JP3984611B2 - 有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法 - Google Patents

有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法 Download PDF

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Description

本発明は、層間絶縁膜の形成方法に関し、特にCuイオンの拡散を防止する機能を有する有機無機ハイブリッド絶縁膜をプラズマCVD法を用いて形成する方法に関する。
近年、VLSI(Very Large Scale Integration)の高速化のために、Cuを配線材料としたCu配線技術が導入されつつある。しかしながら、電界又は熱によってCuイオンは層間絶縁膜中に拡散するため、長期間の使用に伴って、層間絶縁膜の耐圧が劣化するという問題がある。このようにして層間絶縁膜の耐圧が劣化すると、絶縁不良が生じてVLSIの動作不良が引き起こされる。
このため、Cu配線を有するVLSIには、Cuイオンの拡散を防止するためのCu拡散防止膜が導入されてきた。しかし、Cu拡散防止層として用いることを目的とした絶縁膜の材料としては、SiN、SiON、SiCあるいはSiCOなどが知られているが、いずれの材料も比誘電率が4以上と高い。このため、層間絶縁膜として比誘電率が2〜3程度の低誘電率膜を用いても、比誘電率が高い従来のCu拡散防止膜の比誘電率の寄与が、多層配線構造において支配的になる。つまり、層間絶縁膜の比誘電率を下げても、比誘電率が高い従来のCu拡散防止膜のために比誘電率の低減効果が相殺されてしまい、多層配線全体の実効的な比誘電率については十分に下がらない。
このような課題があるため、Cu拡散防止膜の比誘電率を低減させるか又は低誘電率層間絶縁膜にCu拡散防止機能を持たせることが必要となって来ている。
Cu拡散防止膜の比誘電率を低減するための従来技術としては、トリメチルビニルシランを用いたプラズマCVD(Chemical Vapor Deposition )法によりSiCN膜を形成する方法が報告されている。しかし、その比誘電率は4程度と高く、十分低いとは言えない。また、ジビニルシロキサン・ビス・ベンゾシクロブテンを用いたプラズマCVDにより、Cu拡散防止機能を有する低誘電率膜を形成する方法が報告されている(特許文献1)。そして、特許文献1では、2.7程度の比誘電率を有する膜が形成されることが示されている。
特開2000−12532号公報
しかしながら、特許文献1における原料のジビニルシロキサン・ビス・ベンゾシクロブテンは、化学構造が複雑なため高価である。
また、ジビニルシロキサン・ビス・ベンゾシクロブテンは、150℃以上で加熱による重合が起こりやすいという問題がある。プラズマCVD法による堆積を行なうためには原料を加熱により気化させる必要があり、気化のためには、150℃以上の温度が必要とされる。このため、特許文献1の技術では、原料が気化器内で重合し、固体や液体を生成して配管の目詰まり等が生じた結果、CVD装置の稼働率が低下するという課題があった。
また、熱重合性の原料を用いているため、熱安定性が低いという課題もあった。
更に、ジビニルシロキサン・ビス・ベンゾシクロブテンは、2官能性のモノマーであるから、該モノマーを使用してプラズマCVD法により形成される重合膜は、基本的に直鎖状のポリマーから形成されることになる。そのため機械強度が低く、多層配線への集積化が困難であるという課題があった。
本発明では、係る課題に鑑み、製造装置の稼働率低下を招くことのない製法により、高いCu拡散防止機能を有する低誘電率の有機無機ハイブリッド絶縁膜を安価に形成する方法を提供することを目的とする。更に、熱安定性及び機械的強度も高い有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る第1の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法は、シロキサン結合を有する有機シリコン化合物を気化する工程と、気化された有機シリコン化合物をモノマーの状態に保持しながら反応室に輸送する工程と、反応室内において、気化された有機シリコン化合物をプラズマ重合することにより、反応室内に設置された基板上に、シロキサン部位と有機分子部位とが交互に結合することにより構成された構造の主鎖を有する有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する工程とを備えている。
ここで、シロキサン結合とは、Si−O−Siという結合である。
第1の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法によると、Cuイオンの拡散防止効果を持つ低誘電率の有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成できる。これは、プラズマ重合によりモノマーである有機シリコン化合物同士がそれぞれの有機分子部位において重合されるため、シロキサン部位と有機部位とが交互に結合した主鎖を有するポリマーが重合され、該ポリマーによって基板上に有機無機ハイブリッド絶縁膜が形成されることによる。
また、有機無機ハイブリッド絶縁膜の原料となる、シロキサン結合を有する有機シリコン化合物は、モノマーの状態で反応室に輸送され、反応室内でプラズマ重合される。このため、気化器内又は配管内で固体や液体が生成することはなく、配管の目詰まり等が発生しない。この結果、プラズマCVD装置の稼働率低下が防止できる。
ここで、Cuイオンの拡散防止効果は、Cuイオンが前記ポリマーの主鎖に沿って移動する際に、シロキサン部位の酸素原子近傍から炭素原子近傍に移動するために要するポテンシャルエネルギーが極めて大きいことから得られる。
