JP4004739B2 - レシプロソー - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ハウジングに対するシューの位置を調節することで、シューから突出する鋸刃長さを調節可能とするレシプロソーに関し、詳しくは鋸刃を駆動軸に固定するための鋸刃固定機構と、シューをハウジングに固定するためのシュー固定機構の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般にレシプロソー(鋸刃が往復動作することで切断作業を行う切断工具)では、ハウジングに対して往復動する駆動軸に鋸刃が固定され、駆動軸が往復動することで鋸刃が往復動し切断作業が行われる。かかるレシプロソーには、ハウジング先端(鋸刃が取付けられる側)にシューが取付けられ、このシューをワークに押し当てながら切断作業を行うタイプのものがある。
このタイプのレシプロソーでは、所定の長さを有する鋸刃のうちシューから前方に突出する部分のみによって切断作業が行われ、ハウジングからシューまでの部分は切断作業に使用されることはない。このため、鋸刃の一部分だけが切れ味が悪くなった場合等においては、切れ味が悪くなった部分をシューから突出しないようにシューとハウジングの位置関係を調節できれば、切れ味の良い状態で切断作業を続行することが可能となる。したがって、鋸刃の有効利用の観点等から、ハウジングに対するシューの固定位置(ハウジングとシュープレートとの距離)を調節可能なレシプロソーが開発されている(USP5,421,091号等)。
この従来のレシプロソーのハウジング先端には、ハウジングにシューを固定するためのシュー固定機構が設けられる。このシュー固定機構は、シューの長手方向に複数形成された溝の一つと選択的に係合する係合部材を備え、この係合部材は、操作部材を操作することで溝に係合する係合状態と、溝に係合しない非係合状態に切替えられる。したがって、ハウジングに対するシューの位置を調節する場合には、操作部材を操作して係合部材と溝とが係合しない非係合状態とした後、シューをハウジングに対して長手方向に移動させ、再び操作部材を操作して係合部材と溝が係合する係合状態に戻すこととなる。
【0003】
一方、上述したレシプロソーでは、鋸刃全体の切れ味が悪くなった場合等においては鋸刃を交換する必要が生じる。しかしながら、作業中に鋸刃交換を行う場合には、鋸刃が固定されている駆動軸が熱を持ち鋸刃交換作業を容易に行うことができない場合があった。したがって、駆動軸に直接触れることなく、鋸刃と駆動軸とを固定状態から非固定状態に切替えることができる鋸刃固定機構を備えたレシプロソーが開発されている(特開平9−109102号等)。
この従来のレシプロソーの鋸刃固定機構では、鋸刃を駆動軸に対して押圧してクランプ(固定)するバネ固定部材を備え、このバネ固定部材は、操作部材の操作により鋸刃と駆動軸とが固定される固定状態と、鋸刃と駆動軸とが固定されない非固定状態に切替えられる。したがって、鋸刃を新しいものに交換する場合には、操作部材を操作して鋸刃と駆動軸とが固定されない非固定状態とし、しかる後新しい鋸刃に交換し、再び操作部材を操作することで鋸刃と駆動軸を固定状態に戻すこととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような操作部材の操作により固定状態と非固定状態に切替え可能とした、鋸刃固定機構及びシュー固定機構を同時に一つのレシプロソーに設けた場合には下記の欠点がある。
すなわち、シュー固定機構も鋸刃固定機構も共にハウジングの先端部分に設けられ、また、それぞれを操作するための操作部材が必要となる。このため、ハウジングの先端部分に二つの操作部材を設ける必要があり、ハウジング(特に、先端部)が大型化するという欠点がある。
【0005】
本発明は、上述した実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、上述のような鋸刃固定機構とシュー固定機構を同時に設けた場合においても、ハウジングの大型化を抑止することができるレシプロソーを提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
