JP2004237622A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】紙媒体と紙以外媒体である非紙媒体から、画像データを取得する読取手段と、読取手段から読み取った画像データを、紙媒体と非紙媒体とに印刷する印刷手段と、印刷手段へ紙媒体を供給する第1の供給手段と、非紙媒体を印刷手段へ供給する第2の供給手段と、第2の供給手段が本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と、非紙媒体への印刷用として独立に色調整を行う手段と、読取画像の位置と倍率とを指定する手段とを有し、読取領域の指定情報に基づいて、非紙媒体の印刷領域用のトリミング処理と画像データのマスキング処理とを行い、PC無しで非紙媒体に印刷する。
【選択図】 図3
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、紙媒体を印刷部に供給する第1の供給手段以外に、非紙媒体を印刷部に供給する第2の供給手段を有する記録部を備え、各種画像データをCDR等の非紙媒体へ最適化して印刷処理する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、紙媒体を印刷部に供給する第1の供給手段以外に、CD(コンパクトディスク)等の非紙媒体を印刷部に供給する第2の供給手段を有し、非紙媒体に画像データを印刷することができる記録装置が知られている。
【0003】
また、PC(パーソナルコンピュータ)等の情報処理端末に接続可能であり、CIS(コンタクトイメージセンサ)やCCD等によって構成されている読取手段を有し、スキャン、コピー、PCプリント、ファクシミリ等の機能を実行可能な複合機が知られている。
【0004】
そこで、CDR等の非紙媒体を印刷部に供給する第2の供給手段を有する記録装置を複合機に搭載することが考えられる。
【0005】
第2の供給手段を有し、CDRプリント可能なプリンタの場合、CD等、または別の媒体の画像データを用いてCDRプリントを行うには、基本的に、スキャナまたは複合機のスキャナ機能を用い、PC上に印刷したい画像を取り込み、プリンタに接続されたPC上でプリントするデータを加工し、ユーザがCDRプリントするためのプリンタ側でのセッティングと、PC上での操作とを行う必要がある。
【0006】
このために、各種のオペレーションとPC自体とが必要であるので、手間とコストとがかかる。また、CDR等の媒体へ印刷する場合、上記媒体のインク吸着性等の違いによって、上記媒体のインクの再現性が、紙に印刷する場合における再現性と異なるので、PC上のプリンタドライバ側で色調整を行い、最適化して出力する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、CD等の非紙媒体を含む読取画像を、CDR等の非紙媒体にプリントする場合、ユーザのPC上の煩雑な各種オペレーションを不要にするために、PC無しで、ダイレクトに最適化された画像をCDR等に印刷することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、CDR等の媒体へ印刷する場合、上記媒体へのインクの再現性が最適になるように、色調整を独立に設定できる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
さらに、本発明は、読取画像の位置と倍率とを指定する手段を有し、上記読取領域の指定情報からCDR印刷領域用のトリミング処理と画像データのマスキング処理とを行うことができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
そして、本発明は、PC無しでしかも指定領域情報のみで、CDRプリントを実施すると、指定ミスや位置ズレをユーザが確認することができないので、紙媒体を供給する第1の供給手段を用いて、CDRプリントを想定した試し印刷を行う必要があり、また、本体装置に液晶モニタ等で画像を表示する手段を有する場合は、CDRプリント前に上記モニタにプレビューを表示し、指定ミスや位置ズレを防ぐことができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、紙媒体と紙以外媒体である非紙媒体から、画像データを取得する読取手段と、上記読取手段から読み取った画像データを、上記紙媒体と上記非紙媒体とに印刷する印刷手段と、上記印刷手段へ紙媒体を供給する第1の供給手段と、上記非紙媒体を上記印刷手段へ供給し、画像形成装置の本体装置に着脱可能である第2の供給手段と、上記第2の供給手段が、上記本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と、非紙媒体への印刷用として独立に色調整を行う手段と、読取画像の位置と倍率とを指定する手段とを有し、上記読取領域の指定情報に基づいて、上記非紙媒体の印刷領域用のトリミング処理と画像データのマスキング処理とを行い、PC無しで非紙媒体に印刷することを特徴とする画像形成装置である。
