JP4005369B2 - 電気錠を備えた門扉におけるケーブル支持装置 - Google Patents

電気錠を備えた門扉におけるケーブル支持装置 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔操作により解錠される電気錠を備えた門扉に関する。さらに詳しくは、既設の門扉の手動錠を電気錠に取替える場合にも、また、新設の門扉に電気錠を取付ける場合にも、同様に適用できるケーブル支持装置に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
電気錠を取付けた門扉には、遠隔操作により解錠するための電気信号及び解錠動作をさせる電源を電気錠に与えるケーブルを配線する必要がある。そして、門扉は門柱にヒンジにより枢支され、電気錠は門扉の戸先側縦框に取付けられる。従って、既設の門扉の手動錠を電気錠に取替える場合、新設の門扉に電気錠を取付ける場合のいずれの場合も、ケーブルは、門柱のヒンジ至近位置に取付けられた結線ユニットから門扉の上又は下の横框に沿って配線され、戸先側縦框の中空部内を電気錠まで延長されて電気錠に接続されるのが、通常採用される配線構造である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
既設の門扉の手動錠を電気錠に取替える場合、新設の門扉に電気錠を取付ける場合のいずれの場合も、当然ながら、ケーブルは門扉の外観を損ねない位置に配線されることが望まれる。
ケーブルを外部に露出させずに配線する一つの方法は、吊り元側縦框と戸先側縦框の横框の長手方向両端面に当接される面に配線用孔を設け、その孔から横框の中空部内に通線する方法であるが、この方法は加工コストがかかり、通線が容易でないという問題がある。また、既設の門扉の手動錠を電気錠に取替える場合には門扉を門柱から取り外さないと孔開け加工ができない場合がある。
ケーブルを外部に露出させずに配線する他の方法は、縦框には配線用孔を設けずに、下框の底部に取付けたケーブル受け部材にケーブルを収容して支持させ、そのケーブル受け部材に配線カバーを嵌着してケーブルを隠蔽する方法である。この方法の場合も、ケーブル受け部材を下框に固定するために、門扉を門柱から取り外さなければ、ねじ止めなどの固定作業ができないという問題がある。
【0004】
また、両開き門扉においては、通常は、錠受けが設けられた門扉側に落し錠が取付けられ、電気錠が取付けられた門扉側には落し錠は取付けられないが、後者の門扉を開放位置に係止できるように、後者の門扉にも落し錠の取付けを望まれる場合がある。落し錠の落し棒は戸先側縦框の中空部において昇降されるが、従来の電気錠を備えた門扉におけるケーブル受け部材及びカバー部材は、門扉の見付け幅とほぼ等しい長さを有するだけで、このような落し錠の取付けの要望に対応できる構成を備えていなかった。そのため、落し錠を取付けた既設の門扉において手動錠を電気錠に取替える場合は、落し錠を取り除く必要があった。
【0005】
さらに、両開き門扉においては、ケーブル受け部材及び配線カバーは電気錠が取付けられる門扉の下框のみに取付けられて下框から下方に突出するため、地面から左右の門扉の下端面までの見掛け上の距離に差異が生じて、外観不揃いの印象を看者に与える。
【0006】
こうして、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、その第一の課題は、新設門扉に電気錠を取付ける場合、既設門扉の手動錠を電気錠に取替える場合のいずれの場合にも、また、既設門扉の場合は門柱から取り外すことなく、最小限の部材数で簡単に門扉に取付けることができるケーブル支持装置を提供することにある。
【0007】
また、本発明の第二の課題は、落し錠を取付けた既設の門扉の手動錠を電気錠に取替える場合にも、落し錠を取除くことなく、門扉に取付けることができるケーブル支持装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記第一の課題を解決するため、請求項1の発明は、門扉の戸先側縦框に電気錠を取付け、遠隔操作により解錠のための電気信号を前記電気錠に与えるためのケーブルを、門柱から前記門扉の下框に沿って前記戸先側縦框の下端部まで延長するとともに、その戸先側縦框内を上方に延長してその先端を前記電気錠に接続してなる門扉における前記ケーブルを門扉の下端部に支持する装置であって、(a)一対の配線カバーブラケットと配線カバーとからなること、
