JP3995581B2 - 整髪用の化粧料 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、整髪用の化粧料に関し、更に詳細には、寝癖直し用に好適な整髪用の化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】
整髪用の化粧料は、高分子被膜剤などによって毛髪同士を固定し、髪の形が変化しないようにする様な設計になっていた。しかしながら、この様な高分子被膜による固定のみでは、毛髪中の水素結合の変異によって生じる髪の乱れの補正にはあまり有効ではなかった。この様な水素結合の変異が関与する髪の乱れには、例えば、寝癖、雨などに濡れた後の乱れ、帽子をかぶった後の乱れ、激しいスポーツをして汗をかいた後の乱れなどが存在する。この様に水素結合の変異によって生じる乱れが起こると、整髪料のみでは補正が不可能になるため、一度洗髪などを行って水素結合を元の状態に戻さなければならなかった。この様な髪の乱れを洗髪することなく補正するための技術として、カチオン性物質とポリエーテル変性シリコーンを組み合わせた技術(特開平09−124449)、カチオン性物質とパーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン塩を組み合わせた技術(特開平08−193021)などが考案されている。しかしながら、この様な技術では、毛髪内の水素結合の状態を充分に改善することは出来なかった。これは有効成分が毛髪内に到達しにくい為と推察されている。
【0003】
一方、本発明の整髪用の化粧料の必須成分であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルは、化粧料の汎用原料であり、クリーム状染毛料の成分(特開平07−118131)として、或いはホット感を有するヘアパックの温感付与剤(特開平06−305939)として、化粧料に配合されることが知られている。しかしながら、整髪料に、取り分け毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れを補正する目的で使用される整髪料に使用されたことはなかった。又、かかる成分が、毛髪内部の水素結合の変異によって生じる髪の乱れの補正に格別な効果を有することも全く知られていなかった。
【0004】
アミノ酸ペンダント型高分子は、優れた保湿性を有する素材であり、化粧料用の原料として好適であることは既に知られている(再表2000−32560)。しかしながら、このものが寝癖などの水素結合の変異が関与する髪の乱れを補正する作用に優れることも、前記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルとともに使用するとかかる作用が著しくなることも全く知られていなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、この様な状況下為されたものであり、毛髪内の水素結合の状態を充分に改善する整髪用の化粧料を提供することを課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】
この様な状況に鑑みて、本発明者らは、毛髪内の水素結合の状態を充分に改善する整髪用の化粧料を求めて鋭意研究努力を重ねた結果、1)特定のアミノ酸ペンダント型高分子と2)ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルとを含有する整髪用の化粧料がその様な特性を有していることを見出し、発明を完成させるに至った。即ち、本発明は以下に示す技術に関する。
(1)1)(メタ)アクリロイルアミノ酸を含むモノマーを重合して得られるアミノ酸ペンダント型高分子0.001〜1重量%と、2)ポリオキシエチレン基の平均付加モル数が15〜25、ポリオキシプロピレン基の平均付加モル数が15〜25であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル0.1〜1重量%とを含有することを特徴とする、整髪用の化粧料。
(2)前記(メタ)アクリロイルアミノ酸のアミノ酸残基が、リジン残基、アルギニン残基、オルニチン残基、シトルリン残基、アラニン残基又はグルタミン残基であることを特徴とする、(1)に記載の整髪用の化粧料。
(3)前記アミノ酸ペンダント型高分子が、ポリメタクリロイルリジン及び/又はその塩であることを特徴とする、(1)又は(2)に記載の整髪用の化粧料。
以下、本発明の「整髪用の化粧料」を単に「化粧料」と表記する。
【0007】
【発明の実施の形態】
(1)本発明の化粧料の必須成分であるアミノ酸ペンダント型高分子
本発明の化粧料はアミノ酸ペンダント型高分子を含有することを特徴とする。ここで、アミノ酸ペンダント型高分子とは、ポリメタクリル酸或いはポリアクリル酸等のポリマー鎖にアミノ酸残基がぶら下がった形の高分子であり、例えば、アクリル酸或いはメタクリル酸より、ハロゲン化剤により誘導したアクリル酸ハライド、メタクリル酸ハライドを、トリエチルアミンなどのアルカリ存在下、アルギニン、リジン、シトルリン或いはオルニチンと言ったアミノ酸と縮合して得られる、アクリロイルアルギニン、アクリロイルリジン、アクリロイルシトルリン、アクリロイルオルニチン、メタクリロイルアルギニン、メタクリロイルリジン、メタクリロイルオルニチン、メタクリロイルシトルリン等をモノマーとして、所望により任意のモノマーとともに、重合乃至は共重合することにより得ることが出来る。これらは、ホモポリマーでも構わないし、コポリマーでも構わない。