JP4003181B2 - シャッター装置における巻取シャフトの軸架構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャッターカーテンを巻装する巻取シャフトを、巻取ホイールを介してシャッターケース側に設けた固定軸に軸架する軸架構造に係り、詳しくは、シャッターカーテンの巻取、巻き戻し駆動構造が種々異なるシャッター装置において、共通の巻取シャフト本体に対して同一の外形状をなす複数の樹脂製の巻取ホイールを適宜に組み合わせて、生産性の向上、および製造コストの低下を図ることができるシャッター装置における巻取シャフトの軸架構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
シャッターカーテンを巻装した巻取シャフトの正逆回転駆動により建物開口部の開放、閉鎖を行うシャッター装置の代表的な駆動構造としては、▲1▼巻取シャフトと、外付けの電動開閉機の回転軸との間にスプロケットおよびチェーンを配し、巻取シャフトの正逆回転駆動によりシャッターカーテンの開閉を行う構造
▲2▼巻取シャフトに電動開閉機を内装し、その回転動力を電動開閉機の回転軸に軸支したギヤと巻取シャフトの内周面に周設した内歯ギヤとの噛合により、シャッターカーテンの開閉を行う構造
▲3▼固定軸と巻取シャフトとの間にコイル弾機を軸装して、手動によるシャッターカーテンの引き出し閉操作と、コイル弾機の畜弾力を利用して巻取シャフトにシャッターカーテンを巻き戻しする手動開閉構造
等が知られており、
これら駆動構造の異なるシャッター装置では、金属板を絞り加工して形成された巻取ホイールを、シャッターカーテンの全幅以上に離間した左右位置に対向させ、当該各巻取ホイールの外周面間に所要数のフラットバーを跨設して籠状本体を構成し、この籠状本体内に▲1▼〜▲3▼の開閉構造に必要な構成部材をそれぞれ組み込むようになっているため、製造コストは安価であるものの剛性の確保に限界があり、また組立工数が多くなるという問題を有するばかりか、巻取シャフトおよび巻取ホイールを▲1▼〜▲3▼の開閉構造で相互に共通して使用することはできず、各駆動構造のシャッター装置毎に、設計や組立に関する仕様をいちいち変更しなければならないため、結果的に生産性の向上、および製造コストの低下を図ることができないものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、叙上の如き実状に鑑み生産性の向上と製造コストの低下を追求する研究、開発の過程で全く新規に創案されたものであって、その意図するところは、シャッターカーテンの巻取、巻き戻し駆動構造が種々異なるシャッター装置において、共通の巻取シャフト本体に対して同一の外形状をなす複数の樹脂製の巻取ホイールを適宜に組み合わせ可能に構成し、巻取シャフトとしての本来の剛性を高めつつ、生産性の向上、および製造コストの低下を図ることができるシャッター装置における巻取シャフトの軸架構造を提供しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
課題を解決するため、本発明が採用した技術的手段は、シャッターケース内に軸架した固定軸にシャッターカーテンを巻装する中空パイプからなる巻取シャフトを、その内周面に嵌合される同一の外形状をなす複数の樹脂製の巻取ホイールを介して回転自在に軸架してなる巻取シャフトの軸架構造であって、上記巻取シャフトは、その内外周面の長手方向全長に亘り、
上記巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって凹状に突成された第1の嵌合部と、
巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって、上記第1の嵌合部より浅く凹状に突成された第2の嵌合部と、
巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて凹状に突成され、かつシャッターカーテンの吊り元側の取着構造を併設した第3の嵌合部と、
巻取シャフトの内周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって突成された係止片を、所定高さで並設してなる第4の嵌合部と、
