回路保護等について統合した構成を採用している。つまり、放電灯の数が2つになった場合に、各放電灯に対応するそれぞれの点灯回路を別個に設けて放電灯を点灯させるのでは、部品点数やコスト面で不利益があるので、各放電灯の点灯回路については、できる限り共通化を図ることが好ましい。勿論、本発明の適用において、このような共通化を行わず、点灯回路を各放電灯に対してそれぞれ別個に設けた構成でも構わない。
【0016】
直流−直流変換回路3は、直流電源2からの直流入力電圧(これを「Vin」と記す。)を受けて所望の直流電圧に変換するものであり、例えば、フライバック型DC−DCコンバータが用いられる。
【0017】
直流−交流変換回路4は、直流−直流変換回路3の出力電圧を交流電圧に変換した後で起動回路を介して放電灯に供給するために設けられている。例えば、フルブリッジ型回路では、4つの半導体スイッチング素子を用いて2つのアームを構成し、各アームのスイッチング素子を各別に駆動するための駆動回路を備えており、制御回路7からの信号に基いて2組のスイッチング素子対を相反的にオン/オフ制御することによって、交流電圧を出力する。
【0018】
起動回路5hは、走行ビーム照射用放電灯6hに対して設けられ、また、起動回路5Lは、すれ違いビーム照射用放電灯6Lに対して設けられており、いずれの回路についても、放電灯に対する起動用の高電圧パルス信号(起動用パルス)を発生させて、それぞれの放電灯を起動させるために設けられている。つまり起動用パルス信号は直流−交流変換回路4の出力する交流電圧に重畳されて放電灯6h、6Lにそれぞれ印加される。
【0019】
制御回路7は、各放電灯にかかる電圧や当該放電灯に流れる電流又はそれらに相当する電圧や電流についての検出信号を受けて放電灯に投入する電力を制御するとともに直流−直流変換回路3の出力を制御するものである。つまり、制御回路7は、放電灯の状態に応じた供給電力を制御するために設けられており、例えば、直流−直流変換回路3の出力電圧や電流を検出する検出部8からの検出信号を受けて、直流−直流変換回路3に対して制御信号を送出することでその出力電圧を制御する。また、直流−交流変換回路4に対して制御信号を送出してその制御を行う。尚、放電灯の点灯前には当該放電灯への供給電圧をあるレベルまで高めることで、放電灯の点灯を確実にするための出力制御を行うことも制御回路7の役目である。また、スイッチング制御方式としては、例えば、PWM(パルス幅変調)方式、PFM(パルス周波数変調)方式が知られている。
【0020】
制御回路7に対して判定部9が設けられているが、当該判定部は、後述する各種の情報に基いて昼間又は夜間について判断するために設けられており、判定結果を制御回路7に送出する。尚、図中に示す信号「Sdn」は昼間又は夜間の判定結果を示す信号を表している。
【0021】
図2は直流−直流変換回路3の構成例を示しており、入力端子「tn+」、「tn−」から上記電圧Vinが入力されるようになっている。
【0022】
トランスTの一次巻線Tpは、その一端(巻き始端)が直流入力端子「tn+」に接続され、当該一次巻線Tpの他端(巻き終端)は半導体スイッチング素子SW(図には単にスイッチの記号で示すが、電界効果トランジスタ等が用いられる。)及び電流検出用抵抗Rsを介して接地されている(この抵抗Rsについては任意であり、特に設けなくても良い)。尚、半導体スイッチング素子SWの制御端子(FETの場合にはゲート)には制御回路7からの信号「Sc」が供給されてそのスイッチング制御が行われる。
【0023】
トランスTの二次巻線Tsについては、その一端(巻き終端)がダイオードD1のアノードに接続され、該ダイオードD1のカソードがコンデンサC1の一端に接続されるとともに端子「to1」に接続され、当該端子から出力電圧(これを「Vdcp」と記す。)が得られる。そして、コンデンサC1の他端は二次巻線Tsの中間タップに接続されるとともに、抵抗Riを介して接地されている。
【0024】
二次巻線Tsの他端(巻き始端)はダイオードD2のカソードに接続されており、該ダイオードD2のアノードがコンデンサC2と端子「to2」に接続され、当該端子を介して出力電圧(これを「Vdcn」と記す。)が得られる。
【0025】
抵抗Riは、放電灯に流れる電流に関する検出信号を得るための電流検出用素子であり、当該抵抗に流れる電流を電圧変換することで電流検出を行うものである。尚、抵抗Riと、コンデンサC1やC2との接続点には検出端子「toi」が接続されており、ここから検出信号が得られる。
