JP3992684B2 - 携帯用データ取得および管理システムとその関連装置および方法 - Google Patents

Description

本発明は、リアルタイム荷物追跡システム、装置、および方法に関し、より詳細には、複数の入力インタフェースを介して情報を取得し、かつ遠隔の場所から中央コンピュータに取得した情報を提供するように構成された、携帯用ハンドヘルド装置に関する。本装置およびその使用方法は、小包配送および追跡の分野において特に有用である。一実施形態では、本発明の装置は、ＵＰＳ（United Parcel Service）により現在利用されているＤＩＡＤ（Delivery Information Acquisition Device）に改良点を組み込んでいる。

日常の荷物配送サービスにおいて、ＵＰＳの配送運転者はＤＩＡＤを用いてデータを得る。ＤＩＡＤは、運転者が記入した文書を置き換え、ＵＰＳ追跡システムへ発送情報を直接送信する電子クリップボードである。ＤＩＡＤは配送情報を電子的に記録するため、年間何百万枚もの用紙が節約でき、ＵＰＳは、主要な接点において、すなわち受取人への配送時に、データおよび電子署名を取り込むことができる。現在、６万人を超える配送職員がこのようなＤＩＡＤを利用している。

受取人のデジタル署名を取り込むために、ＤＩＡＤは、スタイラス（stylus）からの入力を受け付ける一体型の（または別個の）シグニチャーキャプチャウィンドウを有するＬＣＤディスプレイを含む。顧客がスタイラスを用いてキャプチャウィンドウに署名すると、その署名はＬＣＤディスプレイにも現れる。ＤＩＡＤのデジタル化署名の取り込みにより、これらの署名は配送確認のために電子的に利用可能になる。署名は、顧客サービス代表者および顧客によってアクセス可能なメインフレームコンピュータにアップロードされる。その結果、セキュアな接続によって（例えばインターネットを介して）ＵＰＳに電子的に接続している企業顧客は、デジタル化署名にアクセスし、それにより、顧客の問い合わせに応じて顧客にそれらの署名を渡すことができる。同様に、荷物が配送されなかったと顧客が主張した場合、顧客（または顧客サービス代表者）は、その正確なステータス、特に、荷物が配送されたか否か、および、配送された場合には誰がそれに署名したか、を求めることができる。

通常の配送の場合、運転者は、ＤＩＡＤに組み込まれるかまたは取り付けられて荷物のバーコードを走査するレーザスキャナを用いて、配送されるべき荷物を識別する。配送時にＤＩＡＤにより収集される付加データもまた、キー入力、バーコード走査、電子署名取り込み、および電子データ転送を用いて取り込まれる。運転者が顧客から荷物を集荷した場合、ＤＩＡＤを用いて、荷物の発送ラベル上のバーコードを走査することによって、またはキーパッドの入力によって、発送情報を取り込むことができる。配送と同様に、電子署名取り込みおよびＤＩＡＤへのデータ転送は、荷物の集荷中に行うことができる。

当該技術分野において既知のＤＩＡＤシステムは、効果的であるが、リアルタイムでの追跡荷物情報におけるそれらシステムの有効性を制限するいくつかの特徴を有する。例えば、多くの携帯用電子装置は、２種類のメモリ、すなわち、ＲＡＭ（Random Access Memory）およびプログラマブル永久メモリを含む。概して、ソフトウェアアプリケーションは、ＲＡＭにおいてロードされ、実行され、稼働する。ＲＡＭはまた、ユーザによるデータ入力を受け取るため、およびアプリケーション出力または結果をユーザに対して表示するために用いられる。データの受け取りおよび結果の表示というタスクは、通常ＲＡＭにおいて高速で実行され、より永久的なメモリへのデータの格納が遅れることなく、ユーザがデータを自由に入力することを可能にする。一般的に利用可能なＲＡＭの量は、知覚される装置の速度に寄与する。しかしながら、ほとんどのＲＡＭ構成の速度は、データまたは
結果の損失の危険性とどちらを取るか検討せねばならない。すなわち、ＲＡＭは、そのデータを維持するために常に電気エネルギーの供給を必要とするため、揮発性メモリと呼ばれることがある。したがって、電力の供給が損失した場合、ＲＡＭのデータもまた失われることになる。

ほとんどのタイプの永久メモリは不揮発性であり、すなわち、永久メモリは電力が損失してもデータを保持する。ほとんどの永久メモリはプログラマブルであるため、ソフトウェアアプリケーションを格納するのに適しており、消去可能であるため、メモリは再プログラムすることができる。概して、選択されたデータは、後で用いるために永久メモリに意図的に格納され得る。例えば、ユーザは、ＲＡＭに１０個の高速データエントリを作り、その後永久メモリにそのデータエントリを格納させる場合がある。

使用時には、多くの携帯用電子装置は、ＲＡＭのコンテンツを自動的に突然消去し得る環境的力、電子的故障、電力の損失、および／または他の破局的事象を被りやすい。ＲＡＭに格納された入力データが損失すると、永久メモリへの格納のために回復することはできない。したがって、破局的事象による装置の完全な故障が生じた場合でも、不揮発性メモリがデータを高速で受け取り格納する必要が、およびデータの長期格納を提供する必要が、携帯用電子装置の分野において存在する。装置内のソフトウェアアプリケーションを用いて、不揮発性メモリに関してデータのステータスを制御および監視するアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）を有することもまた望ましいであろう。

ほとんどの携帯用電子装置は、データを格納し、かつデータにアクセスするために、主に単一のオペレーティングシステムに依存するか、または場合によっては単一のオペレーティングシステムのみに依存する。Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＣＥ等のオペレーティングシステムが、携帯用電子装置において用いられることがある。破局的故障および電力の損失は、装置内で用いられるオペレーティングシステムの機能に干渉することが多いため、オペレーティングシステムとは独立に格納されたデータにアクセスする方法が必要である。このタスクは、ある特定の携帯用電子装置内に含まれる様々なタイプのメモリにより、さらに複雑になる。オペレーティングシステムは通常、特定のタイプのデータを格納する特定の場所をアドレス指定するかまたは割り当てるために用いられる。例えば、特定の荷物配送データが、装置の永久メモリ内の特定の場所または電子アドレスにおいて見つかる場合がある。オペレーティングシステムを用いることなく、電子アドレスを割り当てられたデータにアクセスすることは非常に困難であり、当該分野における現在の技術的課題を表している。

日ごろから多数の荷物を配送する顧客は、通常、各荷物に関する情報を含む発送データベースを開発している。旧式の携帯用電子装置は、顧客のデータベースからデータを得るためにケーブルアタッチメントを用いることがある。しかしながら、この種の直接リンクは、顧客のプライベートデータベースに干渉および／または不当に侵入することがある。また、多くのこのような顧客が、無線ネットワークを介してアクセス可能であるように自身のデータベースを構成している。

したがって、データベースのセキュリティを維持しつつ顧客の許可を得て、ケーブルを用いずに顧客のデータベースと対話することができる携帯用電子装置が必要である。また、顧客のプライベートデータベースまたはローカルネットワークに過剰に干渉または侵入せずに、顧客のネットワークからデータを得ることができるアプリケーションも必要である。さらに関連して、この特徴のためにアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）を提供すること、ならびに装置内のソフトウェアアプリケーションを用いてその動作を制御および監視することが必要である。

充電可能なバッテリーパックは進化しており、現在、バッテリーパックの充電および検査機能を管理する内部装置を含むものもある。例えば、充電可能バッテリーは、特定の充電ステーションを有する場合があり、その場合、充電ステーションは、バッテリーの充電ステータスのインジケータ、バッテリーの電流容量を検査する装置、およびバッテリーパックの動作ステータスを示す他の機能を含み得る。しかしながら、現在用いられている携帯用電子装置に対する要求として、バッテリーの充電および監視機能のより一層の管理および制御が必要とされる。そのため、バッテリーパックに特定的に関連する充電および検査システムに依存することなく、かつ装置とは独立して、装置の使用中にバッテリーの充電および検査を制御および指示する能力を有するシステムが必要である。換言すると、今日用いられている装置に対する技術的要求として、バッテリーパックの充電のより一層の管理が必要とされる。これに関連して、この特徴のためにアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）を提供すること、ならびに装置内のソフトウェアアプリケーションを用いてその動作を制御および監視することが必要である。

バッテリーのサイズおよび重量は、携帯用電子装置にとっての技術的課題であり続けている。充電可能バッテリーの出現により、種々の電力消費条件下でのバッテリー寿命の予測可能性は増大したが、サイズおよび重量は、携帯用装置の設計者に技術的課題を与え続けている。したがって、バッテリーを大きくしすぎること、ならびに不必要なサイズおよび重量の負担をユーザにかけることなく、ユーザが充電ステーションから離れている間に、通常の作業セッション中に装置に十分な電力を与えるようなサイズにされたバッテリーが必要である。

さらに、携帯用電子装置に関して、携帯用電子装置に収集および格納することができるデータ量の増加により、より効率的なデータの格納および表示方法の必要が生まれた。旧式の装置は、例えば商品番号および日付のみを格納することができたが、現在の装置は、１つの商品または１回の配送に関する多量のテキストおよび数値データを格納することができる。したがって、ユーザフレンドリーでありかつ容易にアクセス可能なフォーマットで多量のデータを入力および表示する能力が必要である。

携帯用電子装置にテキストデータを入力する必要はまた、アルファベットの全文字を含むキーパッドの開発を促進した。通常のＱＷＥＲＴＹタイプライターキーボードの配置および形状を模倣している設計もあり、アルファベット順または何らかの他の順序で文字を配置している設計もある。文字ボタンの配置、サイズ、および形状は、特定の装置に応じて変わる。しかしながら、両手で操作される携帯用電子装置の分野では、人間の親指の自然な可動域に適応するキーパッドが必要とされている。親指入力は、効率的であるためには、便利なキー位置だけでなく、親指入力中の装置の自然な動きをもたらす設計も必要とする。さらに、携帯用電子装置の動作環境における自然な条件により、手袋をした手に適応するキーパッドも必要とされる。特に寒冷地では、ユーザは装置の操作中に手袋を着用している可能性があるため、手袋をした手で使用可能なキーを必要とし得る。

ハンドヘルド携帯用装置のロータリースイッチおよびダイヤルの使用の増加はさらに、ローラまたはダイヤルの偶発的な起動を防ぎつつ、指または手の自然な位置に一致する場所にスイッチがあるようにする方法を開発する必要を生んだ。略平坦なボタンおよび回転ダイヤルの組み合わせを用いる装置では、このような構成要素は、手を再配置する場合には最小限の動きでボタンおよびダイヤルが操作されるように、手の自然な位置に合った範囲に配置されるべきである。

今日用いられている多くのハンドヘルド装置は、押しボタン、フラットスクリーン、およびトグルスイッチを備え、これらはすべて装置への湿気の侵入を実質的に防ぐように構成され得る。しかしながら、ロータリースイッチを有する装置は、動作環境において高レ
ベルの湿度に曝されると独特の問題を呈する。例えば、音量調節のためのダイヤル、またはディスプレイ上のメニューまたはテキストをスクロールするためのロータリースイッチは、環境湿度および流体が侵入しやすい地点を形成することなく、自由に回転するように設計されねばならない。したがって、スイッチの動作に干渉することなく、水および水蒸気の侵入を実質的に防ぐ防水性ロータリースイッチを開発する必要がある。

様々なベルトクリップおよび他の取り付けユニットが、携帯用電子装置の分野で見出される。多くのクリップは、ユーザがレバーまたはばねを確実に作動させてそのクリップから電子装置を係脱させることを必要とする。確実なロックをもたらすことにより、ユーザからの入力なしに意図せずユニットが係脱することが防止される。しかしながら、このタイプの抜出技法は、両手の使用または少なくとも一方の手の複数の部分の使用を必要とする。より大きな電子装置の場合、および両手が必要であるとユーザの効率が犠牲になってしまう動作環境の場合、片手操作を可能にすることができるクリップが必要である。ホルダへの装置の係合ステータスに関してユーザに明確なフィードバックを提供する装置ホルダも必要である。かかるフィードバックはまた、装置が係合のために適切に位置合わせされる時、装置が完全に係合した時、および装置が完全に係脱した時をユーザに知らせるために必要とされる。装置をホルダから係脱させずに、ユーザが装置に対してアクセスおよび操作を行うことを可能にする装置ホルダもさらに必要である。

衝撃および振動に対する容器の耐久性を試験するために開発された業界標準は通常、容器がいかなる回転または水平速度も受けないように測定された高さから容器が落とされることを前提としている。この種の落下試験は、容器に下向きの重力のみをかけるように意図されている。しかしながら、携帯用装置は、ユーザの歩行中および躓いた時等、ユーザが水平に移動している時に落とされることが多い。また、ユーザは携帯用装置の把持中、特に、まさに装置が落下している時に、それに対して回転力を加えることがある。そのため、衝撃試験の分野において、試験中の装置の落下運動が実際の動作環境で観察される動力学により酷似するような動的試験の方法をおよび装置を開発する必要がある。

したがって、当業界において、従来技術の欠点を克服するリアルタイム荷物追跡システムの必要は未だ満たされておらず、そのいくつかを本明細書中で論考する。

本明細書中では本発明のいくつかの実施形態を、荷物追跡データの収集および操作に関して説明するが、かかる例は本発明の適用可能性を決して限定しないことが明確に理解される。特に、本発明の実施形態は、遠隔位置におけるデータの収集および操作ならびに遠隔位置と中央ホストシステムの間におけるこのデータの伝送が好都合で有利であるいかなる状況にも適用することができる。さらに、荷物追跡データに言及する場合、かかる用語は、荷物およびその追跡に関連するデータのみでなく、荷物に関係するしないに関係なく他のいずれの関連情報（例えば支払情報、配送先の場所情報、顧客の嗜好情報、および顧客のステータス情報が挙げられる）も含む。したがって、本明細書中に示される用語は、本発明の適用可能性に関して例示に過ぎず、本発明は、本明細書中で記載するような、本発明の精神および範囲内にある多くの異なる用途を有することが理解される。

したがって本発明は、上記および他の必要を満たし、一実施形態において、データを操作するシステムを提供する。かかるシステムは、ホストシステムと、上記データを収集する別個の携帯用データ取得装置と、当該携帯用データ取得装置と動作可能に結合され、上記ホストシステムへの上記データの送信、周辺機器との通信、およびデータ受信のうちの少なくとも１つを行うように構成されるワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）データラジオ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）データラジオ、およびワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）データラジオのうちの少なく
とも１つと、上記携帯用データ取得装置と動作可能に結合される、上記データを格納するメモリであって、ＦＬＡＳＨメモリモジュール、ＤＲＡＭメモリモジュール、およびＮＶＤＲＡＭメモリモジュールを含むメモリとを備える。

本発明の別の有利な態様は、データを操作する携帯用データ取得装置を含む。かかる装置は、データを受け取る少なくとも１つのデータ入力装置と、格納されたデータを別個の遠隔に位置するメインフレームデータリポジトリへ送信するようになっているＷＷＡＮデータラジオと、上記データを格納するメモリであって、ＦＬＡＳＨメモリモジュール、ＤＲＡＭメモリモジュール、およびＮＶＤＲＡＭメモリモジュールを含むメモリとを備える。

本発明のさらなる有利な態様は、データを操作する携帯用データ取得装置を含み、かかる装置は、データを受け取る少なくとも１つのデータ入力装置と、当該データを格納するメモリと、遠隔に位置するメインフレームデータリポジトリへの上記格納されたデータの送信およびデータ受信のうちの少なくとも１つをそれぞれ行うようになっているＷＷＡＮデータラジオおよびＷＬＡＮデータラジオとを備える。

