JP3982514B2 - カラオケ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、利用者の歌唱力を採点する機能を有するカラオケ装置に関する。
従来より、歌い手の歌唱力を採点する機能を備えたカラオケ装置が各種開発されている。一般に、この種のカラオケ装置においては、歌い手の歌唱音声とカラオケの楽曲情報に含められたボーカルパートのリファレンスとの間で音量や音程(ピッチ)等を比較し、音量差と音程差の程度に応じて歌唱力を採点するようになっている。また、カラオケ装置では、歌い手が歌唱すると、マイクロホン(以下、マイクという)から入力される歌唱音声を増幅して、スピーカーから発音させている。
ところで、カラオケ装置で歌唱される曲の種類として、二人の歌い手が同時に歌唱し歌唱力の優劣を競うバトル曲が知られている。バトル曲では、二人の歌い手の歌唱力は同一の評価関数によって採点され、それらの採点結果に基づいて歌唱力の優劣が決定される。そして、歌唱力の優劣はモニタに表示されるようになっている。これにより、その場の雰囲気が盛り上がり、歌い手や聴衆は楽曲の歌唱をより積極的に楽しむことができる。しかし、せっかく歌唱しても採点結果が同一であれば、優劣がつかず引き分けになってしまい面白味が半減してしまうという問題があった。
また、バトル曲のように二人の歌い手の採点を独立して行う場合には、マイクの選択に対応して歌唱力の採点および優劣の判定が行われる。しかし、どちらの歌い手がどのマイクを使用して歌唱しているかを知ることができなかったので、優劣の判定について混乱が生じることがあった。
また、デュエット曲では、男性のみが歌唱する男性歌唱区間、女性のみが歌唱する女性歌唱区間、および男女が同時に歌唱する混成歌唱区間から構成されることが多い。しかし、デュエット曲を歌い慣れていない歌い手は、いま自分が歌唱すべき時なのか良く分からず、まごついてしまうことがあった。
この発明は、このような背景の下になされたもので、二人以上の歌い手が歌唱する場合に、歌唱力の優劣を必ずつけることを目的とする。また、他の目的は、歌い手に歌唱しているマイクの種類を知らせることを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明にあっては、曲データに基づいて、楽曲の演奏を行うとともに歌詞をモニタに表示させるカラオケ装置において、第1のマイクロホンから取り込まれる歌唱音声信号と第2のマイクロホンから取り込まれる歌唱音声信号とを混合または選択して第1の出力端子と第2の出力端子から出力する選択手段と、前記第1の出力端子から出力される前記歌唱音声信号に基づいて歌唱音量を検出する第1の検出手段と、前記第2の出力端子から出力される前記歌唱音声信号に基づいて歌唱音量を検出する第2の検出手段と、前記第1の検出手段によって検出された歌唱音量に応じて第1のキャラクタの形状を可変して前記モニタに表示させるとともに、前記第2の検出手段によって検出された歌唱音量に応じて第2のキャラクタの大きさを可変して前記モニタに表示させる表示制御手段と、前記曲データに基づいて、前記選択手段の切換と前記第1,第2のキャラクタの設定とを同期して制御する制御手段とを備え前記制御手段は、前記曲データが二人の歌い手によって歌唱される混成歌唱区間と一方の歌い手によって歌唱される単独歌唱区間から構成されるものであることを検知すると、前記混成歌唱区間において、前記第1のマイクロホンからの前記歌唱音声信号を第1の出力端子から出力するように、かつ、前記第2のマイクロホンからの前記歌唱音声信号を第2の出力端子から出力するように前記選択手段を制御するとともに、前記第1,第2の検出手段によって検出された歌唱音量に対応して前記第1,第2のキャラクタの形状を可変し、前記単独歌唱区間において、混合した前記歌唱音声信号を前記第1,第2の出力端子から出力するように前記選択手段を制御するとともに、前記一方の歌い手による前記歌唱音声信号から検出された歌唱音量に応じて、対応する一方のキャラクタの形状を可変し、他方のキャラクタを縮小しかつ大きさを変化しないように制御することを特徴とする。
また、請求項2に記載した発明にあっては、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、前記単独歌唱区間において、前記他方のキャラクタを縮小しかつ大きさを変化しないように制御することに代えて、他方のキャラクタを表示しないように制御することを特徴とする。
この発明によれば、二人の歌い手が歌唱する場合に、歌唱力の優劣を必ずつけることができる。また、歌唱音量をモニタに表示させるので、歌い手は自分の歌唱音量を知ることができる。また、二人の歌い手が歌唱する場合には、各歌い手が歌唱すべきマイクを認識することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施形態について説明する。
<A:実施形態の全体構成>
図1は、この発明の一実施形態によるカラオケ装置の全体構成を示すブロック図である。同図において、30は装置各部を制御するCPUである。このCPU30には、バスBUSを介してROM31、RAM32、ハードディスク装置(HDD)37、通信制御部36、リモコン受信部33、表示パネル34、パネルスイッチ35、音源装置38、音声データ処理部39、効果用DSP40、文字表示部43、LDチェンジャ44、表示制御部45および音声処理用DSP49が接続されている。
ROM31には、当該カラオケ装置を起動するために必要なイニシャルプログラムが記憶されている。装置の電源がオンされると、このイニシャルプログラムによってHDD37に記憶されたシステムプログラムおよびアプリケーションプログラムがRAM32にロードされる。HDD37には、上記システムプログラム、アプリケーションプログラム、カラオケ演奏時に再生される約1万曲分の楽曲データを記憶する楽曲データファイル370、バトル曲中で再生されるアニメーションの動画データ、および各種のキャラクタデータが記憶されている。
ここで、図2〜図4を参照し、楽曲データの内容について説明する。図2は、1曲分の楽曲データのフォーマットを示す図である。また、図3、図4は楽曲データの各トラックの内容を示す図である。