上記課題を解決するため請求項1に記載のレシプロソーは、ハウジングに対するシューの位置を調節することで、シューから突出する鋸刃長さを調節可能としたレシプロソーであって、ハウジングと、そのハウジングに対して往復動可能に取付けられる駆動軸と、その駆動軸と鋸刃とを固定状態と非固定状態とに切替え可能に固定する鋸刃固定機構と、前記ハウジングとシューとを固定状態と非固定状態とに切替え可能に固定するシュー固定機構とを備える。そして、前記鋸刃固定機構と前記シュー固定機構とが、同一の操作部材により固定状態と非固定状態とに切替操作可能とされている。上記レシプロソーでは、鋸刃固定機構とシュー固定機構が同一の操作部材により固定状態と非固定状態とに切替え可能とされている。したがって、ハウジングの先端部には一の操作部材のみを設ければ良く、ハウジングの大型化を抑止することができる。
【0007】
請求項1に記載のレシプロソーにおいては、前記操作部材は、前記鋸刃固定機構が非固定状態となる第1の位置と、前記シュー固定機構が非固定状態となる第2の位置と、前記鋸刃固定機構及びシュー固定機構が共に固定状態となる第3の位置との間で移動可能となっていることが好ましい(請求項2)。
このような構成によれば、操作部材を第1の位置に移動させることで鋸刃を交換することができ、第2の位置に移動させることでシューの位置を調節することができ、そして、第3の位置に移動させることで切断作業を行うことができる。したがって、操作部材を3つの位置に移動させるだけで、鋸刃交換、シュー位置調節、切断作業を行うことができる。
【0008】
請求項2に記載のレシプロソーにおいては、前記第1の位置と前記第2の位置は異なる位置とされ、かつ、前記第3の位置から前記第1の位置への操作部材の移動方向と、前記第3の位置から前記第2の位置への操作部材の移動方向が異なる方向となっていることが好ましい(請求項3)。
このような構成によれば、鋸刃交換作業時の操作部材の位置(第1の位置)とシュー位置調節作業時の操作部材の位置(第2の位置)とが異なり、なおかつ切断作業時の操作部材の位置(第3の位置)から鋸刃交換作業を行う際の操作部材の操作方向と、シュー位置調節作業を行う際の操作部材の操作方向が異なる。したがって、切断作業状態から鋸刃交換作業を行う場合にはシュー固定機構が非固定状態となることはなく、切断作業状態からシュー位置調節作業を行う場合にも鋸刃固定機構が非固定状態となることはない。
【0009】
請求項3に記載のレシプロソーにおいては、前記操作部材は、ハウジングに対して所定の角度で回動可能とされ、その操作部材を前記第3の位置から一の方向に回動させると前記第1の位置となり、他の方向に回動させると前記第2の位置となることが好ましい(請求項4)。
このような構成によれば、切断作業時にハウジングに作用する力(レシプロソーをワークに押し付ける力,レシプロソーを切断方向に引く力)によっては、操作部材が操作されることはない。したがって、切断作業時に作業者が操作部材に触れたとしても、操作部材が誤って操作されることはなく、安定した切断作業を行うことができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
上述した各請求項に記載のレシプロソーは、以下に記載の形態で好適に実施することができる。
(形態1) 請求項2乃至4のいずれか一つに記載のレシプロソーにおいては、前記鋸刃固定機構は、前記操作部材と係合可能な係合部材を備え、その係合部材は、前記操作部材が第3の位置から第1の位置まで移動する際にその操作部材と係合して共に移動することで鋸刃固定機構を固定状態から非固定状態へ切り換えるものであって、前記操作部材が前記第3の位置にある場合には、その操作部材と係合していない状態となることが好ましい。
このような形態によれば、操作部材が第3の位置にあるときは、操作部材と鋸刃固定機構の係合部材とが係合していない状態となっているため、誤って操作部材が操作された場合でも、鋸刃固定機構が非固定状態に移行しようとすることはない。
(形態2) 請求項1乃至4のいずれか一つに記載のレシプロソーにおいては、前記シュー固定機構がハウジングに設けられるととともに、前記鋸刃固定機構がハウジングの内部空間に設けられており、それらシュー固定機構と鋸刃固定機構の少なくとも一部がハウジングの長手方向に重なることが好ましい。
このような形態によれば、シュー固定機構と鋸刃固定機構が二重構造(二層構造)となってハウジングの長手方向に一部が重なるため、レシプロソー(ハウジング)が長手方向に大きくなることを防止することができる。
(形態3) 請求項4に記載のレシプロソーにおいては、前記操作部材が、ハウジング先端に取付けられたリング状の部材であり、ハウジングの一部を構成していることが好ましい。このような形態によれば、操作部材がハウジングと一体化され、ハウジングの大型化をより抑止することができる。