本発明のさらに別の有利な態様は、データを操作する携帯用データ取得装置を含み、かかる装置は、データを受け取る少なくとも１つのデータ入力装置と、当該データを格納するメモリと、遠隔に位置するメインフレームデータリポジトリへの上記格納されたデータの送信および周辺機器との通信のうちの少なくとも１つをそれぞれ行うようになっているＷＷＡＮデータラジオおよびＷＰＡＮデータラジオとを備える。

本発明のさらに別の有利な態様は、データを操作する携帯用データ取得装置を含み、かかる装置は、データを受け取る少なくとも１つのデータ入力装置と、当該データを格納するメモリと、遠隔に位置するメインフレームデータリポジトリへの上記格納されたデータの直接送信、周辺機器との通信、およびデータ受信のうちの少なくとも１つをそれぞれ行うようになっているＷＷＡＮデータラジオ、ＷＬＡＮデータラジオ、およびＷＰＡＮデータラジオとを備える。

本発明の別の有利な態様は、データの収集および送信方法を含む。第１の情報を、ＷＰＡＮデータラジオを含む携帯用データ取得装置において収集および格納する。次に当該情報を、上記携帯用データ取得装置から中間送信装置へ上記ＷＰＡＮデータラジオを介して送信する。ここで上記中間送信装置はワイドエリアネットワークに接続されている。その後、上記情報を、上記中間送信装置からホストシステムへ上記ワイドエリアネットワークを介して送信する。上記中間送信装置は、携帯電話または衛星送受信機を含み得る。

本発明のさらなる有利な態様は、データ収集および送信システムを含む。かかるシステムは、データを収集および格納し、ＷＷＡＮ通信ポート、ＷＬＡＮ通信ポート、およびＷＰＡＮ通信ポートのうちの少なくとも１つを有する携帯用データ取得装置を備える。少なくとも１つの周辺機器が、ＷＬＡＮ通信ポートを備え、上記携帯用データ取得装置から少なくとも１回の通信を受信し、当該通信に応答して動作を行う。中央ストレージシステムが、上記ＷＷＡＮ通信ポート、上記ＷＬＡＮ通信ポート、および上記ＷＰＡＮ通信ポートのうちの上記少なくとも１つを介して上記携帯用データ取得装置と通信可能であり、さらに、上記携帯用データ取得装置からの上記収集および格納されたデータを受信し、当該収集および格納されたデータのデータベースを形成および維持するように構成される。

本発明のさらに別の有利な態様は、データ収集および送信システムを含む。かかるシステムは、データを収集および格納する携帯用データ取得装置と、当該携帯用データ取得装置と動作可能に結合され、ＷＷＡＮ通信ポート、ＷＬＡＮ通信ポート、およびＷＰＡＮ通
信ポートのうちの少なくとも１つを含む送受信装置とを備える。かかるシステムは、ＷＬＡＮ通信ポートを備え、上記携帯用データ取得装置から少なくとも１回の通信を受信し、当該通信に応答して動作を行う少なくとも１つの周辺機器をさらに備える。中央ストレージシステムが、上記送受信装置と、上記ＷＷＡＮ通信ポート、上記ＷＬＡＮ通信ポート、および上記ＷＰＡＮ通信ポートのうちの上記少なくとも１つとを介して上記携帯用データ取得装置と通信可能であって、さらに、当記携帯用データ取得装置からの上記収集および格納されたデータを上記送受信装置を介して受信し、当該収集および格納されたデータのデータベースを形成および維持するように構成される。

本発明の別の有利な態様は、商品を元の場所から所望の場所に配送する方法を含む。現在の場所を有するデータ取得装置に上記所望の場所に関連する緯度、経度、および高度のうちの少なくとも１つをロードし、次に、上記現在の場所が上記所望の場所と一致した場合に上記商品を配送する。

本発明のさらなる有利な態様は、商品の配送の間違いの特定方法を含む。まず、ＧＰＳセンサを備えるデータ取得装置に上記商品の宛先住所および当該宛先住所に関連する宛先ＧＰＳ位置を送り出す。上記商品を、上記宛先住所に従ってある場所に輸送し、当該場所の実際のＧＰＳ位置を求める。当該場所の当該実際のＧＰＳ位置を上記宛先住所に関連する上記宛先ＧＰＳ位置と比較し、当該比較が選択された閾値を超えた場合に配送の間違いの警告を発する。

本発明のさらに別の有利な態様は、データ取得装置を含む。かかる装置は、ある場所のＧＰＳ位置を求めるように構成されるＧＰＳセンサを含み、ここで当該ＧＰＳ位置は、上記場所の緯度、経度、および高度のうちの少なくとも１つを含む。プロセッサが、宛先住所のＮＥＭＡフォーマットのデータを受信するように構成され、ここで当該ＮＥＭＡフォーマットのデータは、上記宛先住所に関連する緯度、経度および高度のうちの少なくとも１つを有する。上記プロセッサは、上記場所の上記ＧＰＳ位置を上記宛先住所に関連する上記ＮＥＭＡフォーマットのデータと比較し、当該比較が選択された閾値を超えた場合に警告を発するようにさらに構成される。

本発明のさらになお別の有利な態様は、運送業者の配送車両の運転者に関連する、時間研究統計と作業測定統計のうちの少なくとも１つを含む配送データを収集するシステムを含む。かかるシステムは、ＧＰＳデータを求めるように構成されるＧＰＳセンサを備えるデータ取得装置と、上記配送車両と動作可能に結合され、特定のデータを求めるように構成される少なくとも１つのセンサと、上記データ取得装置に常駐するアプリケーションとを備える。当該アプリケーションは、上記ＧＰＳセンサからの上記ＧＰＳデータの受信および記録、ならびに上記少なくとも１つのセンサからの上記特定のデータの受信および記録をリアルタイムで選択的に指示するように構成される。

本発明の別の有利な態様は、商品を元の住所から宛先住所に配送する方法を含む。まず、上記商品に関連する配送情報をデータ取得装置へ送り出す。ここで当該データ取得装置はＧＰＳセンサを備え、上記配送情報は上記商品の上記宛先住所および当該宛先住所に関連し上記ＧＰＳセンサによって提供されるＧＰＳ位置を含む。次に上記商品を、ある場所に輸送する。ここで、当記商品から当該商品に関連する識別子を取り込む。当該識別子から上記商品に関連する上記配送情報を判定し、上記場所の実際のＧＰＳ位置を求める。次に、上記宛先住所に関連する上記ＧＰＳ位置を上記場所の上記実際のＧＰＳ位置と比較し、それによって位置差を求め、当該位置差が閾値を超えた場合に警告を発する。

本発明のさらに別の有利な態様は、送り主が送った商品を元の住所から宛先住所の受取人に配送する方法を含む。まず、上記商品に関する配送情報をサーバから携帯用データ取
得装置へ送り出す。ここで、当該携帯用データ取得装置はＧＰＳセンサと、上記配送情報を受信するように構成されるＷＬＡＮデータラジオおよびＷＷＡＮデータラジオのうちの少なくとも１つとを備え、上記配送情報は、上記商品の上記宛先住所および当該宛先住所に関連するＧＰＳ位置を含む。上記配送情報に従ってある場所へ上記商品を配送し、次に、上記ＧＰＳセンサを用いて上記場所に関連する実際のＧＰＳデータを求める。ここで、当該実際のＧＰＳデータは配送時間および物理的な配送場所を含む。次に、当該配送時間および当該物理的な配送場所のうちの少なくとも１つを運送業者のサーバへ上記ＷＬＡＮデータラジオおよび上記ＷＷＡＮデータラジオのうちの少なくとも１つを介して送り出す。

本発明のさらに別の有利な態様は、商品を送り主から荷受人に配送する方法を含む。まず、上記商品に関連する配送情報を運送業者のサーバから携帯用データ取得装置へ送り出す。ここで、当該携帯用データ取得装置はＷＰＡＮデータラジオと、ＩｒＤＡ通信ポートと、上記配送情報を受信するＷＬＡＮデータラジオおよびＷＷＡＮデータラジオのうちの少なくとも１つとを備える。次に、上記配送情報に従って上記荷受人へ上記商品を配送する。次に当該荷受人への当該商品の配送に関連するデータを収集し、上記ＷＰＡＮデータラジオおよび上記ＩｒＤＡ通信ポートのうちの少なくとも１つを介して上記荷受人に関連するコンピュータへ送り出す。

本発明のさらに別の有利な態様は、ユーザと対話するようになっている携帯用データ取得装置を含む。かかる装置は、上記ユーザの地理的場所を求めるように構成されるＧＰＳセンサと、当該ユーザの署名を受け取るように構成されるシグニチャーキャプチャウインドウディスプレイとを備える。プロセッサが、上記ユーザの上記署名を当該ユーザの上記地理的場所に関する承認された署名のリストと比較することによって、当該ユーザの署名権限を検証するように構成される。

本発明のさらに別の有利な態様は、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＣＥオペレーティングシステムを実施する携帯用電子装置用システムを含み、ここで当該システムは、当該携帯用電子装置へのデータエントリを保護するように構成される。かかるシステムは、上記データエントリを一時的に格納するランダムアクセスメモリモジュールと、当該ランダムアクセスメモリモジュールと通信を行い、上記データエントリのうち選択されたものを永久的に格納するように構成される永久メモリモジュールと、上記ランダムアクセスメモリモジュールおよび上記永久メモリモジュールと通信を行う中間メモリモジュールとを備え、ここで当該中間メモリモジュールは、不揮発性であって上記データエントリを永久的に格納することが可能であるように構成される。

本発明のさらに別の有利な態様は、イベントに関連し、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＣＥオペレーティングシステムを実施する携帯用電子装置が受け取るデータエントリの保護方法を含む。まず、ともに上記携帯用電子装置と動作可能に結合されるランダムアクセスメモリモジュールおよび中間メモリモジュールにおいて上記データエントリを受け取る。次に、当該データエントリのうち選択されたものを上記イベントの終了時に上記ランダムアクセスメモリモジュールおよび上記中間メモリモジュールのうちの少なくとも１つから永久メモリモジュールへ転送する。当該永久メモリモジュールは、上記携帯用電子装置と動作可能に結合されて上記データエントリのうち選択されたものを永久的に格納する。

本発明の別の有利な態様は、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）データラジオ、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）データラジオ、ワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）データラジオ、およびＩｒＤＡ通信ポートが動作可能に結合される携帯用電子装置を用いて顧客のプライベートデータベースから特定データを検索する方法を含む。まず、上記プライベートデータベースを収納するコンピュ
ータ装置との通信を確立して、当該プライベートデータベースに上記ＷＰＡＮデータラジオおよび上記ＩｒＤＡ通信ポートのうちの少なくとも１つを介してアクセスする。次に、上記携帯用電子装置において上記プライベートデータベースから上記特定データを判定し受け取る。

本発明のさらに別の有利な態様は、携帯用電子装置と動作可能に結合されるワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）データラジオ、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）データラジオ、およびワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）データラジオからデータラジオを選択する方法を含む。まず、上記携帯用電子装置が行うタスクを決定し、次に、照合基準に従って当該タスクを上記データラジオのうちの１つと関連付けてから、当該タスクと関連付けられた当該データラジオを作動させる。

本発明のさらなる有利な態様は、携帯用電子装置と動作可能に結合され、当該携帯用電子装置からデータを抽出することが可能なツールを含み、当該携帯用電子装置は、オペレーティングシステムと、プロセッサと、フラッシュメモリモジュールと、ＮＶＲＡＭモジュールと、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）データラジオと、ＩｒＤＡ通信ポートとを有する。かかるデータ抽出ツールは、上記ＷＬＡＮデータラジオおよび上記ＩｒＤＡ通信ポートのうちの少なくとも１つを介して上記携帯用電子装置と通信を行うように構成される通信ポートと、上記プロセッサおよび上記オペレーティングシステムに関係なく上記フラッシュメモリモジュールおよび上記ＮＶＲＡＭモジュールのうちの少なくとも１つからデータを選択的に探し出して抽出するように構成される処理部とを備える。

本発明のさらに別の有利な態様は、携帯用電子装置のバッテリーパックの調整方法を含み、当該携帯用電子装置は、当該バッテリーパックとの対話を指示することが可能なアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）およびソフトウェアのうちの少なくとも１つを有する。まず、蓄電量を有する上記バッテリーパックの状態を監視し、次に、当該バッテリーパックからの電力を割り当てて、上記蓄電量の使用を最適化するようにする。次に、外部の充電ステーションからの命令入力に関係なく上記バッテリーパックの充電を指示する。

本発明の別の有利な態様は、携帯用電子装置のバッテリー容量を求める方法を含む。まず、あるシフト中の上記携帯用電子装置の通常の動作状態に関連するデータを解析する。次に、上記シフト中の上記携帯用電子装置のタスク固有のバッテリー電力消費プロファイルを作成する。次に、上記電力消費プロファイルに従って上記バッテリー容量を最適化する。ここで、当該バッテリー容量は上記電子装置が上記シフト中に必要とする電力に対応する。

本発明のさらに別の有利な態様は、容器の耐衝撃性を試験する方法を含み、当該容器は概して縦軸と、当該縦軸に垂直に配置される横軸とによって画定される。まず、ある表面よりも上の高さから上記容器を放し、それによって、重力が当該容器を垂直方向に上記表面との衝突へ導くようにする。当該容器を同時に水平方向に導き、それによって、当該容器が垂直成分および水平成分を有する速度で上記表面に衝突するようにする。場合によっては、前記縦軸および横軸のうちの少なくとも１つを中心として上記容器を同時に回転させることもできる。

本発明のさらに別の有利な態様は、概してユーザに向けられるようになっている縦軸を有する携帯用電子装置において、対応する手が当該装置を把持および支持している間に一対の親指から入力を受け取るようになっているデータエントリキーパッドを含む。かかるキーパッドは、複数のキーからなる複数のＶ字形の行を備え、当該キーは、上記携帯用電
子装置の前面の、上記手で当該携帯用電子装置を把持した場合における上記親指の自然な可動域に配置される。上記Ｖ字形の行はそれぞれ、上記縦軸に沿って配置される上記前面の中央部に配置され前記ユーザに向けられる先端を有する。上記Ｖ字形の行はそれぞれ、当該先端の外側へ延びて上記ユーザから離れるように向けられる対向する遠位端をさらに含む。上記キーは、上記前面に上記中央部に関して配置されて、上記親指による当該キーの作動時に上記携帯用電子装置の上記縦軸を中心とした回転を最小限に抑えるようにする。

本発明のさらなる有利な態様は、キーパッドを有する携帯用電子装置を、当該キーパッドが一対の親指で押される際に安定させる方法を含み、当該装置は、概してユーザに向けられるようになっている縦軸と、当該携帯用電子装置を上記ユーザの手で把持しながら当該携帯用電子装置に当該ユーザの親指でデータを入力する上記キーパッド中の複数のキーを含む。まず、上記キーを複数のＶ字形の行で位置付ける。当該Ｖ字形の行の各々は、上記縦軸に沿って配置される中央部に配置され上記ユーザに向けられる先端を有する。上記Ｖ字形の行の各々はさらに、上記中央部の外側へ延びて上記ユーザから離れるように向けられる対向する遠位端を含む。先端外キーの各々が、ある距離だけ上記中央部から分離され、ここで上記先端外キーの各々と上記中央部の間の上記距離を最小化することによって、上記親指による当該先端外キーの作動時に上記携帯用電子装置の上記縦軸を中心とした回転を最小限に抑えるようにする。

