JP4005840B2 - 前後進プレートコンパクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、道路工事や土木工事等において、地盤の締固め施工に使用される振動式の締固め機(前後進プレートコンパクタ)に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
通常、前後進プレートコンパクタは各々偏心錘を有する一対の平行なる起振軸を備え、起振軸を互いに逆向きに同期回転させ、その回転により発生する合力の起振力の方向を鉛直方向より傾斜させて輾圧板に振動を伝達することにより、機体を前進或いは後進させる構造となっている。そして、作業者が前後進レバーを前進側或いは後進側に回動操作することにより、偏心錘の相互の位相が180度にわたって変わるようになっている。
【0003】
図9は、起振軸72に取り付けた偏心錘71の位相を変える位相可変機構73を、油圧式のシリンダ(前後進切換用シリンダという)74を介して制御する場合の一従来例を示す。前後進切換用シリンダ74は電磁弁75によって制御され、前後進レバーの前進側或いは後進側への回動操作に伴って電磁弁75を切り換え、ピストンヘッドを挟んだ各油室のどちらかに圧油を流入させることでピストンを一方側或いは他方側に移動させる。なお本図に示した状態はピストンが中立位置にある状態であり、圧油の油圧が両油室にかかっている。
【0004】
しかし、この電磁弁75を用いた制御方法は、ピストンの保持される位置が、中立位置と、一方側及び他方側のストローク限界位置の3つの位置のみとなり、つまり偏心錘71の位相モードが3種類のみとなるため、機体の走行速度が零の状態か、最大の前進速度或いは最大の後進速度のいずれかに限定されるという制約を受ける。地盤の締固め作業では、特に狭い場所や傾斜地或いは不陸地では、微速状態での作業が適する場合が多く、例えば不陸修正の場合、走行速度が零の状態で作業すると機体が跳躍に伴い傾斜している方向に落下しやすいため、このような場合には落下方向と逆方向に微速を与えることで機体を安定化させることができる。また、狭い場所において最大の前進速度或いは後進速度にすると、機体が急に動いて縁石等を破損しやすいというおそれもあり、このような点から、前後進プレートコンパクタとしては連続的に任意の走行速度に調節できる機能を備えることが望ましい。
【0005】
この任意の走行速度が得られる前後進プレートコンパクタに関する従来技術としては、例えばプッシュ−プル式のコントロールケーブルを介して偏心錘の位相を連続的に可変する技術や、特開2000−17607号公報に開示されているように、ハンドポンプを介して偏心錘の位相を連続的に可変する技術が知られている。しかし、両者の技術は共に油圧ポンプを介さずに手動の力のみで偏心錘の位相を変える機構であり、前後進レバーの回動操作力が重いという問題がある。また、起振軸の回転によってコントロールケーブルやハンドポンプには常にこれらを押し戻そうとする機械的反力が作用する構造となっていることから、作業者は常にこの機械的反力に対抗する力を加えながら前後進レバーを握り続ける必要があり、前後進レバーから手を離した場合には、この機械的反力を受けて前後進レバーが後進側に戻ってしまうという問題があった。
【0006】
これに対して、任意の走行速度が得られる前後進プレートコンパクタに関し、油圧を利用して偏心錘の位相を変化させる従来技術として、特開平11−323817号公報に開示された技術が挙げられる。当該技術は図10に示すように、前後進レバー81に連動して移動する操作ロッド82と、前後進切換用シリンダ83を介して機械的反力を受けるピストン84を有したシリンダ85と、油圧ポンプ86からの圧油により作動し、圧油をシリンダ85に供給するスプール87と、スプール87を挟んで配置される一対のスプリング88,89とを備えた構造からなり、スプール87に形成した凹溝(図示せず)とスプリング88,89等からなるサーボ機構を利用し、油圧流路90,91の連通状態、非連通状態を繰り返すことで、ピストン84を任意の位置において保持させ、もって前後進切換用シリンダ83側のピストンを任意の位置に保持させるというものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この特開平11−323817号公報に開示された従来技術によれば、油圧流路90,91が互いに非連通となった状態では、油圧ポンプ86からの圧油はリリーフ弁92を通って循環することになるため、油圧ポンプ86から供給される圧油は常にこのリリーフ弁92の高圧な設定圧力値で循環し続けることとなる。したがって、動力損失が大きくなるとともに、圧油が高熱を発し、その結果、油の粘度が低くなって油漏れが生じやすくなったり、油の早期劣化を招いてシール部材が破損しやすいなどのおそれがある。また、操作ロッド82とピストン84との間に、スプール87と一対のスプリング88,89を要する構造であるため、部品点数が多い構造になるとともに、これらの部品を直列に配する構造となることから、機構部全体が長尺化するという問題があった。