【0011】
【実施例】
次に本発明を具現化した一実施例に係るレシプロソーを、図面を参照して説明する。図1はレシプロソーの一部断面側面図を示している。図1に示されるように、本実施例に係るレシプロソーはハウジング10を備え、ハウジング10には、その後端(図1の右側)からハンドル部16、モータ収容部18、運動変換機構収容部20、先端部22が設けられている。ハンドル部16にはトリガースイッチ12が配設されるとともに、外部電源に接続するための電源コード14(図示省略)が取出されている。このハンドル部16と隣接するモータ収容部18には、図示省略したモータが収容されている。このモータは、トリガースイッチ12の操作によりオン‐オフ制御され、電源コード14を介して供給される電力によって回転する。また、運動変換機構収容部20には、モータ収容部18に収容されているモータの回転を駆動軸24(図2参照)の往復運動及び揺動運動に変換する運動変換機構が収容されている。この運動変換機構は、公知のレシプロソーに設けられる機構と同一であり(例えば、特開平6−79701号等)、本発明を特に特徴付けるものではないので、その詳細な説明については省略する。そして、ハウジング10の先端(図1左端)の先端部22には、鋸刃62を着脱自在に駆動軸24に固定する鋸刃固定機構30と、シュー50を位置調節可能にハウジング10に固定するシュー固定機構(40,45)と、これら鋸刃固定機構30及びシュー固定機構を固定状態と非固定状態に切り替えるための操作機構が設けられている(図2参照)。
【0012】
以下、この先端部22の構成について図2乃至図9を参照して詳細に説明する。ここで、図2は先端部22の部分拡大断面図であり、図3はシュー50の構造を示す図であり、図4はロックカム45の構造を示す図であり、図5はレシプロソーに着脱される鋸刃62の一例を示す側面図であり、図6は鋸刃62と駆動軸24が固定された状態を示す一部断面側面図であり、図7は鋸刃固定機構が固定状態でシュー固定機構が非固定状態となるときを示す図であり、図8は鋸刃固定機構とシュー固定機構とが共に固定状態となるときを示す図であり、図9は鋸刃固定機構が非固定状態でシュー固定機構が固定状態となるときを示す図である。
図2に良く示されるように、先端部22のハウジング10は、内ハウジング10bと、内ハウジング10bの外側に配された外ハウジング(ゴムカバー)10aとを備えた二層構造となっている。内ハウジング10bは、その先端が外ハウジング10aの先端と面一となるように形成されるとともに、シュー50を固定するための隙間(図2の下側の部分)が形成されている。また、この内ハウジング10bの図2に示す上側よりの部分には、前方に大きく開口する開口孔23が形成されており、この開口孔23に駆動軸24の先端(鋸刃固定機構30)が収容されている。この駆動軸24は、開口孔23の後端(図2の右側)に設けられた軸受け11により、開口孔23内を往復動及び揺動可能に支持されている。
【0013】
次に、駆動軸24の先端に設けられる鋸刃固定機構30について説明する。まず、鋸刃固定機構30によって駆動軸24に固定される鋸刃62について図5を参照して説明する。図5に示されるように、鋸刃62は、ワークを切断するための鋸刃部63と、駆動軸24との固定のために利用される固定部64が形成される。固定部64の厚み(鋸刃62の厚み)は、鋸刃固定機構30に形成される鋸刃差込孔30a(図9参照)の厚さ方向の寸法より薄く形成され、固定部64の幅は、鋸刃差込孔30aの幅方向の寸法と略一致する大きさに形成されている。この固定部64には、厚さ方向に貫通する位置決め孔64aが穿設されている。
【0014】
上述した鋸刃62を固定する鋸刃固定機構30は、図7〜9に示されるように、駆動軸24の先端に形成された鋸刃固定部38と、鋸刃固定部38の外側に配された内リング34と、内リング34に対して回動可能に取付けられた外リング32の三重構造を有している。鋸刃固定部38には、鋸刃62が差込まれる鋸刃差込孔30a(図9参照)が形成されるとともに、その中心から半径方向(鋸刃差込孔30aと直行する方向)に伸びる圧入孔38a,嵌合孔38bが形成されている。圧入孔38aには、内リング34側から差込まれた圧入ピン35が圧入され、これによって鋸刃固定部38と内リング34が一体化されている。一方、嵌合孔38bには押圧ピン36が嵌合している。この押圧ピン36は、鋸刃62が鋸刃差込孔30aに差込まれた状態(図7,8の状態)では、その先端が鋸刃62の位置決め孔64aに嵌り込み(図6参照)、鋸刃62を圧入ピン35側に押圧する。これによって、鋸刃62が鋸刃固定部38、すなわち駆動軸24に固定されるようになっている。また、この押圧ピン36の後端に形成された頭部(拡径部)と鋸刃固定部38の間には圧縮バネ37が介装されており、この圧縮バネ37のバネ力によって押圧ピン36は半径方向外側に付勢されている。したがって、押圧ピン36の後端は、常に外リング32の内壁に形成されたカム面31に当接することとなる。
