JP3496034B2 - カップ供給装置 - Google Patents

カップ供給装置

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JP3496034B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカップ供給装置に関
し、特に、複数のカップを積層したカップ積層体から1
個のカップを分離するカップドロッパへの補充動作、お
よび補充されたカップを保護するカップサポートの開閉
動作を共通の駆動源で駆動できるようにしたカップ供給
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカップ式自動販売機は、複数のサ
イズのカップをサイズ毎に積層して複数のカップ供給部
に収容したカップ供給装置を有しており、販売要求があ
ると飲料に応じたカップを収容されているカップ供給部
で1つのカップを分離して販売口内のカップステージに
供給している。このカップ供給装置のカップ供給部に
は、収容されたカップが倒れたり崩れたりすることのな
いようにカップの外周を覆うカップサポートが設けられ
ている。
【0003】図10(a)は、従来のカップ供給装置に
おけるカップサポートを示し、紙面奥方向に複数のカッ
プ(約80〜100個)を積層したカップ積層体5Aを
図示する位置(押出し位置)から紙面左方向に押し出す
カップ押出し部材13Aと、カップ積層体5Aから1個
のカップを分離して紙面奥方向に供給するカップドロッ
パ8に位置して設けられるカップサポート9を有する。
カップサポート9は、軸92A、92Bを中心として回
動自在に支持される一対のサポート部材91A、91B
を有し、一対のサポート部材91A、91Bは軸92
A、92Bに設けられる図示しないスプリングによって
矢印F方向に付勢されている。
【0004】図10(b)では、カップ補充指令がある
と、カップ押出し部材13Aを駆動して押出し位置に配
置されているカップ積層体5Aをカップサポート9の方
向に移動させる。カップ積層体5Aは、カップサポート
9に当接するとカップサポート9を押し開いて更に移動
し、カップサポート9の内部に収容される。
【0005】図10(c)では、カップサポート9の内
部に収容されたカップ積層体5Aは、カップドロッパ8
内に落下するとともにカップサポート9によって包囲さ
れる。
【0006】図10(d)では、カップ押出し部材13
Aは、カップ積層体5Aの補充後に待機位置に戻る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のカップ
供給装置によると、カップ積層体の補充時にカップサポ
ートとカップ積層体が接触するため、カップが変形し、
カップドロッパでカップ分離動作を行うときにカップが
分離できなくなる恐れがある。これを避けるために、カ
ップ積層体の移動機構とカップサポートの開閉機構を設
けると、モータ、駆動力伝達部材、配線、回路基板等の
部品がそれぞれ必要になって部品数が増加し、構成が複
雑化するとともに装置コストが大になるという問題があ
る。
【0008】従って、本発明の目的は、カップの変形を
防止してカップ分離動作を的確に行わせ、かつ、部品数
の増加を抑制するとともに共通の駆動源から供給される
駆動力に基づいてカップサポートとカップドロッパを駆
動でき、装置コストを安価にすることができるカップ供
給装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、複数のカップを積層したカップ積層体から1
個のカップを分離して供給するカップ分離手段と、前記
カップ分離手段に収容された前記カップ積層体を包囲し
て前記カップ積層体の倒れを防止するために閉塞する閉
塞位置と、前記カップ積層体の収容部から前記カップ分
離手段へ供給される前記カップ積層体の通路を確保する
ために開放する開放位置の間で開閉運動を行うサポート
手段と、前記収容部から前記カップ積層体を押し出して
前記サポート手段の前記通路を通って前記カップ分離手
段に供給する押出手段と、所定の方向の往復運動を行う
往復運動部材、および前記往復運動部材の前記所定の方
