JP3997165B2 - 基板処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、液晶表示デバイス等に使用されるガラス基板に所定の処理を行う基板処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
LCD(Liquid Crystal Display)等の製造工程においては、LCD用のガラス基板上にITO(Indium Tin Oxide)の薄膜や電極パターンを形成するために、半導体デバイスの製造に用いられるものと同様のフォトリソグラフィ技術が利用される。フォトリソグラフィ技術では、フォトレジストをガラス基板に塗布し、これを露光し、さらに現像する。また、フォトリソグラフィ工程の前には基板を洗浄する。
【0003】
例えば基板を洗浄する洗浄装置には、基板を保持するためのスピンチャックが設けられている。このスピンチャックの縁部には例えば基板の4角をガイドするガイドピンが取り付けられている。またこの洗浄装置には基板を吸着して外部との間で基板の受け渡しを行うための吸着ノズルがスピンチャックの中央付近で昇降可能に設けられている。この吸着ノズルは負圧作用により基板を吸着するものである。その負圧作用が働いているか否かによって、すなわち吸着ノズルにより基板が吸着されているか否かによって、例えば基板の周縁部がガイドピンに乗り上げたか否かを判断している。基板がガイドピンに乗り上げた状態では、基板がスピンチャックから浮き上がった状態となるので、例えばスピンチャックと同じ高さに設けられた吸着ノズルが基板を吸着していない状態となるからである。このようにして、基板が正常位置で保持されているか否かを判断している(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開平11−274278号公報(段落[0025]、図6、7)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、最近の基板は大型であるので自重で中央付近が撓みやすい。そのため、基板がガイドピンに乗り上げた状態であっても中央付近に設けられた吸着ノズルにより基板を吸着する。その結果、基板がガイドピンに乗り上げた状態であっても正常位置で保持していると判断してしまう。この状態では基板が適切に保持されていないため、例えば洗浄処理のためにスピンチャックを高速回転させた場合非常に危険である。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、基板がガイドピン等の部材に乗り上げても適切に基板の保持状態を把握することができる基板処理装置を提供することにある。
【0007】
本発明の目的は、基板がガイドピン等の部材に乗り上げても正常位置に載置されるように補正することができる基板処理装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明は、基板を載置させて保持する保持部材と、前記保持部材に取り付けられ、基板を載置させ保持するために基板の周縁部の少なくとも一部を案内する案内部材と、前記保持部材に保持される基板の周縁側で昇降自在に配置され、圧力差で基板を吸着する第1の吸着部と、前記圧力差が発生しているか否かに基づいて、前記保持部材が保持する基板の位置が正常か否かを判別する判別手段と、前記第1の吸着部より前記保持部材で保持される基板の中央側で昇降自在に配置され、圧力差で基板を吸着する第2の吸着部と、前記第1の吸着部と前記第2の吸着部とを一体的に昇降駆動させる駆動部と、前記第1の吸着部に接続された第1の配管と、前記第2の吸着部に接続された第2の配管と、前記第1の配管と前記第2の配管とが結合して合流する合流管と、前記合流管に接続され前記第1及び第2の配管内を減圧することで前記第1及び第2の吸着部に圧力差を発生させるための減圧手段とを具備し、前記判別手段は、前記第1の配管内の圧力を検出する第1のセンサと、少なくとも前記合流管内の圧力を検出する第2のセンサと
を有し、当該基板処理装置は、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサのそれぞれの検出信号の正常値または異常値を判断する判断部と、前記判断部が前記第2のセンサの検出信号のみが異常値であると判断した場合、前記減圧手段による減圧作用を停止し、前記減圧手段により再度減圧するように制御する手段とをさらに具備する。
【0009】
