JP6540123B2 - 車両用シート - Google Patents

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本発明は、車両の旋回状態に応じてシートの少なくとも一部を移動可能な車両用シートに関する。
従来、車両が旋回したときに、旋回方向と逆側に発生する横加速度により乗員のホールド性が低下しないように、シートバックの背板部分を旋回方向に向けて向きを変更するように構成された車両用のシート装置が知られている(例えば、特許文献1)。
また、電動モータなどにより、シート全体や、リクライニング角度などを変更可能な車両用シートが知られている。
特開2013−049357号公報
ところで、特許文献1のような、シートバックの向きを走行状況に応じて動かす車両用シートにおいて、路面の凹凸などにより、一時的に横加速度や操舵角などが細かく振れた場合にも不必要にシートバックが動いてしまうと、乗員に違和感を与えるという問題がある。また、同様な状況においては、車両が不安定な状況にあるので、シートの一部ないし全体が動くと運転等がしづらいという問題がある。
そこで、本発明は、シートの少なくとも一部を移動可能な車両用シートにおいて、違和感を無くし、良好な乗車感を提供することを目的とする。
前記した目的を達成するための本発明の車両用シートは、シートの少なくとも一部を移動可能に配置されたアクチュエータと、前記アクチュエータを制御する制御装置とを備える。
そして、前記制御装置は、車両に特定の振動が入力されたか否かを判定する判定部と、前記判定部により特定の振動が入力されたと判定された場合に、前記アクチュエータの作動を禁止または抑制する駆動抑制部とを有することを特徴とする。
このような構成によれば、アクチュエータにより少なくとも一部が移動可能なシートにおいて、判定部により、車両に特定の振動が入力されたと判定された場合には、駆動抑制部により、アクチュエータの作動が禁止または抑制されるので、車外から振動が入力された場合にシートの動きを抑制して、違和感を無くし、良好な乗車感を提供することができる。
前記した車両用シートにおいて、前記判定部は、前記車両の所定の物理量を検出するセンサからの信号に基づいて前記車両に特定の振動が入力されたか否かを判定することができる。
また、前記判定部は、前記センサからの信号の振幅が振幅閾値を超えたことを条件として特定の振動が入力されたと判定することができる。
また、前記センサは、横加速度センサ、車輪速センサ、操舵角センサおよびステアリング操作荷重を検出可能なセンサの少なくとも1つを含むことができる。
前記した車両用シートにおいて、前記判定部は、操舵角が路面から車輪への荷重入力により変化していると判定した場合に、特定の振動が入力されたと判定することができる。
操舵角が路面から車輪への荷重入力により変化していると判定するための具体的構成として、例えば、ステアリングホイールと前記車輪を連結するステアリング機構に、ステアリング操作荷重または操舵角を測定可能な2つのセンサが異なる位置に設けられた構成とすることができる。この場合、前記判定部は、前記2つのセンサが検出した2つの信号に基づき、前記ステアリングホイールに近い側のセンサから得られた信号の位相が遅れている場合に、操舵角が路面から車輪への荷重入力により変化していると判定することができる。
そして、ここでのセンサは、歪ゲージ、非接触回転検知器またはトルクセンサとすることができる。
また、操舵角が路面から車輪への荷重入力により変化していると判定するための他の具体的構成として、例えば、操舵角センサと、ステアリングホイールと前記車輪を連結するステアリング機構に設けられた、ステアリングシャフトの捩れの方向を判定可能な捩れセンサとを備えることができる。この場合、前記判定部は、前記操舵角センサからの信号と前記捩れセンサからの信号に基づき、操舵角の変化が路面から車輪への荷重入力によるものであるか否かを判定することができる。
そして、ここでの捩れセンサは、歪ゲージ、圧力センサ、感圧スイッチまたはトルクセンサとすることができる。
本発明の車両用シートによれば、アクチュエータにより少なくとも一部が移動可能なシートにおいて、車外から振動が入力された場合にアクチュエータによるシートの動きを抑制して、違和感を無くし、良好な乗車感を提供することができる。
第1実施形態に係る車両用シートの斜視図である。 第1実施形態に係る車両用シートに内蔵されるシートフレームの斜視図である。 第1実施形態における姿勢制御機構の拡大斜視図である。 第1実施形態における姿勢制御機構の動作を示す平面図であり、(a)は通常時、(b)は右旋回時、(c)は左旋回時を示す。 第1実施形態における制御装置の構成を説明するブロック図である。 第1実施形態におけるシート姿勢制御の処理の全体を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるシート姿勢制御の部分的な詳細処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る車両用シートの構成図である。 第2実施形態における制御装置の構成を説明するブロック図である。 特定の振動の入力の判定を説明する第1トルク信号および第2トルク信号のグラフである。 第2実施形態における作動抑制制御の処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る車両用シートの構成図である。 