【0008】
本発明は、以上のような問題を解決するために創作されたものであり、偏心錘の位相を連続的に可変とする制御機構において、部品点数が少なく小型化が可能であり、また、前後進レバーの操作性が向上する前後進プレートコンパクタを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するため、一対の起振軸と、一方の起振軸に設けられ、他方の起振軸の偏心錘に対する位相が可変となる偏心錘と、前記一方の起振軸に設けられた偏心錘の位相を制御し、且つ、前記一方の起振軸の回転によって生ずる機械的反力が作用する油圧式の前後進切換用シリンダと、を備え、各偏心錘の相互の位相を変えることにより機体を前進又は後進させる前後進プレートコンパクタにおいて、油タンクに接続した油タンク側油室に連通する吐出流路を内部に形成したピストンと、前記ピストンを挟んで一方側に形成され、前記前後進切換用シリンダに連通する制御シリンダ室と、前記ピストンを挟んで他方側に形成され、圧油の供給源に連通する圧力シリンダ室と、前記ピストンにおいて形成され、前記吐出流路と前記圧力シリンダ室とを連通可能な圧力制御孔と、前記ピストンの摺動方向と同方向に移動可能に構成され、その移動過程において前記圧力制御孔を開閉可能な制御部材と、を備える前後進制御機構を有し、前記制御部材を移動させて前記圧力制御孔を開いたとき或いは閉じたときに、前記圧力制御孔において所定の圧油の流れ抵抗が生ずる位置まで、前記ピストンを前記制御部材の移動に対して自動的に追従させる構成とし、当該ピストンの追従移動に伴う前記制御シリンダ室の容積の変化量により前記前後進切換用シリンダを制御する構成とした。
【0010】
また、前記制御シリンダ室の容積が最小となる位置まで前記ピストンが達したときに、前記圧力制御孔が閉じられた状態として維持される構成とした。
【0011】
また、前記制御シリンダ室の容積が最小となる位置まで前記ピストンが達したときに、前記前後進切換用シリンダに圧油を補充供給し得る圧油補充手段を設けた。
【0012】
また、前記圧油補充手段は、前記圧油の供給源と前記圧力シリンダ室とを連通する流路と、前記制御シリンダ室との間に介在するチェック弁を備える構成とした。
【0013】
さらに、前記制御シリンダ室の容積が最大となる位置まで前記ピストンが達したときに、前記圧力制御孔が開いた状態として維持される構成とした。
【0014】
また、前記制御シリンダ室の容積が最大となる位置まで前記ピストンが達したときに、前記前後進切換用シリンダから圧油を逃がす圧油逃がし手段を設ける構成とした。
【0015】
また、前記圧油逃がし手段は、前記ピストンに形成され、前記制御シリンダ室と前記油タンク側油室とを連通可能とするタンク連通孔を備える構成とした。
【0016】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る前後進プレートコンパクタの側面説明図(一部は仮想線にて示す)である。前後進プレートコンパクタ1は、起振機2,輾圧板3,原動機4等を備え、後方部には操向用のハンドル5が取り付けられている。原動機4の出力軸に軸着されたプーリ6と、起振機2の第1起振軸9に軸着されたプーリ7との間にはベルト8が巻回されており、原動機4を駆動させ、ベルト8を介して起振機2内の起振軸(第1起振軸9及び第2起振軸10)を回転させることにより輾圧板3に振動を与え、地盤を締め固める。図1において、第1起振軸9はプーリ6と同方向の反時計回りに、第2起振軸10は時計回りに回転する。
【0017】
図2は前記した起振機2の平断面説明図である。起振機2は、ケース11とケース11の側部に取り付けられるカバー12とを筐体とし、内部には第1起振軸9及び第2起振軸10が機体の左右方向に沿って互いに平行となるように配設されている。第1起振軸9は軸受13,13を介してケース11に回転自在に軸支されており、ケース11内においてその軸胴部には中空半月状の偏心錘14が固設されている。第1起振軸9の一端側はケース11から外部に突出し、その突出部には前記したようにプーリ7が軸着され、他端側にはカバー12内において駆動ギア15が軸着される。
【0018】
一方、第2起振軸10は中空円筒形状を呈した部材であって、軸受16,16を介してケース11に回転自在に軸支されており、ケース11内においてその軸胴部には中空半月状の偏心錘17が固設されている。第2起振軸10には、後記する位相可変機構18を介して従動ギア19が取り付けられ、前記駆動ギア15と従動ギア19が噛合することにより、第1起振軸9と第2起振軸10は互いに逆方向に同期回転する(図2におけるA方向から見て、第1起振軸9は時計回りに、第2起振軸10は反時計回りに回転する)。
