JP2001312535A - 製販計画支援システム - Google Patents

製販計画支援システム

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JP2001312535A
JP2001312535A JP2000129625A JP2000129625A JP2001312535A JP 2001312535 A JP2001312535 A JP 2001312535A JP 2000129625 A JP2000129625 A JP 2000129625A JP 2000129625 A JP2000129625 A JP 2000129625A JP 2001312535 A JP2001312535 A JP 2001312535A
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Yasuyoshi Kobayashi
靖宜 小林
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FFC Ltd
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Publication date
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  • Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 全社的な利益を考えた適切な製販計画を効率
的に立案できるようにする。 【解決手段】 評価指標算出/表示システム10は、既
存の生産管理システム1のデータに基づいて計画立案シ
ステム2で作成された製販計画データと、既存の経理/
会計システム3等より得られるデータとに基づいて、上
記製販計画を利益面から評価する評価指標(ROA、R
OS、ATO等)を算出して表示する。その際、計画デ
ータ入力/按分処理部11、データ入力/変換処理部1
2のそれぞれにおいて、計画立案システム2及び経理/
会計システムのデータが、評価指標算出部13において
適正な演算が行える形となるように、按分処理、変換処
理を行ったから、評価指標算出部13で評価指標を算出
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、立案された製販計
画を全体的な収益面から評価し、より良い製販計画を立
てられるように支援する製販計画支援システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術、及び発明が解決しようとする課題】従
来、生産・販売・流通業務の計画、管理等は、各業務毎
に個別に行われていたが、近年、これらを統合したシス
テムを構築しようとする動きが活発になっている。この
ようなシステムは、例えば“製販統合化情報システム”
(「日本企業の情報システム」;島田達巳 編;日科技
連)という概念で知られており、“製販統合化情報シス
テム”の一例としては例えばCIM、CALS等があ
る。
【0003】CIM(Computer Integrated Manufactur
ing;コンピュータ統合生産)は、各部門間共有のデー
タベースを構築して、社内機能の統一を図ろうとするも
のである。
【0004】CALS(Commerce At Light Speed )
は、顧客の満足度を最大化することによって、物の製造
と販売に関与する複数の企業が、ともに利益を分かち合
う経済システムの理想として位置付けられている。
【0005】このような製販統合化情報システムのコン
セプトに基づいて、従来より様々なシステムが提案され
ており、例えば需要状況をリアルタイムで反映させた製
造計画をたてることで、製造コストや在庫コストを低減
させることが可能となるシステムや、更に緊急の需要
(生産依頼が突発的に発生/大量の生産依頼/突発的な
計画変更等)にも計画的に対応できるシステム等が提案
されている。
【0006】ここで、企業とは、利益追及を1つの大き
な目標としている存在である。そして、利益とは、単に
1工場で製造コストや在庫コストを低減させて利益を出
せばよいというものではなく、その企業全体の利益が大
事である。そして、例えばある製造計画において、ある
工場の製造コストや在庫コストが一時的に上昇したり、
あるいは需要に対応しなかったとしても、全社的に見た
場合に利益がより大きくなるという状況は当然有り得
る。
【0007】しかしながら、従来では、特に長期的な生
産/販売計画を考えるにあたって、このような企業全体
の視点から考えて適正な計画が効率的に立案できるよう
に支援するシステムは考えられていなかった。
【0008】更に、近年の企業を取り巻く状況は複雑で
ある。ある製品の製造に必要な各部品を各々複数の企業
から調達したり、更に国内に限らず海外各国から調達し
たり、あるいは、ある市場(例えば国内市場)の製品
は、必ずその市場内の工場(例えば国内工場)で生産す
るというものでもなく、例えば国内生産品を海外に輸出
したり、その逆に海外での製造品を逆輸入したりするこ
とは従来より行われていたが、ある製品の製造において