図2において、楽曲データは、ヘッダ、楽音トラック、ガイドメロディトラック、歌詞トラック、音声トラック、効果トラックおよび音声データ部からなっている。ヘッダには、その楽曲データに関する種々の情報が書き込まれており、例えば曲番号、曲名、ジャンル、発売日、曲の演奏時間(長さ)等のデータが書き込まれている。
楽音トラックないし効果トラックの各トラックは、図3および図4に示すように、複数のイベントデータと各イベント間の時間間隔を示すデュレーションデータΔtからなるシーケンスデータで構成されている。CPU30は、カラオケ演奏時にシーケンスプログラム(カラオケ演奏のためのアプリケーションプログラム)によって各トラックのデータを並行して読み出すようになっている。各トラックのシーケンスデータを読み出す場合、所定のテンポクロックによりΔtをカウントし、カウントを終了したしたときこれに続くイベントデータを読み出し、所定の処理部へ出力する。楽音トラックには、図3に示すように、メロディトラック、リズムトラックをはじめとして種々のパートのトラックが形成されている。
また、図4に示すように、ガイドメロディトラックには、このカラオケ曲のボーカルパートのメロディすなわち歌唱者が歌うべきメロディのシーケンスデータが書き込まれている。CPU30は、このデータに基づきリファレンスの音高データ、音量データを生成し、歌唱音声と比較する。デュエット曲のように複数のボーカルパート(例えば、メインメロディとコーラスメロディ)がある場合には、各パートに対応してガイドメロディトラックが存在する。
また、歌詞トラックは、モニタ46上に歌詞を表示するためのシーケンスデータからなっている。このシーケンスデータは、楽音データではないが、インプリメンテーションの統一を図り作業工程を容易にするため、このトラックもMIDIデータ形式で記述される。データの種類は、システムエクスクルーシブメッセージである。歌詞トラックは、通常はモニタに表示される1行分の歌詞に相当する文字コード、そのモニタ画面上の表示座標、表示時間、およびワイプシーケンスデータからなっている。ワイプシーケンスデータとは、曲の進行に合わせて歌詞の表示色を変更していくためのシーケンスデータであり、表示色を変更するタイミング(この歌詞が表示されてからの時間)と変更位置(座標)が1行分の長さにわたって順次記録されているデータである。
音声トラックは、音声データ部に記憶されている音声データn(n=1,2,3,……)の発生タイミング等を指定するシーケンストラックである。音声データ部には、音源装置38では合成し難いバックコーラス等の人声が記憶されている。音声トラックには、音声指定データと、音声指定データの読み出し間隔、すなわち、音声データを音声データ処理部39に出力して音声信号を形成するタイミングを指定するデュレーションデータΔtが書き込まれている。音声指定データは、音声データ番号、音程データおよび音量データからなっている。音声データ番号は、音声データ部に記録されている各音声データの識別番号nである。音程データ、音量データは、形成すべき音声データの音程や音量を指定するデータである。すなわち、言葉を伴わない「アー」や「ワワワワッ」等のバックコーラスは、音程や音量を変化させれば何度も利用できるため、基本的な音程、音量で1つ記憶しておき、このデータに基づいて音程や音量をシフトして繰り返し使用する。音声データ処理部39は、音量データに基づいて出力レベルを設定し、音程データに基づいて音声データの読み出し間隔を変えることによって音声信号の音程を設定する。
効果トラックには、効果用DSP40を制御するためのDSPコントロールデータが書き込まれている。効果用DSP40は、音源装置38、音声データ処理部39から入力される信号に対してリバーブなどの残響系の効果を付与する。DSPコントロールデータは、このような効果の種類を指定するデータおよびディレータイム、エコーレベル等の効果付与の程度を指定するデータからなっている。
このような楽曲データは、カラオケの演奏開始時にHDD37から読み出され、RAM32にロードされる。
次に、図5を参照し、RAM32のメモリマップの内容を説明する。同図に示すように、RAM32には、ロードしたシステムプログラムやアプリケーションプログラムを記憶するプログラム記憶エリア324のほか、カラオケ演奏のための楽曲データを記憶する実行データ記憶エリア323、ガイドメロディを一時記憶するMIDIバッファ320、このガイドメロディから抽出されたリファレンスデータを記憶するリファレンスデータレジスタ321、およびリファレンスと歌唱音声を比較することによって求められた差分データを蓄積記憶する差分データ記憶エリア322が設定されている。リファレンスデータレジスタ321は、音高データレジスタ321aおよび音量データレジスタ321bからなっている。また、差分データ記憶エリア322は、音高差分データ記憶エリア322a、音量差分データ記憶エリア322bからなっている。
さて、再び図1を参照し、当該カラオケ装置の構成の説明を進める。同図において、通信制御部36は、ISDN回線を介して図示しないホストコンピュータから楽曲データ等をダウンロードし、内部のDMAコントローラによって受信した楽曲データをCPU30を介さずに直接HDD37へ転送する。
リモコン受信部33は、リモコン51から送られてくる赤外線信号を受信して入力データを復元する。リモコン51は、選曲スイッチなどのコマンドスイッチやテンキースイッチ等を備えており、利用者がこれらのスイッチを操作するとその操作に応じたコードで変調された赤外線信号を送信する。
表示パネル34は、このカラオケ装置の前面に設けられており、現在演奏中の曲コードや予約曲数などを表示するものである。パネルスイッチ35は、カラオケ装置の前面に設けられており、曲コード入力スイッチやキーチェンジスイッチ等を含んでいる。また、リモコン51またはパネルスイッチ35によって採点機能のオン/オフが指定できるようになっている。
音源装置38は、楽曲データの楽音トラックのデータに基づいて楽音信号を形成する。楽曲データは、カラオケ演奏時にCPU30によって読み出され、楽音トラックとともに比較用データであるガイドメロディトラックも並行して読み出される。音源装置38は、楽音トラックの各トラックのデータを並行して読み出し、複数パートの楽音信号を同時に形成する。
