JP3981239B2 - 一回塗装仕上げ用防食塗料組成物 - Google Patents

一回塗装仕上げ用防食塗料組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送電用及び通信用鉄塔構造物、輸送用コンテナ、船舶、橋梁、タンク等鋼製構造物の防食と美観維持のために、防食性と耐候性に優れた塗膜を常温でかつ1回の塗装工程で形成しうる1回塗装仕上げ用防食塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
送電用及び通信用鉄塔構造物、輸送用コンテナ、船舶、橋梁、タンク等の鋼構造物においては防食と美観維持のために防食塗装が施工されている。従来、防食性の優れる常温硬化性のエポキシ樹脂組成物として、ポリグリシジルエーテルに代表されるエポキシ樹脂とポリアミン、ポリアミドアミン等の硬化物からなる組成物が密着性、防食性の点から広く知られているが、この塗料組成物は耐候性が劣る傾向がある。一方、美粧を目的に、耐候性が優れる常温硬化性のポリウレタン樹脂組成物、アクリルシリコン樹脂組成物、フッ素樹脂組成物が適用されているが、これらのものは、密着性、防食性が劣るため、鋼板に直接塗装することができず、通常エポキシ樹脂塗膜などのプライマー塗膜の上に塗布しなければならないという問題点があった。さらに、目的とする性能を維持するためには、下塗り塗料を複数回塗装したり、中塗り塗装を加えたり、さらには上塗り塗装まで含めると少なくとも3回以上の塗装工程が必要であり、特に、既設の鋼構造物に塗装を行う場合には、足場のない高所での作業となるうえに、人件費、足場代が塗装コストのうち8割以上をしめるため、塗装回数をできるだけ少なくし、塗装工程を短縮することが安全性や経済性の点から強く求められていた。
【0003】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解決すべく、鋭意検討した結果、特定のアクリル樹脂(A)、エポキシ樹脂(B)を含む主剤と、アミン硬化剤(C)を含む2液型の塗料組成物が、1回の塗装工程で防食性と耐候性の両方に優れた塗膜を形成し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明は、
1.アクリル樹脂(A)、少なくとも2つのエポキシ基を有するエポキシ樹脂(B)を含む主剤に、アミノシランを含むアミン硬化剤(C)を混合することにより得られる2液型の塗料組成物であって、該アクリル樹脂(A)が、シクロアルキル基含有不飽和単量体(a)を共重合成分として含み、該アクリル樹脂(A)、及び該エポキシ樹脂(B)の配合割合が、これら樹脂固形分の合計に基づいて(A)が30〜70重量%、(B)が30〜70重量%であることを特徴とする常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物、
2. アクリル樹脂(A)がエポキシ基含有不飽和単量体(b)を共重合成分として含む1項に記載の常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物、
3. アクリル樹脂(A)が紫外線吸収性不飽和単量体(c)及び/又は紫外線安定性不飽和単量体(d)を共重合成分として含む1項または2項に記載の常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物、
4. エポキシ樹脂(B)の重量平均分子量が200〜3,000である1項ないし3項のいずれか1項に記載の常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物、
5. アミン硬化剤(C)が、2官能性アミンとアミノシランからなるものである1項ないし4項のいずれか1項に記載の常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物、
6.1項ないし5項のいずれか1項に記載の塗料組成物にさらに紫外線吸収剤(D)及び/又は紫外線安定剤(E)を含む常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物、
に関する。
【0004】
【発明の実施の形態】
本発明の一回塗装仕上げ用防食塗料組成物はアクリル樹脂(A)、エポキシ樹脂(B)を含む主剤に使用直前にアミン硬化剤(C)を混合することにより得られる常温硬化性の2液型の塗料組成物である。
【0005】
まず主剤について説明する。本発明においてアクリル樹脂(A)は、シクロアルキル基含有不飽和単量体(a)を共重合成分として含むものであり、該シクロアルキル基含有不飽和単量体(a)を含む不飽和単量体類を有機溶剤下にてラジカル重合開始剤によりラジカル重合して得られるものである。
【0006】
シクロアルキル基含有不飽和単量体(a)としては、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロドデシル(メタ)アクリレート等が挙げられる。これらの単量体は単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0007】
本発明では後述のアミン硬化剤(C)と反応させる架橋官能基を導入する目的で、アクリル樹脂(A)にエポキシ基含有不飽和単量体(b)を共重合成分として含むことが防食性、耐候性向上の点から好適である。