これらが複雑に入り交じると、全社的に見た場合に利益
がより大きくなるような製造/販売計画を、人手により
確実に立案することは非常に難しいものであり、これを
適正に効率的に行えるように支援するシステムが要望さ
れている。
【0009】本発明の課題は、単なる各工場毎のコスト
低減を図るのではなく、全社的な利益を考えた適切な製
販計画を効率的に立案できるように支援する製販計画支
援システムを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による製販計画支
援システムは、製販計画立案システムにおいて作成され
た製販計画データを入力して必要に応じて按分処理を行
って格納する計画データ入力/按分処理手段と、経理/
会計システムのデータを、必要に応じて所定のデータ変
換処理を行って入力/格納するデータ入力/変換処理手
段と、前記計画データ入力/按分処理手段に格納される
データと、前記データ入力/変換処理手段に格納される
データとを用いて、前記作成された製販計画を収益性の
面から評価する指標となる各種評価指標を算出する評価
指標算出手段と、該評価指標算出手段により算出された
各種評価指標を格納する評価指標格納手段と、少なくと
も評価指標格納手段に格納される各種評価指標を、入力
される条件に沿って表示する表示手段と、より構成され
る。
【0011】例えば、前記表示手段には、全社的なトー
タルの評価指標が表示される。また、例えば、前記評価
指標は、ROA、ROS、ATO、ROE、トータル収
益の少なくとも1つである。
【0012】また、例えば、前記ROA、ROSは、前
倒し生産、納期遅れの計画により発生する損失をも加味
し、更に生産活動における資産に基づく評価指標であ
る。上述した製販計画支援システムによれば、立案され
た製販計画を収益面から見た適正な評価を行うことがで
き、特に単なる1工場等の部分的な評価ではなく、全社
的に見た評価を行うことができるので、全社的なトータ
ル利益を考えたより良い製販計画を効率的に立案できる
ように支援できる。
【0013】また、評価指標は、前倒し生産、納期遅れ
の計画により発生する損失をも加味し、更に生産活動に
おける資産に基づいて算出するが、これは、企業の現実
の製販活動を考慮して、より適正と思われる評価指標が
得られるようにする為であり、この評価指標を参考にし
てより良い製販計画を立案できるようになる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に
よる製販計画支援システム全体を概略的に示すシステム
構成図である。
【0015】同図において特徴的なのは、評価指標算出
/表示システム10である。この評価指標算出/表示シ
ステム10は、既存の生産管理システム1から得られる
データに基づいて計画立案システム2において作成され
た製販計画データと、既存の経理/会計システム3等よ
り得られるコストデータとに基づいて、全社的な(また
は部分的な)利益を示す評価指標(後述するROA、R
OS、ATO、ROE等)を算出して表示するシステム
である。その際、より正しく評価指標を算出できるよう
にする為に、算出に用いる上記データ(上記製販計画デ
ータ、コストデータ)に所定の加工を施す。詳しくは後
述する。
【0016】評価指標算出/表示システム10は、計画
データ入力/按分処理部11、データ入力/変換処理部
12、評価指標算出部13、評価指標格納部14等より
成る。
【0017】図2は、評価指標算出/表示システム10
により実行される処理を概略的に示すフローチャート図
である。計画データ入力/按分処理部11は、計画立案
システム2において作成された製販計画データを読み込
み(ステップS1)、これに後述する按分処理を施す
(ステップS2)。これは、評価指標算出部13で適正
な演算が行えるようにする為である。詳しくは後述す
る。計画データ(製販計画データ)は、販売計画数量、
生産計画数量、在庫計画数量、前倒数量、納期遅れ数量
等より成る。
【0018】データ入力/変換処理部12は、経理/会
計システム3からコストデータを読み込んで(ステップ
S3)、これを評価指標算出部13で適正な演算が行え
る形に変換する(ステップS4)。コストデータとして
は、製品種/市場毎の販売価格、製造費、輸送費、在庫
管理費、販売管理費、前倒費用、納期遅れ損失額等があ
る。
【0019】尚、ステップS1、2とステップS3、4
とは、この順序で処理しなければならないわけではな
い。ステップS3、4を先に処理し、次にステップS
1、2の処理を行ってもよい。あるいは、並列処理を行
ってもよい。
【0020】上述したようにして、計画立案システム
2、経理/会計システム3のデータを、評価指標算出部
13で適正な演算が行えるような形にしたら、評価指標
算出部13によって、上記計画立案システム2において
立てた生販計画によって、その企業の利益がどうなるか
を示す評価指標を算出する。
【0021】この評価指標は、ROA(Return On Asse
t)、ROS(Return On Sales)、ATO(Asset Turn
Over)、ROE(Return On Equity)等を用いる。R
