JP3991644B2 - ボールねじ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、循環こまを用いてボール群を循環させるタイプのボールねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、ボールねじ装置では、ねじ軸とナット部材との伸縮動作に関係なく、それらの各ねじ溝内に介装されるボール群の抜け出しを防止するために、ねじ軸のねじ溝とナット部材のねじ溝とで形成するボール通路の両端を連通連結して閉ループとし、ボール群を前記閉ループ内で転動循環させることが考えられている。
【0003】
このようなボール循環には、一般的に、リターンチューブや、循環こまなどが用いられる。本発明は、循環こまを用いるボールねじ装置を発明の対象とするので、以下では循環こまについて説明する。
【0004】
循環こまは、一般的に、1巻き分のねじ溝の上流側と下流側とを連通連結させて、前記ねじ溝の下流のボール群をねじ山(ランド部)を乗り越えさせて上流へ戻すもので、その内径側の面には、1巻き分のねじ溝の下流側から上流側へねじ山(ランド部)を乗り越えさせて戻すように蛇行した形状のボール循環溝が設けられている。
【0005】
この循環こまは、金属製であり、通常、ロストワックス法などの鋳造法により製作される。また、この循環こまは、ナット部材に径方向に貫通形成される貫通孔に対して隙間嵌めされた状態で隙間を接着剤で埋める形で固定される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来例では、循環こまをナット部材の貫通孔に対して取り付けるときに、循環こまのボール循環溝とねじ溝の連接部分を正確に位置合わせするために、極めて面倒で手間のかかる位置決め作業が必要になるなど、製造コストが嵩む他、万一の位置ずれが起こりうるなど品質低下をもたらす原因にもなる。
【0007】
ところで、例えば、ナット部材において軸心方向で隣り合う2巻き分のねじ溝をそれぞれ閉ループにする場合には、2つの循環こまを用いるが、この2つの循環こまは、その中心を周方向で約90度ずらして設置する。この場合、2つの循環こまを用いる必要があるので、当然ながら上記不具合が増幅される。
【0008】
この他、実開平6−12860号公報に示すように、循環こまをナット部材の貫通孔内に嵌め入れた状態で、貫通孔内で循環こまの上方空間に充填部材をはめ込むようにしたものも考えられている。これでは、充填部材が余分に必要であり、コスト上昇の要因になる。
【0009】
このような事情に鑑み、本発明は、循環こまを用いてボールを循環させるタイプのボールねじ装置において、循環こまを安価にかつ簡易な方法にて位置決めできるようにし、品質向上を図ることを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明のボールねじ装置は、請求項1に示すように、ナット部材の内周面に設けられるねじ溝とねじ軸の外周面に設けられるねじ溝との間に複数のボールが介装され、前記ナット部材とねじ軸との間でトルクを推力に変換させたり、推力をトルクに変換させたりする構成であって、前記ナット部材とねじ軸との対向環状空間に、前記各ボールを転動方向に離隔配置して回転可能に保持する保持器リングが相対回転可能に介入されており、前記ナット部材の円周所定位置に径方向に貫通形成される貫通孔内に対して、ナット部材の少なくとも1巻きのねじ溝の下流と上流とを連通連結して閉ループとするための循環こまが取り付けられており、この循環こまが、自己潤滑性に優れた合成樹脂の射出成形品からなり、かつ循環溝に対して潤滑剤の溜まりとなる窪みが設けられて循環こまの循環溝を通過するボールの摩擦抵抗を軽減し、前記ナット部材の貫通孔内にスナップフィット状態で嵌入装着されるものである。
【0012】
