JP4012408B2 - オイルフィルタ - Google Patents

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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
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    • B01D35/14Safety devices specially adapted for filtration; Devices for indicating clogging
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    • B01DSEPARATION
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  • Lubrication Details And Ventilation Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Filtration Of Liquid (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば自動車用内燃機関の潤滑オイルを濾過するオイルフィルタ、とりわけ、内部にオイル排出用の弁機構を備えたオイルフィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、環境の悪化を防止するため、廃棄物をできる限り少なくすると共に、廃棄物を分別することが望まれており、自動車用内燃機関の潤滑オイルを濾過するオイルフィルタも同様にフィルタ部のみを交換するといったものが増加する傾向にある。このようなオイルフィルタのフィルタ部のみを交換するものの場合、フィルタ交換時にフィルタハウジング内の潤滑オイルを抜いておく必要があり、そのために弁機構を設けている。
【0003】
この種の従来のオイルフィルタとしては、例えば特公平6−11369号公報などに記載されたものがある。
【0004】
概略を説明すれば、このオイルフィルタは、ほぼ円筒状のハウジング本体と、該ハウジング本体の上端部に螺着されて、かかる上端開口を閉塞する蓋部材とを備えたフィルタハウジングと、該フィルタハウジング内に設けられたほぼ円筒状のフィルタ部材(フィルタパトローネ)と、ハウジング本体の下端部に設けられて、前記フィルタ部材の外周側に潤滑オイルを導入する導入通路と、外周側からフィルタ部材を通って内部に流入した濾過された潤滑オイルを機関内部に導出する導出通路と、ハウジング本体の下端部に形成されて、フィルタ部材の交換時にフィルタハウジング内の潤滑オイルをオイルパン内に戻す排出通路と、該排出通路に設けられた弁機構とから主として構成されている。
【0005】
前記弁機構は、排出通路の上流端部に摺動自在に設けられ、弁座に離着座して排出通路を開閉する弁体と、該弁体の頭部上面とフィルタ部材の下部との間に弾持されて、弁体を閉方向に付勢する第1コイルばねと、一端部が弁体の頭部下面に弾持されて、弁体を開方向に付勢する第2コイルばねとを備えている。
【0006】
前記第1コイルばねは、そのばね設定圧が第2コイルばねのばね設定圧よりも大きく設定されている。
【0007】
したがって、ハウジング本体に対して蓋部材を被せて螺着固定した際には、第1コイルばねのばね力が第2コイルばねを圧縮変形させて弁体を閉方向に押し付けて排出通路を閉止させ、該排出通路からの潤滑オイルの漏出を防止するようになっている。
【0008】
一方、例えばフィルタ部材を交換するために、蓋部材をハウジング本体から取り外した場合は、フィルタ部材を介して押圧力が解除された第1コイルばねが伸長変形して、弁体を閉方向へ付勢するそのばね力が低減し、これに伴って第2コイルばねも伸長変形して弁体を弁座から離間させる方向、つまり開方向へ摺動させる。このため、ハウジング本体内に残留した潤滑オイルが弁体の外周側を通って排出通路からオイルパンに排出されるようになっている。これによって、フィルタハウジング内の大部分の潤滑オイルが効果的に排出されて、フィルタ部材に付着した僅かな潤滑オイルが外部に排出されるだけとなる。この結果、潤滑オイルによる環境汚染の悪化を十分に軽減させることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のオイルフィルタにあっては、第1コイルばねと第2コイルばねの2つのばね部材の互いのばね反力(バランス)を利用して弁体の開閉位置を制御しており、第2コイルばねのばね力が第1コイルばねのばね力よりも十分に小さく設定されているため、例えばフィルタ部材を長期に亘って交換しなかった場合などには、劣化した潤滑オイルによって弁体が弁座に固着してしまい、排出通路を閉止したままの状態になるおそれがある。
【0010】
そこで、第1コイルばねと第2コイルばねの両方のばね設定圧を大きくして、前記蓋部材を外した際に、弁体を弁座から引き離す力を大きくすることも考えられるが、両方のコイルばねのばね設定圧を大きくすると、オイルフィルタの各部材の強度を高めなければならないことから良策とはいえない。