b)配線カバーブラケットは、矩形板状に形成され、その一端に門扉に固着するための固着部を、その他端に前記ケーブルを交差する態様で挿入するための孔又は切欠を有し、前記固着部において門扉の両縦框の下端部に水平方向にねじ込まれるねじにより固着されるものであること、
(c)配線カバーは、門扉の両縦框の下端部に固着された一対の配線カバーブラケット間の距離に等しい長さを有し、かつ、ケーブルを収容するための溝を有して、両端部がそれぞれ配線カバーブラケットに水平方向からねじ込まれるねじにより固着されるものであること、
(d)吊り元側縦框に取付けられた配線カバーブラケットの孔又は切欠にケーブルが交差する態様で挿入されていること、
特徴としている。
上記の構成により、両縦框の下端部にそれぞれ配線カバーブラケットを固着部において水平方向にねじ込まれるねじにより固着し、吊り元側縦框の配線カバーブラケットの孔又は切欠にケーブルの中間部を交差挿入するとともに、下框の底部に沿って緊張させた後、配線カバーを両配線カバーブラケットの間に介在させて、配線カバーブラケットの外側からねじを水平方向に配線カバーにねじ込むと、ケーブルは配線カバーに被覆されて、外からは見えない状態で支持され、かつ、保護される。
【0009】
配線カバーブラケットの孔又は切欠に中間部を交差挿入されたケーブルに、配線カバー内においてケーブルの移動を阻止するストッパを装着することが望ましい。
これにより、ケーブルの門柱と門扉の間において露出されている部分に外力が加わった場合にケーブルが門扉の下框から外側に不要に引き出されたり、戸先側縦框内におけるケーブルの長さに余裕を持たせたためにケーブルが自重で垂れ下がる力により門扉の下框から外側に延出したりすることが防止される。
【0010】
また、本発明は、上記第二の課題を解決するため、上記ケーブル支持装置において、電気錠が取付けられた門扉には、戸先側縦框の中空部落し棒が昇降自在に備えられた落し錠が取付けられ、配線カバーには戸先側縦框の中空部の下方位置において、落し錠の落し棒が昇降するための孔が形成されていることを特徴としている。
この構成により、電気錠を取付けた門扉に落し錠を備える場合に、その落し錠の落し棒を配線カバーの前記孔から昇降させることができる。そして、配線カバーは落し錠の施錠中に門扉に外力が加わった場合に、落し棒のぐらつきを防止し、補強する作用を果たす。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は本発明に係るケーブル支持装置を取付けた、電気錠付き両開き門扉の正面図、図2はケーブル支持装置を取付けた門扉側のみの斜視図、図3は主としてケーブル支持装置の構成を示す分解斜視図、図4は配線カバーブラケットの取付けを説明するための要部を抽出した斜視図、図5はケーブルの配線状態を示す斜視図、図6はケーブル固定手段の一例を示す斜視図である。
【0012】
本発明に係るケーブル支持装置は、電気錠1を取付けた門扉D1を上下のヒンジ2を介して枢支する門柱3に取付けられた結線ユニット4と電気錠1の間を電気的に接続するケーブル5の下框6に沿って延長される部分を支持し、保護するために門扉D1の下端部に取付けられる。
【0013】
ケーブル支持装置は、図3に示すように、少なくとも左右一対の配線カバーブラケット11と、門扉D1の見付け幅とほぼ等しい長さを有する配線カバー12とからなっている。配線カバーブラケット11は、後述されるように、配線カバーの端部を塞ぐので一種のカバー部材を兼ねているが、好ましくは、これに左右一対の配線カバーキャップ13が付加される。
【0014】
配線カバーブラケット(以下、単にブラケットという。)11は、図4にも明示されているように、ほぼ矩形状の金属平板で作られ、上側部分にねじ孔11aが、また下側中央部分に上下2個のねじ孔11b,11cが設けられている。また、ブラケット11の下半部には、ケーブル5、より正確には、ケーブル5を結線ユニット4から下框6の長手方向中間部までにかけて被覆している保護チューブ5aを、ブラケット11と交差する態様で挿入するための切欠11dが形成してある。
