JP3988350B2 - カップ式自動販売機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカップ式自動販売機に関し、特に、カップ積層体がカップ分離部へ移動するときの姿勢を安定させ、カップ積層体の移動をスムーズにしたカップ式自動販売機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のカップ式自動販売機として、飲料を受容するカップをS、M、Lのサイズ毎に垂直方向に積層して収容するカップ収容部を有するものがある。このカップ収容部によると、カップ式飲料の販売要求があるとカップ収容部にカップサイズ毎に設けられるカップ払い出し部を駆動して販売する飲料に応じたサイズのカップ積層体から最下部の1個を分離して販売口に供給している。
【0003】
カップ積層体から1個のカップを分離して供給するカップ払い出し部として、例えば、特開平6−92463号公報に開示されるものがある。このカップ払い出し部によると、カップの鍔部を保持する第1および第2の爪を有するカップ分離用カムを環状に配置して形成されており、カップ分離用カムを所定の角度で往復回動させると第1および第2の爪の連携動作に基づいてカップ積層体の最下位にあるカップが分離されて供給される。
【0004】
図8は、従来のカップ収容部を示し、S、M、Lのサイズ毎に積層された補充用のカップ積層体5がカップ払い出し部8A(Lサイズ用)、8B(Mサイズ用)、8C(Sサイズ用)の周囲に循環可能に収容されている。このカップ収容部2は、カップ積層体5を循環させる無端状のコンベア9と、ヒンジ11によって開閉自在に支持されてカップ収容部にカップ積層体5を補充するときに開閉される一対の補充扉12と、一方の補充扉12に設けられてコンベア9上のカップ積層体5をカップサイズに応じた所定のカップ払い出し部8A、8B、8Cに水平移動させるカップ移動機構10A、10B、10Cを有する。
【0005】
上記したカップ収容部では、カップ収容部2内に複数のカップを縦方向に積み重ねた補充用のカップ積層体5をカップサイズ毎に収容しており、カップ払い出し部8A、8B、8Cにセットされたカップが無くなるとカップ払い出し部に設けられるセンサによって販売制御部にカップ売り切れ信号が出力され、このカップ売り切れ信号に基づいてカップ収容部2内に設けられるカップ移動機構10A、10B、10Cを駆動することによって売り切れを生じたカップ払い出し部8A、8B、8Cに所定のサイズの補充用のカップ積層体5を移動させて補充している。このようなカップ移動機構10A、10B、10Cとして、複数のリンクをピン接続した平行定規機構が広く知られている。
【0006】
図9は、カップ移動機構10Aを側面より示し、ピン14によってカップ収容部2に設けられる支持部15に回動自在に支持されるリンク16A、16Bと、ピン17A、17Bによってリンク16A、16Bの自由端に回動自在に支持される押し出し部材18と、ピン22によってリンク16Aと接合されるリンク20と、ピン19によってリンク20と接合され、カップ収容部2の内壁に沿って垂直方向に駆動される駆動スライダ21を有し、駆動スライダ21には図示しない駆動力伝達部材によって駆動力を伝達される駆動力伝達部21Aが設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来のカップ式自動販売機によると、カップ収容部内にカップ移動機構を設けているので、カップ収容部が大型化し、カップ式自動販売機の小型化を図るうえで障害となる。このカップ収容部の小型化を実現するためにカップ移動機構を薄型化すると、図10(a)に示すようにリンク16Aの回動軸となるピン14と、ピン14を中心に回動するピン22との水平距離X1が小になり、このことによってピン14を支点としてリンク16Aを時計方向に図10(b)に示す状態まで回動させるのに大なる駆動力Fが必要となる。
【0008】
また、カップ積層体5を押し出し部材18によって押して移動させるとき、押し出し部材18はほぼ垂直状態で移動し、ほぼ垂直状態のカップ積層体5を押すため、カップ積層体5の姿勢が安定せず、カップ積層体5の姿勢の変化によるカップ積層体移送時の負荷の変動、カップ積層体の倒れにより、カップ積層体が移動通路に詰まる虞があり、さらに、カップ移動機構の小型化によって補充用のカップ積層体とカップ移動機構が接近し、カップ積層体の循環時にカップ移動機構と接触するとカップの変形、循環不能が生じるという問題がある。
