JP3992280B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙媒体を印刷部に供給する紙媒体供給手段以外に、紙以外の媒体である非紙媒体を印刷部に供給する非紙媒体供給手段を有する記録部を備え、上記非紙媒体の読取、印刷を最適化して処理する画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、紙媒体を印刷部に供給する紙媒体供給手段以外に、CD(コンパクトディスク)等の紙以外の媒体である非紙媒体を印刷部に供給する非紙媒体供給手段を有し、上記非紙媒体に画像データを印刷することができる記録装置が知られている。
【0003】
また、PC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理端末に接続可能であり、CIS(コンタクトイメージセンサ)や、CCD等によって構成されている読取手段を有し、スキャン、コピー、PCプリント、ファクシミリ等の機能を実行可能な複合機が知られている。
【0004】
そこで、非紙媒体を印刷部に供給する非紙媒体供給手段を有する記録装置を複合機に搭載することが考えられる。
【0005】
非紙媒体供給手段を有し、CDRプリント可能なプリンタの場合、CD等、または別の媒体の画像データを用いてCDRプリントを行うには、基本的には、スキャナまたは複合機のスキャナ機能を用いて、PC上に印刷したい画像を取り込み、プリンタに接続されたPC上で、プリントするデータを加工し、ユーザがCDRプリントするためのプリンタ側で、セッティングする必要があり、また、PC上で操作する必要がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、上記従来例では、各種のオペレーションとPC自体とを必要とするので、手間とコストがかかるという問題がある。
【0007】
また、上記従来例では、非紙媒体へ印刷する場合、上記媒体のインク吸着性等の違いによって、上記媒体のインクの再現性が、紙に印刷する場合とは異なり、したがって、PC上のプリンタドライバ側で色調整を行い、最適化して出力する必要があり、これらの操作が煩雑であるという問題がある。
【0008】
本発明は、PC無しで、CD等の紙以外の媒体である非紙媒体の読取画像を、ユーザが、非紙媒体に最適化してプリントすることができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紙媒体と、紙以外の媒体である非紙媒体とから画像データを取得する読取手段と、上記読取手段が読取った画像データを、紙媒体と非紙媒体とに印刷する印刷手段と、上記印刷手段へ、上記紙媒体を供給する紙媒体供給手段と、上記非紙媒体を上記印刷手段へ供給し、画像形成装置の本体装置に着脱可能である非紙媒体供給手段と、上記非紙媒体供給手段が上記本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と、紙用に調整されたスキャン用の色調整テーブルである紙用のスキャン用色調整テーブルと、上記非紙媒体用に調整されたスキャン用の色調整テーブルである非紙媒体用のスキャン用色調整テーブルと、紙への印刷用に調整されたプリント出力用の色調整テーブルである紙用のプリント出力用色調整テーブルと、上記非紙媒体への印刷用に調整されたプリント出力用の色調整テーブルである非紙媒体用のプリント出力用色調整テーブルと、上記非紙媒体を読取って画像データを取得し、上記非紙媒体を読取った画像データを上記非紙媒体へ印刷する場合、スキャン用の色調整テーブルを、上記非紙媒体用のスキャン用色調整テーブルに選択的に切り換えるとともに、プリント出力用の色調整テーブルを、上記非紙媒体用のプリント出力用色調整テーブルに選択的に切り換え、この切り換えられた上記非紙媒体用のスキャン用色調整テーブルと上記非紙媒体用のプリント出力用色調整テーブルとに基づいて、上記非紙媒体に印刷させる制御手段とを有する画像形成装置である。
【0012】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の一実施例である画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
画像形成装置100において、CPU101は、システム制御部であり、画像形成装置100の全体を制御する。
【0014】
ROM102は、CPU101が実行する制御プログラムや、組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。上記実施例では、ROM102に格納されている各制御プログラムは、ROM102に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御を行う。
【0015】
