JP3990968B2 - 球払出装置及び遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機等に設けられる球払出装置及び球払出装置を備えた遊技機に関し、特に球抜きが容易な球払出装置及び遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、パチンコ遊技機の遊技盤の裏側には、機構板が設けられ、機構板には、球を貯留する貯留タンク、球払出装置、貯留タンクから球払出装置に球を誘導する誘導レール等が設けられている。球払出装置は、所定数の賞球や貸し球を遊技機の前面側に設けられた球受け皿へ払い出すための装置であり、内部に電気的に駆動される爪車、スプロケット等の払出部材が設けられている(例えば、特許文献1及び特許文献3参照。)。
【0003】
ところで、現状、工場での出荷検査終了後や、ホールの営業中に賞球や貸し球の払出しにトラブルが発生した場合、ホールの営業時間終了後等に、機構板に貯留されている球を抜き取る作業が行われている。
【0004】
この球抜き作業を行うため、従来、球払出装置の上流側に球抜き装置を設けたパチンコ遊技機があった(例えば、特許文献2及び特許文献3参照。)かかるパチンコ遊技機においては、球抜き装置を操作して球の流下通路を変更することにより、球抜き装置より上流側の球を機外へ排出し、さらに、球抜き装置から球払出装置までに貯留されている残りの球は、球払出装置を手動で駆動させ、あるいは、電気を導通して駆動させることにより、機外へ排出させていた。
【0005】
また、球払出装置の下流側の払出通路途中に球抜き装置を設けたパチンコ遊技機もあった(例えば、特許文献1参照)。かかるパチンコ遊技機においては、球抜き装置を操作して球の流下通路を変更しておき、球払出装置を手動で駆動させ、あるいは、電気を導通して駆動させることにより、機構板に貯留されている球を機外へ排出させていた。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−107402公報
【特許文献2】
特開2002−136735公報
【特許文献3】
特開2002−200289公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、多数の遊技機の出荷検査を行う工場や、多数の遊技機が設置されているホールにおいては、球払出装置を手動で駆動させて球を抜く方法は、非常に煩雑であるという問題があった。また、電気を導通して球払出装置を駆動させて球を抜く方法は、制御する電気回路が必要となるため、故障の原因となったりコストの増加を招いたりするという問題があり、さらに、電気エネルギーを使用しなければならないため、省エネルギーの観点からも問題があった。
【0008】
この発明は、上述した問題を解決するものであり、貯留されている球を、払出部材を駆動させることなく、手動で容易に抜くことができる球払出装置及び遊技機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の球払出装置は、所定数の球を払い出すための払出部材と、前記払出部材を収納する本体と、前記払出部材を電気的に駆動する駆動手段とを備えた球払出装置において、前記払出部材に球を供給する供給通路と、前記払出部材から払い出された球を誘導する誘導通路とが設けられ、前記供給通路と前記誘導通路との間に設けられた収納部に、前記払出部材が収納され、球排出口が前記収納部の側方に設けられ、扉部を有する開閉部材が設けられ、前記扉部は、前記開閉部材が手動で操作されることにより、前記球排出口の開口面に沿って移動して前記球排出口を開閉し、前記払出部材の上面に、前記払出部材の上面の中央部から周辺部に向かって下降する第1の傾斜面が形成され、前記払出部材の下方に、誘導通路部材が配設され、前記誘導通路部材の上面に、前記誘導通路部材の上面の中央部から周辺部に向かって下降する第2の傾斜面が形成され、前記球排出口が開放されると、内部に貯留されている球が、前記第1の傾斜面又は前記第2の傾斜面により前記球排出口側に誘導されて、前記球排出口を通って排出されるように構成されたことを特徴とする。
【0010】