OAは、一般的には総資産利益率(収益率)と呼ばれ、
企業の総合的な収益性を判定するのに用いられている財
務指標であり、一般的には、 ROA=(売上−総コスト)÷総資産 という表現で定義されている。
【0022】また、ROSは、売上高営業利益率、売上
高計上利益率によって企業の収益性を評価する指標とし
て知られている。ATOは、在庫の回転率を示す指標と
して知られている。ROEは、自己資本に対する利益率
の指標(自己資本利益率)である。
【0023】また、このROAを、スループット、在
庫、経費の3つの経営指標に絞って単純化したもの(こ
れも、ROAと呼ばれているが、会計学上のROAとは
異なる。;参考文献「図解100語でわかるサプライチ
ェーンマネジメント」、今岡善次郎著、工業調査会)も
知られている。
【0024】本実施形態においては、以下に示す算出式
により求める。また、ROS、ATOの算出式も、以下
に示す。尚、上記参考文献と同様、本実施形態において
も、たとえ厳密に言えば会計学上のROAとは異なると
しても、ROAというものとする。ROS、ATO、R
OEについても同様である。
【0025】本実施形態の評価指標算出/表示システム
10では、ROAは、以下の算出式により求める。
【0026】
【数1】
【0027】ROSは、以下の算出式により求める。
【0028】
【数2】
【0029】ATOは、以下の算出式により求める。
【0030】
【数3】
【0031】ROEは、以下の算出式により求める。
【0032】
【数4】
【0033】上記の通り、本実施形態では、評価指標
(特にROA)は、純粋な生産活動(所有する土地等の
資産は含めない、物を作って売るという純粋な生産活
動)に対する評価を行うものであり、特に、“生産活動
における資産”を金額でどう表現するのか、という問題
に対して、上記の通り、「(8)在庫分の製造費+(5)販管
費」を用いるようにしたことを、特徴の1つとしてい
る。また、詳しくは後述する理由により、後述するよう
な状況を考慮して前倒しや納期遅れにより損失をも加味
してROA等を算出することを特徴の1つとしている。
また、評価指標算出部13において適正な演算処理が行
えるように、詳しくは後述する按分処理、変換処理を行
うことを特徴の1つとしている。更に、詳しくは後述す
るように、立案した計画に対する全社的な評価が一目で
分り、更に複数の計画案の評価を一目で比較でき、また
全社的な評価だけでなく各市場毎、各工場毎の評価もワ
ンタッチ操作で参照できる表示/入力インタフェース
も、特徴の1つとする。
【0034】上述した各式により算出した各評価指標
は、評価指標格納部14に格納される。そして、表示装
置4で表示される。表示例については、後述する。ま
た、計画立案システム2において複数の製販計画が立案
され、各々の製販計画の評価指標を算出して、評価指標
格納部14に格納し、表示装置4においてこれらを一度
に表示して、どの製販計画が良いかが一目で分るように
もできる。この表示例も後述する。尚、表示装置4に
は、計画立案システム2で作成された計画データも表示
でき、ユーザ等は、どのような計画に対して評価指標が
示されたのか1目で把握できる。
【0035】ここで、基本的には、上記算出式に示す各
項目は、 (1) 売上げ;販売価格×販売計画数 (2) 製造費;製造単価×投入計画数 (3) 輸送費;輸送費単価×投入計画数 (4) 在庫管理費;在庫管理費単価×在庫計画数 (5) 販売費/一般管理費;販売費/一般管理費単価×販
売計画数 (6) 前倒し費用;前倒し費用単価×前倒し生産数 (7) 納期遅れ損失額;販売機会損失費用×納期遅れ数 (8) 在庫分の製造費;製造単価×在庫計画数 により計算するが、近年の企業を取り巻く状況は上記の
通り「各市場と各生産ライン(生産工場)とが互いにク
ロスする」ような状況であり、このような状況に対応し
た計算を行う必要がある。更に、経理/会計システム3
のデータにはそのままでは演算に使えないものがあるの
で、データ変換処理が必要である。詳しくは、後に、具
体的な一例を参照しながら説明する。
【0036】上記販売計画数、投入計画数、在庫計画
数、前倒し生産数、納期遅れ数のデータは、計画立案シ
ステム2より得られる。図3(a)〜(e)に示すよう
に、製販計画データとしては、例えば販売計画20、生
産計画30、在庫計画40、前倒し数50、及び納期遅
れ数60の各データがある。
【0037】図3(a)に示すように、販売計画20
は、市場21、販売製品種22、販売計画月23、及び
販売計画数24の各フィールドより成る。すなわち、各
製品種の各市場でのある月の販売計画数のデータであ
る。
【0038】図3(b)に示すように、生産計画30
は、市場31、生産工場32、生産製品種33、生産計
画月34、及び生産計画数35の各フィールドより成
る。生産計画30は、各市場への投入計画数のデータも
兼ねる。すなわち、例えば同図に示す上から一番目と2
番目のレコードは、同じ工場L1/同じ生産製品種A/
同じ生産計画月‘1’のレコードであり、単に各工場毎
の生産計画であれば生産計画数をまとめて1500にすれば
よく、900と600に区別する必要はないが、上記の通り各
