JP3986057B2 - 商品ボックス管理装置、商品ボックス管理システムおよびプログラム - Google Patents

商品ボックス管理装置、商品ボックス管理システムおよびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理装置、商品ボックス管理システムおよびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、数種類の薬をセットした薬箱を家庭に配置し、家庭で薬が消費された場合にその薬の代金を回収するとともにその薬を補充するという”富山の置き薬”方式の商売が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この商売における商品配置の方法は、消費された薬と同じ薬を補充するという考え方に基づくものであり、その他の方法は考慮されていなかった。
【0004】
本発明は、従来にないまったく新しい発想で、複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理装置、商品ボックス管理システムおよびプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の商品ボックス管理装置は、複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理装置であって、複数の期間にわたって商品の配置をローテーションさせることを少なくとも定義する商品ローテーション計画と、前記複数の場所を販売員が訪問する順序を少なくとも定義する訪問計画とを格納する格納手段と、前記商品ローテーション計画と前記訪問計画とに基づいて、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ商品ボックスに配置することを前記販売員に指示する商品配置指示を作成する作成手段とを備え、これにより、上記目的が達成される。
【0006】
前記商品ローテーション計画は、前記複数の期間のそれぞれについて複数の商品配置パターンを定義し、前記複数の商品配置パターンのそれぞれは、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ配置することを示し、前記複数の場所のそれぞれには、前記複数の商品配置パターンのいずれか1つが割り当てられており、前記作成手段は、商品ボックスが設置されている場所に割り当てられている商品配置パターンに従って、前記商品ボックスに配置すべき商品の種類と個数とを決定し、その決定結果に基づいて前記商品配置指示を作成してもよい。
【0007】
前記複数の商品配置パターンは、第1の商品配置パターンと、前記第1の商品配置パターンとは異なる第2の商品配置パターンとを含み、前記複数の期間は、第1の期間と、前記第1の期間より後の第2の期間とを含み、前記第1の期間における前記第1の商品配置パターンは、特定の種類の商品を予め計画された数だけ配置することを少なくとも示し、前記第2の期間における前記第2の商品配置パターンは、前記特定の種類の商品を予め計画された数だけ配置することを少なくとも示してもよい。
【0008】
前記複数の場所のうち前記第1の商品配置パターンが割り当てられた場所の数をN、前記複数の場所のうち前記第2の商品配置パターンが割り当てられた場所の数をNとするとき、N≧Nであってもよい。
【0009】
前記複数の商品ボックスのそれぞれは、複数の引き出しを有しており、前記作成手段は、前記複数の引き出しのそれぞれに対して予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ配置することを前記販売員に指示する商品配置指示を作成してもよい。
【0010】
前記商品ボックス管理装置は、前記商品配置指示を端末装置に送信する送信手段をさらに備えていてもよい。
【0011】
本発明のプログラムは、複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記コンピュータは、複数の期間にわたって商品の配置をローテーションさせることを少なくとも定義する商品ローテーション計画と、前記複数の場所を販売員が訪問する順序を少なくとも定義する訪問計画とを格納する格納手段を有しており、前記商品ボックス管理処理は、前記商品ローテーション計画と前記訪問計画とに基づいて、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ商品ボックスに配置することを前記販売員に指示する商品配置指示を作成するステップを包含し、これにより、上記目的が達成される。
【0012】
本発明の商品ボックス管理システムは、複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理システムであって、前記商品ボックス管理システムは、商品ボックス管理装置と、端末装置とを備えており、前記商品ボックス管理装置は、複数の期間にわたって商品の配置をローテーションさせることを少なくとも定義する商品ローテーション計画と、前記複数の場所を販売員が訪問する順序を少なくとも定義する訪問計画とを格納する格納手段と、前記商品ローテーション計画と前記訪問計画とに基づいて、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ商品ボックスに配置することを前記販売員に指示する商品配置指示を作成する作成手段と、前記商品配置指示を前記端末装置に送信する送信手段とを備え、前記端末装置は、前記商品ボックス管理装置から前記商品配置指示を受信する受信手段と、前記商品配置指示を表示する表示手段とを備え、これにより、上記目的が達成される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態を説明する。
1.コンピュータシステムの構成
図1は、本発明の実施形態のコンピュータシステム1の構成例を示す。
【0014】
コンピュータシステム1は、コンピュータ10と、コンピュータ10に回線12を介して接続された複数のコンピュータ20と、複数のコンピュータ20のそれぞれと通信可能に接続された複数の端末装置30とを含む。
【0015】
