JP4011917B2 - 化粧材 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、住宅等の床面、壁面、天井面などの内装に用いられる化粧材に関し、さらに詳しくは、特に住宅等の床面や階段などに用いられる条溝部、面取部を有する化粧材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、たとえば、1尺×6尺の矩形状の平坦な木質系基材の表面に、小割の突板を寄せ木状に組み付けた絵柄模様を印刷した化粧シートを貼着し、意匠性を向上させて高級感を出すために、絵柄模様の小割の突板同士の接合境界線に沿って木質系基材に底部が位置する横断面形状がV字形状やU字形状等の条溝を切削加工により形成すると共に、条溝の奥行き感を出す目的あるいは条溝の耐水性を向上させる目的で条溝内に透明塗料や着色塗料を塗布した化粧板が床面に貼着される床材として多用されている。
【0003】
しかし、上記した化粧板は、条溝内に透明塗料や着色塗料を塗布しているために意匠性においては優れるものの、条溝は化粧シートの端面が露出すると共に木質系基材に底部が位置するものであり、耐キャスター性に劣ると共に耐水性においても満足できるものではなく、これらを改善した化粧材が要望されていた。
【0004】
そこで、上記要望に応えるものとして、たとえば、化粧シートの絵柄模様の小割の突板同士の接合境界線に対応するように予め切削加工により条溝を表面に設けた木質系基材の表面形状に沿わせて化粧シートをラッピング加工法で加工した化粧材、あるいは、木質系基材の表面に化粧シートを貼着し、その後に化粧シートの絵柄模様の小割の突板同士の接合境界線に対応するように凸部を形成したエンボス版を用いてエンボス加工法で加工して条溝を形成した化粧材が考え出されて市販されている。
【0005】
上記のラッピング加工した化粧材や条溝をエンボス加工した化粧材はいずれも、条溝が化粧シートで被覆されているために、耐キャスター性や耐水性に優れたものであるが、条溝が平面的で変化に乏しく意匠面では満足できるものではなく、従来の切削加工により条溝を設けた化粧材同様に条溝に着色塗料を塗布して条溝に奥行き感を出し、意匠性を向上させて高級感を出す必要があった。しかし、この条溝に着色塗料を塗布する作業は結構煩雑であり、この解決が要望された。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記要望に応えるためになされたものであって、条溝への着色塗料の塗布作業を排除することができ、意匠性に優れると共に耐キャスター性や耐水性に優れた化粧材を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を達成するために、請求項1記載の本発明は、木質系基材表面に絵柄層と該絵柄層より表面側に複数本の直線からなる縦目地印刷層を等間隔に設けた1枚の化粧シートを貼着した化粧材において、両端部に位置する前記縦目地印刷層に対応する部分が面取り凹み部であり、前記両端部以外の領域の前記縦目地印刷層に対応する部分が凹み溝部であり、前記面取り凹み部は前記面取り凹み部同士を接合した状態において前記凹み溝部と同じ凹み溝部になると共に、前記化粧シートは前記木質系基材の前記縦目地印刷層と平行な方向の一方の側面と一方の面取り凹み部とで形成される稜線から他方の側面と他方の面取り凹み部とで形成される稜線まで貼着されてなり、接合した状態において前記化粧シートが重なることなく、凹み溝部の底部で突き合わされてなることを特徴とするものである。このように構成することにより、条溝への着色塗料の塗布作業を排除することができ、意匠性に優れ、耐キャスター性や耐水性に優れた化粧材とすることができる。化粧材同士の接合部も凹み溝部とすることができるために、より一層意匠性に優れた化粧材とすることができる。
【0008】