【0009】
従って、本発明の目的は、カップ積層体の詰まり、変形や循環不能を生じることなくカップ積層体を移動でき、小さな駆動力でカップ移動機構を駆動して小型化を実現できるカップ式自動販売機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため創作されたものである。
【0011】
請求項1は、複数のカップを縦方向に積み重ねたカップ積層体から下端のカップを分離して飲料供給部へ供給するカップ分離部に所定の位置にあるカップ積層体を押し出して補充するカップ補充装置を備えたカップ式自動販売機において、前記カップ補充装置は、前記カップ積層体をカップ分離部へ前下がりに傾斜させて押し出すカップ式自動販売機である。
【0012】
請求項2は、複数のカップを縦方向に積み重ねたカップ積層体から下端のカップを分離して飲料供給部へ供給するカップ分離部に所定の位置にあるカップ積層体を押し出して補充するカップ補充装置を備えたカップ式自動販売機において、前記カップ補充装置は、前記カップ積層体を前記所定の位置から前記カップ分離部へ押し出す押し出し部材と、回転的に支持された一端を中心にして所定の方向に回転することにより前記押し出し部材に回転的に結合した他端によって前記押し出し部材に前記カップ積層体を押し出させる上リンクおよび下リンクと、前記上リンクまたは下リンクの前記一端と前記他端の間の所定の位置に設けられ、前記押し出し部材の押し出し方向と垂直な方向の成分を含んだ駆動力を受けて前記上リンクおよび下リンクを前記所定の方向に回転させる回転力発生手段とを備え、前記上リンクは前記下リンクより短いカップ式自動販売機である。
【0013】
請求項3は、複数のカップを縦方向に積み重ねたカップ積層体から下端のカップを分離して飲料供給部へ供給するカップ分離部に所定の位置にあるカップ積層体を押し出して補充するカップ補充装置を備えたカップ式自動販売機において、前記カップ補充装置は、前記カップ積層体を前記所定の位置から前記カップ分離部へ押し出す押し出し部材と、回転的に支持された一端を中心にして所定の方向に回転することにより前記押し出し部材に回転的に結合した他端によって前記押し出し部材に前記カップ積層体を押し出させる上リンクおよび下リンクと、前記上リンクまたは下リンクの前記一端と前記他端の間の所定の位置に設けられ、前記押し出し部材の押し出し方向と垂直な方向の成分を含んだ駆動力を受けて前記上リンクおよび下リンクを前記所定の方向に回転させる回転力発生手段とを備え、前記押し出し部材のカップ押し出し面は前下がりに傾斜しているカップ式自動販売機である。
【0014】
請求項4は、請求項2または請求項3に従属し、前記回転力発生手段は、前記押し出し部材の押し出し方向と垂直な方向の成分を含んだ駆動力を発生する駆動スライダと、一端が前記駆動スライダと回転的に結合するとともに他端が前記上リンクまたは下リンクと前記所定の位置において所定の角度で傾斜したガイド溝と前記ガイド溝内を変位するピンとの組み合わせによって結合する他のリンクによって構成されるカップ式自動販売機である。
【0015】
請求項5は、請求項4に従属し、前記上リンク、下リンクおよび他のリンクは、前記駆動スライダから前記駆動力を受けないとき、前記所定の方向と反対の方向へ回転力を発生するように重心の位置が設定されているカップ式自動販売機である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態のカップ式自動販売機を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の実施の形態のカップ式自動販売機を示し、カップ式自動販売機は、本体1の内部上方に収容されるカップ収容部2と、S、M、Lのカップサイズに応じてカップ収容部2の側壁内部に設けられる後述するカップ移動機構と、カップ収容部2内にS、M、Lのカップサイズ毎に設けられ、カップ積層体から1個のカップを分離する複数のカップ払い出し部(図示せず)の下部に設けられるカップ落下口3A、3B、3Cと、カップ落下口3A、3B、3Cに対応して横長に形成され、全体が偏平のホッパー状に形成されたカップシュート4と、カップシュート4を介して供給されるカップ5Aが配置されるカップステージ6と、カップステージ6の下部に配置され、カップ5Aからこぼれた飲料等を受容する排水バケツ7を備えている。
