JP3992234B2 - 連続式めっき装置における水洗装置 - Google Patents

連続式めっき装置における水洗装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3992234B2
JP3992234B2 JP2003065251A JP2003065251A JP3992234B2 JP 3992234 B2 JP3992234 B2 JP 3992234B2 JP 2003065251 A JP2003065251 A JP 2003065251A JP 2003065251 A JP2003065251 A JP 2003065251A JP 3992234 B2 JP3992234 B2 JP 3992234B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shower
tank
workpiece
water
washing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003065251A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004270003A (ja
Inventor
和則 井久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chuo Seisakusho KK
Original Assignee
Chuo Seisakusho KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chuo Seisakusho KK filed Critical Chuo Seisakusho KK
Priority to JP2003065251A priority Critical patent/JP3992234B2/ja
Publication of JP2004270003A publication Critical patent/JP2004270003A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3992234B2 publication Critical patent/JP3992234B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板状のワークを垂直な姿勢で移送しながらめっきする連続式めっき装置においてワークを水洗処理する連続式めっき装置における水洗装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特表平9−505638号公報
【特許文献2】
特開平10−204691号公報
【0003】
プリント基板のような平板状ワークをめっきする装置としては、治具が不要であり、浴液の噴流機構を装備することにより高速のめっきができるというような利点があることから、平板状ワークを垂直な姿勢で連続的に移送する連続式めっき装置が使用されることが多い。こうした平板状ワークを垂直な姿勢で連続的に移送する連続式めっき装置では、処理液面より下方の処理槽側面から平板状ワークが出入りすることから、このワークの出入り口からの処理液の漏出が問題であり、例えば特表平9−505638号公報に示されるような処理液の漏出を防止する機構を備えた処理装置が考えられている。
【0004】
この特表平9−505638号公報に開示されているのは、処理槽の端壁に設けたワークを通過させるためのスリットに対応して垂直な向きでルーズに処理浴内に対をなして配置したローラー等をシールとして配置し、これらのローラー等が液圧により互いに又はその都度通過するワークと処理槽の端壁とに圧着されるようにしたものである。また、特開平10−204691号公報には一対のロールが密接されることにより製品通過溝が塞がれる類似の液漏れ防止機構が開示されている。
【0005】
ところが、こうした液漏れ防止機構では、シールローラーの間に平板状ワークが進入する際に、ワークとシールローラーの間からワーク面に沿って処理槽内の処理液が水平方向に噴出することが避けられず、ワークの高さ方向の寸法は必ずシールローラーの長さより短いので、ワークのないシールローラー下部から処理液が漏出することを防ぐことができなかった。そのため、こうした連続式めっき装置では一定の液漏れは止むを得ないものとして漏出した液を受ける受液槽を設け、漏出した液をポンプにより処理槽に戻すようにしており、この噴出する処理液を受ける受液槽の長さは処理液の噴出する距離に合わせて定めていた。
