JP3983661B2 - ベルトコンベアの張力付与装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、搬送ベルトに張力を付与するテンションプーリを備えたベルトコンベアの張力付与装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ベルトコンベア70には、図3、図4に示すように、両端部にそれぞれ設けられた駆動側プーリ及び被駆動側プーリ(図示しない)と、この両プーリに掛け渡され被搬送物を載置し運搬可能な無端帯状の搬送ベルト71と、隙間を有して配置された2つの保持プーリ72、73を介して搬送ベルト71を下方に導くテンションプーリ74とを備えたものがある。このベルトコンベア70には、テンションプーリ74の両側にそれぞれ設けられた係止部75を介して取付けられた錘76によって搬送ベルト71を引っ張り、搬送ベルト71に張力を付与するための張力付与装置77が備えられている(例えば、特許文献1参照。)。
この張力付与装置77は、立設される2本のガイドレール78、79と、このガイドレール78、79間を走行可能に設けられ、テンションプーリ74の回転軸80を回転可能に支持するテークアップ形の軸受81とを1組とし、これをテンションプーリ74の幅方向両側にそれぞれ設けたものである。なお、テンションプーリ74の下方両側には、それぞれ固定台82が設けられ、この固定台82に各ガイドレール78、79がそれぞれ固定されている(例えば、非特許文献1、非特許文献2参照。)。
このため、テンションプーリ74の回転軸80の両側の軸受81は、それぞれ垂直に設置されたガイドレール78、79に挟まれて移動するので、テンションプーリ74の動きに上下方向にのみ自由を与えたものとなっていた。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−278627号公報
【非特許文献1】
真島卯太郎著、「コンベヤ計算法」、初版、工学図書株式会社出版、昭和45年2月1日、p.46−47
【非特許文献2】
日本機械学会編、改訂5版「機械工学便覧」、1968年発行、第1章第16編のp.18−19
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した張力付与装置77には、以下の問題がある。
テンションプーリ74の回転軸80は、その両端が一対のガイドレール78、79の間で上下に走行可能な軸受81にそれぞれ支持されているため、ベルトコンベア70のメンテナンス、例えば軸受81の交換を行う際には、テンションプーリ74をガイドレール78、79の上端まで移動させ、軸受81をガイドレール78、79から抜くしかなく、作業時における保全に手間と時間がかかり不経済であった。
また、この各軸受81は、2本のガイドレール78、79にそれぞれ挟み込まれており、ガイドレール78、79の変形やダストの付着等によって、テンションプーリ74の上下動にかたよりが生じ易く、搬送ベルト71の蛇行を引き起こす恐れがあった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、例えばベルトコンベアのメンテナンスを経済的に行うことができ、テンションプーリの上下動を円滑に行え、しかも搬送ベルトの蛇行によるトラブルを防止可能なベルトコンベアの張力付与装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う本発明に係るベルトコンベアの張力付与装置は、搬送ベルトの一部を、隙間を有して配置された2つの保持プーリを介して下方へ導き、搬送ベルトに錘によって張力を付与するテンションプーリを備えたベルトコンベアに使用する張力付与装置において、水平状態で配置されたテンションプーリの両側にあって、テンションプーリを平面視してその対角位置にそれぞれ垂直に設置された一対のガイドレールと、一対のガイドレールに沿ってそれぞれ移動可能な一対の移動部材と、一対の移動部材にそれぞれその片側が固定され、テンションプーリの回転軸を回転可能に支持する軸受が取付けられた対向する支持部材と、対向する支持部材を連結し、錘を吊下げる連結部材とを有する。このように、一対の移動部材にそれぞれ設けられた支持部材に、テンションプーリの回転軸を支持する軸受を取付けるので、各ガイドレールから移動部材を取外すことなく、支持部材から軸受を取外すことで、例えば軸受の交換作業を行うことができる。ここで、テンションプーリの上下方向の移動に、一対、即ち2本のガイドレールを使用するので、例えば従来のように4本のガイドレールを使用する必要がなくなり、構造が簡素化される。また、一対のガイドレールの配置位置を、テンションプーリを平面視してその対角位置とすることで、例えばテンションプーリを挟んで対向する位置に一対のガイドレールを配置した場合のように、一方側に錘の荷重がかかってガイドレールと移動部材との摩擦抵抗が大きくなり、ガイドレールに対する移動部材の走行が妨げられる恐れを防止できる。そして、軸受が取付けられた対向する支持部材は、連結部材によってその位置関係が固定されるので、軸受からのテンションプーリの回転軸の脱落を簡単な構成で防止できる。更に、連結部材に錘を吊下げるので、錘を設置する部分を容易に確保できる。
