JP4005214B2 - テーパ形状複合碍子及びその外被成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コア部材と、コア部材の外周に設けた胴部と複数の笠とからなる外被とから構成され、同一直径の基部と、基部から連続した直径が徐々に小さくなるテーパ部とを有するテーパ形状複合碍子及びその外被成形方法に関するものである。ここで、複合碍子とは、コア部材が中実の例えばFRPロッドからなるポリマー碍子とコア部材が中空の例えばFRP筒からなるポリマー碍管の両者を含む概念を意味する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、コア部材と、コア部材の外周に設けた胴部と複数の笠とからなる外被とから構成され、同一直径の基部と、基部から連続した直径が徐々に小さくなるテーパ部とを有するテーパ形状複合碍子は知られている。図3は従来のテーパ形状複合碍子の一例としてテーパ形状ポリマー碍管の構成を示す図である。図3に示す例において、ポリマー碍管51は、FRP筒52と、FRP筒52の外周に形成したシリコーンゴム等からなる外被53とから構成される。外被53は、FRP筒52の外周を覆う胴部54と、ポリマー碍管51の長手方向に適当な間隔で設けられかつ胴部54の外周から半径方向外側に伸びる複数の笠55とから構成される。なお、56−1,56−2はFRP筒52の両端に設けたフランジ金具である。
【0003】
そして、図3に示す従来のポリマー碍管51は、同一直径のストレート部Sと、ストレート部から連続した直径が徐々に小さくなるテーパ部Tとを有している。このようなテーパ形状ポリマー碍管51では、外被53の胴部54の肉厚を均一にするため、外被53におけるストレート部Sからテーパ部Tへ変化する基点61と、FRP筒52におけるストレート部Sからテーパ部Tへ変化する基点62とを同一の位置にする設計が用いられている。肉厚はエロージョンや日射などにより劣化量を考慮して、その最小厚さを決めている。そのため、外被53の胴部54の肉厚を均一にする上述した設計方法は、外被53を構成するゴムの価格が全体のコストのなかで支配的な場合は有効な設計方法であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一方、このようなテーパ形状ポリマー碍管51の外被53を複数のセグメントを組合わせて構成する金型を使用して成形する場合を考えると、テーパ形状ポリマー碍管51では、テーパ部Tの長さを短くするのが、金型全体の価格を低減するのに有効である。すなわち、図4にテーパ形状ポリマー碍管51の外被53を成形する金型71の一例を示すように、テーパ部Tに対応するセグメント72としてテーパ形状毎に専用のセグメント72を準備しなければならないのに対し、ストレート部Sに対応するセグメント72は径方向寸法が同一であるため、必らずしも碍子・碍管の長さに相当する分を用意する必要はない。成形工程を分けて行なうことにより共用することができる。そのため、専用のセグメント72が必要なテーパ部Tに対応するセグメント72の数が減れば、それだけ金型全体の価格を低減することができる。
【0005】
ここで、テーパ部Tの長さを短くするとテーパ角度が大きくなる。このテーパ角度はフィラメントワインディング法でFRP筒52を成形する際、ロービングが滑り無くマンドレルに巻かれる上限の角度から決定される。そのため、外被53の胴部54の厚さを均一にすることを前提としては、上記フィラメントワインディング法の制約から決定されるテーパ角度すなわちテーパ部Tの最小長さ以上はテーパ部Tの長さを短くできなかった。その結果、ポリマー碍管を製造するにあたり全体のコストの低減も限度があった。
【0006】
本発明の目的は上述した課題を解消して、金型のコストを低減でき、それにより全体のコストをも低減することのできるテーパ形状複合碍子及びその外被成形方法を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のテーパ形状複合碍子は、コア部材と、コア部材の外周に設けた胴部と複数の笠とからなる外被とから構成され、同一直径のストレート部と、ストレート部から連続した直径が徐々に小さくなるテーパ部とを有するテーパ形状複合碍子において、外被におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点を、コア部材におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点よりもテーパ部側に設定したことを特徴とするものである。
【0008】
また、本発明のテーパ形状複合碍子の外被成形方法は、テーパ形状複合碍子の外被成形方法において、コア部材を外被成形用の金型にセットするにあたり、金型における外被のストレート部成形用セグメントからテーパ部成形用セグメントへ変化する基点が、コア部材におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点よりもテーパ部側になるようにセットし、外被を成形することを特徴とするものである。
【0009】
本発明では、外被材料として低コストのゴムを採用することを考え、ゴムの少々の体積増加は許容することを前提にして、複合碍子では、外被におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点を、コア部材におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点よりもテーパ部側に設定し、同様に、複合碍子の外被成形方法では、金型における外被のストレート部成形用セグメントからテーパ部成形用セグメントへ変化する基点が、コア部材におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点よりもテーパ部側になるようにセットする。これにより、テーパ部の長さ、すなわち外被成形に使用する金型のテーパ部に対応する部分の長さを従来より短縮することができる。そのため、金型のコストを低減でき、その結果複合碍子の製造に係る全体のコストをも低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1は本発明のテーパ形状複合碍子の一例としてテーパ形状ポリマー碍管の構成を示す図である。図1に示す例において、ポリマー碍管1は、FRP筒2と、FRP筒2の外周に形成したシリコーンゴム等からなる外被3とから構成される。外被3は、FRP筒2の外周を覆う胴部4と、ポリマー碍管1の長手方向に適当な間隔で設けられかつ胴部4の外周から半径方向外側に伸びる複数の笠5とから構成される。なお、6−1,6−2はFRP筒2の両端に設けたフランジ金具である。そして、図1に示す従来のポリマー碍管1は、同一直径のストレート部Sと、ストレート部から連続した直径が徐々に小さくなるテーパ部Tとを有している。
