JP4007316B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機等の画像形成装置に係り、詳しくは、定着装置の安全設計に関する。
画像形成装置には、記録媒体上のトナー画像を加熱により定着させる定着装置が設けられている。定着装置は、内側に加熱手段が設けられた加熱ローラと、この加熱ローラに圧接してニップ部を形成する加圧ローラとを備えている。
加熱ローラが過昇温となった場合、加熱ローラ及び周辺部材の発火等を防止するため、何らかの方法により加熱手段への電力供給を遮断する必要がある。
例えば、加熱ローラが過昇温となった場合、加熱手段への電力供給を遮断する方法として、温度センサからの温度検出情報を制御用CPUに入力し、センサからの温度検出信号が予め設定された温度を越えた場合、給電を遮断する定着装置が開示されている(特許文献1参照)。
しかしながら、制御用CPUが暴走した場合、加熱手段への通電を遮断することができないため、定着ローラの温度を検出する検温素子からの信号に基づいて回路を遮断するリレーを制御する信号を出力するCPUと、検温素子からの信号に基づいてリレーを制御する信号を出力するコンパレータとの論理和を取り、論理和の出力によりリレーを制御する熱定着制御装置が開示されている(特許文献2参照)。
更に、加熱手段への通電遮断後、検出温度が低下すると再び加熱手段へ通電が行われてしまうため、異常高温が検知されると、コンパレータによって以後検出温度に係りなくヒータへの通電を遮断する強制ヒータ断回路を備えた記録装置が開示されている(特許文献3参照)。
また、定着温度(即ち、加熱ローラの温度)を二重監視する方法として、定着ヒータの通電制御と、パワー系のオン/オフ制御を行い、温度異常を検出すると、定着ヒータの通電を禁止すると共にパワー系の電源をオフするMPUと、定着ヒータの温度が上昇した場合に、パワー系の電源を強制的にオフする温度過昇検出・制御手段とを備え、定着温度を二重監視する画像形成装置が開示されている。
特開平5−197310号公報 特開平5−307340号公報 特開平8−262923号公報 特開平10−307514号公報
しかしながら、従来では、加熱ローラの温度を検出する温度センサは一つであり、この温度センサからの温度検出信号に基づいてCPUなどの制御部を介して加熱手段を強制的に停止させる方法が用いられている。この方法では、CPUの制御暴走によって停止できない場合があり、安全面で不安がある。また、加熱手段への通電を遮断する要因として、加熱ローラの温度以外にも定着装置に係る各種信号を考慮し、定着装置全体に異常が無い場合のみ加熱手段が加熱されることが好ましい。
更に、異なる加熱手段を有する複数の定着装置が搭載可能な画像形成装置の場合、画像形成装置の使用環境等に応じた定着装置を搭載することがある。この場合、加熱手段毎に駆動回路や周辺回路を構成する必要があり、管理すべき部品数の増加によるコストの増大が懸念されている。
更に、従来、加熱ローラの加熱手段としてハロゲンランプが用いられていたが、近年、省エネルギー化を図るために、高エネルギー効率の加熱手段として、誘導コイルを用いた誘導加熱ヒータが採用されている。誘導コイルはハロゲンランプと異なり、通電されても発光せず、昇温速度が速いため、動作状況を目視して確認することができない。そのため、誘導コイルの動作中に誤って加熱ローラを触り火傷などをする危険があり、また、誘導コイルの駆動部は高電圧になるため、感電する危険もある。
本発明の課題は、画像形成装置に用いられる定着装置の汎用性と安全性とを向上させることである。
請求項1に記載の発明は、異なる加熱手段を有する複数の定着装置を選択的に搭載可能とし、前記搭載された定着装置における加熱部材の複数の検出位置の温度を検出する温度検出手段と、検出された複数の温度検出信号に基づいて前記各検出位置での温度の異常を検出する温度異常検出手段と、前記搭載された定着装置を統括的に制御を行い前記加熱手段のON/OFF制御の指示を行う駆動指示信号を出力し、複数の温度検出信号に基づいて温度の異常を検出する制御手段と、前記加熱手段への給電を遮断する遮断手段と、検出された複数の温度異常信号と駆動指示信号とに基づいて前記加熱手段の動作を強制的に停止させるか又は前記遮断手段に遮断動作を指示する停止信号を出力する停止信号出力手段と、を備えた画像形成装置において、搭載された定着装置を識別するための識別信号を出力する識別信号出力手段と、前記識別信号に基づいて、前記加熱手段の強制停止の判断に不要な温度異常信号を、前記搭載された定着装置に応じて無効化する不要信号無効化手段と、を備えたこと、を特徴としている。
請求項2に記載の発明は、前記停止信号出力手段は、前記複数の温度異常信号に加えて、前記定着装置の架台のセット状態を示す架台セット信号、前記定着装置のセット状態を示す定着セット信号、前記温度検出手段の故障状態を示す故障検出信号、又は前記定着装置の駆動回路の接続状態を示す接続検出信号のいずれか若しくはそれらの組み合わせを入力として判断を行うこと、を特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記温度検出手段は、前記加熱部材の軸方向中央部又は端部のいずれか若しくはそれらの組み合せの位置に設置されていること、を特徴としている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記温度検出手段は、前記加熱部材に接触するセンサ又は非接触するセンサのいずれか若しくはそれらの組み合わせで構成されること、を特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記温度異常検出手段は、前記加熱部材の温度異常が高温異常又は低温異常のいずれか一方若しくはその両方を検出すること、を特徴としている。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記停止信号出力手段は、前記複数の温度異常信号と前記駆動指示信号とに基づいて前記加熱手段のON/OFFを行う駆動信号を論理演算して算出し、前記加熱手段を駆動させる駆動手段に出力することにより、加熱手段を強制停止させるように構成したこと、を特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記停止信号出力手段は、前記複数の温度異常信号と前記駆動指示信号とに基づいて前記加熱手段のON/OFFを行う駆動信号を論理演算して算出して前記制御手段に出力し、制御手段は、入力された駆動信号に基づいて加熱手段の動作を強制的に停止させるか又は遮断手段に遮断動作を指示するように構成したこと、を特徴としている。