第3実施形態におけるカップリングの拡大図である。 第3実施形態における制御装置の構成を説明するブロック図である。 第3実施形態における作動抑制制御の処理を示すフローチャートである。 第3実施形態における特定の振動の入力の判定を説明する操舵角信号、操舵速度、第1圧力信号および第2圧力信号のタイミングチャートである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1に示すように、車両用シートSは、自動車の運転席に使用されるシートであり、シートクッションS1と、シートバックS2と、ヘッドレストS3とを主に備えている。シートバックS2は、乗員の背中が当たる中央部S21とシートバックS2の中央部S21の左右両側に配置されて中央部S21よりも前側に張り出した側部S22とを有している。なお、車両用シートSは、運転席に限らず、助手席または後部座席など、任意の座席位置に設置することができる。
シートクッションS1およびシートバックS2には、図2に示すようなシートフレームFが内蔵されている。シートフレームFは、シートクッションS1のフレームを構成するシートクッションフレームF1と、シートバックS2のフレームを構成するシートバックフレームF2とから主に構成されている。シートクッションS1は、シートクッションフレームF1に、ウレタンフォームなどのクッション材からなるシートクッションパッドと、合成皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成され、シートバックS2は、シートバックフレームF2に、クッション材からなるシートバックパッドと、合成皮革や布地などからなる表皮材を被せることで構成されている。
シートバックフレームF2は、その下部がシートクッションフレームF1の後部にリクライニング機構RLを介して回動自在に連結されている。これにより、シートバックS2は、シートクッションS1に対し前後に傾動可能となっている。
なお、本明細書において、前後、左右および上下は、リクライニング機構RLによってシートバックS2が倒されていない状態の車両用シートSに着座した乗員を基準とする。
シートバックフレームF2は、上部フレーム10と、左右のサイドフレーム20と、下部フレーム30とを主に有して構成され、上部フレーム10、左右のサイドフレーム20および下部フレーム30が溶接などによって一体に結合された枠状に形成されている。そして、この枠状のシートバックフレームF2の内側には、乗員の背中を支持する受圧部材40と、受圧部材40の向きを左右に変えるための姿勢制御機構50が配置されている。
受圧部材40は、樹脂などからなる弾性変形可能な板状の部材であり、左右のサイドフレーム20の間で乗員の後方に配置されている。詳しくは、受圧部材40は、クッション材等を介して乗員の背中を支持する受圧部40Aと、受圧部40Aの上部における左右両端から左右方向外側および前方に延出した支持部41とを有している。受圧部40Aは、シートバックS2の中央部S21の後ろに位置し、支持部41は、側部S22の後ろに位置している。支持部41は、乗員の上体上部を側方から支持するように機能する。
そして、受圧部材40は、その後側に配置された上部連結ワイヤW1および下部連結ワイヤW2と係合してこれらにより支持されている。上部連結ワイヤW1は、その両端部が姿勢制御機構50に係合して支持され、下部連結ワイヤW2は、その両端部がサイドフレーム20の左右内側に設けられた揺動機構21に係合して支持されている。
姿勢制御機構50は、受圧部材40の左右両側に配置され、制御装置100(図5参照)により制御されることで受圧部材40の左側部または右側部を前に押して移動させて受圧部材40の向きを左右に変えることができるように構成されている。
図3に示すように、姿勢制御機構50は、主に、アクチュエータ51と、保持ブラケット52と、第1リンク部材53と、第2リンク部材54と、付勢部材としてのトーションバネ55とを備えて構成されている。
アクチュエータ51は、第1リンク部材53および第2リンク部材54を回動させるための駆動源であり、正転および逆転が可能なステッピングモータ51Aと、ギヤボックス51Bと、出力軸51Cとを備え、出力軸51Cが上下方向に沿うように配置されている。アクチュエータ51は、保持ブラケット52によりサイドフレーム20に固定されている。そして、ステッピングモータ51Aからの駆動力がギヤボックス51Bで減速されて出力軸51Cに伝達されることで、出力軸51Cが回動するようになっている。
第1リンク部材53は、長尺状に形成される板状部材であり、その一端部がアクチュエータ51の出力軸51Cに固定されることで、他端部が出力軸51Cを中心に前後方向に揺動可能となっている。第1リンク部材53の上面には、第2リンク部材54の揺動範囲を規定する2つの規制壁58が突出して設けられている。
第2リンク部材54は、第1リンク部材53に回動可能に連結されている。第2リンク部材54の先端部には、前記した上部連結ワイヤW1の先端が回動可能に係合する連結孔54Bが形成されている。
トーションバネ55は、一端が第1リンク部材53に係合し、他端が第2リンク部材54に係合しており、これにより、第1リンク部材53に対し第2リンク部材54を上から見て時計回りに付勢している。
