JP4484645B2 - 流体濾過フィルタの安全装置 - Google Patents

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本発明は、フィルタケース内に交換可能な濾過体を有し、エンジンオイル等の流体中に含まれるごみや埃等の異物を除去する流体濾過フィルタの安全装置に関する。
動力機械の動力源として用いられるエンジンの各動作部には、摩耗防止及び冷却のためのオイル(エンジンオイル)が供給される。このオイルはオイルパンに接続されるオイルポンプにより圧送されるが、そのオイル供給流路中にはオイルフィルタが設けられ、オイル中に含まれるごみや埃等の異物が除去されるようになっている。オイルフィルタは一般には、中空円筒状の側壁に多数の孔を有した内筒の外周部に柱状の濾過体を取り付けて構成したフィルタエレメントと、上下の分離可能なケースを結合することによって内部にフィルタエレメントを収容可能なフィルタケースとからなり、フィルタエレメントは上下のケースを分離することにより取り出して交換できるようになっている。フィルタケースにはオイルの流入路と流出路が形成されており、オイル流入路からフィルタケース内に流入したオイルは濾過体を通って濾過された後、オイル流出路からフィルタケースの外部に流出してエンジンの各部に供給される。
オイルフィルタにより除去されたオイル中の異物は濾過体の表面或いは内部に蓄積されるが、この蓄積された異物の量が多くなるとオイルの供給路中の抵抗が増大してオイルポンプの負荷が大きくなるだけではなく、オイルフィルタ或いはオイルポンプが破損に至る場合がある。また、これによって必要なオイルがエンジンに送られなくなるおそれも生じる。このためオイルフィルタには、フィルタケース内に流入して濾過体を通過する前のオイルの圧力と濾過体を通過した後のオイルの圧力との差圧が所定値に達したときには、オイルが濾過体を通過することなくフィルタケースの外部に流出できるようにしてオイルフィルタの(ひいてはオイルポンプの)破損を防止するようにした安全装置が備えられている。この安全装置は一般には直動型のリリーフ弁から構成され、内筒の端部に取り付けられてフィルタケース内におけるフィルタエレメントの外部領域と内筒の内部領域とを連通させる連通孔を有したガイドと、このガイド内において移動自在な弁体と、この弁体を上記連通孔の閉止方向に付勢するばね部材とを有して構成される(例えば、下記の特許文献参照)。このような構成の安全装置では、濾過体の目詰まりがほとんどなく、濾過体を通過する前のオイルの圧力と濾過体を通過した後のオイルの圧力との差圧が小さいうちはばね部材の付勢力を受けた弁体が上記連通孔を閉止しているため、フィルタケース内に流入したオイルは必ずフィルタエレメントを通過してフィルタケース外に流出するが、上記差圧が所定値に達したときには弁体がばね部材の付勢力に抗して移動することにより連通孔が開かれるため、フィルタケース内に流入したオイルはフィルタエレメントを通過することなく、連通孔を通ってフィルタケース外に流出するようになる。
特開2000−279711号公報
しかしながら、上記従来の安全装置では、弁体及びこれを付勢するばね部材のほか、弁体の移動をガイドするホルダが必要であるため、部品点数が多くなるとともにその分組み立て工数が増えて製造コストが高くなるという問題があった。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、従来よりも構成が簡単で組み立ても容易であり、製造コストを安価にすることが可能な構成の流体濾過フィルタの安全装置を提供することを目的としている。