【0012】
【発明の実施の形態と実施例】
図1は、本発明を適用した画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。
【0013】
画像形成装置100において、CPU101は、システム制御部であり、画像形成装置100の全体を制御する。
【0014】
ROM102は、CPU101が実行する制御プログラムや組み込みオペレーティングシステム(OS)プログラム等を格納する。上記実施例では、ROM102に格納されている各制御プログラムは、ROM102に格納されている組み込みOSの管理下で、スケジューリングやタスクスイッチ等のソフトウエア制御を行う。
【0015】
RAM103は、SRAM(static RAM)等で構成され、プログラム制御変数等を格納し、また、オペレータが登録した設定値や画像形成装置100の管理データ等を格納し、各種ワーク用バッファ領域が設けられている。
【0016】
画像メモリ104は、DRAM(dynamic RAM)等で構成され、画像データを蓄積する。
【0017】
データ変換部105は、ページ記述言語(PDL)等の解析や、キャラクタデータのCG(computer graphics)展開等、画像データの変換を行う。
【0018】
読取制御部106は、読取部107が、CISイメージセンサ(密着型イメージセンサ)によって原稿を光学的に読み取り、電気的な画像データに変換した画像信号を、後述の図2、図3に示す画像処理制御部を介して、2値化処理や中間調処理等の各種画像処理を施し、高精細な画像データを出力する。
【0019】
なお、上記実施例では、読取制御部106は、原稿を搬送しながら読み取りを行うシート読取制御方式と、原稿台にある原稿をスキャンするブック読取制御方式との両制御方式に対応している。
【0020】
操作表示部108は、数値入力キー、文字入力キー、ワンタッチ電話番号キー、モード設定キー、決定キー、取り消しキー等を備え、ユーザが画像送信相手先データの決定や設定データの登録動作を行うための操作部と、各種キー、LED(発光ダイオード)とLCD(液晶ディスプレイ)等によって構成され、オペレータによる各種入力操作や、画像形成装置100の動作状況、ステータス状況の表示等を行う表示部である。
【0021】
通信制御部109は、MODEM(変復調装置)や、NCU(網制御装置)等によって構成されている。上記実施例では、通信制御部109は、アナログの通信回線(PSTN)131に接続され、T30プロトコルでの通信制御、通信回線に対する発呼と着呼等の回線制御を行っている。
【0022】
解像度変換処理部110は、画像データのミリ−インチ解像度変換等の解像度変換制御を行う。なお、解像度変換部110において、画像データの拡大縮小処理も可能である。
【0023】
符号復号化処理部111は、画像形成装置100で扱う画像データ(MH、MR、MMR、JBIG、JPEG等)を、符号復号化処理し、拡大縮小処理を行う。
【0024】
記録制御部112は、印刷される画像データに、図示しない画像処理制御部を介して、スムージング処理や記録濃度補正処理、色補正等の各種画像処理を施し、高精細な画像データに変換し、USBホスト制御部114に出力する。また、USBホスト制御部114を制御することによって、定期的に記録部115の状態情報データを取得する役割も果たす。
【0025】
USBファンクション制御部113は、USBインタフェースの通信制御を行うものであり、USB通信規格に従って、プロトコル制御を行い、CPU101が実行するUSB制御タスクからのデータを、パケットに変換し、外部の情報処理端末に、USBパケット送信を行ったり、逆に、外部の情報処理端末からのUSBパケットを、データに変換し、CPU101に送信する。
【0026】
USBホスト制御部114は、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行う制御部である。USB通信規格は、双方向のデータ通信を高速に行うことができる規格であり、1台のホスト(マスター)に、複数のハブまたはファンクション(スレーブ)を接続することができる。USBホスト制御部114は、USB通信におけるホストの機能を有する。
【0027】
記録部115は、レーザビームプリンタやインクジェットプリンタ等からなる印刷装置であり、カラー画像データ、またはモノクロ画像データを、印刷部材に印刷する。USBホスト制御部114とは、USB通信規格で定められたプロトコルで通信を行い、特に、記録部115は、ファンクションの機能を有する。
【0028】
ガイドセンサ10は、第2の供給手段を構成するCDRガイドユニット2が装着されたことを検知するガイドセンサであり、マイクロSWで構成され、このセンサの出力は、CPU101と記録部115との両方に入力される。