また、有機無機ハイブリッド絶縁膜であるから、膜構成分子の分極率がSiO2 と比べて小さいために、SiO2 を主成分とする従来の層間絶縁膜と比べて比誘電率が低い。
また、シロキサン結合を有する有機シリコン化合物は熱重合し難いため、形成された有機無機ハイブリッド絶縁膜は熱的安定性が高くなる。
また、特許文献1における原料のジビニルシロキサン・ビス・ベンゾシクロブテンが複雑な構造のために高価であるのに比べ、本発明に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の原料であるシロキサン結合を有する有機シリコン化合物は安価に入手しうる。このため、本発明に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜は従来技術の場合よりも安価に形成できる。
本発明に係る第2の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法は、シロキサン結合を有する有機シリコン化合物を、熱重合を防止しながら気化する工程と、気化された有機シリコン化合物を反応室に輸送する工程と、反応室内において、気化された有機シリコン化合物をプラズマ重合することにより、反応室内に設置された基板上に、シロキサン部位と有機分子部位が交互に結合することにより構成された構造の主鎖を有する有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する工程とを備えている。
第2の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法によると、第1の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法によって得られる有機無機ハイブリッド絶縁膜と同様の効果を有する有機無機ハイブリッド絶縁膜が形成できる。
また、有機無機ハイブリッド絶縁膜の原料となる、シロキサン結合を有する有機シリコン化合物は、熱重合しない条件で気化されて反応室に輸送され、反応室内でプラズマ重合される。このため、気化室内又は配管内で固体や液体が生成することはなく、配管の目詰まり等が発生しない。この結果、プラズマCVD装置の稼働率低下が防止できる。
本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法において、プラズマ重合によって絶縁膜を形成する工程は、酸化剤を用いずにプラズマ重合を行なうことが好ましい。
このようにしてプラズマ重合を行なうと、酸化剤を用いたプラズマ重合においては発生しやすい、シロキサン部位同士の結合を抑制できる。このため、有機分子部位同士の結合形成が優位になる結果、シロキサン部位と有機部位が交互に結合した主鎖を容易に形成することができる。
また、本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法において、プラズマ重合によって絶縁膜を形成する工程は、非酸化雰囲気中においてプラズマ重合を行なうことが好ましい。
このようにすることによっても、プラズマ重合時におけるシロキサン部位同士の結合を抑制できる。このため、有機分子部位同士の結合形成が優位になる結果、シロキサン部位と有機部位が交互に結合した主鎖を容易に形成することができる。
また、本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法において、有機シリコン化合物は、直鎖シロキサン構造を有することが好ましい。
直鎖シロキサン構造を有する有機シリコン化合物は、環状の有機シリコン化合物等と比べて低い蒸気圧を有し、気化させやすい。このため、このような原料を用いると、気化器内又は配管内において固体や液体が生成し、配管の目詰まり等の原因となるのを防ぐことができる。この結果、プラズマCVD装置の稼働率低下が防止できる。
また、有機シリコン化合物は、環状シロキサン構造を有することも好ましい。
このようにすると、確実に3次元的なポリマーのネットワークを形成することができ、機械的強度の高い(例えば弾性率が高い)有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成することが可能となる。
また、本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法において、有機シリコン化合物は、複数の有機基とを有しており、該複数の有機基は、アルキル基、ビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基又はフェニル基の誘導体のうちのいずれかの有機基(その一部又は全ての有機基が同一の有機基であっても良いし、異なる有機基であっても良い)であることが好ましい。
このような有機シリコン化合物は、本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の効果を実現する安価な原料として利用できる。
また、有機シリコン化合物は、シロキサン結合している複数のシリコン原子を有しており、複数の有機基は、前記複数のシリコン原子それぞれに結合していることが好ましい。
このような原料を用いると、シロキサン部位と有機部位とが交互に結合した主鎖を有するポリマーを確実に重合することができる。
また、複数の有機基は、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基(含シクロブチル基)、ペンチル基(含シクロペンチル基)、へキシル基(含シクロへキシル基)、ビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基又はフェニル基の誘導体のうちのいずれかの有機基(その一部又は全ての有機基が同一の有機基であっても良いし、異なる有機基であっても良い)であることが好ましい。