本発明のボールねじ装置は、請求項2に示すように、上記請求項1において、前記合成樹脂が、自己潤滑性に優れたポリアミド系やポリアセタールとされる。
【0013】
本発明のボールねじ装置は、請求項3に示すように、上記請求項1または2において、前記合成樹脂中に、強化繊維が所要の割合で添加されている。
【0014】
本発明のボールねじ装置は、請求項4に示すように、上記請求項1から3のいずれかにおいて、前記閉ループとするねじ溝が、ナット部材の軸心方向で隣り合う2巻きまたはそれ以上のねじ溝とされ、これら複数巻きのねじ溝の下流と上流とを個別に連通連結して閉ループとするために、単一の循環こまが用いられている。
【0015】
本発明のボールねじ装置は、請求項5に示すように、上記請求項4において、前記循環こまが、前記ナット部材の2巻きまたはそれ以上のねじ溝それぞれの下流に転動してきたボールをねじ軸のねじ山を乗り越えさせて上流へ個別に導くための複数のボール循環溝を有し、これら複数のボール循環溝がほぼ同一位相でかつ軸心方向に隣り合わせで配設されている。
【0017】
要するに、請求項1の発明では、上記合成樹脂製の循環こまをナット部材の貫通孔に対してスナップフィットにより位置決めした状態で嵌入固定するようにしているから、循環こまの成形精度と貫通孔の加工精度とを管理するだけで、簡易な組み立て作業で高精度に位置決めして取り付けることが可能になる。また、ボールを保持する保持器リングを用いていれば、ねじ溝を転動するボール個々の干渉が避けられ、ナット部材とねじ軸との相対回転が円滑に保たれる。
【0019】
また、請求項2の発明では、循環こまの母材となる合成樹脂として自己潤滑性に優れたものを選択しているから、循環こまが存在する領域の潤滑剤が不足していても、そこを通過するボールの摩擦抵抗を軽減できるようになる。
【0020】
また、請求項3の発明では、循環こまの母材となる合成樹脂に対して強化繊維を添加しているから、機械的強度のアップが可能となる。
【0021】
また、請求項4の発明では、ナット部材の複数巻きのねじ溝をそれぞれ独立する閉ループとするにあたって、ナット部材に取り付けられる単一の循環こまを用いているから、従来例に比べて循環こまの数や、ナット部材に設ける循環こま取付用の貫通孔の数、組み付け工数、組み付け時の位置決め作業などを少なくできるなど、無駄が省ける。
【0022】
また、請求項5の発明では、循環こまに設ける複数のボール循環溝をほぼ同一位相でかつ軸心方向に隣り合わせで配置しているから、複数巻きのねじ溝を軸心方向に詰めて配置できるようになって、軸心方向での占有面積を縮小するうえで有利となる。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の詳細について図面に示す実施形態を参照して詳細に説明する。
【0025】
図1から図12に本発明の一実施形態を示している。図1は、ボールねじ装置の縦断面図、図2は、図1の状態からナット部材を軸心方向一方へ移動させた状態を示す縦断面図、図3は、ボールねじ装置の分解斜視図、図4は、ボールねじ装置において一部を断面にした斜視図、図5は、循環こまの斜視図、図6は、ナット部材とブラケットとの結合部分を示す正面図、図7は、ボール循環経路を模式的に示す側面図、図8は、図7のボール循環経路の正面図、図9は、循環こまとナット部材の貫通孔とを示す斜視図、図10は、循環こまの下面図、図11は、図10の(11)−(11)線断面の矢視図、図12は、ボール循環溝の中心線に沿う断面図である。
【0026】
図例のボールねじ装置1では、ナット部材2の内周面に設けてあるねじ溝21と、ねじ軸3の外周面に設けてあるねじ溝31との間に、複数のボール4を保持器リング5で円周等間隔に配置する状態で介装した構造であり、複数のボール4を循環こま6によって循環させる、いわゆる内部循環式と呼ばれる構造になっている。
【0027】