市場への投入計画数のデータも兼ねるので、市場S1へ
の投入計画数が900、市場S2への投入計画数が600であ
るという意味をもつ。
【0039】図3(c)に示すように、在庫計画40
は、市場41、在庫製品種42、月43、及び在庫計画
数44の各フィールドより成る。すなわち、各製品種の
各市場でのある月の在庫計画数のデータである。
【0040】図3(d)に示すように、前倒し数50
は、市場51、販売製品種52、販売計画月53、生産
計画月54、及び前倒し数55の各フィールドより成
る。図3(e)に示すように、納期遅れ数60は、市場
61、販売製品種62、販売計画月63、生産計画月6
4、及び納期遅れ数65の各フィールドより成る。
【0041】尚、販売製品種、生産製品種、在庫製品種
とは、それぞれ、販売する製品種、生産する製品種、在
庫の製品種の意味であるので、特に区別せずに単に「製
品種」と言う場合もある。
【0042】ここで、上記製販計画データの見方につい
て、もう少し説明する。例えば製品種Aの市場S1、S
2への投入数は、生産計画30を見ると、市場S1は工
場L1からのみ900が投入され、市場S2は工場L1か
らは600、工場L2からは500で、計1100が投入される。
【0043】在庫計画40を見ると、市場S1の在庫計
画数44が1050になっているのは、特に図示しない前月
(前年の12月)からの引続き在庫が150あったので900
+150で1050となっているからである。ここで、販売計
画20を見ると市場S1の販売計画数24は1000となっ
ており、一見、900ではなく850生産すれば足りるように
見えるが、これは前倒し数50を見ての通り、2月分の
生産では2月の販売で足りない分を前倒し生産してる分
の50(前倒し数55)が加わっているからである。
【0044】また、市場S2については、上記のように
1100が投入され、この場合は全月からの引続き在庫がな
い為、在庫計画数44は1100となっている。ここで、販
売計画20を見ると市場S2の販売計画数24は1200と
なっており、100 足りないことになるが、これは納期遅
れ数60を見ての通り、納期が遅れるのは承知のうえ
で、2月に生産することに(製販計画立案担当者等が)
決めたからである。
【0045】上記販売価格、製造単価、輸送費単価、在
庫管理費単価、販売費/一般管理費単価、前倒し費用単
価、納期遅れ損失額は、経理/会計システム3のデータ
を、データ入力/変換処理部14により後述する変換処
理を行って得られる。
【0046】図4(a)に示すように、販売価格70
は、市場71、製品種72、販売価格73のフィールド
より成る。これより、販売価格73は、各製品種の各市
場における商品一個当たりの販売価格を意味する。同じ
製品種であっても、例えば国内の販売価格と外国での販
売価格が違う場合は多いし、国内であっても、例えば特
に北海道、九州、沖縄等と本州とでは販売価格が多少違
う商品もある。
【0047】図4(b)に示すように、製造費80は、
工場81、製品種82、製造単価83の各フィールドよ
り成る。これより、製造単価83は、各製品種の各工場
毎の一個当たりの製造原価を意味する。これには、その
製品種の製造に係わる材料費、加工費(人件費を含む)
等が係わる。
【0048】図4(c)に示すように、輸送費90は、
輸送先である市場91、輸送元である工場92、製品種
93、輸送単価94の各フィールドより成る。これよ
り、輸送単価94は、各工場で生産された各製品種を各
市場まで輸送するのに掛かる、各製品種一個当たりの輸
送費用を意味する。
【0049】図4(d)に示すように、在庫管理費10
0は、市場101、製品種102、在庫管理単価103
の各フィールドより成る。これより、在庫管理単価10
3は、各製品種毎に、各市場における在庫の管理等の為
に掛かる費用(一個当たりの費用)を意味する。尚、在
庫とは、各市場に各工場から投入された数や、その市場
における前月からの繰越し在庫分等を合わせた数であ
り、この中から販売数を差し引いた数が、翌月への繰越
し在庫となる。
【0050】販売費/一般管理費は、各直営販売店等で
の製品の販売活動に必要な費用であり(営業費、宣伝費
その他)である。よって、直営販売店がなく、一般的な
販売店(スーパー、百貨店等)が販売する場合には、当
該費用は無いものと見做す。
【0051】図4(e)に示すように、販売費/一般管
理費110は、市場111、製品種112、販売費/一
般管理費単価113の各フィールドより成る。これよ
り、販売費/一般管理費単価113は、、各市場に投入
された各製品種毎に、その一個当たりに掛かる費用を意
味する。
【0052】前倒費用については、特にデータ構成は示
さないが、上記前倒費用単価は、前倒し生産することに
より余分に発生する費用(在庫管理費、場合によっては
残業、休日出勤代等;一個当たりの費用)である。例え
ば、ある市場における2月の需要(販売計画数)が非常
に多くなり、2月の生産計画数では足りない場合、足り
ない分を1月に前倒しで生産することがある。この場
合、1月に生産したものは、2月に販売されるまで在庫
となってしまう。よって、この分は、上記在庫管理費と
