JP3851225B2 - 塗料組成物 - Google Patents
塗料組成物 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3851225B2 JP3851225B2 JP2002157365A JP2002157365A JP3851225B2 JP 3851225 B2 JP3851225 B2 JP 3851225B2 JP 2002157365 A JP2002157365 A JP 2002157365A JP 2002157365 A JP2002157365 A JP 2002157365A JP 3851225 B2 JP3851225 B2 JP 3851225B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- epoxy resin
- group
- weight
- coating composition
- resin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Epoxy Resins (AREA)
- Paints Or Removers (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、送電用及び通信用鉄塔構造物、輸送用コンテナ、船舶、橋梁、タンク等鋼製構造物の防食と美観維持のために、防食性と耐候性に優れた塗膜を常温でかつ1回の塗装工程でも形成しうる塗料組成物に関する。本発明の塗料組成物は、下塗り塗料と上塗り塗料の両方の機能を兼ね備えるものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
送電用及び通信用鉄塔構造物、輸送用コンテナ、船舶、橋梁、タンク等の鋼構造物においては防食と美観維持のために防食塗装が施工されている。かかる塗装の場合、通常、防食性に優れたエポキシ樹脂系の下塗りを塗装した後に、耐候性に優れた各種上塗り塗料を塗ることが多い。しかしながらこれまで目的とする性能を維持するためには、下塗り塗料を複数回塗装したり、中塗り塗装を加えたり、さらには上塗り塗装まで含めると少なくとも3回以上の塗装工程が必要であった。特に、既設の鋼構造物に塗装を行う場合には、足場のない高所での作業となるうえに、人件費、足場代が塗装コストのうち8割以上をしめるため、塗装回数をできるだけ少なくし、塗装工程を短縮することが安全性や経済性の点から強く求められていた。
【0003】
その方策として例えば特表平10−509195号公報には特定のエポキシ樹脂とポリシロキサンと低分子量アルコキシシランと2官能性アミンを含む塗料が開示されているが、この方法では養生環境により光沢にバラツキがあり、また、1年以上の長期暴露においてワレが発生するといった問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記問題を解決すべく、鋭意検討した結果、特定のエポキシ樹脂にアクリル樹脂、さらに必要に応じてオルガノシラン化合物を混合して得られる主剤と、特定のアミン硬化剤を使用する2液型の塗料組成物が、乾燥性に優れ、且つ1回の塗装工程でも防食性と耐候性の両方に優れた塗膜を形成し得ることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0005】
即ち、本発明は、
1.アクリル樹脂(A)(エポキシ樹脂(B)を除く)、エポキシ樹脂(B)、重量平均分子量が400〜30,000の範囲内にあるオルガノシラン化合物(D)(アミン硬化剤(C)を除く)を含む主剤と、アミノシランを含み得るアミン硬化剤(C)とを使用直前に混合することにより得られる塗料組成物であって、該エポキシ樹脂(B)が、1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(i)を二塩基酸(ii)及び/又はカルボキシル基含有フェノール(iii)で変性したものであり、該アクリル樹脂(A)、エポキシ樹脂(B)及びオルガノシラン化合物(D)の配合割合が、これらの合計樹脂固形分中(A)5〜95重量%、(B)5〜95重量%、(D)0を超えて90重量%以下であることを特徴とする塗料組成物、
2.アクリル樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B)が少なくとも一部又は全部が反応してなるアクリル変性エポキシ樹脂を含む1項記載の塗料組成物、
3.オルガノシラン化合物(D)が下式(1)
R2O(R1SiR1O)nR2(1)
(ただし式(1)中、R1は同一又は異なって、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し、R2は同一又は異なって、水素原子、炭素数が1〜6までのアルキル基、アリール基又は−SiR3(ここでRは同一又は異なって、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基である)を表し、nは2〜134の範囲内である)で示されるものである1項記載の塗料組成物、
4.硬化触媒(アミン硬化剤(C)を除く)を含有する1ないし3のいずれか1項に記載の塗料組成物、
5.紫外線吸収剤及び/又は紫外線安定剤を含有する1ないし4のいずれか1項に記載の塗料組成物、
6.被塗物面に、1ないし5のいずれか1項に記載の塗料組成物を塗装する塗装仕上げ方法、
に関する。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明においてアクリル樹脂(A)としては、従来公知のものが制限なく使用でき、通常、有機溶剤の存在下で重合性不飽和単量体の混合物をラジカル重合開始剤により共重合して得られるアクリル共重合体が好適に使用できる。