ナット部材2には、その軸心方向中間で途切れる2本のねじ溝21が形成されており、また、ねじ軸3には、その一方軸端から他方軸端まで連続する1本のねじ溝31が形成されている。これらナット部材2のねじ溝21とねじ軸3のねじ溝31とは、互いに同じリード角に設定されている。これら両ねじ溝21,31の断面形状は、半円形状とされているが、ゴシックアーク形状とすることもできる。
【0028】
保持器リング5は、複数のボール4それぞれを円周等間隔に離隔配置して回転可能に保持するものである。この保持器リング5は、薄肉の円筒部材からなり、その円周数ヶ所には、軸心方向に沿う長孔形状のボールポケット51が設けられており、このボールポケット51に対してそれぞれ2つずつボール4が収納される。
【0029】
また、上記保持器リング5は、ナット部材2の内径側に対して軸心方向でほぼ不動に位置決めされた状態で、かつ相対回転可能な状態で取り付けられている。そのために、ナット部材2の固定側端部に拡径部24を、また、保持器リング5の一端に径方向外向きのフランジ52を、それぞれ設け、ナット部材2の拡径部24に対して保持器リング5のフランジ52をはめ込み、さらにナット部材2の拡径部24に対して抜け止め用のスペーサ7を圧入により内嵌固定させている。但し、スペーサ7は、ナット部材2の拡径部24とねじ溝21の形成部分との境にできる段壁面25から離されていて、これらスペーサ7と段壁面25との間に対して保持器リング5のフランジ52が軸心方向に遊びを持つ状態で配置されている。これにより、保持器リング5が、ナット部材2に対して軸心方向ほぼ不動で、相対回転が許容される状態になる。但し、この保持器リング5は、ナット部材2との対向隙間よりもねじ軸3との対向隙間が小さく設定されることによって、ねじ軸3のねじ山(ランド部)でガイドされるようになっている。
【0030】
さらに、循環こま6は、図7に示すように、ナット部材2の2巻きのねじ溝21a,21bの上流側と下流側とを個別に連通連結させて、2巻きのねじ溝21a,21bの下流のボール4群をねじ軸3のねじ山(ランド部)32を乗り越えさせて上流へ戻すものであり、ナット部材2に径方向に貫通形成される単一の貫通孔22に対して嵌入装着される。
【0031】
この循環こま6の内径側の面には、2つのボール循環溝61,62が設けられている。このボール循環溝61,62は、それぞれ、軸心方向で隣り合う2巻きのねじ溝21a,21bの下流側から上流側へねじ軸3のねじ山(ランド部)32を乗り越えさせて戻すように蛇行した形状になっている。
【0032】
そして、この実施形態では、ナット部材2とねじ軸3とを最大に引き離した最大伸長状態で軸心方向所定長さの重合領域を確保して、この重合領域にナット部材2のねじ溝21のうち約2巻きを配置させるように設定し、この2巻きのねじ溝21a,21bを単一の循環こま6でもってそれぞれ独立した閉ループとし、この閉ループにした2巻きのねじ溝21a,21b内に配置されるボール4群をそれぞれ独立して転動循環させるようにしている。
【0033】
なお、上記ナット部材2は、ブラケット8に対して一体的に結合されている。このブラケット8は、図示しないが、モータなどの回転動力源が減速歯車を介して噛合されるとともに、円筒形状のねじ軸3の中心孔に軸心方向移動可能に挿通される筒軸に対して転がり軸受を介して支持される。また、上記ねじ軸3は、上記筒軸の内径側に対してスプライン嵌合される回転軸に対して転がり軸受を介して支持される。この回転軸は、図示しないが、ケースなどの固定部分に対して軸心方向不動にかつ回転自在に支持される。
【0034】
