JP4010973B2 - 弾球遊技機のハンドル装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技盤と、回動操作可能に構成された発射ハンドルと、発射ハンドルの回動角度位置に応じた発射強度で遊技盤に遊技球を発射する発射機構部とを備える弾球遊技機のハンドル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機に代表される弾球遊技機の電動式発射装置には、従来から遊技球の発射強度を調整するための発射ハンドルが設けられている。発射ハンドルの構成は電動式発射装置における駆動源の種類によって多少の形態上の違いがあるが、駆動源にロータリーソレノイドを採用した場合を例示すれば、発射強度調整用の可変抵抗器、発射装置をオンオフするスイッチ、遊技者の操作有無を検出するタッチ検出器等が設けられており、発射ハンドルの基体となるハンドルベースとこのハンドルベースの前端に設けられたキャップ体との間に回動可能に挟持された回動レバー(「グリップ」ともいう)を回動操作することにより、その回動角度位置に応じた発射強度で遊技球が遊技盤に向けて発射されるように構成される。回動レバーは、例えば捻りバネ等の付勢手段によって非発射状態となる基準角度位置方向に常時付勢されており、遊技終了等で遊技者が手を離したときに回動レバーが自動的に基準角度位置に戻るようになっている。
【0003】
このため、遊技盤面の所定位置を狙って一定の発射強度で連続的に遊技球を発射させようとするときには、遊技者は付勢手段の付勢力に抗して回動レバーを一定の角度位置に保持する必要があるが、このような保持操作は長時間遊技を行う遊技者にとって苦痛を伴うものである。そこで、遊技者の中には回動レバーとハンドルベースとの間、あるいは回動レバーとキャップ体との間の微少な隙間に、コインやメダル等の硬質の部材を挟み込んで回動レバーを所望の角度位置に固定し、軽く手を添えて遊技を行っている者も多く見うけられる。
【0004】
このように、回動レバーとハンドルベースとの間や回動レバーとキャップ体との間の隙間にコイン等を強引にねじ込む行為が繰り返して行われると、回動レバーの支持部に無理な負荷がかかるうえ、一般に樹脂成型で形成される各部材が変形し、削り取られて隙間が拡大し、あるいはひび割れが生じるなどして、最終的には発射ハンドルが破壊されてしまうこともある。そこで、破壊につながるような損傷を避けるため、例えば回動レバーに固定用の遊技球を嵌め込み得る遊技球収容部を形成し、この遊技球収容部に固定用の遊技球を嵌め込んでハンドルベースとの間に挟持させることで、コイン等を無理に挿入しなくても回動レバーを所望の角度位置に固定保持させることができるハンドル装置が提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2942470号公報
【特許文献2】
登録実用新案第2602038号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献に記載されたような構成のハンドル装置であっても、樹脂成型された部材間にこれよりも硬質の部材を挟み込んで固定することに変わりがなく、また挟持間隔よりも大きめの部材を挟み込んで樹脂成型部材の撓みを利用して固定する点でも同様のものであった。このため、遊技球を嵌め込む遊技球収容部や嵌め込まれた遊技球と係合するハンドルベースあるいはキャップ体の係合面が、長期間の使用によって摩耗しあるいは変形してしまうという問題や、このような摩耗・変形に伴って回動レバーの固定機能が十分に果たせなくなるという問題、喪失した固定機能を回復させるためには発射ハンドルをユニットごと交換しなければならないという問題などがあった。
【0007】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、ハンドルベースや回動レバーに摩耗や変形等の損傷を与え難く、回動レバーの固定機能を長期間にわたって維持することができるとともに、たとえ固定機能が低下してきた場合であっても、簡便かつ安価に固定機能を回復させることができるハンドル装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、第1の本発明は、遊技盤と、回動操作可能に構成された 発射ハンドルと、発射ハンドルの回動角度位置に応じた発射強度で遊技盤に遊技球を発射する発射機構部とを備える弾球遊技機において、発射ハンドルは、遊技機本体側に固定されて前方に突出する支軸部およびこの支軸部の前端側に略円形に形成された支持フランジ部を有するハンドルベースと、支持フランジ部の前端側外周部を覆うグリップ部およびこのグリップ部から外周方向に突出する外殻壁面に囲まれた指掛け部を有して支持フランジ部に対して回動可能に支持されるとともに発射機構部の作動がオフとなる基準角度位置方向に常時付勢された回動レバーとを備える。指掛け部の内側には前記外殻壁面に囲まれた補助部材収容部が設けられて弾性変形自在な固定補助部材が着脱可能に配設され、支持フランジ部の外周側には、内周方向に変移した固定補助部材と係脱可能な固定受け部が設けられるとともに、指掛け部には、遊技者の操作力を固定補助部材に伝達して固定補助部材を内周方向に変移させ係合受け部に係合させる固定位置と、固定補助部材を外周方向に退避させ係合受け部との係合を解除させる解除位置とに設定操作が可能な固定操作部材が設けられる。そして、固定操作部材が固定位置に設定された状態では、固定補助部材が固定操作部材に押圧されて弾性変形し固定受け部に係合して回動レバーがハンドルベースに固定され、固定操作部材が解除位置に設定された状態では、固定補助部材への押圧力が解除されて弾性変形が自己復帰し固定補助部材が固定受け部から離隔して回動レバーがハンドルベースに対して自由に回動可能に配設されるように弾球遊技機のハンドル装置を構成する。
【0009】
上記構成のハンドル装置では、回動レバーにおける指掛け部の内側に補助部材収容部が設けられ、この補助部材収容部に弾性変形自在な固定補助部材が着脱可能に配設されるとともに、指掛け部には、遊技者の操作力を固定補助部材に伝達して、固定補助部材を係合受け部に係合させる固定位置と、固定補助部材と係合受け部との係合を解除させる解除位置とに設定操作が可能な固定操作部材が設けられる。固定操作部材が固定位置に設定された状態では、固定操作部材に押圧されて弾性変形した固定補助部材が固定受け部に係合して回動レバーがハンドルベースに固定される一方、固定操作部材が解除位置に設定された状態では、押圧力が解除されて自己復帰した固定補助部材が固定受け部から離隔して回動レバーがハンドルベースに対して自由に回動可能に配設される。
【0010】
このように、本構成のハンドル装置では、ハンドルベースや回動レバーを撓み変形させるのではなく、指掛け部の内側に弾性変形自在な固定補助部材を設け、固定操作部材を介して伝達した遊技者の操作力により固定補助部材を弾性変形させて支持フランジ部側の固定受け部に係合させ、回動レバーを固定するように構成される。このため、ハンドルベースや回動レバー等に摩耗・変形等の損傷を与え難く、回動レバーの固定機能を長期間にわたって維持することができる。また、固定補助部材が補助部材収容部に着脱可能に収容保持されているため、長期間の使用によって固定補助部材が摩耗し、あるいは経年変化で固定補助部材が劣化して固定機能が低下してきたとしても、固定補助部材を着脱交換すれば当該機能を回復させることができ、簡便かつ安価に機能回復を実現できる。さらに、回動レバーを固定する固定操作部材が設けられているため、遊技者にとっては長時間の遊技でも苦痛を伴うことなく楽しむことができ、遊技施設にとってはコインや遊技球等の硬質物の挿抜による発射ハンドルの損傷を回避して点検工数や交換工数を削減することができる。
【0011】
また、前記目的達成のため、第2の本発明は、遊技盤と、回動操作可能に構成された発射ハンドルと、発射ハンドルの回動角度位置に応じた発射強度で遊技盤に遊技球を発射する発射機構部とを備える弾球遊技機において、発射ハンドルは、遊技機本体側に固定されて前方に突出する支軸部およびこの支軸部の前端側に略円形に形成された支持フランジ部を有するハンドルベースと、支持フランジ部の前端側外周部を覆うグリップ部およびこのグリップ部から外周方向に突出する外殻壁面に囲まれた指掛け部を有して支持フランジ部に対して回動可能に支持されるとともに発射機構部の作動がオフとなる基準角度位置に向けて常時付勢されるとともに発射機構部の作動がオフとなる基準角度位置に向けて常時付勢された回動レバーとを備える。指掛け部の内側には前記外殻壁面に囲まれた補助部材収容部が設けられて弾性変形自在な固定補助部材が着脱可能に配設され、支持フランジ部の外周側には、内周方向に変移した固定補助部材と係脱可能な固定受け部が設けられるとともに、指掛け部には、固定補助部材と連結されて遊技者の操作力により一体的に変移し、固定補助部材を内周方向に変移させて係合受け部に係合させる固定位置と、固定補助部材を外周方向に退避させて係合受け部との係合を解除させる解除位置とに設定操作が可能な固定操作部材が設けられる。そして、固定操作部材が固定位置に設定された状態では、固定補助部材が固定受け部と弾性的に係合して回動レバーがハンドルベースに固定され、固定操作部材が解除位置に設定された状態では、固定補助部材が固定受け部から離隔して回動レバーがハンドルベースに対して自由に回動可能に配設されるように弾球遊技機のハンドル装置を構成する。
【0012】
上記構成のハンドル装置では、回動レバーにおける指掛け部の内側に補助部材収容部が設けられ、この補助部材収容部に、弾性変形自在な固定補助部材が着脱可能に収容保持されるとともに、指掛け部には、固定補助部材と連結されて遊技者の操作力により一体的に変移し、固定補助部材を係合受け部に係合させる固定位置と、固定補助部材と係合受け部との係合を解除させる解除位置とに設定操作が可能な固定操作部材が設けられる。固定操作部材が固定位置に設定された状態では、固定補助部材が固定受け部と弾性的に係合して回動レバーがハンドルベースに固定され、固定操作部材が解除位置に設定された状態では、固定補助部材が固定受け部から離隔して回動レバーがハンドルベースに対して自由に回動可能に配設される。
【0013】
このように、本構成のハンドル装置では、ハンドルベースや回動レバーを撓み変形させるのではなく、遊技者の操作力により固定操作部材とともに一体的に変移される固定補助部材を支持フランジ部側の固定受け部に弾性的に係合させることで回動レバーを固定するように構成される。このため、ハンドルベースや回動レバーに摩耗・変形等の損傷を極めて与え難く、回動レバーの固定機能を長期間にわたって維持することができる。また、固定補助部材が補助部材収容部に着脱可能に収容保持されているため、長期間の使用によって固定補助部材が摩耗し、あるいは経年変化で固定補助部材が劣化して固定機能が低下してきたとしても、固定補助部材を着脱交換すれば当該機能を回復させることができ、簡便かつ安価に機能回復を実現できる。さらに、回動レバーを固定する固定操作部材が設けられているため、遊技者にとっては長時間の遊技でも苦痛を伴うことなく楽しむことができ、遊技施設にとってはコインや遊技球等の硬質物の挿抜による発射ハンドルの損傷を回避して点検工数や交換工数を削減することができる。
なお、本構成における固定操作部材は、回動レバーの回動軸と平行に延びる軸まわりに固定位置と解除位置との間で揺動変移可能に配設され、固定操作部材が固定位置に設定された状態において、回動レバーを発射強度を弱める方向に回動操作したときに、固定補助部材と固定受け部との係合が解除されるように構成することが好ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。本発明に係るハンドル装置を備えた弾球遊技機の一例として、図1にパチンコ機PMの正面図を示しており、まずこの図面を参照しながらパチンコ機PMの概要構成について説明する。
【0015】
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成されて縦向きの固定保持枠をなす外枠1の開口前面に、これに合わせた方形枠サイズに構成されて開閉搭載用の前枠2が互いの正面左側に配設されたヒンジ機構3a,3bで横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して常には外枠1と係合された閉鎖状態に保持される。
【0016】
前枠2の前面上部には、前枠2の前面域に合わせた方形状のガラス扉5および球皿ユニット6が正面左側に設けられたヒンジ機構で横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4および球皿施錠装置を利用して前枠2の前面を覆う閉鎖状態に保持される。ガラス扉5の背後には遊技盤7を立設姿勢で収容する収容枠が前枠2と一体に成型されており、この収容枠に遊技盤7が着脱可能に収容保持され、常には閉鎖保持されるガラス扉5にその前面を臨ませている。球皿ユニット6の前面下部には、遊技球の発射操作を行う発射ハンドルHが取り付けられている。
【0017】
遊技盤7の前面には、上下のレール飾りに囲まれて略円形の遊技領域PAが区画形成され、この遊技領域PAに図示省略する多数本の遊技釘とともに風車や各種入賞具、遊技の進行状況に応じて所定の画像を表示させる画像表示装置などの遊技構成部品が取り付けられ、遊技領域PAの下端部には入賞具に入賞せずに落下した遊技球を遊技盤7の裏面側に排出させるアウト口が設けられている。
【0018】
球皿ユニット6の背後には、遊技盤7と上下に整合し得る遊技補助盤が形成されており、ここに、発射ハンドルHの回動操作に応じて遊技球を打ち出す遊技球発射装置の発射機構部、球払出装置から払い出された遊技球のうち球皿に排出しきれない遊技球を一時貯留する貯留ケース、遊技球発射装置によって打ち出された遊技球のうち遊技領域PAに到達できずに戻ってきたファール球を貯留ケースを介して球皿に回収処理するファール球回収通路、遊技の展開状態に応じて効果音を発生させるスピーカなどが設けられている。
【0019】
前枠2の裏側には裏セット盤が着脱可能に取り付けられている。裏セット盤には遊技球を貯留する球貯留タンクや、遊技盤7における入賞状態に基づいて遊技球を払い出す球払出装置、球払出装置から払い出された遊技球を貯留ケースに導く払出通路などの賞球機構が設けられるとともに、その裏面側に電源基板や発射制御基板、主制御基板、払出制御基板、ランプ・音声制御基板などの各種回路基板が取り付けられ、これらの回路基板と電気・電子部品がワイヤーハーネスで接続されて遊技可能に構成される。
【0020】
パチンコ機PMは、ガラス扉5、球皿ユニット6などが閉鎖施錠された状態で遊技に供され、球皿に遊技球を貯留させて発射ハンドルHを操作することにより遊技が開始される。図1中に二点鎖線で付記するように発射ハンドルHが操作されると、球皿に貯留された遊技球が1球ずつ発射機構部に送り出され、発射機構部のハンマにより遊技領域PAに打ち出されてパチンコゲームが展開される。
【0021】
このように概要構成されるパチンコ機PMにあって、遊技球発射装置は、遊技者が遊技領域PA内の所望位置に遊技球を打ち出せるように、遊技者自身が発射強度を調整可能に構成されており、上述した発射ハンドルHがその調整装置になっている。そして、以下詳細に説明する本発明の発射ハンドルH(H〜H)では、遊技者が調整し設定した発射強度を一定に維持可能に構成されている。
【0022】
まず、図2〜図9の各図を参照して、第1実施例の発射ハンドルHについて説明する。なお、図2は発射ハンドルHの分解斜視図、図3はこの発射ハンドルHにおけるハンドルベース10、回動レバー20、および固定補助部材50の背面図、図4および図6はそれぞれ固定補助部材50を分離させた状態で示す発射ハンドルHの側面図および平面図、図5および図7はそれぞれ補助部材収容部40にコイン等の固定具CNを挿入したときの発射ハンドルHの側面図および平面図(ともに部分拡大図)、図8および図9はそれぞれ固定具CNを挿入する前・後における発射ハンドルの背面図である。
【0023】
発射ハンドルHは、パチンコ機本体側から前方に突出するハンドルベース10、このハンドルベース10の前方に回動可能に支持された回動レバー20、ハンドルの前端に固定配設されたキャップ体30、回動レバー20の指掛け部の内側に収容保持された固定補助部材50などを備えて構成される。
【0024】
ハンドルベース10は、球皿ユニット6の下部に固定されて前方に突出する円筒状の支軸部11と、この支軸部11の前方に椀状に開く機構収容部12からなり、例えば、支軸部11と機構収容部12とを各々ABS樹脂などの樹脂材料を用いて射出成型等の成形手段で形成し、これらをネジ締結することにより結合される。
【0025】
機構収容部12の外周側には、一部切り欠かれた略円筒形の支持フランジ部13が前方に延出して成型され、機構収容部12の内側には先端側に平行軸部を有する中空軸状の支軸15(15a,15b,15c)が前方に突出して成型されている。機構収容部12の内部には、回動レバー20の回動角度位置を検出する可変抵抗器(ポテンショメータ)が支持フランジ部13の軸心に位置して取り付けられ、この可変抵抗器から前方に突出する検出軸に、2本の連結ピン16,16を有する連結レバーが固定されている。
【0026】
また機構収容部12の左上部には、発射機構部の作動をオンオフする作動スイッチ18が取り付けられるとともに、この作動スイッチ18に近接して発射停止ボタン17が揺動可能に枢支され、ボタン操作部が支持フランジ部13に形成された切り欠き部から機構収容部12の外方に突出配設される。上下に隣接する支軸15b,15cの間には、捻りバネを係止するバネ支柱19が前方に突出して成型されている。なお、機構収容部12の下部には、遊技者が回動レバー20に接触しているか否かを検出するタッチ検出器の回路基板が取り付けられている。
【0027】
ハンドルベース10の前方に支持される回動レバー20は、全体としては球殻の前後を平行に切断した外郭円盤状をなし、遊技者が把持するグリップ部21と、このグリップ部21から略三角形状に外周方向に突出する指掛け部22(22a,22b,22c)とを有し、ハンドルベース10と同様の樹脂材料を用いて一体成型されたうえ、表面に導電性の硬質メッキを施して形成される。
【0028】
グリップ部21の後端側には、支持フランジ部13の外周を覆う円筒状の周壁部23が形成される一方、グリップ部21の前端側には、前方に突出してキャップ体30の内周面と係合する係合凸部が形成されている。グリップ部21の内側では、前後を仕切るプレート部を貫通して回動規制溝25(25a,25b)が形成され、また回動規制溝25よりも内側には、連結レバーの2本の連結ピン16とそれぞれ係脱可能な長孔状のピン係合孔26が、軸心を挟んでプレート部に形成されている。
【0029】
回動規制溝25a,25bは、グリップ部21の軸線を中心とする円弧状に形成されるとともに、その溝幅が支軸15a,15b,15cの先端側の平行軸部の径よりもわずかに大きめに形成されており、支軸15a,15b,15cを前後に挿通させて各支軸の外周面と係脱可能に形成されている。上下の回動規制溝は、図3に示す背面視において、下側の回動規制溝25aが右下の支軸15aと係合し、上側の回動規制溝25bが左上の2本の支軸15b,15cと係合する。そして、これらの3点の支軸15a,15b,15cとの係合によって回動レバー20が機構収容部12と同一の軸線上に配設され、回動規制溝25の円弧形態により軸線まわりに回動可能に支持される。
【0030】
また回動レバー20の回動角度範囲は、上記回動規制溝25a,25bの形成角度範囲によって規定される。すなわち、図3における支軸15aが回動規制溝25aの右端部と係合し支軸15bが回動規制溝25bの左端部と係合する基準角度位置から、支軸15aが回動規制溝25aの左端部と係合し支軸15cが回動規制溝25bの右端部と係合する最大角度位置までの回動角度範囲に規定される。図3におけるハンドルベース10の背面図には、基準角度位置にある回動レバー20の外形を二点鎖線で付記し、適宜な調整角度位置にある回動レバー20の第1指掛け部22aの外形を点線で付記している。
【0031】
グリップ部21に形成された指掛け部22は、主として親指が掛止される第1指掛け部22a、人差し指と中指との間に挟持される第2指掛け部22b、薬指と小指との間に挟持される第3指掛け部22cからなる。各指掛け部22a,22b,22cは丸みを帯びた三角錐形態をなし、グリップ部21から外周方向に突出する外殻壁面により形成されている。各指掛け部の角度位置および形状は人間工学的な見地に基づいて設定されており、遊技者が発射ハンドルHを前方から把持したときに、指掛け部を利用して回動レバー20を回動操作しやすいように構成されている。
【0032】
回動レバー20の前方を覆って発射ハンドルHの前端に固定配設されるキャップ体30は、グリップ部21と滑らかに繋がる球殻状に形成されており、ハンドルベース10と同様の樹脂材料を用いて一体成型される。
【0033】
キャップ体30の後部には、回動レバー20のグリップ部21から前方に突出する円盤状の係合凸部を受容する受容凹部が形成され、キャップ体30の内部には、回動レバー20の回動規制溝25a,25bを通って前方に突出する支軸15a,15b,15cと位置整合して、支軸前端のザグリ部と嵌合する固定ボスが突出成型されている。固定ボスの中心にはネジを受容するネジ受容孔が形成されている。
【0034】
回動レバー20は、上下のピン係合孔26を連結レバーの連結ピン16と係合させ、ハンドルベース10から前方に突出する支軸15a,15b,15cおよびバネ支柱19を回動規制溝25a,25bを通して前方に挿通させ、図示省略する捻りバネのコイル部を回動レバーのプレート部前面のバネ支軸に係合させたうえ、この捻りバネの一端を回動レバー20のバネフックに掛止し、他端をバネ支柱19の前端部にネジ固定することでハンドルベース10の前方に取り付けられる。
【0035】
そして、回動レバー20の前方からキャップ体30を覆い被せて、キャップ体内面の固定ボスを支軸前端のザグリ部に嵌合させ、機構主要部12の後方から支軸15a,15b,15cの中空軸の内部にネジを挿入して締め込むことによりハンドルベース10とキャップ体30とが連結固定され、これらの間に回動レバー20が回動可能に挟持される。回動レバー20は捻りバネの作用により基準角度位置の方向に常時付勢されており、常には遊技球発射装置の作動がオフとなる基準角度位置に保持される。
【0036】
一方、遊技者が捻りバネの付勢力に抗して回動レバー20を回動操作すると、ピン係合孔26で係合する連結レバーを介して可変抵抗器の検出軸が回動され、その抵抗値に応じた発射強度、すなわち、回動レバー20の回動角度位置に応じた発射強度で遊技球が遊技盤7に向けて発射される。また、遊技終了等で遊技者が手を離したときには、捻りバネの付勢力で回動レバー20が自動的に基準角度位置に戻り遊技球発射装置の作動がオフになる。
【0037】
さて、このように構成される発射ハンドルHにおいて、第1指掛け部22aの内側に、固定補助部材50を着脱可能に収容保持する補助部材収容部40が設けられており、この補助部材収容部40に固定補助部材50が取り付けられて回動レバー20が任意の回動角度位置で固定可能になっている。
【0038】
補助部材収容部40は、前述した外殻壁面形態の第1指掛け部22aの内側に形成されており、この補助部材収容部40に、固定補助部材50を位置決めして固定保持する支持ボス41が後方に向けて立設されるとともに、固定補助部材50の支持および第1指掛け部22aの補強を兼ねた複数のリブが一体に成型されている。支持ボス41の中心部には固定ネジを受容するネジ受容穴が前方に向けて形成され、支持ボス41の上方に形成されたスリット係合リブ42および支持ボス41の下方に形成された台座リブ43は、補助部材収容部の入り口近傍まで延びて形成されている。また補助部材収容部40の内周側に位置する周壁部23には、その円筒形の壁面が一部切り欠かれて張出開口44が形成されている。
【0039】
一方、固定補助部材50は、全体としては補助部材収容部40の収容空間に合わせたブロック状に形成されており、支持ボス41と嵌脱自在な支持孔部51、スリット係合リブ42を係脱自在に受容するスリット部52、台座リブ43と係脱自在に係合する座部53、固定補助部材50が弾性変形したときに支持フランジ部13と係合し得る変移係合部54、コインやメダル等の固定具CNを嵌入容易に案内する導入部55、導入部55の先端側に形成された薄片部56などからなり、例えば、ポリウレタンやシリコンゴム、イソプレンゴムなど反発弾性が高く耐摩耗性の良好な高分子材料を用いて成型される。
【0040】
支持孔部51は、補助部材収容部40に収容される前端側に支持ボス41の後端部を受容して嵌合する嵌合穴部が形成され、後端側には固定ネジ58の頭部を収容するザグリ穴部が形成され、中心にこれらの穴部を連通させるネジ挿通孔が形成されている。
【0041】
固定補助部材50は、図4および図6に示すように、回動レバー20の後方から補助部材収容部40に装着される。固定補助部材50は補助部材収容部40の収容空間よりも幾分大きめに形成されており、固定補助部材50を補助部材収容部40に嵌め込むと、支持孔部51が支持ボス41と嵌合して中心位置が規定され、その上方のスリット部52がスリット係合リブ42を挟持するように係合し、下方の座部53が台座リブ43と面係合して、固定補助部材を角度方向に位置決めするとともに支持ボス41の上下で固定補助部材50を挟み込むように拘持する。そしてこのように拘持された固定補助部材50の後方から支持孔部51に固定ネジ58を挿入し、支持ボス41に螺合させて締め込むことにより、固定補助部材50が補助収容部40に固定保持される。
【0042】
このようにして、固定補助部材50が指掛け部22aの外殻壁面および周壁部13の外周面に囲まれた補助収容部40に嵌め込まれて固定されると、固定補助部材50の変移係合部54が周壁部23に形成された張出開口44内にわずかに膨出した状態になり、支持フランジ部13と係合することなく対向して配設される。なお、図8では、張出開口44の開口幅を変移係合部54の全長にわたって形成した場合を二点鎖線で付記している。
【0043】
ここで、導入部55は固定補助部材50の先端側の角部が円弧斜面状ないしテーパ状に面取りされて形成され、また導入部55の背面側(補助収容部側)が一部切り欠かれて前後方向厚さが薄肉化された薄片部56が形成されている。このため、固定具CNを嵌入させるときに、固定具CNの先端部が導入部55に案内されて補助部材収容部40の外殻壁面と固定補助部材50との間に導かれ、また固定具CNが押圧されたときに薄片部56が補助収容部40の内方に倒伏変形して、固定具の嵌入を容易かつ確実に行えるようになっている。
【0044】
また、スリット係合リブ42およびスリット部52は、補助部材収容部40の外殻壁面と固定補助部材50との間に固定具CNが嵌入されたときに、固定補助部材50の本体部の弾性変形を容易化するとともに、弾性変形する固定補助部材50の変移方向を張出開口44の方向に向ける変移誘導壁として機能する。さらに、嵌入された固定具CNがスリット係合リブ42により一定の嵌合深さ位置に係止され、浅すぎて固定保持力が不足したり、深すぎて固定補助部材50や支持フランジ部13に過度の負荷を与えたりすることなく好適な固定保持力を発生するようになっている。
【0045】
このため、遊技者は、固定具CNを嵌入させない状態では回動レバー20を自由に回動させることができ、回動レバー20を回動操作して遊技球を遊技盤7に発射させ、遊技球が遊技領域の所望位置に飛翔する発射強度に調整することができる。そして所望の発射強度に調整した状態で、第1指掛け部22aの背後に固定具CNをあてがい、導入部55および薄片部56を利用して固定具CNを容易に嵌入させることができ、またスリット係合リブ42により一定の嵌合深さ位置に係止保持させることができる。
【0046】
このとき、補助部材収容部40では、図9に示すように、補助部材収容部40の外殻壁面と固定補助部材50との間に嵌入された固定具CNによる外力を受けて固定補助部材50が内周方向に弾性変形し、スリット係合リブ42により変移方向が誘導されて固定補助部材50が張出開口44の方向に弾性変移する。そして、張出開口44の開口領域に位置する変移係合部54が押し出されるように張出開口44から膨出し、対向する支持フランジ部13に圧着された状態で摩擦係合する。
【0047】
これにより、回動レバー20が捻りバネの付勢力に抗して当該回動角度位置に固定され、遊技者が調整した一定の発射強度に保持される。遊技者は発射ハンドルHに軽く手を添えて遊技を行うことができ、遊技が長時間にわたっても手に苦痛を感じたり把持力が低下したりすることがない。
【0048】
また、スリット係合リブ42によって規定される固定具CNの嵌入深さは、このように回動レバー20が固定された状態で、支持フランジ部13や周壁部23等の各部材に作用する押圧力が、これら部材の材質および形状寸法に基づいて算出され許容される所定応力の範囲内である一方、捻りバネの付勢力に抗して回動レバー20を固定するのに十分な固定保持力を発生するように設定されており、関係各部に過度の負荷を作用させることなく、回動レバー20を確実に固定保持可能になっている。さらに、例えば長期間の使用による摩耗や経時変化等により固定保持力が低下してきた場合には、固定補助部材50を着脱交換するだけで容易に固定保持機能を回復させることができ、部品代や交換工数等を極めて安価に抑制することができる。
【0049】
なお、図9では、張出開口44の開口幅を変移係合部54の全長にわたって形成した場合を二点鎖線で付記しており、使用する高分子材料が比較的硬質の場合や、支持フランジ部が薄肉で面圧を低下させたい場合などにおいては、このように開口幅を適宜拡大しあるいは縮小して形成することができる。
【0050】
次に、図10および図11を参照して、第2実施例の発射ハンドルHについて説明する。ここで、図10および図11は、それぞれ回動レバー20を所定角度位置に固定する前および後における発射ハンドルHの背面図であり、既述した図8および図9に対応する図面である。なお、本実施形態の発射ハンドルHは、回動レバー20を固定するための固定機構の構成のみが前述した発射ハンドルHと異なり、他の基本的な構成要素は既述した発射ハンドルHと同様であるため、共通する部分に同一番号を付して重複説明を省略し、相違する部分を中心に説明する。
【0051】
発射ハンドルHでは、第1指掛け部22aの内側に補助部材収容部60が設けられ、この補助部材収容部60に、押圧力を受けて弾性変形自在な固定補助部材70が着脱可能に収容保持される。補助部材収容部60には、回動レバー20を固定する固定位置と固定を解除する解除位置とに揺動操作可能な固定操作レバー80が設けられるとともに、固定操作レバー80が固定位置に位置されたときに固定補助部材70を支持フランジ13側に突出させる張出開口44が設けられている。一方、ハンドルベース側の支持フランジ部13には、張出開口44と対向する周面に、張出開口44から突出した固定補助部材の変移固定突起74と係脱可能な固定受け部14が形成されており、遊技者が固定操作レバー80を固定操作したときに、変移固定突起74が固定受け部14と係合して回動レバー20を任意の回動角度位置に固定可能に構成されている。
【0052】
補助部材収容部60には、固定補助部材70を位置決め固定する支持ボス(図では支持ボスに螺合される固定ネジ58が断面として現れている)および固定操作レバー80を揺動可能に支持するレバーボスが立設されるとともに、固定補助部材70の掛止辺部73を上下に挟み込んで支持する挟持リブ63a,63bが、ともに一体成型により形成されている。第1指掛け部22aの外殻壁面には固定操作レバー80の操作レバー部82を通すレバー口62が切り欠き成型されている。補助部材収容部60の内周側には、周壁部23の一部が切り欠かれて張出開口44が形成されている。
【0053】
固定補助部材70には、前述した支持孔部51と同様の支持孔部(図では支持孔部に挿通される固定ネジ58が断面として現れている)、挟持リブ63a,63bに挟持される舌片状の掛止辺部73、固定補助部材の本体部からリブ状に突出し先端が滑らかな円弧状に形成された変移固定突起74、固定操作レバー80の押圧カム部83と係合して押圧力を受ける受圧面75などからなり、前述した固定補助部材50と同様の高分子材料を用いて成型される。
【0054】
固定補助部材70は、補助部材収容部60に嵌め込まれたときに、支持孔部が支持ボスに嵌合されて中心位置が位置決めされ、掛止辺部73が上下の挟持リブ63a,63bの間に嵌着されることで角度方向に位置決めされる。そして、後方から支持孔部に固定ネジ58を挿入し支持ボスに螺合締結することにより補助収容部60に固定保持される。固定補助部材70が補助収容部60に収容固定されると、変移固定突起74が張出開口44に位置して配設され、その先端部は支持フランジ部13と係合することなく対向して配設される。
【0055】
一方、ハンドルベース10の支持フランジ部13には、張出開口44と対向する外周面に、変移固定突起74の先端形状に合わせて円弧溝状に形成された固定受け部14が細かいピッチで多数形成されており、張出開口44から突出した変移固定突起74と係脱可能になっている。
【0056】
固定操作レバー80は、前述した支持孔部51と同様の支持孔部を有してレバーボスに揺動可能に支持される揺動軸部、揺動軸部からそれぞれ外方にカム状に突出する操作レバー部82および押圧カム部83等からなり、例えば、ABS樹脂やPOM等の樹脂材料を射出成型し、あるいはアルミニウム等の金属材料をダイキャストやプレス成形等して形成される。固定操作レバー80は、揺動軸部前方の支持孔部をレバーボスに嵌合させて後方からねじ止めすることで補助部材収容部60に揺動可能に取り付けられ、操作レバー部82の先端部がレバー口62を通って第1指掛け部22aの外側に操作可能に配設される。
【0057】
レバー口62は、固定操作レバー80の揺動角度範囲を規定する機能を有しており、固定操作レバー80を図10に示す解除位置と、図11に示す固定位置との間で揺動変移可能に規定する。
【0058】
固定操作レバー80は、このレバーが解除位置にあるときには、押圧カム部83が固定補助部材の受圧面75に緩く接した状態になり、固定補助部材70は外力を受けずに自然状態に保持される。このとき変移固定突起74は張出開口44内に位置して配設され、変移固定突起74の先端部が固定受け部14と係合することなく対向して配設される。このため、遊技者は、固定操作レバー80が解除位置にある状態では回動レバー20を自由に回動させることができ、回動レバー20を回動操作して遊技球を遊技盤7に発射させ、遊技球が遊技領域の所望位置に飛翔する発射強度に調整することができる。
【0059】
一方、遊技者が所望の発射強度に調整した状態で、操作レバー部82を揺動操作し固定操作レバー80を固定位置に設定すると、押圧カム部83が揺動して固定補助部材の受圧面75を押圧し、固定補助部材70を撓ませるようにして張出開口44の方向に弾性変形させる。このため、変移固定突起74が張出開口44から内周方向に変移して突出し、対向する支持フランジ部の固定受け部14と弾性的に係合して圧着状態で係止される。
【0060】
これにより、回動レバー20が捻りバネの付勢力に抗して当該回動角度位置に固定され、遊技者が調整した一定の発射強度に保持される。遊技者は発射ハンドルHに軽く手を添えて遊技を行うことができ、遊技が長時間にわたっても手に苦痛を感じたり把持力が低下したりすることがない。一方、遊技施設にとってはコインや遊技球等の硬質物の挿抜による発射ハンドルの損傷を回避して点検工数や交換工数を削減することができる。
【0061】
そして、本構成の発射ハンドルHでは、固定補助部材70の弾性変形が固定操作レバー80を用いて行われる構成のため、発射ハンドルの各部が硬質物の挿抜によって損傷を受けるようなことがなく、固定補助部材70の押圧変形量を一定化することができるため、固定補助部材70自身を含めて支持フランジ部13や周壁部23などに過大な負荷を与えることがない。また、本構成ではリブ状の変移固定突起74が溝状の固定受け部14と係合して固定する形態のため、面と面との摩擦係合よりも弱い押圧力で回動レバー20を固定保持させることができる。このため、安定した固定保持機能を確保して長期信頼性の高いハンドル装置を提供できる。さらに、例えば、長期間の使用による摩耗や経時変化等により、万一固定保持力が低下してきた場合には、固定補助部材70を着脱交換するだけで容易に固定保持機能を回復させることができ、部品代や交換工数等を極めて安価に抑制することができる。
【0062】
次に、図12および図13を参照して、第3実施例の発射ハンドルHについて要約説明する。ここで、図12は回動レバー20を所定角度位置に固定した状態における発射ハンドルHの背面図であり、既述した図9および図11に対応する図面、図13はこの発射ハンドルHに用いられる固定操作レバー85および固定補助部材90の分解斜視図である。なお、既述した各発射ハンドルH,Hと共通する部分には同一番号を付して重複説明を省略し、相違する部分について説明する。
【0063】
発射ハンドルHでは、第1指掛け部22aの内側の補助部材収容部60に、回動レバー20を固定位置と解除位置とに揺動操作可能な固定操作レバー85が設けられるとともに、この固定操作レバー85による押圧力を受けて弾性変形自在な固定補助部材90が着脱可能に収容保持され、また固定操作レバー85が固定位置に位置されたときに固定補助部材90を支持フランジ13側に突出させる張出開口44が設けられている。支持フランジ部13には張出開口44から突出した固定補助部材の変移固定突起94と係脱可能な固定受け部14が形成されており、遊技者が固定操作レバー85を固定操作したときに、変移固定突起94が固定受け部14と係合して回動レバー20を任意の回動角度位置に固定可能に構成されている。
【0064】
固定操作レバー85および固定補助部材90は、図13に示すように、それぞれ揺動軸部から外方に突出するカム状の形態をなし、これらが嵌合接続されて一体に揺動する。このうち、固定操作レバー85は揺動軸部86の前方に角柱状の嵌合軸87を、後方に揺動軸部86から外方に突出する操作レバー部88を有し、揺動軸部86の中心には既述した支持孔部51と同様の支持孔部が形成されている。固定操作レバー85は前述した固定操作レバー80と同様の材料を用いて同様の加工手段で形成される。
【0065】
一方、固定補助部材90は、揺動軸部92に嵌合軸87と嵌脱自在な嵌合孔93を有しその外側に外方に突出する変移固定突起94が形成されている。固定補助部材90は、例えば硬質ウレタンゴムなど既述した各固定補助部材よりも幾分硬度を高めた配合の高分子材料を用いて成型される。固定操作レバー85と固定補助部材90とは、嵌合孔93に嵌合軸87を嵌合させることで一体に接続され、操作レバー部88と変移固定突起94とが所定の相対角をなして揺動可能に連結されたレバー体が形成される。
【0066】
補助部材収容部60には、固定操作レバー85に形成された支持孔部と係合して固定操作レバー85および固定補助部材90を揺動可能に支持するレバーボスが立設されるとともに、第1指掛け部22aの外殻壁面には固定操作レバー85の操作レバー部88を通すレバー口62が切り欠き成型され、補助部材収容部60の内周側には、周壁部23の一部が切り欠かれて変移固定突起94が出没変移可能な張出開口44が形成されている。また、支持フランジ部13には、張出開口44と対向する外周面に、変移固定突起94の先端形状に合わせて円弧溝状に形成された固定受け部14が細かいピッチで多数形成されており、張出開口44から突出した変移固定突起94と係脱可能になっている。
【0067】
固定操作レバー85および固定補助部材90は、これらを上述のように嵌合連結させて補助部材収容部60内のレバーボスに軸支させ、その後方から固定操作レバーの支持孔部に固定ネジ58を挿入して螺合締結することにより補助収容部60に揺動可能に収容保持される。このとき、操作レバー部88の先端部がレバー口62を通って第1指掛け部22aの外側に操作可能に配設される。レバー口62は、固定操作レバー85の揺動角度範囲を規定する機能を有しており、固定操作レバー85を図中に二点鎖線で付記する解除位置と、実線で示す固定位置との間で揺動変移可能に規定する。
【0068】
固定操作レバー85が解除位置にあるときには、固定補助部材90の変移固定突起94が張出開口44の上方に待避して配設される。このため、遊技者は、回動レバー20を自由に回動させることができ、回動レバー20を回動操作して遊技球を遊技盤7に発射させ、遊技球が遊技領域の所望位置に飛翔する発射強度に調整することができる。
【0069】
一方、遊技者が所望の発射強度に調整した状態で、固定操作レバー85を固定位置方向に揺動させると、これに伴って固定補助部材90が揺動し、変移固定突起94が張出開口44を通って支持フランジ部13の方向に変移する。そして固定操作レバー85が固定位置に位置した状態では、変移固定突起94が支持フランジ部の固定受け部14と弾性的に係合して圧着状態で係止される。
【0070】
これにより、回動レバー20が捻りバネの付勢力に抗して当該回動角度位置に固定され、遊技者が調整した一定の発射強度に保持される。遊技者は発射ハンドルHに軽く手を添えて遊技を行うことができ、遊技が長時間にわたっても手に苦痛を感じたり把持力が低下したりすることがない。一方、遊技施設にとってはコインや遊技球等の硬質物の挿抜による発射ハンドルの損傷を回避して点検工数や交換工数を削減することができる。
【0071】
また、発射ハンドルHでは、遊技者が回動レバー20の固定を解除する際に、固定操作レバー85を解除位置に揺動させて固定を解除する通常の解除操作の他に、回動レバー20を基準位置方向(発射強度を弱める方向)に戻す操作を行っても固定を解除することができるため、遊技者に取り扱いやすい発射ハンドルを提供することができる。
【0072】
そして、以上説明した発射ハンドルHでは、固定補助部材90の弾性変形が固定操作レバー85を用いて行われる構成のため、発射ハンドルの各部が硬質物の挿抜によって損傷を受けるようなことがなく、固定補助部材90の押圧変形量を一定化することができるため、固定補助部材90や支持フランジ部13などに過大な負荷を与えることがない。また、本構成ではカム状の変移固定突起94が溝状の固定受け部14と係合して固定する形態のため、面と面との摩擦係合よりも弱い押圧力でかつ回動方向にも一定の弾性力をもって回動レバー20を固定保持させることができる。このため、安定した固定保持機能を確保して長期信頼性の高いハンドル装置を提供できる。さらに、例えば、長期間の使用による摩耗や経時変化等により、万一固定保持力が低下してきた場合には、固定補助部材90を着脱交換するだけで容易に固定保持機能を回復させることができ、部品代や交換工数等を極めて安価に抑制することができる。
【0073】
なお、例えば、固定操作レバー85とレバーボスとの間に捻りバネ等の付勢手段を装着して固定操作レバー85を解除位置方向に付勢し、回動レバー20の固定が解除されたときに、固定操作レバー85および固定補助部材90が自動的に解除位置に戻り、この解除位置に保持されるように構成してもよい。これにより、回動レバー20の固定が解除された状態では、変移固定突起94が張出開口44の上方に待避して配設され、固定レバー20の回動操作時に変移固定突起94が固定受け部14と摩擦したり、固定意思がないにも拘わらず変移固定突起94が固定受け部14と係合して回動レバー20が固定されてしまうようなことがない。
【0074】
次に、図14および図15を参照して、第4実施例の発射ハンドルHについて要約説明する。図14は回動レバー20を所定角度位置に固定した状態における発射ハンドルHの背面図であり、既述した図9、図11および図12に対応する図面、図15はこの発射ハンドルHに用いられる固定補助部材100の斜視図である。なお、既述した各発射ハンドルと共通する部分には同一番号を付して重複説明を省略し、以下、相違する部分について説明する。
【0075】
発射ハンドルHでは、第1指掛け部22aの内側の補助部材収容部60に、回動レバー20を固定位置と解除位置とに操作可能な操作レバー部102を有し、操作レバー部102に作用する外力を受けて弾性変形自在な固定補助部材100が着脱可能に収容保持され、また操作レバー部102が固定位置にあるときに固定補助部材100の変移固定突起104を支持フランジ13側に突出させる張出開口44が設けられている。支持フランジ部13には張出開口44から突出した固定補助部材の変移固定突起104と係脱可能な固定受け部14が形成されており、遊技者が操作レバー部102を解除操作したときに、変移固定突起94が張出開口44の内方に待避して回動レバー20を調整可能に構成されている。
【0076】
固定補助部材100は、図15に示すようなY字状の形態をなし、補助部材収容部60の支持ボスに嵌合されて固定支持される前述同様の支持孔部51、固定解除操作を行う操作レバー部102、補助部材収容部60に成型された挟持リブ63a,63bに挟持される舌片状の掛止辺部103、固定補助部材の本体部からリブ状に突出し先端が滑らかな円弧状に形成された2列の変移固定突起104などからなり、前述した固定補助部材50と同様の高分子材料を用いて一体成型される。
【0077】
補助部材収容部60には、固定補助部材100を位置決め固定する支持ボス(図14では支持ボスに螺合される固定ネジ58が断面として現れている)が立設されるとともに、固定補助部材100の掛止辺部103を上下に挟み込んで支持する挟持リブ63a,63bが一体成型により形成されている。第1指掛け部22aの外殻壁面には操作レバー部102を通すレバー口62が切り欠き成型され、補助部材収容部60の内周側には張出開口44が形成されている。また、支持フランジ部13には前述同様の固定受け部14が細かいピッチで多数形成されており、張出開口44から突出した変移固定突起104と係脱可能になっている。
【0078】
固定補助部材100は、支持孔部51を支持ボスに嵌合させ、掛止辺部103を挟持リブ63a,63bの間に嵌入させて、後方から支持孔部51に固定ネジ58を挿入して螺合締結することにより補助収容部60に収容保持される。
【0079】
このとき、固定補助部材100の本体部から支持フランジ13の方向に突出する変移固定突起104は、2列の変移固定突起104がともに張出開口44から突出して配設され、支持フランジ13の外周に形成された固定受け部14と常時係合するように構成されている。すなわち、この発射ハンドルHでは、これまで説明した各発射ハンドルH〜Hと異なり、人為的操作を行わない自然状態において回動レバー20が固定状態になるように構成されている。
【0080】
従って、レバー口62を通って第1指掛け部22aの外側に配設され操作レバー部102は、この自然状態において固定位置に位置している。遊技者は、操作レバー部102を図14中の矢印Fの方向に押圧して倒伏させることにより、固定補助部材100を弾性変形させて変移固定突起104を上方に揺動待避させ、変移固定突起104と固定受け部14との係合を解除させることができ(解除位置)、これにより、回動レバー20を自由に回動操作して発射強度に調整することができる。
【0081】
そして、遊技者が所望の発射強度に調整した状態で、操作レバー部102への押圧力を開放すると、弾性変形していた固定補助部材100が自己復帰して自然状態に戻り、変移固定突起104が張出開口44から突出して支持フランジ部の固定受け部14と弾性的に係合し圧着状態で係止される。
【0082】
これにより、回動レバー20が捻りバネの付勢力に抗して当該回動角度位置に固定され、遊技者が調整した一定の発射強度に保持される。遊技者は発射ハンドルHに軽く手を添えて遊技を行うことができ、遊技が長時間にわたっても手に苦痛を感じたり把持力が低下したりすることがない。また、遊技施設にとってはコインや遊技球等の硬質物の挿抜による発射ハンドルの損傷を回避して点検工数や交換工数を削減することができる。
【0083】
また、発射ハンドルHでは、複数列(実施例では2列)の変移固定突起104が溝状の固定受け部14と係合して固定する形態のため、面と面との摩擦係合や1列の係合形態よりも弱い押圧力で回動レバー20を固定保持させることができる。さらに変移固定突起104および固定受け部14がともに円弧状であるため、操作レバー部102が固定位置にある状態でも緩やかな抵抗をもって回動レバー20を回動操作することができる。従って、回動レバー20の固定操作を知らない遊技者にとっても取り扱いが容易な発射ハンドルを提供することができる。
【0084】
そして、以上説明した発射ハンドルHでは、既述した発射ハンドルH〜Hと同様に、弾性部材を係合させて回動レバーを固定する構成のため、関係各部に過度の負荷を作用させることなく、回動レバーを安定して固定保持することができる。また摩耗や経時変化等により固定保持力が低下してきた場合には、固定補助部材100を着脱交換するだけで容易に固定保持機能を回復させることができるため、部品代や交換工数等を極めて安価に抑制することができる。さらに、操作レバー部102を固定補助部材100に一体成型しているため、極めて少ない部品点数で固定保持機構を構成することができる。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明では、回動レバーにおける指掛け部の内側に補助部材収容部を設けて弾性変形自在な固定補助部材を着脱可能に配設するとともに、遊技者の操作力を固定補助部材に伝達して固定補助部材を固定位置と解除位置とに設定操作が可能な固定操作部材を設け、固定操作部材が固定位置に設定された状態では、固定操作部材に押圧されて弾性変形した固定補助部材が固定受け部に係合して回動レバーがハンドルベースに固定され、固定操作部材が解除位置に設定された状態では、押圧力が解除されて自己復帰した固定補助部材が固定受け部から離隔して回動レバーがハンドルベースに対して自由に回動可能に配設されるようにハンドル装置を構成する。すなわち本構成のハンドル装置では、ハンドルベースや回動レバーを撓み変形させるのではなく、固定操作部材を介して伝達した遊技者の操作力により固定補助部材を弾性変形させて支持フランジ部側の固定受け部に係合させ、回動レバーを固定するように構成される。このため、発射ハンドルを構成する各部材に損傷を与え難く、回動レバーの固定機能を長期間にわたって維持することができる。また、固定補助部材が補助部材収容部に着脱可能に収容保持されているため、長期間の使用によって固定補助部材が摩耗し、あるいは経年変化で固定補助部材が劣化して固定機能が低下してきたとしても、固定補助部材を着脱交換するだけで当該機能を回復させることができ、簡便かつ安価に機能回復を実現できる。さらに、回動レバーを固定する固定操作部材が設けられているため、遊技者にとっては長時間の遊技でも苦痛を伴うことなく楽しむことができ、遊技施設にとってはコインや遊技球等の硬質物の挿抜による発射ハンドルの損傷を回避して点検工数や交換工数を削減することができる。
【0086】
また、他の本発明では、回動レバーにおける指掛け部の内側に補助部材収容部を設けて弾性変形自在な固定補助部材を着脱可能に配設するとともに、固定補助部材と連結されて遊技者の操作力により一体的に変移し固定位置と解除位置とに設定操作が可能な固定操作部材を設け、固定操作部材が固定位置に設定された状態では、固定補助部材が固定受け部と弾性的に係合して回動レバーがハンドルベースに固定され、固定操作部材が解除位置に設定された状態では、固定補助部材が固定受け部から離隔して回動レバーがハンドルベースに対して自由に回動可能に配設されるようにハンドル装置を構成する。このため、上記発明と同様に発射ハンドルの各構成部材に損傷を極めて与え難く、回動レバーの固定機能を長期間にわたって維持することができる。また経年変化等により固定機能が低下してきたとしても、固定補助部材を着脱交換するだけで当該機能を回復させることができ、簡便かつ安価に機能回復を実現できる。さらに、回動レバーを固定する固定操作部材が設けられているため、遊技者にとっては長時間の遊技でも苦痛を伴うことなく楽しむことができ、遊技施設にとってはコインや遊技球等の硬質物の挿抜による発射ハンドルの損傷を回避して点検工数や交換工数を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る発射ハンドルを備えた弾球遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】第1実施例の発射ハンドルの分解斜視図である。
【図3】上記発射ハンドルにおけるハンドルベース、回動レバー、および固定補助部材の背面図である。
【図4】固定補助部材を分離させた状態で示す上記発射ハンドルの側面図である。
【図5】補助部材収容部に固定具を挿入したときの上記発射ハンドルの側面図(部分拡大図)である。
【図6】固定補助部材を分離させた状態で示す上記発射ハンドルの平面図である。
【図7】補助部材収容部に固定具を挿入したときの上記発射ハンドルの平面図(部分拡大図)である。
【図8】固定具を挿入する前の状態における上記発射ハンドルの背面図である。
【図9】固定具を挿入後の状態における上記発射ハンドルの背面図である。
【図10】回動レバーを固定する前の状態における第2実施例の発射ハンドルの背面図である。
【図11】回動レバーを固定した状態における第2実施例の発射ハンドルの背面図である。
【図12】回動レバーを固定した状態における第3実施例の発射ハンドルの背面図である。
【図13】第3実施例の発射ハンドルに用いられる固定操作レバーおよび固定補助部材の分解斜視図である。
【図14】回動レバーを固定した状態における第4実施例の発射ハンドルの背面図である。
【図15】第4実施例の発射ハンドルに用いられる固定補助部材の斜視図である。
【符号の説明】
PA 遊技領域
PM パチンコ機
CN 固定具
H(H〜H) 発射ハンドル
1 外枠
2 前枠
3a,3b ヒンジ機構
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 球皿ユニット
7 遊技盤
10 ハンドルベース
11 支軸部
12 機構収容部
13 支持フランジ部
14 固定受け部
15(15a,15b,15c) 支軸
16 連結ピン
17 発射停止ボタン
18 作動スイッチ
19 バネ支柱
20 回動レバー
21 グリップ部
22 指掛け部
(22a 第1指掛け部、22b 第2指掛け部、22c 第3指掛け部)
23 周壁部
25(25a,25b) 回動規制溝
26 ピン係合孔
30 キャップ体
40 補助部材収容部
41 支持ボス
42 スリット係合リブ
43 台座リブ
44 張出開口
50 固定補助部材
51 支持孔部
52 スリット部
53 座部
54 変移係合部
55 導入部
56 薄片部
58 固定ネジ
60 補助部材収容部
62 レバー口
63(63a63b) 挟持リブ
70 固定補助部材
73 掛止辺部
74 変移固定突起
75 受圧面
80 固定操作レバー
82 操作レバー部
83 押圧カム部
85 固定操作レバー
86 揺動軸部
87 嵌合軸
88 操作レバー部
90 固定補助部材
92 揺動軸部
93 嵌合孔
94 変移固定突起
100 固定補助部材
102 操作レバー部
103 掛止辺部
104 変移固定突起

Claims (3)

  1. 遊技盤と、回動操作可能に構成された発射ハンドルと、前記発射ハンドルの回動角度位置に応じた発射強度で前記遊技盤に遊技球を発射する発射機構部とを備える弾球遊技機において、
    前記発射ハンドルは、遊技機本体側に固定されて前方に突出する支軸部および該支軸部の前端側に略円形に形成された支持フランジ部を有するハンドルベースと、前記支持フランジ部の前端側外周部を覆うグリップ部および当該グリップ部から外周方向に突出する外殻壁面に囲まれた指掛け部を有し前記支持フランジ部に対して回動可能に支持されるとともに前記発射機構部の作動がオフとなる基準角度位置方向に常時付勢された回動レバーとを備え、
    前記指掛け部の内側には、前記外殻壁面に囲まれた補助部材収容部が設けられて弾性変形自在な固定補助部材が着脱可能に配設され、
    前記支持フランジ部の外周側には、内周方向に変移した前記固定補助部材と係脱可能な固定受け部が設けられ、
    前記指掛け部には、遊技者の操作力を前記固定補助部材に伝達して前記固定補助部材を内周方向に変移させ前記係合受け部に係合させる固定位置と、前記固定補助部材を外周方向に退避させ前記係合受け部との係合を解除させる解除位置とに設定操作が可能な固定操作部材が設けられ、
    前記固定操作部材が前記固定位置に設定された状態では、前記固定補助部材が前記固定操作部材に押圧されて弾性変形し前記固定受け部に係合して前記回動レバーが前記ハンドルベースに固定され、
    前記固定操作部材が解除位置に設定された状態では、前記固定補助部材への押圧力が解除されて前記弾性変形が自己復帰し前記固定補助部材が前記固定受け部から離隔して前記回動レバーが前記ハンドルベースに対して自由に回動可能に配設されるように構成したことを特徴とする弾球遊技機のハンドル装置。
  2. 遊技盤と、回動操作可能に構成された発射ハンドルと、前記発射ハンドルの回動角度位置に応じた発射強度で前記遊技盤に遊技球を発射する発射機構部とを備える弾球遊技機において、
    前記発射ハンドルは、遊技機本体側に固定されて前方に突出する支軸部および該支軸部の前端側に略円形に形成された支持フランジ部を有するハンドルベースと、前記支持フランジ部の前端側外周部を覆うグリップ部および当該グリップ部から外周方向に突出する外殻壁面に囲まれた指掛け部を有し前記支持フランジ部に対して回動可能に支持されるとともに前記発射機構部の作動がオフとなる基準角度位置方向に常時付勢された回動レバーとを備え、
    前記指掛け部の内側には、前記外殻壁面に囲まれた補助部材収容部が設けられて弾性変形自在な固定補助部材が着脱可能に配設され、
    前記支持フランジ部の外周側には、内周方向に変移した前記固定補助部材と係脱可能な固定受け部が設けられ、
    前記指掛け部には、前記固定補助部材と連結されて遊技者の操作力により一体的に変移し、前記固定補助部材を内周方向に変移させて前記係合受け部に係合させる固定位置と、前記固定補助部材を外周方向に退避させて前記係合受け部との係合を解除させる解除位置とに設定操作が可能な固定操作部材が設けられ、
    前記固定操作部材が前記固定位置に設定された状態では、前記固定補助部材が前記固定受け部と弾性的に係合して前記回動レバーが前記ハンドルベースに固定され、
    前記固定操作部材が解除位置に設定された状態では、前記固定補助部材が前記固定受け部から離隔して前記回動レバーが前記ハンドルベースに対して自由に回動可能に配設されるように構成したことを特徴とする弾球遊技機のハンドル装置。
  3. 前記固定操作部材は、前記回動レバーの回動軸と平行に延びる軸まわりに前記固定位置と前記解除位置との間で揺動変移可能に配設され、
    前記固定操作部材が前記固定位置に設定された状態において、前記回動レバーを発射強度を弱める方向に回動操作したときに、前記固定補助部材と前記固定受け部との係合が解除されるように構成したことを特徴とする請求項2に記載の弾球遊技機のハンドル装置。
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