JP4008108B2 - 同期信号処理回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、映像受信機における同期信号処理回路に係り、特に、映像信号のコピーを防止するいわゆるコピーガード信号を含む映像信号が入力された際の垂直帰線期間後の水平同期信号周波数の安定を図ったものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の同期信号処理回路としては、テレビジョン受像機やいわゆるビデオデッキ装置等のいわゆる映像受信機において用いられるものが公知・周知となっている。例えば、図5には、水平同期パルス信号HDを、入力映像信号から生成するために用いられる自動周波数制御回路(以下「AFC回路」と言う)の例が示されており、以下、同図を参照しつつこのAFC回路について概括的に説明する。
このAFC回路は、同期分離回路1と、垂直同期分離回路2と、垂直同期パルス生成回路3と、入力制御回路7Aと、水平AFC回路8とに大別されてなるもので、さらに水平AFC回路8は、位相比較器25、ローパスフィルタ26、電圧制御発振器27及び水平分周回路28により公知・周知のいわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路が構成されたものとなっている。
【0003】
かかる構成において、入力端子10に映像信号が入力されると、同期分離回路1により、映像と複合同期信号との分離が行われ、複合同期信号が出力される。このAFC回路が、正常な状態においては、同期分離回路1からの複合同期信号と、垂直同期パルス生成回路3との論理和が成立し、同期分離回路1からの複合同期信号は、2入力AND回路30を用いてなる入力制御回路7Aを通過して水平AFC回路8へ入力されることとなる。
水平AFC回路8に入力された複合同期信号は、位相比較器25で、水平分周回路28からの信号P1と位相比較され、その位相比較結果は、ローパスフィルタ26により平滑されて、電圧制御発振器27へ印加されるようになっている。そして、電圧制御発振器27からは、水平同期周波数fHのm倍の周波数m・fHの発振出力Poが得られ、水平分周回路28へ印加され、その印加信号は、1/m分周されたものが水平同期信号HDとして出力されると共に、1/2m分周された周波数2fHの信号が、垂直同期パルス生成回路3のクロック信号として出力されるようになっている。そして、垂直同期パルス生成回路3においては、入力されたクロック信号の分周が行われ、所定の分周信号が出力されるようになっている。
【0004】
ここで、水平AFC回路8における位相比較動作について、図6(A)〜図6(D)を参照しつつ説明すれば、まず、図6は、水平AFC回路8がいわゆるロック状態における主要部のタイミングを示している。
すなわち、入力端子10に、図6(A)に示されたような同期信号が入力され、同期分離回路1から、図6(B)で示されたように図6(A)に示された信号を丁度反転した信号が出力されると、水平AFC回路8は、この同期分離回路1が論理値Highに対応するレベルの期間のみ動作するようになっている。
【0005】
すなわち、水平分周回路28から位相比較器25へ対して出力される比較用信号P1は、同期分離回路1の出力信号(図6(B)参照)が論理値Highに対応したレベルにある期間の丁度中間点において、論理値Highに対応するレベルに立ち上がるようなものとなっている(図6(C)参照)。そして、同期分離回路1の出力信号(図6(B)参照)が論理値Highに対応したレベルにあって、比較用信号P1が論理値Lowに対応するレベルにある場合には、ローパスフィルタ26が放電状態とされる一方、同期分離回路1の出力信号(図6(B)参照)が論理値Highに対応したレベルにあって、比較用信号P1が論理値Highに対応するレベルにある場合、ローパスフィルタ26は、充電状態とされる。そして、そのローパスフィルタ26における充放電の電荷が等しい場合には、ローパスフィルタ26の出力電圧Vcは、図6(D)に示されたように、入力端子10に印加された入力信号(図6(A)参照)の周期と等しい周期で充放電が繰り返され、しかも、その充放電の大きさが等しいものとなる。
【0006】
一方、いわゆる垂直帰線期間の動作について図7(A)乃至図7(D)を参照しつつ説明すれば、次述するようなものとなる。
まず、入力端子10に、図7(A)に示されたようないわゆる複合映像信号が入力されると、同期分離回路1により映像信号と同期信号が同期分離され、同期信号は、垂直同期分離回路2と、入力制御回路7Aとへ、それぞれ出力される。垂直同期パルス生成回路3は、垂直同期分離回路2から得られた垂直同期信号に同期するように動作し、第1の出力信号φ1として、図7(B)に示されたように、等化パルス、垂直同期信号を含む期間(図7(B)においてTaで示された期間)が論理値Lowに対応するレベルとなるような信号が出力されることとなる。ここで、垂直同期パルス生成回路3は、通常、垂直カウントダウン回路と称される例えばT型フリップフロップが10段縦続接続されてなる分周回路(図示せず)と、その分周回路の各々の分周出力を任意に組み合わせるためのデコーダ回路(図示せず)とを具備して構成されたものとなっている。
かかる構成において、垂直同期パルス生成回路3においては、垂直同期分離回路2から入力される信号が、水平分周回路28からクロック信号として入力される周波数2fHの信号と同期され、同期分離回路1に入力される入力信号が例えばNTSC(National Television System Commitee)方式によるものである場合には、クロック信号を525カウントすることとなる。
【0007】
ところで、垂直同期パルス生成回路3から出力される第1の出力信号φ1が論理値Lowに対応するレベルにある区間、映像入力信号は、同期信号周期が1/2になっているため、このような信号が位相比較器25に入力されると、水平AFC回路8は、周波数2fHに同期するように動作することとなる。そのため、ローパスフィルタ26の出力電圧Vcは定常状態における場合に比して大きく振られてしまい、水平分周回路28からの水平同期信号HDの周波数が、入力映像信号の同期信号周波数とずれを生じてしまうこととなる。
このローパスフィルタ26の出力電圧Vcの定常電圧とのずれは、数水平同期期間経過しないと解消されず、定常状態に戻らない。
そのため、垂直同期パルス生成回路3の第1の出力信号φ1と同期分離回路1の出力とは、入力制御回路7Aを介して水平AFC回路8に印加されるようになっており、入力同期信号周期が1/2fHとなる期間、いわゆるAFCがかからないようにしてある。これにより、垂直帰線期間における水平同期信号HDの周波数変動が最小限に抑えられるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述のような回路構成及び動作を有する回路にいわゆるコピーガード信号を含んだ信号が入力されると次のような不都合を生ずる。
すなわち、まず、同期分離回路1に入力信号として、例えば、図7(C)に示されたように、垂直帰線期間の所定の位置において、いわゆるコピーガード信号SCGを含むような信号が入力されたとする。同期分離回路1は、このような入力信号であっても、コピーガード信号も同時に同期分離してしまうため、同期分離回路1からは、図7(D)に示されたような信号が出力されることとなる。
図8(A)には、図7(C)に示された同期分離回路1への入力信号の特にコピーガード信号を含む部分の拡大波形図が、図8(B)には、図7(D)に示された同期分離回路1の出力信号の特にコピーガード信号を含む部分の拡大波形図が、それぞれ示されている。
【0009】
図8(B)に示されたように、コピーガード信号含んだ同期信号が論理値Highに対応するレベルにある場合、水平AFC回路8においては、位相比較が行われ、水平分周回路28の出力信号P1が論理値Lowに対応するレベルにおいて、ローパスフィルタ26が放電される一方、水平分周回路28の出力信号P1が論理値Highに対応するレベルにおいては、ローパスフィルタ26は、充電されることとなり、ローパスフィルタ26の出力電圧は、図8(C)に示されたようなものとなり、電圧制御発振器27へ印加されることとなる。
電圧制御発振器27は、通常、制御電圧がずれると、その状態から、正常な同期信号が入力されて、この同期信号と水平分周回路28の出力信号とが完全に同期するまでの間、数水平同期期間を要する。
すなわち、コピーガード信号が挿入された期間、ローパスフィルタ26の出力電圧Vcが定常状態に比して大きく振られる(図8(C)参照)ため、垂直帰線期間が終了して再び映像信号が入力されても、数水平同期期間の間、水平分周回路28の出力信号P1の発振周波数が、入力映像信号の水平同期周波数とずれてしまうという問題を生ずる。
【0010】
