JP2008211592A - 画像処理装置,制御方法,プログラム,および記録媒体 - Google Patents

画像処理装置,制御方法,プログラム,および記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】 性質の異なる画像(画像データ)を合成する際に、簡単に元の画質差を感じさせない合成画像を生成できるようにする。
【解決手段】 MFP100のCPU8は、画像読取装置1からの画像データ(被合成画像)に対し、予め定めた特性に統一する処理(画像処理)を施す処理を第1の画像データ処理装置2に行わせる。その第1の画像データ処理装置2からの特性の統一された画像データに対し、各種画像情報を検出する処理を画像情報検出装置3に行わせる。その検出した画像情報に基づいて、回線I/F装置13又は外部I/F装置14を通じて入力される画像データ(合成画像)に対して画質補正(画像処理)を施した後、その画像データと第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性を統一された画像データとを合成する処理を画像データ合成装置5に行わせる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、画像形成装置(デジタル複合機,デジタル複写機,ファクシミリ装置,プリンタ等)や画像読取装置(スキャナ等)、パーソナルコンピュータ(以下「PC」と略称する)等の画像処理装置、その画像処理装置における制御方法、その画像処理装置を制御するコンピュータ(CPU)に実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体に関する。
CCD光電変換素子からなるラインセンサを用いて原稿の画像を光学的に読み取ってデジタル画像データ(以下単に「画像データ」ともいう)を出力するスキャナ(画像読取装置)や、画像データに基づいて変調したレーザビームの照射によって感光体上に静電画像を形成し、その静電画像をトナーによって可視像化した後、用紙に転写して印刷(画像形成)を行う電子写真方式のプリンタの発展により、アナログ複写機からデジタル化された画像データにてコピーを作成するデジタル複写機が登場した。
デジタル複写機となってからは、デジタル画像データを扱う他の装置との親和性が高まり、複写機としての機能だけでなく、FAX(ファクシミリ)機能,プリンタ機能,スキャナ機能等、いろいろな機能と複合し、単なるデジタル複写機ではなく、デジタル複合機(以下「MFP」ともいう)と呼ばれるようになった。
ハードディスクドライブ(以下「HDD」と略称する)等の利用によるメモリの大容量化・低コスト化、ネットワーク等の利用による通信技術の高速化や普及、CPU(マイクロプロセッサ)の処理能力の向上、デジタル画像データに関連する技術(圧縮技術等)等々、MFPに関連する技術の進化に伴い、MFPに搭載される機能も多種・多様化してきている。
MFPの使われ方も多種・多様化してきており、例えば以下の(1)〜(3)に示すようなMFPが使用されている。
(1)PCの横にペアで設置され、操作者(ユーザ)が手軽に複写機,FAX,プリンタ,スキャナ等の複数の機能を選択的に使用することができる小型のMFP。
(2)会社の部署や課単位の複数名で共有され、ある程度の生産性(印刷のスループット)があり、ソート,パンチ,ステープル等の機能も使用できる中型のMFP。
(3)企業の中で複写関連業務を集中して行う部署、もしくは複写関連業務そのものを生業とする会社で使用されている高生産性・高品位・多機能な大型のMFP。
小型から大型まで多様化してきているMFPであるが、各クラスに亘って共有できる機能も存在するが、クラス毎に要求が多い機能も存在する。例えば、大型のMFPでは、パンチ,ステープル,紙折り等、印刷後の用紙に対する後加工や、複写業務と同時に電子ファイリング化すること等が求められる。小型のMFPでは、インタネットFAXやPC−FAX等の充実や、パーソナル的な使用目的として、専用紙に対する高品位画像印刷等が求められる。
このように多種・多様化してきているMFP市場に対して、従来は各クラスに必要な機能をセットにしたシステムを構築し、販売・提供していた。
ビジネスにおける情報価値の重要性は既に認知されており、情報を早く・正確に・確実に伝えるだけでなく、分かりやすく・効果的に伝えることも要求されている。通信技術の高速化/普及化・メモリの大容量化/低コスト化/小型化・PCの高性能化にともない、デジタルデータを利用した情報を効率的に扱う新しい機能が提供されてきており、デジタルデータの一部であるデジタル画像データを扱うMFPにも、新機能の提供や融合が望まれてきている。
メモリの大容量化・低コスト化と、原稿の画像をデジタル画像データにするMFPが有する機能が融合進化し、近年、MFP内部にデジタル画像データを蓄積・保存しておき、その情報が必要になった場合に、再出力(再利用)する使われ方が増えてきている。
しかしながら、MFP内部に蓄積・保存しておいたデジタル画像データを再度出力する場合、データの蓄積・保存時から時間が経過していることが多く、その間に再出力操作者の状況、すなわち要求・ニーズが変化することが多くなっており、その要求・ニーズの変化に対応できないという問題・課題が発生してきている。
例えば、コピー機能を使用したときにMFP内部に保存したデジタル画像データを、ファックス(FAX)送信したい場合に、そういう使い方ができなかったり、できたとしても画質が大きく異なってしまったり、生産性が著しく落ちてしまったりする課題が挙げられる。
このような問題に対し、本出願人は先に、スキャナ(画像読取装置)から入力される画像データのメモリへの蓄積時にその画質を統一する処理を行い、メモリ内の画像データの再利用時に、出力する機器に合わせてその画像データに対して画像処理を行う画像処理装置を提案している(特願2006−220144号)。
この画像処理装置では、例えば、コピー機能を利用してコピー出力した際にある統一した画質で蓄積しておいた画像データをファックス送信する場合と、スキャナ機能を利用して、スキャナ配信した際にある統一した画質で蓄積しておいた画像データをファックス送信する場合、どちらもある統一された画質の画像データを基にし、ファックス送信に適した画像処理をかけることにより、ファックスを受信する側では蓄積時に使われた機能を意識することなく同じ画質のファックス出力を得ることができる。
しかしながら、画質を統一することにより汎用性が高まる一方、プリンタ機能やメモリカード等のMFPのスキャナ以外から蓄積された画像と合成する場合には統一することによるデメリットも発生する。
例えば、PCを利用して作成したsRGBの色空間を持つ文字画像データをある統一された画質に変換してから外部機器インタフェース(以下「インタフェース」を「I/F」という)経由でメモリに蓄積し、これをコピー機能により蓄積したある統一された画質の画像データと合成してプリンタから用紙に印刷(プリント)出力する場合を考える。出力時に、プリンタの能力に最適な画像処理を施してしまうと平滑・強調のフィルタがかかり、コピー機能で蓄積された画像については最適な結果が得られる。しかし、合成した文字画像データの縁が予期せぬ強調を受け、文字画像データの細部が平滑化によって潰れてしまう可能性がある。
さらには、プリント出力された画像データとスキャナから読み込んだ画像データの地肌レベルが異なると、合成画像をはめ込んだ印象が強くなり、統一感に欠けた画像となってしまう。
これは、統一された画質に変換する場合にも発生する可能性があり、画質を合わせるために画像処理を施すが、フィルタによる帯域制限や、色空間変換におけるガマットの圧縮などの非可逆な画像処理をかけてしまうと、もともとの画像が持っていた画質を失うことにもなる。
また、解像度変換のようなものでも、一度必ず統一した解像度にすることにより、再利用時に更に別の解像度へと変換する場合には、二度がけ変換することになってしまい、文字画像データのエッジがぼやけ、細線が途切れるという問題もあった。
さらに、統一されているため、合成後にある出力機器に対し最適な画像処理を行うことになるが、蓄積された画像データを合成する場合に片方だけ濃度を上げたり、色を変換したり、それぞれ独立に画質を調整・加工することにも課題を有する。
この課題に対し、本出願人は先に、合成前に独立に画質を調整して画質を揃え、画像を合成する画像形成装置も提案している(特願2006−184779号)。
しかしながら、人が手で二つの画像を揃えるには画質調整にかかわる知識やスキルが必要となり、ユーザにとって使い勝手が必ずしも良くなかった。
この発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、性質の異なる画像(画像データ)を合成する際に、簡単に元の画質差を感じさせない合成画像を生成できるようにすることを目的とする。
この発明は、上記の目的を達成するため、画像処理装置、その画像処理装置における制御方法、その画像処理装置を制御するコンピュータに実行させるプログラム、およびそのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供する。
請求項1の発明による画像処理装置は、複数の画像を合成する画像合成手段と、画像情報を検出する画像情報検出手段と、画像処理を行う画像処理手段とを有する画像処理装置であって、被合成画像の画像情報を上記画像情報検出手段で検出し、その検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を上記画像処理手段で画像処理した後、その画像処理した合成画像と上記被合成画像とを上記画像合成手段で合成する制御手段を設けたものである。
請求項2の発明による画像処理装置は、請求項1の画像処理装置において、上記画像情報検出手段で検出する画像情報をカラー又はモノクロ等の画像色情報としたものである。
請求項3の発明による画像処理装置は、請求項1の画像処理装置において、上記画像情報検出手段で検出する画像情報を地肌レベル情報としたものである。
請求項4の発明による画像処理装置は、請求項1の画像処理装置において、上記画像情報検出手段で検出する画像情報を原稿種類情報としたものである。
請求項5の発明による画像処理装置は、請求項1〜4のいずれかの画像処理装置において、上記画像情報検出手段で検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を上記画像処理手段で画像処理するかどうかを任意に選択するための選択手段を設けたものである。
請求項6の発明による制御方法は、複数の画像を合成する画像合成手段と、画像情報を検出する画像情報検出手段と、画像処理を行う画像処理手段とを有する画像処理装置における制御方法であって、被合成画像の画像情報を上記画像情報検出手段で検出し、その検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を上記画像処理手段で画像処理した後、その画像処理した合成画像と上記被合成画像とを上記画像合成手段で合成するものである。
