JP4010996B2 - デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法 - Google Patents

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Description

本発明は、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼとデオキシヌクレオシドキナーゼとを組み合わせたデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法、及び上記製造法にアデノシン5’−トリリン酸の酵素的な再生系をさらに併用(カップリング)したデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法に関するものである。
デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸は、種々の医薬品あるいは化成品の原料となる有用な化合物である。特に、遺伝子の解析や診断に使用されているPCR法の普及により、その基質である4種類のデオキシヌクレオシド5’−トリリン酸もデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸から合成され、その需要も増加している。
このデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸は、デオキシヌクレオシドの5’位を化学的にリン酸化することで合成することが可能である。しかし、デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の化学合成には、(1)原料となるチミジンあるいはデオキシウリジン以外のデオキシヌクレオシド(例えば、デオキシアデノシン、デオキシシチジン、デオキシグアノシンなど)の安価な製造法が確立されていない、(2)リン酸化効率を高めるためには、原料となるデオシキヌクレオシドの純度を相当高める必要がある、(3)オキシ塩化リン等のリン酸化剤が一般に使用されているが、リン酸化反応は危険を伴い、防爆設備が必要である、(4)リン酸化の効率は50〜60%程度であり、低コストでデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸を合成できない、等の問題点を有し、必ずしも実用的な方法にはなり得なかった。
従来、上記(1)の問題を克服するため、安価なチミジンあるいはデオキシウリジンと塩基とを原料として用い、ヌクレオシドホスホリラーゼやヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼを作用させて目的とするデオキシヌクレオシドを合成する方法も開発されている(Journal of Biotechnology, 23, 193-210 (1992))。
しかし、上記反応に使用する酵素は可逆的な反応を触媒するため、目的とするデオキシヌクレオシドの生成効率は決して高くない。例えば、チミジンあるいはデオキシウリジンとシトシンとを原料として用い、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼを作用させてデオキシシチジンを合成する場合、その生成効率は、対チミジン当たりのモル収率で50%程度である(Biosci. Biotechnol. Biochem., 67, 989-995 (2003))。
Journal of Biotechnology, 23, 193-210 (1992) Biosci. Biotechnol. Biochem., 67, 989-995 (2003)
本発明者は、より効率的なデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の酵素合成法を開発すべく、鋭意検討を重ねた結果、安価なデオキシヌクレオシドであるチミジンあるいはデオキシウリジンと塩基とを原料に、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼを作用させてチミジンあるいはデオキシウリジンのデオキシリボース基を塩基に転移させると同時に、デオキシヌクレオシドキナーゼを作用させて生成したデオキシヌクレオシドを酵素的にリン酸化させることで、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ反応の平衡が傾き、結果として目的とするデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸を収率良く合成できることを見出した。
この知見を基に、さらに検討を重ね、デオキシヌクレオシドキナーゼによる酵素的なリン酸化反応において、アデニレートキナーゼ(ADK)とアデノシン5’−モノリン酸:ポリリン酸リン酸転移酵素(PAP)の組み合わせからなる酵素を用い、アデノシン5’−モノリン酸(AMP)を基質、ポリリン酸をリン酸ドナーとするアデノシン5’−トリリン酸(ATP)再生系を組み合わせることで、高価ATPを使用しない、安価なデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の合成法の開発に成功し、本発明を完成させた。