コンピュータ10は、本部に設置されており、販売対象となる製品(商品)を管理する製品データベース(製品DB)14に接続されている。複数のコンピュータ20のそれぞれは、販売センターに設置されている。複数の端末装置30のそれぞれは、販売センターに所属する販売員32によって携帯される。
【0016】
コンピュータ20は、販売センター傘下の販売員32が携帯する端末装置30に指示(例えば、商品配置指示)を送信し、その指示に対する報告を端末装置30から受信する。販売員32は、コンピュータ20からの指示に従ってワゴン34に商品を積み込み、コンピュータ20からの指示に従ってワゴン34とともに顧客企業を訪問し、その顧客企業の1以上の職場(オフィス)に設置されている「商品ボックス」の点検・補充・入れ替えを行う。
2.商品ボックスとは
本明細書では、「商品ボックス」とは、その中に少なくとも1つの商品を配置することができるものをいう。商品の種類は問わない。例えば、商品は、菓子であり得る。
【0017】
図2は、「商品ボックス」の一例として、3段整理ボックスタイプの商品ボックス40を示す。商品ボックス40は、上段(1段目)の引き出し41、中段(2段目)の引き出し42、下段(3段目)43の引き出しのそれぞれに、複数の菓子を収納可能なように構成されている。
【0018】
このような商品ボックス40が職場(オフィス)に設置されていれば非常に便利である。なぜなら、顧客企業の従業員が仕事の合間や残業中の空腹感に耐えかねて菓子を食べたいと思ったときにわざわざ会社の外に買い出しに行く面倒がないからである。「お菓子が食べたいな〜」と思った従業員は、商品ボックス40から好みの菓子を取り出し、その菓子の代金を投入口45から商品ボックス40に投入すればよい。商品ボックス40は、投入された代金を蓄えておく料金箱46を有している。料金箱46には、投入された代金の盗難を防止するために何らかのプロテクト機構が設けられていることが好ましい。
【0019】
このように、商品ボックス40を職場(オフィス)に設置することにより、従業員は、気分をリフレッシュしたいときや、仕事の疲れを回復したいときなどに手軽に菓子を手にすることができる。その結果、がまんして仕事を続けるより仕事の効率を上げることができる(癒し効果)。
【0020】
商品ボックス40の中身は、販売員32によって定期的に(例えば、1週間に1度、1週間に2度、2週間に1度など)点検される。販売員32は、商品ボックス40の料金箱46から代金を回収するとともに、商品の補充または入れ替えを行う。例えば、販売員32がその職場(オフィス)を訪問するたびに、商品ボックス40のいずれか1段の中身を総入れ替えすることにより、目新しさを演出することが好ましい。
【0021】
ここで、「商品の補充」とは、販売されなかった(消費されなかった)商品をそのまま商品ボックスに残すとともに、販売された(消費された)商品と同じ種類の商品を販売された(消費された)商品の数と同じ数だけ新たに商品ボックスに配置することをいう。すなわち、商品の補充とは、商品が販売される(消費される)前の状態に商品ボックスの状態を戻すことをいう。「商品の入れ替え」とは、販売されなかった(消費されなかった)商品を商品ボックスから引き上げるとともに、販売される(消費される)前の商品とは異なる種類の商品を販売される(消費される)前の商品と同じ数だけ新たに商品ボックスに配置することをいう。すなわち、商品の入れ替えとは、商品が販売される(消費される)前の状態とは別の状態に商品ボックスの状態を置くことをいう。
【0022】
なお、「商品ボックス」内の各商品の代金は、1個あたり一律料金(例えば、100円)であることが好ましい。商品の購入者がいちいちその商品の料金を確認せずに済むからである。
【0023】
「商品ボックス」の商品の補充または入れ替えは、「商品ローテーション計画」および「訪問計画」に従って計画的に行われる。以下、第3章で「商品ローテーション計画」を説明し、第4章で「訪問計画」を説明する。
3.商品ローテーション計画
図3は、商品ローテーション計画の一例を模式的に示す。図3において、太線は、1つの商品(ここでは、商品aとする)を商品ボックスに配置する計画を示す。すなわち、図3は、第1週から第3週まではグループAの場所(例えば、40か所)に設置されている商品ボックスのそれぞれに商品aを配置し、第3週から第5週まではグループBの場所(例えば、40か所)に設置されている商品ボックスのそれぞれに商品aを配置し、第5週から第7週まではグループCの場所(例えば、40か所)に設置されている商品ボックスのそれぞれに商品aを配置するという計画を示している。このように、商品ローテーション計画は、複数の期間(図3に示される例では、第1週から第7週までの期間)にわたって商品の配置をローテーションさせることを少なくとも定義する。ここでは、簡単のため、商品ボックスの段数は1段であると仮定する。
【0024】
第1週から第3週までにグループAの場所に設置されている商品ボックスで消費されなかった商品aは、第4週から第5週にかけてグループBの場所に設置されている商品ボックスに配置される。第3週から第5週までにグループBの場所に設置されている商品ボックスで消費されなかった商品aは、第6週から第7週にかけてグループCの場所に設置されている商品ボックスに配置される。このように、あるグループの場所に設置されている商品ボックスで消費されなかった商品aを他のグループの場所に設置されている商品ボックスにまわすことにより、商品aのロス(すなわち、商品aの総発注数−総消費数)を低減するとともに、商品aの発注数を低減することが可能になる。これにより、商品aの利益率を向上させることができる。
【0025】
図4A、図4B、図4Cは、商品ローテーションによる商品のロスの低減効果および商品の発注数の低減効果をシミュレーションした結果を示す。
【0026】
図4A〜図4Cに共通の前提条件として、商品ボックスの設置場所の数(設置場所数)は120、商品ボックス1個あたりに配置される商品aの数(配置数)は3、1週間あたりの商品aの販売率(消費率)は50%とする。
【0027】
図4Aは、商品ローテーションなし(グループAの設置場所数=40、グループBの設置場所数=40、グループCの設置場所数=40)の場合におけるシミュレーション結果を示す。図4Aに示される例では、商品aの総発注数=720、商品aの総消費数=540となることから、商品aのロス=180(=商品aの総発注数−商品aの総消費数)となる。