RAM103は、SRAM(static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した設定値や、画像形成装置100の管理データ等を格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
【0016】
画像メモリ104は、DRAM(dynamic RAM)等で構成され、画像データを蓄積する。
【0017】
データ変換部105は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、キャラクタデータのCG(computer graphics)展開等、画像データの変換を行う。
【0018】
読取制御部106は、読取部107が、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読取り、電気的な画像データに変換した画像信号を、一例として図2、図3に示す画像処理制御部を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。なお、上記実施例では、読取制御部106は、原稿を搬送しながら読取りを行うシート読取制御方式と、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制御方式との両制御方式に対応している。
【0019】
操作表示部108は、数値入力キー、文字入力キー、ワンタッチ電話番号キー、モード設定キー、決定キー、取り消しキー等を具備し、ユーザが画像送信相手先データの決定や設定データの登録動作を行う操作部と、各種キー、LED(発光ダイオード)とLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成され、オペレータによる各種入力操作や、画像形成装置100の動作状況、ステータス状況の表示等を行う表示部である。
【0020】
通信制御部109は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成されている。上記実施例では、通信制御部109は、アナログの通信回線(PSTN)131に接続され、T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行っている。
【0021】
解像度変換処理部110は、画像データのミリ−インチ解像度変換等の解像度変換制御を行う。なお、解像度変換処理部110において、画像データの拡大縮小処理も可能である。
【0022】
符号復号化処理部111は、画像形成装置100が扱う画像データ(MH、MR、MMR、JBIG、JPEG等)を、符号復号化処理し、拡大縮小処理を行う。
【0023】
記録制御部112は、印刷される画像データに、図示しない画像処理制御部を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、USBホスト制御部114に出力する。また、USBホスト制御部114を制御することによって、定期的に記録部115の状態情報データを取得する役割も果たす。
【0024】
USBファンクション制御部113は、USBインタフェースの通信制御を行うものであり、USB通信規格に従って、プロトコル制御を行い、CPU101が実行するUSB制御タスクからのデータを、パケットに変換し、外部の情報処理端末に、USBパケット送信し、逆に、外部の情報処理端末からのUSBパケットを、データに変換し、CPU101に送信する。
【0025】
USBホスト制御部114は、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行う制御部である。USB通信規格は、双方向のデータ通信を高速に行うことができる規格であり、1台のホスト(マスター)に対し、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続することができる。USBホスト制御部114は、USB通信におけるホストの機能を有する。
【0026】
記録部115は、レーザビームプリンタやインクジェットプリンタ等によって構成されている印刷装置であり、カラー画像データ、またはモノクロ画像データを印刷部材に印刷する。USBホスト制御部114との間で、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行い、特に、記録部115は、ファンクションの機能を有する。
【0027】
ガイドセンサ10は、非紙媒体供給手段を構成するCDRガイドユニット2が装着されたことを検知するセンサであり、マイクロSWで構成され、このセンサの出力は、CPU101と記録部115との両方に入力している。
【0028】
CDR−Pセンサ11は、非紙媒体供給手段を構成するCDRトレイ3上のCDR4が印字位置に到達したこと等を検知するセンサであり、反射型フォトインタラプタで構成され、このセンサの出力は、記録部115に入力される。
