JPH10166780A - 水性ゲルインキボールペン - Google Patents

水性ゲルインキボールペン

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JPH10166780A
JPH10166780A JP8332491A JP33249196A JPH10166780A JP H10166780 A JPH10166780 A JP H10166780A JP 8332491 A JP8332491 A JP 8332491A JP 33249196 A JP33249196 A JP 33249196A JP H10166780 A JPH10166780 A JP H10166780A
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JP
Japan
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ink
tip
ballpoint pen
pen
ball
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JP8332491A
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English (en)
Inventor
Takahiro Osada
隆博 長田
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Mitsubishi Pencil Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B43WRITING OR DRAWING IMPLEMENTS; BUREAU ACCESSORIES
    • B43KIMPLEMENTS FOR WRITING OR DRAWING
    • B43K7/00Ball-point pens
    • B43K7/01Ball-point pens for low viscosity liquid ink

Landscapes

  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)
  • Pens And Brushes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボテが少なく色鮮やかな筆跡濃度にムラのな
い安定した筆記描線が描ける水性ゲルインキボールペン
を提供すること。 【解決手段】 チップ先端のボール径0.3〜2.0m
mを有するボールペンに水性ゲルインキを充填しインキ
消費量値50〜200mg/100m(JIS規格S6
053規格による)調整してなる水性ゲルインキボール
ペン。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水性ゲルインキボー
ルペンに関する。さらに詳しくは擬塑性もしくは非ニュ
ートン粘性、剪断減粘性などで表現される性質を有する
インキを充填してなるボールペンに関する。
【0002】
【従来の技術】ボールペンは、ボールとチップホルダー
とからなるペン先、インキ収容管、ペン軸などから構成
される。このボールペンによる筆記は、ペン先のボール
の回転によりチップ内部より流出してくるインキが紙な
どの記録体に転写もしくは浸透し、筆跡、描線をつくり
だす。水性ボールペンは、粘度が数mPa・s以下の低
粘性であるため、軽い筆記圧で書けることが利点であ
り、書き味が良好である特徴がある。しかしながら、チ
ップ先端からのインキの自然流出、いわゆる吹き出し現
象(以下、直流現象という)や、反対にボールペンの先
から空気が流入してインキが流出する逆流現象などが起
こり易い欠点がある。これらの現象は中綿と称する繊維
の収束体などのインキ吸収体を用いて防止する方法がと
られている。また、キャップオフの状態で放置すると、
溶媒の蒸気圧が高く、溶媒がれとなるために先端が乾燥
してインキが流出しなくなり、書けなくなってしまうと
いう問題がある。
【0003】一方、従来知られている油性ボールペン
は、それに使用するインキが粘度が数千mPa・s以上
の高粘度のために、ペン先からインキが流出する際にボ
ールが回転する時の抵抗が大きいため書き味が悪い欠点
がある。また、筆記の際に先端から流出するインキ量は
少なく、ボテ現象があり、筆記描線のムラがあり筆跡濃
度が薄いこと、高い筆記圧が必要なことなどの問題があ
る。この油性ボールペンの改良として、最近、上記の水
性と油性との中間粘度領域(数mPa・s〜数千mPa
・s)のインキを用いる中粘度と呼ばれる水性インキ用
ボールペンが開発されている。このものは、先端ボール
の回転によって粘度が低下してインキがスムーズに流出
する特性、いわゆる剪断減粘性を有する相対的に低粘性
の水性のインキを用いたボールペンである。このインキ
はゲルインキと呼ばれその性質を擬塑性、非ニュートン
粘性などの表現で示されることがある。しかしながら、
このものはゲルの性質が強すぎるとインキの流動性が悪
く、筆記時のペン先からのインキの流出が悪くなりカス
レや筆記不良を起こし、また、流出しすぎると滲みやボ
テ現象が発生することがある。また、ゲルが弱く低粘性
であるとインキが逆流や直流しやすい現象がある。した
がって、現状では書き味、逆流および直流現象、ペン構
造などが相互に関係しあって、理想的な水性ゲルインキ
ボールペンは得られていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
の問題点を解決することにあり、ボテが少なく、色鮮や
かな、筆跡濃度にムラのない、安定した筆記描線が描け
る水性ゲルインキボールペンを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記目的を
達成するために、鋭意研究を重ねた結果、チップの構造
とゲルの強さに関係を調整し、インキ消費量値を規制す
ることによって、問題点を解決することを見いだし、本
発明水性ゲルインキボールペンを完成するに至った。
【0006】すなわち、本発明の水性ゲルインキボール
ペンは、チップ先端のボール径が0.3〜2.0mmを
有するボールペンに水性ゲルインキを充填し、JIS規
格S6053によるインキ消費量値を50〜200mg
/100mに調整してなる。好ましくは、前記水性ゲル
インキが粘度比〔E型回転粘度計による粘度測定におけ
る(10rpmの粘度値/50rpmの粘度値)を示
す〕1.1〜4.0の値を有するものである。
【0007】本発明の他の一つの水性ゲルインキボール
ペンは、 チップ先端のボール径が0.3〜2.0mm
を有するボールペンに、粘度比〔E型回転粘度計による
測定粘度比(10rpmにおける粘度値/50rpmに
おける粘度値)を示す〕1.1〜4.0を有する水性ゲ
ルインキを充填してなる。のボール径0.5〜1.2m
mを有するボールペンに水性ゲルインキを充填し、JI
S規格S6053によるインキ消費量値を50〜200
mg/100mに調整してなることを特徴とする。
【0008】その態様として、つぎのようなボールペン
をあげることができる。 a.水性ゲルインキの粘度比が1.1〜4.0でチップ
先端のボール径が0.3〜2.0mmであることからな
るインキ消費量値を50〜200mg/100m(JI
S規格S6053による)のボールペン。 b.水性ゲルインキの粘度比が1.1〜4.0でチップ
先端のボール径が0.3〜2.0mmであることからな
るインキ消費量値を50〜200mg/100m(JI
S規格S6053による)のボールペン。 本発明において粘度比とは、E型回転粘度計による粘度
測定おける(10rpmの粘度値/50rpmの粘度
値)を示す。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の水性ゲルインキボールペ
ンは、JIS規格S6053によるインキ消費量値を5
0〜200mg/100mに調整してなることを特徴と
する。このインキ消費量値50〜200mg/100m
とは、筆記線の濃度の代用特性を示すものであり、筆
記試験機で筆記用紙に400m筆記した後のボールペン
の質量を測定し更に100m筆記した後のボールペンの
質量を測定し両者の質量の差をいう。消費量値が50m
g以下では少なすぎるため濃度低下やボール回転不良に
よるカスレなどを引き起こす。また、200mg以上だ
と多すぎるために滲みやボテ現象が増加したり、描線の
乾きが遅くなり手や衣服を汚す原因になる。
【0010】本発明の水性ゲルインキボールペンは、ボ
ール、チップホルダーからなるペン先、インキ収容管、
チップと該収容管をつなぐ継ぎ手からなるリフィールを
を具備する通常のボールペンであるが、そのチップ先端
径に応じて適当なゲル強度(TI値が大きいとゲル強度
は大、TI値が小さいとゲル強度は小、)のインキを選
ぶことにより、またゲルインキのゲル強度により適切な
チップを選ぶことによりインキ消費量値を50〜200
mg/100mに調整されたものである。すなわち、従
来のように単にゲルインキを通常のボールペンに充填し
たものと異なるものである。
【0011】本発明の水性ゲルインキボールペンのチッ
プは、ボール径が0.3〜2.0mmである。構造、材
質などは特に限定するものでなく、一般的なボールペン
に使用されるものである。ボール材質としては超硬合金
が一般的であるが、セラミックや樹脂、ゴムなども挙げ
られる。また、ホルダー材質としてはステンレス、ブロ
ンズ、洋白などが一般的であるが樹脂成形品なども用い
ることができる。
【0012】本発明のボールペンに用いるゲルインキと
しては、着色物質、擬塑性剤、水性媒体成分を含むイン
キが用いられる。
【0013】この水性媒体成分とは水および水以外の極
性溶剤のことであり、たとえば、水あるいは水溶性有機
溶剤があげられ、具体例としては、エチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、1,2−プロパンジオー
ル、1,3−プロンパジオール、1,2−ブタンジオー
ル、2,3−ブタンジオール、1,3−ブタンジオー
ル、1,4−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、2,5−ヘキサンジオ
ール、3−メチル1,3−ブタンジオール、2メチルペ
ンタン−2,4−ジオール、3−メチルペンタン−1,
3,5トリオール、1,2,3−ヘキサントリオール、
グリセリンなどのアルキレングリコール類、ポリエチレ
ングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリア
ルキレングリコール類、グリセロール、ジグリセロー
ル、トリグリセロールなどのグリセロール類、エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエ
ーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジ
エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテルなどのグ
リコールの低級アルキルエーテル、チオジエタノール、
N−メチル−2−ピロリドン、1,3−ジメチル−2−
イミダリジノンなどが挙げられる。その含有量はインキ
全量に対して通常1.0〜40重量%が好ましく、より
好ましくは5.0〜30重量%である。
【0014】擬塑性剤としては、グルコース、マンノー
ス、ガラクトース、ラムノース、グルクロン酸塩などの
単糖類や多糖類などから構成されるキサンタンガム、タ
マリンドガム、カラジーナンガム、トラガントガム、ロ
ーカストビーンガム、アラビアガム、グアガム、タラガ
ム、ガードラン、ペクチン、寒天、ゼラチン、マンナン
などの天然樹脂類、メチルセルロース、エチルセルロー
ス、カルボキシメチルセルロースなどのセルロース類、
アクリル系、ウレタン系などの合成高分子類、スメクタ
イト、モンモリロナイトなどの無機質の天然または半合
成品類があげられる。
【0015】着色剤の顔料としては、特に制限はなく、
従来、水性顔料インキ組成物に慣用されている無機系及
び有機系顔料の中から任意のものを使用することができ
る。無機系顔料としては、例えば酸化チタン、カーボン
ブラック、金属粉などが挙げられ、また有機系顔料とし
ては、例えばアゾレーキ、不溶性アゾ顔料、キレートア
ゾ顔料、フタロシアニン顔料、ペリレンおよびペリノン
顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、染料レ
ーキ、ニトロ顔料、ニトロソ顔料などが挙げられる。具
体的には、フタロシアニンブルー(C.I.7416
0)、フタロシアニングリーン(C.I.7426
0)、ハンザイエロー3G(C.I.11670)、ジ
スアゾエローGR(C.I.21100)、パーマネン
トレッド4R(C.I.12335)、ブリリアントカ
ーミン6B(C.I.15850)、キナクリドンレッ
ド(C.I.46500)が使用できる。これらの顔料
はそれぞれ単独で用いてもよいし、2種類以上を組み合
わせて用いてもよく、その含有量は、全インキの重量に
基づき、通常5〜10重量%、好ましくは6〜8重量%
の範囲で選ばれる。顔料が5%未満の場合は描線濃度が
うすくなり、また10%をこえると経時的に不安定とな
り好ましくない。
【0016】顔料粒子表面に吸着して、水中に顔料を分
散させる分散剤としては、ノニオン、アニオン系界面活
性剤や水溶性高分子が用いられる。好ましくは水溶性高
分子が用いられる。ノニオン系界面活性剤としては、ポ
リオキシアルキレン高級脂肪酸エステル、多価アルコー
ルの高級脂肪酸部分エステル、糖の高級脂肪酸エステル
などがあり、具体的にはグリセリンの脂肪酸エステル、
ポリグリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール
脂肪酸エステル、ペンタエリスリトール脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポ
リオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキ
シエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリエチレング
リコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキレ
ルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロール、ポ
リオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテ
ル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリ
ン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキ
シエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸
アミド、ポリオキシエチレンアルキルフェニルホルムア
ルデヒド縮合物などがある。
【0017】アニオン系界面活性剤としては、高級脂肪
酸アミドのアルキル化スルフォン酸塩、アルキルアリル
スルフォン酸塩などがあり、具体的には、アルキル硫酸
塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、N−
アシルアミノ酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、ポリ
オキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、アルキルリン
酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩な
どがある。 水溶性高分子としては、ポリアクリル酸、
アクリル酸共重合体、マレイン酸樹脂などがある。具体
的には、アクリル樹脂、スチレンアクリル樹脂、スチレ
ンマレイン酸樹脂などの樹脂を塩の形にして水溶性にし
たものを用いる。塩を形成するアルカリ金属としては、
ナトリウム、カリウムが代表的であり、アミンとしては
モノ−、ジ−又はトリ−メチルアミンなどの脂肪族第1
から第3級アミン、モノ−、ジ又はトリ−プロパノール
アミン、メチルエタノールアミン、メチルプロパノール
アミン、ジメチルエタノールアミンなどのアルコールア
ミンその他アンモニア、モルホリンおよびN−メチルホ
リンなどが代表的である。 その含有量はインキ中0.
5〜5.0重量%であり、顔料に対して約10〜50重
量%である。
【0018】着色剤の染料としては、水溶性染料として
直接染料、酸性染料、食用染料、塩基性染料のいずれも
用いることができる。直接染料の一例を以下に記載す
る。C.I.ダイレクトブラック17、同19、同2
2、同32、同38、同51、同71、C.I.ダイレ
クトエロー4、同26、同44、同50、C.I.ダイ
レクトレッド1、同4、同23、同31、同37、同3
9、同75、同80、同81、同83、同225、同2
26、同227、C.I.ダイレクトブルー1、同1
5、同71、同86、同106、同119などがあげら
れる。
【0019】酸性染料の一例として以下に記載する。
C.I.アシッドブラック1、同2、同24、同26、
同31、同52、同107、同109、同110、同1
19、同154、C.I.アシッドエロー7、同17、
同19、同23、同25、同29、同38、同42、同
49、同61、同72、同78、同110、同141、
同127、同135、同142、C.I.アシッドレッ
ド8、同9、同14、同18、同26、同27、同3
5、同37、同51、同52、同57、同82、同8
7、同92、同94、同111、同129、同131、
同138、同186、同249、同254、同265、
同276、C.I.アシッドバイオレット15、同1
7、C.I.アシッドブルー1、同7、同9、同15、
同22、同23、同25、同40、同41、同43、同
62、同78、同83、同90、同93、同103、同
112、同113、同158、C.I.アシッドグリー
ン3、同9、同16、同25、同27などがあげられ
る。食用染料はその大部分が直接染料又は酸性染料に含
まれるが、含まれないものの一例としては、C.I.フ
ードエロー3があげられる。塩基性染料の一例を以下に
記載する。C.I.ベーシックエロー1、同2、同2
1、C.I.ベーシックオレンジ2、同14、同32、
C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同14、
C.I.ベーシックバイオレット1、同3、同7、C.
I.ベーシックグリーン4、C.I.ベーシックブラウ
ン12、C.I.ベーシックブラック2、同8などがあ
げられる。これらの着色剤はそれぞれ単独で用いてもよ
いし、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。
【0020】また、潤滑剤、防錆剤、防腐剤、pH調節
剤が必要に応じて使用できる。
【0021】本発明のボールペンに用いるインキは、た
とえばつぎの3工程から製造される。 1.顔料分散体(トナー)調製:顔料、分散剤、溶剤、
添加剤類及び水とからなり、ビーズミル、ボールミルな
どの分散機を使用し、充分に分散した後、遠心分離を行
ない、粗大分を除去してトナーを得る。 2.擬塑性付与剤ベース(ゲルベース)調製:所定量の
水に擬塑性付与剤を徐々に投下し、撹拌を行ない、水に
完全に溶解させる。その後に、モノエタノールアミン、
トリエタノールアミンなどの塩基を加えてpHを6〜9
に調整してゲルベースとする。 3.インキの調製:ゲルベースと溶剤を計量後、撹拌機
で充分に混合する。次にトナーを加えてゲル状物が均一
に溶解するまでさらに撹拌を行ない、濾過器にて夾雑物
を取り除き、インキを得る。
【0022】
【実施例】実施例によって本発明をさらに詳細に説明す
る。実施例、比較例におけるボールペンに用いたゲルイ
ンキの物性は次の方法で測定した。 粘度:E型粘度計により測定した。 粘度比:回転速度10rpmと50rpmの際の粘度を
測定し、つぎの式で求めた。
【0023】
【数1】
【0024】インキ消費量:筆記前のボールペンの質量
(W1)を測定し、筆記試験機(ミニテック)で筆記用
紙に100m筆記した後のボールペンの質量(W2)を
測定し,次ぎの式により算出した。 インキ消費量 = W1 − W2
【0025】実施例、比較例におけるボールペンは下記
の方法で評価した。 筆記状態:筆記試験機によりボールペンで筆記し、その
インキの流出状態を次ぎの基準で評価した。 ◎ 特によい、 ○ よい × 掠れる 描線状態:ボールペンで筆記試験機で筆記し、その描線
状態をつぎの基準で評価した。 ◎ 特によい、 ○ よい × 薄い
【0026】ボテ防止性:機械筆記試験機で速度4.5
m/min、角度60°、荷重100gの条件で筆記し
た後にチップホルダーに付着したインキ量と描線中に落