【0028】
図4Bは、商品ローテーションあり(グループAの設置場所数=40、グループBの設置場所数=40、グループCの設置場所数=40)の場合におけるシミュレーション結果を示す。商品aをローテーションさせる方法は図3を参照して説明したとおりである。第1週から第3週までにグループAの場所に設置されている商品ボックスで消費されなかった商品aはグループBの場所に設置されている商品ボックスにまわされる。同様に、第3週から第5週までにグループBの場所に設置されている商品ボックスで消費されなかった商品aはグループCの場所に設置されている商品ボックスにまわされる。図4Bに示される例では、商品aの総発注数=600、商品aの総消費数=540となることから、商品aのロス=60(=商品aの総発注数−商品aの総消費数)となる。図4Bに示される商品ローテーションを行うことにより、図4Aに示される商品ローテーションなしの場合に比べて、商品aのロスが低減されており、商品aの発注数が低減されていることがわかる。
【0029】
図4Cは、商品ローテーションあり(グループAの設置場所数=60、グループBの設置場所数=40、グループCの設置場所数=20)の場合におけるシミュレーション結果を示す。商品aをローテーションさせる方法は図3を参照して説明したとおりである。第1週から第3週までにグループAの場所に設置されている商品ボックスで消費されなかった商品aはグループBの場所に設置されている商品ボックスにまわされる。同様に、第3週から第5週までにグループBの場所に設置されている商品ボックスで消費されなかった商品aはグループCの場所に設置されている商品ボックスにまわされる。図4Cに示される例では、商品aの総発注数=570、商品aの総消費数=540となることから、商品aのロス=30(=商品aの総発注数−商品aの総消費数)となる。図4Cに示される商品ローテーションを行うことにより、図4Bに示される商品ローテーションありの場合に比べて、商品aのロスがさらに低減されており、商品aの発注数がさらに低減されていることがわかる。これは、グループA→グループB→グループCという商品aのローテーションの向きに沿って各グループの設置場所の数に勾配をつけることにより、あるグループで消費されなかった商品aが他のグループでの補充としてより有効に用いられるからである。
【0030】
このように、第1の期間(図3に示される例では第1週から第3週)において商品aをグループAの場所に設置された商品ボックスに予め計画された数だけ配置し、第1の期間より後の第2の期間(図3に示される例では第3週から第5週)において商品aをグループBの場所に設置された商品ボックスに予め計画された数だけ配置する場合には、グループAの場所の数をN、グループBの場所の数をNとするとき、N≧Nという関係が成り立つことが好ましい。同様に、第2の期間より後の第3の期間(図3に示される例では第5週から第7週)において商品aをグループCの場所に設置された商品ボックスに予め計画された数だけ配置する場合には、グループCの場所の数をNとするとき、N≧Nという関係が成り立つことが好ましい。
【0031】
なお、図3に示される例では、第1の期間の一部と第2の期間の一部とが時間的に重複している。しかし、商品ローテーションの期間の設定はこれに限定されない。第1の期間と第2の期間とは時間的に重複していなくてもかまわない。第2の期間と第3の期間とについても同様である。
【0032】
本明細書では、「第1の期間より後の第2の期間」という表現は、第2の期間の開始が第1の期間の開始より後であり、かつ、第2の期間の終了が第1の期間の終了より後であることを意味するものとする。第1の期間の一部と第2の期間の一部とが時間的に重複しているか否かは問わない。「第2の期間より後の第3の期間」という表現についても同様である。
【0033】
図3に示される例では、第1の期間、第2の期間、第3の期間は、それぞれ、3週間である。このように商品を比較的短期間でローテーションさせることにより、商品の目新しさを維持することができる。その結果、時間が経過するにつれて商品の販売率(消化率)が低下することを抑制することができる。一般に、同じ商品が長期間にわたって陳列されると商品の販売率(消費率)は低下していくと考えられているからである。しかし、各期間の長さの設定はこれに限定されない。各期間の長さは任意の長さであり得る。ただし、各期間の長さは、商品の品質保証期限や賞味期限などを考慮して設定されることが好ましい。
【0034】
図3に示される例では、商品ボックスを設置する場所をAグループ、Bグループ、Cグループの3つに分類した。しかし、商品ボックスを設置する場所のグループの数は3に限定されない。商品ボックスを設置する場所のグループの数は2以上の任意の整数であり得る。なお、Aグループの場所とは、例えば、後述する商品配置パターンAが割り当てられた場所をいう。Bグループの場所とは、例えば、後述する商品配置パターンBが割り当てられた場所をいう。Cグループの場所とは、例えば、後述する商品配置パターンCが割り当てられた場所をいう。
【0035】
図3に示される例では、1つの商品(商品a)について商品ローテーション計画を説明した。実際には、販売対象となるすべての商品について商品ローテーション計画が立てられる。しかし、個々の商品についてみれば、商品aについて説明したとおりである。
【0036】
なお、商品ボックスが複数の引き出しを有している場合に、その複数の引き出しのそれぞれに対して、商品ローテーション計画を立てることも可能である。この場合、その複数の引き出しのそれぞれを独立した商品ボックスと考えて商品ローテーション計画を立てればよい。
【0037】
例えば、図2に示される商品ボックス40のように商品ボックスが3段の引き出しを有しており、その3段の引き出しのそれぞれについて1週間ごとに商品の補充または入れ替えを行う場合には、以下のように商品の補充または入れ替えを行うことが好ましい。
【0038】
Figure 0003986057
第4週〜第6週:第1週〜第3週と同じ。ただし、総入れ替えする商品の種類または数は、第1週〜第3週と異なっていてもよい。第7週以降も同様である。
【0039】