なお、ここでの説明では、図3に示した右側の姿勢制御機構50について説明したが、左側の姿勢制御機構50は、右側の姿勢制御機構50と左右対称に構成されている。
受圧部材40は、図4(a)に示すように、通常時は、左右の姿勢制御機構50が作動せずに受圧部材40が後方に位置している。そして、図4(b)に示すように、右旋回時には、後述する制御装置100による制御によって、左側の姿勢制御機構50のステッピングモータ51Aが正転し、第1リンク部材53が前方に回動して、受圧部材40が右に向けられるようになっている。一方、図4(c)に示すように、左旋回時には、制御装置100による制御によって、右側の姿勢制御機構50のステッピングモータ51Aが正転し、第1リンク部材53が前方に回動して、受圧部材40が左に向けられるようになっている。なお、図4(b)の状態から図4(a)の状態に戻す場合には、左側の姿勢制御機構50のステッピングモータ51Aを逆転させ、図4(c)の状態から図4(a)の状態に戻す場合には、右側の姿勢制御機構50のステッピングモータ51Aを逆転させる。
図5に示すように、車両用シートSは、車両用シートSの姿勢を制御するとともに車両に外部から振動が入力されたときに姿勢制御を抑制するための構成として、車輪速センサ91と、車両の所定の物理量を検出するセンサの一例としての操舵角センサ92と、制御装置100を有している。そして、制御装置100は、アクチュエータ51を駆動して受圧部材40の左右の向きを制御するため、横加速度取得手段110と、判定部120と、姿勢制御手段130と、記憶装置190とを備えている。制御装置100は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)などを有し、記憶装置190に予め記憶されているプログラムを読み出して実行することで、これらの各手段を実現している。なお、本明細書においては、外部から振動が入力されたときにアクチュエータの動作を禁止または抑制する制御を「作動抑制制御」と記載することとする。また、本明細書において、横加速度GCおよび操舵速度VSは、右を正、左を負とする。
横加速度取得手段110は、車両にかかる横加速度を取得する手段であり、本実施形態においては、車輪速センサ91から取得した車輪速度と、操舵角センサ92から取得した操舵角とに基づいて横加速度GCを計算により算出する。具体的には、横加速度GCは、車輪速度から公知の方法により車体速度Vを決定し、車両固有の定数であるスタビリティファクタA、車両のホイールベースL、操舵角φ、旋回半径Rを用いて、以下の式により計算することができる。
R=(1+AV)/(L/φ)
GC=V/R
判定部120は、操舵角センサ92から取得した操舵角に基づいて、車両に特定の振動が入力されたか、特に、本実施形態では、路面から車輪に操舵角を小刻みに変化させるような振動が入力されたかを判定する手段である。
このため、判定部120は、操舵角センサ92からの信号の、特定の周波数範囲の振動の振幅QAが振幅閾値QAthを超えたことを条件として特定の振動が入力されたと判定する。判定部120は、特定の振動が入力されたと判定した場合には制御フラグFL1を1(作動禁止)に設定し、特定の振動が入力されていないと判定した場合には制御フラグFL1を0(作動許可)に設定する。
ここでの特定の周波数範囲は、運転者による通常の運転では起こりえないような操舵角の振動に対応していればよく、例えば、2Hz以上であるとか、2〜50Hzなどと設定することができる。また、振幅閾値QAthは、車両用シートSにおいて所望する作動抑制制御の敏感さに応じて任意に設定することができる。なお、特定の周波数範囲での振動の振幅QAは、操舵角センサ92からの信号にハイパスフィルタを掛けて高めの周波数範囲のみを残すようにしてもよいし、ハイパスフィルタとローパスフィルタの両方(バンドパスフィルタ)を掛けて所定の周波数範囲のみを残すようにしてもよい。また、操舵角センサ92からの信号を周波数解析してもよい。ハイパスフィルタ等により処理された値から振幅QAを算出する方法は特に限定されない。また、判定の対象とする信号の時間的範囲は、判定時から所定時間の範囲とすることができ、例えば、判定時の1秒前から判定時の間の信号を対象とするなど、適宜設定するとよい。
さらに、路面から一回のみ突き上げがあった場合には、その後、作動抑制制御を行っても、作動抑制制御時にはすでに問題のない路面を走行中であることも起こりうるから、一瞬のみ、大きな振動が入力された場合に作動抑制制御がなされないように、所定時間継続的に振幅QAが振幅閾値QAthを超えた場合に作動抑制制御を行ってもよい。
姿勢制御手段130は、横加速度取得手段110が取得した横加速度GCに基づいてアクチュエータ51を制御してアクチュエータ51を正転させて、受圧部材40の向きを旋回方向に向けるシート姿勢制御を実行する手段である。姿勢制御手段130は、横加速度GCの大きさ(絶対値)が加速度閾値GCthより大きくなった場合に、シート姿勢制御を実行する。加速度閾値GCthは、車両の特性に応じて走行試験により適宜決定することができる。
なお、ここで、GCth自体は、正の値とし、右旋回時のように左向きに発生する横加速度GCを負で扱う場合においては、横加速度GCの大きさが加速度閾値GCthより大きいということをGC<−GCthと表すこととする。
