JP3989805B2 - ハイブリッド圧縮機 - Google Patents

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    • F04C2240/00Components
    • F04C2240/45Hybrid prime mover

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置等に適用され、車両用原動機と内蔵電動モータとの異なる駆動源を有するハイブリッド圧縮機に関し、とくに内蔵電動モータおよび該モータの駆動を制御するインバータへの過負荷を防止し、装置の耐久性を向上できる圧縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、車両用空調装置に適用され車両のエンジンと内蔵電動モータとの異なる駆動源を有するハイブリッド圧縮機としては、たとえば、特許文献1に記載されたようなものが知られている。このようなハイブリッド圧縮機においては、車両のエンジンまたは内蔵電動モータにより駆動可能な単一の圧縮機構を備えており、たとえばエンジンによる駆動時にエンジンが停止された場合には、内蔵電動モータによる駆動への切替が行われるようになっている。
【0003】
上記のようなハイブリッド圧縮機においては、通常、内蔵電動モータはインバータにより駆動が制御されるようになっている。インバータは、モータ内のロータの回転位置により電流の流れるコイルを切り替えるモータ駆動回路と、該モータ駆動回路を制御する制御部とから構成されているが、上記コイルの切り替えが頻繁に行われた場合には、モータ駆動回路中の半導体スイッチング素子の発熱により、モータ駆動回路、ひいてはインバータが過熱されるおそれがある。
【0004】
とくに従来のハイブリッド圧縮機においては単一の圧縮機構を、出力の異なるエンジンと内蔵電動モータとで選択的に切替えて駆動するため、内蔵電動モータおよび該モータを制御するインバータに過負荷が加わるおそれがある。また、異なる駆動源を切替えて単一の圧縮機構を駆動するハイブリッド圧縮機においては、該ハイブリッド圧縮機の容量は主にエンジンの出力に基づいて設定されるようになっている。したがって、内蔵電動モータにより圧縮機構が駆動される場合には内蔵電動モータに過大な負荷がかかるおそれがある。なお、インバータの過熱が生じた場合には、内蔵電動モータの回転数を低下させて内蔵電動モータやインバータを保護することも考えられるが、これでは冷房能力が低下し車室温度が上昇するおそれがある。
【0005】
そこで、インバータの過熱を防止するためにはインバータを冷却する必要がある。このため、従来はたとえばインバータの外側に放熱フィンを設けて外気により冷却する方法、あるいは空冷ファンを設けてインバータを冷却する方法等の措置が講じられている。しかし、上記方法においては、放熱フィンや空冷ファンの設置スペースが必要になるため、インバータの大型化や圧縮機の設置スペースの拡張を招来するおそれがある。
【0006】
なお、内蔵電動モータのみを駆動源とする電動式圧縮機において、インバータのモータ駆動回路を圧縮機内の冷媒吸入路の近傍に設置し、吸入冷媒との熱交換によりインバータのモータ駆動回路を冷却する提案がなされている(特許文献2)。しかし、該提案においては、モータ駆動回路の過熱により圧縮機が停止した場合には吸入冷媒による冷却は行われなくなるので、圧縮機の駆動再開までに長時間を費やすおそれがある。
【0007】
このため、未だ出願未公開の段階にあるが、先に本出願人により、車両のエンジンのみにより駆動される第1圧縮機構(第1圧縮室)と、内蔵電動モータのみにより駆動される第2圧縮機構(第2圧縮室)とが一体に組み付けられ、第1圧縮機と第2圧縮機を選択的にまたは同時に駆動可能としたハイブリッド式圧縮機が提案されている(特許文献3)。このような提案においては、エンジンと内蔵電動モータとはそれぞれ別の圧縮機構を駆動するようになっており、各駆動源の出力に応じて各圧縮機構の容量を設定できるので、内蔵電動モータ、インバーターへの過負荷を低減できるようになっている。
【0008】
【特許文献1】
特開2000−130323号公報(第2−4項、図2等)
【特許文献2】