【0006】
めっき品質を保証するためには処理工程の間で充分な水洗を行うことが好ましく、充分な水洗を効率よく行うためには多段の水洗を行うことが有利であり、洗浄水の使用量を減らすことのできる浸漬水洗を2段とした向流水洗が多く用いられている。さらに水洗の効率を改善するためには、例えば、浸漬水洗の前後をシャワー水洗として水洗槽を3段とするようなことも行われるが、これらの水洗槽にも液漏れ防止装置と受液槽を設けた一般の処理槽と同じ構成のものが使用されており、このような水洗槽を多数設置すると装置全体の長さがさらに長くなって大きな設置面積を要するという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、長さ方向の寸法が短く、効率よく洗浄することができて排水の量を減らすことができる連続式めっき装置における水洗装置を提供するためになされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するためになされた本発明の連続式めっき装置における水洗装置は、シャワー、浸漬、シャワーの3段水洗を行う連続式めっき装置における水洗装置であって、水洗槽を隔壁により区切ってワークの入口側から第1のシャワー水洗槽、液切り槽、浸漬水洗槽、第2のシャワー水洗槽とするとともに水洗槽の両側の端壁及び各隔壁にワーク通過用の開口を設け、第1のシャワー水洗槽及び第2のシャワー水洗槽には噴射孔をワークに向けたシャワーを対向させて設け、浸漬水洗槽のワーク入口側及び出口側の開口に液漏れ防止能力が高く水洗水の水平方向への噴出距離の短い液漏れ防止装置を取り付けるとともに、水洗槽の両側の端壁及び第1のシャワー水洗槽と液切り槽の間の開口に簡易な液漏れ防止装置を取り付けたことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の連続式めっき装置における水洗装置の実施形態について、図を参照しながら具体的に説明する。
図1及び図2に示すのは、基本的には浸漬水洗の前後をシャワー水洗として3段水洗を行うものであって、水洗槽1は隔壁により区切り、ワークの入口側から第1のシャワー水洗槽2、液切り槽3、浸漬水洗槽4及び第2のシャワー水洗槽5を配列して構成してある。図においてワークは図1に矢印で示すように右から左に移送されるものであり、以下の説明では平板状のワークの進行方向前方すなわち各図の左方を前方、ワークの面に対して直交する方向を側方として表現してある。
【0010】
水洗槽1のワーク入口側端壁には開口6が、第1のシャワー水洗槽2と液切り槽3との間の隔壁には開口7が、液切り槽3と浸漬水洗槽4との間の隔壁には開口8が、浸漬水洗槽4と第2のシャワー水洗槽5との間の隔壁には開口9が、水洗槽1のワーク出口側端壁には開口10がそれぞれ設けてあり、開口8及び9にはそれぞれ2本1組のシールローラーを備えた液漏れ防止装置11及び12が、開口6と開口7及び10にはブラシと合成樹脂シートからなる液漏れ防止装置13、14及び15がそれぞれ取り付けてある。
【0011】
第1のシャワー水洗槽2と液切り槽3の合計の長さ並びに第2のシャワー水洗槽5の長さは、液漏れ防止装置11及び12から水平方向に噴出する距離に合わせて定められていた従来の受液槽の長さと同等としてある。第1のシャワー水洗槽2及び第2のシャワー水洗槽5には噴射孔をワークに直角に向けたシャワー16、16及び17、17がそれぞれ対向させて設けてあり、第1のシャワー水洗槽2、第2のシャワー水洗槽5及び液切り槽3の槽底にはそれぞれ排水口18、19及び20がそれぞれ設けてある。
【0012】
図3及び図4は液漏れ防止装置11の一例を示すもので、開口8に取り付けられてワークの通過するスリットを形成する2個1組のシールローラーケース21、21を主体とするものである。シールローラーケース21、21の対向する面にはシールローラー収容部22、22が設けてあり、該シールローラー収容部22、22にはそれぞれ円柱状のシールローラー23、23を収容してワークの最大厚みを若干上回る程度の範囲内で水平方向に移動可能な状態としてある。シールローラーケース21、21の上部には導水樋24、24が設けてあり、シールローラー収容部22、22の側方から取り入れた洗浄水を導いてシールローラー収容部22、22の後方側にワーク面と直角に落下させるようにしてある。
【0013】