これによれば、払出部材を駆動させることなく、手動で球排出口を開放するだけで球を排出できるので、球抜き作業が容易となり、また、電気エネルギーを必要としないので、省エネルギー化に貢献できる。
【0012】
また、好ましくは、前記開閉部材が、前記本体に押入されることにより前記球排出口を閉鎖し、前記本体から引き出されることにより前記球排出口を開放するように構成されたことを特徴とする。
【0013】
これによれば、開閉部材を引き出すだけで球排出口を開放できるので、ワンタッチ操作で球の排出が可能であり、球抜き作業が非常に容易となる。
【0014】
さらに、好ましくは、前記球排出口を閉鎖する位置に前記開閉部材を保持する第1の係止部と、前記球排出口を開放する位置で前記開閉部材が前記本体から脱落することを防止する第2の係止部とが、前記開閉部材に設けられたことを特徴とする。
【0015】
これによれば、球排出口の閉鎖状態を保持することができ、また、球排出口の開放時に開閉部材が本体から脱落することを防止することができる。
【0016】
本発明の遊技機は、本発明の球払出装置を備え、前記開閉部材を手動で操作することにより前記球排出口が開放されて、前記球払出装置内部及び前記球払出装置の上流側に貯留されている球が前記球排出口を通って排出されるように構成されたことを特徴とする。
【0017】
これによれば、払出部材を駆動させることなく、手動で球排出口を開放するだけで、球払出装置内部及びその上流側の球を排出できるので、球抜き作業が容易となり、また、電気エネルギーを必要としないので、省エネルギー化に貢献できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0019】
図1はパチンコ遊技機Pの背面図である。なお、図1においては、遊技盤、配線等、説明に不要な部分は省略されている。図1に示すパチンコ遊技機Pでは、機構板2の上部に、球を貯留する貯留タンク3が取り付けられ、貯留タンク3から供給される球を球払出装置1に誘導する誘導レール4が、貯留タンク3の下方に取り付けられ、誘導レール4の下方には、球払出装置1が取り付けられて、球払出装置1は、遊技盤を配置するため機構板2の中央に設けられた開口部9の側方に配置されている。
【0020】
また、球払出装置1の下方には、下部通路部材5が取り付けられ、下部通路部材5の下方には、溢れ球通路ユニット7が取り付けられている。なお、下部通路部材5の下部及び溢れ球通路ユニット7の上部の背面側には、球払出装置1の球払出を制御する制御基板が収納された払出制御ボックス6が取り付けられている。さらに、払出制御ボックス6の側方には、電源基板が収納された電源基板ケース8が取り付けられている。
【0021】
図2は球払出装置1の斜視図であり、図3は球払出装置1の分解斜視図である。なお、図3では、スイッチ類等、説明に不要な部分は省略されている。図2及び図3に示すように、球払出装置1は、本体10と開閉部材20とから構成され、本体10は、本体ケース後部30、本体ケース前部40、中板50、ステッピングモータ60、シャフト61、球止め部材62、ロータ63、誘導通路部材70、底板80、及び、球の通過を検出する各種のスイッチ(図示せず)を備えている。本体ケース後部30、本体ケース前部40、中板50、球止め部材62、ロータ63、誘導通路部材70、及び、底板80は合成樹脂製である。ロータ63は、賞球あるいは貸し球として所定数の球を払い出すための払出部材に該当し、ステッピングモータ60は、ロータ63を電気的に駆動するための駆動手段となるものである。ロータ63には、球を1個ずつ受け入れ可能な凹部63aが、周縁部に複数設けられており、平面視において孔63cを中心として各凹部63aと対称な位置には、それぞれ凸部63bが設けられている。
【0022】
本体ケース後部30と本体ケース前部40とは、中板50を間に挟んで組み合わされ、これにより、本体10内部には、球が通過する2つの供給通路12、13が形成され、供給通路12、13の上端は、図2に示すように、本体10の上面に開口することとなる。なお、球払出装置1が機構板2に取り付けられたときに、これら供給通路12、13の上端開口部は、誘導レール4の下流側端部に設けられた2つの開口部にそれぞれ連接される。
