JP2004256850A - 連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シールローラー間からの処理液の噴出距離を抑えて受液槽の長さを短縮することができ、ワークの表面を傷つける恐れのない連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置を提供する。
【解決手段】シールローラー10a、10b及び18a、18bと平行にブラシ12a、12b及び21a、21bを設け、ブラシ12a、12b及び21a、21bの基盤部のワークの進行方向後方側に合成樹脂シート13a、13b及び20a、20bの基端部を固定し、該合成樹脂シート13a、13b及び20a、20bの先端部分をワークの進行方向前方側に向けて曲げてブラシ12a、12b及び21a、21bの毛先を覆い、合成樹脂シート13a、13b及び20a、20bの先端部分をワークに接触させることによりワークを伝わって処理液が漏出するのを抑制するようにした。
【選択図】図1
【解決手段】シールローラー10a、10b及び18a、18bと平行にブラシ12a、12b及び21a、21bを設け、ブラシ12a、12b及び21a、21bの基盤部のワークの進行方向後方側に合成樹脂シート13a、13b及び20a、20bの基端部を固定し、該合成樹脂シート13a、13b及び20a、20bの先端部分をワークの進行方向前方側に向けて曲げてブラシ12a、12b及び21a、21bの毛先を覆い、合成樹脂シート13a、13b及び20a、20bの先端部分をワークに接触させることによりワークを伝わって処理液が漏出するのを抑制するようにした。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板状のワークを垂直な姿勢で移送しながらめっきする連続式めっき装置において、処理槽のワーク出入り口から処理液が漏出することを防止する連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特表平9−505638号公報
【特許文献2】特開平10−204691号公報
【0003】
プリント基板のような平板状ワークをめっきする装置としては、治具が不要であり、浴液の噴流機構を装備することにより高速のめっきができるというような利点があることから、平板状ワークを垂直な姿勢で連続的に移送する連続式めっき装置が使用されることが多い。こうした平板状ワークを垂直な姿勢で連続的に移送する連続式めっき装置では、処理液面より下方の処理槽側面から平板状ワークが出入りすることから、このワークの出入り口からの処理液の漏出が問題であり、例えば特表平9−505638号公報に示されるような処理液の漏出を防止する装置を備えた処理装置が考えられている。
【0004】
この特表平9−505638号公報に開示されているのは、処理槽の端壁に設けたワークを通過させるためのスリットに対応して垂直な向きでルーズに処理浴内に対をなして配置したローラー等をシールとして配置したものである。これらのローラー等が液圧により互いに又はその都度通過するワークと処理槽の端壁とに圧着されるようにしてシールしており、ローラー等はワークの移動に従動して回転させられるものである。また、特開平10−204691号公報には一対のロールが密接されることにより製品通過溝が塞がれる類似の液漏れ防止機構が開示されている。
【0005】
ところが、こうした液漏れ防止装置では、シールローラーの間に平板状ワークが進入する際に、処理液の液面が高い場合にワークとシールローラーの間からワーク面に沿って処理槽内の処理液が水平方向に噴出することが避けられず、また、浴液の液圧によりシールローラーを相互に又はワークと処理槽の端壁に押し付けるようにしたものでは液圧の変動によりシール性能が変動し、シールローラーの上部と下部とでは液圧の差があるためシールが不充分となり、特に処理液の液面が低い場合にはシール機能が発揮されないという問題があった。
【0006】
ワーク面に沿って処理液が噴出することへの対策としてはシールローラーとワークとの密着を良くして隙間を小さくすることが考えられ、シールローラー表面にスポンジ層を設ける試みがなされた。ところが、ワークの高さ方向の寸法は必ずシールローラーの長さより短いことから、ワークのないシールローラー下部から処理液が漏出することを防ぐことはできず、スポンジ層を設けたシールローラーではワークの移送に従動して回転することが困難で、シールローラーを回転させる駆動装置が必要になるという問題があった。また、シールローラーの外側に毛先が相互に対向するようにブラシを設けて隙間をブラシで塞ぐ試みもなされた。ところが、ブラシでは毛と毛の間に隙間があるため少なくない量の処理液が漏出するものであり、ブラシの毛先がワークの表面を傷つける恐れがあった。
【0007】
こうした連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置では、一定の液漏れは止むを得ないものとして漏出した液を受ける受液槽を設け、漏出した液をポンプによって処理槽に戻すようにしており、この噴出する処理液を受ける受液槽の長さは処理液の噴出する距離に合わせて定めている。