シールローラーケース21、21の後方側端部にはブラシ25、25がその毛先をワーク側に向けて相互に対向するように設けてあり、該ブラシ25、25の毛先相互の間隔はワークが通過するに充分なものとしてある。ブラシ25、25の基盤部の後方側端面にはそれぞれ合成樹脂シート26、26の基端部が固定してあり、該合成樹脂シート26、26はその面がワークと直交する垂直面になるようにして平面の状態では先端が相互に重なるようにしてある。この相互に重なる長さは5〜20mm程度とすることが好ましい。
【0014】
この合成樹脂シート26、26は先端側を前方に向けて曲げてブラシ25、25の毛先を覆うようにしてあり、合成樹脂シート26、26の先端部分はその弾性とブラシ25、25の支持によりワークが存在しないときには相互に、ワークが存在する時にはワークに接触することになる。また、シールローラー収容部22、22の後端側にはワークガイド27、27が取り付けてあり、該ワークガイド27、27は後側の間隔が広くなる形状としてワークのシールローラー23、23間への進入を誘導するようにしてある。
【0015】
図5及び図6は液漏れ防止装置12の一例を示すもので、液漏れ防止装置11と類似の構造の開口9に取り付けられた2個1組のシールローラーケース28、28を主体とするものである。シールローラーケース28、28にはシールローラー収容部29、29を設けてそれぞれにシールローラー30、30が収容してあり、上部に導水樋31、31を設けてシールローラー収容部29、29の側方から取り入れた洗浄水をシールローラー収容部29、29の前方側にワーク面と直角に落下させるようにしてある。
【0016】
シールローラーケース28、28の前方側端部にはそれぞれ合成樹脂シート26、26と同様の合成樹脂シート32、32の基端部が固定してあり、さらにその前方にはブラシ33、33がその毛先をワーク側に向けて相互に対向するように設けてある。合成樹脂シート32、32は先端側を前方に向けて曲げてブラシ33、33の毛先を覆うようにしてあり、合成樹脂シート32、32の先端部分はその弾性とブラシ33、33の支持によりワークが存在しないときには相互に、ワークが存在する時にはワークに接触することになる。また、シールローラー収容部29、29の後端側にはワークガイド27、27と同様のワークガイド34、34が取り付けてあり、ワークのシールローラー30、30間への進入を誘導するようにしてある。
【0017】
液漏れ防止装置13、14及び15はブラシと合成樹脂シートとから構成したものであり、液漏れ防止装置11におけるブラシ25と合成樹脂シート26の構成あるいは液漏れ防止装置12におけるブラシ33と合成樹脂シート32の構成と同様としたものである。各液漏れ防止装置13、14及び15はそれぞれ合成樹脂シートを後側、ブラシを前側として開口6、7及び10に取り付けてあり、液漏れ防止装置13及び14はそれぞれ開口6及び7の第1のシャワー水洗槽2側に、液漏れ防止装置15は開口10の第2のシャワー水洗槽5側に取り付けることが好ましい。
【0018】
なお、図において35、36、37及び38はそれぞれ第1のシャワー水洗槽2、液切り槽3、浸漬水洗槽4及び第2のシャワー水洗槽5にそれぞれ設けたリブであって、該リブ35、36及び38の下端と槽底との間には間隙を持たせてある。シールローラー23、23及び30、30の表面はシール性能を増してワークを傷つけない耐薬品性に優れた弾性材とし、長さ方向に複数に分割したものとするのが好ましく、合成樹脂シート26、26及び32、32並びに液漏れ防止装置13、14及び15を構成する合成樹脂シートとしてはポリイミド樹脂等の耐薬品性に優れたものが好ましい。
【0019】
図7は配管の系統を示すもので、排水口19及び20から排出される洗浄水は貯槽39に導き、該貯槽39に蓄積される洗浄水はポンプ40により汲み出し、浸漬水洗槽4とシャワー16に供給するようにしてある。浸漬水洗槽4に供給するポンプとシャワー16に供給するポンプはそれぞれ別個の専用のものとしてもよい。シャワー17には新水を供給するようにしてあり、排水口18から排出される洗浄水は廃棄するものとしてある。廃棄するに先立ち、廃棄する洗浄水を図示しない廃水処理装置に導いて処理することは言うまでもなく、あるいは濃縮して前工程の処理槽に戻すことも可能である。
【0020】
前記のように構成した水洗槽1を処理工程にしたがって直線状に複数配置される図示しない処理槽の間の所要の箇所に配置してめっきラインを構成し、ワークW移送用の図示しない移送装置を設ける。移送装置には従来知られる構成のものが使用可能である。各処理槽には処理工程にしたがって必要な処理液をそれぞれ充填し、必要に応じて循環、撹拌等してあり、電気めっき槽には給電してある。前工程の処理槽を通過したワークWは矢印で示すように第1のシャワー水洗槽2から液切り槽3、浸漬水洗槽4及び第2のシャワー水洗槽5を通って水洗され、次工程の処理槽に移送される。
