JP4001792B2 - 天井の施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、野縁を利用して天井板を取り付ける天井の施工方法に係り、特に、既存天井を撤去せずにその下方に新たな天井を施工する場合に適用しても優れた施工性を確保できる天井の施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、住宅等の建物にあっては長寿命化が求められるようになってきており、古くなった家屋に手を加えて新しくするハウスリフォームが注目を集めてきている。建物の内装のリフォームに関しては、例えば壁等は壁紙の張り替え等によって比較的簡単にリフォームできるものの、天井に関しては、既存天井を撤去して新たに天井を施工し直すことが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述のように、既存天井を撤去するリフォームでは、工事に伴う騒音や振動の発生が避けられず、近隣の迷惑になるといった問題があった。特に、集合住宅の場合は騒音や振動の影響が大きいため、これが天井のリフォームの普及の妨げになっているといった問題があった。また、工事自体が大掛かりになる上、廃材処理が不可欠になるため、低コスト化が困難であるといった問題もあった。
【0004】
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、騒音や振動が少なく、かつ短期間で良好かつ簡単に天井を施工できる安価な天井の施工方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、既存天井の周囲に配設された壁面のうち、相対向する壁面間に野縁を複数架け渡し、その野縁に長尺状の天井板を、野縁の長手方向に直交させて取り付けて、既存天井の下方に複数の天井板からなる新たな天井を施工する方法であって、前記野縁は、二本の野縁を、彎曲形状の野縁ジョイントにより連結したものであり、前記野縁に、予め、天井板の長辺を支持するフック部を有するさね固定金具を長手方向に沿いスライド自在に取り付けておき、前記野縁に前記天井板を取り付けたとき、一方の天井板の長辺を前記さね固定金具のフック部に支持させて固定した後、その固定した天井板の長辺に、これと隣接する天井板の長辺を、前記フック部を挟み込ん状態で係合させて、隣接する天井板を互いに固定することを特徴とする。
【0006】
この発明に係る天井の施工方法によれば、既存天井の周囲に配設された壁面のうち、相対向する壁面間に野縁を複数架け渡し、その野縁に長尺状の天井板を、野縁の長手方向に直交させて取り付けて、既存天井の下方に複数の天井板からなる新たな天井を施工するので、新たな天井を、騒音や振動が少なくかつ短期間で簡単に施工することができる。
【0007】
請求項2に係る発明は、請求項1記載の天井の施工方法において、前記野縁は、予め、端部から中央部に至るに従い上方に延びる彎曲形状に形成されていることを特徴とする。
【0008】
この発明に係る天井の施工方法によれば、野縁が、端部から中央部に至るに従い上方に延びる彎曲形状のものを用いると、天井板の荷重による野縁の中央部分が垂れ下がるのを抑えることができ、天井板が下がるおそれがない。
このため、彎曲形状(むくみ形状)のものを用いると、下地を固定しなくても天井板を取り付けることが可能になり、騒音や振動の発生が少なくなり、例えば2.7mスパンの施工が可能となる。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1または2記載の天井の施工方法において、前記さね固定金具は、前記野縁に一方の天井板の長辺を支持させるとき、前記野縁の所定位置に固定することを特徴とする。
【0010】
この発明に係る天井の施工方法によれば、一方の天井板を野縁に支持した時点でさね固定金具を野縁に固定すると、その天井板が動くことがなくなるので、これと隣接する天井板を互いに固定することができ、隣接する天井板を容易に固定することができる。
【0011】
請求項4に係る発明は、請求項1から3記載の天井の施工方法において、前記野縁は、野縁ジョイントにより既設天井に対する高さ位置を調整することを特徴とする。
【0012】
この発明に係る天井の施工方法によれば、野縁を連結できるばかりでなく、天井に対して野縁の高さ位置を調整できるので、天井幅が広い場合にも良好に対処でき、新たな天井を良好に施工することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照し、この発明の実施の形態について説明する。図1から図4はこの発明の一実施の形態に係る天井の施工方法を示し、図1は天井を示す下面図、図2は天井板を取り付ける前の状態を示す下面図、図3は図1のA−A線に相当する断面図、図4は図1のB−B線に相当する断面図、図5は野縁を示し外観斜視図、図6は廻縁ベースを示す説明図、図7は野縁ベースの三面図、図8はさね固定金具を示す三面図、図9は天井板を示す側面図である。
図1〜図4において、符号1は、この発明に係る天井の施工方法によって施工された天井を示す。この天井1は、既存天井10の下方に複数の天井板40を設けることで施工されており、野縁30、フック部31を有するさね固定金具32などから構成されている。
【0014】
野縁30は、図5のように四角の筒に形成された長尺状で、端部から中央部に至るに従い上方に延びる彎曲形状に形成されており、図3及び図4に示すように、既存天井10の周囲に配設されている壁面間に、野縁ベース36によって平行に複数(例えば三本)架け渡されている。この場合、野縁30の取り付けに際しては、予め、既存天井10の壁面に設けられている既存廻縁20の周囲に廻縁ベース39をステープル等によって固定しておき、その廻縁ベース39の相対向する上端部から既存廻縁20までビス38をねじ止めすることで野縁ベース36を固定した後、野縁ベース36の支持部36aを野縁30の両端に挿入することで、野縁30を既存天井10の下面に架け渡す。
【0015】
廻縁ベース39は、施工すべき天井板40を支持するためのものであって、図6に示すように、既存廻縁20に突き当て固定するための固定板39aと、固定板39aに内側に突設された取付板39bとを有し、図3に示すように、取付板39bに天井板40の一端をビス37で取り付けるようになっている。図6において、39cは廻縁カバーであり、天井板40を取り付けた廻縁ベース39に対し、下から挿入して装着されることでビス37が見えないようにしている。
【0016】
野縁ベース36は、図7(a)〜(c)に示すように、筒状に形成された支持部36aと、支持部36aの一端に一体的に設けられた突き当て板36bと、突き当て板36bの両側に設けられた挿通穴36cとを有し、図3に示すように、廻縁ベース39の相対向する固定板39aの上方から既存廻縁20にビス38を締め付けることで固定される。
【0017】
従って、野縁30は、その一端が既存廻縁20に廻縁ベース39を介して固定された野縁ベース36に挿入されると共に、その他端が、相対向する位置で同様にして固定された野縁ベース36に挿入されることで、既存天井10の下方に図1及び図2のように複数架け渡される。
【0018】
また、野縁30には、その長さ方向に沿いさね固定金具32がスライド自在に取り付けられている。このさね固定金具32は、互いに隣接する天井板40を支持させて固定するフック部31を有している。具体的に説明すれば、さね固定金具32は、野縁30を挿通するできるよう、図8(a)〜(c)に示すように四角の筒状体32aからなっており、その筒状体32aの底部に鉤形に曲げられたフック部31が固定されている。筒状体32aの一方の側壁には開口させると共に、その開口部32cを挟むように折り曲げ部32bが対向して形成され、図3のように野縁30を挿通した状態にあるとき、折り曲げ部32b間が開いていることでさね固定金具32が野縁30上でスライド自在となり、図4及び図8(c)のように折り曲げ部32bがビス33によって締め付けられることで、野縁30の所定位置に固定される。
【0019】
フック部31は、図8(c)に示すように、筒状体32aの底部に突設されており、図3に示すように、天井板40の上部に設けられた第1さね部材41の雄実42を係合することで、天井板40を支持して固定すると共に、その天井板40の第1さね部材41と、これに隣接する天井板40に設けられた第2さね部材44とによって挟み込まれるようになっている。
【0020】
第1さね部材41、第2さね部材44は、図9のように天井板40の上部に設けられている。第1さね部材41には外端の上部及び下部に雄実42及び雌実43が設けられ、第2さね部材44には外端の上部及び下部に雌実43及び雄実42が設けられ、これらが互いに係合するようになっている。
このような第1さね部材41、第2さね部材44を有する天井板40においては、例えば図1のように天井1を構成したとき、図3の左側に示すように天井1の最も外側に配置される天井板40となる場合には、第1さね部材41のみが設けられ、また図3の中央側に示すように互いに隣接する天井板40となる場合には、前記双方のさね部材41、44が設けられる。
なお、天井板40としては、準不燃石膏の表面が化粧紙で覆われたものを使用しているが、これに拘わらず他の材質であってもよい。
【0021】
次に、この天井1の施工方法について説明する。
まず、図3及び図4に示すように、既存天井8の周囲に配設されている既存廻縁20に廻縁ベース39をステープル等によって固定し、次いで、相対向する既存廻縁20に、廻縁ベース39を介して野縁ベース36を固定する。この場合、野縁ベース36の固定には、ビス38の先端を野縁ベース36の突き当て板36bから廻縁ベース39を経て既存廻縁20に締め付けることで行う。
【0022】
その後、相対向する野縁ベース36間に野縁30を平行に複数架け渡す。即ち野縁30の一端側を廻縁ベース39の上方に入れ、その野縁30の一端部に野縁ベース36の支持部36aを挿入した後、その野縁ベース36と対向する野縁ベース36の支持部36aも野縁30の他端部に挿入することで、図2に示すように、野縁30が平行に複数架け渡される。
【0023】
但し、この場合、野縁30が予め、既存天井10の大きさに応じた長さに切断され、また廻縁ベース39が既存廻縁20の周囲に固定されていることから、野縁30の一端部を野縁ベース36に挿入した後、その他端部を、対向する野縁ベース36に挿入しようとすると、廻縁ベース39と干渉してできない。そのため、野縁30の他端部には野縁ベース36を予め挿入しておくと共に、該野縁ベース36の挿入した他端部を挿通できるようにするための切欠き(図示せず)を廻縁39に設けておくことで、野縁30の他端部を所定位置に取り付けることができる。
【0024】
このようにして野縁30が既存廻縁20に複数架け渡された後、その野縁30に複数の天井板40を順次取り付ける。
この場合、まず、取り付けるべき一枚目の天井板40の位置に合うよう野縁30上でさね固定金具32を移動して調節し、さね固定金具32のフック部31が図8(c)に鎖線にて示すように、天井板40に設けられている第1さね部材41の雄実42に係合させることで天井板40の長辺を支持し、そのとき、さね固定金具32の折り曲げ部32bをビス33で締め付け固定することで、野縁30の所定位置に固定金具32を固定しておく。そして、その状態で天井板40を、図3及び図4に示すように廻縁ベース39にビス37によって締め付けることで、一枚目の天井板40を固定する。
【0025】
その後、二枚目の天井板40を用意し、この天井板40の長辺を、既に固定している一枚目の天井板40の長辺に隣接させると、二枚目の天井板40に設けられている第2さね部材44が、一枚目の天井板40の第1さね部材41に対し、フック部31を挟んで係合することで、隣接する天井板40の長辺が互いに係合する。
【0026】
即ち、フック部31によって支持された一枚目の天井板40の長辺に、次の天井板40の一方の長辺を突き合わせると、該天井板40の第2さね部材44がフック部31を挟み込んだ状態で一枚目の天井板40の第1さね部材41に係合するので、天井板40の長辺を互いに連結させることができる。
【0027】
また、このとき、二枚目の天井板40に対しても野縁30上でさね固定金具32を移動し、さね固定金具32のフック部31を、二枚目の天井板40に設けられている第1さね部材41に係合することで、二枚目の天井板40の他方の長辺を支持させる。
以下、上記作業を同様にして繰り返すことで既存天井10の下方に、複数の天井板40によって形成された新たな天井1が施工されることとなる。
【0028】
このように、既存廻縁20に野縁30を複数架け渡した後、野縁30に対し、その長手方向に天井板40の長手方向が直交するよう天井板40が取り付けられると共に、野縁30にスライド自在に取り付けられているさね固定金具32により、隣接する天井板40の長辺が互いに係合して取り付けられるので、既存天井10の下方に新たな天井1を良好に構成することができる。
【0029】
従って、この天井1の施工方法によれば、既存天井10の撤去の必要がなく、また、既存廻縁20に対し廻縁ベース39及び野縁30を固定するだけであるので、新規の天井1の施工自体が騒音や振動等を発生する作業が殆ど存在しないため、施工に伴う騒音や振動の発生を極めて少なく抑えることができ、近隣の家屋に対する影響が少ない。また、既存天井10の撤去に伴う廃材の処理等も不要であるから、廃材処理に伴うコストが全くかからない。更に、建物自体に影響するような工事を必要としないから重機等を用いることが不要であり、作業者の人手で簡単に低コストすることができる。
【0030】
そして、この天井1の施工方法は、野縁30として図5のような彎曲形状のものを用い、その上面が既存天井10の下面に略接するように配置されるので、野縁30の両端を固定する前(若しくは固定した後)に、彎曲形状の野縁30を略真直ぐに矯正するようにすれば、天井板40の荷重による野縁30の中央部分が垂れ下がるのを抑えることができて好ましい。特に、経年劣化等による垂れ下がりを抑えることができるので、施工上の品質及び信頼性を高めることもできる。また、彎曲形状のものを用いると、下地を固定しなくても天井板を取り付けることが可能になり、騒音や振動の発生が少なくなり、例えば2.7mスパンの施工が可能となる。