【0029】
本実施例において、記録機能のUSB通信は、1対1の接続形態を用いる。
【0030】
上記構成要素101〜106、108〜114は、CPU101が管理するCPUバス121を介して、相互に接続されている。
【0031】
図2は、画像形成装置100における読取部107と、読取制御部106と、解像度変換処理部110とを示すブロック図である。
【0032】
読取部107内の読取センサ201は、画像を読み取るCISイメージセンサや、またはCCDライン・イメージ・センサでもよく、主走査方向にセンサ解像度(600dpi、1200dpi、…)で、1ライン分のデータを読取ることができる。
【0033】
読取センサ201で、読取った上記画像データを、読取制御部106内のA/D変換回路202に伝送する。A/D変換回路202は、読取センサ201の出力信号を、10〜16ビットのデジタル信号に変換する。上記デジタル信号に対して図示しないが、ピーク検出回路の出力に基づいて、A/D変換回路202が出力したデジタル信号で表された輝度のうちで、最適なビット数の輝度領域を選択し、ピーク検出回路でA/D変換出力の画像データのピーク値を検出し、光量オーバフロー検出回路で、A/D変換出力が過剰な光量によってオーバフローしているかどうかを検出する等の処理を行うことが考えられる。
【0034】
上記デジタル信号に対して、シェーディング補正回路203は、シェーディング補正と黒補正とを行う。補正データ蓄積部204は、シェーディング補正回路203で得られた補正データをストアし、このストアされた補正データに基づいて、シェーディング補正と黒補正とを行うRAMによって構成されている。
【0035】
RGB/CMYK変換回路205は、カラー処理時は、シェーディング補正回路203で補正されたRGB画像データ(輝度データ)を、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の濃度データに変換し、モノクロ処理時は、原稿画像の領域判定とγ変換とを行う。解像度変換回路206は、読取センサ201が読取った主走査方向の画像を、プリント部の解像度に変換し、読取った画像の大きさを縮小し、不要な画像をマスキング処理する。
【0036】
2値化回路207は、解像度変換回路206から得た8〜16bit/画素の画像データを、誤差拡散法等によって、2値化データに変換し、記録制御部112に出力する。
【0037】
図3は、画像形成装置100に設けられている読取制御部106におけるRGB/CMYK変換回路205の構成を示すブロック図である。
【0038】
エッジ強調処理部301は、入力画像データ(RGBの輝度データ)を、画像バッファ(図示せず)に一時ストアし、この入力画像にエッジ強調処理を行う。変換テーブル307は、RAM等で構成され、書き込むテーブル・データに応じて、複数種のルックアップ・テーブルとなる。
【0039】
スキャナγ変換部302は、カラー処理時に変換テーブル(ルックアップ・テーブル)303を使用し、RGBの入力輝度信号を、CMYの濃度信号に変換する。
【0040】
色/マスキング変換部304は、カラー処理時に、CMY信号から周知の手法によって、K(黒)成分を生成する色変換と、演算テーブル(ルックアップ・テーブル)305を使用するマスキング変換とを行う。変換テーブル303と、演算テーブル305のルックアップ・テーブルとは、それぞれRAM等で構成されている。マスキング変換を行う際に、データを遅延させ、C、M、Yデータとの同期を図るために、画像バッファ(図示せず)を使用することも周知である。CDR等の紙以外の媒体である非紙媒体への印刷時に、印刷対象のデバイスを判定し、判定結果に応じて、変換テーブル303と演算テーブル305とを切り替える。
【0041】
印刷処理時にプリンタγ変換部306は、色/マスキング変換部304からの出力に対して、デバイスの特性に合わせて、CMYK各成分に対して、独立にγ補正を行う。上記と同様に、非紙媒体への印刷時に、印刷対象のデバイスを判定し、判定結果に応じて、変換テーブル307を切り替える。テーブルは、たとえば、6〜12ビット/画素のデータをアドレス入力とし、8〜16ビット/画素のデータを出力するように構成してもよい。
【0042】
ユーザからのキー操作によって、読取り動作が指示されると、CPU101は、ROM102にストアされたテーブル・データの中から、読取デバイスと印刷デバイスとに応じた指定のテーブルを、変換テーブル303、307、演算テーブル305のルックアップ・テーブルに書き込む。テーブル・データは、フラッシュ・メモリにストアしてもよい。
【0043】
次に、画像形成装置100において、コピー動作である記録処理する動作について説明する。
【0044】
図4は、画像形成装置100において、コピー動作である記録処理する動作を示すフローチャートである。
【0045】