本発明は、上記実状に鑑みてなされたもので、コピーガード信号が挿入された映像信号が入力されても、垂直帰線期間終了後に水平発振周波数が乱されることがなく、安定した水平同期信号を得ることのできる同期信号処理回路を提供するものである。
本発明の他の目的は、安定性、信頼性の高い同期信号処理回路を提供することにある。
本発明の他の目的は、コピーガード信号が挿入されたVTR信号が入力される場合には、コピーガード信号が挿入された複合同期信号をそのままクロック生成手段へ入力することができ、VTR信号に起因した不完全なコピーガード信号のマスクによりクロック生成手段の誤動作が生じないようにして、より安定性、信頼性の高い同期信号処理回路を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明に係る同期信号処理回路は、複合映像信号から複合同期信号を分離する同期分離手段と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号から垂直同期信号を分離する垂直同期分離手段と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号を基に、当該複合同期信号に同期したクロック信号を生成するクロック生成手段と、前記クロック生成手段から出力されたクロック信号と前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号とを基に、前記垂直同期信号に同期した分周信号を生成し、入力制御信号として出力する垂直同期パルス生成手段と、前記垂直同期パルス生成手段から出力された入力制御信号により、前記同期分離手段から出力された複合同期信号の前記クロック発生手段への入力を制御する入力制御手段とを具備してなる同期信号処理回路であって、前記クロック生成手段は、前記複合同期信号に含まれる水平同期信号を基に、当該水平同期信号に同期し、かつ、当該水平同期信号よりも広いパルス幅を有する前記水平同期信号をマスクするためのブランキング信号を発生するブランキング発生回路を有してなり、前記垂直同期パルス生成手段は、垂直同期分離手段からの垂直同期信号を分周して、前記複合映像信号に含まれるコピーガード信号の出現する期間のタイミングを規定するマスクタイミング信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号において、水平同期信号の周期が本来の周期1/2となる期間に、論理値Lowに対応するレベルとなる垂直帰線期間マスク信号とを、それぞれ生成して、それぞれ入力制御信号として出力してなり、前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号が所定整数倍周波数であるか否かを前記垂直同期パルス生成手段における分周信号の一つを基に判別し、前記垂直同期信号が前記分周信号周波数の所定整数倍周波数である場合には論理値Highに対応する信号を、前記垂直同期信号が前記分周信号周波数の所定整数倍周波数ではない場合には論理値Lowに対応する信号を出力する標準・非標準判別手段を設け、前記入力制御手段を3入力NAND回路と第3の3入力AND回路とを用いて構成し、前記3入力NAND回路には、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号と、前記垂直同期パルス生成手段によるマスクタイミング信号と、前記標準・非標準判別手段の出力信号とが入力され、前記第3の3入力AND回路には、前記3入力NAND回路の出力信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段の垂直帰線期間マスク信号とが入力されてなることを特徴とする。
【0012】
かかる構成においては、複合同期信号が標準信号である場合、標準・非標準判別手段からは、論理値Highに対応するレベルの信号が出力されるように構成しておくと好適である。そして、この論理値Highに対応するレベルの信号が入力制御手段の3入力NAND回路に入力されることで、この3入力NAND回路の他の2つの入力信号の一つであるクロック生成手段からのブランキング信号は、同じく3入力NAND回路の他の2つの入力信号の残りの一つである垂直同期パルス生成手段からのマスクタイミング信号が論理値Highに対応するレベルにある期間のみ、この3入力NAND回路から出力され、入力制御手段の第3の3入力AND回路に入力されることとなる。一方、複合同期信号が非標準信号である場合には、標準・非標準判別手段から論理値Lowに対応するレベルの信号が出力され、入力制御手段の3入力NAND回路に入力されるため、クロック生成手段からのブランキング信号は、3入力NAND回路からは出力されず、3入力NAND回路からは、論理値Highに対応するレベルの信号が出力され、入力制御手段の第3の3入力AND回路へ入力されることとなる。
【0013】
第3の3入力AND回路においては、3入力NAND回路からの論理値Highに対応するレベルの信号と共に、同期分離手段からの複合同期信号と、垂直同期パルス生成手段からの入力制御信号としての垂直帰線期間マスク信号とが、それぞれ入力される結果、複合同期信号は、垂直帰線期間マスク信号が論理値Lowに対応するレベルにある間、第3の3入力AND回路を通過することが阻止される一方、他の区間は、複合同期信号にコピーガード信号が挿入されている場合であっても、複合同期信号は第3の3入力AND回路から出力され、クロック生成手段へ入力されることとなる。したがって、入力制御手段において、非標準信号に対してずれたタイミングで入力制限が行われ、それによる異常な出力信号がクロック生成手段へ入力されて、クロック生成手段の動作が大きくずれ出力信号周波数が乱されるようなことが回避できるものとなる。
【0014】
請求項2記載の発明に係る同期信号処理回路は、複合映像信号から複合同期信号を分離する同期分離手段と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号から垂直同期信号を分離する垂直同期分離手段と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号を基に、当該複合同期信号に同期したクロック信号を生成するクロック生成手段と、前記クロック生成手段から出力されたクロック信号と前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号とを基に、前記垂直同期信号に同期した分周信号を生成し、入力制御信号として出力する垂直同期パルス生成手段と、前記垂直同期パルス生成手段から出力された入力制御信号により、前記同期分離手段から出力された複合同期信号の前記クロック発生手段への入力を制御する入力制御手段とを具備してなる同期信号処理回路であって、前記クロック生成手段は、前記複合同期信号に含まれる水平同期信号を基に、当該水平同期信号に同期し、かつ、当該水平同期信号よりも広いパルス幅を有する前記水平同期信号をマスクするためのブランキング信号を発生するブランキング発生回路を有してなり、前記垂直同期パルス生成手段は、垂直同期分離手段からの垂直同期信号を分周して、前記複合映像信号に含まれるコピーガード信号の出現する期間のタイミングを規定するマスクタイミング信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号において、水平同期信号の周期が本来の周期1/2となる期間に、論理値Lowに対応するレベルとなる垂直帰線期間マスク信号とを、それぞれ生成してそれぞれ入力制御信号として出力してなり、前記同期分離手段から出力された複合同期信号がVTR信号におけるものであるか否かを判別するVTR判別手段を設け、該VTR判別手段は、第1の3入力AND回路を有し、該第1の3入力AND回路には、前記複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段における分周信号の一つと、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号とが入力され、前記第1の3入力AND回路の出力が論理値Lowである期間が所定期間継続する場合には前記複合同期信号がVTR信号ではないものと、該所定期間継続しない場合には前記複合同期信号がVTR信号であるものとして判別し、前記複合同期信号がVTR信号である場合には論理値Lowに対応する信号を、前記複合同期信号がVTR信号ではない場合には論理値Highに対応する信号を出力する構成とし、前記入力制御手段を3入力NAND回路と第3の3入力AND回路とを用いて構成し、前記3入力NAND回路には、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号と、前記垂直同期パルス生成手段によるマスクタイミング信号と、前記VTR判別手段の出力信号とが入力され、前記第3の3入力AND回路には、前記3入力NAND回路の出力信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段の垂直帰線期間マスク信号とが入力されてなることを特徴とする。