上記ブラケット8は、上半分の断面がほぼ逆向きコ字形の金属材で形成されている。つまり、このブラケット8は、径方向内外に同心状に設けられる内筒部81および外筒部82の軸心方向一端側を連接した形状である。内筒部81は、ねじ軸3の中心孔内に非接触状態で配置されて上記筒軸に対して転がり軸受を介して支持される。また、外筒部82は、ナット部材2の軸心方向一端側の領域外周に一体的に嵌合されており、図3および図6に示すように、外筒部82の付け根側の円周数ヶ所に設けられる凸部83とナット部材2の嵌入方向奥側の円周数ヶ所に設けられる凹部23とを軸心方向で嵌合することにより、ブラケット8とナット部材2とを周方向で一体的に結合するようになっている。この外筒部82の外周面には、樹脂製のギヤ9が一体に成形されている。
【0035】
次に、上述したボールねじ装置1の動作を説明する。まず、図示しないモータを駆動することによりブラケット8およびナット部材2を回転させると、このナット部材2自身が回転しながらねじ軸3によってガイドされてその軸心方向一方へ向けて直線的に移動させられることによって、例えば図1に示す状態から図2に示す状態になる。一方、上記モータを前記と逆回転方向に駆動すると、ナット部材2が前述と逆向きに回転しながら軸心方向他方へ向けて移動させられることによって、例えば図2に示す状態から図1に示す状態になる。
【0036】
このように、ナット部材2を軸心方向に往復移動させることにより、ナット部材2とねじ軸3とが軸心方向で重合する範囲が大小変化するが、ナット部材2に対して軸心方向で位置決めしてある保持器リング5と、循環こま6によりナット部材2の2巻きのねじ溝21a,21b内でボール群4が転動循環することにより、ナット部材2の螺旋運動が円滑にガイドされるとともに、ナット部材2が所定の移動ストローク範囲を往復移動する過程において、ナット部材2のねじ溝21とねじ軸3のねじ溝31との間からボール4が抜け出す現象を確実に防止できるようになる。
【0037】
次に、この実施形態の特徴を説明する。
【0038】
つまり、上記循環こま6について、合成樹脂で製作している。この実施形態では、循環こま6を合成樹脂で製作するにあたって、射出成形により製作して、ナット部材2の貫通孔22に対して嵌合してスナップフィットにより位置決め固定する形態としている。
【0039】
具体的に、循環こま6は、図5および図9に示すように、ボール循環溝61,62に沿う2つの対向する垂下片6a,6bに対してすそ拡がりとなるテーパ状突起63,63が1つずつ振り分けて設けられており、このテーパ状突起63,63の近傍には、テーパ状突起63,63を弾性的に撓みうる状態とするための凹部64,64が設けられている。その一方で、ナット部材2には、図9に示すように、その貫通孔22の2つの対向する内壁において外径開口側の所定領域に対して循環こま6のテーパ状突起63,63が合致嵌合するテーパ状凹部24,24が設けられている。なお、上記テーパ状突起63,63および凹部64,64を形成する場所については、垂下片6a,6bにおいて最も厚肉部分とされており、循環こま6を貫通孔22に装着するときの撓みでもってボール循環溝61,62が変形されないように配慮されている。
【0040】
このようなことから、循環こま6のテーパ状突起63,63により循環こま6の幅が貫通孔22の幅よりも広くなっているので、循環こま6をナット部材2の貫通孔22に対して嵌入装着するときには、循環こま6のテーパ状突起63,63を両側から挟むことにより、テーパ状突起63,63を凹部64,64内に押し込む形で弾性的に撓ませれば、貫通孔22に対して嵌入装着できるようになる。しかも、一旦、循環こま6を貫通孔22内に嵌入装着すれば、テーパ状突起63,63が弾性的に復元して、貫通孔22のテーパ状凹部24,24に対してスナップフィットすることになるので、抜け止めされた状態で固定される。また、循環こま6を貫通孔22に装着した状態では、循環こま6の上面および下面がナット部材2の外周面と内周面とに対して面一となるように設定される。
【0041】