【0018】
図2は、カップ収容部2を示し、カップ収容部2は、S、M、Lのサイズ毎に複数のカップが積層された補充用のカップ積層体5がカップ分離部であるカップ払い出し部8A(Lサイズ用)、8B(Mサイズ用)、8C(Sサイズ用)の周囲に循環可能に収容されている。このカップ収容部2は、カップ積層体5を循環させる無端状のコンベア9と、ヒンジ11によって開閉自在に支持されてカップ収容部2にカップ積層体5を補充するときに開閉される一対の補充扉12と、一方の補充扉12に設けられてコンベア9上のカップ積層体5をカップサイズに応じた所定のカップ払い出し部8A、8B、8Cに水平移動させるカップ補充装置であるカップ移動機構10A、10B、10Cと、補充扉12の内側でカップ側に突出したカップ移動機構10A、10B、10Cと略同一面となるように設けられる隙間部材13を備えている。
【0019】
図3は、カップ移動機構10Aの側面図、図4(a)は、カップ移動機構10Aの下部の拡大図であり、ピン14によって固定部であるカップ収容部2の補充扉12の側壁121に設けられる支持部15に回動自在に支持される下リンク16Aと、ピン17Aによって下部が下リンク16Aの自由端に回動自在に支持され、断面コの字型の部材で形成される押し出し部材18と、ピン22によって下リンク16Aと接合される他のリンクであるリンク20と、リンク20に設けられてピン22を所定の方向に移動可能に保持するガイド溝23と。ピン19によってリンク20と接合され、側壁121に沿って垂直方向に駆動される駆動スライダ21によって下部のリンク機構を形成している。駆動スライダ21には図示しない駆動力伝達部材によって駆動力を伝達される駆動力伝達部21Aが設けられている。
【0020】
また、ピン14によって固定部であるカップ収容部2の補充扉12の側壁121に設けられる支持部15に回動自在に支持される上リンク16Bと、ピン17Bによって上部が上リンク16Bの自由端に回動自在に支持される押し出し部材18とによって上部のリンク機構を形成している。そして、下リンク16Aの長さは上リンク16Bの長さより長く、下リンク16Aのピン14とピ17Aとの間隔は、上リンク16Bのピン14とピン17Bとの間隔より長く形成されてている。
【0021】
また、他のカップ移動機構10B、10Cについても同様の構成を有する。
【0022】
押し出し部材18が図4(a)に図示する位置(待機位置)にあるとき、カップ移動機構10Aの重心(同図においては重心の水平方向位置を示す)は、ピン14、22、および19より紙面左側で距離X2の位置するように配置される。この状態では、リンク16Aに押し出し部材18およびリンク16Aの自重に基づいてピン14を中心とする反時計方向の回転力が付与されることにより押し出し部材18が側壁121側に押し付けられる。
【0023】
図4(b)は、駆動力伝達部21Aに駆動力を付与して駆動スライダ21を垂直方向に距離dほど移動させた状態であり、駆動スライダ21とともにリンク20が上昇することによってピン22をガイド溝23に沿って押し出し部材18側に移動させる。このことによって支点となるピン14とピン22との水平距離がX3に拡大し、ピン14を中心として下リンク16Aを回転させるモーメント(駆動力F×水平距離X)が大になる。
【0024】
図4(c)は、図4(a)に示す状態のピン22とガイド溝23の位置関係を示し、カップ移動機構が待機位置にあるときにはリンク20の自重が作用することによってリンク16Aに設けられるピン22がガイド溝23の最上部に位置する。
【0025】
図4(d)は、図4(b)に示す状態のピン22とガイド溝23の位置関係を示し、リンク20を駆動力Fに基づいて垂直方向(上方)に移動させると、下リンク16Aに設けられるピン22はガイド溝23のエッジに沿って図示する位置に移動する。下リンク16Aはピン14によって支持部15に軸接合されているので、ピン22はガイド溝23に沿って移動するとき垂直方向への変位は生じず、矢印で示す水平方向にのみ変位する。この変位に基づいて下リンク16Aにピン14を軸とした時計方向の回転力が発生する。
【0026】
本実施の形態では、下リンク16Aにピン22を設け、リンク20にガイド溝23を設けているが、リンク16Aにガイド溝23を設け、リンク20にピン22を設ける構成としてもよい。
