JP2004093895A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】複写機内に設けられた異常検知機能が作動すると、「サービスマンコールして下さい。」という趣旨のメッセージが報知されるが、操作者はサービスマンコールを無視して、複写機を使用するという課題があった。
【解決手段】危険度の高い高温異常が発生した場合(ステップS11でYES)、電源を一旦オフにして再投入しても、サービスマンコールは表示され続けるので(ステップS12)、操作者は必然的にサービスマンコールをすることになり、安全性の高い複写機を提供することができる。また、緊急性を要しない異常が発生した場合(ステップS11でNO)、電源を一旦オフにして再投入することによりサービスマンコールの表示を解除することができ、その後複写機1を使用することができる。したがって、操作者は操作者自信の都合のよいときにサービスマンコールすればよいので(ステップS13)、大変使い勝手がよい。
【選択図】 図4
【解決手段】危険度の高い高温異常が発生した場合(ステップS11でYES)、電源を一旦オフにして再投入しても、サービスマンコールは表示され続けるので(ステップS12)、操作者は必然的にサービスマンコールをすることになり、安全性の高い複写機を提供することができる。また、緊急性を要しない異常が発生した場合(ステップS11でNO)、電源を一旦オフにして再投入することによりサービスマンコールの表示を解除することができ、その後複写機1を使用することができる。したがって、操作者は操作者自信の都合のよいときにサービスマンコールすればよいので(ステップS13)、大変使い勝手がよい。
【選択図】 図4
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式によりコピーを行う複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式によってコピーを行う複写機には定着装置が備えられている。定着装置は熱ローラおよび圧ローラを有し、トナー像が転写された用紙を熱ローラにより加熱および熱ローラと圧ローラとにより加圧することにより、トナー像を用紙に定着させることができる。これらの動作を行うため、熱ローラは、通常、一定温度になるように制御されている。
【0003】
そして、もし、熱ローラ(定着装置)の温度が、制御している温度を超えた状態になったときには、「サービスマンコールして下さい。」という趣旨のメッセージが報知され、複写機を使用することができないようにされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる構成においてメッセージが報知された後に、複写機への電源を一旦オフに落として再投入すると、複写機が復帰してコピーすることができる可能性があるということが知られている。そのため操作者は、メッセージが報知される都度にサービスマンコールするのは煩雑であると考えるので、メッセージを無視して複写機を復帰させてコピーする傾向にある。
【0005】
ところで、熱ローラがたとえば230℃以上という高温の異常であることが検知されても、上述と同一のメッセージが報知される。このような高温状態である時は、複写機内が危険である可能性が高い。そのため、速やかにサービスマンに複写機内の点検・修理等をしてもらう必要がある。しかし、電源を一旦オフに落として再投入にすることより複写機が復帰してしまうと、複写機はそのまま使用され続け得る可能性がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、異常表示の仕方を、検知された異常の程度に応じて区別し、安全性が高く使い勝手のよい画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、電子写真方式によりシートに画像を形成して出力する画像形成装置であって、シートに転写されたトナー像を定着させるための定着装置と、定着装置の温度を検知する手段と、検知された温度が、所定温度範囲内での異常温度か、あるいはそれを超えた異常温度かを判別する手段と、所定温度範囲内での異常温度が検知された場合には、ユーザの操作により解除できる態様で異常の表示を行う手段と、所定温度範囲を超えた異常温度が検知された場合には、ユーザの操作によっては解除できない態様で異常の表示を行う手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記所定温度範囲を超えた異常温度が検知された場合は、異常の表示を行うとともに、画像形成装置が動作できないようにする手段をさらに有することを特徴とする、請求項1記載の画像形成装置である。
請求項1および2の発明によると、検知された温度によりまず、複写機内が危険である可能性が高いか否かを判断することができる。定着装置が危険である可能性が高い高温になっている場合には、ユーザの操作によっては解除できない態様で異常を表示するとともに、複写機のコピー動作を行えないようにすることができる。したがって、ユーザはコピーを行うことができないので、操作者は必然的にサービスマンコールするようになる。つまり、複写機内が危険である可能性があるにもかかわらず複写機が使用されるということを防止することができる。
