JP3979856B2 - 開閉装置の被制御側無線装置及び無線開閉制御システム - Google Patents

開閉装置の被制御側無線装置及び無線開閉制御システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、開閉装置の被制御側無線装置及び無線開閉制御システムに関し、例えば、シャッター、ドア、オーバーヘッドドア、窓、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロールスクリーン、ブラインド、オーニング装置などの開閉制御に適用し得るものである。
【0002】
【従来の技術】
開閉体の開閉制御(なお、施錠、解錠機能を有する開閉体であれば、開閉制御に加え、又は、開閉制御に代え、施錠、解錠制御をも開閉制御の用語に含むものとする)をリモコン送信機を用いて指示できるようにした開閉装置も多く提案されている。
【0003】
一般には、短時間の間に、開閉体の開動作及び閉動作がなされる開閉装置にリモコンシステムが適用されることが多い。例えば、ガレージ用シャッターであれば、利用者は、シャッターを開けてガレージ内に入り、車両に乗車してガレージ外にでると、シャッターを閉めて、出掛けることになる。また、帰ってきたときにも、ガレージ用シャッターを開け、車両をガレージ内に入れ、その後、シャッターを閉めることになる。このように短時間でシャッターの開動作及び閉動作が必要な場合において、開操作や閉操作を手動で行うことは、操作毎に車両の乗り降りが必要となって不便であり、そのため、リモコンシステムが適用されることが多くなる。
【0004】
このようなシャッターのリモコンシステムでは、シャッター近傍の壁面や、シャッターの収納ボックスの表面又は内部に、アンテナ取付具によって受信アンテナが取り付けられ、リモコン送信機からの電波を捕捉する。
【0005】
図16は、従来のリモコンシステムの構成を示すブロック図である。リモコン送信機110からの電波を受信アンテナ111が捕捉して変換した電気信号は、例えば同軸ケーブル112を介して、受信ユニット113に与えられる。受信ユニット113において、受信アンテナ111側からの電気信号は、復調部114によって復調され、受信制御部115によって、その復調信号が解読されて、シャッターの開、閉などを指示する開閉制御信号が形成されて、ケーブル116を介して、シャッター制御ユニット117に与えられる。
【0006】
シャッター制御ユニット117においては、シャッター制御部118が、受信ユニット113からの開閉制御信号の内容(開又は閉など)に基づいて、シャッターの開、閉などを実現させるモータ駆動信号を形成し、モータ駆動回路119は、そのモータ駆動信号に応じて、図示しないモータに対して所望の動作を実行させる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来においては、利用者がリモコン送信機を操作して初めて、シャッターの開閉などを無線制御でき、操作しない限りにおいては、当然にシャッターの開閉などを制御できない。例えば、ガレージ用シャッターにおいて、利用者が出掛ける際に、利用者が車両をガレージ外に出した後、シャッターに対する閉操作を実行することなく、そのまま車両を運転して出掛けた場合には、シャッターは開状態を継続する。すなわち、リモコン送信機に対する操作し忘れに対し、従来のシャッターのリモコンシステムでは対応することができない。
【0008】
このような不都合を解決するため、開動作と閉動作とが短時間の間になされることが多いガレージ用シャッターなどに対しては、リモコン送信機からの指令によって開動作した後、所定時間の経過を待って、自動的に閉動作させるものも考えられている。しかし、この場合、所定時間の選定が難しく、所定時間を短くすれば、車両をガレージ外に出す前に閉動作がなされ、逆に、所定時間が長いと、利用者が近くにいない状態での開状態が長くなる。
【0009】
このような課題は、シャッターの場合だけでなく、他の開閉装置についても同様に生じている。
【0010】
そのため、開閉体の一部又は全ての種類の動作(状態変化)を、利用者による開閉体動作制御用の操作がなされずにも、無線制御できることが望まれている。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明の開閉装置の被制御側無線装置は、対応する制御側無線装置が自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号の未受信から受信への変化を、上記開閉体の第1の状態への変化条件の一条件として、開閉体制御信号を形成する開閉体制御信号形成手段を有する開閉装置の被制御側無線装置において、上記制御側無線装置が、上記開閉体近傍から遠ざかっていくことを検出する所定移動方向検出手段を備え、上記開閉体制御信号形成手段は、上記無線送信信号の受信状態でも、上記所定移動方向検出手段が、上記制御側無線装置が上記開閉体近傍から遠ざかっていくことを検出したことを、上記開閉体の第2の状態への変化条件の一条件として、開閉体制御信号を形成することを特徴とする。
【0012】
請求項2の本発明の開閉装置の被制御側無線装置は、請求項1の本発明において、上記所定移動方向検出手段は、上記開閉体を境界とした、一方の領域から他方の領域への上記制御側無線装置による移動を検出することを特徴とする。
【0013】
請求項3の本発明の開閉装置の被制御側無線装置は、請求項1又は2の本発明において、上記開閉体の第1の状態への変化が開放状態への変化であり、上記開閉体の第2の状態への変化が閉成状態への変化であることを特徴とする。
【0014】
請求項4の本発明の開閉装置の被制御側無線装置は、請求項1〜3のいずれかの本発明において、上記所定移動方向検出手段は、1又は複数の受信アンテナの受信電界強度に基づいて、上記制御側無線装置が、上記開閉体から遠ざかっていることを検出することを特徴とする。
【0015】
請求項5の本発明の開閉装置の被制御側無線装置は、請求項1〜3のいずれかの本発明において、上記所定移動方向検出手段は、複数の通過検出センサを有し、上記制御側無線装置又はその搭載装置が上記各通過検出センサの位置を通過した順番により、上記制御側無線装置が、上記開閉体から遠ざかっていることを検出することを特徴とする。
【0016】
請求項6の本発明の開閉装置の無線開閉制御システムは、開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号を自動的に繰り返し送信する制御側無線装置と、請求項1〜5のいずれかの本発明の開閉装置の被制御側無線装置とを有することを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態
以下、本発明による開閉装置の被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用した第1の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0018】
(A−1)第1の実施形態での無線開閉制御方法の概念
図1は、この第1の実施形態のガレージ用シャッターに対する無線開閉制御方法の概念を説明するものである。なお、第1の実施形態に係るガレージ用シャッターとしては、例えば、建物に直結し、利用者が屋外にでることなく建物から入れるガレージに設けられているものを想定している。
【0019】
利用者が車両2に乗車してエンジンをかけると、車両2に搭載されている、後述する図2に詳細構成を示す制御側無線装置(以下、この実施形態の説明では無線送信装置と呼ぶ)3が送信電波を放射し(エンジン動作中は放射を継続する)、ガレージ用シャッター(以下、場合によっては、単にシャッターと呼ぶ)1に関連して設けられた、後述する図3に詳細構成を示す被制御側無線装置(以下、この実施形態の説明では無線受信装置と呼ぶ)4が、無線送信装置3からの送信電波を捕捉すると、シャッター制御部に開動作を指示して、図1(A)に示すように、シャッター1を開動作させる。