【0021】
第1のシャワー水洗槽2ではシャワー16から噴射される洗浄水がワークWに付着した前工程の処理液を洗い流し、処理液を洗い流した洗浄水は排水口18から排出される。第1のシャワー水洗槽2には洗浄水が充填されていないので水圧がなく、液漏れ防止装置13、14が簡単な構成であっても洗浄水が漏出することはない。第1のシャワー水洗槽2を通過したワークWは液切り槽3を通って液漏れ防止装置11から浸漬水洗槽4内に入り、液漏れ防止装置12から第2のシャワー水洗槽5に入っていく。液漏れ防止装置11及び12を前記のような構成とした場合には、ワークWがシールローラー23、23又は30、30の間に進入するときにそれぞれワークガイド27、27又は34、34に誘導されてスムースに移動する。
【0022】
ワークWが入ってくるまでの間、浸漬水洗槽4内の洗浄水の水圧によってシールローラー23、23はシールローラー収容部22、22の後側端面に、シールローラー30、30はシールローラー収容部29、29の前側端面にそれぞれ押し付けられ、相互に密着することにより洗浄水の漏出を抑止することは従来の液漏れ防止装置と同様である。ワークWがシールローラー23、23又は30、30の間に存在するときに液漏れが抑止されること、シールローラー23、23又は30、30の間にワークWが進入する際にワークWとシールローラー23、23又は30、30との間からワークWの面に沿って浸漬水洗槽4内の洗浄水が水平方向に噴出すること、ワークWの進入後シールローラー23、23又は30、30の間のワークWが存在しない部分の隙間から洗浄水が水平方向に噴出することも従来の液漏れ防止装置と同様である。
【0023】
このとき、導水樋24、24からシールローラー収容部22、22の後方側に、導水樋31、31からシールローラー収容部29、29の前方側にそれぞれワーク面と直角に洗浄水が落下するので、この落下する洗浄水はワークに当たって垂直に流下する。水平方向に噴出する洗浄水はこの流下する洗浄水に当たって下向きに方向が変えられ、洗浄水の水平方向に噴出する距離が短縮されるのであるが、一部はワークWを伝わってさらに水平方向に流れる。合成樹脂シート26、26及び32、32は移動するワークWに接しているので、少量の洗浄水がワークWの表面を伝わってきた場合には表面張力によりワークWに吸いつけられる状態となり、ワークWを伝わって浸漬水洗槽4から漏出する洗浄水が抑制されることになる。
【0024】
洗浄水の圧力が大きくなって多量の洗浄水がワークWの表面を伝わってきた場合にはワークWと合成樹脂シート26、26及び32、32との間が離れ、洗浄水の流出抑制効果が薄れることになるが、ブラシ25、25及び33、33が合成樹脂シート26、26及び32、32を背面から支え、ワークWと合成樹脂シート26、26及び32、32との隙間を小さく維持するので、浸漬水洗槽4から漏出する洗浄水が抑制される。ワークWに接するのは合成樹脂シート26、26及び32、32であり、ワークWの表面を傷つけることはないものである。
【0025】
合成樹脂シート26、26及び32、32はブラシ25、25及び33、33により背面から支えられているので、全体を一体の弾性体で支えるのとは異なりワークWのない部分では合成樹脂シート26、26又は32、32の先端部分が相互に接触する。これにより、シールローラー23、23の下部のワークのない部分から漏出する洗浄水は合成樹脂シート26、26及び32、32により塞がれ、これも抑制されることになる。このようにして浸漬水洗槽4から漏出する洗浄水が抑制され、洗浄水の水平方向に噴出する距離が短縮することになる。この実施の形態においては、液切り槽3の長さは従来の受液槽に比べて短縮したものとなっているが、液漏れ防止装置11から漏出した浸漬水洗槽4の洗浄水が第1のシャワー水洗槽2に浸入することは、液漏れ防止装置13により抑止されるものである。
【0026】