【0011】
上述したテーパ形状ポリマー碍管1の構成は従来のテーパ形状ポリマー碍管と同様である。本発明において、従来のテーパ形状ポリマー碍管と異なる構成は、図1に示すように、外被3におけるストレート部Sからテーパ部Tへ変化する基点11が、FRP筒2におけるストレート部Sからテーパ部Tへ変化する基点12よりもテーパ部T側に設定している点である。ここで、外被3の基点11とFRP筒の基点12との間の距離は、それぞれの設計で成形上許されるゴムの肉厚を検討しつつ定めることができる。許容されるゴム肉厚が従来のゴム肉厚とあまり代わらなければ、外被3のテーパ部Tを短くする効果は少ない。実際には、従来のゴム肉厚が5〜10mm程度であるのに対し、成形上は20〜30mm程度のゴム肉厚が許容可能である。そのため、実用上有益なレベルで外被3のテーパ部Tを短縮することができる。なお、本発明では、ゴムの肉厚が厚くなるため重量が増すが、使用上の影響は無い。また、低コストのゴムの使用を前提にすることで、ゴムの少々の使用量の増加は、複合碍子全体の製造コストより大幅に小さく許容することができる。
【0012】
以上のように、従来の最小長さよりもテーパ部Tの長さを短縮することで、外被3を成形する金型のコストを従来よりも低減することができる。すなわち、図2に図1に示す構成のテーパ形状ポリマー碍管1の外被3を成形する金型21の一例を示すように、テーパ部Tが短くなった分、ストレート部Sを成形する共用のセグメント22の数を増やすことで、テーパ部Tを成形するための専用のセグメント22の数を少なくすることができる。図4に示す従来例の場合と比較すると、高価な専用のセグメント22の使用を2個減らすことができる。なお、図1及び図2に示した例では、本発明の概念を分かり易くするため、笠5の数を少なく記載するとともに外被3の部分を大きく記載しているため、テーパ部Tを成形するためのセグメントの数の減少が少ないように感じるが、実際は笠の数が多いため、本発明の効果は大きく、効果的に金型のコストダウンを図ることができる。また、増加するゴム使用量も図示したほど多くなく、その観点からもゴム使用量の増加を許容することができる。
【0013】
本発明の上述したテーパ形状複合碍子及びその外被成形方法は、継ぎ成形の方法を用いて成形回数を増して対応する必要がある場合にも効果がある。すなわち、ポリマー碍管1の外被3のテーパ部Tの長さが、1回で成形できる約2mを少し超えるような場合、従来の方法では2回の成形が必要となり、金型交換の手間がかかる。しかし、本発明の適用で1回の成形で対応できるようになる。この効果は大きい。
【0014】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、複合碍子では、外被におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点を、コア部材におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点よりもテーパ部側に設定し、同様に、複合碍子の外被成形方法では、金型における外被のストレート部成形用セグメントからテーパ部成形用セグメントへ変化する基点が、コア部材におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点よりもテーパ部側になるようにセットしているため、テーパ部の長さ、すなわち外被成形に使用する金型のテーパ部に対応する部分の長さを従来より短縮することができる。そのため、金型のコストを低減でき、その結果複合碍子の製造に係る全体のコストをも低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のテーパ形状複合碍子の一例としてテーパ形状ポリマー碍管の構成を示す図である。
【図2】図1に示すテーパ形状ポリマー碍管の外被成形に使用する金型の一例を示す図である。
【図3】従来のテーパ形状ポリマー碍管の一例の構成を示す図である。
【図4】図3に示すテーパ形状ポリマー碍管の外皮成形に使用する金型の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 ポリマー碍管、2 FRP筒、3 外被、4 胴部、5 笠、6−1,6−2 フランジ金具、11,12 基点、21 金型、22 セグメント、S ストレート部、T テーパ部

Claims (2)

  1. コア部材と、コア部材の外周に設けた胴部と複数の笠とからなる外被とから構成され、同一直径のストレート部と、ストレート部から連続した直径が徐々に小さくなるテーパ部とを有するテーパ形状複合碍子において、外被におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点を、コア部材におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点よりもテーパ部側に設定したことを特徴とするテーパ形状複合碍子。
  2. 請求項1記載のテーパ形状複合碍子の外被成形方法において、コア部材を外被成形用の金型にセットするにあたり、金型における外被のストレート部成形用セグメントからテーパ部成形用セグメントへ変化する基点が、コア部材におけるストレート部からテーパ部へ変化する基点よりもテーパ部側になるようにセットし、外被を成形することを特徴とするテーパ形状複合碍子の外被成形方法。
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