外リング32の外壁には、半径方向に突出した係合突片33が形成されており、この係合突片33は駆動軸24の軸方向に所定の長さを有している(図6参照)。この係合突片33は、図9に示されるように、操作部材40(後で詳述する)が半時計回りに回動することで操作部材40に形成された係合突片41と当接し、外リング32が操作部材40と一体となって内リング34に対して回動するようになっている。そして、外リング32が内リング34に対して回動すると、押圧ピン36が外リング32のカム面31に案内されて嵌合孔38b内を進退動することとなる(図8→図9)。なお、この外リング32には、図6に良く示されるように、駆動軸24に一端が固定されたトーションバネ26の他端が固定されており、これによって外リング32には図7〜図9において時計回り方向に回転する力が作用する。したがって、通常時(外リング32に力が作用しない時)においては、外リング32は時計回りに回動して図8に示される状態、すなわち押圧ピン36が鋸刃62を押圧する状態(鋸刃62と駆動軸24が固定された状態)となる。
【0015】
次に、内ハウジング10bに形成された隙間(図2下側の部分)を利用してハウジング10に組み付けられる、操作部材40と、操作部材40によって切替操作されるシュー固定機構(ロックカム45)、このシュー固定機構によってハウジング10に固定されるシュー50について説明する。
操作部材40は、図7〜9に示されるように円筒状の部材であって、図2に示されるように、その後端が内ハウジング10bに当接する。この操作部材40には、図7〜9に示されるように、その内壁面から内側に突出する係合突片41が形成されている。この係合突片41は、図2に示されるように軸方向に所定の長さを有し、その後端は内ハウジング10bの開口孔23内に伸びている。したがって、駆動軸24が、往復動作可能な範囲内(図2における実線とニ点鎖線で描かれた範囲内)の任意の位置で停止したとしても、外リング32の係合突片33と操作部材40の係合突片41が係合するようになっている。また、操作部材40の内壁面には、図7〜9に示されるようにカムプレート42が配設されており、このカムプレート42には凹部42aが形成されている。
上述したように形成される操作部材40は、内ハウジング10b(ハウジング10)に対して回動可能に取り付けられている。具体的に説明すると、内ハウジング10bにはネジ孔が形成され(図2の下側部分)、このネジ孔に止めネジ60の頭部(止めネジ60は、頭部にのみネジが形成されている。)が螺合している。そして、この止めネジ60は、操作部材40に形成された円周方向に伸びる溝(図示されていない)を貫通して操作部材40の内側に配されたシューカバー43に嵌合する。これによって、操作部材40は、内ハウジング10bに対して所定の角度範囲内(操作部材40に形成した溝の範囲内)で回動可能に内ハウジング10bに取付けられることとなる。また、内ハウジング10bの先端には圧縮バネ44が配されており、操作部材40が中立位置(図8に示される状態)から回動操作された場合に、この圧縮バネ44のバネ力によって操作部材40が中立位置に戻るように付勢されている。
【0016】
また、上記したシューカバー43と内ハウジング10b間には、図2に良く示されるようにシュー50が取り付けられる。まず、このシュー50の構造について図3に基づいて説明する。図3(a)はシュー50の正面図であり、図3(b)は図3(a)のB−B線断面図である。図3に示されるように、シュー50は、切断作業時にワークに押し当てられるシュープレート52と、シュープレート52に固定された固定片54a,54bと、固定片54a,54bに回動可能に取付けられるシューサポータ56により構成される。シュープレート52は、方形状の部材であって、図2に良く示されるように鋸刃62が挿通する鋸刃挿通孔51が設けられている。また、図3(b)に良く示されるように、シュープレート52の前後両端は上方に折り曲げられており、これによって、シュープレート52をワークへ押し当て切断方向にレシプロソーを移動させる場合のシュープレート52とワークとの引っ掛かりを防止している。