また、姿勢制御手段130は、判定部120により、特定の振動が入力されたと判定された場合には、アクチュエータ51の作動を禁止する駆動抑制部としての機能を含む。具体的には、制御フラグFL1が1の場合には、姿勢制御を一切行うことなく処理を終了する。
また、姿勢制御手段130は、シート姿勢制御中において、横加速度GCの大きさがリセット閾値Rthよりも小さくなった場合には、アクチュエータ51を制御して逆転させて受圧部材40の向きを戻し、シート姿勢制御を終了する。なお、リセット閾値Rthは、加速度閾値GCthより小さな値に設定されている。
記憶装置190は、各センサから取得した値や、各手段が計算した値、閾値などの設定値を記憶する装置である。
以上のように構成された制御装置100の、処理の一例を図6および図7を参照して説明する。
なお、図6および図7のフローチャートは、スタートからエンドまでの処理が繰り返し行われる。また、制御フラグFL2は、シート姿勢制御を行っていない通常時が0であり、受圧部材40を左に向けているとき(左旋回時)は2であり、右に向けているとき(右旋回時)は1であるとする。制御フラグFL1,FL2の初期値は0である。
図6に示すように、制御装置100は、車輪速センサ91および操舵角センサ92から値を取得し(S101)、横加速度取得手段110は、車輪速度と操舵角から横加速度GCを計算する(S102)。
判定部120は、振幅QAが振幅閾値QAthを超えたか否かを判定し、超えた場合には(S110,Yes)、制御フラグFL1を1に設定し(S121)、超えていない場合には、(S110,No)、制御フラグFL1を0に設定する(S122)。
そして、姿勢制御手段130は、制御フラグFL1が0か否か判定し、0の場合には(S131,Yes)、姿勢制御の開始の判定および実行(S200)を行う。一方、制御フラグFL1が0でない場合、つまり、1の場合には(S131,No)、姿勢制御の開始の判定および実行を行うことなく処理を終了する。
次に姿勢制御の開始の判定および実行について説明する。
図7に示すように、姿勢制御手段130は、ステップS201〜S214により、右旋回中のための姿勢制御を行う。姿勢制御手段130は、まず、横加速度GCが、負の加速度閾値GCthより小さいか(横加速度GCの大きさがGCthより大きいか)判定し、小さければ、(S201,Yes)、左のアクチュエータ51を正転させて(S202)、受圧部材40を右へ向け、制御フラグFL2を1にし(S203)、ステップS211進む。
一方、ステップS201で、横加速度GCが、負の加速度閾値GCthより小さくない場合(S201,No)、制御フラグFL2を変更せずにステップS211に進む。
そして、姿勢制御手段130は、制御フラグFL2が1の場合(S211,Yes)、つまり、受圧部材40を右に向けている場合には、横加速度GCが、負のリセット閾値Rthより大きいか(横加速度GCの大きさが、リセット閾値Rthより小さいか)判定し、大きければ(S212,Yes)、左のアクチュエータ51を逆転させて(S213)、受圧部材40を通常状態に戻し、制御フラグFL2を0にする(S214)。一方、制御フラグFL2が1でない場合(S211,No)および横加速度GCが、負のリセット閾値Rthより大きくない場合(S212,No)、制御フラグFL2を変更することなくステップS221へ進む。
次に、姿勢制御手段130は、ステップS221〜S234により、左旋回中のための姿勢制御を行う。姿勢制御手段130は、まず、横加速度GCが、加速度閾値GCthより大きいか判定し、大きければ(S221,Yes)、右のアクチュエータ51を正転させて(S222)、受圧部材40を左へ向け、制御フラグFL2を2にし(S223)、ステップS231に進む。
一方、ステップS221で、横加速度GCが加速度閾値GCthより大きくない場合(S221,No)、制御フラグFL2を変更せずにステップ231に進む。
そして、姿勢制御手段130は、制御フラグFL2が2の場合(S231,Yes)、つまり、受圧部材40を左に向けている場合には、横加速度GCが、リセット閾値Rthより小さいか判定し、小さければ(S232,Yes)、右のアクチュエータ51を逆転させて(S233)、受圧部材40を通常状態に戻し、制御フラグFL2を0にする(S234)。一方、制御フラグFL2が2でない場合(S231,No)および横加速度GCが、負のリセット閾値Rthより大きくない場合(S232,No)、制御フラグFL2を変更することなく処理を終了する。
以上のような動作により、本実施形態の車両用シートSによれば、アクチュエータ51により、受圧部材40が車両の旋回方向を向くように制御されて、旋回中の乗員のサポート性能を向上することができるとともに、凹凸路などにおいて、車両に所定以上の大きさの振動が入力された場合には、判定部120により、車両に特定の振動が入力されたと判定されて、アクチュエータ51の作動が禁止される。このため、旋回動作とは異なる要因によって車両用シートSが一時的に横加速度を受けたとしても、その動きを禁止して、違和感を無くし、良好な乗車感を乗員に提供することができる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る車両用シートSは、シートクッションS1およびシートバックS2を備え、シートバックS2は、シートクッションS1に対してリクライニング動作が可能に構成されている。シートクッションS1の側部には、車両用シートSの全体を前後にスライド移動させるためのシートスライドスイッチSW1と、シートバックS2の角度を変更するためのリクライニングスイッチSW2とが設けられている。車両用シートSの内部には、アクチュエータの一例としての第1モータ151および第2モータ152が設けられている。第1モータ151は、制御装置200(図9参照)により駆動されて、シートスライドスイッチSW1の操作に応じて車両用シートSを前後にスライド移動させ、第2モータ152は、制御装置200により駆動されて、リクライニングスイッチSW2の操作に応じてシートバックS2の角度を変更させるように構成されている。これらの動作を実現するための機械的構成は公知であるので説明を省略する。