本発明の別の有利な態様は、携帯用電子装置において、手の手袋をした指から入力を受け取るようになっており、上記装置の前面に配置されるデータエントリキーパッドを含む。かかるキーパッドは、それぞれが中心を有し、あるキーピッチ距離だけ分離される複数のキーを備え、ここで当該キーピッチ距離は、隣接して配置されるキー間の中心間距離である。当該キーピッチ距離は、当該キーパッド上の隣接して配置されるキーを作動させることなく上記手袋をした指による当該キーの各々の作動を容易にするように選択される。

本発明のさらに別の有利な態様は、上面および底面を有する携帯用電子装置を含む。かかる携帯用電子装置は、手が当該装置を把持している間に当該手の人差し指から入力を受け取るようになっているアクチュエータを備え、当該アクチュエータは、当該携帯用電子装置の上記底面に配置されて、上記人差し指が自然に届くようになっている。

本発明の別の有利な態様は、データ入力装置と、メモリと、データ記憶装置と、データ伝送装置と、アクチュエータと、ケーシングとを備える携帯用データ取得装置を含む。上記ケーシングは、上記データ入力装置、上記メモリ、上記データ記憶装置、および上記データ伝送装置を収容するように構成される。当該ケーシングは、湿気の侵入に略耐性であるようにさらに構成され、上記アクチュエータを受け入れるように構成される少なくとも１つの開口部を画定する連続的な膜を含む。当該膜は、上記アクチュエータを動作可能に係合して当該アクチュエータの周囲での上記ケーシングへの湿気の侵入を実質的に防ぐようにするように構成される。

本発明のさらに別の有利な態様は、携帯用電子装置およびホルダのアセンブリを含む。かかるアセンブリは、ユーザに取り付けられるようになっているホルダを備え、当該ホルダは、第１の端部と、当該第１の端部から対向する第２の端部まで延在する細長のアームと、当該アームの上記第２の端部と動作可能に係合されるフックであって、スパンによって上記アームから分離した歯を有するフックと、上記第２の端部から内側に離間した一対のレールと回転可能に係合される回転端、および上記スパンを越えて上記歯まで延在する自由端を有するゲートとを有し、ここで当該自由端は、上記アームと当該ゲートの間に動作可能に係合されるバイアス装置によって上記歯に向けて付勢される。上記ホルダの上記スパン、上記アーム、上記歯、および上記ゲートは、内部にピンを受け入れて固定するよ
うに構成される。当該ピンは、上記携帯用電子装置と動作可能に係合され、当該携帯用電子装置によって画定されるチャネルにまたがり、それによって、当該携帯用電子装置が上記ホルダに固定される。当該携帯用電子装置のケーシングの縁上の一対のショルダが、上記チャネルを画定し、間に動作可能に係合される上記ピンを有する。当該ショルダは、上記ケーシングの上記縁に対して、上記携帯用電子装置が上記ピンの周りを上記歯にわたって上記ホルダの上記第１の端部に向かって回転されると、上記ゲートが上記歯から離れて上記アームに向けて付勢されるように構成される。それによって上記ピンは、上記スパンから取り外し可能となり、上記携帯用電子装置を上記ホルダから係脱するようにする。

本発明のさらに別の有利な態様は、ユーザに取り付けられるようになっており、携帯用電子装置と動作可能に係合されることが可能なホルダを含む。上記装置は、そのケーシングの縁上に一対のショルダを備え、当該ショルダは、協働してチャネルを画定し、間に動作可能に係合されるピンを有する。かかるホルダは、第１の端部と、当該第１の端部から対向する第２の端部まで延在する細長のアームと、当該アームの上記第２の端部と動作可能に係合されるフックであって、スパンによって上記アームから分離した歯を有するフックとを備える。ゲートが、上記第２の端部から内側に離間した一対のレールと回転可能に係合される回転端、および上記スパンを越えて上記歯まで延在する自由端を有する。当該自由端は、上記アームと上記ゲートの間に動作可能に係合されるバイアス装置によって上記歯に向けて付勢される。上記スパンは上記ピンを内部に受け入れるように構成され、ここで当該ピンは、上記アーム、上記歯、および上記ゲートの間に固定可能であって、それによって上記携帯用電子装置を上記ホルダに固定するようにする。上記ショルダは、上記ケーシングの上記縁に対して、上記携帯用電子装置が上記ピンの周りを上記歯にわたって上記ホルダの上記第１の端部に向かって回転されると、上記ゲートを上記歯から離して上記アームに向けて付勢するように構成される。それによって上記ピンは、上記スパンから取り外し可能となり、上記携帯用電子装置を上記ホルダから係脱するようにする。

本発明のさらに別の有利な態様は、携帯用電子装置のホルダとの関係を非視覚的に判定する方法を含み、当該ホルダは、アームの一端と動作可能に係合されるフックを備える。当該フックは、スパンによって上記アームから分離した歯をさらに備える。ゲートが、上記アームと動作可能に係合される一対のレールと回転可能に連絡する回転端、および当該回転端から上記スパンを越えて上記歯まで延在する自由端を備え、ここで当該自由端は、バイアス装置によって上記歯に向けて付勢される。上記携帯用電子装置は、当該携帯用電子装置と動作可能に係合されるピンを有し、ここで当該ピンは、上記ホルダを取り外し可能に係合して上記携帯用電子装置を当該ホルダに固定するように構成される。したがって、当該方法は、上記アーム、上記歯、上記ゲート、および上記バイアス装置の協働により上記ピンが上記フックの上記スパン内へ導かれて当該スパンに固定される際に聴覚的警告および触覚的手がかりのうちの少なくとも１つをユーザに提供することを含む。

本発明の別の有利な態様は、作動端と、中間部分と、遠位端とを有する細長のスタイラスを備える携帯用電子装置を含み、上記中間部分は、外周溝を画定する。ケーシングが、上記スタイラスの上記作動端を受け入れて収納するように構成される凹部を画定し、ここで当該凹部は、当該ケーシングによって画定されるチャネルまで延在する。当該チャネルは、上記スタイラスの上記中間部分を受け入れるように構成され、一方、上記凹部および当該チャネルは協働して、上記遠位端が上記溝から上記ケーシング外部へ延出するように上記スタイラスを受け入れるように構成される。保持機構が、上記スタイラスの上記中間部分によって画定される上記外周溝に対応して上記チャネルと動作可能に係合され、当該外周溝を動作可能に係合して、上記スタイラスを上記ケーシングに取り外し可能に固定するように構成される。

本発明のさらに別の有利な態様は、概してユーザに向けられるようになっている縦軸を
画定し、当該ユーザの手によって把持および動作されるようになっている携帯用電子装置を含む。かかる携帯用電子装置は、データ入力装置、メモリ、データ記憶装置、およびデータ伝送装置を収容するケーシングであって、湿気の侵入に略耐性であるように構成され、少なくとも１つの開口部を画定する略連続的な膜を含むケーシングを備える。手が上記装置を把持している間に当該手の人差し指から入力を受け取るようになっているアクチュエータが、上記ケーシングの底面の上記少なくとも１つの開口部に配置されて、上記人差し指が自然に届くようになっている。当該アクチュエータは、上記膜を動作可能に係合して、当該アクチュエータの周囲での上記ケーシングへの湿気の侵入を実質的に防ぐように構成される。長寸法および短寸法を有するメインディスプレイが、当該長寸法が上記ケーシングの上記縦軸と垂直であるように当該ケーシングの上面と動作可能に係合される。複数のキーを備えるキーパッドが、上記ケーシングの上面に配置され、上記ユーザの手が当該ケーシングを把持するとそれぞれの手の親指に係合され得るようになっている。

本発明の別の有利な態様は、データの収集、格納および送信が可能な携帯用データ取得装置を含む。かかる装置は、ケーシングと、当該ケーシングが収納するワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）データラジオ、ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）データラジオ、およびワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）データラジオとを備える。さらに当該装置は、上記ケーシングと動作可能に結合されるプロセッサ、リアルタイムクロック、メモリ、キーパッド、タッチスクリーン、グラフィックデジタイザ、スキャナ、オーディオキャプチャデバイス、ビデオキャプチャデバイス、受信機、送信機、センサ、スイッチ、ディスプレイ、スピーカ、インジケータ、警報装置、音響モデムおよびダイヤラ、携帯電話、ハードコピー印刷装置、スタイラス、バッテリー、バッテリーインタフェース、バッテリー充電器、バッテリーテスター、バッテリー充電インジケータ、バッテリーレベルインジケータ、電力管理プロセッサ、ＩｒＤＡ通信ポート、全地球測位システム（ＧＰＳ）センサ、オペレーティングシステム、診断システム、アプリケーションソフトウェアローダ、システムソフトウェアローダ、データベース、データベースマネージャ、アプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）のうちの少なくとも１つを備える。

したがって、本発明の実施形態は、当技術分野における必要に応え、本明細書中で詳述する重要な利点を提供する。

本発明を概括的に説明したが、次に、添付の図面を参照する。図面は必ずしも一定の縮尺ではない。

次に、添付図面を参照して本発明を以下でより完全に説明するが、図面には本発明の実施形態の全部ではなくいくつかを示す。実際、これらの発明は多くの異なる形態で具現することができ、本明細書に記載する実施形態に限定されると解釈すべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が適用可能な法的要件を満たすために提供される。全文にわたって、同様の番号は同様の要素を指す。

図１Ａ〜図１Ｅ、図２〜図８、図９Ａ〜図９Ｅ、および図２２〜図２４は、本発明の一実施形態による携帯用データ取得装置の種々の図を示し、本装置は全体的に番号１で示す。本明細書でより詳細に説明するように、装置１は概して、いくつかの通信装置および方法の１つによって、通常は流通センター、荷物配送地、およびそれらの間またはその他の様々な場所において、荷物追跡データを収集し、荷物追跡データを格納し、荷物追跡データをメインフレームのデータリポジトリ２００へ転送するように構成される。装置１は概して、ケーシング１０、キーパッド２０、およびディスプレイ３０を含む。ケーシング１０は縦軸１１を含み、キーパッド２０およびディスプレイ３０は、ケーシング１０の上面
１２に縦軸１１に関して配置され、それによって、縦軸１１がユーザに向けられるとユーザにより使用可能になる。ディスプレイ３０は通常は矩形であるが、場合によってはディスプレイ３０に、長寸法と短寸法とを有するような他の形状を用いることもできる。ある場合には、ディスプレイ３０は、ディスプレイ３０の長寸法が縦軸１１に対して垂直になるように、ケーシング１０に関して「横長（landscape）」の向きにすることができる。したがって、特定の商品すなわち配送に関するより多くのデータが、ディスプレイ３０にわたって連続した行で表示され得る。例えば、装置１およびディスプレイ３０は、単一の配送からのデータが装置１に入力されると、ディスプレイ３０にわたって連続した一行で表示されることができるように構成することができる。

本発明の１つの有利な実施形態によると、キーパッド２０を構成するキーは、装置１の上面１２に複数のＶ字形の行２２で配置される。各Ｖ字形の行２２は、縦軸１１を中心に配置された先端キー２２ａにより画定され、先端外キー２２ｂが、先端キー２２ａの両側に縦軸１１に沿って縦軸１１から外向きに延在している。しかしながら、場合によっては、先端キー２２ａは中央部（図示せず）に配置されてもよく、中央部は、先端キー２２ａが必ずしも縦軸１１を中心としないように縦軸１１に沿って配置され得る。このような場合、先端外キー２２ｂは、中央部の先端キー２２ａから延在し得る。さらに、装置１をユーザが両手で持つ場合、各Ｖ字形の行２２内のキーは、「親指入力」を可能にするように２本の親指の動きが自然に動く範囲にある。ケーシング１０の側縁からの各キーの距離を含むキーパッド２２の各キーの位置は、親指が届きすぎることなく、平均サイズの手での使用に適応するようにされることが好ましい。したがって、先端キー２２ａは、直線行の中心に位置する場合よりも、Ｖ字形の行２２の先端に位置する場合に親指が届きやすい。場合によっては、英数字およびいくつかのファンクションキーが、親指が最も届きやすくかつ最も自然に届く範囲内にあり、使用頻度の少ないいくつかのファンクションキーを含む使用頻度の少ないキーが、親指から遠くではあるが届く範囲に配置されるように、キーパッド２０を配置することができる。他の場合には、キーパッド２０は、ユーザが交互の親指入力を行っている時に英数字キーが実質的にユーザに可視であるように配置される。本発明の別の態様によると、ある場合には、キーパッド２０のキーのサイズ、形状、および他のパラメータは、手袋をしたユーザに最適である。すなわち、手袋をした手での操作のために、キーは、隣接に配置されたキーの邪魔をしたり無意識に作動させたりすることなく、手袋をした親指で各キーを作動させることができるサイズおよびキーピッチ距離（隣接に配置されたキー間の中心間離隔距離）を有する。キーピッチ距離は、約０．４インチ〜約０．９インチの範囲にあり得るが、一実施形態では、好ましいキーピッチ距離は、約０．７インチ（約１．５ｃｍ）である。

本発明のさらに別の有利な態様によると、ユーザがキーパッド２０で親指入力を行っている時の縦軸１１を中心とした装置１の回転を最小限に抑えるために、キーパッド２０もまた最適化することができる。一つには、キーのＶ字形の行２２は、交互の親指入力作業中の装置１の自然な揺動運動に適応する。使用時に装置１は、ユーザが親指で交互にキーに力を加えると、縦軸１１を中心として左右に緩やかに揺動する。縦軸１１上または縦軸
１１付近のキーの作動は緩やかな揺動運動をもたらし、最も外側のキーの作動はより顕著な揺動運動をもたらし得る。そのため、キーの行２２のＶ字形により、各キーは縦軸１１のより近くに配置され、それによって装置１の縦軸１１と作動中のキーの間の有効てこ距離が短縮される。したがって、親指入力中に装置１に与えられる縦軸１１を中心とする回転量が低減する。換言すると、ケーシングにわたって延在するキーの直線行はＶ字形の行２２より長く、ユーザは縦軸１１からはるかに離れたキーを作動する必要があるため、縦軸１１を中心とする装置１のより大きな回転およびより顕著な揺動を生じさせる。それ故、その結果生じる過剰な揺動は、装置の効率的な利用およびその正確な入力を妨げるおそれがある。したがって、Ｖ字形の行２２のキー配置により、キーは装置１の縦軸１１のより近くに位置付けられ、それによって入力中の装置１の揺動運動が最小限に抑えられる。円形の、略鼓形のケーシング１０の構成が、キーパッド２０の周囲に丸みのある表面を提供し、それがさらに装置１の揺動運動を最小限に抑えることを助けることもまた、当業者は留意するであろう。例えば、丸みのある表面は、キーパッド２０の最上部および最下部のキーの周囲をキーパッド２０の内側に向けて親指が移動することを可能にするため、あまり手を捻る必要がなく、したがって装置１があまり揺動しない。

本発明のいくつかの実施形態は、例えば図２４に示すような、直線状のキーの行を有するキーパッド２０を実施し得る。さらに、いくつかの代替実施形態では、図２４に示すように、キーパッド２０は１つまたは２つの走査キー２８のセットも有することができ、走査キー２８は、ディスプレイ３０のテキストをスクロールするため、または他の入力機能を実行するために、ユーザの手の親指で操作されるように構成されている。走査キー２８の各セットは、例えば、１つまたは複数の横走査キー２８ａと１つまたは複数の縦すなわち「上」「下」キー２８ｂとを含む。しかしながら、走査キー２８の各セットにより与えられる機能が異なる方法でも実施され得ることは、当業者には理解されよう。例えば、ローラ、ジョイスティック、またはロッカーコントローラを実施して、同じかまたは同様の機能性を提供するように構成してもよい。走査キー２８のセットが２つ含まれる場合、各親指に１つのセット、すなわち装置１の片手操作が可能であり得る。