【0026】
以上のように本例では、正極性電圧Vdcp、負極性電圧Vdcnを出力端子「to1」、「to2」から各別に出力する構成となっている。
【0027】
尚、トランスTの各巻線に付した「・」印は巻き始めを示しており、例えば、二次巻線TsについてはダイオードD2との接続端及び中間タップにおける巻き始端にそれぞれ「・」印が付されている。
【0028】
図3は、直流−交流変換回路4の構成例を示すものであり、本例では、4つの半導体スイッチング素子SW1乃至SW4を使用したフルブリッジ型の構成を用いている。
【0029】
各スイッチング素子についてはNチャンネルMOS形FETを使用し、SW1、SW2により構成されるアーム(図の左アーム)10と、SW3、SW4により構成されるアーム(図の右アーム)11とが並列に設けられた構成を有する。
【0030】
左アーム10においては、素子SW1とSW2とが直列に接続されており、SW1を構成するFETのドレインが、入力端子T1に接続されている。そして、SW2を構成するFETのソースが入力端子T2に接続されている。尚、点「α」は、SW1とSW2との接続点を示している。
【0031】
また、右アーム11においては、素子SW3とSW4とが直列に接続されており、SW3を構成するFETのドレインが、入力端子T1に接続されている。そして、SW4を構成するFETのソースが入力端子T2に接続されている。尚、点「β」は、SW3とSW4との接続点を示している。
【0032】
上記接続点αやβから取り出される出力が各放電灯に供給される。例えば、放電灯6hに対して接続端子αが起動回路5h(の誘導性素子)を介して接続され、放電灯6Lに対して接続点βが起動回路5L(の誘導性素子)を介して接続される(各放電灯における電極の一方は、直接に又は電流検出用抵抗を介して接地される。)。
【0033】
駆動回路12は、スイッチング素子SW1乃至SW4に対する制御信号S1乃至S4を各別に送出することによって、ブリッジの極性を規定するものである。即ち、素子SW1乃至SW4を構成するそれぞれのFETのゲートに対して制御信号S1乃至S4を送出して、各スイッチング素子を駆動し、それらのオン/オフ状態を規定する。これにより、ある時刻において、スイッチング素子SW1がオン状態、スイッチング素子SW2がオフ状態となるように各素子の状態が規定されたとすると、このとき、スイッチング素子SW3がオフ状態、スイッチング素子SW4がオン状態となる。また、別の時刻において、スイッチング素子SW1がオフ状態、スイッチング素子SW2がオン状態となるように各素子の状態が規定されたとすると、このとき、スイッチング素子SW3がオン状態、スイッチング素子SW4がオフ状態となる。このようにして素子SW1とSW4とが同じ状態、素子SW2とSW3とが同じ状態となって、これらが相反的に交番動作する。
【0034】
図1には、点灯スイッチ等の操作手段について図示を省略しているが、例えば、下記に示す構成形態が挙げられる。
【0035】
(A)走行ビーム照射用放電灯の点灯スイッチと、すれ違いビーム照射用放電灯の点灯スイッチを各別に設ける形態
(B)走行ビーム照射用放電灯の点灯スイッチと、走行ビーム照射用放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯の同時点灯用スイッチを設ける形態
(C)パッシング動作のための専用スイッチを、(A)の形態に付加した形態。
【0036】
形態(A)では、各放電灯をそれぞれに点灯させるためのスイッチを設けるものであり、従来の車体配線についてそのまま踏襲することができる。例えば、走行ビームを選択する側に操作レバーを倒したままでランプ点灯スイッチを投入したり、パッシング動作を行うために操作レバーを手前に引くと両放電灯についてスイッチをオン状態にすることができる。
【0037】
また、形態(B)では、同時点灯用のスイッチを設けており、走行ビーム用の点灯スイッチやその配線の容量を小さくすることができるという利点がある。
【0038】
そして、形態(C)では、専用スイッチとして、例えば、ライト操作用レバーを手前側に引くことでオンするスイッチ等を設け、当該操作によってパッシング動作を行えるので、回路側では運転者が現時点で当該動作を行っているのか否かを容易に把握することができる。即ち、パッシング動作のための操作を行って点灯指示を運転者が出している時には、専用スイッチがオン状態であって両放電灯を同時に点灯させる指示が点灯回路に送られることになる。
【0039】