【0009】
一方、複写機内が危険である可能性はないが、定着装置に異常が発生している場合は、ユーザの操作により解除できる態様で異常を表示する。ユーザの操作により解除できる態様とは、たとえば電源を一旦オフにして、再投入するといった操作により解除することである。このような表示であっても、何度か異常が報知されれば、ユーザもいずれはサービスマンを呼ぶことになる。したがって、サービスマンを呼ぶことに緊急性のない異常が発生した時、ユーザの操作により解除できる態様で異常が表示されると、ユーザの利便性が向上する。
【0010】
請求項3記載の発明は、電子写真方式によりシートに画像を形成して出力する画像形成装置であって、装置の動作異常を検知する手段と、検知された動作異常が予め定める種類のものである場合には、ユーザの操作により解除できる態様でその検知された動作異常の表示を行う手段と、検知された動作異常が予め定める種類のものでない場合には、ユーザの操作によっては解除できない態様でその検知された動作異常の表示を行う手段と、を含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
この発明によると、検知された動作異常の種類により、表示様態を替える。例えば、検知された動作異常が、装置の異常温度上昇等の危険度が高いものの場合、ユーザの操作によっては解除できない態様で異常を表示する。ユーザの操作による解除とは、たとえば電源を一旦オフにして、再投入するといった操作や、前扉の開閉などである。危険度の低い異常の場合、何度か異常が報知されていれば、ユーザもいずれはサービスマンを呼ぶことになる。サービスマンを呼ぶことに緊急性のない異常の時、かかる表示を行うと、異常が生じていても装置は使用可能であり、ユーザに対する利便性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複写機の構成の概要を示すブロック図である。
複写機1には、用紙上に転写されたトナー像を定着するための定着装置2が設けられている。定着装置2は、熱ローラ21と圧ローラ22とを含む。熱ローラ21内にはヒータ21aが設けられており、ヒータ21aが通電されると熱ローラ21の温度が上昇する。圧ローラ22は、熱ローラ21の下方に設置されており、たとえばバネ等の弾性体によって熱ローラ21に圧接されている。トナー像が転写されたコピー用紙は、熱ローラ21と圧ローラ22との間に搬送される(矢印▲1▼)。そして、コピー用紙は熱ローラ21により加熱されるとともに、熱ローラ21および圧ローラ22間を通過することにより加圧されて、用紙上の未定着トナーは融解されて用紙上に定着する。熱ローラ21および圧ローラ22間を通過したコピー用紙は、複写機1外へ排出される(矢印▲2▼)。
【0013】
電源コード3は、例えば、100Vの交流電圧を、外部の電源設備から複写機1内に供給することができる。スイッチ回路4は、図示しない操作部が操作されることにより、外部の電源設備と電源回路5とを接続するか否かを切り換える。外部の電源設備と電源回路5とが接続されると、電源回路5により複写機1内の各部に電源が供給され、各部が動作することができる。
熱ローラ21付近には、サーミスタ21bが備えられている。熱ローラ21の温度が変化すると、サーミスタ21bの抵抗値も変化するという特性を利用することにより、サーミスタ21bは熱ローラ21の温度を検知することができる。
【0014】
複写機1には、サービスマンコールやその他の各種設定情報等を表示するための液晶表示パネル等からなる表示器6が備えられており、さらに、マイクロコンピュータ等で構成される制御部7が備えられている。制御部7には、図示しない操作部に入力された操作情報や、サーミスタ21bが検知した熱ローラ21の温度情報等が与えられるようになっており、制御部7はこれらの情報をもとに複写機1全体の制御を行っている。
【0015】
図2は、複写機1の高温異常検知処理の一例を示すフローチャートである。
高温異常検知処理とは、熱ローラ21に、所定の温度範囲を超えた高温異常が発生しているか否かを検知するための処理である。高温異常が検知された場合、複写機1内の危険度が高いと考えられる。
高温異常検知処理では、サーミスタ21bにより検知される熱ローラ21の温度(ステップS1)が、230℃以上であるか否か判別される(ステップS2)。熱ローラ21の温度が230℃以上であると肯定されると(ステップS2でYES)、高温異常が発生している。
【0016】
高温異常の発生により、制御部7は後述する定着異常表示処理を行う。
図3は、複写機1の低温異常検知処理の一例を示すフローチャートである。
低温異常検知処理とは、熱ローラ21に、所定の温度範囲内における異常が発生しているか否かを検知するための処理である。低温異常が検知された場合、高温異常の発生時に比べると緊急性を要しないが、サービスマンコールして複写機1内の修理・点検等を行ってもらうほうがよいと考えられる。
【0017】
低温異常検知処理では、複写機1はコピー中であるか否か判別される(ステップS3)。複写機1がコピー中である判断が肯定されると(ステップS3でYES)、サーミスタ21bにより検知される温度(ステップS4)が、120℃以上であるか否か判別される(ステップS5)。
温度が120℃以上の時は(ステップS5でYES)、さらに、その温度状態がX秒(たとえば20秒)以上継続しているか否か判別される(ステップS6)。
【0018】
熱ローラ21が120℃以上の状態がX秒以上継続している場合(ステップS6でYES)、低温異常が発生している。
また、複写機1のコピー中でないときは(ステップS3でNO)、サーミスタ21bにより検知される温度(ステップS7)が100℃以上であるか否か判別される(ステップS8)。
温度が100度以上のときは(ステップS7でYES)、さらにその温度状態がY秒以上(たとえば15秒)継続しているか否か判別される(ステップS9)。
【0019】
熱ローラ21が100℃以上の状態がY秒以上継続している場合(ステップS9でYES)、低温異常が発生している。
低温異常の発生により、制御部7は後述する定着異常表示処理を行う。
図4は、複写機1の定着異常表示処理の一例を示すフローチャートである。
定着異常表示処理とは、高温異常や低温異常の発生に応答して、「サービスマンコールして下さい。」という趣旨のメッセージを表示器6に表示することにより、操作者に異常が発生したことを報知することである。
【0020】
定着異常表示処理では、高温異常または低温異常が発生したことが判別され、(ステップS10)、さらに発生した異常は高温異常か否か判別される(ステップS11)。
高温異常のときは(ステップS11でYES)、サービスマンコールが表示される(ステップS12)。
このサービスマンコールは、ユーザが電源を一旦オフにして再投入しても解除することができない表示である。また、この表示が点灯中は、複写機1は動作できないようにされる。したがって、操作者は必然的にサービスマンコールすることになる。これにより、複写機1内が危険である可能性があるのに複写機1が使用されるということを確実に防止することができ、安全性の高い複写機を提供することができる。
【0021】
低温異常のときは(ステップS11でNO)、サービスマンコールが表示される(ステップS13)。
サービスマンコールの表示という点では、ステップS12と内容は同一であるが、ステップS13のサービスマンコールが表示された後に、複写機1の電源を一旦落として再投入することにより、表示を解除することができる構成となっている。低温異常が発生した場合、緊急ではないがサービスマンに複写機1内の点検や修理等を行ってもらうほうが好ましいので、操作者の都合に合せてサービスマンコールしてもらえるような構成となっている。したがって、操作者にとっては大変使い勝手がよい。
【0022】
このように、複写機1における異常検知および表示は、定着装置に限定されない。複写機1内の他の状態を検知することにより、異常発生の検知を行い、それを表示する構成であってもよい。
たとえばポリゴンモータが正常に動作しているか否かを検知し、動作異常を検知した場合、その動作異常は複写機1が危険である可能性が高いか否かを判断し、危険度が高い場合は、優先的に複写機1の使用をできないような構成とすればよい。しかし緊急性を要しない危険度の低い異常が検知された場合は、異常メッセージは、電源を一旦オフに落として再投入することや、前扉の開閉により、解除することができるようにすれば、使い勝手がよく、安全性の高い複写機を提供することができる。
【0023】
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複写機の構成の概要を示すブロック図である。
【図2】複写機の高温異常検知処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】複写機の低音異常検知処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】複写機の定着異常表示処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写機
2 定着装置
7 制御部
【発明の属する技術分野】
この発明は、電子写真方式によりコピーを行う複写機等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真方式によってコピーを行う複写機には定着装置が備えられている。定着装置は熱ローラおよび圧ローラを有し、トナー像が転写された用紙を熱ローラにより加熱および熱ローラと圧ローラとにより加圧することにより、トナー像を用紙に定着させることができる。これらの動作を行うため、熱ローラは、通常、一定温度になるように制御されている。
【0003】
そして、もし、熱ローラ(定着装置)の温度が、制御している温度を超えた状態になったときには、「サービスマンコールして下さい。」という趣旨のメッセージが報知され、複写機を使用することができないようにされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる構成においてメッセージが報知された後に、複写機への電源を一旦オフに落として再投入すると、複写機が復帰してコピーすることができる可能性があるということが知られている。そのため操作者は、メッセージが報知される都度にサービスマンコールするのは煩雑であると考えるので、メッセージを無視して複写機を復帰させてコピーする傾向にある。
【0005】
ところで、熱ローラがたとえば230℃以上という高温の異常であることが検知されても、上述と同一のメッセージが報知される。このような高温状態である時は、複写機内が危険である可能性が高い。そのため、速やかにサービスマンに複写機内の点検・修理等をしてもらう必要がある。しかし、電源を一旦オフに落として再投入にすることより複写機が復帰してしまうと、複写機はそのまま使用され続け得る可能性がある。
【0006】
そこで、本発明の目的は、異常表示の仕方を、検知された異常の程度に応じて区別し、安全性が高く使い勝手のよい画像形成装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】
上記の目的を達成するための請求項1記載の発明は、電子写真方式によりシートに画像を形成して出力する画像形成装置であって、シートに転写されたトナー像を定着させるための定着装置と、定着装置の温度を検知する手段と、検知された温度が、所定温度範囲内での異常温度か、あるいはそれを超えた異常温度かを判別する手段と、所定温度範囲内での異常温度が検知された場合には、ユーザの操作により解除できる態様で異常の表示を行う手段と、所定温度範囲を超えた異常温度が検知された場合には、ユーザの操作によっては解除できない態様で異常の表示を行う手段と、を有することを特徴とする画像形成装置である。
【0008】
請求項2記載の発明は、前記所定温度範囲を超えた異常温度が検知された場合は、異常の表示を行うとともに、画像形成装置が動作できないようにする手段をさらに有することを特徴とする、請求項1記載の画像形成装置である。
請求項1および2の発明によると、検知された温度によりまず、複写機内が危険である可能性が高いか否かを判断することができる。定着装置が危険である可能性が高い高温になっている場合には、ユーザの操作によっては解除できない態様で異常を表示するとともに、複写機のコピー動作を行えないようにすることができる。したがって、ユーザはコピーを行うことができないので、操作者は必然的にサービスマンコールするようになる。つまり、複写機内が危険である可能性があるにもかかわらず複写機が使用されるということを防止することができる。
【0009】
一方、複写機内が危険である可能性はないが、定着装置に異常が発生している場合は、ユーザの操作により解除できる態様で異常を表示する。ユーザの操作により解除できる態様とは、たとえば電源を一旦オフにして、再投入するといった操作により解除することである。このような表示であっても、何度か異常が報知されれば、ユーザもいずれはサービスマンを呼ぶことになる。したがって、サービスマンを呼ぶことに緊急性のない異常が発生した時、ユーザの操作により解除できる態様で異常が表示されると、ユーザの利便性が向上する。
【0010】
請求項3記載の発明は、電子写真方式によりシートに画像を形成して出力する画像形成装置であって、装置の動作異常を検知する手段と、検知された動作異常が予め定める種類のものである場合には、ユーザの操作により解除できる態様でその検知された動作異常の表示を行う手段と、検知された動作異常が予め定める種類のものでない場合には、ユーザの操作によっては解除できない態様でその検知された動作異常の表示を行う手段と、を含むことを特徴とする画像形成装置である。
【0011】
この発明によると、検知された動作異常の種類により、表示様態を替える。例えば、検知された動作異常が、装置の異常温度上昇等の危険度が高いものの場合、ユーザの操作によっては解除できない態様で異常を表示する。ユーザの操作による解除とは、たとえば電源を一旦オフにして、再投入するといった操作や、前扉の開閉などである。危険度の低い異常の場合、何度か異常が報知されていれば、ユーザもいずれはサービスマンを呼ぶことになる。サービスマンを呼ぶことに緊急性のない異常の時、かかる表示を行うと、異常が生じていても装置は使用可能であり、ユーザに対する利便性が向上する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下には、図面を参照して、この発明の実施形態について具体的に説明する。図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複写機の構成の概要を示すブロック図である。
複写機1には、用紙上に転写されたトナー像を定着するための定着装置2が設けられている。定着装置2は、熱ローラ21と圧ローラ22とを含む。熱ローラ21内にはヒータ21aが設けられており、ヒータ21aが通電されると熱ローラ21の温度が上昇する。圧ローラ22は、熱ローラ21の下方に設置されており、たとえばバネ等の弾性体によって熱ローラ21に圧接されている。トナー像が転写されたコピー用紙は、熱ローラ21と圧ローラ22との間に搬送される(矢印▲1▼)。そして、コピー用紙は熱ローラ21により加熱されるとともに、熱ローラ21および圧ローラ22間を通過することにより加圧されて、用紙上の未定着トナーは融解されて用紙上に定着する。熱ローラ21および圧ローラ22間を通過したコピー用紙は、複写機1外へ排出される(矢印▲2▼)。
【0013】
電源コード3は、例えば、100Vの交流電圧を、外部の電源設備から複写機1内に供給することができる。スイッチ回路4は、図示しない操作部が操作されることにより、外部の電源設備と電源回路5とを接続するか否かを切り換える。外部の電源設備と電源回路5とが接続されると、電源回路5により複写機1内の各部に電源が供給され、各部が動作することができる。
熱ローラ21付近には、サーミスタ21bが備えられている。熱ローラ21の温度が変化すると、サーミスタ21bの抵抗値も変化するという特性を利用することにより、サーミスタ21bは熱ローラ21の温度を検知することができる。
【0014】
複写機1には、サービスマンコールやその他の各種設定情報等を表示するための液晶表示パネル等からなる表示器6が備えられており、さらに、マイクロコンピュータ等で構成される制御部7が備えられている。制御部7には、図示しない操作部に入力された操作情報や、サーミスタ21bが検知した熱ローラ21の温度情報等が与えられるようになっており、制御部7はこれらの情報をもとに複写機1全体の制御を行っている。
【0015】
図2は、複写機1の高温異常検知処理の一例を示すフローチャートである。
高温異常検知処理とは、熱ローラ21に、所定の温度範囲を超えた高温異常が発生しているか否かを検知するための処理である。高温異常が検知された場合、複写機1内の危険度が高いと考えられる。
高温異常検知処理では、サーミスタ21bにより検知される熱ローラ21の温度(ステップS1)が、230℃以上であるか否か判別される(ステップS2)。熱ローラ21の温度が230℃以上であると肯定されると(ステップS2でYES)、高温異常が発生している。
【0016】
高温異常の発生により、制御部7は後述する定着異常表示処理を行う。
図3は、複写機1の低温異常検知処理の一例を示すフローチャートである。
低温異常検知処理とは、熱ローラ21に、所定の温度範囲内における異常が発生しているか否かを検知するための処理である。低温異常が検知された場合、高温異常の発生時に比べると緊急性を要しないが、サービスマンコールして複写機1内の修理・点検等を行ってもらうほうがよいと考えられる。
【0017】
低温異常検知処理では、複写機1はコピー中であるか否か判別される(ステップS3)。複写機1がコピー中である判断が肯定されると(ステップS3でYES)、サーミスタ21bにより検知される温度(ステップS4)が、120℃以上であるか否か判別される(ステップS5)。
温度が120℃以上の時は(ステップS5でYES)、さらに、その温度状態がX秒(たとえば20秒)以上継続しているか否か判別される(ステップS6)。
【0018】
熱ローラ21が120℃以上の状態がX秒以上継続している場合(ステップS6でYES)、低温異常が発生している。
また、複写機1のコピー中でないときは(ステップS3でNO)、サーミスタ21bにより検知される温度(ステップS7)が100℃以上であるか否か判別される(ステップS8)。
温度が100度以上のときは(ステップS7でYES)、さらにその温度状態がY秒以上(たとえば15秒)継続しているか否か判別される(ステップS9)。
【0019】
熱ローラ21が100℃以上の状態がY秒以上継続している場合(ステップS9でYES)、低温異常が発生している。
低温異常の発生により、制御部7は後述する定着異常表示処理を行う。
図4は、複写機1の定着異常表示処理の一例を示すフローチャートである。
定着異常表示処理とは、高温異常や低温異常の発生に応答して、「サービスマンコールして下さい。」という趣旨のメッセージを表示器6に表示することにより、操作者に異常が発生したことを報知することである。
【0020】
定着異常表示処理では、高温異常または低温異常が発生したことが判別され、(ステップS10)、さらに発生した異常は高温異常か否か判別される(ステップS11)。
高温異常のときは(ステップS11でYES)、サービスマンコールが表示される(ステップS12)。
このサービスマンコールは、ユーザが電源を一旦オフにして再投入しても解除することができない表示である。また、この表示が点灯中は、複写機1は動作できないようにされる。したがって、操作者は必然的にサービスマンコールすることになる。これにより、複写機1内が危険である可能性があるのに複写機1が使用されるということを確実に防止することができ、安全性の高い複写機を提供することができる。