装置１が操作される環境はかなり多様であり得るため、キーパッド２０および／またはディスプレイ３０は、例えば水または水蒸気の形態での湿気、埃、あるいは他の不純物がケーシング１０のその構成要素の周囲に入ることを防ぐように構成することができる。例えば、キーパッド２０は、キー上に延在する軟質の膜（図示せず）をさらに備えてもよく、またはキーが軟質の膜を備えてもよく、その場合、膜はシリコーンからなり、ケーシング１０のキーの周囲に密着される。他の場合には、キーはシリコーンからなり、ケーシング１０と個別に係合してシールを形成するように構成することができる。しかしながら、湿気または他のコンタミナントがケーシング１０に入ることを防ぐ多くの異なる方法もまた実施することができることは、当業者には理解されよう。さらに、キーパッド２０は本明細書において個別に作動可能なキーとして記載されているが、当業者には理解されるように、キーパッド２０は多くの他の構成を有することができる。例えば、キーパッド２０は、ディスプレイ３０とは独立し得るか、またはディスプレイ３０と一体であり得る電子タッチスクリーン（図示せず）に実施することができる。かかるタッチスクリーンは、例えば、ＣＲＴまたはＬＣＤスクリーンに重ねたキーパッドを含むことができる。場合によっては、ディスプレイ３０は、少なくとも部分的にタッチセンシティブスクリーンとして構成することもでき、その場合、例えば、ディスプレイ３０の一部は、同様に当業者には理解され、かつ本明細書でさらに説明するように、シグニチャーキャプチャウィンドウ（図示せず）として構成することができる。

本発明の一実施形態によると、装置１のケーシング１０は、上面１２に略対向した底面１３を含む。底面１３は、そこから外側に延在する複数のパッド９０をさらに備える。パッド９０は、協働して、面上に置かれると装置１がその上で静止する底部平面８０を画定するように構成される。底部平面８０は、底面１３に略平行であり得るか、または、例えば、装置１が平面上に置かれると、ディスプレイ３０がユーザに向かって上方に傾くように、それに対して角度をなし得る。装置１は、装置１の特定の形状または空間的必要性に合わせた任意の形状のパッド９０を含むことができる。図示するように、１つの有利な実施形態によると、装置１は、上面１２のキーパッド２０に略対向するように底面１３の両縁付近に配置された一対の把持パッド９０ａを備える。把持パッド９０ａは、キーパッド２０が親指の自然な可動域にあるようにユーザの手が装置１を把持すると、手の他の指が各把持パッド９０ａ周りを自然に包むことができ、それによって手がケーシング１０をしっかりと把持するように構成される。底部平面８０を画定する各パッド９０の一部はまた、きめが粗いか、またはきめの粗い材料を加えられており、それによって、ユーザによるしっかりとした把持を容易にするか、または面上に置かれた時に装置１が滑ることを防ぐようにすることができる。

本発明の別の有利な態様によると、ケーシング１０の底面１３から延在するパッド９０は、さらに協働して無定形の凹部８５を画定するが、「無定形の」という用語は、凹部８５は限定的な幾何学的形状を有する必要はなく、むしろケーシング１０の底面１３にわたって三次元すべてに延在する、様々な曲線形状または直線形状によって定義され得ることを表すことが意図される。凹部８５は、ケーシング１０の底面１３上の、底部平面８０に関してケーシング１０に向かって窪んだ全表面を含む。したがって、本明細書でさらに説明するように、スキャナ５５、ピン５０、およびロータリースイッチ４０または他のアクチュエータ等の種々の構成要素は、凹部８５内に位置付けることができる。一態様によると、凹部８５内にこれらおよび他の構成要素を位置付けることによって、表面の湿気あるいは外面との物理的衝突または他の接触により生じる損傷から構成要素が保護される。さらに、これらの構成要素は、底面１３の意図せぬ動きまたは外部の物体との接触により生じる偶発的な作動または他の誤入力からも保護される。このように構成されたパッド９０は、装置１に安定した基盤を提供しつつ、装置１が置かれる面より上に装置１を持ち上げていることによって、凹部８５内に配置された構成要素を保護する。

１つの有利な実施形態では、装置１は、ディスプレイ３０のテキストをスクロールするため、または他の入力機能を実行するための、１つまたは複数のロータリースイッチ４０をさらに含むことができるが、かかるロータリースイッチ４０は当業者には理解されよう。したがって、ロータリースイッチ４０は、底面１３の凹部８５内に配置することができ、それによってユーザは、両手でケーシング１０の側縁を把持し、親指をキーパッド２０のキーに届く範囲に置き、他の指で把持パッド９０ａを包みながら、人差し指でケーシング１０の底面１３のロータリースイッチ４０を容易に操作することができる。場合によっては、ロータリースイッチ４０は、手袋をした手での操作に適応するようなサイズ、形状、および／または材質にすることもできる。別の態様では、テキストおよびメニューのスクロールはユーザが実行する主な操作の１つであり得るため、底面１３上の人差し指の位置は、把持パッド９０ａの構成によって少なくともある程度は決定されるように、装置１に関してユーザの手を適当な位置に置くための「固定点」とすることもできる。さらに、他のスイッチまたはアクチュエータを人差し指の位置の付近に置いて、装置１の柔軟性を増大させ、人差し指により実行され得る操作を拡大することができる。

図示するように、１つまたは複数のスイッチ４０は、ケーシング１０の底面１３の凹部８５内の、装置１を両手で把持した時に各ロータリースイッチ４０がユーザの人差し指の自然な位置に対応する位置に位置付けられる。ロータリースイッチ４０は凹部８５内に配置されて、少なくともある程度は損傷を防ぎ、かつその偶発的な作動を避ける。装置１の底部平面８０が面上に置かれると、凹部８５内のロータリースイッチ４０および他の構成要素はその面から離間することになる。例えば、装置１のパッド９０により画定される底部平面８０がテーブルに置かれる場合、ロータリースイッチ４０の窪んだ位置により、ロータリースイッチ４０の偶発的な作動または損傷を防ぐことができる。同様に、例えば、装置１が荷物上に上面１２を下にして置かれると、装置１の露出した底面１３のパッド９０もまた、ロータリースイッチ４０を偶発的な作動から保護することができる。

しかしながら、ロータリースイッチ４０はケーシング１０内に取り付けてあるため、ロータリースイッチ４０を介して、またはその周囲から、湿気がケーシング１０に侵入することを防ぐための措置もまた講じる必要がある。図２１に示すように、かかるロータリースイッチ４０は通常、ハウジング４１とハウジング４１内に少なくとも部分的に配置されたローラ要素４２とを含む。したがって、ハウジング４１は、ハウジング４１の周囲からのケーシングへの湿気の侵入を防ぐために、ケーシング１０を係合するように構成され得
る。例えば、湿気をシールで遮断するために、ハウジング４１とケーシング１０の間にシール（図示せず）が配置され得る。別の実施形態では、ハウジング４１とローラ要素４２の間に動作可能に係合されたグロメット（grommet）４３によって、防水性ロータリースイッチ４０を設けることができ、ローラ要素４２は、例えばボール、ダイヤル等を含む。かかるグロメット４３は、ローラ要素４２が自由に回転することを可能にするためにローラ要素４２と協働しながら、ハウジング４１およびケーシング１０を水の侵入から保護する。場合によっては、ロータリースイッチ４０の防湿性は、グロメット４３の有無にかかわらず、ローラ要素４２のすぐ近くのハウジング４１の構成により達成することができる。さらに他の場合には、ハウジング４１は、ケーシング１０と係合すると防湿シールが形成されるようにシールされるように構成することができる。したがって、次に、ローラ要素４２は、ハウジング４１とともにスイッチを形成するように構成され得る。すなわち、ハウジング４１は、第１のスイッチ部分（図示せず）を含むことができ、ローラ要素４２はそれに対応する第２のスイッチ部分（図示せず）を含むかまたは構成することになる。各スイッチ部分は協働して、例えば、電気的、機械的、および／または磁気的構成によってスイッチ機構を形成するように構成され得る。このように、多くの異なる形態の防水性ロータリースイッチ４０を設けることができることは、当業者には理解されよう。したがって、かかる防水性ロータリースイッチ４０は、例えば、雨、あらゆる方向からの水しぶき、および周囲湿度から保護され、かつ湿気の侵入からケーシング１０を保護する機能も果たす。

いくつかの実施形態では、かかるロータリースイッチ４０は必ずしも装置１において実施され得ない。例えば、かかるロータリースイッチ４０の機能性は、当業者には理解されるように、例えばローラ、ジョイスティック、またはロッカーコントローラ等の、人差し指で作動することができる他の装置の使用によって達成することができる。しかしながら
、さらに他の場合には、ロータリースイッチ４０の機能性は、例えば走査キー２８の使用によって不要にすることができ、その場合、走査キー２８は、ユーザの親指による作動のためにキーパッド２０に組み込むか、またはユーザの人差し指による作動のために凹部８５内に配置することができる。したがって、アクチュエータの多くの異なる構成が、例えばロータリースイッチ４０および走査キー２８に関して本明細書に記載するようなテキストのスクロールおよび他の入力機能のために実施することができることは、当業者には理解されよう。

本発明のいくつかの有利な態様によると、装置１はさらに、装置１に関する種々の機能を実行するためのスタイラス４５を含むかまたは収容することができ得る。例えば、装置１は、ディスプレイ３０と一体かまたは別個のシグニチャーキャプチャウィンドウ（図示せず）を備えることができ、かかるシグニチャーキャプチャウィンドウは、タッチセンシティブスクリーン上のスタイラス４５による書き込みを電子的に取り込むことができるものとして、当業者には理解されよう。あるいは、スタイラス４５は、キーパッド２０と相互作用するように構成され得るか、または例えば、ペンまたは鉛筆等の筆記用具を単に含み得る。装置１に関連するかかる別個の構成要素は置き忘れたり紛失しがちであるため、場合によっては、装置１は、スタイラス４５をケーシング１０に接続するテザー（tether）４５ｅ（図４）を含み得る。他の場合には、ケーシング１０は、作動端４５ａ、中間部分４５ｂ、および遠位端４５ｃを有するスタイラス４５が使用中でない時にスタイラス４５を収納および固定するように構成され得る。より詳細には、ケーシング１０は、ケーシング１０の側面に沿った凹部４６を画定することができ、凹部４６は、同様にケーシングの側面に沿った細長いチャネル４７まで延在している。凹部４６およびチャネル４７は、協働してスタイラス４５を受け入れるように構成され、それによって、作動端４５ａは凹部４６内に配置され、スタイラス４５の中間部分４５ｂはチャネル４７により収納され、遠位端４５ｃはチャネル４７を越えて延在し、装置１とともに使用するためにスタイラス４５を取り外すことを容易にする。場合によっては、スタイラス４５の中間部分４５ｂは
、一対のフランジ４７ａ等の保持機構と係合するように構成され、フランジ４７ａは、外周溝４５ｄに対応するチャネル４７と係合し、チャネル４７内にスタイラス４５を固定する。かかるフランジ４７ａは、例えば、軟質材料からなり得るか、またはケーシング１０に関してスタイラス４５の係合および係脱を容易にするように、外周溝４５ｄに関して構成され得る。例えば、フランジ４７ａは、スタイラス４５がスナップ嵌め、摩擦嵌め、または任意の他の好適な方法で、チャネル４７と係合するように構成され得る。

本明細書中でさらに説明するように、携帯用電子装置が通常、ユーザが装置１を落とした場合に構成要素および／またはケーシング１０が損傷し得るような壊れやすい構成要素を含むことは、当業者には理解されよう。したがって、装置１がかかる衝撃に耐えて動作を継続するのに適したように構成され得るか否かを判定するために、装置１の耐衝撃性を試験することが望ましいであろう。しかしながら、かかる携帯用の装置１は通常、垂直方向にまっすぐ落とされず、ユーザが動いている時に細かく上下運動する。そのため、装置１は通常、ユーザによる細かい上下運動の結果として、いくらかの水平移動、ならびに装置１の軸周りのいくらかの回転を伴って落とされることになる。したがって、本発明の別の態様は、純粋な垂直落下に加えて、回転落下すなわち転落を含む、装置１の耐久性試験を含む。動的試験方法は、装置１が落下した瞬間に、既知の回転速度および／または既知の横方向の速度すなわち水平速度を装置１に与える機器を含む。装置１に与えられる回転速度および／または水平速度は既知であり、種々の動的条件下での装置１の相対耐久性に関するデータを収集するため、および装置１に対して必要な耐久性の改善を行うために記録される。例えば、ケーシング１０を選択的に補強してもよく、ケーシング１０に衝撃吸収材を付加してもよく、またはケーシング１０を構成する材料を変更してもよい。当然、各試験は、装置１が重力によって加速する時に下向きの垂直速度成分を含み、動的試験方法および機器はさらに、回転および水平速度成分の両方を装置１に与えることが可能である。一実施形態によると、試験方法および機器は、衝撃面の上方１フィート〜１０フィートの高さから装置１を落とすようにすることができ、装置１の反応は、例えばケーシング１０内に配置されたセンサ（図示せず）によって測定することができる。したがって、本発明の試験方法および機器において用いる速度成分の組み合わせは、操作環境で実際に観察される様々な環境条件を網羅するようにされる。

携帯用電子装置の現在の問題の１つは、装置１への電力供給に使用するバッテリー４００のサイズ、重量、および容量である。したがって、本発明の一態様によると、１つまたは複数のバッテリーパラメータが、装置１によって監視および制御される。より詳細には、本発明の一実施形態では、バッテリーパック４００の充電および試験機能が、装置１により装置１内で実行される１つまたは複数のソフトウェアアプリケーションによって指示される。それによって、装置１によるバッテリーパック４００の監視および管理は、独立した監視およびステータス機能を実施する外部のバッテリー充電ステーションの必要をなくす。充電、試験、およびバッテリーパック４００からの電力消費は、装置１により制御することができ、装置１は、バッテリーの使用寿命を最適化する機能を果たし、動作中にバッテリーパック４００および装置１から動作データを収集することを可能にする。ソフトウェアアプリケーションおよび／または関連ハードウェアは、例えば、装置１の動作性を維持するための最優先事項および／または必要事項に基づいて、装置１の種々の機能および構成要素にバッテリー電力を割り当てるように構成することもできるが、かかる電力割り当て機能は一般に、バッテリー制御機能が外部のバッテリー充電ステーションに関連している場合には利用可能ではない。

本発明のこの態様によると、装置１を制御および電力供給するためのソフトウェアおよび／またはハードウェアは、バッテリーパックの蓄電量、状態、または他のステータスを監視し、装置１の動作中のバッテリー電源の割り当てを制御し、バッテリーパック４００の充電プロセスを指示および監視するためのコマンド、機能等を含む。１つの有利な実施
形態では、装置１は、バッテリーパック４００のステータス、バッテリーパック４００からの電力割り当て、およびバッテリーパック４００の充電プロセスを制御および監視するためのアプリケーションソフトウェアを用いたアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）を含む。ステータス監視機能は、例えば、バッテリーパック４００の蓄電量レベル、特定のタスクに関する電力消費、タスクに要する時間、およびバッテリーパック４００の充電ステータスを監視することを含み得る。場合によっては、監視機能はまた、いかなる異常な電力消費状態をも示し、低消費電力モードパラメータを判定および実施し、かつ／またはバッテリーパック４００に関連する動作パラメータを示す機能を果たし得る。図２０Ａ〜図２０Ｃに示すように、バッテリーパック４００がケーシング１０の接点１５を介して関連する外部の充電ステーション４２０と係合すると、バッテリー監視用のソフトウェア／ハードウェアおよび／またはＡＰＩは、バッテリー４００を充電するために必要な命令入力を充電ステーション４２０に供給し、充電プロセス中にバッテリー４００の状態を監視する。しかしながら、場合によっては、バッテリー監視用のソフトウェア／ハードウェアおよび／またはＡＰＩは、バッテリー４００を充電するために充電ステーション４２０から電力を受け取るか否かを判定するように構成され得る。したがって、装置１は、最適な充電状態を提供するために充電プロセスを開始または停止させるように構成され、充電プロセス中、あるいはバッテリーパック４００および／または装置１のいかなる異常をも識別してユーザに警告することもできる。

本発明の一実施形態によると、充電可能なバッテリーパック４００の使用寿命すなわち容量は、携帯用電子装置１の典型的なユーザの典型的な勤務シフトの持続時間に従って決定される。代替例では、バッテリーパック４００の容量は、特定のユーザの特定の勤務シフトに合わせて特に決定および調整され得るか、またはかかるタスクの特定の割り当てに従ってシフトが決定されるように、タスク特定的に決定され得る。さらに、同様の携帯用電子装置の電力消費パターンの研究により、典型的な勤務シフト中またはユーザが充電ステーションから離れている間に装置１がどのように使用される可能性があるか、および装置１の電力消費に関する情報が設計者に提供され得る。したがって、バッテリー容量が多くの異なる方法でカスタマイズされ得ることは、当業者には理解されよう。結果として、本発明の一実施形態によると、装置１への電力供給に使用するバッテリーパック４００は、典型的な勤務シフトのために装置１に十分な電力を提供する容量を有するようなサイズにされ得る。バッテリーパック４００は、例えば、バッテリー４００のサイズ、重量、タイプ、充電および／または放電特性、および／または蓄電容量を適宜変更することにより最適化することができる。したがって、装置１は、必要とされないかなりの余計な重量またはバッテリー容量を負担することがない。バッテリー寿命の最適化は、それによって装置１の重量を最小限に保つと同時に、シフト中の予想動作条件に十分な電力を提供するのに役立つ。

しかしながら、場合によっては、バッテリー４００の特性は経時的に変化し得るため、バッテリー４００が充電され得るまでの特定の時間にフルパワーモードまたは低電力モードで装置１を操作することができる予備蓄電量を有するように、バッテリー４００を構成することができる。予備蓄電量の作動時に装置１に知らせるようにバッテリー４００を構成してもよく、あるいは、例えば、予備蓄電量の作動時を識別し得るように装置１の監視用ソフトウェア／ハードウェアまたはＡＰＩを構成してもよい。いずれの場合も、バッテリー４００および／または装置１は、予備蓄電量が実行されていることをユーザに警告するように構成することができる。装置１の低電力消費モードは、例えば、装置１の必須機能だけが動作状態にある「スリープ」モードを含むことができ、かかるスリープモードの様々な構成は当業者により理解されよう。場合によっては、予備蓄電量は、例えば、特定の装置１の最適化されたバッテリー容量の約５％〜約１００％の予備電力容量を提供することができる。いずれの場合も、バッテリー４００が予備容量を備えているか否かにかかわらず、必要に応じて、シフト中の状態は継続的または定期的に監視することができ、バ
ッテリーを最適化し直すことができる。さらに、バッテリーパック４００および／または装置１の監視されるパラメータ、例えば、バッテリーパック４００の状態、装置１の電力割り当て、および充電状態は、定期的に収集してレポートを提供するために使用することもできる。

場合によっては、携帯用電子装置のバッテリーシステムは、一次電源および二次電源の両方を有し得る。したがって、本発明のいくつかの実施形態によると、装置１は、バッテリーパック４００内の一次電源が一次電源および二次電源の両方として機能するように構成されたバッテリーパック４００を有し得る。例えば、バッテリーパック４００は２つの別個のセルに分割することができ、一方のセルが一次電源として機能し、他方のセルが二次電源として機能する。その結果、一次セルが切れるか、または使用可能な電力を提供することができない程度まで消耗された場合、二次セルは、少なくとも装置１に格納されたデータを保存するのに十分な電力を有する。一次セルと二次セルの間のかかる切り替えは、バッテリー４００の構成から自動的に生じ得るか、または、例えばバッテリー監視用のソフトウェア／ハードウェアおよび／またはＡＰＩにより制御され得る。

場合によっては、装置１はある特定のデータを格納するために用いることができ、かつ、かかる携帯用装置のバッテリー電力の信頼性は不確実であることが多いため、本発明の実施形態は、装置１のデータ格納特性も対象にしている。それゆえ、本発明の有利な実施形態によると、装置１は、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＣＥオペレーティングシステムを実施し、３つのタイプのメモリモジュール、すなわち図２３に示すように、ＤＲＡＭ（Dynamic Random Access Memory）３６０、フラッシュメモリ３８０として既知のプログラマブルパーマネントメモリ、およびＮＶＲＡＭ（Non-Volatile Random Access Memory）３
７０を含む。さらに、装置１は、３つのタイプのメモリモジュールすべてを別個にまたは組み合わせて用いて、必要に応じて本明細書に記載の様々な複雑なタスクを容易にすることができる。

ソフトウェアアプリケーションは通常、装置１によってＤＲＡＭ３６０においてロード、実行、および／または稼働されるが、ＤＲＡＭ３６０はまた、ユーザにより入力されたデータを受け取り、アプリケーションの出力または結果の表示を指示する。ＤＲＡＭ３６０に含まれるデータは、頻繁にリフレッシュせねばならず、そうしないとコンテンツが失われてしまう。さらに、ＤＲＡＭ３６０は揮発性の格納機構を備えており、これはＤＲＡＭ３６０への電力がなくなった場合にデータを損失することを意味する。一方、フラッシュメモリ３８０は、不揮発性かつプログラマブルであり、データが消去されない限り永久的なデータ格納を提供する。フラッシュメモリ３８０に格納されたデータは、フラッシュメモリ３８０への電力がなくなっても保存される。フラッシュメモリ３８０はまた、装置１に組み込んでもよく、または、必要に応じて装置１に対して係合／係脱され得る取り外し可能なメモリカードとして設けてもよい。通常、ＤＲＡＭ３６０に入力されるデータは、永久的な格納のためにフラッシュメモリ３８０へ選択的に転送され得る。しかしながら、データをフラッシュメモリ３８０に書き込むプロセスには時間がかかることがあり、現場では、装置１の通常の動作条件下で必要とされることの多い迅速なデータ入力の妨げとなりやすい。そのため、必要なデータがＤＲＡＭ３６０からフラッシュメモリ３８０に書き込まれ得る前に電力がなくなった場合、かかるデータもまた損失してしまうであろう。

したがって、本発明の有利な実施形態は、ＤＲＡＭ３６０およびフラッシュメモリ３８０モジュールを補足するための付加的なＮＶＲＡＭメモリモジュール３７０を提供する。ＮＶＲＡＭモジュール３７０は、装置１およびユーザに、永久的（不揮発性）かつ高速アクセス用に構成されたメモリを提供する。したがって、本発明の一実施形態では、ＮＶＲＡＭモジュール３７０は、揮発性ＤＲＡＭ３６０と永久フラッシュメモリ３８０の間の中間メモリとして働く。ＮＶＲＡＭ３７０に格納されたデータは、データ入力中の電力の全
損失またはオペレーティングシステムの全障害の後でも回復することができる。データは、ＮＶＲＡＭ３７０およびＤＲＡＭ３６０に同時に書き込むことができるか、またはＤＲＡＭ３６０からＮＶＲＡＭ３７０に順次書き込むことができる。いずれの場合も、使用時に、ＮＶＲＡＭ３７０は一般に、ソフトウェアアプリケーション／ＡＰＩが永久的な格納のためにデータをフラッシュメモリ３８０に意図的に書き込むことができるまで、入力データすべてを保存する。場合によっては、装置１はユーザに、入力されたデータが向けられるメモリモジュールを選択する機会を提供し得る。さらに他の場合には、データはＮＶＲＡＭ３７０からフラッシュメモリモジュール３８０にのみ書き込むことができ、それによって、データ格納プロセスが促進され、必要なデータの保存の際の冗長性が低減されるが、ＤＲＡＭ３６０およびＮＶＲＡＭ３７０の両方が、両メモリモジュールがデータをフラッシュメモリモジュール３８０に書き込むことができるように構成される場合がある。したがって、ＮＶＲＡＭ３７０は、通常はＤＲＡＭ３６０（データがフラッシュメモリ３８０に保存されるまでは損失されやすい）に一時的に格納されるのみのデータの永久格納場所を提供する。ＮＶＲＡＭ３７０が存在しないと、装置１が電力損失またはオペレーティングシステム３２０の全障害を被った場合に、保存されていないデータはすべて損失してしまうであろう。本発明では、実質的に装置１への入力時にＮＶＲＡＭ３７０が各データエントリを永久的に格納するため、電力損失が取り返しのつかないデータの損失を引き起こすことはない。一実施形態では、ＮＶＲＡＭ３７０は、例えば、別個のバッテリーバックアップシステムを有するＳＲＡＭを備える。

本発明のある特定の有利な態様によると、装置１は、荷物追跡に関するデータを受け取り、操作し、出力するように構成される。したがって、装置１は、例えば、キーパッド２０、タッチスクリーン、グラフィックデジタイザ、スキャナ５５、オーディオキャプチャデバイス、ビデオキャプチャデバイス、スタイラス、全地球測位システム（ＧＰＳ）センサ３１０、リアルタイムクロック、スイッチ４０、および／またはそれらの組み合わせを含む、１つまたは複数のデータ入力構成要素で構成される。装置１はまた、例えば、ディスプレイ３０、スピーカ、インジケータ、音響モデム／ダイヤラ、ハードコピー印刷装置、および／またはそれらの組み合わせを含む、１つまたは複数のデータ出力構成要素で構成される。場合によっては、装置１は、例えば、ＩｒＤＡ（Infrared Data Association）通信ポート３９０または携帯電話等のデータ入力／出力構成要素で構成することができ、その場合、電話は装置１に動作可能に係合するか、または装置１自体に組み込まれた必須構成部品を有し得る。プロセッサ３００、および例えばＷｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＣＥオペレーティングシステム等のオペレーティングシステム３２０もまた、通常はデータの操作を実行する。装置１はまた、例えば、診断ソフトウェアおよび／またはハードウェアシステム、アプリケーションソフトウェアローダ、システムソフトウェアローダ、および少なくとも１つのアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）を含み得る。装置１の実施形態はまた、データを保存するために、上述のように、ＤＲＡＭ３６０、フラッシュメモリ３８０として既知のプログラマブルパーマネントメモリ、およびＮＶＲＡＭ３７０を含む。図２２および図２３に示すように、データが入力、操作、保存、および出力準備されると、本発明の特に有利な実施形態は、ワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）データラジオ３３０、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）データラジオ３４０、およびワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）データラジオ３５０のうちの少なくとも１つを、個別かつ遠隔のデータリポジトリすなわち中央サーバ２００にデータを通信するために提供し得る。

本発明の１つの有利な実施形態によると、ワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）データラジオ３３０は、中央データリポジトリすなわちホストシステム、または他のシステムと通信するための、携帯用データ取得装置１において利用可能ないくつかのオプションのうちの１つである。ＷＷＡＮデータラジオ３３０は、携帯用データ取得装置１とホストシステム２００の間にリアルタイム通信を提供することができる。例えば、ＷＷ
ＡＮデータラジオ３３０により、運転者は配送経路中でホストシステム２００との通信状態を保つことができ得る。したがって、経路中で、運転者は略リアルタイムで経路の変更を知らされることができるか、または、運転者が指示される経路は、１日のうちに他の方法で動的に変更されることができる。例えば、運転者Ａが故障に見舞われた場合、ＷＷＡＮデータラジオ３３０を介して運転者Ｂへメッセージが送信され、運転者Ａの故障場所に行って配送期日保証付き荷物を引き取り、運転者Ａの本来の経路を引き継ぐように運転者Ｂに指示することができる。あるいは、ＷＷＡＮデータラジオ３３０を介していつでも運転者へメッセージを送信し、翌日の新たな航空便の荷物の集荷を知らせることができ、その後運転者はそれに応じて、荷物の集荷のために経路を変更または追加することができる。

したがって、ユーザはホストシステム２００と通信するために別個の送受信機（例えば、ＤＶＡまたは音響モデム／ダイヤラ）または電話回線を必要としない。しかしながら、場合によっては、例えばバックアップ通信装置として、または無線通信が利用可能でない場合の主要な通信装置として、冗長性のために、装置１に別個の送受信機が設けられる場合がある。装置１がＷＷＡＮデータラジオ３３０を備える場合、荷物追跡データは、そのデータが携帯用データ取得装置１に入力されると、リアルタイムまたは略リアルタイムでホストシステム２００にアップロードされ得る。サポートされ得る音声／データネットワークプロトコルおよび周波数は、限定はされないが、例えば、ＧＳＭ（global system for mobile communications）／ＧＰＲＳ（general packet radio service）、デュアルモードＡＭＰＳ（advanced mobile phone service）／回線交換データおよび符号分割多元接続（ＣＤＭＡ／１ＸＲＴＴ）、ＤａｔａＴＡＣ、およびＭｏｂｉｔｅｘを含む。他のネットワークプロトコルおよび周波数は当該技術分野において既知であり、同様にサポートされ得る。一実施形態では、ＧＰＲＳまたはＣＤＭＡワイヤレスワイドエリアネットワークインタフェースにより、携帯用データ取得装置１とＰＤＣ（public digital cellular telephone）ネットワークの間の通信が可能になる。したがって、一実施形態では、装置１は、ユーザがＰＤＣネットワークを介して通信することを可能にすることができる携帯電話として構成され得るか、またはそのような携帯電話を含み得る。

ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）データラジオ３４０は、ホストシステム２００または他のシステムと通信するために装置１において利用可能ないくつかのオプションのうちの別の１つである。１つの有利な実施形態では、ＷＬＡＮデータラジオ３４０は、携帯用データ取得装置１が運送業者またはハブ施設、建物、構内、および／または限定された境界線内の領域等の限られた地理的領域内にある場合、装置１と室内または他のローカルエリアシステムとの間に通信を提供する。当該技術分野において既知のデータ取得装置は別個の基地局に頼ることがあり、データ取得装置は、経路情報をダウンロードして１日の終業時に荷物追跡情報および統計をアップロードするためにこの基地局に接続されねばならない。１つの有利な実施形態では、ＷＬＡＮデータラジオ３４０により基地局の機能が不要となり、データ取得装置１とホストシステム２００またはローカルシステムとの間の直接通信が可能になり、それにより、装置１にデータをアップロードすること、および／またはアプリケーション、ソフトウェア更新、または他のデータを送信することが可能になる。別の実施形態では、ＷＬＡＮデータラジオ３４０は、ローカルエリアシステム内の装置１と他の無線装置の間の直接通信を可能にし、それによって、ホストアクセスが不要であるかまたは利用不可能である場合にローカルエリアシステムとデータ取得装置１の間のデータの転送を容易にする。しかしながら、場合によっては、ローカルエリアシステムは、独立してホストシステム２００と通信するように構成することもできる。さらに別の有利な実施形態では、ＷＬＡＮデータラジオ３４０とローカルエリアシステムの間の通信は、送信機／受信機構成によって開始され得る。例えば、ローカルエリアシステムが送信装置を含み得ると、装置１は対応する受信装置を含むであろう。受信装置は、装置１がローカルエリアシステムにある程度近接した範囲内にある場合に送信装置か
ら作動信号を受信するように構成することができ、作動信号は、装置１とローカルエリアシステムおよび／またはホストシステム２００の間の荷物追跡データの通信を開始するように構成することができる。受信機および送信機を構成要素間で交換することもでき、それによって、装置１がローカルエリアシステムの十分な範囲内にある時にローカルエリアシステムに作動信号が与えられることも、当業者には理解されよう。

ワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）データラジオ３５０は、ホストシステム２００あるいは他の周辺機器またはシステムと通信するために携帯用データ取得装置１に利用可能ないくつかのオプションのうちのさらに別の１つである。本発明の１つの有利な実施形態では、ＷＰＡＮデータラジオ３５０は、例えばブルートゥースプロトコル等のプロトコルを用いた、例えば運送業者コンピュータシステムおよび荷受人コンピュータシステム等のパーソナルコンピュータシステム、プリンタ、金庫、警告装置、およびドアロック、またはそれらの組み合わせ等の、運送業界において通常用いられる装置１と周辺機器の間に接続性を提供する。別の有利な実施形態ではＷＰＡＮデータラジオ３５０はまた、携帯電話と通信するように構成され得る。したがって、ＷＷＡＮデータラジオプロトコルのうちの１つをサポートしない領域においてユーザが携帯用データ取得装置１を操作する場合、ユーザは、携帯用データ取得装置１からＷＰＡＮデータラジオ３５０を介して携帯電話へ荷物追跡データを送信し、それによって携帯網を介してホストシステム２００へデータを転送することができる。あるいは、データはＷＰＡＮデータラジオ３５０から車載の衛星送受信機へ送信され、それによって、例えば広域衛星ネットワークを介してホストシステムへ転送され得る。さらに別の有利な実施形態では、ＷＬＡＮデータラジオ３４０と同様に、ＷＰＡＮデータラジオ３５０と周辺機器の間の通信は、送信機／受信機構成によって開始され得る。例えば、周辺機器が送信装置を含み得ると、装置１は対応する受信装置を含むであろう。受信装置は、装置１が周辺機器にある程度近接した範囲内にある場合に送信装置から作動信号を受信するように構成することができ、作動信号は、装置１とホストシステム２００の間の荷物追跡データの通信、および／または装置１と周辺機器の間の他のデータの通信を開始するように構成することができる。受信装置および送信装置を構成要素間で交換することもでき、それによって、装置１が周辺機器に十分に近い範囲内にある時に周辺機器に作動信号が与えられることも、当業者には理解されよう。

したがって、装置１は、ＷＷＡＮデータラジオ３３０、ＷＬＡＮデータラジオ３４０、およびＷＰＡＮデータラジオ３５０のうちの少なくとも１つを含むことができ、データラジオ（複数可）は、装置１と一体型であり得るか、または装置１と動作可能に係合することができる送受信機ユニットとして構成することができる。装置１が２つ以上のデータラジオを含む本発明の一実施形態によると、ソフトウェアアプリケーションは目下のタスクに最適なデータラジオを選択することができ、あるいは、適当なデータラジオは、例えばユーザによって、またはホストシステムからの通信を介して、手動で選択され得る。３つのタイプのデータラジオ（ＷＷＡＮデータラジオ３３０、ＷＬＡＮデータラジオ３４０、およびＷＰＡＮデータラジオ３５０）が利用可能である場合、ソフトウェアアプリケーションは、照合基準を用いて、特定のタスクを達成するのに適したデータラジオを選択するように構成されることが好ましいが、データラジオはまた、ユーザによってユーザのタスク識別から選択されてもよく、利用可能な通信方法または利用可能な通信用信号を評価するために装置１と連動するセンサによって選択されてもよく、あるいはホストシステム２００によって選択されてもよい。例えば、ソフトウェアアプリケーションは、本明細書中でさらに説明するように、顧客のデータベースと対話するためにＷＰＡＮデータラジオ３５０を選択するか、または他のデータラジオを用いる代わりに運送業者のハブにおいてシステムと対話するためにＷＬＡＮデータラジオ３４０を選択するであろう。上述のように、特定のデータラジオの作動は、達成されるタスクに応じて、装置１のソフトウェアシステムまたはＡＰＩを介して、あるいは作動受信機／送信機システムの使用によって、手動
で達成され得る。特定のデータラジオ装置を作動させるためのこれらのオプションは、例えば、特に、自動選択アルゴリズム、外部送信機作動、およびユーザ作動機能を含むソフトウェアアプリケーションによって指示され、目下の特定のタスクに最適なデータラジオを作動させる。適当なデータラジオが作動すると、特定のタスクの詳細も、装置１によって装置１内のデータベースに格納され得る。その後、リアルタイムで、または定期的に、データベースエントリがデータラジオのうちの１つを介してホストシステムへ送信され得る。

いくつかの特に有利な実施形態では、図２３に示すように、携帯用データ取得装置１はＧＰＳセンサ３１０も含み、ＧＰＳセンサ３１０は、例えば緯度、経度、高度、進路、速度、協定世界時（ＵＴＣ）、および日付を取得するように構成され、かかるデータは、ＮＥＭＡ（National Electrical Manufacturers Association）データフォーマットまたは他の適当なデータフォーマットで取得され得る。当業者には理解されるように、ＧＰＳセンサ３１０は、視野内の衛星の数およびそれらの衛星の相対位置を特定するエフェメリスデータ（ephemeris data）として知られることもあるデータを取得する。さらに、例えば、進行方向（heading）および到着予定時刻（ＥＴＡ）に関するデータも取得することができ、このデータは、ＧＰＳセンサ３１０の位置の決定を向上させ、データの共通の特性に基づいたある領域のプロファイルまたはセグメント化を可能にする。

装置１と組み合わせたＧＰＳセンサ３１０の多くの用途は、当業者には容易に理解されよう。例えば、ＧＰＳセンサ３１０は、指定または所望の場所に荷物を配送する際に配送員を支援し得る。このような場合、例えば所望の場所の緯度、経度、および／または高度等のＧＰＳデータは、場合によってはＮＥＭＡフォーマットのデータとして装置１にロードされ得る。ＧＰＳデータは、ホストシステム２００の指示で、または走査して装置１に読み取られた荷物の識別子に応答して、装置１にロードされ得るが、この場合、例えば、識別子はスキャナ５５により走査された荷物のラベルからのコードを含み得る。ＧＰＳデータがロードされる時、装置１は現在の場所にある。装置１と連動するＧＰＳセンサ３１０は、その現在の場所に対応するＧＰＳデータを求めることができ、次に、ＧＰＳデータによって、場合によってはそれらの場所の間の経路を決定することにより、配送員を現在の場所から所望の場所へ向かわせ、それによって荷物が受取人に配送されることができるように構成され得る。すなわち、各場所のＧＰＳデータから判定されるように装置１の現在の場所が所望の場所に実質的に一致する場合、荷物が配送され得る。例えばある経路の地点間の経過時間またはルート全体の経過時間等の種々のデータも、経路に沿って収集され得る。しかしながら、所望の場所に配送員が到着して荷物が配送されたが、現在の場所と所望の場所とのＧＰＳデータが一致しない場合、装置１は、所望の場所のＧＰＳデータを修正または更新して現在の場所のＧＰＳデータに一致させるように構成することができ、変更されたデータもまた、所望の場所のデータを全面的に更新するためにホストシステムへ送信されることができる。

同様に、装置１と連動するＧＰＳセンサ３１０は、荷物配送システムにおいて間違いを特定するかまたは荷物の誤配を防ぐことができる。現在、配送運転者は、配送プロセスでは荷物の宛先住所に頼っている。配送経路上の各荷物の宛先住所は、運転者が自身の配送に使用するＤＩＡＤにダウンロードされる。しかしながら、配送運転者が荷物を間違った住所に誤って配送した場合、問題が生じる。現在のＤＩＡＤシステムは運転者に荷物の正確な宛先住所を提供するが、これらのシステムは、荷物が正確な住所に実際に配送されたことを確証することはできない。対照的に、携帯用データ取得装置１のＧＰＳセンサ３１０は、配送運転者が不正確な住所に荷物を配送しようとしていることを配送運転者に知らせることができる。動作時には、携帯用データ取得装置１にダウンロードされる配送情報は、各荷物の宛先住所の緯度、経度、および／または高度を有するＧＰＳデータを含む。装置１と連動するＧＰＳセンサ３１０は、装置１の現在の場所に対応するＧＰＳデータを求めることができ、次に、ＧＰＳデータによって、場合によってはそれらの場所の間の経路を決定することにより、配送員を現在の場所から宛先住所へ向かわせることができる。例えばある経路の地点間の経過時間、経路全体の経過時間、または経路に沿った特定の場所に装置１がある特定の時間等の種々のデータも、経路に沿って収集され得る。したがって、荷物が宛先住所に配送されようとしていることを配送運転者が装置１に知らせると、携帯用データ取得装置１は、ＧＰＳの現在の位置の確認を実行し、ＧＰＳの現在の位置を
荷物の宛先住所に関連したＧＰＳ位置と比較する。ＧＰＳの現在の位置が荷物の宛先のＧＰＳ位置と一致しない場合、携帯用データ取得装置１は、誤配の可能性を配送運転者に通知すなわち警告する。一実施形態では、運転者の現在のＧＰＳ位置が荷物の宛先のＧＰＳ位置に関する所定のＧＰＳデータの許容限界外にある場合、誤配の可能性の通知が発生する。一実施形態では、許容限界は、配送住所情報をＧＰＳデータからの対応する地理的情報にリンクすることによって生成される、サービスポイントのサイズに基づく。したがって、一実施形態では、用いられる許容限界は、担当地域のタイプに特定のものである。しかしながら、誤配通知がトリガされ、現在の場所のＧＰＳデータと宛先住所のＧＰＳデータとが許容限界内で一致しないことを知らせる場合、配送員はまず、宛先住所を検証するために確認を実行する。宛先住所が正確であることを配送員が確証した場合、装置１は、宛先住所のＧＰＳデータを修正または更新して現在の場所のＧＰＳデータに一致させるように構成することができ、変更されたデータもまた、その宛先住所のデータを全面的に更新するためにホストシステムへ送信されることができる。

現在の場所の位置を求めることに加えて、携帯用データ取得装置１に関連するＧＰＳセンサ３１０は、配送経路が決定されるかまたは正確に地図作成されることを可能にする。例えば、地方では、荷物の宛先住所が地図に正確に記載されていない場合が多い。このような不正確さは、効率的な荷物発送計画または配送経路を作成しようと努力する発送計画者の妨げとなることが多い。ＧＰＳセンサ３１０を有する装置１は、各荷物配送場所すなわち宛先住所の正確な緯度、経度、および／または高度を提供することにより、この問題を最小にするかまたは実質的に排除する。一実施形態では、集荷および配送データが確認され、荷物が配送または集荷されると常に、中央データベースが場所の正確な緯度、経度、および高度で継続的に更新される。別の実施形態では、携帯用データ取得装置１により形成されるデータベースは、種々の宛先住所ならびにそこまでのトレースに関する情報を提供し、トレースとは、配送経路中の宛先までに辿った街路またはネットワークである。このトレース情報は、例えば緊急対応職員を向かわせる際等、小包集配以外でも有用であるような方法で、従来の市街地図作成にさらなる精度を与える。これは、このようなデータが実際にすべてのＧＩＳ（地理情報システム）において有用であり得るように収集されるからである。トレースデータは、携帯用データ取得装置１におけるＧＰＳ機能の副産物として継続的に検査および更新される。その結果、更新された正確な地理交通情報が、荷物配送サービスの産物として提供される。標準化された住所がトレース情報に追加されると、経路決定は街路のみに基づいた計算よりも正確になる。したがって、例えば、私道および私設道路に沿った走行距離は、街路の走行とは別に識別され、所与の地理的領域をさらに特徴付けるかまたはプロファイルすることができる。

荷物が配送される実際の住所に宛先アドレスが完全に一致しない場合がいくつかあり得る。すなわち、荷物の宛先が間違えて書かれることはよくあるが、荷物に宛先を書く際に間違いがしばしば生じても、運送業者が誤りに気付き、宛先間違いの荷物を正確な宛先住所に配送することができることは十分頻繁に起こる。例えば、ＵＳＰ，Ｉｎｃ．の事業所に宛てたはずの荷物が、「The Brown Uniform Guys」宛てに不正確な宛先を書かれる場合がある。そのような場合、本発明の実施形態は荷物宛先住所別称データベースを実施し、これはホストシステムに常駐し、かつ／または装置１に部分的または全体的に格納され得る。運送業者の中には、何度も用いられるが不正確であるこれらの宛先住所の別称データベースを作成している所もある。しかしながら、本発明の実施形態によると、ＧＰＳセン
サ３１０は、例えば、宛先間違いの荷物の配送が一度成功すると、不正確な住所に別称としてフラグを立てることと、関連するＧＰＳ位置情報で別称データベースを更新することとによって、収集の自動化およびこれらの宛先住所別称の作成を容易にする。すなわち、場合によっては、配送員は荷物が配送されている実際の住所を求めることができ、この実際の住所を装置１に入力するか、または実際の住所を装置１に最初にロードされた宛先住所と比較することができる。実際の住所と宛先住所とが一致しない場合、各住所は別称データベースに互いの別称として入力され、かかる別称もまた実際の場所のＧＰＳデータで補足される。

さらに他の場合には、宛先住所およびその別称は、例えば、人口調査データ、ｚｉｐ ｃｏｄｅ ＋４データ、収入データ、傷害データ、事故データ、盗難データ、損害データ、保守データ、特別要望データ、嗜好データ、およびそれらの組み合わせ等の付加データで補足することができ、これは、運転者による宛先住所の明確な識別を容易にすることができ、かつ、宛先住所に関連するいかなる特別条件をも運転者に知らせる機能を果たすこともできる。したがって、配送経路情報をＧＰＳセンサ３１０により取得された位置情報とリンクする能力により、人口調査およびｚｉｐ ｃｏｄｅ ＋４データのみよりも改善されたデータ標準の作成が可能になる。これによる利益は、誤配を防ぐことのみ以上に大きい。かかるデータの１つの用途は、荷物配送業界における顧客データの精度を向上させることであるが、このデータは小包集配業界以外でも、例えば緊急対応職員を特定の宛先または場所に向かわせること等に価値を有し、これは当業者には容易に明らかとなるであろう。

本発明のいくつかの実施形態によると、例えば、携帯用データ取得装置１のアプリケーションのいくつかは、荷物配送の状況において説明され得る。運転者が荷物を荷受人に配送する場合、運転者はＧＰＳセンサ３１０を用いて荷受人の実際の物理的場所のＧＰＳ位置情報を得る。運転者は、携帯用データ取得装置１のスキャナ５５を用いて、配送すべき１つまたは複数の荷物から荷物追跡データを取り込み、ＷＬＡＮおよび／またはＷＷＡＮデータラジオ３４０、３３０を介して中央ホストシステム２００から携帯用データ取得装置１に以前にダウンロードされた配送情報から対応する宛先住所を検索する。次に、荷受人のＧＰＳ場所情報は、配送情報の一部として収集されてホストシステムに格納されていた宛先住所のジオコード（緯度／経度）と比較され、２つの位置が遠く離れすぎている場合には、運転者に誤配の可能性が通知される。配送が成功したと仮定すると、ホストシステム上のデータベースは、ネットワーク上でかつＷＬＡＮデータラジオ３４０またはＷＷＡＮデータラジオ３３０を用いて、配送の時刻および／または物理的場所で手動または自動で更新することができる。このように、リアルタイムの荷物追跡情報は、要求に応じて迅速に流布することができるようになる。さらに、場合によっては、配送員により配送される１つまたは複数の荷物の積荷目録が、ＷＰＡＮデータラジオ３５０またはＩｒＤＡ通信ポートを介して荷受人のパーソナルコンピュータおよび／またはネットワークに直接ダウンロードされるか、または定期報告で荷受人に提供されることができる。

さらに、運転者が荷送人から荷物を収集する時に、適当な承認ならびに／または適当な安全対策および配慮を伴って、積荷目録情報または他の配送情報が荷送人のコンピュータシステムからＷＰＡＮデータラジオ３５０および／またはＩｒＤＡ通信ポート３９０を介して携帯用データ取得装置１に直接ダウンロードされる場合があり得る。荷送人の場所または他の情報がまだ得られていない場合、ＧＰＳセンサ３１０は、荷送人の場所の緯度、経度、および／または高度を取り込むように指示されることができ、次に、ＧＰＳデータおよび積荷目録情報または他の情報が、ＷＬＡＮデータラジオ３４０またはＷＷＡＮデータラジオ３３０を用いてホストシステム上のデータベースへ送信され得る。本発明の一実施形態によると、ＷＰＡＮデータラジオ３５０および／またはＩｒＤＡ通信ポート３９０を用いて、ケーブルを用いることなく、荷送人のデータベースまたは他のファイルに不当
に干渉または侵入せずに、荷送人のコンピュータからデータを得ることができる。したがって、ＷＰＡＮデータラジオ３５０および／またはＩｒＤＡ通信ポート３９０ならびに／あるいはソフトウェアまたはＡＰＩは、データベース内の必要な情報への対話を制限するような方法で、荷送人のコンピュータおよびデータベースと対話するように構成され得る。すなわち、ＷＰＡＮデータラジオ３５０および／またはＩｒＤＡ通信ポート３９０が荷送人のコンピュータおよびデータベースと対話する程度は、ＷＰＡＮデータラジオ３５０および／またはＩｒＤＡ通信ポート３９０の動作パラメータによって、または荷送人のコンピュータの適当な通信部分のパラメータによって、必須データのみに制限されるため、荷送人の個人ファイルまたはデータベースへのいかなる過剰な干渉または侵入も防止される。必要な出荷データのみが必要に応じて装置１へアクセスおよび転送されるため、プライバシーへの関心が高まりつつある時代において、ＷＰＡＮデータラジオ３５０および／またはＩｒＤＡ通信ポート３９０を用いてそのように限られたデータのセットを得ることにより、個人の顧客データの不注意による暴露または伝送が防止される。状況によっては、荷送人のコンピュータのＷＰＡＮデータラジオ３５０および／またはＩｒＤＡ通信ポート３９０によりアクセスされる情報および／またはファイルは追跡することができ、情報は収集されて荷送人に定期的に提供され得る報告が作成される。

場合によっては、ＧＰＳセンサ３１０が動作不可能な領域で運転者が勤務に当たっている場合、携帯用データ取得装置１に連結された１つまたは複数の無線通信装置が、運転者の場所を求めるかまたは確認するために用いられ得る。より詳細には、各ＷＬＡＮデータラジオ３４０および／またはＷＰＡＮデータラジオ３５０は通常独自の電子アドレスを有する。したがって、携帯用データ取得装置１の１つまたは複数の無線データラジオが、装置１により以前にアクセスされ、荷受人または荷送人に関連付けられた特定の無線装置の所定範囲内にあることを確かめることにより、運転者の位置を確認することができる。

本発明のさらに別の有利な態様によると、装置１は、宛先住所において荷物を受け取る人物がその荷物の荷受人または正式代表者であることを証明するように構成することもできる。そのように構成するには、他のデータを宛先住所に関連する情報とリンクし得る。かかる他のデータは、荷受人による安全要求のレベルに応じて、例えば、関係者リスト、ならびに関係者の写真、署名、および／または指紋を含み得る。したがって、荷物が宛先住所に輸送されると、荷物を受理する人物は、スタイラス４５を用いてシグニチャーキャプチャウィンドウに署名するか、指紋を提供して、その指紋が例えばディスプレイ３０に実装されたデジタイザ機能により読み取られ得るようにするか、または、例えば装置１に実装されたデジタルカメラで写真を撮影するように要求され得る。同時に、関係者の写真および／または対応する署名は、配送員が比較するためにディスプレイに表示され得る。これにより、データベースの記録に対して署名、指紋、および／または写真を検証することができるだけでなく、署名が写真および／または提供された指紋の人物に一致することを検証することもできる。場合によっては、装置１および／またはホストシステムは、荷物を受け取る人物により提供されるデータをデータベースに含まれる承認情報と照合させて検証するために、自動化識別システムを含み得る。さらに他の場合には、荷物を受理する人物から収集したデータは、ホストシステムへ送信し、例えば、荷受人が荷物を受け取る人物の身元を証明したい場合に要求に応じて、または荷受人への報告として定期的に、提供することもできる。

本発明のさらに別の実施形態では、ＧＰＳセンサ３１０を組み込んだ携帯用データ取得装置１は、例えば、配送車両、建物、または運送業者のハブ付近にある１つまたは複数のデータセンサと通信するように構成され得る。したがって、時間研究および作業測定統計データの収集の自動化のためのシステムが提供される。より詳細には、運送業者は、配送プロセスをより効率的にするために、荷物配送作業に関するデータを収集するのに多大な費用を費やしている。現在、データ収集のプロセスは、通常手動で実施されており、スト
ップウォッチおよびクリップボードを持った人物自身が配送運転者と一緒に移動して、配送経路中の各停車位置ごとの運転者の行動を詳細にメモすることを伴う。本発明の一実施形態では、携帯用データ取得装置１のＧＰＳセンサ３１０は、このプロセスを自動化し、ＧＰＳセンサ３１０は、任意所与の日付および配送経路中の任意所与の時刻における配送運転者のＧＰＳ場所情報を提供する。上述のように、収集された時間研究および作業測定統計データは、データラジオ３３０、３４０、３５０のうちの１つを介してホストシステム２００へいつでも送信することができる。

場合によっては、センサは、車両のエンジン、ドア、および他の電気部品上またはその周囲に取り付けることができ、それによって、携帯用データ取得装置１が追加の荷物配送の詳細を収集することを可能にする。好ましい実施形態では、センサは装置１と通信して、例えば、経路中でいつ車両が停車および発車したか、速度および進行方向等の走行情報、運転者が車両を離れていた時間の長さ、および車両のドアが開閉したか、またはいつ開閉したか等の他の情報等のデータを提供する。このセンサ情報は、ＧＰＳ場所情報とともに、配送経路上で行なわれた全作業中の運転者の動きおよび行動に関するデータを運送業者が正確に収集することを可能にする。さらに、例えば、配送車両ドアセンサはＧＰＳセンサ３１０と組み合わせて、運転者が配送車両領域を離れ、車両のドアが半開きであるかまたはロックされていない時は常に配送運転者または運送業者に通知することにより、荷物の盗難を防止することもできる。場合によっては、車両に制御システム（図示せず）が設けられ、装置１またはホストシステムからの遠隔電子命令を受信してそれに対応することによって、例えば、ドアを閉めてロックするようにすることができ、または、コントローラを、車両のステータスに関する照会に応じて運送業者に対する応答を決定および提供するように構成することができる。他の場合には、追加のセンサを、例えばある特定の建物または土地あるいはその周辺に、あるいは運送業者のハブの周囲に配置することによって、時間研究および作業測定統計のさらなるデータを提供することもできる。

携帯用データ取得装置１は通常バッテリー電力で動作し、誤って落とすと損傷を受けやすいため、本発明の特に有利な一実施形態はデータ抽出ツール（図示せず）を含み、データ抽出ツールは別個のコンピューティングデバイス上で動作し、電力損失、オペレーティングシステムの故障、または装置１内に格納されたデータへのアクセスを妨害し得る他の問題が発生した場合に、装置１のメモリからデータを選択的に探し出して抽出する。したがって、装置１に含まれる部分を有し得るデータ抽出ツールは、装置１のオペレーティングシステム３２０および／またはプロセッサ３００が動作していない場合、または、場合によっては装置１に電力がない場合に機能するように意図される。より詳細には、本発明の実施形態によるデータ抽出ツールは、オペレーティングシステム３２０により最初に割
り当てられたデータの電子アドレスを用いることなく、フラッシュメモリ３８０またはＮＶＲＡＭ３７０内に格納されたそのデータを探し出すことができる。一実施形態では、データ抽出ツールは、図２３に示すように、ＷＬＡＮデータラジオ３４０またはＩｒＤＡ通信ポート３９０のいずれかを用いて、それを介してデータにアクセスし、データを検索および転送するように構成される。ある特定の実施形態では、ユーザはＷＬＡＮデータラジオ３４０またはＩｒＤＡ通信ポート３９０のいずれかを選択し、データ抽出ツールを用いる場合はそれを介してデータにアクセスすることができる。別の態様では、データ抽出ツールはアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）を含み、ＡＰＩは別個のコンピューティングデバイス上で動作し、ＷＬＡＮデータラジオ３４０またはＩｒＤＡ通信ポート３９０のいずれかを自動的に選択し、それを介してアプリケーションソフトウェアを用いてデータにアクセスし、かつメモリモジュールへのアクセスを制御および監視するように構成される。

より詳細には、例えば、オペレーティングシステムがクラッシュした場合、抽出アプリケーションを用いて、使用不能な装置１のメモリに格納されたデータを回復することがで
きる。抽出アプリケーションは通常、別個のコンピュータまたは他の処理装置に常駐し、ＩｒＤＡ通信ポート３９０を介して使用不能な装置１と通信するように構成され得る。一実施形態では、抽出アプリケーションは、第２の機能している装置１上で動作する。あるいは、抽出アプリケーションは、ラップトップコンピュータまたは他の携帯用コンピューティングデバイス上で実行することができるが、これは、場合によっては、ＩｒＤＡ通信ポート３９０との接触がデータ回復プロセス中により容易に維持できるからである。抽出プロセスの第１のステップとして、抽出アプリケーションは使用不能な装置１のマザーボードと通信して、ユニットが故障状態または監視状態にあるという確認をマザーボードから受信する。故障が確認されると、抽出アプリケーションは故障した装置１のマザーボードと通信するように一連のコマンドを送信する。コマンドのシンタクス（syntax）は、例えばパーソナルコンピュータマザーボードのＢＩＯＳと同様に、装置１において用いられるマザーボード特定のものである。これらのコマンドを用いて、抽出アプリケーションは、使用不能な装置１のメモリからデータを検索して、抽出アプリケーションが実行されている装置か、または別個の指定された装置へそのデータを送信するように、マザーボードに命令する。検索コマンドは、状況に応じて変化し得る。例えば、ユーザは、２つのメモリアドレス間の全データを検索してもよく、または開始メモリアドレスに続く一定量のメモリを検索してもよい。さらに別の例では、抽出アプリケーションは、使用不能な装置１のメモリに格納された全データを取り込むように構成され得る。通常、使用不能な装置１から検索されたデータは、抽出アプリケーションを実行しているコンピュータまたは他の処理装置のメモリに格納される。場合によっては、抽出アプリケーションが別個の第２の機能している装置１上で動作している場合、データは、機能している装置１上で最初に収集および格納されたのと同じようにユーザに利用可能になる。あるいは、抽出アプリケーションは、必要に応じて回復したデータに対してユーザがアクセス、印刷、閲覧、転送、または他の操作を行うことを可能にし得る。

本発明の一実施形態では、携帯用データ取得装置１は、ケーシング１０、ならびにＷＷＡＮデータラジオ３３０、ＷＬＡＮデータラジオ３４０、およびＷＰＡＮデータラジオ３５０を含む。さらに、装置は、プロセッサ３００、リアルタイムクロック、フラッシュメモリモジュール３８０、ＤＲＡＭメモリモジュール３６０、ＮＶＲＡＭメモリモジュール３７０、キーパッド２０、ディスプレイ３０、タッチスクリーン、グラフィックデジタイザ、スキャナ５５、オーディオキャプチャデバイス、ビデオキャプチャデバイス、受信機、送信機、センサ、スイッチ４０、スピーカ、インジケータ、マイクロホン、警報装置、音響モデムおよびダイヤラ、携帯電話、ハードコピー印刷装置、スタイラス４５、バッテリー４００、バッテリーインタフェース、バッテリー充電器４２０、バッテリーテスター、バッテリー充電インジケータ、バッテリーレベルインジケータ、電力管理プロセッサ、ＩｒＤＡ通信ポート３９０、ＧＰＳセンサ３１０、Ｗｉｎｄｏｗｓ（登録商標）ＣＥオペレーティングシステム３２０、診断システム、アプリケーションソフトウェアローダ、システムソフトウェアローダ、データベース、データベースマネージャ、および装置１の種々の構成要素を制御および監視する少なくとも１つのアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）、のうちの任意のものまたはすべてを含み、ＡＰＩはケーシング１０に動作可能に結合し、本明細書に記載のように、かかる装置１の任意またはすべての機能性を提供するように構成される。

本明細書に記載の装置１は多くの機能的利点を有してはいるが、ユーザが日常的に装置１を手で持ち運ぶには依然として不便であり得る。したがって、本発明の特に有利な実施形態は、図１０〜図１２に示すように装置１に取り外し可能に係合するように構成された、図１４〜図１９に示すようなホルダ１００すなわちホルダアセンブリを含む。装置１は、装置１の端部に沿って延在するピン５０と、装置１と一体的でかつピン５０に支持を提供するようにピン５０に隣接して位置するショルダ６０とを含むものとして本明細書に記載されるが、これらの構成要素は装置１と一体であってもよく、または装置１とは別個に
設けられて、例えば、ファスナまたは接着剤等の多くの異なる方法で装置１に固定されてもよいことは、当業者には理解され、容易に認識されよう。一実施形態では、ピン５０は概して、ホルダ１００に主要な取り付け点を提供する。

一実施形態では、ホルダ１００は、ユーザに取り付けられるようになっている第１の端部１１１を有する略細長のアーム１１０を備える。例えば、第１の端部１１１は、ベルトの周り、ベルト通し、またはユーザの作業着のポケットに取り付けるように構成され得る。アーム１１０は第２の端部に延在し、第２の端部からは、一体的かまたは固定的に取り付けられたフック１１２が延出しており、フックは歯１１２ａを含み、歯１１２ａとアーム１１０の間のスパン１１２ｂを画定する。アーム１１０の第２の端部はまた、アーム１１０に沿って延在する一対のレール１１４を含む。ゲート１２０が、ゲート１２０の回転端１２４においてレール１１４に回転可能に取り付けられ、ゲート１２０は、フック１１２のスパン１１２ｂを越えて歯１１２ａまで延在する自由端１２０ａを有する。ゲート１２０は、ばねまたは弾性バンド等のバイアス装置（図示せず）により付勢され、バイアス装置は、ゲート１２０とレール１１４および／またはアーム１１０の間に係合し、それによって、ゲート１２０の自由端１２０ａが歯１１２ａに対して通常付勢される。このように、スパン１１２ｂは、歯１１２ａ、アーム１１０、およびゲート１２０により包囲され、一実施形態では、ピン５０を受け取り、保持し、固定するように構成される。