【0027】
図5は、カップ収容部の上面側から見たカップ移動機構を示し、カップ移動機構10A、10B、10Cの押し出し部材18は、例えば金属板を折曲して形成したもの、或いは樹脂にて形成したものであり、カップ積層体5と接触する角部が曲面で形成されており、このことによってカップ積層体5に押し出し部材18が接触してもカップの変形が生じないようになっている。また、角部を曲面で形成する代わりに面取りを行っても良い。また、カップ移動機構10A、10B、10Cは、隙間部材13によって押し出し部材18のカップ接触側を同一面化しており、この隙間部材13を設けることで隣接するカップ移動機構との間にカップ積層体5がはまり込んで循環不能になることを防止する。
【0028】
図6は、上記したカップ移動機構の動作を簡略化して示した説明図であり、図6(a)は待機状態の説明図である。カップ積層体5(Lサイズカップ)はコンベア9上に載置されている。また、カップ移動機構10Aは支持部15に沿って垂直方向に一線化された状態にあり、押し出し部材18のカップ積層体5側の面が図示しない隙間部材と同一面化した状態にある。カップ払い出し部8Aにセットされたカップが無くなると、図示しないセンサよって販売制御部にカップ売り切れ信号が出力され、販売制御部は売り切れを生じたカップ払い出し部8Aに応じた位置に補充用のカップ積層体5が配置されるようにコンベア9を駆動する。
【0029】
図6(b)は、カップ移動機構10Aの駆動時の状態を示し、駆動スライダ21に図示しない駆動部材で押し上げ力を付与して垂直方向に押し上げることによってピン19で接合されたリンク20のピン22がガイド溝23に沿って溝内左方に移動し、ピン22をガイド溝23の形状に応じた距離X3だけ水平方向左側に移動させる。この移動に基づいてピン14を中心とした時計方向への回転力が下リンク16Aに付与される。この回転力は押し出し部材18を介して上リンク16Bにも伝達されることにより上リンク16Bを下リンク16Aと連動して回動させる。
【0030】
押し出し部材18は、上リンク16Aおよび下リンク16Bのピン14を中心とする回動に基づいて紙面左側に平行移動する。ここで、下リンク16Aの長さ、すなわちピン14とピン17Aとの間隔は上リンク16Bの長さ、すなわちピン14とピン17Bとの間隔より長いため、下リンク16Aのピン17Aは上リンク16Bのピン17Bよりカップ積層体5方向へ多く移動する。このため、押し出し部材18の下部は、上部より多く移動し、押し出し部材18は前下がりに傾斜しつつ、カップ積層体5方向へ移動する。
【0031】
押し出し部材18の移動によって、先ず、押し出し部材18の下端がカップ積層体の下部に当接し、押し出し部材18がさらに移動するとカップ積層体5は、押し出し部材18方向へ倒れ、押し出し部材18に斜めに支持された状態でコンベア9からカップ払い出し部8Aに平行移動する。そして、カップ積層体5は、カップ払い出し部8Aの所定の位置まで移動すると、矢印に示したように下方に落下してカップ払い出し部8Aに支持される。カップ積層体5の移動後、駆動スライダ21に付与される押し上げ力を開放すると、押し上げ部材18、下リンク16A、および上リンク16Bの自重によってピン14を中心とする反時計方向の回転力が下リンク16Aおよび上リンク16Bに付与され、リンク16A、16Bが図6(a)に示す待機位置へ回動する。待機位置ではカップ移動機構10Aの重心がピン14、22、および19より水平方向左側に位置しているので、カップ移動機構10Aの自重に基づいてピン14を中心とする反時計方向の回転力が付与されており、このことによってカップ移動機構10Aを構成する下リンク16Aおよび上リンク16B、押し出し部材18、リンク20、駆動スライダ21が垂直方向に直線状に格納される。
【0032】
駆動スライダ21に押し上げ力を付与する駆動部材として、例えば、モータによって駆動されるカム部材を用いることができる。
【0033】
上記したカップ式自動販売機によると、カップ移動機構10A、10B、10Cの駆動初期に駆動スライダ21の押し上げに基づいてリンク20を押し出し部材18の回動側に突出させるようにしたので、カップ移動機構10A、10B、10Cを薄型化しても小さな駆動力で押し出し部材18を駆動することが可能になる。また、押し出し部材18が非駆動となる待機状態では、カップ移動機構10A、10B、10Cの重心位置とピン14、19、および22の配置に基づいて押し出し部材18を固定系側に押圧する力が付与されることから押し出し部材18がカップ積層体5側に突出しないようにすることができる。カップ収容部2の小型化によってカップ積層体5とカップ移動機構10A、10B、10Cとが接触することによるカップの変形、循環不能の発生を極力防止できる。