【0006】
ここで、本発明に係るベルトコンベアの張力付与装置において、ガイドレールの外側断面は円形であって、しかも、移動部材は筒状に形成されていることが好ましい。これにより、支持部材から連結部材を外した後は、ガイドレールを中心として移動部材により支持部材を回動できるので、テンションプーリを軸受から容易に取外すことができる。
本発明に係るベルトコンベアの張力付与装置において、支持部材は、移動部材にその一端が固定される上枠材を有し、上枠材の下部に両側にねじ締結部を備えた軸受がねじ固定されていることが好ましい。このように、上枠材の下部に軸受がねじ固定されるので、張力付与装置の使用時において、軸受のねじ締結部に集中することなく、支持部材全体で荷重を受けることができる。
本発明に係るベルトコンベアの張力付与装置において、軸受はピロー形の軸受であることが好ましい。このように、テンションプーリの回転軸の軸受に、ピロー形の軸受を使用するので、回転軸の取外しが容易になる。
【0007】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここに、図1は本発明の第1の実施の形態に係るベルトコンベアの張力付与装置の斜視図、図2は本発明の第2の実施の形態に係るベルトコンベアの張力付与装置の説明図である。
【0008】
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態に係るベルトコンベアの張力付与装置(以下、単に張力付与装置とも言う)10は、両端部にそれぞれ設けられた駆動側プーリ及び被駆動側プーリ(図示しない)と、この両プーリに掛け渡され被搬送物(例えば、石灰石、石炭、食料品、製品の部品等)を載置し運搬可能な無端帯状の搬送ベルト11とを有するベルトコンベア12に使用される装置である。このベルトコンベア12は、下側を走行する搬送ベルト11の一部を、隙間を有して配置された2つの保持プーリ(図3の保持プーリ72、73参照)を介して下方へ導き、搬送ベルト11に錘13によって張力を付与するテンションプーリ14を備えている。以下、詳しく説明する。
【0009】
駆動側プーリと被駆動側プーリとの間の距離は、例えば20〜100mであり、この各プーリに掛け渡される搬送ベルト11は、ゴム製であって、その幅が例えば50〜100cm程度である。なお、搬送量は例えば100〜300トン/時間、搬送速度は50〜150m/分であり、錘13の重量は例えば0.5〜3トンである。また、2つの保持プーリの間隔は、例えばテンションプーリ14の直径に応じて設定される。
【0010】
水平状態で配置されたテンションプーリ14の両側には、このテンションプーリ14を平面視してその対角位置に、それぞれ垂直にガイドレール15、16が立設されている。この一対のガイドレール15、16は、それぞれ外側断面が円形となった直径が例えば80〜120mm程度のパイプで構成されている。
この一対のガイドレール15、16には、筒状で構成され、その内径が各ガイドレール15、16の外径よりも例えば5〜15mm大きく、ガイドレール15、16に沿って移動可能となった移動部材17、18がそれぞれ設けられている。この移動部材17、18は、その長さが例えば50〜100cmとなっている。
【0011】
一対の移動部材17、18には、対向する支持部材19、20がそれぞれ設けられている。この支持部材19は、移動部材17の上端部にその片側一端が固定された上枠材21と、移動部材17の下端部にその片側一端が固定された下枠材22と、上枠材21の他端と下枠材22の他端とを接続する側部枠材23とを有し、側面視してコ字状となっている。なお、支持部材20も支持部材19と同様、移動部材18の上端部にその片側一端が固定された上枠材24と、移動部材18の下端部にその片側一端が固定された下枠材25と、上枠材24の他端と下枠材25の他端とを接続する側部枠材26とを有し、側面視してコ字状となっている。この一対の支持部材19、20の各上枠材21、24の下部であって、支持部材19、20の内側には、テンションプーリ14の回転軸27を回転可能に支持し、かつ両側にねじ締結部(図示しない)を備えた従来公知のピロー形の軸受28が、それぞれねじ固定されている。なお、移動部材17と下枠材22とで構成される角部にはリブ29が、側部枠材23と下枠材22とで構成される角部にはリブ30がそれぞれ設けられ、また移動部材18と下枠材25とで構成される角部にはリブ31が、側部枠材26と下枠材25とで構成される角部にはリブ32がそれぞれ設けられ、支持部材19、20が補強されている。