なお、この実施形態では、図10に示すように、循環こま6のボール循環溝61,62の両端近傍に対して潤滑剤の溜まりとなる窪み65が設けられている。この窪み65は、ほぼ半球形状に形成されており、その曲率半径はボール4の曲率半径よりも小さく設定されている。もちろん、この窪み65の形状については、いろいろ変形できる。
【0042】
ところで、上記合成樹脂製の循環こま6については、自己潤滑性を有する合成樹脂を母材として、それに強化繊維を添加したもので製作するのが好ましい。
【0043】
具体的に、循環こま6の母材となる合成樹脂としては、ポリアミド(PA)系、ポリアセタール(POM)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などとすることができるが、自己潤滑性に優れている点でポリアミド(PA)系またはポリアセタール(POM)が好ましい。
【0044】
上記ポリアミド系合成樹脂(PA)は、周知のように、主環にアミド結合(−CONH)を持つ重合体である。このポリアミド系合成樹脂は、耐有機溶剤性、耐油性、耐グリス性が良好でかつ疲労強度が大きいという性質を備えるが、四フッ化エチレン樹脂、二硫化モリブデン、グラファイト、カーボン繊維、潤滑油などとの複合化でさらに自己潤滑性が向上する。
【0045】
具体的な種類としては、例えば、ポリアミド(PA)6、ポリアミド(PA)66、ポリアミド(PA)46、ポリアミド(PA)11、ポリアミド(PA)12、ポリアミド(PA)612、ポリアミド(PA)6T、ポリアミド(PA)9T、ポリフタールアミド(PPA)、MXD6などがある。
【0046】
PA6は、ε−カプロラクタムの開環重合によるもので、融点220℃を有する。PA66は、ヘキサメチレンジアミンとアジピン酸との重縮合によるもので、融点260℃を有する。PA46は、ω−ラウロラクタムの開環重合によるもので、融点215℃を有する。PA11は、11−アミノウンデカン酸の重縮合によるもので、融点186℃を有する。PA12は、ω−ラウロラクタムの開環重合によるもので、融点176℃を有する。PA612は、カプロラクタムとラウリルラクタムとの開環共重合によるものでる。PA6Tは、テレフタレン酸成分を有する半芳香族系で、例えば融点320℃を有する。PA9Tは、芳香族環と高級脂肪酸からなる半芳香族であり融点308℃を有する。MXD6は、メタキシリレンジアミンとアジピン酸との重縮合によるもので、融点243℃を有する。
【0047】
なお、上記PA6,PA66,PA46,PA11,PA12,PA612は、吸湿、吸水性を有するものの、吸湿、吸水すると衝撃強さが大きくなるなど、強靭になる性質を有しているので、使用環境に応じて使用の可否を選択すればよい。但し、PA6T,PA9Tは、吸湿、吸水性においても優れている。
【0048】
また、ポリアセタール(POM)は、耐繰り返し疲労性能やクリープ特性、耐熱性に優れていることに加えて摩擦摩耗特性に優れていて摺動接触面を有する機械要素の材料に適する。
【0049】
強化繊維は、保持器リング5の機械的強度を高めるものであり、ガラス繊維(GF)、カーボン(炭素)繊維(CF)、チタン酸カリウイスカ(TiK)などの無機繊維や、アラミド繊維(AF)などの有機繊維が好ましい。これらは、それぞれ、合成樹脂母材に対して単独で添加されるが、母材に対する好ましい添加量は、次の通りである。ただし、複数の材料が組み合わされて重量%を変更して添加されても構わない。
【0050】
ガラス繊維は、弾性率が非常に大きく強化材として優れている。母材に対する添加割合としては、5〜60重量%、好ましくは、30〜40重量%である。
【0051】
カーボン繊維は、炭素繊維とも炭化繊維とも称されるが、これには大別してポリアクリルニトリル(PAN)系カーボン繊維とピッチ系カーボン繊維とがある。母材に対する添加割合としては、5〜60重量%、好ましくは、15〜30重量%である。
【0052】
