JPH0364655B2 - - Google Patents

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JPH0364655B2
JPH0364655B2 JP57150699A JP15069982A JPH0364655B2 JP H0364655 B2 JPH0364655 B2 JP H0364655B2 JP 57150699 A JP57150699 A JP 57150699A JP 15069982 A JP15069982 A JP 15069982A JP H0364655 B2 JPH0364655 B2 JP H0364655B2
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JP
Japan
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pressure
valve
pump
switching valve
kgf
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JP57150699A
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Enji Doisaki
Shoichi Hata
Atsushi Masuzawa
Toshio Ikeda
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Daikin Industries Ltd
Caterpillar Japan Ltd
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Daikin Kogyo Co Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Publication of JPH0364655B2 publication Critical patent/JPH0364655B2/ja
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    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2278Hydraulic circuits
    • E02F9/2296Systems with a variable displacement pump
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02FDREDGING; SOIL-SHIFTING
    • E02F9/00Component parts of dredgers or soil-shifting machines, not restricted to one of the kinds covered by groups E02F3/00 - E02F7/00
    • E02F9/20Drives; Control devices
    • E02F9/22Hydraulic or pneumatic drives
    • E02F9/2221Control of flow rate; Load sensing arrangements
    • E02F9/2232Control of flow rate; Load sensing arrangements using one or more variable displacement pumps

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mining & Mineral Resources (AREA)
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  • Structural Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Fluid Mechanics (AREA)
  • Operation Control Of Excavators (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は油圧シヨベルの油圧システムの改良に
関するものである。
従来の油圧シヨベルの油圧システムを第1,2
図により説明すると、第1図のaは原動機、bは
原動機aにより駆動される容量可変ポンプ、cは
ポンプコントロール、dはリリーフ弁、e〜lは
切換弁で、走行モータpバケツトシリンダqブー
ムシリンダrアームシリンダs走行モータt旋回
モータu等のアクチユエータへ圧油を供給する。
即ち、切換弁g,lから出た圧油は合流してブー
ムシリンダrへ供給され、切換弁h,kから出た
圧油は合流してアームシリンダsへ供給される。
mは負荷保持用チエツク弁、nはキヤビテーシヨ
ン防止用チエツク弁、oはオーバロードリリーフ
弁、vはクロスオーバリリーフ弁、wはカウンタ
バランス弁、xはオイルタンクである。ポンプコ
ントロールcの一例を第2図により説明すると、
c1はシリンダ、c2はピストン、c3はバイアス用バ
ネ、c4はコントロールスプール、c5,c6は馬力設
定用バネ、c7はスリーブ、c8〜c10はポートであ
る。ポンプbの吐出圧はピストンc2の右油室、コ
ントロールスプールc4の左端面、ポートc8に常時
印加されている。ある平衡状態からポンプb吐出
圧が上昇すると、コントロールスプールはバネ
c5,c6を圧縮して右へ移動する。するとポート
c8,c9とが連通し、ピストンc2の圧油室の圧力が
上昇して、ピストンc2を右方へ駆動するため、ポ
ンプ吐出量が低下する。ピストンc2はスリーブc7
と連結されており、スリーブc7も右に移動し、ス
リーブc7とスプールc4との相対位置が最初の平衡
点に達すると、ピストンc2は静止するため、ポン
プ吐出量の低下が停止する。このようにしてポン
プbは吐出圧に見合つた流量を吐出する。これを
第3図に示す。AB線はポンプbの最大吐出量、
BC,CD線は馬力設定用バネc5,c6により決まる
線、E点はリリーフ弁dの設定圧、D点はその設
定圧におけるポンプbの吐出流量である。
次に切換弁e〜lの特性を設定する。切換弁の
スプールストロークとP、A、B、R各ポート間
の開口面積の一例を第4図に示した。
次に前記油圧シヨベルの油圧回路の欠点を説明
する。
(1) 切換弁のすべてが中立で、アクチユエータの
すべてが稼動していないとき、ポンプbはその
最大流量を吐出する。ポンプbの吐出側から切
換弁を経てオイルタンクxに至るまでの流量通
過抵抗により、ポンプ吐出圧側には圧力が立
つ。この圧力をPnKgf/cm2とし、第3図にプ
ロツトすると、ポンプbはN点で稼動している
ことになり、吐出流量をQn/minとすると、
このとき(Pn×Qn)/(450ηt)の馬力を浪費
することになる。ただし、ηtはポンプ全体効率
とする。
(2) 切換弁がフルストローク状態にあり、いずれ
かのアクチユエータにポンプbの吐出流量が全
量供給されているときに、アクチユエータの負
荷が大きくなり、リリーフ弁dの設定に近づく
と、第3図の斜線部に示す流量がリリーフ弁d
からリリーフしてしまい、アクチユエータに供
給されるのはGE線に沿つた流量のみとなる。
すなわち、リリーフ弁dがリリーフを開始する
F点とリリーフ設定圧E点との間の圧力におい