第2のシャワー水洗槽5ではシャワー17から噴射される洗浄水がワークWに付着した浸漬水洗槽4の洗浄水を洗い流し、その洗浄水は排水口20から排出されて貯槽39に導かれる。第1のシャワー水洗槽2で洗浄されたワークWを浸漬水洗する浸漬水洗槽4の洗浄水の前工程の処理液成分は充分希薄であるが、シャワー17から噴射される新水により洗浄されるので、ワークWに付着する前工程の処理液成分は充分に除かれることになる。第2のシャワー水洗槽5にも洗浄水が充填されていないので水圧がなく、液漏れ防止装置15が簡単な構成であってもシャワー17から噴射される洗浄水が漏出することはない。また、第2のシャワー水洗槽5の長さが液漏れ防止装置12から水平方向に噴出する距離に合わせて定められていた従来の受液槽の長さと同等としてあるので、液漏れ防止装置12から漏出した洗浄水が液漏れ防止装置15から漏出することはない。
【0027】
前記のような配管系統として洗浄水の供給をした場合には、シャワー16から噴射されてワークWに付着した前工程の処理液を洗い流した処理液濃度の高い洗浄水のみが排水口18から排出されて廃棄され、廃棄される洗浄水の量が少ない利点がある。シャワー17にシャワー16から噴射される洗浄水と同量の洗浄水を供給すれば貯槽39の洗浄水量は一定に保たれる。ワークWは最初の第1のシャワー水洗槽2におけるシャワー水洗、次の浸漬水洗槽4における浸漬水洗、最後の第2のシャワー水洗槽5における新水によるシャワー水洗の3段階の水洗によって効率よく洗浄される。
【0028】
図8及び図9は液漏れ防止装置11の別の例を示し、図10及び図11は液漏れ防止装置12の別の例を示すものである。基本的には図3及び図4に示すもの並びに図5及び図6に示すものと同様であり、同一の符号が付してある。この図8乃至図11に示すものは、図3乃至図6に示すもののシールローラー収容部22、22及び29、29、ブラシ25、25及び33、33、合成樹脂シート26、26及び32、32を傾斜させ、シールローラー収容部22、22及び29、29にそれぞれシールローラー23、23及び30、30を収容したものである。傾斜方向はそれぞれの上端が後方になるようにし、傾斜角度は垂直線に対して1度ないし5度とするのが好ましい。また、ワークガイド27、27及び34、34も同様に傾斜させることができる。
【0029】
このように構成したものにおいて、ワークWが入ってくるまでの間シールローラー23、23及び30、30により処理液の漏出が抑止されること、ワークWがシールローラー23、23又は30、30の間に存在するときに液漏れが抑止されることは、図4乃至図7に示すものと同様である。シールローラー23、23又は30、30の間にワークWが進入するときには、先ずワークWの上部がシールローラー23、23又は30、30の間に入り、徐々に高さ方向の全長がシールローラー23、23又は30、30の間に入ることとなる。したがって、ワークWの高さ方向の全長がシールローラー23、23又は30、30の間に一度に進入しないので大きな抵抗を受けることがなく、チャックからワークWが外れたり傾いたりすることがない利点がある。
【0030】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、従来の液漏れ防止装置を備えた1個の処理槽と同等の長さ方向の寸法の水洗槽でシャワー、浸漬、シャワーの3段水洗ができ、短い長さ方向の寸法で効率よく洗浄することができる利点がある。また、最終段のシャワー水洗を新水で行い、その最終段のシャワー水洗に使用した洗浄水と浸漬水洗槽から漏出及びオーバーフローした洗浄水を浸漬水洗槽に戻すとともに1段目のシャワー水洗に使用した場合には、新水の供給が少量でよく、排水の量を減らすことができる利点がある。したがって、従来の問題を全て解決した連続式めっき装置における水洗装置を提供するものとして業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す平面図である。
【図2】本発明の実施の形態を示す縦断面図である。
【図3】液漏れ防止装置部分の例を示す平面図である。
【図4】液漏れ防止装置部分の例を示す縦断面図である。
【図5】液漏れ防止装置部分の例を示す平面図である。
【図6】液漏れ防止装置部分の例を示す縦断面図である。
【図7】配管の系統を示す系統図である。
【図8】液漏れ防止装置部分の別の例を示す平面図である。
【図9】液漏れ防止装置部分の別の例を示す縦断面図である。
【図10】液漏れ防止装置部分の別の例を示す平面図である。
【図11】液漏れ防止装置部分の別の例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 水洗槽
2 第1のシャワー水洗槽
3 液切り槽
4 浸漬水洗槽
5 第2のシャワー水洗槽
6、7、8、9、10 開口
11、12 液漏れ防止装置
13、14、15 液漏れ防止装置
16、17 シャワー