本発明に係る第1の流体濾過フィルタの安全装置は、中空円筒状の側壁に多数の孔を有して構成された内筒及びこの内筒の外周部に取り付けられた濾過体を有してなるフィルタエレメントと、このフィルタエレメントを内部に収容保持するフィルタケースとを具備し、フィルタケースにはフィルタケース内で且つフィルタエレメントの外側に形成された外部領域に繋がる流入側流体流路(例えば、実施形態におけるオイル流入路67)及び内筒の内側に形成された内部領域に繋がる流出側流体流路(例えば、実施形態におけるオイル流出路68)を備え、流入側流体流路から外部領域に流入した流体が濾過体及び内筒の孔を通過して内部領域に流入した後、流出側流体流路を通ってフィルタケースの外部に流出するように構成された流体濾過フィルタ(例えば、実施形態におけるオイルフィルタ1)の安全装置であって、内筒における濾過体が取り付けられていない部分に、外部領域と内部領域とに連通する連通孔及びガイド孔が開口形成された弁体支持部が設けられており、ガイド孔に摺動移動可能に挿入されて、外部領域及び内部領域に突出した軸状部、軸状部の外部領域に突出した部分に、径方向外側に部分的に突出して軸状部よりも大きい径となって設けられたばね係止部、及び軸状部の内部領域に突出した部分に、径方向外側に突出して設けられて連通孔を開閉する開閉部からなる弁体と、ばね係止部と弁体支持部との間に縮設されて、開閉部により連通孔閉止される側に弁体を付勢するばね部材とを有し、弁体支持部には、ばね係止部の径方向外側への突出形状に対応した係止部用孔が、外部領域と内部領域とに連通するとともにガイド孔に繋がって開口形成され、ばね係止部が係止部用孔を貫通可能となっており、濾過体を通過する前の流体の圧力と濾過体を通過した後の流体の圧力との差圧が所定値に達したとき、ばね部材による付勢力に抗して軸状部がガイド孔にガイドされて弁体が内部領域側へ移動することにより連通孔が開かれ、外部領域に流入した流体が濾過体を通過することなく連通孔を通ってフィルタケースの外部に流出するようになっている。
また、本発明に係る第2の流体濾過フィルタの安全装置は、中空円筒状の側壁に多数の孔を有して構成された内筒及びこの内筒の外周部に取り付けられた濾過体を有してなるフィルタエレメントと、フィルタエレメントを内部に収容保持するフィルタケースとを具備し、フィルタケースには、フィルタケース内で且つフィルタエレメントの外側に形成された外部領域に繋がる流入側流体流路、及び内筒の内側に形成された内部領域に繋がる流出側流体流路を備え、流入側流体流路から外部領域に流入した流体が濾過体及び内筒の孔を通過して内部領域に流入した後、流出側流体流路を通ってフィルタケースの外部に流出するように構成された流体濾過フィルタの安全装置であって、内筒における濾過体が取り付けられていない部分に、外部領域と内部領域とに連通する連通孔及びガイド孔が開口形成された弁体支持部が設けられており、ガイド孔に摺動移動可能に挿入されて、外部領域及び内部領域に突出した軸状部、軸状部の外部領域に突出した部分に、径方向外側に部分的に突出して軸状部よりも大きい径となって設けられたばね係止部、及び軸状部の内部領域に突出した部分に、径方向外側に突出して設けられて連通孔を開閉する開閉部からなる弁体と、ばね係止部と弁体支持部との間に縮設されて、開閉部により連通孔が閉止される側に弁体を付勢するばね部材とを有し、軸状部におけるばね係止部が形成された部分に、軸状部の軸方向に延びた変形用スリットが形成されており、ばね係止部は、変形用スリット側に向けて弾性変形されて径方向内側に変位してガイド孔を貫通可能となっており、濾過体を通過する前の流体の圧力と濾過体を通過した後の流体の圧力との差圧が所定値に達したとき、ばね部材による付勢力に抗して軸状部がガイド孔にガイドされて弁体が内部領域側へ移動することにより連通孔が開かれ、外部領域に流入した流体が濾過体を通過することなく連通孔を通ってフィルタケースの外部に流出するようになっている