商品ローテーション計画は、通常、販売センターの責任者(センター長)によって作成される。商品ローテーション計画は、販売センターにおいて独自に作成されてもよいし、本部から本部計画をダウンロードし、その本部計画の一部を修正することによって作成されてもよい。
4.訪問計画
販売員32は、自分の販売担当エリアを持っており、その販売担当エリア内の複数の場所(例えば、120か所の職場)に設置されている商品ボックスを担当する。
【0040】
訪問計画は、原則として、販売員32が担当する複数の場所を週1回訪問することができるように販売員32ごとに作成される。例えば、販売員32が、自分の販売担当エリア内の第1番目から第24番目までの場所を月曜日に訪問し、第25番目から第48番目までの場所を火曜日に訪問し、第49番目から第72番目までの場所を水曜日に訪問し、第73番目から第96番目までの場所を木曜日に訪問し、第97番目から第120番目までの場所を金曜日に訪問するように訪問計画は作成される。なお、訪問計画の作成にあたって、顧客企業の休日、販売センターの休日、販売員32の休日などが考慮されるのはいうまでもない。
【0041】
また、訪問計画は、複数の商品ボックスが設置されている複数の場所を販売員32が訪問する順序を少なくとも定義するように作成される。例えば、複数の場所を訪問する順序は、原則として、販売員32がその日に訪問すべき場所を最短ルートでまわることができるように決定される。このような最短ルートの決定は、例えば、市販の行動計画プログラムを利用して行うことができる。
【0042】
訪問計画は、通常、販売センターの責任者(センター長)によって作成される。担当者の変更、販売担当エリアの変更、訪問ルートの変更、休日の変更などもセンター長によって必要に応じて行われる。
5.コンピュータおよび端末装置の構成
図5Aは、販売センターに設置されているコンピュータ20の構成例を示す。
【0043】
コンピュータ20は、CPU(中央処理装置)21と、主記憶22と、ハードディスク装置(HDD)などのメモリ装置23と、入力インタフェース部24と、出力インタフェース部25と、端末装置インタフェース部26と、ネットワークインタフェース部27とを含む。これらの構成要素21〜27は、例えば、バス28を介して互いに接続されている。コンピュータ20は、例えば、パーソナルコンピュータであり得る。
【0044】
メモリ装置23には、商品ローテーション計画と、訪問計画と、商品ボックスを管理する処理を表現するプログラム(以下、「商品ボックス管理プログラム」という)と、その他の各種のプログラムとが格納されている。あるいは、これらのデータやプログラムは、フレキシブルディスク、CD−ROM、DVD−ROMなどの任意のタイプのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録され得る。そのような記録媒体に記録されたデータやプログラムは、入力装置(例えば、ディスクドライブ)を介してメモリ装置23にロードされ得る。
【0045】
CPU21は、メモリ装置23に格納されている商品ボックス管理プログラムを実行する。CPU21が商品ボックス管理プログラムを実行することによって、コンピュータ20は、複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理装置として機能する。この場合には、コンピュータシステム1は、コンピュータ(商品ボックス管理装置)20と端末装置30とを備えた商品ボックス管理システムとして機能する。
【0046】
商品ボックス管理プログラムの一部またはデータの一部は、必要に応じて主記憶22に移される。CPU21は、主記憶22に高速にアクセスすることが可能である。
【0047】
入力インタフェース部24には、キーボード24a、マウス24bなどの入力機器が接続される。
【0048】
出力インタフェース部25には、ディスプレイ25a、プリンタ25bなどの出力機器が接続される。
【0049】
端末装置インタフェース部26は、端末装置30との通信を行うために使用される。コンピュータ20と端末装置30との間の通信の態様は問わない。例えば、コンピュータ20と端末装置30との間の通信は無線通信であってもよいし、有線通信であってもよい。
【0050】
ネットワークインタフェース部27は、コンピュータ10との通信を行うために使用される。コンピュータ20とコンピュータ10との間の通信の態様は問わない。例えば、コンピュータ20とコンピュータ10との間の通信は無線通信であってもよいし、回線12を介した有線通信であってもよい。例えば、回線12は、公衆回線であってもよいし専用回線であってもよい。
【0051】
図5Bは、販売員32によって携帯される端末装置30の構成例を示す。
【0052】
端末装置30は、CPU31と、ランダムアクセスメモリ(RAM)32と、リードオンリーメモリ(ROM)33と、コンピュータインタフェース部34と、表示部35とを含む。これらの構成要素31〜35は、例えば、バス36を介して互いに接続されている。端末装置30は、持ち運びが便利なように小型軽量のモバイル機能付き情報処理端末(例えば、PDA)であることが好ましい。
【0053】
ROM33には、コンピュータ20との通信や、販売員32からの入力を制御するための制御プログラムが予め格納されている。CPU31は、その制御プログラムを実行する。
【0054】
コンピュータインタフェース部34は、コンピュータ20との通信を行うために使用される。RAM32は、制御プログラムの実行に必要なパラメータやデータを一時的に格納するために使用される。
【0055】
表示部35は、コンピュータ20から送信されたデータや、CPU31による処理結果を表示するために使用される。表示部35は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD)である。
【0056】
なお、図5Aに示される構成はあくまでコンピュータ20の構成の一例であり、図5Bに示される構成はあくまで端末装置30の構成の一例である。出願人は、コンピュータ20および端末装置30の構成を図5Aおよび図5Bに示される構成に限定することを意図していない。コンピュータ20および端末装置30は、それらと同等の機能を実現する限り、任意の構成を有し得る。
6.商品ボックス管理プログラム