また、請求項2記載の本発明は、木質系基材表面に絵柄層と該絵柄層より表面側に複数本の直線からなる縦目地印刷層を等間隔に設け、前記縦目地印刷層と直交する方向に横目地印刷層を設けると共に前記縦目地印刷層を介して隣接する前記横目地印刷層を互い違いとなるように設けた化粧シートを貼着した化粧材において、両端部に位置する前記縦目地印刷層に対応する部分が面取り凹み部であり、前記両端部以外の領域の前記縦目地印刷層と前記横目地印刷層に対応する部分が凹み溝部であり、前記面取り凹み部は前記面取り凹み部同士を接合した状態において前記凹み溝部と同じ凹み溝部になると共に、前記化粧シートは前記木質系基材の前記縦目地印刷層と平行な方向の一方の側面と一方の面取り凹み部とで形成される稜線から他方の側面と他方の面取り凹み部とで形成される稜線まで貼着されてなり、接合した状態において前記化粧シートが重なることなく、凹み溝部の底部で突き合わされてなることを特徴とするものである。このように構成することにより、耐キャスター性や耐水性に優れると共に、縦目地印刷層と横目地印刷層で区画形成される単位でアクセントを付けることができ、より意匠性に優れた化粧材とすることができる。また、化粧材同士の接合部の凹み溝部とすることができるために、より一層意匠性に優れた化粧材とすることができる。
【0009】
また、請求項3記載の本発明は、請求項1、2のいずれかに記載の化粧材において、前記縦目地印刷層がその各々の横断面の中心部から両端部へ濃色から淡色へ連続的に変化するように構成されていることを特徴とするものである。このように構成することにより、縦目地印刷層と凹み溝部の位置関係が多少ずれても意匠性を落とすことがない化粧材とすることができると共に生産性が向上する。
【0010】
また、請求項4記載の本発明は、請求項2記載の化粧材において、前記横目地印刷層がその各々の横断面の中心部から両端部へ濃色から淡色へ連続的に変化するように構成されていることを特徴とするものである
【0011】
また、請求項5記載の本発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の化粧材において、最表面に電離放射線硬化型樹脂により形成された表面保護層が設けられていることを特徴とするものである。このように構成することにより、耐摩性、耐衝撃性、耐汚染性、耐擦傷性等の物性に優れた化粧材とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
上記の本発明について、図面等を用いて以下に詳述する。
図1は本発明にかかる化粧材の一実施例を示す斜視図、図2は本発明の化粧材の化粧シートに設ける縦目地印刷層の一実施例を示す部分拡大平面図、図3は本発明の化粧材の化粧シートに設ける目地印刷層の一実施例を示す部分拡大平面図、図4は本発明にかかる化粧材に設ける凹み溝部及び面取り凹み部を形成する溝形成方法の一実施例を示す(a)はプレス機の概略側面図,(b)は(a)のX−Y断面図、図5は本発明にかかる化粧材に設ける凹み溝及び面取り凹み部を形成する溝形成方法の他の実施例を示す(c)はプレス機の概略側面図,(d)は(c)に用いるプレス板の斜視図であり、図中の1は化粧材、2は木質系基材、3,3’,3”は化粧シート、11は凹み溝部、12は面取り凹み部、30は木目柄印刷層、31,32は縦目地印刷層、33は横目地印刷層をそれぞれ示す。
【0013】
図1は本発明にかかる化粧材の一実施例を示す斜視図であって、化粧材1は木質系基材2の表面に木目柄印刷層30と該木目柄印刷層30より表面側に4本の直線状の縦目地印刷層31(図1上は3本を図示)を等間隔に設けた化粧シート3を貼着し、前記縦目地印刷層31に対応する部分が2本の凹み溝部11と2本の面取り凹み部12とからなるものである。このように構成した化粧材1は、凹み溝部(条溝)11及び面取り凹み部12(化粧材1同士を接合した状態において凹み溝部11となる)が予め化粧シート3に設けられた前記縦目地印刷層31で着色されているために奥行き感のある意匠性に優れた凹み溝部11とすることができ、条溝への手間のかかる着色塗料の塗布作業をなくすことができると共に、耐キャスター性や耐水性に優れた化粧材とすることができる。
【0014】
前記化粧材1を構成する木質系基材2としては、中密度繊維板、高密度繊維板、合板、パーチクルボード等の1種ないし2種以上を貼合したものを用いることができ、前記化粧材1を床材として用いる場合にあっては、通常は木質系基材2の一側部には雌実が設けられ、他側部には雌実と嵌合し得る雄実が設けられるものである。
【0015】
