JP4004353B2 - フォークリフト用切替弁 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、フォークリフト用の切替弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のフォークリフト用流量制御弁3は、図4に示す油圧回路からなる3位置センターバイパス型のスプール弁が一般的で、リフト用シリンダに繋がるバルブブロックV1’、チルト用シリンダに繋がるバルブブロックV2’の他、アタッチメント用シリンダに繋がるバルブブロックV3’とリリーフバルブR’からなる。
【0003】
上記構成において、例えば、リフトポートB1に繋がるバルブブロックV1’のスプールが引き始められた状態から1.5mmの時点でリフトポートB1とポンプポートPが連通を始め、移動距離が5mmのときに全開状態になるようにした場合、1.5mmの時点ではポンプポートPからの油はその大部分がタンクポートTへ返流されるものの、スプールの移行に比例して流出量が増加し、スプールの移動距離が5mmに達した時点で最大流量が流れることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この場合、リフトの上に負荷となる積載物のない無負荷状態であれば、ポンプポートPよりの油は上述したとおりリフトポートB1に流れるものの、負荷圧力が加わった場合、リフトポートB1とポンプポートPの差圧が変動し、その結果リフトポートB1に圧力油が流れ始めるスプールストローク量が変動することとなり、流量を変化させることのできるスプールストローク量が異なってくる等その操作性に多大な影響を与えることとなる。
また、チルト操作のようにシリンダスピードを極力低速とするためにメータアウト絞りを採用する場合にはポンプ圧力がリリーフ弁R’の設定圧力まで昇圧し、ポンプからの発熱やエンジンに対する負荷が増大していた。
さらに、スプール中立時において、ポンプポートP’からの油をアンロードさせるバイパス通路を形成する必要があるため、バルブ幅が大きくなるとともに、スプール移行時に前記バイパス通路を遮断するための領域が必要となり不要なスプールストローク量が必要となる等の問題があった。
【0005】
本発明はかかる問題点に鑑み、シリンダの負荷圧力によって、切替弁の操作性が変動することがなく、そのバルブ幅とスプールストローク量を小さくすることができるフォークリフト用切替弁を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明のフォークリフト用切替弁は、フォークリフト用のスプール型切替弁において、各バルブブロックのスプールが中立位置では、ポンプポートからの圧力油を流量制御弁を介してタンクポートに返送せしめ、スプールの移行に伴いポンプポートとシリンダポートが連通したとき、ポンプポートとシリンダポートの差圧が前記流量制御弁の設定圧力となるように制御するようにしたフォークリフト用のスプール型の切替弁において、各バルブブロックの流出ポートの圧力が、各バルブブロック内で分岐した油路を介して、流量制御弁のスプリング側に付勢力として働く油圧回路を形成することにより、ポンプポートとシリンダポートの差圧を、流入ポートと流出ポートの圧力差として流量制御弁のスプリング側に付勢力として働くようにしたことを特徴とする。
【0007】
上記の構成からなる本発明のフォークリフト用切替弁は、シリンダポートの負荷に拘わらず、ポンプポートとシリンダポートの差圧は一定となるからシリンダスピードのコントロールが容易となる。
【0008】
この場合において、各バルブブロックの流入ポートに圧力補償弁を設けることができる。
【0009】
これにより、各バルブを同時操作した場合であっても、各バルブに一定流量の油を供給することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のフォークリフト用切替弁の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1は、本発明のフォークリフト用切替弁1の回路図を示し、従来例と同様の構成については同様の符号を付し説明を省略する。
【0012】
本発明のフォークリフト用流量制御弁1は、図1に示す油圧回路からなる3位置のスプール弁からなり、図例では従来例と同様リフト用シリンダに繋がるバルブブロックV1、チルト用シリンダに繋がるバルブブロックV2の他、アタッチメント用シリンダに繋がるバルブブロックV3とリリーフバルブR、及び流量制御弁Fからなる。
【0013】
次に、その作動原理を説明する。
まず、いずれのブロックにおいてもスプールが中立位置にある場合、流量制御弁FのスプリングSのスプリング力により流量制御弁Fは閉じられており、ポンプポートPからの圧力油はいずれのブロックからもタンクポートには連通しないため、ポンプポートPの圧力によって流量制御弁Fは開かれポンプポートPからの油はタンクポートTに返送されることとなる。
【0014】
フォークリフトの作業者がリフト操作を行う際、バルブブロックV1のスプールを操作するハンドルを引き、図2に示す状態にするとき、従来と同様、スプールストローク量が例えば1.5mmの時点でリフトポート(シリンダポート)B1とポンプポートPが連通を始め、移動距離が5mmのときに全開状態になるようにした場合、このフォークリフト用切替弁では、流入ポートP1と流出ポートP2の圧力差、つまり、ポンプポートPとリフトポートB1の差圧は、リフトポートB1とポンプポートPが連通を始めたときに、流出ポートP2の圧力が流量制御弁FのスプリングS側に働くこととなり、スプリングSのスプリング力となる。