【0007】
上記重合性不飽和単量体としては、例えばメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−、i−、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、メチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、t−ブチルシクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロドデシル(メタ)アクリレート等のアクリル酸またはメタクリル酸の炭素数1〜24のアルキルエステルまたはシクロアルキルエステル;メトキシメチルアクリレート、メトキシエチルアクリレート等の炭素数1〜24のアルコキシル基含有不飽和単量体;ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等の水酸基含有不飽和単量体;アクリル酸、メタクリル酸等のカルボキシル基含有不飽和単量体;スチレン、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニルなどが挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0008】
また上記重合性不飽和単量体として、後述のアミン硬化剤(C)と反応し得る架橋官能基を導入し、塗膜の防食性、耐候性を向上させる点から、エポキシ基含有不飽和単量体、及び/又はアルコキシシリル基含有不飽和単量体を使用することができる。
【0009】
エポキシ基含有不飽和単量体としては、例えばグリシジル(メタ)アクリレート、3,4−エポキシシシクロヘキシル(メタ)アクリレート、β−メチルグリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエ−テルが挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0010】
アルコキシシリル基含有不飽和単量体としては、例えばビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、ビニルトリス(2−メトキシエトキシ)シラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロイルオキシプロピルトリエトキシシランなどが挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0011】
さらに上記重合性不飽和単量体として、上記アクリル樹脂(A)の耐候性向上の点から、紫外線吸収性不飽和単量体、及び/又は紫外線安定性不飽和単量体を使用することができる。
【0012】
紫外線吸収性不飽和単量体は重合性不飽和基と紫外線吸収能を有する部位とを含有する単量体であり、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、アニリド系、ベンゾフェノン系、シュウ酸アニリド系、シアノアクリレート系などが挙げられ、具体例としては、例えば、2-〔2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシメチル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシプロピル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシヘキシル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチル-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-t-ブチル-3'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5- クロロ-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5- メトキシ-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5- シアノ-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5-t- ブチル-2H-ベンゾトリアゾール、2-〔 2'-ヒドロキシ-5'-(メタクリロイルオキシエチル)フェニル〕-5- ニトロ-2H-ベンゾトリアゾール等が挙げられる。これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0013】
紫外線安定性不飽和単量体は重合性不飽和基と紫外線安定能を有する部位を含有する単量体であり、具体例としては、例えば、4-(メタ)アクリロイルオキシ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルアミノ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルオキシ-1,2,2,6,6- ペンタメチルピペリジン、4-(メタ)アクリロイルアミノ-1,2,2,6,6- ペンタメチルピペリジン、4-シアノ-4- (メタ)アクリロイルアミノ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン、4-クロトノイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4-クロトノイルアミノ-2,2,6,6- テトラメチルピペリジン等が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0014】