シュープレート52に固定片54a,54bを介して取付けられるシューサポータ56も、図3(a)に示されるように方形状の部材であり、シュープレート52に当接する面には、図3(b)に示されるようにシュープレート52の前後方向それぞれにテーパθ、θが施されている。これにより、シュープレート52は、シューサポータ56に対する回動角度が規制され、所定の角度範囲内でシューサポータ56に対して回動する。また、シューサポータ56には、図3(a)に良く示されるように、上下方向に伸びる縦溝58aと、縦溝58aの適宜の位置で横方向に伸びる横溝58bとが形成されている。
【0017】
次に、上述したシュー50をハウジング10に固定するシュー固定機構(ロックカム45)について説明する。このロックカム45は、図2,図7〜9に示されるように、シューカバー43と内ハウジング10b間に差込まれたシューサポータ56の横溝58bの一つと係合することで、シュー50をハウジング10に固定する。まず、ロックカム45の構造について図4を参照して説明する。図4(a)はロックカム45の正面図であり、図4(b)は図4(a)のB−B線断面図であり、図4(c)はロックカム45を上方から見た図である。ロックカム45は、図4(a)に示されるように、縦長に形成された基部47と、基部47から側方に突出する係合部46により構成される。基部47は、シューサポータ56の縦溝58aの幅より若干狭く形成されるとともに、図4(b)に良く示されるようにバネ収容孔47aが設けられている。係合部46は、図7〜9に示されるように、シューサポータ56の横溝58bと略同一寸法に形成されている。
かかるロックカム45がレシプロソーに組み込まれた状態では、図7〜9に示されるように、その先端(基部47の先端)は内ハウジング10bに形成された組付け孔に嵌合するとともに、その後端(係合部46)はシューカバー43の貫通孔を通って操作部材40に配設されたカムプレート42に当接する。ここで、ロックカム45のバネ収容孔47a内には圧縮バネ48が収容されており、この圧縮バネ48のバネ力によってロックカム45は常に半径方向外側に付勢されている。したがって、図7に示される状態(ロックカム45の後端がカムプレート42の凹部42aに当接する状態)では、ロックカム45が半径方向外側に移動してロックカム45の係合部46とシューサポータ56の横溝58bとの係合状態が解除され、図8に示される状態ではロックカム45が半径方向内側に移動して係合部46が横溝58bに係合することとなる。
【0018】
次に、上述のように構成されるレシプロソーにおいて、鋸刃62を交換するときの作用について図8,図9を参照して説明する。既に説明したように、操作部材40は、通常時(操作部材40に力が作用しない時)においては、圧縮バネ44のバネ力によって中立位置に保たれて図8に示される状態となっている。また、外リング32も、トーションバネ26のバネ力によって時計回り方向に付勢されて図8に示される状態となっている。かかる状態から鋸刃62を交換するためには、まず、操作部材40を、圧縮バネ44のバネ力に抗して反時計回りに回動させる。操作部材40が半時計回りに回動すると、操作部材40に形成された係合突片41が外リング32の係合突片33に当接する。係合突片41と係合突片33が当接した状態で、さらに操作部材40が反時計回り回動すると、操作部材40と一体となって外リング32が内リング34に対して回動する。外リング32が回動すると、押圧ピン36がカム面31に案内されて半径方向外側に移動する。そして、図9に示される状態となって押圧ピン36による鋸刃62の押圧が解除され、鋸刃62と駆動軸24との固定状態が解除される(非固定状態となる)。この状態で、鋸刃62を新しいものと交換し、操作部材40から手を離すと、操作部材40は圧縮バネ44のバネ力によって図8の状態に復帰し、それに応じて外リング32もトーションバネ26のバネ力によって図8の状態に復帰する。したがって、新しい鋸刃62と駆動軸24とは再び固定状態となり切断作業が可能となる。なお、図9から明らかなように、鋸刃交換時(図9の状態)においては、シュー50とハウジング10は固定状態を維持している。
【0019】
次に、シュー50のハウジング10に対する位置を調節するときの作用について図7,図8を参照して説明する。上述したように、操作部材40は、通常時においては、圧縮バネ44のバネ力によって図8に示される状態となっている。かかる状態からシュー50の位置を調節するためには、まず、操作部材40を、圧縮バネ44のバネ力に抗して時計回りに回動させる。操作部材40が時計回りに回動すると、ロックカム45が操作部材40のカムプレート42に案内されて半径方向外側に移動する。そして、図7に示される状態(ロックカム45が凹部42aに当接する状態)となると、ロックカム45の係合部46とシューサポータ56の横溝58bとの係合状態が解除される。ロックカム45の基部47は、その幅がシューサポータ56の縦溝58aの幅より狭く形成されているため、シュー50の軸方向の移動を妨げない。したがって、図7に示される状態では、シュープレート52とハウジング10との位置を調節することができる。調節後は、操作部材40から手を離すと、操作部材40が圧縮バネ44のバネ力によって図8の状態に復帰し、シュー50が再びハウジング10に固定されることとなる。なお、図7から明らかなように、シュー位置調節時(図7の状態)においては、鋸刃62と固定軸24は固定状態を維持している。
【0020】
上述した説明から明らかなように、本実施例に係るレシプロソーでは、鋸刃の交換とシューの位置調節が一の操作部材40を回動することによって行われる。したがって、特殊な工具を使用することなく鋸刃交換及びシュー位置調節を可能としつつ、操作部材を一つとすることでハウジングの大型化を防止することができる。
【0021】
以上、本発明の好適な一実施例について詳細に説明したが、これは例示に過ぎず、本発明は当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した形態で実施することができる。
例えば、鋸刃固定機構やシュー固定機構については、上述した実施例に限定されず、公知の種々の機構を用いることができる。また、操作部材についても、ハウジングに対して回動する形態のみならず、ハウジングに対して軸方向に操作するような形態であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例に係るレシプロソーの一部断面側面図。
【図2】 図1に示すレシプロソーの先端部の部分拡大断面図。
【図3】 シューの構造を示す図。
【図4】 ロックカムの構造を示す図。
【図5】 レシプロソーに着脱される鋸刃の一例を示す側面図。
【図6】 鋸刃と駆動軸が固定された状態を示す一部断面側面図。
【図7】 鋸刃固定機構が固定状態でシュー固定機構が非固定状態となる状態を示す図2のA−A線断面図。
【図8】 鋸刃固定機構とシュー固定機構とが共に固定状態となる状態を示す図2のA−A線断面図。
【図9】 鋸刃固定機構が非固定状態でシュー固定機構が固定状態となる状態を示すA−A線断面図。
【符号の説明】
10・・ハウジング
10a・・外ハウジング
10b・・内ハウジング
24・・駆動軸
30・・鋸刃固定機構
40・・操作部材
45・・ロックカム
50・・シュー
62・・鋸刃

Claims (4)

  1. ハウジングに対するシューの位置を調節することで、シューから突出する鋸刃長さを調節可能としたレシプロソーであって、
    ハウジングと、そのハウジングに対して往復動可能に取付けられる駆動軸と、その駆動軸と鋸刃とを固定状態と非固定状態とに切替え可能に固定する鋸刃固定機構と、前記ハウジングとシューとを固定状態と非固定状態とに切替え可能に固定するシュー固定機構とを備え、
    前記鋸刃固定機構と前記シュー固定機構とが、同一の操作部材により固定状態と非固定状態とに切替操作可能とされているレシプロソー。
  2. 請求項1に記載のレシプロソーにおいて、前記操作部材は、前記鋸刃固定機構が非固定状態となる第1の位置と、前記シュー固定機構が非固定状態となる第2の位置と、前記鋸刃固定機構及びシュー固定機構が共に固定状態となる第3の位置との間で移動可能となっているレシプロソー。
  3. 請求項2に記載のレシプロソーにおいて、前記第1の位置と前記第2の位置は異なる位置とされ、かつ、前記第3の位置から前記第1の位置への操作部材の移動方向と、前記第3の位置から前記第2の位置への操作部材の移動方向が異なる方向となっているレシプロソー。
  4. 請求項3に記載のレシプロソーにおいて、前記操作部材は、ハウジングに対して所定の角度で回動可能とされ、その操作部材を前記第3の位置から一の方向に回動させると前記第1の位置となり、他の方向に回動させると前記第2の位置となるレシプロソー。
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