巻取シャフトの内周面から内方の軸芯位置に向けて所定の角度差をもって突成された係止片を、所定高さで並設してなる第5の嵌合部と、
を端面視で放射状に一体に延設して巻取シャフトを構成する一方、
上記巻取ホイールは、軸芯方向に所要の厚み幅を有するホイール本体の外周面に、前記巻取シャフトの第1ないし第5の嵌合部に適合する凹凸面部を一体成形して構成すると共に、
上記巻取シャフトに巻取ホイールを嵌合する際には、その嵌合位置角度の選択により、
巻取シャフトの端面から嵌入する巻取ホイールの係止嵌合深さが、当該シャフトの端面周縁部に対して大となる第1の嵌合状態と、
巻取シャフトの端面から嵌入する巻取ホイールの係止嵌合深さが、当該シャフトの端面周縁部に対して小となる第2の嵌合状態と、
巻取シャフト内の任意の中間部位まで巻取ホイールが挿通する第3の嵌合状態と、
に嵌合形態が変更可能な相関関係を有して、巻取シャフトと巻取ホイールを構成したことを特徴とするものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1において、1は本発明の巻取シャフトであり、該巻取シャフト1は、同図(a)に示すように、軽合金からなる中空パイプ状に形成され、当該巻取シャフト1の外周面1aから内方の軸芯位置に向けて所要の角度差θ1をもって凹状に突成された第1の嵌合部Aと、同巻取シャフト1の外周面1aから内方の軸芯位置に向けて所要の角度差θ3をもって、上記第1の嵌合部Aより浅く凹状に突成された第2の嵌合部Bと、巻取シャフト1の外周面1aから内方の軸芯位置に向けて凹状に突成され、かつシャッターカーテン(図示せず)の吊り元側を取り付ける取着構造2の内方部位2aを併設した第3の嵌合部Cと、巻取シャフト1の内周面1bから内方の軸芯位置に向けて所要の角度差θ1をもって突成された係止片3、3を、所定高さh1で並設してなる第4の嵌合部Dと、巻取シャフト1の内周面1bから内方の軸芯位置に向けて所要の角度差θ2をもって突成された係止片4、4を、所定高さh2で並設してなる第5の嵌合部Eとを、巻取シャフト1の内外周面の長手方向全長に亘り、同図(b)に示すように、端面視で放射状に一体に延設して構成されている。
【0006】
上記第1の嵌合部Aは、巻取シャフト1の軸芯位置Xを挟んで一対をなす対向位置にそれぞれ凹状に突成され、巻取シャフト1の外周面1aには全長に亘る凹条リブとして表れ、第3の嵌合部Cと第4の嵌合部Dは、上記第1の嵌合部A、Aの対向中心位置から90度の角度差をもって対向状に形成されている。
【0007】
また、第2の嵌合部Bは、一方の第1の嵌合部Aと第4の嵌合部Dとの間に、また第5の嵌合部Eは、他方の第1の嵌合部Aと第3の嵌合部Cとの間、にそれぞれ第1の嵌合部A、Aの対向中心位置から45度の角度差をもって対向状に形成されている。
【0008】
また、図2(a)〜(e)において、5は上記巻取シャフト1の両端面から嵌合される合成樹脂で成形された巻取ホイールであって、該巻取ホイール5は、軸芯方向に所要の厚み幅tを有するホイール本体5aの外周面に、前記巻取シャフト1の第1ないし第5の嵌合部A、B、C、DおよびEに適合すべく、均等な角度差(90度)をもって外周面に形成された4つの凹面部6〜6と、当該各凹面部6〜6間に均等な角度差(90度)をもって形成され、軸芯位置Yを挟んで対向する凸面部7、7と、同様に軸芯位置Yを挟んで対向する嵌合面部8、9を一体形成して構成されると共に、上記ホイール本体5aには、フランジ部5bとリング部5cが同軸状に一体形成されており、更に、当該ホイール本体5a、フランジ部5bおよびリング部5cには、後述の固定軸10を挿通する貫通孔5´が開口されて巻取ホイール5が構成されている。
【0009】
ここで、上述の4つの凹面部6〜6と凸面部7、7および嵌合面部8、9の構成について詳細に説明すると、上記凹面部6は、巻取ホイール5の巻取シャフト1への嵌合時に、前記第1の嵌合部A、第2の嵌合部B、第4の嵌合部Dおよび、第3の嵌合部Cに併設した取着構造2の内方部位2aを内嵌し得る形状でホイール本体5aの厚み幅tに亘って形成されていると共に、上記凸面部7、7には、前記第5の嵌合部Eに並設した係止片4、4を内嵌し得る形状の凹面7a、7aがホイール本体5aの厚み幅tに亘って形成されている。