【0029】
CDR−Pセンサ11は、第2の供給手段を構成するCDRトレイ3上のCDR4が印字位置に到達したこと等を検知するCDR−Pセンサであり、CDR−Pセンサは、反射型フォトインタラプタで構成され、このセンサの出力は、記録部115に入力される。
【0030】
本実施例においては、記録機能のUSB通信は1対1の接続形態を用いる。
【0031】
上記構成要素101〜106、108〜114は、CPU101が管理するCPUバス121を介して、相互に接続されている。
【0032】
図2は、画像形成装置100の画像処理の一例を示す図である。
【0033】
読取部107内の読取センサ201は、画像を読み取るCISイメージセンサや、またはCCDライン・イメージ・センサでもよい。上記読取センサは、主走査方向にセンサ解像度(600dpi、1200dpi、…)で、1ライン分のデータを読み取ることができる。
【0034】
読取センサ201で、読取った上記画像データを、読取制御部106内のA/D変換回路202に伝送する。A/D変換回路202は、読取センサ201の出力信号を、10〜16ビットのデジタル信号に変換する。上記デジタル信号に対して、図示していないが、ピーク検出回路の出力に基づいて、A/D変換回路202が出力したデジタル信号で表された輝度のうちで、最適なビット数の輝度領域を選択し、ピーク検出回路がA/D変換出力の画像データのピーク値を検出し、光量オーバフロー検出回路が、A/D変換出力が過剰な光量によってオーバフローしているかどうかを検出する等の処理を行う場合も考えられる。
【0035】
上記デジタル信号に対し、シェーディング補正回路203は、シェーディング補正と黒補正とを行う。補正データ蓄積部204は、シェーディング補正回路203で得られた補正データをストアし、このストアされた補正データに基づいて、シェーディング補正と黒補正とするためのRAMで構成される。
【0036】
RGB/CMYK変換回路205は、カラー処理時は、シェーディング補正回路203で補正されたRGB画像データ(輝度データ)を、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の濃度データに変換し、モノクロ処理時は、原稿画像の領域判定とγ変換とを行う。解像度変換回路206は、読取センサ201が読み取った主走査方向の画像を、プリント部の解像度に変換し、読み取った画像の大きさを縮小し、不要な画像をマスキング処理する。
【0037】
2値化回路207は、解像度変換回路206が変換した8〜16bit/画素の画像データを、誤差拡散法等によって2値化データに変換し、記録制御部112に出力する。
【0038】
図3は、画像形成装置100における読取制御部106内のRGB/CMYK変換回路205の構成の一例を示すブロック図である。
【0039】
エッジ強調処理部301は、入力画像データ(RGBの輝度データ)を画像バッファ(図示せず)に一時ストアし、この入力画像にエッジ強調処理を行う。変換テーブル307は、RAM等で構成され、書き込むテーブル・データに応じて、複数種のルックアップ・テーブルとなる。
【0040】
スキャナγ変換部302は、カラー処理時に変換テーブル(ルックアップ・テーブル)303を使用し、RGBの入力輝度信号を、CMYの濃度信号に変換する。
【0041】
色/マスキング変換部304は、カラー処理時にCMY信号から周知の手法によってK(黒)成分を生成する色変換と、演算テーブル(ルックアップ・テーブル)305を使用したマスキング変換とを行う。上記変換テーブル303と演算テーブル305とのルックアップ・テーブルは、それぞれRAM等で構成される。マスキング変換を行う際に、データを遅延させ、C、M、Yデータの同期を図るために画像バッファ(図示せず)を使用することも周知である。CDR等の非紙媒体への印刷時に、印刷対象のデバイスを判定し、判定結果に応じて、変換テーブル303と演算テーブル305とを切り替える。
【0042】
印刷処理時にプリンタγ変換部306は、色/マスキング変換部304からの出力に対し、デバイスの特性に合わせて、CMYK各成分に対し、独立にγ補正を行う。上記と同様にCDR等の非紙媒体への印刷時に、印刷対象のデバイスを判定し、判定結果に応じて、変換テーブル307を切り替える。テーブルは、たとえば6〜12ビット/画素のデータをアドレス入力とし、8〜16ビット/画素のデータを出力するように構成してもよい。
【0043】
ユーザからのキー操作によって読み取り動作が指示されると、CPU101はROM102にストアされているテーブル・データの中から、読取デバイスと印刷デバイスとに応じた指定のテーブルを、変換テーブル303、307、演算テーブル305のルックアップ・テーブルに書き込む。テーブル・データは、フラッシュ・メモリにストアしておくようにしてもよい。
【0044】