【0008】
エポキシ基含有不飽和単量体(b)としては、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエ−テルが挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上適宜選択して使用できる。
【0009】
また、上記アクリル樹脂(A)に耐候性を向上させる目的でさらに紫外線吸収性不飽和単量体(c)、及び/又は紫外線安定性不飽和単量体(d)を共重合してもよい。紫外線吸収性不飽和単量体(c)としては、例えば、2-〔2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシメチル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシヘキシル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチル-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-t-ブチル-3'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5- クロロ-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5- メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5- シアノ-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5-t- ブチル-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5- ニトロ-2H-ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらは、単独でもしくは2種以上を適宜選択して使用してもよい。
【0010】
紫外線安定性不飽和単量体(d)としては、例えば、4-(メタ)アクリロイルオキシ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルアミノ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルオキシ-1,2,2,6,6- ペンタメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルアミノ-1,2,2,6,6- ペンタメチルピペリジン、4-シアノ-4- (メタ)アクリロイルアミノ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、4-クロトノイルオキシ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、4-クロトノイルアミノ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン等が挙げられる。これらは、単独でもしくは2種以上を適宜選択して使用してもよい。
【0011】
また、アミン硬化剤(C)中に含まれるアミノシランと反応させ、塗膜の架橋密度を向上させ、耐候性を得るために、アルコキシシリル基含有不飽和単量体(e)を共重合してもよい。該アルコキシシリル基含有不飽和単量体(e)としては、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシランなどが挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上適宜選択して使用できる。
【0012】
上記(a)〜(e)以外のこれらと共重合可能なその他の不飽和単量体(f)としては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−、i−、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキルエステル、メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート等の炭素数1〜24のアルコキシル基含有単量体;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート等の水酸基含有単量体、アクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有単量体;スチレン、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニルなどが挙げられる。これらは単独でもしくは2種以上適宜選択して使用できる。
【0013】