次に、前記化粧材1を構成する化粧シート3について説明する。前記化粧シート3に用いる基材シートとしては、少なくとも上記した木目柄印刷層30等の絵柄印刷層や縦目地印刷層31等の目地印刷層が形成可能なものであれば特に限定されるものではないが、例示するならば、薄紙,上質紙,クラフト紙,和紙,チタン紙,樹脂含浸紙,紙間強化紙等の紙、木質繊維,ガラス繊維,石綿,ポリエステル繊維,ビニロン繊維,レーヨン繊維等の繊維からなる織布や不織布、あるいは、ポリオレフィン,ポリエステル,ポリアクリル,ポリアミド,ポリウレタン,ポリスチレン,ABS等の合成樹脂製シートなどの1種ないし2種以上の積層体を用いることができる。また、上記した基材シートは必要に応じて顔料等を添加して着色してもよいし、必要な面にコロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理等の適宜の易接着処理を施してもよいものである。また、合成樹脂製シートは無延伸の状態、あるいは、一軸ないし二軸方向に延伸した状態のいずれの状態のシートであってもよく、必要に応じて周知の酸化防止剤、光安定剤、紫外線防止剤、あるいは、難燃性を付与するための無機充填剤等の各種添加剤を適宜添加することができる。
【0016】
また、前記絵柄印刷層や前記目地印刷層の形成は、一般的にはグラビア印刷、オフセット印刷、シルクスクリーン印刷等周知の印刷法によりインキにて形成され、このインキとしては印刷が施される前記基材シートの材質により適宜ビヒクルを選択して用いればよいのであって、ビヒクルとしては、たとえば、塩素化ポリエチレン,塩素化ポリプロピレン等の塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合して用い、これに顔料、溶剤、各種補助剤等を加えてインキ化したものを用いることができるが、昨今の環境問題を考慮すると、ポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリ酢酸ビニル、セルロース系樹脂、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合した非塩素系のビヒクル、特にポリエステル、イソシアネートとポリオールからなるポリウレタン、ポリアクリル、ポリアミド系樹脂等の1種ないし2種以上混合したものが好適である。
【0017】
前記絵柄印刷層の絵柄としては、木目柄、石目柄、布目柄、皮紋柄、幾何学図形、文字、記号、あるいは、全面ベタ等の印刷絵柄である。また、前記縦目地印刷層31等の目地印刷層の巾は、化粧材1としたときの絵柄印刷層の種類や溝巾、そしてこれらによる凹み溝部11の意匠性、あるいは、加工精度等を考慮して適宜決められるものであり、また、その絵柄は図1に示すような帯状のベタ柄からなるもの、ないし、図2に示すような各々の横断面の中心部から両端部へ濃色(図2上、符号Dで表示)から淡色(図2上、符号Lで表示)へ連続的に変化する帯状の階調柄からなる縦目地印刷層32である。特に帯状の階調柄からなる縦目地印刷層32とすることは、凹み溝部11(図1参照)の巾よりも巾広に設けることができ、帯状のベタ柄からなる縦目地印刷層31(図1参照)と比較して縦目地印刷層32と凹み溝部11(図1参照)の巾方向の位置関係が多少ずれても意匠性を落とすことがなく、また、化粧材1の生産性が向上するために好適である。なお、縦目地印刷層31、32は図1、図2上では説明上4本としたものであってこれに限るものではなく、意匠性を考慮して適宜決められるべきものである。また、今までは目地印刷層を縦目地印刷層31、32として説明してきたが、本発明の化粧材はこれに限るものでなく、たとえば、図3に示すように、前記縦目地印刷層31間に前記縦目地印刷層31と直交する方向に横目地印刷層33を互い違いに、すなわち、前記縦目地印刷層31を介して隣接する前記横目地印刷層33が一直線とならないように設けることができ、このように構成することにより、より意匠性に優れた化粧材とすることができる。なお、図3においては前記横目地印刷層33を帯状のベタ柄で示したが、横目地印刷層についても縦目地印刷層と同様であって、帯状のベタ柄であってもよいし、よりこの好ましい帯状の階調柄であってもよいものである。
【0018】
また、前記化粧シート3には、エンボス加工等により凹凸模様を必要に応じて設けることができ、凹凸模様を設けることにより一層意匠性を向上させることができる。この凹凸模様としては、たとえば、木目柄等の導管部に設けられる導管溝、石板表面凹凸、布表面テクスチュア、梨地、砂目、ヘアライン、万線条溝等である。
【0019】