次に、上記実施例において、コピー動作である記録処理の一例について説明する。
【0045】
図4は、上記実施例において、コピー動作である記録処理を示すフローチャートである。
【0046】
まず、ユーザからのキー操作によってコピー動作を開始する。ステップS401で、CDRへの印刷指示があるかどうかを判定し、CDRプリントを実施しない場合(No)、ステップS402で、CDRガイドユニット2が装着されているかどうかを、ガイドセンサ10チェックする。
【0047】
ステップS402で、CDRガイドユニット2が装着されていなければ、紙への印刷パス(第1の供給手段)によって記録紙へ印刷することができるので、ASF(給紙ユニット)の使用を指示し(ステップS403)、通常の紙へのコピー記録処理を実行する(ステップS404)。
【0048】
ステップS402で、CDRガイドユニット2が装着されている場合、CDRへの印刷指示が無い。つまり、通常の紙へのコピーにもかかわらず、CDRガイドユニット2が装着されている場合(Yes)、紙への印刷パス(第1の供給手段)で記録紙へ印刷することができないので、CDRガイドユニット装着中の警告を、操作表示部108に表示する(ステップS405)。
【0049】
ステップS401で、CDRプリントを実施する場合(Yes)、ステップS406で、上記と同様に、CDRガイドユニット2が装着されているかどうかを、ガイドセンサ10がチェックする。ステップS406で、CDRガイドユニット2が装着されている場合、第2の供給手段で非紙媒体(CDR等)へ印刷できるので、CDRガイドユニットの使用を指示し(ステップS407)、CDRプリントのコピー処理を実行する(ステップS408)。
【0050】
ステップS406で、CDRガイドユニット2が装着されていない場合(No)、CDRへの印刷指示が有るにもかかわらず、CDRガイドユニット2が無いので、第2の供給手段で非紙媒体(CDR等)へ印刷することができず、CDRガイドユニット無しの警告を、操作表示部108に表示する(ステップS409)。
【0051】
次に、上記実施例において、コピー動作である記録処理のCDRコピー処理(ステップS408)の一例について説明する。
【0052】
図5は、上記実施例において、コピー動作である記録処理のCDRコピー処理(ステップS408)を示すフローチャートである。
【0053】
CDRコピー処理を開始すると、記録動作が可能であるかどうかを、各種ステータス情報に基づいて判断し(ステップS501)、記録動作が可能である場合(Yes)、読取画像データをメモリに格納する読取処理を行う(ステップS502)。続いて、蓄積された画像データを、CDRプリント用に加工する(ステップS503)。CDRプリント用に加工された画像データに、CDR等の非紙媒体に適した色合わせをするために、上記画像データの変換処理を施す(ステップS504)。
【0054】
次に、CDRガイドユニット2を使用することを、コマンドから指示し(ステップS505)、記録制御部112へ最適化された上記画像データを送信する(S506)。
【0055】
続いて、ステップS507で、CDRガイドユニット2に、図10に示すCDRトレイ3が有るかどうかをチェックし、CDRトレイ3が無ければ(No)、CDRトレイ無しの警告を、操作表示部108に表示する(ステップS508)。ステップS507で、CDRトレイ3が有れば(Yes)、さらに、後述の図11に示すように、CDR4が有るどうかをチェックし(ステップS509)、CDR4が無い場合(No)、CDRのメディアが無いことを示す警告を、操作表示部108に表示する(ステップS510)。ステップS509で、CDRのメディアもセットされている場合(Yes)、非紙媒体(CDR等)への印刷パス(第2の供給手段)を通して、CDRプリントする(ステップS511)。
【0056】
次に、上記実施例におけるCDRコピー処理の読取処理(ステップS502)について説明する。
【0057】
図6は、上記実施例におけるCDRコピー処理の読取処理(ステップS502)を示すフローチャートである。
【0058】
記録動作が可能であることを判定した後に、読取処理を開始する。そこで、読取画像がCD等の非紙媒体であることを判定し(ステップS601)、CD等の媒体である場合(Yes)、所定のスキャン位置に、CD等の媒体をセットする(ステップS602)。CD等の媒体のセットには、CDRトレイ3のようなアダプタを使用することも考えられる。または、任意の位置にセットし、スキャンするようにしてもよい。
【0059】
所定の位置にセットする方が、読取時間、画像のマスキングには有利である。ステップS601で、紙等のCD等の媒体以外である場合(No)、さらに、ステップS607で、メモリカードの画像であるかを判定し、印刷対象の画像がメモリカードの画像である場合(Yes)、メモリカード内から印刷画像を選択する(ステップS608)。ステップS607で、メモリカードの画像で無い場合(No)、読取対象となる画像のトリミング位置を指定する(ステップS603)。続いて、読取対象の倍率を指定する(ステップS604)。以上によって、読取対象となる画像のスキャン領域を確定することができる。