アクリル樹脂(A)の合成時の有機溶剤としては、特に限定しないが、例えばトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、イソプロパノールなどのアルコール系溶剤、ミネラルスピリット、n−ヘキサン、n−オクタン、2,2,2−トリメチルペンタン、イソオクタン、n−ノナン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類等が挙げられる。これらを単独であるいは併用して用いても差し支えない。重合開始剤は特に限定しないが、アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロプニトリル)等のアゾ系開始剤やベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシオクタノエート、ジイソブチルパーオキサイド、ジ(2−エチルヘキシルパーオキシピバレート)、デカノイルパーオキサイド等の過酸化物系を使用することができる。
【0014】
上記のようにして得られたアクリル樹脂(A)の重量平均分子量は1,000〜100,000、好ましくは2000〜50,000が好適である。1,000未満では耐候性が低下し、一方100,000を超えるとエポキシ樹脂(B)及びアミン硬化剤(C)との相溶性が悪くなるので好ましくない。
【0015】
また、アクリル樹脂(A)の溶解性パラメータ(SP値と記す)は8〜10、好ましくは8.5〜9.5が好適である。8未満ではエポキシ樹脂(B)との相溶性が不十分であり好ましくない。
【0016】
エポキシ樹脂(B)は1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するものである。かかるエポキシ樹脂として例えば、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールAD型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ樹脂、ポリグリコール型エポキシ樹脂などを挙げることができる。エポキシ樹脂(B)の重量平均分子量は約200〜約3,000の範囲内、好ましくは約300〜約1,000の範囲内であることが好適である。重量平均分子量が200未満では防食性が低下し、3,000を超えると他樹脂との相溶性が不良となり好ましくない。
【0017】
エポキシ樹脂(B)として具体的には、「エピコート828」、「エピコート830」、「エピコート834」、「エピコート806H」(油化シェル社製)、「DER−331J」(ダウ・ケミカル社製)、「AER260」(旭化成エポキシ社製)、「ST−3000」、「ST−5080」(東都化成社製)、「エポミックR#140P」(三井化学社製)、「ERL−4221」、「ERL−4229」(ユニオンカーバイド社製)、「デナコールEX−830」(長瀬化成工業社製)、「ハリポールEP-450」(ハリマ化成社製)等の市販品を使用することができる。
【0018】
また、本発明においては上記アクリル樹脂(A)、及びエポキシ樹脂(B)が、少なくとも一部又は全部反応してなるアクリル変性エポキシ樹脂も使用可能である。かかるアクリル変性エポキシ樹脂の合成方法として例えば、アクリル樹脂(A)にカルボキシル基を有する単量体を共重合させ、エポキシ樹脂(B)に含まれるエポキシ基と少なくとも1部又は全部反応するものが挙げられる。かかる反応においてエポキシ基とカルボキシル基の反応触媒を用いてもよく、該触媒として例えばテトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラブチルフォスフォニウムブロマイド、トリフェニルベンジルフォスフォニウムクロライド等の4級塩触媒、トリエチルアミン、トリブチルアミン等のアミン類等を挙げることができる。
【0019】
本発明において、アクリル樹脂(A)、エポキシ樹脂(B)の配合割合はこれらの樹脂固形分の合計に対して(A)が30〜70重量%、好ましくは40〜60重量%、(B)が30〜70重量%、好ましくは40〜60重量%である。
【0020】
アクリル樹脂(A)の配合割合が30重量%未満では、耐候性が低下し、また塗布した後の乾燥性が低下するため好ましくない。一方、70重量%を超えると、防食性が低下するために好ましくない。エポキシ樹脂(B)の配合割合が30重量%未満では防食性が低下し、逆に70重量%を超えると耐候性が低下するため好ましくない。
【0021】
本発明の塗料組成物は、クリヤー塗料として使用できるが、着色顔料、体質顔料、防錆顔料などの顔料類を配合してエナメル塗料としても使用することできる。これら顔料類としては二酸化チタン、カーボンブラック、ランプブラック、酸化亜鉛、酸化鉄、トルイジン、ベンジンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、及び、カルバゾールバイオレット、結晶性シリカ、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、マイカ、雲母状酸化鉄、炭酸カルシウム、亜鉛粉末、アルミニウム、珪酸アルミニウム、石膏、長石などが挙げられる。これらのものは1種あるいは2種以上混合して使用することができる。顔料の配合割合は顔料体積濃度(PVC)で10〜40vol%であることが好適である。顔料の分散方法としては、特に限定しないが、エポキシ樹脂(B)に添加することが好ましく、その後ボールミル、サンドミル等によって分散する方法が挙げられる。
【0022】
本発明の塗料組成物の主剤は各成分を混合することにより得られるが、その混合方法・順番は特に制限なく行うことができる。
【0023】
次に硬化剤について説明する。本発明の塗料組成物において使用されるアミン硬化剤(C)はエポキシ樹脂(B)中のエポキシ基と反応する硬化剤であるが、塗料組成物中にアルコキシシリル基が導入された場合にこれと空気中の水分が加水分解、縮合反応を起こす際の反応触媒としても作用するものである。本発明においてアミン硬化剤(C)はアミノシランを含むアミンであるが、特に2官能性アミンが好適に使用でき、該2官能性アミンとしては例えば脂肪族又は脂環式のポリアミン、該ポリアミンのエポキシ樹脂アダクト物、ケチミン化物、ポリアミドアミン類、芳香族アミン、脂肪族又は脂環式のマンニッヒ化合物などが挙げられ、これらを単独でもしくは2種以上を使用することができる。具体的には「サンマイドJ230N」、「サンマイドI518」(三和化学工業社製)、「ダイトクラールB1969」(大都産業社製)等の市販品が使用できる。
【0024】上記アミノシランは下記(1)
X−Si−(OY) (1)
(式中において、Xは−NH2基及び/又は−NH−結合を含有し得るアルキル基、アリール基、アルコキシアルキル基、シクロアルキル基であり、Yは炭素数が1〜6までのアルキル基を表す)で示されるものであり、具体的にはN−β−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられ、これらは単独でもしくは2種以上使用することができる。市販品としては例えば「KBM−603」、「KBE−903」(信越化学(株)社製)等が挙げられる。アミン硬化剤(C)は該2官能性アミンと該アミノシランとからなるものであるが、その比は該2官能性アミン1molに対して該アミノシランが0.1mol以上であることが好適である。アミノシランの割合が0.1mol未満では耐候性が低下するため好ましくない。
【0025】
本発明において、アミン硬化剤(C)の配合比率はアミノ基の活性水素の当量数/前記エポキシ樹脂(B)およびアクリル樹脂(A)中に含まれるエポキシ基の当量数の比が0.4〜2.0、好ましくは0.6〜1.2の範囲であることが得られる塗料組成物の硬化性、防食性、耐候性などの点から好適である。
【0026】
本発明においては耐候性を向上させる目的で、上記塗料組成物にさらに紫外線吸収剤(D)及び/又は紫外線安定剤(E)を含むことが好適である。かかる紫外線吸収剤(D)としてはベンゾトリアゾール系、ベンゾフェノン系、シュウ酸アニリド系、シアノアクリレート系が挙げられ、市販品としては「チヌビン1130」、「チヌビン400」、「ASL−23」、「CY1164L」(以上、チバ・ガイギー社製)が例示できる。
【0027】
紫外線安定剤(E)としてはヒンダードアミン系が好適であり、市販品としては「チヌビン123」、「チヌビン144」、「サノールLS−292」(以上、チバ・ガイギー社製)が例示できる。
【0028】
本発明においてはさらに必要に応じて有機錫化合物などの硬化触媒、増粘剤、タレ止め剤、レベリング剤、消泡剤、分散剤、有機溶剤などの塗料用添加剤を主剤かあるいはアミン硬化剤(C)に配合することもできる。
【0029】
本発明の一回塗装仕上げ用防食塗料組成物は必要に応じて下地処理した鋼板面や亜鉛めっき面、旧塗膜面に塗装される。その塗装方法は特に限定しないが、例えばスプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り、流し塗り等の手段で行うことができ、塗布膜厚は特に限定されるものではないが、通常60〜120μmの範囲内が好ましい。本発明の塗料組成物は常温で硬化することができ、その硬化物は優れた性能を発揮するものであるが、強制乾燥や加熱硬化させても良い。
【0030】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。尚、文中「部」及び「%」は特に断りのない限り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0031】
実施例1〜5、及び比較例1〜4
塗料の製造
ボールミルに、表1に示す配合でエポキシ樹脂と顔料を配合し、1時間分散処理して顔料分散ペーストを作成し、これに表1に示す配合組成で主剤を調整し、硬化剤を混合して各塗料を得た。尚、表1の数字は固形分表示であり、記号は下記の通りである。
【0032】
A1:「ユーダブルS−2818」:日本触媒社製、シクロヘキシルメタクリレート、紫外線安定性不飽和単量体共重合アクリル樹脂、固形分60%
A2:「ユーダブルS−2840」:日本触媒社製、シクロヘキシルメタクリレート、紫外線安定性不飽和単量体共重合アクリル樹脂、、固形分60%
A3:「ユーダブルUV−6010」:日本触媒社製、シクロヘキシルメタクリレート、紫外線吸収性不飽和単量体、紫外線安定性不飽和単量体共重合アクリル樹脂、固形分50%。
【0033】
A4;アクリル樹脂(A4)を以下の通り製造した。
フラスコ中にキシレン280部、「MOA」(商品名、日宝化学株式会社製、有効成分、オルソ酢酸メチルエステル、脱水剤)を仕込み、窒素ガスを通気しながら、135℃まで攪拌を行いながら昇温した。次いで、温度を135℃に保ちながら
シクロヘキシルメタクリレート 300部
メチルメタクリレート 120部
n−ブチルアクリレート 120部
グリシジルメタクリレート 60部
t−ブチルパーオキシー2−エチルヘキサノエート 48部