車両のステアリングホイールSTと車輪(前輪)Wを連結するステアリング機構80は、ステアリングシャフト81を有し、ステアリングシャフト81は、ステアリングホイールSTに近い側のメインシャフト81Aと、メインシャフト81Aにユニバーサルジョイント82を介して連結された、タイロッド83に近い側のインターミディエイトシャフト81Bとを含んでなる。
メインシャフト81Aと、インターミディエイトシャフト81Bには、ステアリング操作荷重を測定可能なセンサの一例として、それぞれ第1トルクセンサ161、第2トルクセンサ162が設けられている。
図9に示すように、第1モータ151および第2モータ152を駆動する制御装置200は、判定部220と、駆動部230と、記憶装置290とを備えている。
判定部220は、第1トルクセンサ161と第2トルクセンサ162から取得した第1トルク信号TQ1と第2トルク信号TQ2に基づいて、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化しているか否かを判定し、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定した場合に、特定の振動が入力されたと判定する手段である。この判定は、ステアリングホイールSTに近い側の第1トルクセンサ161から得られた第1トルク信号TQ1の位相がステアリングホイールSTから遠い側の第2トルクセンサ162から得られた第2トルク信号TQ2に対して遅れている場合に、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定する。
例えば、図10に示すように、第1トルク信号TQ1と第2トルク信号TQ2は、ほぼ同じ信号として入力されるのであるが、第1トルク信号TQ1が第2トルク信号TQ2に対して遅れている時間である遅れ時間TDが所定の閾値TDthを超えた場合に、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定する。なお、位相の比較は、第1トルク信号TQ1および第2トルク信号TQ2の所定以上の大きなピーク値の検出時刻同士を比較することで行うことができる。
駆動部230は、シートスライドスイッチSW1からの信号に基づいて第1モータ151を正転または逆転させ、リクライニングスイッチSW2からの信号に基づいて第2モータ152を正転または逆転させる手段である。駆動部230は、通常時は、第1モータ151および第2モータ152の回転速度をVMに設定する。
また、駆動部230は、駆動抑制部としての機能を備えており、判定部220によって操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定された(つまり、特定の振動が入力されたと判定された)場合に、モータ回転速度を通常時より半分の0.5×VMに設定する。
記憶装置290は、制御装置200に入力された信号の値や、計算値、閾値などを適宜記憶する装置である。
このような制御装置200の処理について図11を参照して説明する。
図11に示すように、制御装置200は、第1トルクセンサ161、第2トルクセンサ162の値を取得し(S301)、第1トルク信号TQ1および第2トルク信号TQ2から所定以上の大きさのピークを検出する(S302)。そして、第1トルク信号TQ1のピーク時刻から第2トルク信号TQ2のピーク時刻を引いて遅れ時間TDを算出する(S303)。そして、判定部220は、遅れ時間TDが閾値TDthより大きいか否か判定する。駆動部230は、判定部220によって遅れ時間TDが閾値TDthより大きいと判定された場合(S310,Yes)、モータ回転速度を0.5×VMに設定し(S311)、判定部220によって遅れ時間TDが閾値TDthより大きくないと判定された場合(S310,No)、モータ回転速度をVMに設定する(S312)。
そして、図示は省略するが、シートスライドスイッチSW1からの信号に基づいて第1モータ151を正転または逆転させ、または、リクライニングスイッチSW2からの信号に基づいて第2モータ152を正転または逆転させる。このとき、駆動部230は、設定しているモータ回転速度によって第1モータ151または第2モータ152を回転させる。