18、19、20 排水口
21 シールローラーケース
22 シールローラー収容部
23 シールローラー
24 導水樋
25 ブラシ
26 合成樹脂シート
27 ワークガイド
28 シールローラーケース
29 シールローラー収容部
30 シールローラー
31 導水樋
32 合成樹脂シート
33 ブラシ
34 ワークガイド
35、36、37、38 リブ
39 貯槽
40 ポンプ
W ワーク

Claims (6)

  1. シャワー、浸漬、シャワーの3段水洗を行う連続式めっき装置における水洗装置であって、水洗槽を隔壁により区切ってワークの入口側から第1のシャワー水洗槽、液切り槽、浸漬水洗槽、第2のシャワー水洗槽とするとともに水洗槽の両側の端壁及び各隔壁にワーク通過用の開口を設け、第1のシャワー水洗槽及び第2のシャワー水洗槽には噴射孔をワークに向けたシャワーを対向させて設け、浸漬水洗槽のワーク入口側及び出口側の開口に液漏れ防止能力が高く水洗水の水平方向への噴出距離の短い液漏れ防止装置を取り付けるとともに、水洗槽の両側の端壁及び第1のシャワー水洗槽と液切り槽の間の開口に簡易な液漏れ防止装置を取り付けたことを特徴とする連続式めっき装置における水洗装置。
  2. 液漏れ防止能力の高い液漏れ防止装置が、ワークの通過する垂直方向のスリットに近接して配設した2本1組のシールローラーにより液漏れを防止するものであって、シールローラーによるシール部分の外側に各シールローラーと平行にそれぞれ毛先をワークに向けたブラシを設け、該各ブラシの基盤部のワークの進行方向後方側に基端部を固定した合成樹脂シートの先端部分をワークの進行方向前方側に曲げてブラシの毛先を覆い、合成樹脂シートの先端部分をワークに接触させることによりワークを伝わって漏出する処理液を抑制するものであることを特徴とする請求項1に記載の連続式めっき装置における水洗装置。
  3. シールローラー、ブラシの基盤部及び合成樹脂シートの基端部をワーク面に平行な面内で垂直方向から傾斜させたことを特徴とする請求項2に記載の連続式めっき装置における水洗装置。
  4. シールローラーのシール部分の外側に上部から液を落下させる液供給機構を設けたことを特徴とする請求項2又は3に記載の連続式めっき装置における水洗装置。
  5. 簡易な液漏れ防止装置が、毛先をワークに向けた2個1組のブラシと該各ブラシの基盤部のワークの進行方向後方側に基端部を固定した合成樹脂シートからなり、該合成樹脂シートの先端部分をワークの進行方向前方側に曲げてブラシの毛先を覆い、合成樹脂シートの先端部分をワークに接触させることによりワークを伝わって漏出する処理液を抑制するものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の連続式めっき装置における水洗装置。
  6. 第2のシャワー水洗槽のシャワーに新水を供給し、第2のシャワー水洗槽のシャワーによる水洗に使用した洗浄水と浸漬水洗槽から漏出及びオーバーフローした洗浄水を浸漬水洗槽に戻すとともに第1のシャワー水洗槽のシャワーに供給し、第1のシャワー水洗槽のシャワーによる水洗に使用した洗浄水を廃棄する配管系統を設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の連続式めっき装置における水洗装置。
JP2003065251A 2003-03-11 2003-03-11 連続式めっき装置における水洗装置 Expired - Fee Related JP3992234B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003065251A JP3992234B2 (ja) 2003-03-11 2003-03-11 連続式めっき装置における水洗装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003065251A JP3992234B2 (ja) 2003-03-11 2003-03-11 連続式めっき装置における水洗装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004270003A JP2004270003A (ja) 2004-09-30
JP3992234B2 true JP3992234B2 (ja) 2007-10-17

Family

ID=33126321