【0010】
一方、嵌合面部8には、同図(d)に示すように、前記第5の嵌合部Eに並設した係止片4、4を内嵌し得る形状の凹面8aと、第2の嵌合部Bの端面が当接する段差面8bが一体形成されており、かつ上記凹面8aの両側縁には、第5の嵌合部Eに並設した係止片4、4を受け入れる溝部8a´、8a´が、ホイール本体5aの端面までの距離S1を残して延設されている。
【0011】
また、嵌合面部9には、同図(b)に示すように、前記第5の嵌合部Eに並設した係止片4、4を内嵌し得る形状の凹面9aと、第2の嵌合部Bを嵌入し得る凹面9bが一体形成されており、かつ上記凹面9aから凹面9bに続く接続位置には、係止片4、4が当接する段差部9a´、9a´が、ホイール本体5aの端面までの距離S2(>S1)を残して形成されている。
なお、11は固定軸10に嵌装される後述のコイル弾機12の一端を係止する係止ピン13の植設孔、14は固定軸10に巻取ホイール5を挿通した際に、当該巻取ホイール5を固定軸6に仮止め固定する後述の固定ピン15を挿入する挿入孔である。
【0012】
次に、叙上のように構成した巻取シャフト1と巻取ホイール5を、駆動構造が異なる各種シャッター装置に適用する場合について説明すると、先ず、図4は巻取シャフト1の一端に同軸状に駆動スプロケット16を嵌着し、図示しない外付け電動開閉機との間で巻回チェーンによる回転駆動力の伝達でシャッターカーテン(図示せず)の巻取、巻き戻しを行うように構成したシャッター装置への適用例である。
【0013】
上記図4の構成において、駆動スプロケット16は、同図(b)および図3(a)に示すように、図示しないシャッターケースの一側面に軸支されており、その巻取シャフト1の一端面側に対向する面部16aには、一対の嵌入ピン17、17が軸芯位置を挟んで対向状に固設されると共に、上記駆動スプロケット16側で巻取シャフト1に嵌合される図視で左側の巻取ホイール5−Lは、対向する一方の凹面部6、6に巻取シャフト1の第1の嵌合部A、Aがそれぞれ位置し、同じく対向する他方の凹面部6、6には、巻取シャフト1の第3の嵌合部Cと第4の嵌合部Dを位置させて、巻取ホイール5−Lの嵌合位置角度を選択する。
【0014】
この時、巻取シャフト1の第2の嵌合部Bは、その端面が巻取ホイール5−L側に形成した嵌合面部9の凹面9b終端まで進入し、かつ第5の嵌合部Eは、その係止片4、4が、巻取ホイール5−L側に形成した嵌合面部8の凹面8aから溝部8a´、8a´の終端位置まで進入するので、当該巻取ホイール5−Lは、巻取シャフト1の端面から距離S1だけ外部に突出した状態で嵌合係止されることになる。その後、駆動スプロケット16の一対をなす嵌入ピン17、17を、巻取シャフト1に嵌合した巻取ホイール5−Lの外側から、上記第1の嵌合部A、Aにそれぞれ嵌合固定すれば良い。
【0015】
また、上記巻取シャフト1内には、一端を固定軸10に固定したコイル弾機12の他端が、係止ピン13を介して巻取ホイール5−Lのフランジ部5bに取着されており、この巻取シャフト1内の中間部位に挿通される巻取ホイール5−Cは、図4(c)に示すように、前記左側の巻取ホイール5−Lに対して嵌合位置角度が90度の角度差で巻取シャフト1内に挿通されている。
【0016】
すなわち上記巻取ホイール5−Cは、図4(c)および図3(c)に示すように、第1の嵌合部A、Aを凹面部6、6にそれぞれ位置させ、第2の嵌合部Bを一方の凸面部7に形成した凹面7aに位置させ、第3の嵌合部Cおよび第4の嵌合部Dを、それぞれ対向する凹面部6、6に位置させると共に、第5の嵌合部Eは前記第2の嵌合部Bが位置する凸面部7と対向する凸面部7の凹面7aに位置させることにより、巻取ホイール5−Cの凹凸面部6〜9に対して、各嵌合部A〜Eが全て挿通状態となるように嵌合位置角度が選択される。
【0017】