【0023】
また、図4及び図10に示すように、ステッピングモータ60、球止め部材62、及び、ロータ63は、ステッピングモータ60の下側に突出しているモータシャフト(図示せず)をシャフト61に挿着し、そのシャフト61を球止め部材62の中央に設けられた孔62c、及び、ロータ63の中央に設けられた孔63cに挿通させることにより組み合わされ、本体10内部の下部(中板50の下方に当たる部位)に配置される。そして、ロータ63は、本体10内部に設けられた収納部16に収納され、供給通路12、13の下端は、収納部16に連通される。収納部16の側方には、収納部16と本体ケース後部30、本体ケース前部40との間に空間が設けられており、この空間が球排出通路14、15の上部14a、15aをなすこととなる。すなわち、球排出通路14、15の上部14a、15aは収納部16の側方に形成されて、収納部16の側方に開口し、この開口部が球排出口17、18をなすこととなる(図10、図11参照)。
【0024】
ロータ63の下方には、誘導通路部材70が配置され、ロータ63から下方に突出したシャフト61の下端部は、誘導通路部材70の中央に設けられた孔71(図3参照)に挿入される。誘導通路部材70には、誘導通路72、73、74、75が形成されており(図3参照)、誘導通路72、73、74、75の上端は、収納部16に開口することとなる。そして、平面視において孔71を中心として対称となる誘導通路72、74が、賞球として払い出される球を誘導する通路となり、同様に対称となる誘導通路73、75が貸し球として払い出される球を誘導する通路となる。なお、誘導通路72、73、74、75の近傍には、それぞれ球の通過を検出するスイッチ(図示せず)が設けられている。
【0025】
また、誘導通路部材70の上面両側部には、図3に示すように、半円形状の凹部がそれぞれ形成され、それらの凹部周縁から下方に、横断面が略円弧形状の球排出通路壁部76、77が、それぞれ延設されている。そして、球排出通路壁部76、77、本体ケース後部30、本体ケース前部40、及び、底板80に形成された上方突出部81により、球排出通路14、15の下部14b、15bが形成されて、上述した球排出通路14、15の上部14a、15aと連接される(図10、図11参照)。
【0026】
また、誘導通路部材70には、孔71を中心として環状に傾斜面78が形成されており、この傾斜面78は、誘導通路部材70の中央部から周辺部に向かって緩やかに下降している。
【0027】
誘導通路部材70の下には、底板80が取り付けられる。底板80には、図3に示すように、上記の上方突出部81の他、球払出孔82、83、84、85、及び、球抜き孔86、87が設けられている。球払出孔82、83、84、85は、それぞれ誘導通路72、73、74、75の下端開口部に連接され、球抜き孔86、87は、それぞれ球排出通路14、15の下端開口部に連接される。そして、球払出装置1が機構板2に取り付けられたとき、球払出孔82、84は、下部通路部材5に設けられた賞球通路の上端開口部に連接され、球払出孔83、85は、下部通路部材5に設けられた貸し球通路の上端開口部に連接され、球抜き孔86、87は、下部通路部材5に設けられた球抜き通路の上端開口部に連接される。
【0028】
開閉部材20は、合成樹脂製であり、図5〜図7に示すように、略矩形状の枠体21の両側部から、略矩形板状の扉部22、22が前方に突出するように形成されている。また、枠体21の左右方向における中央部分を連結するように、ツマミ部23が設けられており、ツマミ部23の両側部から、前方に突出する突出部24、24が形成されている。突出部24、24は、前部が2つの突片24a、24bに分かれており、前端部には、側方に若干膨出する第1の係止部25、25が形成されている。一方、扉部22、22には、切り込み部27、27が後端から前部にかけて形成され、切り込み部27、27の前端部には、側方に若干突出する第2の係止部26、26が設けられている。
【0029】