判別手段は例えば前記第1の吸着部付近の圧力の所定の閾値(またはその圧力が所定の範囲内にあるか否か)を基準として保持部材が保持する基板の位置が正常か否かを判断することができる。案内部材の近傍の程度、すなわち第1の吸着部と案内部材との距離は、基板の大きさ、または基板の硬さ(撓む程度)等に依存する。つまり、例えば保持部材に基板が載置される時、案内部材に基板が乗り上げて基板が撓んでも第1の吸着部が基板を吸着せず、圧力差が発生しないような位置である。
【0010】
本発明では、保持部材で基板を保持する際に案内部材の高さとほぼ同じかそれより低くい位置に第1の吸着部材を配置するようにする。第1の吸着部が保持部材に保持される基板の周縁側に配置されているので、基板が案内部材に乗り上げ例えば自重で基板が撓んだとしても第1の吸着部が基板を吸着してしまうことはない。これにより、基板が案内部材に乗り上げたことを確実に検出することができる。したがって適切に基板の保持状態を把握することができる。
【0011】
また、前記第1の吸着部より前記保持部材で保持される基板の中央側で昇降自在に配置され、圧力差で基板を吸着する第2の吸着部をさらに具備する。本発明では、第1の吸着部と第2の吸着部とを両方使用することにより、基板を撓ませることなく基板の受け渡しが可能となる。例えば、前記第1の吸着部と前記第2の吸着部とを一体的に昇降駆動させる駆動部をさらに具備すれば、効率的な基板の受け渡しを行うことができる。
【0012】
さらに、前記第1の吸着部に接続された第1の配管と、前記第2の吸着部に接続された第2の配管と、前記第1の配管と前記第2の配管とが結合して合流する合流管と、前記合流管に接続され前記第1及び第2の配管内を減圧することで前記第1及び第2の吸着部に圧力差を発生させるための減圧手段とをさらに具備し、前記判別手段は、前記第1の配管内の圧力を検出する第1のセンサと、少なくとも前記合流管内の圧力を検出する第2のセンサとを有する。本発明では、第1のセンサにより基板が案内部材に乗り上げたか否かを検出する。一方、第2のセンサにより基板が案内部材に乗り上げたか否かを検出するとともに、基板の中央部を第2の吸着部が吸着しているか否かを検出する。何らかの原因で第1のセンサまたは第2のセンサが故障しても基板の乗り上げを検出することができ安全である。
【0013】
また、前記第1のセンサ及び前記第2のセンサのそれぞれの検出信号の正常値または異常値を判断する判断部と、前記判断部が前記第2のセンサの検出信号のみが異常値であると判断した場合、前記減圧手段による減圧作用を停止し、前記減圧手段により再度減圧するように制御する手段とをさらに具備する。第2のセンサの検出信号のみが異常値である場合、基板の案内部材への乗り上げは発生しおらず、例えば基板の中央部が周縁部より浮き上がった状態が考えられる。この場合、第1の吸着部が吸着する基板の位置が所定の位置より基板中央側となっていることが原因と考えられる。したがってこの場合、減圧手段による減圧作用を停止することで、基板は自重で中央部が下方に沈む。その状態から再度減圧することで所定の位置で第1の吸着部が基板を吸着することができる。
【0014】
本発明の一の形態では、前記判断部が少なくとも前記第1のセンサの検出信号が異常値であると判断した場合、前記駆動部により前記第1及び第2の吸着部を上昇させるとともに前記減圧手段による減圧作用を停止し、前記保持部材との間で基板の受け渡しを行う搬送機構に基板を渡すように制御する手段をさらに具備する。第1のセンサの検出信号が異常値である場合、基板の案内部材への乗り上げが発生している。この場合は搬送機構に再度基板を渡し、搬送機構が例えば基板の位置を補正して再度保持部材に基板を載置する。これにより、単に基板処理装置が停止してしまう場合に比べ効率的な作業が可能となる。例えば基板の保持位置を検出する第3のセンサを設けるようにしてもよい。これにより搬送機構はその第3のセンサの検出信号に基づいて基板の位置を補正することが可能となる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0016】
図1は、本発明の一実施の形態に係る塗布現像処理装置を示す平面図である。
【0017】
この塗布現像処理装置は、複数の基板Gを収容するカセットCを載置するカセットステーション1と、基板Gにレジスト塗布および現像を含む一連の処理を施すための複数の処理ユニットを備えた処理部2と、露光装置(図示せず)との間で基板Gの受け渡しを行うためのインターフェイス部3とを備えており、処理部2の両端にそれぞれカセットステーション1およびインターフェイス部3が配置されている。
【0018】
カセットステーション1は、カセットCと処理部2との間でLCD基板の搬送を行うための搬送機構10を備えている。そして、カセットステーション1においてカセットCの搬入出が行われる。また、搬送機構10はカセットの配列方向に沿って設けられた搬送路10a上を移動可能な搬送アーム11を備え、この搬送アーム11によりカセットCと処理部2との間で基板Gの搬送が行われる。
【0019】
処理部2は、前段部2aと中段部2bと後段部2cとに分かれており、それぞれ中央に搬送路12、13、14を有し、これら搬送路の両側に各処理ユニットが配設されている。そして、これらの間には中継部15、16が設けられている。
【0020】
前段部2aは、搬送路12に沿って移動可能な主搬送装置17を備えており、搬送路12の一方側には、2つの洗浄ユニット(SCR)21a、21bが配置されており、搬送路12の他方側には紫外線照射装置(UV)および冷却装置(COL)が上下に重ねられてなる紫外線照射/冷却ユニット25、2つの加熱処理装置(HP)が上下に重ねられてなる加熱処理ユニット26、および2つの冷却装置(COL)が上下に重ねられてなる冷却ユニット27が配置されている。
【0021】
また、中段部2bは、搬送路13に沿って移動可能な主搬送装置18を備えており、搬送路13の一方側には、本発明に係る液供給装置としてレジスト塗布装置(CT)22、減圧乾燥装置(VD)44及び基板Gの周縁部のレジストを除去するエッジリムーバ(ER)23が一体的に設けられて配置され、塗布系処理ユニット群50を構成している。この塗布系処理ユニット群50では、レジスト塗布装置(CT)22で基板Gにレジストが塗布された後、基板Gが減圧乾燥装置(VD)44に搬送されて乾燥処理され、その後、エッジリムーバ(ER)23により周縁部レジスト除去処理が行われるようになっている。搬送路13の他方側には、2つの加熱装置(HP)が上下に重ねられてなる加熱処理ユニット28、加熱処理装置(HP)と冷却処理装置(COL)が上下に重ねられてなる加熱処理/冷却ユニット29、及び基板表面の疎水化処理を行うアドヒージョン処理装置(AD)と冷却装置(COL)とが上下に積層されてなるアドヒージョン処理/冷却ユニット30が配置されている。
【0022】
さらに、後段部2cは、搬送路14に沿って移動可能な主搬送装置19を備えており、搬送路14の一方側には、3つの現像処理装置(DEV)24a、24b、24cが配置されており、搬送路14の他方側には2つの加熱処理装置(HP)が上下に重ねられてなる加熱処理ユニット31、および加熱処理装置(HP)と冷却装置(COL)が上下に積層されてなる2つの加熱処理/冷却ユニット32、33が配置されている。
【0023】
上記主搬送装置17,18,19は、それぞれ水平面内の2方向のX軸駆動機構、Y軸駆動機構、および垂直方向のZ軸駆動機構を備えており、さらにZ軸を中心に回転する回転駆動機構を備えており、それぞれ基板Gを支持するアーム17a,18a,19aを有している。
【0024】
なお、処理部2は、搬送路を挟んで一方の側に、洗浄ユニット(SCR)21a、21b、レジスト塗布装置(CT)22、及び現像処理装置24a、24b、24cのような液供給系ユニットを配置しており、他方の側に加熱処理ユニットや冷却処理ユニット等の熱系処理ユニットのみを配置する構造となっている。
【0025】
また、中継部15、16の液供給系配置側の部分には、薬液供給部34が配置されており、さらにメンテナンスが可能なスペース35が設けられている。
【0026】
インターフェイス部3は、処理部2との間で基板を受け渡しする際に一時的に基板を保持するエクステンション36と、さらにその両側に設けられた、バッファカセットを配置する2つのバッファステージ37と、これらと露光装置(図示せず)との間の基板Gの搬入出を行う搬送機構38とを備えている。搬送機構38はエクステンション36及びバッファステージ37の配列方向に沿って設けられた搬送路38a上を移動可能な搬送アーム39を備え、この搬送アーム39により処理部2と露光装置との間で基板Gの搬送が行われる。
【0027】
このように構成された塗布現像処理装置の一連の処理について説明する。
【0028】
カセットC内の基板Gが処理部2に搬送され、処理部2では、まず前段部2aの処理ブロック25の紫外線照射ユニット(UV)で表面改質・洗浄処理が行われ、冷却ユニット(COL)で冷却された後、洗浄ユニット(SCR)21a・21bでスクラブ洗浄が施され、処理ブロック26のいずれかの加熱処理ユニット(HP)で加熱乾燥された後、処理ブロック27のいずれかの冷却ユニット(COL)で冷却される。
【0029】