て、ポンプbはGD線に沿つた流量を吐出する
のに、アクチユエータに供給される流量はGE
線に沿つたものだけで、残りはリリーフ弁dか
らリリーフされ、その分が熱エネルギーとなつ
て浪費される。
(3) 第4図に示すように、切換弁スプールを実線
矢印方向に操作すると、P−Rポート面積が小
さくなり、P−A、B−Rポートの面積が大き
くなる。ポンプ吐出量はP→RまたはP→Aに
流れ得るのみであるから、次第にP→A、すな
わち、アクチユエータへ供給される流量が増す
ことになる。アクチユエータ側の負荷圧が高い
場合には、P→A開口面積を小さくすることに
より、ポンプbの吐出圧を上昇させ、アクチユ
エータの負荷に打勝てる圧力に達すると、アク
チユエータが稼動を開始することになるが、こ
のときは、まだP→Rポートが開いているた
め、P→Rポートへ流れる流量QPRがある。ア
クチユエータの負荷圧をPLとし、P→A間の
切換弁の圧損をΔPPAとすると(PL+ΔPPA)が
ポンプbの吐出圧であり、ポンプa1台当りQPR
×(PL+ΔPPA)/450ηtPSの馬力を浪費してい
ることになる。
これを第3図に描いた。
(4) アクチユエータ側の負荷が大きい場合と小さ
い場合とでは、切換弁のスプールの操作量が同
一でもアクチユエータに流入する流量に差がつ
き一様ではない。これを第5図に描いた。が
アクチユエータの軽負荷時、が中負荷時、
が重負荷時である。すでに(3)項で述べたように
重負荷時には、P→Rポートの開口面積を小さ
く絞らないと、ポート吐出圧がアクチユエータ
負荷に打勝つことができない。これを第4図で
見ると、スプールストロークはP→Rポート開
口面積が小さい右寄りの位置となる。ところが
P−Rポート開口面積がゼロとなる点では、ポ
ンプbの吐出流量は全流量アクチユエータに供
給されるので、スプールストロークの大小によ
りアクチユエータへ供給する流量を加減調整で
きる操作領域が第5図に見られるようにアク
チユエータ負荷が大きい程狭くなる。これは高
圧では第3図で示すごとくポンプ吐出流量が減
少するために狭くなるのと、第5図で見られる
ように勾配が急になるのと2つの原因で狭くな
る。このようにアクチユエータ負荷によりスプ
ールストローク操作量が同一でもアクチユエー
タへの流量はまちまちであり、負荷が大きい程
操作範囲が狭くなり、上記2つの原因のうちの
後者が操作性を悪化させている。
本発明は前記の問題点に対処するもので、負荷
圧感知機構及び馬力一定制御機構を具備したポン
プコントロール部を有する2つの油圧ポンプを一
つの原動機により駆動しているときに、一方の油
圧ポンプの吐出油を、アームシリンダ操作用切換
弁を優先型圧力補償弁の非優先側に、ブームシリ
ンダ操作用切換弁及びバケツトシリンダ操作用切
換弁を同優先型圧力補償弁の優先側に接続してな
る第1の切換弁ブロツクに供給し、他方の油圧ポ
ンプの吐出油を、アームシリンダ操作用切換弁及
びブームシリンダ操作用切換弁を優先型圧力補償
弁の非優先側に、旋回モータ操作用切換弁を同優
先型圧力補償弁の優先側に接続してなる第2の切
換弁ブロツクに供給する油圧シヨベルの油圧シス
テムにおいて、ブームシリンダの負荷圧が上昇す
ると、それに従つてリリーフ設定圧が低下するよ
うに構成したリリーフ弁を旋回系負荷圧回路に介
装し、旋回モータを単独で操作するときには高圧
でリリーフして高い旋回起動力で稼動し、旋回モ
ータをブームシリンダとを同時に操作してブーム
シリンダの負荷圧が高いときにはそれに従つて低
い圧力でリリーフして低い旋回起動力で稼動し、
余剰油をブームシリンダに供給し、ブームの持上
げ速度等を早めて、旋回を早く行なわないように
したことを特徴とする油圧シヨベルの油圧システ
ムに係り、その目的とする処は、前記(1)〜(4)項に
述べた従来の不具合を解消できる起良された油圧
シヨベルの油圧システムを供する点にある。
次に本発明の油圧シヨベルの油圧システムを第
6図に示す一実施例により説明すると、(1)は原動
機、2は原動機1により駆動される可変容量ポン
プ(以下ポンプと呼び)、3はポンプ2のコント
ロール部3−1〜3−3)については第7図にお
いて説明する)、4は優先型圧力補償付流量制御
弁(以下優先弁と称する)(4−1〜4−4は第
8図において説明する)、5は圧力補償付流量制
御弁(以下圧力補償弁と称する)(5−1,5−
2,5−4については第9図において説明する)、
6〜13は切換弁であり、各位置でブロツク内に
破線で示した負荷検出ポートを有する。また14
は負荷保持用チエツク弁、15〜20はオーバロ
ードリリーフ弁、21はアンチボイドチエツク
弁、22〜27は負荷圧選択用シヤツトル弁、2
8,29はスプール減衰用絞り、30〜37は負
荷圧設定用絞り、破線38はシヤツトル弁22,
23,24等を経て左側のポート3−3に連通す
る負荷圧センシング回路、破線39もシヤツトル
弁25,26,27等を経て右側のポート3−3
に連通する負荷圧センシング回路、40は回路圧
設定用リリーフ弁、41は旋回回路圧設定用リリ
ーフ弁で、オリフイス35及び37から出る圧力
による力の和が、ある設定荷重以上になると、リ
リーフするごとく構成されたもの(41−1〜4
1−3は第10図において説明する)、42はサ
ージ圧吸収弁(以下サージ弁と称する)(42−
1〜42−3は第11図において説明する)、4
3はポンプ2の吐出回路、44はバケツトシリン
ダ、45はブームシリンダ、46はアームシリン
ダ、47は走行モータ、48は旋回モータ、49
は走行用クロスオーバリリーフ弁、50は旋回用
クロスオーバリリーフ弁、51は走行用カウンタ
バランス弁、52は旋回用カウンタバランス弁、
53,54は各々走行用、旋回用カウンタバラン
ス弁のスプール、減衰用絞り、55はオイルタン
ク、56は旋回負荷圧回路、57はフイルター、
58はフイルターバイパスリリーフ弁、59はオ
イルクーラ、60はクーラバイパスリリーフ弁、
61はサクシヨンストレーナである。なお切換弁
6,7,8は作動油供給回路が並列になつている
ので、第6図では6,7,8の順序で記載した
が、この順序に限定されることはない。このこと
は、並列の切換弁10,11、及び切換弁12,
13も同じで、第6図に記載の順序に限定される
ことはない。また切換弁6,10は優先側(優先
の意味については後述する)に入つているが、非
優先側(非優先の意味についても後述する)に入
れてもよい。また走行用カウンタバランス弁51
旋回用カウンタバランス弁52減衰用絞り53,
54は本発明に必須のものではなく、通常配設さ
れている一例を示したに留まる。またフイルタ5
7オイルクーラ59等の配置の順序も第6図に限
定されるものではなく、パイパスリリーフ弁5
8,60サクシヨンストレーナ等も本発明では必
須の構成要件でなく、省略しても差支えない。第
6図は通常配設の一例を示したに留まる。また負
荷圧設定用絞り30〜37は本発明の構成に欠く
ことのできないものであるが、実際には破線で示
した負荷圧センシング回路は細い断面積の回路で
あることが多く、切換弁ボデイの加工穴の狭隘
部、油通路曲り部等の圧損により、図示位置にわ
ざわざ絞りを入れなくとも本発明の機能を実質的
に達成できる場合がある。従つて絞りを入れない
ものでも同等の圧損があれば、本発明と実質的に
同一である。また第6図では、回路圧設定用リリ
ーフ弁40サージ弁42等が左右に各々1個宛あ
る例を示したが、部品点数を削減し、コストを低
減するために、第15図に示すように左右合わせ
て1個のみにすることもできる。同第15図にお