【0015】
そして、ブラケット11は、その上半部を門扉の両縦框7A,7Bの門扉中心に関して外側の縦壁7aの下端部の内側面に当接して、その縦壁7aに設けた孔からねじ8を水平方向に、例えば、下框6と平行な方向にねじ孔11aにねじ込んで、ブラケット11の下半部を縦框の下方に延出させた状態で固定される。
水平方向にねじ込んで固定するので、門扉D1は、既設のものである場合にも、門柱3に支持させたままブラケットの取付け作業ができる。水平方向にねじ込むには、門扉の内外側面から縦框に直角方向にねじ込むようにしても良い。
【0016】
ブラケット11を取付けた後、図5に示すように、保護チューブ5aで被覆されたケーブル5をブラケット11と交差するように切欠11dに挿入し、結線ユニット4と門扉D1との間に余分な弛みが生じないようにケーブル5を下框6に沿って戸先側縦框7B方向に引っ張り、図6に示すように、ケーブル5を被覆している保護チューブ5aに、門柱3側のブラケット11の内側面至近位置において、周知の結束バンドを利用したストッパ9を装着して、ケーブル5がブラケット11から外側に移動できないように固定している。ストッパ9は、スナップクリップその他の任意の物を使用することもできる。
【0017】
ブラケット11の切欠11dは、この代わりに孔を形成しても良いが、切欠は、ケーブル5の一端部に結線ユニット4のソケットに結合するためのプラグ5b(図5参照)が接続されている場合でも、容易にブラケット11に挿入することができる利点がある。
【0018】
次に、配線カバー12は、耐久性と耐候性を有する材料、例えば、アルミニウム合金又は硬質プラスチックで断面角型C字状に成形され、保護チューブ5aで被覆されたケーブル5を収容できる溝12aを有し、また、ねじ受け部12bを有している。ねじ受け部12bは配線カバー12の押出し成形時に溝12aの底部に一体成形されたビスホールを用いても良いし、配線カバー12の溝内に別部材を嵌着又は接着したものでも良い。
【0019】
配線カバー12は、厳密には左右のブラケット11の対向面間距離と等しい長さを有している。そして、溝12a内に保護チューブ5a及びケーブル5の一部を収容し、その長手方向両端部を門扉に固定された左右のブラケット11の対向面に当接し、各ブラケットの外側からねじ10を下框6の長手方向と平行な方向からブラケット11の最下部の孔11cに貫通し、配線カバーのねじ受け部12bにねじ込むことにより、配線カバー12は、下框6の底部に水平状態に取付けられ、中にケーブル5を支持し、かつ、保護している。
【0020】
ケーブル5の他端部は、戸先側縦框7Bの中空部7b内を電気錠1の取付け位置まで延長され、その電気錠に接続されている。そして、ケーブル5は、結線ユニット4から電気錠1までの距離よりもやや長めの余裕を持たさせてあるので、その余分な長さは、縦框7Bの中空部7bに収容されて、長さ調整がされる。従って、門扉の開閉時の振動などにより、その余分な長さの重力により配線カバー12内のケーブル5に門柱側ブラケット11から外側に延出する方向の力が加わる。また、ケーブル5には、結線ユニット4と門扉D1の間において外に露出されているので、この部分に引っ張り力が加わると、ケーブル5が門扉から引出される恐れがある。しかし、前記ストッパ9がケーブル5(5a)の移動を止めているので、ケーブルが門扉の外に延出したり、引っ張り出されたりすることが有効に防止される。
【0021】
ブラケット11に配線カバー12を接続しただけの構成では、ブラケット11の下半部及び配線カバー12の長手方向端部の切断面が露出されるので、外観上、多少気になる。配線カバーキャップ(以下、単にキャップという。)13は、この問題を解消するために用いられる。すなわち、キャップ13は、ブラケット11の切欠11d及びねじ10の頭に対応する部分を除くほかは、ブラケット11の下半部及び配線カバー12の長手方向端面を隠蔽することができる形状、例えば門形に形成され、中央部分にねじ14を貫通する孔13aを有している。そして、上辺を縦框7A、7Bの外縦壁の下端面に当接し、ねじ14を下框6の長手方向と平行な方向から孔13aに貫通し、さらにブラケット11の中間のねじ孔11bにねじ込むことにより、キャップ13を固定するとともに、ブラケット11の下半部及び配線カバー12の長手方向端面を隠蔽している。これにより、配線カバー12の長手方向端部の切断面による怪我の恐れが無く、安全である。