その後、基板Gは中段部2bに搬送され、レジストの定着性を高めるために、処理ブロック30の上段のアドヒージョン処理ユニット(AD)にて疎水化処理(HMDS処理)され、下段の冷却ユニット(COL)で冷却後、レジスト塗布処理ユニット(CT)22でレジストが塗布され、エッジリムーバ(ER)23で基板Gの周縁の余分なレジストが除去される。その後、基板Gは、中段部2bの中の加熱処理ユニット(HP)の1つでプリベーク処理され、処理ブロック29または30の下段の冷却ユニット(COL)で冷却される。
【0030】
その後、基板Gは中継部16から主搬送装置19にてインターフェイス部3を介して露光装置に搬送され、そこで所定のパターンが露光される。そして、基板Gは再びインターフェイス部3を介して搬入され、必要に応じて後段部2cの処理ブロック31・32・33のいずれかの加熱処理ユニット(HP)でポストエクスポージャーベーク処理を施した後、現像処理ユニット(DEV)24a・24b・24cのいずれかで現像処理され、所定の回路パターンが形成される。現像処理された基板Gは、後段部2cのいずれかの加熱処理ユニット(HP)にてポストベーク処理が施された後、いずれかの冷却ユニット(COL)にて冷却され、主搬送装置19・18・17および搬送機構10によってカセットステーション1上の所定のカセットに収容される。
【0031】
図2は上記洗浄ユニット(SCR)21a、21bの平面図であり、図3はその断面図である。
【0032】
洗浄ユニット(SCR)21aは、図示しないシンクまたはケーシング内に配設されている。洗浄ユニット(SCR)21aのほぼ中央には、基板を収容する上カップ61及び下カップ62が設けられている。上カップ61は下カップ62に対して図示しない駆動装置により上下に昇降自在となっている。例えば洗浄処理時に上カップ61が上昇し、これにより洗浄水やミストが周囲に飛散することを防止できる。カップ61、62内には基板Gを載置して保持するスピンプレート42が配置されている。スピンプレート42は支持体40に支持されており、この支持体40はモータ45により回転自在となっている。これによりスピンプレート42が回転可能とされている。スピンプレート42の下部には傘状の隔壁板52が設けられている。下カップ62における隔壁板52より下部には排気室63が設けられており、その下部には排気口60が設けられている。これにより洗浄処理時には排気室63で回収された洗浄液、ミスト等が排気口60から排気される。
【0033】
カップ61、62の上方にはガイド部材51に沿って移動可能な洗浄ブラシ56、洗浄水ノズル54がそれぞれ設けられている。洗浄ブラシ56、洗浄水ノズル54はそれぞれ支持部材55、53によって支持されており、これら支持部材が図示しないモータ等によってガイド部材51に沿って移動可能に構成されている。洗浄水ノズル54は例えば超音波等を印加しながら洗浄水をスプレー状に吐出するようになっている。
【0034】
図4はスピンプレート42を示す斜視図である。スピンプレート42の例えば4角にはガイドピン41が取り付けられている。ガイドピン41は基板Gがスピンプレート42上に載置させられる際に基板の4角を案内するものである。スピンプレート42上には基板を支持する複数の支持ピン43が離散的に設けられている。支持ピン43はガイドピン41より高さが低く設定されている。
【0035】
隔壁板52の下部には例えばエアシリンダ57により昇降可能な第1のリフトピン101、102、103、104、第2のリフトピン105、106が設けられている。第1のリフトピン101、102、103、104、第2のリフトピン105、106は連結板59に連結されており一体的に昇降する。第1のリフトピン101、102、103、104はスピンプレート42、隔壁板52にそれぞれ形成された穴42a、52aを貫通して昇降する。第2のリフトピン105、106はスピンプレート42、隔壁板52にそれぞれ形成された穴42b、52bを貫通して昇降する。スピンプレート42の穴42aはガイドピン41の近傍に4つ設けられ、4本の第1のリフトピン101、102、103、104が貫通するようになっている。穴42bはスピンプレート42の中央付近に設けられ、2本の第2のリフトピン105、106が貫通するようになっている。
【0036】
図5はリフトピン101〜106の先端部を示す斜視図である。リフトピン101〜106の先端部は、ヘッド75とヘッド75を収容する台座76を有し、台座76の底部に棒74が取り付けられた構造を有している。ヘッド75は、基板Gと接する上部75aと台座76に収容される下部75bとで外径が上部75aで小さく、下部75bで大きくなるように構成されている。またヘッド75は上部75aと下部75bとの中間部分がテーパー状に形成されたテーパー部75cを有している。テーパー部75cは主に、上部75aとテーパー部75cが台座76の上面から上方に突出している。
【0037】
このように、ヘッド75の上部75aの外径を小さくしてテーパー部75cを形成することにより、ヘッド75に洗浄液が付着してもテーパー部75cを伝って流れ落ち易くなる。また、ヘッド75の上端面と台座76上面との距離を長く取っているので、台座76の上部に洗浄液が滞留していても、その洗浄液が基板Gに付着することはない。こうして、基板Gの下面にリフトピン101〜106が洗浄液により濡れている場合であっても、基板Gに洗浄液の痕跡が生ずることが回避される。
【0038】
リフトピン101〜106には、ヘッド75と台座76と棒74を貫通するように吸引孔77が形成されている。後述する真空ポンプ64を作動させ、吸引孔77を用いて基板Gを吸着保持することにより、リフトピン101〜106の先端面でより確実に基板Gを保持することが可能となっている。このようなのリフトピン構造は、矩形の基板の取り扱いにのみ用いることができるものではなく、円形等のその他の形状の基板を取り扱う場合にも用いることができる。
【0039】
リフトピン101〜106にはそれぞれバキューム用の配管121、122、123、124、125、126が接続されている。これらの配管121〜126は合流管128に合流して接続され、合流管128が真空ポンプ64に接続されている。第1のリフトピン101〜104に接続された配管121〜124にはそれぞれそれらの配管内の圧力を測定する第1のセンサ111、112、113、114が取り付けられている。また合流管128にはその管内の圧力を測定する第2のセンサ118が取り付けられている。第1のリフトピン101〜104が基板Gを吸着した場合、第1のセンサ111〜114が所定の正常値または所定の正常な範囲を示す。第1のリフトピン101〜104、第2のリフトピン105、106のうち少なくとも1つが基板を吸着しない場合には第2のセンサ118が所定の正常値または所定の正常な範囲を示さず、異常値を示す。
【0040】
図6は、洗浄ユニット(SCR)21a、21bの制御系を示すブロック図である。制御部100は、この洗浄ユニット(SCR)21a、21bを統括的に制御する。具体的には、制御部100は主に真空ポンプ64の作動、エアシリンダ57、洗浄ブラシ56・洗浄水ノズル54の駆動機構69、モータ45等の駆動やそのタイミングを制御する。特に、制御部100はセンサ111〜114、118の測定された情報に基づき真空ポンプ64、エアシリンダ57等を作動させるように制御する。例えば制御部100は配管121〜124、合流管128の圧力の所定の閾値を基準としてスピンプレート42が保持する基板の位置が正常か否かを判断することができる。
【0041】
次に、以上のように構成された洗浄ユニット(SCR)21a、21bの動作について説明する。図9はその動作の要部を示すフローチャートである。
【0042】
まず主搬送装置17の搬送アーム17aが基板Gを保持した状態で洗浄ユニット(SCR)21a、21bにアクセスする。このとき上記洗浄ブラシ56、洗浄水ノズル54がカップ61、62の外側で待機している。搬送アーム17aがカップ61、62の直上位置まで移動すると、図7(a)に示すようにリフトピン101〜106が上昇して基板Gを受け取る。このとき真空ポンプ64が作動しており基板Gをリフトピン101〜106がバキューム吸着する。リフトピン101〜106が基板Gを受け取った後下降する(ステップ901)。この下降途中において図7(b)に示すように基板Gの4角のいずれかがガイドピン41に乗り上げるか否かを制御部100が判断する。そして図7(c)に示すように、リフトピン101〜106が最も下まで下降することで基板Gがスピンプレート42に載置され保持される。
【0043】
ここで基板Gのガイドピン41への乗り上げについてさらに詳しく説明する。
【0044】
例えば制御部100は乗り上げを検出するために、第2のセンサ118の値を検出する(ステップ902)。この第2のセンサ118が正常値を示していれば、制御部100は、一点鎖線で示す基板G’のように、基板が正常位置でガイドピン41に案内され基板Gがスピンプレート42に載置され保持されたと判断する(ステップ903)。
【0045】
一方、例えば搬送アーム17aがリフトピン101〜106に基板を渡すときの基板の位置がずれており正常位置でない場合、図8に示すようにガイドピン41に基板Gの角が乗り上げてスピンプレート42に載置される。このとき基板Gが撓み、基板Gの中央付近のリフトピン105、106は基板Gを吸着する。しかしガイドピン41付近のリフトピン101〜106の吸着が外れる。この場合第1のセンサ111〜114のうち吸着していないリフトピンに対応する第1のセンサと、第2のセンサ118とが異常値を示す。