【0019】
偏心錘17は偏心錘14に対する位相が可変となるように構成されており、その可変機構となる位相可変機構18について以下に説明する。第2起振軸10はその内部に、第2起振軸10に対しその軸回りに回動不能に、且つその軸方向に移動可能となる芯軸20を有する。芯軸20は、軸胴部20aと、軸胴部20aの一端側において形成され、軸胴部20aよりも大径の基軸部20bと、軸胴部20aの他端側においてリード角を有するスプラインを形成したスプライン軸部20cとを備えた形状からなり、基軸部20bの部位でスリーブ21を介し第2起振軸10の内壁部に支持されている。
【0020】
基軸部20bには、その径方向に沿ってピン22がその両端部を基軸部20bの周面から突出するようにして内嵌固定されている。ピン22の両端部はそれぞれスリーブ21を通って、第2起振軸10において軸方向を長手として形成された長孔10aに係合される。すなわち、芯軸20は、ピン22が長孔10aにガイドされることで、第2起振軸10に対しその軸回りに回動不能に、且つその軸方向に移動可能となるように構成される。
【0021】
従動ギア19はそのボス部にて軸受19a,19aにより回転可能に支持されており、中央部には円筒形状のボス23が同軸状としてボルト(図示せず)により締結固定されている。ボス23の内壁部には、前記スプライン軸部20cに対しスプライン結合が可能となるように、スプライン軸部20c側のリード角と同一のリード角を有するスプラインが形成されており、芯軸20はこのボス23を介し従動ギア19とスプライン結合する。リード角とは、スプラインの歯のつる巻き線(図2において仮想線で示す符号24)と、その上の1点を通る芯軸20の軸方向と直交する平面とがなす角度をいい、図2において符号θにて示す。
【0022】
符号25は芯軸20に直線運動を与えることで偏心錘17の位相を制御する油圧シリンダ(以降、前後進切換用シリンダという)であり、油室25aを形成するシリンダカバーはケース11の外側に取り付けられ、ピストンロッド26aがケース11内に挿通している。芯軸20は、スリーブ21の部位で軸受27により、このピストンロッド26aに対して回転可能に、且つ、ピストンロッド26aの伸縮により直線移動可能となるように、ピストンロッド26aの先端部に連結している。
【0023】
位相可変機構18は以上の構成からなり、ピストンロッド26aの伸縮動作を受けて芯軸20は、ピン22が長孔10a内を移動することで軸方向に直線移動するとともに、軸受27の介在によりピストンロッド26aに対して回転可能となっていることから、リード角を有したスプラインの作用により従動ギア19側に対して相対的に回動する。したがって、ピン22の介在により、偏心錘17を固設した第2起振軸10も従動ギア19に対して相対的に回動することとなり、これにより、偏心錘14に対する偏心錘17の位相が変化する。
【0024】
ここで、前後進切換用シリンダ25に油圧がかかっていない場合を想定すると、駆動ギア15からの駆動力により従動ギア19(第2起振軸10)が図2におけるA方向から見て反時計回りに回転すると、スプラインのリード角の形成により従動ギア19の回転方向の力の一部が芯軸20の軸方向の力に変換され、芯軸20がピストンロッド26aを押し戻す方向(油室25aを小さくする方向)に移動するようになっている。つまり、このピストンロッド26aを押し戻す力は、前後進切換用シリンダ25に油圧がかかっている場合には、その油圧力に対抗する機械的な反力として前後進切換用シリンダ25に作用する。
【0025】
なお、図2では油圧力に対抗する機械的な反力の一部として、ピストンロッド26aを押し戻す方向に付勢するコイルばね28を設けた場合を示している。コイルばね28は第2起振軸10の内壁部に固定した環状のストッパ29と前記スリーブ21との間において圧縮された状態として配設され、スリーブ21を介してピストン26を油室25a側に向けて付勢する。
【0026】
この前後進切換用シリンダ25は、図3に示すように、油室25aのポート25bを介して前後進制御機構30側と接続する。図3は前後進制御機構30の構造説明図である。前後進制御機構30は、油タンク31側に連通する吐出流路32を内部に形成したピストン33と、ピストン33を挟んで一方側に形成され、前後進切換用シリンダ25に連通する制御シリンダ室34と、ピストン33を挟んで他方側に形成され、圧油の供給源(油圧ポンプ35)側に連通する圧力シリンダ室36と、ピストン33において形成され、吐出流路32を介して油タンク31側と圧力シリンダ室36とを連通可能な圧力制御孔37と、ピストン33の摺動方向と同方向に移動可能に構成され、その移動過程において圧力制御孔37を開閉可能な制御部材(サーボロッド38)とを備える。この前後進制御機構30は例えば図1に示すように、ユニットとして前後進レバー41の近傍に取り付けられる。