一方、上記巻取シャフト1の他端面側には、上記巻取ホイール5−Cの嵌合位置角度から更に90度の角度差で巻取ホイール5−Rが嵌合されている。この嵌合状態で、巻取ホイール5−Rは、図4(d)および図3(b)に示すように、駆動スプロケット16側で巻取シャフト1に嵌合される前述の巻取ホイール5−Lとは、180度の嵌合位置角度の角度差を有して左右勝手違いの嵌合状態となっており、第1の嵌合部A、Aを対向する凹面部6、6にそれぞれ位置させ、かつ第3の嵌合部Cおよび第4の嵌合部Dを、それぞれ対向する凹面部6、6に位置させる一方、第2の嵌合部Bの端面を嵌合面部8の段差面8bに当接させ、第5の嵌合部Eの係止片4、4を嵌合面部9の段差部9a´に当接させることにより、上記巻取ホイール5−Rは、巻取シャフト1の端面から距離S2(>S1)だけ外部に突出した状態で嵌合係止されることになる。
【0018】
この時、上記巻取ホイール5−Rのホイール本体5aに形成された嵌合面部8の段差面8bと、嵌合面部9の凹面9bが巻取シャフト1の端面から外部に突出しており、当該各面部8b、9bの挿入孔14、14から固定ピン15を挿通して固定軸10側の固定孔(図示せず)に嵌入することにより、固定軸10に対する巻取シャフト1の回転を不可とし、当該固定軸10に一端を固定したコイル弾機12の畜勢力を維持するようになっている。
なお、固定ピン15を介した上記固定軸10に対する巻取シャフト1の回転不可状態は、完成したシャッター装置の取り付け工事を実際に行うまでの仮止めを目的とするものであって、挿通した固定ピン15の撤去により、固定軸10と巻取シャフト1との間にコイル弾機12の畜勢力を復帰させることができるものである。
【0019】
図5および図6は、巻取シャフト1に内装した電動開閉機18により回転駆動を行うシャッター装置に適用した場合を示すものであって、図5の構造では当該電動開閉機18のみ、図6では電動開閉機18にコイル弾機12を併設した構造が示されており、両構造において、巻取シャフト1内の中間部位に挿通される巻取ホイール5−Cの嵌合位置角度は、前述の図4におけるシャッター装置と同一であり、一端に電動開閉機18を内装した巻取シャフト1の他端側における巻取ホイール5−Rの嵌合状態が異なる。
【0020】
すなわち、図5における巻取ホイール5−Cおよび図6における巻取ホイール5−Cは、図5(b)、図6(b)に示すように、第1の嵌合部A、Aを凹面部6、6にそれぞれ位置させ、第2の嵌合部Bを一方の凸面部7に形成した凹面7aに位置させ、第3の嵌合部Cおよび第4の嵌合部Dを、それぞれ対向する凹面部6、6に位置させると共に、第5の嵌合部Eは前記第2の嵌合部Bが位置する凸面部7と対向する凸面部7の凹面7aに位置させることにより、巻取ホイール5−Cの凹面部6、凸面部7および嵌合面部8、9に対して、各嵌合部A〜Eが全て挿通状態となるように嵌合位置角度が選択されている。
【0021】
また、図5における巻取ホイール5−Rは、同図(c)に示すように、対向する一方の凹面部6、6に巻取シャフト1の第1の嵌合部A、Aがそれぞれ位置し、同じく対向する他方の凹面部6、6には、巻取シャフト1の第3の嵌合部Cと第4の嵌合部Dを位置させて、巻取ホイール5−Lの嵌合位置角度を選択する。この時、巻取シャフト1の第2の嵌合部Bは、その端面が巻取ホイール5−L側に形成した嵌合面部9の凹面9b終端まで進入し、かつ第5の嵌合部Eは、その係止片4、4が、巻取ホイール5−L側に形成した嵌合面部8の凹面8aから溝部8a´、8a´の終端位置まで進入するので、当該巻取ホイール5−Lは、巻取シャフト1の端面から距離S1だけ外部に突出した状態で嵌合係止されることになる。
【0022】
一方、図6における巻取ホイール5−R´は、同図(c)に示すように、第1の嵌合部A、Aを対向する凹面部6、6にそれぞれ位置させ、かつ第3の嵌合部Cおよび第4の嵌合部Dを、それぞれ対向する凹面部6、6に位置させる一方、第2の嵌合部Bの端面を嵌合面部8の段差面8bに当接させ、第5の嵌合部Eの係止片4、4を嵌合面部9の段差部9a´に当接させることにより、上記巻取ホイール5−R´は、巻取シャフト1の端面から距離S2(>S1)だけ外部に突出した状態で嵌合係止されることになる。
【0023】
この時、上記巻取ホイール5−R´のホイール本体5aに形成された嵌合面部8の段差面8bと、嵌合面部9の凹面9bが巻取シャフト1の端面から外部に突出しており、当該各面部8b、9bの挿入孔14、14から固定ピン15を挿通して固定軸10側の固定孔(図示せず)に嵌入することにより、固定軸10に対する巻取シャフト1の回転を不可とし、当該固定軸10に一端を固定したコイル弾機12の畜勢力を維持するようになっている。