特開2000−291557号公報(第2−5項、第1図、第3図、
第4図)
【特許文献3】
特願2001−280630 明細書
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、上記のような従来のハイブリッド圧縮機の問題点を解消でき、しかも上記本出願人の先の提案による内蔵電動モータ、インバータの保護効果をさらに向上し、圧縮機の耐久性を向上できるハイブリッド圧縮機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明のハイブリッド圧縮機は、車両用原動機のみにより駆動される第1圧縮機構と、内蔵電動モータのみにより駆動される第2圧縮機構と、モータ駆動回路と制御回路とを有し前記内蔵電動モータの駆動を制御するインバータとを備え、該インバータの少なくともモータ駆動回路を、圧縮機のハウジング内に形成された冷媒吸入通路の壁に近接して配置したことを特徴とするものからなる。
【0011】
上記冷媒吸入通路は、少なくとも第2圧縮機構に冷媒を導入する冷媒吸入通路であることが好ましい。つまり、少なくとも第2圧縮機構に冷媒を導入する冷媒吸入通路は、第2圧縮機構の駆動源である内蔵電動モータおよび該モータの駆動を制御するインバータの最も近傍に形成される通路であるから、本発明の構成を最も容易に実現できる。
【0012】
また、上記冷媒吸入通路は、第1圧縮機構および第2圧縮機構の双方に冷媒を導入する共通の冷媒吸入通路に構成することができる。たとえば、冷媒吸入通路を内蔵電動モータのモータ室、第2圧縮機構の吸入室、第1圧縮機構の吸入室への順路に構成すれば、両圧縮機構の共通の冷媒吸入通路を簡単に構成できる。また、冷媒吸入通路を上記のような順路に形成すれば、インバータの過熱を防止するために、第2圧縮機構の駆動を停止させても、第1の圧縮機構を駆動させれば、共通の冷媒吸入通路内を冷媒が流通されるので、第2圧縮機構の停止後もインバータを効果的かつ迅速に冷却することができる。
【0013】
上記のようなハイブリッド圧縮機においては、少なくともインバータのモータ駆動回路は圧縮機内に冷媒を導入する冷媒吸入通路の壁に近接されているので、モータ駆動回路内の空気と冷媒吸入通路内を流通する冷媒との間で熱交換が行われ、インバータ、とくに過熱し易いモータ駆動回路を効果的に冷却できる。したがって、インバータをハイブリッド圧縮機のハウジング内に収容し装置の小型化、省設置スペース化を促進しつつ、インバータの過熱を防止でき、しかも装置の耐久性を向上することができる。また、第1圧縮機構および第2圧縮機構は、単独駆動または同時駆動ができるので、インバータの保護を目的として内蔵電動モータの駆動を停止あるいは回転数を低減し、第2圧縮機構の駆動が停止あるいは吐出容量が減少した場合には、第1圧縮機構を駆動させれば、不足した吐出容量を十分補うことができるので、車室内温度の上昇を防止できる。たとえば、上記インバータに、該インバータの少なくとも駆動回路の温度を検出する検出手段を設け、該手段の検出信号に基づいて車両用空調装置により、車両用原動機および/または内蔵電動モータの駆動を制御すればよい。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明のハイブリッド圧縮機の望ましい実施の形態を図面を参照して説明する。なお、以下の実施態様においては、本発明のハイブリッド圧縮機を車両用空調装置の圧縮機とした場合について説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係るハイブリッド圧縮機を示している。図において、1は、ハイブリッド圧縮機を示している。ハイブリッド圧縮機1は、第1圧縮機構2と第2圧縮機構3とを備えている。
【0015】
第1圧縮機構2は後述のよにエンジン15により駆動され、また、第2圧縮機構3は内蔵電動モータ32により駆動されるようになっている。エンジン15、モータ32はそれぞれ同時にも、単独でも駆動可能になっている。したがって、両圧縮機構2、3も同時駆動、単独駆動が可能になっている。第1圧縮機構2は、端板4と該端板4に一体化された渦巻体5とからなる固定スクロール6と、端板7と該端板7に一体化された渦巻体8とからなる可動スクロール9とを有している。固定スクロール6の渦巻体5と可動スクロール9の渦巻体8は互いに角度をずらせてかみ合されている。本実施態様においては固定スクロール6は圧縮機1のハウジング1aに一体に形成されている。
