JP4012621B2 - 部品搭載状態検査用ツール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズル部材を有するヘッドユニットにより吸着した部品をプリント基板に搭載する実装機において、キャリブレーション等のために部品搭載状態を調べる部品搭載状態検査に用いる部品搭載状態検査用ツールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ノズル部材を有するヘッドユニットにより、IC等の電子部品を部品供給部から吸着して位置決めされているプリント基板上に移送し、プリント基板の所定の位置に搭載するようにした実装機が一般に知られている。最近では、この種の実装機において、ヘッドユニットにプリント基板認識用のカメラを搭載し、このカメラによりプリント基板に付されたフィデューシャルマークを認識することによってヘッドユニットとプリント基板との正確な位置関係を検知して実装精度を確保するようにした装置や、実装機本体に部品認識カメラを設置し、吸着後の部品をこのカメラによって認識することにより、ノズル部材に対する部品の吸着ずれを加味して実装を行うような装置が提案されている。
【0003】
このような実装機においては、ヘッドユニットの移動基準位置や、部品認識用のカメラとノズル部材との位置関係等、部品実装精度に関係する各種パラメータを精密に設定し、これらの初期調整(キャリブレーション)を適正に行うことがが実装精度を高める上で不可欠である。そのため、実装機の操業前等に、試験的にプリント基板に対する部品の実装を行い、その搭載状態(位置ずれ等)を検査し、それに基づき、必要に応じて校正データの作成や修正を行い、上述のような各種パラメータの調整を行うことは従来においても行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような従来の方法では、試験的に実際のプリント基板に部品を搭載したとき、プリント基板における適正部品搭載位置やそれに対する部品の位置ずれなどを目視で調べることが容易でなく、搭載状態の検査に熟練を要する。また、例えば試験的に搭載する部品としてリード付部品が用いられる場合にリードの曲がりにより搭載位置がずれるというように、実際の部品が用いられると部品固有の要因で搭載位置がずれることがあり、これにより、実装機自体のパラメータの設定のための上記検査やそれに基づく初期調整の精度が低下する。
【0005】
また、この試験的な実装により部品の損傷(リード折れ等)を生じると、部品が無駄になるという問題もある。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであり、実装機の操業前等に試験的に実装を行ってその搭載状態を検査する作業を容易に行うことができ、かつ、その検査やそれに基づく調整等を精度良く行うことができる部品搭載状態検査用ツールを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る部品搭載状態検査用ツールは、部品吸着用のノズル部材を有するヘッドユニットを具備し、このヘッドユニットにより部品供給部から部品を吸着し、実装機本体の基板設置位置に設置されたプリント基板へ部品を搭載するように構成されるとともに、ヘッドユニットに吸着された部品を撮像手段により撮像して部品認識を行うことにより装着位置の補正を行う部品認識手段を備えた実装機に対して用いられる部品搭載状態検査用ツールであって、ダミー基板構成用プレートに部品搭載位置表示用の模様を付したダミー基板と、透明板により部品の形状に対応する形状に形成されたダミー部品とを備え、上記ダミー基板の部品搭載位置表示用の模様の周辺部と上記ダミー部品の周辺部とに、ダミー基板にダミー部品を搭載したときのダミー部品の位置ずれを計測するための目盛が付されており、上記ダミー部品は比較的大形の第1種の部品に対応する外形を有し、このダミー部品の周辺部に上記第1種の部品を模擬的に表す模様が付されるととも、その内側に、上記第1種の部品よりも小さい第2種の部品を模擬的に表す模様が付されているものである。
【0010】