商品ボックス管理プログラムは、複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理するために必要な機能を提供する。商品ボックス管理プログラムは、例えば、商品ローテーション計画を作成・編集するプログラム、訪問計画を作成・編集するプログラム、商品配置指示を作成するプログラム、商品の在庫を管理するプログラム、商品の売り上げを管理するプログラムを含む。
【0057】
商品ローテーション計画を作成・編集するプログラムは、新たな商品ローテーション計画を作成しそれをメモリ装置23に格納する機能と、メモリ装置23に格納されている商品ローテーション計画を読み出しそれを編集する機能とを提供する。当業者であれば、商品ローテーション計画のデータ構造に合わせてこのようなプログラムを設計することができる。
【0058】
図6は、商品ローテーション計画のデータ構造の一例を示す。図6に示される商品ローテーション計画は、ある販売センターにおける1年間の商品ローテーション計画の一部(2002年の第11週から第17週までの商品ローテーション計画)を示す。
【0059】
図6に示される例では、商品ローテーション計画は、1週間単位に3つの商品配置パターン(商品配置パターンA、商品配置パターンB、商品配置パターンC)を定義する。3つの商品配置パターンのそれぞれは、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ配置することを示す。例えば、参照番号62によって示される列は、2002年3月11日から始まる1週間(すなわち、2002年の第11週)について、商品配置パターンAとして3個の商品aと3個の商品fとを少なくとも配置し、商品配置パターンBとして3個の商品bと3個の商品gとを少なくとも配置し、商品配置パターンCとして3個の商品cと3個の商品hとを少なくとも配置することを示す。
【0060】
商品配置パターンAの商品配置数、商品配置パターンBの商品配置数および商品配置パターンCの商品配置数は一定(例えば、27個)であることが好ましい。
【0061】
参照番号61によって示される行は、2002年3月11日から始まる1週間(すなわち、2002年の第11週)から2002年4月22日から始まる1週間(すなわち、2002年の第17週)にかけて商品aの配置が商品配置パターンA→商品配置パターンB→商品配置パターンCの順にローテーションされていくことを示す。この商品ローテーションの態様は、第3章「商品ローテーション計画」で述べた商品ローテーションの態様と同一である。
【0062】
なお、商品ボックスが設置されている場所には、複数の商品配置パターンのうちのいずれか1つが予め割り当てられているものとする。例えば、グループAの顧客企業における商品ボックスの設置場所には商品配置パターンAが割り当てられ、グループBの顧客企業における商品ボックスの設置場所には商品配置パターンBが割り当てられ、グループCの顧客企業における商品ボックスの設置場所には商品配置パターンCが割り当てられる。
【0063】
なお、図6に示される例では、1週間単位に3つの商品配置パターンが定義された。しかし、商品配置パターンが定義される期間は1週間単位に限定されない。商品配置パターンが定義される期間は任意の長さを有する期間を単位として設定され得る。また、1つの単位期間内に定義される商品配置パターンの数も3に限定されない。1つの単位期間内に定義される商品配置パターンの数は2以上の任意の整数であり得る。
【0064】
訪問計画を作成・編集するプログラムは、新たな訪問計画を作成しそれをメモリ装置23に格納する機能と、メモリ装置23に格納されている訪問計画を読み出しそれを編集する機能とを提供する。当業者であれば、訪問計画のデータ構造に合わせてこのようなプログラムを設計することができる。
【0065】
図7は、訪問計画のデータ構造の一例を示す。図7に示される訪問計画は、ある販売センターにおけるある1人の販売員32の訪問計画の一部(2002年3月11日から3月20日までの訪問計画)を示す。
【0066】
図7に示される例では、訪問計画は、商品ボックスが設置されている場所のうちその日に訪問すべき場所と、その場所を訪問する順序とを1日単位に定義する。図7において、”1”は、商品ボックスが設置されている場所のうちその日に訪問すべき場所を示す。その場所を訪問する順序は、紙面の上から下に向かう方向であるとする。例えば、参照番号71によって示される列は、2002年3月11日(月曜日)に「○○商事1課」→「○○商事2課」→「△△生命」→「××生命」→「○△コンピュータ」→「○×物産」の順に商品ボックスが設置されている場所を訪問することを示す。
【0067】
商品ボックスが設置されている場所には、商品配置パターンA、商品配置パターンB、商品配置パターンCのうちのいずれか1つが予め割り当てられている。図7に示される例では、商品配置パターンAが割り当てられた2か所を訪問した後、商品配置パターンBが割り当てられた2か所を訪問し、その後、商品配置パターンCが割り当てられた2か所を訪問するようにスケジュールされている。
【0068】
商品ボックスが設置されている場所を訪問する順序は、一般に、商品配置パターンAが割り当てられた場所→商品配置パターンBが割り当てられた場所→商品配置パターンCが割り当てられた場所の順であることが好ましい。すなわち、訪問順序のパターンとしては、A、A、A、・・・A、B、B、B、・・・B、C、C、C、・・・Cとなる。このような訪問順序のパターンが好ましい理由は、商品配置パターンAが割り当てられた場所から回収した商品を商品配置パターンBが割り当てられた場所に配置することが可能になり、商品配置パターンBが割り当てられた場所から回収した商品を商品配置パターンCが割り当てられた場所に配置することが可能になるからである。これにより、販売センターの倉庫からワゴン34に持ち出す商品の種類または商品の数を低減することができる。なお、訪問順序のパターンは、A、A、A、・・・Aパターンの一部にBを組み込み、B、B、B、・・・Bパターンの一部にCを組み込んだものでもよい(例えば、A、A、B、A、・・・A、B、B、C、B・・・B、C、C、C、・・・Cという訪問順序のパターン)。
【0069】