向の運動を前記サポート手段の前記開閉運動に変換して
前記サポート手段を開閉させる変換部材を有した開閉手
段と、前記開閉手段の前記往復運動部材に往運動を行わ
せることによって前記変換部材を介して前記サポート手
段に前記開放位置を取らせ、前記押出手段に前記カップ
積層体を押し出させて前記カップ分離手段に供給させた
後、前記開閉手段の前記往復運動部材に復運動を行わせ
ることによって前記変換部材を介して前記サポート手段
に前記閉塞位置を取らせるとともに前記押出手段を原姿
勢に復帰させる駆動手段を備えたカップ供給装置を提供
する。
【0010】上記したカップ供給装置によると、サポー
ト手段の開動作、押出手段によるカップ積層体の移動お
よび収容、サポート手段の閉動作を共通の駆動源から供
給される駆動力に基づいて時系列的に行わせることがで
き、部品コストが大であるモータ等の部品を削減して装
置コストを安価にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のカップ供給装置を
図面を参照して詳細に説明する。
【0012】図1(a)は、本発明の第1の実施の形態
に係るカップ式自動販売機を示し、本体1の内部上方に
収容され、複数のカップを積層したカップ積層体から1
個のカップを分離して供給するカップドロッパ(図示せ
ず)を有するカップ収容部2と、カップ収容部の背面に
設けられて後述するカップサポートおよびカップ押出し
部に駆動力を伝達するカップ押出し部材駆動リンク13
Fおよびカップサポート駆動リンク15を収容したドア
部2Aと、カップ収容部2の下部に設けられるカップ落
下口3A、3B、および3Cと、カップ落下口3A、3
B、および3Cに対応して横長に形成され、全体が偏平
のホッパー状に形成されたカップシュート4と、カップ
収容部2からカップシュート4を介して供給されるカッ
プ5が配置されるカップステージ6と、カップステージ
6の下部に配置され、カップ5からこぼれた飲料等を受
容する排水バケツ7を有する。
【0013】図1(b)は、第1の実施の形態に係るカ
ップ収容部2を示し、カップ収容部2の内部中央に設け
られてカップ積層体5Aから1個のカップを分離して紙
面奥方向に供給するカップドロッパ8A、8B,および
8Cと、カップドロッパ8A、8B,および8Cに収容
されるカップ積層体5Aの外周を包囲し、カップ積層体
5Aの補充動作に同期して開閉可能に設けられるカップ
サポート9A、9B、および9Cと、補充用のカップ積
層体5Aが搭載されるカップ搭載部10と、カップ搭載
部10をカップドロッパ8A、8B,および8Cの周囲
に循環させる無端状のコンベア11と、ヒンジ12Aに
よって開閉自在に支持されてカップ収容部2の保守点検
時に開閉可能に設けられる扉12と、一方の扉12に設
けられてコンベア11上のカップ積層体5Aをカップサ
イズに応じた所定のカップドロッパ8A、8B,および
8Cに水平移動させるカップ押出し部材13Aと、カッ
プ押出し部材13Aを駆動する駆動力を伝達するリンク
13Fと、カップサポート9A、9B、および9Cを駆
動する駆動力を伝達するカップサポート駆動リンク15
を有する。
【0014】図2は、図1(b)のA−A部の断面を示
し、カップサポート9Bの上方にカップサポート駆動部
材16が取付けられている。このカップサポート駆動部
材16は、端部がピン形状に形成されたピン形状部16
bを有し、カップサポート9Bの上部に設けられるピン
ガイド90と係合している。また、扉12の上部に設け
られる支点16Aを軸として揺動可能に支持されてお
り、端部16aをカップサポート駆動リンク15で上方
に駆動することによってピン形状部16bが下降する。
この下降時にピンガイド90に形成されるガイド溝(後
述)の形状に基づいてカップサポート9Bが開くように
なっている。この支点16Aよりカップサポート駆動リ
ンク15側の部分は、図示しないスプリング等の弾性部
材で下方に付勢されており、このことによってカップサ
ポート9Bが非駆動状態であるときに閉じた状態となる
ようになっている。カップサポート駆動リンク15は、
カップ収容部2の下部に配置される駆動モータ(図示せ
ず)の回転力を水平方向の往復運動に変換して伝達する
スライダ17と、スライダ17の水平方向の往復運動に