アラミド繊維は、引張性と耐熱性にきわめて優れた芳香族ポリアミド繊維である。母材に対する添加割合としては、5〜20重量%、好ましくは、10〜20重量%である。
【0053】
チタン酸カリウイスカは、母材の強度を高める性質を有し、また、繊維強度が他の一般の強化繊維と比べて低いから、接触相手であるナット部材2を傷つけずに済むなどの利点がある。ウイスカは、径数nm〜μmの繊維状結晶であり、結晶欠損をほとんど含まない単結晶であり力学的性質に優れ、強化材として適する。母材に対して5〜30重量%、好ましくは、10〜20重量%である。チタン酸カリウイスカは、強化、相手材攻撃性、耐摩耗性、寸法安定性、などに優れた添加剤となる。
【0054】
これら各繊維の重量%の下限値は、強度確保を考慮して決定され、その上限値は、母材に対する混練のしやすさ、つまり、射出成形での成形性を考慮して決定される。
【0055】
以上説明したように、上記実施形態では、循環こま6を合成樹脂の成形品としているから、量産性に優れ、製造コストを大幅に低減でき、しかも、この循環こま6をナット部材2の貫通孔22に対してスナップフィットにより位置決めした状態で嵌入固定するようにしているから、テーパ状突起63,63の成形精度とテーパ状凹部24,24の加工精度とを管理するだけで、簡易な組み立て作業で高精度に位置決めして取り付けることが可能になる。しかも、循環こま6の母材となる合成樹脂として自己潤滑性に優れたものを選択しているから、循環こま6のボール循環溝61,62内の潤滑剤が不足していても、そこを通過するボール4の摩擦抵抗を軽減できるようになって、ボール4の挙動安定化ならびに循環こま6の耐久性向上に大きく貢献できるようになる。
【0056】
ところで、上記実施形態では、軸心方向で隣り合う2巻きのねじ溝21a,21bの個々に独立してボール群4を転動循環させるために、単一の循環こま6を用いるようにしているから、従来例のように2つの循環こまを用いる場合に比べて、部品点数、ナット部材2の貫通孔22の数、貫通孔22に対する循環こま6の組み付け工数ならびに位置合わせ作業などを少なくできて、製造コストの低減に貢献できる。しかも、図7に示すように、2つのボール循環溝61,62をほぼ同一位相にかつ軸心方向隣り合わせに設けていれば、ナット部材2のねじ溝21を軸心方向に詰めて配置できるようになって、軸心方向での占有面積を縮小するうえで有利となる。但し、この場合、ボール循環溝61,62に位置するボール4は、ラジアル荷重やアキシャル荷重を受けることができないので、2つのボール循環溝61,62を周方向および軸心方向で接近して設けると、円周上の所定角度範囲に荷重無負担領域ができることになる。しかしながら、上記実施形態のように、ナット部材2およびねじ軸3の軸心方向寸法を短くしたうえで外径寸法を大きく設定していれば、図8に示すように、円周上においてボール循環溝61,62が存在する領域の角度θ範囲が小さくて済むとともにボール循環溝61,62内に位置するボール4の数が少なくて済むから、荷重負担能力の低下を抑制できて、実用上支障ないものとなる。
【0057】
なお、本発明は上述した実施形態のみに限定されるものではなく、いろいろな応用や変形が考えられる。
【0058】
まず、上記循環こま6を合成樹脂とするにあたって、図示しないが、ナット部材2を成形金型に対してインサートしておいて、このナット部材2の貫通孔22に対して溶融状態の合成樹脂を直接的に注入して埋め込む形態でインサート成形することも可能である。この場合には、循環こま6の取り付け作業を廃止できるなど、生産効率の一層の向上が可能となる。ここでの循環こま6の素材については、上記実施形態と同様とすることができる。
【0059】
また、上記実施形態では、ナット部材2の2巻きのねじ溝21a,21bの個々を閉ループとしてそれぞれ独立してボール群4を転動循環させるために、2つのボール循環溝61,62を有する単一の循環こま6を用いているが、従来一般的な1つのボール循環溝を有する循環こまを2つ使いする形態も本発明に含まれる。
【0060】
また、上記ボールねじ装置1については、ナット部材2またはねじ軸3の一方を回転させることで他方を軸心方向に移動させる使用形態、あるいはナット部材2またはねじ軸3の一方を軸心方向に移動させることで他方を回転させる使用形態にすることができる。前者の使用形態については、トルクを推力に変換する正効率と言い、後者の使用形態については、推力をトルクに変換する逆効率と言う。以下で、正効率での使用形態に係る4パターン(A−1〜A−4)と、逆効率での使用形態に係る4パターン(B−1〜B−4)を説明する。
【0061】
(A−1)上記実施形態で説明したように、ナット部材2を回転させながら軸心方向に移動させる。この場合、ねじ軸3を非回転かつ軸心方向不動にしておいて、ナット部材2を回転駆動させればよい。
【0062】
(A−2)ナット部材2を回転させずに軸心方向に移動させる。この場合、ねじ軸3を軸心方向不動にする一方で、ナット部材2を非回転にしておいて、ねじ軸3を回転駆動させればよい。
【0063】
(A−3)ねじ軸3を回転させながら軸心方向に移動させることができる。この場合、ナット部材2を非回転かつ軸心方向不動にしておいて、ねじ軸3を回転駆動させればよい。
【0064】
(A−4)ねじ軸3を回転させずに軸心方向に移動させる。この場合、ねじ軸3を非回転にする一方で、ナット部材2を軸心方向不動にしておいて、ナット部材2を回転駆動させればよい。
【0065】
(B−1)ナット部材2を軸心方向不動で回転させる。この場合、ナット部材2を軸心方向不動にする一方で、ねじ軸3を非回転にしておいて、ねじ軸3を軸心方向に移動させればよい。
【0066】
(B−2)ナット部材2を軸心方向に移動させながら回転させる。この場合、ねじ軸3を軸心方向不動かつ非回転にしておいて、ナット部材2を軸心方向に移動させればよい。
【0067】
(B−3)ねじ軸3を軸心方向不動で回転させる。この場合、ねじ軸3を軸心方向不動にする一方で、ナット部材2を非回転にしておいて、ナット部材2を軸心方向に移動させればよい。
【0068】
(B−4)ねじ軸3を軸心方向に移動させながら回転させる。この場合、ナット部材2を軸心方向不動かつ非回転にしておいて、ねじ軸3を軸心方向に移動させればよい。
【0069】
【発明の効果】
請求項1から5の発明に係るボールねじ装置では、循環こまを合成樹脂の成形品としているから、金属製の循環こまを用いる従来例に比べて装置全体の軽量化を達成できるとともに、量産性に優れた成形により製造できるようになって、装置の製造コストの低減を図れる。
【0070】
特に、請求項1の発明では、上記合成樹脂製の循環こまをナット部材の貫通孔に対してスナップフィットにより位置決めした状態で嵌入固定するようにしているから、循環こまの成形精度と貫通孔の加工精度とを管理するだけで、簡易な組み立て作業で高精度に位置決めして取り付けることが可能になる。また、ボールを保持する保持器リングを用いていれば、ねじ溝におけるボール個々の干渉が回避できるようになるから、ボールの挙動を安定化できて、ナット部材とねじ軸との相対回転が円滑に保たれるなど、動作安定性の向上に有利となる。
【0072】
また、請求項2の発明では、循環こまの母材となる合成樹脂として自己潤滑性に優れたものを選択しているから、循環こまが存在する領域の潤滑剤が不足していても、そこを通過するボールの摩擦抵抗を軽減できるようになって、ボールの挙動安定化ならびに循環こまの耐久性向上に大きく貢献できるようになる。
【0073】
また、請求項3の発明では、循環こまの母材となる合成樹脂に対して強化繊維を添加しているから、機械的強度のアップが可能となり、耐久性、信頼性の向上に貢献できる。
【0074】
また、請求項4の発明では、ナット部材のねじ溝とねじ軸のねじ溝との間に配置されるボール群を複数巻きごとに独立して転動循環させるために、単一の循環こまを用いているから、従来例に比べて循環こまの数や、ナット部材に設ける循環こま取付用の貫通孔の数、貫通孔に対する循環こまの組み付け工数ならびに位置合わせ作業などを少なくできるなど、無駄が省けて製造コストの低減に貢献できる。
【0075】
また、請求項5の発明では、循環こまに設ける複数のボール循環溝をほぼ同一位相でかつ軸心方向に隣り合わせで配置しているから、ねじ溝を軸心方向で詰めて配置できるようになって、軸心方向での占有面積を縮小するうえで有利となり、コンパクト化に貢献できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るボールねじ装置の縦断面図
【図2】図1の状態からナット部材を軸心方向一方へ移動させた状態を示す縦断面図
【図3】ボールねじ装置の分解斜視図
【図4】ボールねじ装置において一部を断面にした斜視図
【図5】循環こまの斜視図
【図6】ナット部材とブラケットとの結合部分を示す正面図
【図7】ボール循環経路を模式的に示す側面図
【図8】図7のボール循環経路の正面図
【図9】循環こまとナット部材の貫通孔とを示す斜視図
【図10】循環こまの下面図
【図11】図10の(11)−(11)線断面の矢視図
【図12】ボール循環溝の中心線に沿う断面図
【符号の説明】
1 ボールねじ装置
2 ナット部材
21 ねじ溝
21a,21b 閉ループとするねじ溝
22 ナット部材の貫通孔
24 ナット部材の貫通孔内におけるテーパ状凹部
3 ねじ軸
31 ねじ溝
4 ボール
5 保持器リング
6 循環こま
61,62 循環こまのボール循環溝
63 循環こまのテーパ状突起
64 循環こまの凹部
Claims (5)
- ナット部材の内周面に設けられるねじ溝とねじ軸の外周面に設けられるねじ溝との間に複数のボールが介装され、前記ナット部材とねじ軸との間でトルクを推力に変換させたり、推力をトルクに変換させたりする構成のボールねじ装置であって、
前記ナット部材とねじ軸との対向環状空間に、前記各ボールを転動方向に離隔配置して回転可能に保持する保持器リングが相対回転可能に介入されており、
前記ナット部材の円周所定位置に径方向に貫通形成される貫通孔内に対して、ナット部材の少なくとも1巻きのねじ溝の下流と上流とを連通連結して閉ループとするための循環こまが取り付けられており、
この循環こまが、自己潤滑性に優れた合成樹脂の射出成形品からなり、かつ循環溝に対して潤滑剤の溜まりとなる窪みが設けられて循環こまの循環溝を通過するボールの摩擦抵抗を軽減し、前記ナット部材の貫通孔内にスナップフィット状態で嵌入装着されるものであることを特徴とするボールねじ装置。 - 請求項1のボールねじ装置において、
前記合成樹脂が、自己潤滑性に優れたポリアミド系やポリアセタールとされることを特徴とするボールねじ装置。 - 請求項1または2のボールねじ装置において、
前記合成樹脂中に、強化繊維が所要の割合で添加されていることを特徴とするボールねじ装置。 - 請求項1から3のいずれかのボールねじ装置において、
前記閉ループとするねじ溝が、ナット部材の軸心方向で隣り合う2巻きまたはそれ以上のねじ溝とされ、これら複数巻きのねじ溝の下流と上流とを個別に連通連結して閉ループとするために、単一の循環こまが用いられていることを特徴とするボールねじ装置。 - 請求項4のボールねじ装置において、
前記循環こまが、前記ナット部材の2巻きまたはそれ以上のねじ溝それぞれの下流に転動してきたボールをねじ軸のねじ山を乗り越えさせて上流へ個別に導くための複数のボール循環溝を有し、これら複数のボール循環溝がほぼ同一位相でかつ軸心方向に隣り合わせで配設されていることを特徴とするボールねじ装置。
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