請求項8に記載の発明は、請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記停止信号出力手段は、前記複数の温度異常信号に基づいた異常検知信号を論理演算して算出して前記制御手段に出力し、制御手段は、入力された異常検知信号に基づいて加熱手段の動作を強制的に停止させるか又は遮断手段に遮断動作を指示するように構成したこと、を特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記遮断手段は、前記加熱手段への電力供給路に設けられた給電遮断リレーに加え、サーモスタット又は温度ヒューズのいずれか若しくはそれらの組み合わせを備えること、を特徴としている。
請求項10に記載の発明は、請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記加熱手段は、ハロゲン加熱ヒータ、電磁誘導加熱ヒータ又はカーボンヒータであること、を特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記加熱手段の動作状態を報知する報知手段を備えること、を特徴としている。
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記報知手段は、前記定着装置近傍又は前記定着装置架台内部に備えられていること、を特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項11に記載の画像形成装置において、前記報知手段は、前記画像形成装置に関する情報が表示される表示部に含まれること、を特徴としている。
請求項14に記載の発明は、請求項11から13のいずれか一項に記載の画像形成装置において、前記報知手段は、電流を流すと発光する半導体素子(LED;Light Emitting Diode)又は液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)のいずれか若しくはそれらの組み合わせであること、を特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、複数の定着装置を識別する識別信号に基づいて、強制停止の判断に不要な温度異常信号を無効にする無効化手段を備えることにより、複数種類の定着装置(即ち、複数種類の加熱手段)を同一の回路で駆動可能な画像形成装置を実現することができるため、加熱手段毎に駆動回路や周辺回路を構成する必要がなくなり、管理すべき部品数の低減によるコストの減少が期待でき、また、画像形成装置の汎用性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明によれば、停止信号出力手段は、複数の温度異常信号に加えて、架台セット信号、定着セット信号、故障検出信号、接続検出信号のいずれか若しくはそれらの組み合せを入力として判断することにより、全ての信号が正常である場合のみ、加熱手段を駆動させることができるため、画像形成装置の安全性を向上させることができる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2と同様の効果を得られるのは勿論のこと、温度検出手段は、加熱部材の軸方向中央部又は端部のいずれか若しくはそれらの組み合せの位置に配置されていることにより、加熱部材の軸方向の温度分布異常を検出することができる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1から3のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、温度検出手段が接触又は非接触に拘わらず、本発明の適応が可能となる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項1から4のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、温度異常検出手段は、加熱部材の高温異常又は低温異常のいずれか一方若しくは両方を検出することにより、温度異常をきめ細かく検出可能となる。
請求項6に記載の発明によれば、請求項1から5のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、停止信号出力手段は、複数の温度異常信号と駆動指示信号とに基づいて駆動信号を論理演算して算出し、駆動手段に出力することにより、加熱手段を強制停止させるように構成したことにより、安全に加熱手段を駆動させることができる。
請求項7に記載の発明によれば、請求項1から6のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、停止信号出力手段は、複数の温度異常信号と駆動指示信号とに基づいて駆動信号を論理演算して算出して制御手段に出力し、制御手段は、入力された駆動信号に基づいて加熱手段の動作を強制的に停止させるか又は遮断手段に遮断動作を指示するように構成したことにより、加熱手段がどのように駆動されているかを制御手段にて認識することができるため、制御手段側からも加熱手段を監視することができ、制御手段からの供給電力を停止させることも可能となり、画像形成装置の安全性を向上させることができる。
請求項8に記載の発明によれば、請求項1から7のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、停止信号出力手段は、温度異常信号に基づいて異常検知信号を論理演算して算出して制御手段に出力し、制御手段は、入力された異常検知信号に基づいて加熱手段の動作を強制的に停止させるか又は遮断手段に遮断動作を指示するように構成したことにより、制御手段以外からの温度異常を認識することができるため、制御手段からの供給電力を停止させることも可能となり、画像形成装置の安全性を向上させることができる。