は別に計算する必要がある。更に、これによって、1月
では本来必要なかった残業、休日出勤等が必要になった
場合には、これにより余分に発生する残業費用等も含ま
れる。
【0053】納期遅れ損失額についても、特にデータ構
成は示さないが、納期遅れにより発生する販売機会損失
費用である。但し、販売機会損失費用は、これまでのよ
うに製品1個当たりの費用を意味するのではない。納期
遅れの製品全てがキャンセル等されるわけではなく、ま
た納期遅れによる値引きについても製品1個当たりにつ
いて幾らというように決まるようなものではないからで
ある。よって、販売機会損失費用とは、それまでの経験
則から考えられた費用係数のようなものである。例えば
過去の経験則から、100個の納期遅れがあった場合に
損失額Pであったとしたら、販売機会損失費用をP/1
00として設定しておく。これが、上記のように「(7)
納期遅れ損失額;販売機会損失費用×納期遅れ数」とし
ている意味である。
【0054】上記前倒し生産の例で言えば、足りない分
を1月に前倒しで生産できるものとしたが、出来ない場
合もある。あるいは、納期に間に合わせる為に在庫管理
費、人件費(残業費用、休日出勤費用等)等を余分に発
生させることと、納期遅れにより発生する損失とを比べ
て、納期遅れにより発生する損失のほうが少ない(つま
り、全社的な利益が多くなる)場合も有り得る。このよ
うな場合、無理に前倒し生産しないほうが全社的な利益
が多いと考えて、生産を先延ばしする計画を立てる場合
もある。このような計画を立てた場合に、上記ROA、
ROSの算出式において、それにより発生する納期遅れ
損失額を減算する。
【0055】上記図4(a)〜(e)は、データ入力/
変換処理部12による変換処理が行われた後のデータ構
成である。このデータ構成は、評価指標算出の演算単位
に合わせたものであり、経理/会計システム3のデータ
をそのまま用いて適切に演算処理することはできないか
らである。すなわち、上記図4(a)〜(e)では、
「製品種」という単位を用いているが、経理/会計シス
テム3ではそのような単位にはなっていない。同じ「製
品種」であっても所謂「型式」が違う場合があるからで
ある。ここでは、「製品種A」には「型式A1 、型式A
2 、型式A3 」があるものとして説明する。
【0056】変換処理が必要なのは、経理/会計システ
ム3において、「型式」単位で扱っているデータであ
り、例えば製造単価、販売価格、販売費/一般管理費単
価等である(計画立案システム2では、生産計画数、販
売計画数等は、「製品種」単位で扱っている)。
【0057】上記のようにROA等の式では、(1) 売上
げ;販売価格×販売計画数により求めるが、「型式A1
、型式A2 、型式A3 」のそれぞれの販売価格を単純
に加算して3で割った値を用いると、(1) 売上げの値が
適正なものとして求められない場合がある。この為、以
下に図5を参照して説明するような変換処理を行って、
ROA等の式における「製品種A」の販売価格として適
正な値が用いられるようにする必要がある。尚、ここで
は、販売価格を例にするが、上記の様にこれに限るもの
ではなく、製造単価、販売費/一般管理費単価等、「型
式」単位で扱っているデータは基本的に全て変換処理が
必要である。
【0058】例えば図5に示す例では、経理/会計シス
テム3において、「型式A1 、型式A2 、型式A3 」の
それぞれの販売価格が「250、300、350」とな
っており、生産管理システム1において、「型式A1 、
型式A2 、型式A3 」のそれぞれの販売実績数が「1
0、100、500」となっているものとする。
【0059】この例の場合、データ入力/変換処理部1
2は、以下の式により、製品種Aの販売価格を求める。 {(250×10)+(300×100)+(350×500)}÷(10
+100+500) 上記式により算出された製品種Aの販売価格により、評
価指標算出部13は演算処理実行することになり、適正
な演算結果が得られるようになる。
【0060】次に、上述したデータを用いて評価指標算
出/表示システム10により実行される演算処理につい
て、以下に説明する。按分処理についても併せて説明す
る。以下の計算例は、1月の評価指標を求める例であ
る。
【0061】まず、(1) 売上げの計算例について説明す
る。まず、会社全体の評価を指示された場合について説
明する。 (1) 売上げは、各製品種/各市場毎に、その販売価格×
販売計画数を算出し、全ての合計を求める。例えば製品
種Aについて、市場S1での販売価格は‘300’であ
り、販売計画数は‘1000’であるので、製品種Aの市場
S1での売上は、‘300000’(300 ×1000)となる。同
様に、製品種Aの市場S2での販売価格は‘400 ’であ
り、販売計画数は‘1200’であるので、製品種Aの市場
S2での売上は、‘480000’(400 ×1200)となる。以
下、同様に、それぞれ売上を算出し、算出結果の合計
が、(1) 売上げ、となる。
【0062】市場毎の評価を指示された場合には、指示
された市場について上記計算を行えばよい。次に、中分
類(工場毎)の評価を指示された場合について説明す
る。