このような有機シリコン化合物を原料として用いると、本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の効果を確実に実現することができる。
また、複数の有機基のうち2個の有機基は、エチル基、プロピル基、ブチル基(含シクロブチル基)、ペンチル基(含シクロペンチル基)、へキシル基(含シクロへキシル基)、ビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基又はフェニル基の誘導体のいずれかの有機基であることが好ましい。ここで、該2個の有機基は、同一の有機基であっても良いし、異なる有機基であっても良い。
このようにすると、有機シリコン化合物はラジカル化されやすい有機基を2個有することになり、ラジカル重合に有利である。そのため、このような有機シリコン化合物を原料として使用すれば、本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法が確実に実現できる。
また、複数の有機基のうちの3個以上の有機基は、エチル基、プロピル基、ブチル基(含シクロブチル基)、ペンチル基(含シクロペンチル基)、へキシル基(含シクロへキシル基)、ビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基又はフェニル基の誘導体のうちのいずれかの有機基であることがより好ましい。ここで、該3個以上の有機基の一部又は全てが同一の有機基であっても良いし、相異なる有機基であっても良い。
このようにすると、有機シリコン化合物はラジカル化されやすい有機基を3個以上有することになり、ラジカル重合によって枝分かれ構造のあるポリマーが容易に合成できる。この結果、3次元的なポリマーのネットワークを形成することができ、機械的強度の高い(例えば弾性率が高い)有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成することが可能となる。
また、複数の有機基のうちの2個以上の有機基は、エチル基、プロピル基、ブチル基(含シクロブチル基)、ペンチル基(含シクロペンチル基)、へキシル基(含シクロへキシル基)、ビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基又はフェニル基の誘導体のうちのいずれかの有機基であると共に、2個以上の有機基は、複数のシリコン原子のうちの少なくとも2個以上の異なるシリコン原子に結合していることがより好ましい。
このようにすると、シロキサン部位と有機部位とが交互に結合した主鎖を持つポリマーが確実に実現できるため、シロキサン部位が隣接することなく有機分子部位で分離された構造の有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成することができる。
また、本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法において、有機シリコン化合物は、直鎖シロキサン構造を有する有機シリコン化合物としては、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラビニルジシロキサン、ヘキサフェニルジシロキサン又はヘキサビニルジシロキサンのうちのいずれかであることが好ましい。
このようなシロキサン誘導体を原料とすることによって、シロキサン結合が隣接することなく有機成分で分離された構造を有するポリマーからなる有機無機ハイブリッド絶縁膜を確実に形成することが可能となり、本発明の効果が確実に実現できる。
また、本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法において、有機シリコン化合物は、環状シロキサン構造を有する有機シリコン化合物としては、1,3−ジフェニル−1,3,5,5−テトラメチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリフェニル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン、1,3−ジビニル−1,3,5,5−テトラメチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリビニル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン、1,3−ジフェニル−1,3,5,5,7,7−ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ジフェニル−1,3,3,5,7,7−ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5−トリフェニル−1,3,5,7,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3−ジビニル−1,3,5,5,7,7−ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ジビニル−1,3,3,5,7,7−ヘキサメチルシクロテトラシロキサン又は1,3,5−トリビニル−1,3,5,7,7−テトラメチルシクロテトラシロキサンのいずれかであることが好ましい。
このような環状シロキサン誘導体を原料とすると、シロキサン結合が隣接することなく有機成分で分離された構造を有すると共に、より確実に3次元的なポリマーのネットワークを有する有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成することが可能となる。このため、機械的強度の高い本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成することが確実に可能となる。