音声データ処理部39は、楽曲データに含まれる音声データに基づき、指定された長さ、指定された音高の音声信号を形成する。音声データは、バックコーラス等の音源装置38で電子的に発生し難い信号波形をそのままADPCMデータ化して記憶したものである。音源装置38が形成した楽音信号および音声データ処理部39が形成した音声信号がカラオケ演奏音であり、これらは、効果用DSP40に入力される。効果用DSP40は、このカラオケ演奏音に対してリバーブやエコー等の効果を付与する。効果を付与されたカラオケ演奏音は、D/Aコンバータ41によってアナログ信号に変換された後、アンプスピーカ42へ出力される。
また、47a,47bは各々歌唱用のマイクであり、各マイク47a,47bから入力される歌唱音声信号V1,V2は、図示せぬプリアンプで増幅された後、アンプスピーカ42およびセレクタ48に各々入力される。
セレクタ48は、CPU30の制御の下、各歌唱音声信号V1,V2を選択して音声処理用DSP49を出力する。この場合、セレクタ48の切換には、入力端子X1に供給される歌唱音声信号V1を出力端子Y1から、入力端子X2に供給される歌唱音声信号V2を出力端子Y2から各々出力するストレートモードと、入力端子X1,X2に供給される歌唱音声信号V1,V2を混合した後、出力端子Y1,Y2に出力するミックスモードがある。
ここで、モードの選択は楽曲データおよびリモコン51の操作の組み合わせによって決定される。例えば、楽曲によっては、ハモリパートのデータを有するものがあるが、ハモリ機能を用いるか否かは、利用者の判断に委ねられている。利用者がハモリ機能を利用して歌唱したい場合には、リモコン51を操作してその旨を入力すると、ハモリパートとメインボーカルパートの演奏が行われ、一方、特に操作の行わない場合には、メインボーカルパートのみによる演奏が行われる。この場合に、ハモリ機能を利用するならばストレートモードとされ、それを利用しない場合にはミックスモードとされる。換言すれば、各種の効果を含め、利用者によって設定された楽曲データによってモードの選択が行われる。
音声処理用DSP49に入力された各歌唱音声信号V1,V2は、各々ディジタル信号に変換された後、採点処理のための信号処理が施される。この音声処理用DSP49とCPU30を含む構成によって後述する採点処理部50の機能が実現される。また、アンプスピーカ42は、入力されたカラオケ演奏音および各歌唱音声信号を増幅し、かつ、各歌唱音声信号にエコー等の効果を付与した後、スピーカから放音する。
また、音声処理用DSP49は、デジタル信号に変換された歌唱音声信号V1,V2のレベルを検出して、音量データを生成する。CPU30は、この音量データに基づいて、モニタ46に表示するキャラクタの大きさを可変するように制御する。具体的には、図6に示すように、キャラクタとしてアニメーションの人の顔を用い、顔の大きさを音量データの示すレベルに応じて可変すれば良い。この場合、キャラクタデータは、例えば、外部から伝送され通信制御部36を介してHDD37に格納される。CPU30は、HDD37からキャラクタデータを読み出し、これをRAM32に展開しておく。そして、音量データを倍率として用いてキャラクタデータに画像処理を施して、表示データを生成している。表示データは表示制御部45に転送される。
これにより、歌唱音声の入力レベルをキャラクタを用いてモニタ46に表示することが可能となる。また、デュエット曲を歌唱する際にマイク47a、47bの選択を誤ると的確な採点を行うことがきず、また、バトル曲を歌唱する際にマイク47a、47bの選択を誤ると採点結果が逆になってしまう。このため、本実施形態にあっては、キャラクタを2種類用意して、各マイク47a,47bと対応させている。この場合、歌い手が、各マイク47a,47bに向かって発声すると、対応するキャラクタの大きさが変化する。したがって、歌い手は、自分が正しいマイクを用いて歌唱しようとしているか否かを容易に確認することができる。
次に、図1に示す文字表示部43は、文字コードが入力されるとこれに対応する曲名や歌詞等のフォントデータを内部のROM(図示略)から読み出し、該データを出力する。また、LDチェンジャ44は、入力された映像選択データ(チャプタナンバ)に基づき、対応するLDの背景映像を再生する。映像選択データは、当該カラオケ曲のジャンルデータに基づいて決定される。このジャンルデータは、楽曲データのヘッダに書かれており、カラオケ演奏スタート時にCPU30によって読み出される。CPU30は、ジャンルデータに基づいてどの背景映像を再生するかを決定し、その背景映像を指定する映像選択データをLDチェンジャ44に対して出力する。LDチェンジャ44には、5枚程度のレーザディスクが内蔵されており、約120シーンの背景映像を再生することが可能である。映像選択データによってこの中から1つの背景映像が選択され、映像データとして出力される。この映像データと文字表示部43から出力される歌詞等のフォントデータは、表示制御部45にてスーパーインポーズされ、その合成画像がモニタ46に表示される。採点処理部50によって採点結果が算出されると、これに応じたキャラクタが文字表示部43から出力され、モニタ46に表示されるようになっている。
また、マイクの入力レベルを示す上記表示データが表示制御部45に転送されると、表示制御部45は映像データに表示データをスーパーインポーズするようになっている。さらに、バトル曲を歌唱する場合には、アニメーションのキャラクタが闘うシーンを表す動画データがHDD37から読み出され、これが表示制御部45に供給されるようになっている。また、採点処理部50によって採点結果が算出されると、これに応じたキャラクタが文字表示部43から出力され、モニタ46に表示されるようになっている。
<B:採点処理部50>
次に、本実施形態の採点処理部50について説明する。この採点処理部50は、上述した音声処理用DSP49、CPU30等のハードウェアと採点用のソフトウェアによって構成される。図7は、採点処理部50の構成を示すブロック図である。同図において、採点処理部50は、第1の採点部50A、第2の採点部50B、合成部50Cおよび評価部50Dからなる。
第1,第2の採点部50A,50Bは、一対のA/Dコンバータ501a,501b、データ抽出部502a,502b、比較部503a,503b、およびフィルタ504a,504bによって構成される。