【0063】この場合は、按分処理が必要となる。すな
わち、この場合は、上記販売計画数として、工場別販売
計画数を用いることになり、これを決める処理が必要で
ある。
【0064】ここでは、工場L1についての(1) 売上げ
を求める例について説明する。上記の通り、製品種Aの
市場S2での販売計画数は‘1200’であり、市場S2に
対する工場L1への投入計画数(生産計画30におけ
る、市場S2、工場L1、製品種Aのレコードの生産計
画数35)は、‘600 ’であり、同じく製品種Aを市場
S2に投入する工場である工場L2からの投入計画数は
‘500’であるので、この場合の市場2/工場L1につ
いて販売計画数(工場別販売計画数)は、1200×(600
÷(600 +500 ))=655(小数点以下四捨五入)と
いうように算出する。
【0065】これより、工場L1についての評価を指示
された場合、製品種Aに関する売上げは、市場2に関し
てはその販売計画数‘1200’を工場L2とで按分した結
果の655を用いて655×400=262000と
し、市場S1に関しては、他の工場からは投入されてい
ないので、そのまま販売計画数‘1000’を用いて100
0×300=300000となり、両者を合計して、5
62000となる。
【0066】他の製品種についても同様に計算し、全て
の計算結果を合計したものが、この工場L1についての
(1) 売上げとなる。次に、(2) 製造費の計算例について
説明する。
【0067】(2) 製造費については、中分類(工場毎)
等の評価を指示された場合でも、按分処理は必要ない。
各製品種/各工場毎に、基本的に製造単価は異なる(同
じ場合も有り得るが)とし、それぞれについて製造単価
×生産計画数を求め、全社評価の場合には全ての合計を
(2) 製造費とし、市場毎評価、工場毎評価等の場合に
は、それぞれ指示された市場または工場についての合計
を(2) 製造費とする。
【0068】例えば、「市場S2、工場L1、製品種
A」の製造単価×生産計画数は、100×600 =60000 、
「市場S2、工場L2、製品種A」は90×500 =45000
、「市場S2、工場L1、製品種B」は80×700 =560
00 、「市場S1、工場L1、製品種A」は100 ×900
=90000 となるので、もし全社評価の場合には全ての合
計251000を(2) 製造費とし、例えば市場S2の評価の場
合は60000 +56000 +45000 =161000をを(2) 製造費と
する。
【0069】続いて、(3) 輸送費について説明する。 (3) 輸送費についても、中分類(工場毎)等の評価を指
示された場合でも、按分処理は必要ない。各製品種毎
に、そしてどの工場からどの市場に投入するかによっ
て、基本的に輸送費単価は異なる(各製品種の大きさ/
重さ等や、各工場から各市場への距離/輸送手段(トラ
ック、船、飛行機等)等の要因により決まる)とし、上
記(2) 製造費の場合と同様に、ぞれぞれについて輸送費
単価×投入計画数を算出し、全社評価の場合には全ての
合計を(3) 輸送費し、市場毎評価、工場毎評価等の場合
には、それぞれ指示された市場または工場についての合
計を(3) 輸送費とする。
【0070】次に、(4) 在庫管理費について説明する。 (4) 在庫管理費については、(1) 売上げの場合と同様、
中分類(工場毎)等の評価を指示された場合には、工場
別在庫計画数を求める為の按分処理が必要である。この
按分処理の計算方法は、(1) 売上げの場合で説明した例
における販売計画数(=1200)の代わりに在庫計画数
(=1100)を用いればよい。すなわち、例えば、市場2
/工場L1についての工場別在庫計画数は、1100×(60
0 ÷(600+500 ))により算出する。
【0071】尚、全社的な評価を行う場合には、各製品
種別/各市場別に、在庫管理費単価×在庫計画数により
在庫管理費を求め、これらの総和を(4) 在庫管理費とす
る。また、市場毎の評価を行う場合には、その市場で在
庫となる各製品種別に在庫管理費を求め、これらの総和
を(4) 在庫管理費とする。
【0072】次に、(5) 販売費/一般管理費について説
明する。 (5) 販売費/一般管理費についても、(1) 売上げの場合
と同様、中分類(工場毎)等の評価を指示された場合に
は、工場別販売計画数を求める為の按分処理が必要であ
る。この按分処理の計算方法は、(1) 売上げの場合と同
じである。
【0073】(6) 前倒し費用、(7) 納期遅れ損失額につ
いては、上記の通り、前倒し費用単価×前倒し生産数、
販売機会損失費用×納期遅れ数により算出する。これ
は、各市場毎に、前倒し、納期遅れがある製品種につい
てそれぞれ算出して、市場毎または全体の合計を求め
る。前倒し費用単価、販売機会損失費用の意味について
は上述してある通りである。
【0074】尚、図3(d)、図3(e)では、簡単の
為、市場毎の前倒し数、納期遅れ数としているが、実際
には市場/工場毎、すなわち各工場で生産されその市場
に投入される前倒し数、ある市場からの投入要望に対し
て各工場で遅れて生産される個数(納期遅れ数)が分る
データとなっている。これより、当然、各工場毎の(6)