上記重合性不飽和単量体として、エポキシ基含有不飽和単量体を使用する場合には、単量体混合物中に0〜70重量%、好ましくは1〜20重量%含まれることが好適であり、アルコキシシリル基含有不飽和単量体を使用する場合には、単量体混合物中に0〜70重量%、好ましくは1〜30重量%含まれることが好適である。また重合性不飽和単量体として、紫外線吸収性不飽和単量体を使用する場合には、単量体混合物中に0〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%含まれることが好適であり、紫外線安定性不飽和単量体を使用する場合には、単量体混合物中に0〜20重量%、好ましくは0.1〜10重量%含まれることが好適である。
【0015】
共重合時の有機溶剤としては、特に限定しないが、例えばトルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶剤、酢酸ブチル等のエステル系溶剤、イソプロパノールなどのアルコール系溶剤、ミネラルスピリット、n−ヘキサン、n−オクタン、2,2,2−トリメチルペンタン、イソオクタン、n−ノナン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサンのような脂肪族炭化水素類等が挙げられる。これらを単独であるいは併用して用いても差し支えない。重合開始剤は特に限定しないが、アゾビスイソブチロニトリル、2,2−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)、2,2−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)、2,2−アゾビス(2,4−ジメチルバレロプニトリル)等のアゾ系開始剤やベンゾイルパーオキシド、t−ブチルパーオキシオクタノエート、ジイソブチルパーオキサイド、ジ(2−エチルヘキシルパーオキシピバレート)、デカノイルパーオキサイド等の過酸化物系を使用することができる。
【0016】
上記の様にして得られたアクリル樹脂(A)の重量平均分子量は1,000〜100,000、好ましくは2000〜50,000が好適である。1,000未満では耐候性が不十分となり、一方100,000を超えると後述のエポキシ樹脂(B)、オルガノシラン化合物(D)及びアミン硬化剤(C)との相溶性が不十分となるので好ましくない。
【0017】
またアクリル樹脂(A)の溶解性パラメータ値(以下、「SP値」と略すことがある)は8〜10、好ましくは8〜9.5の範囲内が好適である。8未満ではエポキシ樹脂(B)との相溶性が不十分であり、10を超えるとオルガノシラン化合物(D)との相溶性が低下するため好ましくない。
【0018】
本発明においてエポキシ樹脂(B)は、1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(i)を二塩基酸(ii)及び/又はカルボキシル基含有フェノール(iii)で変性したものである。
【0019】
該エポキシ樹脂(i)としては、例えば、ビスフェノールAやビスフェノールFなどのグリシジルエーテル型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、グリシジルエステル型エポキシ樹脂、脂環族エポキシ樹脂、ポリグリコール型エポキシ樹脂;これらのエポキシ樹脂をアルキルフェノール及び脂肪酸から選ばれる少なくとも1種の変性剤によって変性してなる変性エポキシ樹脂;アルキルフェノール又はアルキルフェノールノボラック型樹脂とエピクロルヒドリンとを反応させてなるエポキシ基導入アルキルフェノール又はアルキルフェノールノボラック型樹脂などを挙げることができる。エポキシ樹脂(i)の重量平均分子量は約200〜約3,000の範囲内、好ましくは約300〜約1,000の範囲内であることが好適である。重量平均分子量が200未満では防食性が低下し、3,000を超えると他樹脂との相溶性が不良となり好ましくない。
【0020】
エポキシ樹脂(i)として、具体的には、「エピコート828」、「エピコート830」、「エピコート834」、「エピコート806H」(ジャパンエポキシレジン社製)、「DER−331J」(ダウ・ケミカル社製)、「AER260」(旭化成エポキシ社製)、「ST−3000」、「ST−5080」(東都化成社製)、「エポミックR#140P」(三井化学社製)、「ERL−4221」、「ERL−4229」(ユニオンカーバイド社製)、「デナコールEX−830」(長瀬化成工業社製)、「ハリポールEP-450」(ハリマ化成社製)等の市販品を使用することができる。
【0021】
二塩基酸(ii)は、上記エポキシ樹脂(i)に重付加反応させ、エポキシ樹脂を鎖伸長するものである。これによって得られるエポキシ樹脂(B)が高分子量化し、塗膜の指触乾燥性、耐衝撃性等が向上するものである。
【0022】
該二塩基酸(ii)としては、例えば無水フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、オルソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、テトラヒドロ無水フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタル酸、ジカルボキシ水素添加ビスフェノールA、水素添加ダイマー酸、水素添加ナフタレンジカルボン酸、1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、1,2−シクロヘキサンジカルボン酸、トリシクロデカンジカルボン酸、コハク酸、グルタル酸、フマル酸、アジピン酸、セバシン酸、無水マレイン酸、ダイマー酸などが挙げれる。これらは単独で又は混合して使用することができる。
【0023】