なお、図7に示される例では、2002年3月11日(月曜日)に訪問する商品ボックスの設置場所の数は6である。しかし、1日単位に訪問すべき商品ボックスの設置場所の数は6に限定されない。1日単位に訪問すべき商品ボックスの設置場所の数は1以上の任意の整数であり得る。ただし、1日単位に訪問すべき商品ボックスの設置場所の数は、販売員32が自分の販売担当エリア内の顧客企業を1週間(または2週間)に少なくとも1回は訪問することができるように設定されることが好ましい。
【0070】
図8は、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ商品ボックスに配置することを販売員32に指示する商品配置指示を作成するプログラム(以下、「商品配置指示プログラム」という)の手順の一例を示す。商品配置指示プログラムは、メモリ装置23に格納されており、CPU21によって実行される。以下、商品配置指示プログラムの手順をステップごとに説明する。
【0071】
ステップS1:CPU21は、メモリ装置23に格納されている訪問計画から、指定された日に対応するデータを参照する。そのデータは、その指定された日に販売員32が訪問すべき商品ボックスの設置場所を示す。
【0072】
ステップS2:CPU21は、変数iの値を初期化する(i=1)。ここで、変数iは、その指定された日に販売員32がi番目に訪問すべき商品ボックスの設置場所(以下、「i番目の設置場所」という)を示す。
【0073】
ステップS3:CPU21は、i番目の設置場所に割り当てられている商品配置パターンを参照する。
【0074】
i番目の設置場所に割り当てられている商品配置パターンが商品配置パターンAである場合(ステップS4で「Yes」の場合)には、処理はステップS5に進む。同様に、i番目の設置場所に割り当てられている商品配置パターンが商品配置パターンBである場合(ステップS6で「Yes」の場合)には、処理はステップS7に進み、i番目の設置場所に割り当てられている商品配置パターンが商品配置パターンCである場合(ステップS8で「Yes」の場合)には、処理はステップS9に進む。
【0075】
ステップS5:CPU21は、メモリ装置23に格納されている商品ローテーション計画から、指定された日を含む週に対応する商品配置パターンAのデータを参照する。そのデータは、商品配置パターンAとしてどの商品を何個配置するかを示す。
【0076】
ステップS7:CPU21は、メモリ装置23に格納されている商品ローテーション計画から、指定された日を含む週に対応する商品配置パターンBのデータを参照する。そのデータは、商品配置パターンBとしてどの商品を何個配置するかを示す。
【0077】
ステップS9:CPU21は、メモリ装置23に格納されている商品ローテーション計画から、指定された日を含む週に対応する商品配置パターンCのデータを参照する。そのデータは、商品配置パターンCとしてどの商品を何個配置するかを示す。
【0078】
ステップS10:CPU21は、商品ローテーション計画から参照されたデータに基づいて、i番目の設置場所に対応する商品配置指示を作成する。
【0079】
このように、ステップS4〜S9において、CPU21は、商品ボックスが設置されている場所に割り当てられている商品配置パターンに従って、その商品ボックスにどの商品を何個配置するか(すなわち、その商品ボックスに配置すべき商品の種類および個数)を決定し、ステップS10において、CPU21は、その決定結果に基づいて商品配置指示を作成する。
【0080】
ステップS11:CPU21は、次の設置場所があるか否かを判定する。例えば、指定された日に訪問すべき設置場所の数がN(Nは1以上の整数)である場合には、この判定は、i<Nが成立するか否かを判定することによって行われる。ステップS11で「Yes」の場合には、変数iの値を1だけインクリメントし(ステップS12)、処理はステップS3に戻る。ステップS11で「No」の場合には、処理は終了する。
【0081】
このように、商品配置指示プログラムに従ってCPU21を動作させることにより、CPU21は、商品ローテーション計画と訪問計画とに基づいて、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ商品ボックスに配置することを販売員32に指示する商品配置指示を作成する作成手段として機能する。また、商品ローテーション計画が複数の引き出しを有する商品ボックスに対して作成されている場合には、CPU21は、その複数の引き出しのそれぞれに対して予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ商品ボックスに配置することを販売員32に指示する商品配置指示を作成する作成手段として機能する。商品配置指示は、メモリ装置23に格納される。
【0082】
図9は、メモリ装置23に格納された商品配置指示のデータ構造の一例を示す。図9に示される商品配置指示は、例えば、図6に示される商品ローテーション計画と図7に示される訪問計画とを用いて、販売員32が商品ボックスの設置場所を訪問する日として2002年3月11日(月曜日)を指定することによって得られる。このような日の指定は、キーボード24aを用いて日を表す数字(例えば、2002/3/11)を入力することによってなされてもよいし、マウス24bを用いてディスプレイ25aに表示されるカレンダーの日をクリックすることによってなされてもよい。
【0083】
図9に示される商品配置指示は、以下の▲1▼〜▲8▼の指示を含む。この指示に従って販売員32が行動することになる。
【0084】
▲1▼「2002年3月11日」に、販売員32の「I 片岡」さんが、「○○商事1課」、「○○商事2課」、「△△生命」、「××生命」、「○△コンピュータ」、「○×物産」という6つの設置場所を訪問すること
▲2▼その訪問の順序は、「○○商事1課」→「○○商事2課」→「△△生命」→「××生命」→「○△コンピュータ」→「○×物産」の順であること
▲3▼「○○商事1課」に設置されている商品ボックスには、3個の商品aと3個の商品fとを含む合計27個の商品を配置すること(なお、商品a、商品f以外の21個の商品については図示を省略している)
▲4▼「○○商事2課」に設置されている商品ボックスには、3個の商品aと3個の商品fとを含む合計27個の商品を配置すること(なお、商品a、商品f以外の21個の商品については図示を省略している)
