JP4001508B2 - 順送用打抜き金型及び順送用打抜き装置 - Google Patents

順送用打抜き金型及び順送用打抜き装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、順送用打抜き金型及び順送用打抜き装置に関し、特に、電子部品を実装するために用いるTAB(Tape Automated Bonding)、COF(Chip On Film)、CSP(Chip Size Package)、BGA(Ball Grid Array)、μ−BGA(μ−Ball Grid Array)、FC(Flip Chip)、QFP(Quad Flat Package)などの電子部品実装用フィルムキャリアテープ(以下、単に「電子部品実装用フィルムキャリアテープ」という)の製造に用いられる順送用打抜き金型及び順送用打抜き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
エレクトロニクス産業の発達に伴い、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)等の電子部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加しているが、電子機器の小型化、軽量化、高機能化が要望され、これら電子部品の実装方法として、最近ではTABテープ、COFテープ、T−BGAテープおよびASICテープ等を用いた実装方式が採用されている。特に、より小さいスペースで高密度の実装を行う実装方法として、裸のICチップをフィルムキャリアテープ上に直接搭載するCOF(チップ・オン・フィルム)が実用化されている。また、電子機器の軽薄短小化に伴って、電子部品をより高い密度で実装すると共に、電子部品の信頼性を向上させるために、実装する電子部品の大きさにほぼ対応した大きさの基板のほぼ全面に外部接続端子を配置した、例えば、CSP、BGA、μ−BGAなどの使用頻度が高くなってきている。
【0003】
この電子部品実装用フィルムキャリアテープは、ポリイミドからなる絶縁フィルムに、例えば、搬送用のスプロケットホール、半田ボール又は金属バンプ搭載用のラウンド穴あるいはボンディング用のデバイスホール等の打抜き穴を形成した後に、スプロケットホールを用いて絶縁フィルムを搬送しながら、絶縁フィルムの表面に設けられた銅箔をパターニングすることにより配線パターンを形成し、その後、必要に応じて配線パターン上にソルダーレジスト層を形成する工程等を経て製造される。また、BGAテープ等の電子部品実装用フィルムキャリアテープでは、絶縁フィルムを打抜くことによりラウンド穴等の打抜き穴が形成された後に、例えば、金属バンプ、半田ボール等をラウンド穴に搭載することで配線パターンと電子部品とが接続される。
【0004】
このような電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造において、絶縁フィルムに打抜き穴を形成する場合、絶縁フィルムを間欠的に順送りして打抜く順送用打抜き金型が用いられる。すなわち、絶縁フィルムの搬送方向の上流側で一部の打抜き穴を打抜いた後、当該打抜き穴に下流側で位置決めピンを挿入して位置決めをした状態で残りの打抜き穴を打抜くものである。なお、このような順送用打抜き金型は、ポンチホルダと下ダイプレートとの間にストリッパプレートを具備し、ポンチホルダにより残りの打抜き穴を打抜く前に、絶縁フィルムの打抜き穴以外の全面がストリッパプレートと下ダイプレートとで挟持されて当該絶縁フィルムがストリッパプレートにより下ダイプレート上に位置決め固定されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の順送用打抜き金型では、打抜き穴を打抜く部分以外の絶縁フィルムの全面を下ダイプレートとストリッパプレートとで挟持した状態で打抜き穴が打抜かれるため、絶縁フィルムの打抜き穴以外の全面とストリッパプレート及び下ダイプレートとが接触して、例えば、傷、打痕等の外傷が発生するという問題がある。
【0006】
このような外傷が発生した絶縁フィルムを搬送しながら、例えば、配線パターン等を形成すると、配線パターンの形成不良等が発生して、製品不良となり、重大な問題となる。
【0007】
本発明は、このような事情に鑑み、絶縁フィルムに発生する外傷を低減して打抜き穴を確実に形成することができる順送用打抜き金型及び順送用打抜き装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する本発明の第1の態様は、フィルムキャリアテープ用の絶縁フィルムを支持すると共に打抜き穴形成用穴部を有する下ダイプレートと、該下ダイプレートとの間に前記絶縁フィルムを挟持するストリッパプレートと、前記打抜き穴形成用穴部に対向する位置に打抜きピンを有すると共に当該打抜きピンを前記ストリッパプレートを介して前記絶縁フィルムに打ち込んで打抜き穴を形成するポンチホルダとを具備し、前記絶縁フィルムを搬送方向上流側から下流側に配置された複数の領域に間欠的に順送しながら打抜き穴を形成する順送用打抜き金型において、前記ストリッパプレートが、前記打抜き穴であるスプロケットホールが複数設けられた部分を含む前記絶縁フィルムの少なくとも幅方向両側の部分に対向して設けられ当該絶縁フィルムと当接する押え部と、当該押え部以外の部分に設けられて前記絶縁フィルムとは実質的に当接しない凹部とを具備し、前記下ダイプレートが、前記押え部と相対向する位置に設けられて前記絶縁フィルムを支持する支持部と、前記凹部と相対向する位置に設けられて前記絶縁フィルムを実質的に支持しない溝部とを具備することを特徴とする順送用打抜き金型にある。