いて、回路圧設定用リリーフ弁40にはコスト低
減のために、小型のバルブを採用しており、リリ
ーフ弁40のオーバライド特性が悪いことが多
い。シヤトル弁24,27の左右の回路が同圧
で、リリーフ弁40がリリーフするときには、左
右から作動油がリリーフするため、リリーフ流量
が増して、リリーフ圧が上昇することがある。こ
れを防止するために装着したのが絞り62,63
である。64はシヤトル弁、65はチエツク弁で
ある。絞り62,63は上記と同様に第6図の当
該個所に挿入してもよいが、機能説明が頻雑にな
るため省略する。また第6図では、旋回回路圧設
定用リリーフ弁41のポート41−2に印加する
油圧を絞り37から導いた場合を描いているが、
絞り32から導いても同等の効果が得られる。本
発明にはこの回路も含まれる。また第6図では、
圧力補償弁5を装着した油圧回路図を示している
が、油圧システムの価格を安くしたい場合には、
圧力補償弁5をなくして優先弁4の非優先ポート
4−3から直接負荷保持用チエツク弁14に継ぐ
回路にしてもよい。このように圧力補償弁5をな
くした場合には、後の機能説明で記述する(13)
式による圧力補償がないので、幾分操作性が悪く
なるが、操作性よりも価格をより重視する場合に
はかかる回路もあり、これも本発明に含まれる。
次にポンプコントロール部3の構造の一例を第7
図により説明すると、3−1はポンプ容量可変機
構、3−2はポンプ吐出圧印加ポート、3−3は
負荷圧印加ポート、3−4は戻りポート、3−5
はアクチユエータシリンダ、3−6はアクチユエ
ータピストン、3−7はバイアスバネ、3−8は
馬力設定用メータリングスプール、3−9,3−
10は馬力設定用バネ、3−11はメータリング
スリーブ、3−12はポンプ容量フイードバツク
リンク、3−13は負荷圧感知メータリングスプ
ール、3−14は差圧設定用バネである。次に優
先弁4の構造の一例を第8図により説明すると、
4−1はポンプ吐出油供給ポート、4−2は優先
側ポート、4−3は非優先側ポート、4−4は負
荷圧印加ポート、4−5は優先弁ボデイ、4−6
はメータリングスプール、4−7はメータリング
スプールに設けた連通穴、4−8は差圧設定用バ
ネ、4−9〜4−12は油室である。メータリン
グスプール中央ランド角と優先弁ボデイ4−5と
で構成される油通路のうち、ポート4−1とポー
ト4−2とを継ぐ方を4−13、ポート4−1と
ポート4−3とを継ぐ方を4−14とする。メー
タリングスプール4−6は右側ランド部分のみを
左2カ所に比べて大径に描いているが、同径であ
つてもよい。次に圧力補償弁5の構造の一例を第
9図により説明すると、同第9図は、第8図の非
優先側ポート4−3を閉止した以外は第8図の優
先弁4と全く同一のものを示しており、5−1,
5−2,5−4〜5−13が第8図の優先弁4の
それぞれに対応している。なお第8図の優先弁4
の差圧設定用バネ4−8及び第9図の圧力補償弁
5の差圧設定用バネ5−8については、その設定
荷重を外部から調節できるように第10図または
第11図のボルト、ナツト等を装着すると便利で
ある。
次に旋回回路圧設定用リリーフ弁41の構造の
一例を第10図により説明すると、41−1は旋
回回路圧印加ポート、41−2はブームシリンダ
負荷圧印加ポート、41−3は戻りポート、41
−4はリリーフ弁ボデイ、41−5はリリーフ弁
ボデイ41−4に摺動自在に装着されたポペツ
ト、41−6はポペツト41−5を押すバネ、4
1−7はバネ41−6の押し力を調節するボル
ト、41−8はボルト41−7を固定するナツト
である。
次にサージ弁42の構造の一例を第11図によ
り説明すると、42−1はポンプ吐出圧印加ポー
ト、42−2は戻りポート、42−3は負荷圧印
加ポート、42−4はサージ弁ボデイ、42−5
はボデイ42−4に摺動自在に装着されたポペツ
ト、42−6はポペツト42−5を付勢するバ
ネ、42−7はバネ42−6の付勢力を調整可能
にするためのボルト、42−8はボルト42−7
を固定するためのナツトである。バネ42−6の
付勢力に相当する油圧ΔPSG(Kgf/cm2)((20)式
参照)は第7図の差圧設定用バネ3−14の付勢
力に相当する油圧ΔPL((4)式参照)より大きな値
に設定してポンプ2の容量可変機構3−1の過渡
的な応答遅れ発生時以外にはサージ弁42からは
リリーフしないようにして置く。
次に前記油圧シヨベルの油圧回路の作用を説明
する。第6図の油圧回路は、第7図のポンプコン
トロール3、第8図の優先弁4、第9図の圧力補
償弁5、第10図のリリーフ弁、第11図のサー
ジ弁等を有するが、これらの第7図乃至第11図
について予め説明しておくと、第6図の油圧回路
の作用を説明する上で便利であるので、第7,
8,9,10,11,6図の順序で説明すること
とする。
まず第7図のポンプコントロール3の作用につ
いて説明すると、ポンプ2の吐出圧をP(Kgf/
cm2)とし、ポート3−3に印加される負荷圧を
PL(Kgf/cm2)とする。馬力設定用メータリング
スプール3−8を右方へ押す力はP(Kgf/cm2
の印加面積をAP(cm2)とすれば、P・AP(Kgf)
であり、馬力設定用バネ3−9,3−10の圧縮
に対する合計の反発力Fs(Kgf)に対してP・AP
>FSの場合には、馬力設定用メータリングスプー
ルは右方へ移動し、P・AP<FSの場合には、左
方へ移動する。以降の説明を進めるために便宜上
下式を(1)とする。
P・AP=FS ………(1) 負荷圧感知メータリングスプール3−13を右
方へ押す力は、P(Kgf/cm2)の印加面積をA1
(cm2)とすれば、P・A1(Kgf)であり、差圧設
定用バネ3−14の圧縮に対する反発力をF2(Kg
f)、PL(Kgf/cm2)の印加面積をA2(cm2)とすれ
ば、メータリングスプール3−13を左方へ押す
力はPL・A2+F2となる。P・A1>PL・A2+F2
場合には、メータリングスプール3−13は右方
へ移動し、P・A1<PL・A2+F2の場合には、メ
ータリングスプール3−13は左方へ移動する。
P・A1=PL・A2+F2 ………(2) (2)式を変形して(3)式を得る。
P=PL・(A2/A1)+F2/A1 ………(3) 説明を簡単にするため、A2=A1、F2/A1
ΔPLとして次の(4)式を得る。
P=PL+ΔPL ………(4) 第7図の作用を説明するに当り、メータリング
するスプールが3−8と3−13との2個あるの
で、説明の便宜上、P<PL+ΔPL、すなわち、負
荷圧感知メータリングスプール3−13が常に左
方へ押し付けられて位置になつている状態を考
える。この状態において、ポンプ2が(1)式の等号
を成立させながら吐出している状態、すなわち、
平衡状態からP(Kgf/cm2)のみ低下したとする
と、P・AP>FSとなるため、馬力設定用メータ
リングスプール3−8は左方に移動して位置と
なるため、アクチユエータピストン3−6の左端
面油室はタンク55に通ずる。他方、アクチユエ
ータピストン3−6の右端面油室には、P(Kg
f/cm2)が印加されており、さらにバネ3−7の
付勢力が加わつているので、アクチユエータピス
トン3−6は左方へ移動し、ポンプ容量可変機構
3−1を動かして、ポンプ一回転当りの吐出容量
V(cm3/rev)を増大させる。するとフイードバツ
クリンク3−12によりアクチユエータピストン
3−6に結合されたメータリングスプール3−1
1もアクチユエータピストン3−6と共に左方へ
移動し、メータリングスプール3−8とメータリ
ングスリーブ3−11との相対位置が位置にな