請求項7の発明によるプログラムは、複数の画像を合成する画像合成手段と、画像情報を検出する画像情報検出手段と、画像処理を行う画像処理手段とを有する画像処理装置を制御するコンピュータに、被合成画像の画像情報を上記画像情報検出手段で検出し、その検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を上記画像処理手段で画像処理した後、その画像処理した合成画像と上記被合成画像とを上記画像合成手段で合成する制御機能を実現させるためのプログラムである。
請求項8の発明によるプログラムは、請求項7のプログラムにおいて、上記画像情報検出手段で検出する画像情報をカラー又はモノクロ等の画像色情報としたものである。
請求項9の発明によるプログラムは、請求項7の画像処理装置において、上記画像情報検出手段で検出する画像情報を地肌レベル情報としたものである。
請求項10の発明によるプログラムは、請求項7の画像処理装置において、上記画像情報検出手段で検出する画像情報を原稿種類情報としたものである。
請求項11の発明によるプログラムは、請求項7〜10のいずれかのプログラムにおいて、上記コンピュータに、上記画像情報検出手段で検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を上記画像処理手段で画像処理するかどうかを任意に選択するための選択機能をも実現させるためのプログラムである。
請求項12の発明による記録媒体は、請求項7〜11のいずれかのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
この発明によれば、画像処理装置が、被合成画像の画像情報を画像情報検出手段で検出し、その検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を画像処理手段で画像処理した後、被合成画像と合成画像を画像合成手段で合成することにより、記憶手段に蓄積・保存しておいた画像データを合成して出力する場合に、合成画像に画一的な処理をするのではなく、検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像に行う画像処理を合成前に行い、統一感のある合成画像を生成することができる。よって、性質の異なる画像を合成する際に、簡単に元の画質差を感じさせない合成画像を生成することができる。
以下、この発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて具体的に説明する。なお、この実施形態では画像処理装置として画像形成装置、特に複写機,スキャナ,プリンタ,およびファクシミリ装置等の複数の機能を複合したデジタル複合機(以下「MFP」という)を用いた例について説明する。
〔MFPのハードウェア構成例〕
まず、この発明の一実施形態であるMFPの主要部のハードウェア構成例について、図1を参照して具体的に説明する。
図1は、この発明の一実施形態であるMFPのハードウェア構成例を示すブロック図である。
このMFP100は、画像読取装置(スキャナ)1,第1の画像データ処理装置2,画像情報検出装置3,バス制御装置4,画像データ合成装置5,第2の画像データ処理装置6,HDD(ハードディスク装置)7,CPU8,メモリ9,プロッタI/F装置10,プロッタ装置11,操作表示装置12,回線I/F装置13,外部I/F装置14,SB15,およびROM16等によって構成されている。
画像読取装置1は、画像読取手段であり、CCD光電変換素子からなるラインセンサと、A/Dコンバータと、それらを駆動する駆動回路とを備え、それらによって原稿の画像を読み取って画像データを出力する。例えば、セットされた原稿をスキャン(走査)することで得る原稿の画像の濃淡情報から、RGB各8ビットの画像データを生成して出力する。なお、「RGB」のRはレッド、Gはグリーン、Bはブルーをそれぞれ示す。また、後述する「CMYK」のCはシアン、Mはマゼンタ、Yはイエロー、Kはブラックをそれぞれ示す。
画像読取装置1としては、光源やミラーを搭載した走行体を移動して原稿を走査するタイプのものと、原稿を搬送させつつ、その原稿を走査するタイプのものとがある。
第1の画像データ処理装置2は、第1の画像処理手段であり、画像読取装置1からの画像データ(デジタル画像データ)に対し、予め定めた特性に統一する処理を施して出力する。統一する特性は、画像データを当該MFP100(以下「機器」ともいう)の内部に蓄積し、その後再利用する場合に、出力先の変更に適する特性とする。その詳細は、後述する。
画像情報検出装置3は、画像情報検出手段であり、第1の画像データ処理装置2からの特性の統一された画像データに対し、各種画像情報を検出する処理を行う。検出した結果は、バス制御装置4を介してCPU8へと通知される。特性の統一された画像データ以外の画像データに対しても画像情報の検出処理が可能に配置することは容易で、画像読取装置1からの反射率ベースのデータから画像情報を検出する場合は、第1の画像データ処理装置2よりも前に配置すれば良い。また、第1の画像データ処理装置2に準じた補正回路を独立に画像情報検出装置3に用意することも可能である。更に、必要な第1の画像データ処理装置2の途中のブロックの画像データを利用しても良い。
バス制御装置4は、当該MFP100内で必要な画像データや制御コマンド等の各種データのやり取りを行うデータバスの制御装置であり、複数種のバス規格間のブリッジ機能も有している。この実施形態では、第1の画像データ処理装置2,画像データ合成装置5,第2の画像データ処理装置6,CPU8とは、PCI−Expressバスで、HDD7とはATAバスでそれぞれ接続し、ASIC(application specific integrated circuit)化している。
画像データ合成装置5は、画像データ合成手段であり、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性を統一された画像データ、および回線I/F装置13や外部I/F装置14を通じて入力される画像データを合成する。
第2の画像データ処理装置6は、第2の画像処理手段であり、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性を統一された画像データ、および回線I/F装置13や外部I/F装置14を通じて入力される画像データに対し、画像の調整・加工や、ユーザ操作(実際には操作表示装置12又はPC18上の操作)によって指定される出力先に適した画像処理を施す。その詳細は後述する。
HDD7は、デスクトップ型のPCにも使用されている電子データを保存するための大型の記憶装置(メモリ装置)であり、当該MFP100内では主に画像データおよび画像データの付帯情報を蓄積する。この実施形態では、IDE(Integrated Drive Electronics)を拡張して規格化されているATAバス接続のハードディスクを使用する。このHDD7は、メモリ9と共に画像記憶手段として機能を果たす。なお、HDD7に代えて、あるいはHDD7に加えて、MO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,又はDVD−RAM等の他の大型記憶装置を使用することもできる。
CPU8は、当該MFP100の制御全体を司るマイクロプロセッサである。この実施形態では、近年普及してきたCPUコア単体に+αの機能を追加した統合型マイクロプロセッサ(Integrated CPU)を使用する。例えば、PMC社のRM11100のような、汎用規格I/Fとの接続機能や、クロスバースイッチを使ったこれらバス接続機能がインテグレートされたCPUを使用する。
メモリ9は、複数種のバス規格間をブリッジする際の速度差や、接続された部品自体の処理速度差を吸収するために、一時的にやりとりするデータを記憶したり、CPU8が当該MFP100の制御を行う際に、プログラムや中間処理データを一時的に記憶する揮発性メモリである。CPU8には高速処理を求められるため、通常起動時にROM16に記憶されたブートプログラムにてシステムを起動し、その後は高速にアクセス可能なメモリ9に展開されたプログラムによって処理を行う。この実施形態では、規格化され、PCに使用されているDIMM(Dual Inline Memory Module)を使用する。メモリ9に展開されるプログラムは、OS(オペレーティングシステム)や後述するアプリケーションソフトウェア(以下単に「アプリ」ともいう)等であり、ROM16又はHDD7に格納されている。
プロッタI/F装置10は、画像出力手段であり、CPU8にインテグレートされた汎用規格I/F経由で送られてくるCMYKからなる画像データを受け取ると、プロッタ装置11の専用I/Fに出力するバスブリッジ処理を行う。この実施形態で使用している汎用規格I/Fは、PCI−Expressバスである。
プロッタ装置11は、CMYKからなる画像データを受け取ると、例えばレーザビームを用いた電子写真プロセスを使って、受け取った画像データを可視画像として用紙(転写紙)に印刷出力する。
SB15は、PCに使用されるチップセットのひとつで、サウスブリッジ(South Bridge)と呼ばれる汎用の電子デバイスである。主にPCI−ExpressとISAブリッジを含むCPUシステムを構築する際によく使用されるバスのブリッジ機能を汎用回路化したもので、この実施形態ではROM16との間をブリッジしている。
ROM16は、CPU8が当該MFP100の制御を行う際のプログラム(含むブートプログラムを含む)が格納されるメモリである。
操作表示装置12は、当該MFP100とユーザとのI/Fを行う部分で、LCD(液晶表示装置)等の表示装置とキースイッチとから構成され、当該MFP100の各種状態や操作方法を表示装置に表示し、ユーザによるキースイッチの操作を検知する。この実施形態では、PCI−Expressバスを介してCPU8と接続する。
回線I/F装置13は、PCI−Expressバスと電話回線とを接続する装置である。この回線I/F装置13により、当該MFP100は電話回線を介してFAX装置17と各種データのやり取りを行うことが可能になる。なお、FAX送受信機能を備えたMFP等の他の外部機器(画像処理装置)とやり取りすることもできる。この回線I/F装置13は、画像出力手段としての機能を果たす。
FAX装置17は、通常のファクシミリ装置であり、電話回線を介してMFP100と画像データの授受を行う。
外部I/F装置14は、PCI−Expressバスと外部機器とを接続する装置である。この外部I/F装置14により、当該MFP100はPC18と各種データのやり取りを行うことが可能になる。なお、通信機能を備えたMFP等の他の外部機器とやり取りすることもできる。この実施形態では、その接続I/Fにイーサネット(登録商標)等のネットワークおよびUSB(Universal Serial Bus)を使用する。つまり、当該MFP100は外部I/F装置14を介してネットワークや外部メディア(SDカード等)19に接続している。この外部I/F装置14は、画像出力手段としての機能を果たす。