前倒し費用、(7) 納期遅れ損失額も算出できる。
【0075】次に、(8) 在庫分の製造費について説明す
る。 (8) 在庫分の製造費についても、工場別在庫計画数を求
める為の按分処理が必要である。算出方法は、(4) 在庫
管理費の場合と同じである。
【0076】尚、ROEの計算で用いる自己資本比率
は、経理/会計システム3からデータを得る。尚、按分
処理は、上記中分類(工場毎)の評価を指示された場合
だけでなく、後述する小分類(市場×工場×製品種毎)
の場合にも必要である。
【0077】尚、上述した説明では、中分類(工場毎)
等の評価を指示された場合というように指示に応じて演
算内容を変えていたが、これに限るものではない。全社
的、市場毎、工場毎、「市場×工場×製品種」毎の全て
について演算を行って、演算結果を評価指標格納部14
に格納しておき、この中から表示装置4からの指示に応
じて必要なデータを用いて表示装置4に表示させるよう
にしてもよい。
【0078】次に、上述した評価指標算出/表示システ
ム10により実行される演算処理によって得られるデー
タに基づく表示装置4における表示例について図6〜図
8を参照して説明する。尚、表示画面は、例えばEXC
EL、Visual Basic等で作成できる。
【0079】図6に示す表示画面120において、ま
ず、選択入力領域として大分類選択121、中分類選択
122、小分類選択123が表示されている。大分類、
中分類、小分類については、上述してある通りである。
すなわち、大分類選択121では、全社的な評価、また
は市場毎の評価を指定できる。尚、全社的な評価を指定
する場合、「ALL」という選択肢があるものとし、以
下例えば“「ALL」を選択した場合”というような表
現を用いるものとする。中分類選択122で、工場毎の
評価を指定できる。小分類選択123では、「市場毎×
工場×製品種」毎の評価を指定できる(何れも、入力
後、その右側の決定ボタン124をクリックする)。
尚、同図には、「市場毎×工場×製品種」毎の評価を指
定した例を示すが、その内容については特に意味がない
ので説明は省略し、また以下の説明では、「ALL」を
選択した場合の評価が表示されるものとして説明する。
【0080】トータル収益表示部125には、評価対象
の期間(例えば同図では2000年1月〜12月までの
1年間)のキャッシュフローのトータル値が表示され
る。このように、立案した製販計画によって生まれるト
ータル収益値が1目で分るようになる。
【0081】結果詳細ボタン128をクリックすると、
例えば同図に示すような詳細画面126が表示される。
また、ここには、1月〜6月までしか表示されていない
が、画面を横スクロールさせることができ、7月以降の
情報も表示される。また、特に図示しないが、詳細画面
126内の特定の項目名(キャッシュフロー等)の上に
マウスのポインタを置くと、例えばキャッシュフローの
場合、評価対象期間内(1月〜12月)のトータル金額
が表示される。尚、補正係数126aに関しては後述す
る。
【0082】詳細画面126内には、評価指標126b
(ROA、ATO、ROS、ROE)が表示されるが、
これを視覚的に一目で分りやすく表示する為に、グラフ
表示127がされる。また、結果比較ボタン129をク
リックすれば、図7に示すように、複数の製販計画案の
評価結果が比較表示される。図7のグラフ表示140の
例では、計画案1、計画案2、計画案3の評価結果(こ
こではROA)が表示され、どの案が優れていたかが1
目で分るようになる。尚、特に図示しないが、結果比較
ボタン129をクリックすると、どの計画案について、
どの評価指標を表示させるかを選択/入力させるウィン
ドウが表示される。
【0083】また、表示形態を自由に設定できる。基礎
情報設定ボタン130をクリックすると、例えば図8に
示すような基礎情報設定ウィンドウが表示される。この
ウィンドウ内で設定/入力することで、トータル収益表
示部125、詳細画面126、グラフ表示127、14
0等の表示形態を自由に変えられる。
【0084】図8において、最大表示月数入力領域13
1は、詳細画面126、グラフ表示127、140にお
いて一度に表示する期間を設定するものであり、この例
で6ケ月としていることから、図6、図7に示す例では
6ケ月分の表示例が示されている。尚、これは、あくま
でも、一度に表示する期間であり、表示されていない部
分についても上記の通りスクロールさせれば見ることが
できる。
【0085】表示金額単位入力領域132は、トータル
収益表示部125や、詳細画面126内のキャッシュフ
ローのような金額を表示する部分の金額単位を設定する
ものであり、この例では1000円単位に設定してあ
る。
【0086】表示セル幅入力領域133では、詳細画面
126内のセルの幅を設定できる。補正情報入力領域1
34、135、136、137では、グラフ表示127
における各評価指標(ROA、ATO、ROS、RO
E)の表示倍率を設定できる。これは、例えば各評価指
標の値が大きく違うため、そのままグラフ表示させると
見にくい場合等に、グラフを見やすくするために倍率を
変える為の設定項目である。
【0087】上記全ての設定が完了したら、基礎情報書