上記カルボキシル基含有フェノール(iii)は、エポキシ樹脂(i)にフェノール性水酸基を導入し硬化性を向上させるものである。該カルボキシル基含有フェノール(iii)としては、例えば、サリチル酸、p−ヒドロキシ安息香酸、4−ヒドロキシメチル安息香酸等が挙げられ、これらは単独で又は混合して使用することができる。
【0024】
エポキシ樹脂(B)を得るには、上記(i)成分と(ii)及び/又は(iii)成分を、(i)成分中のエポキシ基と(ii)及び/又は(iii)成分中のカルボキシル基との当量比が1:0.05〜1:0.5、好ましくは1:0.1〜1:0.3の範囲内となる割合で混合し、例えばエポキシ基/カルボキシル基反応触媒の存在下で通常1〜10時間程度加熱反応させればよい。エポキシ基/カルボキシル基反応触媒としては、例えば、テトラエチルアンモニウムブロマイド、テトラブチルアンモニウムブロマイド、テトラエチルアンモニウムクロライド、テトラブチルフォスフォニウムブロマイド、トリフェニルベンジルフォスフォニウムクロライド等の4級塩触媒;トリエチルアミン、トリブチルアミン等のアミン類等を挙げることができる。また反応温度は、120〜150℃程度が適当である。
【0025】
本発明においては、前記アクリル樹脂(A)と上記エポキシ樹脂(B)が少なくとも一部又は全部反応してなるアクリル変性エポキシ樹脂としても使用可能である。
【0026】
該アクリル変性エポキシ樹脂は、通常、エポキシ樹脂(i)に二塩基酸(ii)及びカルボキシル基含有アクリル樹脂(iv)を反応させてなる変性エポキシ樹脂▲1▼、該エポキシ樹脂(i)に二塩基酸(ii)を重付加及び重合性不飽和単量体(v)をグラフト重合又は共重合させてなる変性エポキシ樹脂▲2▼、該変性エポキシ樹脂▲1▼又は▲2▼にさらにカルボキシル基含有フェノール(iii)を反応させてなる変性エポキシ樹脂▲3▼、エポキシ樹脂(i)にカルボキシル基含有フェノール(iii)及びカルボキシル基含有アクリル樹脂(iv)を反応させてなる変性エポキシ樹脂▲4▼、及びエポキシ樹脂(i)にカルボキシル基含有フェノール(iii)を付加及び重合性不飽和単量体(v)をグラフト重合又は共重合させてなる変性エポキシ樹脂▲5▼から選ばれる少なくとも1種である。
【0027】
上記カルボキシル基含有アクリル樹脂(iv)は、カルボキシル基含有不飽和単量体を共重合成分に含むアクリル樹脂(A)であってよく、また異なっていてもよい。
【0028】
上記重合性不飽和単量体(v)としては、前記アクリル樹脂(A)の説明で列記した単量体から適宜選択して使用することができ、またその成分の少なくとも一部としてカルボキシル基含有不飽和単量体を含有するものであってもよい。
【0029】
本発明において、アクリル樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B)の配合割合はこれらの樹脂固形分の合計に対して(A)が5〜95重量%、好ましくは10〜90重量%、(B)が5〜95重量%、好ましくは10〜90重量%である。アクリル樹脂(A)の配合割合が5重量%未満では、塗膜が割れやすくなり、また塗装後の乾燥性が低下し、一方95重量%を超えると、防食性、耐候性が低下するので好ましくない。エポキシ樹脂(B)の配合割合が5重量%未満では防食性が低下し、逆に95重量%を超えると耐候性が低下するので好ましくない。
【0030】
本発明では塗膜の耐候性の点から、必要に応じてオルガノシラン化合物(D)を含有させることができる。該オルガノシラン化合物(D)は、特に下式(1)
R2O(R1SiR1O)nR2 (1)
(ただし式(1)中、R1は同一又は異なって、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し、R2は同一又は異なって、水素原子、炭素数が1〜6までのアルキル基、アリール基又は−SiR3(ここでRは同一又は異なって、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基である)を表し、nは2〜134の範囲内である)で示されるものが好適であり、重量平均分子量が400〜30,000、好ましくは1,000〜10,000の範囲内にあるものである。上記式(1)中、R1、R2及びRにおける炭素数1〜8のアルキル基の例としては、例えばメチル基、エチル基、(イソ)プロピル基、ペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基などが挙げられ、R1、R2及びRのアリール基の具体例としては、フェニル基、トリル基などが挙げられる。R1及びRのアルコキシ基の具体例としては、メトキシ基などが挙げられる。具体的には「DC3074」、「DC3037」(東レ・ダウコーニングシリコーン社製)、「KR−9218」、「KR−212」、「X−40−9220」(信越化学工業社製)、「TSR165」(東芝シリコーン社製)等の市販品が使用できる。これらを単独で、または2種以上併用してもよいし、また、これらの加水分解・縮合物も使用することができる。
【0031】
また、塗膜表層にアルコキシシリル基を配向させ、より耐候性を向上させるためにアルキルアルコキシシラン、及びその加水分解・縮合物をオルガノシラン化合物(D)に併用することもできる。アルキルアルコキシシランとして具体的にはテトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラン、トリメトキシメチルシラン、トリメトキシエチルシラン、トリエトキシメチルシラン、トリメトキシイソプロポキシシラン、トリメトキシフェニルシラン、トリエトキシフェニルシラン、ジメトキシジメチルシラン、ジメトキシジエチルシラン、メトキシトリメチルシラン、メトキシトリエチルシランなどが挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。