これにより、ベルトコンベア12のメンテナンス時においては、各移動部材17、18をガイドレール15、16を中心としてそれぞれ回動させ、支持部材19、20を外側へ開くことで(図1の2点鎖線)、テンションプーリ14の回転軸27を軸受28から容易に取外すことができる。なお、支持部材19、20の各上枠材21、24に対する軸受28のねじ固定を解くことで、テンションプーリ14を支持部材19、20から外すことも可能である。
【0012】
対向する支持部材19、20の下枠材22、25の上側中央部には、錘13を吊下げる連結部材33が掛け渡されている。この連結部材33は、対向する支持部材19、20間の距離を一定に維持するための固定板34と、この固定板34に錘13を吊下げるための吊り部35と、吊り部35に吊下げた錘13の重みによる固定板34の反りを抑制するリブ36とを有している。
この固定板34は、ボルト37により、その両側部がそれぞれ支持部材19、20の下枠材22、25に固定されている。この固定板34の両端部を除いた部分であって、固定板34の長手方向には、吊り部35に設けられた4本のロッド部38の上端部がボルト39により固定されている。このロッド部38の下端部には、錘13を載置可能な載置板40が設けられ、一端側に開口しロッド部38が挿通可能な開口部41を2つ備えた錘板42を、この載置板40上に複数載置している。なお、複数の錘板42が錘13を構成している。また、固定板34の上側幅方向中央部には、固定板34の長手方向に渡ってリブ36が設けられ、錘13の重量による固定板34の反りを抑制している。
【0013】
なお、ベルトコンベア12の操業時において、連結部材33に錘13を吊下げた場合でも、前記したように各移動部材17、18は、ガイドレール15、16の長さ方向にある程度長さがあるため、また連結部材33により各移動部材17、18にそれぞれ設けられる支持部材19、20の位置関係が維持されるため、支持部材19、20の位置ズレを抑制でき、搬送ベルト11のねじれが少なく、搬送ベルト11へ張力を安定に付与できる。
なお、ガイドレール15とガイドレール16、移動部材17と移動部材18、及び支持部材19と支持部材20は、それぞれ実質的に同一形状とすることが好ましい。これにより、張力付与装置10の製造を経済的に行うことができると共に、錘13によってかかる荷重を、テンションプーリ14の両側に略均等に分散できるので、テンションプーリ14の上下動のかたよりを抑制でき、搬送ベルト11の蛇行を抑制できる。
【0014】
続いて、本発明の第1の実施の形態に係るベルトコンベアの張力付与装置10を適用したベルトコンベア12のメンテナンスの1つである軸受28の取替え方法について、図1を参照しながら説明する。
まず、ベルトコンベア12の操業を停止し、連結部材33の載置板40から複数の錘板42を降ろす。
次に、固定板34の両側部からボルト37をそれぞれ取外し、対向する支持部材19、20の各下枠材22、25に固定された固定板34を外して、各支持部材19、20から連結部材33を取外す。これにより、各支持部材19、20は、それぞれガイドレール15、16を中心として回動できる状態になる。ここで、各支持部材19、20をそれぞれ外側へ開くことで、軸受28からテンションプーリ14の回転軸27を取外し、次にこの支持部材19、20の上枠材21、22にそれぞれ固定された軸受28を、新しい軸受に交換する。
このように、支持部材19、20をそれぞれ外側へ開くことで、広い作業空間が確保されるので、例えばテンションプーリ14を取出す作業等における作業性が良好になる。
【0015】
また、各支持部材19、20を外側へ開くことなく、支持部材19、20の上枠材21、24からそれぞれ軸受28を取外して交換することも可能である。
このようにして、軸受28を新しい軸受に交換した後は、各ガイドレール15、16を中心として、支持部材19、20をテンションプーリ14側(搬送ベルト11側)へそれぞれ回動させ、支持部材19、20の上枠材21、24にそれぞれ固定された新しい軸受に、テンションプーリ14の回転軸27を支持する。そして、対向する支持部材19、20の下枠材22、25に連結部材33の固定板34を取付け、載置板40に複数の錘板42を載置した後、ベルトコンベア12の操業を再開する。
【0016】
次に、本発明の第2の実施の形態に係るベルトコンベアの張力付与装置50について、図2を参照しながら説明するが、ベルトコンベアの張力付与装置10と同一部材には同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
水平状態で配置されたテンションプーリ14の両側には、このテンションプーリ14を平面視してその対角位置に、それぞれ垂直にガイドレール15、16が立設されている。なお、テンションプーリ14の下方両側には、それぞれ固定台51、52が設けられ、この固定台51、52にガイドレール15、16がそれぞれ固定されている。この一対のガイドレール15、16には、筒状で構成され、その内径が各ガイドレール15、16の外径よりも例えば5〜15mm大きく、しかもガイドレール15、16に沿って移動可能となった移動部材17、18がそれぞれ設けられている。
【0017】
移動部材17、18の片側には、支持部材53、54がそれぞれ設けられている。この支持部材53は、その一方側が移動部材17の上部と下部の2箇所にそれぞれ取付けられた水平部55、55aと、実質的にT字状となって、その中央部と下端部の2箇所に水平部55、55aの他方側端部が取付けられた固定部56とを備えている。なお、支持部材54も支持部材53と同様、その一方側が移動部材18の上部と下部の2箇所にそれぞれ取付けられた水平部57、57aと、実質的にT字状となって、その中央部と下端部の2箇所に水平部57、57aの他方側端部が取付けられた固定部58とを備えている。
なお、この固定部56、58の上端部には、従来公知のピロー形の軸受59がそれぞれ設けられている。この軸受59は、テンションプーリ14の回転軸27を回転可能に支持するものであり、両側に備えられたねじ締結部60、61によって、固定部56、58の上端部にそれぞれねじ固定されている。
【0018】
この対向する固定部56、58の下部には、錘を収容可能な箱状の連結部材62が、それぞれボルト(図示しない)によって取外し可能に連結されており、この連結部材62により錘を吊下げることが可能となっている。
なお、ベルトコンベア12のメンテナンスの際には、前記したベルトコンベアの張力付与装置10と同様、各移動部材17、18をガイドレール15、16を中心としてそれぞれ回動させ、支持部材53、54を外側へ開くことで、テンションプーリ14の回転軸27を軸受59から容易に取外すことができる。なお、支持部材53、54の各固定部56、58に対する軸受59のねじ固定を解くことで、テンションプーリ14を支持部材53、54から外すことも可能である。
【0019】
以上、本発明を、実施の形態を参照して説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施の形態や変形例も含むものである。例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組合せて本発明のベルトコンベアの張力付与装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
また、前記実施の形態においては、ガイドレールの外側断面が円形で、移動部材の形状を筒状とした場合について説明した。しかし、ガイドレールの外側断面を多角形とし、移動部材をガイドレールの外側断面に対応する形状とすることもできる。ここで、移動部材の内側の大きさを、ガイドレールを中心として回動できる程度の大きさとする場合、移動部材にそれぞれ設けられた支持部材を、ガイドレールを中心としてそれぞれ回動させ、テンションプーリの回転軸を支持部材に設けられた軸受から取外すことが可能である。なお、このとき、支持部材から軸受を取外すことで、テンションプーリの回転軸から軸受を取外すことも可能である。また、移動部材の内側の大きさを、ガイドレールに対して上下方向のみに移動可能とし、ガイドレールを中心として回動できない大きさとする場合、支持部材から軸受を取外すことで、作業を容易に行うことができる。
【0020】
【発明の効果】
請求項1〜4記載のベルトコンベアの張力付与装置においては、一対の移動部材にそれぞれ設けられた支持部材に、テンションプーリの回転軸を支持する軸受を取付けるので、各ガイドレールから移動部材を取外すことなく、支持部材から軸受を取外すことで、例えば軸受の交換作業を行うことができる。このため、従来のようにテンションプーリをガイドレールの上端まで移動させた後、軸受をガイドレールから取外す必要がなくなるので、従来よりも作業時の保全にかける手間を省くことができ、しかも時間を短縮でき経済的である。ここで、一対、即ち2本のガイドレールを使用しているので、例えば従来のように4本のガイドレールを使用する必要がなくなり、構造が簡素化され、設備費が安価で経済的である。また、一対のガイドレールの配置位置を、テンションプーリを平面視してその対角位置とすることで、テンションプーリの上下動が安定に行われ、搬送ベルトの蛇行を防止できるので、ベルトコンベアの操業を安定に行うことができる。
そして、移動部材にある程度長さがあり、支持部材は連結部材によってその位置関係が固定されるので、ねじれが少なく軸受からのテンションプーリの回転軸の脱落を簡単な構成で防止でき、経済的である。
更に、連結部材に錘を吊下げることで、錘を設置する部分を容易に確保できるので、張力付与装置からの錘の取出しを容易に行うことができ、ベルトコンベアのメンテナンスの際の作業性を良好にできる。
【0021】
特に、請求項2記載のベルトコンベアの張力付与装置においては、ガイドレールを中心として移動部材により支持部材を回動できるので、テンションプーリを軸受から容易に取外すことができる。これにより、ベルトコンベアのメンテナンス時における保全性を向上できる。また、このように、ガイドレールを中心として支持部材を外側に開くことで、テンションプーリを取出すためのより広い空間が形成でき、メンテナンスの際の作業性が良好になる。
請求項3記載のベルトコンベアの張力付与装置においては、上枠材の下部に軸受がねじ固定されるので、張力付与装置の使用時に、軸受のねじ締結部に集中させることなく、支持部材が荷重を受けるようにできる。これにより、ベルトコンベアの操業時において、錘の荷重による支持部材からの軸受の脱落を防止できるので、安定した操業を行うことができる。
請求項4記載のベルトコンベアの張力付与装置においては、テンションプーリの回転軸の軸受に、ピロー形の軸受を使用するので、回転軸の取外しが容易になり、作業性が良好になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るベルトコンベアの張力付与装置の斜視図である。
【図2】本発明の第2の実施の形態に係るベルトコンベアの張力付与装置の説明図である。
【図3】従来例に係るベルトコンベアの斜視図である。
【図4】同ベルトコンベアに使用される張力付与装置の説明図である。
【符号の説明】
10:ベルトコンベアの張力付与装置、11:搬送ベルト、12:ベルトコンベア、13:錘、14:テンションプーリ、15、16:ガイドレール、17、18:移動部材、19、20:支持部材、21:上枠材、22:下枠材、23:側部枠材、24:上枠材、25:下枠材、26:側部枠材、27:回転軸、28:軸受、29〜32:リブ、33:連結部材、34:固定板、35:吊り部、36:リブ、37:ボルト、38:ロッド部、39:ボルト、40:載置板、41:開口部、42:錘板、50:ベルトコンベアの張力付与装置、51、52:固定台、53、54:支持部材、55、55a:水平部、56:固定部、57、57a:水平部、58:固定部、59:軸受、60、61:ねじ締結部、62:連結部材
Claims (4)
- 搬送ベルトの一部を、隙間を有して配置された2つの保持プーリを介して下方へ導き、前記搬送ベルトに錘によって張力を付与するテンションプーリを備えたベルトコンベアに使用する張力付与装置において、
水平状態で配置された前記テンションプーリの両側にあって、該テンションプーリを平面視してその対角位置にそれぞれ垂直に設置された一対のガイドレールと、
前記一対のガイドレールに沿ってそれぞれ移動可能な一対の移動部材と、
前記一対の移動部材にそれぞれその片側が固定され、前記テンションプーリの回転軸を回転可能に支持する軸受が取付けられた対向する支持部材と、
前記対向する支持部材を連結し、前記錘を吊下げる連結部材とを有することを特徴とするベルトコンベアの張力付与装置。 - 請求項1記載のベルトコンベアの張力付与装置において、前記ガイドレールの外側断面は円形であって、しかも、前記移動部材は筒状に形成されていることを特徴とするベルトコンベアの張力付与装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載のベルトコンベアの張力付与装置において、前記支持部材は、前記移動部材にその一端が固定される上枠材を有し、該上枠材の下部に両側にねじ締結部を備えた前記軸受がねじ固定されていることを特徴とするベルトコンベアの張力付与装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載のベルトコンベアの張力付与装置において、前記軸受はピロー形の軸受であることを特徴とするベルトコンベアの張力付与装置。
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