基づいて駆動されるカム18で駆動部15Aを押し上げ
ることによって駆動される。カップ搭載部10は固定部
材10Aによってコンベア11に固定されており、図示
しないコンベア駆動モータでコンベア11を駆動するこ
とによってカップ搭載部10がカップドロッパの周囲を
循環する。カップドロッパ8Bは、本体80の内部に環
状に所定の間隔で配置される複数のコマ81と、コマ8
1を駆動するリングギヤ82を有する。また、図示しな
い他のカップドロッパ8Aおよび8Cについても同様の
構成を有する。
【0015】図3は、図1(b)のB−B部の断面を示
し、(a)は、カップ押出し部13の待機状態であり、
(b)は、カップ押出し部13がカップ積層体5Aをカ
ップドロッパ8Cに落とし込んだ状態である。カップ積
層体5Aを搭載したカップ搭載部10がカップドロッパ
8Bに隣接して配置されており、カップ積層体5Aをカ
ップドロッパ8Bの方向に移動させるカップ押出し部1
3が設けられている。このカップ押出し部13は、カッ
プ積層体5Aに当接するカップ押出し部材13Aと、カ
ップ押出し部材13Aとピン13Bでピン接合される平
行リンク13Cと、平行リンク13Cを固定部13Dを
軸として回動させるリンク13Eと、カム18によって
駆動されるカップ押出し部材駆動リンク13Fを有し、
カム18を駆動してカップ押出し部材駆動リンク13F
を上昇させることにより、カップ押出し部材13Aがカ
ップドロッパ8Bの方向に突出し、カップ積層体5Aが
矢印で示すようにカップドロッパ8Bに落とし込まれ
る。
【0016】図4は、カップサポート9Bを示し、
(a)は、カップサポート9Bが閉じられている状態
(カップ幅より開口部幅が小である状態)である。カッ
プサポート9Bは、軸92A、92Bを中心として回動
自在に支持される一対のサポート部材91A、91Bを
有し、一対のサポート部材91A、91Bは軸92A、
92Bに設けられる図示しないスプリングによって閉方
向に付勢されている。一対のサポート部材91A、91
Bの上部にはそれぞれピンガイド90が取り付けられて
おり、ピンガイド90にはピン形状部16bを誘導する
ためのガイド溝90Aが形成されている。このガイド溝
90Aは、一対のサポート部材91A、91Bで対称形
状となるように形成されている。
【0017】図4(b)は、カップサポート9Bを開い
た状態であり、駆動部15Aを押し上げてカップサポー
ト駆動部材16の端部16aを上昇させると、支点16
Aを軸としてピンガイド90と係合しているピン形状部
16bが下がり、このピン形状部16bがガイド溝90
Aの外側に接して移動することによって一対のサポート
部材91A、91Bが軸92A、92Bを中心として矢
印方向に開かれる。
【0018】また、一対のサポート部材91A、91B
を閉じるときはカップサポート駆動部材16の端部16
aを下降させると、支点16Aを軸としてピンガイド9
0と係合しているピン形状部16bが上がり、このピン
形状部16bがガイド溝90Aの内側に接して移動する
ことによって一対のサポート部材91A、91Bが軸9
2A、92Bを中心として閉方向に回動する。上記した
開閉動作は図示しない他のカップサポート9Aおよび9
Cについても同様である。
【0019】図5は、スライダ17およびカム18を示
し、(a)は、平面方向から見た状態、(b)は側面方
向から見た状態を示す。スライダ17は、図示しないカ
ップサポート駆動用の3枚のスライダ17L、17M、
および17Hを厚さ方向に積層して形成されており、カ
ム18を駆動するカム駆動板17Aと、カム駆動板17
Aに連結される連結板17Bと、スライダ17L、17
M、および17Hをカム19bによって水平方向に駆動
するカム駆動部19有し、スライダ17L、17M、お
よび17Hは図示しないスプリングによってカム19b
の方向に付勢されている。スライダ17Mには1枚の連
結板17Bが連結されており、スライダ17Lには2枚
の連結板17Bが連結されている。このカム駆動板17
Aと連結板17Bは同一の長さで形成されている。カム
駆動板17Aおよび連結板17Bは、矩形状のガイド溝
17Cを有し、このガイド溝17Cに配置される軸部材
17Dによって長さ方向に移動可能に支持されている。