【0009】
かかる第1の態様では、絶縁フィルムの両面に外傷が発生することが効果的に防止され、確実に打抜き穴を形成することができる。
【0010】
本発明の第2の態様は、第1の態様に記載の順送用打抜き金型において、前記ポンチホルダが前記スプロケットホール以外の打抜き穴を形成する打抜きピンを有しており、該打抜きピンが前記スプロケットホールを形成する打抜きピン列の列間に位置し、且つ該打抜きピンで形成される打抜き穴の周縁部に対向する前記ストリッパプレートの部分に押え部が設けられていることを特徴とする順送用打抜き金型にある。
【0011】
かかる第2の態様では、絶縁フィルムの表面に外傷が発生することが効果的に防止される。
【0012】
本発明の第3の態様は、第1又は2の態様に記載の順送用打抜き金型において、前記ポンチホルダ又は前記ストリッパプレートには、前記スプロケットホールを形成する打抜きピンの絶縁フィルム搬送方向下流側に、前記スプロケットホールを利用して絶縁フィルムの位置決めを行う位置決めピンが設けられており、前記ストリッパプレートには、前記位置決めピンが挿入される打抜き穴の周縁部に対向する前記ストリッパプレートの部分に凹部が設けられていることを特徴とする順送用打抜き金型にある。
【0013】
かかる第3の態様では、絶縁フィルムの表面に外傷が発生することが効果的に防止される。
【0016】
本発明の第の態様は、第1〜の何れかの態様の順送用打抜き金型を具備することを特徴とする順送用打抜き装置にある。
【0017】
かかる第5の態様では、絶縁フィルムに外傷が発生することが防止され、確実に打抜き穴を形成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の打抜き金型及び打抜き装置について詳細に説明する。
【0019】
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る順送用打抜き装置の一部断面図である。
【0020】
図1に示すように、順送用打抜き装置10は、間欠的に順送される絶縁フィルム20に所定個数の打抜き穴を形成する順送用打抜き金型30と、絶縁フィルム20を送り出す送り出しローラ40と、所定個数の打抜き穴が形成され且つ必要に応じて所定の処理が施された絶縁フィルム20を巻き取る巻き取りローラ50と、順送用打抜き金型30の下流側に設けられて絶縁フィルム20を順送りする順送り機構60とを具備する。
【0021】
順送用打抜き金型30は、絶縁フィルム20の搬送方向の上流側のステージ部30Aと下流側のステージ部30Bとを具備し、ステージ部30Aの領域が絶縁フィルム20に打抜き穴を形成する第1の領域70となり、ステージ部30Bの領域が第1の領域70で打抜かれた打抜き穴で絶縁フィルム20の位置決めをすると共に第1の領域70で打抜かれた打抜き穴とは違う位置に他の打抜き穴を形成する第2の領域80となる。
【0022】
なお、順送り機構60としては、絶縁フィルム20を間欠的に順送、すなわち、絶縁フィルムを一定量送った後に停止するという搬送を順次行うことができるものであれば特に限定されず、例えば、ギア、ローラ等を用いたものを挙げることができる。
【0023】
このような順送用打抜き装置10では、絶縁フィルム20の所定部分を第1の領域70に搬送し、まず、所定個数のうちの一部、例えば、半数の打抜き穴を形成し、さらに、その絶縁フィルム20の所定部分を第2の領域80に搬送して残りの打抜き穴を形成する。
【0024】
ここで、図2に示すような打抜き穴を絶縁フィルム20に形成する過程を説明する。なお、図2(a)は、打抜き穴が形成された絶縁フィルムの平面図であり、図2(b)及び(c)は、本発明の実施形態1に係る順送用打抜き装置によって打抜き穴を形成する過程を説明する図である。
【0025】
図2(a)に示すように、絶縁フィルム20の各所定部分21には、それぞれ所定個数の打抜き穴22が形成されている。例えば、本実施形態では、絶縁フィルム20の幅方向両側にスプロケットホールとなる略矩形の打抜き穴23と、絶縁フィルム20の略中央部にデバイスホールとなる略矩形のスリット、外部接続用のスリット及び位置決め穴等の打抜き穴24が形成される。
【0026】
具体的には、図2(b)に示すように、まず、絶縁フィルム20に所定個数の打抜き穴22を形成する所定部分21Aを第1の領域70に搬送し、第1の領域70で絶縁フィルム20の幅方向両側に5箇所ずつ打抜き穴23を形成する。同時に、絶縁フィルム20の略中央部にも打抜き穴24aを形成する。ここでの打抜き穴24aとしては、略矩形のスリットを打抜いた。
【0027】