り、またこの位置になるとアクチユエータピスト
ン3−6は静止して平衡状態となる。逆に平衡状
態からP(Kgf/cm2)のみが上昇したとすると、
P・AP>FSとなり、馬力設定用メータリングス
プール3−8は右方に移動して位置となるた
め、アクチユエータピストン3−6の左端面油室
にはP(Kgf/cm2)の圧力が印加される。左端面
油室面積は右端面油室面積よりもピストンロツド
断面積だけ大きいので、アクチユエータピストン
3−6を右方に押す力が、左方に押す力に打勝つ
と、アクチユエータピストン3−6が右方に移動
し、ポンプ容量可変機構3−1を動かして、ポン
プ一回転当りの吐出容量V(cm3/rev)を減少させ
る。するとフイードバツクリンク3−12により
アクチユエータピストン3−6に結合されたメー
タリングスリーブ3−11もアクチユエータピス
トン3−6と共に右方へ移動し、メータリングス
プール3−8とメータリングスリーブ3−11と
の相対位置が位置になり、またこの位置になる
とアクチユエータピストン3−6は静止して平衡
状態となる。このようにP(Kgf/cm2)が低下す
ると、V(cm3/rev)が上昇、P(Kgf/cm2)が上
昇すると、V(cm3/rev)が低下するが、この状況
を第12図に描くと、線BCDのようになる。線
BCDが折れ線になつているのは、馬力設定用バ
ネが3−9,3−10の2本によつて構成されて
いるためであり、馬力一定の双曲線に出来る限り
近づけるためのものである。近似の精度があまり
高くなくてもよい場合には、馬力設定用バネは1
本でもよいし、近似の精度を高くする必要がある
場合には、馬力設定用バネを2本以上の任意の本
数とする。第12図の折れ線BCDの勾配、折れ
点位置等は、P(Kgf/cm2)の印加面積AP(cm2)、
馬力設定用バネ3−9,3−10のバネ定数、予
荷重、自由長等により決まる。第12図の線AB
はポンプ2の最大吐出容量であり、ポンプ2また
はポンプコントロール3の内部のストツパー等に
より定められるものである。線DEについては後
に説明するが、線DEより右方の領域では吐出稼
動し得ないものである。Oは原点とする。
以上、負荷圧感知メータリングスプール3−1
3が常に位置にあると仮定して馬力設定用メー
タリングスプール3−8の作用を説明したが、次
に負荷圧感知メータリングスプール3−13の作
用を説明する。第12図において、負荷圧PL(Kg
f/cm2)がOE線上の任意の点Fの値をとり、切
換弁の必要とするV(cm3/rev)の値がOA上の任
意の点Jの値をとるとする。またF点よりΔPL
(Kgf/cm2)だけ高い点をGとする。G点より
OA線に対し平行に描いた線や折れ線BCDとの交
点をH,J点よりOEに対し平行に描いた線と
GH線との交点をKとする。そしてKが線分GH
上に乗る場合について説明する。
K点は、H点より低いV(cm3/rev)の値を取る
ので、このときは馬力設定用メータリングスプー
ル3−8は位置になつている。いま、ポンプ2
の吐出圧P(Kgf/cm2)がK点よりも高いと、負
荷圧感知メータリングスプール3−13は位置
となり、アクチユエータピストン3−6は右方へ
移動して、切換弁が必要とするJ点のV(cm3
rev)よりも低減するため、P(Kgf/cm2)が低下
してK点に戻る。逆にポンプ2の吐出圧P(Kg
f/cm2)がK点よりも低いと、負荷圧感知メータ
リングスプール3−13は位置となり、アクチ
ユエータピストン3−6は左方へ移動して、切換
弁が必要とするJ点のV(cm3/rev)よりも上昇す
るため、P(Kgf/cm2)が上昇してK点に戻る。
すなわち、負荷圧PL(Kgf/cm2)がF点、切換弁
が必要とするV(cm3/rev)がJ点とすると、ポン
プ2は負荷圧感知メータリングスプール3−13
の作用により、K点において吐出稼動を維持する
ことになる。また切換弁が必要とするV(cm3
rev)の値が上昇して、K点がH点に重なつたと
きは、馬力設定用メータリングスプール3−8負
荷圧感知メータリングスプール3−13は共に
位置となり、折れ線BCDで設定された馬力でポ
ンプ2が稼動することになる。次にK点がH点よ
りもさらに上昇してK1点で稼動し得るか否かを
説明する。
K1点においては、馬力設定用メータリングス
プール3−8は位置に通じており、負荷圧感知
メータリングスプール3−13は位置にあるの
で、アクチユエータピストン3−6の左端面油室
にはP(Kgf/cm2)が印加されることになり、ア
クチユエータピストン3−6は右方へ移動し、切
換弁が必要とするV(cm3/rev)より低下してしま
うので、ポンプ2は吐出圧P(Kgf/cm2)をG点
の値に保持し得ず、K1点よりOEに平行に描いた
線と折れ線BCDとの交点K2点に移動してしまう。
K2点においてはP<PL+ΔPLであるので、負荷
圧感知メータリングスプール3−13は位置と
なり、馬力説定用メータリングスプール3−8は
位置になる。以上、折れ線BCD上での稼動状
況の説明では、負荷圧感知メータリングスプール
3−13が常に位置にあると仮定したが、上述
のごとく折れ線BCD上のK2点では負荷圧感知メ
ータリングスプール3−13が位置になつてい
るので、上述の仮定で説明上に齟齬のないことは
明らかである。またポンプ2は、折れ線BCDを
越したK1点では吐出稼動し得ないので、
OABCDEで囲まれた範囲内でのみ吐出稼動する
ことになる。
次に第8図の優先弁4について説明する。ポン
プ吐出圧供給ポート4−1には、P(Kgf/cm2
が印加されている。優先側ポート4−2の圧力を
P1(Kgf/cm2)とし、非優先側ポート4−3の圧
力をP2(Kgf/cm2)とする。負荷圧印加ポート4
−4には、PL(Kgf/cm2)が印加されている。メ
ータリングスプール4−6がある位置で平衡状態
にあり、その位置での差圧設定用バネ4−8の付
勢力をF2S(Kgf)とする。油室4−9のメータリ
ングスプール4−6の右端面面積をAu(cm2)とす
ると、油室4−10と油室4−12とは連通穴4
−7により連通しているので、メータリングスプ
ール4−6を右方へ押す力は、AuP1(Kgf)とな
り、左方へ押す力は、AuPL+F2Sである。平衡状
態において両者は相等しいので、フローフオース
を無視すると、下式が成立する。
AuP1=AuPL+F2S ………(5) 両辺をAuで割る。
P1=PL+F2S/Au P1=PL+ΔP1L ………(6) ただし ΔP1LF2S/Au ………(7) F2Sはメータリングスプール4−6が左方に移
動すると減少し、右方に移動すると増大するの
で、ΔP1Lもそれに伴つて増減するが、差圧設定
用バネ4−8のバネ定数を小さくくすることによ
り左記の増減量を小さくすることができる。油通
路4−13,4−14の通路面積を各々a1(cm2)、
a2(cm2)とし、ポート4−1に投入される作動油
流量をq(cm3/sec)、ポート4−2,4−から流
出する作動油流量を各々q1(cm3/sec)、q2(cm3
sec)とすると、下式が成立する。
q=q1+q2 ………(8) q=nVηv ………(11) c1:油通路4−13の流量係数(無次元) c2:油通路4−14の流量係数(無次元) ρ:作動油の密度(Kgf/cm3(cm/sec2))=(Kg
f・sec2/cm4) c1、c2及びρはほぼ一定な値であるので定数と
見なすことが出来る。
n:ポンプ2の回転速度rev/sec V:ポンプ2の一回転当りの吐出容量cm3/rev ηv:ポンプ2の容積効率 ただし(8)式においては、メータリングスプール