【0024】
上述の固定ピン15を介した上記固定軸10に対する巻取シャフト1の回転不可状態は、前述の図4に示した軸架構造と同様に、完成したシャッター装置の取り付け工事を実際に行うまでの仮止めを目的とするものであって、挿通した固定ピン15の撤去により、固定軸10と巻取シャフト1との間にコイル弾機12の畜勢力を復帰させることができるものである。
【0025】
なお、上記した図5および図6の各軸架構造においては、電動開閉機18を巻取シャフト1に内装する構成であるため、固定軸10はそれぞれ巻取シャフト1内にその先端側10aが位置するようになっており、この場合、図5(d)に示すように、当該先端側10a近傍の位置でリング19を嵌装し、ピン20を固定軸10に打ち込んで巻取ホイール5−Cの抜け止めを行うようになっている。また、図5の巻取ホイール5−Rおよび図6の巻取ホイール5−R´に対しても、図6(d)に示すように、リング19とピン20による抜け止めがなされている。
【0026】
更に図7(a)は、図示しないシャッターカーテンの巻取、巻き戻しを手動により行うシャッター装置における軸架構造を示すものであって、この構造においては、巻取シャフト1の左右端面に嵌合される巻取ホイール5−L、5−R´は、同図(b)(d)に示すように、当該巻取シャフト1の各端面から距離S2(>S1)だけ外部に突出した対向状態で嵌合係止され、その嵌合位置角度は180度に保持されると共に、巻取シャフト1内の中間部位に挿通される巻取ホイール5−Cは、同図(c)に示すように、前述の図4〜図6におけるシャッター装置の軸架構造と同じ嵌合位置角度で挿通されている。
【0027】
【発明の効果】
これを要するに本発明は、シャッターケース内に軸架した固定軸にシャッターカーテンを巻装する中空パイプからなる巻取シャフトを、その内周面に嵌合される同一の外形状をなす複数の樹脂製の巻取ホイールを介して回転自在に軸架してなる巻取シャフトの軸架構造であって、上記巻取シャフトは、その内外周面の長手方向全長に亘り、
上記巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって凹状に突成された第1の嵌合部と、
巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって、上記第1の嵌合部より浅く凹状に突成された第2の嵌合部と、
巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて凹状に突成され、かつシャッターカーテンの吊り元側の取着構造を併設した第3の嵌合部と、
巻取シャフトの内周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって突成された係止片を、所定高さで並設してなる第4の嵌合部と、
巻取シャフトの内周面から内方の軸芯位置に向けて所定の角度差をもって突成された係止片を、所定高さで並設してなる第5の嵌合部と、
を端面視で放射状に一体に延設して巻取シャフトを構成する一方、
上記巻取ホイールは、軸芯方向に所要の厚み幅を有するホイール本体の外周面に、前記巻取シャフトの第1ないし第5の嵌合部に適合する凹凸面部を一体成形して構成すると共に、
上記巻取シャフトに巻取ホイールを嵌合する際には、その嵌合位置角度の選択により、
巻取シャフトの端面から嵌入する巻取ホイールの係止嵌合深さが、当該シャフトの端面周縁部に対して大となる第1の嵌合状態と、
巻取シャフトの端面から嵌入する巻取ホイールの係止嵌合深さが、当該シャフトの端面周縁部に対して小となる第2の嵌合状態と、
巻取シャフト内の任意の中間部位まで巻取ホイールが挿通する第3の嵌合状態と、
に嵌合形態が変更可能な相関関係を有して、巻取シャフトと巻取ホイールを構成したから、
シャッターカーテンの巻取、巻き戻し駆動構造が種々異なるシャッター装置を、その軸架構造の相違にかかわらず、共通して同一外形状をなす巻取シャフト本体と、その内周面に嵌合される同一の外形状をなす複数の樹脂製の巻取ホイールとの組み合わせにより、巻取シャフトとしての本来の剛性を高めつつ、生産性の向上、および製造コストの低下を図ることができる、という極めて有用な新規的効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の巻取シャフトの全体斜視図、(b)は同端面図である。
