JP4009080B2 - 配線板およびその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は,導体層と層間絶縁層とを積層してなる配線板およびその製造方法に関する。さらに詳細には,層間絶縁層を貫通する穴が抵抗材料や誘電材料で充填されている配線板およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来,配線板の製造には,めっき,エッチング,印刷等の手法が用いられている。すなわち,導体層上のパターン形成,層間接続構造の形成等の各工程において,これらの手法を適宜利用することにより配線板が製造されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら,前記した従来の製造方法では以下のような問題があった。すなわち,一枚の多層配線板を製造する過程では多様な手法が利用されている。例えば,図7に示すような,誘電材料76とビアホール77とで構成される層間キャパシタ構造を有する多層配線板70を製造する場合を考える。この場合,図8に示す5層の状態の多層板80に対して,エッチング,現像,印刷,レーザ加工,めっき,プレス加工等の手法を用いる必要がある。つまり,各手法によってそれぞれ異なった設備を使用する必要がある。このため,設備コストが高いのである。
【0004】
本発明は,前記した従来の製造方法が有する問題点を解決するためになされたものである。すなわちその課題とするところは,配線板の製造工程がシンプルで,低コストに製造することができる配線板およびその製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題の解決を目的としてなされた配線板は,導体層と絶縁層とを積層してなる配線板であって,印刷法によりコア絶縁層上に形成された導体層と,印刷法により導体層上に 形成され,導体層上に穴を有する絶縁層と,印刷法により前記穴を電磁気特性材料で充填した充填層と,充填層で充填された穴を含む絶縁層上を覆う絶縁フィルムとを有することを特徴としている。
【0006】
また,この課題の解決を目的としてなされた配線板の製造方法は,導体層と絶縁層とを積層してなる配線板の製造方法であって,導体層を印刷法によりコア絶縁層上に形成する導体層形成工程と,穴を有する絶縁層を印刷法により導体層上に形成する絶縁層形成工程と,絶縁層の穴を印刷法により電磁気特性材料で充填する穴充填工程と,穴充填工程で充填された穴を含む絶縁層上を絶縁フィルムで覆う絶縁フィルム被覆工程とを含み,穴充填工程では,電磁気特性材料として誘電材料または抵抗材料を使用し,絶縁フィルムとして穴のあけられているものを使用し,絶縁フィルム被覆工程では,充填された穴と絶縁フィルムの穴とが同じ位置に来るようにすることを特徴としている。すなわち,製造工程がシンプルであるため,低コストに配線板を製造することができる。なお,コア絶縁層とは,出発材となる絶縁層に限らず,その上にさらに導体層を積層する絶縁層を含む。そのため,各工程は複数回行ってもよい。
【0007】
また,本発明の配線板の製造方法においては,穴充填工程で電磁気特性材料として誘電材料または抵抗材料を使用し,穴充填工程で充填された穴を含む絶縁層上を絶縁フィルムで覆う絶縁フィルム被覆工程を含んでいるとよい。これにより,印刷法で形成された絶縁層上に,更に絶縁フィルムが積み重ねられることになり絶縁層の厚さを稼ぐことができる。さらには,その絶縁層の上下の導体層間における絶縁破壊を防止できる。
【0008】
さらには,絶縁フィルムとして穴のあけられているものを使用し,絶縁フィルム被覆工程では,誘電材料または抵抗材料で充填された穴と前記絶縁フィルムの穴とが同じ位置に来るようにするとよい。これにより,穴加工においてレーザ加工機等の設備を使用する必要がなく,印刷のみで層間接続構造を有する配線板を製造できる。
【0009】
また,本発明の配線板の製造方法においては,コア絶縁層と前記絶縁フィルムとの少なくとも一方として,通気孔を有する材質のものを使用するとよい。これにより,層間に気泡が発生することがなく,気泡に起因するマイグレーション等が防止できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下,本発明を具体化した実施の形態について,添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0011】
[第一の形態]
第一の形態では,図1に示すような多層配線板10を製造する。多層配線板10は,導体層11,12,13と絶縁層14,15とを有している。厚さ方向の順序は図1中上から,導体層13,絶縁層15,導体層11,絶縁層14,導体層12の順である。また,導体層11と導体層13との間の絶縁層15には,穴16が設けられており,穴16は誘電材料または抵抗材料により充填されている。すなわち,穴16が誘電材料で充填されているならば,導体層11と導体層13とは,当該穴の箇所で所定の静電容量のキャパシタを構成している。一方,穴16が抵抗材料で充填されているならば,当該穴により所定の抵抗値をもって導通している。
【0012】
次に,多層配線板10の製造についての手順(図2)を説明する。多層配線板10は,樹脂フィルム(絶縁層)14を出発材とする(図2の(a))。この樹脂フィルム14の材質は,エポキシ樹脂等である。また,樹脂フィルム14の厚さは100μm程度であり,微小な通気孔を有している。次に,第一の工程(図2の(b))として,印刷により導体層11,12のパターンを形成する。印刷時のインクには,銅ペーストを使用する。勿論,銀等の他の金属のペーストも使用可能である。
【0013】
次に,第二の工程(図2の(c))として,導体層11上に印刷および加熱により絶縁層15を形成する。印刷時のインクには, エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で未硬化のものを使用する。このため,印刷後に絶縁層15を加熱処理によって硬化する。この絶縁層15を印刷する際に,導体層11のパターンによる凹凸のため絶縁層15の下にエアが挟み込まれる場合がある。この場合,挟み込まれたエアは樹脂フィルム14の通気孔を通って多層配線板10の外部に抜ける。このため,気泡として残ることはない。また,絶縁層15には,印刷のパターンによって穴16が存在する。勿論,穴は1つに限らず必要に応じて多数あってもよい。
【0014】
次に,第三の工程(図2の(d))として,穴16に対して印刷により抵抗材料(カーボン等)を充填する。なお,穴を充填するものは抵抗材料に限らず,用途に応じて誘電材料(チタン酸バリウム等の強誘電体)もしくはセラミックス(アルミナ等)等であってもよい。また,穴毎に異なった種類のものを充填する場合には,種類毎に第三の工程を繰り返し行う。
【0015】
次に,第四の工程(図2の(e))として,印刷により導体層13のパターンを形成する。このように種々の印刷材による印刷を反復して行っていくことにより,多層配線板10が製造される。
【0016】
以上詳細に説明したように本形態の多層配線板10の製造方法では,第一の工程として,印刷により導体層11,12のパターンを形成することとしている。次に,第二の工程として,印刷および加熱により絶縁層15を形成することとしている。次に,第三の工程として,印刷により穴16を抵抗材料や誘電材料で充填することとしている。次に,第四の工程として,印刷により導体層13のパターン形成するすることとしている。すなわち,すべての工程において印刷を利用しており,他の手法としては絶縁層15を硬化させるための加熱や,洗浄・乾燥程度しか利用していない。このため,製造工程がシンプルである。また,製造に使用する設備として印刷機および熱硬化炉等だけでよいため,低コストに配線板を製造することができる製造方法が実現されている。
【0017】
また,出発材となる絶縁層14には,微小な通気孔を有するフィルムタイプのものを使用している。このため,絶縁層14と絶縁層15との間に気泡が発生することがない。これにより,気泡に起因するマイグレーション等が防止されている。
【0018】
[第二の形態]
第二の形態では,図3に示すような多層配線板20を製造する。多層配線板20は,導体層21,22,23と絶縁層24,25,27とを有している。厚さ方向の順序は図3中上から,導体層23,絶縁層27,絶縁層25,導体層21,絶縁層24,導体層22の順である。また,導体層21と導体層23との間の絶縁層25および絶縁層27には,穴28が設けられており,穴28は抵抗材料により充填されている。すなわち,導体層21と導体層23とは,穴28により所定の抵抗値をもって導通している。また,導体層21と導体層23との間の絶縁層25には,穴26が設けられており,穴26は誘電材料により充填されている。すなわち,導体層21のパターンと導体層23のパターンとは,穴26の箇所で所定の静電容量のキャパシタを構成している。
【0019】
次に,多層配線板20の製造についての手順(図4)を説明する。多層配線板20は,樹脂フィルム(絶縁層)24を出発材とする(図4の(a))。この樹脂フィルム24の材質は,エポキシ樹脂等である。また,樹脂フィルムの厚さは100μm程度であり,微小な通気孔を有している。次に,第一の工程(図4の(b))として,印刷により導体層21,22のパターンを形成する。印刷時のインクには,銅ペーストを使用する。勿論,銀等の他の金属ペーストも使用可能である。
【0020】
次に,第二の工程(図4の(c))として,導体層21上に印刷および加熱により絶縁層25を形成する。印刷時のインクには,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で未硬化のものを使用する。このため,印刷後に絶縁層25を加熱処理によって硬化する。この絶縁層25を印刷する際に,導体層21のパターンによる凹凸のため絶縁層25の下にエアが挟み込まれる場合がある。この場合,挟み込まれたエアは樹脂フィルム24の通気孔を通って多層配線板20の外部に抜ける。このため,気泡として残ることはない。また,絶縁層25には,印刷のパターンによって穴26が存在する。勿論,穴は1つに限らず必要に応じて多数あってもよい。
【0021】
次に,第三の工程(図4の(d))として,穴26に対して印刷により誘電材料を充填する。次に,第四の工程(図4の(e))として,絶縁層25上に樹脂フィルム27を貼り付ける。この樹脂フィルム27の材質は,樹脂フィルム24と同様にエポキシ樹脂等である。また,樹脂フィルム27の厚さは30μm程度である。この樹脂フィルム27を貼り付けることにより,導体層21,23間の絶縁層の厚みが増す。
【0022】
次に,第五の工程(図4の(f))として,レーザ加工により樹脂フィルム27および絶縁層25を貫通した穴28を設ける。そして,穴28に対して印刷により抵抗材料を充填する。なお,穴28を充填する材料は,誘電材料もしくはセラミックス等でもよい。次に,第六の工程(図4の(g))として,印刷により導体層23のパターンを形成する。このように種々の印刷材による印刷を反復して行っていくことにより,多層配線板20が製造される。
【0023】
以上詳細に説明したように本形態の多層配線板20の製造方法では,第一の工程として,印刷により導体層21,22のパターンを形成することとしている。次に,第二の工程として,印刷および加熱により絶縁層25を形成することとしている。次に,第三の工程として,印刷により穴26を誘電材料で充填することとしている。次に,第四の工程として,絶縁層25上に樹脂フィルム27を貼り付けることとしている。次に,第五の工程として,レーザ加工および印刷により穴28を誘電材料または抵抗材料で充填することとしている。次に,第六の工程として,印刷により導体層23のパターン形成するすることとしている。すなわち,第四の工程を除く,すべての工程において印刷を利用している。そして,他の手法としては絶縁層25を硬化させるための加熱,樹脂フィルム27および絶縁層25を貫通する穴を形成させるためのレーザ加工,その他洗浄・乾燥程度のものを利用しているにすぎない。このため,配線板の製造工程がシンプルである。また,製造に使用する設備として印刷機,熱硬化炉,レーザ加工機等だけでよいため,低コストに配線板を製造することができる製造方法が実現されている。
【0024】
また,樹脂フィルム27を絶縁層25上に貼り付けることとしている。これにより,印刷法で形成された絶縁層上に,更に絶縁フィルム27が積み重ねられることになり絶縁層の厚さを稼ぐことができる。さらには,導体層21,23間の絶縁破壊を防止できる。
【0025】
また,穴26と接している導体層21のパターンは,分離している場合がある。この場合に穴26を抵抗材料で充填することにより,分離しているパターン同士は所定の抵抗値をもって導通することになる。また,穴26は,樹脂フィルム27により導体層23と導通することはない。これにより,同層内に所定の抵抗値を有する導通構造を製造できる。
【0026】
[第三の形態]
第三の形態では,図5に示すような多層配線板30を製造する。多層配線板30は,導体層31,32,33と絶縁層34,35,37とを有している。厚さ方向の順序は図5中上から,導体層33,絶縁層37,絶縁層35,導体層31,絶縁層34,導体層32の順である。また,導体層31と導体層33との間の絶縁層35および絶縁層37には,穴36が設けられており,穴36は抵抗材料または誘電材料により充填されている。すなわち,穴36が抵抗材料で充填されているならば,導体層31と導体層33とは,穴36により所定の抵抗値をもって導通している。一方,穴36が誘電材料で充填されているならば,導体層31のパターンと導体層33のパターンとは,穴36の箇所で所定の静電容量のキャパシタを構成している。また,導体層31と導体層33との間の絶縁層35には穴39が設けられており,穴39は誘電材料により充填されている。すなわち,導体層31のパターンと導体層33のパターンとは,穴39の箇所で所定の静電容量のキャパシタを構成している。
【0027】
次に,多層配線板30の製造についての手順(図6)を説明する。多層配線板30は,樹脂フィルム(絶縁層)34を出発材とする(図6の(a))。この樹脂フィルム34の材質は,エポキシ樹脂等である。また,樹脂フィルム34の厚さは100μm程度であり,微小な通気孔を有している。次に,第一の工程(図6の(b))として,印刷により導体層31,32のパターンを形成する。印刷時のインクには,銅ペーストを使用する。勿論,銀等の他の金属ペーストも使用可能である。
【0028】
次に,第二の工程(図6の(c))として,導体層31上に印刷および加熱により絶縁層35を形成する。印刷時のインクには,エポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂で未硬化のものを使用する。このため,印刷後に絶縁層35を加熱処理によって硬化する。この絶縁層35を印刷する際に,導体層31のパターンによる凹凸のため絶縁層35の下にエアが挟み込まれる場合がある。この場合,挟み込まれたエアは樹脂フィルム34の通気孔を通って多層配線板30の外部に抜ける。このため,気泡として残ることはない。また,絶縁層35には,印刷のパターンによって穴36,39が存在する。勿論,穴は2つに限らず必要に応じて多数あってもよい。
【0029】
次に,第三の工程(図6の(d))として,穴36に対して印刷により抵抗材料または誘電材料を充填する。また,穴39に対して印刷により誘電材料を充填する。次に,第四の工程(図6の(e))として,絶縁層35上に樹脂フィルム37を貼り付ける。この樹脂フィルム37の材質は,樹脂フィルム34と同様にエポキシ樹脂等である。また,樹脂フィルム37の厚さは30μm程度であり,微小な通気孔を有している。また,樹脂フィルム37には,貼り付けたときに穴36を塞がないように,あらかじめ穴加工が施されている。そして,樹脂フィルム37の穴と穴36とが同じ位置に来るようにする。そのため,穴36は樹脂フィルム37の厚さ分だけ深さが大きくなり,抵抗材料もしくは誘電材料が十分に充填されていない状態になる。
【0030】
次に,第五の工程(図6の(f))として,その充填不十分な穴36に対して印刷によりさらに第三の工程と同じ材料を充填し,完全に穴36を抵抗材料または誘電材料で埋める。次に,第六の工程(図6の(g))として,印刷により導体層33のパターンを形成する。このように種々の印刷材による印刷を反復して行っていくことにより,多層配線板30が製造される。
【0031】
以上詳細に説明したように本形態の多層配線板30の製造方法では,第一の工程として,印刷により導体層31,32のパターンを形成することとしている。次に,第二の工程として,印刷および加熱により絶縁層35を形成することとしている。次に,第三の工程として,印刷により穴36,39を抵抗材料または誘電体で充填することとしている。次に,第四の工程として,絶縁層35上に樹脂フィルム37を貼り付けることとしている。次に,第五の工程として,印刷により穴36をさらに抵抗材料で充填することとしている。次に,第六の工程として,印刷により導体層33のパターン形成するすることとしている。すなわち,第四の工程を除く,すべての工程において印刷を利用している。そして,他の手法は絶縁層35を硬化させるための加熱や,洗浄・乾燥程度しか利用していない。このため,配線板の製造工程がシンプルである。また,製造に使用する設備として印刷機,熱硬化炉等だけでよいため,低コストに配線板を製造することができる製造方法が実現されている。
【0032】
また,あらかじめ穴加工がされた樹脂フィルム37を使用することとしている。そのため,レーザ加工をすることなく,導体層31と導体層33との間の穴36による抵抗構造またはキャパシタを形成している。これにより,印刷のみで,絶縁層の厚みのある層間接続構造または層間キャパシタ構造を有する配線板を製造できるシンプルな製造方法が実現されている。
【0033】
なお,本実施の形態は単なる例示にすぎず,本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に,その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良,変形が可能である。例えば,本形態では3層の導体層を有する多層配線板であったが,さらに印刷を繰り返すことにより3層以上の導体層を有する多層配線板としてもよい。
【0034】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように本発明によれば,配線板の製造工程がシンプルで,低コストに製造することができる配線板およびその製造方法が提供されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第一の形態に係る製造方法で製造された多層配線板を示す図である。
【図2】 第一の形態に係る製造方法を示す図である。
【図3】 第二の形態に係る製造方法で製造された多層配線板を示す図である。
【図4】 第二の形態に係る製造方法を示す図である。
【図5】 第三の形態に係る製造方法で製造された多層配線板を示す図である。
【図6】 第三の形態に係る製造方法を示す図である。
【図7】 従来の形態に係る製造方法で製造された多層配線板の一例を示す図である。
【図8】 従来の形態に係る多層配線板を製造するための多層材を示す図である。
【符号の説明】
10 多層配線板
11,12,13 導体層(銅)
14,15 絶縁層(樹脂)
16 穴
27,37 樹脂フィルム

Claims (3)

  1. 導体層と絶縁層とを積層してなる配線板の製造方法において,
    導体層を印刷法によりコア絶縁層上に形成する導体層形成工程と,
    穴を有する絶縁層を印刷法により導体層上に形成する絶縁層形成工程と,
    絶縁層の穴を印刷法により電磁気特性材料で充填する穴充填工程と,
    前記穴充填工程で充填された穴を含む絶縁層上を絶縁フィルムで覆う絶縁フィルム被覆工程とを含み,
    前記穴充填工程では,電磁気特性材料として誘電材料または抵抗材料を使用し,
    前記絶縁フィルムとして穴のあけられているものを使用し,
    前記絶縁フィルム被覆工程では,充填された穴と前記絶縁フィルムの穴とが同じ位置に来るようにすることを特徴とする配線板の製造方法。
  2. 請求項1に記載する配線板の製造方法において,
    コア絶縁層と前記絶縁フィルムとの少なくとも一方として,通気孔を有する材質のものを使用することを特徴とする配線板およびその製造方法。
  3. 導体層と絶縁層とを積層してなる配線板において,
    印刷法によりコア絶縁層上に形成された導体層と,
    印刷法により前記導体層上に形成され,前記導体層上に穴を有する絶縁層と,
    印刷法により前記穴を電磁気特性材料で充填した充填層と,
    前記充填層で充填された穴を含む前記絶縁層上を覆う絶縁フィルムとを有することを特徴とする配線板。
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