PC18は、パーソナルコンピュータであり、ユーザによるキーボードやマウス等の入力装置の操作に従い、インストールされたアプリケーションソフトウェアやドライバソフトウェアをCPUが実行することにより、MFP100に対して各種制御や画像データの入出力を行う。
外部メディア19は、コンパクトフラッシュ(登録商標)カードやSDカード等のメモリデバイスであり、画像データを含む各種電子データを記録しており、MFP100に対して画像データの入出力を行う。
ここで、CPU8が、メモリ9上のプログラムを実行し、当該MFP100を制御することにより、この発明に関わる機能である制御手段および選択手段としての機能を実現することができる。
また、このMFP100がユーザへ提供する機能(サービス)としては、一般的なコピー機能,プリンタ機能,スキャナ配信機能,FAX送信機能を含む各種機能がある。
コピー機能とは、画像読取装置1に原稿の画像を読み取らせ、その画像データ(実際には第1の画像データ処理装置2および第2の画像データ処理装置6等によって画像処理を施したもの)をプロッタ装置11に送り、用紙上に可視画像として印刷させる機能のことである。このコピー機能を実現するためのアプリをコピーアプリという。
プリンタ機能とは、PC18からの文字コード又は描画データ等の印刷データを画像データに展開してプロッタ装置11に送り、用紙上に可視画像として印刷させる機能のことである。このプリンタ機能を実現するためのアプリをプリンタアプリという。
スキャナ配信機能とは、画像読取装置1に原稿の画像を読み取らせ、その画像データを外部I/F装置14によって電子メール等で予め設定されたPC18等の外部機器へ配信させたり、HDD7又は外部メディア19内の画像データを同様に予め設定された外部機器へ配信させたりする機能のことである。このスキャナ配信機能を実現するためのアプリをスキャナアプリという。
FAX送信機能とは、画像読取装置1に原稿の画像を読み取らせ、その画像データを回線I/F装置13によって予め設定されたFAX装置17等の外部機器へFAX送信させたり、HDD7又は外部メディア19内の画像データを同様に予め設定された外部機器へFAX送信させる機能のことである。このFAX送信機能を実現するためのアプリをFAXアプリという。
次に、一般的なコピー機能,プリンタ機能,スキャナ配信機能,FAX送信機能をそれぞれ実現するための各動作について説明する。
〔スキャナ入力→プロッタ出力動作(コピー機能)〕
ユーザは、原稿を画像読取装置1にセットし、所望するモード等の条件の設定指示とコピー開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、コピー開始指示の制御コマンドデータ等に従ってコピー動作プロセスのプログラム(コピーアプリ)を実行し、コピー動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
画像読取装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性に統一され、バス制御装置4に送られると同時に、画像情報検出装置3で各種画像情報が検出される。
バス制御装置4は、第1の画像データ処理装置2からのRGB画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して、第2の画像データ処理装置6に送られる。
第2の画像データ処理装置6は、受け取ったRGB画像データをプロッタ出力用のCMYK画像データに変換して出力する。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からのCMYK画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたCMYK画像データは、CPU8およびプロッタI/F装置10を介してプロッタ装置11に送られる。
プロッタ装置11は、受け取ったCMYK画像データを可視画像として用紙に印刷出力し、原稿のコピーが生成される。
〔スキャナ入力→ファックス送信動作(FAX送信機能)〕
ユーザは、原稿を画像読取装置1にセットし、所望するモード等の条件の設定指示とファックス開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、ファックス送信開始指示の制御コマンドデータ等に従ってファックス送信動作プロセスのプログラム(FAXアプリ)を実行し、ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
画像読取装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性に統一され、バス制御装置4に送られると同時に、画像情報検出装置3で各種画像情報が検出される。
バス制御装置4は、第1の画像データ処理装置2からのRGB画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して、第2の画像データ処理装置6に送られる。
第2の画像データ処理装置6は、受け取ったRGB画像データをファックス送信用のモノクロ2値の画像データに変換して出力する。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からのモノクロ2値画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたモノクロ2値画像データは、CPU8を介して回線I/F装置13に送られる。
回線I/F装置13は、受け取ったモノクロ2値画像データを公衆回線を介して接続したFAX装置17に送信する。
〔スキャナ入力→スキャナ配信動作(スキャナ配信機能)〕
ユーザは、原稿を画像読取装置1にセットし、所望するモード等の条件の設定指示とスキャナ配信開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、スキャナ配信開始指示の制御コマンドデータ等に従ってスキャナ配信動作プロセスのプログラム(スキャナアプリ)を実行し、スキャナ配信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
画像読取装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性に統一され、バス制御装置4に送られると同時に、画像情報検出装置3で各種画像情報が検出される。
バス制御装置4は、第1の画像データ処理装置2からのRGB画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して、第2の画像データ処理装置6に送られる。
第2の画像データ処理装置6は、受け取ったRGB画像データをスキャナ配信用の画像データ(例えばRGB多値,グレースケール,又はモノクロ2値等)に変換して出力する。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からの画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積された画像データは、CPU8を介して外部I/F装置14に送られる。
外部I/F装置14は、受け取った画像データをネットワークを介して接続したPC18に送信する。
〔外部I/F入力→プロッタ出力動作(プリンタ機能)〕
ユーザは、画像データの記録された外部メディア19を外部I/F装置14を介して接続し、所望するモード等の条件の設定指示とプリント開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。また、PC18からのプリント出力の場合、所望するモード等の条件の設定指示とプリント開始指示の各情報の入力はPC18上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、プリント開始指示の制御コマンドデータ等に従ってプリント動作プロセスのプログラム(プリンタアプリ)を実行し、プリント動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
外部メディア19から外部I/F装置14経由で得られたRGB各8ビットの規格化された色空間に基づいたデジタル画像データ、またはPC18からプリント出力されたレンダリング済みRGB各8ビットの規格化された色空間に基づいたデジタル画像データは、その規格化された色空間のままCPU8を介してメモリ9に蓄積される。規格化された色空間にはいろいろな定義があるが、一般的にはsRGBやAdobeRGBを使うことが多い。
もし、入力されるRGB画像データが想定された規格化された色空間以外のものならば、メモリ9に蓄積されたRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して第2の画像データ処理装置6に送られ、そこでユーザ操作によって設定された規格化された色空間に変換して再度メモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積された規格化された色空間のRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して第2の画像データ処理装置6に送られる。
第2の画像データ処理装置6は、受け取った規格化された色空間のRGB画像データをプロッタ出力用のCMYK画像データに変換して出力する。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からのCMYK画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたCMYK画像データは、CPU8およびプロッタI/F装置10を介してプロッタ装置11に送られる。
プロッタ装置11は、受け取ったCMYK画像データを可視画像として用紙に印刷出力し、外部メディアに記録された画像データまたはPC18からの画像データのプリントが生成される。
〔外部I/F入力→ファックス送信動作(FAX送信機能)〕〕
ユーザは、画像データの記録された外部メディア19を外部I/F装置14を介して接続し、所望するモード等の条件の設定指示とプリント開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。また、PC18からのプリント出力の場合、所望するモード等の条件の設定指示とプリント開始指示の各情報の入力はPC18上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、ファックス送信開始指示の制御コマンドデータ等に従ってファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