【0027】
以下、前後進制御機構30の具体的な一形態について説明する。図3においてピストン33は、その摺動方向の中央部においてシリンダ39の内壁部に摺接する大径部33aと、この大径部33aを挟んで一方側及び他方側に形成され、それぞれ大径部33aよりも小径の第1小径部33b及び第2小径部33cと、を有した形状からなり、軸心部においては摺動方向に沿って貫通孔が形成されている。この貫通孔が前記した吐出流路32を構成する。
【0028】
第1小径部33b及び第2小径部33cは、シリンダ39の対向し合う壁部39a,39bにそれぞれ形成された挿通孔に挿通して支持されており、これにより、シリンダ39内において、大径部33aを挟んだ一方側においては、シリンダ39の内壁部と第1小径部33bとの間で環状空間として制御シリンダ室34が形成され、大径部33aを挟んだ他方側においては、シリンダ39の内壁部と第2小径部33cとの間で環状空間として圧力シリンダ室36が形成される。
【0029】
圧力シリンダ室36に形成されたポートPは流路T1を介して油圧ポンプ35に連通し、制御シリンダ室34に形成されたポートVは流路T3を介して前後進切換用シリンダ25のポート25bと連通する。油圧ポンプ35は図2に示すように、第1起振軸9を介し原動機4からの駆動力により作動する。第1小径部33bの先端側は、ポートTを介して油タンク31に連通したタンク側油室40に位置する。前記流路T1と、油タンク31とポートTとを連通する流路T2との間にはリリーフ弁51が介設される。
【0030】
圧力制御孔37は、第2小径部33cの筒壁部において圧力シリンダ室36と吐出流路32とを連通するように形成され、本実施形態では、第2小径部33cの筒壁部に周回状に複数の圧力制御孔37を形成している(図3では周方向に90度間隔で4つの圧力制御孔37を形成した場合を示しており、図ではその内の3つの圧力制御孔37が示されている)。各圧力制御孔37は真円径の孔として形成されているが、周方向や軸方向に長手となる長孔等として形成することも可能である。
【0031】
ピストン33の吐出流路32には、第2小径部33c側の開口部からサーボロッド38の一端側(先端部38b側)が挿通される。サーボロッド38の直線運動は前後進レバー41(図1も参照)の回動操作により与えられる。前後進レバー41側とサーボロッド38側とを連結し、前後進レバー41の回転運動をサーボロッド38の直線運動に変換する連結機構部42について図8も参照して説明すると、連結機構部42は長孔43と、長孔43内に長手方向に移動可能に係合される軸部44とを備えた構成からなる。
【0032】
サーボロッド38の軸方向と直交する面方向に沿って延設され、前後進レバー41の回動操作によって回転するコントロールシャフト45の周面上には、一対の支持板46がコントロールシャフト45の軸方向に離間して固設されている。支持板46,46間には、コントロールシャフト45の軸方向と平行となるように軸部44が固設される。一方、サーボロッド38の他端側には矩形状の連結板部38aが形成され、この連結板部38aにはサーボロッド38の軸方向と直交する方向に長手であり、軸部44が係合する長孔43が切欠き形成されている。なお、図3では軸部44と長孔43との間に軸受47を介在させている。
【0033】
以上の構成により、前後進レバー41の回動操作によりコントロールシャフト45を回転させると、軸部44がコントロールシャフト45の軸心回りに回動し、その際に長孔43内を移動しつつ軸受47を介して長孔43の内壁を押圧することでサーボロッド38が直線移動する。このように、長孔43と、この長孔43に係合する軸部44とを利用する構成とすれば、簡単な構造で前後進レバー41の回転運動をサーボロッド38の直線運動に変換でき、連結機構部42自体のコンパクト化が図れる。
【0034】
次いで、前後進制御機構30の作用について説明する。原動機4(図1)を始動させて第2起振軸10(図2)の回転により前後進切換用シリンダ25に機械的反力が生じているとき、先ず図3に示すように、前後進レバー41が中立位置にある場合について説明すると、ピストン33は、その圧力制御孔37がサーボロッド38の先端部38bにかかって孔が絞られた状態、つまり半閉じの状態となるように位置している。ポートPを介して油圧ポンプ35から圧力シリンダ室36に流入する圧油の一部は、この半閉じ状態の圧力制御孔37から吐出流路32,油タンク側油室40,ポートTを介し油タンク31に流れる。この際、圧力制御孔37が半閉じとなった状態は、圧力制御孔37において所定の圧油の流れ抵抗が生じている状態であることから、圧力シリンダ室36はこの圧油の流れ抵抗によりピストン33に対して所定の油圧力を有する状態となる。