続いて、図2(c)に示すように、絶縁フィルム20の打抜き穴23、24aが形成された所定部分21Aを第2の領域80に搬送し、その後、第1の領域70で打抜いた打抜き穴23、24aのうち、例えば、絶縁フィルム20の幅方向両側のスプロケットホールとなる打抜き穴23で位置決めを行うと共に第1の領域70で打抜いた打抜き穴23、24aとは違う位置、すなわち絶縁フィルム20の略中央部に他の打抜き穴24bを形成する。ここでの他の打抜き穴24bとしては、略矩形のスリット、略正方形のスリット及び円状の位置決め穴等を打抜いた。なお、第2の領域80での絶縁フィルム20の位置決めは、第1の領域70で打抜いた打抜き穴23のうちの所定箇所で行えばよく、例えば、絶縁フィルム20の所定部分21Aにある打抜き穴23の片側5つのうち1つ置きに3箇所で行い、両側で合計6箇所の打抜き穴23で行えばよい。勿論、絶縁フィルム20の位置決めは、打抜き穴24aを用いて行うようにしてもよい。
【0028】
このとき、同時に第1の領域70では、絶縁フィルム20の次の所定部分21Bに打抜き穴23、24aを形成する。このように、絶縁フィルム20を順次搬送しながら上述した動作を繰り返し行うことにより連続的に打抜き穴22を形成する。従って、初回に絶縁フィルム20を打抜いた打抜き穴をもとに2回目以降の位置決めが行われると共に打抜きが正確に行われることになる。
【0029】
ここで、上述した順送用打抜き装置10を構成する順送用打抜き金型30について図3を参照しながら詳細に説明する。なお、図3は、図2(c)のA−A′断面図である。
【0030】
図3に示すように、本実施形態の順送用打抜き金型30は、フィルムキャリアテープ用の絶縁フィルム20を支持する下ダイプレート31と、下ダイプレート31との間に絶縁フィルム20を挟持するストリッパプレート32と、ストリッパプレート32を介して絶縁フィルム20に打抜き穴23を形成する打抜きピン34aを有するポンチホルダ33とを具備し、ポンチホルダ33には絶縁フィルム20の搬送方向の上流側の第1の領域70で打抜いたスプロケットホールとなる打抜き穴23に下流側の第2の領域80で挿入して絶縁フィルム20の位置決めを行う位置決めピン35が設けられている。
【0031】
また、ポンチホルダ33は、下ダイプレート31に支持された絶縁フィルム20に対向して上下方向に移動可能に設けられ、ポンチホルダ33の下側には、下ダイプレート31との間に絶縁フィルム20を挟持するストリッパプレート32が連結ピン(図示しない)で連結されている。すなわち、ストリッパプレート32は、連結ピンによってポンチホルダ33の下側に所定の間隔で連結されている。そして、ポンチホルダ33が下方向に移動するとストリッパプレート32も同時に下方向に移動し、ストリッパプレート32が下ダイプレート31上の絶縁フィルム20に当接すると、ポンチホルダ33とストリッパプレート32との間隔は次第に小さくなっていく。
【0032】
ここで、この順送用打抜き金型30の第1の領域70及び第2の領域80について詳細に説明する。
【0033】
ポンチホルダ33の第1の領域70には、ストリッパプレート32を介して下ダイプレート31に支持された絶縁フィルム20の所定箇所に打抜き穴23、24aを形成する打抜きピン34aが固定されている。
【0034】
また、ストリッパプレート32の第1の領域70には、打抜きピン34aに対向する位置に打抜きピン挿入孔36aが設けられ、下ダイプレート31の第1の領域70には、打抜きピン34aを受ける打抜き穴形成用穴部38aが設けられている。この打抜き穴形成用穴部38aの開口形状は、打抜きピン34aの横断面形状と略同一形状であり、打抜きピン34aの横断面形状より若干大きくなっている。例えば、打抜きピン34aの横断面形状を略矩形とした場合には、打抜き穴形成用穴部38aの開口形状を打抜きピン34aの横断面形状より若干大きい略矩形とする。
【0035】
このような第1の領域70では、ポンチホルダ33を下方に移動させることにより、下ダイプレート31上に載置された絶縁フィルム20がストリッパプレート32と下ダイプレート31との間で挟持され且つこの状態のままでストリッパプレート32の打抜きピン挿入孔36aを介して打抜きピン34aで絶縁フィルム20に打抜き穴23、24aが打抜かれる。
【0036】
一方、ポンチホルダ33の第2の領域80には、ストリッパプレート32を介して第1の領域70で打抜かれたスプロケットホールとなる打抜き穴23に挿入される位置決めピン35と、この位置決めピン35で位置決めされた絶縁フィルム20に第1の領域70で打抜かれた打抜き穴23、24aとは違う位置に他の打抜き穴24bを形成する打抜きピン34bとが固定されている。
【0037】
また、ストリッパプレート32の第2の領域80には、打抜きピン34bが挿入される打抜きピン挿入孔36bと、位置決めピン35が挿入される位置決めピン挿入孔37とが設けられている。
【0038】
さらに、下ダイプレート31の第2の領域80には、ストリッパプレート32の打抜きピン挿入孔36bを通過した打抜きピン34bを受ける打抜き穴形成用穴部38bと、ストリッパプレート32の位置決めピン挿入孔37を通過した位置決めピン35を受ける位置決めピン用穴部39とが設けられている。この位置決めピン用穴部39は、本実施形態では、開口形状が略矩形であり、ストリッパプレート32の位置決めピン挿入孔37の寸法と略同一となるように設けられている。