また、カム駆動板17Aは、水平移動に基づいてカム1
8を押すカム押圧部17Eを有する。
【0020】カム18は、2つのカム部18aおよび1
8bを有する第1カム18Aと、カム部18cを有する
第2カム18Bを有し、第1カム18Aおよび第2カム
18Bはピン18Cによって固定系に回動自在に支持さ
れている。第2カム18Bは、第1カム18Aのカム部
18aが当接することによってピン18Cを軸として回
動する。
【0021】カム駆動部19は、ストッパ19A、コマ
19B、コマ19C、およびコマ19Dを同軸的に配置
してフレーム19Eに回転自在に固定されている。コマ
19Cは側面に形成される突起19aと、スライダ17
L、17M、および17Hを駆動するカム部19bを有
し、突起19aはコマ19Dの内周部に形成される突起
19c(図示せず)と係合している。
【0022】このカム駆動部19は、トルク伝達部20
を介して伝達される回転力の回転方向に応じてコマ19
Cとコマ19Dとが結合または非結合となり、コマ19
Cとコマ19Dとが結合状態であるときカップ補充動作
が行われる。また、コマ19Cとコマ19Dとが非結合
状態であるとき駆動位置選択動作が行われる。
【0023】図6(a)は、カム駆動部19の駆動位置
選択動作を示し、コマ19Dがa方向に回転することに
よりコマ19Cはトルク伝達部20を介して伝達される
回転力に基づいて非駆動の状態でL,M,Hの順に垂直
方向に変位し、H位置からL位置に降下する。同図にお
いては、コマ19CがH位置に配置されている。
【0024】図6(b)は、カム駆動部19のカップ補
充動作を示し、コマ19Dがb方向に回転することによ
りコマ19Cはトルク伝達部20を介して伝達される回
転力に基づいて回転する。同図においては、コマ19C
のカム部19bがH位置のスライダ17Hを押すことに
よってカム部19bの偏心量に応じた移動量dを発生さ
せている。
【0025】図7は、カム駆動部19を分解して示し、
フレーム19E(図示せず)に固定され、垂直面および
傾斜面からなる鋸刃状の係合突起(以下、係合突起とい
う)19dを下部に環状に形成されるストッパ19A
と、ストッパ19Aの係合突起19dと係合する係合突
起19eを有するコマ19Bと、外周部に設けられるス
プライン19g、コマ19Bに形成されるくし歯状の環
状突起19fと係合するくし歯状の環状突起19h、お
よび下部に環状に形成される係合突起19iを有するコ
マ19Fと、コマ19Bとコマ19Fによって挟持され
るスプリング19Gと、突起19a、カム部19b、ス
プライン19jを有するコマ19Cと、コマ19Bとコ
マ19Cとの間に装着されてコマ19Cを下方に付勢す
るスプリング19kと、外周部の所定の位置に設けられ
るスイッチ操作用の突起19l、19m、および19
n、内周部に設けられてコマ19Cの突起19aと係合
する突起19cを有し、コマ19Cを収容するコマ19
Dと、コマ19Dのピン係合溝19o(後述)と係合ピ
ン21Bによって係合し、駆動モータ22の回転に基づ
く回転力をコマ19Dに伝達して回転させる回転軸21
Aと、コマ19Dに設けられる突起19l、19m、お
よび19nと接触するスイッチ板23aによって操作さ
れることにより通電停止信号を発生するスイッチ23
A、23B、および23Cを有する。このスイッチ23
A、23B、および23Cに代わる他の構成として、例
えば、ロータリーエンコーダでコマ19Dの回転量を検
出し、所定の回転量となったときに通電停止信号を発生
する構成としても良い。
【0026】図8は、カム駆動部19の縦断面を示し、
説明を簡単にするためにフレーム19E、トルク伝達部
20、回転軸21A、係合ピン21Bを図示省略してい
る。コマ19Fは、係合突起19iが係合突起19pと
係合することによって一方向クラッチを形成しており、
ピン係合溝19oと係合する係合ピン21Bから回転力
を伝達されて回転するコマ19Dの回転方向に基づいて
結合(回転力を伝達する状態)あるいは非結合(回転力
を伝達しない状態)となる。また、コマ19Fは、環状
突起19hと環状突起19fとの係合に基づいてコマ1
9Dとの非結合動作時に垂直方向への変位を許容され
る。コマ19Cは、コマ19Bとの間に装着されたスプ
リング19kで下方に付勢されることにより、突起19
cに突起19aを密接させて垂直方向における所定の高
さ位置にカム部19bを配置する。また、コマ19Cの
下部にはストッパ19qが設けられており、スプライン
19jに沿ってスライドするコマ19Fが下部から外れ
ることを防止する。
【0027】以下、本発明のカップ供給装置の動作につ
いて説明する。以下の説明では、カップドロッパ8Cに
カップを補充する場合について説明する。
【0028】カップの売り切れが検出されると、カップ
式自動販売機の制御部(図示せず)から制御信号が出力
され、この制御信号に基づいてコンベア11が駆動され
てカップ積層体5Aをカップドロッパ8Cに押し出す押
出し位置で停止する。このことによって補充用のカップ
積層体5Aがカップドロッパ8Cに隣接した位置に配置
される。
【0029】カップ積層体5Aの配置後、駆動モータ2
2を回転させてカム駆動部19を第1の方向に回転駆動
することによりカム部19bをスライダ17Hの高さ位
置(H位置)に配置する。配置後、カム駆動部19を第
2の方向に回転駆動することによりカム部19bがスラ
イダ17Hを水平方向に移動させることによってカム1
8を駆動する。
【0030】図9(a)から(e)は、カム18の動作
を示し、(a)はカム18の待機状態を示す。この待機
状態において、カム18の第1カム18Aおよび第2カ
ム18Bはそれぞれカップサポート駆動リンク15の駆
動部15A、カップ押出し部材駆動リンク13Fと非接
触の状態にあり、このことによって駆動部15Aおよび
カップ押出し部材駆動リンク13Fが高さ位置H0に配
置される。また、第1カム18Aのカム部18aは第2
カム18Bに当接している。図9(b)以降では、説明
を容易にするためにスライダ17Hを図示省略してお
り、更に、カム部18aおよびカム部18bの駆動前の
位置を破線で示している。
【0031】図9(b)は、カム18の第1の駆動状態
を示し、スライダ17Hを紙面左方向に長さL1ほど移
動させると、ピン18Cを軸として第1カム18Aが時
計方向に回転し、カム部18aに当接している第2カム
18Bがピン18Cを軸として時計方向に回転する。第
2カム18Bは、ピン18Cを軸として回転することに
よってカム部18cで駆動部15Aを押し上げて高さ位
置H1Bに配置する。
【0032】図9(c)は、カム18の第2の駆動状態
を示し、スライダ17Hを紙面左方向に長さL2ほど移
動させると、ピン18Cを軸として第1カム18Aが更
に時計方向に回転し、カム部18aに当接している第2
カム18Bがピン18Cを軸として時計方向に回転す
る。第2カム18Bは、カム部18cで駆動部15Aを
更に押し上げて高さ位置H2Bに配置する。駆動部15A
を高さ位置H2Bに押し上げることによってカップサポー
ト9Cが開かれる。また、第1カム18Aのカム部18
bがカップ押出し部材駆動リンク13Fに当接する。
【0033】図9(d)は、カム18の第3の駆動状態
を示し、スライダ17Hを紙面左方向に長さL3ほど移
動させると、ピン18Cを軸として第1カム18Aが更
に時計方向に回転し、カップ押出し部材駆動リンク13
Fを高さ位置H1Aに配置する。カップ押出し部材駆動リ
ンク13Fを高さ位置H1Aに押し上げることによってカ
ップ押出し部材13Aがカップ積層体5Aの方向に突出
する。また、第2カム18Bは、カム部18aの側面で
支持されて反時計方向の回転を規制されることによって
カム部18cを高さ位置H2Bに保持することによりカッ
プサポート9Cが開かれた状態で保持される。
【0034】図9(e)は、カム18の第4の駆動状態
を示し、スライダ17Hを紙面左方向に長さL4(最大
量)ほど移動させると、ピン18Cを軸として第1カム
18Aが更に時計方向に回転し、カップ押出し部材駆動
リンク13Fを高さ位置H2Bに配置する。カップ押出し
部材駆動リンク13Fを高さ位置H2Bに押し上げること
によってカップ押出し部材13Aがカップ積層体5Aを
カップドロッパ8Cに落し込む。
【0035】カップ積層体5Aを落とし込んだ後は、第
1から第4の駆動状態について説明した逆の手順に基づ
いてカップ押出し部材駆動リンク13Fおよび駆動部1