この部品搭載状態検査用ツールを用いると、ダミー部品をヘッドユニットにより吸着した後、ダミー基板の部品搭載位置表示用の模様に対応する位置へダミー部品を移動させるようにヘッドユニットを駆動してダミー基板上にダミー部品を搭載し、この搭載状態で部品搭載位置表示用の模様に対するダミー部品の位置ずれを調べるというような部品搭載状態の検査が有効に実施され、ダミー基板にダミー部品を搭載したときのダミー部品の位置ずれが上記目盛によって容易に測定される。また、検査の際にヘッドユニットによるダミー部品の吸着、認識及びダミー基板への装着が順次行われるが、そのうちの認識において、上記撮像手段の視野角が広い場合は第1種の部品を模擬的に表す模様の撮像、認識が行われ、一方、上記撮像手段の視野角が狭い場合は第2種の部品を模擬的に表す模様の撮像、認識が行われる。つまり、上記撮像手段の仕様に応じて上記の2種類を使い分けることが可能となる。
【0011】
このツールにおいて、部品搭載位置表示用の模様の周辺部の目盛とダミー部品の周辺部の目盛とのうちの一方が本尺目盛、他方がバーニヤ目盛となっていると(請求項)、上記位置ずれの測定を高精度に行うことが可能となる。
【0012】
さらに、ダミー基板における部品搭載位置表示用の模様の中心部及びダミー部品の中心部にそれぞれ、中心位置を示す十字状マークが付されていると(請求項)、この相対応する十字状マークのずれが調べられることによってもダミー部品の位置ずれの検査が可能となる。
【0015】
ヘッドユニットに基板認識用撮像手段が設けられている実装機に上記ツールが用いられる場合に、ダミー部品の四偶部に上記基板認識用撮像手段による撮像及びそれに基づく部品搭載状態の自動検査を可能にするマークが付されていること(請求項)が好ましい。このようにすると、ダミー基板へのダミー部品の搭載後に、上記基板認識用撮像手段により上記各マークが順次撮像され、それに基づき、ダミー部品の搭載状態やそれに基づく校正データの作成等の作業が自動的に行われる。
【0016】
また、上記ツールにおいて、ダミー基板の複数箇所にそれぞれ部品搭載位置表示用の模様が付されていると(請求項)、複数のダミー部品をダミー基板に搭載し得るので、各ダミー部品の搭載角度を変えてダミー基板に搭載し、各種搭載角度でのダミー部品の搭載状態の検査が可能となる。
【0017】
また、上記ダミー基板は、実装機本体に対する位置決め部を有する縁枠と、この縁枠に着脱可能に取り付けられるダミー基板本体とからなるものであれば(請求項)、ダミー基板本体の交換等に便利である。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明が適用される実装機の一例を、図1乃至図3を用いて説明する。
【0019】
図1及び図2は実装機全体の構造を示している。同図に示すように、実装機本体の基台1上には、プリント基板搬送用のコンベア2が配置され、プリント基板3がこのコンベア2上を搬送されて所定の基板設置位置で停止されるようになっている。上記コンベア2の側方には、部品供給部4が配置されている。この部品供給部4は部品供給用のフィーダーを備え、例えば多数列のテープフィーダー4aを備えている。
【0020】
また、上記基台1の上方には、部品搭載用のヘッドユニット5が装備されている。このヘッドユニット5は、部品供給部4とプリント基板3が位置する部品搭載部とにわたって移動可能とされ、当実施例ではX軸方向(コンベア2の方向)およびY軸方向(水平面上でX軸と直交する方向)に移動することができるようになっている。
【0021】
すなわち、上記基台1上には、Y軸方向の固定レール7と、Y軸サーボモータ9により回転駆動されるボールねじ軸8とが配設され、上記固定レール7上にヘッドユニット支持部材11が配置されて、この支持部材11に設けられたナット部分12が上記ボールねじ軸8に螺合している。また、上記支持部材11には、X軸方向のガイド部材13と、X軸サーボモータ15により駆動されるボールねじ軸14とが配設され、上記ガイド部材13にヘッドユニット5が移動可能に保持され、このヘッドユニット5に設けられたナット部分(図示せず)が上記ボールねじ軸14に螺合している。そして、Y軸サーボモータ9の作動により上記支持部材11がY軸方向に移動するとともに、X軸サーボモータ15の作動によりヘッドユニット5が支持部材11に対してX軸方向に移動するようになっている。
【0022】
また、上記Y軸サーボモータ9及びX軸サーボモータ15には、それぞれロータリエンコーダ10,16が設けられており、これによって上記ヘッドユニット5の移動位置検出がなされるようになっている。
【0023】