【0020】
そして、シャッター1の開状態において、車両2がガレージ5から走り去り、無線受信装置4が受信した、無線送信装置3からの電波の受信電界がある程度小さくなると、無線受信装置4は、シャッター制御部に閉動作を指示して、図1(B)に示すように、シャッター1を閉動作させる。
【0021】
また、車両2が外部から帰ってきて、無線受信装置4が、無線送信装置3からの送信電波を再び捕捉するようになると、シャッター制御部に開動作を指示して、図1(C)に示すように、シャッター1を開動作させる。
【0022】
車両2がガレージ5内に収まり、利用者が車両2のエンジンを切ると、無線送信装置と呼ぶ)3からの送信電波の放射が終了し、これにより、無線受信装置4が、無線送信装置3からの送信電波を捕捉できなくなり、このとき、無線受信装置4は、シャッター制御部に閉動作を指示して、図1(D)に示すように、シャッター1を閉動作させる。
【0023】
以上のように、第1の実施形態の開閉装置(ガレージ用シャッター)の無線開閉制御システムは、利用者がシャッターの開閉を意図した操作を行うことなく、シャッターに所望する開閉動作を実行させるものである。
【0024】
ここで、第1の実施形態の開閉装置の無線開閉制御システムは、図1(B)に示すような車両2がシャッター1から遠ざかったことによりシャッター1が閉動作を起動する際のシャッター1及び車両2間の距離と、図1(C)に示すような車両2がシャッター1へ向かってきた(近付いてきた)ことによりシャッター1が開動作を起動する際のシャッター1及び車両2間の距離とを異なるようにさせていることも特徴をなしている。
【0025】
(A−2)第1の実施形態の構成
次に、第1の実施形態の無線送信装置(開閉装置の制御側無線装置)3の構成を、図2を参照しながら説明する。
【0026】
図2において、無線送信装置3は、エンジン作動検出部10、電源供給部11、送信制御部12、変調部13及び送信アンテナ14を有する。
【0027】
エンジン作動検出部10は、車両のエンジンが作動中(オン)か否(オフ)かを間接的又は直接的に検出するものであり、オンオフ信号を電源供給部11に与えるものである。エンジン作動検出部10としては、例えば、エンジンを駆動、停止させるためのイグニッションスイッチの出力を利用するものであっても良い。また、例えば、エンジン作動中による振動を振動センサが検出し、振動の有無によって、エンジンが作動中か否かを捉えるものであっても良く、さらに、燃料噴射制御のためにピストン位置などを検出するセンサの出力を利用するようなものであっても良い。
【0028】
電源供給部11は、車両のバッテリー電源を、送信制御部12や変調部13などでの動作電源に変換するものであって、エンジン作動検出部10からのオンオフ信号がエンジンの作動中を示しているときに、送信制御部12や変調部13などに動作電源を供給するものである。
【0029】
送信制御部12は、開閉制御データ記憶部12a及びタイマ12bを内蔵しており、電源供給部11から動作電源が供給されている期間では、所定周期毎に1回ずつ、開閉制御データ記憶部12aに記憶されている開閉制御データを変調部13に出力するものである。例えば、所定周期Yを、開閉制御データの1回の出力に要する時間Xより十分に長い時間とし、開閉制御データの送信を繰り返し実行しても、変調部13などでの電力消費をできるだけ小さくするようにする。所定周期Yとしては、例えば2秒程度にする。
【0030】
図4は、開閉制御データの構成例を示すものである。開閉制御データは、当該無線送信装置3とこれに対応する無線受信装置4との対に固有なIDコードと、利用者の開閉制御用の操作によらない開閉制御データであることを表す専用制御コードとからなっている。専用制御コードは、後述するように、シャッター1の開動作や閉動作を直接指示するものではない。
【0031】
変調部13は、送信制御部12から与えられた開閉制御データを変調して無線周波数帯(例えば315MHz程度)の信号(無線送信信号)にし、送信アンテナ14から空間に放射させるものである。変調部13には、必要に応じて、バンドパスフィルタや電力増幅器などが内蔵されている。なお、開閉制御データの変調方式は任意であるが、例えば、ASK変調方式やFSK変調方式を適用し得る。
【0032】
送信アンテナ14は、変調部13からの無線送信信号を空間に放射するものである。送信アンテナ14としては、当該無線送信装置3に専用なものであっても良く、また、無線送信信号の周波数帯にもよるが、車両2が備えているアンテナ(例えば、ラジオ受信用のアンテナや、自動車電話用のアンテナなど)を併用するものであっても良い。また例えば、車両2のフロントガラスやリヤガラスに設けるような面状アンテナでも良い。
【0033】
送信アンテナ14は、無線受信装置4の受信アンテナ(図3参照)との位置関係が固定でないため、無指向性のものであることが好ましい。1個の送信アンテナ14では、無指向性が達成できない場合には、2個以上設けても良い。例えば、車両2のフロントガラス及びリヤガラスにそれぞれ、面状の送信アンテナ14、14を設け、フロントガラス側の送信アンテナ14で車両前側をカバーし、リヤガラス側の送信アンテナ14で車両後側をカバーするようにしても良い。
【0034】
次に、第1の実施形態の無線受信装置(開閉装置の被制御側無線装置)4の構成を、図3を参照しながら説明する。
【0035】
図3において、無線受信装置4は、2個の受信アンテナ20I及び20O、復調部21、受信電界強度比較部22及び受信制御部23を有する。
【0036】
各受信アンテナ20I、20Oは、無線送信装置3からの放射電波を捕捉し、電気信号(無線受信信号)に変換するものである。受信アンテナ20I、20Oも、無線送信装置3の送信アンテナ14との位置が頻繁に変化するので、無指向性のものであることが好ましい。
【0037】
ここで、図5に示すように、一方の受信アンテナ(以下、室内アンテナと呼ぶ)20Iは、ガレージ内に設けられ、主としてガレージ内を指向するものであり、他方の受信アンテナ(以下、室外アンテナと呼ぶ)20Oは、ガレージ外に設けられ、主としてガレージ外を指向するものである。なお、図5においては、室内アンテナ20I及び室外アンテナ20Oが共に、シャッター収容部に直接設けられているものを示したが、ケーブルなどを利用して、室内アンテナ20I及び室外アンテナ20O間の距離を図5のものより大きくするようにしても良い。
【0038】
上述のように、受信アンテナが室内アンテナ20I及び室外アンテナ20Oの2個あるので、復調部21の入力段には、選択性ダイバーシチ回路や合成ダイバーシチ回路などの受信信号を1本化する回路部分が必要である。例えば、選択性ダイバーシチ回路を適用した場合には、後述する受信電界強度比較部22の比較出力を利用することができる。
【0039】
復調部21は、受信アンテナ20I及び又は20Oから与えられた無線受信信号に対して復調処理し、無線送信装置3が送信しようとした開閉制御データ(復調信号)を得るものであり、このようにして得られた復調信号を受信制御部23に与える。復調部21には、必要に応じて、無線周波数帯を通過帯域とするバンドパスフィルタや前置増幅器や復調信号の帯域を通過帯域とするローパスフィルタが含まれる。
【0040】
なお、復調部21は、受信アンテナ20I及び又は20Oから与えられた無線受信信号のレベルが所定レベル以下の場合には、復調処理を実行しないものである。
【0041】