5Aが駆動される。このことにより、カップ押出し部材
13Aが畳まれて待機位置に配置され、カップサポート
9Cが閉じられる。以上の動作は図示しないカップサポ
ート9Aおよび9Bの開閉動作、およびカップドロッパ
8Aおよび8Bについても同様である。
【0036】上記した構成によると、カム駆動部19に
設けられるカム部19bの回転に基づいてスライダ17
を水平方向に駆動して第1カム18Aおよび第2カム1
8bを有するカム18部を駆動するようにしたので、カ
ップ押出し部材駆動リンク13Fおよび駆動部15Aを
共通のモータの駆動力に基づいて時系列的に駆動するこ
とができ、その結果、モータの使用数を低減することが
できる。また、モータの使用数を低減することによって
構成の簡素化を図ることができ、組み立て作業性や保守
点検性が向上する。
【0037】また、カップサポート9Cの開閉動作、お
よびカップドロッパ8Cへのカップ積層体5Aの補充動
作をカム部19bの回転に同期して連続的に行うように
したので、カップ積層体5Aの補充時にカップサポート
とカップ積層体5Aが接触することがない。また、カッ
プ積層体5Aの補充動作を行わないときはピンガイド9
0のガイド溝90Aとカップサポート駆動部材16のピ
ン形状部16bの係合に基づいてカップサポートがロッ
クされるので不用意な開閉が防止される。その結果、カ
ップ補充動作の信頼性を向上させることができる。
【0038】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のカップ供給
装置によると、サポート手段に開放位置を取らせ、押出
手段にカップ積層体を押し出させてカップ分離手段に供
給させた後、開閉手段の往復運動部材に復運動を行わせ
ることによって変換部材を介してサポート手段に閉塞位
置を取らせるとともに押出手段を原姿勢に復帰させる駆
動手段を設けたため、カップの変形を防止してカップ分
離動作を的確に行わせ、かつ、部品数の増加を抑制する
とともに共通の駆動源から供給される駆動力に基づいて
カップサポートとカップドロッパを駆動でき、装置コス
トを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は、本発明の実施の形態に係るカップ式
自動販売機の斜視図 (b)は、本発明の実施の形態に係るカップ収容部の横
断面図
【図2】図1のA−A部におけるカップ収容部の縦断面
【図3】(a)は、図1のB−B部におけるカップ収容
部の縦断面図 (b)は、カップ押出し部材を駆動した状態を示す説明
【図4】(a)は、カップサポートを示す斜視図(閉状
態) (b)は、カップサポートを示す斜視図(開状態)
【図5】(a)は、本発明の実施の形態に係るスライダ
およびカムを示す平面図 (b)は、本発明の実施の形態に係るスライダおよびカ
ムを示す側面図
【図6】(a)は、カム駆動部の駆動位置選択動作を示
す説明図 (b)は、カム駆動部のカップ補充動作を示す説明図
【図7】本発明の実施の形態に係るカム駆動部の分解斜
視図
【図8】本発明の実施の形態に係るカム駆動部の縦断面
【図9】(a)から(e)は、本発明の実施の形態に係
るカムの動作を示す説明図
【図10】従来のカップ供給装置におけるカップサポー
トを示す説明図
【符号の説明】
1 本体 2 カップ収容部 2A ドア部 3A カップ落下口 4 カップシュート 5 カップ 5A カップ積層体 6 カップステージ 7 排水バケツ 8 カップドロッパ 8A カップドロッパ 8B カップドロッパ 8C カップドロッパ 9 カップサポート 9A カップサポート 9B カップサポート 9C カップサポート 10 カップ搭載部 10A 固定部材 11 コンベア 12 扉 12A ヒンジ 13 リンク 13A カップ押出し部材 13B ピン 13C 平行リンク 13D 固定部 13E リンク 13F カップ押出し部材駆動リンク 15 カップサポート駆動リンク 15A 駆動部 16 カップサポート駆動部材 16A 支点 16a 端部 16b ピン形状部 17 スライダ 17A カム駆動板 17B 連結板 17C ガイド溝 17D 軸部材 17E カム押圧部 17H スライダ 17L スライダ 17M スライダ 18 カム 