【0015】
かかる構成においては、複合同期信号がVTR以外のものである場合、VTR判別手段からは、論理値Highに対応するレベルの信号が出力されるように構成しておくと好適である。そして、VTR判別手段から論理値Highに対応するレベルの信号が出力され、入力制御手段の3入力NAND回路に入力されると、この3入力NAND回路の他の2つの入力信号、すなわち、クロック生成手段からのブランキング信号と、垂直同期パルス生成手段からのマスクタイミング信号とが共に論理値Highに対応するレベルにある期間のみ、ブランキング信号がこの3入力NAND回路から出力されて、入力制御手段の第3の3入力AND回路へ入力されることとなる。一方、複合同期信号がVTR信号である場合、VTR判別手段からは、論理値Lowに対応するレベルの信号が出力されるため、入力制御手段の3入力NAND回路からは、ブランキング信号は出力されず、この3入力NAND回路からは論理値Highに対応するレベルの信号が出力され、入力制御手段の第3の3入力AND回路に入力されることとなる。第3の3入力AND回路においては、3入力NAND回路からの論理値Highに対応するレベルの信号が入力されると共に、同期分離手段からの複合同期信号と、垂直同期パルス生成手段からの入力制御信号としての垂直帰線期間マスク信号とが、それぞれ入力される結果、複合同期信号は、垂直帰線期間マスク信号が論理値Lowに対応するレベルにある間、第3の3入力AND回路を通過することが阻止される一方、他の区間は、複合同期信号にコピーガード信号が挿入されている場合であっても、複合同期信号は第3の3入力AND回路から出力され、クロック生成手段へ入力されることとなる。ここで、例えばヘリカルスキャンVTRからの再生映像信号は、通常、磁気テープや回転シリンダー系の伸縮により、信号トラックのつなぎ目で信号の伸び縮みが発生し、いわゆるVHS方式のVTRのシリンダー等においては、いわゆるスキュー量は、大凡10μm乃至30μm程度である。VTRからの映像信号が入力された場合、垂直同期パルス生成手段において入力映像信号と同期をとっても、上述したようなスキューによって、入力制御手段においては、マスクタイミング信号と、映像信号に挿入されているコピーガード信号のタイミングとの間にずれが発生し、正常な位置でコピーガード信号にマスクをかけることができなくなる。すなわち、VTRが入力映像信号の発生源である場合には、クロック生成手段へコピーガード信号にマスクをかけない信号を印加するようにし、上述したような完全にコピーガード信号がマスクされない状態の信号をクロック生成手段へ入力することによりクロック生成手段の動作が大きくずれて出力信号周波数が乱されることが防止されるようにしてある。
【0016】
請求項3記載の発明に係る同期信号処理回路は、複合映像信号から複合同期信号を分離する同期分離手段と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号から垂直同期信号を分離する垂直同期分離手段と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号を基に、当該複合同期信号に同期したクロック信号を生成するクロック生成手段と、前記クロック生成手段から出力されたクロック信号と前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号とを基に、前記垂直同期信号に同期した分周信号を生成し、入力制御信号として出力する垂直同期パルス生成手段と、前記垂直同期パルス生成手段から出力された入力制御信号により、前記同期分離手段から出力された複合同期信号の前記クロック発生手段への入力を制御する入力制御手段とを具備してなる同期信号処理回路であって、前記クロック生成手段は、前記複合同期信号に含まれる水平同期信号を基に、当該水平同期信号に同期し、かつ、当該水平同期信号よりも広いパルス幅を有する前記水平同期信号をマスクするためのブランキング信号を発生するブランキング発生回路を有してなり、前記垂直同期パルス生成手段は、垂直同期分離手段からの垂直同期信号を分周して、前記複合映像信号に含まれるコピーガード信号の出現する期間のタイミングを規定するマスクタイミング信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号において、水平同期信号の周期が本来の周期1/2となる期間に、論理値Lowに対応するレベルとなる垂直帰線期間マスク信号とを、それぞれ生成して、それぞれ入力制御信号として出力してなり、前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号が所定整数倍周波数であるか否かを前記垂直同期パルス生成手段における分周信号の一つを基に判別し、前記垂直同期信号が前記分周信号周波数の所定整数倍周波数である場合には論理値Highに対応する信号を、前記垂直同期信号が前記分周信号周波数の所定整数倍周波数ではない場合には論理値Lowに対応する信号を出力する標準・非標準判別手段を設け、前記同期分離手段から出力された複合同期信号がVTR信号におけるものであるか否かを判別するVTR判別手段を設け、該VTR判別手段は、第1の3入力AND回路を有し、該第1の3入力AND回路には、前記複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段における分周信号の一つと、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号とが入力され、前記第1の3入力AND回路の出力が論理値Lowである期間が所定期間継続する場合には前記複合同期信号がVTR信号ではないものと、該所定期間継続しない場合には前記複合同期信号がVTR信号であるものとして判別し、前記複合同期信号がVTR信号である場合には論理値Lowに対応する信号を、前記複合同期信号がVTR信号ではない場合には論理値Highに対応する信号を出力する構成とし、前記入力制御手段を4入力NAND回路と第3の3入力AND回路とを用いて構成し、前記4入力NAND回路には、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号と、前記垂直同期パルス生成手段によるマスクタイミング信号と、前記標準・非標準判別手段の出力信号と、VTR判別手段の出力信号が入力され、前記第3の3入力AND回路には、前記4入力NAND回路の出力信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段の垂直帰線期間マスク信号とが入力されてなることを特徴とする。
【0017】
かかる構成においては、複合同期信号が標準信号である場合、標準・非標準判別手段から、論理値Highに対応するレベルの信号が出力されるように構成しておくと好適である。また、複合同期信号がVTR以外の映像ソースからの信号である場合、VTR判別手段からは、論理値Highに対応するレベルの信号が出力されるように構成しておくと好適である。そして、標準・非標準判別手段から論理値Highに対応する信号及びVTR判別回路5からの論理値Highに対応する信号が入力制御手段の4入力NAND回路に入力されることで、この4入力NAND回路の他の2つの入力信号の一つであるクロック生成手段からのブランキング信号は、同じく4入力NAND回路の他の2つの入力信号の残りの一つである垂直同期パルス生成手段からのマスクタイミング信号が論理値Highに対応するレベルにある期間のみ、この4入力NAND回路から出力され、入力制御手段の第3の3入力AND回路に入力されることとなる。一方、複合同期信号が非標準信号である場合には、標準・非標準判別手段からは、論理値Lowに対応するレベルの信号が出力され、また、複合同期信号がVTR信号である場合には、VTR判別手段からは、論理値Lowに対応するレベルの信号が出力される。そして、入力制御手段の4入力NAND回路においては、少なくとも標準・非標準判別手段かVTR判別手段のいずれか一方から論理値Lowに対応するレベルの信号が入力されることにより、ブランキング信号は、4入力NAND回路からは出力されず、4入力NAND回路からは、論理値Highに対応するレベルの信号が出力され、入力制御手段の第3の3入力AND回路へ入力されることとなる。第3の3入力AND回路においては、4入力NAND回路からの論理値Highに対応するレベルの信号と共に、同期分離手段からの複合同期信号と、垂直同期パルス生成手段からの入力制御信号としての垂直帰線期間マスク信号とが、それぞれ入力される結果、複合同期信号は、垂直帰線期間マスク信号が論理値Lowに対応するレベルにある間、第3の3入力AND回路を通過することが阻止される一方、他の区間は、複合同期信号にコピーガード信号が挿入されている場合であっても、複合同期信号は3入力AND回路から出力され、クロック生成手段へ入力されることとなる。したがって、入力制御手段において、非標準信号に対してずれたタイミングで入力制限が行われ、それによる異常な出力信号がクロック生成手段へ入力されて、クロック生成手段の動作が大きくずれ出力信号周波数が乱されるようなことが回避できるものとなる。
【0018】
請求項4記載の発明に係る同期信号処理回路は、請求項1、請求項2または請求項3記載の同期信号処理回路において、クロック生成手段は、位相比較器と、ローパスフィルタと、電圧制御発振器と、水平分周回路とを具備してPLL回路が構成されたものからなり、位相比較器は、入力制御手段の出力信号と、水平分周回路の所定の分周出力信号との位相比較を行い、その位相比較結果に応じた信号を出力し、ローパスフィルタは、前記位相比較器の出力信号の平滑化を行い、電圧制御発振器は、前記ローパスフィルタの出力信号に応じた周波数の信号を出力し、水平分周回路は、前記電圧制御発振器の出力信号を分周した分周信号を出力することを特徴とする。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図1乃至図4を参照しつつ説明する。
なお、図5に示された従来回路と同一の構成要素については、同一の符号を付するものとする。
また、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
この同期信号処理回路は、テレビジョン受像機やいわゆるビデオデッキ装置等のいわゆる映像受信機において用いられるもので、同期分離手段としての同期分離回路1と、垂直同期分離手段としての垂直同期分離回路2と、垂直同期パルス生成手段としての垂直同期パルス生成回路3と、標準・非標準判別手段としての標準・非標準判別回路4と、VTR判別手段としてのVTR判別回路5と、入力制御手段としてのマスク制御回路6及び入力制御回路7と、クロック生成手段としての水平AFC回路8とに大別されて構成されたものとなっている。
【0021】
同期分離回路1は、入力端子10を介して印加される複合映像信号を、映像信号と同期信号とに分離して、その分離された同期信号を垂直同期分離回路2と後述する入力制御回路7及びVTR判別回路5へ出力するようになっているものである。
垂直同期分離回路2は、同期分離回路1から入力された同期信号から垂直同期信号を分離し、垂直同期パルス生成回路3へ入力するようになっているものである。
垂直同期パルス生成回路3は、後述する水平AFC回路8からの分周信号をクロック信号として、垂直同期分離回路2から入力された垂直同期信号をそのクロック信号に同期させて、後述するような第1乃至第4の入力制御信号φ1〜φ4を出力するものである。通常、この垂直同期パルス生成回路3は、垂直カウントダウン回路と称される例えばT型フリップフロップが10段縦続接続されてなる分周回路(図示せず)と、その分周回路の各々の分周出力を任意に組み合わせるためのデコーダ回路(図示せず)とを具備して構成されたものとなっている。
標準・非標準判別回路4は、垂直同期分離回路2の出力及び垂直同期パルス生成回路3の第4の入力制御信号φ4が印加されるようになっており、この2つの信号を基に、垂直同期分離回路2の出力信号の周波数が、水平分周回路28の出力周波数2fHの所定周期倍であるか否かを判別し、その判別信号をマスク制御回路6へ出力するようになっているものである(詳細は後述)。
【0022】
VTR判別回路5は、同期分離回路1から分離された複合同期信号が、いわゆるVTR(Video Tape Recorder)信号のものであるか否かを判別し、その判別信号をマスク制御回路6へ出力するものである(詳細は後述)。この回路構成例におけるVTR判別回路5は、水平分周回路28からの分周出力信号を反転する第1の反転回路15を有し、この第1の反転回路15の出力信号は、第1の3入力AND回路16の一つの入力信号とされるようになっている。第1の3入力AND回路16は、第1の反転回路15の出力信号の他に、垂直同期パルス生成回路3の第3の入力制御信号φ3及び同期分離回路1の出力信号が入力されるようになっている。また、このVTR判別回路5は、第2の3入力AND回路17を有し、この第2の3入力AND回路17には、水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号、垂直同期パルス生成回路3の第3の入力制御信号φ3及び同期分離回路1の出力信号がそれぞれ入力されるようになっている。
【0023】
またさらに、VTR判別回路5は、計数カウンタ18及びRSフリップフロップ19を有し、計数カウンタ18のクロック信号入力端子(図1においては「CLOCK」と表記)には、先の第2の3入力AND回路17の出力信号がクロック信号として印加されるようになっていると共に、この計数カウンタ18のリセット入力端子(図1においては「R」と表記)と、RSフリップフロップ19のリセット入力端子(図1においては「R」と表記)には、共に先の第1の3入力AND回路16の出力信号が入力されるようになっている。そして、計数カウンタ18の出力信号φ6は、RSフリップフロップ19のセット入力端子(図1においては「S」と表記)に入力されるようになっており、このRSフリップフロップ19の出力Qは、マスク制御回路6を構成する後述の4入力NAND回路21へ入力されるようになっている。
【0024】
マスク制御回路6は、垂直同期パルス生成回路3からのマスクタイミング信号としての第2の入力制御信号φ2の入力制御回路7への入力を制御するためのもので、この回路構成例におけるマスク制御回路6は、第2の反転回路20と、4入力NAND回路21とを有して構成されたものとなっている。第2の反転回路20は、水平分周回路28の分周出力信号を反転し、その反転信号は、4入力NAND回路21へ入力されるようになっている。
4入力NAND回路21は、第2の反転回路20からの信号の他に、VTR判別回路5の出力信号、垂直同期パルス生成回路3の第2の入力制御信号φ2及び標準・非標準判別回路4の出力信号が、それぞれ入力されるようになっており、そのNAND出力信号は、入力制御回路7を構成する第3の3入力AND回路22へ入力されるようになっている。
【0025】
入力制御回路7は、複合同期信号に含まれるコピーガード信号が、水平AFC回路8へ入力されないようにするもので(詳細は後述)、この回路構成例においては、第3の3入力AND回路22を用いて構成されたものとなっている。
すなわち、第3の3入力AND回路22は、先に述べたように、4入力NAND回路21の出力信号の他に、垂直同期パルス生成回路3からの第1の入力制御信号φ1である垂直帰線期間マスク信号及び同期分離回路1の出力信号が入力されるようになっており、そのAND出力信号は、水平AFC回路8へ入力されるようになっている。
【0026】
水平AFC回路8は、マスク制御回路6及び入力制御回路7を介して入力された複合同期信号を基に、水平同期信号と、必要な分周信号を生成するためのもので、位相比較器25、ローパスフィルタ(図1においては「LPF」と表記)26、電圧制御発振器(図1においては「VCO」と表記)27及び水平分周回路28により公知・周知のいわゆるPLL(Phase Locked Loop)回路が構成されたものとなっている。
【0027】
次に、上記構成における動作について、図2乃至図4を参照しつつ説明する。まず、主要な箇所において出力される信号について説明すれば、図2(A)に示された信号は、垂直帰線期間における後等化パルスの後に、いわゆるコピーガード信号が挿入された状態の複合映像信号の例であり、かかる信号が入力端子10に印加されるとする。
また、図2(B)信号は、垂直同期パルス生成回路3から出力される第2の入力制御信号φ2の例であり、この信号φ2は、コピーガード信号が入力される期間、論理値Highに対応するレベルとなるマスクタイミング信号となっている。さらに、図2(C)に示された信号は、ブランキング信号としてVTR判別回路5の第1の反転回路15及び第2の3入力AND回路17並びにマスク制御回路6の第2の反転回路20へ入力される水平分周回路28による分周出力信号である。このブランキング信号を発生するブランキング発生回路としての水平分周回路28の分周出力信号は、水平分周回路28から出力される負極性のパルスである水平同期信号HDが、論理値Lowに対応するレベルとなる期間を包含する期間は、論理値Highに対応したレベルとなり、かつ、コピーガード信号が生ずる期間は、論理値Lowに対応するレベルとなるような信号となっている(図2(C)参照)。
なお、図2(A)に示された複合映像信号の特に、コピーガード信号が挿入された部分の拡大波形図が図3(A)に、これに対応して、図2(B)に示されたブランキング信号としての水平分周回路28の分周出力信号の拡大波形図が図3(B)に示されたものとなっている。
【0028】
かかる前提の下、最初に、VTR判別回路5の動作を説明する。
通常、いわゆるヘリカルスキャンVTRからの再生映像信号は、磁気テープや回転シリンダー系の伸縮が原因となり、いわゆる信号トラックのつなぎ目で信号の伸び縮みが生ずる。このような信号トラックのつなぎ目は、通常であれば、垂直帰線期間の手前、数水平同期信号分の付近に存在している。
垂直同期パルス生成回路3の第3の入力制御信号φ3は、このような信号トラックのつなぎ目が存在する前後の数水平同期信号分の間、論理値Highに対応したレベルで出力されるようになっているものである(図2(E)参照)。
図4(E)には、この垂直同期パルス生成回路3の第3の入力制御信号φ3の拡大波形図が、同図(C)には、これに対応してブランキング信号としての水平分周回路28からの分周出力信号の拡大波形図が、同図(D)には、図4(C)に示された信号の反転信号が、それぞれ示されている。なお、垂直同期パルス生成回路3の第3出力信号φ3のパルス幅は、この同期信号処理回路が用いられるシステム(装置)の安定性を考慮して適宜な値に決定されるものである。
【0029】
ここで、例えば、いわゆるスキュー量が少なくVTR以外のいわゆる映像ソースからの複合映像信号が入力され、同期分離回路1から図4(A)に示されたような同期信号が出力されたとした場合のVTR判別回路5の動作は次のようになる。
まず、この場合、同期分離回路1からの信号は、VTR判別回路5の第1及び第2の3入力AND回路16,17に入力されると共に、第1の3入力AND回路16には、図4(D)に示された信号及び図4(E)に示された信号が入力され、また、第2の3入力AND回路17には、図4(C)で示された信号及び図4(E)に示された信号が入力されることとなる。
【0030】
そして、第2の3入力AND回路17においては、同期分離回路1からの同期信号が論理値Highとなる期間、他の2つの信号、すなわち、垂直同期パルス生成回路3の第3の入力制御信号φ3(図4(E)参照)と、水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号(図4(C)参照)とが共に論理値Highの状態であり、しかも、これら3つの信号が共に論理値Highとなる期間、同期分離回路1からの同期信号が最もパルス幅の狭いものであるため、第2の3入力AND回路17からは、同期分離回路1からの同期信号と略同一のパルス幅、タイミングを有する論理和出力が得られ(図4(F)参照)、計数カウンタ18にクロック信号として入力されることとなる。
【0031】
一方、第1の3入力AND回路16においては、図4(A)に示された信号、図4(D)に示された信号及び図4(E)に示された信号は、同時に論理値Highとなる期間はないため、論理和は得られず(図4(G)参照)、第1の3入力AND回路16からは、論理値Lowの信号が計数カウンタ18のリセット端子に入力されることとなる。
これにより、計数カウンタ18では、第2の3入力AND回路17からの信号をクロック信号として計数動作が開始されることとなる。そして、このカウント動作の間、リセット信号が入力されず、計数値が所定の設定数に達すると、計数カウンタ18の出力φ6は、論理値Highに対応するレベルとなり、RSフリップフロップ19のセット入力端子に印加されることとなる。その結果、RSフリップフロップ19は、セット状態とされるため、論理値Highに対応するレベルの出力信号Qが得られ、VTR判別回路5の出力としてマスク制御回路6へ入力されることとなる。なお、計数カウンタ18がいわゆるカウントアップする所定の設定値は、この同期信号処理回路が用いられるシステム(装置)の安定性を考慮して適宜な値に決定されるものである。
すなわち、この場合のVTR判別回路5から出力された論理値Highに対応するレベルの信号は、同期分離回路1から出力された同期信号が、いわゆるVTR以外の映像ソースによるものであるとする判別結果としての意味を有するものである。
【0032】
一方、VTRからの複合映像信号が同期分離回路1に入力され、図4(B)に示されたような同期信号が出力された場合のVTR判別回路5の動作は次のようになる。
この場合、同期分離回路1により得られる同期信号には、本来の同期信号の他に、余分な信号、例えばコピーガード信号、または、それに類似する信号(図4(B)において符号イ参照)が含まれているとする。
まず、第2の3入力AND回路17においては、符号イで示された信号の入力時点において、水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号が論理値Lowに対応するレベルであるため、この第2の3入力AND回路17への3つの入力信号の論理和は得られない。その結果、第2の3入力AND回路17からは、同期分離回路1からの同期信号から符号イで示された信号を除いた状態と等価な信号が出力され(図4(H)参照)、計数カウンタ18にクロック信号として入力されることとなる。
【0033】
一方、第1の3入力AND回路16においては、図4(B)の符号イで示された信号が入力された場合にのみ論理和が得られ(図4(I)参照)、その論理和出力が計数カウンタ18のリセット入力端子及びRSフリップフロップ19のリセット入力端子にリセット信号として印加されることとなる。
したがって、計数カウンタ18は、カウント動作が所定の設定値に達する前に、リセット信号が入力されて、リセット状態とされることとなり、計数カウンタ18の出力φ6は、論理値Lowの状態とされ、これがRSフリップフロップ19のセット入力端子に印加されることとなる。
結局、RSフリップフロップ19では、リセット端子に第1の3入力AND回路16からの論理値Highに対応するレベルの信号が、セット端子には、計数カウンタ18からの論理値Lowに対応するレベルの信号が、それぞれ入力されるため、出力Qは、論理値Lowの状態に保持され、VTR判別回路5の出力としてマスク制御回路6へ入力されることとなる。
すなわち、このVTR判別回路5からの論理値Lowに対応するレベルの信号が出力されたことは、同期分離回路1から出力された同期信号が、いわゆるVTRからのものであり、コピーガード信号(または、それと等価な信号)が含まれる信号であるとする判別結果としての意味を有するものである。
【0034】
次に、標準・非標準判別回路4の動作について説明する。
まず、標準・非標準判別回路4へ垂直同期パルス生成回路3から入力される第4の入力制御信号φ4は、垂直同期パルス生成回路3が有する内部の分周器(図示せず)によって生成、出力されるもので、この分周器は、水平分周回路28から入力される周波数2fHの信号をクロック信号として分周動作を行うものであるため、その分周出力信号の周波数は、2fHの整数倍となっている。
標準・非標準判別回路4は、垂直同期分離回路2から入力された垂直同期信号と、上述の第4の入力制御信号φ4とを比較し、垂直同期分離回路2から入力された垂直同期信号が第4の入力制御信号φ4の周期と異なる場合、すなわち、換言すれば、垂直同期信号が、周波数2fHの所定整数倍であるか否かを判別し、所定整数倍でない場合には、論理値Lowに対応するレベルの信号を出力するようになっている。
【0035】
標準・非標準判別回路4から論理値Lowに対応するレベルの信号が出力されると、マスク制御回路6の4入力NAND回路21の出力は、他の入力信号が如何なる論理状態にあるかに関わらず、論理値Highの状態となり、これが入力制御回路7の第3の3入力AND回路22に印加されることとなる。
第3の3入力AND回路22は、先に述べたように、垂直同期パルス生成回路3の第1の入力制御信号φ1(図2(D)参照)及び同期分離回路1の出力信号が入力されるものであるため、結局、同期分離回路1からの信号は、垂直帰線期間を除いてそのまま水平AFC回路8へ出力されることとなる。
【0036】
次に、上述した主要部の動作を踏まえつつ全体の回路動作について説明することとする。
最初に、VTR以外の映像ソースから映像信号が入力された場合の動作について説明する。
この場合、標準・非標準判別回路4からは、論理値Highに対応するレベルの信号が出力されると共に、VTR判別回路5からも、論理値Highに対応するレベルの信号が出力されることとなる。
マスク制御回路6の4入力NAND回路21においては、上述したような標準・非標準判別回路4及びVTR判別回路5からの信号に加えて、垂直同期パルス生成回路3の第2の入力制御信号φ2(図2(B)参照)及び水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号(図2(C)参照)を反転した信号がそれぞれ入力されることとなる。したがって、4入力NAND回路21からは、図2(F)に示されたように、第2の入力制御信号φ2が論理値Lowの状態にある間、論理値Highの状態となる一方、第2の入力制御信号φ2が論理値Highの状態にある間、水平分周回路28の出力信号(図2(C)参照)に略一致した状態の信号が出力されることとなる。
【0037】
また、入力制御回路7の第3の3入力AND回路22には、4入力NAND回路21から上述のような信号(図2(F)参照)が入力されると共に、垂直同期パルス生成回路3の第1の入力制御信号φ1(図2(D)参照)と、同期分離回路1からの複合同期信号がいわゆる正論理で入力される結果、第3の3入力AND回路22からは、図2(G)に示されたように、垂直帰線期間の同期信号周期が1/(2fH)となる期間においては、論理値Lowの状態となり、その間の前等化パルス、垂直同期パルス及後等化パルスが水平AFC回路8へ出力されず(すなわち、換言すれば、これらの信号がマスクされる)、さらに、この垂直帰線期間の同期信号周期が1/(2fH)となる期間、論理値Low状態となった後は、同期信号の内、コピーガード信号が除かれた(換言すれば、マスクされた)状態の同期信号が出力されたような信号となる。
【0038】
すなわち、同期分離回路1からは、コピーガード信号が挿入されている期間においては、図3(A)の拡大波形図に示されたように、同期信号に続いて、複数のコピーガード信号SCGが連続し、これが周期的に繰り返される状態の信号が出力され、第3の3入力AND回路22へ入力される。
一方、この図3(A)の拡大波形図に対応して、図3(B)には、水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号の拡大波形図が示されているが、第3の3入力AND回路22へ、4入力NAND回路21から入力される信号(図2(F)参照)は、特に、コピーガード信号が現れる期間は、水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号と略同一の信号が出力される状態となるため、結局、第3の3入力AND回路22からは、図3(A)のコピーガード信号が除かれ、同期信号のみが出力されたような状態となり(図2(G)参照)、これが水平AFC回路8に印加されることとなる。
【0039】
水平AFC回路8においては、コピーガード信号を有しない正常状態と変わるところのない第3の3入力AND回路22から信号が印加されることとなり、この入力信号は、位相比較器25において、水平分周回路28からの信号P1と位相比較され、その位相比較結果がローパスフィルタ26で平滑される結果、電圧制御発振器27へは、図3(C)に示されたような正常時の信号が印加されることとなる。
その結果、水平分周回路28からの水平同期信号HDは、垂直帰線期間後の映像信号が挿入された時期となっても安定した周波数で出力されることとなる。
【0040】
次に、VTRからの映像信号が入力された場合について説明する。
この場合、先に説明したように、VTRからの信号は、VTRがヘリカルスキャン方式である場合、磁気テープや回転シリンダー系の伸縮が原因となり、いわゆる信号トラックのつなぎ目で伸び縮みが生じ、大凡30μsec程度までの位相誤差が発生する。
かかる状態において、標準・非標準判別回路4に上述のような位相誤差を有する垂直同期信号が入力された場合、標準・非標準判別回路4においては、上述した程度の位相誤差では、垂直同期信号が非標準であると判別されず、標準であると判別され、標準・非標準判別回路4からは論理値Highに対応するレベルの信号が出力されることとなる。
そして、かかる場合に、仮に、VTR判別回路5がないとし、かつ、4入力NAND回路21に代えて、図示されない3入力NAND回路に、標準・非標準判別回路4の出力信号と、垂直同期パルス生成回路3の第2の入力制御信号φ2(図2(B)参照)と、第2の反転回路20の出力信号(すなわち、水平分周回路28の分周出力信号の反転信号)とが入力されようにしたとすると、その3入力NAND回路からは、図2(F)に示されたような信号が出力され、第3の3入力AND回路22へ印加されることとなる。
【0041】
第3の3入力AND回路22においては、上述したような3入力NAND回路からの信号に加えて、垂直同期パルス生成回路3の第1の入力制御信号φ1と、同期分離回路1からの複合同期信号が印加されることとなるが、同期分離回路1からの複合同期信号と、4入力NAND回路21からの信号との間には、上述したような位相誤差がある状態である。そのため、水平AFC回路8へは、コピーガード信号が完全に除去されない(完全にマスクされない)状態の論理和信号が入力されることとなる。
したがって、水平AFC回路8は誤動作状態となり、入力複合映像信号の水平同期周波数と、水平分周回路28から出力される水平同期信号HDとの間には、大きな周波数ずれが生じる。そのため、垂直帰線期間後に映像が始まっても位相が完全に同期せず、画面の始端部において大きな像曲がりが引き起こされることとなる。
【0042】
ところが、本発明の実施の形態における同期信号処理回路のようにVTR判別回路5がある場合には、VTR判別回路5からの論理値Lowに対応するレベルの信号が4入力NAND回路21に入力されることとなるため、4入力NAND回路21の出力は、論理値High状態となり、水平AFC回路8へは、垂直同期パルス生成回路3からの第1の入力制御信号φ1が論理値High状態にある間、同期分離回路1の複合同期信号がそのまま入力されることとなる。
このように、コピーガード信号を含む複合同期信号を水平AFC回路8へ敢えて入力させるのは、同期分離回路1への入力信号がVTR信号である場合、上述したように、仮にVTR判別回路5を設けず、標準・非標準判別回路4の出力信号と、垂直同期パルス生成回路3の第2の入力制御信号φ2(図2(B)参照)と、第2の反転回路20の出力信号との論理和出力を第3の3入力AND回路22へ入力し、その出力を水平分周回路28に入力した場合に生ずる出力信号の大きな周波数ずれに比して、例え垂直帰線期間終了後に水平AFC回路28の出力周波数のずれが生ずるにしても、その周波数ずれの程度はコピーガード信号を含む複合同期信号をそのまま水平AFC回路28へ入力した場合の方が小さく、相対的には安定したいわゆるAFC動作となるためである。
【0043】
上述した回路構成例は、これに限定される必要はなく、次述するような3つの簡素化した他の回路構成とすることも可能である。
最初に第1の他の回路構成例について説明する。
この第1の他の回路構成例は、図1に示された回路構成を基本とし、標準・非標準判別回路4とVTR判別回路3とを設けず、4入力NAND回路21に代えて2入力NAND回路(図示せず)を設け、この2入力NAND回路へは、水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号(図2(C)参照)の反転信号(第2の反転回路20)と、垂直同期パルス生成回路3からのマスクタイミング信号としての第2の入力制御信号φ2(図2(B)参照)とを入力する。そして、第3の3入力AND回路22に、上述の2入力NAND回路の出力と、同期分離回路1からの出力信号と、垂直同期パルス生成回路3からの第1の入力制御信号φ1(図2(D)参照)とを入力し、この3入力AND回路22の出力信号を水平AFC回路8へ入力するような構成としてもよい。すなわち、この場合、2入力NAND回路からは、マスクタイミング信号が論理値High状態の間、ブランキング信号が出力され、このブランキング信号と同期分離回路1からの同期信号と、第1の入力制御信号φ1とが3入力AND回路22により論理和をとられることで、コピーガード信号が除去(マスク)された同期信号が水平AFC回路8へ入力されることとなるものである。
【0044】
次に、第2の他の回路構成例としては、図1に示された回路構成を基本として、VTR判別回路5を設けず、4入力NAND回路21に代えて、3入力NAND回路(図示せず)とし、この3入力NAND回路へは、標準・非標準判別回路4の出力信号と、水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号(図2(C)参照)の反転信号(第2の反転回路20の出力信号)と、垂直同期パルス生成回路3からのマスクタイミング信号としての第2の入力制御信号φ2(図2(B)参照)とを入力する。そして、第3の3入力AND回路22には、3入力NAND回路の出力信号と、同期分離回路1の出力信号と、垂直同期パルス生成回路3からの第1の入力制御信号φ1(図2(D)参照)とを入力し、その論理和出力を、水平AFC回路8へ入力するようにする。
この場合、垂直同期分離回路2から得られた垂直同期信号が標準の周期を有するものである場合には、標準・非標準判別回路4の出力信号は、論理値Highの状態とされるため、3入力NAND回路からは、上述の第1の他の回路構成例と同様に、マスクタイミング信号が論理値High状態の間、ブランキング信号が出力される状態となる。したがって、3入力AND回路22からは、このブランキング信号と、同期分離回路1の出力信号と、垂直同期パルス生成回路3からの第1の入力制御信号φ1との論理和出力が得られる結果となるため、コピーガード信号が除去(マスク)された同期信号が水平AFC回路8へ入力されることとなるものである。