下している余分なインキ跡を観察し、つぎの基準で評価
した。 ◎ ほとんどない、 ○ わずかにあるもの △ 少し多いもの × 多いもの 描線乾燥性:温度25℃、湿度65%の恒温室中で筆記
用紙に「らせん」を筆記し、10秒後に市販綿棒でこす
り、インキによる汚れ観察し、つぎの基準で評価した。 ◎ 汚れがなく特によい、 ○ 殆ど汚れがない × 汚れる
【0027】実施例、比較例で用いるゲルインキを次の
ように調製した。 インキA:下記の配合によりゲルインキAを調製した。 カーボンブラック 8.0 重量部 アクリル樹脂(分子量:10,000) 1.5 〃 アミノメチルプロパノール 1.0 〃 アルキルリン酸エステル 1.0 〃 カルボキシメチルセルロース 0.4 〃 プロピレングリコール 20.0 〃 精製水 68.1 〃 粘度比が1.24の水性ゲルインキが得られた。
【0028】インキB:下記の配合によりゲルインキB
を調製した。 カーボンブラック 8.0 重量部 アクリル樹脂(分子量:5,000) 1.5 〃 アミノメチルプロパノール 0.7 〃 アルキルリン酸エステル 1.0 〃 キサンタンガム 0.4 〃 グリセリン 5.0 〃 プロピレングリコール 20.0 〃 精製水 63.4 〃 粘度比が3.75の水性ゲルインキが得られた。
【0029】実施例1 ボールぺン〔三菱鉛筆(株)製“シグノUM−10
0”〕の軸を使用し、内径3.8mm,長さ113mm
ポリプロピレン製インキ収納管とステンレス製チップ
(ボールは超硬合金で直径0.5mm)からなるリフィ
ールに前記インキAを充填し、インキ後端には“シグノ
UM−100”に用いているフォロアーを充填し、本発
明の水性ゲルインキボールペンを作製した。インキ消費
量値は126であった。筆記状態、描線状態、描線乾燥
性、ボテのテスト結果を表1に示す。
【0030】実施例2 チップを(ボールは超硬合金で直径0.3mm)とする
以外は実施例1と同様にした同様にして水性ゲルインキ
ボールペンを作製した。
【0031】実施例3 ボールぺン〔三菱鉛筆(株)製“シグノUM−10
0”〕の軸を使用し、内径3.8mm,長さ113mm
ポリプロピレン製インキ収納管とステンレス製チップ
(ボールは超硬合金で直径2.0mm)からなるリフィ
ールに前記インキBを充填し、インキ後端には“シグノ
UM−100”に用いているフォロアーを充填し、本発
明の水性ゲルインキボールペンを作製した。テスト結果
を表1に示す。
【0032】比較例1 チップを(ボールは超硬合金で直径0.7mm)とする
以外は実施例3と同様にして水性ゲルインキボールペン
を作製した。。結果を表1に示す。
【0033】比較例2 チップを(ボールは超硬合金で直径2.0mm)とする
以外は実施例1と同様にして水性ゲルインキボールペン
を作製した。結果を表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】
【発明の効果】本発明のボールペンは、充填するインキ
の粘度比を把握することにより、それに適したチップを
選び、インキ消費量値を調整することにより、ボールペ
ンの筆記性能や描線性能を安定し、完成度の高いボール
ペンを提供できる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チップ先端のボール径が0.3〜2.0
    mmを有するボールペンに水性ゲルインキを充填し、J
    IS規格S6053によるインキ消費量値を50〜20
    0mg/100mに調整してなる水性ゲルインキボール
    ペン。
  2. 【請求項2】 前記水性ゲルインキが粘度比〔E型回転
    粘度計による粘度測定における(10rpmの粘度値/
    50rpmの粘度値)を示す〕1.1〜4.0の値を有
    する請求項1記載の水性ゲルインキボールペン。
  3. 【請求項3】 チップ先端のボール径が0.3〜2.0
    mmを有するボールペンに、粘度比〔E型回転粘度計に
    よる測定粘度比(10rpmにおける粘度値/50rp
    mにおける粘度値)を示す〕1.1〜4.0を有する水
    性ゲルインキを充填してなる水性ゲルインキボールペ
    ン。
JP8332491A 1996-12-12 1996-12-12 水性ゲルインキボールペン Pending JPH10166780A (ja)

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