【0016】
駆動軸10の一端には、クランク機構11を有するクランクシャフトが一体的に形成されている。クランク機構11のクランクピン12は、駆動軸10の軸心から偏心した位置に設けられており、偏心ブッシュ13に一定の遊び量をもって挿入嵌合されている。偏心ブッシュ13は可動スクロール9の突起内に挿入されたドライブベアリング14に回転自在に挿入されている。本実施態様においては、第1圧縮機構2のみを駆動する車両用原動機としてのエンジン15からの動力が駆動軸10の他端に設けられたクラッチ機構16を介して駆動軸10に伝達されると、クランクピン12が挿入嵌合される偏心ブッシュ13が回転する。これに伴い自転阻止機構としてのボールカップリング33により自転が阻止された可動スクロール9に旋回運動が付与されるようになっている。クラッチ機構16のオン、オフにより、駆動軸10への動力が伝達されたり遮断されるようになっている。なお、本実施態様においては、第1圧縮機構2を駆動する車両用駆動源としてエンジン15が用いられているが、たとえば電気自動車においては電動モータを車両用駆動源とすることができる。
【0017】
可動スクロール9の旋回運動に伴って、吸入孔17aを有する後述の冷媒吸入通路17から圧縮機1内に吸入された流体は、両渦巻体5、8の外端の第1圧縮機構の吸入室43から渦巻体内部に取り込まれる。そして、両渦巻体5、8により形成される流体ポケットがその容積を減少しながら中央に向かって移動されるに伴って流体が圧縮され、端板4換言すればハウジング1aに穿設された吐出孔18およびこれに連通される吐出通路19から吐出室20内へと吐出されるようになっている。
【0018】
第2圧縮機構3は、端板21と該端板21に一体化された渦巻体22とからなる固定スクロール23と、端板24と該端板24に一体化された渦巻体25とからなる可動スクロール26を有している。本実施態様においては、固定スクロール23は、ハウジング1aに一体に形成されている。つまり、本実施態様においては、第1圧縮機構2の固定スクロール6と第2圧縮機構3の固定スクロール23とは背中合せに一体形成されている。したがってハイブリッド圧縮機1全体のコンパクト化が図られるようになっている。
【0019】
駆動軸27の一端には、クランク機構28を有するクランクシャフトが一体的に形成されている。クランク機構28のクランクピン29は、駆動軸27の軸心から偏心した位置に設けられており、偏心ブッシュ30に一定の遊び量をもって挿入嵌合されている。偏心ブッシュ30は、可動スクロール26の突起内に挿入されたドライブベアリング31に回転自在に挿入されている。本実施態様においては、第2圧縮機構3のみを駆動する第2駆動源としての内蔵電動モータ32からの動力が駆動軸27に固定された回転子35から駆動軸27に伝達されると、クランクピン29が挿入嵌合される偏心ブッシュ30が回転する。これに伴い自転阻止機構としてのボールカップリング34により自転が阻止された可動スクロール26に旋回運動が付与されるようになっている。なお、36は内蔵電動モータ32の固定子を示している。
【0020】
可動スクロール26の旋回運動に伴って冷媒吸入通路17から圧縮機1内に吸入された流体は、両渦巻体22、25の外端の第2圧縮機構の吸入室44から渦巻体内部に取り込まれる。そして両渦巻体により形成される流体ポケットがその容積を減少しながら中央に向かって移動されるに伴って流体が圧縮され、端板21に設けられた吐出孔37およびこれに連通される吐出通路19から吐出室20内へと吐出されるようになっている。
【0021】
吐出通路19の吐出孔18、37との連通部には球状の吐出弁39が設けられており、該吐出弁39が移動することにより、吐出孔18、37のいずれか一方を閉塞したり、吐出孔18、37の両方を開放したりするようになっている。つまり、エンジン15により第1圧縮機構2のみが駆動された際には、吐出孔18からの流体により吐出弁39は吐出孔37側に移動され、該吐出孔37が閉塞され吐出孔18が開放される。一方、内蔵電動モータ32により第2圧縮機構のみが移動された際には、吐出孔37からの流体により吐出弁39は吐出孔18側に移動され、該吐出孔18が閉塞され吐出孔37が開放される。さらに、第1圧縮機構2と第2圧縮機構3とが同時に駆動された際には吐出弁37は図1に示すように吐出孔18、37の双方を開放する位置に移動されるようになっている。