【0045】
次に、第3の他の回路構成例としては、図1に示された回路構成を基本として、標準・非標準判別回路4を設けず、4入力NAND回路21に代えて、3入力NAND回路(図示せず)とし、この3入力NAND回路へは、VTR判別回路5の出力信号と、水平分周回路28からのブランキング信号としての分周出力信号(図2(C)参照)の反転信号(第2の反転回路20の出力信号)と、垂直同期パルス生成回路3からのマスクタイミング信号としての第2の入力制御信号φ2(図2(B)参照)とを入力する。そして、第3の3入力AND回路22には、3入力NAND回路の出力信号と、同期分離回路1の出力信号と、垂直同期パルス生成回路3からの第1の入力制御信号φ1(図2(D)参照)とを入力し、その論理和出力を、水平AFC回路8へ入力するようにする。
この場合、VTR判別回路5の出力が、入力端子10への入力信号がVTR以外の映像ソースであるとの判別結果に対応する論理値Highの状態においては、3入力NAND回路からは、上述の第1の他の回路構成例と同様に、マスクタイミング信号が論理値High状態の間、ブランキング信号が出力される状態となる。したがって、3入力AND回路22からは、このブランキング信号と、同期分離回路1の出力信号との論理和出力が得られる結果となるため、コピーガード信号が除去(マスク)された同期信号が水平AFC回路8へ入力されることとなるものである。
一方、VTR判別回路5の出力が、入力端子10への入力信号がVTR信号であるとの判別結果に対応する論理値Lowの状態においては、3入力NAND回路の出力は、他の2つの入力信号の論理状態に関わらず、論理値Highの状態となる。したがって、水平AFC回路8へは、3入力AND回路22を介して同期分離回路1の出力信号がそのまま入力されることとなる。
【0046】
【発明の効果】
以上、述べたように、本発明によれば、コピーガード信号が挿入された信号が入力された際に、コピーガード信号をクロック生成手段へ入力しないような構成とすることにより、クロック生成手段の動作を安定させ、垂直帰線期間後の水平同期信号出力のいわゆる周波数引き込み時間を短縮させることができるので、映像始端部の像曲がりのない、安定性、信頼性の高い同期信号処理回路を提供することができる。特に、請求項2及び請求項3記載の発明においては、上述の効果に加えて、VTR判別手段を設けたことにより、コピーガード信号が挿入されたVTR信号が入力された場合に、そのコピーガード信号が不完全なマスク状態でクロック生成手段へ入力されることがなくなるので、そのような入力信号がクロック生成手段へ入力されることで生ずるクロック生成手段の誤動作が確実に回避されることとなり、より安定性、信頼性の高い同期信号処理回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における同期信号処理回路の回路構成例を示す回路図である。
【図2】図1に示された回路構成例における主要部のタイミング波形図であり、図2(A)は、コピーガード信号が挿入された複合映像信号のタイミング波形図、図2(B)は、垂直同期パルス生成回路の第2の入力制御信号φ2のタイミング波形図、図2(C)は、水平分周回路からブランク信号として出力される分周出力信号のタイミング波形図、図2(D)は、垂直同期パルス生成回路の第1の入力制御信号φ1のタイミング波形図、図2(E)は、垂直同期パルス生成回路の第3の入力制御信号φ3のタイミング波形図、図2(F)は、VTR以外の映像ソースからの映像信号が入力された場合において、図1に示された回路構成例における4入力NAND回路の出力信号のタイミング波形図、図2(G)は、VTR以外の映像ソースからの映像信号が入力された場合において、図1に示された回路構成例における4入力NAND回路の出力信号のタイミング波形図である。
【図3】コピーガード期間における動作を説明するための主要部のタイミング波形図であり、図3(A)は、同期分離回路の出力信号であって、特にコピーガード信号が挿入された部分を拡大したタイミング波形図、図3(B)は、水平分周回路からのブランキング信号としての分周出力信号を拡大したタイミング波形図、図3(C)は、水平AFC回路のローパスフィルタの出力を示すタイミング波形図である。
【図4】VTR判別回路の動作を説明するための主要部のタミミング波形図であり、図4(A)は、VTR以外の映像ソースからの複合映像信号が入力された場合の同期分離回路の出力信号を示すタイミング波形図、図4(B)は、VTRからの複合映像信号が入力された場合の同期分離回路の出力信号を示すタイミング波形図、図4(C)は、水平分周回路からのブランキング信号としての分周出力信号のタイミング波形図、図4(D)は、図4(D)に示されたブランキング信号を反転した信号のタイミング波形図、図4(E)は、垂直同期パルス生成回路の第3の入力制御信号φ3のタイミング波形図、図4(F)は、VTR以外の映像ソースからの複合映像信号が入力された場合のVTR判別回路における第2の3入力AND回路の出力を示すタイミング波形図、図4(G)は、VTR以外の映像ソースからの複合映像信号が入力された場合のVTR判別回路における第1の3入力AND回路の出力を示すタイミング波形図、図4(H)は、VTRからの複合映像信号が入力された場合のVTR判別回路における第2の3入力AND回路の出力信号のタイミング波形図、図4(I)は、VTRからの複合映像信号が入力された場合のVTR判別回路における第1の3入力AND回路の出力信号のタイミング波形図である。
【図5】従来の回路構成例を示す回路図である。
【図6】従来の水平AFC回路の位相比較動作を説明するための主要部のタイミング波形図であり、図6(A)は、同期分離回路に入力される信号のタイミング波形図、図6(B)は、同期分離回路の出力信号のタイミング波形図、図6(C)は、水平分周回路から位相比較回路へ入力される信号P1のタイミング波形図、図6(D)は、ローパスフィルタの出力電圧のタイミング波形図である。
【図7】垂直帰線期間における従来回路の動作を説明するための主要部のタイミング波形図であり、図7(A)は、コピーガード信号を含まない複合映像信号の例を示すタイミング波形図、図7(B)は、垂直同期パルス生成回路の第1の入力制御信号φ1のタイミング波形図、図7(C)は、コピーガード信号を含む複合映像信号の例を示すタイミング波形図、図7(D)は、図7(C)に示された信号が入力された場合の同期分離回路の出力信号のタイミング波形図である。
【図8】コピーガード信号に起因する水平AFC回路の不安定動作状態を説明するた目の主要部のタイミング波形図であり、図8(A)は、図7(C)に示されたようなコピーガード信号を含む複合映像信号の特にコピーガード信号を含む部分を拡大したタイミング波形図、図8(B)は、図7(D)に示された同期分離回路の出力信号の特にコピーガード信号を含む部分を拡大したタイミング波形図、図8(C)は、ローパスフィルタの出力電圧のタイミング波形図である。
【符号の説明】
1…同期分離回路
2…垂直同期分離回路
3…垂直同期パルス生成回路
4…標準・非標準判別回路
5…VTR判別回路
6…マスク制御回路
7…入力制御回路
8…水平AFC回路
Claims (4)
- 複合映像信号から複合同期信号を分離する同期分離手段と、
前記同期分離手段から出力された複合同期信号から垂直同期信号を分離する垂直同期分離手段と、
前記同期分離手段から出力された複合同期信号を基に、当該複合同期信号に同期したクロック信号を生成するクロック生成手段と、
前記クロック生成手段から出力されたクロック信号と前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号とを基に、前記垂直同期信号に同期した分周信号を生成し、入力制御信号として出力する垂直同期パルス生成手段と、
前記垂直同期パルス生成手段から出力された入力制御信号により、前記同期分離手段から出力された複合同期信号の前記クロック発生手段への入力を制御する入力制御手段とを具備してなる同期信号処理回路であって、前記クロック生成手段は、前記複合同期信号に含まれる水平同期信号を基に、当該水平同期信号に同期し、かつ、当該水平同期信号よりも広いパルス幅を有する前記水平同期信号をマスクするためのブランキング信号を発生するブランキング発生回路を有してなり、