【0039】
なお、本実施形態では、位置決めピン35の断面形状の寸法を打抜き穴23の開口の寸法より小さくすることで、打抜き穴23の内周面と位置決めピン35の外周面との間に所定のクリアランスを確保している。このクリアランスは、位置決めピン35で絶縁フィルム20の位置決めを高精度に行うためには小さい方が好ましい。しかしながら、絶縁フィルム20を順次搬送して打抜き穴23の位置を下ダイプレート31の位置決めピン用穴部39の位置に位置決めする際に、多少の搬送誤差、すなわち、打抜き穴23の位置ズレが生じる虞がある。このような状態で打抜き穴23に位置決めピン35を挿入させると、位置決めピン35が打抜き穴23の開口縁部に接触し、この打抜き穴23の開口縁部に、例えば、変形、亀裂あるいは打痕等の外傷が発生してしまう。このため、本実施形態では、打抜き穴23の内周面と位置決めピン35の外周面との間の間隔に、5〜10μm程度のクリアランスを確保するようにした。
【0040】
このような第2の領域80では、ストリッパプレート32と共にポンチホルダ33を下方向に移動させると、ポンチホルダ33に固定された位置決めピン35が絶縁フィルム20の打抜き穴23に挿入されて絶縁フィルム20を所定位置に位置決めされ且つこの状態のままで絶縁フィルム20が下ダイプレート31とストリッパプレート32との間で挟持され、打抜きピン挿入孔36bを介して打抜きピン34bで位置決めされた絶縁フィルム20の所定部分に他の打抜き穴24bが打抜かれる。
【0041】
ここで、上述したストリッパプレートについて図4及び図5を参照して詳細に説明する。なお、図4は、順送用打抜き金型の第1の領域及び第2の領域を説明する概略平面図である。また、図5は、図4の矢視断面図であって、(a)がB−B′断面図、(b)がC−C′断面図、(c)がD−D′断面図である。
【0042】
図4及び図5に示すように、ストリッパプレート32の下ダイプレート31側には、ポンチホルダ33を下方向に移動させた際に、絶縁フィルム20と当接する押え部81と、この押え部81以外の部分に絶縁フィルム20とは実質的に当接しない凹部82とが設けられている。
【0043】
具体的には、押え部81は、ストリッパプレート32の下ダイプレート31側に、第1の領域70で絶縁フィルム20を打抜くことにより形成されるスプロケットホールである打抜き穴23を除く絶縁フィルム20の幅方向両側の端部近傍に対向して第1の領域70から第2の領域80に亘って連続的に設けられている。この押え部81の絶縁フィルム20に当接する当接面は、全面が絶縁フィルム20と当接する平面となっている。このように、押え部81の当接面を平面とするのは、絶縁フィルム20の厚みが薄くなった場合に、プレスの圧力により絶縁フィルム20が損傷を受けるのを防止するためである。
【0044】
また、押え部81は、第1の領域70で打抜かれる打抜き穴24a及び第2の領域80で打抜かれる打抜き穴24bの周縁部と対向する部分にもそれぞれ設けられている。
【0045】
このような押え部81は、ポンチホルダ33と共にストリッパプレート32を下方向に移動させると、絶縁フィルム20の幅方向両側の端部近傍に当接し、同時に、第1の領域70にある打抜き穴24a及び第2の領域80にある打抜き穴24bの周縁部にも当接することになる。
【0046】
ここで、押え部81の寸法は、ストリッパプレート32の打抜きピン挿入孔36a、36bや位置決めピン挿入孔37の開口縁部から凹部82までの距離(W)が0.3〜1.0mmの範囲内であり、好ましくは、0.5〜0.7mmである。但し、絶縁フィルム20の幅方向両側にある押え部81は、本実施形態では、絶縁フィルム20の長手方向に亘って連続している。なお、第2の領域71の位置決めピンを挿入する打抜き穴23の周囲に対向する部分は、詳しくは後述するが、凹部となっていてもよい。
【0047】
これにより、絶縁フィルム20に所定個数の打抜き穴22を形成する部分の周縁部を下ダイプレート31とストリッパプレート32の押え部81との間で挟持させることができるため、打抜き穴22の開口縁部に、例えば、バリ、変形等の不具合が発生することを防止できる。特に、このような不具合は、絶縁フィルム20の幅方向両側に長手方向に亘って複数形成されるスプロケットホールである打抜き穴23の開口縁部で発生し易いため、少なくとも絶縁フィルム20の幅方向両側の端部近傍を第1の領域70から第2の領域80に亘って押え部81で押えることにより確実に防止できる。従って、第1の領域70に絶縁フィルム20の所定部分を順送して確実に打抜き穴23、24aを形成することができ、また、この打抜き穴23、24aが形成された所定部分を更に第2の領域80に順送して他の打抜き穴24bを確実に形成することができる。
【0048】
一方、凹部82は、ストリッパプレート32の下ダイプレート31側に、上述した押え部81以外の部分に対向して絶縁フィルム20とは実質的に当接しないように、第1の領域70から第2の領域80に亘って連続的に設けられている。
【0049】