本発明に係る流体濾過フィルタの安全装置では、フィルタケース内におけるフィルタエレメントの外部領域と内筒の内部領域とを連通する連通孔を内筒に(内筒の端部に設けた弁体支持部に)形成するとともに、連通孔を開閉する弁体を内筒(弁体支持部)において支持しているため、安全装置を構成する部品としては、弁体とこの弁体を連通孔の閉止方向に付勢するばね部材との2つのみとなっている。このように本発明に係る流体濾過フィルタの安全装置は従来よりも構成が簡単で組み立てが容易であるので、流体濾過フィルタの製造コストそのものを従来に比して安価にすることが可能である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。図1は本発明に係る安全装置が適用された流体濾過フィルタの一実施形態であるオイルフィルタ1の側断面図であり、図2はこのオイルフィルタ1を用いた配管構成の一例を示す図である。このオイルフィルタ1は、図1に示すように、上下方向に延びた柱状の濾過体35を有して構成されたフィルタエレメント10と、このフィルタエレメント10を内部に収容保持するフィルタケース50とを有して構成される。フィルタケース50にはオイル流入路67及びオイル流出路68が備えられており、図2に示すようにオイル流入路67に繋がるオイル流路L1にはオイルパンTよりオイルを吸い上げて圧送するオイルポンプPが、またオイル流出路68にはエンジンの各部(図示せず)に繋がるオイル流路(オイルギャラリー)L2に接続されている。オイル流入路67に繋がるオイル流路L1の途中には、オイルフィルタ1内に流入したオイルがオイルポンプPに逆流するのを防止するためのチェックバルブCVが介装されている。
図1に示すように、フィルタケース50は底面部61と中空円筒状の側面部62とを有して上方に開口した下部ケース60と、天井部71と中空円筒状の側面部72とを有して下方に開口した上部ケース70とからなる。これら上下のケース60,70は金属或いは樹脂からなり、金型によって所定の形状に成形される。下部ケース60と上部ケース70とは、下部ケース60の側面部62の上端に形成された雌螺子63と上部ケース70の側面部72の下端に形成された雄螺子73とを螺合させて着脱自在に結合される。これら下部ケース60と上部ケース70との結合部には水密性を有するシール部材52が設けられており、これにより下部ケース60と上部ケース70との結合部からのオイルの流出が防止されるようになっている。
下部ケース60の底面部61には、その中央部から上方に突出して延びた円筒状の中央突出部64と、この中央突出部64の外側に中央突出部64の外周を囲むように設けられたリング状の内側溝65と、この内側溝65の外側に設けられた同じくリング状の外側溝66とが設けられている(図3参照)。そして、外側溝66上には上記オイル流入路67が開口しており、中央突出部64には上記オイル流出路68が開口している。また、内側溝65にはドレン流路69が開口している。このドレン流路69は上記チェックバルブCVを介することなく直接オイルパンTに繋がるオイル流路L3と接続されている。
フィルタエレメント10は、多数の孔22が形成された中空円筒状の側壁21を有して構成された内筒20と、この内筒20の外周部に取り付けられた柱状の濾過体35とを有して構成される。濾過体35の上下両端部にはリング状のキャップ(上側キャップ27と下側キャップ28)が固定されており、上側キャップ27の内周側に内筒20が挿設された状態で内筒20と上側キャップ27とが結合されることにより、濾過体35が内筒20の外周部に取り付けられた状態となっている。内筒20の上方側端部には内筒20の軸方向に対して直交する方向に延びた弁体支持部23が設けられており、その中央部には弁体40を摺動移動自在に支持するための十字形の貫通穴24が設けられている。この貫通穴24を取り囲む位置には、図1及び図4に示すように、フィルタケース50内におけるフィルタエレメント10の外部領域ASと内筒20の内部領域ISとを連通する複数(ここでは4つ)の連通孔25が設けられている。