【0031】
図10〜図13は、この発明の第2の実施の形態に係る施工方法を示している。
この実施形態において、幅方向に長さを有する既存天井10で、かつ既存廻縁20に対して高さを有する既存天井10に施工する場合に適用したものであって、前述した第1の実施形態と異なるのは、野縁30を長手方向に連結するための野縁ジョイント51(図10の斜線部分)を用いた点にある。
【0032】
野縁ジョイント51は、金属製からなっており、例えば図13に示すように、固定板51aと、固定板51aにこれと直交して取り付けられると共に、外形が野縁30と同寸法に形成された筒状の連結部51bと、連結部51bの両側にその長さ方向に沿って延在し、かつ野縁30に挿入し得る大きさの筒状からなる延在部51c、51dとを有している。また、野縁ジョイント51は、野縁30と同様、上面が既存天井10側となるよう、長さ方向に沿い全体的に撓んで彎曲形状に形成されている。
【0033】
この野縁ジョイント51は、図11に示すように、一方の延在部51cに野縁30の一端を挿入すると共に、他方の延在部51dに、別の野縁30他端を挿入しておき、その状態で図11及び図12のように、固定板51aを既存天井10に高さ調整ねじ52で締め付けられることで、野縁30が下方に撓むのを防げるようにしている。
【0034】
従って、施工時には、野縁ジョイント51のそれぞれの連結部16c、51dに二本の野縁30を挿入することで、野縁30を幅方向に長く施工することができ、しかも、既存天井10に対し高さ調整ねじ52によって野縁ジョイント51の高さを調整できるのに加え、端部より中央部が上方に延びる彎曲形状に形成されているので、同一直線上に配置される野縁30の長さが長くとも、中央部が撓むのを防止できる。そのため、天井板40の荷重で野縁30が下方に撓むことがないので、それだけ信頼性を高めることができ、美観が損なわれるおそれもない。
なお、野縁ジョイント51を用いて野縁30を固定した後、前述の実施形態と同様の手順で天井板40を施工するのは同様であるので、その説明を省略する。また、図10〜図13おいて、図1〜図9と同一部分には同一符号を付している。
【0035】
図14から図16は、この発明の第3の実施形態に係る施工方法を示している。この実施形態では、既存天井10が広い場合であって、それに施工すべき天井板40の長さが短い場合等に適用したものである。
【0036】
例えば、既存天井10の下方に、図14のように第1〜第3からなる三本の野縁30A〜30Cを固定したとき、その中央である第2の野縁30Bの下面に見切縁53を固定しておく。見切縁53は、図16に示すように、コ字状をなす本体53aの開口部53bに側方に延在する腕53cが設けられると共に、その開口部53bを塞ぐカバー53dが、矢印のように開閉可能に設けられている。
【0037】
この見切縁53は、第2の野縁30Bの下面にその長さ方向に沿いビス54によって固定され、図15に示すように、両側の腕53cに対し、長手方向に隣り合う天井板40の一端を載置させるようになっている。従って、第2の野縁30Bには、見切縁53を固定するので、さね固定金具32が取り付けられていない。
また、本例では、既存廻縁20の高さが低く、所定の高さを確保することができないので、既存廻縁20の下端に補助廻縁21を予め固定し、この補助廻縁21及び既存廻縁20により天井1を施工するための壁面が構成されている。
【0038】
このような実施形態においては、施行時には、既存廻縁20に廻縁ベース39を介して第1〜第3の野縁30A〜30Cを固定すると、次いで、第2の野縁30Bに見切縁53を固定した後、廻縁ベース39に一端を固定した天井板40の他端を見切縁53の一方の腕53cに載置し、また他方の腕53cにその天井板40と隣り合う天井板40の一端を載置して、該天井板40の他端を廻縁ベース39に固定することで、天井板40を長手方向に沿って施工することができる。
また、見切縁53は、隣り合う天井板40の間が外側(室内)から見えるが、カバー53dを閉じることで開口部53bが塞がれるので、ビス54が見えることがなくなり、外観を損なうこともない。
【0039】