請求項9に記載の発明によれば、請求項1から8のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、遮断手段を制御手段などのソフトウェアを介さずに加熱手段の動作を強制的に停止される給電遮断リレーに加え、サーモスタット又は温度ヒューズのいずれかもしくはその組み合わせを備えることにより、ソフトウェアの暴走などに影響を受けずに確実に停止させることができ、画像形成装置の安全性を向上させることができる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1から9のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、加熱手段としてハロゲン加熱ヒータ、電磁誘導加熱ヒータ、カーボンヒータを用いた定着装置を搭載することができる。
請求項11に記載の発明によれば、請求項1から10と同様の効果を得られるのは勿論のこと、加熱手段の動作状態を報知する報知手段を備えることにより、加熱手段の動作状況を容易に確認することができるため、加熱手段の動作中の事故を防止することができる。
請求項12に記載の発明によれば、請求項11と同様の効果を得られるのは勿論のこと、報知手段を定着装置近傍又は定着装置架台内部に備えられていることにより、定着装置のメンテナンス等を行う際に、加熱手段の動作状況を容易に確認することができるため、加熱手段の動作中の事故を防止することができる。
請求項13に記載の発明によれば、請求項11と同様の効果を得られるのは勿論のこと、報知手段を画像形成装置に関する情報が表示されている表示部に含まれることにより、画像形成に係る機能と同様に加熱手段の動作状況を目視による確認をすることができるため、加熱手段の動作中の事故を防止することができる。
請求項14に記載の発明によれば、請求項11から13のいずれか一項と同様の効果を得られるのは勿論のこと、報知手段は、半導体素子又は液晶ディスプレイであることにより、加熱手段の動作状況を目視により容易に確認をすることができるため、加熱手段の動作中の事故を防止することができる。
以下、図を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1に、本発明の実施の形態における画像形成装置1の概略構成図を示す。
図1に示すように、画像形成装置1は、感光ドラム20を備え、この感光ドラム20の表面を帯電器21により所定の電位に帯電し、露光手段22により画像を露光して感光ドラム20の表面に静電潜像を形成し、この潜像を現像器23により現像剤(トナー)を用いて現像してトナー画像として可視化し、得られたトナー画像を感光ドラム20に搬送された紙などの記録媒体Pに転写手段24により転写する。トナー画像の転写が終了した感光ドラム20は、その表面に残留した転写の残りのトナーをクリーナ25により除去した後、つぎの画像形成に供される。
一方、トナー画像を担持した記録媒体Pは、感光ドラム20から電磁誘導加熱ヒータを用いた定着装置(以下、第1定着装置と称す。)10a又はハロゲン加熱ヒータを用いた定着装置(以下、第2定着装置と称す。)10bに送られる。第1定着装置10a又は第2定着装置10bにおいて記録媒体P上の未定着トナー画像が定着され、記録媒体P上にプリント画像が得られる。
本発明の画像形成装置1は、第1定着装置10aと第2定着装置10bとを、使用環境などに応じて、選択的に搭載可能な構成となっている。
第1定着装置10aは、加熱部材としての加熱ローラ11aと、この加熱ローラ11aに圧接してニップ部Nを形成する加圧ローラ12aと、加熱ローラ11a内に設けられた加熱手段としての第1、2誘導コイル(図示略)と、第1定着装置10aの近傍に備えられた第1、2誘導コイルの動作中に点灯する報知手段としての表示ランプ13aから構成される。記録媒体P上のトナー画像は、加熱ローラ11aと加圧ローラ12aとの圧接部のニップNを通過する際に定着される。なお、表示ランプ13aは、半導体素子(LED;Light Emitting Diode)を用いることが好ましい。
第2定着装置10bは、加熱部材としての加熱ローラ11bと、この加熱ローラ11bに圧接してニップ部Nを形成する加圧ローラ12bと、加熱ローラ11b内に設けられた加熱手段としてのハロゲンランプ(図示略)と、第2定着装置10bの近傍に備えられたハロゲンランプの動作中に点灯する報知手段としての表示ランプ13bから構成される。記録媒体P上のトナー画像は、加熱ローラ11bと加圧ローラ12bとの圧接部のニップNを通過する際に定着される。なお、表示ランプ13bは、半導体素子(LED;Light Emitting Diode)を用いることが好ましい。
加熱手段の動作状態を報知するLEDを用いた表示ランプ13a、13bを備えることにより、加熱手段の動作状況を容易に確認することができ、また定着装置近傍に備えられていることにより、定着装置のメンテナンス等を行う際に、加熱手段の動作状況を目視により容易に確認することができるため、加熱手段の動作中の事故を防止することができる。
図2に、本実施の形態の第1定着装置10aと第2定着装置10bとに係る概略制御構成図を示す。
図2に示すように、第1定着装置10aと第2定着装置10bとの制御構成は、制御手段としての制御部100と、同一基板上に搭載された温度異常検出手段としての異常検知回路部200と停止信号出力手段としての停止信号演算回路部300とを備え、制御部100及び異常検知回路部200からの各種信号に基づいて演算された給電停止信号Soffが遮断手段としての給電遮断リレー回路部50を動作させることによって、駆動手段としてのIH(Induction Heating)ヒータ駆動部400を介して定着装置架台40内の第1定着装置10a又は第2定着装置10bへの電力供給を遮断する構成である。
定着装置架台40は、IHヒータ駆動部400と第1定着装置10a又は第2定着装置10bを搭載可能としている。