本発明によれば、高いCu拡散防止機能を有し且つ低誘電率(例えば比誘電率が2.5程度)の有機無機ハイブリッド絶縁膜を、装置の稼働率低下を招くことなく安価に形成する方法を提供することができる。また、3次元的な有機ポリマーのネットワークが形成されていることによって機械的強度も高い有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する方法を提供することが可能となる。
以下、本発明の一実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の製造方法について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法には、図1に概略構成を示す一般的な平行平板型カソードカップル型(陰極結合型)プラズマCVD装置を用いる。また、CVD原料である有機シリコン化合物として、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを用いた。1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの化学式を図2に示す。図2のように、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンにおいては、ジシロキサン中のシリコンそれぞれに対し、2つのメチル基と1つのフェニル基が有機基として結合している。ここで、フェニル基は重合箇所として意図した有機基である。
本実施形態では、まず、図1に示すプラズマCVD装置の加圧容器101に充填した1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを、Heにより気化器102に圧送し、気化器102で180℃において気化する。気化した1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを、基板(図示省略)が設置された反応室103に導入する。この後、反応室103において、設置された基板上に有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する。
ここで、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンは、180℃の加熱によって気化されても熱重合されにくいため、モノマーの状態で反応室103に導入できる。例えば、180℃で1分間加熱されても、熱重合反応を生じるモノマーは全体の1%未満である。このため、気化器102及び気化原料導入用の配管104中で重合物の固体や液体を生成することがない。この結果、目詰まり等による装置の稼働率低下を防ぐことができる。
本実施形態では、反応室内の圧力が400Pa、基板温度が400℃、気化された1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの導入流量が0.1g/mim及びRF(Radio Frequency)電力が0.2W/cm2と言う条件でプラズマ重合を行った。プラズマ重合において、有機シリコン化合物として用いた1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンは、プラズマにより例えばフェニル基がラジカル化される。次にラジカル化されたフェニル基同士が結合することによって重合が進行し、基板上に、例えば特開2002−334872号公報で開示された構造を持つ有機無機ハイブリッド絶縁膜が形成される。
このようにして形成された有機無機ハイブリッド絶縁膜は、シロキサン部位と有機分子部位とが交互に結合された主鎖を有している。すなわち、有機ポリマーのネットワーク中にシロキサン結合が分散した構造の膜となっている。このような構成とすることによって、Cuイオンの拡散が著しく抑制できる。
これについて、図3(a)及び(b)を参照して説明する。
図3(a)はシロキサン部位同士が結合した主鎖を持つ従来の有機無機ハイブリッド絶縁膜の構造を模式的に表した図である。また、図3(b)は、本実施形態により得られ、高いCuイオン拡散防止性を持つ有機無機ハイブリッド絶縁膜の構造を示す図であり、具体的には、シロキサン部位と有機分子部位とが交互に結合した主鎖を持つ有機無機ハイブリッド絶縁膜の構造を模式的に示す図である。図3(a)及び(b)において、111はシロキサン部位、112は主鎖を構成していない有機分子部位、113は主鎖を構成する有機分子部位を表す。
図3(a)では、シロキサン部位111同士が結合して主鎖を形成しているため、Cuイオンがシロキサンよりなる主鎖に沿って拡散しやすい。例えば、シロキサン部位111aからシロキサン部位111bへ、更にシロキサン部111cへとCuイオンが移動しやすいのである。これは、シロキサン結合において酸素原子近傍からシリコン原子近傍に移動するために必要なポテンシャルエネルギーが極めて低いからである。
これに対し、図3(b)の構造では、シロキサン部位111と主鎖を構成する有機分子部位113との結合部分においてCuイオンの拡散が抑制されるため、Cuイオンが主鎖に沿って拡散しにくくなっている。つまり、図3(b)に破線で示したようなシロキサン部位111と主鎖を構成する有機分子部位113との結合部分等をCuイオンは通過し難く、その結果Cuイオンはシロキサン部位にトラップされやすい。これは、Cuイオンがシロキサン部位111の酸素原子近傍から主鎖を構成する有機分子部位113の炭素原子近傍に移動するために要するポテンシャルエネルギーが極めて大きいからである。
本実施形態の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法によると、図3(b)に示した構造が実現できるため、Cuイオンが主鎖にそって拡散するのを抑制できる有機無機ハイブリッド絶縁膜が形成できる。このため、高いCuイオン拡散防止性を持つ有機無機ハイブリッド絶縁膜が実現できる。