【0032】
本発明においてオルガノシラン化合物(D)を使用する場合には、アクリル樹脂(A)、エポキシ樹脂(B)、及びオルガノシラン化合物(D)の樹脂固形分の合計に対して(A)が5〜95重量%、好ましくは10〜80重量%、(B)が5〜95重量%、好ましくは10〜80重量%、(D)が0を超えて90重量%以下、好ましくは10〜80重量%である。オルガノシラン化合物(D)の配合割合が90重量%を超えると防食性が低下するので好ましくない。
【0033】
本発明において使用されるアミン硬化剤(C)は、エポキシ樹脂(B)中のエポキシ基と反応する硬化剤であり、さらに塗料組成物中にアルコキシシリル基が導入された場合に、これが空気中の水分が加水分解、縮合反応を起こす際の反応触媒としても作用するものである。
【0034】
該アミン硬化剤(C)は、アミノシランを含み得るアミンであり、特に多官能性アミンが好適に使用でき、該多官能性アミンとしては例えば脂肪族又は脂環式のポリアミン、該ポリアミンのエポキシ樹脂アダクト物、ポリアミドアミン類、芳香族アミン、脂肪族又は脂環式のマンニッヒ化合物などが挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。具体的には「サンマイドJ230N」、「サンマイドI518」(三和化学工業社製)、「ダイトクラールB1969」(大都産業社製)等の市販品が使用できる。
【0035】
上記アミノシランは下式(2)
X−Si−(OY)3 (2)
(式中において、Xは−NH2基及び/又は−NH−結合を含有し得るアルキル基、アリール基、アルコキシアルキル基、シクロアルキル基であり、Yは炭素数が1〜6までのアルキル基を表す)で示されるものであり、具体的にはN−β−(アミノエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β−(アミノエチル)アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン等が挙げられ、これらは単独で使用してもよいし、2種以上併用してもよい。市販品としては例えば「KBM−603」、「KBE−903」(信越化学(株)社製)等が挙げられる。
【0036】
アミン硬化剤(C)は上記多官能性アミンとアミノシランを含むものであり、いずれか一方のみでもよいが、併用することが望ましく、その比は該多官能性アミン1molに対してアミノシランが0.1mol以上であることが好適である。アミノシランの割合が0.1mol未満では耐候性が低下するため好ましくない。
【0037】
またアミン硬化剤(C)の配合比率は、(アミノ基の活性水素の当量数)/(前記エポキシ樹脂(B)およびアクリル樹脂(A)中に含まれるエポキシ基の当量数)の比が0.1〜2.0、好ましくは0.2〜1.2の範囲であることが、得られる塗膜の硬化性、防食性、耐候性などの点から好適である。
【0038】
本発明の塗料組成物は、上記アクリル樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B)、さらに必要に応じてオルガノシラン化合物(D)を含む主剤に、使用直前にアミノシランを含むアミン硬化剤(C)を混合することにより得られる常温硬化性の2液型塗料組成物とすることができる。
【0039】
本発明においては、シロキサン結合の形成を促進するため、必要に応じて硬化触媒を添加することが好適である。該硬化触媒としては、例えばオクチル酸錫、ジブチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジオクチル錫ジ(2−エチルヘキサノエート)、ジブチル錫ジアセテート、ジオクチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫オキサイド、ジオクチル錫オキサイド、ジブチル錫ジオクテート、モノブチル錫トリオクテート、ジブチル錫脂肪酸塩などの有機錫化合物;トリス(エチルアセトアセテート)アルミニウム、アルミニウムジ−イソプロポキシモノエチルアセトアセテート、テトライソプロピルチタネートなどの金属キレート化合物や金属アルコキシド;ホウ酸トリメチル、ホウ酸トリエチル、ホウ酸トリブチルなどのホウ酸化合物などが挙げられる。
【0040】
該硬化触媒の配合量は、塗料中の全樹脂固形分100重量部に対して0.01〜10重量部、好ましくは0.1〜5重量部の範囲内である。
【0041】
本発明においては、耐候性を向上させるため必要に応じて、さらに紫外線吸収剤及び紫外線安定剤のいずれか一方、もしくは両方を塗料組成物に添加することが好適である。かかる紫外線吸収剤としてはベンゾトリアゾール系、トリアジン系、アニリド系、ベンゾフェノン系、シュウ酸アニリド系、シアノアクリレート系が挙げられ、市販品としては「チヌビン1130」、「チヌビン400」、「ASL−23」、「CYASORB UV−1164L」、「SANDUVOR 3206」(以上、チバ・ガイギー社製)が例示できる。紫外線安定剤としてはヒンダードアミン系が好適であり、市販品としては「チヌビン123」、「チヌビン144」(以上、チバ・ガイギー社製)、「サノールLS−292」(以上、チバ・ガイギー社製)が例示できる。
【0042】