すなわち、凹部82は、ストリッパプレート32の下ダイプレート31側の表面から厚さ方向に所定の深さで設けられているため、ポンチホルダ33を下方向に移動させることによりストリッパプレート32の押え部81が絶縁フィルム20に当接しても、この押え部81以外の部分に設けられた凹部82は絶縁フィルム20に当接しないことになる。従って、絶縁フィルム20とストリッパプレート32との余分な接触部分、例えば、ストリッパプレート32で絶縁フィルム20を押える必要がない部分を低減することができる。これにより、絶縁フィルム20とストリッパプレート32との接触に起因して、絶縁フィルム20の表面に、例えば、傷、打痕等の外傷が発生することを防止することができる。
【0050】
また、このような凹部82の深さは、絶縁フィルム20と接触しない程度の深さであれば特に限定されるものではなく、例えば、200〜1000μmであり、好ましくは、500〜800μmである。
【0051】
さらに、絶縁フィルム20としては、可撓性を有すると共に、耐薬品性及び耐熱性を有する材料を用いることができる。この絶縁フィルム20の材料としては、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポリイミド等を挙げることができ、特に、ビフェニル骨格を有する全芳香族ポリイミド(例えば、商品名:ユーピレックス;宇部興産(株))が好ましい。なお、絶縁フィルム20の厚さは、一般的には、25〜125μm、好ましくは、25〜75μmである。
【0052】
上述した本実施形態の順送用打抜き金型30によれば、ストリッパプレートの下ダイプレート31側に、絶縁フィルム20に当接する押え部81と絶縁フィルム20とは実質的に当接しない凹部82とを設けるようにしたので、絶縁フィルム20とストリッパプレート32との不必要な接触部分を低減して、絶縁フィルム20に外傷が発生することを防止することができると共に確実に所定個数の打抜き穴22を形成することができる。
【0053】
また、このような絶縁フィルム20と実質的に当接しない凹部82をストリッパプレート32に設けたとしても、第2の領域80で位置決めピン35を挿入して絶縁フィルム20を位置決めした状態で、下ダイプレート31とストリッパプレート32の押え部81との間に絶縁フィルム20を挟持することにより、絶縁フィルム20を所定位置に確実に位置決め固定させることができる。従って、絶縁フィルム20の所定部分に所定個数の打抜き穴22を確実に形成することができる。
【0054】
なお、上述した実施形態1では、第1の領域70から第2の領域71に亘って絶縁フィルム20の幅方向両側の端部近傍に対向するストリッパプレート32に押え部81を設けるようにしたが、これに限定されず、図6に示すように、第2の領域80に順送された絶縁フィルム20の幅方向両側の端部近傍に対向するストリッパプレート32Aに凹部82Aを設けるようにしてもよい。なお、図6は、本発明の実施形態1に係る他の順送用打抜き金型の第1の領域及び第2の領域を説明する概略平面図である。
【0055】
具体的には、図6に示すように、第1の領域70で打抜かれたスプロケットホールである打抜き穴23に第2の領域80で位置決めピン35を挿入して絶縁フィルム20を所定位置に位置決め固定させる場合には、この位置決めピン35が挿入される打抜き穴23の周縁部に対向する部分のストリッパプレート32Aに凹部82Aを設けるようにしてもよい。これによれば、絶縁フィルム20の表面に発生する外傷を効果的に防止することができる。
【0056】
さらに、位置決めピン37をポンチホルダ33に固定するようにしたが、これに限定されず、ストリッパプレートに固定するようにしてもよい。この場合、ストリッパプレートに位置決めピン挿入孔はなく、ストリッパプレートの位置決めピン挿入孔の位置に下ダイプレート側に向かって所定量突出した状態で位置決めピンが固定される。
【0057】
一方、上述した順送用打抜き金型30は、ステージ部30Aとステージ部30Bとを一体の金型として説明したが、これに限定されず、ステージ部30Aとステージ部30Bとをそれぞれ別体の金型としてもよい。
【0058】
また、ストリッパプレート32をポンチホルダ33に連結ピンで連結することで、ポンチホルダ33を駆動させてストリッパプレート32を移動させるようにしたが、これに限定されず、ストリッパプレート及びポンチホルダを別々に駆動させるようにしてもよい。
【0059】
さらに、第2の領域80にあるステージ部30Bでは絶縁フィルム20の位置決め及び打抜きの両方を行うようにしたが、これに限定されず、位置決めのみを行うステージ部を第2の領域80に配置して位置決めのみ行うようにしてもよい。
【0060】
一方、上述したようなステージ部で形成される領域を3つ以上、すなわち複数有するようにしてもよく、これら領域の他に、位置決めのみを行う領域を1つ又は複数含ませるようにしてもよい。
【0061】
例えば、打抜きのステージ部30Aを2つ以上配置した後、打抜き及び位置決めのステージ部30B又は位置決めのみのステージ部を配置してもよく、または、ステージ部30Aを一つ又は複数配置した後に、複数のステージ部30Bを配置してもよい。勿論、ステージ部30Aの後に配置されたステージ部30Bの後に、更にステージ部30Aが配置されるようにしてもよい。
【0062】