【0035】
一方、前後進切換用シリンダ25の油室25aや制御シリンダ室34側に充填された圧油により、制御シリンダ室34においてはピストン33に対して圧力シリンダ室36側と同等の油圧力を有するように設定されており、これによりピストン33は圧力制御孔37が半閉じの状態として維持されるように位置する。また、前後進切換用シリンダ25においては機械的反力と釣り合うかたちでピストン26の位置が維持される。なお、このときの各偏心錘14,17の互いの位相状態を図7(a)に示す。この状態は偏心錘14,17が上下方向のみの振動力を発生している状態であり、機体の走行速度は零となる。
【0036】
次に図4に示すように、前後進レバー41を中立位置から任意の回動角度で前進側に倒した場合について説明すると、図4(a)において、前後進レバー41の回動により連結機構部42を介してサーボロッド38が図面の左側に移動し、先端部38bが圧力制御孔37を閉じる。すると、油タンク31側への圧油の流出が停止することから、ポートPからの圧油は圧力シリンダ室36に充填されてピストン33に対する油圧力が制御シリンダ室34側よりも大きくなり、ピストン33は左側(制御シリンダ室34側)に移動する。その移動量は、図4(b)に示すように、サーボロッド38の先端部38bによって圧力制御孔37が半閉じとなる状態、すなわち、圧力シリンダ室36側から油タンク31側への圧油の流れが生じて、前記したように圧力制御孔37において所定の圧油の流れ抵抗が生ずる位置までの量である。
【0037】
このように、ピストン33はサーボロッド38の移動量に対し同移動量だけ自動的に追従することになる。このときのサーボロッド38(ピストン33)の移動量をx1とし、シリンダ39の内径をd1、ピストン33の第1小径部33bの外径をd2とすると、制御シリンダ室34の減少容積v1は次式で示される。
1=π/4・(d1 2−d2 2)・x1
この減少容積v1はすなわち前後進切換用シリンダ25側への圧油の流入容積であり、これによりピストン26は機械的反力と釣り合う位置まで移動し、その位置が維持される。したがって、作業者が前後進レバー41を離してもこの状態は維持される。なお、このときの各偏心錘14,17の互いの位相状態を図7(b)に示す。
【0038】
次に図5に示すように、前後進レバー41を中立位置から任意の回動角度で後進側に倒した場合について説明すると、図5(a)において、前後進レバー41の回動により連結機構部42を介してサーボロッド38が図面の右側に移動すると、圧力制御孔37は全開の状態となる。すると、ポートPより圧力シリンダ室36に供給される圧油はその流れ抵抗が小さい状態として、圧力制御孔37から油タンク31側へ流出することとなり、圧力シリンダ室36におけるピストン33に対する油圧力が低下する。一方、制御シリンダ室34側へは機械的反力により油圧がかかっていることから、ピストン33は右側(圧力シリンダ室36側)に移動することとなる。その移動量は、図5(b)に示すように、サーボロッド38の先端部38bによって圧力制御孔37が半閉じとなる状態、すなわち、圧力シリンダ室36側から油タンク31側への圧油の流れが生じて、前記したように圧力制御孔37において所定の圧油の流れ抵抗が生ずる位置までの量である。
【0039】
このときのサーボロッド38(ピストン33)の移動量をx2とすると、制御シリンダ室34の増加容積v2は次式で示される。
2=π/4・(d1 2−d2 2)・x2
この増加容積v2はすなわち前後進切換用シリンダ25からの圧油の流出容積であり、これによりピストン26は機械的反力と釣り合う位置まで移動し、その位置が維持される。勿論、作業者が前後進レバー41を離してもこの状態は維持される。なお、このときの各偏心錘14,17の互いの位相状態を図7(c)に示す。
【0040】
以上に説明した前後進制御機構30を備えた前後進プレートコンパクタ1によれば、
▲1▼偏心錘の相互の位相を連続的に可変でき、任意の走行速度が得られる。
▲2▼油圧を利用した機構であるため、前後進レバー41の回動操作に要する力が少なくて済む。
▲3▼作業中、中立位置や前進側或いは後進側の任意の回動位置で前後進レバー41を離しても前後進レバー41はその位置を保ち続け、機体の走行速度が維持されるので、前後進レバー41の操作性が向上する。
などの効果に加え、以下に示すような効果が奏される。
【0041】
▲4▼前後進制御機構部において、動力損失が小さく、熱の発生が少ない油圧回路となる。すなわち、既述した従来技術(特開平11−323817号公報)にあっては、回路内の圧油が常にリリーフ弁の設定圧力値で循環することから、動力損失が大きく、圧油が高熱になりやすいという問題があったのに対し、本発明によれば、回路内の圧油は、前後進切換用シリンダ25に作用する機械的反力に等しくなるだけの油圧で循環するため、動力損失が小さくなり、圧油の熱の発生も抑えられる。したがって、油の劣化やそれに伴うシール部材の破損や油漏れのおそれ等が防止され、信頼性の高い前後進プレートコンパクタとなる。