定着装置架台40は、定着装置架台40のセット状態を示す架台セット信号としての架台セット信号Ss3を停止信号演算回路部300に出力する。架台セット信号Ss3は、定着装置架台40の画像形成装置1に対するセット状態、即ち、定着装置架台40が画像形成可能な所定位置にセットされセットレバーがセット位置になっている状態かを示し、例えば、画像形成装置1内から第1定着装置10aのメンテナンスなどを行うために定着装置架台40が引き出された状態では、画像形成を行う場合において支障をきたすおそれがある。
架台セット信号Ss3の演算論理としては、“H”の場合、定着装置架台40がセットされている状態を示しこれを正常とし、“L”の場合、定着装置架台40がセットされていない状態を示しこれを異常とする。
なお、本実施の形態では、架台セット信号Ss3が“H”の場合、正常である事を示し、“L”の場合、異常である事を示す論理とするが、“H”の場合、異常である事を示し、“L”の場合、正常である事を示す論理であってもよく、この限りでなくても良い。
IHヒータ駆動部400は、給電遮断リレー回路部50を介して商用電源ACから入力される交流電力を第1、2誘導コイルに誘導磁界を発生させるための交流電流に変換すると共に、停止信号演算回路部300から入力された第1、2駆動信号Sfn1、Sfn2に基づいて第1、2誘導コイルへの駆動電流の供給を行う回路である。また、IHヒータ駆動部400が商用電源ACからの電力供給路に存在しているかを示す識別信号Ss1を不要信号無効化回路部230に出力する識別信号出力手段としての識別信号出力回路部を有している。
IHヒータ駆動部400は、第1定着装置10a固有の駆動部である。従って、IHヒータ駆動部400が存在しているか否かを検出する事により、存在している場合はIHヒータを用いた第1定着装置10a、存在していない場合はハロゲンランプを用いた第2定着装置10bと定着装置を識別することができるため、識別する識別信号Ss1を用いて定着装置を識別することができる。
識別信号Ss1の演算論理としては、“H”の場合、IHヒータ駆動部400が存在していない状態を示し(即ち、搭載された定着装置は、第2定着装置10bであることを示す。)、“L”の場合、IHヒータ駆動部400が存在している状態を示す(即ち、搭載された定着装置は、第1定着装置10aであることを示す。)。
なお、本実施の形態では、識別信号Ss1が“H”の場合、搭載された定着装置は、第2定着装置10b、“L”の場合、第1定着装置10を示す演算論理とするが、“H”の場合、第1定着装置10a、“L”の場合、第2定着装置10bである事を示す論理であってもよく、この限りでなくても良い。
第1定着装置10aは、加熱ローラ11aの中央部を加熱する第1誘導コイルと、端部を加熱する第2誘導コイルとを備えている(図示略)。そこで、加熱ローラ11aの温度を検出する複数の温度検出手段として、加熱ローラ11aの中央部の温度を検出する第1温度センサNC1、加熱ローラ11aの端部の画像領域の温度を検出する第2温度センサNC2、加熱ローラ11aの中央部の温度を検出する第3温度センサTH3、加熱ローラ11aの端部の非画像領域の温度を検出する第4温度センサTH4を備えている。
第1定着装置10aが搭載された場合、第1〜4温度センサNC1、NC2、TH3、TH4からの温度検出信号としての第1〜4温度検出信号S1〜4は、異常検知回路部200内のボルテージフォロワ210に出力される。また、第1定着装置10aは、第1定着装置10aとのセット状態を示す定着セット信号としての定着装置セット信号Ss2を停止信号演算回路部300に出力する。第1定着装置10aのセット状態とは、第1定着装置10aが定着装置架台40の所定位置にセットされているかを示し、例えば、定着装置架台40から第1定着装置10aのメンテナンスなどを行うために第1定着装置10aを引き出された状態では、画像形成を行う場合において支障をきたすおそれがある。
定着装置セット信号Ss2の演算論理としては、“H”の場合、第1定着装置10aが所定位置にセットされている状態を示しこれを正常とし、“L”の場合、第1定着装置10aが所定位置にセットされていない状態を示しこれを異常とする。
なお、本実施の形態では、定着装置セット信号Ss2が“H”の場合、正常である事を示し、“L”の場合、異常である事を示す論理とするが、“H”の場合、異常である事を示し、“L”の場合、正常である事を示す論理であってもよく、この限りでなくても良い。
第2定着装置10bは、加熱ローラ11bの温度を検出する複数の温度検出手段として、加熱ローラ11bの中央部の温度を検出する第5温度センサTH5、加熱ローラ11bの端部の温度を検出する第6温度センサTH6を備えている。
第2定着装置10bが搭載された場合、第5、6温度センサTH5、6からの温度検出信号は、異常検知回路部200内のボルテージフォロワ210に出力される。また、第2定着装置10bは、第2定着装置10bのセット状態を示す定着装置セット信号(図示略)を停止信号演算回路部300に出力する。
第2定着装置10bからの定着装置セット信号は、第1定着信号10aと同様の演算論理を有する信号であるため、図示及び説明は省略する。
温度検出手段としての第1〜6温度センサは、加熱ローラの外周側に非接触若しくは接触させて設置されており、例えばサーミスタ、熱電対、赤外センサなどの温度センサなどを用いることができ、加熱ローラの温度又は加熱ローラ近傍の温度を検知できるものであればよく、この限りではない。
加熱手段として電磁誘導加熱ヒータとハロゲンヒータとを採用した第1定着装置10aと第2定着装置10bとに備えられる温度センサの数は、加熱方式毎に異ならせることにより、加熱方式毎に異なる加熱ローラの温度を、適切に検出することができるため、加熱方式毎の特有な温度異常に対して迅速に電力供給を停止させることができる。
以下、画像形成装置1の定着装置として、第1定着装置10aが搭載されている場合において説明する。
制御部100は、第1、2定着装置10a、10bを統括的に制御し、画像形成装置1各部の動作の集中制御を行う。