【0015】
例えば、流量制御弁FのスプリングSのスプリング力が1MPaの場合、リフト上に荷物などのない無負荷状態で、リフトポートB1の圧力が0MPaと仮定したとき、流出ポートP2の圧力はリフトポートB1の圧力と同じ0MPaであり、リフトポートB1とポンプポートPが連通を始めたとき、流量制御弁FのスプリングS側に働く流出ポートP2(リフトポートB1)の圧力は0MPaであり、ポンプポートPの圧力は、スプリング力の1MPa前後となり流量制御弁Fが開閉を繰り返しつつ流入ポートP1の圧力もほぼ1MPa前後で安定し、ポンプからの油は流出ポートP2を介してリフトポートB1に流れる。
【0016】
次に、リフト上に荷物などが置かれた状態でありリフトポートB1に負荷がかかっているとき、例えば、リフトポートB1の圧力が5MPaの場合、リフトポートB1とポンプポートPが連通を始めたとき、流量制御弁FのスプリングS側に働く流出ポートP2(リフトポートB1)の圧力は5MPaでありポンプポートPの圧力は、スプリング力である1MPaを加算した6MPa前後で平衡状態となり流入ポートP1と流出ポートP2の圧力差、つまり、ポンプポートPとリフトポートB1の差圧は、スプリングSのスプリング力である1MPaで安定することとなる。
【0017】
次に、図3に示す本発明のフォークリフト用切替弁の他の実施例を説明する。
図3に示すフォークリフト用切替弁2には各バルブブロックV1、V2、V3の流入ポート手前に圧力補償弁Uを配設したもので、例えばリフトポートB1と繋がるバルブブロックV1の場合、流入ポートP1と流出ポートP2の圧力差は前述した流量制御弁Fによるものと同様で、圧力補償弁Uのスプリング力により決定される。
【0018】
以上、本発明のフォークリフト用切替弁について、その実施例に基づいて説明したが、本発明は上記実施例に記載した構成に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
【0019】
【発明の効果】
以上の如く本発明によるときは、リフトの上に負荷となる積載物があり、リフトポートに負荷圧力が生じる場合でも、ポンプポートとシリンダポートの圧力差は常に流量制御弁のスプリング力となるため、シリンダが動き始めるスプールストローク位置は一定であり、シリンダに送る流量変化の可能なスプールストローク量も一定となる。
また、ポンプ圧力は流量制御弁のスプリング力にリフトポートの負荷圧力を加算した圧力となるためリリーフ弁の圧力まで昇圧することはなく発熱を低減することができるとともに、エンジンに過剰な負荷をかけることもない。
さらに、スプール中立時にアンロードさせるためのバイパス通路が不要となるのでバルブ幅を小さくできるとともに、スプールにバイパス通路を遮断するためのランドが不要となりスプールストローク量を小さくできる。
【0020】
また、各バルブブロックに個別の圧力補償弁を設けるときは、各ブロックに応じたポンプポートとリフトポートの圧力差を設定することができ、各ブロックを同時に操作する場合であっても個別の流量制御をすることができる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のフォークリフト用切替弁の回路図である。
【図2】 本発明のフォークリフト用切替弁のリフトポートを作動させた際の回路図である。
【図3】 本発明のフォークリフト用切替弁の別の実施例の回路図である。
【図4】 従来のフォークリフト用切替弁の回路図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト用切替弁
2 フォークリフト用切替弁
P ポンプポート
B1 リフトポート(シリンダポート)
T タンクポート
F 流量制御弁
U 圧力補償弁
Claims (2)
- 各バルブブロック(V1、V2、V3)のスプールが中立位置では、ポンプポート(P)からの圧力油を流量制御弁(F)を介してタンクポート(T)に返送せしめ、スプールの移行に伴いポンプポート(P)とシリンダポート(B1、A2、B2、A3、B3)が連通したとき、ポンプポート(P)とシリンダポート(B1、A2、B2、A3、B3)の差圧が前記流量制御弁(F)の設定圧力となるように制御するようにしたフォークリフト用のスプール型の切替弁(1、2)において、各バルブブロック(V1、V2、V3)の流出ポート(P2)の圧力が、各バルブブロック(V1、V2、V3)内で分岐した油路を介して、流量制御弁(F)のスプリング(S)側に付勢力として働く油圧回路を形成することにより、ポンプポート(P)とシリンダポート(B1、A2、B2、A3、B3)の差圧を、流入ポート(P1)と流出ポート(P2)の圧力差として流量制御弁(F)のスプリング(S)側に付勢力として働くようにしたことを特徴とするフォークリフト用切替弁。
- 各バルブブロック(V1、V2、V3)の流入ポート(P1)に圧力補償弁(U)を設けたことを特徴とする請求項1記載のフォークリフト用切替弁。
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JP2002239222A JP4004353B2 (ja) | 2002-08-20 | 2002-08-20 | フォークリフト用切替弁 |
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2002
- 2002-08-20 JP JP2002239222A patent/JP4004353B2/ja not_active Expired - Lifetime
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