込ボタン138をクリックすれば、設定内容を反映した
表示画面120が表示される。このように、立案した計
画に対する各種評価が1目で分り易く表示され、特に全
社的な評価結果が分ると共に複数の計画案と比較でき、
また必要に応じて市場別、工場別等のレベルの評価も参
照できるので、立案した計画の善し悪しが一目で分ると
共に何処を直すべきか等の判断を行い易くなり、より適
切な計画案を立て易くなる。
【0088】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
製販計画支援システムによれば、立案された製販計画を
収益面から適正な評価を行うことができ、特に単なる1
工場等の部分的な評価ではなく、全社的に見た評価を行
うことができるので、全社的なトータル利益を考えたよ
り良い製販計画を効率的に立案できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】製販計画支援システム全体を概略的に示すシス
テム構成図である。
【図2】評価指標算出/表示システムにより実行される
処理を概略的に示すフローチャート図である。
【図3】(a)〜(e)は、製販計画データとしての各
データのデータ構成図である。
【図4】経理/会計システムより変換処理後に得られる
各データのデータ構成図である。
【図5】データ入力/変換処理部による変換処理の一例
を説明する為の図である。
【図6】表示画面例である。
【図7】表示画面例(複数計画案の比較表示例)であ
る。
【図8】基礎情報設定ウィンドウの一例である。
【符号の説明】
1 生産管理システム 2 計画立案システム 3 経理/会計システム 4 表示装置 10 評価指標算出/表示システム 11 計画データ入力/按分処理部 12 データ入力/変換処理部 13 評価指標算出部 14 評価指標格納部 20 販売計画 21 市場 22 販売製品種 23 販売計画月 24 販売計画数 30 生産計画 31 市場 32 生産工場 33 生産製品種 34 生産計画月 35 生産計画数 40 在庫計画 41 市場 42 在庫製品種 43 月 44 在庫計画数 50 前倒し数 51 市場 52 販売製品種 53 販売計画月 54 生産計画月 55 前倒し数 60 納期遅れ数 61 市場 62 販売製品種 63 販売計画月 64 生産計画月 65 納期遅れ数 70 販売価格 71 市場 72 製品種 73 販売価格 80 製造費 81 工場 82 製品種 83 製造単価 90 輸送費 91 市場 92 工場 93 製品種 94 輸送単価 100 在庫管理費 101 市場 102 製品種 103 在庫管理単価 110 販売費/一般管理費 111 市場 112 製品種 113 販売費/一般管理費単価 120 表示画面 121 大分類選択 122 中分類選択 123 小分類選択 124 決定ボタン 125 トータル収益表示部 126 詳細画面 126a 補正係数 126b 評価指標 127 グラフ表示 128 結果詳細ボタン 129 結果比較ボタン 130 基礎情報設定ボタン 131 最大表示月数入力領域 132 表示金額単位入力領域 133 表示セル幅入力領域 134 補正情報入力領域 135 補正情報入力領域 136 補正情報入力領域 137 補正情報入力領域 138 基礎情報書込ボタン 140 グラフ表示

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 製販計画立案システムにおいて作成され
    た製販計画データを入力して必要に応じて按分処理を行
    って格納する計画データ入力/按分処理手段と、 経理/会計システムのデータを、必要に応じて所定のデ
    ータ変換処理を行って入力/格納するデータ入力/変換
    処理手段と、 前記計画データ入力/按分処理手段に格納されるデータ
    と、前記データ入力/変換処理手段に格納されるデータ
    とを用いて、前記作成された製販計画を収益性の面から
    評価する指標となる各種評価指標を算出する評価指標算
    出手段と、 該評価指標算出手段により算出された各種評価指標を格
    納する評価指標格納手段と、 少なくとも評価指標格納手段に格納される各種評価指標
    を、入力される条件に沿って表示する表示手段と、 を有することを特徴とする製販計画支援システム。
  2. 【請求項2】 前記表示手段には、全社的なトータルの
    評価指標が表示されることを特徴とする請求項1記載の
    製販計画支援システム。
  3. 【請求項3】 前記評価指標は、ROA、ROS、AT
    O、ROE、トータル収益の少なくとも1つであること
    を特徴とする請求項1または2記載の製販計画支援シス
    テム。
  4. 【請求項4】 前記ROA、ROSは、前倒し生産、納
    期遅れの計画により発生する損失をも加味し、更に生産
    活動における資産に基づく評価指標であることを特徴と
    する請求項3記載の製販計画支援システム。
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