室内アンテナ20I及び室外アンテナ20Oからの無線受信信号は共に、受信電界強度比較部22にも入力される。受信電界強度比較部22は、室内アンテナ20Iからの無線受信信号のレベル(受信電界強度)と、室外アンテナ20Oからの無線受信信号のレベル(受信電界強度)とを大小比較し、その比較結果を受信制御部23に与えるものである。受信電界強度比較部22は、比較結果をどちらが大きいかを表す1ビットで出力するものであってもよく、その差分(符号を含む)で出力するものであっても良い。
【0042】
受信制御部23は、復調部21から復調信号(開閉制御データ)が与えられ、そのIDコード及び専用制御コードが妥当なときには、開動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部(図16参照)に与える。なお、開閉制御データが間欠的に繰り返し送信されてくるので、開動作を指示する開閉制御信号がシャッター制御部に繰り返し与えられることもあるが、シャッター制御部は、既に開状態で、開動作を指示する開閉制御信号が与えられても、それを無視するので、誤動作することはない。
【0043】
受信制御部23は、以下の2個の場合には、閉動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部に与える。
【0044】
(1)復調部21から有効な開閉制御データが与えられた以降、内蔵するタイマ23aが所定時間(開閉制御データの繰り返し周期より十分に長い時間;例えば、開閉制御データの繰り返し周期が2秒であれば10秒)を計時したときに、閉動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部に与える。復調部21から有効な開閉制御データが与えられないとは、復調信号(開閉制御データ)自体が与えられない場合だけでなく、復調信号(開閉制御データ)が与えられても、そのコードが妥当でない場合をも含む。
【0045】
(2)復調部21から有効な開閉制御データが与えられた以降、内蔵するタイマ23aが所定時間を計時しない場合であっても、受信電界強度比較部22からの比較結果が逆転した場合には(大きい方の無線受信信号が変わったとき)、閉動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部に与える。なお、この場合、受信電界強度比較部22からの比較結果が逆転したときから、少しのタイムラグ(例えば2、3秒)をおいて、閉動作を指示する開閉制御信号を出力するようにしても良い。
【0046】
(A−3)第1の実施形態の動作
以下、第1の実施形態のシャッターの無線開閉制御システムの動作を図面を参照しながら説明する。
【0047】
図6は、無線送信装置3全体での概略動作を示すフローチャートである。なお、図6では、正確な意味では動作には含まれないが、システムの全体動作から見て重要な状態変化も書き出している。
【0048】
無線送信装置3においては、車両2のエンジンが、作動中(停止から作動中へ変化した場合を含む)か、作動中から停止に変化したかがエンジン作動検出部10によって監視検出されている(ステップS10)。
【0049】
車両エンジンが作動中であれば、電源供給部11から、送信変調部12及び変調部13への動作電源の供給がなされ、これにより、開閉制御データを変調した無線送信信号が、所定周期(例えば2秒)毎に、繰り返し間欠送信される(ステップS10−S12でなるループ処理)。
【0050】
一方、作動中であった車両エンジンが停止すると、電源供給部11から、送信変調部12及び変調部13への動作電源の供給も停止し、これにより、開閉制御データ(従って、無線送信信号)の送信も終了する(ステップS13)。
【0051】
図7は、無線受信装置4全体での概略動作を示すフローチャートである。なお、図7では、主として、受信制御部23の動作を中心に示している。
【0052】
無線受信装置4においては、無線送信装置3からの開閉制御データが到来したか否かを監視しており(ステップS20)、開閉制御データが到来したときには、開閉制御データは有効なもの(当該無線受信装置4へ有効な指示を出せるもの)か否かを確認する(ステップS21)。
【0053】
そして、無線受信装置4は、有効な開閉制御データを受信した際には、受信電界強度比較部22からの比較結果が、強度が強い方の受信信号を逆に表すように変化したか否かを確認する(ステップS22)。受信電界強度比較部22からの比較結果の内容が継続している場合には、開動作の禁止期間(後述するステップS27参照)か否かを判断し(ステップS23)、開動作の禁止期間でなければ、開動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部に出力する。
【0054】
なお、開動作の禁止期間は、閉動作を起動したときから、所定時間(例えば全開状態から全閉状態又は1/2程度の閉状態への変化時間)を経過するまでに選定されている。ステップS23の判断で開動作の禁止期間という結果が得られたときには、上述したステップS20に戻って、開閉制御データの到来を待ち受ける。
【0055】
無線送信装置3から開閉制御データが到来していない場合、及び、開閉制御データは到来したが有効な開閉制御データではない場合には、直前の有効な開閉制御データの到来から、所定時間(例えば10秒)が経過したか否かを監視する(ステップS25)。所定時間が経過していないときには、上述したステップS20に戻って、開閉制御データの到来を待ち受ける。
【0056】
直前の有効な開閉制御データの到来から、次の有効な開閉制御データが到来することなく、所定時間を経過すると、無線受信装置4は、閉動作を指示する開閉制御信号を図示しないシャッター制御部に出力する(ステップS26)。その後、開動作の禁止期間を規定するタイマを起動したり、アンテナフラグを閉動作した段階で受信電界強度が高い方のアンテナを表すように設定したりし(ステップS27)、そして、上述したステップS20に戻って、開閉制御データの到来を待ち受ける。
【0057】
ここで、上述したステップS22の判定で肯定結果が得られたときにも、ステップS26及びS27の動作を行う。すなわち、有効な開閉制御データを受信した場合であっても、受信電界強度が強い方のアンテナが逆になった場合には、シャッターを閉動作させる。
【0058】
次に、以上のような構成を備え、以上のような動作を行う無線送信装置3と、以上のような構成を備え、以上のような動作を行う無線受信装置4との間の開閉制御データの通信により、図1に示すようなシャッターの開閉制御を実行できることを説明する。
【0059】
まず、車両2をガレージ5から出庫させる際のシャッター制御動作を、図8のタイミングチャートをも参照しながら説明する。
【0060】
利用者が建物内部からガレージ5に入り、車両2に乗車しても、エンジンをかけるまでは、無線送信装置3は送信動作を実行していない。
【0061】
利用者が、例えば、イグニッションスイッチをオン操作して、時点t1で、図8(A)に示すように、エンジンを作動中にさせると、無線送信装置3は、図8(B)に示すように、開閉制御データの間欠的な繰り返しの送信動作を行う。
【0062】
このときには、車両2、従って、無線送信装置3は、ガレージ内において無線受信装置4の近傍にいるので、無線受信装置4は、図8(C)に示すように、有効な開閉制御データを受信し、開閉制御データの受信毎に、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。
【0063】
なお、図8では、開閉制御信号を、図8(D)に示す開指示出力と、図8(F)に示す閉指示出力とに分けて示している。
【0064】
シャッター制御部は、開動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(A)に示すように、シャッターを開動作させる。なお、2番目以降の開動作を指示する開閉制御信号の受信では、既に開動作を開始しているので、又は、既に開状態になっているので、改めて開動作を起動することはない。