【0042】
▲5▼前後進制御機構部において、部品点数が少なく簡単な構造となり、さらに小型化が可能となる。すなわち、前記従来技術にあっては、制御部材である操作ロッドとピストンとの間に、スプールと一対のスプリングを要する構造であり、且つこれらの部品を直列に配する構造であるため、機構部全体が大型化するという問題があったのに対し、本発明によれば、制御部材(サーボロッド38)と圧力制御孔37を形成したピストン33だけで構成できるため、部品点数が少なく簡単な構造が実現され、メンテナンス性に優れるとともに、機構部の小型化、特にピストン33の移動方向に関する寸法の縮小化が図れる。
【0043】
▲6▼制御精度の優れた前後進制御機構となる。すなわち、前記従来技術にあっては、ばね定数等の誤差要因を含むスプリングが一対として介在する構造であるのに対し、本発明によれば、制御部材(サーボロッド38)の移動量がダイレクトに前後進切換用シリンダ25側に反映される構造となるため、前後進レバー41の回動角度に対する偏心錘17の位相角度の位置決め精度が向上する。
【0044】
次いで、本実施形態における前後進制御機構30は、図6(a)に示すように制御シリンダ室34の容積が最小となる位置までピストン33が達したときに、圧力制御孔37が閉じられた状態として維持される構成となっている。前後進レバー41を最大前進位置いっぱいまで回動させたとき、サーボロッド38の先端部38bはそのストローク最左端に位置し、その移動過程において圧力制御孔37を閉じることから、前記した作用によりピストン33も左側に自動的に追従移動する。そして、ピストン33がそのストローク最左端であるシリンダ39の壁部39bに当接する位置に達したときであっても、圧力制御孔37がサーボロッド38によって全閉となるように構成されている。場合によっては、全閉ではなく、前記した圧力制御孔37における所定の圧油の流れ抵抗よりも大きい流れ抵抗が生ずるように微小な開口面積を有する程度に閉じる構成としても良い。
【0045】
圧力制御孔37が閉じられ続けることで圧力シリンダ室36と流路T1の油圧は上昇し、やがてリリーフ弁51の設定低圧力値に達した時点で、圧油はリリーフ弁51を通って循環することとなる。なお、ピストン33がストローク最左端に位置した状態であっても、制御シリンダ室34を介してポートVと後記するポートSとを連通可能とするようにピストン33の大径部33aには、若干小径となる段差部33dが形成されている。また、図7(d)は前後進レバー41を最大前進位置いっぱいまで回動させたときの各偏心錘14,17の互いの位相状態を示している。
【0046】
以上の構成によれば、前後進切換用シリンダ25側におけるピストン26の一端側のストローク限界位置の位置決めを簡易な構造にて確実に行えるという効果が奏される。
【0047】
ここで、前後進切換用シリンダ25の油室25a,制御シリンダ室34,流路T3からなる閉回路において油漏れ等により圧油が満たされていないときには、ピストン33が最左端に位置した場合であっても、前後進切換用シリンダ25側におけるピストン26の正確な位置決めが行えないおそれがある。そこで、本実施形態では、ピストン33が最左端に位置したとき、つまり制御シリンダ室34の容積が最小となる位置にピストン33が達したときに、前後進切換用シリンダ25側に圧油を補充供給し得る圧油補充手段を設けた構成としてあり、具体的には、流路T1と、制御シリンダ室34に形成したポートSとの間にチェック弁52を設けた構成としている。
【0048】
例えば、仮にリリーフ弁51の設定圧力値を2.8MPaとし、圧油を順方向にチェック弁52より流すために要する差圧(クラッキング圧力)を0.5MPaとすると、ピストン33が最左端に位置して流路T1の油圧力が2.8MPaに達したとき、油室25aの油圧力が2.3MPa以下であるとき、チェック弁52が開いて圧油をポートSから制御シリンダ室34を介して油室25aに補充する。このときのピストン26に作用する機械的反力は、ピストン26に対する油室25a側の油圧力2.3MPaよりも低い値(例えば1.5MPa)として設定されており、コイルばね28(図2)の設定により行われる。
【0049】
以上のような圧油補充手段を設ければ、制御シリンダ室34内及び前後進切換用シリンダ25の油室25a内の圧油が油漏れにより減少した場合であっても、前後進切換用シリンダ25におけるピストン26の一端側のストローク限界位置において圧油の補充が行われるので、前後進レバー41の回動角度に対する偏心錘14,17の位相制御が確実なものとなる。また、流路T1と制御シリンダ室34との間にチェック弁52を設ける構成とすることで、簡単な構造の圧油補充手段となる。