【0022】
内蔵電動モータ32には、該モータ32の駆動を制御するインバータ40が電気的に接続されている。インバータ40は、モータ駆動回路47と該回路47を制御する制御部48とを有している。本実施態様においては、インバータ40は、ハウジング内に冷媒を導入する冷媒吸入通路17とインバータ40が収容される収容室45とを区画する壁46の壁面46aに近接して配置されている。本実施態様においては、とくに半導体スイッチング素子(図示略)の発熱により過熱され易いモータ駆動回路47が壁面46aに近接されるようになっている。また、インバータ40には該インバータ40の発熱温度を検知する温度センサ41が設けられている。温度センサ41で検知されたインバータ40の発熱温度は、ハイブリッド圧縮機1が含まれる車両用空調装置全体を制御する空調制御装置42に送られるようになっている。したがって、内蔵電動モータ32の駆動時には常にインバータ40の発熱温度が空調制御装置42により把握されるようになっている。
【0023】
インバータ40の収容室45と壁46により隔てられた冷媒吸入通路17は、第1圧縮機構2と第2圧縮機構3の双方に冷媒を導入する共通の冷媒吸入通路に構成されている。つまり、冷媒吸入通路17は、収容室45に隣接する通路49、モータ室50、第2圧縮機構の吸入室44、第2圧縮機構の下部に形成された通路51、ハウジング1aの下部に形成された通路52、第1圧縮機構の吸入室43へ至る順路に形成され、両圧縮機構2、3の共通の冷媒吸入通路として構成されている。なお、図1中の矢印は、通路49から第1圧縮機構の吸入室43へ流通する冷媒の流れを示している。
【0024】
本実施態様においては、インバータ40、なかでもとくに発熱し易いモータ駆動回路46は、ハイブリッド圧縮機1内に冷媒を導入する冷媒吸入通路17を形成する通路49とインバータ40の収容室45とを区画する壁46に近接されているので、モータ駆動回路46内の空気と通路49内を流通する冷媒との間で熱交換が行われ、モータ駆動回路46が効果的に冷却される。したがって、インバータ40を実質的にハウジング1a内に収容する構成を採用し、装置の小型化、省設置スペース化を促進しつつ、インバータ40の過熱を防止しインバータが保護されるので、ハイブリッド圧縮機1の耐久性が向上される。
【0025】
また、第1圧縮機構2および第2圧縮機構3は各々異なる駆動源(エンジン15、内蔵電動モータ32)により駆動され、単独駆動、同時駆動可能になっているので、インバータ40の保護を目的として第2圧縮機構3の駆動を停止あるいは回転数を低減し、第2圧縮機構3の駆動が停止あるいは吐出容量が減少した場合には、第1圧縮機構の駆動により不足した吐出容量を補うことができるので、冷却能力の低下が防止され車室温度の上昇を防止できる。
【0026】
具体的には本実施態様においては、空調制御装置42に内蔵電動モータ32の駆動を停止すべき温度を設定し、予め設定された設定温度値とセンサ41で検知されたインバータ40の発熱温度が比較される。そして、インバータ40の発熱温度が設定温度値を越えた場合には、空調制御装置42から信号が発せられ内蔵電動モータ32の駆動が直ちに停止されるようになっている。したがって、インバータ41の過熱が防止され、インバータ41、内蔵電動モータ32が保護される。また、内蔵電動モータ32の単独駆動時に上記現象が起きた場合には、空調制御装置42からの信号によりクラッチ機構16がオンとされエンジン15の動力により直ちに第1駆動機構2が駆動されるようになっている。したがって、車室温度の上昇が防止されるようになっている。また、同時駆動時においては、内蔵電動モータ32が停止され第2圧縮機構3の駆動が停止された場合には、エンジン15により駆動される第1圧縮機構は引き続き駆動されるので、同様に車室内温度の上昇が防止される。
【0027】