本発明の塗料組成物は、クリヤー塗料として使用でき、また着色顔料、体質顔料、防錆顔料などの顔料類を配合してエナメル塗料としても使用することができる。これら顔料類としては二酸化チタン、カーボンブラック、ランプブラック、酸化亜鉛、酸化鉄、トルイジン、ベンジンイエロー、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、及び、カルバゾールバイオレット、結晶性シリカ、硫酸バリウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、マイカ、雲母状酸化鉄、炭酸カルシウム、亜鉛粉末、アルミニウム、珪酸アルミニウム、石膏、長石などが挙げられる。これらのものは1種あるいは2種以上混合して使用することができる。顔料の配合割合は顔料体積濃度(PVC)で10〜40vol%であることが好適である。顔料の分散方法としては、特に限定しないが、エポキシ樹脂(B)に添加することが好ましく、その後ボールミル、サンドミル等によって分散する方法が挙げられる。
【0043】
本発明においてはさらに必要に応じて、増粘剤、タレ止め剤、レベリング剤、消泡剤、分散剤、有機溶剤などの塗料用添加剤を主剤かあるいはアミン硬化剤(C)に配合することができる。
【0044】
有機溶剤としては、炭化水素系、エステル系、ケトン系、エーテル系、アルコール系等、特に制限なく従来公知のものが使用可能である。塗料配合時及び/又は塗装時の希釈溶剤として、脂肪族炭化水素系溶剤及び高沸点芳香族炭化水素系溶剤から選ばれる炭化水素系溶剤を80重量%以上含有する有機溶剤を用いると、被塗物面が旧塗膜面の場合の適性が良好となる。
【0045】
本発明塗料組成物は、必要に応じて下地処理した鋼板面や亜鉛めっき面、旧塗膜面などの被塗物面に塗装される。その塗装方法は特に限定しないが、例えばスプレー塗り、ローラー塗り、刷毛塗り、流し塗り等の手段で行うことができ、塗布膜厚は特に限定されるものではないが、通常、1回の塗装仕上げで50〜200μm、好ましくは60〜120μmの範囲内が好ましい。本発明の塗料組成物は常温で硬化することができ、その硬化物は優れた性能を発揮するものであるが、強制乾燥や加熱硬化させても良い。
【0046】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に説明する。尚、文中「部」及び「%」は特に断りのない限り、それぞれ「重量部」及び「重量%」を意味する。
【0047】
アクリル樹脂(A)の製造
製造例1
フラスコ中にキシレン660部、「MOA」(商品名、日宝化学株式会社製、有効成分オルソ酢酸メチルエステル、脱水剤)20部を仕込み、窒素ガスを通気しながら、130℃まで攪拌を行いながら昇温した。次いで、温度を130℃に保ちながら、
グリシジルメタクリレート 100部
メチルメタクリレート 500部
メトキシエチルアクリレート 100部
n−ブチルアクリレート 200部
「KBM−503」(注1) 100部
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 40部
の混合物を3時間で滴下した。その後130℃に保持したまま2時間熟成し、不揮発分60%のほぼ無色透明でやや粘り気のアクリル樹脂溶液(A1)を得た。
(注1)商品名、信越化学工業社製、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン。
【0048】
エポキシ樹脂(B)の製造
製造例2
「サントートST−3000」(東都化成社製、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、エポキシ当量231)430部、「ハリダイマー200」(ハリマ化成社製、ダイマー酸)320部、及びテトラブチルアンモニウムブロマイド0.8部を、窒素気流下で140℃に加熱し、約3時間反応を行い、樹脂酸価が1mgKOH/g以下になったところでキシレン250部を添加し、変性されたエポキシ樹脂(B−1)を得た。該樹脂溶液は、不揮発分75%、エポキシ当量1014(固形分)であった。
【0049】
製造例3
「サントートST−3000」670部、アジピン酸130部、及びテトラブチルアンモニウムブロマイド0.8部を、窒素気流下で140℃に加熱し、約3時間反応を行い、樹脂酸価が1mgKOH/g以下になったところでキシレン200部を添加し、変性されたエポキシ樹脂(B−2)を得た。該樹脂溶液は、不揮発分80%、エポキシ当量812(固形分)であった。
【0050】
製造例4
「サントートST−3000」518部、「ハリダイマー200」250部、及びテトラブチルアンモニウムブロマイド0.8部を、窒素気流下で140℃に加熱し、約1時間反応を行った。さらにサリチル酸32部を仕込み、約1時間反応を行い、樹脂酸価が1mgKOH/g以下になったところでキシレン200部を添加し、変性されたエポキシ樹脂(B−3)を得た。該樹脂溶液は、不揮発分80%、エポキシ当量709(固形分)であった。
【0051】
アクリル変性エポキシ樹脂の製造
製造例5
キシレン100部、「サントートST−3000」300部、及び「ハリダイマー200」108部を窒素気流下で135℃に加熱し、下記のビニルモノマー及び重合開始剤の混合物を2時間で滴下し、滴下後1時間熟成した。次いでテトラブチルアンモニウムブロマイド0.6部を仕込み、約2時間反応を行った。さらにサリチル酸12部を仕込み、約1時間反応を行い、樹脂酸価が1mgKOH/g以下になったところでキシレン150部を添加し、アクリル変性エポキシ樹脂(B−4)を得た。該樹脂溶液は、不揮発分70%、エポキシ当量763(固形分)であった。
【0052】
アクリル酸 3部
シクロヘキシルメタクリレート 90部
メチルメタクリレート 54部
n−ブチルアクリレート 15部
2−ヒドロキシエチルメタクリレート 18部
t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘキサノエート 5部
【0053】
塗料の作成
実施例1〜7及び比較例1、2
ボールミルに、表1に示す配合でエポキシ樹脂と顔料を配合し、1時間分散処理して顔料分散ペーストを作成し、これに表1に示す配合組成で主剤を調整し、硬化剤を混合して各塗料を得た。尚、表1の数字は固形分表示であり、記号は下記の通りである。