4−6の移動に必要な作動油流量及び作動油の圧
縮性は小さいとして無視した。また(9)(10)式におい
て、q1、q2はよく知られた単純なオリフイスの式
により表わされると仮定した。
次に優先弁4の優先機能について説明する。あ
る平衡状態において、メータリングスプール4−
6が静止しており、変数P、P1、P2(Kgf/cm2
とq、q1、q2(cm3/sec)とa1、a2(cm2)等がある
平衡値を保つているとする。この平衡状態を第1
2図上にプロツトし、第12図での説明との混同
を避けるために、第13図に新しい図を描く。第
13図においてもPL(Kgf/cm2)をF点、P(Kg
f/cm2)をG点、G点からOAに平行に描いた線
と折れ線BCDとの交点をH点とする。(11)式にq、
q1、q2(cm3/sec)を代入して得られるV、V1
V2(cm3/rev)を=V1、=V2、=Vに
なるようにL、M点をGH線上にプロツトする。
いまP1、P2(Kgf/cm2)が一定のまま、ポート4
−2よりも下流の切換弁がよりも大きい流量
q1を必要としたとする。このとき、ポンプ2の吐
出流量が不変であると仮定すると、第6図のポン
プ2の吐出ポートとポート4−1との間の回路4
3に流入する作動油流量が変らず、流出する作動
油流量が増すので、その結果、この回路の圧力P
(Kgf/cm2)は低下する。ところが第7図の説明
でポンプ2はポンプコントロール3の作用により
(4)式を維持しながら吐出することがわかつている
ので、実際にはP(Kgf/cm2)が低下しないよう
に、ポンプ2は吐出量を増す。q1(cm3/sec)が増
したとき、メータリングスプール4−6が静止し
ていると仮定すると、(9)式によりP1が低下し(5)
式の等号が成立しなくなり、AuP1<AuPL+F2S
となるので、メータリングスプール4−6は左方
へ移動して、a1(cm2)を増大させることにより、
P1の低下を幾分回復した点で再度メータリング
スプール4−6は平衡に達する。P2(Kgf/cm2
は一定とすると、メータリングスプール4−6が
左方に移動して、a2(cm2)が低下した割合だけ(10)
式によりq2(cm3/sec)が低下するが、メータリン
グスプール4−6の変位またはその変位に対する
a2(cm2)の変化割合を小さく取れば、このq2(cm3
sec)の低下量は比較的小さくすることができる。
このq1、q2よるV=V1+V2が大きくなり、第1
3図のM点がH点に一致した後、更にq1(cm3
sec)を増加させた場合、第7図のポンプコント
ロール3の作用で説明ししたようにポンプ2の吐
出はH点からBH線上に沿うことになるので、ポ
ンプ2の吐出圧P(Kgf/cm2)が低下することに
なる。P(Kgf/cm2)が低下し、さらに(9)式より、
増大したq1(cm3/sec)を確保するためにP1(Kg
f/cm2)が低下し、(5)式によるメータリングスプ
ール4−6の平衡が破れて左方へ移動すると、
F2S(Kgf)が幾分減少し、a1(cm2)が増大し、P1
(Kgf/cm2)の低下を幾分回復し、新たに平衡状
態に達すると同時にa2(cm2)を減じ、q2(cm3/sec)
の流量を低下させることにより、優先側の流量q1
(cm3/sec)を確保することになる。
以上の挙動を総括すると、第12図の=V1
の大きさから出発してV1を次第に大きくすると、
ML≒V2を維持しながら増大するが、M点がH点
に一致した時点よりさらにV1を増大すると、ほ
ぼV1の増大した分だけV2が減少し、L点が上昇
してH点に一致すると、V2≒0(cm3/rev)にな
る。これにより優先側の流量をq1(cm3/sec)とす
ると、非優先側に供給し得る流量q2(cm3/sec)の
最大値は×nηvということがわかる。また上
記の挙動は、ポンプコントロール3と優先弁4と
の総合的な機能によつて得られるわけであるが、
優先弁単位の機能としては(6)式から知れるように
(P1−PL)をほぼ一定のΔP1Lに維持することにあ
る。差圧設定用バネ4−8のバネ定数を低くし、
Auを大きくすることにより、メータリングスプ
ール4−6が左右に動いても、それによるΔP1L
の変動を小さくすれば、(P1−PL)の変動も極く
小さなものにおさえることができる。
次に第9図の圧力補償弁5の圧力補償機能につ
いて説明する。同圧力補償弁5は優先弁4の非優
先側ポート4−3を閉止したものに相当してい
る。ポート5−1に投入される油圧はP2(Kgf/
cm2)、流量q2(cm3/sec)とし、ポート5−2の油
圧をP3(Kgf/cm2)、流出する流量q3(cm3/sec)と
する。また差圧設定用バネ5−8の付勢力をF3S
(Kgf)とし、メータリングスプール5−6の右
端面面積をA3(cm2)とすると、定常状態では(5)式
と同様に、下式が成立する。
A3P3=A3PL+F3S ………(12) 両辺をA3で割る。
P3=PL+F3S/A3 =PL+ΔP3L ………(13) ただし ΔP3L=F3S/A3 ………(14) また連続の式から定常状態においては、メータ
リングスプール5−6は静止しているので、該ス
プールの動きに必要な流量はなく、さらに作動油
の圧縮による体積変化もなしと考えることができ
るので、下式が成立する。
q2=q3 ………(15) さらに油通路5−13を通過するq2が単純なオ
リフイスの式により表わされるとすると、下式が
成立する。
c3:油通路5−13の流量係数(無次元) a3:油通路5−13の通路面積(cm2) いま、メータリングスプール5−6が静止して
流量を流している平衡状態から、PL、P2(Kgf/
cm2)一定のまま、q3(cm3/sec)を増大すると、
(16)式からP3(Kgf/cm2)が低下するので、平
衡式(12)の平衡が破れてメータリングスプール5−
6は左方へ移動して、F3S(Kgf)が幾分減少し、
a3(cm2)が増大し、P3(Kgf/cm2)の低下が幾分回
復して、再度新しい平衡状態に入つてメータリン
グスプール5−6は静止する。この新しい平衡状
態においては、先の平衡状態よりF3S(Kgf)が低
下するため、(12)〜(14)式から知られるように
ΔP3Lも低下するが、差圧用設定用バネ5−8の
バネ定数を小さくA3(cm2)を大きく構成すれば、
ΔP3Lの低下量は実用上問題にならない程度に小
さくすることができるので、(16)式中の(P2
P3)(Kgf/cm2)はほぼ一定値とみなすことがで
きる。すなわち、圧力補償弁5の機能はq3(cm3
sec)の増減に見合つてa3(cm2)を増減して、(P2
−P3)(Kgf/cm2)の値をほぼ一定に維持するこ
とになる。
次に第10図の旋回回路圧設定用リリーフ弁4
1について説明する。ポート41−1に印加され
る旋回モータ負荷圧をPLS(Kgf/cm2)、ポート4
1−2に印加されるブームシリンダ負荷圧をPLB
(Kgf/cm2)、ポペツト41−5のシート径部の面
積をA4(cm2)、ポペツト41−5の右端面をA5
(cm2)、バネ41−6の付勢力をFSS(Kgf)とし、
フローフオースを無視すれば、リリーフ時には下
式が成立している。
FSS=(A4−A5)PLS+A5PLB ………(17) バネ41−6の付勢力FSS(Kgf)は、ポペツト
のリリーフ時のリフト行程量が大きくなれば大き
くなる値であるが、ほぼ一定値とみなすことがで
きる。この(17)式にかかわるPLS、PLB(Kgf/
cm2)の関係をグラフに描くと、第14図のように
なる。すなわち、PLB=0のときのPLS(Kgf/cm2