【0050】
次いで、本実施形態における前後進制御機構30は、図6(b)に示すように制御シリンダ室34の容積が最大となる位置までピストン33が達したときに、圧力制御孔37が開いた状態として維持される構成となっている。前後進レバー41を最大後進位置いっぱいまで回動させたとき、サーボロッド38の先端部38bはそのストローク最右端に位置し、その移動過程において圧力制御孔37を開くことから、前記した作用によりピストン33も右側に自動的に追従移動する。そして、ピストン33がそのストローク最右端であるシリンダ39の壁部39a側に当接する位置に達したときであっても、圧力制御孔37がサーボロッド38の先端部38bにかかることなく全開状態となるように構成されている。場合によっては、全開ではなく、前記した圧力制御孔37における所定の圧油の流れ抵抗よりも小さい流れ抵抗が生ずる開口面積を有する程度に開いた構成としても良い。
【0051】
また、ピストン33が壁部39a側に当接した際であっても、圧力制御孔37がポートPと連通可能となるように、壁部39aにはピストン33に当接するストッパ部53が局所的に単数、或いは複数設けられている。したがって、図6(b)から判るように、ピストン33は壁部39aに直接当接せずに、このストッパ部53に当接し、その際、圧力制御孔37は圧力シリンダ室36に臨むようになっている。
【0052】
以上により、圧力制御孔37が開き続けることで、ポートPから供給される圧油は小さな流れ抵抗で油タンク31側に流出し続けることになり、一方、制御シリンダ室34側は、前後進切換用シリンダ25に作用している機械的反力により油圧がかかっているため、ピストン33は壁部39側に押し付けられた状態が維持されることになる。なお、図7(e)に前後進レバー41を最大後進位置いっぱいまで回動させたときの各偏心錘14,17の互いの位相状態を示す。
【0053】
以上の構成によれば、前後進切換用シリンダ25側におけるピストン26の他端側のストローク限界位置の位置決めを簡易な構造にて確実に行えるという効果が奏される。
【0054】
ここで、ピストン33が最右端に位置したとき、つまり制御シリンダ室34の容積が最大となる位置にピストン33が達したときに、前後進切換用シリンダ25側から圧油を逃がす圧油逃がし手段を設ける構成とすれば、前後進切換用シリンダ25のピストン26は機械的反力のみを受けることになり、他端側のストローク限界位置まで確実に達することとなる。
【0055】
圧油逃がし手段として本実施形態では、ピストン33において、制御シリンダ室34と油タンク31側とを連通可能とするタンク連通孔54を設けている。このタンク連通孔54は、図6(b)に示すように、ピストン33が最右端に位置したときに、吐出流路32及びタンク側油室40を介して制御シリンダ室34と油タンク31側とを連通するように、第1小径部33bの所定位置に形成されるものである。これにより、前後進切換用シリンダ25の油室25a内の圧油は完全に制御シリンダ室34側へ流れ、ピストン26が他端側のストローク限界位置まで確実に達することとなる。このように、圧油逃がし手段をタンク連通孔54から構成することで簡易な構造にて圧油を油タンク側に逃がすことができる。孔の形状は真円形であっても良いし、長孔等であっても良い。また孔の個数も任意に設定できる。
【0056】
以上、本発明に係る前後進プレートコンパクタについてその好適な実施形態を説明したが、前後進制御機構の構成部材の形状やそれらの配置構造などについては、図面に記載したものに限られることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で設計変更が可能である。また、位相可変機構や連結機構部も特に上述した機構に限られることなく、本発明は実施可能となるものである。
【0057】
【発明の効果】
本発明によれば、前後進切換用シリンダを油圧で制御する前後進制御機構部において、動力損失が小さく、熱の発生が少ない油圧回路となるため、油の劣化やそれに伴うシール部材の破損や油漏れのおそれ等が防止され、信頼性の高い前後進プレートコンパクタとなる。また、前後進制御機構部において、部品点数が少なく簡単な構造が実現されるため、メンテナンス性に優れるとともに、機構部の小型化及び軽量化が図れる。さらに、従来のような、ばね定数等の誤差要因を含むスプリングが一対として介在する構造に対し、本発明は、制御部材の移動量がダイレクトに前後進切換用シリンダ側に反映される構造となるため、前後進レバーの回動角度に対する偏心錘の位相角度の位置決め精度が向上し、制御精度の優れた前後進制御機構となる。また、制御回路内の圧油が減少しても前後進レバーを一方の側に倒したときに圧油の補充が自動的に行われるため、前後進レバーの回動角度に対する偏心錘の位相角度の位置決め精度がより向上し、制御精度の優れた前後進制御機構となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る前後進プレートコンパクタの側面説明図(一部は仮想線にて示す)である。