【0054】
B−5:「ST−3000」:東都化成社製、商品名、水添ビスフェノール型エポキシ樹脂、エポキシ当量231
D−1:「DC−3074」:東レ・ダウコーニングシリコーン社製、フェニルメチルアルコキシシリコーンオリゴマー、重量平均分子量1000
C−1:「KBE−903」:信越シリコーン社製、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
C−2:「サンマイドJ−230N」:三和化学工業社製、ポリオキシプロピレントリアミン
【0055】
【表1】
【0056】
試験方法
(*1)乾燥性:アセトンで脱脂した鋼板上に、表1に示す配合にて得られた各塗料組成物を乾燥膜厚が約70ミクロンとなるようにスプレーにて塗装した後、室温にて養生し、JIS K5400に規定される半硬化乾燥になるまでの時間により評価した。結果を表1に併せて示す。
【0057】
(*2)温冷繰り返し試験:上記(*1)で述べた方法にて各塗料組成物を塗装した後、これらを常温(20℃)で2週間乾燥させ試験塗板とした。
【0058】
各試験塗板を60℃の温水に6時間没水した後、「180℃にて1時間乾燥 → −20℃にて1時間乾燥」を1サイクルとして、これを20サイクル行い、塗膜の状態を次の基準で観察した(○:塗膜に異変が見られない、×:塗膜にワレ、ハガレが見られる)。結果を表1に併せて示す。
【0059】
(*3)防食性:上記(*2)と同様にして作成した各試験塗板に、素地に到達するように幅1mmのカットを施した後、JIS K5400.9.1に準じて塩水噴霧試験を1000時間行った後、塗膜状態を観察し、次の基準にて評価した(○:異常なし、△:わずかに発錆、×:著しく発錆)。結果を表1に併せて示す。
【0060】
(*4)耐候性試験:上記(*2)と同様にして作成した各試験塗板を、JIS K5400 9.8.1に準じてサンシャインカーボンアーク灯式試験機を用いて500時間試験を行った。その時の塗膜の光沢感を促進耐候性試験を行っていない初期の塗面と比較することにより評価した(○:変化がほとんどない、△:やや低下、×:著しく低下)。結果を表1に併せて示す。
【0061】
【発明の効果】
本発明の塗料組成物によれば、乾燥性に優れ、常温で容易に強靭な硬化塗膜を形成することができ、得られた硬化塗膜は優れた防食性を保ちながら、耐候性が維持できるものとなるために、1回の塗装仕上げで長期間に渡り鋼製構造物などの美観を維持でき、大幅な塗装工程短縮を実現し得るものである。
Claims (6)
- アクリル樹脂(A)(エポキシ樹脂(B)を除く)、エポキシ樹脂(B)、重量平均分子量が400〜30,000の範囲内にあるオルガノシラン化合物(D)(アミン硬化剤(C)を除く)を含む主剤と、アミノシランを含むアミン硬化剤(C)とを使用直前に混合することにより得られる塗料組成物であって、該エポキシ樹脂(B)が、1分子中に少なくとも2個以上のエポキシ基を有するエポキシ樹脂(i)を二塩基酸(ii)及び/又はカルボキシル基含有フェノール(iii)で変性したものであり、該アクリル樹脂(A)、エポキシ樹脂(B)及びオルガノシラン化合物(D)の配合割合が、これらの合計樹脂固形分中(A)5〜95重量%、(B)5〜95重量%、(D)0を超えて90重量%以下であることを特徴とする塗料組成物。
- アクリル樹脂(A)及びエポキシ樹脂(B)が少なくとも一部又は全部が反応してなるアクリル変性エポキシ樹脂を含む請求項1記載の塗料組成物。
- オルガノシラン化合物(D)が下式(1)
R2O(R1SiR1O)nR2(1)
(ただし式(1)中、R1は同一又は異なって、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基を表し、R2は同一又は異なって、水素原子、炭素数が1〜6までのアルキル基、アリール基又は−SiR3(ここでRは同一又は異なって、ヒドロキシル基、炭素数1〜6のアルキル基、アリール基又はアルコキシ基である)を表し、nは2〜134の範囲内である)で示されるものである請求項1記載の塗料組成物。 - 硬化触媒(アミン硬化剤(C)を除く)を含有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の塗料組成物。
- 紫外線吸収剤及び/又は紫外線安定剤を含有する請求項1ないし4のいずれか1項に記載の塗料組成物。
- 被塗物面に、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の塗料組成物を塗装する塗装仕上げ方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002157365A JP3851225B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-05-30 | 塗料組成物 |
KR1020030034267A KR100583265B1 (ko) | 2002-05-30 | 2003-05-29 | 도료 조성물 |
CNB031386482A CN1286927C (zh) | 2002-05-30 | 2003-05-29 | 涂料组合物 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002087252 | 2002-03-27 | ||
JP2002157365A JP3851225B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-05-30 | 塗料組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004002502A JP2004002502A (ja) | 2004-01-08 |
