JP4012340B2 - Ctiアダプタ、接続装置、及びシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボタン電話装置の主装置にパーソナルコンピュータを接続するための接続装置であるCTI(computer telephony integration)アダプタ及びこの接続装置としてのCTIアダプタを用いたシステム(或いはボタン電話装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】
ボタン電話装置は、電話としての機能(発信、着信、保留等)を制御する主装置と、利用者が直接操作する端末(典型的には、電話機端末)によって構成される。
【0003】
ボタン電話装置は、通常、1つの主装置に複数の端末を接続した状態で利用される。
【0004】
主装置と端末を接続する方法として、図5に示すスター接続方式と図6に示すバス接続方式とがある。
【0005】
スター接続方式は、図5に示すように、複数の端末12を複数のスター配線15でそれぞれ主装置10に接続するものである。
【0006】
バス接続方式は、図6に示すように、主装置10に接続された1つのバス配線11に複数の端末12を接続するものである。
【0007】
本発明は、スター接続方式によるボタン電話装置も、バス接続方式によるボタン電話装置も対象とする。
【0008】
図6のとおり、バス接続方式は、1つのバス配線11に複数の端末12が接続されるため、主装置10と端末12が音声や制御信号をやりとりするための取り決めが必要となる。
【0009】
この方式では、複数の端末12の音声や制御信号が互いに衝突しないように、主装置10がバス配線11とやりとりする信号を、バス配線11に接続可能な端末12の最大数で分割する。即ち、複数の端末12は、バス配線11を時分割で使用する。
【0010】
バス配線11で接続された端末12は、あらかじめ主装置10から知らされている、そのバス配線11での自分の番号を表す端未識別子(TEI(terminal equipment identifier) )をもとに自分宛の信号を受け取り、自分からの信号を主装置に送る。
【0011】
図7は、最大10台の端末を接続可能なバス配線に接続されている、TEI3というTEI(端未識別子)を割り当てられた端末12の信号伝送の様子を示している。TEI3の端末12は、主装置と、バス配線上でTEI3という自分に割り当てられたTEIをもとに信号の送受信を行う。
【0012】
図5のスター接続方式によるボタン電話装置においても、主装置10にスター配線15で接続された端末12は、あらかじめ主装置10から知らされている、自分の番号を表す端未識別子(TEI)をもとに自分宛の信号を受け取り、自分からの信号を主装置に送る。
【0013】
図5及び図6において、スター配線15に接続された端末12或いはバス配線11に接続された端末12は、主装置10の電源がONとなった時に、またはスター配線15或いはバス配線11に接続された時に、自分に割り当てられるTEIを受け取るために、主装置10と信号のやりとりを行う。
【0014】
これを活性化といい、端末12は活性化が完了することによって、はじめて、操作可能になる。
【0015】
図8を参照すると、通常の活性化手順が示されている。上述したように、活性化は、主装置と端末間の信号の送受信を確立するための手順であり、活性化は、主装置の電源がONとなった場合に、または動作中の主装置に端末を接続した場合に開始される。
【0016】
図8は、主装置の電源がONとなった場合の活性化手順が例として示されている。即ち、主装置は、電源がONとなった時に、主装置に接続されている端末に対してTEI(端未識別子)を割り当て付与する。端末はTEIを取得すると、TEIを受け取ったこと(TEI確認)を主装置に返信する。これにより主装置は端末を認識し、活性化が完了し、以降、主装置と端末は信号の送受信を確立することが出来る。
【0017】
さて、最近のボタン電話機等の通信機器市場では、従来の電話機とコンピュータの機能を統合させた新しいサービスを提供するCTI(Computer Telephony Integration)機能を搭載した製品が多数発表されている。
【0018】
従来、このようなCTI機能を実現するには、パーソナルコンピュータを接続するアダプタを用いていた。このような、パーソナルコンピュータを接続するアダプタは、ボタン電話装置の主装置に端末の一つとして接続され、また、電話機端末とペアで使用される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
図6のバス接続方式によるボタン電話装置を例にとると、ボタン電話装置の主装置10に、パーソナルコンピュータを接続するアダプタを、端末12として接続する場合、そのアダプタは、従来通りのやり方だと、接続するバス配線11上でのTEI(端未識別子)を主装置10から取得する必要があるのは前述の通りである。
【0020】
しかし、バス配線11へ接続可能な端末12の台数(すなわち、主装置10に収容可能な端末12の台数)は、制約上、限りがあり、現状でTEIに空きが無い場合、新規の端末を接続することができない。
【0021】
パーソナルコンピュータを接続するアダプタは、電話機端末とペアで接続されるため、例えば、電話機端末の一つ一つに当該アダプタを設けようとすると、従来のように当該アダプタがTEIを取得する方式では、主装置10に収容できる電話機端末の台数が半分になってしまう不都合が発生する。
【0022】
図5のスター接続方式によるボタン電話装置においても、同様に、主装置10に収容できる電話機端末の台数は、制約上、限りがあり、従来のようにパーソナルコンピュータを接続するアダプタがTEIを取得する方式では、主装置10に収容したアダプタの数だけ主装置10に接続できる電話機端末の台数が減るという不都合がある。
【0023】
本発明の課題は、TEI(端未識別子)に空きが無くても、使用することができ、従って、主装置にパーソナルコンピュータを接続させることができる接続装置であるCTI(computer telephony integration)アダプタ及びこのCTIアダプタを用いたシステム(例えば、ボタン電話装置)を提供することにある。
【0024】
本発明のもう一つの課題は、最大接続端末台数を減らさずに、パーソナルコンピュータを接続させ、CTI機能を実現するCTIアダプタ及びこのCTIアダプタを用いたシステムを提供することにある。
【0025】
本発明の別の課題は、互いにペアをなす端末及びパーソナルコンピュータが主装置に送る上り信号を、衝突なく、主装置に送出させることができるCTIアダプタ及びこのCTIアダプタを用いたシステムを提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明が提供するCTIアダプタ(或いはCTI装置)は、典型的には、上述のCTI機能をボタン電話装置で簡易に実施できるようにした接続装置である。このCTIアダプタ(或いはCTI装置)は、ボタン電話装置の主装置にパーソナルコンピュータを接続するために使用され、また、電話機端末とペアで使用される。
【0027】
即ち、本発明の第1の態様によれば、主装置と、この主装置に接続された配線と、端末とを有するボタン電話装置に、前記端末とペアをなすようにパーソナルコンピュータを接続させるためのCTI(computer telephony integration)アダプタにおいて、
前記CTIアダプタは、前記端末と前記パーソナルコンピュータとが、前記CTIアダプタを介してのみ、前記配線に接続された状態で、使用されるものであり、
前記CTIアダプタは、前記主装置との活性化処理によって、前記端末と同じ端末識別子を割り当てられていることを特徴とするCTIアダプタが得られる。
【0028】
更に、本発明の第2の態様によれば、上記第1の態様によるCTIアダプタにおいて、
前記端末が前記CTIアダプタに送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第1の保存領域と、前記パーソナルコンピュータが前記CTIアダプタに送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第2の保存領域と、前記第1及び前記第2の保存領域の一方に上り信号があれば、前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記上り信号を前記配線に送出し、前記第1及び前記第2の保存領域の両方に上り信号があれば、前記第1及び前記第2の保存領域のうちの優先された保存領域の上り信号を前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記配線に送出する上り信号制御部とを有することを特徴とするCTIアダプタが得られる。
【0029】
更に、本発明の第3の態様によれば、上記第2の態様によるCTIアダプタにおいて、
前記上り信号制御部は、前記第1及び前記第2の保存領域の少なくとも一方に保存された上り信号の数が予め定められた容量を超えた場合、オーバーフロー発生と判断し、前記第1及び前記第2の保存領域の上り信号を全て消去し、主装置と端末の状態に違いが発生しないように主装置に対して端末が空き状態であることを示すオンフック信号を送信し、主装置及び端末間の状態が揃う様にすると共に、パーソナルコンピュータに対してはオーバーフロー発生を通知することを特徴とするCTIアダプタが得られる。
【0030】
更に、本発明の第4の態様によれば、端末と、該端末を制御する主装置とを有するシステムに、前記端末とペアをなすようにパーソナルコンピュータを接続させるための接続装置において、
前記接続装置は、前記端末と前記パーソナルコンピュータとが、前記接続装置を介してのみ、前記主装置に接続された状態で、使用されるものであり、
前記接続装置は、前記主装置との活性化処理によって、前記端末と同じ端末識別子を割り当てられていることを特徴とする接続装置が得られる。
【0031】
更に、本発明の第5の態様によれば、上記第4の態様による接続装置において、
前記接続装置は、前記端末が前記接続装置に送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第1の保存領域と、前記パーソナルコンピュータが前記接続装置に送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第2の保存領域と、前記第1及び前記第2の保存領域の一方に上り信号があれば、前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記上り信号を前記主装置に送出し、前記第1及び前記第2の保存領域の両方に上り信号があれば、前記第1及び前記第2の保存領域のうちの優先された保存領域の上り信号を前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記主装置に送出する上り信号制御部とを有することを特徴とする接続装置が得られる。
【0032】
更に、本発明の第6の態様によれば、端末と、該端末を制御する主装置とを有するシステムにおいて、
前記端末とペアをなすようにパーソナルコンピュータを前記主装置に接続させるための接続装置を有し、
前記接続装置は、前記端末と前記パーソナルコンピュータとが、前記接続装置を介してのみ、前記主装置に接続された状態で、使用されるものであり、
前記接続装置は、前記主装置との活性化処理によって、前記端末と同じ端末識別子を割り当てられていることを特徴とするシステムが得られる。
【0033】
更に、本発明の第7の態様によれば、上記第6の態様によるシステムにおいて、
前記接続装置は、前記端末が前記接続装置に送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第1の保存領域と、前記パーソナルコンピュータが前記接続装置に送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第2の保存領域と、前記第1及び前記第2の保存領域の一方に上り信号があれば、前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記上り信号を前記主装置に送出し、前記第1及び前記第2の保存領域の両方に上り信号があれば、前記第1及び前記第2の保存領域のうちの優先された保存領域の上り信号を前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記主装置に送出する上り信号制御部とを有することを特徴とするシステムが得られる。
【0034】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施例について図面を参照して説明する。
【0035】
図1を参照すると、本発明の一実施例によるCTIアダプタ13を用いて、主装置10にバス配線11を介してパーソナルコンピュータ(パソコンと表示)14を接続すると共に、本発明の一実施例によるCTIアダプタ13を用いて、主装置10にスター配線15を介してパーソナルコンピュータ14を接続してなるボタン電話装置が示されている。図示のボタン電話装置では、3つの端末(これら端末は、典型的には、電話機端末である)12のうちの2つの端末(電話機端末)12に対してのみ、CTIアダプタ13が接続され、設けられているが、残りの端末(電話機端末)12に対しても、CTIアダプタ13と同様なCTIアダプタが設けられても良い。
【0036】
CTIアダプタ13は、主装置10にパーソナルコンピュータ14を接続し、簡易なCTI機能を提供するためのものであって、バス配線11或いはスター配線15とパーソナルコンピュータ14とに接続される。CTIアダプタ13は、端末(電話機端末)12にも接続される。パーソナルコンピュータ14と端末(電話機端末)12とはCTIアダプタ13を介してバス配線11或いはスター配線15に接続される。
【0037】
従来のようにパーソナルコンピュータを接続するアダプタがTEIを取得する方式では、バス接続方式のボタン電話装置の場合、電話機端末の一つ一つにCTIアダプタを設けようとすると、主装置に接続できる電話機端末の台数が従来の半分になってしまう不都合が発生することは、既に述べたとおりである。
【0038】
このような不都合を解決するため、本発明では、CTIアダプタ13のTEI(端未識別子)をペアの端末(電話機端末)12と共用するように、活性化を完了させることにより、主装置10に収容できる最大接続端末台数を減らさずにボタン電話装置にパーソナルコンピュータ14を接続し、CTI機能を実現する。
【0039】
すなわち、バス配線11に接続されたCTIアダプタ13は、ペアとしてCTIアダプタ13に接続されている端末(電話機端末)12と同じTEIを受け取るように、主装置10の電源ON時に、またはバス配線11或いはスター配線15に接続された時に、主装置10と信号のやりとりを行って、活性化を行い、端末(電話機端末)12は活性化が完了することによって、操作可能になる。
【0040】
図2を参照すると、本発明の活性化手順が示されている。上述したように、活性化は、主装置と端末間の信号の送受信を確立するための手順であって、活性化は、主装置の電源がONとなった場合に、または動作中の主装置に端末を接続した場合に開始される。
【0041】
図2は、主装置の電源がONとなった場合の活性化手順が例として示されている。本発明では、主装置一端末間にCTIアダプタを接続し、主装置からのTEI付与の下り信号をCTIアダプタで一旦受信した後、下位接続端末に送信し、また下位接続端末からのTEI確認の上り信号もCTIアダプタで一旦受信し、主装置に送信する。
【0042】
このように、CTIアダプタは、主装置からは「端末」として認識され、端末からは「主装置」として認識されるため、CTIアダブタは自身のTEIを必要とせず端末とTEIを共有化して活性化を完了させることが出来る。
【0043】
図3を参照すると、図1のCTIアダプタ13の詳細が示されている。図3において、CTIアダプタ13は、活性化を完了した後、主装置10と端末12との間および主装置10とパーソナルコンピュータ14との間の信号の送受信を制御する。
【0044】
このとき、主装置10から送られてくる信号(下り信号)は、CTIアダプタ13内の下り信号制御部20で、端末12およびパーソナルコンピュータ14の両方に送出し通知するだけで良いが、端末12およびパーソナルコンピュータ14が主装置10に送る信号(上り信号)については、端末12およびパーソナルコンピュータ14の送信のタイミングが各々任意であるため、上り信号をそのままバス配線11或いはスター配線15に送出すると、端末12とパーソナルコンピュータ14との上り信号がバス配線11或いはスター配線15上で衝突し、主装置10への信号の送出が正常に行われなくなる。
【0045】
そこで、本発明によるCTIアダプタ13では、端末12とパーソナルコンピュータ14の上り信号に送信優先順位を設定し(例えば、端末12の上り信号よりもパーソナルコンピュータ14の上り信号を優先するように、送信優先順位を設定する)、これに基づき上り信号の送信制御を行う上り信号制御部16を設けている。
【0046】
具体的には、端末12及びパーソナルコンピュータ14の上り信号は、一旦、CTIアダプタ13内の保存領域として作用するバッファ17及び18に保存する。
【0047】
なお、破線で示したように、もう一つバッファ18を設けて、もう一つのパーソナルコンピュータ14をCTIアダプタ13に接続するようにしても良い。
【0048】
図4を参照すると、図3のCTIアダプタ13の上り信号制御部16の動作のフローチャートが示されている。
【0049】
図3に加えて図4も参照して、CTIアダプタ13の上り信号制御部16は、送信信号監視制御部19からの送信完了通知を受けることによって、前回送出した信号が主装置10に到着していることを確認した(ステップS1)上で、端末12の上り信号のためのバッファ17とパーソナルコンピュータ14の上り信号のためのバッファ18を検索する(ステップS2)。
【0050】
ステップS2においてバッファ検索した結果、どちらか一方のバッファにのみ信号が保存されている場合は、その上り信号をバッファから取り出し(ステップS3)、取り出した上り信号を主装置10に送信する(ステップS4)。
【0051】
ステップS2においてバッファ検索した結果、どちらのバッファにも上り信号が格納されている場合は、送信優先順位に基づき、優先順位の高い上り信号をバッファから取り出し(ステップS5)、取り出した上り信号を主装置10に送信する(ステップS6)。(優先順位の低い上り信号は優先順位の高い上り信号の送信完了まで待機する)。
【0052】
ステップS2においてバッファ検索したとき、バッファに保存された上り信号の数がバッファの容量を超えた場合、上り信号の送信もれが発生し、主装置10と接続電話機12との間で状態の不一致が発生する恐れがある。これを防止するため、バッファ・オーバーフローが発生した場合、上り信号制御部16は、異常処理として、正常送信が不可能になったバッファの上り信号を破棄し、主装置10と接続電話機12の状態を揃える必要がある。
【0053】
具体的な処理として、ステップS2においてバッファ検索したとき、バッファに保存された上り信号の数がバッファの容量を超えた場合(すなわち、バッファ・オーバーフロー発生時に)、上り信号制御部16は、電話機用バッファ17とパソコン用バッファ18の上り信号を全て消去し(ステップS7)、主装置10と電話機12の状態に違いが発生しないように主装置10に対して接続電話機12が空き状態であることを示すオンフック信号を送信し(ステップS8)、主装置10−接続電話機12間の状態が揃う様にする。また、パンコン14に対してはバッファ・オーバーフロー発生を通知する(ステップS9)。
【0054】
すなわち、CTIアダプタ13の上り信号制御部16は、当該バッファの内容を消去した(ステップS7)上、主装置10には端末空き状態信号(電話機の受話器を下ろした時に送信する信号)を送信し(ステップS8)、パーソナルコンピュータ14には上り信号のバッファの容量オーバーを送信して(ステップS9)通常の上り信号制御に戻る。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、主装置の最大接続端末台数を減らさずに、パーソナルコンピュータを接続させ、CTI機能を実現するCTIアダプタ(或いは接続装置)を得ることができる。
【0056】
更に本発明によれば、主装置のTEI(端未識別子)に空きが無くても、バス配線或いはスター配線に接続することができ、したがって、主装置にパーソナルコンピュータを接続させることができるCTIアダプタ(或いは接続装置)を得ることができる。
【0057】
また本発明によれば、互いにペアをなす端末及びパーソナルコンピュータが主装置に送る上り信号を、衝突なく、主装置に送出させることができるCTIアダプタ(或いは接続装置)を得ることができる。
【0058】
更に本発明によれば、上述のCTIアダプタ(或いは接続装置)を用いたボタン電話装置或いはシステムを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるCTIアダプタ13を用いて、主装置10にパーソナルコンピュータ(パソコン)14を接続したボタン電話装置を示したブロック図である。
【図2】本発明の活性化手順を示した図である。
【図3】図1のCTIアダプタ13の詳細を示したブロック図である。
【図4】図3のCTIアダプタ13の上り信号制御部16の動作のフローチャートである。
【図5】本発明の対象となるスター接続方式を示したブロック図である。
【図6】本発明の対象となるバス接続方式を示したブロック図である。
【図7】最大10台の端末を接続可能なバス配線に接続されている、TEI3というTEI(端未識別子)を割り当てられた端末12の信号伝送の様子を示した図である。
【図8】通常の活性化手順を示した図である。
【符号の説明】
10 主装置
11 バス配線
12 端末(電話機端末)
13 CTIアダプタ
14 パーソナルコンピュータ(パソコン)
15 スター配線
16 上り信号制御部
17 バッファ
18 バッファ
19 送信信号監視制御部
20 下り信号制御部
Claims (7)
- 主装置と、この主装置に接続された配線と、端末とを有するボタン電話装置に、前記端末とペアをなすようにパーソナルコンピュータを接続させるためのCTI(computer telephony integration)アダプタにおいて、
前記CTIアダプタは、前記端末と前記パーソナルコンピュータとが、前記CTIアダプタを介してのみ、前記配線に接続された状態で、使用されるものであり、
前記CTIアダプタは、前記主装置との活性化処理によって、前記端末と同じ端末識別子を割り当てられていることを特徴とするCTIアダプタ。 - 請求項1に記載のCTIアダプタにおいて、
前記端末が前記CTIアダプタに送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第1の保存領域と、前記パーソナルコンピュータが前記CTIアダプタに送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第2の保存領域と、前記第1及び前記第2の保存領域の一方に上り信号があれば、前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記上り信号を前記配線に送出し、前記第1及び前記第2の保存領域の両方に上り信号があれば、前記第1及び前記第2の保存領域のうちの優先された保存領域の上り信号を前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記配線に送出する上り信号制御部とを有することを特徴とするCTIアダプタ。 - 請求項2に記載のCTIアダプタにおいて、
前記上り信号制御部は、前記第1及び前記第2の保存領域の少なくとも一方に保存された上り信号の数が予め定められた容量を超えた場合、オーバーフロー発生と判断し、前記第1及び前記第2の保存領域の上り信号を全て消去し、主装置と端末の状態に違いが発生しないように主装置に対して端末が空き状態であることを示すオンフック信号を送信し、主装置及び端末間の状態が揃う様にすると共に、パーソナルコンピュータに対してはオーバーフロー発生を通知することを特徴とするCTIアダプタ。 - 端末と、該端末を制御する主装置とを有するシステムに、前記端末とペアをなすようにパーソナルコンピュータを接続させるための接続装置において、
前記接続装置は、前記端末と前記パーソナルコンピュータとが、前記接続装置を介してのみ、前記主装置に接続された状態で、使用されるものであり、
前記接続装置は、前記主装置との活性化処理によって、前記端末と同じ端末識別子を割り当てられていることを特徴とする接続装置。 - 請求項4に記載の接続装置において、
前記接続装置は、前記端末が前記接続装置に送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第1の保存領域と、前記パーソナルコンピュータが前記接続装置に送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第2の保存領域と、前記第1及び前記第2の保存領域の一方に上り信号があれば、前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記上り信号を前記主装置に送出し、前記第1及び前記第2の保存領域の両方に上り信号があれば、前記第1及び前記第2の保存領域のうちの優先された保存領域の上り信号を前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記主装置に送出する上り信号制御部とを有することを特徴とする接続装置。 - 端末と、該端末を制御する主装置とを有するシステムにおいて、
前記端末とペアをなすようにパーソナルコンピュータを前記主装置に接続させるための接続装置を有し、
前記接続装置は、前記端末と前記パーソナルコンピュータとが、前記接続装置を介してのみ、前記主装置に接続された状態で、使用されるものであり、
前記接続装置は、前記主装置との活性化処理によって、前記端末と同じ端末識別子を割り当てられていることを特徴とするシステム。 - 請求項6に記載のシステムにおいて、
前記接続装置は、前記端末が前記接続装置に送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第1の保存領域と、前記パーソナルコンピュータが前記接続装置に送出した前記主装置に向かう上り信号を一旦保存する第2の保存領域と、前記第1及び前記第2の保存領域の一方に上り信号があれば、前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記上り信号を前記主装置に送出し、前記第1及び前記第2の保存領域の両方に上り信号があれば、前記第1及び前記第2の保存領域のうちの優先された保存領域の上り信号を前記割り当てられた端末識別子を基づいて前記主装置に送出する上り信号制御部とを有することを特徴とするシステム。
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