弁体40は図4に示すように薄板円盤形状を有し、その上面には断面が円形の軸状部41が上方に延びて形成されている。軸状部41の先端部(上端部)には外方に拡がる4つのばね係止部42が設けられており、これら4つのばね係止部42は上方から見たときに十字形をなしている。このばね係止部42がなす十字形は、内筒20に形成された十字形の貫通穴24を貫通し得る大きさであり、このばね係止部42の十字形を内筒20の貫通穴24の十字形に一致させた状態で弁体40全体を内筒20の下方から上方へ押圧すれば、軸状部41は弁体支持部23を下方から上方へ(内筒20の軸方向内方から外方へ)貫通する。これにより弁体40は、その軸状部41が貫通穴24を内筒20の軸方向に(下方から上方に)貫通して延びた状態で、弁体支持部23により摺動移動自在に支持された状態となる(なお、この弁体40の弁体支持部23への取り付けは、内筒20が上下方向に長いことから指で直接行うことは困難であるので、専用の工具が用いられる)。
また、このように弁体支持部23に貫装された状態の軸状部41には、図1及び図4に示すようにばね部材45が貫装取り付けされる。弁体40の軸状部41の先端部には上記のように複数のばね係止部42が形成されているので、軸状部41に貫装されたばね部材45は、これらばね係止部42と内筒20の弁体支持部23との間に縮設され、弁体40はこのばね部材45により弁体支持部23の下面側に下方から付勢される。弁体40がばね部材45により弁体支持部23の下面に押し付けられた状態では、弁体支持部23に設けられた連通孔25は閉止状態となり、弁体40がばね部材45の付勢力に抗して下方に移動し、弁体40が弁体支持部23から下方に離間した状態では、連通孔25は開放状態となる。
弁体支持部23における複数の連通孔25の外方からは、図1及び図4に示すように、斜め上方に拡がるように延びた複数(ここでは4つ)の係止片26が設けられており、各係止片26の先端部には、外方に突出する係止突起26aが形成されている。また、フィルタエレメント10を構成する下側キャップ28の下面には、下部ケース60に設けられたリング状の内側溝65に上方から嵌入し得る大きさのリング状の突起29が下方に突出して設けられている。また、この突起29にはシール部材30が取り付けられている。このシール部材30は図6に示すようにリング状の突起29の幅よりもやや大きい幅を有する薄厚リング状に形成されており、突起29を内側溝65内に嵌入させたとき、突起29から半径方向にはみ出た部分が内側溝65の形状に沿って図1のように変形するようになっている。なお、このシール部材30は弾力性を有する材料、例えば不織布やゴム等から構成される。
このオイルフィルタ1の組み立ては、先ず、フィルタケース50の下部ケース60と上部ケース70とが分離した状態において、フィルタエレメント10を下部ケース60に取り付ける。この際フィルタエレメント10は弁体40が取り付けられた側が上になる姿勢に保持し、下側キャップ28に形成されたリング状の突起29を下部ケース60に形成されたリング状の内側溝65内に嵌入させる。このときシール部材30は突起29を内側溝65内で包み込むように変形するのでフィルタエレメント10は下部ケース60に固定された状態となり、またドレン流路69の開口部はシール部材30によって閉止された状態となる。また、このとき下部ケース60の中央突出部64はフィルタエレメント10の内筒20の下方側端部に下方から入り込むので、内筒20の内部領域ISとオイル流出路68とは接続された状態となる。
次に、上部ケース70の雄螺子73を下部ケース60の雌螺子63に捻じ込んで、上部ケース70を下部ケース60に取り付ける。このとき内筒20の弁体支持部23から上方に延びて設けられた各係止片26は、その先端部の係止突起26aが上部ケース70の天井部71の内壁に形成されたリング状の被係止突起74により内方に押圧されて一旦撓むが、上部ケース70と下部ケース60とが結合された状態では各係止突起26aは被係止突起74の上方に位置するので、各係止片26は元の状態に復帰する。この状態では各係止片26の係止突起26aが上部ケース70の被係止突起74に係止された状態となり、フィルタエレメント10はフィルタケース50の中でしっかりと固定される。
このようにして組み立てられたオイルフィルタ1において、オイル流入路67からフィルタケース50内におけるフィルタエレメント10の外部領域AS内に流入したオイルは、濾過体35及び内筒20の孔22を通過して内筒20の内部空間IS内に至る。オイルは濾過体35を通過するときに濾過され、内筒20の内部空間IS内に至った濾過後のオイルは、内筒20の下側端部からオイル流出路68を経てフィルタケース50の外部に流出する。