外部メディア19から外部I/F装置14経由で得られたRGB各8ビットの規格化された色空間に基づいたデジタル画像データ、またはPC18からプリント出力されたレンダリング済みRGB各8ビットの規格化された色空間に基づいたデジタル画像データは、その規格化された色空間のままCPU8を介してメモリ9に蓄積される。規格化された色空間にはいろいろな定義があるが、一般的にはsRGBやAdobeRGBを使うことが多い。
もし、入力されるRGB画像データが想定された規格化された色空間以外のものならば、メモリ9に蓄積されたRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して第2の画像データ処理装置6に送られ、そこでユーザ操作によって設定された規格化された色空間に変換して再度メモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積された規格化された色空間のRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して第2の画像データ処理装置6に送られる。
第2の画像データ処理装置6は、受け取った規格化された色空間のRGB画像データをファックス送信用のモノクロ2値の画像データに変換して出力する。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からのモノクロ2値画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたモノクロ2値画像データは、CPU8を介して回線I/F装置13に送られる。
回線I/F装置13は、受け取ったモノクロ2値画像データを公衆回線を介して接続したFAX装置17に送信する。
〔外部I/F入力→スキャナ配信動作(スキャナ配信機能)〕
ユーザは、画像データの記録された外部メディア19を外部I/F装置14を介して接続し、所望するモード等の条件の設定指示とプリント開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。また、PC18からのプリント出力の場合、所望するモード等の条件の設定指示とプリント開始指示の各情報の入力はPC18上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、スキャナ配信開始指示の制御コマンドデータ等に従ってスキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、スキャナ配信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
外部メディア19から外部I/F装置14経由で得られたRGB各8ビットの規格化された色空間に基づいたデジタル画像データ、またはPC18からプリント出力されたレンダリング済みRGB各8ビットの規格化された色空間に基づいたデジタル画像データは、その規格化された色空間のままCPU8を介してメモリ9に蓄積される。規格化された色空間にはいろいろな定義があるが、一般的にはsRGBやAdobeRGBを使うことが多い。
もし、入力されるRGB画像データが想定された規格化された色空間以外のものならば、メモリ9に蓄積されたRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して第2の画像データ処理装置6に送られ、そこでユーザ操作によって設定された規格化された色空間に変換して再度メモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積された規格化された色空間のRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して、第2の画像データ処理装置6に送られる。
第2の画像データ処理装置6は、受け取った標準RGB画像データをスキャナ配信用の画像データ(例えばRGB多値,グレースケール,又はモノクロ2値等)に変換して出力する。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からの画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積された画像データは、CPU8を介して外部I/F装置14に送られる。
外部I/F装置14は、受け取った画像データをネットワークを介して接続したPC18に送信する。
次に、このMFP100において、原稿をスキャンした画像データの画像情報検出を行ってその画像データを機器内に蓄積・保存した後、外部I/F装置14からの画像データの画像特性を合わせてから合成して再利用する場合の動作について説明する。なお、ここでいう画像(画像データ)の合成とは、画像を画像でもって上書きするような重なりを持つものである。
〔HDDへの蓄積・保存動作〕
ユーザは、原稿を画像読取装置1にセットし、所望するモード等の条件の設定指示と蓄積開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、蓄積開始指示の制御コマンドデータ等に従って蓄積動作プロセスのプログラムを実行し、蓄積動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
画像読取装置1で原稿をスキャンして得られたRGB各8ビットのデジタル画像データは、第1の画像データ処理装置2で予め定めた特性に統一され、バス制御装置4に送られると同時に、画像情報検出装置3で各種画像情報が検出される。
ここで、図2に第1の画像データ処理装置2の画像処理を説明するためのブロック図を示し、順に説明する。
画像読取装置1から入力され、デジタル化された画像データは、γ変換で反射率を基にした特性から予め定められた特性、例えばγ=2.2にγ特性を変換される。
次にフィルタ処理を施し、画像読取装置1の持つMTF(Modulation Transfer Function)特性などの特性を予め定められた特性に補正する。この実施形態では、図5に示すような基準チャートのパターンをスキャンしたときに、線数毎に対して予め定めたMTF特性値になるように変換する。
色変換処理では、画像読取装置1の色空間から予め定められた色空間へと変換する。ここの色空間は、入力されるデータに対して、クリップや圧縮がかからないようになるべく大きい方がいいが、余り大きすぎると階調段差が問題になる。この実施形態では、規格化された色空間の一つであるAdobeRGBに変換する。
解像度変換では、画像読取装置1から入力された解像度から予め定められた解像度へと変換する。この実施形態では、常に600dpiへと変換する。もちろん、他の解像度でも可能である。
第1の画像データ処理装置2で特性を統一された画像データは、バス制御装置4に送られるのと並行して画像情報検出装置3へと送られる。
画像情報検出装置3では、各種画像情報を検出する。
例えば、画像読取装置1にて読み取った原稿がカラー原稿かモノクロ原稿かを判定し、原稿のカラー又はモノクロといった色情報を検出する。ここでは、一例として検出した結果がモノクロだったとする。なお、カラー原稿を判定する技術については、例えば特許第3804946号公報に記載されている。
あるいは、画像読取装置1にて読み取った原稿の地肌レベルを検出する。この地肌レベルを検出する技術については、例えば特開平10−173874号公報に記載されている。
さらに、画像読取装置1にて読み取った原稿の種類情報を検出する。その結果、文字原稿だったと仮定する。もちろん、原稿種類は文字原稿に限るものではなく、原稿の特徴を検出して判定すれば、様々な原稿種類(例えば印刷写真原稿,印画紙写真原稿,地図原稿,蛍光ペン原稿,インクジェット原稿等)を検出することが可能である。この原稿種類を検出する技術も、同様に特開平10−173874号公報に記載されている。
なお、画像情報検出装置3で検出する画像情報は、あくまで一例を示したに過ぎず、ここで例示したものに限るものではない。例えば、特殊原稿情報や、地紋、特定のマークを検出しても構わない。
検出した画像情報は、バス制御装置4を介してCPU8へと転送される。
バス制御装置4は、第1の画像データ処理装置2からのRGB画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に検出した画像情報と共に蓄積する。
メモリ9に蓄積したRGB画像データおよび検出した画像情報は、CPU8およびバス制御装置4を介してHDD7に送信され、HDD7内に蓄積・保存される。このときのRGB画像データと検出した画像情報を合わせてRGB画像データAとする。
外部メディア19から外部I/F装置14経由で得られたRGB各8ビットの規格化された色空間に基づいたデジタル画像データ、またはPC18からプリント出力されたレンダリング済みRGB各8ビットの規格化された色空間に基づいたデジタル画像データは、その規格化された色空間のままCPU8を介してメモリ9に蓄積される。規格化された色空間にはいろいろ種類があるが、標準色空間のsRGBやAdobeRGBなどがあるが、この実施形態では、PC18から送られてくるプリンタ出力であるカラーのsRGB/400dpiのデータを一例として蓄積する。
もし、入力されるRGB画像データが想定された規格化された色空間以外のものならば、メモリ9に蓄積されたRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介して第2の画像データ処理装置6に送られ、ユーザ操作によって設定された規格化された色空間に変換して再度メモリ9に蓄積する。
メモリ9に蓄積した規格化された色空間のRGB画像データは、CPU8およびバス制御装置4を介してHDD7に送信され、HDD7内に蓄積・保存される。このときのRGB画像データをRGB画像データBとする。
この動作は、HDD7への蓄積動作として説明したが、前述のコピー動作、ファックス送信動作、スキャナ配信動作のいずれかを行う際に、同時に蓄積を行うことも可能である。
次に、このMFP100において、検出されたカラー又はモノクロといった色情報に基づいて、外部I/F装置14からの画像データのカラー又はモノクロといった色空間を合わせてから合成して再利用する場合の各動作について説明する。
〔蓄積→合成→プロッタ出力動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とプロッタ出力開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