上記ヘッドユニット5には、図3に示すように、部品を吸着するノズル部材が設けられている。図示の例では2つのノズル部材21,22が設けられ、それぞれヘッドユニット5のフレームに対してZ軸方向(上下方向)の移動及びR軸(ノズル中心軸)回りの回転が可能とされ、Z軸サーボモータ17,18及びR軸サーボモータ19,20により作動されるようになっている。これらの各サーボモータ17〜20にはエンコーダ23〜26がそれぞれ設けられており、これらによって各ノズル部材21,22の作動位置検出が行われるようになっている。また、各ノズル部材21,22は、バルブ等を介して図外の負圧供給手段に接続され、必要時に部品吸着用の負圧がノズル部材21,22に供給されるようになっている。
【0024】
さらに、上記ヘッドユニット5の側方前部には基板認識カメラ27(基板認識用撮像手段)が取付けられている。この基板認識カメラ27は、実装時にプリント基板3の表面に付されたフィデューシャルマークを撮像するとともに、後述のように校正データを求めるためにダミー部品に付されるマークを撮像するようになっている。この基板認識カメラ27の下端部には、多数のLEDからなる発光体28が固着されており、撮像時には、発光体28が発光されつつ、これに設けられた検出孔28aを介して画像が基板認識カメラ27に取り込まれるようになっている。
【0025】
また、上記基台1には、ヘッドユニット5により吸着された部品の吸着状態を認識するための部品認識カメラ29(部品認識用撮像手段)が設けられ、ヘッドユニット5が部品吸着後に部品認識カメラ29の上方に移動させられることにより部品認識カメラ29で吸着部品が撮像されるようになっている。
【0026】
このような実装機に対し、部品状態検査用ツールとして、図4〜図10に示すようなダミー基板30及びダミー部品40が用意され、これらを用いて後述のような部品搭載状態の検査が行われるようになっている。
【0027】
上記ダミー基板30は、図4及び図5に示すように、ダミー基板本体31と、縁枠35とからなり、全体がプリント基板と同程度の大きさになっている。上記ダミー基板本体31は図6に示すように略長方形状に形成された硬質のプレートからなり、当実施形態では透明ガラス板からなっている。このダミー基板本体31の表面には、部品搭載位置表示用の模様32が付されている。この模様32は、ダミー基板本体31の複数箇所、望ましくは4箇所以上に配設され、図示の例では4箇所ずつ2列で、都合8箇所に配設されている。
【0028】
図7に示すように、上記模様32は、ダミー部品40の外形に対応する四角形状部分の四方周辺部に付された目盛32aにより構成されており、この目盛32aは一定間隔の棒状のマークからなっている。また、部品搭載位置表示用の模様32の中心部には、中心位置を示す十字状マーク33が付されている。
【0029】
また、ダミー基板本体31の所要数箇所にフィデューシャルマークに相当する点状のマーク34が付されている。
【0030】
上記模様32、十字状マーク33及びマーク34は透明ガラス板表面に付着されたクロム膜等で形成され、不透明となっている。
【0031】
上記ダミー基板30の縁枠35は、金属等の硬質材料により、ダミー基板本体31を収容する空間を囲うような枠状に形成されている。そしてダミー基板本体31がこの縁枠35内に着脱可能に取り付けられ、固定具36で固定される。この固定具36は、円板状等に形成され、ボルト等により縁枠35に止着され、ダミー基板本体31を押え付けて固定するようになっている。
【0032】
また、縁枠35の両側辺部の前後2箇所ずつに、実装機本体に対する位置決め部としての係合孔38が形成されている。そして、実装機本体の基板設置位置にダミー基板30が設置された状態で、実装機本体に設けられた可動係止ピン(図示せず)が上記係合孔38に係合することにより、実装機本体に対するダミー基板の位置決めがなされるようになっている。
【0033】
一方、ダミー部品40は、図8及び図9に示すように、透明ガラス板等の透明板からなり、特定種類の部品に対応する外形を有し、例えば比較的大形のリード付部品(QFP)に対応する外形を有するように形成され、その周辺部に上記大形リード付部品(第1種の部品)を模擬的に表す模様41が付されるとともに、その内側に上記大形リード付部品より小さい小形リード付部品(第2種の部品)を模擬的に表す模様42が付されている。
【0034】