まず、ユーザからのキー操作によって、コピー動作を開始する。ステップS401では、図11に示すCDR4への印刷指示があるかどうかを判定し、CDRプリントを実施しない場合(No)、ステップS402では、図9に示すCDRガイドユニット2が装着されているかどうかを、ガイドセンサ10がチェックする。
【0046】
ステップS402では、CDRガイドユニット2が装着されていなければ、紙媒体供給手段である紙への印刷パスで、記録紙への印刷が可能であるので、ASF(給紙ユニット)を使用することを指示し(ステップS403)、通常の紙へのコピー記録処理を実行する(ステップS404)。
【0047】
ステップS402で、CDRガイドユニット2が装着されている場合、CDR4への印刷指示が無い、つまり通常の紙へのコピーであるにもかかわらず、CDRガイドユニット2が装着されている場合(Yes)、紙への印刷パス(紙媒体供給手段)が記録紙へ印刷できないので、CDRガイドユニット2を装着中である警告を、操作表示部108に表示する(ステップS405)。
【0048】
ステップS401では、CDRプリントを実施する場合(Yes)、ステップS406で、上記と同様に、CDRガイドユニット2が装着されているかどうかを、ガイドセンサ10がチェックする。
【0049】
ステップS406で、CDRガイドユニット2が装着されている場合、紙以外の媒体(CDR等)である非紙媒体へ印刷できるので、CDRガイドユニット2の使用を指示し(ステップS407)、CDRプリントのコピー処理を実行する(ステップS408)。
【0050】
ステップS406では、CDRガイドユニット2が装着されていない場合(No)、CDRへの印刷指示があるにもかかわらず、CDRガイドユニット2が無いので、紙以外の媒体(CDR等)である非紙媒体への印刷ができないので、CDRガイドユニット2が無い旨の警告を、操作表示部108に表示する(ステップS409)。
【0051】
次に、画像形成装置100において、コピー動作である記録処理のCDRコピー処理(ステップS408)の動作について説明する。
【0052】
図5は、画像形成装置100において、コピー動作である記録処理のCDRコピー処理(ステップS408)の動作を示すフローチャートである。
【0053】
CDRコピー処理を開始すると、記録動作が可能であるかどうかを、各種ステータス情報に基づいて判断し(S501)、記録動作が可能である場合(Yes)、読取画像データをメモリに格納する読取処理を行う(S502)。続いて、蓄積された画像データを、CDRプリント用に加工する(ステップS503)。CDRプリント用に加工された画像データに、紙以外のCDR等の媒体に適した色合わせを行うために、上記画像データを変換処理する(ステップS504)。
【0054】
次に、CDRガイドユニット2の使用を、コマンドから指示し(ステップS505)、記録制御部112へ最適化された上記画像データを送信する(S506)。
【0055】
続いて、ステップS507では、CDRガイドユニット2に、図10に示すCDRトレイ3が有るかどうかをチェックし、CDRトレイ3が無ければ(No)、CDRトレイ無しの警告を操作表示部108に表示する(ステップS508)。ステップS507では、CDRトレイ3が有れば(Yes)、さらに図11に示すように、CDR4が有るかどうかをチェックし(ステップS509)、CDR4が無ければ(No)、CDRのメディアが無いことを示す警告を、操作表示部108に表示する(ステップS510)。ステップS509では、CDR4のメディアもセットされている場合(Yes)、非紙媒体供給手段である印刷パスを通して、CDRプリントを実行する(ステップS511)。
【0056】
次に、画像形成装置100において、CDRコピー処理の読取処理(ステップS502)の動作を説明する。
【0057】
図6は、画像形成装置100において、CDRコピー処理の読取処理(ステップS502)の動作を示すフローチャートである。
【0058】
記録動作が可能であることを判定した後に、読取処理を開始する。そこで、読取画像が、CD等の紙以外の媒体である非紙媒体であることを判定し(ステップS601)、非紙媒体である場合(Yes)、所定のスキャン位置に、非紙媒体をセットする(ステップS602)。
【0059】
非紙媒体のセットには、CDRトレイ3のようなアダプタを使用することも考えられる。または、任意の位置にセットし、スキャンするようにしてもよい。所定の位置にセットする方が、読取時間、画像のマスキングには有利である。ステップS601で、紙媒体である場合(No)、読取対象となる画像のトリミング位置を指定する(ステップS603)。続いて、読取対象の倍率を指定する(ステップS604)。以上によって、読取対象となる画像のスキャン領域を確定することができる。
【0060】
ステップS605では、上記指定領域のスキャンを実行し、次に、上記読取画像データを、RAM103に格納する(ステップS606)。
【0061】