の混合物を3時間で滴下した。その後135℃に保持したまま2時間熟成し、不揮発分60%のほぼ無色透明でやや粘り気のアクリル樹脂溶液(A4)を得た。エポキシ当量は固形分基準で1420であった。
【0034】
A5;比較例用アクリル樹脂(A5)を以下の通り製造した。
フラスコ中にキシレン660部を仕込み、窒素ガスを通気しながら、130℃まで攪拌を行いながら昇温した。次いで、温度を130℃に保ちながら
メチルメタクリレート 600部
メトキシエチルアクリレート 100部
n−ブチルアクリレート 300部
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 40部
の混合物を3時間で滴下した。その後130℃に保持したまま2時間熟成し、不揮発分60%のほぼ無色透明でやや粘り気のアクリル樹脂溶液(A5)を得た。
【0035】
B1:「エピコート828EL」:油化シェル社製、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量187
B2:「ST―3000」:東都化成社製、商品名、水添ビスフェノール型エポキシ樹脂エポキシ当量230
B3:「ST−5080」:東都化成社製、商品名、ビスフェノール型エポキシ樹脂/水添ビスフェノール型エポキシ樹脂、分子量1200
C1:「KBM−603」:信越シリコーン社製、N−β(アミノエチル)γ―アミノプロピルトリメトキシシラン
C2:「KBE−903」:信越シリコーン社製、γ―アミノプロピルトリエトキシシラン
C3:「サンマイドJ−230N」:三和化学工業社製、ポリオキシプロピレントリアミン
D:「チヌビン1130」:チバ・ガイギー社製、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤
E:「サノールLS−292」:チバ・ガイギー社製、ヒンダードアミン系紫外線安定剤
【0036】
【表1】
Figure 0003981239
【0037】
試験方法
乾燥性
アセトンで脱脂した鋼板上に表1に示す配合にて得られた各塗料組成物を乾燥膜厚が約70ミクロンとなるようにスプレーにて塗装した後、室温にて養生し、JIS K5400に規定される半硬化乾燥になるまでの時間により評価した。ここでは、16時間以内を合格レベルとした。
試験塗板の作成
上記で述べた方法にて各塗料を塗装した後、これらを常温(20℃)で2週間乾燥させ試験塗板とし、下記性能試験によって評価した。
防食性
各塗板に素地に到達するように幅1mmのカットを施した後、JIS K5400.9.1に準じて塩水噴霧試験を500時間行った後、塗膜状態を観察し、次の基準にて評価した。
○:異常なし △:わずかに発錆 ×:著しく発錆
耐候性試験
各塗板をJIS K5400 9.8.1に準じてサンシャインカーボンアーク灯式試験機を用いて500時間試験を行った。その時の塗膜の光沢感を促進耐候性試験を行っていない初期の塗面と比較することにより評価した。
○:変化がほとんどない △:やや低下 ×:著しく低下
【0038】
【発明の効果】
本発明の1回塗装仕上げ用塗料組成物によれば、常温で容易に硬化塗膜を形成することができ、得られた硬化塗膜は優れた防食性を保ちながら、耐候性が維持できるものとなるために、1回の塗装で長期間に渡り鋼製構造物などの美観を維持できる。

Claims (6)

  1. アクリル樹脂(A)、少なくとも2つのエポキシ基を有するエポキシ樹脂(B)を含む主剤に、アミノシランを含むアミン硬化剤(C)を混合することにより得られる2液型の塗料組成物であって、該アクリル樹脂(A)が、シクロアルキル基含有不飽和単量体(a)を共重合成分として含み、該アクリル樹脂(A)、及び該エポキシ樹脂(B)の配合割合が、これら樹脂固形分の合計に基づいて(A)が30〜70重量%、(B)が30〜70重量%であることを特徴とする常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物。
  2. アクリル樹脂(A)がエポキシ基含有不飽和単量体(b)を共重合成分として含む請求項1に記載の常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物。
  3. アクリル樹脂(A)が紫外線吸収性不飽和単量体(c)及び/又は紫外線安定性不飽和単量体(d)を共重合成分として含む請求項1または2に記載の常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物。
  4. エポキシ樹脂(B)の重量平均分子量が200〜3,000である請求項1ないし3のいずれか1項に記載の常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物。
  5. アミン硬化剤(C)が、2官能性アミンとアミノシランからなるものである請求項1ないし4のいずれか1項に記載の常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物。
  6. 請求項1ないしのいずれか1項に記載の塗料組成物にさらに紫外線吸収剤(D)及び/又は紫外線安定剤(E)を含む常温硬化性の1回塗装仕上げ用防食塗料組成物。
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