ここで、オイル流入路67からフィルタケース50内のフィルタエレメント10の外部領域AS内に流入したオイルの圧力(すなわち濾過体35を通過する前の圧力)P1と、内筒20の内部空間IS内に至ったオイルの圧力(すなわち濾過体35を通過した後のオイルの圧力)P2との間には差圧が生じており(P1>P2)、弁体40はその差圧により下方への力を受けている。この下方への力は弁体40を内筒20の弁体支持部23から下方に離間させて連通孔25を開放させようとする力であるが、上記差圧がばね部材45のばね定数等により定められるクラッキング圧よりも小さいときには、弁体40は弁体支持部23に密着した状態を維持するので連通孔25は閉じられており(図5(A)参照)、領域AS内に流入したオイルは、濾過体35から内筒20の孔25を通って内筒20の内部領域IS内に流入する流路しか採りえない。しかし、上記差圧がクラッチキング圧力に達したときには、弁体40は軸状部41を弁体支持部23に対して摺動移動させつつ下方に移動するので連通孔25は開放され(図5(B)参照)、領域AS内のオイルは濾過体35を通ることなく、連通孔25から内筒20の内部領域IS内に流入することが可能となる。
オイル中に含まれるごみや埃等の異物は濾過体35を通過するときに除去されるため、オイルフィルタ1の使用時間の増大に従って濾過体35に蓄積される異物は多くなっていくが、濾過体35に蓄積された異物の量が多くなるとオイルポンプPの負荷が大きくなるだけではなく、必要なオイルがエンジン各部に送られなくなるおそれがある。しかし、上記のように濾過体35を通過する前の圧力と濾過体35を通過した後のオイルの圧力との間の差圧が所定値(クラッキング圧力)に達したときには、オイルが濾過体35を通過することなくフィルタケース50の外部に流出する(オイルが濾過体35により濾過されることなくエンジン各部に送られる)ので、上記のような弊害は未然に防止される。このように本オイルフィルタ1には、オイルフィルタ1そのものやオイルポンプPを保護するための安全装置(リリーフ弁)が設けられている。
この安全装置は上記のように、濾過体35を通過する前のオイルの圧力と濾過体35を通過した後のオイルの圧力との差圧が所定値に達したとき、ばね部材45による付勢力に抗して弁体40が内筒20の軸方向へ移動することにより連通孔25が開かれ、フィルタケース50内に流入したオイルが濾過体35を通過することなく連通孔25を通ってフィルタケース50の外部に流出するようにしたものであるが、フィルタケース50内におけるフィルタエレメント10の外部領域ASと内筒20の内部領域ISとを連通する連通孔25を内筒20に(内筒20の端部に設けた弁体支持部23に)形成するとともに、連通孔25を開閉する弁体40を内筒20(弁体支持部23)において支持しているため、安全装置を構成する部品としては、弁体40とこの弁体40を連通孔25の閉止方向に付勢するばね部材45との2つのみである。したがって本オイルフィルタ1の安全装置は従来よりも構成が簡単で組み立てが容易なものとなっており、オイルフィルタ1の製造コストそのものを従来に比して安価にすることができるようになっている。
また、このオイルフィルタ1においてフィルタエレメント10の交換を行うときには、先ず上部ケース70を下部ケース60に対して捻り、上部ケース70を下部ケース60から取り外す。このときフィルタエレメント10は、内筒20に設けられた複数の係止片26の係止突起26aが上部ケース70のリング状の被係止突起74に係止されていることにより(係止突起26aと被係止突起74とが係止状態を維持することにより)、上部ケース70と一体となって上方に持ち上げられる。