【0046】
第2のセンサ118が異常値を示したら、制御部100は第1のセンサ111〜114の値を検出する(ステップ904)。これら第1のセンサ111〜114の値が正常値を示していたら、第1のリフトピン101〜104が基板Gを吸着しており、かつ、第2のリフトピン105、106が吸着していない状態である。このような状態では基板Gのガイドピン41への乗り上げは発生しおらず、例えば基板Gの中央部が周縁部より浮き上がった状態が考えられる(ステップ905)。この場合、例えば制御部100はエアシリンダ57にリフトピン101〜106を上昇させる命令の信号を送り(ステップ906)、一旦真空ポンプ64の作動を停止させてバキューム吸着を停止する(ステップ907)。バキューム吸着を停止することで基板は自重で中央部が下方に沈む。そして再び制御部100は、真空ポンプ64に対してバキューム吸着の命令を送る(ステップ908)。エアシリンダ57にリフトピン101〜106を下降させる命令を送りスピンプレート42に基板Gを載置させる(ステップ909)。
【0047】
一方、ステップ904で第1のセンサ111〜114の値が異常値を示していたら、制御部100は基板Gがガイドピン41に乗り上げていると判断する(ステップ910)。この場合、制御部100はエアシリンダ57にリフトピン101〜106を上昇させる命令の信号を送る(ステップ911)。制御部100は、主搬送装置17の図示しないメインコントローラに基板Gを受け取るように命令する(ステップ912)。アーム17aが基板を受け取ると、アーム17aが基板Gを再度リフトピン101〜106に渡す。リフトピン101〜106に基板を渡すと、制御部100はエアシリンダ57にリフトピン101〜106を下降させる命令を送りスピンプレート42に基板Gを載置させる(ステップ913)。
【0048】
基板Gがスピンプレート42の正常位置に載置された後は、洗浄ブラシ56、浄水ノズル54を基板上で移動させながら所定の洗浄処理を行う。洗浄ブラシ56、浄水ノズル54を用いた洗浄処理が終わると、スピンプレート42が回転し基板上の洗浄水等を振り切り乾燥させる。その後、リフトピン101〜106を介して主搬送装置17に基板Gが渡される。
【0049】
以上のように本実施の形態では、第1のリフトピン101〜104がガイドピン41の近傍に配置されているので、基板がガイドピン41に乗り上げ例えば自重で基板が撓んだとしても第1のリフトピン101〜104が基板を吸着してしまうことはない。これにより、基板がガイドピン41に乗り上げたことを確実に検出することができる。したがって適切に基板の保持状態を把握することができる。
【0050】
本実施の形態では、何らかの原因で第1のセンサ111〜114または第2のセンサ118のどちらかが故障しても基板の乗り上げを検出することができ安全である。
【0051】
本実施の形態では、ガイドピン41への基板の乗り上げを検出した場合に、ステップ911以降で主搬送装置17に渡して再度保持させたり、ステップ907でバキューム吸着を停止させたりして基板を正常位置となるよう保持させている。これにより、例えばガイドピン41への基板の乗り上げを検出した場合に単に塗布現像処理装置が停止してしまう場合に比べ効率的な作業が可能となる。
【0052】
図10に他の実施の形態を示す。この図は洗浄ユニット(SCR)21a、21bの制御系と、主搬送装置17の制御系との関係を示す図である。主搬送装置17はメインコントローラ80、X−Y駆動系コントローラ86、補正プログラム87を有している。X−Y駆動系コントローラ86は主搬送装置17の水平面内の駆動を制御する。補正プログラムは主搬送装置17の洗浄ユニット(SCR)21a、21bに対する基板の受け渡し位置をその水平面内で補正するためのプログラムである。
【0053】
本実施の形態では、上記の実施の形態で説明したように、基板がガイドピン41に乗り上げ主搬送装置17に基板を渡した後(図9のステップ911)、制御部100は基板が乗り上げたことを主搬送装置17に伝える。そうするとメインコントローラ80は補正プログラムを用いて、主搬送装置17の水平面内の位置を補正する。具体的には、乗り上げたガイドピン41に最も近い1つのリフトピンに対応する1つの第1のセンサが異常値を検出した場合、制御部100は、そのガイドピンの位置情報をメインコントローラ80に伝えればよい。そしてメインコントローラ80はその乗り上げたガイドピンの位置情報に基づき主搬送装置17の水平面内の位置を補正する。これにより、基板を再度スピンプレート42に載置させ保持させる場合に、確実に正常位置に載置させることができる。