【0011】
また、第2コイルばねのばね設定圧を大きくして第1コイルばねのばね設定圧に近づけ過ぎると、今度は弁座やばね座などの寸法管理を細かく設定しなければならず、これらのコストの高騰が余儀なくされてしまう。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記従来のオイルフィルタの技術的課題に鑑みて案出されたもので、請求項1記載の発明は、とりわけ、弁機構は、前記排出通路に向かって移動自在に設けられ、内部にオイル流通孔を有するリテーナと、該リテーナ内に設けられた弁体と、前記弁体が離着座して前記排出通路と連通する排出孔が開閉されるバルブシートと、前記リテーナをバルブシートから離間する方向へ付勢する付勢手段とから構成され、前記蓋部材をハウジング本体に取付けた際には、前記蓋部材からの入力によって前記リテーナが前記付勢手段の付勢力に抗して前記バルブシート方向に移動することにより前記弁体がバルブシートに着座し、前記蓋部材をハウジング本体から取り外した際には、前記付勢手段の付勢力によって前記リテーナがバルブシートから離間方向へ移動することにより前記弁体が前記バルブシートから離間して排出孔を開成するようにしたことを特徴としている。
【0013】
したがって、この発明によれば、付勢手段のばね設定圧をオイルフィルタの各部の強度許容値まで大きくすることが可能になるため、オイルフィルタを長期間交換せずに弁体がバルブシートにオイルの劣化現象により固着してしまうおそれがあっても、本体から蓋部材を取り外した際に、弁体をバルブシートから確実に離間させることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、前記弁体を前記排出孔の方向へ付勢力を付与する第2付勢手段を設けたことを特徴としている。
【0015】
請求項3に記載の発明は、前記リテーナの内部に、前記弁体をリテーナの先端開口から前記バルブシート方向へ押圧する押圧用治具を挿通させる作業用孔を形成したことを特徴としている。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1〜図5は本発明にかかるオイルフィルタの第1の実施形態を示し、このオイルフィルタは、図外の機関等に固定され、ほぼ円筒状のハウジング本体2及び該ハウジング本体2の上端部に螺着固定された蓋部材3とからなるフィルタハウジング1と、該フィルタハウジング1内に収容された円筒状のフィルタ部材4と、ハウジング本体2の下端部に形成されて、内燃機関から戻された潤滑オイルを前記ハウジング本体2の内周面とフィルタ部材4の外周面との間に導入する図外の導入通路と、ハウジング本体2の底部に前記導入通路とほぼ平行に形成されて、フィルタ部材4を通過して濾過された潤滑オイルをフィルタ部材4の内部から機関の各部に導出する導出通路5と、ハウジング本体2の底部に前記導出通路5と平行に設けられて、ハウジング本体2の内部とオイルパンとを連通する排出通路6と、該排出通路6のハウジング本体2の底部側に形成された弁孔である摺動用孔6a内に設けられた弁機構7とを備えている。なお、図1はハウジング本体2に対して蓋部材3を取り付けあるいは取り外す途中の状態を示し、図4はハウジング本体2に対して蓋部材3を完全に取付けた状態を示している。
【0017】
前記ハウジング本体2は、上端部内周面に雌ねじ8が形成されていると共に、底部側に前記各導入、導出、排出通路5,6の各一端部が一体に形成されている。
【0018】
前記蓋部材3は、上端部3aがカップ状を呈し、外周面に前記ハウジング本体3の雌ねじ8に螺着する雄ねじ9が形成されていると共に、内面に図外の平面部が形成され、フィルタ部材4は、前記平面部とハウジング本体3の底部とによって挟み込まれて固定されている。
【0019】
前記フィルタ部材4は、円筒状に形成された一般的なものであって、
外径がハウジング本体2の内径よりも小さく形成されて、蓋部材3をハウジング本体2に取り付けた際に、両者2,4間に前記導入通路と連通する円筒状の隙間通路10が形成されると共に、円柱状の内部と前記導出通路5が連通するようになっている。
【0020】
前記弁機構7は、図3及び図5に示すように構成され、排出通路6の摺動用孔6aを軸方向に沿って摺動自在に設けられたリテーナ11と、前記摺動用孔6aの下部に有する小径段差部に圧入固定されたバルブシート12と、前記リテーナ11の先端部に保持されて、前記バルブシート12に離着座する弁体13と、前記リテーナ11の最大上方摺動位置を規制するストッパ部材14とを備えている。
【0021】
前記リテーナ11は、前記フィルタ部材4の底面4aによって下方へ押圧される移動用の支持部15と、該支持部15の下部に一体的に組み付けられた保持部16とを備えていると共に、付勢手段であるコイルスプリング17のばね力によって上方に付勢され、つまり弁体13をバルブシート12から離間させる方向へ付勢されている。
【0022】