これによりフィルタエレメント10を構成する下側キャップ28の下面に形成されたリング状の突起29が(シール部材30が)下部ケース60に設けられたリング状の内側溝65から上方に離脱し、それまで突起29により(シール部材30により)閉止されていたドレン流路69が開放されるので、フィルタケース50内に残存していたオイルは、このドレン流路69からオイル流路L3を通ってオイルパンTに戻される。すなわちこのオイルフィルタ1では、フィルタエレメント10の交換時等において、フィルタエレメント10をフィルタケース50から取り出す際、下部ケース60から上部ケース70を分離させる操作をするだけで、フィルタケース50内に残存していたオイルが自動的にオイルパンTに戻される(ドレンされる)ようになっている(図6参照)。なお、オイル流入路67に繋がるオイル流路L1には前述のように逆流を防止するチェックバルブCVが介装されているので、フィルタエレメント10を下部ケース60から分離させても、フィルタケース50内のオイルがオイル流入路67を経てオイルパンTに戻ることはない。
上部ケース70を下部ケース60から取り外したら、今度はフィルタエレメント10の下部をつかんで下方へ引っ張り、フィルタエレメント10を上部ケース70から分離させる。このときフィルタエレメント10の各係止片26は、その先端部の係止突起26aが上部ケース70のリング状の被係止突起74により内方に押圧されて一旦撓み、フィルタエレメント10が上部ケース70から分離したところで元の状態に復帰する。その後は新しいフィルタエレメント10を前述の要領で下部ケース60に取り付けた後、下部ケース60に上部ケース70を取り付ける。これによりフィルタエレメント10の交換作業が終了する。
次に、図7、図8及び図9を用いて上記オイルフィルタ1の変形例について説明する。これらの図において前述の実施形態と同じ符号の部品或いは部分は、前述の実施形態において示したものと同じ部品或いは部分であるとする。
この変形例に係るオイルフィルタでは、安全装置(リリーフ弁)を構成する弁体の軸状部及び弁体支持部における貫通穴の形状が異なっている。この変形例では、図7に示すように、弁体140の上面から上方に延びて設けられた断面が円形の軸状部141は、その上部が2つの平行な弾性部141a,141aに分かれており、各弾性部141aの先端部(上端部)には外方に拡がるようにばね係止部142が形成されている。2つの弾性部141a,141aがそれぞれ真っ直ぐ伸びているとき(弾性変形していないとき)には、両ばね係止部142,142は平面視において軸状部141の断面(円)の外部に突出して位置するが(図8(A)参照)、互いの先端部(ばね係止部142)が近づくように弾性変形させたときには、両ばね係止部142は平面視において軸状部141の断面の内部に収まるようになっている(図8(B)参照)。一方、内筒20の貫通穴124も円形であるが、弁体140の軸状部141の外形よりもやや大きい内径を有したものとなっている。このため弁体140の両弾性部141a,141aを互いの先端部が近づくように弾性変形させた状態で弁体140全体を内筒20の下方から上方へ押圧すれば、軸状部141(両弾性部141a,141aを含む)は弁体支持部23を下方から上方へ貫通する。これにより弁体140は、その軸状部141が内筒20の弁体支持部23に形成された貫通穴124を内筒20の軸方向に(下方から上方に)貫通して延びた状態で、内筒20の弁体支持部23により摺動移動自在に支持された状態となる。
そして、このように弁体支持部23に貫装された状態の軸状部141には、図7及び図9に示すようにばね部材45が貫装取り付けされる。弁体140の軸状部141の先端部には2つのばね係止部142が形成されているので、軸状部141に貫装されたばね部材45は、これらばね係止部142と内筒20の弁体支持部23との間に縮設され、弁体140はこのばね部材45により弁体支持部23の下面側に下方から付勢される。
オイル流入路67からフィルタケース50内のフィルタエレメント10の外部領域AS内に流入したオイルの圧力(濾過体35を通過する前の圧力)と、内筒20の内部空間IS内に至ったオイルの圧力(濾過体35を通過した後のオイルの圧力)との間には差圧が生じ、弁体40はその差圧により下方への力を受ける。上記差圧がばね部材45のばね定数等により定められるクラッキング圧力未満であるときには、弁体140は弁体支持部23に密着した状態を維持して連通孔25は閉じられ(図9(A)参照)、上記差圧がクラッチキング圧力に達したときには、弁体140は軸状部141を弁体支持部23に対して摺動移動させつつ下方に移動するので連通孔25は開放される(図9(B)参照)。連通孔25が開放されると、領域AS内のオイルは濾過体35を通ることなく内筒20の内部領域IS内に流入する。したがって、このような変形例に係る構成であっても、前述の実施形態の構成と同様の効果を得ることができるのであるが、この変形例では、内筒20の弁体支持部23に設ける貫通穴124の形状を簡単にすることができるという利点がある。
これまで本発明の好ましい実施形態について説明してきたが、本発明の範囲は上述のしたものに限られない。例えば、上述の実施形態では、フィルタケース50内のフィルタエレメント10の外部領域ASに繋がる流体流路がオイル流入路、内筒20の端部から内筒20の内部領域ISに繋がる流体流路がオイル流出路としていたが、これらを逆にして、内筒20の端部から内筒20の内部領域ISに繋がる流体流路をオイル流入路、フィルタケース50内のフィルタエレメント10の外部領域ASに繋がる流体流路をオイル流出路とすることもできる。但しこの場合には、弁体の軸状部が、内筒の弁体支持部を内筒の軸方向外方から内方へ貫通して延びるように設けられる必要がある。また、上述の実施形態においては濾過する流体がオイルであったが、本発明は、オイル以外の他の流体、例えば水や空気、或いは燃料等の濾過に使用されるあらゆる流体濾過フィルタに対して適用することが可能である。
本発明に係る安全装置が適用された流体濾過フィルタの一実施形態であるオイルフィルタの側断面図である。 上記オイルフィルタを用いた配管構成の一例を示す図である。 図1における矢視III−IIIから見た断面図である。 上記オイルフィルタに備えられた安全装置(リリーフ弁)の構成を示す分解斜視図である。 上記オイルフィルタに備えられた安全装置の動作を示す図であり、(A)は連通孔が弁体により閉止された状態を示し、(B)は弁体の下方移動により連通孔が開かれた状態を示している。 下部ケースからフィルタエレメントが取り外された状態を示す上記オイルフィルタの部分側断面図である。 変形例に係るオイルフィルタに備えられた安全装置(リリーフ弁)の構成を示す分解斜視図である。 変形例に係るオイルフィルタに備えられた安全装置の弁体の構成を示す図であり、(A)は2つの弾性部が弾性変形していない状態、(B)はこれら弾性部を互いの先端部が近づくように弾性変形させたときの状態を示す図である。また、これらの図の上段は平面図、下段は斜視図である。 変形例に係るオイルフィルタに備えられた安全装置の動作を示す図であり、(A)は連通孔が弁体により閉止された状態を示し、(B)は弁体の下方移動により連通孔が開かれた状態を示している。
符号の説明
1 オイルフィルタ(流体濾過フィルタ)
10 フィルタエレメント
20 内筒
23 弁体支持部
24 貫通穴
25 連通孔
35 濾過体
40 弁体
41 軸状部
42 ばね係止部
45 ばね部材
50 フィルタケース
60 下部ケース
67 オイル流入路(第1の流体流路)
68 オイル流出路(第2の流体流路)
70 上部ケース
AS フィルタケース内におけるフィルタエレメントの外部領域
IS 内筒の内部領域

Claims (2)

  1. 中空円筒状の側壁に多数の孔を有して構成された内筒及びこの内筒の外周部に取り付けられた濾過体を有してなるフィルタエレメントと、
    前記フィルタエレメントを内部に収容保持するフィルタケースとを具備し、
    前記フィルタケースには前記フィルタケース内で且つ前記フィルタエレメントの外側に形成された外部領域に繋がる流入側流体流路及び前記内筒の内側に形成された内部領域に繋がる流出側流体流路を備え、
