JP3998206B2 - 画像形成装置および画像形成装置のプロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

この発明は、レーザを用いる複写機・プリンタ・ファクシミリまたはそれらの複合機など、帯電・光書込み・現像・転写・クリーニングなどを繰り返して順次像担持体上にトナー画像を形成し、そのトナー画像を逐次転写して用紙・カード等の転写材に記録を行う電子写真式画像形成装置に関する。また、そのような電子写真式画像形成装置で用いるプロセスカートリッジに関する。
従来、この種の画像形成装置の中には、たとえば図10に示すように、画像形成装置本体内にプロセスカートリッジ1を着脱自在に設け、そのプロセスカートリッジ1のカートリッジケース2内に像担持体3や現像装置4を備えるものがある。
現像装置4は、現像ローラ5を設け、現像剤貯蔵部6内に一成分現像剤を収納してなり、現像ローラ5で一成分現像剤である磁性トナーを付着して像担持体3上の静電潜像を現像していた。そして、像担持体3上に形成したトナー画像は、転写ローラ7により、レジストローラ8でタイミングを取って送り出した転写材pに転写していた。
ところで、このような画像形成装置では、たとえば図11に示すように、現像ローラ5の周面とカートリッジケース2の底部2a上面間の距離hを、1.5〜2mm程度とし、それらの間を通過する磁性トナーを現像ローラ5の磁力によって保持する。よって、一般に、現像剤貯蔵部6内のトナーがそれらの間を通過して、現像後画像転写前の像担持体3表面に近接する近接部分2bに付着することは少なかった。
しかし、像担持体3表面や現像ローラ5表面から飛散したトナーtが、図12に示すように近接部分2bに付着し、それがやがて塊となって何らかの拍子でカートリッジケース2から飛び出して転写材pを汚したり、プロセスカートリッジ1を取り出すときに触れて手を汚したりする問題があった。
このため、従来の画像形成装置の中には、たとえば図13に示すように、近接部分2bの内面に全面を貼り付けるかたちで導電性部材9を設け、その導電性部材9に磁性トナーの帯電極性と同極性の電圧を印加するものがある。
導電性部材9は、たとえば図14に示すように、現像ローラ5と平行に設け、両端9aをカートリッジケース2の外側に引き出してカートリッジケース2の外側面に重ね合わせ、板ばね状の導電性端子部材mを介して現像ローラ5のローラ軸5aと電気的に接続していた。
特開昭61−032874号公報 実開昭64−029654号公報 実開平02−058252号公報 特開平05−249823号公報
ところが、このようなものでも、導電性部材9にトナーが付着することを完全に防止することは難しく、また図15に示すように導電性部材9をまわり込んで近接部分2bにトナーが付着し、やはり転写材pを汚したり、手を汚したりする不具合を生ずることがあった。
そこで、この発明の課題は、そのような不具合を解決し、飛散トナーにより転写材を汚したり、手を汚したりするおそれをなくすことにある。
そのため、請求項1に記載の発明は、現像ローラを用いて現像位置で像担持体に現像剤を付着して画像を形成し、その画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置において、前記現像位置を被うケースを前記転写材の搬送経路近傍まで延長して現像後画像転写前の前記像担持体表面に近接する近接部分を形成し、その近接部分の搬送経路側の面を、重力方向下方から上方へと搬送される転写材を案内するガイド部とするとともに、前記近接部分の、転写材搬送方向下流側端部の前記現像ローラ側に、その近接部分よりも前記像担持体側に突出して導電性部材を設け、その導電性部材に現像剤と同極性の電圧を印加する一方、前記導電性部材の前記搬送経路側に非導電性部材を備えて2層とするとともに、層となった部材を1mmたわませる力を20gf/cm以上とする、ことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、現像ローラを用いて現像位置で像担持体に現像剤を付着して画像を形成し、その画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置のプロセスカートリッジにおいて、前記現像位置を被うケースを前記転写材の搬送経路近傍まで延長して現像後画像転写前の前記像担持体表面に近接する近接部分を形成し、その近接部分の搬送経路側の面を、重力方向下方から上方へと搬送される転写材を案内するガイド部とするとともに、前記近接部分の、前記転写材搬送方向下流側端部の前記現像ローラ側に、その近接部分よりも前記像担持体側に突出して導電性部材を設け、その導電性部材に現像剤と同極性の電圧を印加する一方、前記導電性部材の前記搬送経路側に非導電性部材を備えて2層とするとともに、層となった部材を1mmたわませる力を20gf/cm以上とする、ことを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、画像形成装置にあって、現像位置を被うケースを転写材の搬送経路近傍まで延長して現像後画像転写前の像担持体表面に近接する近接部分を形成するので、そのケースの近接部分で現像位置からのトナー飛散を防止して飛散トナーにより転写材を汚したり、手を汚したりするおそれをなくすことができる。