尚、O2 やN2 Oなどの酸化剤が存在しない状態でプラズマ重合を行なうことによって、シロキサン部位同士の結合を抑制できる。この結果、図3(b)に示した構造が確実に実現できるため、高いCuイオン拡散防止性を持つ有機無機ハイブリッド絶縁膜が実現できる。
本実施形態では、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンを原料としてプラズマCVD法により有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成した結果、120nm/minの成膜速度で有機無機ハイブリッド絶縁膜が得られ、比誘電率は2.5であった。Cu拡散防止膜の従来技術である、ジビニルシロキサン・ビス・ベンゾシクロブテンを用いた層間絶縁膜の比誘電率は2.7であるから、これと比較しても、本実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の比誘電率は低い値となっている。
本実施形態における有機無機ハイブリッド絶縁膜のCuイオンの電界によるドリフト速度を求めたところ、印加電界0.8MV/cm 且つ温度150℃の条件において、1.2×105 ions/(cm2・s)であった。この値は、ジビニルシロキサン・ビス・ベンゾシクロブテンを用いた層間絶縁膜の1/5程度であり、本実施形態の有機無機ハイブリッド絶縁膜は、従来技術より優れたCu拡散防止能を有している。これは、有機ポリマーのネットワーク中に分散したシロキサン結合にCuイオンが効率的にトラップされたことによると考えられる。
また、本実施形態で形成した有機無機ハイブリッド絶縁膜の弾性率をナノインデンターにより測定したところ、約9GPaであり、従来の有機低誘電率膜の倍程度の強度であった。このように、本実施形態によると、機械的強度においても従来技術よりも優れた有機無機ハイブリッド絶縁膜が実現できる。
更に、本実施形態で原料として用いた1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンは、従来技術におけるジビニルシロキサン・ビス・ベンゾシクロブテンと比較すると安価である。このため、本実施形態の有機無機ハイブリッド絶縁膜は、従来技術の層間絶縁膜より安価に実現できる。
以上のように、本実施形態によると、装置の稼働率を低下させること無しに、比誘電率が2.5程度と低く且つ高いCu拡散防止性と高い機械的強度とを備えた有機無機ハイブリッド絶縁膜を従来技術よりも安価に形成することができる。
尚、本実施形態では、CVD原料である有機シリコン化合物として、ジシロキサンのシリコンに有機基として2つのフェニル基と4つのメチル基が結合したジシロキサン誘導体を用いた。しかし、該物質に代わるCVD原料として、図4に示す化学式のジシロキサン誘導体を用いても良い。図4では、Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基(含シクロブチル基)、ペンチル基(含シクロペンチル基)、へキシル基(含シクロへキシル基)、ビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基及びフェニル基の誘導体からなる有機基群うちのいずれか1つの基を表す。但し、全てのRがメチル基であることはない。
このようなCVD原料を用いることによっても、シロキサン部位と有機分子部位とが交互に結合した主鎖を持つ有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成することができ、本実施形態の効果が実現できる。
また、本実施形態では、Rのうちの2個以上の基が前記有機基群のうちのメチル基以外のいずれかの有機基(その一部又は全てが同一の基であっても良いし、全て異なる基であっても良い)であるような、図4の化学式に示す有機シリコン化合物をCVD原料として使用するのが好ましい。これについて、以下に説明する。
前記有機基群のうち、メチル基以外の有機基については、いずれもメチル基に比べてラジカル化されやすいため、プラズマ励起ラジカル重合による膜の形成に有利である。このことから、図4の化学式に示す有機シリコン化合物において、Rの2個以上を前記有機基群うちのメチル基以外のいずれかの有機基とすることにより、本実施形態の有機無機ハイブリッド絶縁膜が確実に形成できる。つまり、有機ポリマーのネットワーク中にシロキサン結合が分散した膜構造を確実に形成することができる。
特に、ビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基及びフェニル基の誘導体は、電子の授受をしやすいπ結合を有するため、更にプラズマ励起ラジカル重合に有効である。このため、Rの2個以上をプラズマ励起ラジカル重合に有利なビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基又はフェニル基の誘導体のいずれかとすると、より確実に本発明の有機無機ハイブリッド絶縁膜が形成できる。
また、Rがアルキル基である場合、アルキル基のラジカルが不安定になる傾向があるため、シリコンと有機基との間で結合解裂を起こしやすい。このため、Rがアルキル基である場合には、図4の化学式に示す有機シリコン化合物をラジカル重合した際に収率が低くなる傾向にある。
このような収率低下の傾向はあるとしても、Rがエチル基、プロピル基、ブチル基(含シクロブチル基)、ペンチル基(含シクロペンチル基)及びへキシル基(含シクロへキシル基)のうちのいずれかの有機基である場合、つまり前記有機基群に属するアルキル基のうちのメチル基以外のアルキル基である場合には、本実施形態の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成は十分に可能である。