【0054】
本発明は以上説明した実施の形態には限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0055】
ガイドピン41、リフトピン101〜106の配置位置や数は上記実施の形態に限られない。
【0056】
また図10に示した補正プログラムは洗浄ユニット(SCR)21a、21b側が有していてもよい。さらに、図10に示す形態において、基板の位置を補正するために圧力センサに加えて、光センサを設けることでさらに高精度に補正することができる。
【0057】
上記実施の形態では洗浄ユニットについて説明したが、例えばレジスト塗布処理ユニット22や現像処理ユニット24、その他チャック機構を持つユニットにも本発明を適用することができる。
【0058】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、基板がガイドピン等の部材に乗り上げても適切に基板の保持状態を把握することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る塗布現像処理装置を示す平面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る洗浄ユニットを示す平面図である。
【図3】図2に示す洗浄ユニットの断面図である。
【図4】スピンプレート、配管等を示す斜視図である。
【図5】リフトピンの先端部を示す斜視図である。
【図6】図2に示す洗浄ユニットの制御系を示すブロック図である。
【図7】洗浄ユニットの動作の一部を示す図である。
【図8】基板がガイドピンに乗り上げた状態を示す図である。
【図9】洗浄ユニットの動作の要部を示すフローチャートである。
【図10】他の実施の形態を説明するためのブロック図である。
【符号の説明】
G…基板
17、18、19…主搬送装置
41…ガイドピン
42…スピンプレート
57…エアシリンダ
59…連結板
64…真空ポンプ
80…メインコントローラ
100…制御部
101〜104…第1のリフトピン
105、106…第2のリフトピン
111〜114…第1のセンサ
118…第2のセンサ
121〜126…配管
128…合流管

Claims (2)

  1. 基板を載置させて保持する保持部材と、
    前記保持部材に取り付けられ、基板を載置させ保持するために基板の周縁部の少なくとも一部を案内する案内部材と、
    前記保持部材に保持される基板の周縁側で昇降自在に配置され、圧力差で基板を吸着する第1の吸着部と、
    前記圧力差が発生しているか否かに基づいて、前記保持部材が保持する基板の位置が正常か否かを判別する判別手段と
    前記第1の吸着部より前記保持部材で保持される基板の中央側で昇降自在に配置され、圧力差で基板を吸着する第2の吸着部と、
    前記第1の吸着部と前記第2の吸着部とを一体的に昇降駆動させる駆動部と、
    前記第1の吸着部に接続された第1の配管と、
    前記第2の吸着部に接続された第2の配管と、
    前記第1の配管と前記第2の配管とが結合して合流する合流管と、
    前記合流管に接続され前記第1及び第2の配管内を減圧することで前記第1及び第2の吸着部に圧力差を発生させるための減圧手段と
    を具備し、
    前記判別手段は、
    前記第1の配管内の圧力を検出する第1のセンサと、
    少なくとも前記合流管内の圧力を検出する第2のセンサと
    を有し、
    当該基板処理装置は、
    前記第1のセンサ及び前記第2のセンサのそれぞれの検出信号の正常値または異常値を判断する判断部と、
    前記判断部が前記第2のセンサの検出信号のみが異常値であると判断した場合、前記減圧手段による減圧作用を停止し、前記減圧手段により再度減圧するように制御する手段と
    をさらに具備することを特徴とする基板処理装置。
  2. 請求項1に記載の基板処理装置であって、
    前記判断部が少なくとも前記第1のセンサの検出信号が異常値であると判断した場合、前記駆動部により前記第1及び第2の吸着部を上昇させるとともに前記減圧手段による減圧作用を停止し、前記保持部材との間で基板の受け渡しを行う搬送機構に基板を渡すように制御する手段をさらに具備することを特徴とする基板処理装置。
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