    前記流入側流体流路から前記外部領域に流入した流体が前記濾過体及び前記内筒の前記孔を通過して前記内部領域に流入した後、前記流出側流体流路を通って前記フィルタケースの外部に流出するように構成された流体濾過フィルタの安全装置であって、
    前記内筒における前記濾過体が取り付けられていない部分に、前記外部領域と前記内部領域とに連通する連通孔及びガイド孔が開口形成された弁体支持部が設けられており、
    前記ガイド孔に摺動移動可能に挿入されて、前記外部領域及び前記内部領域に突出した軸状部、前記軸状部の前記外部領域に突出した部分に、径方向外側に部分的に突出して前記軸状部よりも大きい径となって設けられたばね係止部、及び前記軸状部の前記内部領域に突出した部分に、径方向外側に突出して設けられて前記連通孔を開閉する開閉部からなる弁体と、
    前記ばね係止部と前記弁体支持部との間に縮設されて、前記開閉部により前記連通孔閉止される側に前記弁体を付勢するばね部材とを有し、
    前記弁体支持部には、前記ばね係止部の径方向外側への突出形状に対応した係止部用孔が、前記外部領域と前記内部領域とに連通するとともに前記ガイド孔に繋がって開口形成され、前記ばね係止部が前記係止部用孔を貫通可能となっており、
    前記濾過体を通過する前の流体の圧力と前記濾過体を通過した後の流体の圧力との差圧
    が所定値に達したとき、前記ばね部材による付勢力に抗して前記軸状部が前記ガイド孔にガイドされて前記弁体が前記内部領域側へ移動することにより前記連通孔が開かれ、前記外部領域に流入した流体が前記濾過体を通過することなく前記連通孔を通って前記フィルタケースの外部に流出するようになっていることを特徴とする流体濾過フィルタの安全装置。
  2. 中空円筒状の側壁に多数の孔を有して構成された内筒及びこの内筒の外周部に取り付けられた濾過体を有してなるフィルタエレメントと、
    前記フィルタエレメントを内部に収容保持するフィルタケースとを具備し、
    前記フィルタケースには、前記フィルタケース内で且つ前記フィルタエレメントの外側に形成された外部領域に繋がる流入側流体流路、及び前記内筒の内側に形成された内部領域に繋がる流出側流体流路を備え、
    前記流入側流体流路から前記外部領域に流入した流体が前記濾過体及び前記内筒の前記孔を通過して前記内部領域に流入した後、前記流出側流体流路を通って前記フィルタケースの外部に流出するように構成された流体濾過フィルタの安全装置であって、
    前記内筒における前記濾過体が取り付けられていない部分に、前記外部領域と前記内部領域とに連通する連通孔及びガイド孔が開口形成された弁体支持部が設けられており、
    前記ガイド孔に摺動移動可能に挿入されて、前記外部領域及び前記内部領域に突出した軸状部、前記軸状部の前記外部領域に突出した部分に、径方向外側に部分的に突出して前記軸状部よりも大きい径となって設けられたばね係止部、及び前記軸状部の前記内部領域に突出した部分に、径方向外側に突出して設けられて前記連通孔を開閉する開閉部からなる弁体と、
    前記ばね係止部と前記弁体支持部との間に縮設されて、前記開閉部により前記連通孔が閉止される側に前記弁体を付勢するばね部材とを有し、
    前記軸状部における前記ばね係止部が形成された部分に、前記軸状部の軸方向に延びた変形用スリットが形成されており、
    前記ばね係止部は、前記変形用スリット側に向けて弾性変形されて径方向内側に変位して前記ガイド孔を貫通可能となっており、
    前記濾過体を通過する前の流体の圧力と前記濾過体を通過した後の流体の圧力との差圧
    が所定値に達したとき、前記ばね部材による付勢力に抗して前記軸状部が前記ガイド孔にガイドされて前記弁体が前記内部領域側へ移動することにより前記連通孔が開かれ、前記外部領域に流入した流体が前記濾過体を通過することなく前記連通孔を通って前記フィルタケースの外部に流出するようになっていることを特徴とする流体濾過フィルタの安全装置。
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