【0060】
ステップS605で、上記指定領域のスキャンを実行する。次に、上記読取画像データをRAM103に格納する(ステップS606)。
【0061】
次に、上記実施例におけるCDRコピー処理において、画像データを加工処理する動作(ステップS503)の一例について説明する。
【0062】
図7は、上記実施例におけるCDRコピー処理において、画像データを加工処理する動作(ステップS503)の一例を示すフローチャートである。
【0063】
蓄積された上記画像データをCDRプリント用に加工処理する場合、まず、読取画像がCD等の非紙媒体であることを判定し(ステップS701)、CD等の媒体であれば(Yes)、上記画像データに基づいて、CD等の媒体の位置を検出する(ステップS702)。この位置検出は、画像をマスキング処理するためであり、CDRの場合、媒体の大きさが決まっているので、画像のエッジ検出位置、濃度分布等に基づいて、基準となる中心、または左右のX、Y座標を検出することができる。上記位置情報に基づいて、CDR印刷領域へマスキング処理する(ステップS703)。
【0064】
ステップS701で、紙等のCD等の媒体以外である場合には(No)、読取対象となる画像のトリミング位置、倍率の上記指定情報に基づいて、対象画像のトリミングと、CDR印刷領域への画像データのマスキング処理とを実行する(ステップS704)。
【0065】
次に、上記実施例におけるCDRコピー処理において、画像データ変換処理する動作(ステップS504)の一例について説明する。
【0066】
図8は、上記実施例におけるCDRコピー処理において、画像データを変換処理する動作(ステップS504)の一例を示すフローチャートである。
【0067】
CDRプリント用の上記画像データについて、CDR等の非紙媒体への印刷に際して、最適化な画像データに変換するために、読取画像がCD等の非紙媒体であるかどうかを判定し(ステップS801)、CD等の媒体であれば(Yes)、RGB/CMYK変換回路205におけるスキャナγ変換部302に格納されている変換テーブル303を、CD等の媒体用に調整されたデータに変更する(ステップS802)。ステップ801で、紙等のCD等の媒体以外であれば(No)、上記変換テーブル303を、紙印刷等に調整された通常設定(デフォルト)に変更する(ステップS803)。
【0068】
続いて、CDRプリントを行うかどうかをチェックし(ステップS804)、CDRプリントを行う場合(Yes)、RGB/CMYK変換回路205の色/マスキング変換部304の演算テーブル305を、CDR等の媒体用に調整されたデータに変更する(ステップS805)。さらに、RGB/CMYK変換回路205のプリンタγ変換部306に格納されている変換テーブル307を、CDR等の媒体用に調整されたデータに変更する(ステップS806)。
【0069】
ステップS804で、CDRプリントを行わなければ(No)、RGB/CMYK変換回路205の色/マスキング変換部304に格納されている演算テーブル305を、紙印刷等に調整された通常設定(デフォルト)に変更する(ステップS807)。さらに、RGB/CMYK変換回路205のプリンタγ変換部306に格納されている変換テーブル307を、紙印刷等に調整された通常設定(デフォルト)に変更する(ステップS808)。
【0070】
以上によって、PC無しでCD等の非紙媒体の読取画像をCDR等の非紙媒体に最適化された画像をプリントすることが可能になる。
【0071】
次に、画像形成装置100の構造について説明する。
【0072】
図9は、画像形成装置100の全体を示す図であり、CDRガイドユニット2と記録紙トレイ5とが装着されている状態を示す図である。
【0073】
記録紙トレイ5は、記録紙を積載するものであり、記録紙を搬送する構成は、第1の供給手段の例である。CDRガイドユニット2は、画像形成装置100がCDR4に印字するためのものであり、CDR4を印字位置に搬送する構成は、第2の供給手段の例である。
【0074】
図10は、CDRトレイ3の全体を示す図である。
【0075】
図11は、CDRトレイ3にCDR4が搭載されている状態を示す図である。
【0076】
図12は、CDRトレイ3がCDRガイドユニット2に挿入されている状態を示す図である。
【0077】
CDRトレイ3は、CDRガイドユニット2が本体に装着されると、本体のモータによって駆動されて、前後に搬送される構造になっている。
【0078】
図13は、CDRガイドユニット2、CDRトレイ3が本体に装着された場合の動作を説明する図である。
【0079】