【0022】
上記のケーブル支持装置の構成において、ブラケット11、配線カバー12及びキャップ13はいずれも門扉の下框6の長手方向と平行な方向にねじ込まれるねじにより門扉に取付けられるので、門扉を門柱に支持させた状態のまま、ケーブルの配線、支持・保護の工事を行うことができる。
【0023】
配線カバー12を取付ける下框6の底部に形成されている溝の深さにもよるが、上記配線カバー12は、図1に示されているように、下框6の下端面から下方に突出する場合もある。この場合は、両開き門扉においては、図1に示すように、電気錠1を取付けた左の門扉D1と、錠受け15を取付けた右の門扉D2とでは、地面Gから下框までの見掛け上の距離に差異が生じる。
【0024】
この距離の差異に起因する不揃い感は、本発明による上記ケーブル支持装置を用いると、容易に解消することができる。すなわち、図1の錠受け15を取付けた右の門扉D2の左右の縦框7AE7BEの外縦壁の下端部にも図4に示されているのと同様にねじ貫通孔を設けるだけで、図3に基づいて説明したのと同様の手順で、もう一つのケーブル支持装置を取付けることができ、これにより、両門扉の地面Gから下框までの見掛け上の距離を等しくすることができる。
【0025】
図1には、錠受け15を取付けた右の門扉D2に落とし錠(図示せず)が取付けられ、その落とし棒16が鎖錠位置に降下されている状態が示されている。電気錠1が取付けられた左の門扉D1にも、開扉位置に係止するための落とし錠が取付けられる場合がある。落とし棒16は一般的に戸先側縦框7B,7BEの中空部の下端部から下方に昇降される。従って、本発明の好ましい実施の形態においては、図3に示すように、配線カバー12の戸先側縦框7B側の端部において、溝12aの底部に落とし棒昇降用の孔12cが設けてある。
【0026】
そして、好ましい実施の形態においては、門扉の最大見付け幅に対応する長さを有し、かつ、端部に落とし棒昇降用の孔12cを有する配線カバー材が予め製作されていて、その配線カバー材を、落とし棒昇降用の孔12cが設けられている端部からの長さがケーブル支持装置が取付けられる門扉の実際の見付け幅に合致するように切断して、特定の見付け幅の門扉用の配線カバー12が完成される。従って、門扉の寸法の違い関わりなく、一種類の配線カバー材を最小のコストで生産可能である。
【0027】
また、配線カバー材には落とし棒昇降用の孔12cが予め設けてあるので、一種類の配線カバーを両開き門扉の電気錠が取付けられた門扉のみにケーブル支持のために用いることもできることに限らず、両開き門扉の錠受けを取付けた門扉にも、両門扉の下框から地面までの見掛け上の距離を等しくするためにも、用いることができ、その場合、錠受けを取付けた門扉の落とし錠の落とし棒の昇降の障害となることはなく、さらに、電気錠を取付けた門扉に落とし錠を取付ける場合にも対応することができる。従って、各種の要望に対して広い融通性がある。
【0028】
上には、両開き門扉の場合についてのみ説明したが、本発明は、片開き門扉に対しても適用可能であることは多言を要しない。図1,2,5において、17は結線ユニット4に接続されている、電気錠1の遠隔操作を行うインターホンとの接続線及び電源供給線を収容している埋設パイプである。
【0029】
【発明の効果】
上述したように、請求項1の発明によれば、ケーブル支持装置は一対の矩形板状のブラケットと配線カバーとの最小限の部材で構成されているので、安価である。また、ブラケットと配線カバーのいずれも下框と平行な水平方向からねじ込まれるねじにより取付けられるので、門扉を取り外す必要なしに、門柱に支持したままで、ケーブル支持装置を門扉に取付け、ケーブルの支持及び保護を行うことができるから、とくに既設の門扉の手動錠を電気錠に取替える場合(電気錠の後付)に好適である。そして、ブラケットに設けられている孔又は切欠にケーブルを交差する態様で挿入するので、ケーブルを門扉に配線するときは、そのケーブルを門扉の両端部に固着されている配線カバーブラケットにより支持した状態で配線カバーを配線カバーブラケットに固定することができるため、ケーブルの垂れ下がりなどにより邪魔されることなく、配線カバーの取付作業を容易に行うことができるので、配線工事の能率が向上する