そして、開閉部材20は、本体ケース後部30の下部の両側部に設けられた差込孔31、31(図3参照)に扉部22、22を差し込むことにより、本体10に取り付けられる。なお、差込孔31には、第2の係止部26、26に対応する位置に溝部33、33が凹設されており(図8、図9参照)、開閉部材20が本体10に取り付けられたとき、係止部26、26は溝部33、33内に摺動可能に配置される。また、溝部33、33の後端は壁部34、34をなしており、開閉部材20が本体10から引き出されたとき、図9に示すように、壁部34、34に第2の係止部26、26が当接して、開閉部材20が係止される。
【0030】
また、本体ケース後部30には、扉部22、22を差込孔31、31に差し込んだときに、突出部24、24に対向する位置に中央差込孔32、32が設けられている(図3参照)。そして、扉部22、22を差込孔31、31に差し込んだ状態で、開閉部材20を本体10に押入すると、突出部24、24は互いの距離が僅かに縮むように弾性変形して中央差込孔32、32に差込まれ、第1の係止部25、25が中央差込孔32、32から前方へ突出して、突出部24、24の変形が復元し、中央差込孔32、32の側方壁部に第1の係止部25、25が係止される。そして、第1係止部25、25が係止された状態において、扉部22、22は、図8に示すように球排出口17、18を閉鎖して、収納部16と球排出通路14、15とを区切ることとなる。
【0031】
上記のように構成されたパチンコ遊技機Pの動作について、次に説明する。通常時においては、図8に示すように、第1係止部25、25が中央差込孔32、32から前方に突出するまで、開閉部材20を本体10に押入し、球排出口17、18を閉鎖しておく。この閉鎖操作は、手で枠体21またはツマミ部23を押すことにより容易に行える。また、上述したように第1の係止部25、25は、中央差込孔32、32の側方の壁部に係止される。すなわち、第1の係止部25、25は、球排出口17、18を閉鎖する位置に開閉部材20を保持するので、払出動作中の振動等により球排出口17、18が開いてしまうことはない。
【0032】
貯留タンク3に供給された球は、自重により誘導レール4に入り、誘導レール4で整列されて、球払出装置1の供給通路12、13に誘導される。供給通路12、13に誘導された球は、図10に示すように、収納部16に入り、収納部16に入りきらない球は、供給通路12、13内に整列して貯留される。なお、供給通路12、13内に入りきらない球は誘導レール4内に貯留され、誘導レール4内に入りきらない球は貯留タンク3に貯留される。扉部22、22により球排出口17、18は閉鎖されているので、収納部16に入った球は、球排出口17、18から排出されてしまうことはない。
【0033】
ロータ63には、上述したように複数の凹部63aと凸部63bとが設けられており、図10に示すように、供給通路13から供給された球が、ある凹部63aに受け入れられた場合(図10の球A参照)には、供給通路12から供給された球は、その反対側の凸部63aの上に載ることとなる(図10の球B参照)。なお、凹部63aが球を受け入れる位置に配置されたとき、凹部63aの位置と誘導通路72、73、74、75の上方開口部の位置とは一致していないので、凹部63aに受け入れられた時点で、球は、誘導通路72等から出てしまうことなく、誘導通路部材70の斜面78と扉部22とにより支持されて、凹部63a内に保持された状態となる。
【0034】
ロータ63は、ステッピングモータ60により、平面視において、賞球の払出の場合には時計回りに、貸し球の払出の場合には反時計回りに回転する。したがって、供給通路13から凹部63aに受け入れられた球は、ロータ63の所定角度分の回転により賞球の場合には誘導通路72(貸し球の場合には誘導通路75。以下、同様。)の上方開口部まで運ばれて、誘導通路72へ入る。誘導通路72における球の通過は、誘導通路72近傍に設けられたスイッチにより検出され、払出数がカウントされる。
【0035】
一方、かかるロータ63の所定角度分の回転により、供給通路12から供給されて凸部63bの上に載っていた球は、その凸部63bに隣接する凹部63aに受け入れられ、ロータ63の次の所定角度分の回転により、賞球の場合には誘導通路74(貸し球の場合には誘導通路73。以下、同様。)の上方開口部まで運ばれて、誘導通路74へ入る。誘導通路74における球の通過は、誘導通路74近傍に設けられたスイッチにより検出され、払出数がカウントされる。
【0036】
誘導通路72、74を通過した球はそれぞれ球払出孔82、84(貸し球の場合には球払出孔83、85)から出て下部通路部材5に入り、下部通路部材5から遊技機前面側に設けられた球受け皿に排出される。このように、通常時においては、球払出装置1により所定数の賞球または貸し球が払い出される。
【0037】
一方、球抜き時においては、開閉部材20のツマミ部23を摘まんで、突出部24、24を互いの距離が縮むように若干押し縮めつつ引くことにより、突出部24、24を中央差込孔32、32から抜脱し、第2の係止部26、26が壁部34、34に当接するまで、開閉部材20を本体10から引き出す。これにより、図9に示すように、球排出口17、18が開放される。この開放操作も、指先でツマミ部23を摘まんで引くだけで、容易に行える。また、第2の係止部26、26が壁部34、34に当接することにより、開閉部材20は本体10に係止されるので、球排出口17、18を開放する位置において開閉部材20が本体10から脱落することを防止することができる。
【0038】
このように球排出口17、18を開放すると、供給通路12、13に貯留されていた球は、図11に示すように、球排出口17、18を通って、球排出通路14、15を通過し、球抜き孔86、87から排出される。なお、凹部63aに受け入れられていた球は、斜面78に沿って転動し、球排出口17、18を通って同様に排出され、凸部63b上に載っていた球は、凸部63b上面に形成された斜面に沿って転動し、球排出口17、18を通って同様に排出される。したがって、ロータ63に保持されていた球も含め、球排出口17、18を開放することにより、球払出装置1内に貯留されていた球は、球排出口17、18を通ってすべて排出されることとなる。
【0039】
球抜き孔86、87から排出された球は、下部通路部材5内に設けられた球抜き通路(図示せず)、及び、溢れ球通路ユニット7内に設けられた球抜き通路(図示せず)を経て、溢れ球通路ユニット7の下端部に設けられた球抜き孔(図示せず)から機外へ排出される。
【0040】
なお、パチンコ遊技機Pは、貯留タンク3から球払出装置1まで、自重により球が移動するように構成されているので、球排出口17、18を開放することにより、球払出装置1内部及び球払出装置1の上流側に貯留されている球は、球排出口17、18を通ってすべて排出されることとなる。
【0041】
以上述べたように、球払出装置1、及び、球払出装置1を用いたパチンコ遊技機Pによれば、払出部材であるロータ63を駆動させることなく、手動で球排出口17、18を開放するだけで球を排出できるので、球抜き作業が容易となり、また、電気エネルギーを必要としないので、省エネルギー化に貢献できる。また、球抜きを制御するための電気回路が不要で、構造がシンプルであるため、故障が発生しにくく、低コストで製造可能である。
【0042】
また、開閉部材20を引き出すだけで、球排出口17、18を開放することができるので、ワンタッチ操作で球の排出が可能であり、球抜き作業が非常に容易である。
【0043】
また、第1の係止部25、25により、球排出口17、18を閉鎖する位置に開閉部材20が保持されるので、払出動作中の振動等により開閉部材20が開いてしまうことがなく、球排出口17、18の閉鎖状態を保持することができる。
【0044】
さらに、開閉部材20を引き出して球排出口17、18を開放したとき、第2の係止部26、26により、開閉部材20が本体10から脱落することを防止することができる。そして、開閉部材20を手で開放位置に保持しておく必要がないので、球抜き作業を楽に行うことができる。
【0045】
なお、上記実施形態では、開閉部材20を、扉部22、22がスライド式に移動して球排出口17、18を開閉する構造としたが、例えば、扉部22、22が左右に開くことにより開閉する構造としてもよく、要するに、開閉部材20は手動により球排出口17、18を開閉可能なものであればよい。開閉部材20以外の他の部分の構造についても、適宜変更可能である。
【0046】
また、上記実施形態では本発明をパチンコ遊技機に適用したが、本発明は球払出及び球抜きの必要な種々の遊技機に適用可能である。
【0047】
すなわち、特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、本発明は種々の構成を採り得る。
【0048】
【発明の効果】
本発明によれば、貯留されている球を、払出部材を駆動させることなく、手動で容易に抜くことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。
【図2】図1のパチンコ遊技機に用いられている球払出装置の斜視図である。
【図3】図2の球払出装置の分解斜視図である(但し、スイッチ類等を除く)。
【図4】図2の球払出装置の中板及び本体ケース前部を取り去った状態の斜視図である(但し、スイッチ類等を除く)。
【図5】図2の球払出装置に用いられている開閉部材の斜視図である。
【図6】(a)は図5の開閉部材の右側面図、(b)は図5の開閉部材の背面図、(c)は図5の開閉部材の左側面図である。
【図7】図5の開閉部材の平面図である。
【図8】球排出口を閉鎖した状態を説明するための図であり、本体ケース前部及び後部は横断面図で、開閉部材は平面図で表している。
【図9】球排出口を開放した状態を説明するための図であり、本体ケース前部及び後部は横断面図で、開閉部材は平面図で表している。
【図10】球排出口を閉鎖した状態での球の流れを説明するための図である。
【図11】球排出口を開放した状態での球の流れを説明するための図である。
【符号の説明】
1…球払出装置
10…本体
12、13…供給通路
16…収納部
17、18…球排出口
20…開閉部材
25…第1の係止部
26…第2の係止部
60…ステッピングモータ(駆動手段)
61…シャフト
63…ロータ(払出部材)
72、73、74、75…誘導通路
P…パチンコ遊技機
Claims (4)
- 所定数の球を払い出すための払出部材と、前記払出部材を収納する本体と、前記払出部材を電気的に駆動する駆動手段とを備えた球払出装置において、
前記払出部材に球を供給する供給通路と、前記払出部材から払い出された球を誘導する誘導通路とが設けられ、
前記供給通路と前記誘導通路との間に設けられた収納部に、前記払出部材が収納され、
球排出口が前記収納部の側方に設けられ、
扉部を有する開閉部材が設けられ、
前記扉部は、前記開閉部材が手動で操作されることにより、前記球排出口の開口面に沿って移動して前記球排出口を開閉し、
前記払出部材の上面に、前記払出部材の上面の中央部から周辺部に向かって下降する第1の傾斜面が形成され、
前記払出部材の下方に、誘導通路部材が配設され、
前記誘導通路部材の上面に、前記誘導通路部材の上面の中央部から周辺部に向かって下降する第2の傾斜面が形成され、
前記球排出口が開放されると、内部に貯留されている球が、前記第1の傾斜面又は前記第2の傾斜面により前記球排出口側に誘導されて、前記球排出口を通って排出されるように構成されたことを特徴とする球払出装置。 - 前記開閉部材が、前記本体に押入されることにより前記球排出口を閉鎖し、前記本体から引き出されることにより前記球排出口を開放するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の球払出装置。
- 前記球排出口を閉鎖する位置に前記開閉部材を保持する第1の係止部と、前記球排出口を開放する位置で前記開閉部材が前記本体から脱落することを防止する第2の係止部とが、前記開閉部材に設けられたことを特徴とする請求項2記載の球払出装置。
- 請求項1、2、または、3記載の球払出装置を備え、前記開閉部材を手動で操作することにより前記球排出口が開放されて、前記球払出装置内部及び前記球払出装置の上流側に貯留されている球が前記球排出口を通って排出されるように構成されたことを特徴とする遊技機。
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JP2002313144A JP3990968B2 (ja) | 2002-10-28 | 2002-10-28 | 球払出装置及び遊技機 |
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