【0065】
シャッター1が開状態になると、利用者は車両2を運転してシャッター開口部を通過してそのまま遠くに出掛ける。
【0066】
車両2の走行により、無線送信装置3がガレージ5内から外部に出て無線受信装置4から遠ざかっていくと、図8(E)に示すように、受信電界強度が大きい方の受信アンテナが、室内アンテナ20Iから室外アンテナ20Oに切り替わる。これにより、無線受信装置4は、図8(F)に示すように、その変化時又は変化直後の時点t2において、閉動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。なお、受信電界が大きい方のアンテナの変化時点から、所定のタイムラグ(例えば2、3秒)をもって閉動作を指示する開閉制御信号を出力するようにしても良い。
【0067】
シャッター制御部は、閉動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(B)に示すように、シャッターを閉動作させる。
【0068】
なお、例えば、車両2をガレージ外に出すことなく、エンジンを停止させた場合には、タイミングチャートの図示は省略するが、無線送信装置3は開閉制御データの送信を停止し、無線受信装置4での開閉制御データの未受信時間が所定時間(例えば10秒)を越える。このときにも、無線受信装置4は、閉動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。
【0069】
次に、車両2をガレージ5に入庫させる際のシャッター制御動作を、図9のタイミングチャートをも参照しながら説明する。
【0070】
図9(A)に示すように、車両2のエンジンがかかっている限りにおいては、無線送信装置3は、図9(B)に示すように、開閉制御データの間欠送信を繰り返している。
【0071】
車両2が出掛け先からガレージ5の方向に戻ってくるに従って、無線送信装置3からの無線送信信号(電波)に対する無線受信装置4での受信電界強度が徐々に大きくなり、図9(C)の時点t3以降に示すように、やがて、無線受信装置4において有効な開閉制御データが得られる(受信できる)。
【0072】
車両2が近づいてくることにより有効な開閉制御データが得られた場合でも、無線受信装置4は、有効な開閉制御データの受信毎に、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する(図9(D)参照)。このとき、シャッター制御部は、開動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(C)に示すように、シャッターを開動作させる。なお、この場合でも、2番目以降の開動作を指示する開閉制御信号の受信では、既に開動作を開始しているので、又は、既に開状態になっているので、改めて開動作を起動することはない。
【0073】
その後、利用者は車両2を運転して開状態のシャッター開口部を通過してそのままガレージ5内に入る。このようなシャッター開口部の通過の前後で、図9(E)に示すように、無線受信装置4における受信電解強度が大きい方の受信アンテナが、室外アンテナ20Oから室内アンテナ20Iに切り替わる。これにより、無線受信装置4は、図9(F)に示すように、その変化時又は変化直後の時点t4において、閉動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力する。なお、受信電界が大きい方のアンテナの変化時点から、所定のタイムラグ(例えば5秒)をもって閉動作を指示する開閉制御信号を出力するようにしても良い。
【0074】
シャッター制御部は、閉動作を指示する開閉制御信号の受信によりモータを駆動して、図1(D)に示すように、シャッターを閉動作させる。
【0075】
なお、その後、利用者はガレージ内で車両2を停止させ、さらにエンジンを停止させて車両2から降りる。このエンジン停止前までは、無線送信装置3が開閉制御データを送信しているが、閉動作の指示後、所定時間の間は、無線受信装置4が開閉制御データの受信を無視するので、多くの場合、エンジン停止前にシャッター1が再び開動作することはない。
【0076】
次に、図1(B)に示すような車両2で出掛ける際にシャッターが閉動作する車両2(言い換えると、無線受信装置4)とシャッター1間の距離と、図1(C)に示すような車両2が戻ってきた際にシャッターが開動作する車両2(言い換えると、無線受信装置4)とシャッター1間の距離とを比較する。
【0077】
前者の場合、無線受信装置4に無線送信装置3からの開閉制御データが到達していても、受信電界が大きい方のアンテナが変化すると閉動作を行っており、一方、後者の場合、無線受信装置4に無線送信装置3からの開閉制御データが到達し始めると直ちに開動作を行っており、前者の方の距離が短くなっている。
【0078】
このことは、出掛ける際には車両2がシャッター1からさほど離れていないときにシャッター1が閉動作して閉動作を確認でき、戻ってきたときには車両2が遠くにあるときからシャッター1が開動作し、シャッター開口部を通過したい際にはシャッター1が開状態にあるようにできることを意味している。
【0079】
(A−4)第1の実施形態の効果
第1の実施形態のガレージ用シャッターの制御側無線装置(無線送信装置)、被制御側無線装置(無線受信装置)及び無線開閉制御システムによれば、以下の効果を奏することができる。
【0080】
利用者は、シャッターの開閉を制御する直接的な操作を行うことなく、所望するシャッターの開閉動作を実行させることができる。すなわち、ガレージ内の車両に乗車して出掛ける際には、シャッターを開放し、ガレージ外に出た後はシャッターの閉鎖が望まれるが、このような所望する開閉動作を、利用者から見れば、エンジンを掛けるという操作を行うだけで自動的に実行させることができる。また、帰ってきた際には、シャッターを開放し、ガレージ内に車両を収めた後はシャッターの閉鎖が望まれるが、このような所望する開閉動作を、利用者から見れば、エンジンを停止させるという操作を行うだけで自動的に実行させることができる。
【0081】
ここで、出掛ける際には車両がシャッターからさほど離れていないときにシャッターが閉動作するので閉動作を確認でき、また、戻ってきたときには車両が遠くにあるときからシャッターが開動作するので、シャッター開口部を通過したい際にはシャッターが開状態にあるようにできる。
【0082】
また、第1の実施形態によれば、シャッターの開閉を制御する直接的な操作を行うことなく、所望するシャッターの開閉動作を実行させることができるので、当然に、利用者によるシャッター開閉制御のための操作をし忘れるということは生じない。
【0083】
さらに、第1の実施形態によれば、ガレージ内に車両が位置した状態でエンジンがかかっているときには、シャッターが開状態にあるので、ガレージ内に車両が位置した状態でエンジンがかかっていても排気ガスがガレージ内に貯まるということを回避することができる。例えば、寒冷地では出掛ける前の数分前からエンジンをかけてエンジンを温めることも行われるが(このときに利用者は側にいないことが多い)、ガレージ内でこのようなことが行われても、排気ガスがガレージ内に貯まるということを回避できる。
【0084】
さらにまた、第1の実施形態によれば、送信動作のための電源供給は、エンジン作動に依存しているため、エンジンの作動が停止すれば、必然的に送信動作が実行できず、送信動作の起動を行うためだけの特別な専用構成を不要とすることができる。
【0085】
(B)第2の実施形態
次に、本発明による開閉装置の被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用した第2の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0086】
上述した第1の実施形態の制御側無線装置(無線送信装置)3は、エンジンが作動中であれば、無線送信装置3を搭載している車両がガレージから遠く離れていても、開閉制御データの間欠送信を繰り返し実行するものであった。
【0087】
第2の実施形態の無線開閉制御システム、制御側無線装置(無線送信装置)及び被制御側無線装置(無線受信装置)は、車両がガレージから遠く離れている場合には、無線送信装置が、エンジンの作動中であっても、開閉制御データの送信を実行しないようにしたものである。
【0088】
図10は、第2の実施形態の被制御側無線装置(無線受信装置)4Aの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図3との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0089】
図10において、第2の実施形態の無線受信装置4Aは、第1の実施形態と同様な構成に備えて、変調部24及び送信アンテナ25を有するものである。また、受信制御部23Aが第1の実施形態のものとは異なっている。
【0090】
受信制御部23Aにおける無線送信装置3Aからの開閉制御データの受信機能、すなわち、開閉制御データの受信や未受信、又は、受信強度の大きい方のアンテナ切替えに応じたシャッターの開閉制御機能は、第1の実施形態と同様である。
【0091】
第2の実施形態の場合、受信制御部23Aは、無線送信装置3Aにおける送信動作条件を規定する送信許容データを記憶している送信許容データ記憶部(符号省略)を有し、内蔵するタイマの計時を利用して、所定時間(例えば、2秒)毎に、送信許容データを間欠的に変調部24に出力する。
【0092】
ここで、送信許容データは、図示は省略しているが、無線送信装置3A及び無線受信装置4Aに共通なIDコードと、送信許容データであることを表すコードとでなる。
【0093】
変調部24は、送信許容データを変調して無線送信信号に変換して送信アンテナ25に与え、送信アンテナ25は、この無線送信信号を空間に放射する。
【0094】
なお、送信アンテナ25と、一方又は両方の受信アンテナ20I、20Oは、同一の送受信アンテナであっても良い。この場合には、送受信アンテナと受信系との結合、及び、送受信アンテナと送信系との結合を担うデュプレックス回路が必要となる。
【0095】
以上のように、第2の実施形態の無線受信装置4Aは、送信許容データの間欠送信を繰り返し行う。
【0096】
図11は、第2の実施形態の制御側無線装置(無線送信装置)3Aの構成を示すブロック図であり、上述した第1の実施形態に係る図2との同一、対応部分には同一符号を付して示している。
【0097】
図11において、第2の実施形態の無線送信装置3Aは、第1の実施形態と同様な構成に備えて、受信アンテナ15及び復調部16を有するものである。また、送信制御部12Aが第1の実施形態のものとは異なっている。
【0098】
受信アンテナ15は、送信許容データに係る無線送信信号(電波)を捕捉して電気信号に変換するものであり、復調部16は、その無線送信信号に対して復調処理し、送信許容データを得て送信制御部12Aに与えるものである。
【0099】
第2の実施形態の送信制御部12Aは、復調部16からIDコードなどが妥当な有効な送信許容データが与えられたことも、開閉制御データを変調部12に出力する条件としている。すなわち、エンジンが作動中であることだけでなく、有効な送信許容データが与えられていることを条件として、開閉制御データの間欠送信を繰り返し実行するものである。
【0100】
ここで、無線送信装置3Aから無線受信装置4Aへの開閉制御データに係る無線電波の通信可能距離よりも、無線受信装置4Aから無線送信装置3Aへの送信許容データに係る無線電波の通信可能距離の方が、送信電力に差を設けたり、復調処理を実行できる受信電界強度に差を設けたりすることにより、大きくなされている。
【0101】
その他の構成や機能は、第1の実施形態と同様である。
【0102】
以下、第2の実施形態のシャッターの無線開閉制御システムにおける開閉制御動作を、図1をも参照しながら説明する。
【0103】
利用者が建物内部からガレージ5に入り、車両2に乗車して、エンジンをかけると、エンジン作動中という送信条件を満足し、また、無線送信装置3Aが無線受信装置4Aの近傍にいるので、無線受信装置4Aから有効な送信許容データを受信し、有効な送信許容データの受信という送信条件も満足する。その結果、無線送信装置3Aは、開閉制御データの間欠的な繰り返しの送信動作を行う。これにより、無線受信装置4Aは、有効な開閉制御データを受信し、開閉制御データの受信毎に、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力し、シャッター制御部は、図1(A)に示すように、シャッターを開動作させる。
【0104】
シャッターが開状態になると、利用者は車両2を運転してシャッター開口部を通過してそのまま遠くに出掛ける。車両2の走行により、無線送信装置3Aが無線受信装置4Aから遠ざかる最中において、無線受信装置4Aにおける、受信電界強度が大きい方の受信アンテナがアンテナ20Iから20Oに切り替わり、無線受信装置4Aは、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力し、シャッター制御部は、図1(B)に示すように、シャッターを開動作させる。
【0105】
この段階では、無線送信装置3Aは継続して開閉制御データを送信している。車両2のさらなる走行により、無線送信装置3Aが無線受信装置4Aからさらに遠ざかると、無線送信装置3Aは、無線受信装置4Aからの有効な送信許容データを受信できなくなる。これにより、有効な送信許容データの受信という、開閉制御データの送信条件が不満足になり、無線送信装置3Aは、開閉制御データの間欠送信を終了させる。
【0106】
以上のようにして、無線送信装置3A(車両2)が無線受信装置4A(シャッター1)からかなり離れると、無線送信装置3Aは開閉制御データの間欠送信動作を実行せず、無駄な電力消費を抑えることができる。
【0107】
一方、車両2が出掛け先からガレージ5の方向に戻ってきて、無線送信装置3Aと無線受信装置4Aとの距離がある程度の距離になると、無線送信装置3Aが開閉制御データの間欠送信を停止させている状態において、無線送信装置3Aは、無線受信装置4Aからの有効な送信許容データを受信する。これにより、エンジン作動中という開閉制御データの送信条件と、無線受信装置4Aから有効な送信許容データを受信するという開閉制御データの送信条件との双方の条件が充足され、無線送信装置3Aは、開閉制御データの間欠的な送信動作を繰り返す。
【0108】
これにより、無線受信装置4Aにおいて、無線送信装置3Aからの有効な開閉制御データが得られる(受信できる)。無線受信装置4Aは、有効な開閉制御データの受信毎に、開動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力し、シャッター制御部は、図1(C)に示すように、シャッターを開動作させる。
【0109】
利用者は車両2を運転して開状態のシャッター開口部を通過してそのままガレージ5内に入る。このようなシャッター開口部の通過の前後で、無線受信装置4Aにおける受信電解強度が大きい方の受信アンテナが、室外アンテナ20Oから室内アンテナ20Iに切り替わる。これにより、無線受信装置4Aは、閉動作を指示する開閉制御信号をシャッター制御部に出力し、シャッター制御部は、図1(D)に示すように、シャッターを閉動作させる。
【0110】
なお、その後、利用者はガレージ内で車両2を停止させ、さらにエンジンを停止させて車両2から降りる。
【0111】
上記第2の実施形態によっても、第1の実施形態と同様な効果を奏すると共に、さらに、無線送信装置が無線受信装置からある程度以上離れた状態においては、無線送信装置が無駄な開閉制御データの送信動作を実行しないという効果をも奏する。
【0112】
ここで、送信許容データの通信可能距離を、開閉制御データの通信可能距離より長くしているので、開閉制御データの送信の必要時には(無線受信装置に届かせたいときに)、確実に送信することができる。
【0113】
なお、送信許容データと開閉制御データとを異なる送信周波数で送信するようにしても良い。このようにすると、周波数が一致しなくなるので良好な通信が可能となる。
【0114】
(C)第3の実施形態
次に、本発明による開閉装置の被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用した第3の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0115】
第3の実施形態の無線開閉制御システム(リモコンシステム)は、一般的なリモコンシステムに、自動シャッター制御モード(以下、自動モードと呼ぶ)を設けたものである。ここで、自動モードとは、その設定がなされている期間では、シャッターの開閉などを直接指示する操作を行うことなく、シャッターの開閉を制御できるモードである。
【0116】
図12は、第3の実施形態の制御側無線装置(リモコン送信機)50の操作パネル面を示す説明図である。
【0117】
第3の実施形態のリモコン送信機50は、開動作キー51O、閉動作キー51C、停止動作キー51Sに加えて、自動モードキー51Aを有する。また、各キー51O、51C、51S、51Aに関連して、発光素子(例えばLED)52O、52C、52S、52Aが設けられている。
【0118】
開動作キー51O、閉動作キー51C及び停止動作キー51Sは、従来と同様に、利用者による操作がなされたときに、それぞれ、開動作、閉動作、停止動作の指示出力を発するものであり、開動作発光素子52O、閉動作発光素子52C、停止動作発光素子52Sはそれぞれ、対応するキー51O、51C、51Sが操作されている期間、点灯して操作を受け付けたことを示すものである。
【0119】
自動モードキー51Aは、操作毎に、自動モードの設定、解除を交番して指示するものであり、自動モード発光素子52Aは、自動モードの設定時に点灯して、自動モードが設定されていることを報知するものである。
【0120】
リモコン送信機50は、図示は省略するが、上述したようなキーを有する操作部、上述したような発光素子を有する表示部、送信制御部、変調部及び送信アンテナを有する。
【0121】
一方、リモコン受信機は、図示は省略するが、第1の実施形態の無線受信装置(3)と同様な構成を有する。
【0122】
次に、第3の実施形態におけるリモコンシステムの動作を、リモコン送信機50の送信制御部の動作や図示しないリモコン受信機の受信制御部の動作を中心に説明する。
【0123】
リモコン送信機50の送信制御部は、図12に示すいずれかのキーが操作されたときには、操作されたキーを判別する。
【0124】
送信制御部は、開動作キー51O、閉動作キー51C又は停止動作キー51Sがキー操作された場合において、自動モードがセットされていなければ(自動モードでなければ)、操作されたキーに対応する発光素子52O、52C又は52Sを操作期間だけ点灯させ、その操作キーに係る送信データを組み立てて変調部に出力して送信動作させ、キー操作の監視状態に戻る。
【0125】
ここで、送信データは、図示は省略するが、リモコン送信機50及びリモコン受信機間に固有なIDコードと情報部からなり、情報部に、開動作、閉動作又は停止動作を指示するコードが挿入される。
【0126】
なお、自動モードが設定されている状態で、開動作キー51O、閉動作キー51C又は停止動作キー51Sが操作されたときには、今回のキー操作は無視される。
【0127】
リモコン受信機の受信制御部は、IDコードが妥当な、しかも情報部が開動作、閉動作又は停止動作を指示する受信データが与えられると、その指示動作を内容とするシャッター制御信号をシャッター制御部に出力し、受信データの待機状態に戻る。
【0128】
また、リモコン送信機50の送信制御部は、自動モードキー51Aが操作されたときには、いままで自動モードがセットされているか否かを判別し、自動モードがセットされていない場合には、自動モードにセットし、自動モード発光素子52Aを点灯させ、その後、自動モード時用送信データを繰り返し間欠送信させる。自動モード時用送信データは、上述した第1の実施形態において、無線送信装置3から送信される開閉制御データと同様なものである。
【0129】
図示しないリモコン受信機は、自動モード時用送信データの受信に対しては、上述した第1の実施形態の無線受信装置4と同様に動作する。
【0130】
一方、自動モードがセットされている状態で、自動モードキー51Aが操作されたときには、リモコン送信機50の送信制御部は、自動モードをリセットし、自動モード発光素子52Aを消灯させ、自動モード時用送信データの送信を停止させ、さらに、自動閉動作禁止用送信データを組み立てて変調部を介して対向するリモコン受信機に送信し、キー操作の監視状態に戻る。
【0131】
ここで、自動閉動作禁止用送信データの情報部には、リモコン受信機において、自動モードでの閉動作条件が成立しても、閉動作を指示するシャッター制御信号を出力することを禁止することを表すコードが挿入される。自動モードにおいては、第1の実施形態と同様に、自動モード時用送信データの受信が所定時間以上途絶えたときに、リモコン受信機は閉動作を指示するシャッター制御信号を出力するが、自動モードの解除ではこのようなことを防止させるようにしている。
【0132】
第3の実施形態によれば、利用者は、自動モードを設定していない状態では、従来と同様にして、リモコン操作によってシャッターの開閉を制御でき、また、自動モードに設定した以降は、シャッターの開閉を意図した操作を行うことなく、シャッターの開閉を制御させることができる。
【0133】
ここで、自動モードにおいて、リモコン送信機がシャッターから遠ざかる際にはシャッターからさほど離れていないときにシャッターが閉動作するので利用者は閉動作を確認でき、また、リモコン送信機が遠くからシャッターに近付いてきたときにはリモコン送信機が遠くにあるときからシャッターが開動作するので、シャッター開口部を通過する際には既にシャッターが開状態にあるようにできる。
【0134】
(D)第4の実施形態
次に、本発明による開閉装置の被制御側無線装置及び無線開閉制御システムを、ガレージ用シャッターの無線開閉制御に適用した第4の実施形態を図面を参照しながら詳述する。
【0135】
第4の実施形態は、第1の実施形態に比較した場合、被制御側無線装置(無線受信装置)の構成が異なっている。図13は、第4の実施形態の無線受信装置4Bの構成を示すブロック図であり、図14は、その通過検出センサの配置を示す説明図である。
【0136】
図13において、第4の実施形態の無線受信装置4Bは、1個の受信アンテナ20、復調部21B、受信制御部23B及び2個の通過検出センサ26I、26Oを有する。
【0137】
この第4の実施形態の場合、受信制御部23Bが、2個の通過検出センサ26I及び26Oの出力を利用して、対向する無線送信装置3(従って車両2)が、無線受信装置4B(従ってシャッター1)から離れていっているのか、無線受信装置4B(従ってシャッター1)に近付いてきているのか判断するようになされている。そのため、受信アンテナとしては、1個の受信アンテナ20が設けられている。
【0138】