したがって、本発明は、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼとデオキシヌクレオシドキナーゼを併用し、下記反応によりデオキシヌクレオシド(dR−A)と塩基(B)からデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸(dR-B−P)を合成することを特徴とする、デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法に関するものである。
dR−A + B → dR−B + A
E1 ↓E2+ATP
dR-B−P +ADP(またはAMP)
(式中、dRはデオキシリボシル基、A及びBは塩基(但し、AとBの塩基は同一の塩基ではない。)、ATPはアデノシン5’−トリリン酸、ADPはアデノシン5’−ジリン酸、AMPはアデノシン5’−モノリン酸、E1はヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ、E2はデオキシヌクレオシドキナーゼをそれぞれ示す。)
また、本発明は、上記のデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法において、デオキシヌクレオシドキナーゼ反応で消費されるアデノシン5’−トリリン酸(ATP)の再生系を更にカップリングさせた、デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法に関するものである。
ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼの反応は平衡反応であるため、反応が平衡に達すると触媒反応は進行しなくなる。しかし、本発明では、デオキシヌクレオシドキナーゼを用い、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ反応で生成したデオキシヌクレオシドをデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸に変換させることでヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ反応の平衡を崩し、目的とするデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の収率を格段に向上させることができる。
また、このヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼとデオキシヌクレオシドキナーゼの反応に、さらにポリリン酸をリン酸ドナーとする酵素的ATP再生系を併用(カップリング)することで、高価なATPを使用することなく、ATPを再生利用することができ、さらに効率良く、しかも低コストでデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸を製造することが可能である。
さらに、本発明では、原料であるデオキシヌクレオシドと塩基から目的物のデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸を合成するため、原料と目的物の物性がかなり異なるため、目的物の単離精製は極めて容易である。
本発明は、上述の反応によりデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸を製造しようとするものである。すなわち、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼによりデオキシヌクレオシド(dR−A)のデオキシリボシル基を塩基(B)に転移させ目的とするデオキシヌクレオシド(dR−B)を生成させるとともに、生成したデオキシヌクレオシド(dR−B)をデオキシヌクレオシドキナーゼの作用でリン酸化して、デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸(dR-B−P)を生成させるというものである。
本発明で使用するヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼおよびデオキシヌクレオシドキナーゼは、いずれも公知の酵素であり、動物由来、植物由来、微生物由来など特定のものに限定されず、すべての由来のものを使用することができる。
しかし、酵素調製の簡便性などの点から微生物由来の酵素を使用するのが好都合である。たとえば、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼは乳酸菌に属する微生物から容易に調製できる(Methods in Enzymology,Vol.LI.446(1978)、J. Am. Chem. Soc., 79, 630-633(1957)、J. Biol. Chem., 242, 740-746(1967)等参照)。また、デオキシヌクレオシドキナーゼは、例えば枯草菌などのバチラス属菌株から容易に調製できる(J. Biol. Chem., 276, 5518-1124 (2001))。