ここでは、画像読取装置1から読み取ったRGB画像データAの上に外部I/F装置14経由で得られたRGB画像データBをRGB画像データAに合うように画質を補正してから上書きして合成する。このとき、RGB画像データAのカラー又はモノクロといった色情報に基づいて画質補正の方式・パラメータを決定する。なお、ユーザが意図的に自分で補正する方法・パラメータを決定したいケースもあるので、画一的に補正するのではなく、ユーザによる操作表示装置12からの指示あるいは機器に設定された設定情報により、画像情報に基づいた補正を有効又は無効にするようにすると良い。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、プロッタ出力開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成プロッタ出力動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成プロッタ出力動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属のカラー又はモノクロといった色情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。
ここではRGB画像データAの画像情報(画質情報)から原稿がモノクロだと分かるため、この画像データAに合成するRGB画像データBのsRGB画像データを同じモノクロのAdobeRGB画像データに変換する。
図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正(画像処理)を説明するためのブロック図を示し、画質差を補正する手順を説明する。
RGB画像データBはカラーのsRGBデータであり、これをRGB画像データAのモノクロデータ(但し画像のフォーマットはグレースケールではなくAdobeRGBである)に合わせる。
まず、フィルタ処理はもともと電子のデータであり、スルーにする。ユーザ操作による調整指示があった場合にのみ行う。
色変換は、カラーのsRGBデータをAdobeRGBにおけるモノクロデータに変換する。この色空間の組み合わせは、蓄積時のものに対応していれば良く、任意の変換が可能である。
解像度変換は、400dpiのデータを600dpiへと変換する。
γ変換では、sRGBとAdobeRGBのγが共通なのでスルーとする。蓄積時のγ特性が異なる場合は、色変換でも対応は可能であるが、ここで吸収しても良い。
プロッタ出力前の処理なので、中間調処理はスルーとなる。
以上説明したように、画像情報検出装置3によって検出されたRGB画像データAのカラー又はモノクロといった色情報に基づき、RGB画像データAに合成するRGB画像データBの画質を補正した。
ただし、ユーザ操作による指示により、意図してモノクロの画像データとカラーの画像データをそのまま合成したい場合には、画質差を補正しないようにする。例えば、モノクロの文書にカラーのロゴを配置するようなケースである。
また、そのときもフルカラーではなく、コストの安いシングルカラーでの出力、あるいは二色カラーでの出力という指示、あるいは設定があった場合には該当するカラーへとRGB画像データBを色変換にて変換する。
さらには、本ケースとは異なり、RGB画像データAがカラーという検出結果で、合成しようとするRGB画像データBがモノクロの時には、RGB画像データAの色空間(ここではAdobeRGB)でのモノクロ画像データへと変換する。
その後、メモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5で画像を合成し、第2の画像データ処理装置6でCMYKの画像データに変換・出力される。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からのCMYK画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたCMYK画像データは、CPU8およびプロッタI/F装置10を介してプロッタ装置11に送られる。
プロッタ装置11は、受け取ったCMYK画像データを可視画像として用紙に印刷出力し、原稿のコピーが生成される。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、合成されたRGB画像データの鮮鋭性やS(Signal)/N(Noise)比をプロッタ装置11に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、プロッタ装置11用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにユーザが所望するモード情報に従って彩度もあわせて調整する。
解像度変換は、CMYK画像データの解像度の変換をプロッタ装置11の性能に従って行う。この実施形態では、プロッタ装置11の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行われない。
γ変換では、CMYK画像データのγ特性の変換(γ変換)をプロッタ装置11のプロセス特性に従って行う。
中間調処理では、CMYK各8ビットを受け取ると、プロッタ装置11の階調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、CMYK各2ビットとし、疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いる。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像のカラー又はモノクロといった色情報に基づいて合成前に合成画像へカラー又はモノクロといった色空間を揃える画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成プロッタ出力画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
〔蓄積→合成→ファックス送信動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とファックス送信開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、ファックス送信開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成ファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属のカラー又はモノクロといった色情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。この動作の詳細は、上述してあるので割愛する。
その後、前述のようにメモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5と第2の画像データ処理装置6を介して回線I/F装置13に出力され、FAX送信がなされる。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、RGB画像データの鮮鋭性をFAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、FAX装置で一般的な単色(モノクロ)8ビットに変換する。
解像度変換は、モノクロ画像データの解像度をFAX装置17で送受される解像度に変換する。この実施形態では、主走査:200dpi×副走査:100dpiに変換する。
γ変換では、モノクロ画像データのγ特性をFAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリさせるためにコントラストを高めにし、γ変換を行う。写真モードでは、滑らかに階調が表現できるようにやや寝かせ気味のγ変換を行う。
中間調処理では、モノクロ8ビットを受け取ると、FAX装置17で送受される中間調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて2値のデータとする。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像のカラー又はモノクロといった色情報に基づいて合成前に合成画像へカラー又はモノクロといった色空間を揃える画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成ファックス送信画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
〔蓄積→合成→スキャナ配信動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とスキャナ配信開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、スキャナ配信開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成スキャナ配信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属のカラー又はモノクロといった色情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。この動作の詳細は、上述してあるので割愛する。
その後、前述のようにメモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5と第2の画像データ処理装置6を介して外部I/F装置14に出力され、スキャナ配信がなされる。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、RGB画像データの鮮鋭性をスキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、指定される色空間に変換する。この実施形態では、スキャナ配信で一般的なsRGB規格化された色空間に各色8ビットで変換する。
解像度変換は、sRGB画像データの解像度を指定されたスキャナ配信で送受される解像度に変換する。この実施形態では、主走査:200dpi×副走査:200dpiに変換する。
γ変換では、RGB画像データのγ特性をスキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。この場合は、sRGB規格化された色空間に既にカラーマッチングされているため、γ変換は行われない。
中間調処理では、指定されたスキャナ配信で送受される中間調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、RGB各8bitの16万色が指定されたものとして、階調処理は特に実施しない。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像のカラー又はモノクロといった色情報に基づいて合成前に合成画像へカラー又はモノクロといった色空間を揃える画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成スキャナ配信画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