【0030】
請求項2の発明によれば、配線カバーブラケットの孔又は切欠に中間部を交差挿入されたケーブルに、配線カバー内において移動を阻止するストッパを装着してあるので、ケーブルの門柱と門扉の間において露出されている部分に外力が加わった場合にもケーブルが門扉の下框から外側に不要に引き出されること、あるいは、戸先側縦框内におけるケーブルの長さに余裕を持たせたためにケーブルが自重で垂れ下がる力により門扉の下框から外側に延出することが防止される。
【0031】
請求項3の発明によれば、配線カバーには、戸先側縦框の中空部の下方位置において、落し錠の落し棒が昇降するための孔が形成されているので、電気錠を取付けた門扉に落し錠を備える場合に、その落し錠の落し棒を他の部材を設けることなく配線カバーの孔から昇降させることができ、しかも、配線カバーは落し錠の施錠中に門扉に外力が加わった場合に落し棒のぐらつきを防止し、補強する。
【0032】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るケーブル支持装置を取付けた、電気錠付き両開き門扉の正面図。
【図2】 同ケーブル支持装置を取付けた門扉側のみの斜視図。
【図3】 主としてケーブル支持装置の構成を示す分解斜視図。
【図4】 配線カバーブラケットの取付けを説明するための要部を抽出した斜視図。
【図5】 ケーブルが配線される状態を示す斜視図。
【図6】 ケーブル固定手段の一例を示す斜視図。
【符号の説明】
D1,D2 門扉
1 電気錠
2 ヒンジ
3 門柱
4 結線ユニット
5 ケーブル
5a 保護チューブ
6 下框
7A 吊り元側縦框
7B 戸先側縦框
11 配線カバーブラケット
11a,11b ねじ孔
11c ねじ貫通孔
12 配線カバー
12a 溝
12b ねじ受け部
13 配線カバーキャップ

Claims (3)

  1. 門扉の戸先側縦框に電気錠を取付け、遠隔操作により解錠のための電気信号を前記電気錠に与えるためのケーブルを門柱から前記門扉の下框に沿って前記戸先側縦框の下端部まで延長するとともに、その戸先側縦框内を上方に延長してその先端を前記電気錠に接続してなる門扉における前記ケーブルを前記門扉の下端部に支持する装置であって、
    対の配線カバーブラケットと配線カバーとからなり、
    前記配線カバーブラケットは、矩形板状に形成され、その一端に前記門扉に固着するための固着部を、その他端に前記ケーブルを交差する態様で挿入するための孔又は切欠を有し、前記固着部において前記門扉の両縦框の下端部にこれと平行な水平方向にねじ込まれるねじにより固着されるものであり、
    前記配線カバーは、前記門扉の両縦框の下端部に固着された一対の配線カバーブラケット間の距離に等しい長さを有し、かつ、前記ケーブルを収容するための溝を有して、両端部がそれぞれ前記配線カバーブラケットに水平方向からねじ込まれるねじにより固着されるものであり、
    吊り元側縦框に取付けられた前記配線カバーブラケットの孔又は切欠に前記ケーブルが交差する態様で挿入されている、
    ことを特徴とするケーブル支持装置。
  2. 配線カバーブラケットの孔又は切欠に交差挿入されたケーブルに、配線カバー内においてケーブルの移動を阻止するストッパを装着したことを特徴とする請求項1に記載されたケーブル支持装置。
  3. 請求項1又は2に記載されたケーブル支持装置において、電気錠が取付けられた門扉には戸先側縦框の中空部落し棒が昇降自在に備えられた落し錠が取付けられ、配線カバーには、前記戸先側縦框の中空部の下方位置において、前記落し錠の落し棒が昇降するための孔が形成されていることを特徴とするケーブル支持装置。
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