JP3903799B2 - 部品実装装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の部品を順次対象物に対して実装するための部品実装装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
部品として、例えば非常に小さな電子部品を例にあげると、この種の小さな電子部品は、例えば抵抗チップやトランジスタチップなどである。この種の小さな電子部品は、例えば回路基板に対してピンセットを用いて手作業により装着される。
回路基板の上には、例えば複数カ所にクリームはんだが印刷により形成されている。このクリームはんだに対して、上述のような抵抗チップのような小さな電子部品が手作業により装着される。手作業で電子部品を装着する場合には、作業者はピンセットを用いており、このピンセットの先端に小さな電子部品を挟みこんで、回路基板上の該当する位置のクリームはんだの上にのせていく。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところがこのようなピンセットを持った手作業による小さな電子部品の装着は、次のような問題がある。
小さな電子部品を1つ1つ作業者が手作業でピンセットを用いて、電子部品の収納箱から回路基板に対して移動した後に、該当する位置のクリームはんだの上に実装していくことから、実装効率は作業者の能力に依存してしまうと共に、ピンセットの先端を該当する位置のクリームはんだの所に正確に位置決めしていくことがかなり面倒である。
【0004】
そこで本発明は上記課題を解決し、高価な電子制御による電子部品の実装機器を必要とせずに、簡単な構造でありながら作業者が適切に部品を対象物所定の位置に実装していくことができる部品実装装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的は、請求項1の発明は、複数の部品を順次対象物に対して実装するための部品実装装置であり、複数の部品を直列に収容して、その部品を供給するための供給先端部を有する部品収容部と、その部品収容部に取り付けられており、手動により付勢力に抗して部品収容部の供給先端部側に向けて移動することで、部品収容部内の部品を供給先端部から順次対象物側に押し出すための操作部と、対象物の表面に当てることで、供給先端部を対象物の表面付近に位置決めして、対象物の表面に対する供給先端部の間隔を設定し、しかも操作部の操作により供給先端部から対象物に先頭の部品を押し出して実装する際に、供給先端部を下げて間隔を小さくするための先端部位置決め部と、を備え、操作部は、把持するための把持部と、その把持部に一体的に設けられて部品収容部内の複数の部品を供給先端部から順次押し出すための押し出し棒と、を有し、部品収容部は、供給先端部において先頭に位置している部品を弾性的に押さえる先頭部品押さえ部と、押し出し棒にフリクションを付与するストッパーバネと、そのストッパーバネと部品収容部内の複数の部品との間に設けられたスペーサと、を有していることを特徴とする部品実装装置である。
【0006】
請求項1の発明では、部品収容部は、複数の部品を直列に収容しており、この部品収容部は部品を供給するための供給先端部を有し、さらに部品収容部は、供給先端部において先頭に位置している部品を弾性的に押さえる先頭部品押さえ部と、押し出し棒にフリクションを付与するストッパーバネと、そのストッパーバネと部品収容部内の複数の部品との間に設けられたスペーサと、を有している。先頭部品押さえ部は、供給先端部の付近に設けられている。この先頭部品押さえ部により、先頭に位置する部品が不用意に供給先端部から対象物側に落下してしまうのを防ぐ。
操作部は、把持するための把持部と、その把持部に一体的に設けられて部品収容部内の複数の部品を部品収容部の供給先端部から順次押し出すための押し出し棒と、を有し、部品収容部に取り付けられている。この操作部は、手動により付勢力に抗して部品収容部の供給先端部側に向けて移動することで、部品収容部内の部品を部品収容部の供給先端部から順次対象物側に押し出すためのものである。把持部は、作業者が手で把持する部分である。押し出し棒は、把持部に一体に設けられている。