【図2】(a)は巻取ホイールの正面図、(c)は背面図であって、(b)は正面図に関しての右側面図、(d)は背面図に関しての右側面図であって、この(b)、(d)の各図は形状の異なる2つの嵌合面部が、軸芯位置を挟んで巻取ホイールの外周面に対向する構成を表している。
【図3】(a)は駆動スプロケットを構成部材とする軸架構造における分解斜視図、(b)は巻取シャフトの両端部における巻取ホイールの嵌合状態を示す分解斜視図、(c)は巻取シャフト内に巻取ホイールを挿通した状態を示す斜視図である。
【図4】(a)は駆動スプロケットを構成部材とする軸架構造を示す全体図、(b)は同構造におけるA−A線断面図、(c)は同B−B線断面図、(d)は同C−C線断面図である。
【図5】(a)は電動開閉機を内装する軸架構造を示す全体図、(b)は同構造におけるA−A線断面図、(c)は同B−B線断面図、(d)は固定軸先端部における要部拡大図である。
【図6】(a)は電動開閉機とコイル弾機を内装する軸架構造を示す全体図、(b)は同構造におけるA−A線断面図、(c)は同B−B線断面図、(d)は固定軸のコイル弾機と巻取ホイールを示す要部拡大図である。
【図7】(a)はシャッターカーテンの巻取、巻き戻しを手動により行うシャッター装置における軸架構造を示す全体図、(b)は同構造におけるA−A線断面図、(c)は同B−B線断面図、(d)は同C−C線断面である。
【符号の説明】
10 固定軸
1 巻取シャフト
1b 内周面
5 巻取ホイール
1a 外周面
X 軸芯位置
A 第1の嵌合部
B 第2の嵌合部
2 吊り元側の取着構造
C 第3の嵌合部
3 係止片
D 第4の嵌合部
4 係止片
E 第5の嵌合部
t 所要の厚み幅
5a ホイール本体
6 凹面部
7 凸面部
8 嵌合面部
9 嵌合面部
S1 距離
S2 距離
Claims (1)
- シャッターケース内に軸架した固定軸にシャッターカーテンを巻装する中空パイプからなる巻取シャフトを、その内周面に嵌合される同一の外形状をなす複数の樹脂製の巻取ホイールを介して回転自在に軸架してなる巻取シャフトの軸架構造であって、上記巻取シャフトは、その内外周面の長手方向全長に亘り、
上記巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって凹状に突成された第1の嵌合部と、
巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって、上記第1の嵌合部より浅く凹状に突成された第2の嵌合部と、
巻取シャフトの外周面から内方の軸芯位置に向けて凹状に突成され、かつシャッターカーテンの吊り元側の取着構造を併設した第3の嵌合部と、
巻取シャフトの内周面から内方の軸芯位置に向けて所要の角度差をもって突成された係止片を、所定高さで並設してなる第4の嵌合部と、
巻取シャフトの内周面から内方の軸芯位置に向けて所定の角度差をもって突成された係止片を、所定高さで並設してなる第5の嵌合部と、
を端面視で放射状に一体に延設して巻取シャフトを構成する一方、
上記巻取ホイールは、軸芯方向に所要の厚み幅を有するホイール本体の外周面に、前記巻取シャフトの第1ないし第5の嵌合部に適合する凹凸面部を一体成形して構成すると共に、
上記巻取シャフトに巻取ホイールを嵌合する際には、その嵌合位置角度の選択により、
巻取シャフトの端面から嵌入する巻取ホイールの係止嵌合深さが、当該シャフトの端面周縁部に対して大となる第1の嵌合状態と、
巻取シャフトの端面から嵌入する巻取ホイールの係止嵌合深さが、当該シャフトの端面周縁部に対して小となる第2の嵌合状態と、
巻取シャフト内の任意の中間部位まで巻取ホイールが挿通する第3の嵌合状態と、
に嵌合形態が変更可能な相関関係を有して、巻取シャフトと巻取ホイールを構成したことを特徴とするシャッター装置における巻取シャフトの軸架構造。
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