また、ボルテージフォロア210から入力された第1〜4温度検出信号S1〜S4に基づいて、加熱ローラ11aの温度の異常を示す温度異常信号Seと、第1誘導コイルのON/OFF制御の指示を行う駆動指示信号としての第1駆動指示信号Sfn1-Iと、第2誘導コイルのON/OFF制御の指示を行う駆動指示信号としての第2駆動指示信号Sfn2-Iとを生成し、停止信号演算回路部300に出力する。
温度異常信号Seの演算論理としては、“H”の場合、正常である事を示し、“L”の場合、異常である事を示す。
なお、本実施の形態では、温度異常信号Seが“H”の場合、正常である事を示し、“L”の場合、異常である事を示す論理とするが、“H”の場合、異常である事を示し、“L”の場合、正常である事を示す論理であってもよく、この限りでなくても良い。
第1駆動指示信号Sfn1-Iの演算論理としては、“H”の場合、第1誘導コイルへの通電を停止させる(OFF)ことを示し、“L”の場合、第1誘導コイルへの通電を停止させない(ON)ことを示す。
なお、本実施の形態では、第1駆動指示信号Sfn1-Iが“H”の場合、OFFである事を示し、“L”の場合、ONある事を示す論理とするが、“H”の場合、ONである事を示し、“L”の場合、OFF事を示す論理であってもよく、この限りでなくても良い。
第2駆動指示信号Sfn2-Iの演算論理も第1駆動指示信号Sfn1-Iの演算論理と同様であるため、説明は省略する。
更に、後述する停止信号演算回路部300から駆動信号としての第1駆動信号Sfn1、第2駆動信号Sfn2と、異常検知信号としての第1異常検知信号SNC、第2異常検知信号STHと、第1表示信号SLED1、第2表示信号SLED2とが入力される。
制御部100は、第1駆動信号Sfn1と第2駆動信号Sfn2とが入力されると、第1、2誘導コイルがどのように駆動されているかを認識する。第1異常検知信号SNCと第2異常検知信号STHとが入力されると、制御部100内で検出した温度異常信号Seとは別の後述する複数の温度異常信号に基づいた定着装置の異常を認識する。第1表示信号SLED1と第2表示信号SLED2とが入力されると、第1表示信号SLED1と第2表示信号SLED2とに基づいて表示ランプ13a又は表示ランプ13bを点灯又は消灯させる。
なお、制御部100は、第1定着装置10a、第2定着装置10bの固有の制御部であってもよく、また、画像形成装置1内の各部と相互に各種情報を送受信可能に接続されており、各部からの情報を受信し、受信した情報を判断して、判断結果である動作指示等の情報を各部に出力し、各部を統括している制御部に含まれるものでもよい。
異常検知回路部200は、ボルテージフォロワ210と、高温/低温検知コンパレータ回路部220と、不要信号無効化回路部230とを備えている。
ボルテージフォロワ210は、選択された定着装置から入力される温度検出信号(図2では、第1定着装置10aから入力される第1〜4温度検出信号S1〜4)から入力される温度検出信号の精度を上げ、制御部100と、高温/低温検知コンパレータ回路部200に出力する。
高温/低温検知コンパレータ回路部200は、ボルテージフォロワ210から入力された温度検出信号(図2では、第1〜4温度検出信号S1〜4)に基づいて、複数の温度異常信号としての高温異常信号と低温異常信号とを算出する。
高温異常信号と低温異常信号とは、例えば、第1〜4温度センサNC1、NC2、TH3、TH4としてサーミスタを用いた場合、第1〜4温度検出信号S1〜4の値はサーミスタの抵抗値の変化を電圧として監視することで温度を確認している。コンパレータを用いてある所定の電圧値(閾値)より高い/低いを判断することで高温/低温を検知することができる。また、第1〜4温度センサNC1、NC2、TH3、TH4が断線した場合はサーミスタの抵抗値は無限大となり(オープン状態)、ショートした場合はゼロとなる(ショート状態)。
このことより、高温異常信号は、第1〜4温度センサNC1、NC2、TH3、TH4から検出された温度が所定の温度より高い場合又はショートした場合のいずれか一方若しくは両方の場合を検知することができる。低温異常信号は、第1〜4温度センサNC1、NC2、TH3、TH4から検出された温度が所定の温度より低い場合又は断線した場合のいずれか一方若しくは両方の場合を検知することができる。
高温/低温検知コンパレータ回路部200から算出される複数の異常信号及び異常信号の演算論理としては、
S11:第1温度センサNC1からの信号に基づく高温異常信号 H:正常 L:異常
S12: 〃 低温異常信号 H:正常 L:異常
S21:第2温度センサNC2からの信号に基づく高温異常信号 H:正常 L:異常
S22: 〃 低温異常信号 H:正常 L:異常
S31:第3温度センサTH3からの信号に基づく高温異常信号 H:正常 L:異常
S32: 〃 低温異常信号 H:正常 L:異常
S41:第4温度センサTH4からの信号に基づく高温異常信号 H:正常 L:異常
S42: 〃 低温異常信号 H:正常 L:異常
とする。各温度異常信号が“H”の場合、正常である事を示し、“L”の場合、異常である事を示す論理である。
なお、本実施の形態では、温度異常信号が“H”の場合、正常である事を示し、“L”の場合、異常である事を示す論理とするが、“H”の場合、異常である事を示し、“L”の場合、正常である事を示す論理であってもよく、この限りでなくてもよい。
加熱ローラの中央部及び端部の高温異常信号と低温異常信号とのいずれか一方もしくは両方を算出することにより、加熱ローラの軸方向の温度分布異常をきめ細かく検出することができる。
不要信号無効化回路部230は、高温/低温検知コンパレータ回路部220から入力される複数の温度異常信号S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42と、IHヒータ駆動部400からの識別信号Ss1とに基づいて、停止信号演算回路部300において演算処理される不要な信号を無効にする。
不要信号無効化回路部230内で処理された温度異常信号S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42は、停止信号演算回路部300に出力される。