処理液の噴出する距離が長いと隣接する処理槽の処理液が混合するのを防ぐために受液槽を長くする必要があり、受液槽を長くすると受液槽を移送中にワークの表面が乾燥してめっき品質不良を生じるという問題や、装置全体の長さが長くなって大きな設置面積を要するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、シールローラー間からの処理液の噴出距離を抑えて受液槽の長さを短縮することができ、ワークの表面を傷つける恐れのない連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置を提供するためになされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するためになされた本発明の連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置は、平板状のワークを処理する連続式めっき装置を構成する処理槽のワークが出入りする側壁にスリットを垂直方向に設け、該スリットに近接して配設した2本1組のシールローラーにより液漏れを防止する連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置において、シールローラーによるシール部分の外側に各シールローラーと平行にそれぞれ毛先をワークに向けたブラシを設け、該各ブラシの基盤部のワークの進行方向後方側に基端部を固定した合成樹脂シートの先端部分をワークの進行方向前方側に曲げてブラシの毛先を覆い、合成樹脂シートの先端部分をワークに接触させることによりワークを伝わって漏出する処理液を抑制することを特徴とするものである。
【0010】
ここにおいて、シールローラー、ブラシの基盤部及び合成樹脂シートの基端部をワーク面に平行な面内で垂直方向から傾斜させたものとすることが好ましく、シールローラーのシール部分の外側に上部から液を落下させる液供給機構を設けることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置の実施形態について、図を参照しながら具体的に説明する。
図1乃至図4は第1の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える1個の処理槽1を示すものである。処理槽1は処理槽本体2と入口側の受液槽3及び出口側の受液槽4とから構成してあり、処理槽本体2と入口側の受液槽3との間の隔壁には開口5が、処理槽本体2と出口側の受液槽4との間の隔壁には開口6がそれぞれ設けてある。図1乃至図4においてワークは図1に矢印で示すように右から左に移送されるものであり、以下の説明では平板状のワークの進行方向前方すなわち図1及び図2の左方を前方、ワークの面に対して直交する方向を側方として表現してある。
【0012】
開口5には2個1組のシールローラーケース7a、7bを取り付け、シールローラーケース7aと7bとの間にワーク通過用のスリット8を形成するようにしてある。シールローラーケース7a、7bの対向する面にはシールローラー収容部9a、9bが設けてあり、該シールローラー収容部9a、9bにはそれぞれ円柱状のシールローラー10a、10bを収容してワークの最大厚みを若干上回る程度の範囲内で水平方向に移動可能な状態としてある。シールローラーケース7a、7bの上部には導液樋11a、11bが設けてあり、シールローラー収容部9a、9bの側方から取り入れた処理液を導いてシールローラー収容部9a、9bの後方側にワーク面と直角に落下させるようにしてある。
【0013】
シールローラーケース7a、7bの後方側端部にはブラシ12a、12bがその毛先を側方に向けて相互に対向するように設けてあり、該ブラシ12a、12bの毛先相互の間隔はワークが通過するに充分なものとしてある。ブラシ12a、12bの基盤部の後方側端面にはそれぞれ合成樹脂シート13a、13bの基端部が固定してあり、該合成樹脂シート13a、13bはその面がワークと直交する垂直面になるようにして平面の状態では先端が相互に重なるようにしてある。この相互に重なる長さは5〜20mm程度とすることが好ましい。
【0014】
この合成樹脂シート13a、13bは先端側を前方に向けて曲げてブラシ12a、12bの毛先を覆うようにしてあり、合成樹脂シート13a、13bの先端部分はその弾性とブラシ12a、12bの支持によりワークが存在しないときには相互に、ワークが存在する時にはワークに接触することになる。また、シールローラー収容部9a、9bの後端側にはワークガイド14a、14bが取り付けてあり、該ワークガイド14a、14bは後側の間隔が広くなる形状としてワークのシールローラー10a、10b間への進入を誘導するようにしてある。
【0015】
開口6には開口5と同様にシールローラーケース15a、15bを取り付けてスリット16を形成するようにしてあり、シールローラーケース15a、15bにはシールローラー収容部17a、17bを設けてそれぞれシールローラー18a、18bが収容してある。また、シールローラーケース15a、15bには同様に導液樋19a、19bが設けてあり、シールローラー収容部17a、17bの側方から取り入れた処理液をシールローラー収容部17a、17bの前方側にワーク面と直角に落下させるようにしてある。
【0016】
シールローラーケース15a、15bの前方側端部にはそれぞれ合成樹脂シート13a、13bと同様の合成樹脂シート20a、20bの基端部が固定してあり、さらにその前方にはブラシ21a、21bがその毛先を側方に向けて相互に対向するように設けてある。合成樹脂シート20a、20bは先端側を前方に向けて曲げてブラシ21a、21bの毛先を覆うようにしてあり、合成樹脂シート20a、20bの先端部分はその弾性とブラシ21a、21bの支持によりワークが存在しないときには相互に、ワークが存在する時にはワークに接触することになる。また、シールローラー収容部17a、17bの後端側にはワークガイド14a、14bと同様のワークガイド22a、22bが取り付けてあり、ワークのシールローラー18a、18b間への進入を誘導するようにしてある。
【0017】
入口側の受液槽3及び出口側の受液槽4に貯留した処理液は図示しないポンプにより汲み上げて処理槽本体2に戻すようにしてあり、必要に応じて処理槽1に補強リブ等を設けること、めっき槽では電極を、めっき槽を含む薬液槽では処理液の噴流装置、循環装置、攪拌装置等を、水洗槽ではシャワー装置等を適宜設けることは言うまでもない。シールローラー10a、10b及び18a、18bの表面はシール性能を増してワークを傷つけない耐薬品性に優れた弾性材とし、長さ方向に複数に分割したものとするのが好ましい。合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bとしてはポリイミド樹脂等の耐薬品性に優れたものが好ましい。
【0018】
前記のように構成した処理槽1を処理工程にしたがって直線状に複数配置してめっきラインを構成し、ワークWを移送する図示しない移送装置を設ける。移送装置には従来知られる構成のものが使用可能である。各処理槽本体2には処理工程にしたがって必要な処理液、洗浄水等をそれぞれ充填し、必要に応じて循環、撹拌等してある。ワークWは矢印で示すように入口側の受液槽3からシールローラー10a、10bの間及びスリット8を通って処理槽本体2内に入り、処理槽本体2内で処理され、スリット16及びシールローラー18a、18bの間を通って出口側の受液槽4から出て行き、隣接する次の処理槽1の入口側の受液槽3からスリット8及びシールローラー10a、10bの間を通って次の処理槽本体2内に入っていく。ワークWがシールローラー10a、10bの間に進入するとき、並びにスリット8に進入するときにはそれぞれワークガイド14a、14b並びにワークガイド22a、22bに誘導されてスムースに移動する。
【0019】
ワークWが入ってくるまでの間、処理槽本体2内の薬液の液圧によってシールローラー10a、10bはシールローラー収容部9a、9bの後側端面に、シールローラー18a、18bはシールローラー収容部17a、17bの前側端面にそれぞれ押し付けられ、相互に密着することにより処理液の漏出を抑止することは従来の処理槽の液漏れ防止装置と同様である。ワークWがシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に存在するときに液漏れが抑止されること、シールローラー10a、10b又は18a、18bの間にワークWが進入する際にワークWとシールローラー10a、10b又は18a、18bとの間からワークWの面に沿って処理槽本体2内の処理液が水平方向に噴出すること、ワークWの進入後シールローラー10a、10b又は18a、18bの間のワークWが存在しない部分の隙間から処理液が水平方向に噴出することも従来の処理槽の液漏れ防止装置と同様である。
【0020】
このとき、導液樋11a、11bからシールローラー収容部9a、9bの後方側、導液樋19a、19bからシールローラー収容部17a、17bの前方側にそれぞれワーク面と直角に処理液が落下するので、この落下する処理液はワークに当たって垂直に流下する。水平方向に噴出する処理液はこの流下する処理液に当たって下向きに方向が変えられ、処理液の水平方向に噴出する距離が短縮されるのであるが、一部はワークWを伝わってさらに水平方向に流れる。合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bは移動するワークWに接しているので、少量の処理液がワークWの表面を伝わってきた場合には表面張力によりワークWに吸いつけられる状態となり、ワークWを伝わって処理槽本体2から漏出する処理液が抑制されることになる。
【0021】
処理液の圧力が大きくなって多量の処理液がワークWの表面を伝わってきた場合にはワークWと合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bとの間が離れ、処理液の流出抑制効果が薄れることになるが、ブラシ12a、12b及び20a、20bが合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bを背面から支え、ワークWと合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bとの隙間を小さく維持するので、処理槽本体2から漏出する処理液が抑制される。ワークWに接するのは合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bであり、ワークWの表面を傷つけることがないものである。
【0022】
合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bはブラシ12a、12b及び20a、20bにより背面から支えられているので、全体を一体の弾性体で支えるのとは異なりワークWのない部分では合成樹脂シート13a、13b又は19a、19bの先端部分は相互に接触する。これにより、シールローラー10a、10b又は18a、18bの下部のワークのない部分から漏出する処理液は合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bにより塞がれ、これも抑制されることになる。このようにして処理槽本体2から漏出する処理液が抑制され、処理液の水平方向に噴出する距離が短縮することになるので受液槽の長さを短縮することが可能となり、装置全体の設置面積を小さくすることができる。
【0023】
図5乃至図8は第2の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える1個の処理槽を示すものである。第2の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置も基本的には第1の実施の形態のものと同様であり、同一の符号が付してある。この第2の実施の形態のものは、第1の実施の形態のもののシールローラー収容部9a、9b及び17a、17b、ブラシ12a、12b及び20a、20b、合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bを傾斜させ、シールローラー収容部9a、9b及び17a、17bにそれぞれシールローラー10a、10b及び18a、18bを収容したものである。傾斜方向はそれぞれの上端が後方になるようにし、傾斜角度は垂直線に対して1度ないし5度とするのが好ましい。また、ワークガイド14a、14b及び21a、21bも同様に傾斜させることができる。
【0024】
このように構成したものにおいて、ワークWが入ってくるまでの間シールローラー10a、10b及び18a、18bにより処理液の漏出が抑止されること、ワークWがシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に存在するときに液漏れが抑止されることは、第1の実施の形態のものと同様である。シールローラー10a、10b又は18a、18bの間にワークWが進入するときには、先ずワークWの上部がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に入り、徐々に高さ方向の全長がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に入ることとなる。したがって、ワークWの高さ方向の全長がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に一度に進入しないので大きな抵抗を受けることがなく、チャックからワークWが外れたり傾いたりすることがない利点がある。
【0025】
シールローラー10a、10b又は18a、18bの間にワークWの上部が入ってからワークWの下部が入るまでの間は、シールローラー10a、10b又は18a、18bの下部にワークWが挟まれていない部分が生ずることになるが、その部分から漏出する処理液はブラシ12a、12b及び20a、20bにより背面から支えられる合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bにより塞がれて抑制される。また、ワークWは先ず上部がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間から脱し、徐々に高さ方向の全長がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間から脱するのであって、シールローラー10a、10b又は18a、18bの上部にワークWが挟まれていない部分が生ずることになる。この部分から漏出する処理液も合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bにより塞がれて抑制される。
【0026】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、ワークに合成樹脂シートを接触させるようにしてあり、合成樹脂シートは背後からブラシで支えるようにしてあるので、シールローラーの間からワークを伝わって漏出する処理液は合成樹脂シートにより抑制される。このように処理液の水平方向に噴出する距離が短縮するので受液槽の長さを短縮することが可能となり、受液槽を移送中にワークが乾燥してめっき不良を生ずることがなく、装置全体の設置面積を小さくすることができる利点がある。シールローラーのシール部分の外側に処理液を上部から落下させるようにした場合には、ワーク表面に沿って水平方向に噴出する処理液の方向を下向きに変えて合成樹脂シートによるシール部分にワークを伝わって漏出する処理液を減らすことができ、処理液の水平方向に噴出する距離がさらに短縮される。また、シールローラーを傾斜させた場合には、ワークのシールローラー間への進入時に大きな抵抗を受けることがないのでワークがチャックから外れたりずれたりすることがない利点がある。したがって、従来の問題を全て解決した連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置を提供するものとして業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える処理槽の平面図である。
【図2】第1の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える処理槽の縦断面図である。
【図3】要部の拡大平面図である。
【図4】要部の拡大平面図である。
【図5】第2の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える処理槽の平面図である。
【図6】第2の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える処理槽の縦断面図である。
【図7】要部の拡大平面図である。
【図8】要部の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 処理槽
2 処理槽本体
3 入口側の受液槽
4 出口側の受液槽
5、6 開口
7a、7b シールローラーケース
8 スリット
9a、9b シールローラー収容部
10a、10b シールローラー
11a、11b 導液樋
12a、12b ブラシ
13a、13b 合成樹脂シート
14a、14b ワークガイド
15a、15b シールローラーケース
16 スリット
17a、17b シールローラー収容部
18a、18b シールローラー
19a、19b 導液樋
20a、20b 合成樹脂シート
21a、21b ブラシ
22a、22b ワークガイド
W ワーク
【発明の属する技術分野】
本発明は、平板状のワークを垂直な姿勢で移送しながらめっきする連続式めっき装置において、処理槽のワーク出入り口から処理液が漏出することを防止する連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特表平9−505638号公報
【特許文献2】特開平10−204691号公報
【0003】
プリント基板のような平板状ワークをめっきする装置としては、治具が不要であり、浴液の噴流機構を装備することにより高速のめっきができるというような利点があることから、平板状ワークを垂直な姿勢で連続的に移送する連続式めっき装置が使用されることが多い。こうした平板状ワークを垂直な姿勢で連続的に移送する連続式めっき装置では、処理液面より下方の処理槽側面から平板状ワークが出入りすることから、このワークの出入り口からの処理液の漏出が問題であり、例えば特表平9−505638号公報に示されるような処理液の漏出を防止する装置を備えた処理装置が考えられている。
【0004】
この特表平9−505638号公報に開示されているのは、処理槽の端壁に設けたワークを通過させるためのスリットに対応して垂直な向きでルーズに処理浴内に対をなして配置したローラー等をシールとして配置したものである。これらのローラー等が液圧により互いに又はその都度通過するワークと処理槽の端壁とに圧着されるようにしてシールしており、ローラー等はワークの移動に従動して回転させられるものである。また、特開平10−204691号公報には一対のロールが密接されることにより製品通過溝が塞がれる類似の液漏れ防止機構が開示されている。
【0005】
ところが、こうした液漏れ防止装置では、シールローラーの間に平板状ワークが進入する際に、処理液の液面が高い場合にワークとシールローラーの間からワーク面に沿って処理槽内の処理液が水平方向に噴出することが避けられず、また、浴液の液圧によりシールローラーを相互に又はワークと処理槽の端壁に押し付けるようにしたものでは液圧の変動によりシール性能が変動し、シールローラーの上部と下部とでは液圧の差があるためシールが不充分となり、特に処理液の液面が低い場合にはシール機能が発揮されないという問題があった。
【0006】
ワーク面に沿って処理液が噴出することへの対策としてはシールローラーとワークとの密着を良くして隙間を小さくすることが考えられ、シールローラー表面にスポンジ層を設ける試みがなされた。ところが、ワークの高さ方向の寸法は必ずシールローラーの長さより短いことから、ワークのないシールローラー下部から処理液が漏出することを防ぐことはできず、スポンジ層を設けたシールローラーではワークの移送に従動して回転することが困難で、シールローラーを回転させる駆動装置が必要になるという問題があった。また、シールローラーの外側に毛先が相互に対向するようにブラシを設けて隙間をブラシで塞ぐ試みもなされた。ところが、ブラシでは毛と毛の間に隙間があるため少なくない量の処理液が漏出するものであり、ブラシの毛先がワークの表面を傷つける恐れがあった。
【0007】
こうした連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置では、一定の液漏れは止むを得ないものとして漏出した液を受ける受液槽を設け、漏出した液をポンプによって処理槽に戻すようにしており、この噴出する処理液を受ける受液槽の長さは処理液の噴出する距離に合わせて定めている。処理液の噴出する距離が長いと隣接する処理槽の処理液が混合するのを防ぐために受液槽を長くする必要があり、受液槽を長くすると受液槽を移送中にワークの表面が乾燥してめっき品質不良を生じるという問題や、装置全体の長さが長くなって大きな設置面積を要するという問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点を解決し、シールローラー間からの処理液の噴出距離を抑えて受液槽の長さを短縮することができ、ワークの表面を傷つける恐れのない連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置を提供するためになされたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の問題を解決するためになされた本発明の連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置は、平板状のワークを処理する連続式めっき装置を構成する処理槽のワークが出入りする側壁にスリットを垂直方向に設け、該スリットに近接して配設した2本1組のシールローラーにより液漏れを防止する連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置において、シールローラーによるシール部分の外側に各シールローラーと平行にそれぞれ毛先をワークに向けたブラシを設け、該各ブラシの基盤部のワークの進行方向後方側に基端部を固定した合成樹脂シートの先端部分をワークの進行方向前方側に曲げてブラシの毛先を覆い、合成樹脂シートの先端部分をワークに接触させることによりワークを伝わって漏出する処理液を抑制することを特徴とするものである。
【0010】
ここにおいて、シールローラー、ブラシの基盤部及び合成樹脂シートの基端部をワーク面に平行な面内で垂直方向から傾斜させたものとすることが好ましく、シールローラーのシール部分の外側に上部から液を落下させる液供給機構を設けることが好ましい。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置の実施形態について、図を参照しながら具体的に説明する。
図1乃至図4は第1の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える1個の処理槽1を示すものである。処理槽1は処理槽本体2と入口側の受液槽3及び出口側の受液槽4とから構成してあり、処理槽本体2と入口側の受液槽3との間の隔壁には開口5が、処理槽本体2と出口側の受液槽4との間の隔壁には開口6がそれぞれ設けてある。図1乃至図4においてワークは図1に矢印で示すように右から左に移送されるものであり、以下の説明では平板状のワークの進行方向前方すなわち図1及び図2の左方を前方、ワークの面に対して直交する方向を側方として表現してある。
【0012】
開口5には2個1組のシールローラーケース7a、7bを取り付け、シールローラーケース7aと7bとの間にワーク通過用のスリット8を形成するようにしてある。シールローラーケース7a、7bの対向する面にはシールローラー収容部9a、9bが設けてあり、該シールローラー収容部9a、9bにはそれぞれ円柱状のシールローラー10a、10bを収容してワークの最大厚みを若干上回る程度の範囲内で水平方向に移動可能な状態としてある。シールローラーケース7a、7bの上部には導液樋11a、11bが設けてあり、シールローラー収容部9a、9bの側方から取り入れた処理液を導いてシールローラー収容部9a、9bの後方側にワーク面と直角に落下させるようにしてある。
【0013】
シールローラーケース7a、7bの後方側端部にはブラシ12a、12bがその毛先を側方に向けて相互に対向するように設けてあり、該ブラシ12a、12bの毛先相互の間隔はワークが通過するに充分なものとしてある。ブラシ12a、12bの基盤部の後方側端面にはそれぞれ合成樹脂シート13a、13bの基端部が固定してあり、該合成樹脂シート13a、13bはその面がワークと直交する垂直面になるようにして平面の状態では先端が相互に重なるようにしてある。この相互に重なる長さは5〜20mm程度とすることが好ましい。
【0014】
この合成樹脂シート13a、13bは先端側を前方に向けて曲げてブラシ12a、12bの毛先を覆うようにしてあり、合成樹脂シート13a、13bの先端部分はその弾性とブラシ12a、12bの支持によりワークが存在しないときには相互に、ワークが存在する時にはワークに接触することになる。また、シールローラー収容部9a、9bの後端側にはワークガイド14a、14bが取り付けてあり、該ワークガイド14a、14bは後側の間隔が広くなる形状としてワークのシールローラー10a、10b間への進入を誘導するようにしてある。
【0015】
開口6には開口5と同様にシールローラーケース15a、15bを取り付けてスリット16を形成するようにしてあり、シールローラーケース15a、15bにはシールローラー収容部17a、17bを設けてそれぞれシールローラー18a、18bが収容してある。また、シールローラーケース15a、15bには同様に導液樋19a、19bが設けてあり、シールローラー収容部17a、17bの側方から取り入れた処理液をシールローラー収容部17a、17bの前方側にワーク面と直角に落下させるようにしてある。
【0016】
シールローラーケース15a、15bの前方側端部にはそれぞれ合成樹脂シート13a、13bと同様の合成樹脂シート20a、20bの基端部が固定してあり、さらにその前方にはブラシ21a、21bがその毛先を側方に向けて相互に対向するように設けてある。合成樹脂シート20a、20bは先端側を前方に向けて曲げてブラシ21a、21bの毛先を覆うようにしてあり、合成樹脂シート20a、20bの先端部分はその弾性とブラシ21a、21bの支持によりワークが存在しないときには相互に、ワークが存在する時にはワークに接触することになる。また、シールローラー収容部17a、17bの後端側にはワークガイド14a、14bと同様のワークガイド22a、22bが取り付けてあり、ワークのシールローラー18a、18b間への進入を誘導するようにしてある。
【0017】
入口側の受液槽3及び出口側の受液槽4に貯留した処理液は図示しないポンプにより汲み上げて処理槽本体2に戻すようにしてあり、必要に応じて処理槽1に補強リブ等を設けること、めっき槽では電極を、めっき槽を含む薬液槽では処理液の噴流装置、循環装置、攪拌装置等を、水洗槽ではシャワー装置等を適宜設けることは言うまでもない。シールローラー10a、10b及び18a、18bの表面はシール性能を増してワークを傷つけない耐薬品性に優れた弾性材とし、長さ方向に複数に分割したものとするのが好ましい。合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bとしてはポリイミド樹脂等の耐薬品性に優れたものが好ましい。
【0018】
前記のように構成した処理槽1を処理工程にしたがって直線状に複数配置してめっきラインを構成し、ワークWを移送する図示しない移送装置を設ける。移送装置には従来知られる構成のものが使用可能である。各処理槽本体2には処理工程にしたがって必要な処理液、洗浄水等をそれぞれ充填し、必要に応じて循環、撹拌等してある。ワークWは矢印で示すように入口側の受液槽3からシールローラー10a、10bの間及びスリット8を通って処理槽本体2内に入り、処理槽本体2内で処理され、スリット16及びシールローラー18a、18bの間を通って出口側の受液槽4から出て行き、隣接する次の処理槽1の入口側の受液槽3からスリット8及びシールローラー10a、10bの間を通って次の処理槽本体2内に入っていく。ワークWがシールローラー10a、10bの間に進入するとき、並びにスリット8に進入するときにはそれぞれワークガイド14a、14b並びにワークガイド22a、22bに誘導されてスムースに移動する。
【0019】
ワークWが入ってくるまでの間、処理槽本体2内の薬液の液圧によってシールローラー10a、10bはシールローラー収容部9a、9bの後側端面に、シールローラー18a、18bはシールローラー収容部17a、17bの前側端面にそれぞれ押し付けられ、相互に密着することにより処理液の漏出を抑止することは従来の処理槽の液漏れ防止装置と同様である。ワークWがシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に存在するときに液漏れが抑止されること、シールローラー10a、10b又は18a、18bの間にワークWが進入する際にワークWとシールローラー10a、10b又は18a、18bとの間からワークWの面に沿って処理槽本体2内の処理液が水平方向に噴出すること、ワークWの進入後シールローラー10a、10b又は18a、18bの間のワークWが存在しない部分の隙間から処理液が水平方向に噴出することも従来の処理槽の液漏れ防止装置と同様である。
【0020】
このとき、導液樋11a、11bからシールローラー収容部9a、9bの後方側、導液樋19a、19bからシールローラー収容部17a、17bの前方側にそれぞれワーク面と直角に処理液が落下するので、この落下する処理液はワークに当たって垂直に流下する。水平方向に噴出する処理液はこの流下する処理液に当たって下向きに方向が変えられ、処理液の水平方向に噴出する距離が短縮されるのであるが、一部はワークWを伝わってさらに水平方向に流れる。合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bは移動するワークWに接しているので、少量の処理液がワークWの表面を伝わってきた場合には表面張力によりワークWに吸いつけられる状態となり、ワークWを伝わって処理槽本体2から漏出する処理液が抑制されることになる。
【0021】
処理液の圧力が大きくなって多量の処理液がワークWの表面を伝わってきた場合にはワークWと合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bとの間が離れ、処理液の流出抑制効果が薄れることになるが、ブラシ12a、12b及び20a、20bが合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bを背面から支え、ワークWと合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bとの隙間を小さく維持するので、処理槽本体2から漏出する処理液が抑制される。ワークWに接するのは合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bであり、ワークWの表面を傷つけることがないものである。
【0022】
合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bはブラシ12a、12b及び20a、20bにより背面から支えられているので、全体を一体の弾性体で支えるのとは異なりワークWのない部分では合成樹脂シート13a、13b又は19a、19bの先端部分は相互に接触する。これにより、シールローラー10a、10b又は18a、18bの下部のワークのない部分から漏出する処理液は合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bにより塞がれ、これも抑制されることになる。このようにして処理槽本体2から漏出する処理液が抑制され、処理液の水平方向に噴出する距離が短縮することになるので受液槽の長さを短縮することが可能となり、装置全体の設置面積を小さくすることができる。
【0023】
図5乃至図8は第2の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える1個の処理槽を示すものである。第2の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置も基本的には第1の実施の形態のものと同様であり、同一の符号が付してある。この第2の実施の形態のものは、第1の実施の形態のもののシールローラー収容部9a、9b及び17a、17b、ブラシ12a、12b及び20a、20b、合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bを傾斜させ、シールローラー収容部9a、9b及び17a、17bにそれぞれシールローラー10a、10b及び18a、18bを収容したものである。傾斜方向はそれぞれの上端が後方になるようにし、傾斜角度は垂直線に対して1度ないし5度とするのが好ましい。また、ワークガイド14a、14b及び21a、21bも同様に傾斜させることができる。
【0024】
このように構成したものにおいて、ワークWが入ってくるまでの間シールローラー10a、10b及び18a、18bにより処理液の漏出が抑止されること、ワークWがシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に存在するときに液漏れが抑止されることは、第1の実施の形態のものと同様である。シールローラー10a、10b又は18a、18bの間にワークWが進入するときには、先ずワークWの上部がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に入り、徐々に高さ方向の全長がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に入ることとなる。したがって、ワークWの高さ方向の全長がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間に一度に進入しないので大きな抵抗を受けることがなく、チャックからワークWが外れたり傾いたりすることがない利点がある。
【0025】
シールローラー10a、10b又は18a、18bの間にワークWの上部が入ってからワークWの下部が入るまでの間は、シールローラー10a、10b又は18a、18bの下部にワークWが挟まれていない部分が生ずることになるが、その部分から漏出する処理液はブラシ12a、12b及び20a、20bにより背面から支えられる合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bにより塞がれて抑制される。また、ワークWは先ず上部がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間から脱し、徐々に高さ方向の全長がシールローラー10a、10b又は18a、18bの間から脱するのであって、シールローラー10a、10b又は18a、18bの上部にワークWが挟まれていない部分が生ずることになる。この部分から漏出する処理液も合成樹脂シート13a、13b及び19a、19bにより塞がれて抑制される。
【0026】
【発明の効果】
以上説明した本発明によれば、ワークに合成樹脂シートを接触させるようにしてあり、合成樹脂シートは背後からブラシで支えるようにしてあるので、シールローラーの間からワークを伝わって漏出する処理液は合成樹脂シートにより抑制される。このように処理液の水平方向に噴出する距離が短縮するので受液槽の長さを短縮することが可能となり、受液槽を移送中にワークが乾燥してめっき不良を生ずることがなく、装置全体の設置面積を小さくすることができる利点がある。シールローラーのシール部分の外側に処理液を上部から落下させるようにした場合には、ワーク表面に沿って水平方向に噴出する処理液の方向を下向きに変えて合成樹脂シートによるシール部分にワークを伝わって漏出する処理液を減らすことができ、処理液の水平方向に噴出する距離がさらに短縮される。また、シールローラーを傾斜させた場合には、ワークのシールローラー間への進入時に大きな抵抗を受けることがないのでワークがチャックから外れたりずれたりすることがない利点がある。したがって、従来の問題を全て解決した連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置を提供するものとして業界に寄与するところ極めて大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える処理槽の平面図である。
【図2】第1の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える処理槽の縦断面図である。
【図3】要部の拡大平面図である。
【図4】要部の拡大平面図である。
【図5】第2の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える処理槽の平面図である。
【図6】第2の実施の形態の処理槽の液漏れ防止装置を備える処理槽の縦断面図である。
【図7】要部の拡大平面図である。
【図8】要部の拡大平面図である。
【符号の説明】
1 処理槽
2 処理槽本体
3 入口側の受液槽
4 出口側の受液槽
5、6 開口
7a、7b シールローラーケース
8 スリット
9a、9b シールローラー収容部
10a、10b シールローラー
11a、11b 導液樋
12a、12b ブラシ
13a、13b 合成樹脂シート
14a、14b ワークガイド
15a、15b シールローラーケース
16 スリット
17a、17b シールローラー収容部
18a、18b シールローラー
19a、19b 導液樋
20a、20b 合成樹脂シート
21a、21b ブラシ
22a、22b ワークガイド
W ワーク
Claims (3)
- 平板状のワークを処理する連続式めっき装置を構成する処理槽のワークが出入りする側壁にスリットを垂直方向に設け、該スリットに近接して配設した2本1組のシールローラーにより液漏れを防止する連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置において、シールローラーによるシール部分の外側に各シールローラーと平行にそれぞれ毛先をワークに向けたブラシを設け、該各ブラシの基盤部のワークの進行方向後方側に基端部を固定した合成樹脂シートの先端部分をワークの進行方向前方側に曲げてブラシの毛先を覆い、合成樹脂シートの先端部分をワークに接触させることによりワークを伝わって漏出する処理液を抑制することを特徴とする連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置。
- シールローラー、ブラシの基盤部及び合成樹脂シートの基端部をワーク面に平行な面内で垂直方向から傾斜させたことを特徴とする請求項1に記載の連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置。
- シールローラーのシール部分の外側に上部から液を落下させる液供給機構を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003046931A JP2004256850A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2003046931A JP2004256850A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置 |
Publications (1)
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ID=33113314
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JP2003046931A Withdrawn JP2004256850A (ja) | 2003-02-25 | 2003-02-25 | 連続式めっき装置における処理槽の液漏れ防止装置 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010174265A (ja) * | 2009-01-27 | 2010-08-12 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | フープ材のめっき装置、及びそれを用いたフープ材の連続めっき方法 |
JP2011516732A (ja) * | 2008-04-07 | 2011-05-26 | メコ イクウィップメント エンジニアズ ベスローテン フェンノートシャップ | 太陽電池を製造する方法および装置 |
EP3375911A1 (en) * | 2017-03-16 | 2018-09-19 | ATOTECH Deutschland GmbH | Galvanic plating module of a horizontal galvanic plating line for galvanic metal deposition on a substrate |
CN112647114A (zh) * | 2019-10-12 | 2021-04-13 | 昆山东威科技股份有限公司 | 一种密封装置、容器以及工件的处理装置 |
-
2003
- 2003-02-25 JP JP2003046931A patent/JP2004256850A/ja not_active Withdrawn
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