先端部位置決め部は、対象物の表面に当てることで、この先端部位置決め部は、部品収容部の先端部を対象物の表面付近に位置決めして、対象物の表面に対する部品収容部の供給先端部の間隔を設定することができる。しかも、先端位置決め部は、操作部の操作により供給先端部から対象物に先頭の部品を押し出して実装する際に、供給先端部を下げて間隔を小さくする。
【0007】
これにより、操作部を操作することにより、すでに先端部位置決め部により先端部の表面に対して位置決めされている供給先端部から、供給先端部を対象物の表面に近づけながら供給先端部の先頭に位置する部品が対象物の表面の所定の位置に移して実装することができる。
このことから、作業者は、先端部位置決め部を用いることにより供給しようとする先頭の部品を対象物の表面の所定位置に対して位置がぶれることなく適切にしかもスピーディーに部品実装をすることができる。
本発明の部品実装装置は、高価な電子制御による電子部品の実装機器を必要とせずに、簡単な構造でありながら作業者が適切に部品を対象物に所定の位置に実装していくことができる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1に記載の部品実装装置において、前記部品は電子部品であり、前記対象物は回路基板である。
【0011】
請求項の発明は、請求項1に記載の部品実装装置において、先端部位置決め部は部品収容部の供給先端部付近に取り付けられており、先端部位置決め部は、操作部が手動により付勢力に抗して部品収容部の供給先端部側に向けて移動して部品収容部の供給先端部が対象物の表面に近づく際に、復帰自在に弾性的に移動することで供給先端部を対象物の表面の所定位置に導くための移動ピンを有する。
請求項では、先端部位置決め部は移動ピンを有している。この移動ピンは、操作部が手動により付勢力に抗して部品収容部の供給先端部側に向けて移動した場合に、この移動ピンが復帰自在に弾性的に移動することで、供給先端部を対象物の表面の所定位置に正しく導く。
【0012】
請求項の発明は、複数の部品を順次対象物に対して実装するための部品実装装置であり、複数の部品を直列に収容して、部品を供給するための供給先端部を有する部品収容部と、その部品収容部に取り付けられており、手動により付勢力に抗して供給先端部側に向けて移動することで、部品収容部内の部品を供給先端部から順次対象物側に押し出すための操作部と、部品収容部を保持して供給先端部を対象物の表面付近に位置させ、対象物を移動することによりその対象物との間で相対的に位置が移動可能な保持部と、その保持部に設けられて、対象物の表面に対する供給先端部の間隔を調整するための先端部間隔調整部と、を備え、保持部は、着脱可能に挿入される部品収容部を保持するアーム部と、そのアーム部が取り付けられるベース部と、を有し、ベース部は、供給先端部付近を含む対象物の範囲を見通すための開口部を有し、そのベース部は透明材料で作られていることを特徴とする部品実装装置である。
請求項では、部品収容部は、複数の部品を直列に収容しており、この部品収容部は部品を供給するための供給先端部を有している。
操作部は、把持するための把持部と、その把持部に一体的に設けられて部品収容部内の複数の部品を供給先端部から順次押し出すための押し出し棒と、を有し、部品収容部に取り付けられている。この操作部は、手動により付勢力に抗して供給先端部側に向けて移動することで、部品収容部内の部品を供給先端部から順次対象物側に押し出すためのものである。把持部は、作業者が手で把持する部分である。押し出し棒は、把持部に一体に設けられている。
保持部は、部品収容部を保持している。この保持部は、部品収容部の供給先端部を対象物の表面付近に位置させて、対象物との間で相対的に位置が移動可能な部材である。この保持部は、着脱可能に挿入される部品収容部を保持するアーム部と、そのアーム部が取り付けられるベース部と、を有し、ベース部は、部品収容部の供給先端部付近を含む対象物の範囲を見通すための開口部を有し、そのベース部は透明材料で作られている。アーム部は、部品収容部を着脱自在に保持することができる。ベース部は、このアーム部を支えている。保持部のベース部は、供給先端部付近を含む対象物の範囲を開口部を通じて見通すことができる。このベース部は透明材料により作られていることにより、ベース部を通して対象物の表面を作業者が目で見ることができる。
先端部間隔調整部は、保持部に設けられている。この先端部間隔調整部は、対象物の表面に対する部品収容部の供給先端部の間隔を調整するためのものである。
これにより、操作部を手動により付勢力に抗し操作することで、部品収容部内の部品を供給先端部から順次対象物側に押し出すことができる。この際に、部品収容部は保持部により保持されており、この部品収容部の供給先端部は、対象物の表面付近に位置決めすることができる。このことから、供給先端部を対象物の所定の位置に位置決めすることが容易に行える。
先端部間隔調整部により対象物の表面に対する供給先端部の間隔を調整できるので、供給先端部が対象物の表面に突き当たらないようにすることができる。
本発明の部品実装装置は、高価な電子制御による電子部品の実装機器を必要とせずに、簡単な構造でありながら作業者が適切に部品を対象物所定の位置に実装していくことができる。
【0014】
請求項の発明は、請求項に記載の部品実装装置において、部品は電子部品であり、対象物は回路基板である。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
なお、以下に述べる実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの形態に限られるものではない。
【0016】
図1は、本発明の部品実装装置の好ましい実施の形態を示している断面図である。
部品実装装置10は、部品装着装置とも呼んでおり、部品Pを対象物としての例えば回路基板14の表面16に対して、1つ1つ手動により装着していくための装置である。回路基板14の上の所定の位置には、クリームはんだ18があらかじめたとえば印刷法により形成されている。
部品実装装置10は、概略的には部品収容部20、操作部24、そして先端部位置決め部26を有している。
この部品実装装置10は、作業者の手Hを用いて手動により付勢力に抗して部品Pを1つずつ回路基板14の所定位置のクリームはんだ18に対して供給して実装していく。
【0017】
図1の部品収容部20について説明する。
この部品収容部20は、たとえば水平断面長方形型の収容空間部30を有している。この収容空間部30は、部品収容部20の本体32内に形成されており、本体32は直線状に長く形成された部材である。本体32の収容空間部30は、複数個の部品Pを例えば直列に積み上げて収容する構造のものである。
本体32は、供給先端部36,部品装填部38、そして内挿部40を有している。供給先端部36と部品装填部38および内挿部40は連続して形成されている。
【0018】
供給先端部36の付近には、先端に位置する実線で示す先頭の部品P1が、供給先端部36の開口端37から不用意に飛び出さないようにするために、例えば断面ほぼL字型の先頭部品押さえ部44を有している。部品装填部38の収容空間部30の中には、複数の部品Pが積み重ねて直列に装填されている。この複数の部品Pの最も上端に位置する部品P2と、あとで説明する押出し棒46の間には、ストッパーバネ48とスぺーサ50が配置されている。
【0019】
スぺーサ50はストッパーバネ48と部品P2の間に位置されており、このスぺーサ50は例えばプラスチックなどにより作られている。このスぺーサ50は、複数の部品Pが収容空間部30内でおどり動作をするのを防止して、複数の部品Pの積層状態を維持するようにしている。
ストッパーバネ48は、押出し棒46の先端部46Aとスぺーサ50の間に配置されている。このストッパーバネ48は例えば断面C字型あるいは断面V字型のような形状を有しており、中心軸CL方向に沿って弾性変形する金属やプラスチックにより作られている。このストッパーバネ48は、本体32の対面する側壁32A、32Aの内面に対して付勢力Fcを発揮する。
部品収容部20の本体32は、金属やプラスチックで作ることができる。部品収容部20を金属で作る場合には、鉄、ステンレス鋼、あるいはアルミニウムなどにより作れる。
本体32の供給先端部36は、上述したように開口端37を有している。これに対して本体32の内挿部40の上端部には、やはり上部開口端55を有している。内挿部40の外周面の途中には突起部57が設けられている。上部開口端55は例えばテーパ状に外側に開いている。
このようにテーパ状に上部開口端55が開いていることで、部品Pを上部開口端55から装入しやすくしている。
【0020】
次に、図1の操作部24について説明する。
この操作部24は、部品収容部20と同様な材質により作ることができる。操作部24は、例えば断面円形状や断面長方形状あるいは断面正方形状のような形状を採用することができる。
操作部24は、把持部60、棒押さえバネ62、すでに述べた押出し棒46を有している。
【0021】
押出し棒46は例えば金属やプラスチックにより作ることができる断面円形状の棒状体である。押出し棒46の上端部46Bは、把持部60の端部60Aから突出している。端部60Aの内側には、棒押さえバネ62が固定されている。この棒押さえバネ62の最小径部68は、押出し棒46の外周面を弾性的に押さえつけるように支えている。
押出し棒46の途中には、溝70,71,72,73が形成されている。これらの溝70ないし73は、次のような役割を果たす。
例えば図1の状態では、溝71に対して棒押さえバネ62の最小径部68がはまっている。このようにすることで、作業者が手Hで操作部24の把持部60をZ1方向に押し下げた時に、押出し棒46が相対的に把持部60に対してZ2方向に持ち上がるのを防ぐことができ、この棒押さえバネ62は、押出し棒46のZ1方向のみの移動を許すワンウェイバネの役割を果たすのである。ほかの溝70,72,73も同様に溝71と同じ役割を果たす。
棒押さえバネ62の最小径部68にかみ合う溝70〜73は、部品収容部20内に収容される部品Pの数で選択される。
【0022】
内挿部40の突起部57は、把持部60の内周面に対して弾性的に突き当たっている。このように突起部57が把持部60の内面に突き当たっていることにより、把持部60と内挿部40のフリクションの力Fdを確保して、内挿部40が把持部60に対して自重により下がってしまうのを防ぐ。
押出し棒46は、内挿部40とを把持部60の中心位置を長手方向に沿って通してある。
この操作部24は、このように部品収容部20の内挿部40に対して外側に取り付けられており、この操作部24の把持部60は、手動により先端部位置決め部26の付勢力に抗して供給先端部36側に向けてZ1方向に移動することで、供給先端部36から順次対象物である回路基板14側に供給先端部36の先頭の部品P1を押し出す機能を有している。
【0023】
次に、図1に示す先端部位置決め部26について説明する。
先端部位置決め部26は、図1の実施の形態では部品収容部20の本体32の供給先端部36付近に固定されている。この先端部位置決め部26は、いわゆるスプリングピン80を有している。このスプリングピン80は、移動ピン81を有しており、スプリングピン80内に収容されているバネにより、この移動ピン81はZ1方向に対して付勢されている。
移動ピン81の先端には、位置決め用の位置決め突起84を有している。この位置決め突起84は、回路基板14の表面16に対して機械的に突き当てることにより、供給先端部36を回路基板14の所定の位置であるクリームはんだ18に対応させた位置に位置決めする機能を有している。
【0024】
把持部60がZ1方向に押し下げられていない状態では、図1に示すように先端部位置決め部26は供給先端部36と表面16の間に間隔Lを設定している。操作部24はZ1方向に沿って作業者の手Hにより押し下げられると、部品収容部20の本体32もZ1方向に下がろうとする。この時にスプリングピン80の移動ピン81がZ2方向に復帰自在に弾性的に移動する。これによって、供給先端部36の開口端37は対象物の表面である表面16に対して近づけて間隔Lより小さくして導くことができる。
この先端部位置決め部26の移動ピン81がZ2方向に移動する際に要する力Faは、例えば次のように表すことができる。
【0025】
図1に示すように、押さえバネ62と押出し棒46の溝71の間には、力F0が設定されている。また内挿部40の突起部57と把持部60の内周面の間には、フリクションによる力Fdが設定されている。
またストッパーバネ48と本体32の側面32A,32Aの内面との間には、フリクションによる力Fcが設定されている。
さらに、供給先端部36の先頭部品押さえ部44は、先頭の部品P1に対して部品を押さえる力Fbを設定している。
これらの力Fa,Fb,Fc,FdおよびF0は、次のような関係にするのが好ましい。
すなわち力Faの値は、力Fa,力Fb,力Fc,力Fdのそれぞれの値に対してかなり大きく設定されている。そして力Faの値は(力Fb+力Fc+力Fd)の値に比べて小さく設定されている。
【0026】
次に、図1の部品実装装置10を用いて、部品Pを回路基板14に対して実装する作業について説明する。
作業者は手Hを用いて操作部24の外周面を持つ。この時に部品実装装置10は、回路基板14の表面16に対して中心軸CLで示すようにほぼ垂直に立てている。このような部品実装装置10の姿勢を保持するために、好ましくは手Hの肘88は、サポート部89により支えるのがよい。
このサポート部89の下側には、回路基板14が配置されており、回路基板14とサポート部89は机のようなベース91に置かれている。サポート部89は、作業者がこのサポート部89を通して回路基板14の表面を直接見ることができるようにするために、透明な例えばプラスチックにより作るのがよい。
【0027】
部品収容部20の本体32の中には、複数個の部品Pが直列に積み重ねて収容されている。供給先端部36の先頭には部品P1が位置している。
この状態で、作業者の手Hが把持部60をZ1方向に押し下げると、部品収容部20はZ1方向に下がる。この時に先端部位置決め部26は供給先端部36の開口端37を回路基板14の所定の位置であるクリームはんだ18に対して位置決めしている。この位置決めしている機能と同時に、先端部位置決め部26は、スプリングピン80の中のスプリング作用により、移動ピン81がZ2方向に弾性復帰可能に弾性的に移動する。
これによって供給先端部36が間隔Lよりも小さくなるように下がり、実線で示す先頭にある部品P1が先頭部品押さえ部44の力に抗して、破線で示すようにクリームはんだ18の上に実装されることになる。
そして手Hの力をゆるめると、移動ピン81がZ1方向に弾性的に復帰して移動するので、部品収容部20がZ2方向に持ち上がり、供給先端部36は間隔Lを保持する。
【0028】
次に、作業者は手Hにより部品実装装置10を持ち上げて、回路基板14の上の次の隣に位置しているクリームはんだ18に対して供給先端部36を位置決めする。この時に、やはり先端部位置決め部26があるので、作業者は供給先端部36を対応するクリームはんだ18に対して正確にかつスピーディーに位置決めすることができる。
このように作業者が部品実装装置15を持って回路基板14の表面に対して先端部位置決め部26を用いて供給先端部36を所定位置のクリームはんだ18に対し位置決めし、かつその位置がぶれないようにしながら、把持部60をZ1方向に押し下げるだけで、部品Pをクリームはんだ18に対して1つずつ順次スピーディーかつ確実に供給していくことができるのである。
【0029】
次に図2と図3を参照して、本発明の部品実装装置の別の実施の形態を説明する。
この部品実装装置10は、図1の実施の形態の部品実装装置10で説明した部品収容部20と操作部24と同様の部品収容部20と操作部24を有している。そして図2と図3に示す部品実装装置10では、図1に示す先端部位置決め部26に替えて先端部間隔調整部110を有しているのである。
図2と図3に示す部品実装装置10の部品収容部20は、図1に示す部品収容部20と構造はほぼ同じであり、図2と図3に示す操作部24の構造は、図1に示す操作部24の構造とほぼ同じであるので、各々同じ符号を記してその説明を省略する。
【0030】
図3の部品収容部25の途中部分20Aは、保持部100のアーム部120の先端部分121に対して着脱可能に挿入して固定されている。アーム部120は例えばL字型形状を有しており、アーム部120の下部122は、ベース部124に対して一体的に取り付けられている。
アーム部120とベース部124は、例えばプラスチックにより作られており特に好ましくは透明のプラスチックにより作られている。このように透明のプラスチックにより作ることにより、ベース部124を通して下側に位置している回路基板14の表面16を作業者が目で直接見ることができるというメリットがある。
【0031】
図2と図3のベース部124は例えば長方形状の板状の部材であり、アーム部120はベース部124の中央に立てて設けられている。ベース部124の下面側には、四隅にスペーサ126が設けられている。このスペーサ126は例えばゴムなどのすべらない材質により作られておりベース91の上に置かれる。このスペーサ126により形成されるベース部124の下面とベース91の表面の間の間隔は、回路基板14の厚みより大きく設定されている。ベース91はたとえば机である。
ベース部124の中央にはほぼ円形状の開口部133が設けられている。この開口部133は、ほぼ部品収容部25を中心として円形状に形成されている。開口部133を通じて、部品収容部20の供給先端部36が基板14の表面16に対し対面している。
保持部100を用いることにより、この保持部100と対象物である回路基板14との相対的な移動を行うことができる。すなわち、ベース部124と一体的になっている部品収容部20の供給先端部36と、回路基板14の表面16との相対的な移動が、回路基板14を作業者の手でベース91の表面に沿って移動することにより実現することができる。
【0032】
次に、図3に示す先端部間隔調整部110について説明する。
この先端部間隔調整部110は、特に高精度に部品Pを回路基板14の表面16のクリームはんだ18に対して装着して実装するために用いるのに最適である。先端部間隔調整部110は、スプリングピン200と高さ調整ダイヤル210を有している。
スプリングピン200は、アーム部120に埋め込みにより取り付けられている。スプリングピン200の移動ピン212の先端は、部品収容部20の本体20に対して固定されている。スプリングピン200の移動ピン212は、作業者が手Hで把持部60をZ1方向に押し下げた時に、把持部60につられて本体20がZ1方向に下がると、Z2方向に付勢力を発生する。この本体20はこのスプリングピン200の付勢力に抗してZ1方向に下がるのであるが、移動ピン212が移動ストロークの下端位置に達すると、本体20のZ1方向に沿った移動が停止する。
【0033】
高さ調整ダイヤル210は、このスプリングピン200の下端部214を支えている。高さ調整ダイヤル210のおねじ216はアーム部120のめねじ218に対してねじ込むことにより、スプリングピン200の下端部214のZ方向に関する高さ調整を行うことができる。
これによって、移動ピン212の移動ストロークの下端位置を調整でき、すなわち本体20のZ1方向に関して下がることができるストローク量を調整できる。本体20の供給先端部36と表面16との間の間隔L1を調整することができる。このためたとえば部品Pの上下方向の厚みの変化に対応して先端部36の間隔L1を調整することができるというメリットがある。
このような間隔L1の調整は、高さ調整ダイヤル210を中心線CL1を中心として回すことにより調整できる。高さ調整ダイヤル210の凹凸部230は、回転阻止爪233の存在により、不用意にはこの高さ調整ダイヤル210が回転しないようになっている。
【0034】
次に、図2と図3に示す実装装置10の使用例について説明する。
作業者は、本体20を図3のアーム部120の装着穴120Hに挿入して固定する。そして作業者が高さ調整ダイヤル210を調整して、部品Pの上下方向の高さに合わせるようにして間隔L1を調整する。
次に、作業者は回路基板14の所定位置であるクリームはんだ18を供給先端部36の真下に位置決めする。
このような状態で、作業者は手Hにより把持部60をZ1方向に押し下げることにより、本体20がZ1方向に下がり、これによって図1の実施の形態と同様にして供給先端部36に位置している最も先頭に位置する部品P1が、クリームはんだ18に対して実装される。
【0035】
作業者は回路基板14をベース91の上で移動して、次のクリームはんだ18を供給先端部36に位置決めする。そして同じ要領で次の部品Pをクリームはんだ18に対して実装することができる。
このような作業の際には、供給先端部36は、図2と図3に示すように開口部133を通して回路基板14の表面16に対面しているので、ベース部124がこのような実装作業に邪魔になることはない。またベース部124は透明材料で作られていると、作業者は直接回路基板14の表面16の状態や位置を見ることができる。
以上のようにして作業者は部品実装装置10を用いて、複数の部品を順次回路基板14の所定位置のクリームはんだ18に対して実装していくことができるのである。
【0036】
図2と図3に示す部品実装装置10は、図1の部品実装装置10に比べて特に高密度実装作業をするのに最適である。
次に図4と図5は、本発明の部品実装装置のさらに別の実施の形態を示している。
図4と図5に示す部品実装装置10が図2と図3に示す部品実装装置10と異なるのは、保持部100の構造である。保持部100は、アーム部120とベース部124を有しているがこのベース部124は、第1ベース部分124Aと第2ベース部分124Bを有している。
第1ベース部分Aと第2ベース部分124Bは好ましくは透明のプラスチック材料により作られている。これにより、作業者は第1ベース部分124Aと第2ベース部分124Bを通じて、目で回路基板14の表面16の様子や位置を直接確認することができるというメリットがある。
第1ベース部分124Aは、アーム部120の下端部分122を固定している。第2ベース部分124Bは、第1ベース部分124Aとは別の部材であり、第2ベース部分124Bの表面124Cには第1ベース部分124Aを乗せることができる。第1ベース部分124Aは、開口部133Aを有している。第2ベース部分124Bは、開口部133Bを有している。これらの開口部133A,133Bは同じ形状を有している。
【0037】
部品収容部20本体32の供給先端部36は、これらの開口部133A,133Bを通じて、回路基板14の表面16に対して直接対面することができる。第1ベース部分124Aを、第2ベース部分124Bに対して移動した場合であっても、開口部133A,133Bはそれぞれに例えばほぼ円形状であり、第1ベース部分124Aが本体に対してあたらないようになっている。
第2ベース部分124Bの下面とベース91の間には、スペーサ126が設けられている。このスペーサ126の厚みは回路基板14の厚みより大きいものである。
このような構造にすることで、保持部100のアーム部120と部品収容部20は、第2ベース部分124Bとは別に水平移動することができるので、部品収容部20の供給先端部36は回路基板14に対してさらに容易に位置決めできる。
【0038】
図4と図5に示す実施の形態の部品実装装置10のその他の構成要素については、図2と図3に示す部品実装装置10の対応する部分の構成要素とほぼ同じであるので、その説明を用いることにする。
図6と図7は、本発明のさらに別の実施の形態を示している。
図6の実施の形態の部品実装装置10は、図2の部品実装装置10とほぼ同じ構造であるが、拡大して見るためのルーペ250が装着されているというようなことになる。このルーペ250は、例えばアーム部120に対して取り付けられており、部品収容部20の周囲に設けられている。このようなルーペ250が設けられることにより、作業者は供給先端部36および回路基板14のクリームはんだ18の付近を拡大して目視により確認することができる。
【0039】
図7の実施の形態の部品実装装置10は、図2の実施の形態の部品実装装置10に対して異なる点としては、照明用のライト300が設けられている点である。
このライト300は例えばアーム部120の先端に設けられている。ライト300は供給先端部36付近を照明することができ、これにより作業者は目視により供給先端部およびクリームはんだ18の付近を明るくして見ることができる。図6と図7の実施の形態のルーペ250とライト300は同時に装着するようにしてもよい。
このようなルーペ250とライト300は、図2と図3に示す実施の形態に限らず、図4と図5に示す実施の形態に対して適用してももちろん構わない。
【0040】
本発明は上記実施の形態に限定されることはなく、例えば実装しようとする部品は電子部品以外の部品であってももちろん構わない。部品を装着しようとする対象物としては、回路基板以外のものであってももちろん構わない。
部品の形状は、すでに図に示した直方体形状や立方体形状のほかに円柱形状やその他の形状であってももちろん構わない。
本発明の部品装着装置は、電子部品を基板のような対象物に供給する分野に限らず、まったく異なる分野に使用されている部品を対象物に対して装着する場合にも用いても構わない。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、高価な電子制御による電子部品の実装機器を必要とせずに、簡単な構造でありながら作業者が適切に部品を対象物所定の位置に実装していくことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品実装装置の好ましい実施の形態を示す図。
【図2】本発明の部品実装装置の別の実施の形態を示す斜視図。
【図3】図2の実施の形態の部品実装装置の断面を有する側面図。
【図4】本発明の部品実装装置のさらに別の実施の形態を示す斜視図。
【図5】図4の部品実装装置の断面を有する側面図。
【図6】本発明の部品実装装置の断面を有する側面図。
【図7】本発明のさらに別の実施の形態を示す断面を有する側面図。
【符号の説明】
10・・・部品実装装置、14・・・回路基板(対象物の一例)、16・・・対象物の表面、18・・・クリームはんだ、20・・・部品収容部、24・・・操作部、26・・・先端部位置決め部、30・・・収容空間部、32・・・部品収容部の本体、36・・・供給先端部、38・・・部品装填部、40・・・内挿部、46・・・押出し棒、48・・・ストッパーバネ、80・・・スプリングピン、L・・・間隔、P・・・部品、P1・・・先頭の部品、H・・・手

Claims (5)

  1. 複数の部品を順次対象物に対して実装するための部品実装装置であり、
    複数の前記部品を直列に収容して、当該部品を供給するための供給先端部を有する部品収容部と、
    前記部品収容部に取り付けられており、手動により付勢力に抗して前記供給先端部側に向けて移動することで、当該部品収容部内の前記部品を当該供給先端部から順次前記対象物側に押し出すための操作部と、
    前記対象物の表面に当てることで、前記供給先端部を当該対象物の前記表面付近に位置決めして、対象物の表面に対する当該供給先端部の間隔を設定し、しかも前記操作部の操作により供給先端部から対象物に先頭の前記部品を押し出して実装する際に、供給先端部を下げて前記間隔を小さくするための先端部位置決め部と、を備え
    前記操作部は、把持するための把持部と、当該把持部に一体的に設けられて前記部品収容部内の複数の前記部品を前記供給先端部から順次押し出すための押し出し棒と、を有し、
    前記部品収容部は、前記供給先端部において先頭に位置している前記部品を弾性的に押さえる先頭部品押さえ部と、前記押し出し棒にフリクションを付与するストッパーバネと、当該ストッパーバネと当該部品収容部内の複数の前記部品との間に設けられたスペーサと、を有している
    ことを特徴とする部品実装装置。
  2. 前記部品は電子部品であり、前記対象物は回路基板である請求項1に記載の部品実装装置。
  3. 前記先端部位置決め部は前記供給先端部付近に取り付けられており、
    前記先端部位置決め部は、前記操作部が手動により付勢力に抗して前記供給先端部側に向けて移動して当該供給先端部が前記対象物の前記表面に近づく際に、復帰自在に弾性的に移動することで前記供給先端部を前記対象物の前記表面の所定位置に導くための移動ピンを有する請求項1に記載の部品実装装置。
  4. 複数の部品を順次対象物に対して実装するための部品実装装置であり、
    複数の前記部品を直列に収容して、当該部品を供給するための供給先端部を有する部品収容部と、
    前記部品収容部に取り付けられており、手動により付勢力に抗して前記供給先端部側に向けて移動することで、当該部品収容部内の前記部品を当該供給先端部から順次前記対象物側に押し出すための操作部と、
    前記部品収容部を保持して前記供給先端部を前記対象物の表面付近に位置させ、対象物を移動することにより当該対象物との間で相対的に位置が移動可能な保持部と、
    前記保持部に設けられて、前記対象物の前記表面に対する前記供給先端部の間隔を調整するための先端部間隔調整部と、を備え
    前記保持部は、着脱可能に挿入される前記部品収容部を保持するアーム部と、当該アーム部が取り付けられるベース部と、を有し、
    前記ベース部は、前記供給先端部付近を含む前記対象物の範囲を見通すための開口部を有し、当該ベース部は透明材料で作られている
    ことを特徴とする部品実装装置。
  5. 前記部品は電子部品であり、前記対象物は回路基板である請求項に記載の部品実装装置。
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