停止信号演算回路部300は、不要信号無効化回路部230から入力された複数の温度異常信号S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42と、第1定着装置10aから入力された定着装置セット信号Ss2と、定着装置架台40から入力された架台セット信号Ss3と、制御部100から入力された温度異常信号Seとに基づいて、停止信号としての給電停止信号Soffを算出し、給電遮断リレー回路部50へ出力する。
また、不要信号無効化回路部230から入力された複数の温度異常信号S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42と、第1定着装置10aから入力された定着装置セット信号Ss2と、定着装置架台40から入力された架台セット信号Ss3と、制御部100から入力された温度異常信号Seと、第1、2駆動指示信号Sfn1−I、Sfn2−Iとに基づいて、第1、2誘導コイルをON/OFFさせる第1、2駆動信号Sfn1、Sfn2と、第1、2表示信号SLED1、SLED2とを算出し、IHヒータ駆動部400に出力する。
停止信号演算回路部300から出力される信号の演算論理としては、
off :給電停止信号 H:OFF L:ON
“H”:給電遮断リレー回路部50を動作させ、供給電力を遮断する。
“L”:給電遮断リレー回路部50を動作させない
fn1 :第1駆動信号 H:OFF L:ON
“H”:第1誘導コイルへの通電を停止させる
“L”:第1誘導コイルへ通電させる
fn2 :第2駆動信号 H:OFF L:ON
“H”:第1誘導コイルへの通電を停止させる
“L”:第1誘導コイルへ通電させる
NC :第1異常検知信号 H:異常 L:正常
TH :第2異常検知信号 H:異常 L:正常
LED1:第1表示信号 H:点灯 L:消灯
LED2:第2表示信号 H:点灯 L:消灯
とする。
なお、本実施の形態では、各信号が“H”の場合、それぞれOFF、異常、点灯である事を示し、“L”の場合、それぞれON、正常、消灯である事を示す論理とするが、“H”の場合、それぞれON、正常、消灯である事を示し、“L”の場合、それぞれOFF、異常、点灯である事を示す論理であってもよく、この限りでなくてもよい。
給電遮断リレー回路部50は、商用電源ACからの交流電力を、停止信号演算回路部300からの給電停止信号Soffに基づいて遮断する。
なお、本実施の形態では、給電遮断リレーを用いて加熱手段への電力供給を遮断する構成としているが、更にサーモスタット又は温度ヒューズのいずれか若しくはそれらを組み合わせた構成を加えてもよく、給電停止信号Soffに基づいて加熱手段への電力供給を遮断する構成であればこの限りでなくてもよい。
図3に、不要信号無効化回路部230の回路構成例と、停止信号演算回路部300の回路構成例とを示す。
まず、不要信号無効化回路部230の回路構成例について説明する。
本実施の形態では、第1定着装置10aに備えられた第1〜4温度センサNC1、NC2、TH3、TH4からの第1〜4温度検出信号S1〜4に基づく複数の温度異常信号S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42は8個算出される。一方、第2定着装置10bに備えられた第5、6温度センサTH5、TH6からの温度検出信号に基づく複数の温度異常信号は4個算出されるとする。
停止信号演算回路部300は、複数の温度異常信号に基づいて給電停止信号Soffを算出するため、入力される温度異常信号の最大数に対応した入力端子A1、A2、B1、B2、C1、C2、D1、D2(ここでは8個)を有する。
しかしながら、従来の不要信号無効化回路部230が無い場合は、第2定着装置10bが選択された際、入力される温度異常信号は4個であるため、不要となる4個の端子は、接続されるセンサが存在せず開放端となってしまうため、演算論理が固定せず悪影響を及ぼすおそれがあった。
そこで、本発明では、選択される定着装置に応じて不要となる信号を無効にする不要信号無効化回路部230を設置している。
停止信号演算回路部300の入力端子A1、A2、B1、B2、C1、C2、D1、D2のうち、入力端子A1、A2、C1、C2を第1定着装置10aと第2定着装置10bと共用の入力端子とし、入力端子B1、B2、D1、D2は、第1定着装置10aのみ使用すると設定する。そこで、入力端子B1、B2、D1、D2は、第2定着装置10bが選択された場合、どのような信号が入力されても無効とする必要がある。
入力端子B1、B2、D1、D2に入力される信号を無効にするには、識別信号Ss1と入力される信号とに基づいて、第2定着装置10bが搭載された場合には、入力される信号に係らず常に正常論理を出力する構成とする。
図3の不要信号無効回路部では、OR回路を用いて、OR回路の入力側に識別信号Ss1と入力される信号との論理和をとり、第1定着装置10aが搭載された場合は、OR回路の入力側に識別信号Ss1と温度異常信号S21、S22、S41、S42との論理和をとり、温度異常信号S21、S22、S41、S42の信号を有効とし、第2定着装置10bが搭載された場合には、入力される信号に係らず常に正常論理を出力する構成としている。
なお、AND回路やNOT回路を用いて構成してもよく、不要な信号を無効にすることが可能であればこの限りではない。
停止信号演算回路部300の回路構成例を説明する。
まず、停止信号演算回路部300は、不要信号無効回路部230から入力された複数の温度異常信号S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42は、AND回路を用いて複数の温度異常信号の演算信号Z1として集約され、集約された信号は、温度センサの種類毎に第1異常検知信号SNC、第2異常信号STHとして算出され、制御部100に出力される。
なお、複数の温度異常信号を集約する方法の他の例として、コイルの配置(中央部、端部)毎などでもよく、制御部100のポートに余裕がある場合には、特に集約する事無く異常検知信号が制御部100へ出力されてもよい。