はA点に示すように高く、ブームシリンダを稼動
させてPLB(Kgf/cm2)が高くなると、PLS(Kgf/
cm2)はB点に示すように低くなる。なおA点にお
ける圧力PLS(Kgf/cm2)は回路圧設定用リリーフ
弁40及び旋回用クロスオーバリリーフ弁の設定
圧より低く設定しておく。
次に第11図のサージ弁42について説明する
と、ポート42−1に印加されるポンプ2の吐出
圧P(Kgf/cm2)、ポート42−3に印加される負
荷圧PL(Kgf/cm2)、ポペツト42−5がシート
している状態のときのバネ42−6の付勢力を
FSG(Kgf)、ポペツト42−5のシート径面積と
摺動径部面積とをASG(cm2)とすると、下式が成
立するときには、ポペツト42−5はボデイ42
−4にはシートしておらず、クラツク状態とな
る。
ASGP>ASGPL+FSG ………(18) P>PL+FSG/ASG P>PL+ΔPSG ………(19) ただし ΔPSG=FSG/ASG ………(20) すなわち、ポンプ吐出圧P(Kgf/cm2)は(PL
+ΔPSG)(Kgf/cm2)以上になるとポペツト42
−5が浮上り、リリーフするので、過大に上昇す
ることを防止することができる。
次に第6図の油圧シヨベルの油圧回路の作用に
ついて説明する。切換弁6,7,8,9とこれ等
に作動油を供給するポンプ2の系列(以下左系列
と呼ぶ)について説明する。
() 切換弁6,7,8,9のすべてが中立のと
き。
切換弁6,7,8,9のすべてが中立のとき
には、シヤツトル弁22,23及び24を経て
負荷圧印加ポート3−3に通ずる負荷圧センシ
ング回路38はタンク55に連通しているの
で、回路38の油圧PL(Kgf/cm2)はほぼ大気
圧である。ポンプ2の吐出圧P(Kgf/cm2)は
第7図の説明により(4)式を満足するので、P=
ΔPL(Kgf/cm2)となる。ΔPL(Kgf/cm2)に差
圧設定用バネ3−14の付勢力F2(Kgf)をA1
(cm2)で除した値であるので、低い圧力に設定
することができる。切換弁6,7,8,9のす
べてが中立位置にあるので、切換弁6,7,
8,9を通る作動油は洩れ以外はゼロである。
すなわち、ポンプ2はPL(Kgf/cm2)なる低吐
出圧で吐出し、そのとき、吐出流量は回路43
に継ぶる油圧機器の洩れを補充して、回路43
の油圧をPL(Kgf/cm2)に維持するのに必要な
だけの流量を吐出するのみであり、僅かな動力
を消費するに留まる。
() 切換弁6,7,8のうち、いずれか一連の
もののみを切換操作したとき。
どの切換弁を操作しても同じ機能となるの
で、ここでは説明の便宜上、切換弁7を操作し
てバケツトシリンダ44のピストンを伸張させ
たときとする。この伸張時の負荷圧をPL(Kg
f/cm2)とすると、この負荷圧PL(Kgf/cm2
はオリフイス31シヤトル弁23,22,24
負荷圧センシング回路38を経て負荷圧印加ポ
ート3−3に印加される。するとポンプ2はポ
ンプコントロール3の働きにより(4)式P=PL
+ΔPLなる吐出圧P(Kgf/cm2)で吐出する。
このP(Kgf/cm2)は優先弁4のポンプ吐出圧
供給ポート4−1に印加され、優先弁4の働き
により、優先側ポート4−2の油圧P1(Kgf/
cm2)は(6)式P1=PL+ΔP1Lに維持されるので、
負荷保持用チエツク弁14を経て切換弁7のポ
ート7−1に印加される圧力P1(Kgf/cm2)と
切換弁7のポート7−2の圧力(すなわちバケ
ツトシリンダ44への供給圧力)PL(Kgf/
cm2)との差圧がほぼ一定値のΔP1L(Kgf/cm2
になる。ポート7−1からポート7−2に流れ
るときの切換弁7の開口面積をa12(cm2)とし、
その流量q12(cm3/sec)が単純なオリフイスの
式により表わされるとすると下式となる。
c12:流量係数でほぼ一定な定数 (21)式から知られるように切換弁7を通る
流量q12(cm3/sec)はほぼ切換弁7の開口面積
a12(cm2)に比例することになり、負荷圧PL(Kg
f/cm2)の大きさ等に影響されないので、オペ
レータは操作し易い。またバケツトシリンダ4
4の負荷圧PL(Kgf/cm2)が上昇して、回路圧
設定用リリーフ弁40の設定以上になると、リ
リーフ弁40がリリーフし、負荷圧設定用絞り
31より下流のシヤツトル弁23,22,24
及び負荷圧センシング回路38等の油圧はすべ
てリリーフ弁40のリリーフ圧PL0(Kgf/cm2
以上に上昇し得ないのに反して、ポート7−1
は、絞り31におけるリリーフ弁40のリリー
フ流量による圧力損失分だけ負荷圧センシング
回路圧PL0(Kgf/cm2)より高圧になる。(4)式の
PLにこのPL0を代入し、ポンプ2の吐出圧P(Kg
f/cm2)が下式になると、第7図で説明したよ
うに負荷圧感知メータリングスプール3−13
は位置となり、アクチユエータピストン3−
6は右方へ移動して、ポンプ2のV(cm3/rev)
が急激に減少する。
P>PL0+ΔPL ………(22) これを図に示したのが第12図のDE線であ
る。D点はリリーフ弁40がリリーフ開始する
直前の状態であり、このときには、第7図の馬
力設定用メータリングスプール3−8及び負荷
圧感知メータリングスプール3−13は共に
位置にあり、アクチユエータピストン3−6は
平衡状態にあり、静止している。D点にてリリ
ーフ弁40がリリーフし始め、(22)式が成立
すると、負荷圧感知メータリングスプール3−
13のみが右方へ移動するため、アクチユエー
タピストン3−6の左端面油室圧力が上昇し、
アクチユエータピストン3−6は右方へ移動し
て、ポンプ2のV(cm3/rev)を低減する。負荷
圧感知メータリングスプール3−13が右方行
程限に底着した状態では、アクチユエータピス
トン3−6の左端面油室はポンプ2の吐出圧P
(Kgf/cm2)となり、アクチユエータピストン
3−6は右方行程限まで行程してポンプ2のV
(cm3/rev)は0になろうとするが、実際には第
6図の吐出回路43に継がる構成部品の洩れの
ため、V=0では第12図のE点における高圧
を保持し得ないので、ポンプ2のVは0にはな
らず、上記洩れ分を補充してE点における高圧
を保持するに必要な量を吐出することになる。
このため、E点ではV=0ではないが、図示を
簡単にするため第12図のように示した。
() 切換弁7,9を同時に操作したとき。
優先側と非優先側との切換弁を各々1個宛同
時操作する場合の一例として、切換弁7と9と
の同時操作を説明する。バケツトシリンダ44
とアームシリンダ46の負荷圧のうち、いずれ
か高圧側の圧力PL(Kgf/cm2)は、シヤツトル
弁23,22または24及び負荷圧センシング
回路38を経て負荷圧印加ポート3−3に印加
される。するとポンプコントロール3の働きに
より、ポンプ2は(4)式を満足する吐出圧P(Kg
f/cm2)で吐出する。このPL(Kgf/cm2)、P
(Kgf/cm2)をふたたび、第13図のF、G点
とし、バケツトシリンダ44及びアームシリン
ダ46に供給される作動油流量をq1、q2とし、
このq1、q2を(11)式に代入して得られるV1、V2
を第13図の、とする。いま、切換弁
9は一定状態を保持したまま、切換弁7の操作
量を増していき、開口面積を増していく。第8
図で説明した通り優先弁4の働きにより(5)式が
保たれる。ΔP1L(Kgf/cm2)は(7)式で示すよう
にほぼ一定値であるので、(21)式から知られ
るようにq12=q1は増大する。この間=V2
はほぼ一定値を維持するので、ほぼV1がが増