各通過検出センサ26I、26Oは、車両2の通過を検出できるものであれば、その検出方法は問われないものである。例えば、離間して設けられた一対の発光素子及び受光素子を適用することができ、また、外力が加わることにより内部の配線が導通するような、路面上に設けられるチューブ状のセンサを適用することができる。なお、通過検出センサ26I及び26Oは、検出方法が異なっていても良く、また、通過検出センサ26I及び26Oの一方又は双方が他の目的のセンサを兼ねていても良い。例えば、通過検出センサ26Oが、シャッター1の障害物検知用のセンサ機能を兼ねていても良い。
【0139】
ここで、図14に示すように、一方の通過検出センサ26Iはガレージ内に設けられ、他方の通過検出センサ26Oはガレージ外に設けられ、両センサ26I及び26O間の距離Dは、車両2がシャッター1の開口部を通過する際の最も速い速度で通過しても、両センサ26I及び26Oの出力変化に時間差が生じる程度の距離(例えば1m)に選定されている。
【0140】
例えば、通過検出センサ26I及び26Oが遮光方式のものであって、路面からの高さが80cm程度の場合において、車両2がガレージ内からガレージ外へ走行していく場合には、図15(A1)及び(A2)に示すように、ガレージ内に設置されている通過検出センサ26Iの方が早く有意レベルへの変化を起こし、逆に、車両2がガレージ外からガレージ内に戻ってきた場合には、図15(B1)及び(B2)に示すように、ガレージ外に設置されている通過検出センサ26Oの方が早く有意レベルへの変化を起こす。
【0141】
すなわち、通過検出センサ26I及び26Oの出力信号に応じ、受信制御部23Bは、車両2の進行方向を捉えることができ、第1の実施形態と同様に、シャッター1の開閉状態を制御することができる。
【0142】
例えば、受信制御部23Bは、車両2のエンジンがかけられたことにより開放動作して開放状態にあるシャッター1に対する閉成指令を、図15(A1)及び(A2)における時点t10、又は、時点t10から所定のオフセット時間(例えば2、3秒)の経過後に発生させる。すなわち、図1(B)に示すような出掛ける際でのシャッター閉成を従来より早くする。
【0143】
一方、出先から戻ってきた場合には、受信制御部23Bは、無線送信装置3から有効な開閉制御データを受信したときに直ちにシャッター1を開放させる(図1(C)参照)。
【0144】
なお、ガレージ内に車両2がおさまったことによるシャッター1の閉成指令を、受信制御部23Bは、図15(B1)及び(B2)における時点t12(若しくはt11)や、時点t12(若しくはt11)から所定のオフセット時間(例えば2、3秒)の経過後や、無線送信装置3からの開閉制御データを所定時間(例えば10秒)以上受信しなかった場合に発生させ、シャッター1を閉成させる(図1(D)参照)。
【0145】
以上のように、第4の実施形態は、第1の実施形態に比較すると、車両2の移動方向の検出構成が異なっているが、その他の構成や制御は、第1の実施形態とほぼ同様であり、第1の実施形態と同様な効果を奏することができる。
【0146】
(E)他の実施形態
上記各実施形態の説明においても、種々変形実施形態に言及したが、さらに、以下に例示するような変形実施形態も本発明の技術思想の範囲である。
【0147】
(E−1) 上記各実施形態においては、被制御側無線装置がシャッター制御ユニットと別体のように説明したが、被制御側無線装置がシャッター制御ユニットと一体化されているものであっても良い。
【0148】
(E−2) 上記各実施形態においては、シャッターの開閉は無線通信を通じてのみ制御できるように説明したが、さらに、シャッター近傍に設けられている手動操作部によっても開閉制御できるものであっても良い。
【0149】
(E−3) 上記各実施形態においては、無線開閉制御システムが図1に示した4種類の開閉制御を行うことができるものを示したが、これら4種類の開閉制御の一部のみを実行できるシステムであっても良い。
【0150】
例えば、図1(B)及び図1(C)に示す開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による無線通信を用いた開閉制御で行い、図1(A)及び図1(D)に示す開閉制御は、他の方法で行うようにしても良い。例えば、建物に直結していない独立したガレージにおいて、出庫時には、利用者は手動操作やリモコン送信機を用いた操作によってシャッターを開放させてガレージ内に入って車両に搭載し、また、入庫時には、利用者はガレージに車両を収めた後はガレージ外にでた後に手動操作やリモコン送信機を用いた操作によってシャッターを閉成させるので、図1(B)及び図1(C)に示す開閉制御のみを、各実施形態で説明した方法による無線通信を用いた開閉制御で行うようにすれば良い。
【0151】
後述するように、本発明の技術思想は、シャッター以外の開閉装置に対しても適用できるものであり、この場合においても、その一部の開閉制御に本発明を適用しても良い。ここで、開閉制御には、開閉体の施錠、解錠機能を有する開閉装置であれば、開閉体の施錠、解錠に本発明を適用しても良い。また、1回の受信によって、解錠を指示するシャッター制御信号を出力した後、閉動作を指示するシャッター制御信号を出力するようにしても良い。
【0152】
また、開閉装置の種類や使用用途によっては、上記各実施形態とは逆に、無線送信信号の受信を開閉体の閉成条件とし、無線送信信号の所定時間以上の未受信を開閉体の開放条件としても良い。
【0153】
(E−4) 車両やリモコン送信機のシャッターへの接近や、シャッターから遠ざかって行くことの検出は、上記各実施形態のものに限定されない。
【0154】
例えば、無線受信装置において、受信電界の時系列変化を監視することにより、車両やリモコン送信機の移動方向(接近又は遠ざかる)を検出しても良く、また例えば、無線受信装置において、受信した無線周波数の正規の周波数からのずれ(ドップラー周波数)を検出することにより、車両やリモコン送信機の移動方向(接近又は遠ざかる)を検出しても良い。
【0155】
車両やリモコン送信機のシャッターへの接近や、シャッターから遠ざかって行くことの検出を無線受信装置が単独の処理で検出するだけでなく、無線受信装置及び無線送信装置の協働により無線受信装置が検出するようにしても良い。例えば、無線送信装置にGPS受信機能を持たせ、間欠送信する開閉制御データに位置データをも含めるようにし、無線受信装置が受信した開閉制御データに含まれている位置データの変化に応じて、車両やリモコン送信機の移動方向(接近又は遠ざかる)を定めるようにしても良い。
【0156】
(E−5) 上記第1、第2、第4の実施形態においては、エンジン作動中や停止の検出を、イグニッションスイッチのオンオフを、その電気信号の経路上で監視するイメージで記載したが、他の方法によっても良いことは勿論である。また、無線送信装置(制御側無線装置)も、車両の電気系要素とは独立した装置として構成しても良い。
【0157】
(E−6) 上記第1、第2、第4の実施形態においては、少なくとも車両がガレージ近傍に位置している際には、無線送信信号を所定周期で繰り返し間欠送信するものを示したが、無線送信信号を非間欠的に繰り返し送信するものであっても良い。このことは、第3の実施形態での自動モードについても同様である。
【0158】
(E−7) 上記各実施形態においては、被制御側無線装置は、有効な無線送信信号を受信する毎に開動作を指示するシャッター制御信号を出力するものであったが、シャッター状態を内部管理し、シャッターが閉鎖状態のときに1回又は数回、開動作を指示するシャッター制御信号を出力するようにしても良い。
【0159】
(E−8) 上記各実施形態において、シャッター制御信号の形成出力条件となっている、無線送信信号の所定時間の未受信における、所定時間は、10秒などの絶対的な時間に限定されるものではなく、変化するものであっても良い。例えば、受信電界強度が所定以下になるまでや、受信電界強度の時系列変化を監視し、未受信扱いしても良いまでの時間としても良い。
【0160】
(E−9) 上記第3の実施形態では、自動モードのオンオフ機能も有するリモコン送信機を示したが、自動モードのオンオフ機能のみを有する無線送信装置(リモコン送信機)であっても良い。また、リモコン受信機側にも、自動モードに対応するか否かを設定するためのキースイッチなどを設けるようにしても良い。
【0161】
(E−10) 無線送信信号の繰り返し送信条件は、各実施形態のようなエンジンが作動していることや、自動モードが設定されていることに限定されず、適用する開閉装置によっては、他の条件であっても良い。
【0162】
例えば、開閉装置が窓(窓装置)であって、制御内容が施錠、解錠であれば、その窓が設置されている部屋の電灯がついていることを、無線送信信号の繰り返し送信条件とし、その受信時には、解錠制御信号を出力するようにしても良い。
【0163】
また、上記説明と一部重複するが、無線送信信号の繰り返し送信期間も、上記実施形態のものに限定されない。すなわち、第1の実施形態のような「エンジン作動中の全期間」や、第2の実施形態のような「エンジン始動時点から送信許容データが未受信になるまでの期間」及び「送信許容データの受信開始からエンジン停止までの期間」や、第3の実施形態のような「自動モードの設定期間」に限定されないものである。例えば、送信開始時点からの所定時間の計時を待って、開閉制御データの繰り返し送信を終了させるようにしても良い。また例えば、所定キーの操作を待って、開閉制御データの繰り返し送信を終了させるようにしても良い。
【0164】
(E−11) また上記各実施形態では、被制御側無線装置が対応できる制御側無線装置が1個のように説明したが、2個以上であっても良い。逆に、ある1個の制御側無線装置が複数の被制御側無線装置を制御可能としても良い。
【0165】
(E−12) 本発明は、シャッター用の制御側無線装置、被制御側無線装置及び無線開閉制御システムだけでなく、他の開閉装置用にも適用できることは勿論である。例えば、ドア、オーバーヘッドドア、窓、門扉、ゲート(駐車場などのゲート)、ロールスクリーン、ブラインド、オーニング装置などの開閉制御に適用し得るものである。なお、対象とする開閉装置によって、制御側無線装置が搭載される装置や物体なども変化する。
【0166】
例えば、開閉装置が、病院などのドア(引戸や開戸など)であれば、車椅子や人自体(病人、身障者など)が制御側無線装置を搭載(又は携帯)するものとなる。電動の車椅子であれば、電源のオンオフで作動、非作動を検出するのが便利である。電動以外の車椅子であれば(電動の車椅子にも適用できるが)車輪やシャフトの回転、非回転の検出や、移動などに伴う振動有無の検出が作動、非作動の検出となる。また、人であれば、例えば、歩数計などと同様な原理によって、作動、非作動を検出できる。
【0167】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、開閉体の一部又は全ての種類の動作(状態変化)を、利用者による操作がなされずとも無線制御することができると共に、その無線制御し得る領域を最適化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態による無線開閉制御方法の概念の説明図である。
【図2】第1の実施形態の制御側無線装置の構成を示すブロック図である。
【図3】第1の実施形態の被制御側無線装置の構成を示すブロック図である。
【図4】第1の実施形態の無線通信に供する開閉制御データの構成図である。
【図5】第1の実施形態の被制御側無線装置の受信アンテナの設置位置の説明図である。
【図6】第1の実施形態の制御側無線装置の動作を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施形態の被制御側無線装置の動作を示すフローチャートである。
【図8】第1の実施形態の車両出庫時での各部タイミングチャートである。
【図9】第1の実施形態の車両入庫時での各部タイミングチャートである。
【図10】第2の実施形態の被制御側無線装置の構成を示すブロック図である。
【図11】第2の実施形態の制御側無線装置の構成を示すブロック図である。
【図12】第3の実施形態の制御側無線装置(リモコン送信機)の操作パネル面を示す説明図である。
【図13】第4の実施形態の被制御側無線装置の構成を示すブロック図である。
【図14】第4の実施形態の被制御側無線装置の通過検出センサの設置位置の説明図である。
【図15】第4の実施形態の通過検出センサの出力と車両の移動方向との関係の説明図である。
【図16】従来のリモコンシステムを示すブロック図である。
【符号の説明】
1…ガレージ用シャッター、
2…車両、
3、3A…制御側無線装置(無線送信装置)、
10…エンジン作動検出部、11…電源供給部、
12、12A…送信制御部、13…変調部、14…送信アンテナ、
15…受信アンテナ、16…復調部、
4、4A、4B…被制御側無線装置(無線受信装置)、
20I、20O、20…受信アンテナ、21、21B…復調部、
22…受信電界強度比較部、23、23A、23B…受信制御部、
24…変調部、25…送信アンテナ、26I、26O…通過検出センサ、
5…ガレージ、
50…制御側無線装置(リモコン送信機)

Claims (6)

  1. 対応する制御側無線装置が自動的に繰り返し送信した開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号の未受信から受信への変化を、上記開閉体の第1の状態への変化条件の一条件として、開閉体制御信号を形成する開閉体制御信号形成手段を有する開閉装置の被制御側無線装置において、
    上記制御側無線装置が、上記開閉体近傍から遠ざかっていくことを検出する所定移動方向検出手段を備え、
    上記開閉体制御信号形成手段は、上記無線送信信号の受信状態でも、上記所定移動方向検出手段が、上記制御側無線装置が上記開閉体近傍から遠ざかっていくことを検出したことを、上記開閉体の第2の状態への変化条件の一条件として、開閉体制御信号を形成する
    ことを特徴とする開閉装置の被制御側無線装置。
  2. 上記所定移動方向検出手段は、上記開閉体を境界とした、一方の領域から他方の領域への上記制御側無線装置による移動を検出することを特徴とする請求項1に記載の開閉装置の被制御側無線装置。
  3. 上記開閉体の第1の状態への変化が開放状態への変化であり、上記開閉体の第2の状態への変化が閉成状態への変化であることを特徴とする請求項1又は2に記載の開閉装置の被制御側無線装置。
  4. 上記所定移動方向検出手段は、1又は複数の受信アンテナの受信電界強度に基づいて、上記制御側無線装置が、上記開閉体から遠ざかっていることを検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の開閉装置の被制御側無線装置。
  5. 上記所定移動方向検出手段は、複数の通過検出センサを有し、上記制御側無線装置又はその搭載装置が上記各通過検出センサの位置を通過した順番により、上記制御側無線装置が、上記開閉体から遠ざかっていることを検出することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の開閉装置の被制御側無線装置。
  6. 開閉体の状態変化を直接的には指示していない無線送信信号を自動的に繰り返し送信する制御側無線装置と、
    請求項1〜5のいずれかに記載の開閉装置の被制御側無線装置と
    を有することを特徴とする開閉装置の無線開閉制御システム。
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