具体的に説明すると、ダミー部品40の周辺部には大形リード付部品のリードを模した模様を兼ねる目盛41aが付され(図8,図10参照)、この目盛41aとその内側の方形枠状部分41bとが不透明のクロム面とされ、これらにより模擬的に大形リード付部品の周辺部を表す模様41が形成されるとともに、上記方形枠状部分41bよりも内方において、小形リード付部品のリードを模した模様42aとその内側の部分42b(後記の円形の透明部分を除く)とが不透明のクロム面とされ、これらにより模擬的に小形リード付部品の周辺部を表す模様42が形成されている。
【0035】
上記ダミー基板30における部品搭載位置表示用の模様32の周辺部の目盛32aと、ダミー部品40における模様41の周辺部の目盛41aとは、ダミー基板30にダミー部品40が搭載されたときに重なるように配置されている。そして、ダミー基板30側の目盛32aとダミー部品40側の目盛41aとはピッチが僅かだけ異なることにより、一方が本尺目盛、他方がバーニヤ目盛とされ、例えばダミー基板30側の目盛32aが本尺目盛、ダミー部品40側の目盛41aがバーニヤ目盛とされている。
【0036】
また、ダミー部品40において小形リード付部品を模擬的に表す模様42の内側には円形の透明部分43が存在し、その中心部に、ダミー部品40の中心位置を示す十字状マーク44が付されている。さらに、ダミー部品40の四隅部には、基板認識カメラ27による撮像及びそれに基づく部品搭載状態の自動検査を可能にする点状のマーク45が付されている。なお、46はダミー部品40の一側辺部に設けられたテーパー部であって、ダミー部品40の取り扱い(例えばダミー基板30に対するダミー部品搭載後の取外し等)を容易にするためのものである。
【0037】
次に、上記ダミー基板30及びダミー部品40を用いた部品搭載状態検査方法を説明する。
【0038】
この検査は、例えば実装機の初期設定段階に行われ、あるいは必要に応じて定期的に行われる。この検査の際には、先ず実装機本体のコンベア2上の所定の基板設置位置に上記ダミー基板30を設置し、上記係合孔38に図外の検出ピンを係合する等によりダミー基板30を位置決めする。一方、部品供給部側にダミー部品40をセットする。
【0039】
そしてこの状態で、実装時と同様にヘッドユニット5等を駆動することにより、試験的にダミー基板30へのダミー部品40の搭載を行う。すなわち、実装時に準じて各種駆動手段が制御されることにより、ヘッドユニット5のノズル部材によりダミー部品30が吸着された後、部品認識カメラ29上にヘッドユニット5が移動し、部品認識カメラ29により吸着部品が撮像され、その画像データを受ける演算制御ユニット(図示せず)により部品認識か行われ、つまり、部品画像の走査等に基づいて部品中心位置及びノズル回転方向(θ方向)の部品の傾きが求められる。そして、搭載位置補正データとして、ノズル中心に対する部品中心位置のずれに応じたX,Y方向の補正量及び上記傾きに応じたθ方向の補正量が求められる。
【0040】
そして、この部品認識の後に、ヘッドユニット5がダミー基板30上に移動し、ダミー基板30において部品搭載位置表示用の模様32が付されている特定位置を目標位置とし、上記部品認識による補正が加味されて目標位置へダミー部品40が搭載される。
【0041】
こうしてダミー基板30へダミー部品40を搭載した後、位置ずれ等の搭載状態の検査を目視で容易に行うことができる。
【0042】
すなわち、ヘッドユニット5の移動基準位置や部品認識用のカメラとノズル部材との位置関係等のパラメータのキャリブレーションが正確に行われていない初期段階等では、ダミー部品40の搭載位置が目標位置に対してずれるが、この場合、ダミー基板30には部品搭載位置表示用の模様32が付されているので、この模様32に対するダミー部品40のずれを目視で調べればよい。そして、模様32の周辺部とダミー部品40の周辺部とに目盛32a,41aが付されているので、目視による位置ずれ量の計測が容易に可能となる。とくに、これらの目盛32a,41aを本尺目盛、バーニヤ目盛とすることにより、ノギスと同様の原理で高精度に位置ずれの計測を行うことができる。
【0043】
また、ダミー基板30における模様32の中心部とダミー部品40の中心部とにそれぞれ十字マーク33,44が付されているので、この十字マーク33,44の相互のずれを調べることによっても、ダミー部品40の位置ずれを視認することができる。
【0044】
さらに、ダミー基板30には部品搭載位置表示用の模様32が複数箇所に設けられているので、複数個のダミー部品40を搭載角度を変えてダミー基板30に搭載することもできる。例えば1番目のダミー部品は認識後に回転させない状態(搭載角度0°)とし、2番目のダミー部品は認識後に90°回転させた状態とし、3番目のダミー部品は認識後に180°回転させた状態とし、4番目のダミー部品は認識後に270°回転させた状態として、各ダミー部品それぞれダミー基板30の4箇所の模様32の位置に搭載し、それぞれの搭載状態を検査することもできる。
【0045】
また、ダミー部品40には大形リード付部品を模擬的に表す外側の模様41と小形リード付部品を模擬的に表す内側の模様42とが配設されているので、部品認識カメラ29の仕様に応じて認識時にこれらの模様41,42を使い分けることができる。すなわち、部品認識カメラ29に視野角の大きいものが用いられている場合には、大形リード付部品を模擬的に表す外側の模様41が認識されるが、部品認識カメラ29に視野角の小さいものが用いられていて、上記模様41が視野角に入り切らない場合には、小形リード付部品を模擬的に表す内側の模様42が認識されるようにすればよい。なお、内側の模様42が認識された場合でも、ダミー基板30に対するダミー部品40の搭載後の検査時には、外側の模様41の周辺の目盛41aとダミー基板30側の目盛32aとを用いて位置ずれを計測すればよい。
【0046】
このようにして、目視で搭載状態を検査し、位置ずれを計測することができる。この場合、変形することのないガラス製のダミー部品40及びダミー基板30を用いているため、実際のQFP等の部品を用いる場合のようにリードの曲がり等の部品固有の要因で搭載位置に誤差が生じて実装機のキャリブレーションのための検査の精度が低下したり、搭載の際にリード折れ等の部品の損傷が生じて部品が無駄になったりすることが避けられる。そして、この検査での位置ずれの計測に基づき、必要に応じ、実装機の各部の組付け等を調整したり、実装精度に関係するパラメータの校正データを求め、演算制御ユニットに入力して、その後の実装時の制御に反映させたりすることができる。
【0047】
ところで、当実施形態では、ダミー部品40の四偶部に点状のマーク45が付されていることにより、ダミー基板30へのダミー部品40の搭載後に、ヘッドユニット5に装備されている基板認識カメラ27を利用して上記校正データを自動的に求めることも可能である。
【0048】
すなわち、基板認識カメラ27は本来はプリント基板のフィデューシャルマークを撮像するためのものであって、視野角が小さいため、ダミー基板30に搭載されたダミー部品40の全体を撮像して認識することはできないが、点状のマーク45を撮像してその位置を検出することは可能である。そこで、基板認識カメラ27によりダミー部品40の四偶部のマーク45を順次撮像して各マーク45の位置を検出し、それに基づき、例えば2つずつのマークを結ぶ2つの対角線の交点を求めることでダミー部品40の中心位置を求めて、目標位置に対するずれを調べるとともに、各マークを結ぶ線の傾きを求める等によりダミー部品40の傾きを調べることができる。
【0049】
従って、基板認識カメラ27からの情報を受ける演算制御手段により、ダミー部品40の中心位置のずれ及び傾きに応じた校正データを自動的に演算することができる。
【0050】
なお、上記ダミー基板30及びダミー部品40等の構造は上記実施形態に限定されず、種々変更可能である。
【0051】
例えば、ダミー部品40の素材は透明の硬質プラスチック等でもよいが、熱による変形などを避けて精度を高めるためには透明のガラス板が好ましい。
【0052】
また、ダミー基板本体31は必ずしも透明ガラス板である必要はなく、模様32及びマーク33,34と地色とが識別できれば不透明なセラミック板や金属板等で校正してもよい。ダミー基板30は本体31と縁枠32とを一体化したものであってもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明の実装機の部品搭載状態検査方法は、ダミー基板構成用プレートに部品搭載位置表示用の模様が付されたダミー基板を基板設置位置に設置した状態で、上記ヘッドユニットにより吸着したダミー部品を上記ダミー基板に搭載し、この搭載状態で上記ダミー基板の部品搭載位置表示用の模様に対する上記ダミー部品の位置ずれを調べることにより部品搭載状態を検査するようにしているため、目視で容易に、かつ、明確に部品搭載状態の検査を行うことができる。しかも、ダミー基板及びダミー部品を用いて検査を行っているので、実際の部品を用いる場合のように、部品の曲がりによって検査の精度が低下したり、部品が損傷して無駄になったりすることがなく、効果的に検査を行うことができる。