以上の動作により、本実施形態の車両用シートSによれば、シートスライドスイッチSW1またはリクライニングスイッチSW2を操作すると、通常時は、回転速度VMで第1モータ151または第2モータ152が回転して車両用シートSが動き、路面の凹凸などによりステアリングシャフト81が捩られるなどして、判定部220により操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定された場合には、半分の回転速度0.5×VMで第1モータ151または第2モータ152が回転して車両用シートSが動く。すなわち、路面の凹凸の影響が大きい場合には、車両用シートSがゆっくりと動くので、路面の凹凸により車両が不安定な状況で車両用シートSが急に動くことがなく、良好な乗車感を得ることができる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態においては、第2実施形態と異なる部分についてのみ説明し、第2実施形態と同様の部分については、説明を省略する。
図12に示すように、第3実施形態に係る車両用シートSは、第2実施形態の車両用シートSに対して、第1トルクセンサ161および第2トルクセンサ162が無く、代わりに、ステアリングシャフト81のメインシャフト81Aに操舵角センサ260が設けられ、インターミディエイトシャフト81Bにカップリング270が設けられている。
図13に示すように、カップリング270は、ソケット271とプラグ272を有している。
ソケット271は、ソケット穴271A内に、軸方向に沿った4つの突条部271Bが設けられている。
プラグ272は、突条部271Bに沿った係合溝272Aを有している。1つの係合溝272Aには、プラグ272の回転方向に垂直な側面に、ステアリングシャフト81の捩れの方向を判定可能な捩れセンサの一例としての第1圧力センサ275Aおよび第2圧力センサ275Bが設けられている。第1圧力センサ275Aは、図13における時計回り方向側の側面に設けられ、第2圧力センサ275Bは、図13における反時計回り方向側の側面に設けられている。このため、第1圧力センサ275Aは、ステアリングホイールSTで左に舵を切ったときに突条部271Bによって押圧され、第2圧力センサ275Bは、ステアリングホイールSTで右に舵を切ったときに突条部271Bによって押圧されるようになっている(図13の左右の矢印参照)。一方、第1圧力センサ275Aは、車輪Wが凹凸を乗り越えるなどして、車輪W側から荷重が入力されたときには、車輪Wが左を向こうとするときに、第2圧力センサ275Bが突条部271Bに押し付けられ、車輪Wが右を向こうとするときに、第1圧力センサ275Aが突条部271Bに押し付けられる。すなわち、車輪Wが左を向こうとする運動をしているとき、ステアリング操作による場合には、第1圧力センサ275Aが圧力を感知し、車輪Wが凹凸を乗り越えるなどして車輪Wの向きが変わる場合には、第2圧力センサ275Bが圧力を感知するようになっている。逆に、車輪Wが右を向こうとする運動をしている場合、ステアリング操作による場合には、第2圧力センサ275Bが圧力を感知し、車輪Wが凹凸を乗り越えるなどして車輪Wの向きが変わる場合には、第1圧力センサ275Aが圧力を感知するようになっている。
図14に示すように、第1モータ151および第2モータ152を駆動する制御装置300は、判定部320と、駆動部330と、記憶装置390とを備えている。
判定部320は、第1圧力センサ275Aと第2圧力センサ275Bから取得した第1圧力信号P1と第2圧力信号P2と、操舵角センサ260から取得した操舵角信号SAに基づいて、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化しているか否かを判定し、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定した場合に、特定の振動が入力されたと判定する手段である。この判定のため、判定部320は、まず、操舵角信号SAから操舵速度VSを算出する。そして、操舵速度VSの絶対値が閾値VSthより大きい場合、判定部320は、操舵速度VSの方向(対応する操舵方向)と、第1圧力信号P1および第2圧力信号P2との関係を調べて操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化しているか否かを判定する。具体的には操舵速度VSが右操舵に対応した正の値である場合には、第1圧力センサ275Aが圧力を検知していれば、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化しているので、VSと圧力P1の積が閾値Pthより大きいことが操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していることの判定条件となる。また、操舵速度VSが左操舵に対応した負の値である場合には、第2圧力センサ275Bが圧力を検知していれば、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化しているので、VSと圧力P2の積が閾値−Pthより小さいことが操舵角が路面から車輪への荷重入力により変化していることの判定条件となる。これら2つの場合以外は、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していない、つまり、ステアリングホイールSTの操作により操舵角が変化していると判定する。なお、閾値Pthは0または正の値である。
駆動部330は、シートスライドスイッチSW1からの信号に基づいて第1モータ151を正転または逆転させ、リクライニングスイッチSW2からの信号に基づいて第2モータ152を正転または逆転させる手段である。駆動部330は、通常時は、第1モータ151および第2モータ152の回転速度をVMに設定する。
また、駆動部330は、駆動抑制部としての機能を備えており、判定部320によって操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定された(つまり、特定の振動が入力されたと判定された)場合に、モータ回転速度を通常時の半分の0.5×VMに設定する。
記憶装置390は、制御装置300に入力された信号の値や、計算値、閾値などを適宜記憶する装置である。
このような制御装置300の処理について図15を参照して説明する。
図15に示すように、制御装置300は、第1圧力センサ275A、第2圧力センサ275Bおよび操舵角センサ260の値を取得し(S401)、操舵角信号SAから操舵速度VSを算出する(S402)。
そして、操舵速度VSと第1圧力信号P1の積が閾値Pthより大きい場合には(S411,Yes)、モータ回転速度を0.5×VMに設定する(S421)。操舵速度VSと第1圧力信号P1の積が閾値Pthより大きくない場合(S411,No)、操舵速度VSと第2圧力信号P2の積が閾値−Pthより小さいか判定し、小さい場合には(S412,Yes)、モータ回転速度を0.5×VMに設定する(S421)。操舵速度VSと第2圧力信号P2の積が閾値−Pthより小さくない場合(S412,No)、モータ回転速度をVMに設定する(S422)。
そして、図示は省略するが、シートスライドスイッチSW1からの信号に基づいて第1モータ151を正転または逆転させ、または、リクライニングスイッチSW2からの信号に基づいて第2モータ152を正転または逆転させる。このとき、駆動部330は、設定しているモータ回転速度によって第1モータ151または第2モータ152を回転させる。
各信号の変化の一例について図16を参照して説明する。
図16は、車両が路面の凹凸を乗り越えたことにより、ステアリング機構80が左右に振動した場合の操舵角信号SA、操舵速度VS、第1圧力信号P1および第2圧力信号P2の変化を示したものである。この場合、時刻t1〜t2のように、操舵角信号SAが右向きに変化しているとき、操舵速度VSと第1圧力信号P1の積は正の値となり、時刻t2〜t3のように操舵角信号SAが左向きに変化しているとき、操舵速度VSと第2圧力信号P2の積は負の値となる。したがって、判定部320により操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定することができる。
逆に、ステアリングホイールSTの操作により操舵角が変化している場合には、図16において、第1圧力信号P1と第2圧力信号P2が入れ替わった状態になる。そのため、時刻t1〜t2において操舵速度VSと第1圧力信号P1の積は理想的には0となり、第1圧力信号P1のノイズがあったとしても、非常に小さな値となる。また、時刻t2〜t3においては、操舵速度VSと第2圧力信号P2の積は理想的には0となり、第2圧力信号P2のノイズがあったとしても非常に小さな値となる。このため、操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していないと、判定部320により判定することができる。
以上の動作により、本実施形態の車両用シートSによれば、シートスライドスイッチSW1またはリクライニングスイッチSW2を操作すると、通常時は、回転速度VMで第1モータ151または第2モータ152が回転して車両用シートSが動き、路面の凹凸などによりステアリングシャフト81が捩られるなどして、判定部220により操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定された場合には、半分の回転速度0.5×VMで第1モータ151または第2モータ152が回転して車両用シートSが動く。すなわち、路面の凹凸の影響が大きい場合には、車両用シートSがゆっくりと動くので、路面の凹凸により車両が不安定な状況で車両用シートSが急に動くことがなく、良好な乗車感を得ることができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は、前記実施形態に限定されることなく適宜変形して実施することができる。
例えば、第1実施形態においては、センサの例として、操舵角センサを例示したが、センサは、横加速度センサ、車輪速センサ、ステアリング操作荷重を検出可能なセンサなどであってもよい。これらのセンサが検出した値が振動した場合においても、判定部によって特定の振動が入力されたと判定し、シート姿勢制御を禁止するように構成することができる。
また、第1実施形態においては、判定部120によって特定の振動が入力されたと判定された場合に、シート姿勢制御を禁止していたが、アクチュエータ51の動作量を少なくするように、動作を抑制しても構わない。
第1実施形態においては、図1に示すシートバックS2における乗員の背中が当たる中央部S21の後ろに配置された受圧部材40の向きを左右に変えることで乗員のホールド感を高める構成としていたが、シートバックS2の側部S22の向きのみを左右に変えることで乗員のホールド感を高める構成としてもよい。また、シートバックS2の全体の向きを左右に変えるように構成してもよいし、車両用シートSの全体の向きを左右に変えるように構成してもよい。