CDRガイドユニット2が、画像形成装置100の本体装置に装着されると、この本体装置に取り付けられているマイクロスイッチで構成されたガイドセンサ10の接点が閉じ、出力が変化する。そして、CDR4が乗せられたCDRトレイ3が、CDRガイドユニットに挿入されると、CDRトレイ3は、本体装置のモータによって駆動され、印字位置まで搬送される。この状態で、本体に取り付けられている反射型フォトインタラプタで構成されたCDR−Pセンサ11は、CDR4からの反射光を検知し、出力が変化する構造になっている。
【0080】
図14は、記録紙への印字の紙パス(第1の供給手段)を示す断面図である。
【0081】
記録紙トレイ5に積載された記録紙は、図中、aのパスで搬送され、ヘッド6の位置で印字され、排出される。
【0082】
図15は、CDR4への印字の記録媒体(CDR)のパス(第2の供給手段)を示す断面図である。
【0083】
図14に示す状態から、ヘッド6が上に移動し、CDRトレイ3が通るスペースが作られる。図14中、左側から挿入されたCDR4を搭載したCDRトレイ3は、まずは右側の一番奥まで搬送され、その後に、CDRの印字領域に、ヘッド6の位置に印字しながら、左側に搬送される。
【0084】
図14、図15からわかるように、基本的には、第1の供給手段も第2の供給手段も同じパスである。したがって、同時には両方の供給手段は使用できない。つまり、CDRガイドユニット2が装着されている状態では、記録紙への印字はできない構造になっている。
【0085】
上記実施例によれば、CDR等の非紙媒体へ印刷する場合、CDR等の媒体用に色調整を独立に設定できるようにするので、非紙媒体へのインクの再現性を最適にすることができる。
【0086】
また、上記実施例によれば、紙と非紙媒体との読取画像を、非紙媒体にプリントする場合、読取画像の位置と倍率とを指定する手段を有し、上記読取領域の指定情報に基づいて、CDR印刷領域用のトリミング処理と画像データのマスキング処理とを実行するので、PC無しで、ダイレクトに最適化された画像をCDR等に印刷することができる。
【0087】
さらに、上記実施例によれば、CDRプリントを想定した試し印刷を実施し、本体装置に液晶モニタ等で画像を表示する手段を有する場合は、CDRプリント前にモニタにプレビューを表示すれば、指定ミスや位置ズレを防ぐことができ、同時に、ユーザのPC上の煩雑な各種オペレーションの負担を無くし、PCを使用しないユーザにも、CDRプリントを簡単に実現することができる。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、CDR等の非紙媒体へ印刷する場合、CDR等の媒体用に色調整を独立に設定できるようにするので、上記媒体へのインクの再現性を最適にすることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した画像形成装置100の概略構成を示すブロック図である。
【図2】画像形成装置100の画像処理の一例を示す図である。
【図3】画像形成装置100における読取制御部106内のRGB/CMYK変換回路205の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】上記実施例においてコピー動作である記録処理を示すフローチャートである。
【図5】上記実施例において、コピー動作である記録処理のCDRコピー処理(ステップS408)を示すフローチャートである。
【図6】上記実施例におけるCDRコピー処理の読取処理(ステップS502)を示すフローチャートである。
【図7】上記実施例におけるCDRコピー処理において、画像データを加工処理する動作(ステップS503)の一例を示すフローチャートである。
【図8】上記実施例におけるCDRコピー処理において、画像データを変換処理する動作(ステップS504)の一例を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置100の全体を示す図であり、CDRガイドユニット2と記録紙トレイ5とが装着されている状態を示す図である。
【図10】CDRトレイ3の全体を示す図である。
【図11】CDRトレイ3にCDR4が搭載されている状態を示す図である。
【図12】CDRトレイ3がCDRガイドユニット2に挿入されている状態を示す図である。
【図13】CDRガイドユニット2、CDRトレイ3が本体に装着された場合の動作を説明する図である。
【図14】記録紙への印字の紙パス(第1の供給手段)を示す断面図である。
【図15】CDR4への印字の記録媒体(CDR)のパス(第2の供給手段)を示す断面図である。
【符号の説明】
100…画像形成装置、
101…CPU、
102…ROM、
103…RAM、
104…画像メモリ、
105…データ変換部、
106…読取制御部、
107…読取部、
108…操作表示部、
109…通信制御部、
110…解像度変換処理部、
111…符号化復号化処理部、
112…記録制御部、
113…USBファンクション制御部、