【0034】
また、押し出し部材18は前下がりに傾斜した状態で移動し、押し出し部材18の下端がカップ積層体5の下部に当接し、傾斜している押し出し部材18がさらに移動するとカップ積層体5が押し出し部材18方向へ倒れ、押し出し部材18に斜めに支持される。このため、カップ積層体5のふらつきを回避して、カップ積層体5を安定した状態でコンベア9からカップ払い出し部8Aにスムーズに平行移動させることができ、この結果、カップ積層体5の詰まり、変形や循環不能を一層確実に回避することができる。
【0035】
さらに、下リンク16Aを上リンク16Bより長くすることで、容易に押し出し部材18を傾斜した状態で移動させることができる。
【0036】
以下、本発明の第2の実施の形態を図7に基づいて詳細に説明する。なお、図7において、上記第1の実施の形態と同様の構成のものには同様の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0037】
カップ移動機構10Dの上下リンク16Cは同じ長さであり、それぞれのリンク16Cのピン14とピン17Cとの間隔は等しい。また、押し出し部材18Aのカップ積層体5側面、すなわち、カップ押し出し面28は、前下がりに傾斜して形成されている。
【0038】
以下、カップ移動機構10Dの動作について、説明する。
【0039】
図7(a)に示した待機状態のカップ移動機構10Dの駆動スライダ21に図示しない駆動部材で押し上げ力を付与して垂直方向に押し上げることによって、上記第1の実施の形態と同様に、ピン14を中心とした時計方向への回転力が下側のリンク16Cに付与される。この回転力は押し出し部材18Aを介して上側のリンク16Cにも伝達されることによりそれぞれのリンク16Cを連動して回動させる。
【0040】
押し出し部材18Aは、それぞれのリンク16Cのピン14を中心とする回動に基づいて紙面左側に平行移動する。ここで、それぞれのリンク16Cの長さ、すなわちピン14とピン17Cとの間隔は等しいため、押し出し部材18Aは、カップ積層体5方向へ水平に平行移動する。
【0041】
押し出し部材18Aが移動すると、カップ押し出し面は28は、前下がりに傾斜して形成されているので、押し出し部材18Aの下端がカップ積層体5の下部に当接し、押し出し部材18Aがさらに移動するとカップ積層体5が押し出し部材18A方向へ倒れ、図7(b)に示したように、押し出し部材18Aのカップ押し出し面28に斜めに支持された状態でコンベア9からカップ払い出し部8Aに平行移動する。カップ積層体5の移動後、駆動スライダ21に付与される押し上げ力を開放すると、押し上げ部材18A、下リンク16A、および上リンク16Bの自重によってピン14を中心とする反時計方向の回転力が下リンク16Aおよび上リンク16Bに付与され、リンク16A、16Bが待機位置へ回動する。待機位置では、上記第1の実施の形態と同様に、カップ移動機構10Cの自重に基づいてピン14を中心とする反時計方向の回転力が付与されており、このことによってカップ移動機構10cを構成するそれぞれのリンク16Cおよび押し出し部材18A、リンク20、駆動スライダ21が垂直方向に直線状に格納される。
【0042】
上記した第2の実施の形態によると、上記第1の実施の形態と同様に、カップ移動機構10Dを薄型化しても小さな駆動力で押し出し部材18Aを駆動することが可能になる。また、押し出し部材18Aが非駆動となる待機状態では、カップ移動機構10Dの重心位置とピン14、19、および22の配置に基づいて押し出し部材18を固定系側に押圧する力が付与されることから押し出し部材18Aがカップ積層体5側に突出しないようにすることができる。カップ収容部2の小型化によってカップ積層体5とカップ移動機構10Dとが接触することによるカップの変形、循環不能の発生を極力防止できる。
【0043】