A/Dコンバータ501a,501bは、セレクタ48から出力される歌唱音声信号を各々ディジタル信号に変換する。データ抽出部502a,502bは、ディジタル化された各歌唱音声信号から100ms毎に音高データと音量データを抽出する。比較部503a,503bは、各歌唱音声信号から抽出された音高データおよび音量データとリファレンスメロディデータ#A,#Bの音高データおよび音量データとを各々比較し、それらの差分を算出して、差分データDiffa,Diffbとして出力する。
ここで、差分データDiffa,Diffbは、以下のデータから構成される。
Ti:計測時刻データ(演奏クロックの相対時間で計測)
ΔT:持続時間データ(前回の計測時刻からの時間)
Mi:リファレンスメロディ状態データ
(歌唱が必要な区間か否か、歌唱区間で「1」、非歌唱区間で「0」)
Si:歌唱状態データ(歌唱の有無、歌唱中で「1」、非歌唱中で「0」)
Fi:音高差データ(音高の差分をログスケール(cent単位)で指示)
Li:音量差データ(音量の差分をログスケール(dB単位)で指示)
ただし、「i」は、i番目のサンプルであることを示している。
この場合、音高差データFiと音量差データLiはログスケールで表されているので、後段にある合成部50Cの演算を簡略化することができる。
また、リファレンスメロディ状態データMiは、ガイドメロディトラックに記録されている各パートに対応した楽曲データに基づいて、CPU30が生成する。具体的には、当該楽曲データ中のノートオンステータス、ノートオフステータスから生成される。
また、歌唱状態データSiは、データ抽出部502a,502bから供給される各音量データを予め定められた閾値と比較することによって、各比較部503a,503bが生成する。この場合、閾値は、利用者が歌唱しているか否かを判別可能なレベルに設定される。
ここで、図8を参照し、歌唱音声データ、リファレンスデータ、差分データDiffについて説明する。図8(A),(B)はリファレンスであるガイドメロディの例を示す図である。同図(A)はガイドメロディを五線譜によって示したもので、同図(B)はこの五線譜の内容を約80パーセントのゲートタイムで音高データ、音量データ化したものを示している。音量はmp→クレッシェンド→mpの指示に従って上下している。これに対し、同図(C)は歌唱音声の例を示している。音高、音量ともリファレンスが示す値から若干変動している。この場合の歌唱状態データSiは、図に示すように音量データが、閾値を上回った場合に「1」となり、それ以下の場合に「0」となる。後述する評価部50Dは、歌唱状態データSiが「0」となっているサンプルについては、有効なサンプルとして扱わないようにしている。このように音量の小さな部分を無視するのは、この区間では、音高差データFiあるいは音量差データLiに占めるノイズ成分の割合が大きくなるため、採点精度が劣化してしまうからである。
ところで、音高差データFiと音量差データLiは、ある範囲内で変動するのが通常であり、これらの値が突発的に変動する場合は、ノイズによる誤動作等によって誤った演算が行われたと考えることができる。ノイズの影響を受けた音高差データFiと音量差データLiとに基づいて歌唱力の採点を行ったのでは、歌い手の歌唱力を正当に評価することはできない。フィルタ504a,504bは、このような場合の音高差データFiと音量差データLiとを無効にするために設けられたものである。
フィルタ504a,504bは、その内部にバッファ、減算器およびコンパレータを有している。バッファには、1つ前のサンプルで算出された音高差データFi-1,音量差データLi-1が格納される。そして、現在のサンプルに対応した音高差データFi,音量差データLiが入力されると、減算器において、ΔLi=|Li−Li-1|、ΔFi=|Fi−Fi-1|が算出される。コンパレータは、ΔLi、ΔFiを予め定められた閾値Lr、Frと各々比較して、各閾値を上回る場合に「1」となり、下回る場合」に「0」となる制御信号を出力する。ここで、各閾値は、各種の実測データから無効なサンプルと判定できるように定める。そして、フィルタ504a,504bは、制御信号が「1」の場合に、現在の音高差データFiと音量差データLiと無効とする。
これにより、前回のサンプルと比較して変化の大きいサンプルを無効にして、歌い手の歌唱力を正当に評価することが可能となる。
次に、合成部50Cは、計測時刻データTiを参照することにより、同時刻の差分データDiffa,Diffbを合成し、合成差分データDiffcを生成する。合成差分データDiffcは、計測時刻データTi、持続時間データΔTの他、合成リファレンスメロディ状態データMi’、合成歌唱状態データSi’、合成音高差データFi’および合成音量差データLi’から構成される。
ここで、差分データDiffaを構成する各データに添字「1」、差分データDiffbに係わる各データに添字「2」を付して表すこととすると、合成リファレンスメロディ状態データMi’はMi1とMi2の論理和として、合成歌唱状態データSi’はSi1とSi2の論理和として算出される。また、合成音高差データFi’と合成音量差データLi’は、Mi1とMi2、Si1とSi2に応じて以下に示す式に従って算出される。
1)Mi1*Mi2*Si1*Si2=1の場合
この場合は、いずれの採点部で行われる採点にあっても、有効な歌唱区間であって、かつ歌い手が歌唱している期間である。このため、差分データの平均値を算出する。
Fi’=(Fi1+Fi2)/2
Li’=(Li1+Li2)/2
2)Mi1*Si1=1、Mi2*Si2=0
この場合、第2の採点部50Bで行われる採点は、非歌唱区間かあるいは歌唱中でない期間に行われている。一方、第1の採点部50Aで行われる採点は、有効歌唱区間において歌い手が歌唱中である期間である。このため、差分データDiffbは無視される。
Fi’=Fi1
Li’=Li1
3)Mi1*Si1=0、Mi2*Si2=1
この場合、第1の採点部50Aで行われる採点は、非歌唱区間かあるいは歌唱中でない期間に行われている。一方、第2の採点部50Bで行われる採点は、有効歌唱区間において歌い手が歌唱中である期間である。このため、差分データDiffaは無視される。
Fi’=Fi2
Li’=Li2