本発明の適用において、どの形態であっても構わないが、以下では形態(B)を採用した場合を想定して説明する。
【0040】
先ず、本発明では、下記に示す事項(1)又は(2)を基本として各放電灯について点灯制御を行う。
【0041】
(1)走行ビーム照射用放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯を点灯させる指示が出され、すれ違いビーム照射用放電灯が消灯している状態で走行ビーム照射用放電灯を点灯させたときには、すれ違いビーム照射用放電灯を遅れて点灯させること
(2)一方の放電灯が点灯しているときには、他方の放電灯を消灯すること。
【0042】
尚、(1)は、使用する時間や頻度の多い、すれ違いビーム照射用放電灯の寿命を考慮したものである。また、(2)については、例えば、走行ビーム照射用放電灯が既に点灯している状態では、すれ違いビーム照射用放電灯を点灯させないことで、後者の放電灯について点灯時間や点灯回数の低減を図るものである。
【0043】
先ず、(1)の事項について、具体的な回路例(図4、図8参照)を挙げて説明する。
【0044】
図4は、要部の回路構成について一例13を示すものである。尚、ここで、放電灯の点灯又は消灯については、当該放電灯に関して直流−直流変換回路3又は直流−交流変換回路4を動作させるか動作させないかによって規定されるものとする。例えば、制御回路7から直流−直流変換回路3又は直流−交流変換回路4に送られる信号によってこれらの回路動作が部分的に又は全体的に停止される場合に放電灯が消灯し、そのような動作を決定するための信号を、以下では「点灯指示用信号」と呼ぶことにして、当該信号がH(ハイ)レベルの場合に放電灯が点灯され、当該信号がL(ロー)レベルの場合に放電灯が消灯されるものと定義する。
【0045】
図中に「CK」で示す信号は、図示しない信号発生部により得られるクロック信号を示しており、当該信号は2入力OR(論理和)ゲート14を介してカウンタ15のクロック信号入力端子(図には、「CLK」の上にバー記号を付して示す。)に供給される。
【0046】
カウンタ15おける所定段位の出力端子「Qn」から得られる信号は、ORゲート14に送られて、ここでクロック信号CKとの間で論理和演算がなされ、その結果がカウンタ15のクロック信号入力端子に送られる。
【0047】
「Vcc」は回路電源電圧を示しており、分圧抵抗16、17による検出電圧がコンパレータ18の正入力端子に供給され、当該コンパレータにおいて、その負入力端子に供給される基準電圧「Eref」と比較される。そして、コンパレータ18の出力信号(これを「POC」(「パルス・オン・クリア」の略)と記す。)が2入力ORゲート19の一方の入力端子に供給される。尚、本例ではコンパレータを用いてPOC信号を生成する構成例を示したが、これに限らず、回路電源の初期化信号等を用いた構成等、各種の実施形態が可能である。
【0048】
信号「Sh」は、走行ビーム照射用の点灯スイッチを操作したときに得られる入力信号を示しており、当該信号がH(ハイ)レベルの場合に、走行ビーム照射の操作指示がなされたことを意味する。
【0049】
この信号Shは、2入力AND(論理積)ゲート20の一方の入力端子に送られる。当該ANDゲートの他方の入力端子には、カウンタ15のQn端子からの出力信号がNOT(論理否定)ゲート21を経た上で供給される。
【0050】
そして、ANDゲート20の出力信号と、コンパレータ18からのPOC信号が2入力ORゲート19に送られ、当該ゲートの出力信号がカウンタ15のリセット端子「RST」に供給される。
【0051】
図5乃至図7は、上記した回路の動作例を説明するためのタイミングチャート図であり、使用した各記号の意味は、下記の通りである。
【0052】
・「SL」=すれ違いビーム及び走行用ビームの同時点灯用スイッチを操作したときに得られる入力信号(Hレベルの場合に操作指示がなされたことを意味する。)
・「S_Qn」=カウンタ15のQn出力端子から得られる出力信号。
【0053】
尚、Shについては既述の通りである。また、th、tL、tqに示す各時点の意味は下記の通りである。
【0054】
・「th」=Shの立ち上がり時点
・「tL」=SLの立ち上がり時点
・「tq」=S_Qnの立ち上がり時点。
【0055】
尚、図7に示す期間「Tn」は遅延期間(tLからtqまでの期間)を示す。
【0056】
信号SLの入力があった後から、暫くして信号Shの入力があった場合には、ただそれに従ってそれぞれの放電灯を点灯させれば良いが、両信号が同時に入力された場合にはその判断が必要である。つまり、Sh及びSLについて厳密な意味での同時入力は普通あり得ないので、両信号は僅かな時間差をもって回路に入ってくる。リレーやスイッチの動作には寸法誤差等による遅れやチャタリング現象等によって、完全な同時入力となることは極めて稀であり、従って、最低でも十ミリ秒程度の遅延を考慮する必要がある。例えば、図5ではShが先に入力され、SLが僅かに遅れて入力された場合を示し、また、これとは逆に図6では、SLが先に入力され、Shが僅かに遅れて入力された場合を示している。
【0057】
すれ違いビーム及び走行ビーム照射用の点灯スイッチを点灯回路の電源スイッチとして用いる場合に、回路全体が動作し始めるのは当該スイッチを投入した時点からであり、従って、図5に示すように、Shが僅かの時間差で先に入力された場合には、同時点灯の指示が出されたものと判断できる。従って、回路動作上はSLが先に入力された時点を基準に遅延時間を設定すれば良い。
【0058】
図4において、回路電源が立ち上がってPOC信号がLレベルになった時点から電源電圧Vccにより回路を正常に動作できると判断される。つまり、Vccの上昇によってコンパレータ18の出力がLレベルになると、回路の正常動作に必要な電圧までVccの値が到達したことが検出され、これがORゲート19を介してカウンタ15のリセット端子に作用する。
【0059】
図5や図6の例では、ShとSLとの間で入力の時間差が僅かなので、ANDゲート20からORゲート19を介してカウンタ15がリセットされた状態であり、よって、S_QnはLレベルのままである。即ち、図5では、Shが先に入力された時点thでカウンタ15がリセットされ、また、図6では、SLの入力時点tLからShの入力時点thまでの時間が、カウンタ15の設定時間(クロック信号CKの周波数及びQnに係る段数で決まる。)よりも短いために、Shの入力時点thでカウンタ15がリセットされる。
【0060】
これに対して、図7では、SLの入力時点tLからShの入力時点thまでの時間が、カウンタ15の設定時間(図の遅延期間Tnの長さに相当する。)よりも長いので、tqの時点でS_QnがHレベルになる。即ち、ShがLレベルの間、POC信号がLレベルになった時点からカウンタ15がクロック信号CKを計数し始め、期間Tnの経過時点tqにおいてカウンタ15がQn端子からHレベル信号を出力するので、それ以降にShが入力されてもカウンタ15はリセットされない。
【0061】
すれ違いビーム照射用放電灯6Lは、カウンタ15の出力S_Qnに基づく点灯指示用信号によって、その点消灯が規定されるが、S_Qnから当該点灯指示用信号を生成するための回路構成例22を図8に示す。
【0062】
本回路では、2つのORゲートとカウンタを用いて構成され、2入力ORゲート23における一方の入力端子には、クロック信号CKが供給され、他方の入力端子にはカウンタ24のQm端子からの出力信号が供給される。
【0063】
そして、ORゲート23の出力信号は、カウンタ24のクロック信号入力端子(図には、「CLK」の上にバー記号を付して示す。)に供給される。
【0064】
上記S_Qnはカウンタ24のリセット端子(RST)及び2入力ORゲート25の一方の入力端子に送られるようになっており、ORゲート25ではS_Qnとカウンタ24のQm出力との論理和演算を行って、その結果を放電灯6Lの点灯指示用信号(これを「SO」と記す。)として出力する。
【0065】
本回路において、S_QnがHレベルの場合には、カウンタ24がリセットされ、S_QnがORゲート25からそのまま点灯指示用信号SOとなるので、すれ違いビーム照射用放電灯6Lが即座に点灯する。走行ビーム照射用放電灯6hについては、これまで通りに信号Shを点灯指示用信号として点灯されるので、ShとしてHレベルが入力される場合には、両放電灯がほぼ同時に点灯することになり、また、ShがLレベルの場合には、放電灯6hは消灯状態である(放電灯6Lのみを点灯させるには、SLに係るスイッチだけを操作すれば良い。)。
【0066】
図9は、S_QnがLレベルの場合における動作を示しており、「S_Qm」はカウンタ24のQm端子の出力信号を示し、「Tm」は当該カウンタの設定時間に相当する。
【0067】
この場合には、カウンタ24がリセットされず、クロック信号CKの計数が行われ、時間「Tm」(設定された遅延時間)の経過後に、S_QmがHレベルとなって、それ以後も、この状態が維持される。
【0068】