114…USBホスト制御部、
115…記録部、
204…補正データ蓄積部。
Claims (4)
- 紙媒体と、紙以外媒体である非紙媒体から、画像データを取得する読取手段と;
上記読取手段から読み取った画像データを、上記紙媒体と上記非紙媒体とに印刷する印刷手段と;
上記印刷手段へ紙媒体を供給する第1の供給手段と;
上記非紙媒体を上記印刷手段へ供給し、画像形成装置の本体装置に着脱可能である第2の供給手段と;
上記第2の供給手段が、上記本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と;
非紙媒体への印刷用として独立に色調整を行う手段と;
読取画像の位置と倍率とを指定する手段と;
を有し、上記読取領域の指定情報に基づいて、上記非紙媒体の印刷領域用のトリミング処理と画像データのマスキング処理とを行い、PC無しで非紙媒体に印刷することを特徴とする画像形成装置。 - 紙媒体と、紙以外媒体である非紙媒体から、画像データを取得する読取手段と;
上記読取手段から読み取った画像データを、紙媒体と非紙媒体とに印刷する印刷手段と;
上記印刷手段へ上記紙媒体を供給する第1の供給手段と;
上記非紙媒体を上記印刷手段へ供給し、画像形成装置の本体装置に着脱可能である第2の供給手段と;
上記第2の供給手段が上記本体装置に装着されているか否かを監視する第1の監視手段と;
上記非紙媒体への印刷用として独立に色調整を行う手段と;
を有し、メモリカードの画像を選択し、上記非紙媒体の印刷領域用のトリミング処理と、画像データのマスキング処理とを行い、PC無しで上記非紙媒体に印刷することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項2において、
上記第2の供給手段が上記本体装置に装着されていないことを、上記第1の監視手段が検出した場合、紙媒体を供給する第1の供給手段を用いて、CDRプリントを想定した試し印刷を、PC無しで行うことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1または請求項2において、
上記本体装置が、液晶モニタ等で画像のプレビューを表示する手段を有し、上記表示手段を用いて、CDRプリントを想定したプレビューを表示して確認した後に、PC無しで上記非紙媒体に印刷することを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003030050A JP2004237622A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003030050A JP2004237622A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004237622A true JP2004237622A (ja) | 2004-08-26 |
Family
ID=32957045
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003030050A Pending JP2004237622A (ja) | 2003-02-06 | 2003-02-06 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004237622A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010041395A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Canon Inc | 画像読取装置および画像読取記録装置 |
JP2012175344A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Brother Ind Ltd | 画像読取装置、及び印刷装置 |
JP2012224088A (ja) * | 2012-06-22 | 2012-11-15 | Canon Inc | 画像形成装置、印刷処理方法、記憶媒体、及び、コンピュータプログラム |
-
2003
- 2003-02-06 JP JP2003030050A patent/JP2004237622A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2010041395A (ja) * | 2008-08-05 | 2010-02-18 | Canon Inc | 画像読取装置および画像読取記録装置 |
JP2012175344A (ja) * | 2011-02-21 | 2012-09-10 | Brother Ind Ltd | 画像読取装置、及び印刷装置 |
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