次に、このMFP100において、検出された地肌レベル情報に基づいて、外部I/F装置14からの画像データの地肌レベルを合わせてから合成して再利用する場合の各動作について説明する。
〔蓄積→合成→プロッタ出力動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とプロッタ出力開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
ここでは、画像読取装置1から読み取ったRGB画像データAの上に外部I/F装置14経由で得られたRGB画像データBをRGB画像データAに合うように画質を補正してから上書きして合成する。このとき、RGB画像データAの地肌レベル情報に基づいて画質補正の方式・パラメータを決定する。なお、ユーザが意図的に自分で補正する方法・パラメータを決定したいケースもあるので、画一的に補正するのではなく、ユーザによる操作表示装置12からの指示あるいは機器に設定された設定情報により、画像情報に基づいた補正を有効又は無効にするようにすると良い。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、プロッタ出力開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成プロッタ出力動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成プロッタ出力動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属の地肌レベル情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。
ここでは、RGB画像データAの地肌レベル情報から、このRGB画像データAに合成するRGB画像データBのsRGB画像データを同じ地肌レベルのAdobeRGB画像データに変換する。
図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正を説明するためのブロック図を示し、画質差を補正する手順を説明する。
RGB画像データBはカラーのsRGBデータであり、これをRGB画像データAの地肌レベルに合わせる。
まず、フィルタ処理はもともと電子のデータであり、スルーにする。ユーザ操作による調整指示があった場合にのみ行う。
色変換は、カラーのsRGBデータをAdobeRGBに変換する。この色空間の組み合わせは、蓄積時のものに対応していれば良く、任意の変換が可能である。
このとき、RGB画像データAの検出された地肌レベルに合うようにsRGBデータの基準白をAdobeRGBの検出された地肌データに揃えるように変換する。
解像度変換は、400dpiのデータを600dpiへと変換する。
γ変換では、sRGBとAdobeRGBのγが共通なのでスルーとする。蓄積時のγ特性が異なる場合は、色変換でも対応は可能であるが、ここで吸収しても良い。
また、地肌レベルの調整を色変換ではなく、γ変換で行っても構わない。
プロッタ出力前の処理なので、中間調処理はスルーとなる。
以上説明したように、画像情報検出装置3によって検出されたRGB画像データAの地肌レベル情報に基づき、RGB画像データAに合成するRGB画像データBの画質を補正した。
ただし、ユーザ操作による指示により、意図して地肌レベルを揃えずにそのまま合成したい場合には、画質差を補正しないようにする。例えば、地肌が十分白い文書に下地のついた画像をはめ込むようなケースである。
また、そのときもフルカラーではなく、コストの安いモノクロやシングルカラーでの出力、あるいは二色カラーでの出力という指示、あるいは設定があった場合には該当するカラーへとRGB画像データBを色変換にて変換する。
その後、メモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5で画像を合成し、第2の画像データ処理装置6でCMYKの画像データに変換・出力される。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からのCMYK画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたCMYK画像データは、CPU8およびプロッタI/F装置10を介してプロッタ装置11に送られる。
プロッタ装置11は、受け取ったCMYK画像データを可視画像として用紙に印刷出力し、原稿のコピーが生成される。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、合成されたRGB画像データの鮮鋭性やS/N比をプロッタ装置11に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、プロッタ装置11用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにユーザが所望するモード情報に従って彩度もあわせて調整する。
解像度変換は、CMYK画像データの解像度の変換をプロッタ装置11の性能に従って行う。この実施形態では、プロッタ装置11の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行われない。
γ変換では、CMYK画像データのγ特性の変換(γ変換)をプロッタ装置11のプロセス特性に従って行う。
中間調処理では、CMYK各8ビットを受け取ると、プロッタ装置11の階調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、CMYK各2ビットとし、疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いる。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像の地肌レベル情報に基づいて合成前に合成画像へ地肌レベルを補正する画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成プロッタ出力画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
〔蓄積→合成→ファックス送信動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とファックス送信開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、ファックス送信開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成ファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属の地肌レベル情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。この動作の詳細は、上述してあるので割愛する。
その後、前述のようにメモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5と第2の画像データ処理装置6を介して回線I/F装置13に出力され、FAX送信がなされる。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、RGB画像データの鮮鋭性をFAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、FAX装置で一般的な単色(モノクロ)8ビットに変換する。
解像度変換は、モノクロ画像データの解像度をFAX装置17で送受される解像度に変換する。この実施形態では、主走査:200dpi×副走査:100dpiに変換する。
γ変換では、モノクロ画像データのγ特性をFAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリさせるためにコントラストを高めにし、γ変換を行う。写真モードでは、滑らかに階調が表現できるようにやや寝かせ気味のγ変換を行う。
中間調処理では、モノクロ8ビットを受け取ると、FAX装置17で送受される中間調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて2値のデータとする。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像の地肌レベル情報に基づいて合成前に合成画像へ地肌レベルを補正する画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成ファックス送信画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
〔蓄積→合成→スキャナ配信動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とスキャナ配信開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、スキャナ配信開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成スキャナ配信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属の地肌レベル情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。この動作の詳細は、上述してあるので割愛する。
その後、前述のようにメモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5と第2の画像データ処理装置6を介して外部I/F装置14に出力され、スキャナ配信がなされる。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、RGB画像データの鮮鋭性をスキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、指定される色空間に変換する。この実施形態では、スキャナ配信で一般的なsRGB規格化された色空間に各色8ビットで変換する。
解像度変換は、sRGB画像データの解像度を指定されたスキャナ配信で送受される解像度に変換する。この実施形態では、主走査:200dpi×副走査:200dpiに変換する。
γ変換では、RGB画像データのγ特性をスキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。この場合は、sRGB規格化された色空間に既にカラーマッチングされているため、γ変換は行われない。
中間調処理では、指定されたスキャナ配信で送受される中間調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、RGB各8bitの16万色が指定されたものとして、階調処理は特に実施しない。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像の地肌レベル情報に基づいて合成前に合成画像へ地肌レベルを補正する画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成スキャナ配信画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
次に、このMFP100において、検出された原稿種類情報に基づいて、外部I/F装置14からの画像データを原稿種類の特徴に合わせてから合成して再利用する場合の動作について説明する。
〔蓄積→合成→プロッタ出力動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とプロッタ出力開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
ここでは、画像読取装置1から読み取ったRGB画像データAの上に外部I/F装置14経由で得られたRGB画像データBをRGB画像データAに合うように画質を補正してから上書きして合成する。このとき、RGB画像データAの原稿種類情報に基づいて画質補正の方式・パラメータを決定する。なお、ユーザが意図的に自分で補正する方法・パラメータを決定したいケースもあるので、画一的に補正するのではなく、ユーザによる操作表示装置12からの指示あるいは機器に設定された設定情報により、画像情報に基づいた補正を有効又は無効にするようにすると良い。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、プロッタ出力開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成プロッタ出力動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成プロッタ出力動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属の原稿種類情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。
ここでは、RGB画像データAの原稿種類情報から、このRGB画像データAに合成するRGB画像データBのsRGB画像データを原稿種類の特徴に合うAdobeRGB画像データに変換する。
RGB画像データAの原稿種類情報は文字原稿であると仮定したので、一般的な文字原稿の特徴である白地でコントラストが高いモノクロのAdobeRGBデータへと変換することになる。
なお、前述した地肌レベルの検出も行い、組み合わせて処理しても効果をより高めることができる。
図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正を説明するためのブロック図を示し、画質差を補正する手順を説明する。
RGB画像データBはカラーのsRGBデータであり、これをRGB画像データAの地肌レベルに合わせる。
まず、フィルタ処理はもともと電子のデータであり、スルーにする。ユーザ操作による調整指示があった場合にのみ行う。文字原稿ということで、若干シャープネスを上げても良い。
色変換は、カラーのsRGBデータをモノクロのAdobeRGBに変換する。この色空間の組み合わせは、蓄積時のものに対応していれば良く、任意の変換が可能である。
このとき、RGB画像データAは文字原稿ということで、RGB画像データBのコントラストを高め、地肌レベルが白地になるように変換する。
解像度変換は、400dpiのデータを600dpiへと変換する。
γ変換では、sRGBとAdobeRGBのγが共通なのでスルーとする。蓄積時のγ特性が異なる場合は、色変換でも対応は可能であるが、ここで吸収しても良い。
また、コントラストおよび地肌レベルの調整を色変換ではなく、γ変換で行っても構わない。
プロッタ出力前の処理なので、中間調処理はスルーとなる。
以上説明したように、画像情報検出装置3によって検出されたRGB画像データAの原稿種類情報に基づき、RGB画像データAに合成するRGB画像データBの画質を補正した。
ただし、ユーザ操作による指示により、意図して地肌レベルを揃えずにそのまま合成したい場合には、画質差を補正しないようにする。例えば、地肌が十分白い文書に下地のついた画像をはめ込むようなケースである。
また、そのときもフルカラーではなく、コストの安いモノクロやシングルカラーでの出力、あるいは二色カラーでの出力という指示、あるいは設定があった場合には該当するカラーへとRGB画像データBを色変換にて変換する。
今回検出された原稿種類情報として文字原稿としたが、逆に文字原稿ではないと検出された時には今回行った調整と逆の調整を行っても良い。
さらには、文字原稿以外にも地図やインクジェットなど様々な原稿種類を検出し、その特徴に応じた画質補正を行うことが可能である。
その後、メモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5で画像を合成し、第2の画像データ処理装置6でCMYKの画像データに変換・出力される。
バス制御装置4は、第2の画像データ処理装置6からのCMYK画像データを受け取ると、それをCPU8を介してメモリ9に蓄積する。
次に、メモリ9に蓄積されたCMYK画像データは、CPU8およびプロッタI/F装置10を介してプロッタ装置11に送られる。
プロッタ装置11は、受け取ったCMYK画像データを可視画像として用紙に印刷出力し、原稿のコピーが生成される。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、合成されたRGB画像データの鮮鋭性やS/N比を、プロッタ装置11に出力する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、プロッタ装置11用の色空間であるCMYK各8ビットに変換する。このときにユーザが所望するモード情報に従って彩度もあわせて調整する。
解像度変換は、CMYK画像データの解像度の変換をプロッタ装置11の性能に従って行う。この実施形態では、プロッタ装置11の性能が600dpi出力であるため、特に変換は行われない。
γ変換では、CMYK画像データのγ特性の変換(γ変換)をプロッタ装置11のプロセス特性に従って行う。
中間調処理では、CMYK各8ビットを受け取ると、プロッタ装置11の階調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、CMYK各2ビットとし、疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いる。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像の原稿種類情報に基づいて合成前に合成画像へ原稿種類の特徴に合う画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成プロッタ出力画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
〔蓄積→合成→ファックス送信動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とファックス送信開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、ファックス送信開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成ファックス送信動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成ファックス送信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属の原稿種類情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。この動作の詳細は、上述してあるので割愛する。
その後、前述のようにメモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5と第2の画像データ処理装置6を介して回線I/F装置13に出力され、FAX送信がなされる。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、RGB画像データの鮮鋭性をFAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、FAX装置で一般的な単色(モノクロ)8ビットに変換する。
解像度変換は、モノクロ画像データの解像度をFAX装置17で送受される解像度に変換する。この実施形態では、主走査:200dpi×副走査:100dpiに変換する。
γ変換では、モノクロ画像データのγ特性をFAX送信する場合の再現性が良くなるように補正する。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリさせるためにコントラストを高めにし、γ変換を行う。写真モードでは、滑らかに階調が表現できるようにやや寝かせ気味のγ変換を行う。
中間調処理では、モノクロ8ビットを受け取ると、FAX装置17で送受される中間調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、疑似中間調処理の一つである誤差拡散法を用いて2値のデータとする。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像の原稿種類情報に基づいて合成前に合成画像へ原稿種類の特徴に合う画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成ファックス送信画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
〔蓄積→合成→スキャナ配信動作〕
ユーザは、先ほどHDD7内に蓄積した二つの画像データであるRGB画像データAおよびBに対し、合成条件や所望するモード等の条件の設定指示とスキャナ配信開始指示の各情報の入力を操作表示装置12上の操作によって行う。
操作表示装置12は、ユーザ操作によって入力された情報を機器内部の制御コマンドデータに変換して発行する。その発行された制御コマンドデータは、PCI−Expressバスを介してCPU8に通知される。
CPU8は、スキャナ配信開始指示の制御コマンドデータ等に従って画像合成スキャナ配信動作プロセスのプログラムを実行し、画像合成スキャナ配信動作に必要な設定や動作を順に行っていく。以下に、動作プロセスを順に記す。
バス制御装置4は、HDD7内に蓄積されているRGB画像データAおよびBをCPU8を介してメモリ9に出力する。
性質の異なるRGB画像データAおよびBは、第2の画像データ処理装置6でRGB画像データA付属の原稿種類情報に基づき、二つの画質差を補正され、再度メモリ9に蓄積される。この動作の詳細は、上述してあるので割愛する。
その後、前述のようにメモリ9のRGB画像データAおよびBは、画像データ合成装置5と第2の画像データ処理装置6を介して外部I/F装置14に出力され、スキャナ配信がなされる。
図3に画像データ合成装置5の画像合成を、図4に第2の画像データ処理装置6の出力補正をそれぞれ説明するためのブロック図を示し、画像合成、出力補正を順に説明する。
画像データ合成装置5では、先の第2の画像データ処理装置6で画質差を補正した二つのRGB画像データを合成する。ここでは、RGB画像データAの上にRGB画像データBを上書きして合成する。
フィルタ処理は、RGB画像データの鮮鋭性をスキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。具体的には、所望するモード情報に従って鮮鋭化/平滑化処理を施す。例えば、文字モードでは文字をハッキリ/クッキリとするために鮮鋭化処理を施し、写真モードでは滑らかに階調性を表現するため平滑化処理を施す。
色変換は、RGB各8ビットのデータを受け取ると、指定される色空間に変換する。この実施形態では、スキャナ配信で一般的なsRGB規格化された色空間に各色8ビットで変換する。
解像度変換は、sRGB画像データの解像度を指定されたスキャナ配信で送受される解像度に変換する。この実施形態では、主走査:200dpi×副走査:200dpiに変換する。
γ変換では、RGB画像データのγ特性をスキャナ配信する場合の再現性が良くなるように補正する。この場合は、sRGB規格化された色空間に既にカラーマッチングされているため、γ変換は行われない。
中間調処理では、指定されたスキャナ配信で送受される中間調処理能力に従った中間調処理を行う。この実施形態では、RGB各8bitの16万色が指定されたものとして、階調処理は特に実施しない。
このことにより、MFP100内に蓄積・保存したデータに対し、蓄積時に画一的に画質を統一するのではなく、検出した被合成画像の原稿種類情報に基づいて合成前に合成画像へ原稿種類の特徴に合う画像処理を行い、統一感のある合成画像を生成することにより、最適な合成スキャナ配信画像を得ることができ、大幅に合成画質が向上する。
なお、例えば図6に示すように、図1に示したMFP100と若干異なる構成も考えられる。
図6はこの発明の他の実施形態であるMFPのハードウェア構成例を示すブロック図であり、図1と同じ部分には同一符号を付している。
図1に示したMFP100では、画像情報検出装置3を画像読取装置1に付属する第1の画像データ処理装置2に接続し、画像読取装置1からの画像データに対して画像情報を検出するようにしていた。このため、画像読取装置1からの画像データの画像情報は検出することができたが、外部I/F装置14からの画像データからは画像情報の検出ができない。
これに対し、図6に示すMFP200では、画像情報検出装置3を第2の画像データ処理装置6に接続しており、メモリ9上に展開された画像データに対して検出を行うことが可能である。
したがって、合成する画像と被合成画像の両方の画像情報を検出し、それぞれの画像情報から総合的に補正する画像処理を決定することができる。
ただし、図1の構成と異なり、検出動作そのものでメモリ9やバスに負荷がかかるため、システム全体としての処理速度の低下や制御そのものが複雑になる。
また、画像情報検出装置3をハードウェアで実現する代わりに、CPU8で代替することも可能である。
さらには、外部I/F装置14を備えているので、画像を外部の機器に転送し、より高速なPC18等の外部機器などで画像情報を検出するようにしても良い。
なお、以上の構成例では、二つの画像(画像データ)の合成について説明してきたが、三つ以上の画像を合成することも考えられる。その場合は、それぞれの画像に対して、検出した画像情報に基づいて総合的に画像特性を補正する画像処理を施し、その後に画像を合成すれば良い。
複数の画像情報がある場合、どの画像情報に合わせるかは合成後に一番情報量が多くなる画像に合わせると良い。しかし、実際はケースバイケースであるため、任意に設定できるようになっているとなお良い。
以上、この発明をMFPに適用した実施形態について説明したが、この発明はこれに限らず、画像読取装置(スキャナ装置等)を有するデジタル複写機やファクシミリ装置等の画像形成装置には勿論、画像読取装置を接続可能なプリンタやPC、更には画像読取装置単体等の各種画像処理装置に適用可能である。
〔この実施形態におけるプログラム〕
このプログラムは、MFP等の画像処理装置を制御するCPU(コンピュータ)に、この発明に関わる機能である制御手段および選択手段としての機能を実現させるためのプログラムであり、このようなプログラムをCPUに実行させることにより、上述したような効果を得ることができる。
このようなプログラムは、はじめからROMあるいはHDD等の記憶手段に格納しておいてもよいが、記録媒体であるCD−ROMあるいはフレキシブルディスク,MO,CD−R,CD−RW,DVD+R,DVD+RW,DVD−R,DVD−RW,又はDVD−RAMや、EEPROM、メモリカード等の不揮発性記録媒体(メモリ)に記録して提供することもできる。その不揮発性記録媒体に記録されたプログラムを画像処理装置にインストールしてCPUに実行させるか、CPUにその不揮発性記録媒体からこのプログラムを読み出して実行させることにより、上述した各手順を実行させることができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部機器あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部機器からダウンロードして実行させることも可能である。
以上の説明から明らかなように、この発明によれば、性質の異なる画像を合成する際に、簡単に元の画質差を感じさせない合成画像を生成することができる。したがって、この発明を利用すれば、利便性の良い画像処理装置を提供することができる。
この発明の一実施形態であるMFPのハードウェア構成例を示すブロック図である。 図1の第1の画像データ処理装置2の画像処理を説明するためのブロック図である。 図1の画像データ合成装置5の画像合成を説明するためのブロック図である。 図1の第2の画像データ処理装置6の出力補正を説明するためのブロック図である。 基準チャートのパターンの一例を示す図である。 この発明の他の実施形態であるMFPのハードウェア構成例を示すブロック図である。
符号の説明
1:画像読取装置 2:第1の画像データ処理装置 3:画像情報検出装置
4:バス制御装置 5:画像データ合成装置 6:第2の画像データ処理装置
7:HDD 8:CPU 9:メモリ 10プロッタI/F装置
11:プロッタ装置 12:操作表示装置 13:回線I/F装置
14:外部I/F装置 15:SB 16:ROM 17:FAX装置
18:PC 19:外部メディア 100,200:MFP

Claims (12)

  1. 複数の画像を合成する画像合成手段と、画像情報を検出する画像情報検出手段と、画像処理を行う画像処理手段とを有する画像処理装置であって、
    被合成画像の画像情報を前記画像情報検出手段で検出し、その検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を前記画像処理手段で画像処理した後、その画像処理した合成画像と前記被合成画像とを前記画像合成手段で合成する制御手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記画像情報検出手段で検出する画像情報はカラー又はモノクロ等の画像色情報であることを特徴とする画像処理装置。
  3. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記画像情報検出手段で検出する画像情報は地肌レベル情報であることを特徴とする画像処理装置。
  4. 請求項1記載の画像処理装置において、
    前記画像情報検出手段で検出する画像情報は原稿種類情報であることを特徴とする画像処理装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の画像処理装置において、
    前記画像情報検出手段で検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を前記画像処理手段で画像処理するかどうかを任意に選択するための選択手段を設けたことを特徴とする画像処理装置。
  6. 複数の画像を合成する画像合成手段と、画像情報を検出する画像情報検出手段と、画像処理を行う画像処理手段とを有する画像処理装置における制御方法であって、
    被合成画像の画像情報を前記画像情報検出手段で検出し、その検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を前記画像処理手段で画像処理した後、その画像処理した合成画像と前記被合成画像とを前記画像合成手段で合成することを特徴とする制御方法。
  7. 複数の画像を合成する画像合成手段と、画像情報を検出する画像情報検出手段と、画像処理を行う画像処理手段とを有する画像処理装置を制御するコンピュータに、
    被合成画像の画像情報を前記画像情報検出手段で検出し、その検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を前記画像処理手段で画像処理した後、その画像処理した合成画像と前記被合成画像とを前記画像合成手段で合成する制御機能を実現させるためのプログラム。
  8. 請求項7記載のプログラムにおいて、
    前記画像情報検出手段で検出する画像情報はカラー又はモノクロ等の画像色情報であることを特徴とするプログラム。
  9. 請求項7記載の画像処理装置において、
    前記画像情報検出手段で検出する画像情報は地肌レベル情報であることを特徴とするプログラム。
  10. 請求項7記載の画像処理装置において、
    前記画像情報検出手段で検出する画像情報は原稿種類情報であることを特徴とするプログラム。
  11. 請求項7乃至10のいずれか一項に記載のプログラムにおいて、
    前記コンピュータに、前記画像情報検出手段で検出した被合成画像の画像情報に基づいて合成画像を前記画像処理手段で画像処理するかどうかを任意に選択するための選択機能をも実現させるためのプログラム。
  12. 請求項7乃至11のいずれか一項に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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