また、前記化粧シート3には、化粧材1として使用される用途、たとえば、壁面材、床材、天井材等により要求される物性、特に耐擦傷性、耐摩耗性、耐汚染性等の表面物性に違いはあるものの、通常、前記化粧シート3の最表面に表面保護層が設けられる。この表面保護層を形成する樹脂としては、たとえば、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ウレタン系樹脂、アミド系樹脂、エステル系樹脂、あるいは、ポリエチレン,ポリプロピレン,ポリブテン,ポリブタジエン,ポリイソプレン等のポリオレフィンの1種ないしエチレン,プロピレン,ブテン,ブタジエン,イソプレン等のオレフィンの2種以上の共重合体、あるいは、炭素数が4以上のαオレフィンの共重合体(線状低密度ポリエチレン)、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体、あるいは、これらの1種ないしそれ以上からなる混合樹脂等を挙げることができる。そして、この表面保護層の形成方法としては、たとえば、上記樹脂を溶液化するなり、加熱溶融するなりして、グラビア印刷法、ロールコート法、あるいは、押出し塗工法等の周知の塗布手段を適宜用いて塗布することにより形成することができるし、また、上記樹脂をフィルム化してドライラミネーション法等の周知の積層法で積層することにより形成することができる。
【0020】
また特に、化粧材1が床材として使用される場合にあっては、前記表面保護層を電離放射線硬化型樹脂で形成するのがよい。この理由としては、表面硬度が硬く、かつ、生産性に優れるためである。電離放射線硬化型樹脂とは、電離放射線を照射することにより架橋重合反応を起こし3次元の高分子構造に変化する樹脂である。電離放射線は、電磁波または荷電粒子線のうち分子を重合、架橋し得るエネルギー量子を有するものを意味し、可視光線、紫外線(近紫外線、真空紫外線等)、X線、電子線、イオン線等がある。通常は紫外線や電子線が用いられ、紫外線としては超高圧水銀灯、高圧水銀灯、低圧水銀灯、カーボンアーク灯、ブラックライト蛍光灯、メタルハライドランプ灯の光源が使用できる。紫外線の波長としては、通常1900〜3800Åの波長域が主として用いられる。また、電子線としてはコックロフトワルトン型、バンデクラフト型、共振変圧器型、絶縁コア変圧器型、あるいは、直線型、ダイナミトロン型、高周波型等の各種電子線加速器を用い、100〜1000keV、好ましくは100〜300keVのエネルギーをもつ電子を照射するものを使用できる。
【0021】
電離放射線硬化型樹脂としては、分子中に、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基等のラジカル重合性不飽和基、又はエポキシ基等のカチオン重合性官能基を有する単量体、プレポリマー又はポリマー(以下、これらを総称して化合物と呼称する)からなる。これら単量体、プレポリマー、及び、ポリマーは単体で用いるか、あるいは、複数種混合して用いる。なお、本明細書で(メタ)アクリレートとは、アクリレート又はメタアクリレートの意味で用いる。
【0022】
ラジカル重合性不飽和基を有するプレポリマーとしては、ポリエステル(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、メラミン(メタ)アクリレート、トリアジン(メタ)アクリレート、ポリビニルピロリドン等が挙げられる。このプレポリマーは、通常、分子量が10000程度以下のものが用いられる。分子量が10000を超えると硬化した樹脂層の耐擦傷性、耐摩耗性、耐薬品性、耐熱性等の表面物性が不足する。上記のアクリレートとメタアクリレートは共用し得るが、電離放射線での架橋硬化速度という点ではアクリレートの方が速いため、高速度、短時間で能率よく硬化させるという目的ではアクリレートの方が有利である。
【0023】
また、カチオン重合性官能基を有するプレポリマーとしては、ビスフェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、脂環型エポキシ樹脂等のエポキシ系樹脂、脂肪族系ビニルエーテル、芳香族系ビニルエーテル、ウレタン系ビニルエーテル、エステル系ビニルエーテル等のビニルエーテル系樹脂、環状エーテル化合物、スピロ化合物等のプレポリマーが挙げられる。
【0024】