このよう合成部50Cを構成することによって、例えば、デュエット曲の混成歌唱区間で、男性の歌い手が正しく歌唱して、女性の歌い手が歌唱しなかった場合、女性の歌い手が歌唱しなかった部分については採点の対象外とされ、正しく歌唱した男性の歌い手の歌唱力をもって両者の歌唱力とすることが可能となる。
また、デュエット曲の単独歌唱区間において、本来歌唱すべきでない歌唱音声は採点対象とならず、本来予定されている歌唱音声のみに基づいて、正確な採点結果を得ることができる。
次に、評価部50Dは、記憶部等(図示せず)から構成されており、差分データDiffa,Diffbまたは合成差分データDiffcに基づいて、採点結果を算出する。差分データDiffa,Diffbまたは合成差分データDiffcが入力されると、記憶部(すなわち、RAM32の差分データ記憶エリア322)に蓄積記憶される。この場合、Diffa,DiffbまたはDiffcのうちどのデータを記憶部に蓄積するかは、CPU30によって制御される。この蓄積は曲の演奏中随時行われる。
曲の演奏が終了すると、評価部50Dは、記憶部に蓄積された差分データを順次読み出してこれらを音高、音量の各音楽要素毎に累算し、各累算値に基づいて各々採点のための減算値を求める。そして、各減算値を満点(100点)から減算して各音楽要素毎の得点を求め、これらの平均値を採点結果として出力する。
ところで、カラオケ装置で歌唱される曲には、二人の歌い手が歌唱力を競うために設けられたバトル曲がある。バトル曲の歌唱にあっては、セレクタ48がストレートモードに設定され、第1の採点部50Aと第2の採点部50Bで別々に採点が行われ、差分データDiffa,Diffbが生成される。この場合、評価部50Dは、図9に示すブロック図で表すことができる。
図に示すように、評価部50Dは、第1〜第4の評価関数演算部510〜540、第1,第2の比較部550,560、乱数発生部570、および判定部580によって構成される。ここで、第1,第2の評価関数演算部510,520は、評価関数Q1(X)を用いて採点を行って採点結果Q1a,Q1bを算出する。また、第3,第4の評価関数演算部530,540は、評価関数Q2(X)を用いて採点を行って採点結果Q2a,Q2bを算出する。評価関数Q1(X)と評価関数Q2(X)とは互いに相違するものである。例えば、評価関数Q1(X)では音量差を重視して評価し、一方、評価関数Q2(X)では音程差を重視して評価を行うものとすれば、評価関数Q1(X),Q2(X)は、以下の式で表される。
Q1(X)=k1*Fi+k2*Li
Q2(X)=k3*Fi+k4*Li
ただし、k1>k3、k2<k4であるものとする。
また、採点結果Q1a,Q1b,Q2a,Q2bは、以下の式で表される。
Q1a=100−(k1*Fi1+k2*Li1)
Q1b=100−(k1*Fi2+k2*Li2)
Q2a=100−(k3*Fi1+k4*Li1)
Q2b=100−(k3*Fi2+k4*Li2)
次に、第1の比較部550は採点結果Q1a,Q1bを比較して、それらの大小関係を算出する。比較結果としては、Q1a大、Q1b大および一致の三種類がある。ところで、第1の比較部550においては、Fi1=Fi2かつLi1=Li2の場合、または、以下に示す式が成立する場合には、Q1a=Q1bとなる。
k1/k2=(Li2−Li1)/(Fi1−Fi2)
この場合には、同一の採点結果となってしまうので、歌唱力の優劣を判定することができない。しかしながら、バトル曲は、その判定結果によって、歌い手や周りの聴衆はカラオケの雰囲気を盛り上げるために歌唱されるものである。したがって、判定結果が引き分けであると、せっかく歌唱しても面白味に欠けてしまう。そこで、本実施形態にあっては、第3,第4の評価関数演算部530,540を設け、第2の評価関数Q2(x)で歌唱力の優劣を評価できるようにしている。
次に、第2の比較部560は採点結果Q2a,Q2bを比較して、それらの大小関係を算出する。比較結果としては、Q2a大、Q2b大および一致の三種類がある。次に、乱数発生部570は2進数の乱数を発生し、最下位ビットを乱数Mとして出力する。乱数の発生は、例えば、M系列の符号発生回路を用いればよい。
次に、判定部580は、第1,第2の比較部550,560の比較結果および乱数Mに基づいて、歌唱力の優劣の判定を行う。まず、第1の比較部550の比較結果がQ1a大またはQ1b大を示す場合には、これらに基づいて判定を行う。Q1a大の場合には、マイク47aで歌唱した歌い手の勝ちとし、一方、Q1b大の場合にはマイク47bで歌唱した歌い手の勝ちとする判定結果を生成する。
次に、第1の比較部550の比較結果が一致を示し、かつ、第2の比較部560の比較結果がQ2a大またはQ2b大を示す場合には、第2の比較部560の比較結果に基づいて判定を行う。具体的には、Q2a大の場合には、マイク47aで歌唱した歌い手の勝ちとし、一方、Q2b大の場合にはマイク47bで歌唱した歌い手の勝ちとする判定結果を生成する。
次に、第1,第2の比較部550,560がいずれも一致を示す場合には、判定部580は、乱数Mに基づいて、判定を行う。具体的には、乱数Mが「1」の場合には、マイク47aで歌唱した歌い手の勝ちとし、一方、乱数Mが「0」の場合にはマイク47bで歌唱した歌い手の勝ちとする判定結果を生成する。
これにより、バトル曲を歌唱した場合、評価関数Q1(x)による評価が二人の歌い手で同一であっても、評価関数Q2(x)によって歌唱力の優劣を判定することができる。また、評価関数Q1(x),Q2(x)による評価が同一であっても、乱数Mによって優劣を付けることができる。この結果。歌唱力の優劣を必ず付けることができ、歌唱の雰囲気を盛り上げることができる。
<C:実施形態の動作>
次に、本実施形態による動作について説明する。なお、この例においては、特に断らない限り、歌い手は歌唱すべき区間で歌唱中であり、歌唱状態データSi=1であったものとする。
<C−1:バトル曲を歌唱する場合>
まず、二人の歌い手が、バトル曲を歌唱する場合について図10を参照しつつ説明する。この例のバトル曲は、図10に示すように前奏・間奏区間t1,t5および第1〜第3歌唱区間t2〜t4から構成されているものとする。この場合には、各歌い手毎に採点する必要があるため、図10(B)に示すようにセレクタ48はストレートモードに設定される。