また、本実施態様においては、冷媒吸入通路17は、通路49→モータ室50→第2圧縮機構の吸入室44→通路51→通路52→第1圧縮機構の吸入室43へと至る順路に形成されており、冷媒吸入通路17は第1圧縮機構2と第2圧縮機構3との共通の冷媒吸入通路に構成されているので、上記のように第2圧縮機構3の駆動が停止されても、第1圧縮機構2が駆動していれば通路50内を冷媒が常に流通することになる。したがって、インバータ40を効果的かつ迅速に冷却することができる。また、内蔵電動モータ32の駆動再開あるいは通常駆動に復帰させるまでの時間を短縮することができる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のハイブリッド圧縮機によるときは、インバータが冷媒吸入通路の壁に近接されているので、インバータを圧縮機のハウジング内に収容し、装置の小型化、省設置スペース化を促進しつつ、インバータの過熱が防止され、ハイブリッド圧縮機の耐久性を向上できる。また、インバータの過熱を防止すべく第2圧縮機構の駆動が停止等されても不足する吐出容量は第1圧縮機構の駆動により十分補うことができるので車室内温度の上昇を防止できる。
【0029】
また、冷媒吸入通路は、第1圧縮機構と第2圧縮機構との共通の冷媒吸入路として構成されているので、インバータの保護を目的として内蔵電動モータの駆動が停止され第2圧縮機構の駆動が停止されても、第1圧縮機構が駆動されていれば冷媒吸入通路内を冷媒が流通する。したがって、インバータの冷却を効果的かつ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係るハイブリッド圧縮機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 ハイブリッド圧縮機
1a ハウジング
2 第1圧縮機構
3 第2圧縮機構
4、7、21、24 端板
5、8、22、25 渦巻体
6、23 固定スクロール
9、26 可動スクロール
10、27 駆動軸
11、28 クランク機構
12、29 クランクピン
13、30 偏心ブッシュ
14、31 ドライブベアリング
15 第1駆動源としてのエンジン
16 クラッチ機構
17 冷媒吸入通路
18、37 吐出孔
19 吐出通路
20 吐出室
32 第2駆動源としての内蔵電動モータ
33、34 ボールカップリング
35 回転子
36 固定子
39 吐出弁
40 インバータ
41 温度センサ
42 空調制御装置
43 第1圧縮機構の吸入室
44 第2圧縮機構の吸入室
45 収容室
46 壁
46a 壁面
47 モータ駆動回路
48 制御部
49、51、52 通路
50 モータ室

Claims (6)

  1. 車両用原動機のみにより駆動される第1圧縮機構と、内蔵電動モータのみにより駆動される第2圧縮機構と、モータ駆動回路と制御回路とを有し前記内蔵電動モータの駆動を制御するインバータとを備え、該インバータの少なくともモータ駆動回路を、圧縮機のハウジング内に形成された冷媒吸入通路の壁に近接して配置したことを特徴とするハイブリッド圧縮機。
  2. 前記冷媒吸入通路が少なくとも第2圧縮機構に冷媒を導入する冷媒吸入通路からなる、請求項1のハイブリッド圧縮機。
  3. 前記冷媒吸入通路が第1圧縮機構と第2圧縮機構の双方に冷媒を導入する共通の冷媒吸入通路に構成されている、請求項1または2のハイブリッド圧縮機。
  4. 前記冷媒吸入通路が、内蔵電動モータのモータ室、第2圧縮機構の吸入室、第1圧縮機構の吸入室への順路に構成されている、請求項3のハイブリッド圧縮機。
  5. 前記インバータに、該インバータの少なくともモータ駆動回路の温度を検出する検出手段が設けられており、該手段の検出信号に基づいて車両空調制御装置により前記車両用原動機および/または内蔵電動モータの駆動が制御される、請求項1ないし4のいずれかに記載のハイブリッド圧縮機。
  6. 前記第1圧縮機構と第2圧縮機構とが、スクロール型圧縮機構であり、前記両圧縮機構の固定スクロールが背中合せに一体に形成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載のハイブリッド圧縮機。
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