電離放射線硬化型樹脂は電子線を照射すれば十分に硬化するが、紫外線を照射して硬化させる場合には、増感剤として光重合開始剤を添加することができる。ラジカル重合性不飽和基を有する樹脂系の場合の光重合開始剤としては、アセトフェノン類、ベンゾフェノン類、チオキサントン類、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ミヒラーベンゾイルベンゾエート、ミヒラーケトン、ジフェニルサルファイド、ジベンジルジサルファイド、ジエチルオキサイト、トリフェニルビイミダゾール、イソプロピル−N,N−ジメチルアミノベンゾエート等を単独ないし混合して用いることができる。また、カチオン重合性官能基を有する樹脂系の場合は、芳香族ジアゾニウム塩、芳香族スルホニウム塩、メタロセン化合物、ベンゾインスルホン酸エステル、フリールオキシスルホキソニウムジアリルヨードシル塩等を単独ないし混合物として用いることができる。なお、これら光重合開始剤の添加量は、一般に電離放射線硬化型樹脂100重量部に対して、0.1〜10重量部程度である。また、電離放射線硬化型樹脂で表面保護層を形成する方法としては、たとえば、電離放射線硬化型樹脂を溶液化し、グラビアコート法、ロールコート法等の周知の塗布法で塗布することにより形成することができる。塗布量としては、固形分として概ね5〜30g/m2が適当であり、より好ましくは15〜25g/m2である。
【0025】
また、電離放射線硬化型樹脂から形成された表面保護層に、より一層耐擦傷性、耐磨耗性を付与する場合には、粉末状の酸化アルミニウム、炭化珪素、二酸化珪素、チタン酸カルシウム、チタン酸バリウム、マグネシウムパイロボレート、酸化亜鉛、窒化珪素、酸化ジルコニウム、酸化クロム、酸化鉄、窒化硼素、ダイアモンド、金剛砂、ガラス繊維等の研磨材を加えることにより達成することができる。この研磨材の電離放射線硬化型樹脂100重量部に対する割合は1〜80重量部が適当である。
【0026】
本発明の化粧材1は、従来技術で説明したラッピング加工法やエンボス加工法で容易に製造することができるものである。また、今までは、表面保護層を化粧シート3の最表面に設けることで説明してきたが、表面保護層の形成方法はこれに限るものではなく、ラッピング加工法やエンボス加工法で、まず化粧材1を作製し、その後に前記化粧材1の表面にロールコート法等の周知の塗布方法で塗布して形成してもよいものである。
【0027】
なお、木質系基材2に化粧シート3を貼着する接着剤としては、化粧シート3の接着剤と当接する面の材質により適宜選択する必要があるが、概ね酢酸ビニル系樹脂、尿素系樹脂、ウレタン系樹脂等の周知も接着剤から選択して用いればよいものである。
【0028】
次に、本発明について、以下に実施例を挙げてさらに詳しく説明する。
実施例1
〔化粧シートの作製〕
両面コロナ放電処理を施した60μm厚さのオレフィン系樹脂シートの一方の面にアクリル−ウレタン系樹脂(アクリルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を添加した樹脂)溶液をグラビア塗布法で固形分が2g/m2となるように塗布して印刷用プライマー層を形成し、該印刷用プライマー層上にアクリル−ウレタン系樹脂(アクリルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を添加した樹脂)からなる印刷インキを用いてグラビア印刷法でベタ柄印刷層と絵柄印刷層とを順次印刷して木目模様の印刷層を形成すると共に該木目模様の印刷層上に、その各々の横断面の中心部から両端部へ濃色から淡色へ連続的に変化する帯状の階調柄で、かつ、後工程で記すラッピング加工時に予め木質系基材に形成した凹み溝部および面取り凹み部の位置と合致する間隔で縦目地印刷層を形成した。次に前記印刷層上に固形分で10g/m2となるようにウレタン系接着剤を塗布して接着剤層を形成し、該接着剤層上にプロピレン系樹脂を80μm厚さになるようにTダイ押出機で加熱溶融押出しして透明樹脂層を形成した。その後、前記透明樹脂層面にコロナ放電処理を施すと共に該コロナ放電処理にアクリル−ウレタン系樹脂(アクリルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を添加した樹脂)溶液をグラビア塗布法で固形分が1g/m2となるように塗布して表面保護層用プライマー層を形成し、そして該表面保護層用プライマー層上にウレタンアクリレート系電離放射線硬化型樹脂をロールコート法で固形分が15g/m2となるように塗布・乾燥して未硬化の電離放射線硬化型樹脂層を形成し、該未硬化の電離放射線硬化型樹脂層に酸素濃度200ppm以下の環境下で電子線(加速電圧125keV、5Mrad)を照射して硬化させて電離放射線硬化型樹脂からなる表面保護層を形成すると共に、該表面保護層側から版深50μmの木目導管柄エンボス版でエンボス加工を行って、木目導管柄の凹凸模様を形成した化粧シートを作製した。
【0029】
〔木質系基材の作製〕
12mm厚さの合板を所定寸法に裁断後、一方の面にV溝加工機にて断面V字状の凹み溝部を形成すると共に実加工機にて合板の側部に雄実、雌実および面取り凹み部を形成した木質系基材を作製した。
【0030】
〔化粧材の作製〕
上記で作製した化粧シートのオレフィン系樹脂シート面にウレタン系接着剤をウエット状態で120g/m2塗布して上記で作製した木質系基材の凹み溝部を設けた面にラッピング機を用いてラッピング加工を行って本発明の化粧材を得た。その際、化粧シートに形成した縦目地印刷層が凹み溝部および面取り凹み部と合致するように位置合わせをしてラッピング加工した。得られた化粧材は凹み溝部および面取り凹み部に縦目地印刷層が形成された奥行き感のある意匠性に優れた溝部を有する化粧材となった。
【0031】
実施例2
〔化粧材の作製〕
12mm厚さの合板の一方の面に接着剤(中央理化工業製:リカボンドBA−10A/BA−10B=100/5)をウエット状態で6g/尺2塗布し、実施例1で作製した化粧シートを表面保護層側が表出するように貼合すると共に冷圧プレス機(プレス圧:2kg/cm2、プレス時間:1時間)にてプレスして中間化粧材を作製し、その後に前記中間化粧材を所望の形状寸法に裁断し、図4(a)、(b)に示すような円周方向にV字状の凸部を有する上部プレスロールと円筒形状の下部プレスロールとからなるプレス機を用いて、上下部プレスロール間に加工速度40m/分で所望形状に裁断した中間化粧材を通して凹み溝部および面取り凹み部を形成した本発明の化粧材を得た。その際、化粧シートに形成した縦目地印刷層が上部プレスロールに設けたV字状の凸部と合致するように位置合わせをして溝形成加工を行った。得られた化粧材は凹み溝部および面取り凹み部に縦目地印刷層が形成された奥行き感のある意匠性に優れた溝部を有する化粧材となった。
【0032】
実施例3
〔化粧シートの作製〕
両面コロナ放電処理を施した60μm厚さのオレフィン系樹脂シートの一方の面にアクリル−ウレタン系樹脂(アクリルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を添加した樹脂)溶液をグラビア塗布法で固形分が2g/m2となるように塗布して印刷用プライマー層を形成し、該印刷用プライマー層上にアクリル−ウレタン系樹脂(アクリルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を添加した樹脂)からなる印刷インキを用いてグラビア印刷法でベタ柄印刷層と絵柄印刷層とを順次印刷して木目模様の印刷層を形成すると共に該木目模様の印刷層上に、その各々の横断面の中心部から両端部へ濃色から淡色へ連続的に変化する帯状の階調柄で、かつ、後工程で記すプレス加工時に用いるプレス板に設けた縦、横のV字状凸部の位置と合致する間隔で縦目地印刷層と横目地印刷層を形成した。次に前記印刷層上に固形分で10g/m2となるようにウレタン系接着剤を塗布して接着剤層を形成し、該接着剤層上にプロピレン系樹脂を80μm厚さになるようにTダイ押出機で加熱溶融押出しして透明樹脂層を形成した。その後、前記透明樹脂層面にコロナ放電処理を施すと共に該コロナ放電処理にアクリル−ウレタン系樹脂(アクリルポリオール100重量部にヘキサメチレンジイソシアネート5重量部を添加した樹脂)溶液をグラビア塗布法で固形分が1g/m2となるように塗布して表面保護層用プライマー層を形成し、そして該表面保護層用プライマー層上にウレタンアクリレート系電離放射線硬化型樹脂をロールコート法で固形分が15g/m2となるように塗布・乾燥して未硬化の電離放射線硬化型樹脂層を形成し、該未硬化の電離放射線硬化型樹脂層に酸素濃度200ppm以下の環境下で電子線(加速電圧125keV、5Mrad)を照射して硬化させて電離放射線硬化型樹脂からなる表面保護層を形成すると共に、該表面保護層側から版深50μmの木目導管柄エンボス版でエンボス加工を行って、木目導管柄の凹凸模様を形成した化粧シートを作製した。
【0033】
〔化粧材の作製〕