前記垂直同期パルス生成手段は、垂直同期分離手段からの垂直同期信号を分周して、前記複合映像信号に含まれるコピーガード信号の出現する期間のタイミングを規定するマスクタイミング信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号において、水平同期信号の周期が本来の周期1/2となる期間に、論理値Lowに対応するレベルとなる垂直帰線期間マスク信号とを、それぞれ生成して、それぞれ入力制御信号として出力してなり、前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号が所定整数倍周波数であるか否かを前記垂直同期パルス生成手段における分周信号の一つを基に判別し、前記垂直同期信号が前記分周信号周波数の所定整数倍周波数である場合には論理値Highに対応する信号を、前記垂直同期信号が前記分周信号周波数の所定整数倍周波数ではない場合には論理値Lowに対応する信号を出力する標準・非標準判別手段を設け、前記入力制御手段を3入力NAND回路と第3の3入力AND回路とを用いて構成し、前記3入力NAND回路には、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号と、前記垂直同期パルス生成手段によるマスクタイミング信号と、前記標準・非標準判別手段の出力信号とが入力され、前記第3の3入力AND回路には、前記3入力NAND回路の出力信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段の垂直帰線期間マスク信号とが入力されてなることを特徴とする同期信号処理回路。 - 複合映像信号から複合同期信号を分離する同期分離手段と、
前記同期分離手段から出力された複合同期信号から垂直同期信号を分離する垂直同期分離手段と、
前記同期分離手段から出力された複合同期信号を基に、当該複合同期信号に同期したクロック信号を生成するクロック生成手段と、
前記クロック生成手段から出力されたクロック信号と前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号とを基に、前記垂直同期信号に同期した分周信号を生成し、入力制御信号として出力する垂直同期パルス生成手段と、
前記垂直同期パルス生成手段から出力された入力制御信号により、前記同期分離手段から出力された複合同期信号の前記クロック発生手段への入力を制御する入力制御手段とを具備してなる同期信号処理回路であって、前記クロック生成手段は、前記複合同期信号に含まれる水平同期信号を基に、当該水平同期信号に同期し、かつ、当該水平同期信号よりも広いパルス幅を有する前記水平同期信号をマスクするためのブランキング信号を発生するブランキング発生回路を有してなり、
前記垂直同期パルス生成手段は、垂直同期分離手段からの垂直同期信号を分周して、前記複合映像信号に含まれるコピーガード信号の出現する期間のタイミングを規定するマスクタイミング信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号において、水平同期信号の周期が本来の周期1/2となる期間に、論理値Lowに対応するレベルとなる垂直帰線期間マスク信号とを、それぞれ生成してそれぞれ入力制御信号として出力してなり、
前記同期分離手段から出力された複合同期信号がVTR信号におけるものであるか否かを判別するVTR判別手段を設け、
該VTR判別手段は、第1の3入力AND回路を有し、該第1の3入力AND回路には、前記複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段における分周信号の一つと、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号とが入力され、前記第1の3入力AND回路の出力が論理値Lowである期間が所定期間継続する場合には前記複合同期信号がVTR信号ではないものと、該所定期間継続しない場合には前記複合同期信号がVTR信号であるものとして判別し、前記複合同期信号がVTR信号である場合には論理値Lowに対応する信号を、前記複合同期信号がVTR信号ではない場合には論理値Highに対応する信号を出力する構成とし、
前記入力制御手段を3入力NAND回路と第3の3入力AND回路とを用いて構成し、前記3入力NAND回路には、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号と、前記垂直同期パルス生成手段によるマスクタイミング信号と、前記VTR判別手段の出力信号とが入力され、前記第3の3入力AND回路には、前記3入力NAND回路の出力信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段の垂直帰線期間マスク信号とが入力されてなることを特徴とする同期信号処理回路。 - 複合映像信号から複合同期信号を分離する同期分離手段と、
前記同期分離手段から出力された複合同期信号から垂直同期信号を分離する垂直同期分離手段と、
前記同期分離手段から出力された複合同期信号を基に、当該複合同期信号に同期したクロック信号を生成するクロック生成手段と、
前記クロック生成手段から出力されたクロック信号と前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号とを基に、前記垂直同期信号に同期した分周信号を生成し、入力制御信号として出力する垂直同期パルス生成手段と、
前記垂直同期パルス生成手段から出力された入力制御信号により、前記同期分離手段から出力された複合同期信号の前記クロック発生手段への入力を制御する入力制御手段とを具備してなる同期信号処理回路であって、
前記クロック生成手段は、前記複合同期信号に含まれる水平同期信号を基に、当該水平同期信号に同期し、かつ、当該水平同期信号よりも広いパルス幅を有する前記水平同期信号をマスクするためのブランキング信号を発生するブランキング発生回路を有してなり、
前記垂直同期パルス生成手段は、垂直同期分離手段からの垂直同期信号を分周して、前記複合映像信号に含まれるコピーガード信号の出現する期間のタイミングを規定するマスクタイミング信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号において、水平同期信号の周期が本来の周期1/2となる期間に、論理値Lowに対応するレベルとなる垂直帰線期間マスク信号とを、それぞれ生成して、それぞれ入力制御信号として出力してなり、
前記垂直同期分離手段から出力された垂直同期信号が所定整数倍周波数であるか否かを前記垂直同期パルス生成手段における分周信号の一つを基に判別し、前記垂直同期信号が前記分周信号周波数の所定整数倍周波数である場合には論理値Highに対応する信号を、前記垂直同期信号が前記分周信号周波数の所定整数倍周波数ではない場合には論理値Lowに対応する信号を出力する標準・非標準判別手段を設け、
前記同期分離手段から出力された複合同期信号がVTR信号におけるものであるか否かを判別するVTR判別手段を設け、
該VTR判別手段は、第1の3入力AND回路を有し、該第1の3入力AND回路には、前記複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段における分周信号の一つと、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号とが入力され、前記第1の3入力AND回路の出力が論理値Lowである期間が所定期間継続する場合には前記複合同期信号がVTR信号ではないものと、該所定期間継続しない場合には前記複合同期信号がVTR信号であるものとして判別し、前記複合同期信号がVTR信号である場合には論理値Lowに対応する信号を、前記複合同期信号がVTR信号ではない場合には論理値 Highに対応する信号を出力する構成とし、
前記入力制御手段を4入力NAND回路と第3の3入力AND回路とを用いて構成し、前記4入力NAND回路には、前記クロック生成手段により生成されたブランキング信号を反転した信号と、前記垂直同期パルス生成手段によるマスクタイミング信号と、前記標準・非標準判別手段の出力信号と、VTR判別手段の出力信号が入力され、前記第3の3入力AND回路には、前記4入力NAND回路の出力信号と、前記同期分離手段から出力された複合同期信号と、前記垂直同期パルス生成手段の垂直帰線期間マスク信号とが入力されてなることを特徴とする同期信号処理回路。 - クロック生成手段は、位相比較器と、ローパスフィルタと、電圧制御発振器と、水平分周回路とを具備してPLL回路が構成されたものからなり、
位相比較器は、入力制御手段の出力信号と、水平分周回路の所定の分周出力信号との位相比較を行い、その位相比較結果に応じた信号を出力し、
ローパスフィルタは、前記位相比較器の出力信号の平滑化を行い、
電圧制御発振器は、前記ローパスフィルタの出力信号に応じた周波数の信号を出力し、
水平分周回路は、前記電圧制御発振器の出力信号を分周した分周信号を出力することを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の同期信号処理回路。
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