しかも、近接部分の搬送経路側の面を転写材を案内するガイド部とするので、近接部分を、転写材を案内するガイド部としても兼用し、転写材を搬送経路を通して無理なく搬送することができる。
また、近接部分に導電性部材を設け、その導電性部材に現像剤と同極性の電圧を印加するから、上記効果に加えて、導電性部材で遮って、像担持体や現像ローラから飛散した浮遊トナーが、その導電性部材を乗り越えて近接部分の正面側に付着しにくくし、飛散トナーにより転写材を汚したり、手を汚したりするおそれをなくすことができる。
さらに、近接部分よりも像担持体側に突出して導電性部材を設けるから、上記効果に加えて、突出する導電性部材で遮って、像担持体や現像ローラから飛散した浮遊トナーが、その導電性部材を乗り越えて近接部分の正面側に付着しにくくし、飛散トナーにより転写材を汚したり、手を汚したりするおそれをなくすことができる。
またさらに、画像形成装置にあって、導電性部材の搬送経路側に非導電性部材を備えて2層とするから、上記効果に加えて、非導電性部材で遮って転写材が導電性部材に直接接触しまたは近接しないようにし、転写材に不必要な電荷が付与されないようにして、画像品質の低下を防止することができる。加えて、2層となった部材を1mmたわませる力を20gf/cm以上とするから、転写材に押されて2層となった部分がたわむことを防ぎ、復元するときにその反動で、付着しているトナーが浮遊して飛散することを阻止し、画像品質の低下を一層防止することができる。
請求項に係る発明によれば、画像形成装置のプロセスカートリッジにあって、現像位置を被うケースを転写材の搬送経路近傍まで延長して現像後画像転写前の像担持体表面に近接する近接部分を形成するので、そのケースの近接部分で現像位置からのトナー飛散を防止して飛散トナーにより転写材を汚したり、手を汚したりするおそれをなくすことができる。しかも、近接部分の搬送経路側の面を転写材を案内するガイド部とするので、近接部分を、転写材を案内するガイド部としても兼用し、転写材を搬送経路を通して無理なく搬送することができる。
また、画像形成装置のプロセスカートリッジにあって、近接部分に導電性部材を設け、その導電性部材に現像剤と同極性の電圧を印加するから、上記効果に加えて、導電性部材で遮って、像担持体や現像ローラから飛散した浮遊トナーが、その導電性部材を乗り越えて近接部分の正面側に付着しにくくし、飛散トナーにより転写材を汚したり、手を汚したりするおそれをなくすことができる。
さらに、画像形成装置のプロセスカートリッジにあって、近接部分よりも像担持体側に突出して導電性部材を設けるから、上記効果に加えて、突出する導電性部材で遮って、像担持体や現像ローラから飛散した浮遊トナーが、その導電性部材を乗り越えて近接部分の正面側に付着しにくくし、飛散トナーにより転写材を汚したり、手を汚したりするおそれをなくすことができる。
またさらに、画像形成装置のプロセスカートリッジにあって、導電性部材の搬送経路側に非導電性部材を備えて2層とするから、上記効果に加えて、非導電性部材で遮って転写材が導電性部材に直接接触しまたは近接しないようにし、転写材に不必要な電荷が付与されないようにして、画像品質の低下を防止することができる。
加えて、2層となった部材を1mmたわませる力を20gf/cm以上とするから、転写材に押されて2層となった部分がたわむことを防ぎ、復元するときにその反動で、付着しているトナーが浮遊して飛散することを阻止し、画像品質の低下を一層防止することができる。
以下、図面を参照しつつ、この発明の実施の形態につき説明する。
図1には、レーザプリンタの要部概略構成を示す。図中符号10は、プリンタ装置本体の内部に設けるドラム状の像担持体である。図中右側が、プリンタ装置本体の正面側である。
使用時は、この像担持体10を図中矢示方向(反時計方向)に回転する。そして、はじめに表面を帯電ローラ11で一様に帯電し、次いで不図示の光書込み装置からレーザ光Lを照射して書込みを行い、像担持体10の表面に静電潜像を形成する。