【0021】
低温異常のときは(ステップS11でNO)、サービスマンコールが表示される(ステップS13)。
サービスマンコールの表示という点では、ステップS12と内容は同一であるが、ステップS13のサービスマンコールが表示された後に、複写機1の電源を一旦落として再投入することにより、表示を解除することができる構成となっている。低温異常が発生した場合、緊急ではないがサービスマンに複写機1内の点検や修理等を行ってもらうほうが好ましいので、操作者の都合に合せてサービスマンコールしてもらえるような構成となっている。したがって、操作者にとっては大変使い勝手がよい。
【0022】
このように、複写機1における異常検知および表示は、定着装置に限定されない。複写機1内の他の状態を検知することにより、異常発生の検知を行い、それを表示する構成であってもよい。
たとえばポリゴンモータが正常に動作しているか否かを検知し、動作異常を検知した場合、その動作異常は複写機1が危険である可能性が高いか否かを判断し、危険度が高い場合は、優先的に複写機1の使用をできないような構成とすればよい。しかし緊急性を要しない危険度の低い異常が検知された場合は、異常メッセージは、電源を一旦オフに落として再投入することや、前扉の開閉により、解除することができるようにすれば、使い勝手がよく、安全性の高い複写機を提供することができる。
【0023】
この発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る画像形成装置としての複写機の構成の概要を示すブロック図である。
【図2】複写機の高温異常検知処理の一例を示すフローチャートである。
【図3】複写機の低音異常検知処理の一例を示すフローチャートである。
【図4】複写機の定着異常表示処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 複写機
2 定着装置
7 制御部
Claims (3)
- 電子写真方式によりシートに画像を形成して出力する画像形成装置であって、
シートに転写されたトナー像を定着させるための定着装置と、
定着装置の温度を検知する手段と、
検知された温度が、所定温度範囲内での異常温度か、あるいはそれを超えた異常温度かを判別する手段と、
所定温度範囲内での異常温度が検知された場合には、ユーザの操作により解除できる態様で異常の表示を行う手段と、
所定温度範囲を超えた異常温度が検知された場合には、ユーザの操作によっては解除できない態様で異常の表示を行う手段と、
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 前記所定温度範囲を超えた異常温度が検知された場合は、異常の表示を行うとともに、画像形成装置が動作できないようにする手段をさらに有することを特徴とする、請求項1記載の画像形成装置。
- 電子写真方式によりシートに画像を形成して出力する画像形成装置であって、
装置の動作異常を検知する手段と、
検知された動作異常が予め定める種類のものである場合には、ユーザの操作により解除できる態様でその検知された動作異常の表示を行う手段と、
検知された動作異常が予め定める種類のものでない場合には、ユーザの操作によっては解除できない態様でその検知された動作異常の表示を行う手段と、
を含むことを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254866A JP2004093895A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002254866A JP2004093895A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004093895A true JP2004093895A (ja) | 2004-03-25 |
Family
ID=32060537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002254866A Pending JP2004093895A (ja) | 2002-08-30 | 2002-08-30 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004093895A (ja) |
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2002
- 2002-08-30 JP JP2002254866A patent/JP2004093895A/ja active Pending
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Legal Events
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