バトル曲の歌唱をリモコン51の操作によって指定すると、CPU30はリモコン受信部33からの信号に基づいて、これを検知する。この後、CPU30は、HDD37から複数のキャラクタデータを読み出して、これらをモニタ46に表示する。歌い手は、モニタ46に表示されるキャラクタの中から好みのキャラクタをリモコン51の操作によって選択する。この後、CPU30は、モニタ46の画面の左上と右上に対戦するキャラクタを表示する。この場合、キャラクタの大きさは歌唱音声の入力レベルに応じて変化する。したがって、歌い手は各マイク47a,47bに向かって発声することによって、自分のキャラクタを確認することができる。
また、図7に示す第1の採点部50Aと第2の採点部50Bには、同一のリファレンスメロディデータ#Aが供給される。これにより、第1,第2の採点部50A,50Bに各歌唱音声信号V1,V2が入力されると、第1の採点部50Aと第2の採点部50Bは、差分データDiffa,Diffbを生成する。この場合の採点は各歌い手毎に行う必要があるので、評価部50Dは、差分データDiffaに基づく採点結果と差分データDiffbに基づく採点結果を各々生成し、これに基づいて歌唱力の優劣を各歌唱区間毎に判定するとともに、曲の終了時点で総合的な優劣を判定する。そして、判定結果に基づいて、アニメーションがモニタ46に表示される。
ここで、各歌唱区間t2〜t4におけるモニタ46の表示動作を説明する。CPU30は、曲データ中のガイドメロディデータの有無に基づいて歌唱区間を検知すると、HDD37から動画データを読み出し、これをモニタ46に表示させる。この場合の動画データは、図10(C)に示すように各キャラクタが闘っているシーンS1を表すものである。なお、ここで用いられるキャラクタは、マイクの入力レベルをその大きさで表すものと一致させる。このため、上述したリモコン51の操作によって指定されたキャラクタの組に基づいて、CPU30は動画データをHDD37から読み出す。
次に、各歌唱区間t2〜t4の終わりの部分では、判定部580で生成される判定結果に基づいて、キャラクタの勝ち負けを表す動画データを表示する。例えば、二人の歌い手が男の子と女の子を用いて対戦し、女の子のキャラクタを用いて歌唱した歌いての歌唱力が勝っているとすれば、図10(C)に示すように、女の子が勝利したシーンS2がモニタ46に表示される。このため、CPU30は、判定結果とキャラクタの組に基づいて、動画データをHDD37から読み出す。
<C−2:通常の曲を歌唱する場合>
次に、一人の歌い手が通常の曲を歌唱する場合について説明する。この場合には、いずれか一方の採点部によって、差分データを生成してもよいが、本実施形態では、ノイズの低減を図るために、第1,第2の採点部50A,50Bで同時に処理を行い、その平均値に基づいて採点を行うようにしている。
このため、セレクタ48はミックスモードに設定され、第1の採点部50Aと第2の採点部50Bには、同一のリファレンスメロディデータ#Aが供給される。そして、合成部50Cは差分データDiffaと差分データDiffbの平均値を算出し、合成差分データDiffcとして出力する。
一般に、ノイズ成分はランダムノイズであるから、平均をとることによってその成分は3dB減少する。これに対して、信号成分は平均をとっても変化しない。したがって、合成差分データDiffc中の合成音高差データFi’および合成音量差データLi’のSN比は、差分データDiffa,差分データDiffbのそれと比較して、3dB改善される。
これにより、A/Dコンバータ501a,501bにおいて、量子化する際に発生する誤差や、音高を検出する際の誤差等によって生じるノイズ成分を低減して、歌唱力を精度の良く採点することが可能となる。
<C−3:デュエット曲を歌唱する場合>
次に、男女の歌い手がデュエット曲を歌唱する場合について説明する。デュエット曲中には、一般に、男性のみが歌唱する男性歌唱区間、女性のみが歌唱する女性歌唱区間、男性と女性が同時に歌唱する混成歌唱区間、および両者がともに歌唱しない前奏・間奏区間がある。混成区間にあっては、両者が同時に歌唱するため、歌唱力の採点は、第1,第2の採点部50A,50Bの各々で行う必要がある。これに対して、男性歌唱区間あるいは女性歌唱区間では、いずれか一方で差分データを生成すれば、採点を行うことができるが、本実施形態にあっては、採点精度を向上させる目的で、この場合にも両方の採点部を用いて差分データを生成し、これを合成部50Cで平均して合成差分データを得ている。
この点について、図11を参照しつつ具体的に説明する。なお、この例では、男性がマイク47aで歌唱し、女性がマイク47bで歌唱するものとする。図11(A)は、デュエット曲の進行の一例を示したものである。この例のデュエット曲は、前奏区間T1→男性歌唱区間T2→女性歌唱区間T3→混成歌唱区間T4→間奏区間T5の順に進行する。また、図11(B)はセレクタ48のモードを示したものであり、図11(C)はキャラクタの表示を示したものである。なお、#Mを男性パートのリファレンスメロディデータ、#Wを女性パートのリファレンスメロディデータとして説明する。なお、各歌唱区間の判別は、曲データ中の区間情報に基づいてCPU30が判別している。
まず、前奏区間T1と間奏区間T5は、本来の歌唱区間でないから、ガイドメロディは存在しておらず、採点の対象外とされる。このため、セレクタ48の切換モードは、スレートモード、ミックスモードのどちらであってもよいが、マイク47a,47bの確認を容易に行えるようにスレートモードに設定される。ところで、デュエット曲は、男女が協力して歌唱するのが一般である。このため、予め設定されている男女のキャラクタがモニタ46に表示され、特に、歌い手がキャラクタの変更を希望する場合にのみ、リモコン51の操作によってキャラクタの変更が行われる。なお、この例にあっては、マイク47aが男性のキャラクタに、マイク47bが女性のキャラクタに対応している。
前奏区間T1と間奏区間T5にあっては、図11(C)に示すように、キャラクタCaとキャラクタCbがモニタ46の左上と右上に表示される。ここで、歌い手がマイク47aに向かって発声したとすると、男性のキャラクタCaが大きくなり、キャラクタCa’に変化する。これにより、女性の歌い手がマイク47aに向かって発声したとすれば、マイクを取り違えていることを認識できる。
次に、男性歌唱区間T2にあっては、セレクタ48はミックスモードに設定される。この場合、CPU30は、セレクタ48の入力端子X1と出力端子Y1,Y2を接続状態にし、セレクタ48の入力端子X2を開放状態にするように制御する。このため、マイク47aから出力される男性の歌唱音声信号V1は、第1の採点部50Aと第2の採点部50Bに供給される。この区間にあっては、第1,第2の採点部50A,50Bには、リファレンスメロディデータ#Mが供給される。したがって、男性の歌唱音声信号V1と男性パートのリファレンスメロディデータ#Mが二つの採点部50A,50Bによって比較され、その平均値が合成部50Cにおいて生成される。評価部50Dは合成部50Cからの合成差分データDiffcに基づいて当該区間の採点を行う。この場合の合成差分データDiffcは、差分データDiffat,Diffbと比較してSN比が改善されたものとなる。
この区間は、男性のみの歌唱区間であるが、歌い慣れていない歌い手は、このことが分からない場合もある。そこで、本実施形態にあっては、女性のキャラクタCbの大きさを小さくしたキャラクタCbsをモニタ46に表示するようにして、男性が歌唱する区間であることを歌い手に認識させるようにしている。この場合、キャラクタCbsのデータは、HDD37から読み出したデータに基づいて、CPU30が画像の縮小処理を施すことによって生成される。なお、マイク47bに向かって発声しても、キャラクタCbsの大きさは変化しないようになっている。
次に、女性歌唱区間T3にあっては、男性歌唱区間T2と同様にセレクタ48はミックスモードに設定される。ただし、セレクタ48の内部の接続状態は男性歌唱区間T2と相違する。この場合、CPUは、セレクタ48の入力端子X2と出力端子Y1,Y2を接続状態にし、セレクタ48の入力端子X1を開放状態にするように制御する。このため、男性の歌唱音声信号V1は、セレクタ48から出力されない。二人の歌い手のうち一方のみが歌唱すべき区間において、両方の歌唱音声信号を混合して出力端子Y1,Y2に出力せず、他方のマイクからの入力を開放としたのは、例えば、女性歌唱区間T3において、男性が手拍子を行うと、それがノイズとして混入され、女性の歌唱力を正当に評価することができないからである。
こうして、女性の歌唱音声信号V2が第1,第2の採点部50A,50Bに供給されると、第1,第2の採点部50A,50Bは、リファレンスメロディデータ#Wに基づいて比較を行なう。この比較結果が合成部50Cによって平均化され、合成差分データDiffcとして出力されると、評価部50Dは合成差分データDiffcに基づいて当該区間の採点を行う。この場合も、男性歌唱区間Tと同様に、合成差分データDiffcは、差分データDiffat,Diffbと比較してSN比が改善されたものとなる。
また、この区間は、男性歌唱区間とは逆に、女性のみの歌唱区間であることを歌い手に認識させるため、男性のキャラクタCaの大きさを小さくしたキャラクタCasをモニタ46に表示するようにして、女性が歌唱する区間であることを歌い手に認識させるようにしている(図11(C)参照)。この場合、キャラクタCasのデータは、HDD37から読み出したデータに基づいて、CPU30が画像の縮小処理を施すことによって生成される。なお、マイク47aに向かって発声しても、キャラクタCasの大きさが変化しない点は、男性歌唱区間においてキャラクタCbsの大きさが変化しない点と同様である。
次に、混成歌唱区間にあっては、セレクタ48はストレートモードに設定される。この場合、CPU30は、セレクタ48の入力端子X1と出力端子Y1を接続状態にし、その入力端子X2を出力端子Y1を接続状態にするように制御する。このため、男性の歌唱音声信号V1が第1の採点部50Aに、女性の歌唱音声信号V2が第2の採点部50Bに供給される。この区間にあっては、第1,第2の採点部50A,50Bに、リファレンスメロディデータ#M,#Wを各々供給する。このため、第1,第2の採点部50A,50Bからは、異なる差分データDiffa,Diffbが出力される。合成部50Cは、両者の平均値を算出して合成差分データDiffcを生成する。
ここで、当該区間の一部において女性が歌唱しなっかたとすると、当該期間にあっては、合成部50Cは、平均値を算出するのではなく、第1の採点部50Aによって生成された音高差データFi1、音量差データLi1を合成差分データDiffcとして出力する。これにより、男性の歌唱力によって総合的な採点を行うことができる。
また、混成歌唱区間にあっては、通常の大きさのキャラクタCaとキャラクタCbがモニタ46の左上と右上に表示される。この場合、キャラクタCa,Cbの大きさは、歌唱音声のレベルに応じて変動する。
このように、本実施形態によれば、バトル曲において、複数の評価関数を用いて採点を行い優劣を決定するので、引き分けを少なくすることができ、さらに、いずれの評価関数による採点結果が一致する場合には、乱数Mを用いて優劣を決定するから、引き分けを一切なくすことができる。
また、各マイク47a,47bの入力レベルをキャラクタの大きさとして表示するので、音量を一見して知ることができる。さらに、歌唱すべきマイクの種類を容易に判別することもできる。
また、楽曲データとリモコン51の操作の組み合わせに基づいて、CPU30は、セレクタ48の切換と第1,第2の採点部50A,50Bに供給するリファレンスガイドメロディデータを制御するので、第1,第2の採点部50A,50Bを有効に活用して、精度の良くかつ妥当な採点結果を算出することが可能となる。
すなわち、一人の歌い手が歌唱する場合には、SN比を改善した合成差分データDiffcに基づいて採点結果を得ることができ、デュエット曲においては、歌唱区間の性質に応じて、合成部50Cの動作を切り替えることによって精度の良くかつ妥当な採点結果を算出することができる。
<D:変形例>
なお、本発明は、上述した実施形態には限定されず、以下のような各種の変形が可能である。
(1)例えば、実施形態では、デュエット曲をカラオケ演奏する場合を例としたが、これに限らず、3つ以上のボーカルパートからなるコーラスの歌唱に対応すべく拡張することも可能である。この場合、採点処理部50をパートの数に対応した系統に拡張し、ガイドメロディもパートの数に対応したトラック数だけ用意すればよい。
(2)また、実施形態のように、採点結果として各音楽要素の平均値を求めるのではなく、音高、音量あるいはリズムの得点を各音楽要素毎の採点結果として出力してもよい。
(3)また、採点処理は、曲が終了した後にまとめて採点を行っているが、フレーズ単位、音符単位で基本評価を行い、曲終了後にそれを集計するようにしてもよい。さらに、フレーズ単位毎に採点結果をモニタ46に表示し、曲終了後に最終的な採点結果を表示してもよい。
(4)また、実施形態では、デュエット曲においてボーカルのパート毎に得られる得点の平均値を出力したが、個別に出力するようにしてもよいし、あるいは、両方を出力するようにしてもよい。個別に出力する場合は、差分データDiffa,Diffb各々に基づいて採点結果を評価部50Dで算出すればよい。
(5)その他、複数の歌唱音声のうち採点結果の最も高い者の点数を強調表示するなど、種々の表示態様を採用することによって利用者の楽しみをさらに増すことができる。
(6)また、実施形態においては、第1,第2の評価関数演算部510,520で評価関数Q1(x)による演算を行い、一方、第3,第4の評価関数演算部530,540で評価関数Q2(x)による演算を行ったが、第1,第2の評価関数演算部510,520を時分割で動作させ、一方を省略してもよい。また同様に、第3,第4の評価関数演算部530,540を時分割で動作させ、一方を省略してもよい。さらに、これらの機能をCPU30で行うようにしてもよい。
(7)また、実施形態において、デュエット曲を歌唱する場合、男性歌唱区間、女性歌唱区間においては、歌唱が予定されていない歌唱音声信号に対応するキャラクタは大きさを縮小してモニタ46に表示するようにしたが、対応しないキャラクタはモニタ46に表示しないようにしてもよい。この場合、CPU30は楽曲データに基づいて男性・女性歌唱区間を検出し、検出結果に基づいてモニタ46に表示するキャラクタを選択すればよい。
(8)また、実施形態においては、第1,第2の評価関数演算部510,520を設けたが、評価関数演算部をいずれか一つにし、優劣がつかない判定になった場合には、乱数発生部570が発生する乱数によって優劣を決定するように構成してもよい。
この発明の一実施形態によるカラオケ装置の構成を示すブロックである。 同実施形態における楽曲データのデータフォーマットを示す図である。 同楽曲データの楽音トラックの構成を示す図である。 同楽曲データの楽音トラック以外のトラックの構成を示す図である。 同カラオケ装置におけるRAMのメモリマップの内容を示す図である。 同カラオケ装置における歌唱音量レベルとキャラクタの大きさの関係を示す図である。 同カラオケ装置における採点処理部の構成を示すブロック図である。 (A)は同実施形態におけるガイドメロディの例を五線譜で示す図、(B)は同ガイドメロディに基づくリファレンスの音高データおよび音量データを示す図、(C)は歌唱音声の音高データ、音量データおよび歌唱状態データを示す図である。 同カラオケ装置においてバトル曲が歌唱される場合における評価部50Dの機能を示すブロック図である。 同カラオケ装置においてバトル曲を歌唱する場合のタイミングチャートである。 同カラオケ装置においてデュエット曲を歌唱する場合のタイミングチャートである。
符号の説明
30…CPU(制御手段、採点手段)、31…ROM、32…RAM、37…ハードディスク装置、38…音源装置、46…モニタ、47a,47b…マイク(第1,第2のマイクロホン)、48…セレクタ(選択手段)、49…音声処理用DSP、50…採点処理部、501a,501b…A/Dコンバータ、502a,502b…データ抽出部(第1,第2の抽出手段)、503a,503b…比較部(第1,第2の比較手段)、510,520…第1,第2の評価関数演算部(第1の評価部)、550…第1,第2の比較部(第1の評価部)、530,540…第3,第4の評価関数演算部(第2の評価部)、560…第2の比較部(第2の評価部)、570…乱数発生部、580…判定部

Claims (2)

  1. 曲データに基づいて、楽曲の演奏を行うとともに歌詞をモニタに表示させるカラオケ装置において、
    第1のマイクロホンから取り込まれる歌唱音声信号と第2のマイクロホンから取り込まれる歌唱音声信号とを混合または選択して第1の出力端子と第2の出力端子から出力する選択手段と、
    前記第1の出力端子から出力される前記歌唱音声信号に基づいて歌唱音量を検出する第1の検出手段と、
    前記第2の出力端子から出力される前記歌唱音声信号に基づいて歌唱音量を検出する第2の検出手段と、
    前記第1の検出手段によって検出された歌唱音量に応じて第1のキャラクタの形状を可変して前記モニタに表示させるとともに、前記第2の検出手段によって検出された歌唱音量に応じて第2のキャラクタの大きさを可変して前記モニタに表示させる表示制御手段と、
    前記曲データに基づいて、前記選択手段の切換と前記第1,第2のキャラクタの設定とを同期して制御する制御手段と
    を備え
    前記制御手段は、前記曲データが二人の歌い手によって歌唱される混成歌唱区間と一方の歌い手によって歌唱される単独歌唱区間から構成されるものであることを検知すると、
    前記混成歌唱区間において、前記第1のマイクロホンからの前記歌唱音声信号を第1の出力端子から出力するように、かつ、前記第2のマイクロホンからの前記歌唱音声信号を第2の出力端子から出力するように前記選択手段を制御するとともに、前記第1,第2の検出手段によって検出された歌唱音量に対応して前記第1,第2のキャラクタの形状を可変し、
    前記単独歌唱区間において、混合した前記歌唱音声信号を前記第1,第2の出力端子から出力するように前記選択手段を制御するとともに、前記一方の歌い手による前記歌唱音声信号から検出された歌唱音量に応じて、対応する一方のキャラクタの形状を可変し、他方のキャラクタを縮小しかつ大きさを変化しないように制御する
    ことを特徴とするカラオケ装置。
  2. 前記制御手段は、
    前記単独歌唱区間において、前記他方のキャラクタを縮小しかつ大きさを変化しないように制御することに代えて、他方のキャラクタを表示しないように制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のカラオケ装置。
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