また、Rが炭素−炭素間の2重結合を有する有機基であるビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基及びフェニル基の誘導体である場合には、本実施形態の有機無機ハイブリッド絶縁膜は容易に形成できる。
しかし、メチル基は最もシリコンとの結合解裂を起こしやすい。このため、Rがメチル基である場合には、メチル基を重合位置として有機シロキサン化合物を重合し、有機ポリマーのネットワーク中にシロキサン結合が分散した膜構造を形成することは困難である。
以上に説明したことから、図4に示す化学式において、Rの2個以上が前記有機基群のうちのメチル基以外のいずれかの有機基であると、本発明の効果が十分に実現できる。
また、本実施形態では、シリコン原子に結合する有機基の3個以上が、前記有機基群のうちのメチル基以外のいずれかの有機基であるようなジシロキサン誘導体をCVD原料として用いることがより好ましい。すなわち、図4において、3個以上のRが前記有機基群のうちのメチル基以外のいずれかの有機基であることが好ましい。このようなCVD原料を用いると、重合されるポリマーは確実に枝分かれ構造を持つため、3次元的な有機ポリマーのネットワークを形成することができる。このことから、弾性率等で表される機械的強度の高い有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成することができる。
また、本実施形態では、CVD原料として、有機ジシロキサン誘導体の代わりに、前記有機基群のうちのいずれかの有機基がシリコン原子に結合した環状シロキサン誘導体を用いることも可能である。但し、シリコン原子に結合している有機基の全てがメチル基であることはない。このような環状シロキサン化合物の化学式を図5に示す。
図5では、Rは前記有機基群のうちのいずれかの有機基を表すが、全てのRがメチル基であることはない。また、nは1以上の整数である。つまり、図5に示す環状シロキサン化合物は、3つ以上のシロキサン結合を有している。また、環状シロキサン構造に対してシロキサン構造の側鎖を持つシロキサン誘導体であっても構わない。
このような環状シロキサン化合物をCVD原料として用いると、3次元的な有機ポリマーのネットワークがより形成されやすくなる。この結果、機械的強度の高い有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成することができる。
環状シロキサン化合物の具体例として、本実施形態では、1,3−ジフェニル−1,3,5,5−テトラメチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリフェニル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン、1,3−ジビニル−1,3,5,5−テトラメチルシクロトリシロキサン、1,3,5−トリビニル−1,3,5−トリメチルシクロトリシロキサン、1,3−ジフェニル−1,3,5,5,7,7−ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ジフェニル−1,3,3,5,7,7−ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,3,5−トリフェニル−1,3,5,7,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン、1,3−ジビニル−1,3,5,5,7,7−ヘキサメチルシクロテトラシロキサン、1,5−ジビニル−1,3,3,5,7,7−ヘキサメチルシクロテトラシロキサン又は1,3,5−トリビニル−1,3,5,7,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン等をCVD原料として利用できる。
また、3次元的な有機無機ハイブリッドポリマーのネットワーク構造Aの一例を図6に示す。図6において、aはシロキサン部位、bは有機分子部位、cは空孔を表す。
また、本実施形態では、シリコン原子に結合する有機基の2個以上は前記有機基群のうちのメチル基以外のいずれかの有機基(その全て又は一部の基が同一の基であっても良いし、全て異なる基であっても良い)であると共に、該2個以上の有機基は、少なくとも2個の異なるシリコン原子に結合しているようなシロキサン誘導体をCVD原料として用いることが好ましい。つまり、図4の化学式又は図5の化学式において、異なるシリコン原子に結合しているRのうちの2個以上が前記有機基群のうちのメチル基以外のいずれかの有機基(その全て又は一部の基が同一の基であっても良いし、全て異なる基であっても良い)であるような有機シリコン化合物をCVD原料として用いることが好ましい。
このようにすると、シロキサン部位が隣接することなく、シロキサン部位と有機分子部位とが交互に結合した主鎖を持つ構造のポリマーからなる有機無機ハイブリッド絶縁膜を確実に形成することが可能となる。本実施形態で用いた1,3-ジフェニル−1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンでは、2つのフェニル基がそれぞれ異なるシリコン原子に結合している。
本実施形態では、他のジシロキサン誘導体の例として、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラビニルジシロキサン、ヘキサフェニルジシロキサン、ヘキサビニルジシロキサンのうちのいずれかをCVD原料として用いても良い。
このようなジシロキサン誘導体を用いれば、本実施形態と同様の効果が確実に実現できる。
また、本実施形態ではCVD原料として図4の化学式に示すような、シロキサン結合を2個有するジシロキサン誘導体を用いたが、シロキサン結合を3個以上有するシロキサン誘導体を用いても良い。例えばトリシロキサン誘導体である。また、直鎖状のシロキサン誘導体に限らず、枝分かれしたシロキサン骨格を持つようなシロキサン誘導体を用いても良い。