前記支持部15は、有蓋円筒状の基部18と、該基部18の上端部中央位置から上方へ突出した小径円筒状の突起部19とから構成されている。前記基部18は、円筒状の嵌合部18aの上端に一体に有する円板状の上壁18bの外径が前記摺動用孔6aの内径より若干小さく設定されて、摺動用孔6aの内周面に摺接可能になっている。一方、突起部19は、先端部が前記ストッパ部材14の中央に有するガイド孔14a内を貫通してハウジング本体2の内部に臨設されていると共に、内部に後述する治具を挿通するための作業用孔19aが貫通形成されている。また、該突起部19の周壁には、前記ハウジング本体2の底部内に残留した潤滑オイルをリテーナ11内部に導く複数の通孔19bが上下方向に沿った長溝状に穿設されている。
【0023】
前記保持部16は、ほぼ円筒状を呈し、大径な筒状上端部20と小径な筒状下端部21との間が段差部となっており、前記上端部20の外径が摺動用孔6aの内径よりも若干小さく設定されて、該上端部20の外周面20aが摺動用孔6aの内周面に摺動案内されてリテーナ11全体を上下方向へ滑らかに摺動案内するようになっている。また、上端部20の内周に前記支持部15の嵌合部18aが嵌合固定されている。一方、下端部21の下端内周縁には、前記弁体13の外周縁を下部から載置支持する円環状のフック部21aが一体に形成されていると共に、下端部21の周壁には、前記各通孔19bからリテーナ11内部に流入された潤滑オイルを外部に排出する複数の側孔21bが穿設されている。
【0024】
前記バルブシート12は、ほぼ円筒状に形成されて、内部にリテーナ11の側孔21bから排出された潤滑オイルを排出通路6の下流に導く排出孔12aが形成されていると共に、上端部の内周縁には弁体13が離着座するほぼ円環テーパー状のシート部12bが形成されている。
【0025】
前記弁体13は、金属製のボールによって形成され、その硬度が前記バルブシート12の硬度よりも高い金属材料によって形成されていると共に、前記保持部16内に上下動自在に収容保持されて、下端部13aの一部が前記フック部21aに支持されながら保持部16の下端開口から露出している。また、この弁体13は、リテーナ11の内部に弾装されたほぼ逆円錐状の第2付勢手段としてのバルブスプリング22によって下方向に付勢されている。したがって、前記バルブスプリング22は、そのばね設定圧が単に弁体13を下方へ付勢する程度小さく設定されている。
【0026】
前記ストッパ部材14は、ほぼ碗状に折曲形成されて、立ち上がり外周壁が摺動用孔6aの上端部内周に圧入により固定されていると共に、前記ガイド孔14aの内径を突起部19の外径より若干大きくして、両者間の摺動隙間を小さくすることによって、このガイド孔14aにより突起部19の径方向のぶれをなくして、安定したガイド機能を発揮させることが可能になる。
【0027】
前記コイルスプリング17は、前記保持部16の段差部と摺動用孔6aの底部段差部との間に弾装されて、保持部16を介してリテーナ11全体を上方向に付勢していると共に、そのばね設定圧は弁機構7の各部材の強度許容値まで大きく設定されている。
【0028】
以下、本実施形態の具体的な作用を説明するが、その前に、前記バルブシート12のシート部12bを弁体13によって成形する成形方法について図6〜図8に基づいて説明する。
【0029】
すなわち、図6に示すように、まず、排出通路6の摺動用孔6a内に弁機構7のバルブシート12を含む全ての各部材を収容配置しておく。
【0030】
その後、前記突起部19の作業用孔19aからリテーナ11の内部にロッド状の押圧用治具23を挿入して弁体13の上端部を下方へ押し出す。そうすると、図7に示すように、リテーナ11全体がコイルスプリング17のばね力に抗して下降して弁体13の下端部13aが、いまだシート部12bが形成されていないバルブシート12の上端内周縁に突き当たる。ここから押圧用治具23をさらに下降させて弁体13の下端部13aでバルブシート12の上端内周縁を所定の押圧力で強く押しつけると、かかる上端内周縁が塑性変形して図3に示すような弁体13の曲率通りの円弧テーパ状のシート部12aを成形することができる。
【0031】
その後、図8に示すように、押圧用治具23を上方へ引き抜けば、シート部12bの成形作業が完了する。
【0032】
なお、前述のように、弁体13が最大下降方向へ移動する際には、図7に示すように、保持部16の下端部がバルブシート12の小径な上端部12cに遊嵌状態で摺動することになることから、下降移動が阻害されることはない。
【0033】
このように、この実施形態では、リテーナ11の作業用孔19aや内部の挿通孔などを利用して押圧用治具23を用いて簡単にシート部12bを成形することができるため、この作業能率が向上する。
【0034】
しかも、弁体13を直接利用して成形することから、シート部12bの曲面精度が高くなって、使用時の弁体13のシート部12bに対する密着性が良好になり閉弁性能が向上する。
【0035】