複数の温度異常信号S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42に基づいて複数の異常検知信号SNC、STHを算出し、制御部100に出力することにより、制御部100以外からの温度異常を認識することができるため、制御部100からの供給電力を停止させることも可能となり、画像形成装置1の安全性を向上させることができる。
次に、複数の温度異常信号の演算信号Z1と、定着装置セット信号Ss2と、架台セット信号Ss3と、温度異常信号Seとを演算処理し、給電停止信号Soffを算出し、給電遮断リレー回路部50に出力する。
定着装置セット信号Ss2と、架台セット信号Ss3と、入力信号として用いることにより、第1定着装置10a又は第2定着装置10bが画像形成装置1に確実に画像形成可能な所定位置に搭載されている場合のみ、加熱手段を駆動させることができるため、画像形成装置1の安全性を向上させることができる。
温度異常信号Seを入力信号として用いることにより、制御部100からの温度異常を検出でき、更に異なる側面からの第1定着装置10a又は第2定着装置10bの異常を判断することができるため、画像形成装置1の安全性を向上させることができる。
また、複数の温度異常信号の演算信号Z1と、定着装置セット信号Ss2と、架台セット信号Ss3と、温度異常信号Seとを演算処理した演算信号Z4と、第1、2駆動指示信号Sfn1-ISfn2-Iとを演算処理し、第1、2駆動信号Sfn1、Sfn2、表示信号SLED1、SLED2とを算出し、第1、2駆動信号Sfn1、Sfn2、をIHヒータ駆動部400と制御部100に出力し、第1、2表示信号SLED1、SLED2を制御部100に出力する。
複数の温度異常信号の演算信号Z1と、定着装置セット信号Ss2と、架台セット信号Ss3と、温度異常信号Seとを演算処理した演算信号Z4(即ち、給電停止信号Soff)に基づいて第1駆動信号Sfn1、第2駆動信号Sfn2を算出し、IHヒータ駆動部400に出力することにより、安全に第1、2誘導コイルをON/OFFさせることができる。
算出された第1駆動信号Sfn1、第2駆動信号Sfn2を制御部100に出力することにより、加熱手段がどのように駆動されているかを制御部100にて認識することができるため、制御部100側からも加熱手段を監視することができ、制御部100から供給電力を停止させることも可能となり、画像形成装置1の安全性を向上させることができる。
図3の停止信号演算回路部300の回路構成例は、AND回路を用いて論理積をとって各信号を演算処理している構成としているが、OR回路、NOT回路などを用いて構成されていてもよく、この限りではない。
なお、本実施の形態では、電磁誘導加熱ヒータを用いた第1定着装置10aと、ハロゲン加熱ヒータを用いた第2定着装置10bとを搭載可能な場合の識別信号Ss1は、“H”、“L”(即ち、“1”、“0”)の1bitの信号を用いて定着装置を識別しているが、更にカーボンヒータを用いた第3の定着装置を用いる場合においては、2bitの識別信号を出力する識別信号出力回路を備えることで識別可能となる。識別すべき定着装置数に応じたbit数の識別信号を用いることにより、更に複数の定着装置を識別することができる。
この場合、不要信号無効化回路部230は、例えば、OR回路を多段で組み合わせて構成することで、実現できる。
本実施の形態では、架台セット信号Ss3と定着装置セット信号Ss2とを用いて説明したが、温度センサの故障状態を示す故障信号又は定着装置の駆動回路の接続状態を示す接続状態検出信号のいずれか若しくはそれらの組み合せなどを用いてもよい。
本実施の形態では、報知手段として表示ランプ13a、13bを用いて説明したが、画像形成装置1に係る情報を表示するLCD(Liquid Crystal Display)などの液晶ディスプレイで構成された表示部の表示画面上に報知されてもよく、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイや、PDP(Plasma Display Panel)ディスプレイ又はEL(Electro Luminescence)ディスプレイ等でもよく、制御部100から入力される指示信号に従って誘導コイルの動作状態を報知することができれば、画像形成に係る機能と同様に加熱手段の動作状況を目視による確認をすることができるため、加熱手段の動作中の事故を防止することができ構成であればこの限りではなくてもよい。
このように、複数の温度異常信号S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42と、定着装置セット信号Ss2と、架台セット信号Ss3と、温度異常信号Seに基づいて論理演算されて算出された給電停止信号Soffに基づいて第1、2誘導コイルへの供給電力が遮断されることにより、制御部100の制御暴走に係らず、第1定着装置10aが異常の場合、確実に停止させることができ、画像形成装置1の安全性を向上させることができる。
そして、識別信号Ss1に基づいて、強制停止の判断指示を行う給電停止信号Soffの算出に不要な温度異常信号を無効にする不要信号無効化回路部230を備えることにより、第1定着装置10aと第2定着装置10bとを同一の回路で駆動可能な画像形成装置1を実現することができるため、加熱手段毎に駆動回路や周辺回路を構成する必要がなくなり、管理すべき部品数の低減によるコストの減少が期待でき、また、画像形成装置1の汎用性を向上させることができる。
また、制御部100を介さずに加熱手段の動作を強制的に停止するため、ソフトウェアの暴走などに影響を受けずに停止させることができ、画像形成装置1の安全性を向上させることができる。
本発明の実施の形態における画像形成装置1の概略構成図である。 第1、2定着装置10a、10bに係る概略制御構成図である。 不要信号無効化回路部230の回路構成例と、停止信号演算回路部300の回路構成例である。
符号の説明
1 画像形成装置
10a 第1定着装置
10b 第2定着装置
11a、11b 加熱ローラ
12a、12b 加圧ローラ
13a 表示ランプ
100 制御部
20 感光ドラム
21 帯電器
22 露光手段
23 現像器
24 転写手段
25 クリーナ
200 異常検知回路部
210 ボルテージフォロワ
220 高温/低温検知コンパレータ回路部