また、押し出し部材18Aのカップ押し出し面28は前下がりに傾斜しているので、押し出し部材18Aの移動にともない、下端がカップ積層体5の下部に最初に当接し、押し出し部材18がさらに移動するとカップ積層体5が押し出し部材18A方向へ倒れ、カップ押し出し面28に斜めに支持され、カップ積層体5を安定した状態でコンベア9からカップ払い出し部8Aにスムーズに平行移動させることができ、この結果、カップ積層体5の詰まり、変形や循環不能を一層確実に回避することができる。
【0044】
さらに、押し出し部材18Aのカップ押し出し面28を傾斜面にすることによって、容易にカップ積層体5を傾斜した状態で支持しつつ移動させることができ、且つ、上下のリンク16Cを共通化することができる。
【0045】
なお、本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、上記の実施の形態では、3種類のカップサイズ(S、M、L)のカップ積層体を収容するカップ収容部2の構成について説明したが、単一のサイズのカップ積層体を収容するカップ収容部に適用しても良く、更に多種類のカップ積層体を収容するカップ収容部に適用することもできる。
【0046】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明によると、カップ補充装置は、前記カップ積層体をカップ分離部へ前下がりに傾斜させて押し出すので、カップ積層体を斜めにして安定した状態でカップ分離部へスムーズに平行移動させることができ、この結果、カップ積層体の詰まり、変形や循環不能を確実に回避することができる。
【0047】
請求項2にかかる発明によると、小さな駆動力でカップ移動機構を駆動でき、カップの変形や循環不能を生じることなく小型化を実現することができ、また、カップ補充装置の上リンクは下リンクより短いので、カップ積層体は前下がりに傾斜した状態で移動してきた押し出し部材に斜めに支持され、カップ積層体を安定した状態でカップ分離部にスムーズに平行移動させることができ、この結果、カップ積層体の詰まり、変形や循環不能を一層確実に回避することができる。
【0048】
また、下リンクを上リンクより長くすることで、容易に押し出し部材を傾斜した状態で移動させることができる。
【0049】
請求項3に係る発明によると、小さな駆動力でカップ移動機構を駆動でき、カップの変形や循環不能を生じることなく小型化を実現することができ、また、カップ補充装置の押し出し部材のカップ押し出し面は前下がりに傾斜しているので、カップ積層体を押し出し部材の前下がりに傾斜したカップ押し出し面によって斜めに支持し、カップ積層体を安定した状態でカップ分離部にスムーズに平行移動させることができ、この結果、カップ積層体の詰まり、変形や循環不能を一層確実に回避することができる。
【0050】
押し出し部材のカップ押し出し面を傾斜面にすることによって、容易にカップ積層体を傾斜した状態で支持しつつ移動させることができ、且つ、上下のリンクを共通化することができる。
【0051】
請求項4に係る発明によると、カップ移動機構の駆動初期に駆動スライダの押し上げに基づいて他のリンクを押し出し部材の回動側に突出させるので、カップ移動機構を薄型化しても小さな駆動力で押し出し部材を駆動することができる。
【0052】
請求項5に係る発明によると、押し出し部材が非駆動となる待機状態では、カップ移動機構の重心位置と各ピンの配置に基づいて押し出し部材を固定系側に押圧する力が付与され、この結果、押し出し部材、特に傾斜面を有した押し出し部材がカップ積層体側に突出しないようにすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るカップ式自動販売機を示す斜視図である。
【図2】本発明のカップ収容部を示す上面図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るカップ移動機構の側面図である。
【図4】(a)は、カップ移動機構の待機状態における部分的な説明図である。
(b)は、カップ移動機構の駆動初期における部分的な説明図である。
(c)は、(a)に示すカップ移動機構の軸接合状態を示す説明図である。
(d)は、(b)に示すカップ移動機構の軸接合状態を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の形態に係るカップ移動機構の部分的な上面図である。
【図6】(a)は、本発明の実施の形態に係るカップ移動機構の待機状態を示す説明図である。