▲5▼「△△生命」に設置されている商品ボックスには、3個の商品bと3個の商品gとを含む合計27個の商品を配置すること(なお、商品b、商品g以外の21個の商品については図示を省略している)
▲6▼「××生命」に設置されている商品ボックスには、3個の商品bと3個の商品gとを含む合計27個の商品を配置すること(なお、商品b、商品g以外の21個の商品については図示を省略している)
▲7▼「○△コンピュータ」に設置されている商品ボックスには、3個の商品cと3個の商品hとを含む合計27個の商品を配置すること(なお、商品c、商品h以外の21個の商品については図示を省略している)
▲8▼「○×物産」に設置されている商品ボックスには、3個の商品cと3個の商品hとを含む合計27個の商品を配置すること(なお、商品c、商品h以外の21個の商品については図示を省略している)
なお、上述した▲3▼〜▲8▼の指示において、「商品を配置する」とは、商品ボックス内の商品を補充しまたは入れ替えた結果として、商品ボックス内の商品の配置が商品配置指示によって指示された商品の配置となるようにするという意味である。すなわち、商品配置指示とは、商品ボックス内の商品の補充または入れ替えが完了した時点での商品ボックス内の商品の配置を指示するものをいう。
【0085】
なお、商品配置指示は、図9に示される例のように、指定された日に訪問すべきすべての設置場所について商品の配置を指定するものであってもよいし、指定された日に訪問すべき個々の設置場所について商品の配置を指定するものであってもよい。
【0086】
CPU21は、例えば、図9に示される表形式で商品配置指示を紙に印刷し、その印刷した紙をプリンタ25bから出力する。販売員32は、商品配置指示が印刷された紙を受け取り、その商品配置指示(例えば、上述した▲1▼〜▲8▼の指示)に従って行動する。
【0087】
あるいは、CPU21は、商品配置指示を端末インタフェース部26を介して端末装置30に送信するようにしてもよい。この場合、端末装置30は、コンピュータインタフェース部34を介して商品配置指示を受信し、受信した商品配置指示を表示部35に表示する。
【0088】
図10は、端末装置30の表示部35に表示された商品配置指示の一例(表示部35の画面の一例)を示す。図10に示される例では、いままさに訪問している設置場所(例えば、△△生命)に関する商品配置指示のみが表示されている。このような表示は、表示面積の狭い表示部35を有効活用する上で好都合である。このような表示は、例えば、図9に示される商品配置指示から、販売員32によって指定された設置場所に対応するデータのみを表示することによって達成され得る。
【0089】
ここで、販売員32の行動として特筆すべきことは、販売員32は、現実に商品が販売されたか否か(消費されたか否か)にかかわらず、商品配置指示に従って商品ボックス内の商品を補充しまたは入れ替えることである。この点で、本発明の商品ボックス管理システムに基づく商品配置指示は、現実にどの商品が売れたかを時々刻々把握し、”売れ筋”商品の販売に力を入れるPOS(Pointof Sales)方式に基づく商品配置指示とは発想をまったく異にするものである。
【0090】
販売員32は、商品ボックスの設置場所では、商品ボックスから回収した金額と商品の販売数(または、商品の在庫数)とを端末装置30に入力すれば足り、どの商品が何個販売されたかを端末装置30に入力する必要はない。販売センターの倉庫からワゴン34に商品を持ち出す際に、どの商品を何個持ち出すかを販売員32が端末装置30に入力し、ワゴン34から販売センターの倉庫に商品を持ち帰る際に、どの商品を何個持ち帰るかを販売員32が端末装置30に入力することにより、商品の入出庫を管理することができるからである。これにより、販売員32は、商品ボックスの設置場所では、商品コードを入力する手間を省くことができる。これにより、商品ボックスの設置場所1か所あたりに要する時間を短縮し、一定の時間内に多くの商品ボックスの設置場所を訪問することが可能になる。
【0091】
端末装置30に入力されたデータは、コンピュータインタフェース部34を介してコンピュータ20に送信される。コンピュータ20は、端末装置インタフェース部26を介してデータを受信し、受信したデータに対して所定の処理を行う。
【0092】
【発明の効果】
本発明によれば、商品ローテーション計画と訪問計画とに基づいて、商品配置指示が作成される。この商品配置指示に従って商品ボックスに商品を配置することにより、商品のロス(すなわち、商品の総発注数−総消費数)を低減するとともに、商品の発注数を低減することが可能になる。その結果、商品の利益率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のコンピュータシステム1の構成例を示す図
【図2】商品ボックスの一例を示す図
【図3】商品ローテーション計画の一例を模式的に示す図
【図4A】商品ローテーションによる商品のロスの低減効果および商品の発注数の低減効果をシミュレーションした結果を示す図
【図4B】商品ローテーションによる商品のロスの低減効果および商品の発注数の低減効果をシミュレーションした結果を示す図
【図4C】商品ローテーションによる商品のロスの低減効果および商品の発注数の低減効果をシミュレーションした結果を示す図
【図5A】販売センターに設置されているコンピュータ20の構成例を示す図
【図5B】販売員32によって携帯される端末装置30の構成例を示す図
【図6】商品ローテーション計画のデータ構造の一例を示す図
【図7】訪問計画のデータ構造の一例を示す図
【図8】商品配置指示プログラムの手順の一例を示すフローチャート
【図9】商品配置指示のデータ構造の一例を示す図
【図10】端末装置30の表示部35に表示された商品配置指示の一例を示す図
【符号の説明】
1 コンピュータシステム
10 コンピュータ
12 回線
14 製品DB
20 コンピュータ
30 端末装置
32 販売員
34 ワゴン

Claims (7)

  1. 複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理装置であって、