18A 第1カム 18B 第2カム 18C ピン 18a カム部 18b カム部 18c カム部 19 カム駆動部 19A ストッパ 19B コマ 19C コマ 19D コマ 19E フレーム 19F コマ 19G スプリング 19a 突起 19b カム部 19c 突起 19d 係合突起 19e 係合突起 19f 環状突起 19g スプライン 19h 環状突起 19i 係合突起 19j スプライン 19k スプリング 19l 突起 19m 突起 19n 突起 19o ピン係合溝 19p 係合突起 19q ストッパ 20 トルク伝達部 21A 回転軸 21B 係合ピン 22 駆動モータ 23A スイッチ 23a スイッチ板 52 レバー 52A リング 53 リンクピン 60 フォーク部 80 本体 81 コマ 82 リングギヤ 90 ピンガイド 90A ガイド溝 91A サポート部材 91B サポート部材 92A 軸 92B 軸

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のカップを積層したカップ積層体か
    ら1個のカップを分離して供給するカップ分離手段と、 前記カップ分離手段に収容された前記カップ積層体を包
    囲して前記カップ積層体の倒れを防止するために閉塞す
    る閉塞位置と、前記カップ積層体の収容部から前記カッ
    プ分離手段へ供給される前記カップ積層体の通路を確保
    するために開放する開放位置の間で開閉運動を行うサポ
    ート手段と、 前記収容部から前記カップ積層体を押し出して前記サポ
    ート手段の前記通路を通って前記カップ分離手段に供給
    する押出手段と、 所定の方向の往復運動を行う往復運動部材、および前記
    往復運動部材の前記所定の方向の運動を前記サポート手
    段の前記開閉運動に変換して前記サポート手段を開閉さ
    せる変換部材を有した開閉手段と、 前記開閉手段の前記往復運動部材に往運動を行わせるこ
    とによって前記変換部材を介して前記サポート手段に前
    記開放位置を取らせ、前記押出手段に前記カップ積層体
    を押し出させて前記カップ分離手段に供給させた後、前
    記開閉手段の前記往復運動部材に復運動を行わせること
    によって前記変換部材を介して前記サポート手段に前記
    閉塞位置を取らせるとともに前記押出手段を原姿勢に復
    帰させる駆動手段を備えたことを特徴とするカップ供給
    装置。
  2. 【請求項2】 前記駆動手段は、モータで回転駆動され
    ることによって回転量に応じた偏心量で偏心運動を行う
    偏心カム部と、 前記偏心運動を受けて水平方向の往復運動を行う往復運
    動部と、 前記水平方向の往復運動と直交するとともに所定の時間
    差を有する第1および第2の直交方向への往復運動に前
    記水平方向の往復運動を変換する運動変換部を有し、 前記開閉手段の前記往復運動部材は、前記第1の直交方
    向への往復運動を受けて前記所定の位置への往復運動を
    行い、 前記押出手段は、前記第2の直交方向への往復運動を受
    けて前記カップ積層体の押し出しと前記原姿勢への復帰
    の運動を行う構成の請求項第1項記載のカップ供給装
    置。
  3. 【請求項3】 前記運動変換部は、前記水平方向の往復
    運動に基づいて回転する第1のカムと、前記第1のカム
    の回転に基づいて前記第1の直交方向への往復運動を発
    生する第2のカムを備え、 前記第1のカムは、前記第2のカムに前記第1の直交方
    向への往復運動を発生させた後、前記第2の直交方向へ
    の往復運動を発生する構成の請求項第2項記載のカップ
    供給装置。
  4. 【請求項4】 前記駆動手段は、前記カップ分離手段、
    前記サポート手段および前記押出手段のセット数に応じ
    て設けられる複数の駆動手段と、 前記複数の駆動手段から選択された1つの駆動手段にモ
    ータの回転駆動力を伝達する選択作動手段を有する構成
    の請求項第1項記載のカップ供給装置。
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