コポリマーとしては、(メタ)アクリロイルアミノ酸を2種以上共重合させたものや、(メタ)アクリロイルアミノ酸の1種乃至は2種以上と任意のモノマーを共重合させたものが例示できる。前記任意のモノマーとしては、アクリル酸、メタクリル酸、フッ素原子などのハロゲン原子などの置換基を有していても良いアクリル酸アルキル、フッ素原子などのハロゲン原子などの置換基を有していても良いメタクリル酸アルキル、アルキル化されていても良い、(メタ)アクリル酸アミド、アセチル基などのアシル基でアシル化されていても、アルキル基でエーテル化されていても良いビニルアルコール、α−メチル化されていても良いスチレン等が例示でき、これらは、アルコール、酢酸エチルなどの有機溶剤及び/又は水などを溶媒として、過硫酸カリウム、アゾビスイソブチロニトリル等の重合触媒を加えて、溶液重合乃至は懸濁重合して製造することが出来る。この様なアミノ酸ペンダント型高分子で特に好ましいものは、アミノ酸残基として、塩基性アミノ酸残基を有するもののホモポリマーで、該塩基性アミノ酸としては、リジンが特に好ましく例示できる。この様なアミノ酸ペンダント型高分子には、既に市販されているものがあり、その様な市販品を購入して使用することも出来る。かかる市販品としては、岐阜シェラック株式会社より販売されている「PMリジン」(平均分子量約20000)が好ましいものとして例示できる。本発明の化粧料に於いては、前記アミノ酸ペンダント型高分子は唯一種を含有させることも出来るし、二種以上を組み合わせて含有させることも出来る。かかるアミノ酸ペンダント型高分子はポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルとともに毛髪内の水素結合を改善する作用を発揮する。本発明の化粧料に於ける、アミノ酸ペンダント型高分子の含有量は、化粧料全量に対して、総量で、0.001〜1重量%であり、好ましくは0.005〜0.2重量%である。これは多すぎると被膜感を感じさせるなど使用感触上好ましくない事象が発現する場合があり、少なすぎると効果を発現しない場合があるからである。
【0008】
(2)本発明の化粧料の必須成分であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル
本発明の化粧料は、オキシエチレン基の平均付加モル数が15〜25、オキシプロピレン基の平均付加モル数が15〜25であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルを必須成分として含有する。ここで、前記オキシエチレン基とオキシプロピレン基の好ましい付加モル数比は、1:2〜2:1が好ましく、2:3〜3:2が更に好ましい。従って分子量としては2000〜3000が好ましい。これらは、この様な性状形態を取ることにより、毛髪の内部まで到達し、毛髪内部の水素結合の変異を元に戻すことが出来るからである。この様なポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルは既に市販されているものが存在し、本発明では、この様な市販品を利用することも出来る。好ましい市販品としては旭電化株式会社製のアデカカーポールGH200(ポリオキシエチレン(24)ポリオキシプロピレン(24)グリセリルエーテル)が例示できる。本発明の整髪用の化粧料に於いて、かかるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルは唯一種を含有することも出来るし、二種以上組み合わせて含有することも出来る。本発明の化粧料に於ける、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルの含有量は、総量で、化粧料全量に対して、0.1〜1重量%である。これは少なすぎると毛髪内の水素結合の補正効果が得られない場合があり、多すぎるとベタ付くなどの使用感の面で好ましくない特性が出る場合があるからである。
【0009】
(3)本発明の化粧料
本発明の化粧料は、上記必須成分を含み、好ましい形態に於いて上記好ましい成分を好ましく含有する。本発明の化粧料に於いては、この様な成分以外に、通常化粧料で使用される任意成分を含有することが出来る。かかる任意成分としては、例えば、スクワラン、流動パラフィン、軽質流動イソパラフィン、重質流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、固形パラフィンなどの炭化水素類、ジメチコン、フェメチコン、シクロメチコン、アモジメチコン、ポリエーテル変性シリコーンなどのシリコーン類、ホホバ油、カルナウバワックス、モクロウ、ミツロウ、ゲイロウ、オレイン酸オクチルドデシル、イソプロピルミリステート、ネオペンチルグリコールジイソステアレート、リンゴ酸ジイソステアレートなどのエステル類、ステアリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、イソパルミチン酸、ベヘン酸、オレイン酸などの脂肪酸類、ベヘニルアルコール、セタノール、オレイルアルコール、オクタデシルアルコールなどの高級アルコール類、ヒマシ油、椰子油、水添椰子油、椿油、小麦胚芽油、イソステアリン酸トリグリセライド、イソオクタン酸トリグリセライド、オリーブオイル等のトリグリセライド類、1,3−ブタンジオール、グリセリン、ジグリセリン、ジプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキシレングリコール、イソプレングリコールなどの多価アルコール、ソルビタンセスキオレート、ソルビタンモノオレート、ソルビタントリオレート、ソルビタンセスキステアレート、ソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンステアレート、ポリオキシエチレンオレート、ポリオキシエチレングリセリル脂肪酸エステル、ポリエキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ソジウムラウリルステアレート、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、スルホコハク酸エステル塩などのアニオン界面活性剤、4級アルキルアンモニウム塩等のカチオン界面活性剤類、アルキルベタイン等の両性界面活性剤類、結晶セルロースや架橋型メチルポリシロキサン、ポリエチレン粉末、アクリル樹脂粉体等の有機粉体類、タルク、マイカ、セリサイト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、二酸化チタン、酸化鉄、紺青、群青、チタンマイカ、チタンセリサイト、シリカ等の表面処理されていても良い粉体類、アクリル酸・メタクリル酸アルキルコポリマー及び/又はその塩、カルボキシビニルポリマー及び/又はその塩、キサンタンガムやヒドロキシプロピルセルロースなどの増粘剤、レチノール、レチノイン酸、トコフェロール、リボフラビン、ピリドキシン、アスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル塩などのビタミンやグリチルリチン酸塩、グリチルレチン、ウルソール酸、オレアノール酸などのテルペン類、エストラジオール、エチニルエストラジオール、エストリオールなどのステロイド類などの有効成分、フェノキシエタノール、パラベン類、ヒビテングルコネート、塩化ベンザルコニウム等の防腐剤、ジメチルアミノ安息香酸エステル類、桂皮酸エステル類、ベンゾフェノン類などの紫外線吸収剤などが好ましく例示できる。
【0010】
かかる任意成分の内、好ましいものとしては塩基性アミノ酸及び/又はその塩が挙げられる。ここで、「塩基性アミノ酸」とは塩基性アミノ酸そのもののみならず、酸性成分との塩も包含する。この様な塩としては、例えば、塩酸塩、硝酸塩、硫酸塩、リン酸塩、炭酸塩等の鉱酸塩、クエン酸塩、蓚酸塩、マロン酸塩、酒石酸塩等の有機酸塩等が好ましく例示できる。又、前記塩基性アミノ酸としてはアルギニン、リジン等が例示でき、アルギニンが特に好ましく例示できる。かかる塩基性アミノ酸はポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル、カチオン性高分子と同様に毛髪内の水素結合を補正する作用を有する。この様な作用を発揮するためには、かかる塩基性アミノ酸は、総量で、化粧料全量に対して、0.005〜0.1重量%含有することが好ましく、更に好ましくは、0.01〜0.05重量%が更に好ましい。pHへの影響が大きいので、かかる成分の添加量には限度がある。
【0011】
又、本発明の化粧料は、カチオン性高分子を好ましく含有する。ここで、カチオン性高分子とは、分子内部にカチオン性の部分を有する高分子化合物を意味し、かかる高分子としては、カチオン性基を有するモノマーを一部乃至は全部の構成モノマーとし、重合乃至は共重合させたものであっても、或いは、セルロースなどの天然或いは修飾天然高分子に前記カチオン性基を導入したものであっても良い。前記カチオン性基の具体例としては、4級のポリアルキルアミノ基、4級の(ポリ)アルキル(ポリ)アリルアミノ基等が好ましく例示できる。具体的なカチオン性高分子の例としては、例えば、カチオン化セルロース、カチオン化グァーガム、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化トリメチルアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・メタアクリルアミド共重合体等が好ましく例示でき、塩化ジメチルジアリルアンモニウム・アクリルアミド共重合体が特に好ましい。かかるカチオン性高分子は、前記ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルとともに毛髪内の水素結合を補正する作用を有する。かかる作用を発揮するためには、カチオン性高分子は、総量で、化粧料全量に対して0.01〜1重量%含有されることが好ましく、更に好ましくは、0.05〜0.5重量%である。
【0012】
更に、本発明の化粧料は、ポリグリセリンを好ましく含有する。ポリグリセリンとしては、重合度2〜10のものが好ましく、2〜5のものが更に好ましい。特に好ましいものとしては、ジグリセリン、トリグリセリン或いはテトラグリセリンが例示できる。本発明の化粧料に於いては、かかるポリグリセリンは唯一種を含有することも出来るし、二種以上を組み合わせて含有することも出来る。本発明の化粧料に於いて、かかるポリグリセリンは、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテルの補正作用を増強させる。この様な作用を発揮するためには、ポリグリセリンは、総量で、化粧料全量に対して0.05〜5重量%含有することが好ましく、0.1〜1重量%が更に好ましい。
【0013】
本発明の化粧料は、これら必須成分、任意の成分を常法に従って処理することにより製造することが出来る。本発明の化粧料の好ましい形態としては、癖毛直しなどのように、毛髪内の水素結合の変異を補正する目的の化粧料が特に好適な形態として例示できる。又、製剤の好ましい形態は、噴霧して使用する形態であり、この為には噴霧用の容器に充填したり、エアゾル容器にガスとともに充填した製品形態とすることが特に好ましい。
【0014】
【実施例】
以下に、実施例を挙げて、本発明について更に詳細に説明を加えるが、本発明が、かかる実施例にのみ限定されないことは言うまでもない。
【0015】
<実施例1>
下記に示す処方に従って、本発明の化粧料を作成した。即ち、処方成分を80℃に加熱して、攪拌、可溶化し、攪拌冷却して、これを噴霧式の容器に充填して、本発明の化粧料1を得た。このものについて、毛髪寝癖モデルを用いて評価した。ヒトの20cmの毛髪10本(直毛)を直径5cmのカーラーに巻き、水に10分間浸漬した後、ドライヤーで乾燥させ、寝癖モデルを作成した。これに化粧料1mgを噴霧し、10gの負荷で1分間懸垂させた。負荷をはずし、毛髪の最下部までの距離を計測し、平均を算出した。化粧料1の「PMリジン」を水に置換した比較例1、アデカカーポールGH200を水に置換した比較例2、「PMリジン」と「アデカカーポールGH200」をともに水に置換した対照例1も作成し、同様に評価した。結果を表1に示す。これより、本発明の化粧料は寝癖などのように、毛髪内の水素結合の変位による髪の乱れの補正に優れた効果を有することがわかる。
ポリメタクリロイルリジン 0.1 重量部
(「PMリジン」)
L−アルギニンクエン酸塩 0.02重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
ジグリセリン 0.5 重量部
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 81.68重量部
【0016】
【表1】
【0017】
<実施例2>
特表2000−32560の記載に従って作成した、ポリメタクリロイルアラニン(平均分子量10000)を用いて、実施例1と同様に化粧料を作成した。このものを実施例1と同様に評価を行った。結果は17.8±5.1であり、同様の効果があることがわかる。
ポリメタクリロイルアラニン 0.1 重量部
L−アルギニンクエン酸塩 0.02重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
ジグリセリン 0.5 重量部
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 81.68重量部
【0018】
<実施例3>
特表2000−32560の記載に従って作成した、ポリメタクリロイルグルタミン(平均分子量12000)を用いて、実施例1と同様に化粧料を作成した。このものを実施例1と同様に評価を行った。結果は18.2±4.4であり、同様の効果があることがわかる。
ポリメタクリロイルグルタミン 0.1 重量部
L−アルギニンクエン酸塩 0.02重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
ジグリセリン 0.5 重量部
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 81.68重量部
【0019】
<実施例4>
実施例1のメタクリロイルリジンの量を変えて、同様の検討を行った。結果は、14.3±7.1で、アミノ酸ペンダント型高分子の量は0.001重量%は必要であることがわかった。
ポリメタクリロイルリジン 0.001重量部
(「PMリジン」)
L−アルギニンクエン酸塩 0.02重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
ジグリセリン 0.5 重量部
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 81.679重量部
【0020】
<実施例4>
実施例1のメタクリロイルリジンの量を変えて、同様の検討を行った。結果は、19.2±6.4で、アミノ酸ペンダント型高分子の量は1重量%が上限であることがわかった。
ポリメタクリロイルリジン 0.8 重量部
(「PMリジン」)
L−アルギニンクエン酸塩 0.02重量部
「アデカカーポールGH200」 0.5 重量部
ジグリセリン 0.5 重量部
塩化ジメチルジアリルアンモニウム・
アクリルアミド共重合体 0.1 重量部
塩化セチルトリメチルアンモニウム 0.5 重量部
POE(30)POP(6)デシルエーテル 0.1 重量部
ジメチコンコポリオール 1 重量部
ジメチコン 0.5 重量部
エタノール 15 重量部
水 80.98重量部
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、毛髪内の水素結合の状態を充分に改善する化粧料を提供することができる。
Claims (3)
- 1)(メタ)アクリロイルアミノ酸を含むモノマーを重合して得られるアミノ酸ペンダント型高分子0.001〜1重量%と、2)ポリオキシエチレン基の平均付加モル数が15〜25、ポリオキシプロピレン基の平均付加モル数が15〜25であるポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル0.1〜1重量%とを含有することを特徴とする、整髪用の化粧料。
- 前記(メタ)アクリロイルアミノ酸のアミノ酸残基が、リジン残基、アルギニン残基、オルニチン残基、シトルリン残基、アラニン残基又はグルタミン残基であることを特徴とする、請求項1に記載の整髪用の化粧料。
- 前記アミノ酸ペンダント型高分子が、ポリメタクリロイルリジン及び/又はその塩であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の整髪用の化粧料。
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