なお、この発明は、以上説明した実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形又は変更が可能であり、これらもこの発明の範囲内である。例えば、この発明は、既存天井10を残したまま新たな天井1を施工するようなハウスリフォームを例に挙げて説明したが、新築時に天井を施工する場合についてもこの発明を適用することができる。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によれば、既存天井の周囲に配設された壁面のうち、相対向する壁面間に野縁を複数架け渡し、その野縁に長尺状の天井板を、野縁の長手方向に直交させて取り付けて、既存天井の下方に複数の天井板からなる新たな天井を施工するように構成したので、既存天井の撤去の必要がなく、施工に伴う騒音や振動の発生を極めて少なく抑え、近隣の家屋に対する影響が少なく、廃材の処理等も不要である結果、新たな天井を短期間で良好かつ簡単で低コストで実現できる効果が得られる。
【0041】
請求項2に係る発明によれば、天井板の荷重による野縁の中央部分が垂れ下がるのを抑えることができ、天井板が下がるおそれがない効果が得られる。
【0042】
請求項3に係る発明によれば、一方の天井板を野縁に支持した時点でさね固定金具を野縁に固定すると、その天井板が動くことがなくなり、これと隣接する天井板を互いに固定することができ、隣接する天井板を容易に固定することができる効果が得られる。
【0043】
請求項4に係る発明によれば、野縁を連結できるばかりでなく、天井に対して野縁の高さ位置を調整できるので、天井幅が広い場合にも良好に対処でき、新たな天井を良好に施工することができる効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1の実施の形態に係る天井の施工方法によって得られた天井を示す下面図である。
【図2】 この発明の第1の実施の形態に係る天井の施工方法において、天井板を取り付ける前の状態を示す下面図である。
【図3】 図1のA−A線に相当する一部省略の断面図である。
【図4】 図1のB−B線に相当する一部省略の断面図である。
【図5】 野縁を示す外観斜視図である。
【図6】 廻縁ベースを示す説明図で、(a)は側面図及び(b)は正面図である。
【図7】 野縁ベースの三面図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図8】 さね固定金具の三面図であって、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図である。
【図9】 天井板を示す側面図である。
【図10】 この発明の第2の実施形態に係る天井の施工方法によって得られた天井を示す下面図である。
【図11】 図10のC−C線に相当する一部省略の断面図である。
【図12】 図10のD−D線に相当する一部省略の断面図である。
【図13】 野縁ジョイントを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は(a)の E−E線及びF−F線共通の断面図である。
【図14】 この発明の第3の実施の形態に係る天井の施工方法によって得られた天井を示す下面図である。
【図15】 図14のG−G線に相当する一部省略の断面である。
【図16】 見切縁を示す説明図である。
【符号の説明】
1 天井
10 既存天井
20 既存廻縁
30、30A〜30C 野縁
31 フック部
32 さね固定金具
41 第1さね部材
44 第2さね部材
51 野縁ジョイント

Claims (4)

  1. 既存天井の周囲に配設された壁面のうち、相対向する壁面間に野縁を複数架け渡し、その野縁に長尺状の天井板を、野縁の長手方向に直交させて取り付けて、既存天井の下方に複数の天井板からなる新たな天井を施工する方法であって、
    前記野縁は、二本の野縁を、彎曲形状の野縁ジョイントにより連結したものであり、
    前記野縁に、予め、天井板の長辺を支持するフック部を有するさね固定金具を長手方向に沿いスライド自在に取り付けておき、
    前記野縁に前記天井板を取り付けたとき、一方の天井板の長辺を前記さね固定金具のフック部に支持させて固定した後、
    その固定した天井板の長辺に、これと隣接する天井板の長辺を、前記フック部を挟み込ん状態で係合させて、隣接する天井板を互いに固定することを特徴とする天井の施工方法。
  2. 請求項1記載の天井の施工方法において、
    前記野縁は、予め、端部から中央部に至るに従い上方に延びる彎曲形状に形成されていることを特徴とする天井の施工方法。
  3. 請求項1または2記載の天井の施工方法において、
    前記さね固定金具は、前記野縁に一方の天井板の長辺を支持させるとき、前記野縁の所定位置に固定することを特徴とする天井の施工方法。
  4. 請求項1から3記載の天井の施工方法において、
    前記野縁は、野縁ジョイントにより既設天井に対する高さ位置を調整することを特徴とする天井の施工方法。
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