また、図4及び図5に示した化学式において、Rはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基(含シクロブチル基)、ペンチル基(含シクロペンチル基)、へキシル基(含シクロへキシル基)、ビニル基、ビニル基の誘導体、フェニル基又はフェニル基の誘導体を表すとした。このようにすると本発明の効果が確実に実現できるが、Rが他の有機基等である場合、例えばヘプチル基である場合等を特に除くものではない。
本発明に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の製造方法によると、低誘電率、高機械的強度、高熱安定性及び高Cu拡散防止性を持つ有機無機ハイブリッド絶縁膜を安価で且つ製造装置稼働率の低下無しに形成することができ、Cu配線技術の導入されたVLSI等における層間絶縁膜の形成方法等として非常に有用である。
本発明の一実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の製造方法に使用するプラズマCVD装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の製造方法において、CVD原料として用いた1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサンの化学式である。 (a)は、シロキサン部位同士が結合した主鎖を模式的に表す図であり、(b)は、本発明の一実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の製造方法により得られた層間絶縁膜のシロキサン部位と有機分子部位とが交互に結合した主鎖を模式的に説明する図である。 本発明の一実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の製造方法に用いることができるジシロキサン誘導体の化学式である。 本発明の一実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の製造方法に用いることができる環状シロキサン誘導体の化学式である。 本発明の一実施形態に係る有機無機ハイブリッド絶縁膜の製造方法において、環状シロキサン誘導体をCVD原料として用いた場合に形成される3次元的な有機ポリマーのネットワーク構造の一例を表す図である。
符号の説明
101 加圧容器
102 気化器
103 反応室
104 配管
111 シロキサン部位
112 主鎖を構成していない有機分子部位
113 主鎖を構成する有機分子部位
A 3次元的な有機無機ポリマーのネットワーク構造
a シロキサン部位
b 有機分子部位
c 空孔

Claims (4)

  1. シロキサン結合を有する有機シリコン化合物を気化する工程と、
    前記気化された有機シリコン化合物をモノマーの状態に保持しながら反応室に輸送する工程と、
    前記反応室内において、プラズマCVD法により前記気化された有機シリコン化合物をプラズマ重合することにより、前記反応室内に設置された基板上に、シロキサン部位と有機分子部位とが交互に結合することにより構成された構造の主鎖を有する有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する工程とを備え
    前記有機シリコン化合物は、直鎖シロキサン構造を有し、
    前記有機シリコン化合物は、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラビニルジシロキサン、又はヘキサビニルジシロキサンのいずれかである
    ことを特徴とする有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法。
  2. シロキサン結合を有する有機シリコン化合物を、熱重合を防止しながら気化する工程と、
    前記気化された有機シリコン化合物を反応室に輸送する工程と、
    前記反応室内において、プラズマCVD法により前記気化された有機シリコン化合物をプラズマ重合することにより、前記反応室内に設置された基板上に、シロキサン部位と有機分子部位とが交互に結合することにより構成された構造の主鎖を有する有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する工程とを備え
    前記有機シリコン化合物は、直鎖シロキサン構造を有し、
    前記有機シリコン化合物は、1,3−ジフェニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラフェニルジシロキサン、1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン、1,3−ジメチル−1,1,3,3−テトラビニルジシロキサン、又はヘキサビニルジシロキサンのいずれかである
    ことを特徴とする有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法。
  3. 前記有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する工程において、酸化剤を用いずにプラズマ重合を行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法。
  4. 前記有機無機ハイブリッド絶縁膜を形成する工程において、非酸化雰囲気中においてプラズマ重合を行なうことを特徴とする請求項1又は2に記載の有機無機ハイブリッド絶縁膜の形成方法。
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