【0054】
また、上記方法に用いる部品搭載状態検査用ツールは、部品搭載位置表示用の模様を付したダミー基板と、透明板により部品の形状に対応する形状に形成されたダミー部品とを備え、かつ、上記部品搭載位置表示用の模様の周辺部と上記ダミー部品の周辺部とに、ダミー基板にダミー部品を搭載したときのダミー部品の位置ずれを計測するための目盛が付されているため、ダミー部品の搭載位置のずれ量が容易に測定される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される実装機を示す平面図である。
【図2】同実装機を示す正面図である。
【図3】ヘッドユニットを示す正面図である。
【図4】ダミー基板及びダミー部品を示す概略平面図である。
【図5】第4図のV−V線に沿ったダミー基板の断面図である。
【図6】ダミー基板本体の概略平面図である。
【図7】図6中のA部の拡大平面図である。
【図8】ダミー部品の平面図である。
【図9】ダミー部品の側面図である。
【図10】図8中のB部の拡大平面図である。
【符号の説明】
3 プリント基板
5 ヘッドユニット
21 ノズル部材
27 基板認識カメラ
29 部品認識カメラ
30 ダミー基板
31 ダミー基板本体
32 部品搭載位置表示用の模様
32a 目盛
33 十字マーク
35 縁枠
40 ダミー部品
41,42 模様
41a 目盛
44 十字マーク
45 マーク

Claims (6)

  1. 部品吸着用のノズル部材を有するヘッドユニットを具備し、このヘッドユニットにより部品供給部から部品を吸着し、実装機本体の基板設置位置に設置されたプリント基板へ部品を搭載するように構成されるとともに、ヘッドユニットに吸着された部品を撮像手段により撮像して部品認識を行うことにより搭載位置の補正を行う部品認識手段を備えた実装機に対して用いられる部品搭載状態検査用ツールであって、
    ダミー基板構成用プレートに部品搭載位置表示用の模様を付したダミー基板と、透明板により部品の形状に対応する形状に形成されたダミー部品とを備え、
    上記ダミー基板の部品搭載位置表示用の模様の周辺部と上記ダミー部品の周辺部とに、ダミー基板にダミー部品を搭載したときのダミー部品の位置ずれを計測するための目盛が付されており、
    上記ダミー部品は比較的大形の第1種の部品に対応する外形を有し、このダミー部品の周辺部に上記第1種の部品を模擬的に表す模様が付されるととも、その内側に、上記第1種の部品よりも小さい第2種の部品を模擬的に表す模様が付されていることを特徴とする部品搭載状態検査用ツール。
  2. 部品搭載位置表示用の模様の周辺部の目盛とダミー部品の周辺部の目盛とのうちの一方が本尺目盛、他方がバーニヤ目盛となっていることを特徴とする請求項記載の部品搭載状態検査用ツール。
  3. ダミー基板における部品搭載位置表示用の模様の中心部及びダミー部品の中心部にそれぞれ、中心位置を示す十字状マークが付されていることを特徴とする請求項またはに記載の部品搭載状態検査用ツール。
  4. ヘッドユニットに基板認識用撮像手段が設けられている実装機に対して用いられるツールであって、ダミー部品の四偶部に上記基板認識用撮像手段による撮像及びそれに基づく部品搭載状態の自動検査を可能にするマークが付されていることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の部品搭載状態検査用ツール。
  5. ダミー基板の複数箇所にそれぞれ部品搭載位置表示用の模様が付されていることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の部品搭載状態検査用ツール。
  6. ダミー基板は、実装機本体に対する位置決め部を有する縁枠と、この縁枠に着脱可能に取り付けられるダミー基板本体とからなることを特徴とする請求項乃至のいずれかに記載の部品搭載状態検査用ツール。
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