【図2】起振機の平断面説明図である。
【図3】前後進制御機構の構造を示す説明図である。
【図4】前後進レバーを中立位置から任意の回動角度で一方側(前進側)に倒した場合の前後進制御機構の作用説明図である。
【図5】前後進レバーを中立位置から任意の回動角度で他方側(後進側)に倒した場合の前後進制御機構の作用説明図である。
【図6】(a),(b)はそれぞれ前後進レバーを最大前進位置、最大後進位置まで回動させたときの前後進制御機構の作用説明図である。
【図7】偏心錘の互いの位相状態を示す説明図である。
【図8】連結機構部の外観斜視図(一部破断)である。
【図9】前後進切換用シリンダの制御機構に関する従来技術を示す説明図である。
【図10】前後進切換用シリンダの制御機構に関する他の従来技術を示す油圧回路説明図である。
【符号の説明】
1 前後進プレートコンパクタ
9 第1起振軸(他方の起振軸)
10 第2起振軸(一方の起振軸)
14 偏心錘(他方の起振軸側の偏心錘)
17 偏心錘(一方の起振軸側の偏心錘)
18 位相可変機構
25 前後進切換用シリンダ
30 前後進制御機構
31 油タンク
32 吐出流路
33 ピストン
34 制御シリンダ室
35 油圧ポンプ(圧油の供給源)
36 圧力シリンダ室
37 圧力制御孔
38 サーボロッド(制御部材)
41 前後進レバー
51 リリーフ弁
52 チェック弁
54 タンク連通孔

Claims (7)

  1. 一対の起振軸と、一方の起振軸に設けられ、他方の起振軸の偏心錘に対する位相が可変となる偏心錘と、前記一方の起振軸に設けられた偏心錘の位相を制御し、且つ、前記一方の起振軸の回転によって生ずる機械的反力が作用する油圧式の前後進切換用シリンダと、を備え、各偏心錘の相互の位相を変えることにより機体を前進又は後進させる前後進プレートコンパクタにおいて、
    油タンクに接続した油タンク側油室に連通する吐出流路を内部に形成したピストンと、
    前記ピストンを挟んで一方側に形成され、前記前後進切換用シリンダに連通する制御シリンダ室と、
    前記ピストンを挟んで他方側に形成され、圧油の供給源に連通する圧力シリンダ室と、
    前記ピストンにおいて形成され、前記吐出流路と前記圧力シリンダ室とを連通可能な圧力制御孔と、
    前記ピストンの摺動方向と同方向に移動可能に構成され、その移動過程において前記圧力制御孔を開閉可能な制御部材と、
    を備える前後進制御機構を有し、
    前記制御部材を移動させて前記圧力制御孔を開いたとき或いは閉じたときに、前記圧力制御孔において所定の圧油の流れ抵抗が生ずる位置まで、前記ピストンを前記制御部材の移動に対して自動的に追従させる構成とし、当該ピストンの追従移動に伴う前記制御シリンダ室の容積の変化量により前記前後進切換用シリンダを制御する構成としたことを特徴とする前後進プレートコンパクタ。
  2. 前記制御シリンダ室の容積が最小となる位置まで前記ピストンが達したときに、前記圧力制御孔が閉じられた状態として維持される構成としたことを特徴とする請求項1に記載の前後進プレートコンパクタ。
  3. 前記制御シリンダ室の容積が最小となる位置まで前記ピストンが達したときに、前記前後進切換用シリンダに圧油を補充供給し得る圧油補充手段を設けたことを特徴とする請求項2に記載の前後進プレートコンパクタ。
  4. 前記圧油補充手段は、前記圧油の供給源と前記圧力シリンダ室とを連通する流路と、前記制御シリンダ室との間に介在するチェック弁を備えた構成からなる請求項3に記載の前後進プレートコンパクタ。
  5. 前記制御シリンダ室の容積が最大となる位置まで前記ピストンが達したときに、前記圧力制御孔が開いた状態として維持される構成としたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の前後進プレートコンパクタ。
  6. 前記制御シリンダ室の容積が最大となる位置まで前記ピストンが達したときに、前記前後進切換用シリンダから圧油を逃がす圧油逃がし手段を設けたことを特徴とする請求項5に記載の前後進プレートコンパクタ。
  7. 前記圧油逃がし手段は、前記ピストンに形成され、前記制御シリンダ室と前記油タンク側油室とを連通可能とするタンク連通孔を備えた構成からなる請求項6に記載の前後進プレートコンパクタ。
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