信号S_Qn、S_Qmについての論理和信号が、放電灯6Lの点灯指示用信号となり、当該信号がHレベルとなった場合に当該放電灯が点灯する。例えば、信号ShがHレベルとなって放電灯6hへの点灯指示が出されている場合には、カウンタ15、24による所定の遅延時間をもって両放電灯が点灯し、また、信号ShがLレベルの場合には、カウンタ15による短い時間遅れをもって放電灯6Lのみが点灯することになる。
【0069】
尚、走行ビーム照射用放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯の同時点灯の場合には、走行ビーム照射用放電灯が点灯してから、すれ違いビーム照射用放電灯が点灯するまでの遅れ時間について、短時間での点滅動作(パッシング動作)の操作による点灯指示の時間以上(例えば、0.5秒以上)に設定することが好ましい。これは、当該点滅動作時に、すれ違いビーム照射用放電灯を点灯させないことで、その点灯回数を減らすためである。
【0070】
例えば、図4及び図8の回路を用いる場合において、放電灯6h、6Lの同時点灯とみなされて(図5や図6に示すように、S_QnはLレベルである。)、両方の放電灯が点灯しているときに、走行ビーム照射用のスイッチを操作して、ShがLレベルになった場合には、当該信号によって放電灯6hについては当然に消灯し、放電灯6Lについては、カウンタ15の出力S_QnがHレベルとなって点灯を維持したままの状態である。これに対して、両放電灯について同時点灯とみなされ、カウンタ15の出力S_QnがLレベルの状態であて、放電灯6Lが点灯する前の時点でスイッチの操作によりShがLレベルになった場合には、放電灯6hについては当然に消灯し、放電灯6Lについては、カウンタ24による時間遅れをもって点灯に移行する。従って、Shが短い周期でもってHレベルとLレベルを繰り返す場合に、これに応答して放電灯6Lが無暗に点滅を繰り返したのでは、寿命劣化が顕著になるので、当該放電灯の遅れ時間については、点滅指示の操作におけるオン時間(本例では、パッシング動作が走行ビーム照射用スイッチで指示されるので、ShのHレベル期間に相当する。)以上に設定することで放電灯6Lの点灯指示用信号SOについて反応を遅らせることが好ましい。
【0071】
また、放電灯6Lが既に点灯している状態から、放電灯6hを点灯させる場合には、放電灯6Lを消灯させずに、その点灯状態を維持することが、点灯回数の低減にとって好ましい。つまり、図7に示したように、放電灯6L、6hの同時点灯とはみなされない場合には、カウンタ15のS_Qnが、Tnの経過時点以後、ラッチされたままの状態となってHレベルを維持するので、放電灯6Lの点灯指示用信号SOはHレベルのままである。すれ違いビーム照射用放電灯の点灯時に、走行ビーム照射用放電灯を点灯させた場合に、すれ違いビーム照射用放電灯を消灯させるシーケンスでは、すれ違いビーム照射用放電灯の点灯回数を減らせないので、本例のように、既に点灯している、すれ違いビーム照射用放電灯については、その状態を保つ方が良い。
【0072】
尚、放電灯6h、6Lへの点灯指示が出されて、同時点灯とみなされた場合には、両放電灯が点灯するが、それらの明るさについて定格通りに規定する必要はなく、従って、放電灯6Lの使用時間や頻度を考慮して当該放電灯への投入電力を低することで寿命を延ばすことが可能である。即ち、走行ビーム照射用放電灯とともに、すれ違いビーム照射用放電灯が点灯した場合の当該放電灯への投入電力については、すれ違いビーム照射用放電灯だけを単独で点灯させる場合の投入電力よりも小さくなるように制御することが好ましい。
【0073】
そのための、制御回路の構成や、放電灯の電力制御方法としては、既知の方法を用いて行うことができるが、以下では、図10を用いて簡単に説明する。
【0074】
図10はPWM(パルス幅変調)制御方式の制御回路を例にして、その構成の要部を示したものである。
【0075】
エラーアンプ26の正側入力端子には所定の基準電圧「Eref」(図には定電圧源の記号で示す。)が供給され、負側入力端子には、下記に示す回路が接続されている(括弧内の数字は符号を示す。)。
【0076】
・放電灯にかかる電圧検出回路(27)
・放電灯に流れる電流検出回路(28)
・最大投入電力規定回路(29)
・定常電力調整回路(30)。
【0077】
これらのうち、電圧検出回路27や電流検出回路28は、上記した検出部8からの信号を受けて放電灯についての電圧検出や電流検出を行うものである。
【0078】
最大投入電力規定回路29は、放電灯を冷えた状態から点灯する場合(所謂コールドスタート)等において過渡域での供給電力値の最大値(あるいは上限許容値)を規定するための回路である。また、定常電力調整回路30は定常域での定電力制御における供給電力値を調整するのに必要な回路である。
【0079】
本構成では、エラーアンプ26の出力電圧が大きい程、放電灯への供給電力が増大するように規定されており(エラーアンプはその負側入力電圧が基準電圧Erefに等しくなるように直流−直流変換回路3の出力電圧を調整する。)、エラーアンプ26の出力電圧は、図示しないPWM制御部(PWM制御用の汎用IC等を用いて構成される回路部であり、入力電圧レベルと鋸歯状波との比較結果に応じてデューティーサイクルが変化するパルス信号を生成する。)や駆動回路等を経て直流−直流変換回路3内のスイッチング素子SWへの制御信号に変換される。
【0080】
また、図中にA1乃至A4で示す各矢印は、各部についてエラーアンプ26への入力電流に対する寄与分をそれぞれ表しており、矢印の向きが各部による制御電流の向きの基準となる。例えば、電圧検出回路27(矢印A1を参照。)や最大投入電力規定回路29(矢印A4を参照。)についてはそれらの制御電流の向きがエラーアンプ26から遠ざかる向きとされているので、この向きに流れる電流値が大きくなる程、放電灯への供給電力が大きくなる。これとは逆に、電流検出回路28(矢印A2を参照。)についてはその制御電流の向きがエラーアンプ26に近づく向きとされているので、この向きに流れる電流値が大きくなる程、放電灯への供給電力が小さくなる。尚、定常電力調整回路30による制御電流については両向きの矢印A3で示すとおり、どちらの向きでも電力調整ができ、エラーアンプ26から遠ざかる向きに調整した場合には定常域での供給電力が増える(逆にエラーアンプに近づく向きに調整した場合には定常域での供給電力が減る。)。
【0081】
過渡域では、電圧検出回路27や電流検出回路28、最大投入電力規定回路29による制御電流の寄与によって放電灯への供給電力が当該放電灯の点灯状態に応じて規定される。例えば、放電灯にかかる電圧が低い場合には放電灯に大きな電力が投入されるし(但し、電圧検出回路27から最大投入電力規定回路29に向かう矢印から分かるように、その最大電力値は検出電圧を参照して決定される。)、また、放電灯に流れる電流が大きくなれば、放電灯への供給電力は減少するように制御される。
【0082】
放電灯の定常域における定電力制御については、管電圧を「V」、管電流を「I」とし、定格電力値を「W」とするとき、「V・I=W」の関係式、あるいはこれに対する直線近似式が成立するように制御が行われることは周知の通りである(さらに近似を良くするためには、多数の折れ線を用いて定電力曲線に対する近似を行うように電圧検出回路や電流検出回路の構成を複雑にすれば良いが、部品点数の増加に伴うデメリットを考慮する必要がある。)。
【0083】
そして、定常域では最大投入電力規定回路29による制御電流がないと考えて良いので、電圧検出回路27や電流検出回路28、定常電力調整回路30による制御電流に基いて制御される(即ち、この状態ではエラーアンプ26における入力電圧と基準電圧との均衡が保たれているが、これが崩れた場合に、例えば、入力電圧が低くなれば、アンプの出力電圧が増加して供給電力が増加し、逆に入力電圧が高くなればアンプの出力電圧が下がって供給電力が減少することになる。)。
【0084】
本回路を、すれ違いビーム照射用放電灯6Lに適用する場合において、当該放電灯を走行ビーム照射用放電灯6hと同時に点灯させるときには、定常電力調整回路30によって、放電灯6Lへの投入電力を定格電力値よりも小さくする、つまり、エラーアンプ26に近づく向きに制御電流を変化させること(エラーアンプ26の負側入力端子へのソース電流)で調整すれば良い。
【0085】
例えば、図11に示す回路例31では、信号「SS」を、信号S_Qnの論理否定信号と、放電灯6hの点灯検出信号(点灯状態である場合にHレベルを示す。)とのAND(論理積)信号とするとき、当該信号SSを受けて動作するアナログスイッチ32(例えば、電界効果トランジスタ等を用いて構成できる。)とこれに直列に接続された抵抗33を介して所定電圧「Vc」がエラーアンプ26の負側入力端子に供給されるようになっており、信号SSがHレベル信号のときにアナログスイッチ32がオン状態となり、このときに流れるソース電流がエラーアンプ26の負側入力端子に供給される(この電流値が大きいほど、すれ違いビーム照射用放電灯への供給電力が減少する。)。