    複数の期間のそれぞれについての複数の商品配置パターンを定義し、前記複数の期間にわたって前記複数の商品配置パターンをローテーションさせることを定義するデータ構造を有する商品ローテーション計画データと、前記複数の場所を販売員が訪問する順序を定義するデータ構造を有する訪問計画データとを格納する格納手段であって、前記複数の商品配置パターンのそれぞれは、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ配置することを示し、前記複数の場所のそれぞれには、前記複数の商品配置パターンのいずれか1つが割り当てられている、格納手段と、
    指定された日に訪問すべき場所と、前記指定された日に訪問すべき場所に対応する商品ボックスに配置すべき商品の種類と個数とを前記販売員に指示するデータ構造を有する商品配置指示データを作成する作成手段であって、
    前記指定された日における前記訪問計画データを参照することによって、前記指定された日に訪問すべき場所を決定することと、
    前記指定された日に訪問すべき場所のそれぞれに割り当てられた前記商品ローテーション計画データを参照することによって、前記指定された日に訪問すべき場所に対応する商品ボックスに配置すべき商品の種類と個数とを決定することと
    によって、前記商品配置指示データを作成する、作成手段と
    を備えた、商品ボックス管理装置。
  2. 前記複数の商品配置パターンは、第1の商品配置パターンと、前記第1の商品配置パターンとは異なる第2の商品配置パターンとを含み、前記複数の期間は、第1の期間と、前記第1の期間より後の第2の期間とを含み、
    前記第1の期間における前記第1の商品配置パターンは、特定の種類の商品を予め計画された数だけ配置することを少なくとも示し、前記第2の期間における前記第2の商品配置パターンは、前記特定の種類の商品を予め計画された数だけ配置することを少なくとも示す、請求項に記載の商品ボックス管理装置。
  3. 前記複数の場所のうち前記第1の商品配置パターンが割り当てられた場所の数をN、前記複数の場所のうち前記第2の商品配置パターンが割り当てられた場所の数をNとするとき、N≧Nである、請求項に記載の商品ボックス管理装置。
  4. 前記複数の商品ボックスのそれぞれは、複数の引き出しを有しており、
    前記作成手段は、前記複数の引き出しのそれぞれに対して予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ配置することを前記販売員に指示する商品配置指示データを作成する、請求項1に記載の商品ボックス管理装置。
  5. 前記商品ボックス管理装置は、前記商品配置指示データを端末装置に送信する送信手段をさらに備えている、請求項1に記載の商品ボックス管理装置。
  6. 複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記コンピュータは、複数の期間のそれぞれについての複数の商品配置パターンを定義し、前記複数の期間にわたって前記複数の商品配置パターンをローテーションさせることを定義するデータ構造を有する商品ローテーション計画データと、前記複数の場所を販売員が訪問する順序を定義するデータ構造を有する訪問計画データとを格納する格納手段であって、前記複数の商品配置パターンのそれぞれは、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ配置することを示し、前記複数の場所のそれぞれには、前記複数の商品配 置パターンのいずれか1つが割り当てられている、格納手段を有しており、
    前記商品ボックス管理処理は、
    指定された日に訪問すべき場所と、前記指定された日に訪問すべき場所に対応する商品ボックスに配置すべき商品の種類と個数とを前記販売員に指示するデータ構造を有する商品配置指示データを作成する作成ステップであって、
    前記指定された日における前記訪問計画データを参照することによって、前記指定された日に訪問すべき場所を決定することと、
    前記指定された日に訪問すべき場所のそれぞれに割り当てられた前記商品ローテーション計画データを参照することによって、前記指定された日に訪問すべき場所に対応する商品ボックスに配置すべき商品の種類と個数とを決定することと
    によって、前記商品配置指示データを作成する、ステップ
    を包含する、プログラム。
  7. 複数の場所に設置された複数の商品ボックスを管理する商品ボックス管理システムであって、
    前記商品ボックス管理システムは、商品ボックス管理装置と、端末装置とを備えており、
    前記商品ボックス管理装置は、
    複数の期間のそれぞれについての複数の商品配置パターンを定義し、前記複数の期間にわたって前記複数の商品配置パターンをローテーションさせることを定義するデータ構造を有する商品ローテーション計画データと、前記複数の場所を販売員が訪問する順序を定義するデータ構造を有する訪問計画データとを格納する格納手段であって、前記複数の商品配置パターンのそれぞれは、予め計画された種類の商品を予め計画された数だけ配置することを示し、前記複数の場所のそれぞれには、前記複数の商品配置パターンのいずれか1つが割り当てられている、格納手段と、
    指定された日に訪問すべき場所と、前記指定された日に訪問すべき場所に対応する商品ボックスに配置すべき商品の種類と個数とを前記販売員に指示するデータ構造を有する商品配置指示データを作成する作成手段であって、
    前記指定された日における前記訪問計画データを参照することによって、前記指定された日に訪問すべき場所を決定することと、
    前記指定された日に訪問すべき場所のそれぞれに割り当てられた前記商品ローテーション計画データを参照することによって、前記指定された日に訪問すべき場所に対応する商品ボックスに配置すべき商品の種類と個数とを決定することと
    によって、前記商品配置指示データを作成する、作成手段と
    前記商品配置指示を前記端末装置に送信する送信手段と
    を備え、
    前記端末装置は、
    前記商品ボックス管理装置から前記商品配置指示を受信する受信手段と、
    前記商品配置指示を表示する表示手段と
    を備えている、商品ボックス管理システム。
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