(b)は、本発明の実施の形態に係るカップ移動機構の駆動時の状態を示す説明図である。
【図7】(a)は、本発明の他の実施の形態に係るカップ移動機構の待機状態を示す説明図である。
(b)は、本発明の他の実施の形態に係るカップ移動機構の駆動時の状態を示す説明図である。
【図8】従来のカップ収容部の上面図である。
【図9】従来のカップ移動機構の側面図である。
【図10】(a)は、従来のカップ移動機構の待機状態における部分的な説明図である。
(b)は、従来のカップ移動機構の駆動時の状態における部分的な説明図である。
【符号の説明】
1 本体
2 カップ収容部
3A カップ落下口
3B カップ落下口
3C カップ落下口
4 カップシュート
5 カップ積層体
5A カップ
6 カップステージ
7 排水バケツ
8A カップ払い出し部
8B カップ払い出し部
8C カップ払い出し部
9 コンベア
10A カップ移動機構
10B カップ移動機構
10C カップ移動機構
10D カップ移動機構
11 ヒンジ
12 補充扉
13 隙間部材
14 ピン
15 支持部
16A リンク
16B リンク
16C リンク
17A ピン
17B ピン
18 押し出し部材
18A 押し出し部材
19 ピン
20 リンク
21 駆動スライダ
21A 駆動力伝達部
22 ピン
23 ガイド溝

Claims (5)

  1. 複数のカップを縦方向に積み重ねたカップ積層体から下端のカップを分離して飲料供給部へ供給するカップ分離部に所定の位置にあるカップ積層体を押し出して補充するカップ補充装置を備えたカップ式自動販売機において、
    前記カップ補充装置は、前記カップ積層体をカップ分離部へ前下がりに傾斜させて押し出すことを特徴とするカップ式自動販売機。
  2. 複数のカップを縦方向に積み重ねたカップ積層体から下端のカップを分離して飲料供給部へ供給するカップ分離部に所定の位置にあるカップ積層体を押し出して補充するカップ補充装置を備えたカップ式自動販売機において、
    前記カップ補充装置は、前記カップ積層体を前記所定の位置から前記カップ分離部へ押し出す押し出し部材と、回転的に支持された一端を中心にして所定の方向に回転することにより前記押し出し部材に回転的に結合した他端によって前記押し出し部材に前記カップ積層体を押し出させる上リンクおよび下リンクと、前記上リンクまたは下リンクの前記一端と前記他端の間の所定の位置に設けられ、前記押し出し部材の押し出し方向と垂直な方向の成分を含んだ駆動力を受けて前記上リンクおよび下リンクを前記所定の方向に回転させる回転力発生手段とを備え、前記上リンクは前記下リンクより短いことを特徴とするカップ式自動販売機。
  3. 複数のカップを縦方向に積み重ねたカップ積層体から下端のカップを分離して飲料供給部へ供給するカップ分離部に所定の位置にあるカップ積層体を押し出して補充するカップ補充装置を備えたカップ式自動販売機において、
    前記カップ補充装置は、前記カップ積層体を前記所定の位置から前記カップ分離部へ押し出す押し出し部材と、回転的に支持された一端を中心にして所定の方向に回転することにより前記押し出し部材に回転的に結合した他端によって前記押し出し部材に前記カップ積層体を押し出させる上リンクおよび下リンクと、前記上リンクまたは下リンクの前記一端と前記他端の間の所定の位置に設けられ、前記押し出し部材の押し出し方向と垂直な方向の成分を含んだ駆動力を受けて前記上リンクおよび下リンクを前記所定の方向に回転させる回転力発生手段とを備え、前記押し出し部材のカップ押し出し面は前下がりに傾斜していることを特徴とするカップ式自動販売機。
  4. 前記回転力発生手段は、前記押し出し部材の押し出し方向と垂直な方向の成分を含んだ駆動力を発生する駆動スライダと、一端が前記駆動スライダと回転的に結合するとともに他端が前記上リンクまたは下リンクと前記所定の位置において所定の角度で傾斜したガイド溝と前記ガイド溝内を変位するピンとの組み合わせによって結合する他のリンクによって構成される請求項2または請求項3に記載のカップ式自動販売機。
  5. 前記上リンク、下リンクおよび他のリンクは、前記駆動スライダから前記駆動力を受けないとき、前記所定の方向と反対の方向へ回転力を発生するように重心の位置が設定されている構成の請求項4に記載のカップ式自動販売機。
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