次に、本実施形態の具体的な作用について説明すれば、ハウジング本体2に蓋部材3を取り付けた状態では、図4及び図5に示すようにフィルタ部材4の底面によってリテーナ11の突起部19が下方へ押圧されてリテーナ11全体がコイルスプリング17のばね力に抗して下降移動し保持部16の下端部がバルブシート12の上端部12cに遊嵌しながら下降する。このため、弁体13はシート部12bに密着状態で着座して排出孔12aの開口端を閉止する。この時、弁体13は、バルブスプリング22のばね力によってシート部12bへ強制的に押しつけられるため、両者の密着性がさらに高くなって、より確実な閉止性が得られる。
【0036】
したがって、導入通路からハウジング本体2内の隙間通路10内に流入し、フィルタ部材4内を通過して濾過された潤滑オイルは、排出通路6内には流入することなく、その全てが導出通路5に流入して機関の各摺動部位に供給される。
【0037】
その後、オイルフィルタを長期に亘り使用して、フィルタ部材4を交換しようとする場合は、まずハウジング本体2から蓋部材3を取り外すわけであるが、このとき、図1に示すように、蓋部材3を回転操作して上方へ移動させると、該蓋部材3の底面3aに先端が当接していたリテーナ11の突起部19が、コイルスプリング17のばね力によって上方に移動しつつ底面3aから離間すると共に、突起部19の各通孔19bがハウジング本体2の底面付近に臨む。と同時に弁体13の下端部13aがバルブシート12のシート部12bから離れて、排出孔12aの上端開口を開成する。したがって、ハウジング本体2内に残留した潤滑オイルが作用孔19aや前記各通孔19b内に流入して基部18や保持部16の内部を通過して各側孔21bから保持部16と摺動用孔6aとの隙間を通って流下し、ここから排出孔12aに流入して排出通路6の下流に導かれてオイルパンに戻される。
【0038】
このため、ハウジング本体2内に残留した潤滑オイルの大部分が排出通路6から排出されて、フィルタ部材4に付着した極少量の潤滑オイルが取り出された際に外部に落下する程度であるから、環境汚染などの問題が一掃される。
【0039】
しかも、弁体13をリテーナ11を介して1つのばね力の大きなコイルスプリング17のばね力によって開作動させるようにしたため、たとえ長期に亘る使用後に弁体13がバルブシート12のシート部12bにオイル劣化により固着するおそれがあっても、該弁体13を確実にシート部12bから引き離すことが可能になる。
【0040】
さらに、前記従来のオイルフィルタにあっては、蓋部材をハウジング本体から取り外した際の弁体は、あくまで第1コイルばねと第2コイルばねがバランスした位置までしか移動できないことから、その弁座からの離脱量が十分でなく、排出通路への潤滑オイルの排出効率が悪く、排出作業に時間が掛かってしまうおそれがある。これに対して、この実施形態にあっては、前述のように、蓋部材3を上方へ取り外すと、コイルスプリング17が伸長し、この伸長量に応じて弁体13の移動ストロークが大きくなることから、潤滑オイルの排出性が良好になり、排出効率が向上し作業時間の短縮化が図れる。
【0041】
また、蓋部材3を取り外す際には、リテーナ11を介してコイルスプリング17のばね力でフィルタ部材4の底面4aを上方へ押し出すことから、該蓋部材3とフィルタ部材4のハウジング本体2内からの取り出し作業が容易になる。
【0042】
また、この実施形態では、弁体13をバルブスプリング22のばね力によってバルブシート12の方向へ押しつけるようにしてあるため、排出孔12aの閉止時においてオイルフィルタが振動しても、弁体13が不用意に振動することがないばかりか、フィルタハウジング1を重力方向に対して傾斜して取り付けたとしても、シート部12bに安定に密着している。このため、弁体13による排出孔12aの安定かつ確実な閉止状態が得られる。
【0043】
また、前記シート部12bは、弁体13の圧痕によって成形されるため、該弁体13の外面との馴染み性が高くなることから、弁体13の排出孔12aに対する閉止性能が向上する。
【0044】
また、弁体13は、コイルスプリング17のばね力よりも十分に小さなバルブスプリング22のばね力のみによって下方へ押し付けられるようになっていることから、該弁体13自体の強度を小さくすることができる。さらに、弁体13をボール状に形成したことからシー部12bとの当接性が良好になり、排出孔12aの閉止性が向上すると共に、弁体13の外径を十分に小さくすることができる。また、このバルブスプリング22は、その内径が作業用孔19aの内径よりも大きく設定してあるため、弁体13の上端部を容易かつ効果的に押圧することができる。
【0045】
また、弁体13の硬度がバルブシート12の硬度よりも高くなっているため、圧潰によりシート部12bを成形する際に、弁体13自体が変形することがないことから、シート部12bに対して若干位置ずれが生じても外形に馴染んだシー部12bを成形できるので閉止性能が低下することはない。
【0046】
さらに、前記リテーナ11は、特に保持部16の筒状上端部20の外周面が摺動用孔6aに対して軸方向移動時のガイド機能を発揮することから、リテーナ11の傾動などが回避されて安定した移動を確保できる。
【0047】
また、前記コイルスプリング17は、保持部16の小径円筒状の下端部21とハウジング本体2の内周面との間に収容された形で伸縮変形するため、変形時の傾き等の発生が防止されて、安定した伸縮変形作用が得られる。
【0048】
また、リテーナ11は、その最大上方移動位置がストッパ部材14によって規制されるため、開弁の上昇移動時に不用意に摺動用孔6aから抜け出すことはない。
【0049】
前記リテーナ11を支持部15と保持部16に分割形成したことから、弁体13をリテーナ11内部に容易に収容することができる。
【0050】
リテーナ11の突起部19や保持部16の外周壁にそれぞれ複数の通孔19b、側孔21bを形成したため、潤滑オイルの排出性が向上する。
【0051】
また、この実施形態では、フィルタ部材4を介してリテーナ11を上下に摺動させるようになっているため、コイルスプリング17の長さを長く形成する必要がなく、この点でコストの低減化が図れる。
【0052】
なお、前記弁体13の押圧によってバルブシート12にシート部12bを形成する際に、予めシート部12bとなる位置に環状のテーパ部を形成しておけば、弁体13がテーパ部によって位置決めされながら押圧するので、シート部12bを精度良く成形することができる。
【0053】
図9は本発明の第2の実施形態を示し、弁体13を下方に押圧するバルブスプリング22を廃止したものである。
【0054】
したがって、弁体13は、弁体13自体の自重およびオイルの自重によってシート部12bに着座して排出孔12aを閉止することになるが、部品点数が削減できることから製造作業が容易になると共に、組付作業も容易になる。
【0055】
図10及び図11は本発明の第3の実施形態を示し、リテーナ11の支持部15と保持部16をそれぞれ合成樹脂材によって形成して、これらを軸方向へ摺動自在に連結したものである。
【0056】
すなわち、摺動用孔6aの内周面上端部に、ほぼ円筒状の係合溝30が形成されている。また、前記支持部15は、合成樹脂材により一体に形成され、ほぼ有蓋円筒状の基部18の上端部に複数のスリット31aが形成されていると共に、該各スリット31a間に前記係合溝30に上下動可能に係合する係合爪31が形成されている。また、周壁の円周方向の等間隔位置に上下方向に長い複数の長孔32が形成されている。さらに、基部18の下端部には、コイルスプリング17の上端部を弾持する段差部が形成されている。また、基部18の上壁中央に一体に設けられた突起部19は、上端が開口した円筒状に形成され、内部に作業用孔19aが形成されていると共に、周壁には潤滑オイル導入用の通孔19bが穿設されている。
【0057】
一方、前記保持部16は、合成樹脂材によってほぼ円筒状に形成され、上端部の軸方向に複数のスリット33が形成され、この各スリット33間に前記各長孔32に係止する係止部である係止脚34が形成されていると共に、下端部に弁体13を載置支持するほぼく形状のフック部35が一体に形成されている。
【0058】
また、保持部16内には前記弁体13を下方に付勢するバルブスプリング22が弾装されている。
【0059】
さらに、摺動用孔6aの下端部には、上端内周縁に前記弁体13が着座するシール部12bが形成されたほぼ円筒状のバルブシート12が固着されている。
【0060】
したがって、この実施形態におけるリテーナ11を摺動用孔6aに取り付けるには、まず、予め弁体13を保持部16内に係止脚34の先端側から入れ、続いて、バルブスプリング22を保持部16内に装着しながら該保持部16の各係止脚34を支持部15の基部18の下方から押し込む。そうすると、各係止脚34が自身の弾性力で内方へ縮径変形し、爪状の先端部34aが各長孔32に達すると自身の弾性反力で拡径変形して該各長孔32に係止する。これによって、図10に示すように、保持部16、支持部15に対してワンタッチで結合させることができる。
【0061】
また、この結合状態では、保持部16が支持部15の長孔32を介して軸方向へ摺動可能に結合されているが、バルブスプリング22によって互いに伸長方向に付勢されている。
【0062】
続いて、摺動用孔6a内にコイルスプリング17を収容した後、一体化されたリテーナ11を保持部16側から摺動用孔6a内にコイルスプリング17のばね力に抗して押し込むと、今度は支持部15の係合爪31が自身の弾性力で摺動用孔6aの上端部内周面で内方に押されて一旦縮径変形し、係合溝30に達すると拡径変形して該係合溝30にワンタッチで係合する。これによって、リテーナ11は、係合溝30を介して摺動用孔6a内を上下摺動可能に保持されることになる。また、この時点では、リテーナ11は、図10に示すように、コイルスプリング17のばね力によって最大上方位置に付勢されているため、弁体13はバルブシート12のシート部12bから離間した状態にある。
【0063】
なお、前記シート部12bは、前記リテーナ11を摺動用孔6a内に装着した後に、第1の実施形態で説明した成形方法と同じ方法で押圧用治具により弁体13を押圧し、その塑性変形された圧痕によって成形されるようになっている。
【0064】
そして、前記リテーナ11の摺動用孔6aへの装着後に、フィルタ部材4が予め取り付けられた蓋部材3をハウジング本体2内に雌雄ねじ8,9を介して取り付けると、図11に示すように、フィルタ部材4の底面4aが突起部19をコイルスプリング17のばね力に抗して押し下げる。これによって、弁体13がバルブスプリング22のばね力を介してシート部12bに弾性的に密着状態に着座し、排出孔12aの開口端を閉止する。このとき、支持部15と保持部16が長孔32を介して互いに圧縮方向に移動してバルブスプリング22のばね力を強めることから、前記弁体13がシート部12bにばね力で強く着座して排出孔12aを確実に閉止する。
【0065】
したがって、ハウジング本体2内に導入された潤滑オイルが、排出通路6からオイルパンへ排出されることを確実に防止することができる。
【0066】
その後、フィルタ部材4を交換するなどのために、蓋部材3をハウジング本体2から回転操作すると、図10に示すようにフィルタ部材4が持ち上げられるに伴ってリテーナ11がコイルスプリング17の比較的大きなばね力により係合溝30に沿って上昇移動し、弁体13がシート部12bから速やかに離間する。つまり、劣化オイルによって弁体13のシート部12bに対する固着が確実に防止されて、シート部12bから速やかに離間して排出孔12aの開口端を開成する。
【0067】
このため、ハウジング本体2内の残留潤滑オイルを効率良く排出することができる。
【0068】
しかも、リテーナ11全体が合成樹脂材で成形されていることから、軽量化が図れることは勿論のこと、射出成形などによるその成形作業も容易である。
【0069】
図12及び図13は第4の実施形態を示し、基本的構成は第3の実施形態と同様にリテーナ11の支持部15と保持部16を合成樹脂材でそれぞれ形成したものであるが、特徴的構成は、弁体13を合成樹脂材によって保持部16と一体に形成したものである。
【0070】
すなわち、保持部16は、下端部がほぼU字形状に形成されて、該下端部に、ほぼ半球面状の弁体13が一体に形成されている。
【0071】
したがって、第3の実施形態と同様な作用効果が得られることは勿論のこと、とりわけ、弁体13を保持部16と一体に形成したことから、金属材で別体に形成した場合に比較して成形作業や組付作業能率が大幅に向上する。
【0072】
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えばリテーナ11の支持部15や保持部16を金属であればプレス成形によって成形したり、第1、第2の実施形態などの両者15,16を合成樹脂材で成形することによって成形コストを低減化することも可能である。
【0073】
また、前記実施形態の記載内容から把握し得る前記各請求項に記載された各発明以外の発明の構成について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記請求項1〜3に記載のオイルフィルタにおいて、ハウジング本体の底部に弁孔を形成する一方、前記リテーナを該弁孔内に支持される支持部と、先端部に前記弁体を保持する保持部とに2分割形成すると共に、前記支持部の所定端部に係止部を形成する一方、前記保持部を合成樹脂材によって形成しかつ一端部に前記係止部に弾性的に係止する係合部を形成したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0074】
この発明によれば、少なくとも保持部を合成樹脂材で成形したことから軽量化が図れると共に、成形加工が容易になる。
【0075】
しかも、保持部を係合部の弾性力を介して支持部にワンタッチで結合することができるため、その組付作業が容易になる。
(ロ)前記(イ)に記載のオイルフィルタにおいて、弁孔の内周面に係合溝を形成する一方、前記支持部を合成樹脂材によって形成しかつ外周に前記係合溝に弾性的に係止する係合部位を形成したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0076】
この発明によれば、支持部も合成樹脂材としたことから、軽量化の促進と成形加工性がさらに向上する。
(ハ)前記(イ)または(ロ)に記載のオイルフィルタにおいて、前記保持部を支持部に対して軸方向へ摺動自在に形成すると共に、前記弁体を保持部の先端部に一体に形成したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0077】
この発明によれば、弁体を保持部と合成樹脂材によって一体に形成することにより、金属材に比べて軽量化が促進されるこては勿論のこと、その成形作業が一層容易になる。
(ニ)前記請求項2に記載のオイルフィルタにおいて、前記第2付勢手段を廃止して、弁体を自重及びオイルの自重、圧力によって排出通路を閉止することを特徴とするオイルフィルタ。
【0078】
この発明によれば、第2付勢手段の廃止によって部品点数が削減されて、製造作業性や組立作業性が良好になり、コストの低減化が図れる。
(ホ)前記請求項2に記載の発明において、前記第2付勢手段のばね設定圧を第1付勢手段よりも小さく設定したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0079】
この発明によれば、弁体の強度を小さくすることができる。
(ヘ)請求項1に記載の発明において、弁体が着座するバルブシートのシート部を傾斜テーパ状に形成したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0080】
この発明によれば、弁体が傾斜テーパ状のシート部に案内状態で着座することから、横ずれなどが防止されて、安定かつ確実な閉止作用がえられる。
(ト)請求項1に記載の発明において、前記弁体をボール状に形成したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0081】
弁体をボールとしたことにより閉止性を向上させることができると共に、弁体自体を小型化できる。
(チ)請求項3に記載の発明において、前記弁体の硬度をバルブシートよりも高く設定したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0082】
弁体をバルブシートに押し付けてシート部を形成する際に、弁体自体が塑性変形することなく、シート部自体が弁体の外周面に馴染んだ形で塑性変形するため、弁体の着座性が良好になり、閉止性が向上する。
(リ)請求項1に記載の発明において、前記フィルタハウジングの底部に前記リテーナを摺動自在に保持する摺動用孔を形成すると共に、前記リテーナの外周面に、前記摺動用孔に摺動するガイド部を形成したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0083】
ガイド部によってリテーナが摺動用孔内を摺動する際における傾きなどが防止されて、常時安定かつ確実な摺動性が得られる。
(ヌ)請求項1に記載の発明において、前記リテーナの端部に蓋部材から押圧力を受ける突起部を設けたことを特徴とするオイルフィルタ。
【0084】
突起部を受けることによってリテーナを効率良く押圧することが可能になる。(ル)請求項1に記載の発明において、前記リテーナの外周面に段差部を形成し、該段差部に前記付勢手段を配置したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0085】
段差部によって付勢手段を保持するようになることから、伸縮変形時における該付勢手段の倒れなどを防止することができ、安定した伸縮変形が得られる。
(オ)請求項1に記載の発明において、前記フィルタハウジングの底部に前記リテーナを摺動自在に保持する摺動用孔を形成すると共に、該摺動用孔に前記リテーナの最大上昇移動を規制するストッパ部材を設けたことを特徴とするオイルフィルタ。
【0086】
ストッパ部材によって蓋部材の取り外し時に、リテーナの過度な上昇移動を規制することができる。
(ワ)前記ストッパ部材のほぼ中央に前記突起部が摺動するガイド孔を設けると共に、該ガイド孔の内径を突起部の外径よりも若干小さくしたことを特徴とするオイルフィルタ。
【0087】
ガイド孔によって摺動時におけるリテーナの傾きを防止でき、前記ガイド部とともにリテーナの安定かつ確実な摺動性が得られる。
(カ)請求項1に記載の発明において、前記リテーナを軸方向から2分割形成すると共に、該2分割部材を互いに結合して構成したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0088】
リテーナを分割形成したことから、該リテーナの内部に弁体を容易に収容することができる。
(ヨ)前記リテーナの周壁にオイル排出用孔を複数設けたことを特徴とするオイルフィルタ。
【0089】
前記複数のオイル排出孔によって、弁体が開成作動した際に、フィルタハウジング内の残留オイルを効率よく排出することができる。
(タ)前記蓋部材からの押圧入力をフィルタ部材を介してリテーナを押圧するように形成したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0090】
蓋部材をハウジング本体から取り外すと、フィルタ部材が付勢手段によって押し戻されて蓋部材を上昇させるため、かかる蓋部材などの取り外し作業が容易になる。また、フィルタ部材を介していることから、付勢手段の長さを長くする必要がなくなる。
(レ)前記第2付勢手段をコイルスプリングによって形成すると共に、該第2付勢手段の内径を前記ガイド孔の内径よりも大きく設定したことを特徴とするオイルフィルタ。
【0091】
第2付勢手段による弁体の押圧を容易にすることが可能になる。
(ソ)請求項1に記載のオイルフィルタを成形する方法であって、前記リテーナの作業用孔に挿通した押圧用治具によって弁体を押圧し、該押圧力によって前記バルブシートの上端部内周縁にシート部を形成したことを特徴とするオイルフィルタの成形方法。
【0092】
これによって、バルブシートに弁体の形状に合った高精度なシート部を形成することができる。
(ツ)前記バルブシートの上端開口縁に予め傾斜テーパ面を形成すると共に、該傾斜テーパ面に前記弁体を押圧してシート部を成形したことを特徴とするオイルフィルタの成形方法。
【0093】
弁体を傾斜テーパ面に向かって押圧するため、該弁体を安定に支持できることから安定かつ確実にシート部を形成することができる。
【0094】
【発明の効果】
以上の説明で明らかなように、請求項1記載の発明によれば、従来のように弁体の開閉動を2つのコイルばねのばね力のバランスによって行うのではないため、付勢手段の付勢力を各部材の強度許容値まで大きく設定できることから、弁体の開方向の付勢力を十分に大きくすることが可能になる。この結果、例えば長期使用後の劣化オイルによる弁体のバルブシートに対する固着の発生を確実に防止できる。
【0095】
請求項2に記載の発明によれば、第2付勢手段を設けることによって、オイルフィルタが振動しても弁体による排出通路の安定かつ確実な閉弁状態を得られる。
【0096】
請求項3に記載の発明によれば、押圧用治具を用いて弁体の押圧力によりバルブシートのシート部を成形することができるため、該シート部を弁体の外形に馴染んだ形状に成形できることから、着座性が良好になり、より確実な閉弁状態を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオイルフィルタの第1の実施形態の一部縦断面図
【図2】本実施形態の平面図
【図3】図1の要部拡大断面図
【図4】本実施形態における蓋部材をハウジング本体に完全に取付けた状態を示す一部縦断面図
【図5】図4の要部拡大断面図
【図6】本実施形態における弁体によるシート部の成形方法の第1工程を示す要部断面図
【図7】本実施形態における弁体によるシート部の成形方法の第2工程を示す要部断面図
【図8】本実施形態における弁体によるシート部の成形方法の第3工程を示す要部断面図
【図9】第2の実施形態を示す要部断面図
【図10】第3の実施形態を示す要部断面図
【図11】第3の実施形態の作用を示す要部断面図
【図12】第4の実施形態を示す要部断面図
【図13】第4の実施形態の作用を示す要部断面図
【符号の説明】
1…フィルタハウジング
2…ハウジング本体
3…蓋部材
4…フィルタ部材
5…導出通路
6…排出通路
7…弁機構
11…リテーナ
12…バルブシート
12b…シート部
13…弁体
15…支持部
16…保持部
17…コイルスプリング(付勢手段)
22…バルブスプリング(第2付勢手段)
23…押圧用治具

Claims (2)

  1. ハウジング本体と蓋部材とから構成されたフィルタハウジングと、
    該フィルタハウジング内に収容されたフィルタ部材と、
    前記フィルタハウジング内に形成された排出通路と、
    前記蓋部材の開閉に応じて前記排出通路を開閉する弁機構とを備え、
    前記弁機構は、前記排出通路に向かって移動自在に設けられ、内部にオイル流通孔を有するリテーナと、
    該リテーナ内に設けられた弁体と、
    前記弁体が離着座して前記排出通路と連通する排出孔が開閉されるバルブシートと、
    前記リテーナをバルブシートから離間する方向へ付勢する付勢手段と、
    前記弁体を前記排出孔の方向へ付勢力を付与する第2付勢手段とから構成され、
    前記蓋部材をハウジング本体に取付けた際には、前記蓋部材からの入力によって前記リテーナが前記付勢手段の付勢力に抗して前記バルブシート方向に移動することにより前記弁体がバルブシートに着座し、前記蓋部材をハウジング本体から取り外した際には、前記付勢手段の付勢力によって前記リテーナがバルブシートから離間方向へ移動することにより前記弁体が前記バルブシートから離間して排出孔を開成するようにしたことを特徴とするオイルフィルタ。
  2. ハウジング本体と蓋部材とから構成されたフィルタハウジングと、
    該フィルタハウジング内に収容されたフィルタ部材と、
    前記フィルタハウジング内に形成された排出通路と、
    前記蓋部材の開閉に応じて前記排出通路を開閉する弁機構とを備え、
    前記弁機構は、前記排出通路に向かって移動自在に設けられ、内部にオイル流通孔を有するリテーナと、
    該リテーナ内に設けられた弁体と、
    前記弁体が離着座して前記排出通路と連通する排出孔が開閉されるバルブシートと、
    前記リテーナをバルブシートから離間する方向へ付勢する付勢手段と、
    前記リテーナの内部に形成され、前記弁体をリテーナの先端開口から前記バルブシート方向へ押圧する押圧用治具を挿通させる作業用孔とから構成され、
    前記蓋部材をハウジング本体に取付けた際には、前記蓋部材からの入力によって前記リテーナが前記付勢手段の付勢力に抗して前記バルブシート方向に移動することにより前記弁体がバルブシートに着座し、前記蓋部材をハウジング本体から取り外した際には、前記付勢手段の付勢力によって前記リテーナがバルブシートから離間方向へ移動することにより前記弁体が前記バルブシートから離間して排出孔を開成するようにしたことを特徴とするオイルフィルタ。
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