230 不要信号無効化回路部
300 停止信号演算回路部
40 定着装置架台
400 IHヒータ駆動部
50 給電遮断リレー回路部
A1、A2、B1、B2、C1、C2、D1、D2 入力端子
AC 商用電源
N ニップ部
P 記録媒体
S1、S2、S3、S4 第1〜4温度検出信号
S11、S12、S21、S22、S31、S32、S41、S42 温度異常信号
Se 温度異常信号
fn1、Sfn2 第1、2駆動信号
fn1-I、Sfn2-I 第1、2駆動指示信号
LED1、SLED2 第1、2表示信号
NC 第1異常検知信号
TH 第2異常検知信号
off 給電停止信号
Ss1 識別信号
Ss2 定着装置セット信号
Ss3 架台セット信号

Claims (14)

  1. 異なる加熱手段を有する複数の定着装置を選択的に搭載可能とし、前記搭載された定着装置における加熱部材の複数の検出位置の温度を検出する温度検出手段と、検出された複数の温度検出信号に基づいて前記各検出位置での温度の異常を検出する温度異常検出手段と、前記搭載された定着装置を統括的に制御を行い前記加熱手段のON/OFF制御の指示を行う駆動指示信号を出力し、複数の温度検出信号に基づいて温度の異常を検出する制御手段と、前記加熱手段への給電を遮断する遮断手段と、検出された複数の温度異常信号と駆動指示信号とに基づいて前記加熱手段の動作を強制的に停止させるか又は前記遮断手段に遮断動作を指示する停止信号を出力する停止信号出力手段と、を備えた画像形成装置において、
    搭載された定着装置を識別するための識別信号を出力する識別信号出力手段と、
    前記識別信号に基づいて、前記加熱手段の強制停止の判断に不要な温度異常信号を、前記搭載された定着装置に応じて無効化する不要信号無効化手段と、を備えたこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記停止信号出力手段は、前記複数の温度異常信号に加えて、前記定着装置の架台のセット状態を示す架台セット信号、前記定着装置のセット状態を示す定着セット信号、前記温度検出手段の故障状態を示す故障検出信号、又は前記定着装置の駆動回路の接続状態を示す接続検出信号のいずれか若しくはそれらの組み合わせを入力として判断を行うこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
    前記温度検出手段は、前記加熱部材の軸方向中央部又は端部のいずれか若しくはそれらの組み合せの位置に設置されていること、
    を特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記温度検出手段は、前記加熱部材に接触するセンサ又は非接触するセンサのいずれか若しくはそれらの組み合わせで構成されること、
    を特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記温度異常検出手段は、前記加熱部材の温度異常が高温異常又は低温異常のいずれか一方若しくはその両方を検出すること、
    を特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記停止信号出力手段は、前記複数の温度異常信号と前記駆動指示信号とに基づいて前記加熱手段のON/OFFを行う駆動信号を論理演算して算出し、前記加熱手段を駆動させる駆動手段に出力することにより、加熱手段を強制停止させるように構成したこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1から6のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記停止信号出力手段は、前記複数の温度異常信号と前記駆動指示信号とに基づいて前記加熱手段のON/OFFを行う駆動信号を論理演算して算出して前記制御手段に出力し、制御手段は、入力された駆動信号に基づいて加熱手段の動作を強制的に停止させるか又は遮断手段に遮断動作を指示するように構成したこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記停止信号出力手段は、前記複数の温度異常信号に基づいた異常検知信号を論理演算して算出して前記制御手段に出力し、制御手段は、入力された異常検知信号に基づいて加熱手段の動作を強制的に停止させるか又は遮断手段に遮断動作を指示するように構成したこと、
    を特徴とする画像形成装置。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記遮断手段は、前記加熱手段への電力供給路に設けられた給電遮断リレーに加え、サーモスタット又は温度ヒューズのいずれか若しくはそれらの組み合わせを備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記加熱手段は、ハロゲン加熱ヒータ、電磁誘導加熱ヒータ又はカーボンヒータであること、
    を特徴とする画像形成装置。
  11. 請求項1から10のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記加熱手段の動作状態を報知する報知手段を備えること、
    を特徴とする画像形成装置。
  12. 請求項11に記載の画像形成装置において、
    前記報知手段は、前記定着装置近傍又は前記定着装置架台内部に備えられていること、
    を特徴とする画像形成装置。
  13. 請求項11に記載の画像形成装置において、
    前記報知手段は、前記画像形成装置に関する情報が表示される表示部に含まれること、
    を特徴とする画像形成装置。
  14. 請求項11から13のいずれか一項に記載の画像形成装置において、
    前記報知手段は、電流を流すと発光する半導体素子(LED;Light Emitting Diode)又は液晶ディスプレイ(LCD;Liquid Crystal Display)のいずれか若しくはそれらの組み合わせであること、
    を特徴とする画像形成装置。
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