ところで、像担持体10のまわりに設ける現像装置12には、現像ローラ13を備え、現像剤貯蔵部18内に一成分現像剤を収納してなる。現像ローラ13には、像担持体10の表面に形成した静電潜像の静電吸引力と相俟って一成分現像剤である磁性トナーを像担持体10へと付着すべく、不図示の電源より交流成分と直流成分を重畳した現像バイアス電圧を印加する。
そして、像担持体10の回転とともに、現像装置12の現像ローラ13を用いて現像位置で磁性トナーを付着して像担持体10上の静電潜像を現像する。現像装置12には、現像ローラ13との間で摺擦してトナーを摩擦帯電する現像ブレード14、トナーを攪拌搬送する攪拌軸15およびアジテータ16、現像装置12内のトナー残量を検知するトナーエンドセンサ17などを設けてなる。
他方、像担持体10の回転とともに、不図示の給紙カセット内に設けるシート状の転写材を順に繰り出し、レジストローラ対19間に突き当てて止める。そして、前述した像担持体10上の画像にタイミングを合わせてレジストローラ対19を回転し、カートリッジケース30の外面のガイド部30aで案内して像担持体10と転写ローラ20間の転写ニップへと搬送し、転写ローラ20で像担持体10上のトナー画像を該転写材に転写する。
画像転写後の図示転写材Pは、除電針21で除電後、搬送経路を通してそのまま上方へと搬送し、図示省略した定着装置の定着ローラと加圧ローラ間の定着ニップへと導き、そこで熱と圧力とを加えて転写材P上の転写画像を定着して後、画像面を下にして排紙部へと排出する。
一方、画像転写後の像担持体10は、その回転とともにクリーニング装置27のクリーニングブレード28で残留トナーを除去し、帯電ローラ11による再度の帯電に備える。
なお、この図示レーザプリンタにおける作像条件は、像担持体10上の帯電電位(白部電位)が−750(V)、露光部電位(黒部電位)が−100(V)、現像バイアス電圧(交流成分)が−1.8(kV)と現像バイアス電圧(直流成分)が−600(V)の重畳バイアス電圧、転写電流が+12(μA)、像担持体線速が100mm/secである。
ところで、図示レーザプリンタでは、上述した像担持体10と帯電ローラ11と現像装置12とクリーニング装置27などを1つの筐体であるカートリッジケース30内に収納し、プロセスカートリッジ32を構成する。そして、各部品間の相対位置精度を向上して画像形成装置本体の小型化を図り、また部品交換も別々の時期に行うことなく一括して行うことを可能として取り扱いを容易とするとともに、寿命管理を簡単とし、メンテナンス作業を簡易とすることができる。
プロセスカートリッジ32には、またカートリッジケース30で支持し、支軸34を中心として開閉自在に像担持体シャッタ35を設ける。そして、不図示のスプリングで閉方向へと付勢してなる。
これにより、プリンタ装置本体の正面カバーを開いたときには、その正面カバーで支持する転写ローラ20を移動する一方、像担持体シャッタ35を、付勢力に基づき閉じて不図示の部材に当接し、像担持体10を被う保護位置とする。
他方、装置本体の正面カバーを閉じたときには、その正面カバーに備えるレバー部で突当部36の突当面36aを押して、付勢力に抗して像担持体シャッタ35を支軸34を中心として開き、画像転写後の転写材Pが定着装置へと向かう搬送経路を開通して、図示するように像担持体10の被いを解除する退避位置へと移動する。
さて、上述したようなレーザプリンタでは、トナー付着量の多い黒ベタ画像をプリントするときや、プリント枚数の多いときなど、多くのトナーが飛散し、カートリッジケース30の、現像後画像転写前の像担持体10表面に近接する近接部分30bに付着する。この近接部分30bは、図示例では像担持体10から2mm、現像ローラ13からは14mmの距離にあり、現像ローラ13よりも像担持体10に近接して位置する。
そこで、このでは、その近接部分30bの内面に、表面磁束密度が50±5mTの磁石42を貼り付けて設けるようにする。そして、像担持体10や現像ローラ13から飛散した浮遊トナーTを、図2に示すごとく磁石42の磁力により磁気的に保持し、像担持体10へと再飛散して画像品質が低下することを防止し、また近接部分30bに付着したトナーが塊となってカートリッジケース30から飛び出すことを防止する。
ところが、磁石42まわりに多くの量のトナーが付着すると、やはり磁石42の磁力のみでは保持しきれなくなる可能性がある。そこで、たとえば図3に示すように、近接部分30bに磁石42を、シート状の導電性部材40を介して設け、その導電性部材40に磁性トナーと同極性の電圧を印加し、磁石42方向に多くのトナーが飛んで来ないようにするとよい。
導電性部材40は、図示例では体積抵抗10(Ωcm)とする。10(Ωcm)に限らず、10〜10(Ωcm)の範囲であれば、目的を達成することができる。
そして、従来と同様に、たとえば図4に示すとおり、現像ローラ13と平行に設け、両端40aをカートリッジケース30の外側に引き出してカートリッジケース30の外側面に重ね合わせ、板ばね状の導電性端子部材41を介して現像ローラ13のローラ軸13aと電気的に接続する。
これにより、導電性部材40には、現像ローラ13に印加する交流成分と直流成分とを重畳した現像バイアス電圧と同極性のバイアス電圧、つまり現像剤と同極性の電圧を印加する。
しかしながら、図3および図4に示すように、磁石42を導電性部材40の先端近くに設けると、磁石42に付着したトナーTがやはり徐々に増えて、図5に示すように近接部分30bの表側にまでまわり込み、やがて転写材Pを汚したり、プロセスカートリッジ32を取り出すときに触れて手を汚したりするおそれがある。
そこで、磁石42は、接着の公差も含めて、磁性トナーを保持可能な範囲a(図6参照)が、導電性部材40の像担持体10側先端から0.5〜3mmとなるように取り付けるようにするとよい。このようにすると、磁石42による保持トナーが、図5に示すように近接部分30bの表側にまでまわり込むことを阻止することができる。
実験によると、磁性トナーを保持可能な範囲aを導電性部材40の先端から0.5mm以下とすると、数千枚のプリントを行ったりするとき、導電性部材40にトナーが付着し、プリント時にそのトナーが転写材Pに付着して画像品質が低下することとなる。0.5〜3mmとすると、良好であったが、3mm以上とすると、数百枚のプリントで画像汚れが発生した。
さて、図示レーザプリンタでは、図6に示すように磁性トナーを保持可能な範囲aと像担持体10との最短距離をXとすると、そのXを1.5〜3mmとするとよい。このXが1mm以下となると、磁石42で磁気的に保持するトナーが、像担持体10の回転にともなう気流等により、像担持体10へと再飛散して画像品質が低下するおそれがある。
また、この最短距離Xと像担持体10の移動線速Yとの関係を、
X≧Y/100
とするとよい。このような関係とすると、磁石42で磁気的に保持するトナーが、像担持体10の回転にともなう気流等により、像担持体10へと再飛散して画像品質を低下するおそれがないことが実験的に求められた。
さらに、像担持体10の線速が100mm/sec以下のときは、線速に関係なく、Xが1mm以下となると粒状トナー汚れが発生することが実験的に確かめられた。そこで、磁性トナーを保持可能な範囲aと像担持体10との最短距離Xを1.0mm以上とするとよい。
ところで、図6に示す例では、たまたま導電性部材40を近接部分30bよりも像担持体10側に突出して設ける。このように、導電性部材40を近接部分30bよりも突出して設けると、突出する導電性部材40で遮って、磁石42による保持トナーが、その導電性部材40を乗り越えて近接部分30bの表側にまでまわり込むことを防ぎ、トナーを近接部分30bの正面側に付着しにくくすることができる。
なお、以上説明したレーザプリンタでは、飛散トナーで転写材を汚したり、手を汚したりするおそれを確実になくすべく、現像後画像転写前の像担持体10表面に近接する近接部分30bに磁石42を設けた。しかし、たとえば図7に示すように、磁石42を設けることなく、現像後画像転写前の像担持体10表面に近接する近接部分30bの現像ローラ13側に、その近接部分30bよりも像担持体10側に突出して導電性部材40を設け、その導電性部材40に現像剤と同極性の電圧を印加するだけでも、この発明の課題を十分に達成することができる。
しかし、このように導電性部材40を近接部分30bから突出して設けると、カートリッジケース30の外面のガイド部30aで案内して転写ニップへと搬送する転写材Pがこの導電性部材40に接触または近接し、現像バイアス電圧と同極性に帯電したりして不均一な電荷を持ち、画像転写時に転写むらを生じてトナーの飛び散りなどを発生し、画像品質が低下する問題があった。
特に、図示レーザプリンタのように、現像バイアス電圧が直流成分に交流成分成分を重畳したものであるとき、交流成分のピーク電圧は500〜3000(V)程度に設定されることが多く、この電圧により異常画像の発生が顕著となった。
そこで、図8に示すように、シート状の導電性部材40の近接部分30b側に同じくシート状の非導電性部材44を接着して2層とし、この非導電性部材44で遮って転写材Pが導電性部材40に直接接触しまたは近接しないようにし、転写材Pに不必要な電荷が付与されないようにして、特に帯電が生じやすくなる表面加工を施した転写材Pに対して転写むらの発生を防止することができる。
非導電性部材44としては、たとえば厚さが0.2mmのPET(ポリエチレンテレフタレート)を用いる。
なお、この図8に示すレーザプリンタでは、非導電性部材44に転写材Pを接触するとき、2層となったシート部材40・44を1mmたわませる力を20gf/cm以上とするとよい。
図7に示すように導電性部材40のみの場合には、それを1mmたわませる力は10gf/cmであり、この場合には、転写材Pにより導電性部材40がたわんで復元するとき、その反動でトナーが浮遊して飛散する問題があった。
20gf/cm以上とすると、反動で飛散することによるトナー汚れを比較的少なくすることができる。たわませる力を大きくするほど、トナー汚れを少なくすることができ、好ましくは50gf/cm以上とすることが望ましい。
ここで、導電性部材40の近接部分30b側に非導電性部材44を備えるとき、図9に示すように、導電性部材40の先端より非導電性部材44の先端を像担持体10側に近付けるようにすると、転写材Pが導電性部材40にまったく接触しなくなるばかりか、非導電性部材44をまわり込む電荷も防いで転写材Pの帯電を完全に防止し、画像品質の低下を阻止することができる。
なお、以上述べた例では、「現像後画像転写前の像担持体10表面に近接する近接部分」が、プロセスカートリッジ32のカートリッジケース30の一部である場合について説明した。しかし、近接部分は、それに限らず、現像装置の現像ケースであってもよいし、その他の筐体の一部であってもよい。
ーザプリンタの要部概略構成図である。 その浮遊トナーを近接部分の磁石で保持する状態説明図である。 他例であるレーザプリンタにおけるその浮遊トナーを磁石で保持する状態説明図である。 そのプロセスカートリッジの部分斜視図である。 その磁石で保持したトナーが近接部分の表側にまでまわり込んだ状態説明図である。 さらに他例であるレーザプリンタにおけるプロセスカートリッジの部分拡大図である。 またさらに他例であるレーザプリンタにおけるプロセスカートリッジの部分拡大図である。 さらにまた他例であるレーザプリンタにおけるプロセスカートリッジの部分拡大図である。 その変形例であるプロセスカートリッジの部分拡大図である。 従来のレーザプリンタの概略構成図である。 そのプロセスカートリッジの部分拡大図である。 カートリッジケースの近接部分にトナーが付着した状態説明図である。 従来の他のレーザプリンタにおけるプロセスカートリッジの部分拡大図である。 そのプロセスカートリッジの部分斜視図である。 その近接部分にトナーが付着した状態説明図である。
符号の説明
10 像担持体
12 現像装置
13 現像ローラ
13a ローラ軸
30 カートリッジケース
30a ガイド部
30b 近接部分
32 プロセスカートリッジ
40 導電性部材
42 磁石
44 非導電性部材
a 磁石が現像剤を保持可能な範囲
P 転写材
T 磁性トナー

Claims (2)

  1. 現像ローラを用いて現像位置で像担持体に現像剤を付着して画像を形成し、その画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置において、
    前記現像位置を被うケースを前記転写材の搬送経路近傍まで延長して現像後画像転写前の前記像担持体表面に近接する近接部分を形成し、
    その近接部分の搬送経路側の面を、重力方向下方から上方へと搬送される転写材を案内するガイド部とするとともに、
    前記近接部分の、転写材搬送方向下流側端部の前記現像ローラ側に、その近接部分よりも前記像担持体側に突出して導電性部材を設け、
    その導電性部材に現像剤と同極性の電圧を印加する一方、
    前記導電性部材の前記搬送経路側に非導電性部材を備えて2層とするとともに、
    層となった部材を1mmたわませる力を20gf/cm以上とする、
    ことを特徴とする、画像形成装置。
  2. 現像ローラを用いて現像位置で像担持体に現像剤を付着して画像を形成し、その画像を転写して転写材に記録を行う画像形成装置のプロセスカートリッジにおいて、
    前記現像位置を被うケースを前記転写材の搬送経路近傍まで延長して現像後画像転写前の前記像担持体表面に近接する近接部分を形成し、
    その近接部分の搬送経路側の面を、重力方向下方から上方へと搬送される転写材を案内するガイド部とするとともに、
    前記近接部分の、転写材搬送方向下流側端部の前記現像ローラ側に、その近接部分よりも前記像担持体側に突出して導電性部材を設け、
    その導電性部材に現像剤と同極性の電圧を印加する一方、
    前記導電性部材の前記搬送経路側に非導電性部材を備えて2層とするとともに、
    層となった部材を1mmたわませる力を20gf/cm以上とする、
    ことを特徴とする、画像形成装置のプロセスカートリッジ。
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