12mm厚さの合板の一方の面に接着剤(中央理化工業製:リカボンドBA−10A/BA−10B=100/5)をウエット状態で6g/尺2塗布し、上記で作製した化粧シートを表面保護層側が表出するように貼合すると共に冷圧プレス機(プレス圧:2kg/cm2、プレス時間:1時間)にてプレスして中間化粧材を作製し、その後に前記中間化粧材を所望の形状寸法に裁断し、図5(d)に示すような縦、横にV字状凸部を有するプレス板を用い、該プレス板のV字状凸部が所望の形状寸法に裁断した前記中間化粧材の表面保護層と当接するように載置したのち、図5(c)に示すようなプレス機にてプレスして縦、横凹み溝部および面取り凹み部を形成した本発明の化粧材を得た。その際、化粧シートに形成した縦目地印刷層および横目地印刷層がプレス板に設けた縦、横のV字状凸部と合致するように位置合わせをして溝形成加工を行った。得られた化粧材は凹み溝部および面取り凹み部に縦、横目地印刷層が形成された奥行き感のある意匠性に優れた溝部を有する化粧材となった。
【0034】
【発明の効果】
以上縷々説明したように、本発明は、奥行き感のある意匠性に優れた溝部を有する化粧材とすることができると共に、耐キャスター性や耐水性に優れた化粧材とすることができる。また、煩雑な作業である溝部への着色塗料の塗布作業を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる化粧材の一実施例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の化粧材の化粧シートに設ける縦目地印刷層の一実施例を示す部分拡大平面図である。
【図3】 本発明の化粧材の化粧シートに設ける目地印刷層の一実施例を示す部分拡大平面図である。
【図4】 本発明にかかる化粧材に設ける凹み溝部及び面取り凹み部を形成する溝形成方法の一実施例を示す(a)はプレス機の概略側面図,(b)は(a)のX−Y断面図である。
【図5】 本発明にかかる化粧材に設ける凹み溝及び面取り凹み部を形成する溝形成方法の他の実施例を示す(c)はプレス機の概略側面図,(d)は(c)に用いるプレス板の斜視図である。
【符号の説明】
1 化粧材
2 木質系基材
3,3’,3” 化粧シート
11 凹み溝部
12 面取り凹み部
30 木目柄印刷層
31,32 縦目地印刷層
33 横目地印刷層

Claims (5)

  1. 木質系基材表面に絵柄層と該絵柄層より表面側に複数本の直線からなる縦目地印刷層を等間隔に設けた1枚の化粧シートを貼着した化粧材において、両端部に位置する前記縦目地印刷層に対応する部分が面取り凹み部であり、前記両端部以外の領域の前記縦目地印刷層に対応する部分が凹み溝部であり、前記面取り凹み部は前記面取り凹み部同士を接合した状態において前記凹み溝部と同じ凹み溝部になると共に、前記化粧シートは前記木質系基材の前記縦目地印刷層と平行な方向の一方の側面と一方の面取り凹み部とで形成される稜線から他方の側面と他方の面取り凹み部とで形成される稜線まで貼着されてなり、接合した状態において前記化粧シートが重なることなく、凹み溝部の底部で突き合わされてなることを特徴とする化粧材。
  2. 木質系基材表面に絵柄層と該絵柄層より表面側に複数本の直線からなる縦目地印刷層を等間隔に設け、前記縦目地印刷層と直交する方向に横目地印刷層を設けると共に前記縦目地印刷層を介して隣接する前記横目地印刷層を互い違いとなるように設けた化粧シートを貼着した化粧材において、両端部に位置する前記縦目地印刷層に対応する部分が面取り凹み部であり、前記両端部以外の領域の前記縦目地印刷層と前記横目地印刷層に対応する部分が凹み溝部であり、前記面取り凹み部は前記面取り凹み部同士を接合した状態において前記凹み溝部と同じ凹み溝部になると共に、前記化粧シートは前記木質系基材の前記縦目地印刷層と平行な方向の一方の側面と一方の面取り凹み部とで形成される稜線から他方の側面と他方の面取り凹み部とで形成される稜線まで貼着されてなり、接合した状態において前記化粧シートが重なることなく、凹み溝部の底部で突き合わされてなることを特徴とする化粧材。
  3. 前記縦目地印刷層がその各々の横断面の中心部から両端部へ濃色から淡色へ連続的に変化するように構成されていることを特徴とする請求項1、2のいずれかに記載の化粧材。
  4. 前記横目地印刷層がその各々の横断面の中心部から両端部へ濃色から淡色へ連続的に変化するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の化粧材。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の化粧材において、最表面に電離放射線硬化型樹脂により形成された表面保護層が設けられていることを特徴とする化粧材。
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