大した分だけ=Vは増大するが、M点がH
点に一致した時点よりさらにV1を増大すると、
ほぼV1の増大した分だけV2が減少し、L点が
H点に一致すると、V2=0となる。あるいは、
第13図の状態から、切換弁9の操作量を増し
て、≒V2のみを増大させると、=V1
ほぼ一定値を維持しながら、=Vは増大す
るが、M点がH点に一致した時点よりさらに
V2を増大しようとしてもV2は増大することが
できない。すなわち、優先側の切換弁7が消費
した残余分が非優先側の切換弁9で消費し得る
ことになる。
() アクチユエータ44〜47が急激に停止し
たとき。
ポンプ2がある流量を吐出しながらアクチユ
エータ44〜47が稼動している状況におい
て、アクチユエータの負荷が急激に増大する
か、また、シリンダのストロークエンドに当つ
た場合には、アクチユエータへ供給する圧力が
急激に上昇する。ポンプ2の吐出が静的に上昇
するときは、第12図のABCDE線上に沿つて
高圧側に移動するが、急激に上昇する場合に
は、ポンプ2はポンプコントロール3の応答遅
れのため、瞬間的にはアクチユエータが必要と
する、より多くの作動油をポンプ2は吐出して
しまう。この余分な作動油のため、吐出回路4
3は高圧となるが、過大に上昇させない目的の
ためにサージ弁42が装着されている。すなわ
ち、ポンプ2の吐出圧P(Kgf/cm2)が(19)
式の状態になると、サージ弁42がリリーフし
て、過大にP(Kgf/cm2)が上昇することを防
止することができる。またポンプ2がある流量
を吐出しながらアクチユエータが稼動している
状態において、切換弁を急激に中立に戻したと
きにも、切換弁は閉状態にあるのにポンプコン
トロール3の応答遅れの間、ポンプ2から吐出
される作動無も同様に、サージ弁42からリリ
ーフされる。ただし、この時の負荷圧PL(Kg
f/cm2)は0である。
() 切換弁6,7,8のうち、いずれか2つ以
上を同時に操作したとき。
3つの切換弁を同時に操作した時も基本的に
は2つの切換弁を同時操作したときと同じで、
説明を簡単にするために切換弁7と8とを同時
操作した場合について説明する。切換弁7と8
とで、いずれか高圧側の負荷圧をPL(Kgf/
cm2)とすると、このPL(Kgf/cm2)はシヤツト
ル弁23,22,24及び負荷圧センシング回
路38を経て負荷圧印加ポート3−3に印加さ
れるので、ポンプ2は(4)式を満足するP(Kg
f/cm2)で吐出することになる。優先弁4の働
きにより、ポート4−2の油圧は(6)式を満足す
るP1(Kgf/cm2)に維持される。しかしポート
4−2から切換弁7と8とへは並列に接続され
ているために、負荷圧が高い側では(21)式の
関係は成立するが、負荷圧の低い方に作動油流
量が多量に流れる傾向になり、(21)式に示す
q12がa12のみに比例するという関係が失なわれ
る。このため、同時操作時の操作性は幾分悪く
なる。
以上で左系列についての説明を完了する。以
下は、切換弁10,11,12,13とこれ等
に作動油を供給するポンプ2の系列(以下右系
列と呼ぶ)についての説明である。
優先側の切換弁10と11とは、並列に優先
弁4に接続されており、非優先側には圧力補償
弁5が接続されており、圧力補償弁5には切換
弁12,13が接続されているので、切換弁1
0または11で消費した残余分が圧力補償弁5
に供給されることについては左系列と同じで、
この説明は省略する。また切換弁10と11は
優先弁4に並列に接続されているので、これ等
を同時に操作した場合には、負荷圧の低い側に
作動油流量が多量に流れる傾向になることも左
系列と同じで、この説明も省略する。切換弁1
2と13も圧力補償弁5に並列に接続されてい
るので、同士のことが云える。旋回モータ48
は、油圧シヨベルの上部旋回体(図示せず)を
旋回駆動するものであるが、この上部旋回体の
慣性モーメントは大きいので、切換弁11を操
作して旋回モータ48に作動油を供給して、旋
回起動しても勢いがつくまでは旋回しない。一
方、旋回用クロスオーバリリーフ弁50の設定
圧は、旋回の起動、停止時の衝撃を低減するた
め、回路圧設定用リリーフ弁40の設定圧より
も低く設定する場合が多い。この場合、旋回回
路圧設定用リリーフ弁41がないと、ポンプ2
から切換弁11を経て旋回モータ48に作動油
を供給して起動しようとするとき、旋回体に勢
いが付いて旋回し始めるまでは、供給された作
動油はすべて旋回用クロスオーバリリーフ弁5
0からリリーフしてしまい、油圧動力が熱エネ
ルギーとなり、エネルギー損失となる。このエ
ネルギー損失を防止するために旋回回路圧設定
用リリーフ弁41が装着されているのである
が、その働きを第10,14図を参照しながら
説明する。
() 切換弁11を単独で操作したとき。
切換弁11を単独で操作し、旋回モータ48
を起動する場合を考える。上部旋回体の慣性モ
ーメントは大きいので、勢いがつくまでは旋回
せず、作動油も流れないので、切換弁11を通
過する際の圧力損失も生じない。すなわち、負
荷圧印加ポート3−3に印加される負荷圧PL
(Kgf/cm2)はポンプ2の吐出圧そのものとい
うことになり、直ちにポンプ吐出圧P(Kgf/
cm2)は上昇して、旋回回路圧設定用リリーフ弁
41の設定圧に達する。するとこれがリリーフ
し始める。このときの旋回負荷圧回路56の圧
力PLS(Kgf/cm2)は第14図のA点の値とな
る。このA点での設定圧PLSA(Kgf/cm2)は回
路圧設定用リリーフ弁40の設定圧PLO(Kgf/
cm2)よりも低く設定されているので、負荷圧セ
ンシング回路39及び負荷圧印加ポート3−3
の圧力は、リリーフ弁41のリリーフ設定圧
PLSA(Kgf/cm2)となる。他方、ポンプ2の吐
出圧P(Kgf/cm2)は、絞り35の圧力損失分
だけPLSA(Kgf/cm2)よりも高圧になるので、
(4)式のPLの代わりにPLSAの値を代入し、P>
PLSA+ΔPLになると、第7図の負荷圧メータリ
ングスプール3−13が右方行程限に底着した
状態となり、ポンプ2のV(cm3/rev)は殆んど
0となるため、ポンプ2の吐出作動油は、クロ
スオーバリリーフ弁50からリリーフせずに高
圧を維持し、これにより熱損失の少ない旋回起
動が可能となる。
() 切換弁11と13とを同時に操作したと
き。
切換弁11は切換弁13に対して優先側にあ
り、切換弁11で消費された残余分の流量しか
切換弁13に供給されないので、ブーム(図示
せず)持上げ旋回を行なつた場合、旋回が早く
回りすぎてブーム持上げが遅くなる恐れがあ
る。これを防止するために、旋回回路圧設定用
リリーフ弁41を第10図のように構成し、ブ
ームを持上げ操作した場合、第10図のポート
41−2に印加されるブーム持上げ負荷圧が上
昇すると、第14図に示すように旋回負荷圧回
路56のPLS(Kgf/cm2)はより低い側でリリー
フすることになる。これにより旋回起動及び加
速度を弱め、旋回体に勢いがついて、旋回モー
タ48が、切換弁11の操作量に見合つた
(21)式相当の流量を吸収するようになるまで
の時間を長引かせ、その間の余剰流量分を優先
弁4の非優先側ポート4−3及び切換弁13を
経由してブームシリンダ45へ供給することに
より、ブーム持上げを早める。加速し終つて定
常速度で旋回する状態においては、旋回負荷圧
PLS(Kgf/cm2)は低下するので、そのときには
旋回回路圧設定用リリーフ弁41はリリーフし
ないように構成しておけば、優先弁4の働きに
より(6)式が維持され、(21)式相当の流量が確