何れにしても、打抜きだけを行う領域の後に、位置決め及び打抜きの両方を行う領域、位置決めのみを行う領域及び打抜きのみを行う領域等の各種領域を組み合わせて、絶縁フィルム20に所定個数の打抜き穴を形成するように適宜選択すればよい。
【0063】
また、何れかの領域の後で、一時的に絶縁フィルム20を巻き取って、必要に応じて、例えば、配線パターンの形成等の各種処理を行った後、次の領域へ送ってもよい。
【0064】
さらに、何れかの領域と次の領域との間に、例えば、配線パターン等を形成する配線処理部等の別工程の領域を設けてもよい。
【0065】
ここで、上述した順送用打抜き金型を用いて所定部分に所定個数の打抜き穴を形成する方法について図7及び図8を参照しながら詳細に説明する。なお、図7及び図8は、本発明の実施形態1に係る順送用打抜き金型の打抜き穴を形成する動作を説明する図4のE−E′断面図である。
【0066】
まず、図7(a)に示すように、絶縁フィルム20の所定部分を第1の領域70の所定位置に搬送する。
【0067】
次に、図7(b)に示すように、ストリッパプレート32と共にポンチホルダ33を下ダイプレート31側に向かって移動させることにより、ストリッパプレート32の押え部81と下ダイプレート31との間に絶縁フィルム20を挟持する。このとき、ストリッパプレート32の押え部81以外の部分である凹部82と絶縁フィルム20とが非接触状態となるので、絶縁フィルム20の不必要な部分をストリッパプレート32で挟持することがない。従って、絶縁フィルム20の凹部82に対応する表面に、例えば、傷、打痕等の外傷が発生することがない。
【0068】
次いで、図7(c)に示すように、ポンチホルダ33を下側に移動させることで、ポンチホルダ33とストリッパプレート32との間隔が小さくなる。すなわち、打抜きピン34aがストリッパプレート32の打抜きピン挿入孔36aを介して絶縁フィルム20を打抜く。これにより、絶縁フィルム20の幅方向両側及び略中央部にそれぞれ打抜き穴23、24aが形成される。
【0069】
続いて、図8(a)に示すように、打抜き穴23が第1の領域70で打抜かれた絶縁フィルム20の所定部分を、第2の領域80の所定位置に搬送する。すなわち、打抜き穴23と下ダイプレート31の第2の領域80に設けられた位置決めピン用穴部39とが対向する所定位置に絶縁フィルム20を搬送する。
【0070】
勿論、絶縁フィルム20の位置決めは、第1の領域70で打抜いた打抜き穴23、24aのうち、所定の打抜き穴、例えば、片側にある5つの打抜き穴のうち1つ置きに両側で合計6箇所の打抜き穴に第2の領域80で位置決めピン35を挿入して行うようにしてもよく、また、打抜き穴24aで位置決めを行うようにしてもよい。
【0071】
次に、図8(b)に示すように、ストリッパプレート32と共にポンチホルダ33を下ダイプレート31側に向かって移動させ、ストリッパプレート32の位置決めピン挿入孔37を介してポンチホルダ33に固定された位置決めピン35を打抜き穴23に挿入して絶縁フィルム20を所定位置に位置決めする。
【0072】
その後、ポンチホルダ33を更に下ダイプレート31側に移動させることで、ストリッパプレート32が連動して下ダイプレート31側に移動し、下ダイプレート31とストリッパプレート32の押え部81との間に絶縁フィルム20を挟持する。
【0073】
すなわち、ストリッパプレート32の押え部81と下ダイプレート31との間で、第1の領域70で打抜いたスプロケットホールである打抜き穴23の部分を除く絶縁フィルム20の幅方向両側の端部近傍を挟持する。また、同時に、第2の領域80で絶縁フィルム20の略中央部を打抜く他の打抜き穴24bの周縁部も挟持する。このとき、押え部81以外の凹部82と絶縁フィルム20とが非接触状態となるので、第1の領域70と同様に、凹部82に対応する絶縁フィルム20に外傷が発生することがない。
【0074】
次いで、図8(c)に示すように、ポンチホルダ33を下方向に移動させることで、ポンチホルダ33とストリッパプレート32との間隔が小さくなる。すなわち、打抜きピン34bがストリッパプレート32の打抜きピン挿入孔36bを介して絶縁フィルム20を打抜く。これにより、第2の領域80で絶縁フィルム20の所定位置に他の打抜き穴24bが形成される。このとき、第1の領域70では、絶縁フィルム20の次の所定部分に打抜き穴23、24aが打抜かれる。
【0075】
なお、ポンチホルダ33を図中上方向に移動させることで、ポンチホルダ33に連動してストリッパプレート32も図中上方向に移動し、その後、絶縁フィルム20を搬送方向に次の領域に搬送する。そして、絶縁フィルム20を間欠的に順送しながら上述した動作を繰り返し行うことで絶縁フィルム20に所定個数の打抜き穴22を形成する。従って、第1の領域70で初回に絶縁フィルム20を打抜いた打抜き穴23をもとに2回目以降の位置決めが第2の領域80で行われるので、第1の領域70及び第2の領域80で所定個数の打抜き穴22が正確に形成されることになる。
【0076】
以上説明した本実施形態の順送用打抜き金型30は、電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造に用いられ、例えば、搬送用のスプロケットホール、ボンディング用のデバイスホールあるいは外部接続用のスリット等の打抜き穴22を形成する。
【0077】
以下、上述した順送用打抜き金型30を用いて製造した電子部品実装用フィルムキャリアテープの一例について説明する。なお、図9は、本発明の実施形態1に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの一例を示す概略平面図である。また、図10は、図9のF−F′断面図である。
【0078】
図示するように、電子部品実装用フィルムキャリアテープ90は、上述した順送用打抜き金型30によって、搬送用のスプロケットホール91、ボンディング用のデバイスホール92及び外部接続用のスリット93が設けられた絶縁フィルム20を搬送しながら製造するTABテープであり、絶縁フィルム20上に電子部品等が実装される領域が複数個連続的に設けられている。
【0079】
なお、このようなスプロケットホール91、デバイスホール92及びスリット93は、上述した順送用打抜き金型30によって、絶縁フィルム20を間欠的に順送させながら連続的に形成したものである。
【0080】
この電子部品実装用フィルムキャリアテープ90には、スプロケットホール91によって絶縁フィルム20を搬送しながら、絶縁フィルム20の表面に接着剤層94を介して設けられた銅箔をパターニングすることにより形成された配線パターン95が設けられている。また、各配線パターン95には、それぞれ、インナーリード(デバイス側接続端子)96及びアウターリード(外部接続端子)97A、97Bが設けられている。このインナーリード96は、ボンディング用のデバイスホール92の開口側に所定量突出して設けられている。また、アウターリード97Bは、外部接続用のスリット93の開口を覆うように設けられている。
【0081】
また、インナーリード96及びアウターリード97A、97Bを除く配線パターン95は、例えば、スクリーン印刷法を用いて形成されたソルダーレジスト層98により覆われている。このソルダーレジスト層98により覆われていない配線パターン95、すなわち、インナーリード96及びアウターリード97A、97Bには、メッキ層99が施されている。かかるメッキ層99としては、例えば、スズメッキ、半田メッキ、金メッキ、ニッケル−金メッキなどを電子部品の実装方法、外部配線との接続方法等に応じて適宜選択すればよい。なお、インナーリード96、アウターリード97A、97Bに施すメッキ層99としては、電子部品又は外部配線と異方性導電膜(ACF;Anisotropic Conductive Film)接続させる場合には、一般的にスズメッキである。
【0082】
このような電子部品実装用フィルムキャリアテープ90は、一般的には、スプロケットホール91を用いて搬送しながら、デバイスホール92上に実装される電子部品とインナーリード96とをボンディングによって接続する実装工程に用いられる。
【0083】
そして、上述したように、このような電子部品実装用フィルムキャリアテープの製造に用いる絶縁フィルム20にスプロケットホール91、デバイスホール92及びスリット93を、本発明の順送用打抜き金型30を用いて形成するようにしたので、絶縁フィルム20の表面に外傷が発生することがない。従って、絶縁フィルム20を搬送しながら配線パターン95及びソルダーレジスト層98等を確実に形成することができるため、接続不良等を引き起こすことがない。
【0084】
(実施形態2)
図11は、本発明の実施形態2に係る順送用打抜き金型の一例を示す断面図である。なお、本実施形態では、図11に示すように、下ダイプレート31Bに絶縁フィルム20を支持する支持部83と、絶縁フィルム20を実質的に支持しない溝部84とを設けた以外は実施形態1と同様である。
【0085】
具体的には、下ダイプレート31Bの支持部83は、ストリッパプレート32Bの押え部81Bに相対向する位置に設けられている。また、溝部84は、ストリッパプレート32Bの凹部82Bに相対向する位置に設けられている。このため、絶縁フィルム20は、下ダイプレート31Bの所定位置に搬送された際に、下ダイプレート31Bの支持部83では部分的に支持されるが、この支持部83以外の溝部84では絶縁フィルム20と非接触状態となるため実質的に支持されないことになる。すなわち、ストリッパプレート32Bの押え部81Bと下ダイプレート31Bの支持部83との間でのみ絶縁フィルム20が挟持されることになる。
【0086】
これにより、ストリッパプレート32Bの凹部82Bと下ダイプレート31Bの溝部84との間では、絶縁フィルム20が挟持されないため、絶縁フィルム20とストリッパプレート32Bとを非接触状態とすることができる。従って、絶縁フィルム20の両面に発生する外傷を効果的に低減して、絶縁フィルム20の所定部分に所定個数の打抜き穴22を確実に形成することができる。
【0087】
なお、本発明の電子部品実装用フィルムキャリアテープは、上述したTABテープに限定されず、例えば、BGAテープ、デバイスホールが形成されていないCOFタイプの電子部品実装用フィルムキャリアテープであってもよい。
【0088】
また、電子部品実装用フィルムキャリアテープに用いられる絶縁フィルムの厚さは、一般的には、25〜125μmであり、このような厚さの絶縁フィルムに本発明の順送用打抜き金型を用いて高品質に打抜き穴を形成できることはいうまでもないが、特に本発明の順送用打抜き金型を用いれば、例えば、COFテープ等に用いられる厚さが25〜40μmの比較的薄型で外傷が発生し易い絶縁フィルムに高品質に打抜き穴を形成する場合に歩留りが10〜50%程度改善され優れた効果を発揮する。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の順送用打抜き金型及び順送用打抜き装置によれば、スプロケットホールが複数設けられた部分を含む絶縁フィルムの幅方向両側の端部近傍を除く部分をストリッパプレートと下ダイプレートとの間で挟持しないようにしたため、絶縁フィルムに外傷が発生することを効果的に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1に係る順送用打抜き装置の一部断面図である。
【図2】本発明の実施形態1に係る打抜き穴が形成された絶縁フィルムの平面図である。
【図3】本発明の実施形態1に係る順送用打抜き金型の要部断面図である。
【図4】本発明の実施形態1に係る順送用打抜き金型の第1の領域及び第2の領域を説明する概略平面図である。
【図5】本発明の実施形態1に係る順送用打抜き金型の図4の矢視断面図であって、(a)がB−B′断面図、(b)がC−C′断面図、(c)がD−D′断面図である。
【図6】本発明の実施形態1に係る他の順送用打抜き金型の第1の領域及び第2の領域を説明する概略平面図である。
【図7】本発明の実施形態1に係る順送用打抜き金型の打抜き穴を形成する動作を説明する図4のE−E′断面図である。
【図8】本発明の実施形態1に係る順送用打抜き金型の打抜き穴を形成する動作を説明する図4のE−E′断面図である。
【図9】本発明の実施形態1に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの一例を示す概略平面図である。
【図10】本発明の実施形態1に係る電子部品実装用フィルムキャリアテープの一例を示す概略断面図である。
【図11】本発明の実施形態2に係る順送用打抜き金型の一例を示す概略断面図である。
【符号の説明】
10 順送用打抜き装置
20、20A 絶縁フィルム
21、21A、21B 所定部分
22 打抜き穴
23 打抜き穴(スプロケットホール)
24 打抜き穴(デバイスホール、スリット、ラウンド穴、位置決め穴)
30 順送用打抜き金型
30A、30B ステージ部
31、31A 下ダイプレート
32、32A ストリッパプレート
33、33A ポンチホルダ
34a、34b、34A 打抜きピン
35 位置決めピン
36a、36b 打抜きピン挿入孔
37 位置決めピン挿入孔
38a、38b、38A 打抜き穴形成用穴部
39 位置決めピン用穴部
40 送り出しローラ
50 巻き取りローラ
60 順送り機構
70 第1の領域
80 第2の領域
81、81A、81B 押え部
82、82A、82B 凹部
83 支持部
84 溝部

Claims (4)

  1. フィルムキャリアテープ用の絶縁フィルムを支持すると共に打抜き穴形成用穴部を有する下ダイプレートと、該下ダイプレートとの間に前記絶縁フィルムを挟持するストリッパプレートと、前記打抜き穴形成用穴部に対向する位置に打抜きピンを有すると共に当該打抜きピンを前記ストリッパプレートを介して前記絶縁フィルムに打ち込んで打抜き穴を形成するポンチホルダとを具備し、前記絶縁フィルムを搬送方向上流側から下流側に配置された複数の領域に間欠的に順送しながら打抜き穴を形成する順送用打抜き金型において、
    前記ストリッパプレートが、前記打抜き穴であるスプロケットホールが複数設けられた部分を含む前記絶縁フィルムの少なくとも幅方向両側の端部近傍に対向して設けられ当該絶縁フィルムと当接する押え部と、当該押え部以外の部分に設けられて前記絶縁フィルムとは実質的に当接しない凹部とを具備し、
    前記下ダイプレートが、前記押え部と相対向する位置に設けられて前記絶縁フィルムを支持する支持部と、前記凹部と相対向する位置に設けられて前記絶縁フィルムを実質的に支持しない溝部とを具備することを特徴とする順送用打抜き金型。
  2. 請求項1に記載の順送用打抜き金型において、前記ポンチホルダが前記スプロケットホール以外の打抜き穴を形成する打抜きピンを有しており、該打抜きピンが前記スプロケットホールを形成する打抜きピン列の列間に位置し、且つ該打抜きピンで形成される打抜き穴の周縁部に対向する前記ストリッパプレートの部分に押え部が設けられていることを特徴とする順送用打抜き金型。
  3. 請求項1又は2に記載の順送用打抜き金型において、前記ポンチホルダ又は前記ストリッパプレートには、前記スプロケットホールを形成する打抜きピンの絶縁フィルム搬送方向下流側に、前記スプロケットホールを利用して絶縁フィルムの位置決めを行う位置決めピンが設けられており、前記ストリッパプレートには、前記位置決めピンが挿入される打抜き穴の周縁部に対向する前記ストリッパプレートの部分に凹部が設けられていることを特徴とする順送用打抜き金型。
  4. 請求項1〜3の何れかの順送用打抜き金型を具備することを特徴とする順送用打抜き装置。
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