JP3851225B2 true JP3851225B2 (ja) | 2006-11-29 |
Family
ID=30446060
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002157365A Expired - Lifetime JP3851225B2 (ja) | 2002-03-27 | 2002-05-30 | 塗料組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3851225B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI284668B (en) | 2004-07-02 | 2007-08-01 | Eternal Chemical Co Ltd | Acrylate resin compositions capable of absorbing ultraviolet light |
US8809468B2 (en) * | 2012-03-09 | 2014-08-19 | Ppg Industries Ohio, Inc. | Epoxy siloxane coating compositions |
-
2002
- 2002-05-30 JP JP2002157365A patent/JP3851225B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004002502A (ja) | 2004-01-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3851282B2 (ja) | 塗料組成物 | |
ES2238416T3 (es) | Composicion de revestimiento de curado a temperatura ambiente. | |
JP5599962B2 (ja) | 環境温度で硬化するコーティング組成物 | |
EP0796904A2 (en) | Thermosetting resin composition | |
JP3825371B2 (ja) | 塗料組成物 | |
AU2001279661A1 (en) | Ambient temperature curing coating composition | |
JP3981239B2 (ja) | 一回塗装仕上げ用防食塗料組成物 | |
KR100583265B1 (ko) | 도료 조성물 | |
JP2005095723A (ja) | 塗装方法 | |
JP2005074272A (ja) | 塗装方法 | |
US7445848B2 (en) | Ambient temperature curing coating composition | |
KR19980018050A (ko) | 열경화성 수지 조성물 | |
JP3497814B2 (ja) | 一回塗装仕上げ用防食塗料組成物 | |
JP3851225B2 (ja) | 塗料組成物 | |
JP2005074271A (ja) | 塗装方法 | |
JP4119014B2 (ja) | 上塗り塗料組成物及びその塗膜の形成方法 | |
JPH1088065A (ja) | 上塗り塗料用硬化性組成物およびそれを用いてなる塗装物 | |
JP2004051966A (ja) | 塗料組成物 | |
JP3526866B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物およびそれを用いた塗料と塗装仕上げ方法 | |
JP4426056B2 (ja) | 塗装仕上げ方法 | |
JP2022130813A (ja) | 被膜形成方法 | |
JP2022132170A (ja) | 水性被覆材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040806 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040907 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041104 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060523 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060718 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060829 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060831 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 3851225 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090908 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100908 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110908 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120908 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130908 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |