JP4000901B2 - 電気式動力舵取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の車輪を転舵させる際の操舵力を電気モータの動力によって補助する電気式動力舵取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車等の車両において運転者によるステアリングホイールの操舵力を軽減するために、電気式動力舵取装置(電動式パワーステアリング装置)が用いされている。このような電気式動力舵取装置の一例として、所謂ラックアシストタイプの電気式動力舵取装置について説明する。
【0003】
ラックアシストタイプの電気式動力舵取装置は、車幅方向に長手とされたラックシャフトを備えている。ラックシャフトは、その両端部がそれぞれタイロッド、ナックルアームを介して左右の車輪(転舵輪)に連結されており、軸方向に移動することで車輪を転舵するようになっている。このラックシャフトは、ステアリングホイールを回転操作する際の操舵トルクを伝達するラックアンドピニオン機構(操舵手段)、及び電気モータが発生する補助トルクを伝達するボールねじ機構(操舵力補助手段)によって、軸方向へ移動するようになっている。
【0004】
ラックアンドピニオン機構は、ラックシャフトの軸方向一端側に設けられたラックと、該ラックに噛み合うピニオンとを有して構成されている。ピニオンは、ステアリングシャフトを介してステアリングホイールに連結されており、該ステアリングホイールの操作によって回転すると、ラックすなわちラックシャフトを軸方向に移動させる構成である。
【0005】
ステアリングシャフトは、互いに同軸的な相対回転可能なステアリングホイール側の入力軸とピニオン側の出力軸とが、トーションバーを介して連結されて構成されている。すなわち、トーションバーは、その一端部が入力軸に固定されると共にその他端部が出力軸に固定されており、上記操舵トルクによって捩れつつ該操舵トルクをピニオン(ラックアンドピニオン機構)に伝達する構成である。
【0006】
一方、ボールねじ機構は、ラックシャフトの軸方向他端側に設けられたねじ溝と、該ねじ溝に多数のボールを介して螺合するボールねじナットとを有して構成されている。ボールねじナットは、電気モータに一体回転可能接続されており、該電気モータの上記補助トルクによって回転することで、該ボールねじナットに螺合するラックシャフトを軸方向に移動させる構成である。
【0007】
また、電気モータは制御手段に電気的に接続されており、制御手段は上記操舵トルクを検出するトルクセンサに電気的に接続されている。トルクセンサとしては、例えば、特開2001-194251号公報に示されるレゾルバ式のトルクセンサが採用される。このトルクセンサは、上記トーションバーの一端部の車体に対する角変位(絶対角)と、他端部の車体に対する角変位(絶対角)とをそれぞれ検出し、制御手段に出力するようになっている。
【0008】
制御手段は、トーションバー両端の各角変位の差分、すなわちトーションバー両端の相対角変位に基づいて上記操舵トルクを検出するようになっている。そして、この制御手段は、その検出した操舵トルクに応じた補助トルクを電気モータに発生させるようになっている。
【0009】
以上説明した電気式動力舵取装置では、運転者がステアリングホイールを回転操作すると、ラックアンドピニオン機構によってラックシャフトが軸方向に移動し、この移動がボールねじ機構を介して伝達される電気モータの補助トルクによって補助(パワーアシスト)されつつ、車輪が転舵される。これにより、運転者による操舵力が軽減される。なお、他の形式の電気式動力舵取装置では、補助トルクを作用させる部分が異なるのみで、その他基本的な構成はラックアシストタイプの電気式動力舵取装置と同様である。
【0010】
また、このような電気式動力舵取装置を自動操舵システムに適用することが考えられている。自動操舵システムに適用される電気式動力舵取装置では、運転者のステアリングホイール操作によって車輪を転舵させる手動操舵モードと、車両の走行状態を検出して自動的に車輪を転舵させる自動操舵モードとを選択的に切り換え可能となっている。自動操舵モードでは、制御手段が電気モータを適宜駆動することで、該電気モータが発生する操舵トルクによって操舵が為される。
【0011】
そして、自動操舵システムに適用される電気式動力舵取装置では、自動操舵モードを選択した状態でステアリングホイールが操作されると、換言すれば、トルクセンサがトーションバーの捩れを検出すると、制御手段が操舵モードを手動操舵モードに切り換えるようになっている。これにより、切り換えスイッチ等を操作することなく手動操舵モードが選択され、例えば運転者による緊急回避が必要な場合に速やかに対応可能となる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような従来の電気式動力舵取装置では、単にトルクセンサが検出したトーションバー両端の各角変位の差分に基づいて、該トーションバーに作用するトルク値(大きさ及び方向)のみを検出する構成であり、該トルクの入力方向を判定することができなかった。すなわち、トーションバーに作用するトルクが、ステアリングホイール側から入力されたもの(正入力された操舵トルク)であるか、車輪を介して路面側から入力されたもの(逆入力された外乱によるトルク)であるかを判定できなかった。
【0013】
このため、外乱によるトルクがトーションバーに逆入力された場合においても、制御手段は該外乱によるトルクに基づいて電気モータを作動し、該外乱に対しパワーアシストすることとなる。すなわち、従来の電気式動力舵取装置では、外乱を助長し操舵フィーリングが悪化するという問題が生じる場合があった。
【0014】
また、上記のような自動操舵システムに適用される従来の電気式動力舵取装置では、上記の通りトーションバーに作用するトルクの入力方向を判定できないため、外乱によるトルクがトーションバーに作用した場合に、運転者の意思に反して操舵モードが手動操舵モードに切り換えられる恐れがあった。
【0015】
そして、これらの対策として、外乱を検出または判定するための別個のセンサを設けることも考えられるが、このような対策は、構成部品数を増加し高コストの原因となる。
【0016】
本発明は、上記事実を考慮して、トーションバーに作用するトルクを検出するためのトルクセンサを用いて該トーションバーへのトルクの入力方向を判定でき、該トルクの入力方向に応じて適正に制御される電気式動力舵取装置を得ることが目的である。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の発明に係る電気式動力舵取装置は、ステアリングホイールと該ステアリングホイールの回転操作に伴って生じる操舵トルクによって車輪を転舵させる操舵手段との間に設けられ、前記操舵トルクによって捩れつつ該操舵トルクを前記操舵手段に伝達するトーションバーと、電気モータを有し前記操舵手段に設けられ、該電気モータの駆動力によって前記操舵手段を作動可能な操舵力補助手段と、前記トーションバーの前記ステアリングホイール側部分の車体に対する角変位を検出する第1検出部と、前記トーションバーの前記操舵手段側部分の車体に対する角変位を検出する第2検出部とを有するトルクセンサと、前記第1検出部及び第2検出部の各検出値の差分に基づいて前記トーションバーに作用するトルクを検出すると共に、前記各検出値の変化量または変化タイミングの相違に基づいて前記トルクの入力方向を判定し、該トルクが前記ステアリングホイール側から入力された場合には前記電気モータに該トルクを補助する駆動力を発生させ、該トルクが前記操舵手段側から入力された場合には前記電気モータによる該トルクの補助を禁止する制御手段と、を備えている。
【0018】
請求項1記載の電気式動力舵取装置では、ステアリングホイールが回転操作されると、該操作に伴う操舵トルクによってトーションバーが捩れつつ該操舵トルクが操舵手段に伝達される。一方、例えば轍や路面の凹凸等による反力が車輪に作用すると、この反力が操舵手段を介してトーションバーに伝達され、トーションバーが捩れる。
【0019】
トーションバーが捩れると、このトーションバーのステアリングホイール側部分の車体に対する角変位(第1絶対角)がトルクセンサの第1検出部によって検出されると共に、このトーションバーの操舵手段側部分の車体に対する角変位(第2絶対角)がトルクセンサの第2検出部によって検出される。そして、制御手段では、上記第1絶対角と第2絶対角との差分(トーションバーの相対角変位)に基づいてトーションバーに作用するトルク(の大きさ及び方向)を検出すると共に、該トルクの入力方向を認識する。
【0020】
具体的には、第1絶対角の変化量が第2絶対角の変化量よりも大きい場合、または第1絶対角の変化が第2絶対角の変化よりも先に生じた場合に、制御手段は、トーションバーに作用するトルクがステアリングホイール側から入力された(正入力された操舵トルクである)と判定する。逆に、第1絶対角の変化量が第2絶対角の変化量よりも小さい場合、または第1絶対角の変化が第2絶対角の変化よりも遅れて生じた場合に、制御手段は、トーションバーに作用するトルクが操舵手段側から入力された(逆入力された外乱によるトルクである)と判定する。
【0021】
そして、制御手段は、操舵トルクが正入力されたと判定した場合には、電気モータを作動し、上記検出したトルクを補助する駆動力(操舵トルクの大きさ及び方向に応じた駆動力)を発生させる。これにより、操舵トルクによって車輪を転舵させる操舵手段の作動が操舵力補助手段を介して電気モータにより補助され、ステアリングホイールを回転操作する操舵力が軽減される。
【0022】
一方、制御手段は、外乱によるトルクが逆入力されたと判定した場合には、電気モータによる該トルクの補助を禁止する(例えば、単に電気モータを作動させない)。これにより、外乱により動作する操舵手段に対しパワーアシストされることがなく、操舵フィールリングの悪化が防止される。
【0023】
このように、請求項1記載の電気式動力舵取装置では、トーションバーに作用するトルクを検出するためのトルクセンサを用いて該トーションバーへのトルクの入力方向を判定でき、該トルクの入力方向に応じて適正に制御される。
【0024】
請求項2記載の発明に係る電気式動力舵取装置は、請求項1記載の電気式動力舵取装置において、前記制御手段は、前記トルクが前記操舵手段側から入力された場合に、前記電気モータに該トルクに抗する駆動力を発生させる、ことを特徴としている。
【0025】
請求項2記載の電気式動力舵取装置では、制御手段は、外乱によるトルクが逆入力されたと判定した場合に、電気モータを作動し、該トルクに抗する駆動力(外乱トルクの大きさに応じた反対方向の駆動力)を発生させる。すなわち、本電気式動力舵取装置では、電気モータの駆動力によって外乱によるトルクの一部または全部を打ち消す。これにより、操舵フィーリングが向上する。
【0026】
請求項3記載の発明に係る電気式動力舵取装置は、請求項1または請求項2記載の動力舵取装置装置において、前記制御手段は、運転者による前記ステアリングホイールの操作によって車輪を転舵させる手動操舵モードと、前記操舵力補助手段を作動することで自動的に車輪を転舵させる自動操舵モードとを選択的に切り換え可能であり、前記自動操舵モードが選択されている状態で、前記トルクが前記ステアリングホイール側から入力された場合には操舵モードを前記手動操舵モードに切り換え、前記トルクが前記操舵手段側から入力された場合には該自動操縦モードの選択状態を維持する、ことを特徴としている。
【0027】
請求項3記載の電気式動力舵取装置では、手動操舵モードが選択された場合には、上記請求項1または請求項2記載の電気式動力舵取装置と同様に作用する。一方、自動操縦モードが選択されると、制御手段が車両の走行状態に応じて自動的に電気モータを作動させ、操舵力補助手段によって操舵手段を作動させる。そして、この状態でステアリングホイールが操作され、操舵トルクが正入力されたと制御手段が判定すると、該制御手段は操舵モードを手動操舵モードに切り換える。これにより、運転者の操作による緊急回避等に速やかに対応できる。
【0028】
また、自動操舵モードを選択した状態で上記外乱が生じ、該外乱によるトルクが逆入力されたと制御手段が判定すると、該制御手段は操舵モードを自動操舵モードに維持する。これにより、運転者の意思に反する操舵モードの切り換えが防止される。
【0029】
そして、トーションバーの作用するトルク値を検出するためのトルクセンサ(第1検出部及び第2検出部)を用いて外乱をも検出できるため、上記のような機能(制御)を、外乱を検出するための別個のセンサを設けることなく達成することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る電気式動力舵取装置10について、図1乃至図4に基づいて説明する。
【0031】
図1には、車体への搭載状態の電気式動力舵取装置10の概略構成がシステム図にて示されている。この図に示される如く、電気式動力舵取装置10は、車幅方向に長手とされたラックシャフト12を備えている。ラックシャフト12は、その両端部がそれぞれタイロッド14、ナックルアーム16を介して左右の車輪(転舵輪)18に連結されており、軸方向に移動することで車輪18を転舵するようになっている。
【0032】
ラックシャフト12は、ステアリングホイール20を操作(回転)する際の操舵トルクを伝達するラックアンドピニオン機構22、及びブラシレスDCモータである電気モータ24が発生する補助トルクを伝達するボールねじ機構26によって、軸方向へ移動するようになっている。
【0033】
ラックアンドピニオン機構22は、ラックシャフト12の軸方向一端側に設けられたラック28と、該ラック28に噛み合うピニオン30とを有して構成されている。ピニオン30は、ステアリングシャフト32を介してステアリングホイール20に連結されている。
【0034】
これにより、ラックアンドピニオン機構22は、上記操舵トルクによってピニオン30が回転すると、該ピニオン30に噛み合うラック28を有するラックシャフト12を軸方向に移動させる構成である。換言すれば、ラックアンドピニオン機構22は、上記操舵トルクを、ラックシャフト12を軸方向に移動させる操舵力(転舵力)に変換する構成である。
【0035】
一方、ボールねじ機構26は、ラックシャフト12の軸方向他端側に設けられたねじ溝34と、多数のボール(図示省略)を介してねじ溝34に螺合するボールねじナット36とを有して構成されている。ボールねじナット36には、電気モータ24の回転軸が同軸的かつ一体回転可能に接続されている。
【0036】
これにより、ボールねじ機構26は、電気モータ24の駆動力(上記補助トルク)によってボールねじナット36が回転すると、該ボールねじナット36に螺合するねじ溝34を有するラックシャフト12を軸方向に移動させる構成である。換言すれば、ボールねじ機構26は、電気モータ24が発生する補助トルクを、上記ラックシャフト12の軸方向の移動を補助する補助操舵力(補助転舵力)に変換する構成である。そして、電気モータ24は、正回転または逆回転することで、ラックシャフト12の移動方向を切り換えるようになっている。
【0037】
以上説明したラックシャフト12及びラックアンドピニオン機構22が本発明における「操舵手段」に相当し、電気モータ24及びボールねじ機構26が本発明における「操舵力補助手段」に相当する。
【0038】
また、電気式動力舵取装置10は、電気モータ24に発生させる補助トルクの方向及び大きさを制御するための制御手段としての電子制御装置(以下、ECUという)38と、制御パラメータである操舵トルクを検出するためのトルクセンサ40とを備えている。トルクセンサ40は、ステアリングシャフト32のステアリングホイール20側部分を構成する入力軸32Aと、ステアリングシャフト32のピニオン30側部分を構成する出力軸32Bとの間に配設されている。
【0039】
具体的には図2に示される如く、入力軸32Aと出力軸32Bとは、それぞれ車体に対し独立して回転(互いの相対回転)可能に分割配置されており、トーションバー42を介して同軸的に連結されている。すなわち、入力軸32Aにはトーションバー42の一端部42Aが固定されており、出力軸32Bにはトーションバー42の他端部42Bが固定されている。トーションバー42は、軸心廻りのトルクに比例して捩れ、該捩れによって入力軸32Aと出力軸32Bとの間に相対角変位を生じさせるようになっている。
【0040】
また、入力軸32A及び出力軸32Bの径方向外側には、車体に固定された円筒状のハウジング44が同軸的に配設されている。そして、トルクセンサ40は、ハウジング44と入力軸32Aとの間に設けられた第1検出部としての第1レゾルバ機構46と、ハウジング44と出力軸32Bとの間に設けられた第2検出部としての第2レゾルバ機構48とを有して構成されている。
【0041】
第1レゾルバ機構46は、入力軸32Aを挿通した状態で固定された環状の第1レゾルバロータ46Aと、該第1レゾルバロータ46Aと径方向に対向した状態でハウジング44の内周部に固定された第1レゾルバステータ46Bとを備えている。第1レゾルバロータ46A、第1レゾルバステータ46Bには、それぞれ90°の位相差をもった2組の巻線が施されており、第1レゾルバステータ46Bの各巻線に交流電圧を印加して励磁すると、第1レゾルバロータ46Aの各巻線には交流電圧が誘起されるようになっている。そして、この誘起電圧は、第1レゾルバステータ46Bに対する第1レゾルバロータ46Aの角変位θ1に比例して変化する。すなわち、第1レゾルバ機構46は、ハウジング44(車体)に対する入力軸32A(トーションバー42の一端部42A)の角変位(絶対角)θ1を検出できる構成である。
【0042】
一方、第2レゾルバ機構48は、第1レゾルバロータ46A、第1レゾルバステータ46Bと同様に構成された第2レゾルバロータ48A、第2レゾルバステータ48Bを備えて構成されており、第2レゾルバロータ48Aの巻線に誘起される誘起電圧は、第2レゾルバステータ48Bに対する第2レゾルバロータ48Aの角変位θ2に比例して変化する。すなわち、第2レゾルバ機構48は、ハウジング44(車体)に対する出力軸32B(トーションバー42の他端部42B)の角変位(絶対角)θ2を検出できる構成である。
【0043】
このトルクセンサ40を構成する第1レゾルバ機構46、第2レゾルバ機構48は、それぞれECU38に電気的に接続されている。ECU38は、上記角変位θ1と角変位θ2との差分、すなわちトーションバー42両端の相対角変位及びトーションバー42の捩り剛性に基づいて、該トーションバー42に作用するトルク(大きさ及び作用方向)を算出するようになっている。
【0044】
また、ECU38は、角変位θ1の変化量と角変位θ2の変化量との大小、または角変位θ1と角変位θ2との変化タイミングの相違に基づいて、トーションバー42に作用するトルクの入力方向を判定するようになっている。
【0045】
具体的には、例えば、ステアリングホイール20を操作した場合には、入力軸32A側の変化量Δθ1が出力軸32B側の変化量Δθ2よりも大きいか、または入力軸32Aの角変位θ1の変化が出力軸32Bの角変位θ2の変化よりも先に生じる(角変位θ1の位相が角変位θ2に対し進んでいる)。一方、例えば、車輪18を介して路面側からトルクが入力されると、ステアリングホイール20を操作した場合とは逆に、入力軸32A側の変化量Δθ1が出力軸32B側変化量Δθ2よりも小さいか、または入力軸32Aの角変位θ1の変化が出力軸32Bの角変位θ2の変化よりも遅れて生じる。
【0046】
なお、角変位θ1の変化量Δθ1とは、例えば直進状態からステアリングホイール20を操作した場合は角変位θ1(=θ1−0)であり、ステアリングホイール20を切り増し操作したり切り戻し操作した場合は該操作前の角変位θ1と操作後の角変位θ1との差である。また、角変位θ2の変化量Δθ2についても同様である。
【0047】
したがって、ECU38は、変化量Δθ1が変化量Δθ2よりも大きいか、または角変位θ1の変化が角変位θ2の変化よりも先に生じた場合には、トーションバー42に作用するトルクがステアリングホイール20の操作に基づく正入力された操舵トルクであると判定し、その逆の場合には、トーションバー42に作用するトルクが逆入力された外乱によるトルクであると判定するように構成されている。
【0048】
このECU38は、電気モータ24とも電気的に接続されており、上記算出したトルク、及び判定したトルク入力方向に応じて電気モータ24を駆動または停止するようになっている。この制御については、電気式動力舵取装置10の作用と共に説明する。
【0049】
次に、本実施の形態の作用について説明する。先ず、電気式動力舵取装置10が運転者の手動操作によって作動する場合の作用を図3に示すフローチャートに基づいて説明し、次いで、電気式動力舵取装置10が自動操舵システムに適用された場合の作用を図4に示すフローチャートに基づいて説明する。
【0050】
自動操舵システムを備えない車両に適用された電気式動力舵取装置10、または自動操舵システムにおいて手動操舵モードが選択されている電気式動力舵取装置10では、例えばエンジンが始動されると、ECU38がトルクセンサ40を作動させると共にプログラム50を起動する。すると、ステップ52においてトルクセンサの出力、すなわち第1レゾルバ機構46の誘導電圧(角変位θ1)及び第2レゾルバ機構48の誘導電圧(角変位θ2)が入力される。
【0051】
次いで、ステップ54で角変位θ1及び角変位θ2が変化したと判断されると、ステップ56において、該角変位θ1及び角変位θ2に基づいてトーションバー42に作用するトルクの大きさ及び作用方向が算出されると共に、角変位θ1の変化量Δθ1と角変位θ2の変化量Δθ2との大小の比較または角変位θ1と角変位θ2との変化タイミングの比較が行われる(該トルクの入力方向が特定される)。
【0052】
この結果、ステップ58において、トーションバー42に作用するトルクが正入力されたトルクであると判定されると、換言すれば、ステアリングホイール20の操作に基づく操舵トルクがトーションバー42に作用していると判断されると、ステップ60へ進み、操舵トルクをアシスト(補助)するように電気モータ24を駆動する。すなわち、ECU38は、電気モータ24にステップ56で算出したトルクの大きさ及び作用方向に応じた補助トルクを発生させる。
【0053】
これにより、運転者がステアリングホイール20を回転操作すると、該操作に伴う操舵トルクがラックアンドピニオン機構22によってラックシャフト12を軸方向に移動する操舵力に変換されると共に、該移動方向及び操舵力に対応した上記電気モータ24の補助トルクがボールねじ機構26によってラックシャフト12に伝達され、ラックシャフト12が軸方向すなわち車幅方向に移動する。以上により、運転者によるステアリングホイール20の操舵力が軽減される。
【0054】
一方、ステップ58において、トーションバー42に作用するトルクが逆入力されたトルクであると判定されると、換言すれば、外乱に基づくトルクがトーションバー42に作用していると判断されると、ステップ62へ進み、外乱によるトルクを打ち消すように電気モータ24を駆動する。すなわち、ECU38は、ステップ56で算出したトルクの大きさに応じ該トルクの作用方向とは反対方向(該トルクに抗する方向)のトルクを、電気モータ24に発生させる。
【0055】
これにより、直進時や舵角一定時に、運転者にはステアリングホイール20を介して外乱が殆ど伝達されず、操舵フィーリングが向上する。なお、ステップ62では、単に電気モータ24の作動を禁止して逆入力に対するアシストを排除するのみでも良く、外乱を緩和しつつ路面情報として運転者に伝達するように電気モータの発生するトルクを外乱によるトルクよりも小さく設定しても良く、これらの機能の全部または一部を運転者によって選択可能な構成としても良い。
【0056】
ここで、電気式動力舵取装置10(ECU38)では、トルクセンサ40が、入力軸32A、出力軸32Bのハウジング44に対する絶対角である角変位θ1、θ2(誘導電圧)を検出可能な第1レゾルバ機構46、第2レゾルバ機構48を有し、これらの検出結果を共にECU38へ出力するように構成されたため、ECU38では、それぞれの検出結果(角変位θ1、θ2の各変化量Δθ1、Δθ2の大小、または角変位θ1、θ2の変化タイミング)に基づいて、トーションバー42に作用するトルクの入力方向を判定することができる。
【0057】
このため、外乱に基づくトルクが作用した場合には、該外乱によって動作するラックシャフト12に対しパワーアシストされることがなく、操舵フィールリングの悪化が防止される。また、外乱を打ち消す方向に電気モータ24を駆動することで、操舵フィーリングの向上を図ることもできる。そして、このような機能(制御)を、外乱を検出するためのセンサをトルクセンサ40の他に設けることなく実現することができる。
【0058】
次に、自動操舵システムに適用され、自動操舵システムが選択された電気式動力舵取装置10の作用を説明する。この電気式動力舵取装置10では、自動操舵モードが選択されると、ECU38が図4に示すプログラム70を起動し、ステップ72で自動操舵が行われる。この状態では、車両の走行状態に応じて電気モータ24を適宜駆動することで、車輪18が自動的に転舵する。このとき、トーションバー42に入力されるトルクは、基本的に外乱または電気モータ24の作動に基づく逆入力トルクである。
【0059】
この状態でステップ74へ進み、トルクセンサの出力、すなわち第1レゾルバ機構46の誘導電圧(角変位θ1)及び第2レゾルバ機構48の誘導電圧(角変位θ2)が入力される。次いで、ステップ76で角変位θ1及び角変位θ2が変化したと判断されると、ステップ78において、角変位θ1の変化量Δθ1と角変位θ2の変化量Δθ2との大小の比較、または角変位θ1と角変位θ2との変化タイミングの比較が行われる(該トルクの入力方向が特定される)。
【0060】
この結果、ステップ80において、トーションバー42に作用するトルクが正入力されたトルクであると判定されると、換言すれば、ステアリングホイール20の操作に基づく操舵トルクがトーションバー42に作用していると判断されると、ステップ82へ進み、ECU38は、操舵モードを手動操舵モードに切り換える。これにより、運転者がステアリングホイール20を操作するのみで手動操舵モードが選択されるので、例えば運転者による緊急回避が必要な場合に速やかに対応可能となる。
【0061】
一方、ステップ80において、トーションバー42に作用するトルクが逆入力されたトルクであると判定されると、換言すれば、外乱によるトルクがトーションバー42に作用していると判断されると、ステップ72へ戻り、自動操舵(自動操舵モードの選択状態)が維持される。
【0062】
これにより、自動操舵システムに適用された電気式動力舵取装置10では、外乱によって運転者の意思に反する手動操舵モードへの切り換えられることが防止される。そして、このような機能を、外乱を検出するためのセンサをトルクセンサ40の他に設けることなく実現することができる。
【0063】
このように、本実施の形態に係る電気式動力舵取装置10では、トーションバー42に作用するトルクを検出するためのトルクセンサ40を用いて該トーションバー42へのトルクの入力方向を判定でき、該トルクの入力方向に応じて適正に制御される。具体的には、運転者による手動操舵の際には、外乱に対しパワーアシストする(外乱を助長する)ことがなく、自動操舵の際には運転者の意思に反する手動操舵モードへの切り換えが阻止される。
【0064】
なお、上記の実施の形態では、説明の便宜上ECU38にプログラム50、またはプログラム50及びプログラム70が記録された構成としたが、実際には例えば、トルク(大きさ、作用方向、及び入力方向)検出プログラムと、操舵制御プログラム(自動操舵モードと手動操舵モードとを統括するプログラム)とは別ルーチンで作動(別個の制御手段に記録されていても良い)しており、操舵制御プログラムがトルク検出プログラムのトルク検出結果を適宜参照するようになっている。したがって、ステアリングホイール20の操作によって自動操舵モードから手動操舵モードに切り換えられた際には、操舵制御プログラムがトルク検出プログラムの算出したトルクに基づいてパワーアシストを行うこととなる。
【0065】
また、上記の実施の形態では、トルクセンサ40が第1レゾルバ機構46、第2レゾルバ機構48を有する構成としたが、本発明はこれに限定されず、トルクセンサ40は、トーションバー42の一端部42A(入力軸32A)及び他端部42B(出力軸32B)のそれぞれの車体(ハウジング44)に対する絶対角を検出可能であれば、如何なる構成であっても良い。また、第1レゾルバ機構46及び第2レゾルバ機構48が、巻線型のレゾルバ機構に限定されないことは言うまでもない。
【0066】
さらに、上記の実施の形態では、電気式動力舵取装置10が所謂ラックアシストタイプの電気式動力舵取装置である構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、ピニオンアシストタイプやコラムアシストタイプの電気式動力舵取装置に本発明を適用することも可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る電気式動力舵取装置は、トーションバーに作用するトルクを検出するためのトルクセンサを用いて該トーションバーへのトルクの入力方向を判定でき、該トルクの入力方向に応じて適正に制御されるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る電気式動力舵取装置の概略全体構成を示すシステム図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る電気式動力舵取装置を構成するトーションバー及びトルクセンサを示す断面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る電気式動力舵取装置を構成するECUに記録された手動操舵用プログラムのフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態に係る電気式動力舵取装置を構成するECUに記録された自動操舵用プログラムのフローチャートである。
【符号の説明】
10 電気式動力舵取装置
12 ラックシャフト(操舵手段)
20 ステアリングホイール
22 ラックアンドピニオン機構(操舵手段)
24 電気モータ
26 ボールねじ機構(操舵力補助手段)
38 ECU(制御手段)
42 トーションバー
40 トルクセンサ
44 ハウジング(車体)
46 第1レゾルバ機構(第1検出部)
48 第2レゾルバ機構(第2検出部)

Claims (3)

  1. ステアリングホイールと該ステアリングホイールの回転操作に伴って生じる操舵トルクによって車輪を転舵させる操舵手段との間に設けられ、前記操舵トルクによって捩れつつ該操舵トルクを前記操舵手段に伝達するトーションバーと、
    電気モータを有し前記操舵手段に設けられ、該電気モータの駆動力によって前記操舵手段を作動可能な操舵力補助手段と、
    前記トーションバーの前記ステアリングホイール側部分の車体に対する角変位を検出する第1検出部と、前記トーションバーの前記操舵手段側部分の車体に対する角変位を検出する第2検出部とを有するトルクセンサと、
    前記第1検出部及び第2検出部の各検出値の差分に基づいて前記トーションバーに作用するトルクを検出すると共に、前記各検出値の変化量または変化タイミングの相違に基づいて前記トルクの入力方向を判定し、該トルクが前記ステアリングホイール側から入力された場合には前記電気モータに該トルクを補助する駆動力を発生させ、該トルクが前記操舵手段側から入力された場合には前記電気モータによる該トルクの補助を禁止する制御手段と、
    を備えた電気式動力舵取装置。
  2. 前記制御手段は、前記トルクが前記操舵手段側から入力された場合に、前記電気モータに該トルクに抗する駆動力を発生させる、ことを特徴とする請求項1記載の電気式動力舵取装置。
  3. 前記制御手段は、
    運転者による前記ステアリングホイールの操作によって車輪を転舵させる手動操舵モードと、前記操舵力補助手段を作動することで自動的に車輪を転舵させる自動操舵モードとを選択的に切り換え可能であり、
    前記自動操舵モードが選択されている状態で、前記トルクが前記ステアリングホイール側から入力された場合には操舵モードを前記手動操舵モードに切り換え、前記トルクが前記操舵手段側から入力された場合には該自動操縦モードの選択状態を維持する、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の電気式動力舵取装置。
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