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003065251A Expired - Fee Related JP3992234B2 (ja) 2003-03-11 2003-03-11 連続式めっき装置における水洗装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3992234B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007314861A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Ebara Udylite Kk 連続めっき用水洗装置
JP5238414B2 (ja) 2007-09-06 2013-07-17 東レ株式会社 ウェブの処理方法、処理槽、連続電解めっき装置およびめっき膜付きプラスチックフィルムの製造方法
CN110783513B (zh) * 2015-09-30 2022-03-29 住友化学株式会社 膜制造方法以及膜制造装置
CN106087028B (zh) * 2016-07-01 2018-02-09 广州明毅电子机械有限公司 一种电镀夹导电式卷对卷垂直连续电镀设备
CN109837583A (zh) * 2019-02-19 2019-06-04 昆山科比精工设备有限公司 一种柔性板卷对卷水平电镀线

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004270003A (ja) 2004-09-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4755271A (en) Electroplating apparatus for plate-shaped workpieces, particularly printed circuit boards
US8453655B2 (en) Surface treatment apparatus
JP2009249276A (ja) 下向き式基板薄型化装置及びこれを用いた薄型化システム
KR20140055995A (ko) 표면 처리 장치
CN108526090A (zh) 一种机械加工用清洗输料机
JP3992234B2 (ja) 連続式めっき装置における水洗装置
KR102294589B1 (ko) 표면 처리 장치
JP2007113072A (ja) 機械部品等のワーク洗浄装置
TW200831719A (en) Apparatus and method for non-contact liquid sealing
CN217579079U (zh) 一种用于铜带的多级酸洗设备
KR100867301B1 (ko) 표면처리조
JP2003342788A (ja) 液漏れ防止装置
CN204311151U (zh) 一种垂直连续浸泡式pcb镀镍镀金设备
CN210788356U (zh) 喷液管、节能降耗型清洗装置及带材处理系统
JP2004256850A (ja) 連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置
KR200244674Y1 (ko) 와이어 와이핑용 고무 브러쉬
JP3765099B2 (ja) めっき槽の液漏れ防止装置
KR200362791Y1 (ko) 구리 도금장치의 전처리 장치
CN1152630A (zh) 清洗设备
KR100737754B1 (ko) 습식 세정 장치 및 이를 이용한 기판 세정 방법
KR940007944Y1 (ko) 용융아연도금 시스템의 알카리 세정액 거품발생방지장치
CN115069637B (zh) 一种铝薄膜清洗装置
JP2013112868A (ja) 電着塗装装置
KR101916263B1 (ko) 거품 제거 장치
JP2535497B2 (ja) 電解メッキ方法及び電解メッキ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070713

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070720

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070720

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100803

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees