JP3999509B2 - 電子部品の組付装置及び組付方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子部品の端子を把持して基板まで搬送し、前記基板の所定位置に形成された孔に前記端子を挿入して前記電子部品を前記基板に組み付ける組付装置及び組付方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント配線板等の基板上に、抵抗,ダイオード,コンデンサ,コイル,バッテリ,IC等の電子部品を自動供給し、予め所定位置に形成された孔にこれら電子部品の端子を挿入して組み付ける組付装置が知られている。
このような組付装置の中には、前記電子部品の端子を貼着したテープを部品収納部から送り出し、前記基板を載置したX−Yテーブルの近傍で前記端子を把持手段に把持させた状態で切断して前記テープから前記電子部品を取り出し、前記把持手段とともに前記電子部品を前記X−Yテーブル上の基板まで搬送して、前記端子を前記基板の孔に挿入するものがある。
【0003】
図21は、上記した組付装置の全体構成を説明する側面図である。
組付装置1は、テープに端子を貼着させた状態で電子部品を収納する部品収納部2と、この部品収納部2から、前記テープとともに電子部品を搬送するコンベア等の搬送部3と、この搬送部3の先端に配置され、電子部品の端子を把持する把持機構を備えた挿入ヘッド4と、この挿入ヘッド4が出入り自在であるとともに、水平面内で移動自在なX−Yテーブル5を備え、このX−Yテーブル5に載置された基板Sに対して電子部品の組み付けを行う組付部6とを有している。
なお、組付部6には、図21には表れていないが、搬送部3によって所定位置まで搬送されてきた前記電子部品の端子を切断し、前記把持機構による前記電子部品の取り出しを可能にするカッタ等の切断手段が設けられている。
【0004】
図22は、上記の組付装置1の挿入ヘッド4に設けられた前記把持機構の構成を説明する図である。
把持機構200は、左右に開閉する一対の把持爪211,212と、この把持爪211,212の間に挿入され、把持爪211,212を開閉方向に回動自在に支持する爪支持部材213と、一方の把持爪211(図中左側の把持爪)に取り付けられ、この把持爪211とともに開閉方向に回動する中間把持爪214とを有している。
各把持爪211,212,214及び爪支持部材213の先端には、電子部品を把持したときにその端子Pbの外面と接触する接触面211a,212a,213a,213b,213cが形成されている。
【0005】
そして、把持爪211の円弧状の接触面211aと爪支持部材213の先端を直角に切り欠いて形成された接触面213a、把持爪212の円弧状の先端面212aと爪支持部材213の先端を直角に切り欠いて形成された接触面213b、中間把持爪214の円弧状の接触面214aと爪支持部材213の先端に形成されたほぼ垂直な接触面213cが、端子Pbを把持する把持部として構成されている。
【0006】
図22で示した把持機構200は、均等ピッチpで三つの把持部を有している。このピッチpは、爪支持部材213の三つの接触面213a,213b,213cの位置によって決定される。そして、この三つの把持部の任意の二つ又は全てを用いて、前記ピッチpと等しいピッチの二本又は三本の端子Pbを有する電子部品を把持機構200に把持させることが可能である。また、前記三つの把持部の両端の把持部を用いて、前記ピッチpの二倍のピッチの二本の端子Pbを有する電子部品を把持させることが可能である。
【0007】
図23は、上記の組付装置1に設けられたカッタの構成を説明する図である。
電子部品をテープから取り外す際に端子Pbを切断するカッタ300は、図23(a)に示すように、軸355を中心に開閉方向に回動自在な一対のアーム351,352と、この二つのアーム351,352の対向面に形成された刃351a,352aと、一方のアーム351に取り付けられ、刃351a,352aの噛合線L上に端子Pbを位置させて保持する櫛歯状の保持部材353とを有している。
軸355を中心とするアーム351,352の開閉は、図示しないシリンダ等で行うことができる。アーム351,352を開くことで、刃351a,352aの間に端子Pbを挿入することができ、この状態からアーム351,352を閉じることで、保持部材353に端子Pbを保持させることができる。
【0008】
刃351a,352aによる端子Pbの切断は、カム機構を用いて行うことができる。例えば、図23(a)中仮想線で示すように、アーム351,352のそれぞれの肩部にカムローラ357a,357bを取り付け、このカムローラ357a,357bに当接するテーパ状の斜面を358a,358bを有するカム358を、噛合軸線Lと同方向に進退移動自在に設ける。そして、カム358を刃351a,352a側に移動させることで、カム358の内面に形成されたテーパ状の斜面358a,358bがカムローラ357a,357bを互いに接近させる方向に移動させ、これによって刃351a,352aが端子Pbを切断する。
【0009】
図23(b)は、図23(a)のカッタ300に設けられた保持部材353の部分拡大図である。
保持部材353には、端子Pbの間隔に応じた間隔で、平行溝状の三つの保持部353aが櫛歯状に形成されている。各保持部353aのピッチは、図22で説明した把持機構200の各把持部のピッチpに等しい。また、この保持部材353は、一方のアーム351に取り付けられているので、アーム351の閉動動作とともに刃351a,352aの噛合線Lに向けて移動する。そして、刃351a,352aが噛み合って端子Pbを切断する前に、三つの保持部353aに挿入された端子Pbを噛合線L上に位置させて保持する。
【0010】
ところで、上記した従来の把持機構200及びカッタ300には以下のような問題がある。
一般に、電子部品の組付装置1は、形や大きさの異なる複数種類の電子部品を迅速に基板Sに組み付けることができるように、複数種類の電子部品の把持,搬送及び基板の孔への挿入を、単一の把持機構200で行うことができるようにしている。しかし、大きさや種類の異なる他の電子部品への切り替わりにともなって端子Pbの径が変化すると、把持機構200による端子Pbの把持位置及びカッタ300の保持部材353による端子Pbの保持位置が変化する。
把持機構200における把持位置変化の問題点を図24に、また、カッタ300における保持位置変化の問題点を図25に示す。
【0011】
図24(a)は、径d1なる端子Pb1を有する二本端子の電子部品を把持機構200の二つの把持部に把持させた状態を示す図、図24(b)は、径d1より大きい径d2の端子Pb2を有する二本端子の電子部品を把持機構200に把持させた状態を示す図である。
図24(a)(b)では、径の変化にともなう端子Pb1,Pb2の把持位置の変化を説明するために、端子Pb1,Pb1間及び端子Pb2,Pb2間の水平距離をそれぞれ符号w1,w2で示すとともに、接触面213bの接触面から端子Pb1,Pb2の中心までの垂直距離をそれぞれ符号h1,h2で示している。
【0012】
図24(a)で示した径d1の端子Pb1に代えて、図24(b)で示した径d2(d2>d1)の端子Pb2を、両端の把持部を用いて把持機構200に把持させると、端子Pb1,Pb2の水平距離は、距離w1から距離w2に変化する。この変化量(w1−w2)は、概ね、径d1,d2の変化量(d2−d1)に等しい。したがって、前記した把持部のピッチpを、径d1の端子Pb1を基準として形成すると、この把持機構200に径d2なる端子Pb2を把持させた場合、把持位置の水平方向の変化量は概ね(d2−d1)/2である。同様に、垂直方向の変化量も、概ね(d2−d1)/2である。
そのため、例えば、径d1=0.5mmの端子Pb1を基準として把持爪211,212の把持部が形成されている場合、径d2=0.8mmの端子Pb2を前記把持部に把持させると、水平方向及び垂直方向の位置変化量は約0.15mmになる。
【0013】
したがって、端子Pb1を有する電子部品の組み付け後に、端子Pb2を有する電子部品の組み付けを共通の把持機構200を用いて行うと、基板の孔に対する端子Pb2の位置のずれ量が大きくなって、端子Pb2を正常に前記基板の孔に挿入できなくなったり、端子Pbの先端が前記孔の周縁に接触して変形する等の不都合が生じるおそれがある。
また、上記した従来の把持機構200は、その構成上、四本以上の本数の端子Pbを有する電子部品を把持できるようにするのは困難で、端子Pbの間隔の変化や数の変化に対して単一の把持機構200で対応することができる範囲がきわめて限られているという問題があった。
【0014】
また、図25(a)は、径d2なる端子Pb2を三本有する電子部品をカッタ300の保持部材353に保持させた状態を示す図、図25(b)は、径d2より小さい径d1の端子Pb1を三本有する電子部品を保持部材353に保持させた状態を示す図である。
単一の保持部材353を径の異なる複数種類の電子部品に使用することができるようにするには、保持部353aの幅寸法を、最も大きい径の端子に合わせる必要がある。したがって、図25に示す例では、大きい方の端子径d2に合わせて、保持部材353の保持部353aの幅寸法を決定する必要がある。
【0015】
図25(a)に示すように、保持部353aの幅寸法は、大きい方の端子Pb2の径d2に合わせて形成されている。この場合、図25(b)に示すように、小さい径d1の端子Pb1を保持部材353に保持させると、保持部353aの内面と端子Pb1の外周面との間に隙間が生じる。この隙間の大きさは、端子Pb1の片側において、概ね(d2−d1)/2である。
例えば、端子Pb2の径d2=0.8mmに合わせて設計された保持部材353を用いて、d1=0.5mmの端子Pb1を把持させると、その隙間の大きさは、約0.3mmとなる。すなわち、カッタ300で端子Pb1の切断を行う際に、端子Pb1の保持位置が最大で0.3mm移動することになる。そのため、端子Pb1の保持が不安定になり、刃351a,351bによる切断が良好に行われず、バリの発生や端子Pb1の先端が曲がる等の不都合が生じるおそれがある。
【0016】
さらに、上記した把持位置の変化に関する問題の他に、従来の把持機構200には把持の不安定という問題がある。すなわち、電子部品の組付装置1は、抵抗,ダイオード,コンデンサ,蓄電池,IC等の種々の電子部品を組み付けることができるようになっているが、従来の把持機構200によると、電子部品の種類、特にその大きさによって把持が不安定になることがある。これを、図26を参照しながら説明する。
図26は、大きさの異なる二種類の電子部品P1,P2を共通の把持機構200を用いて把持させた場合の問題点を示したものである。
【0017】
図26(a)に示すように、発光ダイオードのような比較的小型の電子部品P1においては、把持機構200で端子P1bを把持することで安定的に電子部品P1を把持することができる。しかし、大容量コンデンサのように、比較的大型の電子部品P2においては、図25(b)に示すように、頭部P2aの大きさ及び重量が大きいうえ、端子P2bを把持している把持部から頭部P2aまでの距離も大きくなる。そのため、カッタ等の切断手段による端子P2bの切断を行う際や搬送の際及び端子P2bを基板の孔に挿入する際に、頭部P2aが揺動しやすくなり、これにともなって端子P2bの先端が揺動して、基板の孔に端子P2bを確実に挿入することが困難になるという問題がある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点にかんがみてなされたもので、端子の径や電子部品の大きさが大小変化しても安定的かつ確実に前記電子部品の端子を基板の孔に挿入することができ、かつ、端子数が4本以上になったり、端子間の間隔が複数変化したりしても、簡単な改良を施すだけでこれらに対応することができる、汎用性と組付効率に優れた電子部品の組付装置及び組付方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、電子部品の端子を把持する把持手段を有し、この把持手段とともに前記電子部品を基板側に移動させ、前記基板上で前記電子部品を前記基板に向けて挿入し組み付ける電子部品の組付装置において、前記把持手段に把持された前記電子部品に対して進退移動する当接部材と、この当接部材を進退移動させる駆動部とを有し、前記当接部材を移動させて前記把持手段に把持された前記電子部品に当接させ、かつ、前記当接部材を介して前記把持手段に把持された前記電子部品を移動させない付勢力を前記電子部品に付与することで、前記電子部品の揺動を防止する電子部品揺動防止手段を設けた構成としてある。
この構成によれば、様々な大きさや形状の電子部品を共通の把持手段を用いて基板に組み付ける場合に、電子部品揺動防止手段の当接部材が、把持手段に把持された電子部品が揺動しないようにするので、電子部品の大きさや形状が切り替わっても、確実に端子を基板の所定の孔に挿入して電子部品を前記基板に組み付けることができる。
また、電子部品揺動防止手段によって前記電子部品に付与される力を調整することで、把持手段と端子との間に滑りが生じて端子の位置がずれるという不都合が生じず、端子の位置ずれによる電子部品の基板への組付不良の発生を防止することができる。
【0020】
請求項2に記載の発明は、固定部材に端子を固定させた状態で電子部品を搬送し、所定位置に搬送された前記電子部品の端子を前記把持手段で把持するとともに切断手段で前記端子を切断して、前記把持手段による前記電子部品の取り出しを可能にする場合において、前記電子部品揺動防止手段が、前記切断手段による前記端子の切断の際又は切断の後に、前記当接部材を前記電子部品に当接させて揺動を防止する構成としてある。
電子部品が比較的大型のものである場合には、前記端子の切断を行う際に、前記電子部品揺動防止手段が電子部品の押さえて揺動を防止することで、切断を安定的に行うことができるほか、切断の際に電子部品の把持位置がずれるという不都合も防止することができる。また、電子部品が比較的小型で、切断の際に電子部品の頭部が揺動して把持位置がずれるようなおそれのないもの、あるいはそのおそれが小さいものについては、切断後に当接部材を電子部品に当接させるようにしてもよい。
【0022】
請求項に記載の発明は、前記電子部品揺動防止手段が、前記当接部材を一側に付勢する第一の付勢手段と、前記当接部材を他側に付勢する第二の付勢手段とを有し、前記第一の付勢手段と前記第二の付勢手段との付勢力の差によって、前記当接部材を前記電子部品まで移動させ、前記付勢力の差によって、前記電子部品の頭部を押して揺動を防止するように構成してある。このように構成すれば、第一の付勢手段の付勢力と第二の付勢手段の付勢力とを適宜に選択することで、電子部品の揺動を防止するのに最適な力を容易に得ることができる。この場合、請求項に記載するように、前記第一の付勢手段の付勢力及び前記第二の付勢手段の付勢力の少なくとも一方を調整可能とするとよい。このように構成することで、第一の付勢手段の付勢力と第二の付勢手段の付勢力との差の微調整を行うことが可能になる。
【0023】
請求項に記載の発明は、前記第一の付勢手段が、圧力流体によって駆動し、前記当接部材を一側に付勢するシリンダであり、前記第二の付勢手段が、前記当接部材を常時他側に付勢するばねである構成としてある。この構成によれば、シリンダに供給される流体の圧力及び/又は、前記ばねの付勢力を適宜に調整することで、最適な力で電子部品を押えることができる。大きさや形状の異なる他の種類の電子部品に切り替わった場合においても、前記流体の圧力及び/又は前記ばねの付勢力を調整することで、それぞれの電子部品に最適な力で前記電子部品を押えることができる。シリンダによる付勢力の調整は、シリンダに供給される流体の圧力を変化させることで可能であり、前記ばねの付勢力の調整は、ばねの有効長さを変化させたりばね常数の異なるばねを適宜に組み合わせることで可能である。また、シリンダ等の第一の付勢手段の付勢力の調整及びばね等の第二の付勢手段の付勢力の調整は、手動によって行うことができるのは勿論であるが、自動によって行うことも可能である。
【0024】
請求項に記載の発明は、前記当接部材を押して前記電子部品を前記基板に押し込む駆動手段をさらに有する構成としてある。例えば、第一の付勢手段及び第二の付勢手段とは別体のシリンダやボールねじ・ナット機構等の駆動手段を設け、この駆動手段の駆動によって、当接部材で電子部品を押すことで、前記電子部品が基板に押し込まれて組み付けられる。この場合、請求項に記載するように、前記第一の付勢手段がシリンダである場合において、第一の圧力で圧力流体が供給されたときに、前記当接部材で前記電子部品の頭部を押して前記電子部品の揺動を防止し、第二の圧力で圧力流体が供給されたときに、前記当接部材で前記電子部品を押して前記基板に押し込むように構成してもよい。このように、前記シリンダに二段階で圧力の異なる流体を供給することで、把持手段に把持された電子部品の揺動の防止と、電子部品の基板への挿入とを、単一のシリンダで行うことが可能になる。
【0025】
請求項に記載の発明は、前記電子部品の端子を把持する把持手段を有し、この把持手段とともに前記電子部品を基板側に移動させ、前記基板上で前記電子部品を前記基板に向けて挿入し組み付ける場合において、前記把持手段が開閉自在な一対の把持爪を有し、この把持爪が、前記端子に三方向から接する三つの接線上に形成された三つの接触面からなる一つ又は複数の把持部を有する構成としてある。この場合、請求項に記載するように、前記把持部に把持された端子の中心が、前記三つの接線と前記端子との接点を結んでできる三角形の内部に位置するように、前記接触面を形成するのが好ましい。このように構成すれば、把持爪が端子を三つの接触点で把持するので、電子部品を安定的に把持することができる。
【0026】
請求項10に記載の発明は、前記把持爪が所定の軸を中心に回動して開閉する場合において、一方の前記把持爪の前記接触面がV字状に交わる二つの接線上形成され、かつ、前記V字状に交わる二つの接線の交点が、前記軸を中心とし、前記把持爪に把持された前記端子の中心をとおる円弧の前記端子の中心における接線の近傍又は前記接線上に位置しているように構成してある。このように構成することで、端子の径が異なる他の種類の電子部品に切り替わっても、端子の径の変化にともなう把持位置の変化量をきわめて小さくすることができる。
【0027】
請求項11に記載の発明は、前記把持部を、異なる種類の前記電子部品の端子間隔及び端子数に応じた間隔及び数で設けて構成してある。このように構成することで、異なる端子間隔、端子数を有する電子部品を、単一の把持手段を用いて把持させることができる。請求項12に記載の発明は、前記異なる種類の電子部品のうちの一つを基準として前記把持部を形成した構成としてある。例えば、端子の径が大小異なる複数の電子部品を把持部に把持させる場合に、これら電子部品の中で中間の大きさの径の端子を有する電子部品を基準として前記把持部を設計することで、径の変化にともなう端子の把持位置の変化量を最小にすることができる。具体的には、端子径0.5mm,0.6mm,0.8mmの三種類の電子部品を単一の保持部に保持させる場合に、0.6mmの端子径を有する端子を基準端子として把持部を形成するとよい。
【0028】
請求項13に記載の発明は、固定部材に端子を固定させた状態で前記電子部品を搬送し、所定位置に搬送された前記電子部品の端子を把持手段で把持するとともに切断手段で前記端子を切断して、前記把持手段による前記電子部品の取り出しを可能にする場合において、前記切断手段が、前記端子を切断部分の近傍で保持する保持部材を有し、この保持部材に、前記電子部品の端子間隔に応じたピッチで複数のV溝を形成した構成としてある。この構成によれば、切断手段で端子を切断する際に、端子がV溝によってしっかりと保持され、安定的な切断を行うことができ、切断後に端子が変形したり把持手段による端子の把持位置が変化するという不都合も防止することができる。
【0029】
請求項14に記載の発明は、前記保持部材を一方の前記刃部に回動自在に設け、付勢手段によって、他方の前記刃部に向けて付勢した構成としてある。このように構成することで、付勢手段によって端子がV溝の内面に押し付けられ、より安定的に端子が保持部材によって保持された状態で切断手段による切断が行われる。
【0030】
請求項15に記載の発明は、前記保持部材に径の異なる複数の端子を保持させる場合において、前記複数の端子のうち、最大径と最小径の中間に位置する径を有する前記端子を基準端子として、前記保持部の前記V溝を形成した構成としてある。例えば、端子径0.5mm,0.6mm,0.8mmの三種類の電子部品を単一の保持部に保持させる場合には、0.6mmの端子径を有する端子を基準端子として保持部材のV溝を形成するとよい。このように構成すれば、端子位置のずれがほとんど生じない状態で、カットを行うことが可能になる。
【0031】
本発明の目的は、請求項16〜19に記載の方法によっても達成することができる。すなわち、請求項16に記載の発明は、電子部品の端子を把持手段で把持させ、前記把持手段とともに前記電子部品を基板側に移動させて前記基板に組み付ける電子部品の組付方法において、前記把持手段に把持された前記電子部品の頭部に当接部材を当接させ、かつ、前記当接部材を介して前記把持手段に把持された前記電子部品を移動させない付勢力を前記電子部品に付与して、前記電子部品を前記基板側に移動させる際及び前記基板に押し込む際の前記電子部品の揺動を防止した方法である。この方法によれば、電子部品の大きさや形状が切り替わっても、確実に端子を基板の所定の孔に挿入して電子部品を前記基板に組み付けることができる。
【0032】
また、請求項17に記載の発明は、固定部材に端子を固定させた状態で電子部品を所定位置まで搬送し、この位置で前記把持手段で把持させた前記端子をカッタで切断して、前記電子部品を前記固定部材から取り出し可能にする場合において、前記端子をカッタで切断する際又は切断した後に、前記把持手段に把持された前記電子部品の頭部に当接部材を当接させて、前記カッタが前記端子を切断する際又は切断した後の前記電子部品の揺動を防止した方法である。この方法によれば、カッタにより端子を切断する際に、電子部品の揺動を防止することができる。
【0033】
請求項18に記載の発明は、前記電子部品の端子間隔に応じたピッチで複数のV溝を有する保持部材を前記カッタの近傍に準備し、前記保持部材を前記所定位置の前記電子部品側に移動させて前記V溝に前記端子を挿入し、前記端子を前記カッタによる切断位置に保持する組付方法である。この場合、請求項19に記載するように、前記把持手段が前記所定位置の前記電子部品の端子を把持する前に、前記保持部材を前記電子部品側に移動させ、前記V溝で前記端子を保持させるようにするとよい。この方法によれば、前記端子の位置決めを、V溝を有する保持部材で予め行い、この後に把持手段に端子を把持させることができるようになる。したがって、把持手段と端子との位置合わせを高精度に行うことができ、把持手段の把持爪の開閉ストロークを小さくすることができる。そのため、把持手段の肉厚を小さくすることが可能になって、基板に実装されている他の電子部品と把持手段とが干渉する機会を小さくし、組付装置による基板への電子部品の実装密度を高めることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の電子部品の組付装置における挿入ヘッドの詳細を説明するための側面図、図2は、図1の挿入ヘッドの縦断面図である。
図1に示すように、挿入ヘッド100は、X−Yテーブル上の基板Sに対して昇降自在に設けられている。挿入ヘッド100の昇降は、組付装置の本体に取り付けられた昇降駆動機構80によって行われる。
【0035】
昇降駆動機構80の詳しい構成については後述するが、図2に示すように、昇降駆動機構80は二段階に昇降する第一のロッド81と第二のロッド82とを有しているとともに、第二のロッド82の中心を挿通し、別体のシリンダ95(図4参照)によって昇降する第三のロッド96とを有している。そして、第一のロッド81が下限位置に達した後に、さらに第二のロッド82が下降することができるようになっている。また、下限位置に達した第二のロッド82の下端から、第三のロッド96を突き出すことができるようになっている。
【0036】
挿入ヘッド100は、第一のロッド81に取り付けられた挿入ヘッド本体101と、この挿入ヘッド本体101に水平方向(図1の紙面に直交する方向)の軸102を介して回動自在に取り付けられた把持機構110と、この把持機構110を水平方向と垂直方向の間で回動させる回動機構120と、把持機構110に把持された電子部品Pの頭部Paを押えて揺動しないようにする揺動防止機構130と、基板Sに電子部品Pを受け渡す際に、把持機構110の把持爪111,112を電子部品Pと干渉しない位置まで退避させる把持爪退避機構140と、テープに貼付された電子部品Pを受け取る際及び把持した電子部品Pを基板Sに受け渡す際に把持機構110の把持爪111,112を開閉させる把持爪開閉機構150とを有している。
【0037】
挿入ヘッド本体101には、図1に示すように、第一のロッド81の昇降を案内するガイド10のフランジ10aに向けてピン104が立設されている。このピン104の上部には、外周面の一部を垂直方向に切り欠いて平坦面104aが形成されている。一方、フランジ10aには、ピン104の上部及び平坦面104aと係合できる係合溝10bが形成されている。そして、挿入ヘッド100が上昇したときに、ピン104の上部及び平坦面104aがフランジ10aの係合溝10bに係合することで、テープから電子部品Pを受け取る際に、第一のロッド81を軸とする挿入ヘッド本体101の回転方向の位置決めが精密に行われる。
【0038】
把持機構110は、電子部品Pの端子Pbを把持する開閉自在な一対の把持爪111,112を有していて、挿入ヘッド本体101に回動自在に取り付けられた支持部材113に取り付けられている。支持部材113は、挿入ヘッド本体101に回転自在に設けられた軸102にキー止め固着されている。この軸102には、回動機構120を構成するピニオン122がキー止め固着され、このピニオン122の回動動作とともに、支持部材113が垂直方向と水平方向との間で回動する。挿入ヘッド本体101にはストッパ用のボルト114が長さ調整自在に設けられ、このボルト114の先端が支持部材113に当接することで、支持部材113が垂直方向に位置決めされる。支持部材113の水平方向の位置決めは、挿入ヘッド本体101に設けられた長さ調整自在なストッパ用のボルト(図示せず)の先端が支持部材113に当接することで行われる。
【0039】
[把持機構の回動機構]
支持部材113とともに把持機構110を垂直方向と水平方向との間で回動させる回動機構120は、図1に示すように、ラック121と、このラック121に噛合するピニオン122とから概略構成されている。
ラック121は、挿入ヘッド本体101に取り付けられたラック取付部材123によって、挿入ヘッド本体101に対して昇降自在に設けられている。また、ラック121は、挿入ヘッド本体101とラック121の下端との間に張設されたばね124によって常時フランジ10a側に付勢されている。ラック121の移動範囲は、支持部材113とともにピニオン122の回動動作がロックされることで決定される。
【0040】
ラック121の上端は挿入ヘッド本体101よりも上方に突出して延び、その上端にはローラ127が取り付けられている。このローラ127は、第一のロッド81とともに挿入ヘッド本体101が上昇限界に達するよりも早くフランジ10aの下面に当接するようになっている。したがって、挿入ヘッド本体101とともにラック121が上昇し、ローラ127がフランジ10aの下面に当接すると、挿入ヘッド本体101のさらなる上昇動作によってラック121と挿入ヘッド本体101及び支持部材113との間に相対的な運動が生じる。そして、これにより、ラック121と噛合しているピニオン122が図1中反時計回り方向に回転する。前述したように、ピニオン122は、支持部材113の軸102にキー止め固着されているので、ピニオン122が90度反時計回り方向に回転することで、支持部材113が垂直方向から水平方向に回動させられる。
【0041】
これとは逆に、挿入ヘッド本体101が第一のロッド81とともに下降するときには、ばね124によってラック121が挿入ヘッド本体101に対して上方に付勢される。ローラ127がフランジ10aの下面に当接している間は、ラック121は停止状態に維持されているので、これによってピニオン122は図1中時計回り方向に回転させられる。支持部材113が垂直方向を向くと、挿入ヘッド本体101に設けられたストッパ用のボルト114が支持部材113に当接して、支持部材113の回転が規制される。この後、挿入ヘッド本体101,支持部材113及びラック121が一体になって基板Sに向けて下降する。
【0042】
[揺動防止機構]
次に、揺動防止機構130の構成を、図2及び図3を参照しながら説明する。なお、図3は、図2の要部の拡大図である。
揺動防止機構130は、把持機構110の支持部材113を上下に貫通する貫通孔113a内に形成されたシリンダ132と、このシリンダ132内に昇降自在に嵌め込まれたピストン133と、このピストン133から下方に延び、支持部材113の下端から突出するピストンロッド133aと、このピストンロッド133aの下端に形成された当接部材131と、ピストン133から上方に延び、支持部材113の上方から突出するロッド133bと、このロッド133bの上端に取り付けられたばね受け135と、このばね受け135及びロッド133bを介してピストン133を常時上方に付勢するばね134とを有している。
【0043】
シリンダ132には、油やエア等の圧力流体が流入するシリンダ室132aが形成され、このシリンダ室132a内にピストン133が嵌め込まれている。シリンダ室132aには、シリンダ132の側面に形成された流体流通孔137が開口していて、流体流通孔137から供給された油やエア等の流体によって、ピストン133がばね134の付勢力に抗して押し下げられる。そして、ピストンロッド133aとともに下降した当接部材131が、電子部品Pの頭部Paに当接して、把持爪111,112に把持された電子部品Pの揺動を規制する。当接部材131が電子部品Pの頭部Paを押す力は、圧力流体の供給によるシリンダ132の駆動力と、ばね134の付勢力との差によって決定される。すなわち、この実施形態では、シリンダ132が第一の付勢手段を構成し、ばね134が第二の付勢手段を構成するわけである。
【0044】
当接部材131が電子部品Pの頭部Paを押す力は、電子部品Pの揺動を有効に防止することができるものであり、かつ、電子部品Pの端子Pbと把持爪111,112との間に滑りを生じさせるものでないことが必要である。ばね134の付勢力及びシリンダ室132aに供給する流体の圧力のいずれか一方又は双方を調整して、上記の条件を満たす適切な力で、電子部品Pの頭部Paを押すようにするとよい。
また、電子部品Pが異なる種類のものに切り替わって頭部Paの高さ位置が変化しても、一定の押圧力で電子部品Pを押えることができるように、電子部品Pの種類等に応じて、流体の圧力を調整するとよい。この調整は手動で行ってもよいし、予め電子部品Pの種類等ごとに供給する流体の圧力を設定しておき、電子部品Pが異なる種類のものに切り替わったときに、自動で調整を行うようにしてもよい。
【0045】
図2に示すように、ロッド133bには、昇降駆動機構80の第一のロッド81を挿通する第三のロッド96の先端が対峙している。そして、電子部品Pを基板Sに受け渡す際に、昇降駆動機構80の上端に設けられたシリンダ95(次に説明する図4参照)が駆動して、この第三のロッド96を下降させることで、ピストン133及びピストンロッド133aが押し下げられ、当接部材131が電子部品Pの頭部Paを押して、電子部品Pの端子Pbを基板Sの孔に押し込む。
【0046】
[昇降駆動機構]
次に、図4を参照しながら、挿入ヘッド本体101を昇降させるとともに、把持機構110を挿入ヘッド本体101に対して回動させる昇降駆動機構80の構成を説明する。
昇降駆動機構80は、組付装置の本体に取り付けられた上下のガイド10,11に案内されながら昇降する長尺筒状の第一のロッド81と、この第一のロッド81の貫通孔内に挿入され、第一のロッド81に対して昇降自在な長尺筒状の第二のロッド82とを有している。
第一のロッド81の上端には、シリンダ95が下向きに取り付けられ、その進退移動自在なピストンロッド95aの下端に、第三のロッド96が連結されている。第三のロッド96は、第二のロッド82の貫通孔を挿通して第二のロッド82の下端から出没自在である。
【0047】
第二のロッド82の途中部位には、外径が減少する段付き状の外径減少部82bが形成されている。また、第一のロッド81の下端には、筒状のばね受け81bが螺入され、このばね受け81bと、第二のロッド82の外径減少部82bとの間にばね91が嵌装されている。これにより、第二のロッド82は第一のロッド81に対して常時上方に付勢されている。
この第二のロッド82には、外径減少部82bのやや上方に、円錐状のボール受け孔82aが形成されている。そして、このボール受け孔82aに対向する第一のロッド81の側面に、貫通孔81aが形成され、貫通孔81a及びボール受け孔82aにボール89が挿入されている。このボール89は、貫通孔81a及びボール受け孔82aを介して第一のロッド81と第二のロッド82とを係合状態にして、これらを一体に昇降自在にする。
【0048】
また、ガイド10の下端には、ボール89が出入り自在な空間10cが形成されていて、第一のロッド81及び第二のロッド82が下降して、貫通孔81a及びボール受け孔82aが空間10cまで来ると、ボール89がボール受け孔82aから空間10c側に抜け出るようになっている。これにより、ボール89による第一のロッド81と第二のロッド82との係合が解除され、第二のロッド82が第一のロッド81から独立して下降することができるようになる。
上下のガイド10,11間に位置する第一のロッド81及び第二のロッド82の途中部位には、駒87が設けられている。第一のロッド81の側面には、上下に長孔81cが貫通して形成され、この長孔81cをピン87aが挿通している。駒87と第二のロッド82とは、このピン87aによって一体に連結されている。
【0049】
第一のロッド81及び第二のロッド82から離間した位置に、第一のロッド81及び第二のロッド82と平行にねじ軸84が回転自在に設けられている。このねじ軸84は、上下両端を、組付装置本体の固定部に取り付けられた軸受によって回転自在に支持されている。このねじ軸84には、ねじ軸84の回転とともに昇降する昇降部材83が螺入されていて、連結部材83aによって駒87と連結されている。組付装置本体の前記固定部には、ねじ軸84を回転させるためのモータ85が固定されていて、ベルト・プーリ等から構成される回転伝達機構86によって、モータ85の駆動がねじ軸84に伝達される。
ガイド11の上方に突出する第一のロッド81の上部には、第一のロッド81の下限位置の位置決めを行うためのストッパ90が、第一のロッド81に螺着されたナット92a,92bにより位置調整可能に取り付けられている。そして、このストッパ90が、ガイド11の上面に取り付けられた部材93に当接することで、第一のロッド81の下限位置が決定される。
【0050】
上記構成の昇降駆動機構80の作用を、図4及び図5(a)(b)(c)を参照しながら説明する。
なお、以下の説明では、第一のロッド81及び第二のロッド82が上限位置から下限位置まで移動するまでの手順を説明する。
図4に示すように、第一のロッド81及び第二のロッド82が上限位置にあるとき、ボール89はガイド10の内側にあって、貫通孔81a及びボール受け孔82a内に位置している。モータ85が駆動してねじ軸84が回転し、昇降部材83が下降を開始すると、この昇降部材83の下降動作は連結部材83aを介して駒87に伝達される。駒87はピン87aによって第二のロッド82に取り付けられているので、駒87は第二のロッド82を押し下げることになる。第一のロッド81と第二のロッド82とはボール89によって一体に係合しているので、図5(a)に示すように、第一のロッド81と第二のロッド82とが一体になって下降する。
【0051】
ボール89がガイド10の空間10cのところまで来ると、図5(b)に示すように、ボール89がボール受け孔82aから脱出して空間10cに移動する。これにより、第一のロッド81と第二のロッド82との係合が解除される。また、このとき、ストッパ90が当接部材93に当接して第一のロッド81の下降が規制される。したがって、第二にロッド82が第一のロッド81から独立して下降可能になる。駒87のピン87aは、第一のロッド81の長孔81cを挿通して第二のロッド82に連結されているので、図5(c)に示すように、駒87が下降すると第二のロッド82のみが下降する。
第二のロッド82は、このとき、後述の把持爪退避機構140及び把持爪開閉機構150を作用させて、把持爪111,112を開きながら、電子部品Pと干渉しない位置まで、把持爪111,112を退避させる。
【0052】
第二のロッド82の下降動作は、昇降部材83が下限位置に達することで停止される。そして、第二のロッド82が下限位置に達したときに、シリンダ95を駆動して第三のロッド96を押し下げることで、第二のロッド82の下端から第三のロッド96の下端が突出し、ロッド133bを押し下げる。これにより、当接部材131が電子部品Pを基板Sに向けて押し込む。
【0053】
[把持爪]
次に、図6〜図10を参照しながら、把持爪111,112について説明する。
図6は、把持爪111,112を説明するための分解図平面図である。
把持爪111,112は、把持爪111の上部に形成された軸孔113及び把持爪112の上部に形成された軸孔114を挿通する共通の軸119(後述の図12(c)参照)を中心として、左右に回動しながら開閉する。把持機構110を構成する一方の把持爪111の先端には、電子部品Pを把持したときに端子Pbの外周面に接触するV形状の接触部111a,111b及び直線状の接触部111c,111dが交互に配置して形成されている。
【0054】
同様に、他方の把持爪112には、電子部品Pを把持したときに端子Pbの外周面に接触するV形状の接触部121a,121b及び直線状の接触部121c,121dが交互に配置して形成されている。一方の把持爪111の接触部111a〜111dと他方の把持爪121の接触部121a〜121dとは、前記軸の中心をとおる開閉中心線を中心として、ほぼ線対称形に配置されている。
【0055】
図7は、把持爪111,112による端子Pbの把持の状態を示す平面図で、図7(a)は把持爪111,112の先端部の拡大平面図、図7(b)は図7(a)の把持爪111,112をさらに部分的に拡大した図である。
端子Pbは、接触部111aと接触部112dの組、接触部111cと接触部112bの組、接触部111bと接触部112cの組及び接触部111dと接触部112aの組によって構成される把持部(各把持部を、説明の便宜上、I〜IVで示す)で把持される。
このように、V字形の接触部111a,112a,111b,112aと直線状の接触部111c,112c,111d,112dとの組み合わせにより、図7(b)に示すように、断面円形状の端子Pbが、点a,b,cの三点で把持される。このように、三つの点a,b,cで端子Pbが把持爪111,112に接触することで、電子部品Pが安定的に把持機構110に把持される。
【0056】
次に、端子Pbの径の変化にともなう把持爪111,112による端子Pbの把持位置の変化について検証する。
本発明のように、軸を中心に左右に回動しながら開閉される把持爪111,112においては、端子Pbの径の変化及びどの把持部で端子Pbを把持させるかによって、端子Pbの把持位置が変化する。これは、接触部111a〜111dと接触部112a〜112dの各組が、前記軸を中心に異なる径の弧を描きながら端子Pbの外周面に接触することに起因する。
【0057】
例えば、図7において、把持爪111,112の開閉中心線CLの近傍に位置する接触部111cと接触部112bの組からなる把持部III及び接触部111bと接触部112cの組からなる把持部IIでは、把持爪111,112が開閉しても、これら把持部II,IIIにおける各接触点a,b,cがほぼ水平方向に移動するため、端子Pbの径が変化することによる把持位置の変化量は小さい。
これに対し、中心線CLより遠い接触部111aと接触部112dの組の把持部IV及び接触部111dと接触部112aの組からなる把持部Iでは、把持爪111,112の開閉にともなって、これら把持部I,IVにおける各接触点a,b,cが水平方向及び垂直方向に大きく移動するため、端子Pbの径が変化するとその把持位置が大きく変化する。
【0058】
端子Pbの径の変化にともなう把持位置の変化を、図8を参照しながら検討する。なお、図8では、説明の便宜のため、V字形の接触部を符号112d′で示し、直線状の接触部を符号111a′で示すものとする。また、径の変化前の端子Pbを実線で、変化後の端子Pbを仮想線(二点鎖線)で示す。
図8に示すように、接触部111a′,112d′の組が、開閉中心線CLの近傍の位置(ii)にあるときよりも、開閉中心線CLから遠い位置(i)にあるときの方が、端子Pbの径の変化にともなう端子Pbの位置のずれ量が大きくなる。
なお、(iii)は、(i)(ii)とは開閉中心線CLの反対側に接触部111a′,112d′の組を位置させたものであるが、この位置では、端子Pbの径の変化にともなう把持位置のずれ量はわずかである。
【0059】
この点に着目し、本発明者は種々に実験を行った結果、把持爪111,112の開閉中心を中心とし、端子Pbの中心を通る円弧を描き、この円弧の外周に端子Pbの中心で接する接線を引き、この接線上に、V形の接触部111a′の頂部が位置するように、把持爪111,112を設計すればよいことを見いだした。
これを、図9を参照しながら説明する。まず、開閉中心(O1,図8参照)を中心とし、端子Pbの中心O2をとおる円弧Crを描く。次いで、端子Pbの中心O2で円弧Crに接する接線Clを描く。そして、接触部112d′のV形の谷が、この接線Cl上又はこの近傍に位置するようにし、この谷から、端子Pbの外周面に接する二つの接線を描く。この二つの接線によってV形の接触部112d′が決定される。
【0060】
接触部111a′は、接触部112d′と端子Pbとが接触する点a,bに基づいて決定できる。すなわち、端子Pbの外周面上の点であって、点a,bを結ぶ線を一辺とする三角形の残りの一点が、接触部111a′と端子Pbとが接触する点cである。この場合、端子Pbを把持したときの安定性を確保するために、点a,b,cによって形成される三角形の内側に端子Pbの中心O2が位置するように、点cを選ぶ。好ましくは、前記三角形の中心が端子Pbの中心O2と一致するように、点cを選択するのがよい。このようにして、接触部111a′,112d′の形状及び寸法を決定することができる。
【0061】
図9(b)に示すように、端子Pbの径が大きくなっても(大きい方の端子Pbを二点鎖線で示す)、端子Pbの中心位置はほとんど移動しない。
このことは、異なる頂角αを有するV形の接触部111a″,112d″においても同様である。図10(a)(b)に示すように、頂角αが90度よりも大きい場合において、端子Pbの径が大きくなっても(大きい端子Pbを二点鎖線で示す)、端子Pbの中心位置はほとんど移動しない。
本発明の発明者が計測を行ったところ、端子Pbの径が0.5mmから0.8mmに変化した場合において、水平方向の位置の変化量を最小で約0.02mm,垂直方向の位置の変化量を最小で約0.0016mmにすることができた。
【0062】
[把持爪退避機構及び把持爪開閉機構]
次に、把持した電子部品Pを基板Sに受け渡す際に、把持爪111,112を電子部品Pと干渉しない位置まで退避させる把持爪退避機構140及びテープに貼付された電子部品Pを受け取る際及び把持した電子部品Pを基板Sに受け渡す際に把持爪111,112を開閉させる把持爪開閉機構150の構成を、図2,図3,図11及び図12を参照しながら説明する。
図11は、把持爪退避機構140の構成及び作用を説明するための側面図、図12は、把持爪開閉機構150の構成を説明するための図である。
【0063】
まず、図2,図3及び図11を参照しながら、把持爪退避機構140について説明する。
図2,図3及び図11に示すように、把持爪退避機構140は、支持部材113に設けられた軸140aを中心に揺動自在なレバー141と、把持爪111,112を開閉自在に支持部材113に取り付ける把持爪取付部材142と、支持部材113に取り付けられた台形状のカムブロック143と、このカムブロック143の表面に常時当接し、カムブロック143の前記表面の形状に沿って移動するカムローラ144と、カムローラ144と支持部材113との間に張設され、カムローラ144をカムブロック143に押しつける方向に付勢するばね105と、把持爪取付部材142と支持部材113との間に張設され、把持爪取付部材142を復帰方向(図中反時計回り方向)に常時付勢するばね107と、支持部材113に上下に昇降自在に取り付けられたガイドバー145と、このガイドバー145とともに昇降自在に設けられるとともにレバー141の一端に回動自在に取り付けられたスライダ146と、このスライダ146を介してガイドバー145を常に上方に付勢するばね149とを有している。
【0064】
把持爪取付部材142の上端は、カムローラ144の軸144aに連結されている。また、レバー141にはその長手方向に沿って長孔141aが形成され、この長孔141aに沿って移動自在な軸153bが挿入されている。さらに、把持爪取付部材142の途中部位に、長孔141aと交差する方向に長孔142bが形成され、軸153bがこの長孔142bを挿通している。なお、軸153bは、後述する把持爪開閉機構150のカム部材153に取り付けられている。
【0065】
ガイドバー145の上端には、昇降駆動機構80の第二のロッド82が下限位置に達する手前で第二のロッド82の先端に当接するブラケット147が取り付けられている。そして、第二のロッド82の下端がブラケット147に当接し、ガイドバー145とともにスライダ146を押し下げることで、レバー141が図2及び図11中時計回り方向に回動する。
レバー141の長孔141aと軸140aとの間には、孔141cが形成されていて、把持爪取付部材142に取り付けられた軸142aがこの孔141cに挿入されている。
【0066】
図11(b)は、図11(a)で示す状態からレバー141が時計回り方向に回動した状態を示す図である。
レバー141が時計回り方向に回動すると、レバー141の孔141cの周縁の下部と軸142aとが係合し、把持爪取付部材142を押し上げる。これによって、カムローラ144がカムブロック143の表面に沿って移動する。カムブロック143の表面は、途中部位がくの字状に屈曲しているので、カムブロック143に沿って移動するカムローラ144が把持爪取付部材142を図中時計回り方向に回動させる。
【0067】
この実施形態の把持爪退避機構140は、把持爪111,112を退避位置で保持する保持手段を有している。
図11に示すように、スライダ146に対峙して係合部材148が配置されている。この係合部材148は、その基部が支持部材113に揺動自在に取り付けられているとともに、係合部材148と支持部材113との間に張設されたばね106によって常時スライダ146側に付勢されている。係合部材148の上部には、スライダ146と摺接する傾斜面148aが形成され、この傾斜面148aの下端に、段付き状の係合部148bが形成されている。
【0068】
スライダ146は、第一のロッド81の下降とともに傾斜面148aに摺接しながら係合部材148を図2中時計回り方向に回動させる。そして、スライダ146が係合部148bを乗り越え、スライダ146と係合部148bが係合することで、スライダ146の復帰が規制される。これにより、把持爪111,112が退避位置で保持される。この把持爪111,112の退避状態は、係合部材148を時計回り方向に押して回動させることで、解除される。また、このとき、把持爪111,112は、ばね107の付勢力によって図中反時計回り方向に回動する。係合部材148を時計回り方向に回動させるには、例えば、把持爪111,112にテープから電子部品Pを受け渡すべく支持部材113が水平方向に回動したときに、前記テープの近傍に設けたシリンダのピストンロッドで係合部材148を押すようにするとよい。
【0069】
なお、図2中符号115は把持爪取付部材142に取り付けられたストッパ用のボルトで、このボルト142aの先端が支持部材113に当接することで、把持爪111,112が端子Pbを把持する把持位置が決定される。このボルト142aは、把持爪取付部材142に螺入されているので、ボルト142aをいずれかの方向に回転させることで、支持部材113に当接する先端の突出長さを微調整することが可能である。
【0070】
次に、図2,図3及び図12を参照しながら、把持爪開閉機構150の構成を説明する。
図12は、把持爪111,112を開閉させる把持爪開閉機構150の構成を説明する図で、(a)はその側面図、(b)はその背面図、(c)は(b)のX1方向矢視図である。
把持爪開閉機構150は、一方の把持爪111の上端に取り付けられたカムローラ151及び他方の把持爪112の上端に取り付けられたカムローラ152と、支持部材113に昇降自在に設けられ、先端のテーパ部153aが二つのカムローラ151,152の間で昇降するように配置されたカム部材153と、把持爪111,112の間に張設され、把持爪111,112を互いに引き寄せる方向に付勢するばね155とを有している。
【0071】
把持爪111,112は、図12(c)に示すように、軸119を中心に回動自在である。軸119は、端子Pbを把持する把持部(把持爪111,112の先端)とばね155との間に設けられているので、把持爪111,112には、ばね155の付勢力によって、常時開放する方向に付勢力が付与されている。
また、カムローラ152も、軸119に対してばね155と同じ側に設けられていて、ばね155の付勢力によって、二つのカムローラ151,152がカム部材153のテーパ部153aに常時当接している。
【0072】
さらに、カム部材153は、把持爪取付部材142の長孔142bを挿通する軸153bに取り付けられていて、レバー141の揺動にともなう軸153bの昇降動作とともに、把持爪取付部材142に対して昇降する。レバー141が時計回り方向に回動して軸153bを押し上げると、ばね155の付勢力によりテーパ部153aに押しつけられているカムローラ151,152が互いに接近する方向に移動し、把持爪111,112が開かれる。レバー141が反時計回り方向に回動して軸153bを押し下げると、ばね155の付勢力によりテーパ部153aに押しつけられているカムローラ151,152が互いに離間する方向に移動し、把持爪111,112が閉じられる。
【0073】
上記態様により、把持爪111,112の開閉及び退避動作は以下のように行われる。
第一のロッド81の先端が下限位置に達した後、第二のロッド82が下降してその先端がブラケット147に当接すると、ガイドバー145とともにスライダ146が押し下げられる。スライダ146の下降動作に追随してレバー141が図2中時計回り方向に回動する。このレバー141の時計回り方向の回動動作によって、軸153bが持ち上げられ、これによって把持爪111,112が開かれる。
この後、レバー141の孔141cの周縁の下部と軸142aとが係合して、把持爪取付部材142を持ち上げる。カムローラ144がカムブロック143の表面の屈曲部分に達すると、ばね105の付勢力によって、把持爪取付部材142及び把持爪111,112が時計回り方向に回動させられる。
以上により、把持爪111,112が端子Pbの把持を解除するとともに、電子部品Pと干渉しない退避位置まで逃がされるわけである。
【0074】
この後、係合部材148とスライダ146との係合により、把持爪111,112が開いた状態で退避位置に維持されたまま、支持部材113とともに上昇する。
係合部材148とスライダ146との係合は、フランジ10a等、組付装置の本体に取り付けられたシリンダ180(後述の図17参照)の駆動によって解除することができる。すなわち、支持部材113が垂直方向から水平方向に向きを変えたところで、前記シリンダのピストンロッドが係合部材148を時計回り方向に回動させるわけである。これにより、係合部材148が、ボルト142aの先端が支持部材113に当接するまで回動し、かつ、この位置で把持爪111,112を閉じて、電子部品Pの端子Pbを把持する。
【0075】
[カッタ]
次に、電子部品Pをテープから取り外す際に端子Pbを切断するカッタ160を、図13〜図15を参照しながら説明する。
図13は、カッタ160及びその駆動部の構成を説明する正面図、図14は、カッタ160の保持部の拡大図、図15はこの実施形態のカッタの作用を説明する部分拡大図である。
カッタ160は、図13及び図14に示すように、軸169を中心に開閉方向に回動自在な一対のアーム161,162と、この二つのアーム161,162が互いに当接する当接線上に形成された刃161a,162aと、この刃161a,162aの噛み合い線L上に端子Pbを位置させて保持する保持部材163とを有している。
【0076】
また、図13に示すように、カッタ160の上方には、小径小出力を有する第一のシリンダ171と、大径大出力を有する第二のシリンダ172とが下向きに設けられている。第一のシリンダ171及び第二のシリンダ172は、組付装置の本体等の固定部にブラケット174等を介して取り付けられている。
第一のシリンダ171の伸縮自在なピストンロッド171aの下端とアーム161,162とは、二つのリンク部材175a,175bによって連結されている。すなわち、アーム161の肩部に取り付けられた軸165aとピストンロッド171aの下端に取り付けられた軸171bとがリンク部材175aで連結され、アーム162の肩部に取り付けられた軸166aとピストンロッド171aの下端の軸171bとがリンク部材175bで連結されている。そして、図14に示すように、ピストンロッド171aが伸縮することで、アーム161,162が軸169を中心に回動して、刃161a,162aを開閉させる。
【0077】
第二のシリンダ172の伸縮自在なピストンロッド172aの下端は、下向き略U字をなす当接面168a,168bを有するカム168が取り付けられている。カム168は、ブラケット174に取り付けられたガイド173,173によって両側を案内されながら、ピストンロッド172aの伸縮とともに昇降する。アーム161,162の肩部の軸165a,166aには、当接面168a,168bと当接するカムローラ165,166が取り付けられ、このカムローラ165,166が、カム168の下降にともなって当接面168a,168bに沿って移動することにより、刃161a,162aが噛合線L上で噛み合わさる。これにより、保持部材163に保持されている端子Pbが切断される。
【0078】
保持部材163は、軸164によって一方のアーム162に回動自在に取り付けられている。また、軸164から偏心した位置にばね167が設けられ、このばね167によって保持部材163が常時他方のアーム161側に回動するように付勢されている。
保持部材163には、端子Pbが挿入されるV字状の保持溝163a〜163dが形成されている。この実施形態では、この組付装置で組み付けが行われる複数種類の電子部品Pの端子Pbのピッチに合わせて、均等間隔で同一形状の保持溝163a〜163dが四つ形成されている。保持溝163a〜163dは、それぞれが略V字状に形成されていて、かつ、保持部材163がばね167によって常時アーム161側に付勢されているので、端子Pbの径が変化しても、必ず端子Pbの外周面に保持溝163a〜163dの内面が当接する。したがって、端子Pbが変化しても、安定的に端子Pbを保持することができるという利点がある。
【0079】
本発明の保持部材160の作用を、図16(a)〜(c)を参照しながら説明する。
図16は、保持部材163の両側に位置する二つの保持溝163a,163dを用いて、異なる径の三種類の端子Pb1〜Pb3を保持させた状態を示す部分拡大図である。
三種類の端子Pb1〜Pb3のうち、中間の径を有する端子Pb1を基準として保持溝163a〜163dを設計すると、図16(a)に示すように、端子Pb1,Pb1は、ともに、その外周が保持溝163a,163dの内面に当接した状態で、刃161a,162aの噛合線L上に保持される。
【0080】
端子Pb1よりも大きい径の端子Pb2,pb2を保持溝163a,163dに保持させると、図16(b)に示すように、軸164側(図16の紙面左側)の保持溝163aに挿入された端子Pb2は、その外周が保持溝163aの内面に当接するが、保持溝163d側では僅かながら隙間が生じる。
同様に、端子Pb1よりも小さい径の端子Pb3,pb3を保持溝163a,163dに保持させると、図16(c)に示すように、軸164と反対側(図16の紙面右側)の保持溝163dに挿入された端子Pb2は、その外周が保持溝163dの内面に当接するが、保持溝163a側では僅かながら隙間が生じる。
【0081】
このように、端子Pb2,Pb3の径が若干変化することで、一方の保持溝(163a又は163d)側で端子Pb2,Pb3との間に隙間ができるものの、この隙間は従来の保持部材353(図23参照)に比してきわめて小さいものであり、かつ、他方の保持溝(163d又は163a)では端子PB2,Pbの外周と保持溝(163d又は163a)の内面とが当接してしっかりと端子PB2,Pbを保持するので、端子Pb1〜3を安定的にカットすることができるという利点がある。
【0082】
[方法及び作用の説明]
次に、本発明の組付方法の発明を、上記構成の挿入ヘッドを備えた組付装置の作用とともに、図17,図19及び図20を参照しながら説明する。
図17(a)に示すように、初期状態において電子部品の組付装置は、挿入ヘッド100を水平方向に差し向けた状態で待機している。コンベア等からなる搬送部3は、テープに貼着された電子部品Pを一つづつ、授受位置Aまで間欠的に送る。なお、この初期状態において、把持機構110は、授受位置Aに搬入された電子部品Pと干渉しない位置に、把持爪111,112を開いた状態で退避させている。また、揺動防止機構130は、電子部品Pと干渉しない位置に当接部材131を退避させている。
【0083】
図11を参照しながら説明したように、スライダ146と係合部材148とが係合することで把持爪111,112が退避位置に保持されている。初期状態において、カッタ160は、駆動部170のピストンロッド171a,172aを縮退させて、アーム161,162を開いた状態(図14で示す状態)にしている。そして、この初期状態から、駆動部170の第一のシリンダ171が駆動して、アーム161,162を閉じ、保持部材163に端子Pbを保持させる。このときの、把持爪111,112,保持部材163及び端子Pbを図17(a)中X2方向から見た図を、図18に示す。
【0084】
図18に示すように、把持爪111,112の先端の各把持部(I〜IV)の中心軸線は、保持部材163のV字状の保持溝163a〜163dの中心を通る軸線C1〜C4と一致している。そのため、保持溝163a〜163dに保持されている端子Pbと把持爪111,112の各把持部(I〜IV)との位置のずれ量をきわめて小さくすることができる。
したがって、端子Pbを受け取る際の把持爪111,112の開き量sを可能な限り小さくすることができ、かつ、把持爪111,112の回動動作とともに、確実に把持爪111,112の各把持部(I〜IV)に端子Pbを挿入させることができる。このことは、把持爪111,112の開閉ストローク量を小さくすることができるということを意味している。そのため、把持爪111,112の肉厚を薄くすることができ、これによって、基板S上の他の電子部品と干渉する機会を少なくして、基板Sへの電子部品の実装密度を高めることができるという利点がある。
【0085】
次いで、図17(b)に示すように、授受位置Aの近傍に設けたシリンダ180を駆動させて、伸縮自在なピストンロッドで係合部材148を押すことで、スライダ146と係合部材148との係合が解除され、把持爪111,112が授受位置Aまで回動する。これにより、把持部(I〜IV)に端子Pbが挿入される。
把持部(I〜IV)に端子Pbが挿入されると、把持爪111,112が閉じて、電子部品Pの端子Pbを把持する。
この後、駆動部170の第一のシリンダ171が駆動して、アーム161,162を閉じ、保持部材163に端子Pbを保持させた状態で、刃161a,162aで端子Pbを切断する。これにより、搬送部3から把持機構110に電子部品Pが受け渡される。
【0086】
揺動防止機構130のシリンダ132を駆動させるタイミングは、刃161a,162aで端子Pbを切断する際又は切断した後のいずれかを選択することができる。
例えば、比較的大型の電子部品Pの場合には、端子Pbを切断する際に、揺動防止機構130のシリンダ132に圧力流体を供給して当接部材131を電子部品P側に移動させ、頭部Paに当接部材131を当接させるようにするとよい。これにより、カッタ160で端子Pbを切断する際の電子部品Pの揺動を防止することができる。また、切断の際に頭部Paが揺動するおそれの小さい、比較的小型の電子部品Pの場合には、切断終了後にシリンダ132を駆動させて頭部Paに当接部材131を当接させるようにしてもよい。そして、切断終了後にシリンダ132を駆動させることで、把持機構110の回動とともに電子部品Pを基板S側に移動させる際に、電子部品Pの揺動を防止することができる。
【0087】
図19(a)は、端子Pbをカッタ160によってカットした直後の状態を示している。この状態から、図19(b)に示すように、昇降駆動機構80のモータ85(図4参照)が駆動して挿入ヘッド100を下降させるとともに、時計回り方向に回動させて、垂直方向に差し向ける。そして、図19(c)に示すように、挿入ヘッド100がさらに下降して把持爪111,112の先端を基板Sとほぼ同じ高さ位置まで下降させる。このとき、把持爪111,112から下方に突出する端子Pbの先端の一部が、電子部品Pを挿入する基板Sの所定の孔内に挿入されるように、ストッパ90(図4参照)の位置を調整して挿入ヘッド100の下降高さ位置を決定するとよい。
【0088】
挿入ヘッド100が下限位置に達しても、モータ85の駆動が継続されているため、第二のロッド82がさらに下降して、図20(a)に示すように、把持爪111,112を時計回り方向に回動させる。また、これよりも若干早いタイミングで、把持爪111,112を開いて端子Pbの把持を解除する。また、電子部品Pを基板Sに向けて押し込む際に、電子部品Pと把持爪111,112が干渉しない位置まで、把持爪111,112を退避させる。この退避状態は、スライダ146と係合部材148とが係合することで維持される。
この後、シリンダ95が駆動して当接部材131を下降させ、電子部品Pを基板Sに押し込む。
【0089】
さらに、図20(b)に示すように、シリンダ95が前記とは逆に駆動し、ピストンロッド95aを縮退させて当接部材131を電子部品Pの頭部Paから離間させ、同時に、モータ85が前記とは逆に駆動して挿入ヘッド100を上昇させる。挿入ヘッド100の上昇動作とともに、把持機構110が反時計回り方向に回動して初期状態に復帰する。
以後、上記手順を繰り返して電子部品Pの基板Sへの組付作業が行われる。
【0090】
本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるものではない。
例えば、上記の説明では、昇降駆動機構80の上部にシリンダ95を設け、このシリンダ95の駆動で当接部材131を下降させて電子部品Pを基板Sに押し込むものとして説明したが、当接部材131を移動させるための流体圧シリンダ132に二段階で圧力の異なる流体(エアや油等)を供給するようにしてもよい。異なる圧力流体の供給の切り替えは、バルブ等を用いて行うことができる。このようにすることで、最初の圧力での圧力流体の供給によって当接部材131が軽く電子部品Pの頭部Paに当接して揺動を防止し、次の圧力の圧力流体の供給によって、当接部材131が電子部品Pを押して基板Sに押し込むことができる。
【0091】
また、上記の説明では、各駆動部の駆動手段としてシリンダを例に挙げて説明しているが、これらシリンダに代えて、ボールねじ・ナット機構やラック・ピニオン機構を利用した駆動手段を用いてもよいし、駆動体としてモータやソレノイド等を用いてもよい。
さらに、図17〜図20を参照しながら説明した電子部品の組付の手順では、把持爪111,112を授受位置Aの手前で待機させ、カッタ160の保持部材163が端子Pbを保持した後に、把持爪111,112を授受位置Aに移動させて端子Pbを把持させるようにしているが、把持爪111,112で端子を把持すると同時又は把持した直後に保持部材163で端子Pbの先端を保持させ、しかる後に刃161a,162aで端子Pbを切断するようにしてもよい。
また、上記の説明では、電子部品Pは、端子Pbをテープに貼着された状態で部品収納部2から供給されるものとして説明したが、把持爪111,112が端子Pbを把持できるように供給されるのであれば、電子部品Pの供給形態はこれに限られるものではない。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、端子径や電子部品の大きさ大小変化しても安定的かつ確実に前記電子部品の端子を基板の孔に挿入することができる。また、端子数が4本以上になったり、端子間の間隔が複数変化したりしても、簡単な改良を施すだけでこれらに対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子部品挿入装置における挿入ヘッドの詳細を説明するための側面図である。
【図2】図1の挿入ヘッドの縦断面図である。
【図3】図2の要部の拡大図である。
【図4】昇降駆動機構の構成を説明する縦断面図である。
【図5】図4の昇降駆動機構の作用を説明する図である。
【図6】把持爪の分解平面図である。
【図7】把持爪による端子の把持の状態を示す平面図で、図7(a)はその拡大図、図7(b)は図7(a)の把持爪をさらに部分的に拡大した図である。
【図8】本発明の把持爪の作用の説明図で、端子の径の変化にともなう把持位置の変化を示す図である。
【図9】本発明の把持爪の作用の説明図である。
【図10】本発明の把持爪の作用の説明図で、頂角が変化した場合の把持位置の変化を示している。
【図11】把持爪を電子部品と干渉しない位置まで退避させる把持爪退避機構の説明図である。
【図12】把持爪を開閉させる把持爪開閉機構の構成を説明する図で、(a)はその側面図、(b)はその背面図、(c)は(b)のX1方向矢視図である。
【図13】カッタ及びその駆動部の構成を説明する正面図である。
【図14】図13のカッタの主要部の拡大平面図である。
【図15】カッタの保持部材の拡大平面図である。
【図16】端子の径が大小変化した場合における保持部材と端子との関係を示す平面図である。
【図17】本発明の組付装置の作用を説明する図である。
【図18】図17(a)の状態における把持爪と保持部材,保持部材に保持されている端子との関係を説明する図で、把持爪,保持部材及び端子を図17(a)のX2方向から見た図である。
【図19】図17に連続する本発明の組付装置の作用を説明する図である。
【図20】図19に連続する本発明のの組付装置の作用を説明する図である。
【図21】組付装置の全体構成を示す側面図である。
【図22】図21の組付装置に設けられた把持機構の構成を説明する図である。
【図23】図21の組付装置に設けられたカッタの構成を説明する図である。
【図24】従来の組付装置における把持機構の第一の問題点を説明するための図である。
【図25】従来の組付装置におけるカッタの問題点を説明するための図である。
【図26】大きさの異なる二種類の電子部品を把持手段に把持させた場合における把持機構の第二の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
10 ガイド
10a フランジ
80 昇降駆動機構
81 第一のロッド
82 第二のロッド
83 昇降部材
84 ねじ軸
85 モータ
86 回転伝達機構
87 駒
90 ストッパ
95 シリンダ
96 第三のロッド
100 挿入ヘッド
101 挿入ヘッド本体
105,106 ばね
110 把持機構(把持手段)
111,112 把持爪
113 支持部材
120 回動機構
121 ラック
122 ピニオン
123 ラック取付部材
130 揺動防止機構
131 当接部材
132 シリンダ
140 把持爪退避機構
141 レバー
142 回動板
143 カムブロック
144 カムローラ
150 把持爪開閉機構
160 カッタ(切断手段)
170 駆動部
180 シリンダ

Claims (19)

  1. 電子部品の端子を把持する把持手段を有し、この把持手段とともに前記電子部品を基板側に移動させ、前記基板上で前記電子部品を前記基板に向けて挿入し組み付ける電子部品の組付装置において、
    前記把持手段に把持された前記電子部品に対して進退移動する当接部材と、この当接部材を進退移動させる駆動部とを有し、前記当接部材を移動させて前記把持手段に把持された前記電子部品に当接させ、かつ、前記当接部材を介して前記把持手段に把持された前記電子部品を移動させない付勢力を前記電子部品に付与することで、前記電子部品の揺動を防止する電子部品揺動防止手段を設けたこと、
    を特徴とする電子部品の組付装置。
  2. 固定部材に端子を固定させた状態で電子部品を搬送し、所定位置に搬送された前記電子部品の端子を前記把持手段で把持するとともに切断手段で前記端子を切断して、前記把持手段による前記電子部品の取り出しを可能にする場合において、前記電子部品揺動防止手段が、前記切断手段による前記端子の切断の際又は切断後に、前記当接部材を前記電子部品に当接させて揺動を防止することを特徴とする請求項1に記載の電子部品の組付装置。
  3. 前記電子部品揺動防止手段が、前記当接部材を一側に付勢する第一の付勢手段と、前記当接部材を他側に付勢する第二の付勢手段とを有し、前記第一の付勢手段と前記第二の付勢手段との付勢力の差によって、前記当接部材を前記電子部品まで移動させ、前記付勢力の差によって、前記電子部品の頭部を押して揺動を防止することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子部品の組付装置。
  4. 前記第一の付勢手段の付勢力及び前記第二の付勢手段の付勢力の少なくとも一方を調整可能としたことを特徴とする請求項に記載の電子部品の組付装置。
  5. 前記第一の付勢手段が、圧力流体によって駆動し、前記当接部材を一側に付勢するシリンダであり、前記第二の付勢手段が、前記当接部材を常時他側に付勢するばねであることを特徴とする請求項3又は4に記載の電子部品の組付装置。
  6. 前記当接部材を押して前記電子部品を前記基板に押し込む駆動手段をさらに有することを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の電子部品の組付装置。
  7. 前記第一の付勢手段がシリンダである場合において、第一の圧力で圧力流体が供給されたときに、前記当接部材で前記電子部品の頭部を押して前記電子部品の揺動を防止し、第二の圧力で圧力流体が供給されたときに、前記当接部材で前記電子部品を押して前記基板に押し込むことを特徴とする請求項5に記載の電子部品の組付装置。
  8. 前記電子部品の端子を把持する把持手段を有し、この把持手段とともに前記電子部品を基板側に移動させ、前記基板上で前記電子部品を前記基板に向けて挿入し組み付ける場合において、前記把持手段が開閉自在な一対の把持爪を有し、この把持爪が、前記端子に三方向から接する三つの接線上に形成された三つの接触面からなる一つ又は複数の把持部を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子部品の組付装置。
  9. 前記把持部に把持された端子の中心が、前記三つの接線と前記端子との接点を結んでできる三角形の内部に位置するように、前記接触面を形成したことを特徴とする請求項に記載の電子部品の組付装置。
  10. 前記把持爪が所定の軸を中心に回動して開閉する場合において、一方の前記把持爪の前記接触面がV字状に交わる二つの接線上に形成され、かつ、前記V字状に交わる二つの接線の交点が、前記軸を中心とし、前記把持爪に把持された前記端子の中心をとおる円弧の前記端子の中心における接線の近傍又は前記接線上に位置していることを特徴とする請求項8又は9に記載の電子部品の組付装置。
  11. 前記把持部を、異なる種類の前記電子部品の端子間隔及び端子数に応じた間隔及び数で設けたことを特徴とする請求項8〜10のいずれかに記載の電子部品の組付装置。
  12. 前記異なる種類の電子部品のうちの一つを基準として前記把持部を形成したことを特徴とする請求項11に記載の電子部品の組付装置。
  13. 固定部材に端子を固定させた状態で前記電子部品を搬送し、所定位置に搬送された前記電子部品の端子を把持手段で把持するとともに切断手段で前記端子を切断して、前記把持手段による前記電子部品の取り出しを可能にする場合において、前記切断手段が、前記端子を切断部分の近傍で保持する保持部材を有し、この保持部材に、前記電子部品の端子間隔に応じたピッチで複数のV溝を形成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の電子部品の組付装置。
  14. 前記保持部材を一方の前記刃部に回動自在に設け、付勢手段によって、他方の前記刃部に向けて付勢したことを特徴とする請求項13に記載の電子部品の組付装置。
  15. 前記保持部材に径の異なる複数の端子を保持させる場合において、前記複数の端子のうち、最大径と最小径の中間に位置する径を有する前記端子を基準端子として、前記保持部の前記V溝を形成したことを特徴とする請求項13又は14に記載の電子部品の組付装置。
  16. 電子部品の端子を把持手段で把持させ、前記把持手段とともに前記電子部品を基板側に移動させて前記基板に組み付ける電子部品の組付方法において、
    前記把持手段に把持された前記電子部品の頭部に当接部材を当接させ、かつ、前記当接部材を介して前記把持手段に把持された前記電子部品を移動させない付勢力を前記電子部品に付与して、前記電子部品を前記基板側に移動させる際及び前記基板に押し込む際の前記電子部品の揺動を防止したこと、を特徴とする電子部品の組付方法。
  17. 固定部材に端子を固定させた状態で電子部品を所定位置まで搬送し、この位置で前記把持手段把持させた前記端子をカッタで切断して、前記電子部品を前記固定部材から取り出し可能にする場合において、前記端子をカッタで切断する際又は切断した後に、前記把持手段に把持された前記電子部品の頭部に当接部材を当接させて、前記カッタが前記端子を切断する際又は切断した後の前記電子部品の揺動を防止したこと、を特徴とする請求項16に記載の電子部品の組付方法。
  18. 前記電子部品の端子間隔に応じたピッチで複数のV溝を有する保持部材を前記カッタの近傍に準備し、前記保持部材を前記所定位置の前記電子部品側に移動させて前記V溝に前記端子を挿入し、前記端子を前記カッタによる切断位置に保持することを特徴とする請求項17に記載の電子部品の組付方法。
  19. 前記把持手段が前記所定位置の前記電子部品の端子を把持する前に、前記保持部材を前記電子部品側に移動させ、前記V溝で前記端子を保持させることを特徴とする請求項18に記載の電子部品の組付方法。
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