保されるため、定常旋回速度は低下しない。ま
た切換弁11のみを操作して旋回を単独で作動
する限りにおいては第14図のA点に示すごと
く旋回起動及び加速力は強いままであるので、
不具合も生じない。
以上、左系列と右系列とを便宜上別々に説明
してきたが、次には左右系列を総覧して油圧シ
ヨベルの油圧回路の全体的がどのように機能す
るかを説明する。
() 掘削時。
掘削時には主にバケツトシリンダ44とアー
ムシリンダ46とが同時に作動する。アームシ
リンダ46を作動させるには、切換弁9と12
とが連結リンク(図示せず)等により順次また
は同時に操作される。バケツトシリンダ44を
作動させるには、切換弁7を操作すればよい。
切換弁7と9とは左系列に入つているが、バケ
ツトシリンダ操作用切換弁7の方が優先側にな
つているので、切換弁7で使用した残余分のみ
切換弁9に供給される。従つてバケツトシリン
ダ44とアームシリンダ46とは各々左右のポ
ンプ2の吐出動力を独占的に吸収できるため、
独立性がよく、掘削作業が容易で能率的にな
る。また壁面押し付け掘削も旋回がブーム、ア
ームに対して優先側にあるため、ブーム、アー
ムの負荷に影響を受けずに壁面押し付けが可能
であり、右系列の余剰分はブームシリンダ45
アームシリンダ46に供給されるので油圧動力
の無駄が出ない。
() ブーム持上げ旋回時。
ブーム持上げ旋回時には、ブームシリンダ4
5と旋回モータ48とが同時に作動する。ブー
ムシリンダ45を作動させるには、切換弁8と
13とが連結リンク(図示せず)等により順次
または同時に操作される。旋回操作用の切換弁
11はブーム操作用切換弁13に対して優先側
にあるため、旋回作動はブームシリンダ45の
作動に対して優先となるが、ブームシリンダ4
5の負荷圧の影響は受け、ブーム持上げ旋回時
のバケツトの軌跡をダンプ積込みに適するよう
に設定することができる。
() 排土時。
バケツト(図示せず)内の土を排土するとき
には、切換弁7を操作すればよく、アーム操作
用切換弁9に対して優先側にあるため独立性が
よい。
(XI) ブーム持下げ旋回時。
旋回操作用切換弁11はブーム操作用切換弁
13に対して優先になつており、ブーム下げ時
には、ブームシリンダ45の負荷圧も低いの
で、旋回はブーム操作に影響されることなく作
動できて、操作独立性がよい。
本発明の油圧シヨベルの油圧回路は前記のよう
に()ポンプコントロール部が負荷圧感知機構
を有しているので、ポンプ吐出圧を常にアクチユ
エータ負荷圧PL+α1(=バネ設定による一定値)
に自動的に調整できる。また切換弁のすべてが中
立位置にあるときには、アクチユエータ負荷圧を
ゼロになるように構成したので、バイパスポート
(P→R)をなくし、切換弁の中立状態でのバイ
パス流量をなくすことができて、切換弁中立時の
馬力損失をなくすことができる。()ポンプ吐
出圧がある設定圧になると、ポンプ吐出量を自動
的低下させて、該設定圧を保持できるに足るだけ
の吐出量にするので、リリーフ弁からのリリーフ
がなくなつて、その馬力損失もなくなる。()
切換弁にバイパスポート(P−R)がないので、
それを通過する流量と馬力損失がなくなるという
効果を有するが、()さらに切換弁の上流側に
優先型圧力補償流量制御弁を設けており、掘削作
業時には、バケツトシリンダとアームシリンダと
を完全に独立にする。すなわち、左側のポンプ2
は圧油をアームシリンダからバケツトシリンダへ
優先して供給し、右側ポンプ2は圧油をアームシ
リンダのみに供給するので、掘削作業が容易にな
る。()切換弁の上流側に他の優先型圧力補償
流量制御弁を設けており、旋回モータをブームシ
リンダ及びアームシリンダに優先させるので、旋
回操作をブームシリンダ及びアームシリンダの操
作に対して独立に行なうことができて、作業機の
操作と旋回操作との同時連動操作性がよくなると
いう効果を有し、油圧シヨベルの油圧回路に適用
して非常に有益である。
以上本発明を実施例について説明したが、勿論
本発明はこのような実施例にだけ局限されるもの
ではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内で
種々の設計の改変を施しうるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の油圧シヨベルの油圧回路図、第
2図は同油圧回路に設けたポンプコントロール部
の説明図、第3図は同油圧回路に設けたポンプの
吐出流量−吐出圧特性を示す説明図、第4図は同
油圧回路に設けた切換弁のスプールストロークを
示す説明図、第5図は同油圧回路に設けた切換弁
のアクチユエータへの流量−切換弁スプールスト
ローク特性を示す説明図、第6図は本発明に係る
油圧シヨベルの油圧回路の一実施例を示す油圧回
路図、第7図は同油圧回路に設けたポンプコント
ロール部の説明図、第8図は同油圧回路に設けた
優先弁の説明図、第9図は同油圧回路に設けた圧
力優先弁の説明図、第10図は同油圧回路に設け
たリリーフ弁の説明図、第11図は同油圧回路に
設けたサージ弁の説明図、第12,13図はポン
プの一回転当りの吐出容量−吐出圧特性を示す説
明図、第14図は旋回回路圧とブームシリンダ負
荷圧との関係を示す説明図、第15図は他の実施
例を示す油圧回路図である。 1……原動機、2……油圧ポンプ、3……ポン
プコントロール部、5……優先型圧力補償弁、
6,10……走行モータ操作用切換弁、7……バ
ケツトシリンダ操作用切換弁、8,13……ブー
ムシリンダ操作用切換弁、9,12……アームシ
リンダ操作用切換弁、11……旋回モータ操作用
切換弁、6〜9……第1の切換弁ブロツク、10
〜13……第2の切換弁ブロツク、41……リリ
ーフ弁、44……バケツトシリンダ、45……ブ
ームシリンダ、46……アームシリンダ、47…
…走行モータ、48……旋回モータ。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 負荷圧感知機構及び馬力一定制御機構を具備
    したポンプコントロール部を有する2つの油圧ポ
    ンプを一つの原動機により駆動しているときに、
    一方の油圧ポンプの吐出油を、アームシリンダ操
    作用切換弁を優先型圧力補償弁の非優先側に、ブ
    ームシリンダ操作用切換弁及びバケツトシリンダ
    操作用切換弁を同優先型圧力補償弁の優先側に接
    続してなる第1の切換弁ブロツクに供給し、他方
    の油圧ポンプの吐出油を、アームシリンダ操作用
    切換弁及びブームシリンダ操作用切換弁を優先型
    圧力補償弁の非優先側に、旋回モータ操作用切換
    弁を同優先型圧力補償弁の優先側に接続してなる
    第2の切換弁ブロツクに供給する油圧シヨベルの
    油圧システムにおいて、ブームシリンダの負荷圧
    が上昇すると、それに従つてリリーフ設定圧が低
    下するように構成したリリーフ弁を旋回系負荷圧
    回路に介装し、旋回モータを単独で操作するとき
    には高圧でリリーフして高い旋回起動力で稼動
    し、旋回モータをブームシリンダとを同時に操作
    してブームシリンダの負荷圧が高いときにはそれ
    に従つて低い圧力でリリーフして低い旋回起動力
    で稼動し、余剰油をブームシリンダに供給し、ブ
    ームの持上げ速度等を早めて、旋回を早く行なわ
    ないようにしたことを特徴とする油圧シヨベルの
    油圧システム。
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