次に、画像形成装置100において、CDRコピー処理の画像データの加工処理(ステップS503)の動作について説明する。
【0062】
図7は、画像形成装置100において、CDRコピー処理の画像データの加工処理(ステップS503)の動作を示すフローチャートである。
【0063】
蓄積された上記画像データを、CDRプリント用に加工処理する。まず、読取画像が非紙媒体であるかどうかを判定し(ステップS701)、非紙媒体であれば(Yes)、画像データに基づいて、非紙媒体の位置を検出する(ステップS702)。位置検出は、画像のマスキング処理のためであり、CDR4であれば、媒体の大きさが決まっているので、画像のエッジ検出位置、濃度分布等から、基準となる中心、または左右のX、Y座標を検出することができる。
【0064】
上記位置情報に基づいて、CDR印刷領域へのマスキング処理を行う(ステップS703)。ステップS701では、紙媒体であれば(No)、読取対象となる画像のトリミング位置、倍率の上記指定情報に基づいて、対象画像のトリミングと、CDR印刷領域への画像データのマスキング処理とを行う(ステップS704)。
【0065】
次に、画像形成装置100において、CDRコピー処理の画像データ変換処理(ステップS504)の動作について説明する。
【0066】
図8は、画像形成装置100において、CDRコピー処理の画像データ変換処理(ステップS504)の動作を示すフローチャートである。
【0067】
CDRプリント用の上記画像データに、非紙媒体への印刷に最適化する画像データ変換を施すために、読取画像が非紙媒体であるかどうかを判定し(ステップS801)、非紙媒体であれば(Yes)、RGB/CMYK変換回路205のスキャナγ変換部302の変換テーブル303を、非紙媒体用に調整されたデータに変更する(ステップS802)。ステップ801で、紙媒体であれば(No)、変換テーブル303を、紙印刷等に調整された通常設定(デフォルト)に変更する(ステップS803)。
【0068】
続いて、CDRプリントを行うかどうかをチェックし(ステップS804)、CDRプリントする場合(Yes)、RGB/CMYK変換回路205の色/マスキング変換部304の演算テーブル305を、CDR等の媒体用に調整されたデータに変更する(ステップS805)。そして、RGB/CMYK変換回路205のプリンタγ変換部306の変換テーブル307を、CDR等の媒体用に調整されたデータに変更する(ステップS806)。
【0069】
ステップS804では、CDRプリントしない場合(No)、RGB/CMYK変換回路205の色/マスキング変換部304の演算テーブル305を、紙印刷等に調整された通常設定(デフォルト)に変更する(ステップS807)。そして、RGB/CMYK変換回路205のプリンタγ変換部306の変換テーブル307を、紙印刷等に調整された通常設定(デフォルト)に変更する(ステップS808)。
【0070】
以上の処理によって、PC無しで、非紙媒体の読取画像を、非紙媒体に最適化された画像をプリントすることができる。
【0071】
次に、画像形成装置100の構造について説明する。
【0072】
図9は、画像形成装置100の全体を示す図であり、CDRガイドユニット2と記録紙トレイ5が装着された状態を示す図である。
【0073】
記録紙トレイ5は、記録紙を積載するものであり、記録紙を搬送する構成は、紙媒体供給手段の例である。CDRガイドユニット2は、画像形成装置100がCDR4に印字するものであり、CDRを印字位置に搬送する構成は、非紙媒体供給手段の例である。
【0074】
図10は、CDRトレイ3の全体を示す図である。
【0075】
図11は、CDRトレイ3にCDR4が搭載されている状態を示す図である。
【0076】
図12は、CDRトレイ3が、CDRガイドユニット2に挿入されている状態を示す図である。
【0077】
CDRガイドユニット2が本体に装着されると、CDRトレイ3は、本体のモータによって駆動され、前後に搬送される。
【0078】
図13は、CDRガイドユニット2、CDRトレイ3が本体に装着された場合における動作を説明する図である。
【0079】
CDRガイドユニット2が本体に装着されると、本体に取り付けられているマイクロスイッチで構成されたガイドセンサ10の接点が閉じ、出力が変化する。そして、CDR4が乗せられたCDRトレイ3が、CDRガイドユニット2に挿入されると、CDRトレイ3は、本体のモータによって駆動され、印字位置まで搬送される。この状態で、本体に取り付けられている反射型フォトインタラプタで構成されたCDR−Pセンサ11は、CDR4からの反射光を検知し、出力が変化する構造になっている。
【0080】
図14は、記録紙への印字の紙パス(紙媒体供給手段)を示す断面図である。
【0081】
記録紙トレイ5に積載されている記録紙は、図14中、aのパスで搬送され、ヘッド6の位置で印字され、排出される。
【0082】
図15は、CDR4への印字の記録媒体(CDR)のパス(非紙媒体供給手段)を示す断面図である。
【0083】
図14の状態から、ヘッド6が上に移動し、CDRトレイ3が通るスペースが作られるようになっている。図14中、左側から挿入されたCDR4を搭載したCDRトレイ3は、まずは、右側の一番奥まで搬送され、その後に、CDR4の印字領域に、ヘッド6の位置に印字しながら、左側に搬送される。
【0084】
図14、図15からわかるように、基本的には、紙媒体供給手段も非紙媒体供給手段も同じパスであり、したがって、両方の供給手段が同時には使用できない。つまり、CDRガイドユニット2が装着された状態では、記録紙への印字はできない構造になっている。
【0085】
上記実施例によれば、CDR等の媒体へ印刷する場合、プリンタ出力用の色調整を独立に設定できるようにするので、上記媒体へのインクの再現性を最適にすることができる。
【0086】
また、上記実施例によれば、非紙媒体の場合、スキャン用の色調整を独立に設定できるようにするので、上記媒体の反射率の違いによる色再現性の相違に対し、読取画像についても、最適化された画像を、CDR等にプリントすることができる。
【0087】
さらに、上記実施例によれば、非紙媒体の読取画像を、非紙媒体にプリントする場合、読取時にCD等が置かれた指定領域の画像データに基づいて、印刷対象とするCD等の位置を検出し、CDR等へプリントする画像データのマスキングを行うので、PC無しで、ダイレクトに最適化された画像を、CDR等に印刷することができ、同時に、ユーザによるPC上の煩雑な各種オペレーションの負担を無くし、PCを使用しないユーザが、CDRプリントすることが可能である。
【0088】
なお、上記実施例は、紙媒体と、紙以外の媒体である非紙媒体とから画像データを取得する読取手段と、上記読取手段が読取った画像データを、紙媒体と非紙媒体とに印刷する印刷手段と、上記印刷手段へ、上記紙媒体を供給する紙媒体供給手段と、上記非紙媒体を上記印刷手段へ供給し、画像形成装置の本体装置に着脱可能である非紙媒体供給手段と、上記非紙媒体供給手段が上記本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と、上記非紙媒体への印刷用として独立して設けられているプリント出力用の色調整テーブルと、上記非紙媒体への印刷時に、上記プリント出力用の色調整テーブルを選択的に切り換え、この切り換えられた上記プリント出力用の色調整テーブルに基づいて上記媒体に印刷させる制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置の例である。
【0089】
また、上記実施例は、紙媒体と、紙以外の媒体である非紙媒体とから画像データを取得する読取手段と、上記読取手段から読取った画像データを紙媒体と非紙媒体とに印刷する印刷手段と、上記印刷手段へ上記紙媒体を供給する紙媒体供給手段と、画像形成装置の本体装置に着脱可能であり、上記非紙媒体を上記印刷手段へ供給する非紙媒体供給手段と、上記非紙媒体供給手段が上記本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と、上記非紙媒体への印刷用として独立して設けられているスキャン用の色調整テーブルと、上記非紙媒体への印刷時に、上記スキャン用の色調整テーブルを選択的に切り換え、この切り換えられた上記スキャン用の色調整テーブルに基づいて上記媒体に印刷させる制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置の例である。
【0090】
さらに、上記実施例は、紙媒体と、紙以外の媒体である非紙媒体とから画像データを取得する読取手段と、上記読取手段から読取った画像データを紙媒体と非紙媒体とに印刷する印刷手段と、上記印刷手段へ紙媒体を供給する紙媒体供給手段と、画像形成装置の本体装置に着脱可能であり、上記非紙媒体を上記印刷手段へ供給する非紙媒体供給手段と、上記非紙媒体供給手段が上記本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と、上記非紙媒体の読取領域を指定する読取領域指定手段と、上記読取領域指定手段が指定した上記非紙媒体の読取領域における読取画像データに基づいて、上記非紙媒体の印刷領域を位置検出し、マスキング処理を行い、上記非紙媒体に印刷させる制御手段とを有することを特徴とする画像形成装置の例である。
【0091】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、CDR等の非紙媒体へ印刷する場合、プリンタ出力用の色調整を独立に設定できるようにするので、上記媒体へのインクの再現性を最適にすることができるという効果を奏する。
【0092】