【0086】
この他、走行ビーム照射用放電灯6hとすれ違いビーム照射用放電灯6Lとをほぼ同時に点灯させる場合には、両放電灯への供給電力の合計を各放電灯の定格電力の合計値よりも小さくするといった、各種の実施形態が可能である。
【0087】
上記事項(2)については、例えば、放電灯6L、6hについて、同時点灯とみなされる場合には、一方の放電灯6hのみを点灯させ、放電灯6Lを点灯させないことであり、そのための回路構成については、図4の構成で事足りる。即ち、カウンタ15のS_Qnを放電灯6Lの点灯指示用信号としてそのまま用いれば済むので、図8の回路は不要である。
【0088】
従って、図5や図6に示すように、両放電灯について、同時点灯とみなされる場合には、S_QnがLレベルであって、放電灯6Lが消灯状態とされる。また、図7のように、両放電灯について、同時点灯とみなされない場合には、S_QnがHレベルとなった時点から放電灯6Lが点灯することになる。
【0089】
尚、放電灯6Lが既に点灯している状態において、放電灯6hを点灯させないようにすることも勿論可能であり、例えば、放電灯6Lに流れる電流からその点灯状態を検出して、当該放電灯が点灯していると判断される場合には、放電灯6hの点灯指示用信号をマスクする回路等を用いれば良い。
【0090】
また、図1に示すように、昼間又は夜間について判断する判定部9を設ける場合には、当該判定部によって昼間の判断がなされた場合において、一方の放電灯が点灯しているときに他方の放電灯が消灯されるように構成する。即ち、上記(2)の事項を、昼間だけに適用することで、不必要な点灯を回避することができる。例えば、判定部9によって昼間の判断が下された場合であって、放電灯6h、6Lの点灯指示が出されたときに、走行ビーム照射用放電灯6hだけを点灯させれば、すれ違いビーム照射用放電灯6Lを昼間に点灯させずに済むので、その点灯時間を低減でき、交換頻度を少なくすることができる。
【0091】
判定部9における判断の基礎情報については、例えば、以下に示す信号を用いる形態が挙げられる。
【0092】
(I)操作信号
(II)時計情報等を含む信号
(III)自動点消灯用の信号。
【0093】
上記(I)については、前照灯以外の灯具、例えば、クリアランスランプ(あるいはスモールランプ)への点灯を指示する場合の操作信号が挙げられる。つまり、クリアランスランプ等については、周囲の照度が下がってきた薄明状態や、夜間での使用が予定されるランプであり、走行ビーム照射用又はすれ違いビーム照射用の放電灯とは異なる光源を有するランプであるため、当該ランプの操作信号(点灯指示の信号)に基いて、判定部9が昼間又は夜間について判断することが可能である。あるいは、運転者自らが周囲照度を視覚で判断して操作するスイッチを設けて、当該スイッチの操作信号に基いて昼間又は夜間の判断を行って良い。
【0094】
また、(II)については、現在の時刻情報を取得したり、ナビゲーション装置による現在位置情報(緯度)、路車間通信を利用して日没、日出の時刻情報や、気象情報等を取得することが可能であり、いずれにしても、現在時刻や日付、車両周囲の状況等から昼間又は夜間の推定を行うものである。
【0095】
(III)については、車両用灯具の自動点消灯装置による信号を利用することができる。例えば、照度センサや、撮像手段(CCDカメラ等)を用いて車両周囲の明るさを検出し、検出結果(照度等)を予め決めておいた基準値と比較することで昼間又は夜間の判断を行う。
【0096】
尚、(I)乃至(III)については、単独でも、またそのうちの幾つかを組み合わせても良いが、後者の場合には、それぞれの優先度について考慮すべきである(特に(I)を含む形態では、運転者の意思を尊重する必要がある。)。
【0097】
図1において、判定部9によって昼間と判断され、その旨が信号Sdnによって制御回路7に通知された場合に、上記事項(2)を適用するためには、例えば、図4の構成において、ShとSdn(昼間判定時にHレベルを示す。)の論理積をとって、その演算結果をANDゲート20の一方の入力端子に供給すれば良い。
【0098】
尚、判定部9によって、昼間の判断がなされた場合に、例えば、走行ビーム照射用放電灯への点灯の指示が出された場合には、当該放電灯だけを点灯させれば良いが、判定部9によって夜間の判断がなされた場合の点灯シーケンスについては任意で良い(例えば、走行ビーム照射用放電灯への点灯の指示が出された場合に、走行ビーム照射用放電灯又は当該放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯を点灯させる等。)。
【0099】
【発明の効果】
以上に記載したところから明らかなように、請求項1や請求項5に係る発明によれば、点灯時間や点灯回数の低減によって、放電灯の短寿命化を防ぐことができ、交換頻度を減らすことができる。
【0100】
請求項2に係る発明によれば、短時間での点滅動作時に、すれ違いビーム照射用放電灯を点滅させないようにして、その点灯回数を減らすことができる。
【0101】
請求項3に係る発明によれば、すれ違いビーム照射用放電灯の投入電力を低減させることで、寿命を延ばすことができる。
【0102】
請求項4に係る発明によれば、すれ違いビーム照射用放電灯の点消灯の回数を減らすことができる。
【0103】
請求項6に係る発明によれば、昼間の判断時には一方の放電灯だけを点灯させることによって、放電灯の短寿命化を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用照明灯装置の基本構成例を示す回路ブロック図である。
【図2】直流−直流変換回路の構成例について説明するための図である。
【図3】直流−交流変換回路の構成例について説明するための図である。
【図4】本発明に係る回路構成について一例を示す回路図である。
【図5】図6及び図7とともに、図4の回路動作について説明するための図であり、本図は走行ビーム照射及びすれ違いビーム照射についてほぼ同時に操作指示を出した場合であって、走行ビーム照射指示の方が僅かに早く出された様子を示すタイミングチャート図である。
【図6】走行ビーム照射及びすれ違いビーム照射についてほぼ同時に操作指示を出した場合であって、走行ビーム照射指示の方が僅かに遅れて出された様子を示すタイミングチャート図である。
【図7】走行ビーム照射の指示が、大分遅れて出されたときの様子を示すタイミングチャート図である。
【図8】すれ違いビーム照射用放電灯について、時間遅れをもって点灯させるための構成例を示す回路図である。
【図9】図8の回路動作について説明するためのタイミングチャート図である。
【図10】制御回路について要部の構成例を説明するための図である。
【図11】投入電力の制御例について説明するための図である。
【符号の説明】
1…車両用照明灯装置、3…直流−直流変換回路、4…直流−交流変換回路、5h、5L…起動回路、6h…走行ビーム照射用放電灯、6L…すれ違いビーム照射用放電灯、9…判定部

Claims (4)

  1. 光源として走行ビーム照射用放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯を用いるとともに、直流電源からの入力電圧を所望の直流電圧に変換するための直流−直流変換回路と、当該回路の出力電圧を交流電圧に変換する直流−交流変換回路と、放電灯に対して起動用パルスを供給する起動回路と、放電灯に係る電圧又は電流を検出して点灯制御を行う制御回路を備えた車両用照明灯装置において、
    上記走行ビーム照射用放電灯及びすれ違いビーム照射用放電灯を同時に点灯させる指示がなされた場合に、すれ違いビーム照射用放電灯が消灯している状態で走行ビーム照射用放電灯を点灯させときには、すれ違いビーム照射用放電灯を点灯させるための点灯指示用信号が所定の遅れ時間だけ遅れて生成されることによって、すれ違いビーム照射用放電灯が遅れて点灯する
    ことを特徴とする車両用照明灯装置。
  2. 請求項1に記載の車両用照明灯装置において、
    上記所定の遅れ時間が、短時間での点滅動作の操作による点灯指示の時間以上に設定されている
    ことを特徴とする車両用照明灯装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用照明灯装置において、
    上記走行ビーム照射用放電灯とともに、上記すれ違いビーム照射用放電灯が点灯した場合の当該放電灯への投入電力が、すれ違いビーム照射用放電灯だけを点灯させる場合の投入電力よりも小さくなるように制御回路によって電力制御が行われる
    ことを特徴とする車両用照明灯装置。
  4. 請求項1に記載の車両用照明灯装置において、
    上記すれ違いビーム照射用放電灯が点灯している時に、上記走行ビーム照射用放電灯を点灯させた場合には、すれ違いビーム照射用放電灯が点灯状態に保たれる
    ことを特徴とする車両用照明灯装置。
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