微生物を培養するための培地としては、これらの微生物が資化可能な炭素源及び窒素源を適当量含有し、必要に応じて金属塩、微量発育促進物質、消泡剤などを添加したものが使用される。具体的には、培地成分としては糖類(グルコース、サッカロースなど)、天然炭水化物(糖蜜、廃糖蜜、澱粉、麦、ふすま、米など)、アルコール類、脂肪酸類、炭化水素類など、窒素源としては、肉エキス、酵母エキス、大豆加水分解物など、金属塩としては亜鉛、鉄、マグネシウムなどのリン酸塩、塩酸塩、硫酸塩など、微量発育促進物質としては、ビタミンB1、ビタミンB2、ビオチンなどがあげられる。
培養は、通常の液体培養法(振とう培養、通気撹拌培養、静置培養、連続培養など)によって、20〜50℃の温度条件下で必要により通気攪拌しながら、目的とする酵素活性が十分得られるまで行えばよい。
このようにして得られた培養物を用い、使用目的に応じ適宜処理加工したものを酵素調製物として本発明に使用する。そのような酵素調製物としては特に制限されるものではなく、例えば、微生物の培養物自体、培養物から通常の分離手段(遠心分離、沈殿分離、凝集分離、洗浄など)によって分離された菌体、またはその菌体処理物を例示することができる。菌体処理物をさらに具体的に例示すれば、生菌体を適当な緩衝液に懸濁し、超音波処理、フレンチプレス処理などにより物理的に菌体を破砕するか、あるいはリゾチーム処理など酵素的に溶菌させた後、菌体残渣を遠心分離により除去した無細胞抽出液を挙げることができる。さらに、この無細胞抽出液を熱処理、硫安塩析処理、透析処理、エタノールなどの溶媒処理、各種クロマトグラフィー処理などの酵素精製に通常使用されている処理を単独で、または数種組み合わせて得られる粗精製酵素、精製酵素を例示することもできる。
さらに、上記の両酵素の遺伝子ともクローニングされており、クローン化されたDNA断片を用い、公知の組換えDNA手法で目的とする酵素を調製することも可能である(J. Biol. Chem., 276, 5518-1124 (2001) など参照)。すわなち、遺伝子のクローニング、クローン化したDNA断片を用いた発現ベクターの調製、当該発現ベクターを用いた目的とする酵素活性を有する酵素の調製などは、分子生物学の分野に属する技術者にとっては周知の技術であり、例えば「Molecular Cloning」(Maniatis ら編 Cold Spring Harbor Laboratories, Cold Spring Harbor New York(1982))に記載の方法に従って行うことができる。
本発明で使用するATP再生系はポリリン酸をリン酸ドナーとして酵素的にATPを再生できるものであればいずれも使用可能である。ポリリン酸キナーゼを用いる方法(Biochim. Biophys. Acta, 26, 294-300 (1956), Agric. Biol. Chem., 52, 1471-1477 (1988), J. Bacteriol., 177, 491-496 (1995))、ポリリン酸キナーゼとアデニレートキナーゼの組み合わせ(Biochemistry(Moscow), 65, 315-323 (2000), Porc. Natl. Acad. Sci. USA, 97, 14168-14171 (2000))、ポリリン酸:アデノシン5’−モノリン酸リン酸転移酵素とアデニレートキナーゼの組み合わせ (J. Bacteriol., 177, 491-496 (1995), Appl. Environ. Microbiol., 66, 2045 (2000), 生物工学会誌 第80巻 p590 (2002))、あるいはポリリン酸キナーゼとポリリン酸:アデノシン5’−モノリン酸リン酸転移酵素の組み合わせ(J. Biosci. Bioeng., 91, 557-563 (2001))などが例示される。
これらの酵素も、前述のヌクレオシドデオキシリボシルトランスフェラーゼやデオキヌクレオシドキナーゼと同様な方法で調製することが可能である。なお、上記の酵素の遺伝子もいくつかクローニングされており、クローン化されたDNA断片を用い、公知の組換えDNA手法で目的とする酵素を調製することも可能である(J. Biol. Chem., 268, 633-639 (1993), Biosci. Biotechnol. Biochem., 62, 1594-1596 (1998), Porc. Natl. Acad. Sci. USA, 97, 14168-14171 (2000)参照)。
原料として使用するデオキシヌクレオシドとしては、市販のものが使用でき、特に、チミジンあるいはデオキシウリジンが好適である。
また、原料として使用する塩基としては、合成目的のデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の塩基に応じて公知の塩基類から種々選択すればよく、具体的には複素環塩基または置換基(例えばアミノ基、置換アミノ基、水酸基、オキソ基、メルカプト基、アシル基、アルキル基、置換アルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子など)を有する誘導体を例示することができる。
複素環塩基の具体例としては、たとえば、プリン及びその誘導体、ピリミジン及びその誘導体、トリアゾール及びその誘導体、イミダゾール及びその誘導体、デアザプリン及びその誘導体、アザプリン及びその誘導体、アザピリミジン及びその誘導体またはピリジン及びその誘導体などである。
具体的には、プリン塩基およびその誘導体としてはグアニン、キサンチン、6−メルカプトプリン、6−チオグアニン、N6−アルキルもしくはアシルアデニン、2−アルコキシアデニン、2−チオアデニン、2,6−ジアミノプリンなど、ピリミジンおよびその誘導体としてはシトシン、ウラシル、チミン、5−ハロゲノウラシル(5−フルオロウラシル、5−ヨードウラシルなど)、5−ハロゲノシトシン(5−フルオロシトシンなど)、5−トリハロゲノメチルウラシル(5−トリフルオロメチルウラシルなど)、2−チオシトシン、4−チオウラシル、N4−アシルシトシン、5−ハロゲノビニルウラシルなど、トリアゾールおよびその誘導体としては、1,2,4−トリアゾール−3−カルボキサミド、1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸、1,2,4−トリアゾール−3−カルボン酸アルキルエステルなど、イミダゾールおよびその誘導体としては5−アミノ−4−イミダゾールカルボキサミド、4−カルバモイル−イミダゾリウム−5−オレート、ベンズイミダゾールなど、デアザプリンおよびその誘導体としては1−デアザアデニン、3−デアザアデニン、7−デアザアデニン、7−デアザグアニンなど、アザプリンおよびその誘導体としては8−アザアデニン、7−デアザ−8−アザヒポキサンチン(アロプリノール)など、アザピリミジンおよびその誘導体としては5−アザチミン、5−アザシトシン、6−アザウラシルなど、またはピリジンおよびその誘導体としては3−デアザウラシル、ニコチン酸、ニコチン酸アミドなどが例示される。
デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の合成反応は、10mM以上、好ましくは20mM以上、さらに好ましくは40〜500mM濃度になるようにデオキシヌクレオシドと適当濃度の塩基、及び0.1mM以上のアデノシン5’−トリリン酸(ATP)を水または緩衝液(pH3〜10)に溶解または懸濁させ、0.001ユニット/ml以上、好ましくは0.01ユニット/ml以上のヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼと、0.01ユニット/ml以上、好ましくは0.1ユニット/ml以上のデオキシヌクレオシドキナーゼを使用し、10〜60℃、好ましくは20〜50℃の温度条件下で10分〜50時間程度、必要により攪拌しながら反応させることにより実施することができる。
また、ATP再生系をカップリングしたデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の合成反応は、10mM以上、好ましくは20mM以上、さらに好ましくは40〜500mM濃度になるようにデオキシヌクレオシドと適当濃度の塩基、及び0.1mM以上のアデノシン5’−モノリン酸(もしくはアデノシン5’−ジリン酸)、さらには無機リン酸として10mM以上、好ましくは50mM以上となるようにポリリン酸を水または緩衝液(pH3〜10)に溶解または懸濁させ、0.001ユニット/ml以上、好ましくは0.01ユニット/ml以上のヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼと、0.01ユニット/ml以上、好ましくは0.1ユニット/ml以上のデオキシヌクレオシドキナーゼとATP再生酵素(例えば、ポリリン酸:アデノシン5’−モノリン酸リン酸転移酵素とアデニレートキナーゼ)を使用し、10〜60℃、好ましくは20〜50℃の温度条件下で10分〜50時間程度、必要により攪拌しながら反応させることにより実施することができる。
反応終了後、生成したデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸は核酸関連物質の精製法として通常使用されている方法あるいはこれを応用した方法によって分離精製することができる。例えば、イオン交換クロマトグラフィー、吸着クロマトグラフィー、分配クロマトグラフィー、ゲル濾過法など各種のクロマトグラフィー、向流分配、向流抽出など、二液相間の分配を利用する方法、また、濃縮、冷却、有機溶媒添加など、溶解度の差を利用する方法などのデオキシヌクレオチドの分離精製で使用されている一般的な分離精製法を単独で、あるいは適宜組み合わせて行なえばよい。
以下、実施例を示し、本発明を具体的に説明するが、本発明がこれに限定されないことは明らかである。なお、実施例におけるDNAの調製、制限酵素による切断、T4DNAリガーゼによるDNA連結、並びに大腸菌の形質転換法は全て「Molecular Cloning」(前述)にしたがって行った。また、各種制限酵素、T4DNAリガーゼ等は、特記しない限り、宝バイオ(株)より入手した。
(1)ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ−IIの調製
乳酸菌ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ−IIは、文献(Biosci. Biotechnol. Biochem., 64, 2243-2245 (2000), Biosci. Biotechnol. Biochem., 67, 989-995 (2003))記載の方法で調製した。なお、活性は、5mMの2’−デオキシアデノシンとシトシン、またはチミジンとシトシンを基質にして測定した。すなわち、反応液に菌体抽出液を加えて反応を開始し、1分間煮沸することにより酵素を失活させた。37℃における2’−デオキシシチジンの生成量を高速液体クロマトグラフィーにより定量し、37℃で1分間に1μmoleの2’−デオキシシチジンを生成する活性を1単位(ユニット)とした。得られた酵素標品の比活性は、36ユニット/mg蛋白質であった。
(2)枯草菌デオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼ(YaaF)の調製
(2−1)YaaF生産菌の造成
枯草菌(ATCC 23857)の染色体DNAを鋳型として,以下に示す2種類のプライマーDNAを常法に従って合成し、PCR法により枯草菌デオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼ遺伝子(yaaF)(J. Biol. Chem., 276, 5518-1124 (2001))を増幅した。
プライマー(A): 5’-ATGGATCCATGAAGGAACATCATATCCCTA-3’
プライマー(B): 5’-ATAAGCTTCGATACGGAGGAATACCCAAGTCC-3’
PCRによるyaaF遺伝子の増幅は、反応液100μl中(50mM 塩化カリウム、10mM トリス塩酸(pH8.3)、1.5mM 塩化マグネシウム、0.001% ゼラチン、0.2mM dATP、0.2mM dGTP、0.2mM dCTP、0.2mM dTTP、鋳型DNA 0.1μg、プライマーDNA(A)(B)各々 0.2μM、AmpliTaqDNAポリメラーゼ 2.5ユニット)をPerkin-Elmer Cetus Instrument社製 DNA Thermal Cyclerを用いて、熱変性(94℃、1分)、アニーリング(55℃、2分)、伸長反応(72℃、3分)のステップを30回繰り返すことにより行った。
増幅した0.9kbのDNA断片を精製し、回収したDNAを、制限酵素BamHIとHindIIIで消化し、同様に制限酵素処理したプラスミドpMAL−c2X(ニューイングランドバイオラボ社)とT4DNAリガーゼを用いて連結した。連結反応液を用いて大腸菌JM109株を形質転換し、得られたアンピシリン耐性形質転換体より、プラスミドpMAL−c2Xのtacプロモーターの下流のマルト−ス結合領域(MalE)に連結した形でyaaF遺伝子が挿入された組換えプラスミドpMYF1−7を単離した。このプラスミド保持菌は、MalEがアミノ末端に結合した65kDaのYaaF融合蛋白質を生産する。
(2−2)YaaFの調製
上記の組換えベクターを保持する大腸菌形質転換体を、50μg/mlのアンピシリンを含有する2×YT培地100mlに植菌し、37℃で振盪培養した。4×l08個/mlに達した時点で、培養液に終濃度0.1mMとなるようにIPTGを添加し、さらに37℃で5時間振盪培養を続けた。培養終了後、遠心分離(9,000×g、10分間)により培養菌体を回収し、10mlの緩衝液(50mMトリス塩酸(pH7.6)、1mM EDTA)に懸濁した。
菌体懸濁液を超音波破砕機にて処理して、さらに遠心分離(10,000×g、10分間)により菌体残渣を除去し、得られた上清画分を無細胞抽出液とした。調製した無細胞抽出液中のデオキシシチジンキナーゼ活性を測定したところ、1.2ユニット/mg蛋白質の活性が検出された。なお、デオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼ活性は以下に示す方法で測定、算出したものであり、1単位(ユニット)とは、37℃で1分間に1μmoleの2’−デオキシシチジンをリン酸化して2’−デオキシシチジン5’−モノリン酸(dCMP)を生成する活性を示す。
<デオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼの活性測定>
20mM塩化マグネシウム、5mM 2’−デオキシシチジン、5mM ATPを含有する50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.6)に酵素標品を添加して、37℃で保温することで反応を行い、100℃、1分間の熱処理により反応を停止させ、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて反応液中のdCMPを定量する。
上記の無細胞抽出液を用いてデオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼ(MalE−YaaF融合酵素)以下のように精製した。すなわち、あらかじめ緩衝液A(20mM トリス塩酸(pH7.4)、0.2M 塩化ナトリウム、10mM β−メルカプトエタノール、1mM EDTA)で平衡化したアミロースレジン(ニューイングランドバイオラボ社製)に無細胞抽出液をロードし、カラム容積の10倍容の緩衝液Aで洗浄し、次に10mM マルト−スを含有する緩衝液Aを用いてレジンに吸着したMalE−YaaF融合酵素を溶出した。回収液におけるデオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼの比活性は、5.6ユニット/mg蛋白質であった。
(3)大腸菌アデニレートキナーゼ(ADK)の調製
大腸菌アデニレートキナーゼは、文献(Porc. Natl. Acad. Sci. USA, 97, 14168-14171 (2000))記載の方法で調製した。なお、活性は、10mMのATPと10mMのAMPを基質にして測定した。すなわち、反応液に酵素液を加えて反応を開始し、1分間煮沸することにより酵素を失活させた。37℃におけるアデノシン5’−ジリン酸(ADP)の生成量を高速液体クロマトグラフィーにより定量し、37℃で1分間に2μmoleのADPを生成する活性を1単位(ユニット)とした。得られた酵素標品の比活性は、5,000ユニット/mg蛋白質であった。
(4)Acinetobacter Johnsoniiのポリリン酸:アデノシン5’−モノリン酸リン酸転移酵素(PAP)の調製
(4−1)Acinetobacter johnsonii 210株のPAP遺伝子のクローニング
文献(J. Biosci. Bioeng., 91, 557-563 (2001))に記載された方法で大腸菌ポリリン酸キナーゼを調製した。さらに調製した大腸菌ポリリン酸キナーゼを用いて秋山らの方法(J. Biol. Chem., 268, 633-639 (1993))に従い放射性標識ポリリン酸を調製した。
Acinetobacter johnsonii 210A株をLB培地に植菌し、30℃で一晩振とう培養した。遠心分離により菌体を回収し、染色体DNAを精製した。Acinetobacter johnsonii染色体DNAを制限酵素Sau3AIで部分分解した後、蔗糖密度勾配遠心により分画し、約7−10kbの画分を回収した。該DNA断片とBamHIで切断したプラスミドベクターpBlueScript SK(+)(東洋紡より購入)をT4 DNA ligaseにより連結し、該DNA液を用いて大腸菌JM109株(宝酒造より購入)を形質転換した。得られたアンピシリン耐性形質転換体6000株を単離し、50ずつグループ化した。
各グループをLB培地で37℃で一晩培養し、遠心分離により菌体を回収後20mM Tris−HCl(pH8.0)で菌体を洗浄し、同緩衝液で菌体を再縣濁した。菌体縣濁液に等量のBugBuster(宝バイオより購入)を加え、室温で30分放置し溶菌させたのち、3倍容の20mM Tris−HCl(pH8.0)を加えて、菌体抽出液とした。
先に調製した放射性標識ポリリン酸(リン酸として0.24mM)を含有する活性検出液(50mM Tris−HCl(pH8.0),40mM (NHSO, 4mM MgCl,1mM AMP)20mlに菌体抽出液1mlを加え、37℃で1時間反応させた。該反応液を薄層クロマトグラフィー(展開液:0.75M KHPO(pH3.5))にかけ、ホスホイメージアナライザーBASS2000(Fujix製)でADPの生成を検出することで、得られた形質転換体のスクリーニングを行い、6000株中1クローンにPAP活性が検出された。
得られたクローンより、Acinetobacter johnsonii 210A株のPAP遺伝子が挿入されたプラスミドpPAP2を得た(図1)。なお、プラスミドpPAP2は、約10kbのAcinetobacter johnsonii 210A株の染色体DNAが挿入されており、プラスミドDNA(pPAP2)の表記で、平成14年(2002)5月21日付けで独立行政法人産業技術総合研究所 特許微生物寄託センターにブタペスト条約に基づく国際寄託がなされ、受託番号としてFERM BP−8047を与えられている。
(4−2)Acinetobacter johnsonii PAPの調製
プラスミドpPAP2を保持する大腸菌JM109菌をアンピシリンを100μg/ml含有する2xYT培地で28℃で一晩培養した。遠心分離により菌体を回収し、50mM Tris−HCl(pH 7.8),1mM EDTAからなる緩衝液に縣濁し、超音波処理後、遠心分離により菌体抽出液を回収した。該抽出液をDEAEトヨパール650M(トーソー)によるイオン交換クロマトグラフィー(溶出液:50mM Tris−HCl(pH 7.8), 0〜0.5M NaClの濃度勾配)で分画することで、PAPを部分精製し、回収された画分を酵素標品とした。なお、該画分におけるPAPの比活性は、80.5ユニット/mg蛋白質であった。ただし、1単位(ユニット)とは、37℃で1分間に1μmoleのADPを生成する活性を示し、以下の条件で測定する。
<測定条件>
20mM塩化マグネシウム、10mM AMP、及びポリリン酸(無機リン酸として30mM)を含有する50mMトリス塩酸緩衝液(pH7.8)に酵素標品を添加して、37℃で保温することで反応を行い、100℃、1分間の熱処理により反応を停止させ、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて反応液中のADPを定量する。
(5) 2’−デオキシシチジン5’−モノリン酸(dCMP)の合成
40mM チミジン、40mM シトシン、20mM 塩化マグネシウム、4mM AMP、無機リン酸として100mMのポリリン酸(シグマ社製)を含有する 25mM リン酸カリウム緩衝液(pH8.0)にヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ−II 0.1ユニット/ml、大腸菌ADK 0.2ユニット/ml、PAP 0.2 ユニット/ml、デオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼ(MalE−YaaF融合酵素) 0.4ユニット/mlとなるように酵素を添加し、37℃で24時間反応させた。その結果、33.15mMのdCMPの生成が確認された。この生成量は、対チミジンモル収率82.9%である。
なお、同様の反応条件で、大腸菌ADK、PAP及びデオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼ(MalE−YaaF融合酵素)を添加せず行った場合の2’−デオキシシチジンの生成量は、対チミジンモル収率48.0%であり、本発明方法により、ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼの反応平衡が崩れ、格段に収率が向上することが明らかとなった。
(6)2’−デオキシアデノシン5’−モノリン酸(dAMP)の合成
40mM チミジン、40mM アデニン、20mM 塩化マグネシウム、4mM AMP、無機リン酸として100mMのポリリン酸(シグマ社製)を含有する 25mM リン酸カリウム緩衝液(pH8.0)にヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ−II 0.1ユニット/ml、大腸菌ADK 0.2ユニット/ml、PAP 0.2ユニット/ml、デオキシシチジン/デオキシアデノシンキナーゼ(MalE−YaaF融合酵素) 0.4ユニット/mlとなるように酵素を添加し、37℃で21時間反応させた。その結果、25.62mMのdAMPの生成が確認された。この生成量は、対チミジンモル収率64.1%である。
<受託証>
Figure 0004010996
SEQUENCE LISTING
<110> Yamasa Corporation

<120> Process for producing deoxynucleoside 5'-monophosphate
<130> YP2003-006

<140>
<141>

<160> 2

<170> PatentIn Ver. 2.1

<210> 1
<211> 30
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> primer for amplification of yaaF gene
<400> 1
atggatccat gaaggaacat catatcccta 30

<210> 2
<211> 32
<212> DNA
<213> Artificial Sequence
<220>
<223> primer for amplification of yaaF gene
<400> 2
ataagcttcg atacggagga atacccaagt cc 32

Claims (8)

  1. ヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼとデオキシヌクレオシドキナーゼを併用し、下記反応によりデオキシヌクレオシド(dR−A)と塩基(B)からデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸(dR-B−P)を合成することを特徴とする、デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法。

    dR−A + B → dR−B + A
    E1 ↓E2+ATP
    dR-B−P +ADP(またはAMP)
    (式中、dRはデオキシリボシル基、A及びBは塩基(但し、AとBの塩基は同一の塩基ではない。)、ATPはアデノシン5’−トリリン酸、ADPはアデノシン5’−ジリン酸、AMPはアデノシン5’−モノリン酸、E1はヌクレオシド・デオキシリボシルトランスフェラーゼ、E2はデオキシヌクレオシドキナーゼをそれぞれ示す。)
  2. デオキシヌクレオシド(dR−A)が、2’−デオキシウリジンまたはチミジンである、請求項1記載の製造法。
  3. 塩基(B)が、グアニン、アデニン、シトシン、又はその誘導体である、請求項1記載の製造法。
  4. 請求項1記載のデオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法において、デオキシヌクレオシドキナーゼ反応で消費されるアデノシン5’−トリリン酸(ATP)の再生系を更にカップリングさせた、デオキシヌクレオシド5’−モノリン酸の製造法。
  5. デオキシヌクレオシド(dR−A)が、2’−デオキシウリジンまたはチミジンである、請求項4記載の製造法。
  6. 塩基(B)が、グアニン、アデニン、シトシン、又はその誘導体である、請求項4記載の製造法。
  7. アデノシン5’−トリリン酸(ATP)の再生系が、ポリリン酸をリン酸ドナーとした酵素的なATP再生系である、請求項4記載の製造法。
  8. アデノシン5’−トリリン酸(ATP)の再生系が、ポリリン酸キナーゼを用いる系、ポリリン酸キナーゼとアデニレートキナーゼを用いる系、ポリリン酸:アデノシン5’−モノリン酸リン酸転移酵素とアデニレートキナーゼを用いる系、あるいはポリリン酸キナーゼとポリリン酸:アデノシン5’−モノリン酸リン酸転移酵素を用いる系から選ばれたものである、請求項4記載の製造法。

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