請求項2記載の発明によれば、読取時、CD等が置かれた指定領域の画像データに基づいて、印刷対象とするCD等の非紙媒体の位置を検出し、上記非紙媒体へプリントする画像データのマスキングを行うので、PC無しで、上記非紙媒体の読取画像を、ユーザが、非紙媒体に最適化してプリントすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】画像形成装置100における読取部107と、読取制御部106と、解像度変換処理部110とを示すブロック図である。
【図3】画像形成装置100に設けられている読取制御部106におけるRGB/CMYK変換回路205の構成を示すブロック図である。
【図4】画像形成装置100において、コピー動作である記録処理する動作を示すフローチャートである。
【図5】画像形成装置100において、コピー動作である記録処理のCDRコピー処理(ステップS408)の動作を示すフローチャートである。
【図6】画像形成装置100において、CDRコピー処理の読取処理(ステップS502)の動作を示すフローチャートである。
【図7】画像形成装置100において、CDRコピー処理の画像データの加工処理(ステップS503)の動作を示すフローチャートである。
【図8】画像形成装置100において、CDRコピー処理の画像データ変換処理(ステップS504)の動作を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置100の全体を示す図であり、CDRガイドユニット2と記録紙トレイ5が装着された状態を示す図である。
【図10】CDRトレイ3の全体を示す図である。
【図11】CDRトレイ3にCDR4が搭載されている状態を示す図である。
【図12】CDRトレイ3が、CDRガイドユニット2に挿入されている状態を示す図である。
【図13】CDRガイドユニット2、CDRトレイ3が本体に装着された場合における動作を説明する図である。
【図14】記録紙への印字の紙パス(紙媒体供給手段)を示す断面図である。
【図15】CDR4への印字の記録媒体(CDR)のパス(非紙媒体供給手段)を示す断面図である。
【符号の説明】
100…画像形成装置、
101…CPU、
102…ROM、
103…RAM、
104…画像メモリ、
105…データ変換部、
106…読取制御部、
107…読取部、
108…操作表示部、
109…通信制御部、
110…解像度変換処理部、
111…符号復号化処理部、
112…記録制御部、
113…USBファンクション制御部、
114…USBホスト制御部、
115…記録部、
202…A/D変換回路、
203…シェーディング補正回路、
204…補正データ蓄積部、
205…RGB/CMYK変換回路、
206…解像度変換回路、
301…エッジ強調、
302…スキャナγ変換、
303…変換テーブル、
304…色/マスキング変換、
305…演算テーブル、
306…プリンタγ変換、
307…変換テーブル。
Claims (2)
- 紙媒体と、紙以外の媒体である非紙媒体とから画像データを取得する読取手段と;
上記読取手段が読取った画像データを、紙媒体と非紙媒体とに印刷する印刷手段と;
上記印刷手段へ、上記紙媒体を供給する紙媒体供給手段と;
上記非紙媒体を上記印刷手段へ供給し、画像形成装置の本体装置に着脱可能である非紙媒体供給手段と;
上記非紙媒体供給手段が上記本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と;
紙用に調整されたスキャン用の色調整テーブルである紙用のスキャン用色調整テーブルと;
上記非紙媒体用に調整されたスキャン用の色調整テーブルである非紙媒体用のスキャン用色調整テーブルと;
紙への印刷用に調整されたプリント出力用の色調整テーブルである紙用のプリント出力用色調整テーブルと;
上記非紙媒体への印刷用に調整されたプリント出力用の色調整テーブルである非紙媒体用のプリント出力用色調整テーブルと;
上記非紙媒体を読取って画像データを取得し、上記非紙媒体を読取った画像データを上記非紙媒体へ印刷する場合、スキャン用の色調整テーブルを、上記非紙媒体用のスキャン用色調整テーブルに選択的に切り換えるとともに、プリント出力用の色調整テーブルを、上記非紙媒体用のプリント出力用色調整テーブルに選択的に切り換え、この切り換えられた上記非紙媒体用のスキャン用色調整テーブルと上記非紙媒体用のプリント出力用色調整テーブルとに基づいて、上記非紙媒体に印刷させる制御手段と;
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1において、
上記非紙媒体の読取領域を指定する読取領域指定手段を有し、
上記制御手段は、上記読取領域指定手段が指定した上記非紙媒体の読取領域における読取画像データに基づいて、上記非紙媒体の印刷領域を位置検出し、マスキング処理を行い、上記非紙媒体に印刷させる手段であることを特徴とする画像形成装置。
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