ショルダ６０は、間にチャネル７０を画定するように離間しており、ショルダ６０は、装置１の一端に固定されるかまたは装置１の一端から延在する。ピン５０は、チャネル７０にまたがるようにショルダ６０の間に固定される。本発明の一実施形態によると、ピン５０をフック１１２に係合させると、チャネル７０はレール１１４に係合する。次に、装置１は上下逆の状態でフック１１２に向けられ、それによって、ケーシング１０、ピン５０、および／またはショルダ６０がゲート１２０に係合する。次に、ゲート１２０は、自由端１２０ａが歯１１２ａから分離されるように、バイアス装置の付勢に反してアーム１１０に向けて付勢される。自由端１２０ａが歯１１２ａから分離されると、ピン５０はフック１１２のスパン１１２ｂに入ることができる。さらに、ピン５０がスパン１１２ｂに入ると、ケーシング１０および／またはショルダ６０は、ゲート１２０と係脱するように構成され、それによって、バイアス装置が自由端１２０ａを付勢して歯１１２ａに対して戻し、スパン１１２ｂ内にピン５０を固定する。装置１をホルダ１００と係合させるプロセスは、ユーザにより片手のみを用いて行うことができることが好ましい。ピン５０がスパン１１２ｂ内に固定されると、装置１はピン５０の周りをある程度回転することができる。例えば、ショルダ６０およびピン５０がキーパッド２０の下端付近で装置１と係合する場合、装置１は、ホルダ１００と係合するように構成され、それによって、ホルダ１００が例えばユーザのベルトに取り付けられた時にキーパッド２０およびディスプレイ３０がユーザの方を向かないようにすることができる。したがって、装置１は、例えば、ユーザに対して約９０度の角度（ただし、この角度は特定の状況の要件に応じて大幅に変化し得る）で延在するようにピン５０の周りを回転することができ、このように、装置１は、ホルダ１００から係脱されることなくユーザによって操作されることができる。

図１３Ａ〜図１３Ｄに示すように、装置１をホルダ１００から係脱するために、装置１は、歯１１２ａにわたって、ホルダ１００の第１の端部１１１に向かってピン５０の周りを回転する。装置１が、例えばユーザに対して約９０度の角度等、ある程度回転すると、ショルダ６０はゲート１２０と係合することになり、バイアス装置の付勢に反してアーム１１０に向けて付勢され始め、ゲート１２０はレール１１４との係合付近で回転する。ゲート１２０は、自由端１２０ａは歯１１２ａから分離され得るが、ピン５０はある特定の分離に達するまでスパン１１２ｂから外れることができないように、さらに構成される。したがって、装置１がピン５０の周りをさらに回転すると、ショルダ６０は、自由端１２０ａと歯１１２ａの間に十分な分離点が得られるまでゲート１２０をアーム１１０に向け
て付勢し、ショルダ６０がアーム１１０の方にゲート１２０を維持しつつ、ピン５０がスパン１１２ｂから出るように、装置１が持ち上げられ得る。好ましくは、装置１の回転およびホルダ１００からの装置１の分離もまた、ユーザの片手のみを用いて達成される。装置１がスパン１１２ｂから取り外され得る分離点において、装置１はユーザによってしっかりと自然に把持される位置にあることが好ましい。一例では、装置１は、ホルダ１００から取り外し可能になる前に、垂直の向きに近づき得る。

本発明の別の有利な態様によると、ホルダ１００に対する装置１の係合および係脱は、ユーザによる視覚的注意をさほど要することなく達成することができる。すなわち、装置１および／またはホルダ１００は、ユーザに対して、ホルダ１００に対する装置１のステータスに関する聴覚的警告および／または触覚的手がかりを提供するように構成され得る。例えば、ユーザがホルダ１００内に装置１を配置しようとする場合、レール１１４がチ
ャネル７０に係合し始めるまでチャネル７０はアーム１１０に沿って摺動し得る。チャネル７０およびアーム１１４は、それらの間の確実な係合、およびピン５０がフック１１２のスパン１１２ｂに挿入されるように装置１がホルダ１００と適切に整列していることを示す何らかの指示を提供するように構成され得る。例えば、レール１１４は、チャネル７０と係合するとチャネル７０との滑合を形成するように、十分に離間して配置され得る。他の場合には、チャネル７０は対向するスロット（図示せず）を備え、レール１１４は、チャネル７０がレール１１４と係合するとスロットと係合するように構成された突出タブ（図示せず）を備える。このように、ホルダ１００との装置１の適切な整列は、ユーザの継続的な視覚的注意を要することなく、触覚的手がかりにより示される。

さらに、装置１がレール１１４に沿って方向付けられると、ショルダ６０および／またはケーシング１０は、バイアス装置に反してアーム１１０に対して回転して戻り、それによってピン５０がフック１１２のスパン１１２ｂに入ることができるように、ゲート１２０を付勢し始める。ピン５０がスパン１１２ｂに入ると、ショルダ６０および／またはケーシング１０は、自由端１２０ａがバイアス装置によって外側に回転して歯１１２ａに衝突するように、ゲート１２０と係脱するように構成される。例えば、衝突によりクリック音を生じさせることができ、この音は、装置１がホルダ１００と完全にしっかりと係合したという明確な聴覚的フィードバックおよび／または触覚的手がかりをユーザに提供する。他の場合には、ホルダ１００および／または装置１は、ピン５０がスパン１１２ｂに入って、歯１１２ａと係合している自由端１２０ａによってスパン１１２ｂ内に固定されると感知するように構成されたセンサ（図示せず）を備え得る。完全に係合した状態を感知すると、センサは、同様にホルダ１００および／または装置１と係合した警報装置（図示せず）に、例えばビープアラームおよびホルダ１００および／または装置１の振動などの聴覚的警告および／または触覚的手がかりをユーザに提供するように指示するようにさらに構成され得る。このような場合、ユーザには、装置１がホルダ１００にしっかりと固定されたという明確な保証が提供される。

他の場合には、バイアス装置により付勢されたゲート１２０もまた、装置１とホルダ１００の間の係合状態に関して明確な触覚的手がかりをユーザに提供し得る。すなわち、装置１がホルダ１００に挿入されている時、ゲート１２０はバイアス装置の付勢に反して移動され得る。したがって、バイアス装置の力はゲート１２０および装置１を介してユーザの手に伝わり、装置１をホルダ１００に挿入しているユーザが感じる抵抗は、装置１がホルダ１００にまだしっかりと固定されていないという触覚的手がかりを提供する。さらに、上述のように、ホルダ１００に固定されたままの装置１は、装置１をホルダ１００から係脱させないようなある程度まで、ピン５０の周りおよび歯１１２ａの上方を回転し得る。しかしながら、装置１が回転しすぎると、ショルダ６０および／またはケーシング１０は、アーム１１０に向けて回転して戻るようにゲート１２０を付勢し始め、それによって、係脱プロセスを開始する。同様に、ゲート１２０に対するバイアス装置の力は、ゲート
１２０および装置１を介してユーザの手に伝わり、それによって、装置１のさらなる回転によりホルダ１００からの装置１の係脱が生じるという触覚的手がかりをユーザに提供する。したがって、ホルダ１００に対する装置１の不完全な係合および偶発的な係脱の両方の防止が解決される。

本発明のアプリケーションプログラムインタフェース（ＡＰＩ）または他のソフトウェアは、選択可能なサービスの順序付けされたリストをそれぞれが含み、命令実行システム、機器、または装置から命令をフェッチして命令を実行することができるコンピュータベースシステム、プロセッサ搭載システム、または他のシステム等の命令実行システム、機器、または装置によって、またはそれらとともに用いるための、任意のコンピュータ可読媒体に統合され得る。この文書の文脈では、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、機器、または装置によって、またはそれらとともに用いるためのプログラムを搭載、格納、通信、伝播、または移送し得る任意の手段であり得る。コンピュータ可読媒体は、限定はされないが、例えば、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、または半導体システム、機器、装置、または伝播媒体であり得る。コンピュータ可読媒体のより具体的な例（非網羅的リスト）は、以下のもの、すなわち、１つまたは複数のワイヤを有する電気接続（電子）、携帯用コンピュータディスケット（磁気）、ＲＡＭ（磁気）、ＲＯＭ（read-only memory）（磁気）、ＥＰＲＯＭ（erasable programmable read-only memoryまたはフラッシュメモリ）（磁気）、光ファイバ（光学）、および携帯用ＣＤＲＯＭ（compact disc
read-only memory）（光学）を含み得る。コンピュータ可読媒体は、プログラムが例えば紙または他の媒体の光学走査によって電子的に取り込まれ、その後コンパイル、解釈、または必要な場合は好適な方法で処理され、その後コンピュータメモリに格納され得るような、プログラムが印刷された紙または別の好適な媒体であることもできることに留意されたい。

さらに、フローチャートのいかなるプロセスの説明またはブロックも、プロセス中の具体的な論理機能またはステップを実施するための１つまたは複数の実行可能命令を含むモジュール、セグメント、またはコードの一部を表すものと理解すべきであり、代替実施態様は本発明の好ましい実施形態の範囲内に含まれ、代替実施態様では、本発明の技術分野において妥当な技術を有する者には理解されるであろうように、機能は、関与する機能性に応じて、略同時または逆の順序を含む、図示または論考したものとは違う順序で実行され得る。

本発明の上述の実施形態、特に任意の「好ましい実施形態」は、実施態様の単なる可能な例にすぎず、本発明の原理の明確な理解のために記載されているにすぎないことを強調すべきである。本発明の上述の実施形態および関連の図面に対して、本発明の原理の精神から実質的に逸脱することなく、いかなる変形および変更をなしてもよい。例えば、本明細書に開示する実施形態の多くは携帯用電子装置の分野における有用性に関して記載されているが、これらの実施形態の多くが他の分野における適用可能性および用途を有し得る。さらに、本明細書に記載の装置１が、本発明の種々の開示態様の任意のものまたはすべての多くの異なる組み合わせを含み得ることも、当業者には理解されよう。さらに、本明細書に記載の任意の装置またはシステムもまた対応する方法を有し得、記載された任意の方法もまた対応する装置またはシステムを有し得ることは理解されよう。かかる変更および変形のすべては、本発明の開示の範囲内で本明細書に含まれ、併記の特許請求の範囲により保護されることが意図される。詳細な説明を締めくくるにあたり、本発明の原理から実質的に逸脱することなく、好ましい実施形態に多くの変形および変更をなすことができることは、当業者には用意に明白となろう。また、かかる変形および変更は、併記の特許請求の範囲に記載するように、本発明の範囲内で本明細書に含まれることが意図される。さらに、併記の特許請求の範囲において、構造、材料、行為、ならびにすべてのミーンズ・プラス・ファンクションまたはステップ・プラス・ファンクション要素の等価物が、上
述の機能を実施するための任意の構造、材料、または行為を含むことが意図される。さらに、本明細書中では具体的な用語を用いるが、それらは包括的および説明的意味で用いられているだけであり、限定を目的とはしていない。

本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置および装置ホルダとのその関係の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置および装置ホルダとのその関係の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置および装置ホルダとのその関係の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置が装置ホルダから係脱されている動作順序の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置が装置ホルダから係脱されている動作順序の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置が装置ホルダから係脱されている動作順序の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置が装置ホルダから係脱されている動作順序の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の装置ホルダの種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の装置ホルダの種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の装置ホルダの種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の装置ホルダの種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の装置ホルダの種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置の装置ホルダの種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置およびバッテリー充電ステーションとのその関係の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置およびバッテリー充電ステーションとのその関係の種々の図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置およびバッテリー充電ステーションとのその関係の種々の図である。 本発明の一実施形態による、ローラスイッチの組立て図および分解図である。 本発明の一実施形態による、携帯用データ取得装置と中央ホストシステムとの関係の図である。 本発明の一実施形態による、データ取得装置のシステム図である。 本発明の代替実施形態による、携帯用データ取得装置の図である。

Claims (9)

1. データを操作する携帯用データ取得装置であって、
   データを受け取る少なくとも１つのデータ入力装置と、
   前記データを格納するメモリと、
   遠隔に位置するメインフレームデータリポジトリへの前記格納されたデータの送信、周辺機器との通信、およびデータ受信のうちの少なくとも１つをそれぞれ行うようになっているワイヤレスワイドエリアネットワーク（ＷＷＡＮ）データラジオ、ワイヤレスローカルエリアネットワーク（ＷＬＡＮ）データラジオ、およびワイヤレスパーソナルエリアネットワーク（ＷＰＡＮ）データラジオのうちの少なくとも２つと、
   前記ＷＷＡＮデータラジオ、前記ＷＬＡＮデータラジオ、および前記ＷＰＡＮデータラジオのうち、前記格納されたデータを前記メインフレームデータリポジトリへ送信する適切なもの１つを自動的に決定するように構成されるプロセッサと
   を備える装置。
2. 前記メモリは、ＦＬＡＳＨメモリモジュール、ＤＲＡＭメモリモジュール、ＮＶＤＲＡＭメモリモジュール、およびそれらの組み合わせからなる群から選択される請求項１に記載の装置。
3. 該装置がＷＷＡＮデータラジオを備える場合、該ＷＷＡＮデータラジオは、前記格納されたデータを前記メインフレームデータリポジトリへ音声／データネットワークを介して送信するように構成され、該音声／データネットワークは、特定のネットワークプロトコルおよび特定のネットワーク周波数のうちの少なくとも１つを用いて前記データを送信するように構成される請求項１に記載の装置。
4. 該装置がＷＬＡＮデータラジオを備える場合、該ＷＬＡＮデータラジオは、ローカルエリアシステムと通信するように構成され、該ローカルエリアシステムは、建物、施設、構内、境界、およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも１つの内部に配置される請求項１に記載の装置。
5. 前記ＷＬＡＮデータラジオは、受信部をさらに備え、該受信部は、該携帯用データ取得
   装置が前記ローカルエリアシステムの近くにある場合に該ローカルエリアシステムから作動信号を受信するように構成され、該作動信号は、前記ＷＬＡＮデータラジオを作動させて、前記メインフレームデータリポジトリとの前記格納されたデータの通信および前記ローカルエリアシステムとのデータ通信のうちの少なくとも１つを行わせるように構成される請求項４に記載の装置。
6. 該装置がＷＰＡＮデータラジオを備える場合、該ＷＰＡＮデータラジオは、周辺機器と通信するように構成され、該周辺機器は、運送業界の装置、携帯電話、衛星送受信機、およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも１つを含む請求項１に記載の装置。
7. 前記運送業界の装置は、運送業者のコンピュータシステム、荷受人のコンピュータシステム、プリンタ、金庫、警告装置、ドアロック、およびそれらの組み合わせのうちの少なくとも１つを含む請求項６に記載の装置。
8. 該装置がＷＰＡＮデータラジオを備える場合、該ＷＰＡＮデータラジオは、受信部をさらに備え、該受信部は、前記携帯用データ取得装置が前記ローカルエリアシステムの近くにある場合に前記周辺機器から作動信号を受信するように構成される請求項４に記載の装置。
9. 前記作動信号は、前記ＷＰＡＮデータラジオを作動させて、前記メインフレームデータリポジトリとの前記格納されたデータの通信および前記周辺機器とのデータ通信のうちの少なくとも１つを行わせるように構成される請求項８に記載の装置。

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