第1実施形態においては、横加速度を、車輪速度および操舵角に基づいて計算により取得していたが、横加速度センサから取得してもよい。また、横加速度は、車両が備える電子制御ユニットが提供可能である場合には、電子制御ユニットに問い合わせて取得してもよい。
第2実施形態においては、ステアリング機構80に2つのステアリング操作荷重を測定可能なセンサを設けていたが、操舵角を測定可能なセンサを異なる位置に2つ配置してもよい。2つの操舵角を測定可能なセンサの出力値の位相のずれによっても、操舵角が路面から車輪への荷重入力により変化しているか否かを判定できるからである。
また、センサとしては、トルクセンサに限らず、歪ゲージ、磁気などを利用した非接触回転検知器を採用することもできる。
第3実施形態においては、捩れセンサの一例として圧力センサを例示したが、捩れセンサとしては、歪ゲージ、感圧スイッチまたはトルクセンサを用いることができる。
第2実施形態および第3実施形態においては、判定部220,320により操舵角が路面から車輪Wへの荷重入力により変化していると判定された場合に、アクチュエータとしての第1モータ151および第2モータ152の回転速度を半分に抑制していたが、アクチュエータの作動を禁止する構成とすることもできる。
51 アクチュエータ
80 ステアリング機構
81 ステアリングシャフト
92 操舵角センサ
100 制御装置
110 横加速度取得手段
120 判定部
130 姿勢制御手段
151 第1モータ
152 第2モータ
161 第1トルクセンサ
162 第2トルクセンサ
200 制御装置
220 判定部
230 駆動部
260 操舵角センサ
275A 第1圧力センサ
275B 第2圧力センサ
300 制御装置
320 判定部
330 駆動部
S 車両用シート
S1 シートクッション
S2 シートバック
ST ステアリングホイール
W 車輪

Claims (9)

  1. 乗員の背中が当たる中央部と、前記中央部の左右両側に配置されて前記中央部よりも前側に張り出した側部とを有するシートバックと、
    前記中央部の後ろに位置する受圧部と、前記側部の後ろに位置し、前記受圧部の左右両端から左右方向および前方に延出した支持部とを有する受圧部材と、
    前記受圧部材の右または左の前記支持部を前に押して移動させることができるように配置された姿勢制御機構と、
    前記受圧部が車両の旋回方向を向くように前記姿勢制御機構を制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、
    車両に特定の振動が入力されたか否かを判定する判定部と、
    前記判定部により特定の振動が入力されたと判定された場合に、前記姿勢制御機構による前記受圧部を旋回方向に向かせる動作を禁止または抑制する駆動抑制部とを有することを特徴とする車両用シート。
  2. 前記判定部は、前記車両の所定の物理量を検出するセンサからの信号に基づいて前記車両に特定の振動が入力されたか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記判定部は、前記センサからの信号の振幅が振幅閾値を超えたことを条件として特定の振動が入力されたと判定することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
  4. 前記センサは、横加速度センサ、車輪速センサ、操舵角センサおよびステアリング操作荷重を検出可能なセンサの少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の車両用シート。
  5. 前記判定部は、操舵角が路面から車輪への荷重入力により変化していると判定した場合に、特定の振動が入力されたと判定することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
  6. ステアリングホイールと前記車輪を連結するステアリング機構に、ステアリング操作荷重または操舵角を測定可能な2つのセンサが異なる位置に設けられ、
    前記判定部は、前記2つのセンサが検出した2つの信号に基づき、前記ステアリングホイールに近い側のセンサから得られた信号の位相が遅れている場合に、操舵角が路面から車輪への荷重入力により変化していると判定することを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  7. 前記センサは、歪ゲージ、非接触回転検知器またはトルクセンサであることを特徴とする請求項6に記載の車両用シート。
  8. 操舵角センサと、
    ステアリングホイールと前記車輪を連結するステアリング機構に設けられた、ステアリングシャフトの捩れの方向を判定可能な捩れセンサとを備え、
    前記判定部は、前記操舵角センサからの信号と前記捩れセンサからの信号に基づき、操舵角の変化が路面から車輪への荷重入力によるものであるか否かを判定することを特徴とする請求項5に記載の車両用シート。
  9. 前記捩れセンサは、歪ゲージ、圧力センサ、感圧スイッチまたはトルクセンサであることを特徴とする請求項8に記載の車両用シート。
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